JP2003312511A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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Publication number
JP2003312511A
JP2003312511A JP2002119524A JP2002119524A JP2003312511A JP 2003312511 A JP2003312511 A JP 2003312511A JP 2002119524 A JP2002119524 A JP 2002119524A JP 2002119524 A JP2002119524 A JP 2002119524A JP 2003312511 A JP2003312511 A JP 2003312511A
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JP
Japan
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motor
control signal
motor control
maximum current
value
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002119524A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisayoshi Koiwai
久賀 小岩井
Masahiro Murata
正博 村田
Katsutoshi Sakata
勝利 阪田
Masato Kawai
真人 河井
Yoshisumi Fukuda
芳純 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
NSK Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by NSK Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical NSK Ltd
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  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】操舵トルク検出手段からトルクが検出されてい
る状態で、イグニッションスイッチをOFFにしても、
ドライバーに感じるショック感を抑制する。 【解決手段】操舵状態検出手段と、モータ制御信号発生
手段3と、モータ駆動手段と、モータ電流検出手段6
と、モータあるいはコントローラの温度検出手段12
と、モータ制御信号発生手段と温度検出手段とからモー
タ最大電流制限値11を決定するモータ最大電流値制限
手段と、故障判定手段と、モータ制御信号発生手段の作
動停止命令を検出する作動停止検出手段7とを備え、作
動停止検出手段の出力に基づいてモータ最大電流値制御
手段を有効にする機構を設けた電動パワーステアリング
装置において、モータ駆動手段へのモータ制御信号がモ
ータ最大電流制限値を超えないように制限するととも
に、モータ制御信号値が前回のモータ制御信号値以下と
なった場合にモータ最大電流制限値を更新するようにし
た構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や車両の操
舵系にモータによる操舵補助力を付与するようにした電
動パワーステアリング装置に関し、特に制御装置の制御
の停止時における操舵フィーリングを改善した電動パワ
ーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や車両のステアリング装置をモー
タの回転力で補助負荷付勢する電動パワーステアリング
装置は、モータの駆動力を、減速機を介してギア又はベ
ルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いは
ラック軸に補助負荷付勢するようになっている。かかる
従来の電動パワーステアリング装置は、アシストトルク
(操舵補助トルク)を正確に発生させるため、モータ電
流のフィードバック制御を行っている。フィードバック
制御は、電流指令値とモータ電流検出値との差が小さく
なるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モー
タ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)
制御のデュ−ティ比の調整で行っている。
【0003】ここで、電動パワーステアリング装置の一
般的な構成を図4に示して説明すると、操向ハンドル5
1の軸52は減速ギア53、ユニバーサルジョイント5
4a及び54b、ピニオンラック機構55を経て操向車
輪のタイロッド56に結合されている。軸52には、操
向ハンドル51の操舵トルクを検出するトルクセンサ
(操舵トルク検出手段)60が設けられており、操向ハ
ンドル51の操舵力を補助するモータ70が減速ギア5
