JP2003309869A - 無線制御装置、移動通信方法、及び移動通信システム - Google Patents

無線制御装置、移動通信方法、及び移動通信システム

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JP2003309869A
JP2003309869A JP2002112668A JP2002112668A JP2003309869A JP 2003309869 A JP2003309869 A JP 2003309869A JP 2002112668 A JP2002112668 A JP 2002112668A JP 2002112668 A JP2002112668 A JP 2002112668A JP 2003309869 A JP2003309869 A JP 2003309869A
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transmission power
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mobile station
mobile
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JP2002112668A
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Takahiro Hayashi
貴裕 林
Yoshihiro Ishikawa
義裕 石川
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NTT Docomo Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 干渉を低減することで通信品質を向上し、無
線送信容量を増大させる無線制御装置を提供する。 【解決手段】 本発明に係る無線制御装置10aは、無
線基地局20aと複数の移動局との間において共通チャ
ネルを使用したパケット通信を制御する。無線制御装置
10aは送信電力制御部13を備える。送信電力制御部
13は、無線基地局10aから複数の移動局にパケット
を送信する際の送信電力を、パケットを受信した移動局
30aからの応答に応じて移動局毎に個別に決定する。
送信電力制御部13は、決定された送信電力によるパケ
ットの送信を無線基地局20aに指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線制御装置、移
動通信方法、及び移動通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、無線通信技術の発達に伴い、高速
で信頼性の高いデータ転送が可能な移動通信システムが
実用化されている。特に、W-CDMA(Wideband‐Code Div
isionMultiple Access)等の符号分割多重方式を利用し
た移動通信システムにおいては、上り方向及び下り方向
の伝送方式として、無線基地局と移動局間で送受信され
る信号の特性に応じてチャネルを使い分ける技術が採用
されている。
【0003】例えば、SCCPCH(Secondary Common Contro
l Physical CHannel)等の共通チャネルは、複数の移動
局に対して一つのチャネルを時分割で割り当てるもので
あり、移動局間で無線リソースを高効率に使用可能なチ
ャネルとして有効である。ところが、これら複数の移動
局は、共通チャネルを常時使用できるわけではないの
で、移動局側で測定した信号電力対干渉電力比(SIR:S
ignal to Noise Ratio)を無線回線の状態変化に即時に
反映させることはできない。すなわち、信号電力の制御
遅延が発生する。
【0004】このため、共通チャネルを用いたパケット
通信には、予め固定的に設定された送信電力が使用され
ている。この送信電力は、サービスエリアを構成するセ
ル内の何れの位置に移動局が存在する場合においても所
定の通信品質を確保できる様に、セル中央部(無線基地
局に近い位置)に比べて所要送信電力が低いセル端部
(無線基地局から離れた位置)に移動局が位置する場合
の通信を想定して設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では以下の様な問題点があった。すなわち、共通
チャネルを用いたパケット通信に使用される固定的な送
信電力は、セル端部に位置する移動局との通信を想定
し、無線基地局から離れて位置する移動局に対してもパ
ケットの送信が可能な様に、比較的高い値に設定された
ものである。このため、セル中央部に位置する移動局に
対しては過剰な送信電力が供給される場合がある。
