JP2003311157A - 金属酸化物光触媒体及びその製造方法 - Google Patents

金属酸化物光触媒体及びその製造方法

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JP2003311157A
JP2003311157A JP2002116492A JP2002116492A JP2003311157A JP 2003311157 A JP2003311157 A JP 2003311157A JP 2002116492 A JP2002116492 A JP 2002116492A JP 2002116492 A JP2002116492 A JP 2002116492A JP 2003311157 A JP2003311157 A JP 2003311157A
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Japan
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metal oxide
photocatalyst
substrate
sputtering
titanium oxide
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JP2002116492A
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English (en)
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Tsunetake Aoki
恒勇 青木
Motofumi Suzuki
基史 鈴木
Kenji Morikawa
健志 森川
Takeshi Owaki
健史 大脇
Yasunori Taga
康訓 多賀
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Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価に製造することができ、高い光触媒活性
を呈する金属酸化物光触媒体及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 導入ガスに酸素を含み、酸素を12体積
%、導入ガスの全圧を4mTorr以上10mTorr以上の条件
下で、金属酸化物ターゲット24をスパッタリングし、
基板30の表面上への金属酸化物を成膜することによっ
て、プラスチック等の樹脂材料を基板30とした金属酸
化物光触媒体を得ることができる。このような金属酸化
物光触媒体は平均表面粗さが2.5nm以上1000n
m以下であり、結晶性の金属酸化物を含み、高い光触媒
活性を呈した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶性の金属酸化
物を含み、高い光触媒活性を呈する金属酸化物光触媒体
に関する。さらに、低温及び低圧力下におけるスパッタ
リングを用いた金属酸化物光触媒体の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、酸化チタン等の金属酸化物は
光触媒活性な物質として広く知られている。これらの物
質を含んでなる光触媒体は、紫外線や可視光線等を受け
ると電子−正孔対を生成し、この電子及び正孔によって
生ずる酸化還元反応により、有機化合物等の有害物質の
分解や殺菌作用を呈する。
【0003】このような金属酸化物の光触媒体を製造す
る1つの方法として、スパッタリング法が用いられてい
る。特開平10−278165号公報の「積層体の製造
方法」には、チタン(Ti)を主成分とする金属ターゲ
ットを用いて、酸化性雰囲気における反応性DCスパッ
タリングによる、酸化チタン(TiO2)の成膜方法が
開示されている。
【0004】しかし、当該技術では、成膜された酸化チ
タンに十分な光触媒作用を発揮させるには、成膜時に基
板温度を300℃程度に加熱するか、または成膜後に膜
を600℃程度まで加熱処理しなければならなかった。
そのため、安価で柔軟性に優れたプラスチック基板上に
光触媒体を成膜することができなかった。
【0005】特開2000−126613号公報の「光
触媒体の作製方法」には、不活性ガスと酸素の混合ガス
雰囲気下におけるスパッタリング法による酸化チタン膜
の作製方法が開示されている。当該技術では、導入ガス
の全圧を10mTorr以上としてスパッタリングを行な
い、酸化チタンを成膜する。ここで、Torrは圧力単位で
