JP2003314728A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2003314728A
JP2003314728A JP2002119723A JP2002119723A JP2003314728A JP 2003314728 A JP2003314728 A JP 2003314728A JP 2002119723 A JP2002119723 A JP 2002119723A JP 2002119723 A JP2002119723 A JP 2002119723A JP 2003314728 A JP2003314728 A JP 2003314728A
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Japan
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solenoid
flange
tubular
axial direction
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JP2002119723A
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Masaru Suzuki
勝 鈴木
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソレノイド部の破損を防止し、信頼性をより
向上させることができる電磁弁を提供する。 【解決手段】 ソレノイド部は、第3筒状部23と、当
該第3筒状部の軸方向の各々の開口部側に設けられた第
3フランジ部(コイルフランジ部24a、24b)と、
励磁コイル25とを含む。励磁コイル25は、第3筒状
部23の外周に設けられるとともに、一方の第3フラン
ジ部24bと他方の第3フランジ部24aとの間に設け
られる。そして、ソレノイド部の一方の軸方向から第1
部材21を挿入し、当該一方の軸方向の端面と第1フラ
ンジ部(コアフランジ部21a)が当接した場合に、当
接した面を含む第1フランジ部21aの面と、当該第1
フランジ部21aの面と対向する一方の第3フランジ部
24bの面との間の距離が、所定の距離になるように一
方の第3フランジ部24bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルの励磁によ
ってスリーブ内の可動部材の位置を変位させる電磁弁に
関する。
【0002】
【従来の技術】電磁弁は、例えば、車両に装備された自
動変速機等に設けられており、当該電磁弁により、変速
に用いられる油圧経路の切替え、作動油の圧力制御等を
行っている。この種の電磁弁としては、例えば、特開2
001−41342号公報に開示されているような電磁
弁が知られている。図4に従来の電磁弁2の断面図を示
す。従来の電磁弁2は、弁体部50と、当該弁体部50
の一端に設けられた磁気駆動部60とで構成されてい
る。磁気駆動部60は、筒状のソレノイド部(絶縁特性
を有するモールド部材66で覆われた励磁コイル65)
と、当該ソレノイド部の一方の軸方向から一部がソレノ
イド部の内周に挿入されるコア61と、当該ソレノイド
部の他方の軸方向から一部がソレノイド部の内周に挿入
されるヨークと一体化したケース67と、励磁コイル6
5に接続されたコネクタ部69と、シャフト74が固定
されたプランジャ73とで構成されている。プランジャ
73の外周面とケース67の内周面との間、プランジャ
73の外周面とコア61の内周面との間には、多少の隙
間があり、プランジャ73は、コア61及びケース67
内において、軸方向に対して移動可能に構成されてい
る。
【0003】コア61は、ソレノイド部の一方の軸方向
から挿入される筒状部(ソレノイド部の内壁に沿って挿
入される部分)と、当該筒状部をソレノイド部に挿入し
た場合に所定の位置でケース67の段差部67aと当接
するコアフランジ部61aとを有しており、筒状部とコ
アフランジ部61aは、同軸的に形成されている。ま
た、コア61には、シャフト74を挿通させるために軸
方向に貫通孔が設けられている。また当該貫通孔には、
ブッシュ70が圧入されている。ケース67は、ソレノ
イド部の他方の軸方向から挿入される内部筒状部(ソレ
ノイド部の内壁に沿って挿入される部分)と、外部筒状
部(ソレノイド部の外壁を覆う部分)と、前記コアフラ