3を介して軸52に結合されている。パワーステアリン
グ装置を制御するコントロールユニット80には、バッ
テリ64からイグニッションキー61及びリレー63を
経て電力が供給され、コントロールユニット80は、ト
ルクセンサ60で検出された操舵トルクTと車速センサ
62で検出された車速Vとに基づいてモータ70に供給
する電流を制御する。
【0004】コントロールユニット80は主としてCP
Uで構成されるが、そのCPU内部においてプログラム
で実行される一般的な機能を示すと、図5のようになっ
ている。
【0005】コントロールユニット80の機能及び動作
を説明すると、トルクセンサ60で検出されて入力され
る操舵トルクTは、操舵系の安定性を高めるために位相
補償器81で位相補償され、位相補償された操舵トルク
TAが操舵補助指令値演算器82に入力される。又、車
速センサ62で検出された車速Vも操舵補助指令値演算
器82に入力される。操舵補助指令値演算器82は、入
力された操舵トルクTA及び車速Vに基づいて特性マッ
プ(ルックアップテーブル)83を参照して、モータ7
0に供給する電流の制御目標値である操舵補助指令値I
を決定する。
【0006】操舵補助指令値Iは、減算器80Aに入力
されると共に、応答速度を高めるためのフィードフォワ
ード系の微分補償器84に入力され、減算器80Aで求
められる偏差(I−i)は比例演算器85に入力され、
その比例出力は加算器80Bに入力されると共にフィー
ドバック系の特性を改善するための積分演算器86に入
力される。微分補償器84及び積分演算器86の出力も
加算器80Bに加算入力され、加算器80Bでの加算結
果である電流指令値Eが、モータ駆動信号としてモータ
駆動回路87に入力される。モータ70のモータ電流値
iはモータ電流検出回路88で検出され、モータ電流検
出値iは減算器80Aに入力されてフィードバックされ
る。
【0007】このような電動パワーステアリング装置
は、イグニッションキー61をオン状態からオフ状態と
した場合や、制御装置の故障を検出する故障診断手段
(図示せず)から停止信号が発生された場合などには、
モータ70と、この発生トルクの伝達をオンオフするク
ラッチを直ちに切離してモータ制御を停止されている。
このようにイグニッションキー61をオフにした場合
や、故障診断手段から停止信号が発生された場合など
に、クラッチを切離してモータ制御を停止させると、操
舵トルクが急激に増大して操向ハンドル51が急に重く
なり、操舵の高級感を損なうばかりか、特に操舵中にお
いては操舵フィーリングが著しく低下してしまう。
【0008】従来、かかる問題を解決する電動パワース
テアリング装置として、特公平7―94227号公報に
示すものが開示されている。
【0009】この電動パワーステアリング装置は、通
常、モータ制御信号発生手段の作動停止命令を検出する
作動停止検出手段と、この作動停止検出手段からの検出
信号に基づき前記モータ制御信号を時間とともに次第に
減少させる補正手段とを備えたものであり、補正手段は
モータ制御信号発生手段とモータ駆動手段との間に設け
られている。図6はその構成を示しており、ステアリン
グ系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段101
と、操舵回転数を検出する操舵回転検出手段102とで
成る操舵状態検出手段100と、操舵状態検出手段10
0からの検出信号に基づいてモータ制御信号を決定し出
力するモータ制御信号発生手段103と、モータ制御信
号に基づいてモータを駆動するモータ駆動手段104と
を備え、更にキースイッチ111やその他の外部スイッ
チ112と、装置の故障診断手段113と、装置自身の
作動停止を検出する作動停止検出手段114と、作動停
止検出手段114からの検出信号に基づいてモータ制御
信号を時間と共に次第に減少させるために、モータ制御
信号発生手段103とモータ駆動手段105との間に配
設された補正手段120とを具備している。
【0010】このような構成において、装置自身を作動
停止させるキースイッチ111のオフ時や、故障診断手
段113からの停止信号が出力された時には、これらの
信号により装置が作動停止されることを作動停止検出手
段114からの検出信号に基づいてモータ制御信号を時
間と共に減少させてモータ駆動手段104に出力し、モ
ータを穏やかに停止させる。
【0011】図7はその動作例を示しており、先ず制御
系全体をイニシャライズし(ステップS50)、故障診
断手段113は操舵トルク検出手段101から操舵トル
ク検出信号を入力し(ステップS51)、故障診断を行
う(ステップS52)。故障診断手段113は、次にモ
ータ駆動手段104から電流検出信号を入力し(ステッ
プS53)、同様の故障診断を行い(ステップS5
4)、更に作動停止検出手段114はキースイッチ11
1からの検出信号を入力する(ステップS55)。モー
タ制御信号発生手段103は操舵トルク検出手段10
1、操舵回転検出手段102からの検出信号に従ってモ
ータ制御信号の演算を行い(ステップS56)、作動停
止検出手段114は作動停止状態か否かを判断し(ステ
ップS60)、作動状態が停止でなければモータ制御信
