JP2003309746A - デジタルカメラおよび接眼表示装置 - Google Patents

デジタルカメラおよび接眼表示装置

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JP2003309746A
JP2003309746A JP2002114501A JP2002114501A JP2003309746A JP 2003309746 A JP2003309746 A JP 2003309746A JP 2002114501 A JP2002114501 A JP 2002114501A JP 2002114501 A JP2002114501 A JP 2002114501A JP 2003309746 A JP2003309746 A JP 2003309746A
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user
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digital camera
image
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JP2002114501A
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English (en)
Inventor
Koichi Kanbe
幸一 掃部
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの意図に合わせた表示装置の表示を行
う。 【解決手段】 デジタルカメラはEVFとLCDとの二
つの表示装置を備えており、EVF近傍にはユーザの距
離を検出する接眼センサが設けられている。接眼センサ
は測距用の光の受光量によりユーザの距離を検出し、ユ
ーザが所定の距離D1より近くなると信号SD1をON
とし、所定の距離D2(D2<D1)より近くなると信
号SD2をONとする。ユーザが接近すると、まず信号
SD1がONとなり、続いて信号SD2がONとなる。
これらの信号がそれぞれONとなった時点の間隔を計時
し、この計時時間MTが短い(長い)ほど、LCDの表
示からEVFの表示に切り替える表示切替時間CTを短
く(長く)する。これにより、ユーザの相対速度に応じ
た制御速度にて表示装置の表示切替を行うこととなり、
ユーザの意図に合わせた表示を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置等に画像
を表示させる際の表示制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりデジタルカメラなどにおいて
は、各種の画像や情報を表示するための表示装置とし
て、装置外観面に儲けられる液晶ディスプレイ(LC
D)とともに、表示画像を接眼レンズを介して視認可能
にする電子ビューファインダ(EVF)を備えたものが
知られている。
【0003】一般に、このようなデジタルカメラにおい
ては、省電力化を図る等の理由から、LCDおよびEV
Fのいずれか一方の表示装置のみを表示状態とすること
が好ましいため、ユーザの操作入力により選択されるい
ずれか一方の表示装置のみを表示状態とするようにして
いる。
【0004】また、近年では、このような操作入力は煩
雑であることから、EVFの近傍に接眼センサを設け、
この接眼センサの出力に応じてLCDとEVFとの表示
状態を切り替えるデジタルカメラも知られている。具体
的には、接眼センサにより接眼が検出されたときはEV
Fを表示状態・LCDを非表示状態とし、接眼が非検出
のときはEVFを非表示状態・LCDを表示状態とする
ようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
接眼センサを備えたデジタルカメラにおいては、接眼の
検出/非検出を、接眼センサからのユーザ(の眼)の距
離が所定の距離以内であるか否かで判定していた。
【0006】このため、例えばLCDにてフレーミング
をした後さらにEVFにてフレーミングを行う場合、ユ
ーザの動作が比較的速いときは、LCDからEVFへの
表示切替がユーザの動作よりも遅れてしまい、ユーザが
既にEVFを覗いているにもかかわらず、EVFにてフ
レーミングを暫く行えない状態となってしまっていた。
また逆に、ユーザの動作が比較的遅いときは、LCDか
らEVFへの表示切替がユーザの動作よりも早すぎてし
まい、同様に適切なフレーミングができない状態となっ
てしまっていた。すなわち、表示切替がユーザの動作速
度に対応していないことから、ユーザの意図に反した表
示がなされシャッタチャンスを逃すなどの問題が生じる
こととなっていた。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、ユーザの意図に合わせた表示を行うことができ
る技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、画像を表示する画像表示手段を
有するデジタルカメラであって、前記デジタルカメラに
対するユーザの相対速度を検出する速度検出手段と、検
出された前記ユーザの相対速度に応じた制御速度にて、
前記画像表示手段の状態を制御する表示制御手段と、を
備えている。
【0009】また、請求項2の発明は、画像を表示する
画像表示手段を有するデジタルカメラであって、ユーザ
の状態を物理量として検出する物理量検出手段と、前記
物理量の単位時間あたりの変化量を導出する変化量導出
