JP2003309853A - 画像符号化装置,及び画像符号化方法 - Google Patents

画像符号化装置,及び画像符号化方法

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JP2003309853A
JP2003309853A JP2003034460A JP2003034460A JP2003309853A JP 2003309853 A JP2003309853 A JP 2003309853A JP 2003034460 A JP2003034460 A JP 2003034460A JP 2003034460 A JP2003034460 A JP 2003034460A JP 2003309853 A JP2003309853 A JP 2003309853A
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Japan
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image
motion vector
unit
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coding
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JP2003034460A
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Akihiko Otani
昭彦 大谷
Taishi Tanaka
泰資 田中
Akihiro Watabe
彰啓 渡部
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの画像入力に対して複数の符号化データ
を出力する場合に、メモリとのデータ転送量が増大する
ことを防ぎ、回路規模及び処理時間を小さくすることが
できる画像符号化装置を提供する。 【解決手法】 画像符号化装置において、符号Aを生成
する符号化部100、符号Bを生成する符号化部11
0、画像再生部200、画像再生メモリ204、動きベ
クトル検出部300とを備え、符号化部100により符
号Aを生成するとともに、符号化部100からの出力を
用いて画像再生部200で画像を再構築し、画像再生メ
モリ204に格納する。一方、符号Bを生成する動作に
おいては、符号Bを生成する符号化部として符号化部1
10を用いるが、画像再生メモリ204、動きベクトル
検出部300、及び画像再生部200は、符号Aを生成
する動作で用いたものを共用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動き補償フレーム
間予測を用いた画像符号化装置及び画像符号化方法に関
し、特に1つの画像入力に対して複数の符号化データを
出力する画像符号化装置及び画像符号化方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】動き補償フレーム間予測を実現する方法
として、現在の画像のある部分が1つ前の画像のどの場
所から移動したかを示す情報(動きベクトル)を用い
て、時間的な冗長性を削減するという方法がある。この
動きベクトルを抽出するための1つの方法として、ブロ
ックマッチング法がある。
【0003】図10は、ブロックマッチング法の原理を
示す図である。図10において、符号化の対象である符
号化フレーム画像と動きベクトルを探索する探索範囲フ
レーム画像とを比較し、符号化フレーム905の符号化
対象ブロック906と最も似通った(すなわち最も相関
度が高い)評価値を持つブロック(ベストマッチブロック
902)を探索範囲フレーム903の探索範囲904内
から抽出して、動きベクトル901を検出する。
【0004】動きベクトル検出回路は、符号化効率の向
上、言い換えると、少ない符号量で高画質を実現するこ
とができるか否かを左右する重要な回路ブロックであ
る。そのため、探索範囲904を広くし、符号化対象ブ
ロック906とより似通った動きベクトル901を検出
し、高画質を実現できることが好ましい。しかしなが
ら、探索範囲904を広げれば広げるほど動きベクトル
検出回路の規模の増大あるいは処理時間の増大、ならび
に広い探索範囲を動きベクトル検出回路に供給するため
にバス幅が増大するという問題が発生する。
【0005】従来の画像符号化装置として、動きベクト
ル検出を行う動き探索部を含めた全符号化回路を内蔵
し、部品点数を少なくすることを図ったものがある。
【0006】例えば、特開平10−108199号の図
1に、フレーム間画像予測符号化を実行する装置、特に
1つの画像入力に対して1種の符号化データを出力する
装置が記載されている。該装置において、画像信号が画
像入力部に入力され、動き探索部による動き探索の結
果、最終的な動きベクトルがわかる。画素数値演算部で
は、予測誤差データに対して、DCT、量子化、逆量子
化、逆DCTの処理を行う。可変長符号化部で可変長符
号化処理が実行され、符号出力部から最終的な符号列が
出力される。その際、フレームメモリと、フレームメモ
リ制御部と、制御プロセッサと、ホストインターフェー
スとが必要になるが、該ホストインターフェイスが画像
入力部、動き探索部、画素数値演算部、及び可変長符号
化部を時分割で制御することにより、画像入力部、動き
探索部、画素数値演算部等の処理部全体に対する制御プ
ロセッサを1つにまとめることができる。
【0007】具体的には、特開平10−108199号
公報の図5に記載されているように、フレームメモリ制
御部は内部にフレームメモリインデックスレジスタを有
し、該フレームメモリインデックスレジスタに対して制
御プロセッサがメモリ領域確保の情報を設定すること
で、画像入力部から入力された画像データについてのフ
レームメモリ中の書き込み領域や、画素数値演算部で計
算される予測画像についてのフレームメモリ中の書き込
み領域の変更を可能としている。この構成により外付け
メモリを1つで構成することができるなど、部品点数の
少ない画像符号化装置が実現できることが明記されてい
る。
【0008】一般的なNTSCの画像(720画素×480ライン
×30フレーム/秒)の符号化対象のデータ転送に要するバ
ンド幅を式(1)に示す。また、探索範囲領域48画素×
48ライン(水平方向±16画素、垂直方向±16ライ
ン)の場合の探索範囲のデータ転送に要するバンド幅を
式(2)に示す。
【0009】 ((720画素×480ライン+360画素×240ライン×2)×30フレーム/秒×8bit/画素 )×2= 0.25 Gbps … (1) ((720画素×480ライン+360画素×240ライン×2)×30フレーム/秒×8bit/画素 )+((720画素×480ライン)×(48画素×48ライン)/(16画素×16ライン)×30フレ ーム/秒×8bit/画素)×2+((360画素×240ライン×2)×30フレーム/秒×8bit/画 素)×2= 1.7 Gbps … (2)
【0010】式(1)の最後にある乗数2は外部メモリ
への書き込みと読みだしを示している。また、式(2)
の第1項は予測画像の書き込み(0.12Gbps)、第2項は探
索範囲(予測画像)の読みだし(輝度成分のみ)(1.5Gbp
s)、第3項は予測画像の色差成分の読みだし(0.08Gbps)
を示している。式(2)の第2項と第3項にある乗数2
は、両方向フレーム間予測によるものである。
【0011】従来例では、これら全てを1つのデータバ
スで接続した外部メモリとの転送で実現している。
【0012】例えば、IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CI
RCUITS,VOL.32,NO.11,NOVEMBER 1997に記載されている
ように 81MHz動作で32bit幅データを転送した場合、2.6
Gbpsのバンド幅があり、必要データ転送量1.7Gbpsの1.5
倍程度の余裕がある。出力段での符号を一度外部メモリ
でバッファリングしていることやデータ転送のオーバヘ
ッド、ならびにピン数に大きく依存するLSIコストを
考慮すると現段階での現実的な転送速度とデータ幅であ
る。
【0013】従来の画像符号化装置では、以上のように
1つの画像入力に対して1種の符号化データを出力する
為に、1つの外付けメモリに予測画像や探索画像などの
複数のフレームデータを格納し、外付けメモリとのデー
タ転送により画像符号化を行っていた。
【0014】
【特許文献1】特開平10−108199号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像符号化装置では、1つの画像入力に対して2種の符
号化データを出力するように処理量が多くなると、外付
けメモリと符号化部間のデータ転送のバンド幅が約2倍
に増大し、画像符号化装置を構成するのに高速転送ある
いは高並列入力が必要となり、システムコストが増大す
るという問題があった。とりわけ、動きベクトル検出に
用いる探索範囲に関するデータ転送量が、他のデータ転
送量と比較して1桁多いことが式(1)、(2)から分
かる。
【0016】また、動き補償フレーム間予測を用いた画
像圧縮符号化に必要な動きベクトル検出回路は、直交変
換(DCT)や可変長符号化のような他の処理回路より
回路規模が通常10倍程度大きく、演算処理量に関して
は100倍程度多い。2種の符号化データを生成する場
合、この動きベクトル検出部を2個備えることは回路規
模増大となり、同じ回路資源あるいはプログラムで処理
する場合は処理時間の増大を招くという問題があった。
【0017】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決するためになされたもので、1つの画像入力に対して
複数の符号化データを出力する場合においても、メモリ
とのデータ転送量を同程度で実現し、さらに回路規模あ
るいは処理時間をほとんど増大させず、システムコスト
の安い画像符号化装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
画像符号化装置は、一の符号化対象画像に対して複数の
符号を出力する動き補償フレーム間予測を用いた画像符
号化装置であって、前記符号化対象画像を所定のブロッ
クに分割して前記所定のブロック毎に探索画像中の最も
相関関係の強いブロックを抽出し、前記所定のブロック
毎に第1の動きベクトルを検出する動きベクトル検出部
と、外部から与えられた符号化パラメータに基づいて、
前記第1の動きベクトルの符号化を行なうとともに、前
記探索画像中の前記第1の動きベクトルが指し示す位置
の画像及び前記符号化対象画像を用いて動き補償フレー
ム間予測を行い、符号化データを生成するN個(Nは2
以上の整数)の符号化部と、前記N個の符号化部のうち
の一の符号化部から出力される符号化データを用いて画
像を再構築する画像再生部と、前記画像再生部で再構築
した画像を前記動きベクトル検出部に供給する探索画像
として格納する画像再生メモリとを備え、前記N個の符
号化部は、各符号化部に対して与えられる符号化パラメ
ータに基づいて符号化対象画像の符号化を行ない、各符
号化部から符号化データをそれぞれ出力することを特徴
とするものである。
【0019】また、本発明の請求項2に係る画像符号化
装置は、請求項1に記載の画像符号化装置において、前
記N個の符号化部のうちの,少なくとも一の符号化部
は、該符号化部に符号化パラメータとして与えられる、
符号化画像のサイズを指示する情報に基づいて動作する
ものである、符号化対象画像の画像サイズを変換する第
1の画像サイズ変換部と、前記画像再生メモリから供給
される、前記第1の動きベクトルが指し示す位置の画像
の画像サイズを変換する第2の画像サイズ変換部と、前
記第1の動きベクトルを画面サイズの変換率に応じて変