号の出力を行って(ステップS61)、上記ステップS
51にリターンする。これにより、モータはモータ駆動
手段104を介して駆動制御される。
【0012】また、上記ステップS60において、作動
停止検出手段114によって作動停止状態と判断された
場合、補正手段120においてモータ制御信号発生手段
110からのモータ制御信号を時間に従って次第に減少
させ(ステップS62)、故障診断手段113はモータ
制御信号が“0”であるか否かを判断する(ステップS
63)。モータ制御信号が“0”でなければ上記ステッ
プS61に進み、“0”であればパワーステアリング装
置(EPS)を停止して終了する(ステップS64)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記手法で
は、キースイッチ111からの信号を受けて、作動停止
検出手段114から補正手段120にモータ制御信号の
補正指令を出力し、モータ制御信号を時間とともに次第
に減少させるようになっている。そのため、操舵トルク
検出手段101でトルクが検出されている場合、キース
イッチ111をOFFにすると、検出トルク値やモータ
の検出温度の状態によっては、ドライバーに大きな操舵
力が加わってしまい、ショック感が大きくなるというお
それがあった。
【0014】本発明は、上述のような事情によりなされ
たものであり、本発明の目的は、操舵トルク検出手段1
01からトルクが検出されている状態で、イグニッショ
ンスイッチをOFFにしても、ドライバーに感じるショ
ック感を抑制するようにしたパワーステアリング装置を
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、ステアリング
系の操舵状態を検出する操舵状態検出手段と、前記操舵
状態検出手段からの操舵状態検出信号に基づきモータ制
御信号を決定して出力するモータ制御信号発生手段と、
前記モータ制御信号発生手段からのモータ制御信号に基
づいてモータを駆動するモータ駆動手段と、前記モータ
駆動手段からの信号に基づいてモータに流れる電流値を
検出するモータ電流検出手段と、モータあるいはコント
ローラの温度を検出する温度検出手段と、前記モータ制
御信号発生手段と前記温度検出手段とからモータ最大電
流制限値を決定するモータ最大電流値制限手段と、電動
パワーステアリング装置の故障を判定する故障判定手段
と、前記モータ制御信号発生手段の作動停止命令を検出
する作動停止検出手段とを備え、前記作動停止検出手段
の出力に基づいて前記モータ最大電流値制御手段を有効
にする機構を設けた電動パワーステアリング装置に関す
るもので、本発明の上記目的は、前記モータ駆動手段へ
のモータ制御信号がモータ最大電流制限値を超えないよ
うに制限するとともに、モータ制御信号値が前回のモー
タ制御信号値以下となった場合にモータ最大電流制限値
を更新することによって達成される。
【0016】また、本発明の上記目的は、前記モータ制
御信号値が設定値以下となった場合にアシスト制御を禁
止することにより、また、前記操舵状態検出信号値が設
定値以下となった場合にアシスト制御を禁止することに
より、より効果的に達成される。
【0017】さらに、本発明の上記目的は、前記モータ
最大電流値制御手段が有効になった後、設定した時間経
過後にアシスト制御を禁止することにより、より一層効
果的に達成される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態を説明する。
【0019】図1は、本発明の実施例を示すブロック図
であり、操舵状態検出手段1は、ステアリング系の操舵
状態をトルクセンサ2によりトルク信号として検出し
て、モータ制御信号発生手段3に出力する。このモータ
制御信号発生手段3からのモータ制御信号は、モータ駆
動手段4を介してモータ5を駆動制御する。このモータ
5からモータ制御信号発生手段3へのフィードバック回
路には、モータ電流検出手段6が設けられていて、モー
タ駆動手段4からの信号に基づいてモータに流れる電流
値を検出するようになっている。
【0020】また、作動停止検出手段7には、キースイ
ッチ8からの信号を受けて、イグニッションスイッチの
OFF動作を検出するようになっている。また、作動停
止検出手段7には、故障診断手段9からの診断信号が入
力され、故障診断手段9は、操舵状態検出手段1,モー
タ制御信号発生手段3及びモータ駆動手段4の故障の有
無を診断するようになっている。この作動停止検出手段
7の信号は、モータ制御信号の切替スイッチ10に出力
され、イグニッションスイッチがON状態で、故障診断
手段9が正常の場合には、切替スイッチ10は、図1実
線位置にある回路を構成する。
【0021】一方、イグニッションスイッチがOFF状
態になると、切替スイッチ10が同図破線位置に移動し
て、モータ制御信号を補正する回路を構成する。モータ
制御信号発生手段3からのモータ制御信号は、切替スイ
ッチ10を介して、モータ最大電流値制限手段11に出
力される。このモータ最大電流値制限手段11には、モ
ータ5或るいはコントローラの温度を検出する温度検出
手段12からの温度信号を受ける。このモータ最大電流
