JP2003314577A - サーボ装置 - Google Patents

サーボ装置

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JP2003314577A
JP2003314577A JP2002116877A JP2002116877A JP2003314577A JP 2003314577 A JP2003314577 A JP 2003314577A JP 2002116877 A JP2002116877 A JP 2002116877A JP 2002116877 A JP2002116877 A JP 2002116877A JP 2003314577 A JP2003314577 A JP 2003314577A
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shaft
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騰 河野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サーボ装置における出力軸と可変抵抗器の回転
軸の軸中心の相対的なずれによる影響を受けることがな
く、長期に渡ってサーボ装置の動作を高精度に維持する
ことが可能なサーボ装置を提供する。 【解決手段】サーボ装置の出力軸21と可変抵抗器31
の回転軸31aの間に樹脂材料により形成された連結部
材12を介在させ両軸を連結する。連結部材12は、出
力軸21と回転軸31aの軸中心の相対的なずれを連結
部材12の弾性変形を利用して吸収できるようになって
いる。さらに、連結部材12の係合部12bは、係合状
態において回転軸31aを包囲している。したがって、
出力軸21と回転軸31aを連結部材12を介して連結
すれば、両軸の軸中心がずれた状態でも可変抵抗器31
には無理な負荷が加わらなく、外部からサーボ装置内へ
の静電気等の進入を遮断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えばラジオコン
トロール装置(以下、ラジコン装置と称する)において
被操縦体の操作部位の駆動に用いられるサーボ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】サーボ装置は、入力信号に応じて操作部
位を正確に駆動するものであり、電波等による無線通信
により模型の被操縦体を遠隔操縦するラジコン装置にあ
っては、被操縦体に搭載され、送信機側での操作量に応
じて、被操縦体の各操作部位、例えば、模型飛行機等で
あれば、ラダー、エレベータ、エンジンスロットル、エ
ルロン等が正確に駆動されるような駆動機構として用い
られている。
【0003】ところで、このサーボ装置は、一般には図
10に示すように構成されている。サーボ装置の筐体1
は、箱形の下部筐体2と蓋状の上部筐体3からなる。下
部筐体2の内部には、駆動手段としてのモータ4が駆動
軸4aを垂直上向きにして設けられている。該モータ4
の駆動軸4aの先端は、下部筐体2から上方に延出して
いる。モータ4の駆動軸4aの回転は、上部筐体3の内
部に設けられた減速機構5によって減速され、上部筐体
3内に設けられて上部筐体3から上方に延出した出力軸
6に伝達される。
【0004】減速機構5は、前記モータ4の駆動軸4a
に設けられた歯車7と、上部筐体3内に互いに平行に配
設された2本の軸8、9と、これらの軸8、9に設けら
れた計6個の歯車10〜15と、出力軸6に設けられた
終段歯車16からなる。上部筐体3から上方に延出した
出力軸6の上端には、駆動円盤17が取り付けられてい
る。駆動円盤17には図示しないワイヤロッドの一端が
連結され、該ワイヤロッドの他端は被操縦体の操作部位
に連結される。そして、サーボ装置を動作させて前記駆
動円盤17を回動させると、前記ワイヤロッドも連動し
て動き、これに合わせて被操縦体の操作部位も可動する
ことになる。
【0005】下部筐体2の内部には、前記出力軸6の回
転を検出する検出手段としての可変抵抗器18が設けら
れている。可変抵抗器18の回転軸19の先端部は、下
