JP2003311716A - 炭化材を有する成形品の製造方法と同成形品 - Google Patents

炭化材を有する成形品の製造方法と同成形品

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JP2003311716A JP2002124807A JP2002124807A JP2003311716A JP 2003311716 A JP2003311716 A JP 2003311716A JP 2002124807 A JP2002124807 A JP 2002124807A JP 2002124807 A JP2002124807 A JP 2002124807A JP 2003311716 A JP2003311716 A JP 2003311716A
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carbonized
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fiber material
carbonized material
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Tatsuya Mori
達也 森
Nobuhiko Takahashi
伸彦 高橋
Hiroshi Kawai
弘 川合
Shigeki Fujimura
重樹 藤村
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KAMINOHO KOKUSANZAI KAKO KYODO
KAMINOHO KOKUSANZAI KAKO KYODO KUMIAI
KAWAI GIKEN CO Ltd
Komatsu Ltd
Original Assignee
KAMINOHO KOKUSANZAI KAKO KYODO
KAMINOHO KOKUSANZAI KAKO KYODO KUMIAI
KAWAI GIKEN CO Ltd
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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Coke Industry (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】接着剤を全く使用することなく、生産性の向上
が達成できると共に、炭化材に生じる剥離や崩れを効率
よく抑えることを可能にした成形品の製造方法を提供
し、更には、吸湿性、吸着性、保温性や殺菌性などの炭
化材の材質特性を阻害することなく、しかも成形品化さ
れたのちの形態、強度、寸法の安定性に優れると共に、
廃棄処理を容易にした成形品を提供する。 【解決手段】炭化した木炭を所要の形態に粉砕した炭化
材を天然繊維材に混合する。炭化材と天然繊維材とから
なる混合材(1) を製造用型(2) 内に所定量充填したの
ち、圧縮機(6) により圧縮成形する。圧縮成形した混合
材(1) を圧力容器内にセットしたのち、圧力容器内に高
圧水蒸気を充満させ、高圧水蒸気の雰囲気中において所
定時間放置して固定硬化させる。所定時間経過したの
ち、圧力容器内の圧力を開放して大気圧に減圧し、圧力
容器内で固定硬化した混合材(1) を乾燥させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば木材粉、木
材小片、枝材、木材繊維、板材、草等の天然繊維材を使
って、炭化材を有する各種の形態をなす成形品を製造す
る方法と、同製造方法により製造された成形品に係わ
り、特に、接着剤を使用することなく炭化材を有する成
形品を効率的に製造する方法と、炭化材の吸湿性、吸着
性、保温性や殺菌性等の特性を効果的に発揮できると共
に、形態、強度、寸法精度の安定性に優れた成形品に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、吸湿性、吸着性、保温性や殺
菌性等に優れた木炭を細かく砕いて粉末状、粒状等に形
成した炭化材と、木材粉、木材小片、枝材、木材繊維、
板材や草等の天然繊維材とを、接着剤を用いてボード
状、柱状、棒状、塊状、或いは立体形状等の各種の形態
に成形した炭化材入り成形品が知られている。
【0003】この種の炭化材入り成形品を製造する方法
の一例が、例えば特開平2002−59409号公報に
開示されている。同公報に開示された炭化材入り成形品
の製造方法は、先ず、木材を炭化させ、炭化した木炭を
ローラで圧延しながら細かく粉砕したのち、その粉炭を
フィルタにかけて選別を行い、略同一の大きさの粉炭を
予め生成しておく。
【0004】一方、繊維材であるマニラ材を適当な大き
さにカットしたのち、水に混入して解きほぐす。次に、
解きほぐしたマニラ材の水溶液中に適量の水性ボンドで
ある酢酸ビニルを混入して攪拌することにより粘性液を
生成する。次に、前記粘性液と粉炭とを混合して練り合
わせたのち型枠に流し込み、これらの粉炭及び粘性液を
所望の大きさに圧延して一枚の炭化材入り成形品である
ボードを成形する。次に、炉内において150〜300
℃の温度で1〜2時間放置することにより乾燥・焼成を
行う。最後に、固定化した炭化材入りボードを前記炉内
から取り出し、同炭化材入りボードの両面に接着剤を介
して通気性を有する厚紙を貼着する。こうして、上記処
理により形成された一枚の炭化材入りボードを適当な大
きさにカットすることにより所望の形態をなす建築部材
としての最終製品を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
2002−59409号公報に開示された炭化材入りボ
ードは、粉炭等の炭化材を、繊維材であるマニラ材の水
溶液と水性ボンドである酢酸ビニルとからなる粘性液を
使用することにより固結している。前記粘性液中に前記
炭化材を混合すれば、その炭化材同士の間の空隙に前記
粘性液が完全に充填した状態で高密度に締め固められ
る。このため、前記炭化材入りボードの内部に混在する
炭化材は、前記粘性液中に閉じ込められるようにして固
結される。その結果、前記炭化材入りボードの通気性は
悪くなり、元来、炭化材がもつ吸湿性や吸着性等の材質
特性を十分に発揮できないという問題点を有していた。
【0006】更に、従来の前記炭化材入りボードは、上
述のごとく前記炭化材を前記粘性液により固結してい
る。このため、特に、シート状又はマット状をなす肉厚
の薄い炭化材入りボードを製造する場合には、安定した
製品形態を得るべく必然的に前記粘性液が前記炭化材の
混入量よりも多量に必要となる。その結果、ボードの単
位体積あたりの炭化材の量が少なくなり、炭化材の吸湿
性や吸着性等の材質特性を有効に発揮できないという不