換し、第2の動きベクトルを生成する動きベクトルサイ
ズ変換部と、前記第2の動きベクトルを統合して、画像
サイズの変換がなされた符号化対象画像の符号化処理が
行なわれる処理単位毎にそれぞれ対応する第3の動きベ
クトルを生成する動きベクトル統合部とをさらに備え、
前記動きベクトル統合部から供給される第3の動きベク
トルの符号化を行なうとともに、前記第1の画像サイズ
変換部から供給される符号化対象画像及び前記第2の画
像サイズ変換部から供給される画像を用いて動き補償フ
レーム間予測を行い、符号化データを出力することを特
徴とするものである。
【0020】また、本発明の請求項3に係る画像符号化
装置は、請求項1に記載の画像符号化装置において、前
記N個の符号化部のうちの,少なくとも一の符号化部
は、該符号化部に符号化パラメータとして与えられる、
符号化画像のサイズを指示する情報に基づいて動作する
ものである、符号化対象画像の画像サイズを変換する第
1の画像サイズ変換部と、前記画像再生メモリから供給
される、前記第1の動きベクトルが指し示す位置の画像
の画像サイズを変換する第2の画像サイズ変換部と、前
記第1の動きベクトルを画面サイズの変換率に応じて変
換し、第2の動きベクトルを生成する動きベクトルサイ
ズ変換部とをさらに備え、前記動きベクトルサイズ変換
部から供給される第2の動きベクトルの符号化を行なう
とともに、前記第1の画像サイズ変換部から供給される
符号化対象画像及び前記第2の画像サイズ変換部から供
給される画像を用いて動き補償フレーム間予測を行い、
符号化データを出力することを特徴とするものである。
【0021】また、本発明の請求項4に係る画像符号化
装置は、請求項1に記載の画像符号化装置において、前
記画像再生部に符号化データを出力する一の符号化部
は、前記N個の符号化部の内で、最も高い符号化ビット
レートでの符号化を指示する符号化パラメータが与えら
れた符号化部であることを特徴とするものである。
【0022】また、本発明の請求項5に係る画像符号化
装置は、請求項1に記載の画像符号化装置において、前
記画像再生部に符号化データを出力する一の符号化部
は、前記N個の符号化部の内で、可変ビットレートによ
る符号化を指示する符号化パラメータが与えられた符号
化部であることを特徴とするものである。
【0023】また、本発明の請求項6に係る画像符号化
装置は、一の符号化対象画像に対して複数の符号を出力
する動き補償フレーム間予測を用いた画像符号化装置で
あって、前記符号化対象画像を所定のブロックに分割し
て前記所定のブロック毎に探索画像中の最も相関関係の
強いブロックを抽出し、前記所定のブロック毎に第1の
動きベクトルを検出する動きベクトル検出部と、前記符
号化対象画像を格納する第1のメモリと、外部から一の
符号化対象画像に対して与えられる複数の符号化パラメ
ータに基づいて、前記第1の動きベクトルの符号化を行
なうとともに、前記探索画像中の前記第1の動きベクト
ルが指し示す位置の画像及び前記符号化対象画像を用い
て動き補償フレーム間予測を行い、与えられた複数の符
号化パラメータにそれぞれ対応する符号化データを順次
生成する符号化部と、前記符号化部で生成された一の符
号化データを用いて画像を再構築する画像再生部と、前
記画像再生部で再構築した画像を前記動きベクトル検出
部に供給する探索画像として格納する第2のメモリとを
備えることを特徴とするものである。
【0024】また、本発明の請求項7に係る画像符号化
装置は、請求項6に記載の画像符号化装置において、前
記符号化部は、該符号化部に符号化パラメータとして与
えられる、符号化画像のサイズを指示する画像サイズ選
択信号に基づいて、前記第1のメモリに格納されている
符号化対象画像の画像サイズを変換する第1の画像サイ
ズ変換部と、前記第2のメモリから供給される、前記第
1の動きベクトルが指し示す位置の画像の画像サイズを
変換する第2の画像サイズ変換部と、前記第1の動きベ
クトルを画面サイズの変換率に応じて変換し、第2の動
きベクトルを生成する動きベクトルサイズ変換部と、前
記第2の動きベクトルを統合して、画像サイズの変換が
なされた符号化対象画像の符号化処理が行なわれる処理
単位毎にそれぞれ対応する第3の動きベクトルを生成す
る動きベクトル統合部とをさらに備え、前記動きベクト
ル統合部から供給される第3の動きベクトルの符号化を
行なうとともに、前記第1の画像サイズ変換部から供給
される符号化対象画像及び前記第2の画像サイズ変換部
から供給される画像を用いて動き補償フレーム間予測を
行い、符号化データを出力することを特徴とするもので
ある。
【0025】また、本発明の請求項8に係る画像符号化
装置は、請求項6に記載の画像符号化装置において、前
記画像再生部に出力される符号化データは、前記符号化
部に与えられる複数の符号化パラメータのうちで、最も
高い符号化ビットレートによる符号化を指示する符号化
パラメータに基づいて符号化されたデータであることを
特徴とするものである。
【0026】また、本発明の請求項9に係る画像符号化
装置は、請求項6に記載の画像符号化装置において、前
記画像再生部に出力される符号化データは、前記符号化
部に与えられる複数の符号化パラメータのうちで、可変
ビットレートによる符号化を指示する符号化パラメータ
に基づいて符号化されたデータであることを特徴とする
ものである。
【0027】また、本発明の請求項10に係る画像符号
化方法は、一の符号化対象画像に対して複数の符号を出
力する動き補償フレーム間予測を用いた画像符号化方法
であって、前記符号化対象画像を所定のブロックに分割
して前記所定のブロック毎に探索画像中の最も相関関係
の強いブロックを抽出し、前記所定のブロック毎に第1
の動きベクトルを検出する動きベクトル検出ステップ
と、外部から与えられた符号化パラメータに基づいて、
前記第1の動きベクトルの符号化を行なうとともに、前
記探索画像中の前記第1の動きベクトルが指し示す位置
の画像及び前記符号化対象画像を用いて動き補償フレー
ム間予測を行い、符号化データを生成する第1の符号化
ステップと、前記第1の符号化ステップにより生成され
た符号化データを用いて画像を再構築する画像再生ステ
ップと、前記画像再生ステップにより再構築した画像
を、前記動きベクトル検出ステップで使用する探索画像
として格納する再生画像格納ステップと、外部から与え
られた符号化パラメータに基づいて、前記第1の動きベ
クトルの符号化を行なうとともに、前記探索画像中の前
記第1の動きベクトルが指し示す位置の画像及び前記符
号化対象画像を用いて動き補償フレーム間予測を行い、
符号化データを生成する第2の符号化ステップとからな
り、前記第1の符号化ステップと前記第2の符号化ステ
ップとが並行処理されることを特徴とするものである。
【0028】また、本発明の請求項11に係る画像符号
化方法は、請求項10に記載の画像符号化方法であっ
て、前記第1の符号化ステップ或いは/及び前記第2の
符号化ステップは、符号化パラメータとして与えられ
る、符号化を行なう画像のサイズを指示する情報に基づ
いて行なわれるステップであって、符号化対象画像の画
像サイズを変換する第1の画像サイズ変換ステップと、
前記画像再生メモリから供給される、前記第1の動きベ
クトルが指し示す位置の画像の画像サイズを変換する第
2の画像サイズ変換ステップと、前記第1の動きベクト
ルを画面サイズの変換率に応じて変換し、第2の動きベ
クトルを生成する動きベクトルサイズ変換ステップと、
前記第2の動きベクトルを統合して、画像サイズの変換
がなされた符号化対象画像の符号化処理が行なわれる処
理単位毎にそれぞれ対応する第3の動きベクトルを生成
する動きベクトル統合ステップとをさらに有し、前記動
きベクトル統合ステップで生成された第3の動きベクト
ルの符号化を行なうとともに、前記第1の画像サイズ変
換ステップで生成される符号化対象画像及び前記第2の
画像サイズ変換ステップで生成される画像を用いて動き
補償フレーム間予測を行い、符号化データを出力するこ
とを特徴とするものである。
【0029】また、本発明の請求項12に係る画像符号
化方法は、請求項10に記載の画像符号化方法であっ
て、前記第1の符号化ステップ或いは/及び前記第2の
符号化ステップは、符号化パラメータとして与えられ
る、符号化を行なう画像のサイズを指示する情報に基づ
いて行なわれるステップであって、符号化対象画像の画
像サイズを変換する第1の画像サイズ変換ステップと、
前記画像再生メモリから供給される、前記第1の動きベ
クトルが指し示す位置の画像の画像サイズを変換する第
2の画像サイズ変換ステップと、前記第1の動きベクト
ルを画面サイズの変換率に応じて変換し、第2の動きベ
クトルを生成する動きベクトルサイズ変換ステップとを
さらに有し、前記動きベクトルサイズ変換ステップで生
成された第2の動きベクトルの符号化を行なうととも
に、前記第1の画像サイズ変換ステップで生成される符
号化対象画像及び前記第2の画像サイズ変換ステップで
生成される画像を用いて動き補償フレーム間予測を行
い、符号化データを出力することを特徴とするものであ
る。
【0030】また、本発明の請求項13に係る画像符号
化方法は、一の符号化対象画像に対して複数の符号を出
力する動き補償フレーム間予測を用いた画像符号化方法
であって、前記符号化対象画像を格納する符号化対象画
像格納ステップと、前記符号化対象画像を所定のブロッ
クに分割して前記所定のブロック毎に探索画像中の最も
相関関係の強いブロックを抽出し、前記所定のブロック
毎に第1の動きベクトルを検出する動きベクトル検出ス
テップと、外部から一の符号化対象画像に対して与えら
れる複数の符号化パラメータに基づいて、前記第1の動
きベクトルの符号化を行なうとともに、前記探索画像中
の前記第1の動きベクトルが指し示す位置の画像及び前
記符号化対象画像を用いて動き補償フレーム間予測を行
い、与えられた複数の符号化パラメータにそれぞれ対応
する符号化データを順次生成する符号化ステップと、前
記符号化ステップで生成された一の符号化データを用い
て画像を再構築する画像再生ステップと、前記画像再生
ステップで再構築した画像を、前記動きベクトル検出ス
テップで使用する探索画像として格納する探索画像格納
ステップとからなることを特徴とするものである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図9を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1を示す
画像符号化装置の構成を説明するための図である。
【0032】図1において、100、110は符号化パ
ラメータに基づいて符号量を制御し画像符号化する符号
化部であり、200は符号化部100で生成した符号化
データを用いて画像を再構築する画像再生部であり、3
00は符号化対象画像である原画像を符号化処理が行な
われる処理単位となる所定のブロックに分割し、分割し
た所定のブロック毎に、画像再生メモリ204から入力
される探索画像中で最も相関関係の強いブロックを抽出
することにより動きベクトル(第1の動きベクトル)を
検出する動きベクトル検出部である。
【0033】また、101、111は動きベクトル検出
部300が算出した動きベクトル(第1の動きベクト
ル)に基づいて動き補償を行う動き補償部であり、10
2、112はDCT部であり、103、113は量子化
部であり、104、114は可変長符号化部である。そ
して、これら動き補償部101、111、DCT部10
2、112、量子化部103、113、及び可変長符号
化部104、114により符号化部100、110が構
成され、外部から与えられた符号化パラメータに基づい
て、動きベクトルの符号化を行なうとともに、動きベク
トルが指し示す位置の探索画像中の画像及び外部から入
力される符号化対象画像を用いて動き補償フレーム間予
測を行い、符号化データを生成する。
【0034】また、201は逆量子化部であり、202