あって、1Torrは約133.3Paである。
【0006】10mTorr以上まで全圧を上げるにはガス
流量を大きくする必要があるため、導入ガス代のランニ
ングコストが上昇し、ひいては酸化チタン膜の製造コス
トを増大させる原因となる。一方、ガスの排気速度を低
下させることによって全圧を上昇させた場合、スパッタ
リング時におけるスパッタリング装置の壁面温度の上昇
に伴って放出される不純物を十分に排気することができ
なくなり、酸化チタン膜内に不純物が多く取り込まれ、
却って光触媒性能を低下させる問題を生ずる。さらに、
成膜速度が低下するため、経済的に不利であり、生産性
も劣っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来技
術には以下の問題があった。
【0008】(1)金属ターゲットを用いたスパッタリ
ングを行った場合、高い結晶性を有する酸化チタン膜を
成膜するためには、基板の温度を300℃程度まで上昇
させる必要がある。従って、安価な樹脂(プラスチック
等)の基板を適用することができない。
【0009】(2)スパッタリングを行なう際に、導入
ガスの全圧を10mTorr以上とすることによって、光触
媒体への不純物の混入を招き、光触媒性能を低下させて
しまう。
【0010】(3)さらに、導入ガスのランニングコス
トの上昇や成膜速度の低下から、経済的な不利益を生ず
ることである。
【0011】本発明は、上記従来技術の問題を鑑み、安
価に製造できるとともに、高い光触媒活性を呈する金属
酸化物光触媒体及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、結晶性の金属酸化物を含む光触媒膜を基板
の表面上に形成してなる金属酸化物光触媒体であって、
前記光触媒膜の平均表面粗さRaが2.5nm以上10
00nm以下であることを特徴とする。
【0013】さらに、本発明の金属酸化物光触媒体にお
いて、前記金属酸化物はアナターゼ型またはルチル型の
結晶構造を有する酸化チタンであることを特徴とする。
【0014】さらに、本発明の金属酸化物光触媒体にお
いて、前記光触媒膜は、前記基板の表面に対して略垂直
方向に伸びる柱状構造を有することを特徴とする。
【0015】さらに、本発明の金属酸化物光触媒体にお
いて、前記光触媒膜は、前記基板の表面に対して略垂直
方向に(101)面配向したアナターゼ型の結晶構造、
または(110)面配向したルチル型の結晶構造を有す
る酸化チタンを含んでなることを特徴とする。
【0016】さらに、本発明の金属酸化物光触媒体にお
いて、前記基板は、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂で
あることを特徴とする。
【0017】さらに、本発明の金属酸化物光触媒体にお
いて、前記基板と前記光触媒体との間に、酸化ケイ素か
らなる界面層を有することを特徴とする。
【0018】また、上記課題を解決するための本発明
は、低圧力下において金属酸化物ターゲットをスパッタ
リングすることによって、基板表面上への金属酸化物光
触媒を成膜する金属酸化物光触媒体製造方法であって、
酸素が12体積%以上、全圧が4mTorr以上10mTorr未
満の雰囲気下においてスパッタリングを行なうことを特
徴とする。
【0019】さらに、本発明の金属酸化物光触媒体製造
方法において、前記基板の温度が100℃以下において
物理蒸着を行なうことを特徴とする。
【0020】さらに、本発明の金属酸化物光触媒体製造
方法において、前記スパッタリング法はRFマグネトロ
ンスパッタリング法であることを特徴とする。
【0021】さらに、本発明の金属酸化物光触媒体製造
方法において、スパッタリングのターゲットと前記基板
間の距離が10cm以上20cm以下であることを特徴
とする。
【0022】さらに、本発明の金属酸化物光触媒体製造
方法において、前記金属酸化物は酸化チタンであること
を特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
を参照して説明する。本実施の形態では、スパッタリン
グ装置を用いてターゲットをスパッタリングすることに
よって、基板表面上に金属酸化物光触媒体を成膜する。
【0024】スパッタリング装置100は、図1のよう
に、真空槽10、排気口14、真空計16、制御部1
8、自動圧力調整器20、流量調整器22a,22b、
ターゲット24、ターゲット保持部26、磁石28、基
板30、基板保持部32及び電源34から基本的に構成
される。
【0025】真空槽10は、排気口14を介して真空ポ
ンプ(図示しない)によって真空排気されている。本実