具合があった。
【0007】前記炭化材の量が前記粘性液の量よりも多
くなると、成形後の製品強度が低下するばかりでなく、
最終製品としての外観のみならず品質の低下をもたら
す。前記炭化材の混入量が制限されると、製品対象とす
るボードの形態や大きさ等により炭化材がもつ吸湿性等
の材質特性を長期間にわたって十分に維持することはで
きないという問題などを有していた。
【0008】一般に、接着剤や樹脂材等のバインダーを
有する炭化材入りボードは、このバインダーから発生す
るホルムアルデヒドのような有害物質やダイオキシンの
ような環境ホルモン等の物質によって環境に与える影響
は極めて大きい。このため、これらの物質が発生する炭
化材入りボードは、水質浄化作用及び空気洗浄作用を得
ようとする製品には使用することができないという問題
点を有している。
【0009】また、前記炭化材入りボードを廃棄処理し
ようとするとき、前記炭化材入りボードに使用される接
着剤などを完全に分別することは到底不可能である。こ
のため、炭化材入りボードの再利用が困難であることか
ら、産業廃棄物として埋立てや焼却等により廃棄処理せ
ざるを得ない。しかしながら、接着剤や樹脂材等のバイ
ンダーを有する炭化材入りボードは、投棄処分すると自
然界に帰化することなく残ったり、焼却すると有害ガス
等の発生やダイオキシンの拡散といった問題を引き起こ
す。このため、産業廃棄物として埋立てや焼却等により
廃棄処理することはできないという様々な問題が残され
ている。
【0010】本発明は、かかる従来の課題を解消すべく
なされたものであり、接着剤を全く使用することなく、
生産性の向上が達成できると共に、炭化材に生じる剥離
や崩れを効率よく抑えることを可能にした成形品の製造
方法を提供することを第1の目的としている。更には、
吸湿性、吸着性、保温性や殺菌性などの炭化材の材質特
性を阻害することなく、しかも製品化されたのちの形
態、強度、寸法の安定性に優れると共に、廃棄処理を容
易にした成形品を提供することを第2の目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本件発明者
等は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねたところ、
木材粉、木材小片、枝材、木材繊維、板材、草等の天然
繊維材と、粉末状、粒状や小片等の炭化材とを圧縮に続
いて固定硬化を行うことにより、接着剤を使用すること
なく成形一体化することができ、製品として実用上に問
題が生じない製品が形成できることを知った。すなわ
ち、本発明は、成形する以前の前記天然繊維材を前記炭
化材とともに圧縮及び固定硬化を積極的に行うことによ
り、製品化されたのちにも、本来、炭化材がもつ吸湿
性、吸着性、保温性や殺菌性などの特性を阻害すること
なく形態、強度、寸法の安定した状態で実用に耐え得る
ようになる。
【0012】本件請求項1に係る発明は前述の検討結果
から導出された発明であり、木材粉、木材小片、木材繊
維、板材、草等の天然繊維材と炭化材とからなる成形品
を製造する方法であって、前記天然繊維材と前記炭化材
とを製造用型に充填する工程、同製造用型内に充填した
天然繊維材及び炭化材を圧縮成形する工程、及び前記圧
縮成形工程後の圧縮成形した天然繊維材及び炭化材を圧
力容器内にセットしたのち、同圧力容器内に高圧水蒸気
を充満させ、高圧水蒸気の雰囲気中において所定時間放
置して固定硬化させる工程を含んでなることを特徴とす
る成形品の製造方法にある。
【0013】本発明製造方法は、先ず、樹木、枝木又は
その廃材等の木材を炭化させ、炭化した木炭を炭化材と
して所要の形態及び大きさに砕いたのち、その炭化材を
予め用意しておく。次に、前記炭化材と前記天然繊維材
とを製造用型に所定量充填したのち圧縮成形する。次
に、圧縮した天然繊維材及び炭化材を圧力容器内の高圧
水蒸気下で所定の温度及び時間をもって固定硬化する。
【0014】この天然繊維材及び炭化材を圧縮・固定硬
化すると、炭化材を天然繊維材の内部に包み込むように
して天然繊維材及び炭化材が互いに押し潰される。それ
と同時に、天然繊維同士は交絡して物理的な係合を強固
に生じると共に、その天然繊維材中に含まれる樹液、リ
グニンやヘミセルロース等の成分が軟化して流動化し、
流動性を得た成分の一部が圧縮により搾り出される。そ
の搾り出した成分は粘性を持つと共に、圧縮した天然繊
維材の内部に高圧水蒸気が浸透して化学反応(縮合)を
起こすことにより、圧縮した天然繊維材の内部に炭化材
を包み込んだ状態で交絡して結合し、天然繊維材及び炭
化材からなる混合材を寸法的に安定した状態で強固に固
定硬化する。こうして、接着剤を全く使用しなくても、
物理的結合と化学的結合とが有機的に結び付くことによ
り強力な自己接着性及び良好な形態安定性が得られるよ
うになる。
【0015】本発明製造方法により得られた炭化材入り
成形品は、天然繊維間の空隙を介して良好な通気性を有
しており、元来、炭化材がもつ吸湿性、吸着性、保温性
や殺菌性などの材質特性を十分に発揮させることができ
ると共に、前記炭化材の剥離や崩れなどを効率よく抑え
ることができる。
【0016】また、前記天然繊維材の軟化処理又は前記
天然繊維材及び炭化材を練り固めるための粘着剤等を混
入する処理を排除できるため、前記天然繊維材及び炭化
材を圧縮させる処理以降の処理を迅速に且つ連続して行
うことが可能となり、製造効率を極めて向上させること
ができると共に、形態、強度及び寸法の安定化した成形
品が容易に得られる。
【0017】また更に、前記成形品に粘着剤等の有害物
質を一切含んでいないため、極めてクリーンであり、且
つ環境的には負荷のない環境適合性に優れた成形品が得
られる。従って、焼却しても有害物質を発生しないた
め、前記成形品を焼却により廃棄処分にすることができ
る。しかも、前記成形品は、有害物質を含まない完全な
天然の素材からなるため、埋設により投棄処分をして
も、腐敗等による自然界への帰化が容易であり、環境汚
染を伴わない廃棄を行うことができる。
【0018】請求項2に係る発明は、前記天然繊維材と
前記炭化材とを製造用型に充填する工程では、前記製造
用型内に前記天然繊維材及び前記炭化材を混合した状態
に充填してなることを特徴としている。この発明は、前
記炭化材及び前記天然繊維材を混合し、この混合材を製
造用型に所定量充填する。この圧縮成形以前の処理を終
えたのち、上記請求項1に係る発明と同様に圧縮成形以
降の処理を行う。前記炭化材を前記天然繊維材同士の間
の空隙や絡み付き部分の間などに包み込むようにして閉
じ込めることができるようになり、製品化されたのちの
前記炭化材の剥離や崩れ等が完全に防止できる。しか
も、前記炭化材の材質特性を阻害することなく形態、強
度及び寸法安定性に優れた成形品が効果的に得られる。
【0019】請求項3に係る発明は、前記天然繊維材と