部筐体2の上面から上方に延出して前記出力軸6の下端
に連結されている。また、とくにここでは図示していな
いが、前記上部筐体3内における前記出力軸6の軸受部
には、該出力軸6の回転を滑らかにするためのボールベ
アリング等の転がり軸受(以下、単にベアリングとい
う)が必要に応じて設けられている。
【0006】図示しない送信機から電波等の無線通信に
より被操縦体に信号が送信される。被操縦体側の制御部
はこの信号から制御信号を生成し、モータ4に与える。
制御信号によって駆動されたモータ4は、前記減速機構
5を介して出力軸6を回転させ、被操縦体の操作部位を
駆動する。このモータ4の回転量は、前記可変抵抗器1
8によって検出される。可変抵抗器18が出力する出力
値が所定の値になったところでモータ4の駆動が停止さ
れる。
【0007】ここで、本発明の要旨となる上述したよう
なサーボ装置における出力軸と可変抵抗器の回転軸の連
結・固定態様について以下に詳記する。サーボ装置は、
入力信号に応じて操作部位を正確に駆動するものであ
り、電波等による無線通信により模型等の被操縦体を遠
隔制御するラジコン装置にあっては、送信機側での操作
量に正確に追従するように動作制御されることが要求さ
れる。そこで、従来のサーボ装置における出力軸と可変
抵抗器の回転軸とは、互いの軸線を一致させた状態であ
そびのない凹部と凸部によって連結・固定されるように
設計されていた。
【0008】しかしながら、サーボ装置における出力軸
と可変抵抗器の回転軸の加工精度上の誤差や上部筐体に
対する取付精度上の誤差等に起因して、組み立てられた
サーボ装置における両軸線には相対的なずれが必然的に
生じてしまい、両軸間には無理な力が加わった状態とな
る場合があった。とくに、可変抵抗器に負荷が加わった
状態でサーボ装置を駆動すると、可変抵抗器の寿命に悪
影響を及ぼすことがあった。
【0009】そこで、上記問題を解決するための手段と
して、図11(a)に示すように、可変抵抗器30の回
転軸30aと出力軸20との間に図11(b)に示すよ
うな連結部材10を介在させることにより、上述したよ
うな問題を解決したものが考案されている。連結部材1
0には、出力軸20の凹部20aへ係合する凸部10a
と可変抵抗器30の回転軸30aが係合する係合孔10
bとが互いに直交する偏平形状に形成されている。凹部
20aは、出力軸20の下端から断面偏平形状に穿設さ
れており、偏平長手方向の長さは前記凸部10aのそれ
よりも長く形成されている。また、回転軸30aは、断
面偏平形状に形成されており、偏平長手方向の長さは前
記係合孔10bのそれよりも短くなっている。このた
め、前記凸部10aは前記凹部20aに対して、また、
前記回転軸30aは係合孔10bに対してそれぞれ偏平
長手方向に摺動し、前記連結部材10は、可変抵抗器3
0の軸方向に対して垂直方向に微少距離だけ移動自在と
なっている。したがって、可変抵抗器30の回転軸30
aと出力軸20における両軸線が相対的にずれた状態で
あっても、前記連結部材10により、可変抵抗器30に
過重な負荷は加わらないよう両軸を連結することができ
るようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような連結部材10により出力軸と回転軸を連結した
場合、出力軸と回転軸の両軸線がずれていると、サーボ
装置が動作する際には両軸のずれを吸収するために連結
部材と両軸との係合部が摺動する。このため、長期に渡
りサーボ装置を動作させていると、連結部材と両軸との
係合部には磨耗により回転方向にガタが生じてしまい、
サーボ装置の動作を高精度に維持することができないと
いう問題があった。
【0011】さらに、近年、ラジコン愛好者の操縦技術
が高度化しており、これに相俟って、操縦者の送信機側
での操作量に応じて正確に動作制御するサーボ装置の動
作制御に対する高精度化、高信頼化への要求が一層高ま
っている。こうした中、現在では、従来における樹脂製
の出力軸に比べ、耐磨耗性、耐久性にも優れている金属
製の出力軸をサーボ装置に採用するようになってきてい
る。ところが、サーボ装置において連結部材10により