施の形態では、成膜中の膜中への不純物の取り込みを防
ぐために、成膜前の真空槽10のバックグラウンド真空
を1×10-6Torr以下としておくことが好ましい。
【0026】真空計16は、真空槽10内の真空度を測
定し、信号として制御部18に送出する。制御部18
は、真空計16によって測定された真空槽10内の圧力
信号を受け、排気口14に設けられた自動圧力調整器2
0のバタフライ弁を開閉調節する。これによって、真空
槽10内を所定の圧力に自動調整することができる。
【0027】スパッタリング時の導入ガスは、流量調整
器22a,22bを介して真空槽10内に導入される。
本実施の形態では、導入ガスは酸素及び不活性ガスを用
いる。不活性ガスは、ヘリウム(He)、ネオン(N
e)、アルゴン(Ar)またはクリプトン(Kr)等の
希ガスのいずれか1つまたはこれらの組み合わせを用い
ることが好適である。流量調整器22a,22bは、制
御部18からの制御信号を受けて、酸素及び不活性ガス
の流量を定められた流量となるように調整する。
【0028】スパッタリングを行なう際には、酸素を1
2体積%以上100体積%以下で導入することが好適で
ある。このとき、酸素の導入割合に対して相補的に、不
活性ガスを0以上88体積%以下で導入することが好ま
しい。また、スパッタリング時の導入ガスの全圧は、4
mTorr以上10mTorr未満とすることが好適である。
【0029】ターゲット24は、真空槽10内に配置さ
れたターゲット保持部26に設置される。本実施の形態
におけるターゲット保持部26には、磁石28を適切な
間隔をもって配置することが好適である。これらの磁石
28を設けることによって、成膜時にマグネトロンスパ
ッタリングを行なうことが可能となり、光触媒体へのプ
ラズマからの衝撃を抑制し、成膜速度を向上させること
ができる。
【0030】ターゲット24には、酸化チタン(TiO
2)、酸化鉄(Fe23)、酸化タングステン(W
3)、酸化スズ(SnO2)、酸化ビスマス(Bi
23)、酸化ニオブ(Nb25)、酸化ニッケル(Ni
O)、酸化銅(Cu2O)、酸化ジルコニウム(Zr
2)、酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸ストロンチウム
(SrTiO3)、チタン酸バリウム(BaTiO3)、
チタン酸鉄(FeTiO3)、酸化ケイ素(SiO2)等
の金属酸化物のいずれか1つまたはこれらの組み合わせ
とすることができる。
【0031】ターゲット24として、チタン等の金属タ
ーゲットを用いた場合には、スパッタリングによって得
られる金属酸化物光触媒体が結晶化せず、十分な光触媒
活性を呈することができない。これに対して、本実施の
形態のように、ターゲット24自体を金属酸化物とする
ことによって、スパッタリングによって得られる金属酸
化物光触媒体を結晶化させることができ、高い光触媒活
性を呈することが可能となる。
【0032】基板30は、真空槽10内に配置された基
板保持部32に取り付けられる。成膜時に基板30の表
面への不純物粒子(パーティクル)等の付着を防止する
ために、基板30の成膜面を下向きまたは横向きに保持
することが好ましい。また、本実施の形態では、スパッ
タリングによる成膜中に基板30を加熱する必要は無
い。
【0033】本実施の形態では、基板30として、青板
ガラス、白板ガラス、低アルカリガラス、無アルカリガ
ラス等のガラス材料、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリメチルペンテン、ポリブテン、結晶性ポリブタジエ
ン、ポリスチレン、ポリブタジエン、スチレンブタジエ
ン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA、A
S、ABS、アイオノマー、AAS、ACS)、ポリメ
チルメタクリレート(アクリル)、ポリテトラフルオロ
エチレン、エチレンポリテトラフルオロエチレン共重合
体、ポリアセタール(ポリオキシメチレン)、ポリアミ
ド、ポリカーボネイト、ポリフェニレンエーテル、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリアリレート(Uポリマー)、ポリスチレン、ポ
リエーテルスルホン、ポリイミド、ポリアミドイミド、
ポリフェニレンスルフィド、ポリオキシベンゾイド、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、酢酸
セルロース、酢酪酸セルロース、セロファン、セルロイ
ド、液晶ポリエステル等の熱可塑性樹脂、フェノール樹