前記炭化材とを製造用型に充填する工程では、前記製造
用型内に前記天然繊維材により前記炭化材を包裹した状
態に充填してなることを特徴としている。この発明は、
例えば製造用型内の所要の位置に適量の前記炭化材を塊
状にしてセットしたのち、前記製造用型内の前記炭化材
を包み込むようにして前記天然繊維材を充填する。この
圧縮成形以前の処理を終えたのち、上記請求項1に係る
発明と同様に圧縮成形以降の処理を行う。この発明によ
れば、例えば製造用型内の中央位置、その中央位置より
も偏った必要な位置に適量の前記炭化材を配することに
より、各種の形態で炭化材を配した成形品が効果的に得
られる。
【0020】前記炭化材として、適当な形態や大きさを
もつ固形状をなした炭化材を用いることができ、これら
の固形炭化材を前記天然繊維材間に配置して包裹するこ
ともできる。この場合には、固形炭化材が、圧縮工程時
に適度な大きさに砕かれて、前記天然繊維材間に包み込
むことができるようになる。また、比較的に大きな固形
炭化材を前記天然繊維材で包み込んだ状態で固定硬化す
ることができる。このため、微細な粉状又は小粒状の炭
化材に較べて、長期間にわたって前記炭化材の吸湿効果
やイオン発生効果等の特性が効果的に得られる。
【0021】請求項4に係る発明は、前記天然繊維材と
前記炭化材とを製造用型に充填する工程では、前記製造
用型内に充填する天然繊維材が板状に成形されてなるこ
とを特徴としている。この発明は、例えば前記製造用型
内に充填する天然繊維材を単一又は2枚以上の板状に成
形し、複数枚の板状の前記各天然繊維材の間に前記炭化
材を敷き詰めた状態で圧縮成形したのち固定硬化した
り、或いは単一の板状の前記天然繊維材の表面全体に前
記炭化材を敷き詰めた状態で圧縮成形したのち固定硬化
することができる。かかる製法にあっても、前記天然繊
維材からなる板材同士の間の当接部において、接着剤を
全く使用しなくても、上述のごとく圧縮・固定硬化によ
り炭化材を包み込んだ状態で天然繊維同士が交絡して天
然繊維材及び炭化材を強固に固定硬化することができ
る。
【0022】請求項5に係る発明は、前記天然繊維材と
前記炭化材とを製造用型に充填する工程では、前記製造
用型内に、板状に成形した複数枚の天然繊維材間に前記
炭化材を敷き詰めた積層状態に充填してなることを特徴
としている。この発明は、例えば複数枚の前記天然繊維
材からなる板材の間の所要の位置に適量の前記炭化材を
敷き詰めながら、製造用型内にセットする。この圧縮成
形以前の処理を終えたのち、上記請求項1に係る発明と
同様に圧縮成形処理以降の処理を行う。こうして、適量
の前記炭化材が各天然繊維材からなる板材の間に挟着固
結されたサンドイッチ状の多層成形体からなる成形品が
効果的に得られる。
【0023】この発明によれば、適当な枚数の前記天然
繊維材からなる板材の間に適当な量の炭化材を敷き詰め
ることができると共に、前記天然繊維材からなる板材の
間に挟着固結された複数段の炭化材層が得られる。この
ため、炭化材がもつ吸湿効果やイオン発生効果等の多く
の相乗作用を発揮することができ、さらにいっそう剛性
や強度に優れた成形品が効果的に製造できる。
【0024】請求項6に係る発明は、前記天然繊維材と
前記炭化材とを製造用型に充填する工程では、前記製造
用型内に、充填した天然繊維材の表面全体に前記炭化材
を敷き詰めた状態に充填してなることを特徴としてい
る。この発明によれば、例えば製造用型の成形面の所要
の位置に適量の前記炭化材を敷き詰めたのち、その炭化
材上に板状に成形した天然繊維材からなる板材を製造用
型内にセットする。この圧縮成形以前の処理を終えたの
ち、上記請求項1に係る発明と同様に圧縮成形以降の処
理を行う。また、この圧縮成形以前の処理は最初に前記
製造用型内に天然繊維材を充填したのち、充填した天然
繊維材の所要の位置に適量の前記炭化材を敷き詰めるこ
ともできる。こうして、前記天然繊維材からなる板材の
一側表面全体に適量の前記炭化材を積層した成形品が効
果的に得られる。
【0025】また、前述のごとく製造用型の成形面全体
に適量の前記炭化材を敷き詰めて、同炭化材上に前記天
然繊維材からなる板材を製造用型内にセットしたのち、
更に前記板材の上に適量の前記炭化材を敷き詰めること
により、圧縮・固定硬化することもできる。また更に、
この操作を順次繰り返すことにより、前記炭化材及び前
記天然繊維材からなる板材からなる複数の積層状態に充
填させたのち、圧縮・固定硬化することもできる。こう
して、前記天然繊維材からなる板材の両側表面全体に適
量の前記炭化材を積層した成形品、及び/又は前記天然
繊維材からなる板材の一側表面全体に適量の前記炭化材
を積層した成形品が同時に得られる。
【0026】この発明によれば、前記天然繊維材からな
る板材の両面、及び/又は片面に適当な量の炭化材を敷
き詰めることができると共に、一台の製造用型を使用す
ることにより、前記天然繊維材からなる板材の表面全体
に適当な厚みをもって固結された炭化材層をもつ成形品
を複数個成形することができるようになる。かかる製法
により得られた成形品は、炭化材に対する通気性が十分
に得られるため、炭化材の吸湿効果やイオン発生効果等
の特性を大幅に向上させることができるようになる。
【0027】請求項7に係る発明は、木材粉、木材小
片、木材繊維、草等の天然繊維材を炭化燃焼した成形品
を製造する方法であって、前記天然繊維材を製造用型に
充填する工程、同製造用型内に充填した天然繊維材を圧
縮成形する工程、前記圧縮成形工程後の圧縮成形した天
然繊維材を圧力容器内にセットしたのち、同圧力容器内
に高圧水蒸気を充満させ、高圧水蒸気の雰囲気中におい
て所定時間放置して固定硬化させる工程、及び前記固定
硬化工程の完了後の前記天然繊維材を炭化装置内にセッ
トしたのち、所定時間加熱して炭化させる工程を含んで
なることを特徴とする成形品の製造方法にある。
【0028】本発明製造方法は、成形する以前の天然繊
維材に上記第1実施形態と同様に圧縮及び固定硬化を行
ったのち、その乾燥した天然繊維材を炭化装置内にセッ
トする。次に、前記炭化装置内で前記天然繊維材を所定
時間加熱して炭化させる。こうして、前記天然繊維材を
炭化材とした成形品が効率的に製造される。
【0029】本発明にあっては、接着剤を用いて炭化材
と天然繊維材とを固定固化することなく、圧縮・固定硬
化された天然繊維材自体を炭化材とした成形品が容易に
成形できる。このため、天然繊維材に対する単位体積あ
たりの炭の量を調整する必要がなくなり、圧縮・固定硬
化された天然繊維材の全てを炭化材として有効に使用す
ることができるようになり、炭化材の特性を大幅に増大
させた優れた成形品が安定して得られる。
【0030】前記炭化材の吸湿効果やイオン発生効果等
の材質特性は、成形品の表面に露呈する表面積の大きさ
により相違する。本発明によれば、前記天然繊維材自体
を炭化燃焼させることにより、単位体積あたりの炭の量
