JP2003311558A - マシニングセンタ - Google Patents

マシニングセンタ

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JP2003311558A
JP2003311558A JP2002122609A JP2002122609A JP2003311558A JP 2003311558 A JP2003311558 A JP 2003311558A JP 2002122609 A JP2002122609 A JP 2002122609A JP 2002122609 A JP2002122609 A JP 2002122609A JP 2003311558 A JP2003311558 A JP 2003311558A
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Japan
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machining center
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work
cylinder
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JP2002122609A
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Nobuo Mizutani
伸郎 水谷
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Toyota Industries Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別の専用設備を用いることなく、マシニング
センタによって環状部材を圧接固定することを可能にし
て高い生産性を実現し、環状部材の着脱も容易に行える
マシニングセンタを提供する。 【解決手段】 ワーク25に対して環状部材6を取り付
けるための環状部材取付用ホルダ1を有し、ホルダ1
が、主軸103に対して、他の工具と交換可能に取り付
けられるマシニングセンタ101であって、ホルダ1
は、環状部材6を把持又は開放する把持部2と、作動流
体が作用することで把持部2を把持から開放へ、若しく
は開放から把持へと切り換えるシリンダ部3とを備え、
主軸103とともに環状部材6を回転させることで、環
状部材6とワーク25との間に回転摩擦を発生させて環
状部材6をワーク25に圧接固定することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環状部材を取り付
けることができるマシニングセンタに関する。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタで加工されるワークに
何らかの部品等を圧接固定する場合、ワークをテーブル
から一旦取り外して、別の専用設備を用いて行うのが一
般的である。
【0003】しかしながら、その場合、別の専用設備自
体が必要であるだけでなく、ワークを一旦マシニングセ
ンタから取り外して別の専用設備に取り付けるという作
業が発生する。そのため、生産性向上の観点では好まし
くない。
【0004】また、ワークに対して取り付けられる部品
が多数あるような場合、連続的な着脱が、容易且つ確実
に行えるものであることが望ましい。とくに、環状部材
の場合、ワークに対して多数取り付けられるような場合
が多く、このようなニーズが高い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みてなされたものであって、別の専用設備を用いる
ことなく、マシニングセンタによって環状部材を圧接固
定することを可能にして高い生産性を実現し、環状部材
の着脱も容易に行えるマシニングセンタを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する請
求項1に記載のマシニングセンタは、ワークに対して環
状部材を取り付けるための環状部材取付用ホルダを有
し、該ホルダが、主軸に対して、他の工具と交換可能に
取り付けられるマシニングセンタであって、前記ホルダ
は、前記環状部材を把持又は開放する把持部と、作動流
体が作用することで前記把持部を把持から開放へ、若し
くは開放から把持へと切り換えるシリンダ部とを備え、
前記主軸とともに前記環状部材を回転させることで、前
記環状部材と前記ワークとの間に回転摩擦を発生させて
前記環状部材を前記ワークに圧接固定することを特徴と
する。この構成によれば、環状部材をワークに圧接固定
するための専用の設備を用いなくても、マシニングセン
タの一連の加工において、環状部材を圧接固定すること
ができ、高い生産性を実現できる。また、作動流体がシ
リンダ部に作用して環状部材の把持を開放し、若しくは
開放から把持へと切り換えるものであるため、多数の環
状部材の連続的な着脱を容易に行うことができる。
【0007】請求項2に記載のマシニングセンタは、請