脂、アミノ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフ
タレート樹脂(アリル樹脂)、アルキド樹脂、エポキシ
樹脂、ウレタン樹脂、ケイ素樹脂等の熱硬化性樹脂、シ
リコン、ゲルマニウム、砒化ガリウム等の半導体材料、
鉄、ニッケル、ステンレス等の金属材料のいずれか1つ
またはこれらの組み合わせを適宜選択して用いることが
できる。
【0034】特に、本実施の形態では、成膜中に100
℃以上の加熱を必要としないため、ポリエチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ酢酸
ビニル、ABS樹脂、AS樹脂、アクリル樹脂等のよう
に耐熱性は低いが、非常に安価な汎用プラスチック材料
を基板30として用いることができることが特徴的であ
る。基板30としてプラスチック材料を用いる場合に
は、スパッタリング時のプラズマによる基板30の表面
の損傷を防ぐと同時に、基板30から光触媒体への不純
物の拡散を防止するために、基板30の成膜面に酸化ケ
イ素(SiO2)等の保護膜を形成しておくことが好適
である。
【0035】また、導入ガスのプラズマからの基板表面
及び光触媒体へのダメージを防ぎ、さらに必要な成膜速
度を確保するために、ターゲット24と基板30の間隔
を適宜調節する必要がある。ここでは、ターゲットと基
板との距離は10cm以上20cm以下とすることが好
適である。
【0036】ターゲット保持部26と基板保持部32と
は、電源34を介して接続される。電源34には、直流
(DC)電源または高周波(RF)電源が用いられる。
電源34を用いてターゲット24及び基板30の間に電
圧を印加することによって、導入ガスをプラズマ化し、
ターゲット24をスパッタリングすることによって、金
属酸化物光触媒体を基板30上に成膜することができ
る。
【0037】図2に、本実施の形態のスパッタリング装
置を用いて成膜された金属酸化物光触媒体の例の断面図
を示す。基板30として、ガラス材料、半導体材料また
は金属材料を用いた場合には、図2(a)のように、基
板30の表面上に直接金属酸化物36を直接成膜した。
基板30として、樹脂(プラスチック等)を用いた場合
には、図2(b)のように、基板30の表面上に酸化ケ
イ素膜等の中間層38を設け、その中間層38上に金属
酸化物36を成膜した。
【0038】このとき、X線回折測定によって金属酸化
物は結晶性を示した。特に金属酸化物が酸化チタンの場
合には、アナターゼ型またはルチル型の少なくとも一方
を含んでいた。電子顕微鏡による膜の断面構造の観察で
は、スパッタリングによって成膜された金属酸化物特有
の構造である、基板表面に対してほぼ垂直方向に伸びる
柱状構造を有していた。原子間力(AFM)顕微鏡で測
定した平均表面粗さはRa=2.5nm以上1000n
m以下であった。
【0039】以上の特性及び構造を有する金属酸化物
は、高い光触媒活性を呈し、表面の耐磨耗性も高かっ
た。
【0040】
【実施例】以下、上記のスパッタリング装置を用いて、
幾つかの成膜条件において酸化チタン膜を成膜した例を
示す。表1に、成膜条件をまとめて示す。
【0041】
【表1】 (比較例1)比較例1では、ターゲットの材料として酸
化チタンセラミックターゲットを用いた。基板には無ア
ルカリガラス(corning 7059)を用いた。ターゲットは
直径75mmのものを用い、ターゲットと基板との距離は
15cmに設定した。
【0042】スパッタリングによる成膜時には、真空槽
10に酸素を5体積%及びアルゴンを95体積%で導入
し、全圧を8.4mTorrとした。成膜中に基板加熱は行
なわなかった。すなわち、スパッタリングによる基板温
度の上昇を考慮しても、成膜中の基板温度は100℃以
下であると考えられる。
【0043】スパッタリング時には、電源34からター
ゲットへ450W(10.2W/cm2)のRF電力を投
入し、導入ガスのプラズマを発生させてターゲットのス
パッタリングを行った。成膜時間は、膜厚が約200n
mとなるように設定し、比較例1では125分とした。
成膜後の膜のアニールは行なわなかった。
【0044】成膜終了後、スパッタリング装置から基板
を取り出し、光触媒性能を測定した。60μM(=60
μモル/リットル)のメチレンブルー水溶液に、酸化チ
タンが成膜された基板を浸し、1Wのブラックライト
(東芝ライテック社製FC1V36/100T4)を用いて紫外線を
20分間照射し、水溶液中のメチレンブルーの分解によ
る濃度減少を吸光度の変化として測定した。
【0045】光触媒性能値が0.03以下の場合は光触
媒活性がほとんど無いことを示す。光触媒性能値が0.