を大幅に増大させることができるようになり、炭化材が
もつ本来の吸湿効果やイオン発生効果等をさらにいっそ
う効果的に発揮することができる。
【0031】請求項8に係る発明は、請求項1〜6のい
ずれかに記載の製造方法により得られる所望の形態を有
する成形品にある。本発明の対象とする炭化材を有する
成形品は、上記請求項1〜6のいずれかに記載の各製造
方法を使用することにより効果的に製造され得る。本発
明の炭化材を有する成形品は、接着剤等を一切使用する
ことなく、例えば木炭を所要の形状や大きさに砕いた粉
状、粒状又は小片等の炭化材を木材粉、木材小片、木材
繊維、竹材繊維、枝葉、木材薄板、草等の天然繊維材と
ともに圧縮・固定硬化させることにより、天然繊維間の
空隙を介して良好な通気性を有するボード状又は立体形
状等の各種の形態に形成されている。しかも、成形後の
成形品の崩れや剥がれなどにより製品価値を低下させる
ことなく製品品質を高めることができる。
【0032】本発明の炭化材を有する成形品は、例えば
室内用内装材、畜舎内用の消臭板、歩道等の舗装材、或
いは土留め材等に効果的に使用することができる。ま
た、おからやコーヒー粕等の肥料成分を含んだ炭化材を
前記天然繊維材に混入させることにより、肥料として使
用することができる。また、製品の廃棄処理にあたって
も、接着剤等を一切使っていないため、焼却処分して
も、有害ガス等を発生させることがない。投棄処分する
ときは、有害な接着剤や化学物質等を全く含んでいない
完全な天然素材からなるため、埋設により投棄処分をし
ても、腐敗等による自然界への帰化が容易であり、堆肥
として有効に再利用することもできる。
【0033】本発明の対象とする炭化材を有する成形品
は、所要の形態及び大きさに粉砕した炭化材を予め用意
しておかなくても、合理的に製造できる。これを受け
て、請求項9に係る発明のごとく請求項7に記載の製造
方法により得られる所望の形態を有する成形品を特徴と
している。請求項7に記載の製造方法により得られる炭
化材を有する成形品は、圧縮・固定硬化後の上記天然繊
維材自体を炭化燃焼させているため、上記請求項1〜6
のごとき炭化材を一切必要としない。この成形品は上記
請求項8に係る発明による成形品と同様の作用効果に加
えて、安価であり、且つ吸湿効果やイオン発生効果等の
特性を、崩れや剥がれによる破損等を生じるなく長期間
にわたって維持し、建築部材に限らず水質浄化作用及び
空気洗浄作用を得ようとする各種の製品にも効果的に使
用できる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の対象とする炭化材を有す
る成形品は、接着剤を使用することなく、例えば粉末
状、粒状、小片等の炭化材と、木材粉、木材小片、木材
繊維、竹材繊維、枝葉、木材薄板、草等の天然繊維材と
を圧縮・固定硬化することにより、ボード状、柱状、棒
状、塊状又は立体形状等の各種の形態に連続成形され
る。更に、本発明の対象とする炭化材を有する成形品
は、接着剤を使用することなく前記天然繊維材だけを圧
縮・固定硬化したのち炭化燃焼することにより、各種の
形態に連続成形できる。
【0035】成形後の炭化材を有する成形品は最適な縦
弾性係数を有しており、製品JIS規格に基づく撓み寸
法を満足する。このため、形状、製品強度、寸法精度の
安定した状態で実用に耐え得るようになる。かかる特性
は、炭化材を有する成形品の形態や材質などに限定され
るものではなく、従来から広く知られた周知の形態や材
質等によっても何ら変わるものではない。なお、本発明
の製造方法により効率的に製造される炭化材を有する成
形品は、それ自体が最終製品となる場合があるが、例え
ば成形後の炭化材を有する成形品に通気性をもつ紙類な
どを接着し、これを最終製品とする場合もある。
【0036】最初に、前記炭化材と前記天然繊維材とを
接着剤を全く使用することなく圧縮・固定硬化を行うこ
とにより成形一体化した炭化材入り成形品の実施形態を
説明する。この炭化材入り成形品は、前記炭化材と天然
繊維材とを一緒に圧縮する圧縮工程、前記炭化材と天然
繊維材とを高温高圧水蒸気下で固定化する固定化工程な
どから構成される多様な成形条件下においても、炭化材
がもつ吸湿性、吸着性、保温性や殺菌性などの材質特性
を実用に支障を来すことなく前記炭化材及び天然繊維材
を固定硬化することができると共に、その炭化材の剥離
や崩れを効率よく抑えることができる。
【0037】本発明の対象とする炭化材入り成形品の製
法は、前述の圧縮処理により、天然繊維材及び炭化材を
押し潰しながら、天然繊維材に炭化材を包み込むと共
に、天然繊維同士が交絡して物理的な係合を強固に生じ
る。更に圧縮により、その天然繊維材中に含まれる樹
液、リグニンやヘミセルロース等の粘性をもつ成分が軟
化して流動化し、流動性をもつ成分の一部が搾り出され
る。そして更に、前述の固定化処理により、圧縮した天
然繊維材の内部に高圧水蒸気が浸透して縮合を起こすこ
とにより、前記成分が、圧縮した天然繊維材の内部に炭
化材を包み込んだ状態で交絡して結合し、天然繊維材及
び炭化材からなる混合材を寸法的に安定した状態で強固
に固定硬化する。こうして、接着剤を全く使用しなくて
も、物理的結合と化学的結合とが有機的に結び付くこと
により強力な自己接着性及び良好な形態安定性が得られ
る。
【0038】上記構成をもつ本発明の炭化材入り成形品
は、炭化材の生成工程、天然繊維材の軟化工程、圧縮及
び固定化の連続的な成形に続いて、大気圧下の減圧雰囲
気中で乾燥することにより製造できるが、本発明はこれ
に限定されるものではない。本発明の主要な特徴部は、
軟化工程、圧縮工程及び固定化工程の一連の工程から構
成される製造ラインのうちの軟化工程を不要とし、前記
天然繊維材と前記炭化材とを様々な形態で製造用型に充
填したのち、同製造用型内に充填した天然繊維材及び炭
化材の圧縮及び固定化の連続的な成形によって効率的に
製造されることにある。
【0039】本実施形態に係る製造方法では、炭化材と
して各種の樹木、枝木又はその廃材等の木材などを使用
することができる。これらの木材等を粉末状、粒状、小
片又は固形等の適当な形状や大きさにカットし、これら
の木材等を常法に従い乾燥・炭化したのち、これをホッ
パ内に予め貯留しておく。
【0040】また、本発明の炭化材入り成形品を成形す
るにあたっては、既述したごとく天然繊維材を積極的に
軟化させる必要はない。圧縮成形前の処理に軟化処理を
施す場合には、熱水、温水等に浸漬する方法、高温高圧
水蒸気下に放置する方法などを使用することができる
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば自
然乾燥させた成形前の天然繊維材をホッパに投入して予
め貯留しておく。自然乾燥させた成形前の天然繊維材の
含水率は、特に限定されるものではないが、60%以下