値制限手段11では、モータ制御信号発生手段3と温度
検出手段12からの信号に基づいて、モータ5に通電す
る最大電流制限値を決定するようになっている。すなわ
ち、このモータ最大電流制限値は、図2に示すように、
検出温度tsとモータ最大電流制限値の関係を示す図
(テーブル)に基づいて決定され、温度Aは、モータ最
大電流制限値Bの最大許容温度とし、Cは、温度A以上
の範囲におけるモータ最大電流制限値の検出温度に対す
る勾配である。また、i_gは、アシスト禁止移行の最
大電流設定値である。
【0022】次に、図1のような構成において、その動
作を図3のフローチャートを参照して説明する。
【0023】先ずステップS1で、キースイッチ8およ
び故障診断手段9からの信号に基づいて、作動停止検出
手段7により、作動停止状態か否かが判断される。作動
状態が停止でなければ、ステップS51に進んでアシス
ト許可状態にある。
【0024】また、ステップS1で、作動停止状態と判
断された場合、ステップS2で、初期状態通過フラグs
wを0に設定して、ステップS3に進む。
【0025】ステップS3で、初期状態通過フラグsw
が0であるかどうかが判断され、初期状態通過フラグs
wが1であると、ステップS4に進む。一方、初期状態
通過フラグswが0である場合、ステップS5で、検出
温度tsをAに、モータ制御信号isをBに、初期状態
通過フラグswを1に設定するとともに、初期状態であ
るので、ioldに、isを代入して、ステップS4に
進む。
【0026】また、ステップS4では、モータ制御信号
isを前回のモータ制御信号ioldと比較し、今回の
モータ制御信号isが前回のモータ制御信号iold以
上である場合、ステップS6に進む。一方、モータ制御
信号isが、前回のモータ制御信号ioldよりも小さ
い場合、ステップS7で、検出温度tsにAを代入する
とともに、モータ制御信号isにBを代入して、ステッ
プS6に進む。
【0027】また、ステップS6では、モータ最大電流
制限値Imaxを、次の式1で求める。すなわち、図2
に示す温度−モータ最大電流制限値の関係に基づいて、
式1(Imax=−(B/(A+C))*ts+B)
に、検出温度tsとともに、各パラメータ(A,B,
C)を代入して演算し、ステップS8に進む。
【0028】また、ステップS8では、現在の検出温度
Tempが、設定温度Aより低いかどうかが判断され、
検出温度Tempが、設定温度Aよりも大きい場合、ス
テップS9に進む。一方、検出温度Tempが、設定温
度A以下である場合、ステップS10で、モータ最大電
流制限値ImaxをBに設定して、ステップS9に進
む。
【0029】また、ステップS9では、モータ制御信号
isが、モータ最大電流制限値Imax以上であるかど
うかが判断され、モータ制御信号isが、モータ最大電
流制限値Imaxよりも小さい場合、ステップS11に
進む。一方、モータ制御信号isが、モータ最大電流制
限値Imax以上である場合、ステップS12で、モー
タ制御信号isをモータ最大電流制限値Imaxに設定
して、ステップS11に進む。
【0030】また、ステップS11では、今回のモータ
制御信号isが、前回のモータ制御信号iold以上で
あるかどうかが判断され、今回のモータ制御信号is
が、前回のモータ制御信号ioldよりも小さい場合、
ステップS13に進む。一方、今回のモータ制御信号i
sが、前回のモータ制御信号iold以上である場合、
ステップS14に進み、今回のモータ制御信号isに前
回のモータ制御信号ioldが代入される。
【0031】そして、モータ制御信号isが、制御信号
用のアシスト禁止移行設定値i_gより大きいかどうか
が判断される。モータ制御信号isが、次第に減少し
て、アシスト禁止移行設定値i_g以下になると、ステ
ップS50に進んで、アシスト禁止状態に移行する。一
方、モータ制御信号isが、アシスト禁止移行設定値i
_gよりも大きい場合、ステップS15に進む。
【0032】ステップS15では、検出トルクSが、ト
ルク用のアシスト禁止移行設定値S_gより大きいかど
うかが判断される。検出トルクSが、アシスト禁止移行
設定値S_g以下になると、ステップS50に進んで、
アシスト禁止状態に移行する。一方、検出トルクSが、
アシスト禁止移行設定値S_gよりも大きい場合、ステ
ップS16に進む。
【0033】また、ステップS16では、イグニッショ
ンスイッチがOFFになってからの経過時間tmrがカ
ウントされる。すなわち、tmrに1が加算され、ステ
ップS17に進む。ステップS17では、経過時間tm
rが、所定の設定時間C_tmroff以上になったか
どうかが判断される。経過時間tmrが、設定時間C_
tmroff以上になれば、ステップS50に進んで、
アシスト禁止状態に移行する。一方、経過時間tmr
が、設定時間C_tmroff内にあれば、ステップS
18に進み、前回のモータ制御信号ioldに、今回の
モータ制御信号isを代入した後、ステップS3に戻
る。
【0034】従って、上記実施例では、ステアリング系
の操舵状態を検出する作動停止検出手段によって、モー
タ制御信号isが、モータ最大電流制限値Imax以上
であれば、モータ制御信号isをモータ最大電流制限値