求項1において、マシニングセンタで用いられる切削液
を前記作動流体にも用いることを特徴とする。この構成
によれば、シリンダ部に作動流体を供給するための供給
源を別途設ける必要がなく、簡略な設備構成を実現でき
る。
【0008】請求項3に記載のマシニングセンタは、請
求項2において、切削液排出弁を備えたことを特徴とす
る。この構成によれば、作動流体としての切削液をマシ
ニングセンタに設けられた切削液排出弁から直接抜くこ
とで、把持部の切り換えを容易に行うことができる。
【0009】請求項4に記載のマシニングセンタは、請
求項1〜3のいずれかにおいて、前記ホルダは、前記シ
リンダ部に挿入されたプランジャー部をバネ圧により前
記シリンダ部に対して後退させることで、前記環状部材
を把持することを特徴とする。この構成によれば、環状
部材をホルダに機械的に確実に把持できる。また、把持
動作も容易に行える。さらに、作動流体にエアー噛み等
が生じて動作不良により把持力が低下することもなく、
確実な着脱が可能になる。
【0010】請求項5に記載のマシニングセンタは、請
求項4において、前記ホルダは、前記作動流体を流入さ
せて前記プランジャー部を前記シリンダ部に対して前進
させる液圧室と、前記液圧室と前記ホルダの外部とを連
通する空気抜き通路とを備えたことを特徴とする。この
構成によれば、最初に液圧室に作動流体を流入させると
きに、液圧室内に残っている空気を抜くことができるの
で、エアー噛みが生じることがなく確実に把持部を開放
させることができる。
【0011】請求項6に記載のマシニングセンタは、請
求項4または5において、前記プランジャー部の先端部
が、前記把持部を内側から押し広げることで、前記環状
部材を把持することを特徴とする。この構成によれば、
ワークに形成された開口部に対して環状部材を圧接固定
する場合であっても、取り付けに際しての寸法的な制約
を受けることが少ない。
【0012】請求項7に記載のマシニングセンタは、請
求項1〜6のいずれかにおいて、前記ワークはエンジン
のシリンダヘッドであり、前記環状部材は、前記シリン
ダヘッドの弁座を形成するものであり、前記弁座が前記
シリンダヘッドに対して、押圧されながら回転すること
により取り付けられることを特徴とする。この構成によ
れば、バルブシートをシリンダヘッドに圧接固定するた
めの専用の設備を用いなくても、マシニングセンタの一
連の加工において、バルブシートを圧接固定することが
でき、高い生産性を実現できる。また、シリンダヘッド
に対して強固にバルブシートを接合させることができ
る。
【0013】請求項8に記載のマシニングセンタは、請
求項2に記載のマシニングセンタの制御方法であって、
前記把持部により前記環状部材を把持した状態で、前記
主軸とともに前記環状部材を回転させて前記環状部材と
前記ワークとの間に回転摩擦を発生させ、前記環状部材
を前記ワークに圧接固定した後、前記切削液の流体圧を
作用させて前記把持部を開放させることを特徴とする。
この構成によれば、マシニングセンタの一連の加工にお
いて、環状部材を圧接固定することができ、高い生産性
を実現できる。また、切削液の流体圧を作用させて把持
部を開放させるため、多数の環状部材の連続的な着脱を
容易に行うことができるとともに、別途設けた供給源か
ら作動流体をシリンダ部に供給する必要もない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明するが、本発明は、基本的に、汎用のマシ
ニングセンタを一部改造することによっても、広く適用
することが可能であり、マシニングセンタの主軸に対し
て、他の工具と交換可能に環状部材取付用ホルダが取り
付けられるものである。なお、本実施形態の説明は、本
発明に係るマシニングセンタについての説明と、本発明
に係るマシニングセンタの制御方法についての説明とを
兼ねるものである。
【0015】本発明は、種々のマシニングセンタに対し
て適用可能であるが、その一例である一般的なマシニン
グセンタの概略を図4により説明する。図4のマシニン
グセンタ101は、ベース104にガイドウェイ(図示
せず)がX軸方向に設けられており、このX軸ガイドウ
ェイに沿ってサドル(図示せず)がX軸方向に移動可能
に設置されている。そして、サドルにはコラム102が
設けられ、サドル上をZ軸方向に移動可能に設置されて
いる。コラム102には、Y軸方向(上下方向)に移動
可能な主軸(スピンドル)103が設置されている。
【0016】また、ベース104には、マガジン本体1
05が設置され、主軸103に対して取り付けられる複
数の工具が収納され、その複数の工具を交換するための
自動工具交換装置106も配設されている。そして、主
軸103に対向するテーブル107には、主軸103に
取り付けられた工具により加工等される対象であるワー
ク(図示せず)が保持される。
【0017】このように、マシニングセンタ101は、
X、Y、Zの3軸を備えている。そして、テーブル10
7に保持されたワークに対して、主軸103のX及びY
軸方向の位置をまず決定し、主軸103とともに、その
先端に取り付けられた工具をワークに対してZ軸方向の