は逆DCT部(IDCT)であり、203は逆DCT部
の出力結果と動き補償前の画像データを加算し画像再構
築を行う加算部であり、204は画像再構築結果を格納
する画像再生メモリである。
【0035】次に動作について説明する。まず、符号化
部100と画像再生部200と動きベクトル検出部30
0の動作について説明する。なお、ここでは、符号化部
100に与えられる符号化パラメータ1として、既に発
生した符号Aの符号量が与えられるものとする。
【0036】動きベクトル検出部300は、外部から入
力される原画像と画像再生メモリ204から供給される
探索画像との評価値により動きベクトルの検出を行い、
動きベクトルの検出結果を、画像再生メモリ204と可
変長符号化部104とに供給する。
【0037】該画像再生メモリ204は、動きベクトル
が指し示す位置(画像再生メモリ204のアドレス)よ
り画像を読み出し、動き補償部101に供給する。
【0038】該動き補償部101は、画像再生メモリ2
04の出力と外部から入力される原画像とから動き補償
を行い、DCT部102、量子化部103、可変長符号
化部104を経て、符号Aを出力する。該可変長符号化
部104は、符号Aを生成する場合に動きベクトル検出
部300からの動きベクトルも符号化を行う。
【0039】また、動き補償部101、DCT部10
2、量子化部103、可変長符号化部104からなる符
号化部100は、この時、外部から入力される、符号化
に関する情報である符号化パラメータ1に応じて符号A
の発生符号量を制御する。なお、ここでは、符号化パラ
メータ1として既に発生した符号Aの符号量が与えられ
るため、符号化部100は、既に発生した符号Aの符号
量に応じて符号化を行なうデータ量を制御する。
【0040】次に、画像再生部200は、符号化部10
0により符号化された符号化データを用いて画像を再構
築し、画像再生メモリ204に該再構築した画像を格納
する。なお、ここでは図示するように、符号化部100
の量子化部103からの出力を画像再生部200により
再構築するものとする。また、処理データが例えば、M
PEG規格のデータである場合には、MPEGにおける
Iピクチャ(フレーム内符号化画像)、並びにPピクチ
ャ(フレーム間順方向予測符号化画像)の処理を行なう
際に、探索範囲フレーム画像として後のPピクチャやB
ピクチャ(双方向予測符号化画像)の符号化に使用する
為に、符号化部100からの出力を画像再生部200に
より再構築する。
【0041】次に、符号化部110と画像再生部200
と動きベクトル検出部300の動作について説明する。
なお、ここでは、符号化部110に与えられる符号化パ
ラメータ2として、既に発生した符号Bの符号量が与え
られるものとする。
【0042】動きベクトル検出部300は、外部から入
力される原画像と、画像再生メモリ204から供給され
る探索画像とにより動きベクトル検出を行い、動きベク
トル検出結果を画像再生メモリ204と可変長符号化部
114とに供給する。
【0043】該画像再生メモリ204は、動きベクトル
が指し示す位置(画像再生メモリ204のアドレス)よ
り画像を読み出し、動き補償部111に供給する。
【0044】該動き補償部111は、画像再生メモリ2
04の出力と外部から入力される原画像とから、動き補
償を行い、DCT部112、量子化部113、可変長符
号化部114を経て符号Bを出力する。該可変長符号化
部114は、符号Bを生成する場合に動きベクトル検出
部300からの動きベクトルも符号化を行う。
【0045】また、動き補償部111、DCT部11
2、量子化部113、可変長符号化部114からなる符
号化部110は、この時、外部から入力される、符号化
に関する情報である符号化パラメータ2に応じて符号B
の発生符号量を制御する。なお、ここでは、符号化パラ
メータ2として既に発生した符号Bの符号量が与えられ
るため、符号化部110は、既に発生した符号Bの符号
量に応じて符号化を行なうデータ量を制御する。
【0046】そして、このように符号化部110により
データの符号化を行なった後に、符号化部110に関す
る画像再構築を行わないことが本発明の特徴である。本
実施の形態1による画像符号化装置では、符号Aを生成
する動作において、画像再生メモリ204の画像を用い
て動きベクトル検出部300により動きベクトルを検出
し、符号化部100により符号化データを生成するとと
もに、符号化部100に備えられた量子化部103の出
力を画像再生部200で逆量子化、逆DCT、加算を行
って画像を再構築し、画像再生メモリ204に格納す
る。一方、符号Bを生成する動作においては、符号Bを
生成する符号化部として符号化部110を用いるが、画
像再生メモリ204、動きベクトル検出部300、及び
画像再生部200は、符号Aを生成する動作で用いたも
のを共用する。従って、本実施の形態1では、動きベク
トル検出部300、画像再生メモリ204、及び画像再
生部200を共有化して、2種の符号を生成することが
できる。
【0047】実際に、本実施の形態1による2種の符号
を出力する画像符号化装置を適用する実施例として、蓄
積媒体に記憶する符号Aとともに、通信回線を用いて送
信する符号Bを生成し、出力する場合が挙げられる。
【0048】蓄積媒体に記憶する場合は、発生ビット量
の制御方式に可変ビットレート制御を行う場合が多い。
すなわち、各々の蓄積媒体の総容量に規定時間の映像を
高画質に記録する必要がある為、符号化効率の悪い映像
には多くの符号を与え、符号化による画質劣化を抑え
る。一方、符号化効率の良い映像には少ない符号量を割
り当てる。例えば、符号化効率の悪い映像として、具体
的には動きの激しい場合やシーンチェンジの場合などが
ある。また、符号化効率の良い映像として、動きの少な
い静止画に近い場合などがある。
【0049】また、通信回線に送信する場合は、発生ビ
ット量の制御方式に固定ビットレート制御を行うことが
一般的に行われる。すなわち、通信回線では単位時間に
送信できるデータ量が規定されている為、映像の特徴に
依存せず一定の符号量を送信する。その為符号化効率の
悪い映像が入力された場合においても、一定の符号量で
符号化を行う必要があり、可変ビットレート制御による
符号化に対して画質が劣る。
【0050】そして、画像符号化装置がこのような2種
の符号を出力する場合には、課題としてメモリとの転送
量が2倍になることと回路規模が2倍になることが挙げ
られる。これに対して、本実施の形態1による画像符号
化装置は、動きベクトル検出部300、画像再生メモリ
204、及び画像再生部200を共有化して転送量削
減、及び回路規模削減を行うことが可能である。しかし
ながら本実施の形態1においては、一方の符号において
のみ画像再構築を行い、他方の符号での復号化において
新たに画像再構築を行わず、前記一方の符号において再
構築した画像を用いるため、該画像に誤差が生じた場合
に誤差が蓄積する問題が生じる可能性がある。そのた
め、例えば、蓄積媒体に記憶する符号Aと通信回線に送
信する符号Bの2種の符号を出力するような場合には、
固定ビットレートにより符号化が行なわれる符号Bより
も可変ビットレートにより符号化が行なわれる符号Aの
方が、復号化した際に良い画像が得られるため、画像再
生部200において、符号Aの符号化を行なう符号化部
100からの出力を再構築するようにする。これによ
り、符号Aに基づいて再構築した画像を用いて符号化を
行なった符号Bを復号化した場合においても良好な画質
で復号化することができる。
【0051】なお、ここでは、可変ビットレートにより
符号化を行なう符号Aと固定ビットレートにより符号化
を行なう符号Bとを例に挙げ、可変ビットレートにより
符号化を行ったデータを再構築するものについて説明し
たが、画像再生部200により画像を再構築するデータ
は、復号化した際に最も良い画像が得られる符号化デー
タを生成する符号化部100からのデータとすればよ
く、例えば、符号化を行なう符号化ビットレートが各符
号化部により異なる場合には、最も高い符号化ビットレ
ートで符号化を行なう符号化部からのデータを画像再生
部200で再構築すればよい。
【0052】次に、本発明の2種の符号の符号化方法に
ついて、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0053】まず、動きベクトル検出部300におい
て、符号化対象画像を所定のブロックに分割し、分割し
た所定のブロック毎に、画像再生メモリ204から得ら
れる探索画像中の最も相関関係の強いブロックを抽出し
て動きベクトルを検出する(ステップS11)。
【0054】次に、符号化部100は、与えられた符号
化パラメータ1に基づき、ステップS11により得られ
た動きベクトルを符号化するとともに、画像再生メモリ
204から得られる探索画像中の動きベクトルが指し示
す位置の画像及び外部から入力される原画像を用いて動
き補償フレーム間予測を行い、符号化データである符号
Aを生成する(ステップS12)。
【0055】また、画像再生部200は、符号化部10
0から出力されるデータを用いて、画像の再構築を行な
い、画像再生メモリ204に格納する(ステップS1
3)。
【0056】一方で、符号化部110は、与えられた符
号化パラメータ2に基づき、ステップS11により得ら
れた動きベクトルを符号化するとともに、画像再生メモ
リ204から得られる探索画像中の動きベクトルが指し
示す位置の画像及び外部から入力される符号化対象画像
で有る原画像を用いて動き補償フレーム間予測を行い、
符号化データである符号Bを生成する(ステップS1
4)。なお、この際ステップS12の動作とステップS
14の動作とが、並行して行なわれる。
【0057】そして、以上のステップS11からステッ
プS14の処理で符号A及び符号Bの生成を終了する。
【0058】なお、本発明の実施の形態1では、2つの
符号化部を設け、2種の符号を生成する画像符号化装置
について説明したが、画像符号化装置を、符号化データ
を生成する複数の符号化部と、前記複数の符号化部のう
ちの一の符号化部から出力される符号化データを用いて
画像を再構築する画像再生部とを設ける構成とすること
により、複数の符号を生成できる画像符号化装置を容易
に得ることができる。
【0059】また、本実施の形態1では、符号化パラメ
ータ1、2として既に発生した符号の符号量を符号化部
100、110に与え、符号化部100、110の単位
で制御するものについて説明したが、少なくとも該符号
化部100、110の量子化部103、113に符号化
パラメータを与えて量子化部内において発生符号量を制
御するようにしてもよい。
【0060】また、本実施の形態1では、符号化部10
0、110にて、それぞれの符号化部に動き補償部及び
DCT部を備えるようにしたが、動き補償部及びDCT
部が符号化部100、110で同一処理をする場合は、
該符号化部100、110それぞれが備える動き補償部
とDCT部とを動きベクトル検出部と同様に1つに共通
化して、回路削減をすることも可能である。
【0061】また、本実施の形態1では、同じ符号フォ
ーマットの2種の符号を出力するようにしたが、可変長
符号化部の後段に特定の符号長への変換回路や符号の特
徴などのデータを付加する回路を追加し、異なる符号フ
ォーマットに対応するようにしてもよい。この場合、発
生符号量が多い方で画像再構築を行った方が符号の誤差
が少なく、復号化時の画質劣化を少なく抑えることが可
能である。
【0062】このように本実施の形態1では、複数の符
号化データを生成する画像符号化装置において、画像再
生部200、画像再生メモリ204、及び動きベクトル
検出部300を共有化することで、回路規模を削減でき
ると共に、動きベクトル検出部と画像再生部の処理も1
組分で良い為、処理時間の削減も可能となるという効果
がある。また、画像再生部200が一の符号化部100
から出力される符号化データを用いて画像の再構築を行