ンジ部61aを当接させる段差部67aとを有してお
り、内部筒状部と外部筒状部と段差部67aは、同軸的
に形成されている。また、ケース67には、プランジャ
73を挿通させるために軸方向に貫通孔が設けられてい
る。また、ケース67には、キャップ68が設けられて
いる。
【0004】ソレノイド部は、励磁コイル65と、当該
励磁コイル65の表面を覆うモールド部材66とで構成
されている。ソレノイド部は、ケース67とコア61に
より形成された隙間の内部に納められる。このため、ソ
レノイド部とコアフランジ部61aとの間には、弾性材
料等にて形成された緩衝部材64が設けられており、ソ
レノイドのガタつきを防止している。プランジャ73に
はシャフト74が圧入されており、シャフト74には軸
方向への移動距離を制限するストッパ70が設けられて
いる。
【0005】弁体部50は、スリーブ52と、当該スリ
ーブ52内のスプール摺動孔に収容されたスプール56
とから構成されている。スリーブ52にはその一端にコ
ア61のコアフランジ部21aよりやや小さな外径を有
するスリーブフランジ部52aが設けられている。この
スリーブフランジ部52aをコアフランジ部61aに当
接させた状態で、ケース67の開口端を内側へ屈曲させ
る(かしめる)ことでスリーブフランジ部52aがケー
ス67にかしめ着されて、プランジャ73とソレノイド
部とコア61とが、ケース67内に固定される。また、
スプール56は、シャフト74と同軸上に配置され、一
端がシャフト74と当接している。また、スプール56
の他端には、スプリング58が設けられており、当該ス
プリング58により、スプール56は磁気駆動部60側
に常時付勢されている。また、スプリング58の他端は
プラグ54にて固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁弁2では、
ソレノイド部(絶縁特性を有するモールド部材66で覆
われた励磁コイル65)とコアフランジ部61aとの間
に、ソレノイド部のガタつきを防止するための緩衝部材
64を設けている。特に、車両の変速機等に当該電磁弁
2を設けた場合、非常に厳しい振動が発生するため、ガ
タつきがあると破損したり、特性が不安定になる(励磁
コイル65の位置がずれると、プランジャの吸引力、ヒ
ステリシス等が変化する)可能性がある。しかし、緩衝
部材64は、コアフランジ61aとソレノイド部にて押
しつぶされた状態になるため、コアフランジ61aとソ
レノイド部に応力負荷がかかる。コア61に設けられて
いるコアフランジ部61aは、コア61と同様に磁性特
性を有する金属(鉄等)を用いるため、応力負荷に対し
て影響はほとんどない。しかし、ソレノイド部は、極細
の導線を巻いた励磁コイル65と、絶縁特性を有する樹
脂等を用いたモールド部材66とで構成されているた
め、応力負荷により破損(例えば、クラックの発生、断
線)等する可能性がある。本発明は、このような点に鑑
みて創案されたものであり、ソレノイド部の破損を防止
し、信頼性をより向上させることができる電磁弁を提供
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載さ
れたとおりの電磁弁である。請求項1に記載の電磁弁で
は、筒状のソレノイド部を、両軸方向から第1部材と第
2部材とで挟み込む構造によりガタつきを防止し、緩衝
部材を必要としない。また、ソレノイド部の第3筒状部
を、比較的強度の高い部材で形成することで、応力負荷
の影響をほとんど受けなくすることができる。また、第
1部材の第1フランジ部とソレノイド部の(一方の)第
3フランジ部、及び第2部材の第2フランジ部とソレノ
イド部の(他方の)第3フランジ部との間の距離を、所
定の距離だけ離すことで、第3筒状部のみに応力負荷を
かけて、第3フランジ部及び励磁コイルには応力負荷を
かけない構造とする。この構造は、例えば、後述される
ように、第3筒状部の端面に対し第3フランジ部の端面
を内側に引込めることにより、あるいは、第1フランジ
部及び第2フランジ部の第3フランジ部と対向する部分
に、当接防止用のヌスミを設ける(肉を取り除いて隙間
ができる構造にする)ことにより実現される。これによ
り、ソレノイド部(第3フランジ部及び励磁コイル等)
の破損を防止し、信頼性をより向上させることができ
る。
【0008】また、本発明の第2発明は、請求項2に記
載されたとおりの電磁弁である。請求項2に記載の電磁
弁では、第3筒状部の両端面に対し、一方及び他方の第