03を超え0.05以下の場合は光触媒活性が小さく、
0.05を超え0.1以下の場合は光触媒活性がやや高
いことを示す。さらに、光触媒性能値が0.1を超える
場合は光触媒活性が高いことを示す。
【0046】加えて、X線回折法(XRD)を用いて酸
化チタン膜の結晶性をθ−2θ法にて測定した。さら
に、AFM装置(Digital Instruments社D3100+Nanosco
pe IIIa)を用いて、スキャンサイズ1μm×1μm、ス
キャン速度1Hzのタッピングモードによって酸化チタ
ン膜の表面の平均粗さ(Ra)を測定した。
【0047】その結果、比較例1の酸化チタン膜は、光
触媒性能値が0.0261であった。また、結晶性はア
モルファス、表面粗さは1.80nm、酸化チタンの成
膜速度は1.58nm/分であった。また、電子顕微鏡
(SEM)によって酸化チタン膜の膜断面を観察する
と、スパッタリングによって成膜された酸化チタン膜に
特有の柱状構造を示していた。同様の柱状構造は、以下
に示す全ての比較例及び実施例においても観察された。
【0048】(比較例2)比較例2では、ターゲットの
材料として金属チタンターゲットを用いた。ターゲット
は直径75mmのものを用いた。成膜時には、酸素を50
体積%及びアルゴンを50体積%で導入した。スパッタ
リング時には、電源34からターゲットへ360W
(8.15W/cm2)のDC電力を投入した。また、成
膜時間は195分とした。他の条件は、比較例1と同様
とした。
【0049】その結果、比較例2の酸化チタンは、光触
媒性能値が0.0420であり、結晶性はアモルファス
であった。また、酸化チタンの成膜速度は1.03nm
/分であった。
【0050】(比較例3)比較例3では、成膜時には、
真空槽10に酸素を100体積%で導入し、全圧を3.
6mTorrとした。また、成膜時間は210分とした。他
の条件は、比較例1と同様とした。
【0051】その結果、比較例5の酸化チタンは、光触
媒性能値が0.0432であった。X線回折による結晶
性は未測定である。また、酸化チタンの成膜速度は0.