出力軸と回転軸を連結する場合、出力軸には偏平形状の
凹部を形成しなければならなく、金属製の出力軸ではそ
の加工を施すのが困難であった。このため、出力軸に金
属製のものを採用するサーボ装置では、連結部材10を
採用することができなかった。また、金属製の出力軸
は、外部から静電気等をサーボ装置内に伝えてしまい、
とくにそれが出力軸から可変抵抗器を介して制御部等に
進入した場合、サーボ装置を破壊してしまうおそれがあ
った。
【0012】そこで、本発明は、これらの点に鑑み、サ
ーボ装置における出力軸と可変抵抗器の回転軸の両軸線
が相対的にずれた状態であっても、連結部材によって可
変抵抗器に無理な負荷が加わらないよう両軸を連結し、
長期に渡ってサーボ装置の動作を高精度に維持すること
が可能なサーボ装置を提供することを目的としている。
さらには、出力軸に金属製のものを採用した場合におい
ても、連結部材によって出力軸と回転軸の両軸線の相対
的なずれを吸収し、可変抵抗器に無理な負荷が加わらな
いよう両軸を連結することができるとともに、サーボ装
置内へ外部から静電気等が進入するおそれのないサーボ
装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における請求項1に記載されたサーボ装置
は、制御部からの制御信号によって駆動されるモータ
と、前記モータの回転を減速して出力する減速機構と、
前記減速機構の出力を被操作部材に伝達する出力軸と、
前記出力軸の回転に追従して回転する回転軸を有し前記
出力軸の回転に応じた出力値を前記制御部に出力する可
変抵抗器と、前記出力軸と前記回転軸との間に介在して
前記出力軸と前記回転軸を連結し、前記出力軸と前記回
転軸の軸中心の相対的なずれを吸収する連結部材とを備
えたサーボ装置において、前記連結部材は、弾性変形可
能な樹脂材料若しくは樹脂構造体によって形成され、当
該連結部材の弾性変形を利用して前記出力軸と前記回転
軸の軸中心の相対的なずれを吸収することを特徴として
いる。
【0014】請求項2に記載されたサーボ装置は、請求
項1記載のサーボ装置において、前記連結部材は、前記
出力軸に当接し固着される環状のフランジ部と、前記フ
ランジ部の内側に位置し前記回転軸が係合するための孔
部を有する係合部と、前記フランジ部に対して前記係合
部を支持する樹脂構造体としての支持部とで構成され、
前記支持部が弾性変形することにより、前記出力軸と前
記回転軸の軸中心の相対的なずれを吸収することを特徴
としている。
【0015】請求項3に記載されたサーボ装置は、請求
項1記載のサーボ装置において、前記連結部材は、前記
出力軸に当接し固着される環状のフランジ部と、前記フ
ランジ部の内側に位置し前記フランジ部の直径よりも小
さい径を有する枠部と、前記枠部の内側に位置し前記回
転軸が係合するための孔部を有する係合部と、前記フラ
ンジ部に対して前記枠部を支持する樹脂構造体としての
第一支持部と、前記枠部に対して前記係合部を支持する
樹脂構造体としての第二支持部とで構成され、前記第一
支持部ならびに前記第二支持部は、おのおのが弾性変形
することにより、前記出力軸と前記回転軸の軸中心の相
対的なずれを吸収することを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て、図面に従って説明する。 [第一実施形態]図1は、本発明の第一実施形態に係る
サーボ装置において、出力軸と可変抵抗器の回転軸との
間に介在し、両軸を連結する連結部材11の平面図であ
り、図2(a)は、図1におけるA−A線での断面図、
図2(b)は、図1におけるB−B線での断面図であ
る。
【0017】図1に示すように、連結部材11は、環状
のフランジ部11aと、フランジ部11aの内側に位置
し略矩形状をなしている係合部11bと、前記フランジ
部11aに対して前記係合部11bを支持する一対の支
持部11c、11cとで構成されている。更に、図2
(a)、(b)に示すように、前記係合部11bは軸線
に沿って上方に延伸しており、下端から偏平形状に穿設
された孔部11dを有している。
【0018】また、前記連結部材11は、前記フランジ
部11aが後述する出力軸の穿孔に固着され、前記係合