なうようにすることにより、複数の符号化データを生成
する場合においても、画像再生部200から画像再生メ
モリ204へのデータ転送量を、1つの符号化データを
生成する場合と同程度で実現することができ、回路規
模、データピン数ならびに処理時間を増大させず、シス
テムコストの安い画像符号化装置を提供することができ
るという効果がある。
【0063】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2を示す画像符号化装置の構成を説明するための図
である。なお、図3に示す画像符号化装置は、図1を用
いて説明した前記実施の形態1による画像符号化装置の
符号化部110にさらに、動きベクトルサイズ変換部1
21、動きベクトル統合部122、画像サイズ変換部1
23a、123bを設けたものである。
【0064】図3において、121は与えられた符号化
パラメータ2に基づいて、動きベクトル検出部300が
算出した動きベクトル(第1の動きベクトル)を画面サ
イズの変換率に応じて変換する動きベクトルサイズ変換
部であり、122は動きベクトルサイズ変換部121か
ら得られる動きベクトル(第2の動きベクトル)を統合
して、画像サイズの変換がなされた符号化対象画像の符
号化処理が行なわれる処理単位毎にそれぞれ対応する一
の動きベクトル(第3の動きベクトル)を生成する動き
ベクトル統合部であり、123aは与えられた符号化パ
ラメータ2に基づいて、画像再生メモリ204から供給
される、動きベクトルが指し示す位置の画像の画像サイ
ズを変換する画像サイズ変換部(第2の画像サイズ変換
部)、123bは与えられた符号化パラメータ2に基づ
いて、符号化対象画像である原画像の画像サイズを変換
する画像サイズ変換部(第1の画像サイズ変換部)であ
る。なお、上記以外は実施の形態1と同様の構成であ
る。
【0065】次に動作について説明する。まず、符号化
部100と画像再生部200と動きベクトル検出部30
0の動作についての説明は、実施の形態1と同様であ
る。
【0066】次に、符号化部210と画像再生部200
と動きベクトル検出部300の動作について説明する。
なお、ここでは、符号化部210に与えられる符号化パ
ラメータ2として、画像サイズを指示する情報が与えら
れるものとする。
【0067】動きベクトル検出部300は、外部から入
力される符号化対象画像である原画像と画像再生メモリ
204から供給される探索画像を用いて動きベクトルを
検出し、動きベクトルの検出結果を画像再生メモリ20
4に供給するとともに、動きベクトルサイズ変換部12
1及び動きベクトル統合部122により動きベクトルに
対する処理を行ない、処理後の動きベクトルを可変長符
号化部214に供給する。
【0068】該画像再生メモリ204は、動きベクトル
が指し示す位置(画像再生メモリ204のアドレス)よ
り画像を読み出し、画像サイズ変換部123aを介して
動き補償部211に供給する。
【0069】該動き補償部211は、画像再生メモリ2
04から入力される再生画像を画像サイズ変換部123
aを介して画像サイズを変更した画像データと、外部か
ら入力される原画像を画像サイズ変換部123bを介し
て画像サイズを変更した画像データとを用いて動き補償
を行い、DCT部212、量子化部213、可変長符号
化部214を経て符号化データを出力する。
【0070】また、該可変長符号化部214は、動きベ
クトル検出部300から動きベクトルサイズ変換部12
1、動きベクトル統合部122を介して生成された動き
ベクトルの符号化をも行う。
【0071】このように、動きベクトルサイズ変換部1
21、動きベクトル統合部122、画像サイズ変換部1
23a、123b、動き補償部211、DCT部21
2、量子化部213、及び可変長符号化部214からな
る符号化部210は、外部から入力される、画像サイズ
を指示する情報である符号化パラメータ2に応じて符号
化を行なうデータ量を制御する。
【0072】そして、このように符号化部210により
データの符号化を行なった後に、符号化部210に関す
る画像再構築を行わないことが本発明の特徴である。本
実施の形態2による画像符号化装置では、符号Aを生成
する動作において、画像再生メモリ204の画像を用い
て動きベクトル検出部300により動きベクトルを検出
し、符号化部100により符号化データを生成するとと
もに、符号化部100に備えられた量子化部103の出
力を画像再生部200で逆量子化、逆DCT、加算を行
って画像を再構築し、画像再生メモリ204に格納す
る。一方、符号Bを生成する動作においては、符号Bを
生成する符号化部として符号化部210を用いるが、画
像再生メモリ204、動きベクトル検出部300、画像
再生部200は、符号Aを生成する動作で用いたものを
共用する。従って、本実施の形態2では、動きベクトル
検出部300、画像再生メモリ204、及び画像再生部
200を共有化して、2種の符号を生成することができ
る。
【0073】実際に、本実施の形態2における2種の符
号を出力する一例として、符号AをMPEG2で704
画素×480ラインの画面サイズに符号化する場合、及
び符号BをMPEG4で352画素×240ラインの画
面サイズに符号化する場合が挙げられる。
【0074】すなわち、上記の場合、画像サイズ変換部
123a、123bにおいて画像サイズを水平方向、垂
直方向共に1/2倍に変換した後に符号化を行なう。ま
た、動きベクトルに関しては、動きベクトルサイズ変換
部121において、動きベクトル検出部300から供給
された動きベクトルを画面サイズの変換と同様に水平方
向、垂直方向共に1/2倍に変換する。その後、動きベ
クトル統合部122にて1の動きベクトルを生成後、符
号化を行なう。
【0075】なお、ここで、このような実施例における
動きベクトル統合部122の具体的動作について説明す
る。
【0076】MPEG2やMPEG4では、16画素×
16ラインをマクロブロック(MB)と呼ぶ1つの符号
化単位で動きベクトルを求める。画像サイズ変換部12
3a、123bにより変換前のマクロブロックのサイズ
は8画素×8ラインに変換されるが、MPEG4では1
6画素×16ラインのマクロブロックで符号化する為、
1つのマクロブロックに対して8画素×8ラインの動き
ベクトルが4種存在する。その4種の動きベクトルから
1種の動きベクトルを生成するのが動きベクトル統合部
122である。なお、4種の動きベクトルから1種の動
きベクトルを生成する方法としては、例えば、4種の動
きベクトルの平均をとるほか、4種の動きベクトルのう
ちで相関の強い複数の動きベクトルを選択し、それらの
平均をとる方法が挙げられる。
【0077】次に、本発明の2種の異なる画像サイズの
符号化方法について、図4のフローチャートを用いて説
明する。
【0078】まず、動きベクトル検出部300におい
て、符号化対象画像を所定のブロックに分割し、分割し
た所定のブロック毎に、画像再生メモリ204から得ら
れる探索画像中の最も相関関係の強いブロックを抽出し
て動きベクトルを検出する(ステップS21)。
【0079】次に、符号化部100は、与えられた符号
化パラメータ1に基づき、ステップS21により得られ
た動きベクトルを符号化するとともに、画像再生メモリ
204から得られる探索画像中の動きベクトルが指し示
す位置の画像及び外部から入力される原画像を用いて動
き補償フレーム間予測を行い、符号化データである符号
Aを生成する(ステップS22)。
【0080】また、画像再生部200は、符号化部10
0から出力されるデータを用いて、画像の再構築を行な
い、画像再生メモリ204に格納する(ステップS2
3)。
【0081】一方で、符号化部210は、与えられた符
号化パラメータ2に基づき、画像サイズ変換部123a
により画像再生メモリ204から出力される探索画像中
の動きベクトルが指し示す位置の画像の画像サイズを変
換するとともに、画像サイズ変換部123bにより符号
化対象画像である原画像の画像サイズを変換する(ステ
ップS24)。
【0082】また、符号化部210は、与えられた符号
化パラメータ2に基づき、動きベクトルサイズ変換部1
21によりステップS21で得られた動きベクトルを画
面サイズの変換率に応じて変換(ステップS25)した
後、動きベクトル統合部122により画面サイズの変換
率に応じて変換された動きベクトルを統合して、画像サ
イズの変換がなされた符号化対象画像の符号化処理が行
なわれる処理単位毎にそれぞれ対応する一の動きベクト
ルを生成する(ステップS26)。
【0083】そして、符号化部210は、ステップS2
6で得られた動きベクトルを符号化するとともに、画像
サイズ変換部123aから得られる画像及び画像サイズ
変換部123bから得られる画像を用いて動き補償フレ
ーム間予測を行い、符号化データである符号Bを生成す
る(ステップS27)。なお、この際ステップS22の
動作とステップS24からステップS27の動作とが、
並行して行なわれる。
【0084】そして、以上のステップS21からステッ
プS27の処理で符号A及び符号Bの生成を終了する。
【0085】なお、本発明の実施の形態2では、2つの
符号化部を設け、2種の符号を生成する画像符号化装置
について説明したが、画像符号化装置を、符号化データ
を生成する複数の符号化部と、前記複数の符号化部のう
ちの一の符号化部から出力される符号化データを用いて
画像を再構築する画像再生部とを設ける構成とすること
により、複数の符号を生成できる画像符号化装置を容易
に得ることができる。
【0086】また、本実施の形態2では、符号化部21
0のみが、動きベクトルサイズ変換部121、動きベク
トル統合部122、及び画像サイズ変換部123a、1
23bを備え、符号化パラメータにより指示される画像
サイズに変換して符号化を行なうものについて説明した
が、符号化部100を符号化部210と同様の構成とし
て、画像サイズを変換して符号化を行なうようにしても
良い。
【0087】また、複数の符号化部によりデータの符号
化を行なう場合には、画像再生部200で再構築した画
像に誤差が生じないように、画像再生部200により画
像を再構築するデータは、復号化した際に最も良い画像
が得られる符号化データを生成する符号化部100から
のデータとすればよく、最も高い符号化ビットレートで
符号化を行なう符号化部からのデータや可変ビットレー
トにより符号化を行なう符号化部からのデータを画像再
生部200で再構築するようにすればよい。
【0088】また、本実施の形態2では、2種の符号を
出力するシステムとして符号AをMPEG2で704画
素×480ラインの画面サイズに符号化する場合、及び
符号BをMPEG4で352画素×240ラインの画面
サイズに符号化する場合に、画面サイズを水平方向、垂
直方向共に1/2倍に変換する例を説明したが、本発明
はこの例に制限されるものではなく、原画像を水平方向
に1/H倍(Hは自然数)、垂直方向に1/V倍(Vは
自然数)の画像サイズに変更できるものである。
【0089】また、符号化部において、動きベクトル検
出部から供給された動きベクトルを画面サイズに対応し
たサイズに変換する動きベクトルサイズ変換部121
と、動きベクトル検出部から供給された動きベクトルを
統合する動きベクトル統合部122との処理順を入れ替
えても、最終的に画面サイズに対応する動きベクトルを
生成し、符号化することができるため、なんら問題な
い。
【0090】このように本実施の形態2では、複数の符
号化データを生成する画像符号化装置において、画像再
生部200、画像再生メモリ204、及び動きベクトル
検出部300を共有化することで、回路規模を削減でき
ると共に、動きベクトル検出部と画像再生部の処理も1
組分で良い為、処理時間の削減も可能となるという効果
がある。また、画像再生部200が一の符号化部100
から出力される符号化データを用いて画像の再構築を行
なうことにより、複数の符号化データを生成する場合に