【0006】この様な、共通チャネルに対する不適正な
送信電力の供給は、他の移動局(パケットの送信先以外
の移動局)や無線回線との干渉、及び当該干渉による通
信品質劣化の要因となり、結果として単位時間当たりの
無線送信容量が低下する一因となっていた。特に、共通
チャネルと同一周波数帯域の個別チャネル(専用チャネ
ル)を使用して通信を行う移動局に関しては、当該移動
局以外の移動局に宛てられた信号も復調するので、より
高い干渉が懸念される。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、干渉を低減することで通信品質を向上し、無
線送信容量を増大させる無線制御装置、移動通信方法、
及び移動通信システムを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為
に、本発明に係る無線制御装置は、無線基地局と複数の
移動局との間において共通チャネルを使用したパケット
通信を制御する無線制御装置において、前記無線基地局
から前記複数の移動局にパケットを送信する際の送信電
力を、パケットを受信した移動局からの応答に応じて、
各移動局毎に個別に決定する決定手段と、前記決定手段
により決定された前記送信電力による前記パケットの送
信を前記無線基地局に指示する指示手段とを備える。
【0009】本発明に係る移動通信方法は、無線制御装
置が、無線基地局と複数の移動局との間において共通チ
ャネルを使用したパケット通信を制御する移動通信方法
において、前記無線基地局から前記複数の移動局にパケ
ットを送信する際の送信電力を、パケットを受信した移
動局からの応答に応じて、各移動局毎に個別に決定する
決定工程と、前記決定工程にて決定された前記送信電力
による前記パケットの送信を前記無線基地局に指示する
指示工程とを含む。
【0010】これらの発明によれば、無線基地局から複
数の移動局にパケットを送信する際の送信電力は、パケ
ットを受信した移動局からの応答に応じて、各移動局毎
に個別に決定される。決定された送信電力によるパケッ
トの送信が前記無線基地局に指示される。したがって、
複数の移動局間で同一の固定的な送信電力によりパケッ
トが送信される場合に比べて、共通チャネルに送信電力
が過剰に供給されることがない。これにより、複数の移
動局間や移動局と無線回線間における干渉が低減され
る。その結果、通信品質が向上し、無線送信容量が増大
する。
【0011】また、本発明に係る無線制御装置において
好ましくは、移動局宛のパケットを無線基地局に送信す
る送信手段を更に備え、前記決定手段は、前記送信手段
による前記移動局宛のパケットの送信に伴って前記送信
電力を第1の所定値分減少させ、前記移動局が前記パケ
ットの受信に失敗したことを示す否定応答の受信に伴っ
て前記送信電力を第2の所定値分増加させる。
【0012】更に、本発明に係る移動通信方法において
好ましくは、無線制御装置が移動局宛のパケットを無線
基地局に送信する送信工程を更に含み、前記決定工程で
は、無線制御装置が、前記送信工程における前記移動局
宛のパケットの送信に伴って前記送信電力を第1の所定
値分減少させ、前記移動局が前記パケットの受信に失敗
したことを示す否定応答の受信に伴って前記送信電力を
第2の所定値分増加させる。
【0013】これらの発明によれば、移動局宛のパケッ
トの送信に伴って送信電力が第1の所定値分減少(逆パ
ワーランピング)されると共に、移動局がパケットの受
信に失敗したことを示す否定応答の受信に伴って送信電
力が第2の所定値分増加される。これにより、各移動局
がパケットの受信に失敗しない(正常に受信可能な)範
囲内でより低い送信電力が、無線基地局と移動局間の共
通チャネルに供給されることになる。したがって、共通
チャネルに供給された送信電力が、他の移動局や無線回
線に対して与える干渉を低減できる。その結果、通信品
質が向上し、無線送信容量が増大する。
【0014】本発明に係る無線制御装置において、より
好ましくは、前記第1の所定値は、前記第2の所定値よ
りも小さい。本発明に係る移動通信方法において、より
好ましくは、前記第1の所定値は、前記第2の所定値よ
りも小さい。
【0015】これらの発明によれば、前記第1の所定値
は前記第2の所定値よりも小さい。移動局がパケットの
受信に失敗する要因の一つは、共通チャネルに供給され
る送信電力がパケットの正常な受信に最低限必要な送信
電力を下回ることである。そこで、第1の所定値を第2
の所定値よりも小さくとることで、送信電力の減少によ
ってパケットの送受信に失敗する確率が低下する。ま
た、第2の所定値を第1の所定値よりも大きくとること
で、送信電力の減少によって不足した送信電力を確実
に、かつ、短時間で補うことができる。更に、移動局毎
の送信電力を木目細やかに決定できるので、最低限必要