Imaxにし、モータ最大電流制限値Imaxを超えな
いようになっている。また、今回のモータ制御信号が、
前回のモータ制御信号より大きければ、前回のモータ制
御信号を今回のモータ制御信号に代入し、モータ最大電
流制限値を更新するようになっている。
【0035】これにより、モータ最大電流制限値Ima
xは、温度−モータ最大電流制限値テーブルに基づい
て、図2の矢印(P1からP2へ)に示すように、次第
に減少する。そして、モータ最大電流制限値Imax
が、モータ制御信号用のアシスト禁止移行設定値以下に
なると、アシスト禁止状態になる。また、トルクセンサ
2によって検出された操舵トルクについて、温度−モー
タ最大電流制限値の関係と同様に、設定値以下になる
と、アシスト禁止状態になる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る電動パワー
ステアリング装置によると、温度−モータ最大電流制限
値の関係を示すテーブルを予め設定しておき、モータ駆
動手段へのモータ制御信号がモータ最大電流制限値を超
えないようにするとともに、モータ制御信号値が前回の
モータ制御信号値以下となった場合にモータ最大電流制
限値を更新するようにしたので、トルクが入力されてい
る状態で、キースイッチをOFFした場合でも、モータ
やコントローラなどの温度やトルクを検出しながら、温
度−モータ最大電流制限値の関係を示すテーブルに基づ
いて、モータ最大電流制限値を次第に低下させるように
した。その結果、トルク入力に対して過熱に起因した故
障が発生せず、また、モータ最大電流制限値を、アシス
ト禁止移行の設定値以下になるまで次第に低下させて、
アシスト禁止状態に移行し、ドライバーに大きなショッ
ク感を与えることない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置の実
施例の構成を示すブロック図である。
【図2】温度−モータ最大電流制限値の関係を示す図で
ある。
【図3】本発明の動作例を示すフローチャートである。
【図4】電動パワーステアリング装置の一般的な構成を
説明するための図である。
【図5】コントロールユニット内で実行される一般的な
機能を示すブロック図である。
【図6】従来の電動パワーステアリング装置のコントロ
ールユニットの構成例を示すブロック図である。
【図7】従来の装置の動作例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 操舵状態検出手段 2 トルクセンサ 3 モータ制御信号発生手段 4 モータ駆動手段 5 モータ 6 モータ電流検出手段 7 作動停止検出手段 8 キースイッチ 9 故障診断手段 11 モータ最大電流値制限手段 12 温度検出手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月28日(2002.5.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】ここで、電動パワーステアリング装置の一
般的な構成を図4に示して説明すると、操向ハンドル5
1の軸52は減速ギア53、ユニバーサルジョイント5
4a及び54b、ピニオンラック機構55を経て操向車
輪のタイロッド56に結合されている。軸52には、操
向ハンドル51の操舵トルクを検出するトルクセンサ
(操舵トルク検出手段)60が設けられており、操向ハ
ンドル51の操舵力を補助するモータ70がクラッチ
(図示せず)及び減速ギア53を介して軸52に結合され
ている。パワーステアリング装置を制御するコントロー
ルユニット80には、バッテリ64からイグニッション
キー61及びリレー63を経て電力が供給され、コント
ロールユニット80は、トルクセンサ60で検出された
操舵トルクTと車速センサ62で検出された車速Vとに
基づいてモータ70に供給する電流を制御する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】このような電動パワーステアリング装置
は、イグニッションキー61をオン状態からオフ状態と
した場合や、制御装置の故障を検出する故障診断手段
(図示せず)から停止信号が発生された場合などには、
モータ70と、この発生トルクの伝達をオンオフするク
ラッチを直ちに切離してモータ制御を停止されている。
このようにイグニッションキー61をオフにした場合
や、故障診断手段から停止信号が発生された場合など
に、クラッチを切離してモータ制御を停止させると、操
舵トルクが急激に増大して操向ハンドル51が急に重く
なり、操舵感を損なうばかりか、特に操舵中においては
操舵フィーリングが著しく低下してしまう。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】図7はその動作例を示しており、先ず制御
系全体をイニシャライズし(ステップS50)、故障診
断手段113は操舵トルク検出手段101から操舵トル
ク検出信号を入力し(ステップS51)、故障診断を行
う(ステップS52)。故障診断手段113は、次にモ
ータ駆動手段104から電流検出信号を入力し(ステッ