に維持することが好ましい。この場合には、天然繊維材
は圧縮処理に必要な軟化状態を有しているため、軟化工
程、圧縮工程及び固定化工程等の一連の工程から構成さ
れる製造ラインのうちの軟化工程を不要にすることがで
きる。
【0041】本実施形態によれば、単一の製造用型毎に
天然繊維材を軟化させることなく、天然繊維材を製造用
型に充填して圧縮成形する場合には、製造用型の容積よ
りも多い大量の天然繊維材を予め準備しておけばよい。
天然繊維材を複数の製造用型にそれぞれ所定量充填して
圧縮成形する前に、天然繊維材を軟化させる必要がない
ため、天然繊維材及び炭化材の充填と、充填した天然繊
維材及び炭化材の圧縮成形と、その圧縮成形以降の処理
とを同時に且つ迅速に行うことが可能となり、製造効率
を極めて向上させることができる。
【0042】更に、本実施形態に係る製造方法は、高圧
水蒸気下の圧力容器内で天然繊維材及び炭化材を所要の
圧縮状態に固定化したのち、更に同一の圧力容器内で天
然繊維材及び炭化材を乾燥するが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば高圧水蒸気下の圧力容器内
で天然繊維材及び炭化材を所要の圧縮状態に固定化した
のち、天然繊維材及び炭化材を圧縮したままの状態で圧
力容器内から取り出して冷却することにより固定硬化す
ることをも、当然に包含するものである。
【0043】以下、本発明の好適な実施の形態を添付図
面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の代表的
な第1実施形態である炭化材入り成形品を製造する工程
の一例を示す概略説明図であり、図2は図1の次の工程
の一例を示す概略説明図である。
【0044】上記構成をもつ本発明の炭化材入り成形品
は、自然乾燥させた天然繊維材の圧縮及び固定化を行う
本発明の製造方法によって、以下のようにして効率的に
製造される。なお、以下の実施形態に係る製造方法にあ
っては、板状をなすバスターボードを例に挙げて説明す
る。
【0045】本発明製造方法によれば、先ず、上述のご
とく適当な形状や大きさにカットした炭化材及び自然乾
燥させた天然繊維材を適当な混合比をもって混合する。
ここで、前記炭化材及び天然繊維材の混合割合は、炭化
材の形態や大きさ、天然繊維材の材質、形態や大きさ、
又は製品の用途に見合う剛性や強度などにより適当に設
定することができる。本実施形態では、前記炭化材を前
記天然繊維材に混合するには、前述のごとく炭化材の形
態や大きさ等により異なるが、炭化材の天然繊維材に対
する容積を約50%程度の体積比をもって混合すること
が好ましい。なお、前記炭化材及び天然繊維材の体積比
は、最終製品としての使用条件などに応じて適宜に設定
することができることは勿論である。この条件を満足す
れば、元来、炭化材がもつ吸湿性、吸着性、保温性や殺
菌性などの材質特性を阻害することなく成形品の形態、
強度、寸法の安定した成形品が得られる。
【0046】図10に示す炭化材入り成形品10の製造
に必要な所要の混合割合をもって混合された炭化材及び
天然繊維材からなる混合材1は、図3に示す貯留ホッパ
3に投入して予め貯留しておく。図3は貯留ホッパ3及
び計量・充填機4を示している。貯留ホッパ3に投入さ
れた混合材1は、搬送手段であるスクリューコンベヤ5
を駆動することにより計量・充填機4へと搬送される。
同計量・充填機4の架台4a上に製造用型2が載置され
ている。上面と下面が開口した箱形状をなす計量ます4
bの下部開口を開閉するスライドダンパー4cを閉じた
状態で、スクリューコンベヤ5を駆動して前記混合材1
を計量ます4b内に山盛りに投入する。山盛りの混合材
1をすり切りして計量ます4bの上面と面一にすること
により混合材1を計量する。次に、前記スライドダンパ
ー4cを開放位置にスライドして計量ます4b内の混合
材1を製造用型2内に充填する。図1(a)に混合材1
を製造用型2内に充填した状態を示す。
【0047】前記製造用型2は、図1及び図4に示すよ
うに上面が開口した細長い矩形状の箱型をなす下型2a
と、同下型2aの内部に挿脱自在に配される上下面が開
口した細長い矩形枠状をなす上枠2bと、前記下型2a
の底部に配される細長い板状をなす底板2cと、充填さ
れた混合材1を押圧する押し板2dと、前記下型2aの
両側側壁部に形成された一対のピン孔2b−1,2b−
1に挿脱自在に配される細長いロック用ピン2eとによ
り構成される。前記下型2aの底部には脱型用穴2a−
1が形成されている。同脱型用穴2a−1は前記底板2
cにより閉鎖される。前記押し板2dは前記底板2cよ
りも厚肉に形成された略同一形状をなしており、前記ロ
ック用ピン2eにて前記下型2a内の圧縮位置にロック
される。
【0048】いま、所要量の混合材1を製造用型2に充
填したのち、製造用型2を計量・充填機4の架台4aか
ら取り出す。製造用型2を取り出したのち、図1(b)
及び図4に示すように製造用型2内に充填された混合材
1上に前記押し板2dを載置し、混合材1を充填した製
造用型2を圧縮機6に搬送してセットする。
【0049】前記圧縮機6は、図1(c)及び図5に示
すように、プレスヘッド6aを昇降可能に備えたプレス
機により構成される。プレスヘッド6aのロッド端を下
降させて製造用型2の押し板2dの上面を押圧し、その
下型2a内の混合材1を圧縮する。その際、圧縮前の混
合材1の厚みに対して約3/4程度になるまで圧縮する
ことが好ましい。なお、この圧縮率は、成形品の使用条
件等に応じて適宜に設定されるものであり、特に限定さ
れるものではない。そして、前記押し板2dが、図6に
示すように、下型2a内に入り込むまで下降したのち、
製造用型2における上枠2bの上端縁に額縁状に形成さ
れたフック片2b−2に昇降用シリンダ6bのロッド端
を係合させ、同昇降用シリンダ6bを上昇することによ
り前記上枠2bを上方へと移動させる。
【0050】このように、単一の製造用型2毎に混合材
1を軟化させることなく、混合材1を製造用型2に充填
して圧縮成形するため、製造用型2の容積よりも多い大
量の混合材1を予め準備しておけばよく、所要の軟化状
態で混合材1を複数の製造用型2にそれぞれ所定量充填
して圧縮成形する間に、次の混合材1を軟化させる作業
を省くことができ、製造効率を極めて向上させることが
できる。
【0051】製造用型2の上枠2bを上方へ移動させた
のち、下型2aのピン孔2b−1とプレスヘッド6aの
両側部に開口した溝6a−1とに沿って製造用型2のロ
ック用ピン2eを挿入して前記押し板2dを圧縮位置に
ロックする。混合材1は、図6に示すように、前記底板
2cと押し板2dとの間にあって下型2a内に圧縮され
た状態でロックされる。ロック終了後に、前記昇降用シ
リンダ6bを下降させて前記上枠2bを前記ロック用ピ
ン2e上に載置する。前記押し板2dをロックすること