相対運動をさせることで、ワークの加工等を行う。
【0018】本実施形態に係るマシニングセンタは、テ
ーブル107に保持されたワークに対して環状部材を圧
接固定するための環状部材取付用ホルダが、主軸103
に対して、他の工具と交換可能に取り付けられるもので
ある。この環状部材取付用ホルダは、主軸103に取り
付けられていないとき(使用されないとき)は、他の工
具と同様、マガジン本体105に収納される。以下、こ
の環状部材取付用ホルダについて詳しく説明する。
【0019】図1は、本実施形態に係る環状部材取付用
ホルダ1(以下、単に「ホルダ1」ともいう)の断面図
を示したものである。なお、図1(a)は、ホルダ1の
半分を断面で示した概略図を、図1(b)および(c)
は、ホルダ1の把持部2の正面図および断面図をそれぞ
れ示したものである。
【0020】図1(a)において、ホルダ1は、シリン
ダ部3と、シリンダ部3の内部に挿入されるプランジャ
ー部4と、シリンダ部3とプランジャー部4との間に配
設されるバネ5と、環状部材6を把持又は開放する把持
部2と、を備えている。ホルダ1は、シリンダ部3の端
部に設けられる取付部7において、図示しない主軸10
3に対して取り付けられる。そして、主軸103に支持
されたまま、X、Y軸方向に位置決めされた後、Z軸方
向に移動することで、ワーク(テーブル)に対して相対
運動して環状部材6を取り付けることになる。また、主
軸103が回転した場合、ともに回転する。すなわち、
ホルダ1は、主軸103とともに環状部材6を回転させ
ることで、環状部材6とワークとの間に回転摩擦を発生
させて環状部材6をワークに圧接固定することができる
ものである。
【0021】まず、シリンダ部3について説明する。シ
リンダ部3は、前述した取付部7と、取付部7に連なる
中空円筒状の筒部8と、取付部7とは反対側で筒部8の
端面に取り付けられる蓋部9と、蓋部9にさらに取り付
けられ、後述する把持部2を支持する先端筒部10とを
備えている。
【0022】取付部7の主軸側には、開口部11が設け
られており、取付部7が主軸103に対して取り付けら
れることで、主軸103の先端側(図示せず)から流出
する切削液が、この開口部11内へと誘導される。この
開口部11は、Oリング12等のシールの存在によっ
て、主軸103の切削液流出部(図示せず)と液密に嵌
合される。なお、ここで切削液とは、主軸103に切削
加工用の工具が取り付けられた場合に加工領域に対して
供給される切削液のことであり、本発明においては、後
述するように、シリンダ部3に作用させる作動流体とし
ても用いているものである。また、切削液供給部(図示
せず)と切削液流出部(図示せず)との間には、切削液
排出用の弁として三方弁が備えられており、シリンダ部
3に作用する作動流体(切削液)を排出することができ
るようになっている。
【0023】そして、取付部7の中心には、開口部11
とシリンダ部3の内部とを連通する切削液流路13が形
成されている。開口部11を通じて流入する切削液は、
この切削液流路を経てシリンダ部3の内部へと誘導され
る。
【0024】シリンダ部3の筒部8は、中空円筒状に形
成され、内部に、プランジャー部4およびバネ5が組み
込まれる。筒部8の内周面8aには、プランジャー部4
が、フランジ状部分18の外周面19およびシール14
を介して摺動自在に支持されている。そして、筒部8の
内周面8aおよび内底面8bと、プランジャー部4のフ
ランジ状部分18の底面20とで、切削液の液圧室15
を形成している。この液圧室15は、切削液(作動流
体)を流入させてプランジャー部4をシリンダ部3に対
して前進させるものである。なお、液圧室15とホルダ
1の外部とを連通する空気抜き通路26が、筒部8に設
けられている。これにより、最初に液圧室15に切削液
を流入させるときに、液圧室15内に残っている空気を
抜くことができるので、エアー噛みが生じることがなく
確実に後述の把持部2を開放させることができる。
【0025】また、筒部8の取付部7とは反対側の端面
8cには、円板状に形成され開口9aを備える蓋部9が
ボルト16で取り付けられている。そして、蓋部9に
は、さらに先端筒部10がボルト17で取り付けられて
いる。先端筒部10には、内周側に段部10aが形成さ
れており、蓋部9の縁部9bとの間で、後述する把持部
2のフランジ状部分2aを挟んで支持している。
【0026】プランジャー部4は、液圧室15を形成す
るとともに筒部8の内周面8aと摺動するフランジ状部
分18と、軸胴部21と、突出軸部22と、突出軸部2
2のさらに先端側に取り付けられる先端部23とを備え
ている。フランジ状部分18から突出する軸胴部21の
周囲には、バネ5が外嵌めされている。バネ5は、フラ
ンジ状部分18と蓋部9との間に支持されており、プラ
ンジャー部4をシリンダ部3に対して後退させる方向
(図中右方向)にバネ圧を作用させている。
【0027】軸胴部21の先端側からさらに突出するよ
うに形成された突出軸部22は、蓋部9の開口9aを貫
通して突出している。そして、径大部22aと径小部2
2bとの2段階に突出する形状に形成されている。径大