部11bの孔部11dに可変抵抗器の回転軸が係合する
構成で、該連結部材11により出力軸の回転(回動)を
可変抵抗器の回転軸に伝達するようになっている。
【0019】さらに詳記すると、前記連結部材11は、
おのおのの構成部位(フランジ部11a、係合部11
b、支持部11c)がプラスチック等の樹脂材料により
一体に形成されている。そして、前記フランジ部11a
に対して前記係合部11bを支持する前記支持部11
c、11cは、略矩形状をなす該係合部11bの短手方
向の幅よりも狭い幅で前記フランジ部11aから前記係
合部11bの長手方向両端部に対して一直線上で橋架し
ている。このため、前記係合部11bは、前記支持部1
1cが弾性変形することにより、図中矢印X方向に変位
自在となっている。これにより、前記フランジ部11a
に対し前記係合部11bが同X方向に移動するような負
荷を受けた場合、前記係合部11bが同X方向に変位す
ることによって該負荷を吸収できるようになっている。
【0020】図3は、上記説明した連結部材11をサー
ボ装置へ組み込んだ状態の要部について示した図であ
る。図3において、11は連結部材、21は出力軸、3
1は可変抵抗器、41はベアリング、61は筐体(下部
筐体)である。出力軸21の上部には、ワイヤロッドが
係止される駆動円盤51がネジによって取り付けられて
いる。出力軸21の下部外周には、モータ(図示せず)
の動力が減速機構を介して伝達される終段歯車21aが
同軸に形成されている。また、前記終段歯車21aの底
部には、ベアリング41が嵌合する穿孔21bと、連結
部材11のフランジ部11aが固着される穿孔21cな
らびに連結部材11の係合部11bが収容される穿孔2
1dが同軸円筒状に穿設されている。
【0021】さらに、筐体(下部筐体)61には、内周
面で可変抵抗器31を保持し、外周面でベアリング41
の内周面を支承するベアリング保持部61aを有してい
る。そして、ベアリング41は、前記出力軸21の穿孔
21bならびに前記ベアリング保持部61aと嵌合する
ことによって筐体61に対し前記出力軸21を回動自在
に支承している。
【0022】前記連結部材11は、前記フランジ部11
aが前記出力軸21の穿孔21cに固着される一方、前
記係合部11bの孔部11dには、可変抵抗器31の回
転軸31aが係合されている。
【0023】可変抵抗器31の回転軸31aの先端部に
は、軸線に平行な一対の外面を有する凸部31cが形成
されている。これに対し、前記連結部材11の係合部1
1bの内部には、前記回転軸31aの先端部に形成され
た凸部31cと係合する偏平形状に穿設された孔部11
dが形成されている。
【0024】ここで、図4に、前記連結部材11の前記
孔部11dと可変抵抗器31の回転軸31aの係合状態
を示す。図4は、図3におけるC−C断面を示したもの
である。前記孔部11dは、該孔部11dの短手方向に
おいて前記凸部31cと密着している。これに対して、
孔部11dの長手方向では、孔部11dの長さが凸部3
1cの長さよりも大きい。即ち、連結部材11における
支持部11cの橋架方向(図中矢印Y方向)について
は、孔部11dに対し凸部31cが若干移動できる構成
で、支持部11cの橋架方向に直交する方向(図中矢印
X方向)については、孔部11dと凸部31cが密着し
移動できない構成となっている。
【0025】このため、前記可変抵抗器31の回転軸3
1aと前記出力軸21の軸中心(軸の中心)が相対的に
ずれていても、図中矢印Y方向における軸中心の相対的
なずれについては、前記孔部11dと前記凸部31cの
長手方向の寸法差により吸収できるようになっている。
また、前述したように、前記回転軸31aと前記出力軸
21の図中矢印X方向における軸中心の相対的なずれに
ついては、前記連結部材11の係合部11bを支持する
支持部11cが弾性変形することにより吸収できるよう
になっている。これにより、前記連結部材11は、前記
出力軸21と前記回転軸31aの軸中心の相対的なずれ
を吸収して両軸を連結することができる。
【0026】従って、前記回転軸31aと前記出力軸2
1とを前記連結部材11を介して連結すれば、前記出力