な送信電力とチャネルに実際に供給される送信電力との
差を極力小さくすることができる。その結果、使用され
る送信電力が節減される。
【0016】また、本発明に係る無線制御装置において
好ましくは、前記移動局における前記パケットの受信誤
り率を示す通知情報を受信する受信手段を更に備え、前
記決定手段は、前記パケットの受信誤り率が所定値より
も低い場合には前記送信電力を第3の所定値分減少さ
せ、前記パケットの受信誤り率が所定値よりも高い場合
には前記送信電力を第4の所定値分増加させる。
【0017】更に、本発明に係る移動通信方法において
好ましくは、無線制御装置が、前記移動局における前記
パケットの受信誤り率を示す通知情報を受信する受信工
程を更に含み、前記決定工程では、無線制御装置が、前
記パケットの受信誤り率が所定値よりも低い場合には前
記送信電力を第3の所定値分減少させ、前記パケットの
受信誤り率が所定値よりも高い場合には前記送信電力を
第4の所定値分増加させる。
【0018】これらの発明によれば、移動局におけるパ
ケットの受信誤り率を示す通知情報が無線制御装置によ
って受信される。当該受信誤り率が所定値よりも低い場
合には前記送信電力が第3の所定値分減少されると共
に、前記受信誤り率が所定値よりも高い場合には前記送
信電力が第4の所定値分増加される。共通チャネルに供
給される送信電力が増加することにより、パケットが移
動局に確実に送信される確率が高まり、移動局がパケッ
トを受信する際の受信誤り率が低下する。これにより、
受信誤り率が所定値よりも低い範囲内でより大きい送信
電力が、無線基地局と移動局間の共通チャネルに供給さ
れることになる。したがって、共通チャネルに供給され
た送信電力が、他の移動局や無線回線に対して与える干
渉を低減できる。その結果、通信品質が向上し、無線送
信容量が増大する。
【0019】本発明に係る無線制御装置において、より
好ましくは、前記第3の所定値は、前記第4の所定値よ
りも小さい。本発明に係る移動通信方法において、より
好ましくは、前記第3の所定値は、前記第4の所定値よ
りも小さい。
【0020】これらの発明によれば、前記第3の所定値
は前記第4の所定値よりも小さい。移動局におけるパケ
ットの受信誤り率が高くなる要因の一つは、共通チャネ
ルに供給される送信電力がパケットの正常な受信に最低
限必要な送信電力を下回ることである。そこで、第3の
所定値を第4の所定値よりも小さくとることで、送信電
力の減少によって上記受信誤り率が高くなる確率が下が
る。また、第4の所定値を第3の所定値よりも大きくと
ることで、送信電力の減少によって不足した送信電力を
確実に、かつ、短時間で補うことができる。更に、移動
局毎の送信電力を木目細やかに決定できるので、最低限
必要な送信電力とチャネルに実際に供給される送信電力
との差を極力小さくすることができる。その結果、使用
される送信電力が節減される。
【0021】また、上述した無線制御装置と、当該無線
制御装置の指示手段により指示された送信電力で前記移
動局にパケットを送信する無線基地局と、を備えて構成
される移動通信システムとして構築及び運用してもよ
い。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、添付
図面を参照して本発明の第1の実施の形態を詳細に説明
する。まず、構成を説明する。図1は、本実施の形態に
おける移動通信システム1の全体構成例を示す模式図で
ある。図1に示す様に、移動通信システム1は、無線制
御装置10a,10bと、無線基地局20a,20b,
20cとが双方向に通信可能に接続されて構成されてい
る。無線制御装置10a,10bは、基幹ネットワーク
Nに有線接続され、無線基地局20a,20b,20c
と移動局30a,30b,30c,30dとの間におけ
るパケット通信を統括的に制御する。無線基地局20
a,20b,20cは、所定の通信エリアC1,C2,
C3内に在圏する移動局30a〜30dと直接に無線交
信を行う。移動局30a,30bは、ユーザが携帯して
使用する携帯電話であり、無線基地局20aからパケッ
トを受信する。
【0023】説明の前提として、移動通信システム1
は、無線基地局20aから移動局30a,30bに向か
う下り方向の無線回線(以下、「下り回線」と記す。)
において、相互にデータ内容の異なる複数のパケットを
送信することを想定し、少なくとも一の共通チャネルを
使用する。共通チャネルは、複数の移動局30a,30
bに対して一のチャネルを時分割に割り当てるものであ
り、所要の送信電力が大きく高速性が要求されるデータ
信号の送信に適したチャネルである。共通チャネルは、
例えばSCCPCH(Secondary Common Control Physical CHa
nnel)である。
【0024】以下、図2を参照して無線制御装置10a