3フランジ部の外端面(軸方向とほぼ垂直な、外側の端
面)を内方へ引込める(軸方向とほぼ平行に、両第3フ
ランジ部の間隔が縮まる方向に移動させる)ことによ
り、前記所定距離の離間、すなわち隙間を確保し、応力
負荷が第3筒状部のみにかかるようにして、ソレノイド
部(第3フランジ部及び励磁コイル等)の破損を防止す
る。
【0009】また、本発明の第3発明は、請求項3に記
載されたとおりの電磁弁である。請求項3に記載の電磁
弁では、ソレノイド部の各第3フランジ部の外周部及び
励磁コイルの外周部において、モールド部材を、少なく
とも第3筒状部の径方向(軸に対して垂直な方向)に所
定の幅で形成する。そして、第1部材の第1フランジ部
とソレノイド部の(一方の)第3フランジ部とモールド
部材、及び第2部材の第2フランジ部とソレノイド部の
(他方の)第3フランジ部とモールド部材、との間の距
離を、所定の距離だけ離すことで、第3筒状部のみに応
力負荷をかけて、第3フランジ部、励磁コイル及びモー
ルド部材には応力負荷をかけない構造とする。これによ
り、ソレノイド部(第3フランジ部、励磁コイル及びモ
ールド部材)の破損を防止し、信頼性をより向上させる
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は、本発明の電磁弁の一実施の
形態の概略構造を示す断面図である。図1に示すよう
に、電磁弁1は、弁体部10と、当該弁体部10の一端
に設けられた磁気駆動部20とで構成されている。
【0011】●[磁気駆動部の構成]磁気駆動部20
は、筒状のソレノイド部(円筒部材23、コイルフラン
ジ部24a、24b、励磁コイル25、モールド部材2
6、コネクタ部29にて構成)と、当該ソレノイド部の
一方の軸方向から一部がソレノイド部の内周に挿入され
るコア21(第1部材)と、当該ソレノイド部の他方の
軸方向から一部がソレノイド部の内周に挿入されるヨー
ク22(第2部材)と、ケース27と、シャフト34が
固定されたプランジャ33とで構成されている。プラン
ジャ33の外周面とヨーク22の内周面との間、及びプ
ランジャ33の外周面とコア21の内周面との間、及び
シャフト34の外周面とコア21の内周面との間には、
多少の隙間があり、プランジャ33は、コア21及びヨ
ーク22の軸方向に対して移動可能に構成されている。
【0012】コア21(第1部材)は、ソレノイド部の
一方の軸方向から挿入される第1筒状部(ソレノイド部
の内壁に沿って挿入される部分)と、当該第1筒状部を
ソレノイド部に挿入した場合に所定の位置でソレノイド
部の一方の軸方向の端面と当接するコアフランジ部21
a(第1フランジ部)とを含んでおり、第1筒状部とコ
アフランジ部21aは、同軸的に形成されている。ま
た、コア21にはシャフト34を挿通させるために軸方
向に貫通孔が設けられている。当該貫通孔には、ブッシ
ュ30が圧入されており、シャフト34のガタつきを防
止している。また、コア21にはストッパ32が設けら
れており、プランジャ33の軸方向への移動距離を制限
している。なお、コア21は、磁性特性を有する金属
(鉄等)が用いられる。ヨーク22(第2部材)は、ソ
レノイド部の他方の軸方向から挿入される第2筒状部
(ソレノイド部の内壁に沿って挿入される部分)と、当
該第2筒状部をソレノイド部に挿入した場合に所定の位
置でソレノイド部の他方の軸方向の端面と当接するヨー
クフランジ部22a(第2フランジ部)とを含んでお
り、第2筒状部とヨークフランジ部22aは、同軸的に
形成されている。また、ヨーク22にはプランジャ33
を挿通させるために軸方向に貫通孔が設けられている。
当該貫通孔には、ブッシュ31が圧入されており、プラ
ンジャ33の外周をガイドしてガタつきを防止してい
る。また、ヨーク22は、キャップ28が設けられてお
り、プランジャ33の軸方向への移動距離を制限してい
る。なお、ヨーク22は、磁性特性を有する金属(鉄
等)が用いられる。従って、プランジャ33及びシャフ
ト34は、プランジャ33がキャップ28と当接した位
置(図1において1点鎖線で示す中心線の左側)と、プ
ランジャ33がストッパ32と当接した位置(同右側)
との間で、軸方向に移動可能である。
【0013】ソレノイド部は、円筒部材23と、コイル
フランジ部24a、24bと、励磁コイル25と、モー
ルド部材26とが、同軸的に設けられている。ソレノイ
ド部に設けられているコイルフランジ部24a、24b