軸21と前記回転軸31aの軸中心がずれた状態でも両
軸を結合することができ、可変抵抗器31には無理な負
荷が加わることはない。但し、前記回転軸31aと前記
出力軸21は、回転方向にはあそびのない状態で連結さ
れるため、前記出力軸21が回転すれば前記回転軸31
aも一体になって回転する。そして、前記連結部材11
は、前記回転軸31aと前記出力軸21の軸中心の相対
的なずれを、該連結部材11の弾性変形を利用すること
で一部吸収できるようにしているため、[0009]項
で説明した連結部材10の場合と比較して、連結部材と
両軸とのガタの発生を抑制することができ、サーボ装置
の動作を長期に渡って高精度に維持することができる。
【0027】さらに、前記連結部材11を前記出力軸2
1に連結する場合、前記出力軸21には偏平形状の凹部
を形成する必要がないため、出力軸に金属製のものを採
用した場合においても、前記連結部材11を介して両軸
を連結することができる。また、前記連結部材11にお
ける係合部11bは、係合状態において前記可変抵抗器
31の回転軸31aの凸部31cを包囲しているため、
外部から静電気等が出力軸21に進入した場合でもそれ
を連結部材11で遮断することができる。よって、サー
ボ装置内における制御部等への静電気等の進入により、
サーボ装置を破壊してしまうおそれはない。
【0028】次に、本発明の趣旨と同等の効果を発揮す
る本発明の第二実施形態について説明する。 [第二実施形態]図5は、本発明の第二実施形態に係る
サーボ装置において、出力軸と可変抵抗器の回転軸との
間に介在し、両軸を連結する連結部材12の平面図であ
り、図6(a)は、図5におけるA−A線での断面図、
図6(b)は、図5におけるB−B線での断面図であ
る。
【0029】図5に示すように、連結部材12は、環状
のフランジ部12aと、フランジ部12aの内側に位置
し該フランジ部12aの直径よりも小さい径を有する枠
部12a’と、枠部12a’の内側に位置し円形状をな
している係合部12bと、前記フランジ部12aに対し
て前記枠部12a’を支持する一対の第一支持部12
c、12cと、前記枠部12a’に対して前記係合部1
2bを支持する一対の支持部12c’、12c’とで構
成されている。更に、図6(a)、(b)に示すよう
に、前記係合部12bは軸線に沿って上方に延伸してお
り、下端から円筒形状に穿設された孔部12dを有して
いる。
【0030】また、前記連結部材12は、本発明の第一
実施形態における連結部材11と略同様、前記フランジ
部12aが出力軸の穿孔に固着され、前記係合部12b
の孔部12dに可変抵抗器の回転軸が係合する構成で、
該連結部材12により出力軸の回転(回動)を可変抵抗
器の回転軸に伝達するようになっている。
【0031】さらに詳記すると、前記連結部材12は、
該連結部材12を構成する上記各部位がプラスチック等
の樹脂材料により一体に形成されている。そして、前記
フランジ部12aに対して前記枠部12a’を支持する
前記第一支持部12c、12cならびに前記枠部12
a’に対して前記係合部12bを支持する前記第二支持
部12c’12c’は、前記出力軸21の軸線に対する
直交方向において、おのおのが直交する方向で橋架して
いる。このため、前記係合部12bは、前記第一支持部
12cならびに前記第二支持部12c’が弾性変形する
ことにより、図中矢印X、Y方向に変位自在となってい
る。これにより、前記フランジ部12aに対し前記係合
部12bが同X、Y方向に移動するような負荷を受けた
場合、前記係合部12bが同X、Y方向に変位すること
によって該負荷を吸収できるようになっている。
【0032】図7は、上記説明した連結部材12をサー
ボ装置へ組み込んだ状態の要部について示した図であ
る。なお、図7において、サーボ装置の基本的な構成は
図3に示すサーボ装置と同一であるから、図3と同一の
符号を付してここでは説明を省略する。前記連結部材1
2は、前記フランジ部12aが出力軸21の穿孔21c
に固着される一方、前記係合部12bの孔部12dに
は、可変抵抗器31の回転軸31aが係合されている。
【0033】また、可変抵抗器31の回転軸31aの先