により、その押し力を解除しても、混合材1が元の状態
に弾性復元しない。
【0052】前記押し板2dを圧縮位置にロックしたの
ち、混合材1を充填した製造用型2を圧縮機6から取り
出し、図示せぬ上枠外し機へ搬送する。この上枠外し機
により前記上枠2bを前記下型2aから取り外す。図1
(d)に前記上枠2bを下型2aから取り外した状態を
示している。次に、前記下型2a及び押し板2dを上枠
外し機から取り出したのち、図示せぬ段積み機を使っ
て、前記下型2aを複数段に段積みする。図1(e)及
び図7に複数個の下型2aを段積みした状態を示す。
【0053】次に、段積みした複数個の下型2aを固定
化炉7へ搬送する。図2(a)及び図8に段積みした複
数個の下型2aを固定化炉7に収納した状態を示す。固
定化炉7は圧力容器7aにより構成される。固定化炉7
の圧力容器7aの長手方向両端部には図示せぬ蓋がそれ
ぞれ着脱自在に設けられている。前記固定化炉7は、圧
力容器7a内に高圧水蒸気を供給する図示せぬボイラ
ー、及び圧力容器7a内を大気圧以下に減圧する同じく
図示せぬ真空ポンプに接続される。
【0054】複数個の下型2aのセットが完了したの
ち、圧力容器7a内に高圧水蒸気を供給して混合材1を
圧縮した状態で固化する。前記圧力容器7a内で混合材
1を所要の圧縮状態に固定硬化したのち、更に同一の圧
力容器7a内の圧力を大気圧以下に減圧する。図2
(a)に示すごとく圧力容器7a内を大気圧以下の圧力
に保ちながら、固定化した混合材1を前記圧力容器7a
内の余熱により積極的に乾燥する。その際、固定化した
混合材1を前記圧力容器7a内の大気圧以下の雰囲気中
に3〜60分間放置することが好ましい。この第1実施
形態では、圧縮した状態の混合材1を圧力容器7a内に
約10.2気圧、約180℃の温度の高圧水蒸気下で約
10分間放置する。なお、この圧力容器7a内の設定
圧、設定温度や設定時間は、成形品の使用条件及び使用
目的等に応じて適宜に設定されるものであり、本発明は
これに限定されるものではないことは勿論である。
【0055】前記圧力容器7a内の余熱を使って前記混
合材1を乾燥すれば、乾燥処理に使用する装置を必要と
することもなくなり、製造ラインの省スペース化を確実
に達成することができる。更に、熱源、電力等に使われ
る燃費、設備管理費等をも大幅に削減させることができ
る。前記圧力容器7a内で混合材1を所要の圧縮状態に
固定化したのち、更に同一の圧力容器7a内で混合材1
を乾燥するため、混合材1の固定化工程と、その固定化
以降の乾燥工程とを単一の圧力容器7a内で連続して行
うことが可能となり、製造効率を極めて向上させること
ができる。
【0056】このように、固定化した混合材1を乾燥し
たのち、その混合材1をロック解除機8により製造用型
2のロック用ピン2eを下型2aから抜き出して押し板
2dのロック状態を解除する。図2(c)及び図9に脱
型状態を示す。下型2a毎にロック解除機8に搬送さ
れ、前記ロック用ピン2eを引き抜くことによりロック
状態を解除する。シリンダ等により昇降する押し上げプ
レート8aを上昇させることにより押し棒9を下型2a
の脱型用穴2a−1に挿入して、前記底板2b、炭化材
入り成形品10及び押し板2dを同時に下型2aから脱
型する。押し板2dを下型2aから取り外し可能な状態
とする。次に、ロック状態を解除した下型2aを図示せ
ぬ脱型機へ搬送する。脱型機により下型2aから炭化材
入り成形品10と押し板2dを脱型する。
【0057】次に、下型2aから脱型した炭化材入り成
形品10及び底板2cの双方を図示せぬ成形品取出し機
へ搬送する。成形品取出し機により炭化材入り成形品1
0のみを図2(d)及び図10に示すように積み重ね
る。こうして、上記操作を順次繰り返すことにより、本
発明の対象とする所望数の炭化材入り成形品10が効率
的に、しかも速やかに製造できる。
【0058】本発明の炭化材入り成形品10の製造方法
は、上記第1実施形態に限定されるものではない。本発
明製造方法は、炭化材の形態や大きさ、天然繊維材の材
質、形態や大きさ、最終製品の形態や大きさ、又は最終
製品の使用目的、使用場所、使用方法などにより以下の
第2〜第4実施形態のごとき各種の製法を選択して効率
的に製造することができると共に、成形品10の用途範
囲を大幅に拡大することができる。
【0059】第2実施形態による炭化材入り成形品10
の製造方法にあっては、炭化材を天然繊維材に混合する
圧縮成形以前の処理を排除している点が、上記第1実施
形態の製法とは異なる。この第2実施形態によれば、製
造用型2内の必要な位置に適量の炭化材を塊状にしてセ
ットしたのち、前記製造用型2内の炭化材を包み込むよ
うにして天然繊維材を充填する。この圧縮成形以前の処
理を終えたのち、上記第1実施形態と同様に圧縮成形以
降の処理を行う。なお、成形品の使用目的や昭場所等に
応じて、例えば製造用型2内の中央位置、その中央位置
よりも偏った所要の位置に適量の前記炭化材を配するこ
とにより炭化材を配した各種の形態をなす成形品が成形
できる。
【0060】前記炭化材として、適当な形態や大きさを
もつ固形状をなす多数個の炭化材を使用することができ
る。これらの固形炭化材を天然繊維材間の所要の位置に
配置して包裹したのち、圧縮工程時に前記固形炭化材を
適度な大きさに砕くことにより、接着剤等を全く使用す
ることなく前記天然繊維材間に包み込んだ状態で、前記
天然繊維材同士を固定硬化することができる。微細な粉
状又は小粒状の炭化材と較べると、大きな固形炭化材を
天然繊維材で包み込むようにして固定硬化できるため、
長期間にわたって前記炭化材の吸湿効果やイオン発生効
果等の特性が十分に得られる。
【0061】次に第3実施形態による製造方法を説明す
る。この製造方法は、前記天然繊維材からなる板材を成
形し、複数枚の板材の間の所要の位置に適量の前記炭化
材を敷き詰めながら、製造用型2内にセットする。この
圧縮成形以前の処理を終えたのち、上記第1実施形態と
同様に圧縮成形以降の処理を行う。こうして、板状に成
形した複数枚の天然繊維材の間の所要の位置に適量の炭
化材を敷き詰めた多層構造からなる炭化材入り成形品1
0が効果的に得られる。この第3実施形態の製造方法に
あっても、上記各実施形態と同様に接着剤等を一切使用
することない。前記天然繊維材からなる板材同士の間で
天然繊維の交絡を生じることにより前記炭化材を包み込
むようにして、前記天然繊維材からなる板材同士を強固
に圧縮・固定硬化することができる。
【0062】この第3実施形態による製造方法によれ
ば、適当な枚数の前記天然繊維材からなる板材の間に適
当な量の炭化材を敷き詰めることができると共に、前記
天然繊維材からなる板材の間の所要の位置に挟着固結さ
れた複数段からなる炭化材層が効果的に得られる。この
ため、炭化材の吸湿効果やイオン発生効果等の相乗作用
を大幅に発揮することができると共に、剛性や強度等に