の内部構成について詳説する。図2は、無線制御装置1
0aの機能的構成を示すブロック図である。図2に示す
様に、無線制御装置10aは、キュー処理部11と送信
電力情報記憶部12と送信電力制御部13(指示手段、
決定手段、及び受信手段に対応)とを少なくとも備え、
各部はバスにより接続されている。以下、各構成要素に
ついて詳細に説明する。
【0025】キュー処理部11は、基幹ネットワークN
から複数の移動局宛のユーザデータA,B,Cを受信す
る。各ユーザデータA,B,Cは、複数のパケットA1
〜A4,B1〜B3,C1〜C4から構成されており、
キュー処理部11は各パケット毎に送信順序を決定し、
決定された送信順序に従って無線基地局20aにパケッ
トを転送する。各パケットのヘッダ部分には、当該パケ
ットの送信先を特定するためのデータ(例えば、移動局
ID)が格納されている。なお、図2では説明の便宜
上、一の移動局30aのみ図示しているが、キュー処理
部11は複数の移動局宛のユーザデータを受信し、無線
基地局20aを経由して、送信先として選定された移動
局に送信する。
【0026】また、キュー処理部11は、キュー111
とキュー管理部112(送信手段に対応)とを備える。
キュー111は、基幹ネットワークNから受信されたユ
ーザデータA,B,Cを、一時的に(移動局30aへの
送信完了が確認されるまで)パケット単位で記憶するデ
ータ格納領域である。キュー管理部112は、キュー1
11にパケットを格納する、キュー111からパケット
を削除する等の処理を行う。更に、キュー管理部112
は、無線基地局20aにパケットを送信(転送)する際
に、当該パケットの送信先となる移動局30aの識別情
報(例えば移動局ID)を送信電力制御部13に通知す
る。
【0027】送信電力情報記憶部12は、内部に移動局
ID格納領域12aと、送信電力格納領域12bとを少
なくとも有する。移動局ID格納領域12aは、移動局
を特定する為に一意的に割り当てられた端末識別情報で
ある数字データ(例えば、"0"、"1"、"2"、"3")を
「移動局ID」として格納する。送信電力格納領域12
bは、パケットを送信する為の共通チャネルにおける送
信電力(単位はdBm)を示す数値データ(例えば、"3
0"、"28"、…、"28")を「送信電力」として更新可能に
格納する。
【0028】送信電力制御部13は、送信電力情報記憶
部12を参照して、キュー処理部11のキュー管理部1
12から通知された上記識別情報に対応する送信電力を
取得する。そして、取得された送信電力によるパケット
の送信を無線基地局20aに指示する。また、送信電力
制御部13は、キュー処理部11が新規の移動局(未送
信のユーザデータがキュー111に存在しない移動局)
からユーザデータを受信したことに伴い、当該移動局の
移動局ID及び送信電力データを格納する為のデータ領
域を送信電力情報記憶部12内に確保する。この際に、
送信電力制御部13は、当該移動局の送信電力の初期値
として、送信電力格納領域12bに「IdBm」を格納す
る。つまり、送信電力データの初期化を行う。初期値I
は、セルの端部に位置する移動局に対してもパケットが
確実に送信される様に、干渉を生じない程度に高い値
(例えば30dBm程度)であることが好ましい。
【0029】次に、図3を参照して本実施の形態におけ
る動作を説明する。以下、特に無線基地局20aに対応
するセルC1に在圏する移動局30a宛にパケットが送
信された場合に着目して、無線基地局20aと移動局3
0a間における送信電力の制御を例示的に説明するが、
本発明がこれらの装置間における送信電力制御技術に限
定されないものである事は勿論である。
【0030】図3は、本実施の形態における移動通信シ
ステムの送信電力制御処理を説明する為のフローチャー
トである。まず、キュー管理部112からの送信電力制
御部13に対する割込み要求に応じて開始されるS11
〜S12の各処理について説明する。S11では、送信
電力制御部13は、送信対象となるパケットのヘッダ部
分に含まれる送信先の移動局IDをキュー管理部112
から取得する。S12では、S11で取得された移動局
IDに対応する送信電力をA(dB)減少させる。
【0031】次に、送信電力制御部13による応答信号
の受信に伴って開始されるS21〜S24の各処理につ
いて説明する。ここで、応答信号とは、移動局30aが
パケットの受信に成功したことを示す肯定応答(AC
K:ACKnowledge)、或いは移動局30aがパケットの
受信に失敗したことを示す否定応答(NAK:Negative
AcKnowledge)を無線制御装置10aに通知するための
信号である。また、応答信号の種別とは、肯定応答及び
否定応答の内、応答信号が何れの応答を通知するもので
あるかを示すものである。以下、肯定応答を示す信号を