端部は、回転軸本来の円筒形状となっており、本発明の
第一実施形態に係るサーボ装置における当該部分のよう
な凸部は形成されていない。
【0034】次に、図8を用いて前記連結部材12の前
記孔部12dと可変抵抗器31の回転軸31aの係合状
態について説明する。図8は、図7におけるC−C断面
を示したものである。図中、可変抵抗器31の回転軸3
1aは、円筒形状に穿設された前記孔部12dへ圧入あ
るいは接着により一体に固着されている。これにより、
出力軸21と回転軸31aは、回転方向には連動する状
態で連結されるため、出力軸21が回転すれば回転軸3
1aも一体になって回転する。
【0035】但し、前述したように、前記連結部材12
の前記係合部12bは、前記第一支持部12cならびに
前記第二支持部12c’が弾性変形することにより、図
中矢印X、Y方向に変位自在となっている。このため、
回転軸31aと出力軸21の軸中心がずれた状態で両軸
が回動する際、前記フランジ部12aに対し前記係合部
12bが同X、Y方向に移動するような負荷を受けた場
合には、該負荷を吸収できるようになっている。
【0036】この結果、回転軸31aと出力軸21とを
前記連結部材12を介して連結すれば、出力軸21と回
転軸31aの軸中心がずれた状態でも両軸を結合するこ
とができ、可変抵抗器31に無理な負荷が加わらない。
そして、前記連結部材12は、回転軸31aと出力軸2
1の軸中心の相対的なずれを該連結部材12の弾性変形
のみを利用することで吸収できるようにしているため、
[0009]項で説明した連結部材10の場合、さらに
は、本発明の第一実施形態で説明した連結部材11の場
合と比べても、連結部材と両軸とのガタの発生をより抑
制することができ、サーボ装置の動作を長期に渡って高
精度に維持することができる。
【0037】さらに、前記連結部材12を前記出力軸2
1に連結する場合、本発明の第一実施形態と同様、該出
力軸21には偏平形状の凹部を形成する必要がないた
め、出力軸に金属製のものを採用した場合においても、
前記連結部材12を介して両軸を連結することができ
る。また、前記連結部材12における係合部12bは、
係合状態において可変抵抗器31の回転軸31aの凸部
31cを包囲しているため、外部から静電気等が出力軸
21に進入した場合でもそれを連結部材12で遮断する
ことができる。よって、サーボ装置内における制御部等
への静電気等の進入により、サーボ装置を破壊してしま
うおそれはない。
【0038】なお、本発明の第一実施形態では、連結部
材の孔部に対し回転軸が軸線と直交する一方向にのみず
れることが可能なように、回転軸の先端部を偏平形状に
加工する必要があった。これに対して、本発明の第二実
施形態では、出力軸と可変抵抗器の回転軸の軸中心の相
対的なずれを、出力軸と回転軸の間に介在させる連結部
材の樹脂の弾性変形のみにより吸収できる構成である。
このため、可変抵抗器の回転軸には、とくに上述したよ
うな加工を施す必要がなく、サーボ装置全体での加工工
数を低減することができる。
【0039】以上のように、本発明の第二実施形態で
は、可変抵抗器の回転軸と連結部材の孔部は、断面が円
形状のものを圧入または接着により固着されていたが、
該形状はこれに限定されるものではない。例えば、図9
(a)、(b)に示す本発明の第三実施形態では、断面
形状が円形の一部を切り欠いたようなものや周面に凹凸
があるようなものとした。このような構成にすることに
より、回転軸と連結部材を第二実施形態のように固着し
なくても、出力軸の回転方向にすべりを生じることなく
互いに連動する。この他、孔部と回転軸は、係合状態に
おいて、出力軸の回転方向にすべりを生じることなく連
動するようなものであればよく、可変抵抗器の回転軸の
形状に依存せずに、本発明における目的と同等の効果を
発揮することが可能なサーボ装置を提供することができ
る。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、サーボ装置における出
力軸と可変抵抗器の回転軸の両軸線が相対的にずれた状
態であっても、連結部材が弾性変形することによって両
軸線の相対的なずれを吸収できるようにしたので、可変