89nm/分であった。
【0052】(実施例1)実施例1では、成膜時には、
真空槽10に酸素を100体積%で導入した。また、成
膜時間は210分とした。他の条件は、比較例1と同様
とした。
【0053】その結果、実施例1の酸化チタンは、光触
媒性能値が0.1581であった。X線回折の測定で
は、アナターゼ型酸化チタンの(101)面の信号及び
ルチル型酸化チタンの(110)面の信号がみられ、ア
ナターゼ及びルチルの両方の結晶を含むものであった。
また、酸化チタンの成膜速度は0.98nm/分であっ
た。
【0054】(実施例2)実施例2では、成膜時には、
真空槽10に酸素を75体積%及びアルゴンを25体積
%で導入した。また、成膜時間は210分とした。他の
条件は、比較例1と同様とした。
【0055】その結果、実施例2の酸化チタンは、光触
媒性能値が0.1391であり、結晶性はアナターゼ及
びルチルの両方を含むものであった。また、酸化チタン
の成膜速度は0.92nm/分であった。
【0056】(実施例3)実施例3では、成膜時には、
真空槽10に酸素を50体積%及びアルゴンを50体積
%で導入した。また、成膜時間は210分とした。他の
条件は、比較例1と同様とした。
【0057】その結果、実施例3の酸化チタンは、光触
媒性能値が0.1067であり、結晶性は主としてアナ
ターゼであり、わずかにルチルを含むものであった。ま
た、酸化チタンの成膜速度は0.94nm/分であっ
た。
【0058】(実施例4)実施例4では、成膜時には、
真空槽10に酸素を25体積%及びアルゴンを75体積
%で導入した。また、成膜時間は210分とした。他の
条件は、比較例1と同様とした。
【0059】その結果、実施例4の酸化チタンは、光触
媒性能値が0.0810であり、結晶性は主としてアナ
ターゼであり、極わずかにルチルを含むものであった。
また、酸化チタンの成膜速度は0.88nm/分であっ
た。
【0060】(実施例5)実施例5では、成膜時には、
真空槽10に酸素を12体積%及びアルゴンを88体積
%で導入した。また、成膜時間は210分とした。他の
条件は、比較例1と同様とした。
【0061】その結果、実施例5の酸化チタンは、光触
媒性能値が0.0535であり、結晶性はアナターゼで
あった。また、酸化チタンの成膜速度は0.89nm/
分であった。
【0062】(実施例6)実施例6では、成膜時には、
真空槽10に酸素を100体積%で導入し、全圧を4.
2mTorrとした。また、成膜時間は210分とした。他
の条件は、比較例1と同様とした。
【0063】その結果、実施例6の酸化チタンは、光触
媒性能値が0.0594であった。X線回折による結晶
性は未測定である。また、成膜速度は0.86nm/分
であった。
【0064】(実施例7)実施例7では、ターゲットと
基板との距離を10cmに設定した。また、成膜時間
は、165分とした。他の条件は、比較例3と同様とし
た。
【0065】その結果、比較例3の酸化チタンは、光触
媒性能値が0.0471であった。X線回折による結晶
性は未測定である。また、酸化チタンの成膜速度は1.
25nm/分であった。
【0066】(実施例8)実施例8では、ターゲットと
基板との距離を20cmに設定した。また、成膜時間
は、330分とした。他の条件は、比較例3と同様とし
た。
【0067】その結果、比較例4の酸化チタンは、光触
媒性能値が0.1123であった。X線回折による結晶
性は未測定である。また、酸化チタンの成膜速度は0.
59nm/分であった。
【0068】上記の比較例1〜3及び実施例1〜8の測
定結果を表2にまとめて示す。また、比較例1及び2並
びに実施例1〜5のX線回折による結晶性の測定結果を
図3に示す。
【0069】
【表2】 図4に、金属チタンターゲットを用いた比較例2及び酸
化チタンセラミックターゲットを用いた実施例3におけ
る光触媒性能値を比較して示す。金属チタンターゲット
を用いた比較例2では、光触媒性能値は0.042であ
り、光触媒活性は低かった。これに対して、酸化チタン
セラミックターゲットを用いた実施例3では、光触媒性
能値は0.1067であり、高い光触媒活性を得ること
ができた。このように、金属チタンターゲットを用いた
場合と酸化チタンセラミックターゲットを用いた場合と
で光触媒活性が異なる原因は、表2に示すように、金属
チタンターゲットでは成膜された酸化チタン膜がアモル
ファス化するのに対して、酸化チタンセラミックターゲ
ットでは結晶化させることができる点にあると考えられ
る。
【0070】図5に、スパッタリングによる酸化チタン
の成膜中における酸素の導入割合に対する光触媒性能値
を比較して示す。導入ガス中の酸素の割合が高くなるに
つれて、光触媒性能値は高くなる傾向を示した。特に、
酸素が12体積%以上では、光触媒性能値は0.05を
超え、高い光触媒活性を得ることができた。
【0071】図6に、ターゲットと基板との距離に対す