ACK信号と記し、否定応答を示す信号をNAK信号と
記す。
【0032】S21では、送信電力制御部13は、移動
局30aから無線基地局20aを経由して送信される移
動局IDと上記応答信号を受信する。S22では、送信
電力制御部13は、S21で受信された応答信号の種別
を判定する。
【0033】当該判定の結果、移動局30aが受信した
応答信号がACK信号ではない場合、すなわちNAK信
号である場合には、S21で受信された移動局IDに対
応する送信電力をB(dB)増加させる(S23)。ここ
で、BはAより大きい値であることが望ましい。BをA
よりも大きくとることにより、送信電力の減少幅は増加
幅よりも小さくなる。例えば、Aは0.05〜0.5(dB)程
度であり、好適には0.1(dB)程度である。また、例え
ば、Bは0.5〜3.0(dB)程度であり、好適には1(dB)
程度である。
【0034】S24では、送信電力制御部13は、S1
2の送信電力減少処理及びS23の送信電力増加処理の
結果を送信電力情報記憶部12に反映すべく、送信電力
格納領域12bに格納されている送信電力を、減少或い
は増加させた値に更新して記憶させる。
【0035】以上説明した様に、本発明に係る移動通信
システム1によれば、無線基地局20aから複数の移動
局30a,30bにパケットを送信する際の送信電力
は、パケットを受信した移動局30aからの応答に応じ
て、各移動局30a,30b毎に個別に決定される。そ
して、決定された送信電力によるパケットの送信が無線
基地局20aに指示される。
【0036】例えば、セルC1の端部に位置する移動局
30bにパケットを送信する際には、無線制御装置10
aは、セルC1の中央部に位置する移動局30aにパケ
ットを送信する場合に比べて高い送信電力をチャネルに
供給させる。これに対して、セルC1の中央部に位置す
る移動局30bにパケットを送信する際には、無線制御
装置10aは、パケットの送信が正常に完了する範囲内
で極力低い送信電力をチャネルに供給させる。
【0037】詳細には、無線制御装置10aは、移動局
30aに1パケットを送信する毎に移動局30aに対応
する送信電力を一段階減少させ、移動局30aから否定
応答を受信した場合に送信電力を増加させる制御を行
う。結果として、セルC1内部における移動局の位置に
応じて、共通チャネルに供給される送信電力が移動局毎
に個別に制御されることになる。
【0038】これにより、共通チャネルに対する不相応
な送信電力の供給が抑制され、他の移動局(パケットの
送信先以外の移動局)や無線回線に与える干渉量を低下
できる。その結果、干渉に起因する通信品質の劣化や伝
送誤りによる再送率が低減され、結果としてシステム全
体における単位時間当たりのデータ送信容量(スループ
ット)が向上する。上述した様な移動局毎の送信電力制
御は、より高い干渉が懸念される、共通チャネルと同一
周波数帯域の個別チャネル(専用チャネル)を使用して
通信を行う移動局がパケット送信先の移動局の近辺に存
在する場合に特に効果的である。
【0039】(第2の実施の形態)次に、図4を参照し
て、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施
形態における移動通信システムの基本的構成は、第1の
実施形態における移動通信システム1の構成と同様であ
るので、各構成要素には同一の符合を付しその説明は省
略する。次に、本実施形態における移動通信システムの
動作を説明する。図4は、第2の実施形態における移動
通信システムの送信電力制御処理を説明する為のフロー
チャートである。
【0040】まず、T1では、送信電力制御部13は、
移動局30aから無線基地局20aを経由して送信され
る移動局IDと通知情報とを受信する。通知情報とは、
移動局30aが無線基地局20aから送信されたパケッ
トの受信に失敗した割合(以下、「受信誤り率」と記
す。)を示す情報である。受信の失敗には、パケットの
全部が完全に受信されなかった場合も含む。T2では、
送信電力制御部13は、T1で受信された通知情報の示
す受信誤り率が所定値(例えば5%)以上であるか否か
を判定する。
【0041】当該判定の結果、上記受信誤り率が所定値
以上である場合には、送信電力制御部13は、移動局3
0aと無線基地局20aとの間に充分な送信電力が供給
されていないものと判断し、T1で受信された移動局I
Dに対応する送信電力をC(dB)増加させる(T3)。
【0042】一方、T2における判定の結果、上記受信
誤り率が所定値未満である場合には、送信電力制御部1
3は、移動局30aと無線基地局20aとの間に過剰な
送信電力が供給されている可能性があるものと判断し、
T1で受信された移動局IDに対応する送信電力をD
(dB)減少させる(T4)。
【0043】T5では、送信電力制御部13は、T3の