おいても、画像再生部200から画像再生メモリ204
へのデータ転送量を、1つの符号化データを生成する場
合と同程度で実現することができ、回路規模、データピ
ン数ならびに処理時間を増大させず、システムコストの
安い画像符号化装置を提供することができるという効果
がある。
【0091】また、本実施の形態2では、符号化部21
0に、画像サイズ変換部123a、123b、動きベク
トルサイズ変換部121、及び動きベクトル統合部12
2を備えることとしたので、異なる画像サイズに対応す
る符号化データを生成することが可能となる。
【0092】(実施の形態3)図5は、本発明の実施の
形態3を示す画像符号化装置の構成を説明するための図
である。図5において、実施の形態2を示す図3から動
きベクトル統合部122を除いた構成である。
【0093】次に動作について説明する。まず、符号化
部100と画像再生部200と動きベクトル検出部30
0の動作についての説明は実施の形態1と同様である。
【0094】次に、符号化部310と画像再生部200
と動きベクトル検出部300の動作について説明する。
なお、ここでは、符号化部310に与えられる符号化パ
ラメータ2として、画像サイズを指示する情報を与えら
れるものとする。
【0095】図5において、動きベクトル検出部300
は、外部から入力される原画像と画像再生メモリ204
から供給される探索画像とにより動きベクトル(第1の
動きベクトル)の検出を行い、動きベクトルの検出結果
を画像再生メモリ204に供給するとともに動きベクト
ルサイズ変換部121を介して可変長符号化部314に
供給する。
【0096】該画像再生メモリ204は、動きベクトル
が指し示す位置(画像再生メモリ204のアドレス)よ
り画像を読み出し、画像サイズ変換部123a(第2の
画像サイズ変換部)を介して動き補償部311に供給す
る。
【0097】該動き補償部311は、画像再生メモリ2
04から入力される再生画像を画像サイズ変換部123
aを介して画面サイズを変更した画像データと、外部か
ら入力される原画像を画像サイズ変換部123b(第1
の画像サイズ変換部)を介して画像サイズを変更した画
像データとから動き補償を行い、DCT部312、量子
化部313、及び可変長符号化部314を経て符号Bを
出力する。
【0098】また、該可変長符号化部314は、符号B
を生成する場合に動きベクトル検出部300からの動き
ベクトルを動きベクトルサイズ変換部121により画面
サイズの変換率に応じて変換した後の動きベクトル(第
2の動きベクトル)の符号化も行う。
【0099】このように、動きベクトルサイズ変換部1
21、画像サイズ変換部123a、123b、動き補償
部311、DCT部312、量子化部313、及び可変
長符号化部314からなる符号化部310は、外部から
入力される、画像サイズを指示する情報である符号化パ
ラメータ2に応じて符号化を行なうデータ量を制御す
る。
【0100】そして、このように符号化部310により
データの符号化を行なった後に、符号化部310に関す
る画像再構築を行わないことが本発明の特徴である。本
実施の形態3による画像符号化装置では、符号Aを生成
する動作において、画像再生メモリ204の画像を用い
て動きベクトル検出部300により動きベクトルを検出
し、符号化部100により符号化データを生成するとと
もに、符号化部100に備えられた量子化部103の出
力を画像再生部200で逆量子化、逆DCT、加算を行
って画像を再構築し、画像再生メモリ204に格納す
る。一方、符号Bを生成する動作においては、符号Bを
生成する符号化部として符号化部310を用いるが、画
像再生メモリ204、動きベクトル検出部300、画像
再生部200は、符号Aを生成する動作で用いたものを
共用する。従って、本実施の形態3では、動きベクトル
検出部300、画像再生メモリ204、及び画像再生部
200を共有化して、2種の符号を生成することができ
る。
【0101】実際に、本実施の形態3における2種の符
号を出力する実施例として、MPEG2による704画
素×480ラインの画面サイズを符号Aとして符号化す
るとともに、MPEG4による352画素×240ライ
ンの画面サイズを符号Bとして符号化する場合が挙げら
れる。
【0102】すなわち、画像サイズ変換部123a及び
123bにおいて、図6に示すように、画像サイズを水
平方向、垂直方向共に1/2倍に変換を行う。また動き
ベクトルに関しては、動きベクトルサイズ変換部121
においては動きベクトル検出部300から供給された動
きベクトルを画面サイズの変換と同様に水平方向、垂直
方向共に1/2倍に変換後符号化し、符号Bを出力す
る。
【0103】本実施の形態3において、実施の形態2の
動きベクトル統合部122を不要としている理由につい
て説明する。
【0104】実施の形態2で記載したように、MPEG
2やMPEG4では16画素×16ラインをマクロブロ
ック(MB)と呼ぶ1つの符号化単位で動きベクトルを
求めるが、さらにMPEG4の仕様として8画素×8ラ
イン単位の動きベクトルも符号化が可能となった。その
為、動きベクトル統合部122を用いて8画素×8ライ
ンの4種の動きベクトルから16画素×16ラインに対
応する1種の動きベクトルを生成する必要がなくなっ
た。
【0105】次に、本発明の2種の異なる画像サイズの
符号化方法について、図7のフローチャートを用いて説
明する。
【0106】まず、動きベクトル検出部300におい
て、符号化対象画像を所定のブロックに分割し、分割し
た所定のブロック毎に、画像再生メモリ204から得ら
れる探索画像中の最も相関関係の強いブロックを抽出し
て動きベクトルを検出する(ステップS31)。
【0107】次に、符号化部100は、与えられた符号
化パラメータ1に基づき、ステップS31により得られ
た動きベクトルを符号化するとともに、画像再生メモリ
204から得られる探索画像中の動きベクトルが指し示
す位置の画像及び外部から入力される原画像を用いて動
き補償フレーム間予測を行い、符号化データである符号
Aを生成する(ステップS32)。
【0108】また、画像再生部200は、符号化部10
0から出力されるデータを用いて、画像の再構築を行な
い、画像再生メモリ204に格納する(ステップS3
3)。
【0109】一方で、符号化部310は、与えられた符
号化パラメータ2に基づき、画像サイズ変換部123a
により画像再生メモリ204から出力される探索画像中
の動きベクトルが指し示す位置の画像の画像サイズを変
換するとともに、画像サイズ変換部123bにより符号
化対象画像である原画像の画像サイズを変換する(ステ
ップS34)。
【0110】また、符号化部310は、与えられた符号
化パラメータ2に基づき、動きベクトルサイズ変換部1
21によりステップS31で得られた動きベクトルを画
面サイズの変換率に応じて変換する(ステップS3
5)。
【0111】そして、符号化部310は、ステップS3
5で得られた動きベクトルを符号化するとともに、画像
サイズ変換部123aから得られる画像及び画像サイズ
変換部123bから得られる画像を用いて動き補償フレ
ーム間予測を行い、符号化データである符号Bを生成す
る(ステップS36)。なお、この際ステップS32の
動作とステップS34からステップS36の動作とが、
並行して行なわれる。
【0112】そして、以上のステップS31からステッ
プS36の処理で符号A及び符号Bの生成を終了する。
【0113】なお、本発明の実施の形態3では、2つの
符号化部を設け、2種の符号を生成する画像符号化装置
について説明したが、画像符号化装置を、符号化データ
を生成する複数の符号化部と、前記複数の符号化部のう
ちの一の符号化部から出力される符号化データを用いて
画像を再構築する画像再生部とを設ける構成とすること
により、複数の符号を生成できる画像符号化装置を容易
に得ることができる。
【0114】また、本実施の形態3では、符号化部31
0のみが、動きベクトルサイズ変換部121、及び画像
サイズ変換部123a、123bを備え、符号化パラメ
ータにより指示される画像サイズに変換して符号化を行
なうものについて説明したが、符号化部100を符号化
部310と同様の構成として、画像サイズを変換して符
号化を行なうようにしても良い。
【0115】また、複数の符号化部によりデータの符号
化を行なう場合には、画像再生部200で再構築した画
像に誤差が生じないように、画像再生部200により画
像を再構築するデータは、復号化した際に最も良い画像
が得られる符号化データを生成する符号化部100から
のデータとすればよく、最も高い符号化ビットレートで
符号化を行なう符号化部からのデータや可変ビットレー
トにより符号化を行なう符号化部からのデータを画像再
生部200で再構築するようにすればよい。
【0116】また、本実施の形態3の実施例では、符号
BをMPEG4にて16画素×16ラインの動きベクト
ルではなく、8画素×8ラインの動きベクトルを用いて
動き補償を行い符号化するようにしたが、実施の形態2
に示した動きベクトル統合部122を備えることによ
り、MPEG4について本実施の形態3に示した8画素
×8ラインの動きベクトルと、実施の形態2に示した1
6画素×16ラインの動きベクトルとを適応的に切り替
えるようにしてもよい。
【0117】また、本実施の形態3では符号AをMPE
G2で符号化するようにしたが、MPEG2と同様に、
16画素×16ライン単位での動きベクトルを扱う符号
化方式、例えばMPEG1などの符号化方式であれば、
本実施の形態3にかかる発明の適用は可能である。
【0118】このように本実施の形態3では、複数の符
号化データを生成する画像符号化装置において、画像再
生部200、画像再生メモリ204、及び動きベクトル
検出部300を共有化することで、回路規模を削減でき
ると共に、動きベクトル検出部と画像再生部の処理も1
組分で良い為、処理時間の削減も可能となるという効果
がある。また、画像再生部200が一の符号化部100
から出力される符号化データを用いて画像の再構築を行
なうことにより、複数の符号化データを生成する場合に
おいても、画像再生部200から画像再生メモリ204
へのデータ転送量を、1つの符号化データを生成する場
合と同程度で実現することができ、回路規模、データピ
ン数ならびに処理時間を増大させず、システムコストの
安い画像符号化装置を提供することができるという効果
がある。
【0119】また、本実施の形態3では、符号BをMP
EG4にて16画素×16ラインの動きベクトルではな
く、8画素×8ラインの動きベクトルを用いて動き補償
を行い符号化するようにしたので、実施の形態2で記載
した動きベクトル統合部を備えなくても、異なる画像サ
イズに対応した2種の符号を生成することができる。
【0120】(実施の形態4)図8は、本発明の実施の
形態4における画像符号化装置の構成を説明するための
図である。図8において、410は一の符号化対象画像
に対して与えられる複数の符号化パラメータに基づい
て、符号量を制御し、与えられた複数の符号化パラメー
タにそれぞれ対応する符号化データを順次生成する符号
化部であり、200は符号化部410で生成した一の符
号化データを用いて画像を再構築する画像再生部であ
り、310は符号化対象画像と探索画像との評価値によ
り動きベクトル(第1の動きベクトル)を求める動きベ
クトル検出部である。
【0121】また、311は動きベクトル検出部300
で求められた動きベクトルを格納する動きベクトル格納
部である。
【0122】また、131は動きベクトル検出部310
により検出された動きベクトルを画面サイズの変換率に
応じて変換し、画面サイズの変換率に対応した動きベク
トル(第2の動きベクトル)を生成する動きベクトルサ
イズ変換部であり、132は動きベクトルサイズ変換部
131で生成された動きベクトルから、画像サイズの変
換がなされた画像に対する1つの動きベクトル(第3の