る光触媒性能値を比較して示す。ターゲットと基板間の
距離が10cm以上20cm以下のいずれの条件下にお
いても、光触媒性能値は0.0471以上となり、高い
光触媒活性を得ることができた。図6において、ターゲ
ットと基板との距離が小さくなると光触媒性能が低下し
ている原因は、ターゲットと基板との間に生ずるプラズ
マによって、基板表面に成膜された酸化チタン膜にダメ
ージが与えられるためと考えられる。
【0072】図7に、スパッタリングによる成膜時にお
ける導入ガスの全圧に対する光触媒性能値を比較して示
す。全圧が4.2mTorr以上において、光触媒性能値は
0.0594以上を示し、高い光触媒活性を得ることが
できた。従って、スパッタリング時には、4mTorr以上
の全圧でガスを導入することが好適であるといえる。一
方、上述のとおり、導入ガスの全圧を10mTorr以上と
すると、導入ガスの流量増加及び成膜速度の低下による
製造コストの増大を招き、光触媒体中への不純物の取り
込みによる光触媒活性の低下などの問題を生ずるため、
全圧は10mTorr未満とすることが好ましい。
【0073】さらに、成膜された酸化チタン膜の表面を
AFMによって観察することによって、結晶化した酸化
チタン膜において平均表面粗さ(Ra)が大きくなるに
従って、高い光触媒性能が得られることを見出した。図
8に、成膜された酸化チタン膜の平均表面粗さ(Ra)
に対する光触媒性能値を比較して示す。図7において、
比較例1〜3の酸化チタン膜に対する測定結果をそれぞ
れR1、R2及びR3で示す。
【0074】比較例1及び2の酸化チタン膜はX線回折
測定からアモルファスであり、比較例3の酸化チタン膜
も成膜条件からアモルファスであると考えられる。この
ように結晶化していない酸化チタン膜においては、膜の
表面粗さによらず光触媒性能値は低くかった。これに対
して、実施例1〜5の酸化チタン膜はX線回折測定から
結晶性が高く、実施例6〜8の酸化チタン膜も成膜条件
から結晶性が高いと考えられる。これらの膜では平均表
面粗さ(Ra)が2.5nm以上であり、平均表面粗さ
(Ra)の増加に伴って光触媒性能が高くなった。
【0075】すなわち、成膜時の導入ガスにおいて酸素
を12体積%以上としたこと、または導入ガスの全圧を
4mTorr以上10mTorr以下としたことによって、酸化チ
タン膜の表面粗さが大きくなり、それに伴って光触媒の
作用を呈する膜の表面積が増加し、高い光触媒作用を呈
するものと考えられる。
【0076】一方、酸化チタン膜の平均表面粗さ(R
a)が1000nm以上となると、膜の耐磨耗性が低下
する問題を生ずるため、酸化チタン膜の平均表面粗さ
(Ra)は2.5nm以上1000nm以下であること
が好適であるといえる。
【0077】上記実施例では、酸化チタンセラミックを
ターゲットとしてスパッタリングを行った例を説明した
が、他の金属酸化物をターゲットとして用いた場合にお
いても、同様の結果を得ることができる。
【0078】さらに、上記実施例では、基板として無ア
ルカリガラスを用いたが、成膜時において基板加熱を必
要としないため、他の材料、例えば、耐熱性の低い汎用
プラスチック等を用いても同様の効果を得ることができ
る。
【0079】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、高い光
触媒活性を呈する金属酸化物光触媒体を得ることができ
る。このような、金属酸化物光触媒体は結晶性の金属酸
化物を含有し、その平均表面粗さRaは2.5nm以上
1000nm以下であった。
【0080】また、本発明によれば、低温かつ低圧力の
条件下における金属酸化物ターゲットのスパッタリング
によって、樹脂材料等の安価な基板を用いて、製造コス
トの増大及び光触媒体中への不純物の取り込みがなく、
金属酸化物光触媒体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における実施の形態におけるスパッタ
リング装置の構成図である。
【図2】 基板上に形成された金属酸化物光触媒体の断
面図である。
【図3】 本発明における比較例及び実施例のX線回折
の測定結果を示す図である。
【図4】 本発明におけるターゲット種類と光触媒性能
値との相関を示すグラフである。
【図5】 本発明における導入ガス中の酸素の割合と光
触媒性能値との相関を示すグラフである。
【図6】 本発明におけるターゲットと基板との距離と
光触媒性能値との相関を示すグラフである。
【図7】 本発明における導入ガスの全圧と光触媒性能
値との相関を示すグラフである。
【図8】 本発明における光触媒体の平均表面粗さ(R
a)と光触媒性能値との相関を示すグラフである。
【符号の説明】
10 真空槽、14 排気口、16 真空計、18 制
御部、20 自動圧力調整器、22a,22b 流量調
整器、24 ターゲット、26 ターゲット保持部、2