送信電力増加処理及びT4の送信電力減少処理の結果を
送信電力情報記憶部12に反映すべく、送信電力格納領
域12bに格納されている送信電力を、増加或いは減少
させた値に更新して記憶する。ここで、CはDより大き
い値であることが望ましい。CをDよりも大きくとるこ
とにより、送信電力の減少幅は増加幅よりも小さくな
る。例えば、Aは0.05〜0.5(dB)程度であり、好適に
は0.1(dB)程度である。また、例えば、Bは0.5〜3.0
(dB)程度であり、好適には1(dB)程度である。
【0044】以上説明した様に、本実施の形態における
移動通信システム1によれば、移動局30aにおけるパ
ケットの受信誤り率を示す通知情報が無線制御装置10
aによって受信される。受信誤り率が所定値よりも低い
場合には送信電力がD(dB)減少されると共に、受信誤
り率が所定値よりも高い場合には送信電力がC(dB)増
加される。
【0045】これにより、移動局30aがパケットを受
信する際の受信誤り率が所定値よりも低い範囲内で、よ
り大きい送信電力が無線基地局20aと移動局30aと
の間の共通チャネルに供給されることになる。したがっ
て、共通チャネルに供給された送信電力が、他の移動局
30bや無線回線に対して与える干渉量を低下できる。
その結果、干渉に起因する通信品質の劣化や伝送誤りに
よる再送率が低減され、結果としてシステム全体におけ
る単位時間当たりのデータ送信容量(スループット)が
向上する。
【0046】なお、上記各実施形態に記載の態様は、本
発明に係る移動通信システムの好適な一例であり、これ
に限定されるものではない。例えば、上述の送信電力情
報記憶部12に格納されている、送信電力を示す数値は
一例であり、移動局IDに基づいて共通チャネルの送信
電力が特定可能に対応付けられていればよい。
【0047】また、上記各実施形態では、移動局を携帯
電話として説明したが、例えば、PDA(Personal Dig
ital Assistance)等の様に無線通信機能を備えた情報
機器であればよい。
【0048】更には、上記各実施形態では、無線制御装
置10aが送信電力制御部13により送信電力を決定す
る例について説明したが、無線基地局20aが送信電力
を決定するものとしてもよい。この場合、無線基地局2
0aは、上述したキュー処理部、送信電力制御部、及び
送信電力情報記憶部の各機能を更に備える。この様な構
成とすれば、移動通信システム1は、移動局ID及び応
答信号の取得から送信電力の決定、及びデータ送信指示
までの一連の処理を無線基地局20a内部で実行制御で
きる。したがって、無線制御装置10aと無線基地局2
0aとの間におけるデータ送信量が低減される。その結
果、無線制御装置10aと無線基地局20a間の回線距
離に因らず、送信電力制御の応答性を維持向上できる。
【0049】最後に、本発明に係る送信電力制御技術を
実現するためのプログラム、及び当該プログラムを記録
したコンピュータ読取り可能な記録媒体(以下、単に
「記録媒体」と記す。)について説明する。記録媒体と
は、汎用コンピュータ等のハードウェア資源に備えられ
ている読取り装置に対して、プログラムの記述内容に応
じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き
起こし、それに対応する信号の形式で、読取り装置にプ
ログラムの記述内容を伝達できるものである。かかる記
録媒体としては、例えば、UIM等のICカード、磁気
ディスク、光ディスク、光磁気ディスクの様にコンピュ
ータ(携帯端末を含む)に着脱可能に装着されるものの
他に、コンピュータに固定的に内蔵されるHD(Hard D
isk)や一体に固着されたファームウェア等の不揮発性
半導体メモリなどが該当する。
【0050】また、上記プログラムは、その一部若しく
は全部を他の機器から通信回線等の伝送媒体を介して、
本発明に係る無線制御装置が備える通信手段により受信
され、記録される構成にしてもよい。反対に、上記プロ
グラムは、本発明に係る無線制御装置から伝送媒体を介
して他の機器に伝送され、インストールされる構成とし
てもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、無線基地局から複数の
移動局にパケットを送信する際の送信電力は、パケット
を受信した移動局からの応答に応じて、各移動局毎に個
別に決定される。決定された送信電力によるパケットの
送信が前記無線基地局に指示される。したがって、複数
の移動局間で同一の固定的な送信電力によりパケットが
送信される場合に比べて、共通チャネルに送信電力が過
剰に供給されることがない。これにより、複数の移動局
間や移動局と無線回線間における干渉が低減される。そ
の結果、通信品質が向上し、無線送信容量が増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動通信システムの全体構成例を示す模式図で