(第3フランジ部)は、円筒部材23(第3筒状部)の
軸方向の各々の開口部側に設けられている。また、励磁
コイル25は、円筒部材23(第3筒状部)の外周、且
つコイルフランジ部24aとコイルフランジ部24bと
の間に極細の導線を巻きつけて形成されている。円筒部
材23は、コア21とヨーク22に挟み込まれて軸方向
の応力負荷が荷重されるとともに、コア21とヨーク2
2の芯出しとしても利用するため、比較的強度を有し、
且つ精度が要求される。また、励磁コイル25が接する
ために、絶縁特性を有し、且つコア21とヨーク22と
の隙間に磁界を発生させるために、非磁性特性を有する
部材であることが要求され、例えば、絶縁コーティング
されたステンレス等を用いている。また、コイルフラン
ジ部24a、24bは、絶縁特性を有する部材(例え
ば、樹脂等)で形成されている。従来の電磁弁2では、
カバー67で芯出ししていたが、カバー67はかしめ加
工を行うため、当該かしめ加工が、芯出し位置の精度に
多少の悪影響を及ぼす場合もあった。しかし、本実施の
形態に説明する電磁弁1では、芯出しは円筒部材23で
行い、当該円筒部材23は、加工等を行わないため、芯
出し位置の精度にほとんど影響を及ぼさない。また、モ
ールド部材26は、絶縁特性を有する樹脂等で形成され
ており、コイルフランジ部24aとコイルフランジ部2
4bと励磁コイル25とが設けられた円筒部材23にお
いて、円筒部材23の径方向(軸と垂直の方向)に所定
の幅で、コイルフランジ部24a、24bの外周及び励
磁コイル25の外周に形成されている。プランジャ33
は、シャフト34が圧入されており、コア21及びヨー
ク22の軸方向の貫通孔に挿通され、軸方向に移動が可
能に構成されている。
【0014】●[弁体部の構成]弁体部10は、スリー
ブ12と、当該スリーブ12内のスプール摺動孔に収容
されたスプール16とから構成されている。スリーブ1
2にはその一端にコア21のコアフランジ部21aとほ
ぼ同じ外径を有するスリーブフランジ部12aが設けら
れている。このスリーブフランジ部12aをコアフラン
ジ部21aに当接させた状態で、ケース27のコア21
側の開口端を内側へ屈曲させる(かしめる)ことでスリ
ーブフランジ部12aがケース27にかしめ着されてス
リーブ12が固定されている。そして、スリーブフラン
ジ部12aがかしめ着されることにより、ヨーク22と
プランジャ33とソレノイド部とコア21が、ケース2
7内に固定される。また、ケース27のヨーク22側の
開口端を予め内側へ屈曲させておくことでケース27の
かしめ着は、コア21の開口端のみとすることができ、
作業性を向上させることができる。なお、ケース27
は、磁性特性を有する金属(鉄等)が用いられる。ま
た、スプール16は、シャフト34と同軸上に配置さ
れ、一端がシャフト34と当接している。また、スプー
ル16の他端には、スプリング18が設けられており、
当該スプリング18により、スプール16は磁気駆動部
20側に常時付勢されている。なお、スプリング18の
他端はプラグ14にて固定されている。
【0015】●[電磁弁の組付け方法]次に、図3を用
いて電磁弁1を構成する各部材の組付け方法の概略を説
明する。図3では、説明のためにソレノイド部25zの
一部をカットしており、スプリング18、プラグ14、
ブッシュ等を省略している。また、各部材の形状等も簡
略化している。上記構成の電磁弁1を組付ける場合、キ
ャップ28を設けたヨーク22に、シャフト34が固定
されたプランジャ33を挿通し、これをソレノイド部2
5z(円筒部材23、フランジ24a、24b、励磁コ
イル25、モールド部材26、コネクタ部29を組付け
た部材)に挿通する。そして、ソレノイド部25zにコ
ア21を挿通し、コア21のコアフランジ部21aに、
弁体部10(スリーブ12、スプール16、スプリング
18、プラグ14を組付けた部材)を当接させる。そし
て、円筒状のケース27に挿通して当該ケース27の軸
方向の端部(弁体部10側の端部)をかしめることによ
り結合させている。なお、この電磁弁1では、磁気駆動
部20のケース27には、励磁コイル25に電流を供給
するためのコネクタ部29を設けるために、ケース27
の一方の開口端(弁体部10側の開口端)から軸方向に
延びる切欠部27aが設けられている。また、上記の各
部材は、コネクタ部29を除き、同軸上に配置されてい
る。
【0016】上記構成を備えた電磁弁1では、励磁コイ
ル25を励磁すると、励磁コイル25に通電された電流