部22aには、キー溝が設けられており、蓋部9の内周
側から突出するキー部24とスライド自在となってい
る。
【0028】突出軸部22の径小部22bの端部には、
さらに、先端部23が同軸に取り付けられている。先端
部23は、円錐面状のテーパ面23aを有しており、径
小部22bに螺子等によって取り付けられている。
【0029】最後に、把持部2について説明する。把持
部2は、略中空円筒状に形成されており、プランジャー
部4の突出軸部22および先端部23と、シリンダ部3
の先端筒部10との間に配設される。図1(b)に、そ
の正面図を(図1(a)にて左側から見た図に相当)、
図1(c)に断面図を示す。図1(c)の断面図は、図
1(b)におけるA−A線矢視断面に相当する。
【0030】図1(a)〜(c)にて、把持部2は、フ
ランジ状部分2aと、中空円筒状の筒状部分2bとを有
している。筒状部分2bの外周方向における均等間隔4
箇所には、軸方向に延びるスリット2dが形成されてい
る。スリット2dは、フランジ状部分2a近傍まで延び
ているが、フランジ状部分2aの部分では、つながって
いる。把持部2の内周側は、円筒面状の円筒面2fと、
円錐面状のテーパ面2gとが形成されている。このよう
な構成を備えることで、把持部2は、外力が作用するこ
とで、筒状部分2bにて拡縮径可能になっている。
【0031】以上説明した構成を備えるホルダ1の組立
てに際しては、まず、シリンダ部3の筒部8内にプラン
ジャー部4が嵌挿される。このとき、プランジャー部4
の突出軸22には、先端部23はとりつけられていな
い。そして、バネ5をプランジャー部4の軸胴部21に
外嵌めし、さらに、突出軸部22で開口9aを貫通する
ようにして蓋部9を筒部8の端面8cにボルト16で取
り付ける。それから、把持部2を、突出軸部22に外嵌
するようにして挿入する。この把持部2のフランジ状部
分2aを蓋部9の縁部9bと先端筒部10の段部10a
とで挟み、内周側に把持部2の筒状部分2bが挿入され
るようにして先端筒部10を蓋部9に取り付ける。最後
に、先端部23を突出軸部22に取り付けてホルダ1が
構成されることになる。このとき、先端部23のテーパ
面23aと把持部2のテーパ面2gとは、対向する位置
関係にある。
【0032】つぎに、上記構成を備えるマシニングセン
タ101の作動を説明する。なお、本説明においては、
ワークはエンジンのシリンダヘッドであり、環状部材
が、シリンダヘッドの弁座を形成するバルブシートであ
る場合を例にとって説明する。まず、図4にて、テーブ
ル107に対して図示しないシリンダンヘッド25(ワ
ーク)が取り付けられている。そして、主軸103に
は、マガジン本体105に収納されていたホルダ1が、
自動工具交換装置106によって、他の工具と交換され
て取り付けられている。
【0033】この状態から、まず、主軸103の移動を
行い、多数のバルブシートが収納された図示しないラッ
クから、ホルダ1の先端に位置する把持部2でバルブシ
ート6(環状部材)を把持して取り出す(図1参照)。
なお、この把持動作については、後述する。そして、把
持部2でバルブシート6を把持した状態のまま、主軸1
03のX軸およびY軸方向の移動を行い、シリンダヘッ
ド25にてバルブシート6(環状部材)が取り付けられ
る箇所とホルダ1とが対峙するように主軸103を位置
決めする。
【0034】図2は、主軸103に取り付けられたホル
ダ1が、バルブシート6が取り付けられるシリンダヘッ
ド25と対峙している様子を示す断面図である。ホルダ
1の先端の把持部2には、図2(a)に示すように、バ
ルブシート6が把持されている。この把持動作は、把持
部2が、プランジャー部4の先端部23によって内側か
ら押し広げられることでなされる。すなわち、プランジ
ャー部4が、フランジ状部分18と蓋部9との間に介装
されるバネ5で生じるバネ圧によって、シリンダ部3に
対して後退させられる方向(図中右側方向)に押圧され
ている。これにより、プランジャー部4とともに、先端
部23が軸方向に後退し、そのテーパ面23aが、把持
部2のテーパ面2gを拡径する方向に押し広げるため、
把持部2の筒状部分2bの外周先端側でバルブシート6
が内側から把持されている。
【0035】この図2(a)に示す状態から、ホルダ1
とともに主軸103をZ軸方向に移動させることで、ホ
ルダ1に把持されたバルブシート6と、シリンダヘッド
25とが、当接することになる。ここで、シリンダヘッ
ド25側には、開口25aが設けられており、この開口
25aの端には、弁座となるバルブシート6が嵌挿され
る凹部25bが形成されている。
【0036】まず、このシリンダヘッド25の下面25
cとバルブシート6とが、略当接する位置までホルダ1
をZ軸方向に移動させる。そして、主軸103を回転さ
せることでホルダ1ごとバルブシート6を回転させなが
ら、バルブシート6をシリンダヘッド25の凹部25b
内へと押圧して押し込んでいく。このとき、バルブシー
ト6は、把持部2で把持されているとともに、先端筒部
10の端部で押圧されて支持されている。バルブシート
6が回転されながら押し込まれていくと、バルブシート