動きベクトル)を決定する動きベクトル統合部である。
【0123】また、133は符号化対象画像である入力
画像の画像サイズを変換する画像サイズ変換部(第1の
画像サイズ変換部)であり、134は画像再生メモリ2
04から動き補償部411に供給する、動きベクトル検
出部310が検出した動きベクトルが指し示す位置の画
像の画像サイズを変換する画像サイズ変換部(第2の画
像サイズ変換部)である。
【0124】また、411は該動きベクトル検出部31
0が算出した動きベクトルに基づいて動き補償を行う動
き補償部であり、412はDCT部であり、413は量
子化部であり、414は可変長符号化部である。
【0125】そして、これら動きベクトルサイズ変換部
131、動きベクトル統合部132、及び画像サイズ変
換部133、134、動き補償部411、DCT部41
2、量子化部413、及び可変長符号化部414からな
る符号化部410により、外部から与えられた複数の符
号化パラメータに基づいて、符号量を制御し、与えられ
た複数の符号化パラメータにそれぞれ対応する符号化デ
ータを順次生成する。
【0126】また、201は逆量子化部であり、202
は逆DCT部であり、203は該逆DCT部202の出
力結果と動き補償前の画像データを加算し画像再構築を
行う加算部であり、204は画像再構築結果を格納する
画像再生メモリ(第2のメモリ)であり、205は符号
化対象画像である原画像を格納する原画像メモリ(第1
のメモリ)である。
【0127】次に動作について説明する。なお、ここで
は、符号化パラメータとして、符号化画像のサイズを指
示する画像サイズ選択信号が与えられるものとする。
【0128】動きベクトル検出部310は、外部から入
力される原画像を画像サイズ変換部133で処理した符
号化対象ブロックと画像再生メモリ204から供給され
る探索範囲ブロックとにより、動きベクトルの検出を行
う。
【0129】画像再生メモリ204は、動きベクトルが
指し示す位置(画像再生メモリ204のアドレス)より
画像を読み出し画像サイズ変換部134を介して動き補
償部411に供給する。
【0130】該動き補償部411は、画像再生メモリ2
04から入力される再生画像を画像サイズ変換部134
を介して画像サイズを変更した画像データと、外部から
入力される原画像を画像サイズ変換部133を介して画
像サイズを変更した画像データとから動き補償を行い、
DCT部412、量子化部413、可変長符号化部41
4を経て符号化データを出力する。
【0131】また、可変長符号化部414は、動きベク
トル検出部310から動きベクトルサイズ変換部13
1、動きベクトル統合部132を介して生成された動き
ベクトルの符号化をも行う。
【0132】このように、動きベクトルサイズ変換部1
31、動きベクトル統合部132、画像サイズ変換部1
33、134、動き補償部411、DCT部412、量
子化部413、及び可変長符号化部414からなる符号
化部410は、外部から入力される、符号化画像のサイ
ズを指示する画像サイズ選択信号に基づいて画像サイズ
の変換を行なって符号化を行なうデータ量の制御を行
い、与えられた複数の符号化パラメータにそれぞれ対応
する符号化データを順次生成する。
【0133】画像再生部200は、符号化部410によ
り符号化された一の符号化データを用いて画像を再構築
し、画像再生メモリ204に該再構築した画像を格納す
る。
【0134】なお、画像再生部200により画像の再構
築を行なう一の符号化データは、画像再生部200で再
構築した画像に誤差が生じないように、復号化した際に
最も良い画像が得られる符号化パラメータに対するデー
タとすればよく、例えば、最も高い符号化ビットレート
での符号化を指示する符号化パラメータに基づいて符号
化されたデータや、可変ビットレートによる符号化を指
示する符号化パラメータに基づいて符号化されたデータ
を画像再生部200で再構築するようにすればよい。
【0135】また、処理データが例えば、MPEG規格
のデータである場合には、MPEGにおけるIピクチャ
(フレーム内符号化画像)、並びにPピクチャ(フレー
ム間順方向予測符号化画像)の処理を行なう際に、探索
範囲フレーム画像として後のPピクチャやBピクチャ
(双方向予測符号化画像)の符号化に使用する為に、符
号化部100からの出力を画像再生部200により再構
築する。
【0136】次に、本発明の実施の形態4による画像符
号化装置による画像符号化方法について、図9のフロー
チャートを用いて説明する。なお、ここでは、一の符号
化対象画像に対して2つの符号化パラメータが与えられ
るものとし、符号化パラメータ1として原画像のサイズ
のままで符号化処理を行なう旨の情報が、符号化パラメ
ータ2として原画像のサイズを水平方向、垂直方向共に
1/2倍に変換して符号化処理を行う旨の情報が与えら
れるものとする。
【0137】まず、動きベクトル検出部310におい
て、符号化対象画像を所定のブロックに分割し、分割し
た所定のブロック毎に、画像再生メモリ204から得ら
れる探索画像中の最も相関関係の強いブロックを抽出し
て動きベクトルを検出する(ステップS41)。なおこ
の時、動きベクトル検出部310が検出した動きベクト
ルは、一の符号化対象画像の符号化が終了するまで、動
きベクトル検出部310が有する動きベクトル格納部3
11に格納される。
【0138】次に、符号化部410は、まず、ステップ
S42からステップS46により符号化パラメータ1に
対する符号化データの生成処理を行なう。
【0139】即ち、符号化部410では、与えられた原
画像のサイズのままで符号化処理を行なう旨の情報であ
る符号化パラメータ1に基づき、画像サイズ変換部13
3及び画像サイズ変換部134において、原画像メモリ
205から出力される符号化対象画像である原画像の画
像サイズ、及び画像再生メモリ204から出力される探
索画像中の動きベクトルが指し示す位置の画像の画像サ
イズの変換を行なわず、画像サイズ変換部133、及び
画像サイズ変換部134に入力された画像をそのまま動
き補償部411に出力する(ステップS42)。
【0140】また、符号化部410では、同様に、符号
化パラメータ1に基づき、動きベクトルサイズ変換部1
31及び動きベクトル統合部132において、ステップ
S41で得られた動きベクトルをそのまま可変長符号化
部104に出力する(ステップS43、ステップS4
4)。
【0141】そして、符号化部410は、動きベクトル
統合部132から出力された動きベクトルを符号化する
とともに、画像サイズ変換部134から得られる画像及
び画像サイズ変換部133から得られる画像を用いて動
き補償フレーム間予測を行い、符号化パラメータ1に対
応する符号化データである符号Aを生成する(ステップ
S45)。
【0142】また、画像再生部200は、符号化部41
0の符号化パラメータ1に基づく処理で得られる符号化
データを用いて、画像の再構築を行ない、画像再生メモ
リ204に格納する(ステップS46)。
【0143】次に、符号化部410は、ステップS47
からステップS50により符号化パラメータ2に対する
符号化データの生成処理を行なう。
【0144】即ち、符号化部410では、与えられた原
画像のサイズを水平方向、垂直方向共に1/2倍に変換
して符号化処理を行う旨の情報である符号化パラメータ
2に基づき、画像サイズ変換部134により画像再生メ
モリ204から出力される探索画像中の動きベクトルが
指し示す位置の画像の画像サイズを水平方向、垂直方向
共に1/2倍に変換するとともに、画像サイズ変換部1
33により符号化対象画像である原画像の画像サイズを
水平方向、垂直方向共に1/2倍に変換し、動き補償部
411に出力する(ステップS47)。
【0145】また、符号化部410では、符号化パラメ
ータ2に基づき、動きベクトルサイズ変換部131によ
り動きベクトル格納部311に格納されていた動きベク
トルを、ステップS47で水平方向、垂直方向共に1/
2倍に変換した原画像の画像サイズに対する動きベクト
ルに変換(ステップS48)し、動きベクトル統合部1
32により動きベクトルサイズ変換部131で変換され
た動きベクトルを統合して、画像サイズの変換がなされ
た符号化対象画像の符号化処理が行なわれる処理単位毎
にそれぞれ対応する一の動きベクトルを生成する(ステ
ップS49)。
【0146】そして、符号化部410は、動きベクトル
統合部132から出力された動きベクトルを符号化する
とともに、画像サイズ変換部134から得られる画像及
び画像サイズ変換部133から得られる画像を用いて動
き補償フレーム間予測を行い、符号化パラメータ2に対
応する符号化データである符号Bを生成する(ステップ
S50)。
【0147】以上のステップS41からステップS50
の処理で、一の符号化対象画像に対して与えられた2つ
の符号化パラメータに基づく符号化データの生成処理を
終了する。
【0148】なお、本実施の形態4では符号化部410
に2つの符号化パラメータが与えられ、2種の符号を生
成する符号化方法について説明したが、符号化部410
に、一の符号化対象画像に対する複数の符号化パラメー
タが与えられた場合には、符号化部410は、一の符号
化パラメータに対して前述したステップS41からステ
ップS46までの処理を行なった後、他の符号化パラメ
ータに対してステップS47からステップS50までの
処理を繰り返し行なうことにより、与えられた複数の符
号化パラメータにそれぞれ対応する複数種の符号化デー
タを順次生成することができる。
【0149】また、本実施の形態4では、符号化部41
0が動き補償部411、DCT部412、量子化部41
3、可変長符号化部414、動きベクトルサイズ変換部
131、動きベクトル統合部132、及び画像サイズ変
換部133、134からなるものについて説明したが、
符号化部410が画像サイズの変換を行なわない場合に
は、符号化部410は、動き補償部411、DCT部4
12、量子化部413、可変長符号化部414からなる
構成でも実現可能である。
【0150】また、符号化部において、動きベクトル検
出部310から供給された動きベクトルを画面サイズに
対応したサイズに変換する動きベクトルサイズ変換部1
31と、動きベクトル検出部310から供給された動き
ベクトルを統合する動きベクトル統合部132との処理
順を入れ替えても、最終的に画面サイズに対応する動き
ベクトルを生成し、符号化することができるため、なん
ら問題ない。
【0151】このように本実施の形態4では、複数の符
号化パラメータを符号化部410に与え、符号化部41
0が与えられた複数の符号化パラメータにそれぞれ対応
する符号化データを順次生成することとしたので、複数
の符号化パラメータにそれぞれ対応する符号化部を設け
ることなく、複数種類の符号化デ−タを生成することが
でき、画像符号化装置全体において、回路規模の削減が
実現できるという効果がある。また、画像再生部200
が、符号化部410で生成された一の符号化データを用
いて画像の再構築を行なうことにより、1つの画像入力
に対して複数の符号化データを出力する場合であって
も、画像再生部200から画像再生メモリ204へのデ
ータ転送量を、1つの符号化データを生成する場合と同
程度で実現することができ、回路規模、データピン数な
らびに処理時間を増大させず、システムコストの安い画
像符号化装置を提供することができるという効果があ
る。
【0152】
【発明の効果】以上のように本発明にかかる画像符号化
装置によれば、一の符号化対象画像に対して複数の符号
を出力する動き補償フレーム間予測を用いた画像符号化
装置であって、前記符号化対象画像を所定のブロックに
分割して前記所定のブロック毎に探索画像中の最も相関
関係の強いブロックを抽出し、前記所定のブロック毎に
第1の動きベクトルを検出する動きベクトル検出部と、
外部から与えられた符号化パラメータに基づいて、前記
第1の動きベクトルの符号化を行なうとともに、前記探