プS53)、同様の故障診断を行い(ステップS5
4)、更に作動停止検出手段114はキースイッチ11
1からの検出信号を入力する(ステップS55)。モー
タ制御信号発生手段103は操舵トルク検出手段10
1、操舵回転検出手段102からの検出信号に従ってモ
ータ制御信号の演算を行い(ステップS56)、作動停
止検出手段114は作動停止状態か否かを判断し(ステ
ップS60)、作動停止状態でなければモータ制御信号
の出力を行って(ステップS61)、上記ステップS5
1にリターンする。これにより、モータはモータ駆動手
段104を介して駆動制御される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 正博 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 阪田 勝利 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 河井 真人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 福田 芳純 静岡県裾野市御宿1200番地 トヨタ自動車 株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC08 CC34 DA15 DA64 DA67 DA91 DC01 DC02 DC03 DC08 DC09 DC17 DC34 DD17 DE09 EA01 EB11 EC22 GG01 3D033 CA16 CA20 CA21 CA31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリング系の操舵状態を検出する操舵
    状態検出手段と、前記操舵状態検出手段からの操舵状態
    検出信号に基づきモータ制御信号を決定して出力するモ
    ータ制御信号発生手段と、前記モータ制御信号発生手段
    からのモータ制御信号に基づいてモータを駆動するモー
    タ駆動手段と、前記モータ駆動手段からの信号に基づい
    てモータに流れる電流値を検出するモータ電流検出手段
    と、モータあるいはコントローラの温度を検出する温度
    検出手段と、前記モータ制御信号発生手段と前記温度検
    出手段とからモータ最大電流制限値を決定するモータ最
    大電流値制限手段と、電動パワーステアリング装置の故
    障を判定する故障判定手段と、前記モータ制御信号発生
    手段の作動停止命令を検出する作動停止検出手段とを備
    え、前記作動停止検出手段の出力に基づいて前記モータ
    最大電流値制御手段を有効にする機構を設けた電動パワ
    ーステアリング装置において、前記モータ駆動手段への
    モータ制御信号がモータ最大電流制限値を超えないよう
    に制限するとともに、モータ制御信号値が前回のモータ
    制御信号値以下となった場合にモータ最大電流制限値を
    更新することを特徴とした電動パワーステアリング装
    置。
  2. 【請求項2】前記モータ制御信号値が設定値以下となっ
    た場合にアシスト制御を禁止することを特徴とした請求
    項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】前記操舵状態検出信号値が設定値以下とな
    った場合にアシスト制御を禁止することを特徴とした請
    求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】前記モータ最大電流値制御手段が有効にな
    った後、設定した時間経過後にアシスト制御を禁止する
    ことを特徴とした請求項1記載の電動パワーステアリン
    グ装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2873646A1 (fr) * 2004-07-30 2006-02-03 Koyo Steering Europ K S E Soc Procede de limitation des pertes d'assistance sur une direction assistee de vehicule automobile
KR100563727B1 (ko) 2004-06-02 2006-03-28 미츠비시덴키 가부시키가이샤 전동 파워 스티어링 장치
US7164248B2 (en) * 2003-05-12 2007-01-16 Denso Corporation Electric motor drive apparatus and motor-driven power steering system
KR101005759B1 (ko) * 2004-12-30 2011-01-06 주식회사 만도 능동 전륜 조향 시스템에서의 페일 세이프 제어방법
KR101005760B1 (ko) 2004-12-30 2011-01-06 주식회사 만도 능동 전륜 조향 시스템에서의 모터 전류제한 제어방법

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