6の回転とともに摩擦熱が生じ、バルブシート6の外周
と摩擦する凹部25bの内周が、一部流動してバルブシ
ート6の外周と圧着していく。バルブシート6を凹部2
5b内に必要量押し込んだところで、主軸103の回転
を停止するとともに、Z軸方向の移動を停止する。そし
て、バルブシート6の外周と凹部25bの内周の流動部
分が固化することで、バルブシート6とシリンダヘッド
25とが接合される。これにより、環状部材6のシリン
ダヘッド25への圧接固定が完了する。
【0037】シリンダヘッド25の凹部25bにバルブ
シート6の接合が完了すると、つぎに把持部2の開放を
行う。把持部2を把持から開放へと切り換える動作は、
シリンダ部3に作動流体である切削液を作用させること
で行う。図2(b)は、シリンダ部3に切削液を作用さ
せて把持部2の開放動作を行った後、そのままの状態で
ホルダ1をシリンダヘッド25に対して後退させるよう
にZ軸方向移動させた状態を示すものである。
【0038】把持部2の開放動作は、まず図2(a)に
示すようにバルブシート6を把持した状態から、シリン
ダ部3の開口部11を通じて切削液が誘導されることで
行われる。開口部11から流入した切削液は、切削液流
路13を通過して液圧室15へと達し、液圧室15内に
加圧されながら充満していく。このとき、プランジャー
部4の底面20に作用する流体圧により、バネ5による
バネ圧に抗してプランジャー部4が前進移動する(蓋部
9側へ移動する)。そして、図2(b)に示すように、
蓋部9の底面9cとプランジャー部4の軸胴部21の段
部21aとが当接して停止する。このとき、プランジャ
ー部4の先端部23も軸方向に前進移動しており、その
テーパ面23aと把持部2のテーパ面2gとが離間する
方向に移動している。これにより、把持部2の筒状部分
2bを内側から押し広げる力が作用しなくなるため、把
持部2が把持から開放へと切り換えられることになる。
こうして、把持部2の開放動作を行った後、その状態の
ままホルダ1を主軸103とともにシリンダヘッド25
から後退させると、接合されたバルブシート6のみが凹
部25b内に残される(図2(b)参照)。これで、シ
リンダヘッド25へのバルブシート6の取り付けが完了
する。
【0039】なお、図示しないラックに収納されたバル
ブシート6をホルダ1に把持する場合は、把持部2を開
放状態としておき、そのままの状態で、プランジャー部
4の先端部23と把持部2とをバルブシート6の内周側
に挿入する。そして、ホルダ1の液圧室15に圧入され
ている切削液を抜いて液圧室15内を減圧する。これに
より、バネ5のバネ圧によって、プランジャー部4が後
退し、前述したように先端部23のテーパ面23aで把
持部2のテーパ面2gが押し広げられ、バルブシート6
が内周側から把持部2によって把持される。この後、前
述したように、シリンダヘッド25へのバルブシート6
の取り付け作業を行う。
【0040】以上説明したように、ホルダ1を備えるマ
シニングセンタ101によると、把持部2により環状部
材6を把持した状態で、主軸103とともに環状部材6
を回転させて環状部材6とシリンダヘッド25との間に
回転摩擦を発生させ、環状部材6をシリンダヘッド25
に圧接固定するように制御することができる。そして、
圧接固定した後、切削液の流体圧を作用させることで、
把持部2を開放するよう制御することができ、速やかに
次の環状部材6の圧接固定作業へと移行できる。
【0041】本実施形態に係るマシニングセンタ101
によると、以下のような効果が得られる。 (1)環状部材をワークに圧接固定する場合、通常、マ
シニングセンタで所要の機械加工等を付与した後、テー
ブルからワークを一旦取り外し、別の専用設備を用いて
環状部材を圧接固定することが行われる。そして、環状
部材を圧接固定した後のワークに対して機械加工等をマ
シニングセンタで継続する場合、さらにワークの取り付
け作業を行う必要がある。しかし、本発明によれば、環
状部材取付用ホルダ1が、工具として備えられているた
め、環状部材6をワーク25に圧接固定するための専用
の設備を用いる必要がなく、マシニングセンタ101の
一連の加工において、圧接固定することができる。した
がって、別の専用設備を備えることによる設備費の増加
を抑制でき、メンテナンスコスト等も低減できる。ま
た、マシニングセンタからのワークの取り外しと取り付
けの作業を削減できるため、生産性を向上させることが
できる。
【0042】(2)ホルダ1に備えられるバネ機構とシ
リンダ機構により、環状部材6の把持動作および開放動
作を行うものであるため、ワーク25に取り付けられる
環状部材6が多数あるような場合であっても、環状部材
6の連続的な着脱作業を容易に行うことができる。
【0043】(3)ホルダ1は、バネ圧によって環状部
材6を把持し、作動流体がシリンダ部3に作用すること
で、把持部2を開放するものである。これにより、環状
部材6を機械的に把持でき、作動流体にエアー噛み等が
生じて把持力が低下することは生じないことになる。す
なわち、確実な着脱が可能なホルダ構造とすることがで
きる。
【0044】(4)マシニングセンタ101では、シリ