優れた炭化材入り成形品10が効果的に得られる。
【0063】更に、第4実施形態の製造方法を説明す
る。この製造方法にあっては、上記製造用型2の成形面
の所要の位置に適量の炭化材を敷き詰めたのち、板状に
成形した単一の天然繊維材の表面全体を炭化材上にセッ
トする。この圧縮成形以前の処理を終えたのち、上記第
1実施形態と同様に圧縮成形以降の処理を行う。この第
4実施形態の製法にあっても、上記各実施形態と同様に
接着剤等を一切使用することなく、前記天然繊維材から
なる板材同士の間で天然繊維の交絡を生させて前記炭化
材を包み込むようにして、前記天然繊維材からなる板材
同士を強固に圧縮・固定硬化することができる。こうし
て、成形品の一側表面の所要の位置、例えば一側表面全
体に前記炭化材を積層した成形品10が得られる。な
お、この圧縮成形以前の処理は、最初に前記製造用型内
に天然繊維材を充填したのち、充填した天然繊維材の所
要の位置に適量の前記炭化材を敷き詰めることもできる
ことは勿論である。
【0064】また、前記製造用型2の成形面の必要な位
置に適量の炭化材を敷き詰めて、板状に成形した単一の
天然繊維材の表面全体を炭化材上にセットしたのち、そ
の天然繊維材からなる板材の露呈表面必要な位置に適量
の前記炭化材を敷き詰めることもできる。この圧縮成形
以前の処理後に、上記請求項1に係る発明と同様に圧縮
成形以降の処理を行う。こうして、前記天然繊維材から
なる板材の両側表面の必要な位置に適量の前記炭化材を
積層した成形品10が得られる。
【0065】また更に、この操作を順次繰り返すことに
より、前記炭化材及び天然繊維材からなる板材を複数の
積層状態に充填させたのち、上述のごとく圧縮・固定硬
化することもできる。こうして、前記天然繊維材からな
る板材の両側表面の必要な位置、例えば両側表面の全体
に適量の前記炭化材を積層した成形品、及び/又は前記
天然繊維材からなる板材の一側表面全体に適量の前記炭
化材を積層した成形品10が一台の製造用型2により同
時に得られる。
【0066】この第4実施形態の製造方法では、前記天
然繊維材からなる板材の両面及び/又は片面に適量の炭
化材を敷き詰めることができると共に、一台の製造用型
を使用することにより前記天然繊維材からなる板材の表
面に適当な厚みを有する炭化材層をもつ複数個の成形品
10を同時に成形することができる。第4実施形態の製
造方法により得られた成形品10は、炭化材の通気性が
十分に得られるため、炭化材がもつ吸湿効果やイオン発
生効果等の特性を大幅に向上させることができる。
【0067】更に、本発明にあっては、上記各実施形態
に限定されるものではない。接着剤を一切使用すること
なく、上記炭化材を除いて前記天然繊維材の圧縮・固定
硬化を行ったのち、圧縮・固定硬化後の前記天然繊維材
自体を炭化燃焼させることにより、炭化材を有する成形
品10を連続成形することができる。次に、この成形品
10の代表的な製造方法を説明する。
【0068】本発明の対象とする炭化材を有する成形品
10の製造方法にあっては、圧縮・固定硬化後の前記天
然繊維材自体を炭化燃焼させているため、上記各実施形
態のごとき炭化材を一切使用しない。この炭化燃焼した
成形品10の製造方法は、前記天然繊維材だけを上記第
1実施形態と同様に圧縮及び固定硬化に続いて積極的に
乾燥を行ったのち、その板状に形成された天然繊維材を
図示せぬ炭化装置内にセットする。次に、この板材が炭
化するまで乾燥・炭化する。
【0069】かかる製法によれば、天然繊維材を圧縮及
び固定硬化させることにより板状に成形した天然繊維板
材自体を炭化させているため、単位体積あたりの炭の量
を増大させることができ、炭化された天然繊維材からな
る板材の吸湿効果やイオン発生効果等を効果的に発揮す
ることができる。また、炭化燃焼した成形品10の製造
方法にあっては、前記天然繊維材の軟化処理、前記天然
繊維材及び炭化材の混合処理等を排除できるため、製造
効率を極めて向上させることができる。
【0070】上記各実施形態の製造方法を選択して効率
的に製造された炭化材を有する成形品10は、建築部材
に限らず水質浄化作用及び空気洗浄作用を得ようとする
各種の製品、例えば室内用内装材、畜舎内の消臭板、歩
道等の舗装材、或いは土留め材等の各種の用途に効果的
に使用することができる。また、前記炭化材を有する成
形品10を廃棄処理するときは、有害な接着剤や化学物
質等を一切含んでいないため、焼却させて廃棄すること
ができるが、炭化材を有する成形品10を堆肥として有
効に再利用することもできる。
【0071】前記炭化材を有する成形品10を前記室内
用内装材として利用することにより、室内の揮発性物質
(ホルムアルデヒド等)の吸着、脱臭、水分の給排水に
よる調湿等がなされる。また、前記炭化材を有する成形
品10を畜舎内の消臭板、例えば壁材、床材等の消臭板
等に有効に使用することができる。このため、ハエ等の
害虫の発生を抑制する効果が得られる。
【0072】前記炭化材を有する成形品10は各種の形
態や大きさに形成できるため、狭小な空間(敷地)に容
易に使用することができると共に、前記炭化材を有する
成形品10の施工及び交換等の作業を簡単に行うことが
できるようになり、炭化材を有する成形品10の利用価
値を大幅に増大させることができる。前記炭化材を有す
る成形品10は、例えばU字状をなす床面や壁面等に貼
り付けることができるため、その取扱いは、炭単体より
も容易である。
【0073】更に、前記炭化材を有する成形品10を歩
道等の舗装材として利用する場合には、木材チップ等の
クッション性や外観意匠性が得られると共に、例えば降
雪時の滑止め材として散策路、遊歩道等に有効に使用す
ることができる。更には、前記炭化材を有する成形品1
0を土留め材として利用する場合には、炭化材の表面に
微生物膜を形成させることにより水中の有機物を分解し
て浄化させる作用が得られる。
【0074】そして更に、おからやコーヒー粕等の肥料
成分を含んだ炭化材を天然繊維材に混合させると、植栽
等に使用することができるようになる。この場合には、
雑草の発生を抑制すると共に、雨水等による浸透によ
り、前記肥料成分を土壌中へ漸次流出させることができ
る遅効性肥料として有効に使用することができる。
【0075】以上の説明からも明らかなように、本発明
に係る炭化材入り成形品の製造方法は、圧縮処理に必要
な軟化処理を施こすことなく天然繊維材と炭化材とを圧
縮及び固定硬化を行うことにより、接着剤を一切使用す
ることなく所望の形態や大きさに成形一体化することが
できる。一方、本発明に係る炭化燃焼した成形品の製造
方法は、同じく圧縮処理に必要な軟化処理を施こすこと
なく天然繊維材だけを圧縮及び固定硬化を行うことによ
り、接着剤を全く使用することなく所望の形態や大きさ
に成形したのち、成形後の天然繊維材を炭化燃焼するこ
とにより炭化材を生成することができる。これらの製法