索画像中の前記第1の動きベクトルが指し示す位置の画
像及び前記符号化対象画像を用いて動き補償フレーム間
予測を行い、符号化データを生成するN個(Nは2以上
の整数)の符号化部と、前記N個の符号化部のうちの一
の符号化部から出力される符号化データを用いて画像を
再構築する画像再生部と、前記画像再生部で再構築した
画像を前記動きベクトル検出部に供給する探索画像とし
て格納する画像再生メモリとを備え、前記N個の符号化
部は、各符号化部に対して与えられる符号化パラメータ
に基づいて符号化対象画像の符号化を行ない、各符号化
部から符号化データをそれぞれ出力することにより、複
数の符号化データを生成する画像符号化装置において、
画像再生部、画像再生メモリ、及び動きベクトル検出部
を共有化することができ、回路規模を削減できると共
に、動きベクトル検出部と画像再生部の処理も1組分で
良い為、処理時間の削減も可能となるという効果があ
る。また、画像再生部が一の符号化部から出力される符
号化データを用いて画像の再構築を行なうことにより、
複数の符号化データを生成する場合においても、画像再
生部から画像再生メモリへのデータ転送量を、1つの符
号化データを生成する場合と同程度で実現することがで
き、回路規模、データピン数ならびに処理時間を増大さ
せず、システムコストの安い画像符号化装置を提供する
ことができるという効果がある。
【0153】また、本発明にかかる画像符号化装置によ
れば、一の符号化対象画像に対して複数の符号を出力す
る動き補償フレーム間予測を用いた画像符号化装置であ
って、前記符号化対象画像を所定のブロックに分割して
前記所定のブロック毎に探索画像中の最も相関関係の強
いブロックを抽出し、前記所定のブロック毎に第1の動
きベクトルを検出する動きベクトル検出部と、前記符号
化対象画像を格納する第1のメモリと、外部から一の符
号化対象画像に対して与えられる複数の符号化パラメー
タに基づいて、前記第1の動きベクトルの符号化を行な
うとともに、前記探索画像中の前記第1の動きベクトル
が指し示す位置の画像及び前記符号化対象画像を用いて
動き補償フレーム間予測を行い、与えられた複数の符号
化パラメータにそれぞれ対応する符号化データを順次生
成する符号化部と、前記符号化部で生成された一の符号
化データを用いて画像を再構築する画像再生部と、前記
画像再生部で再構築した画像を前記動きベクトル検出部
に供給する探索画像として格納する第2のメモリとを備
えることにより、複数の符号化パラメータにそれぞれ対
応する符号化部を設けることなく、複数種類の符号化デ
−タを生成することができ、画像符号化装置全体におい
て、回路規模の削減が実現できるという効果がある。ま
た、画像再生部が、符号化部で生成された一の符号化デ
ータを用いて画像の再構築を行なうことにより、1つの
画像入力に対して複数の符号化データを出力する場合で
あっても、画像再生部から画像再生メモリへのデータ転
送量を、1つの符号化データを生成する場合と同程度で
実現することができ、回路規模、データピン数ならびに
処理時間を増大させず、システムコストの安い画像符号
化装置を提供することができるという効果がある。
【0154】また、本発明にかかる画像符号化方法によ
れば、一の符号化対象画像に対して複数の符号を出力す
る動き補償フレーム間予測を用いた画像符号化方法であ
って、前記符号化対象画像を所定のブロックに分割して
前記所定のブロック毎に探索画像中の最も相関関係の強
いブロックを抽出し、前記所定のブロック毎に第1の動
きベクトルを検出する動きベクトル検出ステップと、外
部から与えられた符号化パラメータに基づいて、前記第
1の動きベクトルの符号化を行なうとともに、前記探索
画像中の前記第1の動きベクトルが指し示す位置の画像
及び前記符号化対象画像を用いて動き補償フレーム間予
測を行い、符号化データを生成する第1の符号化ステッ
プと、前記第1の符号化ステップにより生成された符号
化データを用いて画像を再構築する画像再生ステップ
と、前記画像再生ステップにより再構築した画像を、前
記動きベクトル検出ステップで使用する探索画像として
格納する再生画像格納ステップと、外部から与えられた
符号化パラメータに基づいて、前記第1の動きベクトル
の符号化を行なうとともに、前記探索画像中の前記第1
の動きベクトルが指し示す位置の画像及び前記符号化対
象画像を用いて動き補償フレーム間予測を行い、符号化
データを生成する第2の符号化ステップとからなり、前
記第1の符号化ステップと前記第2の符号化ステップと
を並行して処理することにより、複数の符号化データを
生成する場合においても、動きベクトル検出ステップに
よる動きベクトルの検出処理、及び画像再生ステップに
よる画像の再構築処理を1の処理で行うことができ、処
理時間の削減が可能となるという効果がある。また、画
像再生ステップによる画像の再構築を、第1の符号化ス
テップで生成した符号化データを用いて行なうことによ
り、複数の符号化データを生成する場合においても、画
像再生ステップで再構築した画像のデータ転送量を、1
つの符号化データを出力する場合と同程度のデータ転送
量で実現することができ、処理時間を増大させず、動作
コストの安い画像符号化方法を提供することができると
いう効果がある。
【0155】また、本発明にかかる画像符号化方法によ
れば、一の符号化対象画像に対して複数の符号を出力す
る動き補償フレーム間予測を用いた画像符号化方法であ
って、前記符号化対象画像を格納する符号化対象画像格
納ステップと、前記符号化対象画像を所定のブロックに
分割して前記所定のブロック毎に探索画像中の最も相関
関係の強いブロックを抽出し、前記所定のブロック毎に
第1の動きベクトルを検出する動きベクトル検出ステッ
プと、外部から一の符号化対象画像に対して与えられる
複数の符号化パラメータに基づいて、前記第1の動きベ
クトルの符号化を行なうとともに、前記探索画像中の前
記第1の動きベクトルが指し示す位置の画像及び前記符
号化対象画像を用いて動き補償フレーム間予測を行い、
与えられた複数の符号化パラメータにそれぞれ対応する
符号化データを順次生成する符号化ステップと、前記符
号化ステップで生成された一の符号化データを用いて画
像を再構築する画像再生ステップと、前記画像再生ステ
ップで再構築した画像を、前記動きベクトル検出ステッ
プで使用する探索画像として格納する探索画像格納ステ
ップとからなることにより、複数の符号化データを生成
する場合においても、動きベクトル検出ステップによる
動きベクトルの検出処理、及び画像再生ステップによる
画像の再構築処理を1の処理で行うことができ、処理時
間の削減が可能となるという効果がある。また、画像再
生ステップによる画像の再構築を、符号化ステップで生
成された一の符号化データを用いて行なうことにより、
複数の符号化データを生成する場合においても、画像再
生ステップで再構築した画像のデータ転送量を、1つの
符号化データを出力する場合と同程度のデータ転送量で
実現することができ、処理時間を増大させず、動作コス
トの安い画像符号化方法を提供することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画像符号化装置の
構成を説明するための図である。
【図2】本発明の実施の形態1による画像符号化装置の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態2による画像符号化装置の
構成を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態2による画像符号化装置の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態3による画像符号化装置の
構成を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態3による画像符号化装置の
画面サイズの変換例の図である。
【図7】本発明の実施の形態3による画像符号化装置の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態4による画像符号化装置の
構成を説明するための図である。
【図9】本発明の実施の形態4による画像符号化装置の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】画像符号化装置におけるブロックマッチング
法を示す図である。
【符号の説明】
100、110、210、310、410 符号化部 101、111、211、311、411 動き補償部 102、112、212、312、412 直交変換
(DCT)部 103、113、213、313、413 量子化部 104、114、214、314、414 可変長符号
化部 121、131 動きベクトルサイズ変換部 122、132 動きベクトル統合部 123a、123b、133、134 画像サイズ変換
部 200 画像再生部 201 逆量子化部 202 逆DCT部 203 加算部 204 画像再生メモリ 205 原画像メモリ 300、310 動きベクトル検出部 311 動きベクトル格納部 901 動きベクトル 902 ベストマッチブロック 903 探索範囲フレーム 904 探索範囲 905 符号化フレーム 906 符号化対象ブロック
フロントページの続き (72)発明者 渡部 彰啓 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C059 KK15 MA05 MA23 MC11 ME01 NN01 NN28 TA21 TA50 TB08 TC12 TC25 UA02 UA33 5J064 AA02 AA04 BA09 BB01 BB03 BC08 BC16 BD01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の符号化対象画像に対して複数の符号
    を出力する動き補償フレーム間予測を用いた画像符号化
    装置であって、 前記符号化対象画像を所定のブロックに分割して前記所
    定のブロック毎に探索画像中の最も相関関係の強いブロ
    ックを抽出し、前記所定のブロック毎に第1の動きベク
    トルを検出する動きベクトル検出部と、 外部から与えられた符号化パラメータに基づいて、前記
    第1の動きベクトルの符号化を行なうとともに、前記探
    索画像中の前記第1の動きベクトルが指し示す位置の画
    像及び前記符号化対象画像を用いて動き補償フレーム間
    予測を行い、符号化データを生成するN個(Nは2以上
    の整数)の符号化部と、 前記N個の符号化部のうちの一の符号化部から出力され
    る符号化データを用いて画像を再構築する画像再生部
    と、 前記画像再生部で再構築した画像を前記動きベクトル検
    出部に供給する探索画像として格納する画像再生メモリ
    とを備え、 前記N個の符号化部は、各符号化部に対して与えられる
    符号化パラメータに基づいて符号化対象画像の符号化を
    行ない、各符号化部から符号化データをそれぞれ出力す
    る、 ことを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像符号化装置におい
    て、 前記N個の符号化部のうちの,少なくとも一の符号化部
    は、 該符号化部に符号化パラメータとして与えられる、符号
    化画像のサイズを指示する情報に基づいて動作するもの
    である、 符号化対象画像の画像サイズを変換する第1の画像サイ
    ズ変換部と、 前記画像再生メモリから供給される、前記第1の動きベ
    クトルが指し示す位置の画像の画像サイズを変換する第
    2の画像サイズ変換部と、 前記第1の動きベクトルを画面サイズの変換率に応じて
    変換し、第2の動きベクトルを生成する動きベクトルサ