値に応じた力でプランジャ33がコア21側へ引き寄せ
られる。そして、プランジャ33の駆動に伴ってシャフ
ト34及びスプール16が、スプリング18の付勢力に
抗して変位する。その結果、スプール16に設けられた
ランド(スプール16の外周とスリーブ12の内周が接
するように設けられた、スプール16における、径が他
より大きい部分)により、スリーブ12に設けられた供
給ポート、制御ポート及び排出ポート等(図1中の12
p)の各ポートとランドの間に形成される流路におけ
る、経路/流路面積等が変更・制御され、これにより、
作動油の経路及び圧力が制御される。
【0017】●[ソレノイド部と、コア及びヨークとの
間の距離]図2(a)及び(b)は、図1における
「A」部分と「B」部分の詳細を示している。電磁弁1
の応答性を向上させるためには、励磁コイル25を形成
する導線の長さをより長くする(より大きな磁力を発生
させる)ことが好ましい。そこで、コイルフランジ部2
4a、24bを、円筒部材23の軸方向の端面とほぼ同
じ位置(図2(a)の状態の位置)に設け、軸方向にお
けるコイルフランジ部24aとコイルフランジ部24b
の距離を最大限に設定した場合、より長い導線を巻きつ
けて励磁コイル25を形成することができるが、コイル
フランジ部24aとコイルフランジ部24bとモールド
部材26が、コアフランジ部21a及びヨークフランジ
部22aと当接する。
【0018】既に説明したように、ソレノイド部(円筒
部材23、コイルフランジ部24a、24b、励磁コイ
ル25、モールド部材26、コネクタ部29にて構成)
は、コア21とヨーク22とで、両軸方向から挟み込ん
で圧接するため、応力負荷がかかる。図2(a)に示す
ように、コイルフランジ部24aとコイルフランジ部2
4bとモールド部材26が、コアフランジ部21a及び
ヨークフランジ部22aと隙間なく当接する構造の場
合、コイルフランジ部24aとコイルフランジ部24b
とモールド部材26に、許容量以上の応力負荷がかかる
可能性があるため、好ましくない。そこで、図2(b)
に示すように、コイルフランジ部24aとコイルフラン
ジ部24bとモールド部材26が、コアフランジ部21
a及びヨークフランジ部22aと所定の距離(距離L:
例えば数百μm)を保つ構造とすることで、円筒部材2
3のみに応力負荷をかけることができる。ソレノイド部
と当接した面を含むヨークフランジ部22aの面と、当
該ヨークフランジ部22aの面と対向する、外周にモー
ルド部材26を含むコイルフランジ部24aとの間の距
離が、所定の距離(距離L)になるように、コイルフラ
ンジ部24a及びモールド部材26を設ける(図2
(b)の「A部」)。また、コアフランジ部21aとコ
イルフランジ部24bとの間の距離も同様である(図2
(b)の「B部」)。これにより、ソレノイド部の破損
を適切に防止することができる。
【0019】本発明による別の実施の形態では、コイル
フランジ部24a、24b、モールド部材26の両端面
を円筒部材23の両端面と面一に整列させる場合に、図
2(a)、(b)で2点鎖線にて示すように、ヨークフ
ランジ部22a及びコアフランジ部21aに当接防止の
ためのヌスミを形成する(肉を取り除いて隙間ができる
構造にする)ことにより実施される。
【0020】また、本発明の電磁弁は、本実施の形態で
説明した構成等に限定されず、本発明の要旨を変更しな
い範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例え
ば、各部材の形状、寸法、材質、配置等は、種々の変
更、追加、削除が可能である。また、本実施の形態の説
明に用いたソレノイド部25zは、円筒部材23とコイ
ルフランジ部24a、24bを別々に構成したが、円筒
部材23の開口部を加工してコイルフランジ部24a、
24bを形成するようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または2
に記載の電磁弁によれば、ソレノイド部の破損を防止
し、信頼性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁弁の一実施の形態の概略構造を示
す断面図である。
【図2】図1における「A」部分と「B」部分の詳細を
示す図である。
【図3】電磁弁1を構成する各部材の組付け方法の概略
を説明する図である。
【図4】従来の電磁弁2の断面図である。
【符号の説明】