ンダ部3に作用させる作動流体として切削液を用いる構
造となっている。したがって、作動流体を供給するため
の別途の供給源を設ける必要もない。
【0045】(5)ホルダ1は、環状部材6を内側から
押し広げるようにして把持するものであるため、ワーク
に形成された開口部に対して環状部材6を圧接固定する
場合であっても、圧接固定に際しての寸法的な制約を受
けることがない。
【0046】なお、実施の形態は上記に限定されるもの
ではなく、例えば、次のように変更して実施してもよ
い。 (1)上述したホルダ1の場合と、把持部2の構造を変
更して実施したホルダ30を図3(a)に示す。ホルダ
30においても、把持部2以外はホルダ1と同様の構造
であり、同一の符号を付して示している。図3(a)を
左側からみた把持部31の正面図である図3(b)に示
すように、ホルダ30に備えられる把持部31は、分割
された5本の爪状部材32として構成される。各爪状部
材32は、図3(a)〜(c)に示すように、軸方向に
延びる軸方向部分32aと、径方向に延びる縁状の径方
向部分32bとから構成される。なお、図3(c)は、
爪状部材32の1つを側面から見た図である。
【0047】5本の爪状部材32は、図3(b)に示す
ように円周状に配置することで、シリンダ部3の先端筒
部10とプランジャー部4の突出軸部22との間に配設
される。これら5本の爪状部材32は、リング33によ
って拘束されている。また、各爪状部材32の内周側に
は、円錐状面の一部をなすようにテーパ面32cが形成
されている。このテーパ面32cと、プランジャー部4
の先端部23のテーパ面23aとが、当接乃至離間する
ことで、ホルダ1の把持部2の場合と同様に、ホルダ3
0の把持部31も拡縮される。これにより、環状部材6
の把持または開放が行われる。
【0048】このホルダ30を備えるマシニングセンタ
101においても、ホルダ1を備えるマシニングセンタ
101と同様の効果を奏し得る。なお、把持部31の爪
状部材32の個数は、5本に限られず、種々選択可能で
ある。
【0049】(2)本発明の実施形態として、ワークが
シリンダヘッドであり、環状部材がバルブシートである
場合に適用した例を説明したが、必ずしもこの例に限ら
れず、ワークに環状部材を圧接固定する場合であれば、
広く適用可能である。
【0050】(3)マシニングセンタとしては、ワーク
に対して主軸の位置をX軸、Y軸、Z軸の3軸で移動可
能な例を示したが、必ずしもこの例に限られず、ワーク
側にも移動軸を備えるものなど、種々のマシニングセン
タに対して、本発明は適用可能である。
【0051】ここで、本実施形態に係るマシニングセン
タ101が備える制御機構に関する特徴について、さら
に説明する。
【0052】マシニングセンタで切削等のワークの加工
を行う場合、主軸に取り付けられる工具の位置と速度を
あらかじめ数値情報としてプログラムしておき、そのプ
ログラムに従って生成されるコントローラからの指令に
基づき、各軸に接続されたサーボモータが駆動される送
り速度制御が行われる。
【0053】しかしながら、テーブルに保持されたワー
クに対して環状部材を圧接固定するための環状部材取付
用ホルダを有するマシニングセンタを用いる場合は、上
記の送り速度制御のみによって環状部材の圧接固定を行
ってしまうと、必ずしも適当でない場合がある。
【0054】すなわち、単純な嵌合により環状部材をワ
ークに対して取り付ける場合は、あまり問題とならない
が、ワークと環状部材とが強固に接合されるようにする
ため、回転させながら摩擦圧接を行ったり、また圧入を
行ったりするような場合は、接合品質の点で問題とな
る。
【0055】環状部材取付用ホルダを有するマシニング
センタで、送り速度制御のみによって環状部材の取り付
けを行うと、取り付け途中、即ち環状部材の圧入途中や
摩擦圧接途中において、ワークとシリンダヘッドとの境
界の温度や材料条件等の種々の要因により、摩擦圧接状
態(圧入状態)が通常大きく変化する。このように、取
り付け途中において、摩擦圧接条件等が変化すること
は、接合品質のムラを生じ、接合強度低下を招くことに
もつながる。
【0056】そこで、本実施形態に係るマシニングセン
タは、別の専用設備を用いることなく、マシニングセン
タによって環状部材を圧接固定することを可能にすると
ともに、安定した環状部材の取り付け品質を確保するこ
とを目的とするものでもある。
【0057】すなわち、本実施形態に係るマシニングセ
ンタは、テーブルに保持されたワークに対して環状部材
を取り付けるための環状部材取付用ホルダを有し、該ホ
ルダが、主軸に対して、他の工具と交換可能に取り付け
られるマシニングセンタであって、(1)前記主軸の支
持台と、(2)該支持台と螺合してこの支持台を前記主
軸とともに前記ワークに対して前後動させるボールネジ
と、(3)該ボールネジを回転させるサーボモータと、
(4)前記主軸に取り付けられる前記ホルダの位置設定
情報に従って、前記サーボモータの駆動指令を生成する
コントローラと、(5)前記コントローラからの駆動指
令に基づき前記サーボモータを駆動するとともに、前記
サーボモータに流れる負荷電流を所定の値に制御する電