8 磁石、30 基板、32 基板保持部、34 電
源、36 金属酸化物、38 中間層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 14/34 C23C 14/34 N (72)発明者 森川 健志 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 大脇 健史 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 多賀 康訓 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 4G047 CA02 CB04 CC03 CD02 CD07 4G069 AA03 AA08 BA02A BA04A BA04B BA48A EC22X EC22Y EC25 EC27 EC28 FA01 FA03 FB02 FC06 FC07 FC08 4K029 AA09 AA11 AA24 BA48 CA05 DC05 DC35 EA00 EA08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性の金属酸化物を含む光触媒膜を基
    板上に形成してなる金属酸化物光触媒体であって、 前記光触媒膜の平均表面粗さRaが2.5nm以上10
    00nm以下であることを特徴とする金属酸化物光触媒
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の金属酸化物光触媒体で
    あって、 前記金属酸化物はアナターゼ型またはルチル型の結晶構
    造を有する酸化チタンであることを特徴とする金属酸化
    物光触媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の金属酸化物光
    触媒体であって、 前記光触媒膜は前記基板の表面に対して略垂直方向に伸
    びる柱状構造を有することを特徴とする金属酸化物光触
    媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1に記載の金
    属酸化物光触媒体であって、 前記光触媒膜は、前記基板の表面に対して略垂直方向に
    (101)面配向したアナターゼ型の結晶構造、または
    (110)面配向したルチル型の結晶構造を有する酸化
    チタンを含んでなることを特徴とする金属酸化物光触媒
    体。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1に記載の金
    属酸化物光触媒体であって、前記基板は、熱可塑性樹脂
    または熱硬化性樹脂であることを特徴とする金属酸化物
    光触媒体。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の金属酸化物光触媒体で
    あって、 前記基板と前記光触媒体との間に、酸化ケイ素からなる
    界面層を有することを特徴とする金属酸化物光触媒体。
  7. 【請求項7】 低圧力下において金属酸化物ターゲット
    をスパッタリングすることによって、基板表面上への金
    属酸化物光触媒体を成膜する金属酸化物光触媒体製造方
    法であって、 酸素が12体積%以上、全圧が4mTorr以上10mTorr未
    満の雰囲気下においてスパッタリングを行なうことを特
    徴とする金属酸化物光触媒体製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の金属酸化物光触媒体製
    造方法において、前記基板の温度が100℃以下におい
    てスパッタリングを行なうことを特徴とする金属酸化物
    光触媒体製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載の金属酸化物光
    触媒体製造方法において、前記スパッタリング法はRF
    マグネトロンスパッタリング法であることを特徴とする
    金属酸化物光触媒体製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7から9のいずれか1に記載の
    金属酸化物光触媒体製造方法において、スパッタリング
    のターゲットと前記基板間の距離が10cm以上20c
    m以下であることを特徴とする金属酸化物光触媒体製造
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項7から10のいずれか1に記載
    の金属酸化物光触媒体製造方法において、前記金属酸化
    物は酸化チタンであることを特徴とする金属酸化物光触
    媒体製造方法。
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