    イズ変換部と、 前記第2の動きベクトルを統合して、画像サイズの変換
    がなされた符号化対象画像の符号化処理が行なわれる処
    理単位毎にそれぞれ対応する第3の動きベクトルを生成
    する動きベクトル統合部と、をさらに備え、 前記動きベクトル統合部から供給される第3の動きベク
    トルの符号化を行なうとともに、前記第1の画像サイズ
    変換部から供給される符号化対象画像及び前記第2の画
    像サイズ変換部から供給される画像を用いて動き補償フ
    レーム間予測を行い、符号化データを出力する、 ことを特徴とする画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像符号化装置におい
    て、 前記N個の符号化部のうちの,少なくとも一の符号化部
    は、 該符号化部に符号化パラメータとして与えられる、符号
    化画像のサイズを指示する情報に基づいて動作するもの
    である、 符号化対象画像の画像サイズを変換する第1の画像サイ
    ズ変換部と、 前記画像再生メモリから供給される、前記第1の動きベ
    クトルが指し示す位置の画像の画像サイズを変換する第
    2の画像サイズ変換部と、 前記第1の動きベクトルを画面サイズの変換率に応じて
    変換し、第2の動きベクトルを生成する動きベクトルサ
    イズ変換部と、をさらに備え、 前記動きベクトルサイズ変換部から供給される第2の動
    きベクトルの符号化を行なうとともに、前記第1の画像
    サイズ変換部から供給される符号化対象画像及び前記第
    2の画像サイズ変換部から供給される画像を用いて動き
    補償フレーム間予測を行い、符号化データを出力する、 ことを特徴とする画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の画像符号化装置におい
    て、 前記画像再生部に符号化データを出力する一の符号化部
    は、前記N個の符号化部の内で、最も高い符号化ビット
    レートでの符号化を指示する符号化パラメータが与えら
    れた符号化部である、 ことを特徴とする画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の画像符号化装置におい
    て、 前記画像再生部に符号化データを出力する一の符号化部
    は、前記N個の符号化部の内で、可変ビットレートによ
    る符号化を指示する符号化パラメータが与えられた符号
    化部である、 ことを特徴とする画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 一の符号化対象画像に対して複数の符号
    を出力する動き補償フレーム間予測を用いた画像符号化
    装置であって、 前記符号化対象画像を所定のブロックに分割して前記所
    定のブロック毎に探索画像中の最も相関関係の強いブロ
    ックを抽出し、前記所定のブロック毎に第1の動きベク
    トルを検出する動きベクトル検出部と、 前記符号化対象画像を格納する第1のメモリと、 外部から、一の符号化対象画像に対して与えられる複数
    の符号化パラメータに基づいて、前記第1の動きベクト
    ルの符号化を行なうとともに、前記探索画像中の前記第
    1の動きベクトルが指し示す位置の画像及び前記符号化
    対象画像を用いて動き補償フレーム間予測を行い、与え
    られた複数の符号化パラメータにそれぞれ対応する符号
    化データを順次生成する符号化部と、 前記符号化部で生成された一の符号化データを用いて画
    像を再構築する画像再生部と、 前記画像再生部で再構築した画像を前記動きベクトル検
    出部に供給する探索画像として格納する第2のメモリと
    を備える、 ことを特徴とする画像符号化装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の画像符号化装置におい
    て、 前記符号化部は、 該符号化部に符号化パラメータとして与えられる、符号
    化画像のサイズを指示する画像サイズ選択信号に基づい
    て、 前記第1のメモリに格納されている符号化対象画像の画
    像サイズを変換する第1の画像サイズ変換部と、 前記第2のメモリから供給される、前記第1の動きベク
    トルが指し示す位置の画像の画像サイズを変換する第2
    の画像サイズ変換部と、 前記第1の動きベクトルを画面サイズの変換率に応じて
    変換し、第2の動きベクトルを生成する動きベクトルサ
    イズ変換部と、 前記第2の動きベクトルを統合して、画像サイズの変換
    がなされた符号化対象画像の符号化処理が行なわれる処
    理単位毎にそれぞれ対応する第3の動きベクトルを生成
    する動きベクトル統合部と、をさらに備え、 前記動きベクトル統合部から供給される第3の動きベク
    トルの符号化を行なうとともに、前記第1の画像サイズ
    変換部から供給される符号化対象画像及び前記第2の画
    像サイズ変換部から供給される画像を用いて動き補償フ
    レーム間予測を行い、符号化データを出力する、 ことを特徴とする画像符号化装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の画像符号化装置におい
    て、 前記画像再生部に出力される符号化データは、前記符号
    化部に与えられる複数の符号化パラメータのうちで、最
    も高い符号化ビットレートによる符号化を指示する符号
    化パラメータに基づいて符号化されたデータである、 ことを特徴とする画像符号化装置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の画像符号化装置におい
    て、 前記画像再生部に出力される符号化データは、前記符号
    化部に与えられる複数の符号化パラメータのうちで、可
    変ビットレートによる符号化を指示する符号化パラメー
    タに基づいて符号化されたデータである、ことを特徴と
    する画像符号化装置。
  10. 【請求項10】 一の符号化対象画像に対して複数の符
    号を出力する動き補償フレーム間予測を用いた画像符号
    化方法であって、 前記符号化対象画像を所定のブロックに分割して前記所
    定のブロック毎に探索画像中の最も相関関係の強いブロ
    ックを抽出し、前記所定のブロック毎に第1の動きベク
    トルを検出する動きベクトル検出ステップと、 外部から与えられた符号化パラメータに基づいて、前記
    第1の動きベクトルの符号化を行なうとともに、前記探
    索画像中の前記第1の動きベクトルが指し示す位置の画
    像及び前記符号化対象画像を用いて動き補償フレーム間
    予測を行い、符号化データを生成する第1の符号化ステ
    ップと、 前記第1の符号化ステップにより生成された符号化デー
    タを用いて画像を再構築する画像再生ステップと、 前記画像再生ステップにより再構築した画像を、前記動
    きベクトル検出ステップで使用する探索画像として格納
    する再生画像格納ステップと、 外部から与えられた符号化パラメータに基づいて、前記
    第1の動きベクトルの符号化を行なうとともに、前記探
    索画像中の前記第1の動きベクトルが指し示す位置の画
    像及び前記符号化対象画像を用いて動き補償フレーム間
    予測を行い、符号化データを生成する第2の符号化ステ
    ップとからなり、 前記第1の符号化ステップと前記第2の符号化ステップ
    とが並行処理される、ことを特徴とする画像符号化方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の画像符号化方法で
    あって、 前記第1の符号化ステップ或いは/及び前記第2の符号
    化ステップは、 符号化パラメータとして与えられる、符号化を行なう画
    像のサイズを指示する情報に基づいて行なわれるステッ
    プであって、 符号化対象画像の画像サイズを変換する第1の画像サイ
    ズ変換ステップと、 前記画像再生メモリから供給される、前記第1の動きベ
    クトルが指し示す位置の画像の画像サイズを変換する第
    2の画像サイズ変換ステップと、 前記第1の動きベクトルを画面サイズの変換率に応じて
    変換し、第2の動きベクトルを生成する動きベクトルサ
    イズ変換ステップと、 前記第2の動きベクトルを統合して、画像サイズの変換
    がなされた符号化対象画像の符号化処理が行なわれる処
    理単位毎にそれぞれ対応する第3の動きベクトルを生成
    する動きベクトル統合ステップと、をさらに有し、 前記動きベクトル統合ステップで生成された第3の動き
    ベクトルの符号化を行なうとともに、前記第1の画像サ
    イズ変換ステップで生成される符号化対象画像及び前記
    第2の画像サイズ変換ステップで生成される画像を用い
    て動き補償フレーム間予測を行い、符号化データを出力
    する、 ことを特徴とする画像符号化方法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の画像符号化方法で
    あって、 前記第1の符号化ステップ或いは/及び前記第2の符号
    化ステップは、 符号化パラメータとして与えられる、符号化を行なう画
    像のサイズを指示する情報に基づいて行なわれるステッ
    プであって、 符号化対象画像の画像サイズを変換する第1の画像サイ
    ズ変換ステップと、 前記画像再生メモリから供給される、前記第1の動きベ
    クトルが指し示す位置の画像の画像サイズを変換する第
    2の画像サイズ変換ステップと、 前記第1の動きベクトルを画面サイズの変換率に応じて
    変換し、第2の動きベクトルを生成する動きベクトルサ
    イズ変換ステップと、をさらに有し、 前記動きベクトルサイズ変換ステップで生成された第2
    の動きベクトルの符号化を行なうとともに、前記第1の
    画像サイズ変換ステップで生成される符号化対象画像及
    び前記第2の画像サイズ変換ステップで生成される画像
    を用いて動き補償フレーム間予測を行い、符号化データ
    を出力する、 ことを特徴とする画像符号化方法。
  13. 【請求項13】 一の符号化対象画像に対して複数の符
    号を出力する動き補償フレーム間予測を用いた画像符号
    化方法であって、 前記符号化対象画像を格納する符号化対象画像格納ステ
    ップと、 前記符号化対象画像を所定のブロックに分割して前記所
    定のブロック毎に探索画像中の最も相関関係の強いブロ
    ックを抽出し、前記所定のブロック毎に第1の動きベク
    トルを検出する動きベクトル検出ステップと、 外部から、一の符号化対象画像に対して与えられる複数
    の符号化パラメータに基づいて、前記第1の動きベクト
    ルの符号化を行なうとともに、前記探索画像中の前記第
    1の動きベクトルが指し示す位置の画像及び前記符号化
    対象画像を用いて動き補償フレーム間予測を行い、与え
    られた複数の符号化パラメータにそれぞれ対応する符号
    化データを順次生成する符号化ステップと、 前記符号化ステップで生成された一の符号化データを用
    いて画像を再構築する画像再生ステップと、 前記画像再生ステップで再構築した画像を、前記動きベ
    クトル検出ステップで使用する探索画像として格納する
    探索画像格納ステップとからなる、 ことを特徴とする画像符号化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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