流制御手段を有するサーボアンプと、を備え、略一定の
加圧力で前記環状部材が前記ワークに対して押圧される
よう前記主軸の移動を制御することを特徴とするマシニ
ングセンタでもある。
【0058】図5に、上記した制御機構を備えるマシニ
ングセンタの模式図を示す。なお、図5では、ホルダ1
が取り付けられたマシニングセンタ101に対して適用
した例を示している。すなわち、ワーク25が保持され
るテーブル107と、コラム102に設置される主軸1
03と、主軸103に取り付けられるホルダ1とが図示
されている。ホルダ1には、環状部材6が把持されてい
る様子が示されている。
【0059】主軸103の支持台であるコラム102に
は、ボールネジ40が螺合されており、ボールネジ40
が回転することで、コラム102は、ワーク25に対し
て前後動、即ちZ軸方向に移動する。ボールネジ40
は、サーボモータ41に接続しており、サーボモータ4
1により回転駆動される。なお、サーボモータ41に
は、回転変位を検出するためのエンコーダ42が取り付
けられている。エンコーダ42からの検出値に基づいて
主軸103のZ軸方向移動量が検出されることになる。
【0060】また、マシニングセンタ101の図示しな
いメモリー部には、環状部材6のワーク25への取り付
け動作を行う前に、主軸103に取り付けられたホルダ
1の位置設定情報および接合電流設定情報等があらかじ
めNCプログラム43として格納されている。そして、
この位置設定情報等を読み出したNCコントローラ44
が、これらの情報に従ってサーボモータの駆動指令を生
成し、サーボアンプ45へと出力する。
【0061】サーボアンプ45では、NCコントローラ
44からの駆動指令に基づいてサーボモータ41の回転
駆動を行い、ボールネジ40を回転することで、コラム
102とともに主軸103をZ軸方向に所定量移動させ
る。ワーク25と環状部材6との接触開始後の移動量も
所定の値に定められており、ホルダ1に把持された環状
部材6は、ワーク25に対して所定量だけ嵌挿される。
【0062】また、サーボアンプ45は、電流制御手段
45aを備えている。この電流制御手段45aは、NC
コントローラ44から送信された接合電流設定情報を目
標値として、この目標値となるように、サーボモータ4
1に流れる負荷電流の制御を行う。
【0063】すなわち、まず、環状部材6がワーク25
と接触を開始すると、サーボモータ41には負荷が発生
する。このとき、サーボアンプ45では、接合電流設定
値と電流実績を比較して、まだ接合電流設定値に達して
いなければ、さらにサーボモータ41の回転速度指令を
変更して増速させる。これにより、環状部材6のワーク
25に対する加圧力(押し付け力)が高まり、負荷電流
も増加する。そして、電流実績が目標の接合電流設定値
に達すると、その電流値を維持するように、電流目標値
と電流実績値との偏差に応じてサーボモータ41の速度
指令を調整する。このため、環状部材6の接合途中にお
いては、略一定の負荷電流がサーボモータ41に流れる
ことになり、環状部材6は、略一定の加圧力でワーク2
5に対して押圧されるよう制御されることになる。
【0064】通常のマシニングセンタで行われる送り速
度制御のように、サーボモータ41の回転速度を一定に
保ちながら環状部材6をワーク25に押し付けている場
合では、接合途中で接合界面の状態が変化すると、加圧
力が変化してしまうことになる。加圧力が変化すると、
一定の接合品質を確保することが困難になり、接合強度
の点で問題を生じる。しかし、本実施形態に係るマシニ
ングセンタ101によると、環状部材6を接合中のサー
ボモータ41の負荷電流を略一定となるように制御する
ため、接合開始から終了まで、略一定の加圧力で、環状
部材6がワークに対して押しつづけられることになる。
これにより、安定した接合強度を得ることができる。
【0065】すなわち、本実施形態に係るマシニングセ
ンタによると、別の専用設備を用いることなく、マシニ
ングセンタによって環状部材を圧接固定することを可能
にするとともに、安定した環状部材の取り付け品質を確
保することも可能となる。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によると、環状部材をワークに圧接固定するための専
用の設備を用いなくても、マシニングセンタの一連の加
工において、環状部材を圧接固定することができ、高い
生産性を実現できる。また、作動流体がシリンダ部に作
用して環状部材の把持を開放し、若しくは開放から把持
へと切り換えるものであるため、多数の環状部材の連続
的な着脱を容易に行うことができる。
【0067】請求項2に記載の発明によると、シリンダ
部に作動流体を供給するための供給源を別途設ける必要
がなく、簡略な設備構成を実現できる。請求項3に記載
の発明によると、作動流体としての切削液をマシニング
センタに設けられた切削液排出弁から直接抜くことで、
把持部の切り換えを容易に行うことができる。請求項4
の発明によると、環状部材をホルダに機械的に確実に把
持できる。また、把持動作も容易に行える。さらに、作
動流体にエアー噛み等が生じて動作不良により把持力が