抵抗器に無理な負荷が加わらないよう両軸を連結し、長
期に渡ってサーボ装置の動作を高精度に維持することが
できる。さらには、出力軸に金属製のものを採用した場
合においても、連結部材によって出力軸と回転軸の両軸
線の相対的なずれを吸収して両軸を連結することができ
るため、両軸中心がずれた状態でも可変抵抗器に無理な
負荷が加わらなく、長期に渡ってサーボ装置の動作を高
精度に維持することができる。また、外部から静電気等
が出力軸に進入した場合でも、それを連結部材で遮断す
ることができるため、外部からサーボ装置内への静電気
等の進入により、サーボ装置が破壊してしまうのを防ぐ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るサーボ装置におけ
る連結部材の平面図である。
【図2】図1の矢印A−A、B−Bに沿う断面図であ
る。
【図3】本発明の第一実施形態で示す連結部材のサーボ
装置への組み込んだ状態を示す図である。
【図4】図3における矢印C−Cに沿う断面図である。
【図5】本発明の第二実施形態に係るサーボ装置におけ
る連結部材の平面図である。
【図6】図5の矢印A−A、B−Bに沿う断面図であ
る。
【図7】本発明の第二実施形態で示す連結部材のサーボ
装置への組み込んだ状態を示す図である。
【図8】図7における矢印C−Cに沿う断面図である。
【図9】本発明の第三実施形態における連結部材と回転
軸を示す図である。
【図10】一般的なサーボ装置の構成を示す断面図であ
る。
【図11】従来のサーボ装置における構成の一例を示す
概略図である。
【符号の説明】
21…出力軸(金属製出力軸) 31…可変抵抗器 31a…回転軸 41…ベアリング 11,12…連結部材 11a,12a…フランジ部 12a’…枠部 11b,12b…係合部 11c…支持部 12c…第一支持部 12c’…第二支持部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御部からの制御信号によって駆動され
    るモータと、前記モータの回転を減速して出力する減速
    機構と、前記減速機構の出力を被操作部材に伝達する出
    力軸と、前記出力軸の回転に追従して回転する回転軸を
    有し前記出力軸の回転に応じた出力値を前記制御部に出
    力する可変抵抗器と、前記出力軸と前記回転軸との間に
    介在して前記出力軸と前記回転軸を連結し、前記出力軸
    と前記回転軸の軸中心の相対的なずれを吸収する連結部
    材とを備えたサーボ装置において、 前記連結部材は、弾性変形可能な樹脂材料若しくは樹脂
    構造体によって形成され、当該連結部材の弾性変形を利
    用して前記出力軸と前記回転軸の軸中心の相対的なずれ
    を吸収することを特徴とするサーボ装置。
  2. 【請求項2】 前記連結部材は、前記出力軸に当接し固
    着される環状のフランジ部と、前記フランジ部の内側に
    位置し前記回転軸が係合するための孔部を有する係合部
    と、前記フランジ部に対して前記係合部を支持する樹脂
    構造体としての支持部とで構成され、前記支持部が弾性
    変形することにより、前記出力軸と前記回転軸の軸中心
    の相対的なずれを吸収することを特徴とする請求項1記
    載のサーボ装置。
  3. 【請求項3】 前記連結部材は、前記出力軸に当接し固
    着される環状のフランジ部と、前記フランジ部の内側に
    位置し前記フランジ部の直径よりも小さい径を有する枠
    部と、前記枠部の内側に位置し前記回転軸が係合するた
    めの孔部を有する係合部と、前記フランジ部に対して前
    記枠部を支持する樹脂構造体としての第一支持部と、前
    記枠部に対して前記係合部を支持する樹脂構造体として
    の第二支持部とで構成され、前記第一支持部ならびに前
    記第二支持部は、おのおのが弾性変形することにより、
    前記出力軸と前記回転軸の軸中心の相対的なずれを吸収
    することを特徴とする請求項1記載のサーボ装置。
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