により製品化されたのちにも、炭化材の材質特性を阻害
することなく形態、製品強度、寸法の安定した状態で実
用に耐え得る炭化材を有すると共に、有効に再利用でき
る成形品が効果的に得られる。なお、本発明は上記各実
施形態に限定されるものではなく、例えば天然繊維材と
して木質原料、マニラ材等の繊維材を使用してもよく、
それらの実施形態から当業者が容易に変更可能な技術的
な範囲をも当然に包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な第1実施形態である炭化材入
り成形品を製造する工程を示す概略説明図である。
【図2】図1の次の工程を示す概略説明図である。
【図3】貯留ホッパ、計量・充填機の側面図である。
【図4】炭化材を含む天然繊維材を充填した製造用型の
断面図である。
【図5】圧縮機で製造用型内の炭化材及び天然繊維材を
圧縮した状態の説明図である。
【図6】押し板をロックした状態の説明図である。
【図7】上枠を取り外した製造用型を段積みした状態の
説明図である。
【図8】固定炉の説明図である。
【図9】脱型動作状態の説明図である。
【図10】炭化材を有する成形品を重ね合わせた状態の
説明図である。
【符号の説明】
1 混合材 2 製造用型 2a 下型 2a−1 脱型用穴 2b 上枠 2b−1 ピン孔 2b−2 フック片 2c 底板 2d 押し板 2e ロック用ピン 3 貯留ホッパ 4 計量・充填機 4a 架台 4b 計量ます 4c スライドダンパー 5 スクリューコンベヤ 6 圧縮機 6a プレスヘッド 6a−1 溝 6b 昇降用シリンダ 7 固定化炉 7a 圧力容器 8 ロック解除機 8a 押し上げプレート 9 脱型用押し棒 10 炭化材を有する成形品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 達也 東京都港区赤坂2−3−6 株式会社小松 製作所内 (72)発明者 高橋 伸彦 東京都港区赤坂2−3−6 株式会社小松 製作所内 (72)発明者 川合 弘 愛知県一宮市和光2−4−32 株式会社川 合技研内 (72)発明者 藤村 重樹 岐阜県武儀郡上之保村26688番地 上之保 国産材加工共同組合内 Fターム(参考) 2B260 AA20 BA02 BA05 BA07 BA18 BA19 BA30 CB01 CB04 CD02 CD30 EA05 EB02 EB06 EB21 EC18 4G066 AA04B AA80D CA02 CA43 CA52 DA03 FA02 FA17 FA20 FA23 4H012 JA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材粉、木材小片、木材繊維、板材、草
    等の天然繊維材と炭化材とからなる成形品(10)を製造す
    る方法であって、 前記天然繊維材と前記炭化材とを製造用型(2) に充填す
    る工程、 同製造用型(2) 内に充填した天然繊維材及び炭化材を圧
    縮成形する工程、及び前記圧縮成形工程後の圧縮成形し
    た天然繊維材及び炭化材を圧力容器(7a)内にセットした
    のち、同圧力容器(7a)内に高圧水蒸気を充満させ、高圧
    水蒸気の雰囲気中において所定時間放置して固定硬化さ
    せる工程、を含んでなることを特徴とする成形品の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記天然繊維材と前記炭化材とを製造用
    型(2) に充填する工程では、前記製造用型(2) 内に前記
    天然繊維材及び前記炭化材を混合した状態に充填してな
    ることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記天然繊維材と前記炭化材とを製造用
    型(2) に充填する工程では、前記製造用型(2) 内に前記
    天然繊維材により前記炭化材を包裹した状態に充填して
    なることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記天然繊維材と前記炭化材とを製造用
    型(2) に充填する工程では、前記製造用型(2) 内に充填
    する天然繊維材が板状に成形されてなることを特徴とす
    る請求項3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記天然繊維材と前記炭化材とを製造用
    型(2) に充填する工程では、前記製造用型(2) 内に、板
    状に成形した複数枚の天然繊維材間に前記炭化材を敷き
    詰めた積層状態に充填してなることを特徴とする請求項
    4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記天然繊維材と前記炭化材とを製造用
    型(2) に充填する工程では、前記製造用型(2) 内に、充
    填した天然繊維材の表面全体に前記炭化材を敷き詰めた
    状態に充填してなることを特徴とする請求項1又は4記
    載の製造方法。
  7. 【請求項7】 木材粉、木材小片、木材繊維、草等の天
    然繊維材を炭化燃焼した成形品(10)を製造する方法であ
    って、 前記天然繊維材を製造用型(2) に充填する工程、 同製造用型(2) 内に充填した天然繊維材を圧縮成形する
    工程、 前記圧縮成形工程後の圧縮成形した天然繊維材を圧力容
    器(7a)内にセットしたのち、同圧力容器(7a)内に高圧水
    蒸気を充満させ、高圧水蒸気の雰囲気中において所定時
    間放置して固定硬化させる工程、及び前記固定硬化工程
    の完了後の前記天然繊維材を炭化装置内にセットしたの
    ち、所定時間加熱して炭化させる工程、を含んでなるこ
    とを特徴とする成形品の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の製造方
    法により得られる所望の形態を有する成形品。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の製造方法により得られ
    る所望の形態を有する成形品。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN102423892A (zh) * 2011-09-23 2012-04-25 浙江未来家木业有限公司 一种地板表面处理方法
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CN103950083A (zh) * 2014-05-15 2014-07-30 中南林业科技大学 农作物秸秆碎料板铺装装置

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