低下することもなく、確実な着脱が可能になる。請求項
5の発明によると、最初に液圧室に作動流体を流入させ
るときに、液圧室内に残っている空気を抜くことができ
るので、エアー噛みが生じることがなく確実に把持部を
開放させることができる。請求項6に記載の発明による
と、ワークに形成された開口部に対して環状部材を圧接
固定する場合であっても、取り付けに際しての寸法的な
制約を受けることが少ない。請求項7に記載の発明によ
ると、バルブシートをシリンダヘッドに圧接固定するた
めの専用の設備を用いなくても、マシニングセンタの一
連の加工において、バルブシートを圧接固定することが
でき、高い生産性を実現できる。また、シリンダヘッド
に対して強固にバルブシートを接合させることができ
る。
【0068】請求項8に記載の発明によると、マシニン
グセンタの一連の加工において、環状部材を圧接固定す
ることができ、高い生産性を実現できる。また、切削液
の流体圧を作用させて把持部を開放させるため、多数の
環状部材の連続的な着脱を容易に行うことができるとと
もに、別途設けた供給源から作動流体をシリンダ部に供
給する必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るマシニングセンタの主軸に取
り付けられるホルダの構造を説明する図である。
【図2】本実施形態に係るマシニングセンタの主軸に取
り付けられるホルダの作動を説明する図である。
【図3】本発明に係るマシニングセンタの主軸に取り付
けられるホルダの変形例の構造を説明する図である。
【図4】本実施形態に係るマシニングセンタの概略を示
す斜視図である。
【図5】本実施形態に係るマシニングセンタの制御機構
を説明する模式図である。
【符号の説明】
1、30 環状部材取付用ホルダ 2、31 把持部 3 シリンダ部 4 プランジャー部 5 バネ 6 環状部材 7 取付部 11 開口部 13 切削液流路 15 液圧室 23 先端部 25 ワーク 101 マシニングセンタ 103 主軸 107 テーブル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークに対して環状部材を取り付けるた
    めの環状部材取付用ホルダを有し、該ホルダが、主軸に
    対して、他の工具と交換可能に取り付けられるマシニン
    グセンタであって、 前記ホルダは、前記環状部材を把持又は開放する把持部
    と、作動流体が作用することで前記把持部を把持から開
    放へ、若しくは開放から把持へと切り換えるシリンダ部
    とを備え、前記主軸とともに前記環状部材を回転させる
    ことで、前記環状部材と前記ワークとの間に回転摩擦を
    発生させて前記環状部材を前記ワークに圧接固定するこ
    とを特徴とするマシニングセンタ。
  2. 【請求項2】 マシニングセンタで用いられる切削液を
    前記作動流体にも用いることを特徴とする請求項1に記
    載のマシニングセンタ。
  3. 【請求項3】 切削液排出弁を備えたことを特徴とする
    請求項2に記載のマシニングセンタ。
  4. 【請求項4】 前記ホルダは、前記シリンダ部に挿入さ
    れたプランジャー部をバネ圧により前記シリンダ部に対
    して後退させることで、前記環状部材を把持することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマシニング
    センタ。
  5. 【請求項5】 前記ホルダは、前記作動流体を流入させ
    て前記プランジャー部を前記シリンダ部に対して前進さ
    せる液圧室と、前記液圧室と前記ホルダの外部とを連通
    する空気抜き通路とを備えたことを特徴とする請求項4
    に記載のマシニングセンタ。
  6. 【請求項6】 前記プランジャー部の先端部が、前記把
    持部を内側から押し広げることで、前記環状部材を把持
    することを特徴とする請求項4または5に記載のマシニ
    ングセンタ。
  7. 【請求項7】 前記ワークはエンジンのシリンダヘッド
    であり、前記環状部材は、前記シリンダヘッドの弁座を
    形成するものであり、前記弁座が前記シリンダヘッドに
    対して、押圧されながら回転することにより取り付けら
    れることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の
    マシニングセンタ。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載のマシニングセンタの制
    御方法であって、前記把持部により前記環状部材を把持
    した状態で、前記主軸とともに前記環状部材を回転させ
    て前記環状部材と前記ワークとの間に回転摩擦を発生さ
    せ、前記環状部材を前記ワークに圧接固定した後、前記
    切削液の流体圧を作用させて前記把持部を開放させるこ
    とを特徴とするマシニングセンタの制御方法。
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