ある。
【図2】移動通信システムの機能的構成を示す図であ
る。
【図3】第1の実施形態における移動通信システムの動
作を説明する為のフローチャートである。
【図4】第2の実施形態における移動通信システムの動
作を説明する為のフローチャートである。
【符号の説明】
1…移動通信システム、10a…無線制御装置、11…
キュー処理部、111…キュー、112…キュー管理
部、12…送信電力制御部、13…送信電力情報記憶
部、20a…無線基地局、30a,30b…移動局、C
1…セル

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無線基地局と複数の移動局との間において
    共通チャネルを使用したパケット通信を制御する無線制
    御装置において、 前記無線基地局から前記複数の移動局にパケットを送信
    する際の送信電力を、パケットを受信した移動局からの
    応答に応じて、各移動局毎に個別に決定する決定手段
    と、 前記決定手段により決定された前記送信電力による前記
    パケットの送信を前記無線基地局に指示する指示手段と
    を備えることを特徴とする無線制御装置。
  2. 【請求項2】移動局宛のパケットを無線基地局に送信す
    る送信手段を更に備え、 前記決定手段は、前記送信手段による前記移動局宛のパ
    ケットの送信に伴って前記送信電力を第1の所定値分減
    少させ、前記移動局が前記パケットの受信に失敗したこ
    とを示す否定応答の受信に伴って前記送信電力を第2の
    所定値分増加させることを特徴とする請求項1に記載の
    無線制御装置。
  3. 【請求項3】前記第1の所定値は、前記第2の所定値よ
    りも小さいことを特徴とする請求項2に記載の無線制御
    装置。
  4. 【請求項4】前記移動局における前記パケットの受信誤
    り率を示す通知情報を受信する受信手段を更に備え、 前記決定手段は、前記パケットの受信誤り率が所定値よ
    りも低い場合には前記送信電力を第3の所定値分減少さ
    せ、前記パケットの受信誤り率が所定値よりも高い場合
    には前記送信電力を第4の所定値分増加させることを特
    徴とする請求項1に記載の無線制御装置。
  5. 【請求項5】前記第3の所定値は、前記第4の所定値よ
    りも小さいことを特徴とする請求項4に記載の無線制御
    装置。
  6. 【請求項6】無線制御装置が、無線基地局と複数の移動
    局との間において共通チャネルを使用したパケット通信
    を制御する移動通信方法において、 前記無線基地局から前記複数の移動局にパケットを送信
    する際の送信電力を、パケットを受信した移動局からの
    応答に応じて、各移動局毎に個別に決定する決定工程
    と、 前記決定工程にて決定された前記送信電力による前記パ
    ケットの送信を前記無線基地局に指示する指示工程とを
    含むことを特徴とする移動通信方法。
  7. 【請求項7】無線制御装置が移動局宛のパケットを無線
    基地局に送信する送信工程を更に含み、 前記決定工程では、無線制御装置が、前記送信工程にお
    ける前記移動局宛のパケットの送信に伴って前記送信電
    力を第1の所定値分減少させ、前記移動局が前記パケッ
    トの受信に失敗したことを示す否定応答の受信に伴って
    前記送信電力を第2の所定値分増加させることを特徴と
    する請求項6に記載の移動通信方法。
  8. 【請求項8】前記第1の所定値は、前記第2の所定値よ
    りも小さいことを特徴とする請求項7に記載の移動通信
    方法。
  9. 【請求項9】無線制御装置が、前記移動局における前記
    パケットの受信誤り率を示す通知情報を受信する受信工
    程を更に含み、 前記決定工程では、無線制御装置が、前記パケットの受
    信誤り率が所定値よりも低い場合には前記送信電力を第
    3の所定値分減少させ、前記パケットの受信誤り率が所
    定値よりも高い場合には前記送信電力を第4の所定値分
    増加させることを特徴とする請求項6に記載の移動通信
    方法。
  10. 【請求項10】前記第3の所定値は、前記第4の所定値
    よりも小さいことを特徴とする請求項9に記載の移動通
    信方法。
  11. 【請求項11】請求項1〜5の何れか一項に記載の無線
    制御装置と、当該無線制御装置の指示手段により指示さ
    れた送信電力で前記移動局にパケットを送信する無線基
    地局と、を備えて構成される移動通信システム。
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