1 電磁弁 10 弁体部 12 スリーブ 14 プラグ 16 スプール 20 磁気駆動部 21 コア(第1部材) 21a コアフランジ部(第1フランジ部) 22 ヨーク(第2部材) 22a ヨークフランジ部(第2フランジ部) 23 円筒部材(第3筒状部) 24a、24b コイルフランジ部(第3フランジ
部) 25 励磁コイル 26 モールド部材 27 ケース 28 キャップ 29 コネクタ部 30、31 ブッシュ 32 ストッパ 33 プランジャ 34 シャフト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブ内に可動部材を収容する弁体部
    の一端に、前記可動部材の位置を変位させる磁気駆動部
    を設けた電磁弁であって、 磁気駆動部は、筒状のソレノイド部と、当該ソレノイド
    部の一方の軸方向から一部がソレノイド部の内周に挿入
    される第1部材と、他方の軸方向から一部がソレノイド
    部の内周に挿入される第2部材とを少なくとも有し、 第1部材は、ソレノイド部の一方の軸方向から挿入され
    る第1筒状部と、当該第1筒状部をソレノイド部に挿入
    した場合に、所定の位置でソレノイド部の一方の軸方向
    の端面と当接する第1フランジ部とを含み、 第2部材は、ソレノイド部の他方の軸方向から挿入され
    る第2筒状部と、当該第2筒状部をソレノイド部に挿入
    した場合に、所定の位置でソレノイド部の他方の軸方向
    の端面と当接する第2フランジ部とを含み、 ソレノイド部は、第3筒状部と、当該第3筒状部の軸方
    向の各々の開口部側に設けられた第3フランジ部と、励
    磁コイルとを含み、 励磁コイルは、第3筒状部の外周に設けられるととも
    に、一方の第3フランジ部と他方の第3フランジ部との
    間に設けられ、 ソレノイド部の一方の軸方向から第1部材を挿入し、前
    記第3筒状部の端面と第1フランジ部が当接した場合
    に、この第1フランジ部の面と、当該第1フランジ部の
    面と対向する一方の第3フランジ部の面との間に所定の
    隙間が保持されるようにするとともに、 ソレノイド部の他方の軸方向から第2部材を挿入し、前
    記第3筒状部の端面と第2フランジ部が当接した場合
    に、この第2フランジ部の面と、当該第2フランジ部の
    面と対向する他方の第3フランジ部の面との間に所定の
    隙間が保持されるようにしたことを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電磁弁において、前記
    第3筒状部の両端面に対し、前記一方及び他方の第3フ
    ランジ部の外端面を内方に引込めたことを特徴とする電
    磁弁。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の電磁弁であっ
    て、 ソレノイド部は、更に、モールド部材を含み、 モールド部材は、各第3フランジ部と励磁コイルが設け
    られた第3筒状部において、各第3フランジ部の外周部
    及び励磁コイルの外周部において、少なくとも第3筒状
    部の径方向に所定の幅で形成されており、 ソレノイド部の一方の軸方向から第1部材を挿入し、前
    記第3筒状部の端面と第1フランジ部が当接した場合
    に、当接した面を含む第1フランジ部の面と、当該第1
    フランジ部の面と対向する、外周にモールド部材を含む
    一方の第3フランジ部の面との間の距離が、所定の距離
    になるように一方の第3フランジ部及びモールド部材を
    設けるとともに、 ソレノイド部の他方の軸方向から第2部材を挿入し、前
    記第3筒状部の端面と第2フランジ部が当接した場合
    に、当接した面を含む第2フランジ部の面と、当該第2
    フランジ部の面と対向する、外周にモールド部材を含む
    他方の第3フランジ部の面との間の距離が、所定の距離
    になるように他方の第3フランジ部及びモールド部材を
    設ける、ことを特徴とする電磁弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015137759A (ja) * 2014-01-24 2015-07-30 株式会社ケーヒン ソレノイドバルブ

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