手段と、導出された前記変化量に応じた制御速度にて、
前記画像表示手段の状態を制御する表示制御手段と、を
備えている。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項1または
2に記載のデジタルカメラにおいて、前記画像表示手段
は、表示画像を接眼レンズを介して視認可能にする第1
表示手段と、前記第1表示手段において表示画像を視認
可能な距離より遠距離から表示画像を視認可能にする第
2表示手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記ユー
ザが前記デジタルカメラへ接近するときは、前記制御速
度にて、前記第1表示手段を能動化するとともに前記第
2表示手段を非能動化し、前記ユーザが前記デジタルカ
メラから離間するときは、前記制御速度にて、前記第1
表示手段を非能動化するとともに前記第2表示手段を能
動化することを特徴とする。
【0011】また、請求項4の発明は、請求項1に記載
のデジタルカメラにおいて、前記速度検出手段は、前記
デジタルカメラからの所定の第1距離および所定の第2
距離における前記ユーザの通過をそれぞれ検出し、前記
第1距離の通過時点から前記第2距離の通過時点までの
経過時間に基づいて、前記ユーザの相対速度を検出する
ものであり、前記表示制御手段は、前記速度検出手段に
より前記ユーザの前記第1距離の通過が検出された後、
前記第2距離の通過が検出されることなく前記第1距離
の通過が再検出されたときは、前記画像表示手段の状態
を維持することを特徴とする。
【0012】また、請求項5の発明は、表示部に表示さ
れる画像を接眼レンズを介して視認可能にする接眼表示
装置であって、前記接眼表示装置に対するユーザの相対
速度を検出する速度検出手段と、検出された前記ユーザ
の相対速度に応じた制御速度にて、前記表示部の状態を
制御する表示制御手段と、を備えている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0014】<1.デジタルカメラの構成>図1ないし
図3は、本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ1の
要部構成を示す図であり、図1ないし図3はそれぞれ正
面図、上面図および背面図に相当する。図1および図2
に示すように、デジタルカメラ1は主としてカメラ本体
部2と撮影レンズ3とから構成されている。
【0015】撮影レンズ3は複数のレンズ群を含むズー
ムレンズとして構成され、その周縁部に設けられるズー
ムリング31を回転させることにより撮影倍率(焦点距
離)を変更することが可能とされている。撮影レンズ3
にはマクロ切り替えレバー32が設けられており、マク
ロ切り替えレバー32をスライドさせることによりマク
ロ撮影が可能となる。
【0016】図1に示すように、カメラ本体部2の前面
には、左端部にグリップ部4、右方上部に内蔵フラッシ
ュ5がそれぞれ設けられている。また、図2に示すよう
に、グリップ部4の上面にはフォーカス制御の開始や撮
影指示を受け付けるシャッタボタン11が設けられてい
る。シャッタボタン11は銀塩カメラで採用されている
ような半押し状態(S1状態)と全押し状態(S2状
態)とが検出可能な2段階スイッチとなっている。
【0017】カメラ本体部2の上面右方には、電源のオ
ン/オフを切り替えるとともに、「撮影モード」、「再
生モード」および「通信モード」の間で動作モードを切
り替えるダイヤル式のメインスイッチ15が設けられて
いる。
【0018】「撮影モード」は被写体の撮影を行い画像
データを取得しメモリカード9に記録する動作モードで
あり、「再生モード」はメモリカード9に記録された画
像データを読み出して再生表示する動作モードである。
また、「通信モード」はカメラ本体部2背面に設けられ
るUSB端子27を介して外部のコンピュータに画像デ
ータを転送するなどの通信を行う動作モードである。
【0019】メインスイッチ15の左方には、デジタル
カメラ1の各種の設定情報を表示するデータパネル21
が設けられており、デジタルカメラ1の設定情報を容易
に把握することができるようにされている。
【0020】デジタルカメラ1の側面上方には、取得さ
れる画像データの「露出モード」、「画像サイズ」およ
び「ホワイトバランス」などの項目を設定するためのフ
ァンクションダイヤル16およびファンクションボタン
16aが設けられている。ファンクションダイヤル16
によって設定を行う項目にセットした後、ファンクショ
ンボタン16aを押下しつつ、グリップ部4上部の選択
ダイヤル12を回転させることにより、セットされた項
目の設定内容を順次変更することができる。
【0021】また、図3に示すように、カメラ本体部2
の背面側には、被写体の画像データ(被写体像)のライ
ブビュー表示、記録された画像データの再生表示および
各種設定等を行うための表示装置として、電子ビューフ
ァインダ(以下、「EVF」という。)42および液晶
ディスプレイ(以下、「LCD」という。)43が設け
られている。EVF42は、上方に回動可能なチルト機
構を有するファインダユニット44内に設けられ、様々
なアングルからの表示画像の視認が可能とされている。
【0022】図4は、ファインダユニット44内のEV
F42を側面側(図3における右側)から見た場合の構
成を示す概略図である。図に示すように、EVF42は
比較的小さな液晶画面からなる表示パネル422と、接
眼レンズ421とを有している。ユーザ8は、EVF4
2に接眼する(接眼レンズ421に対して眼を至近距離
とする)ことにより、表示パネル422に表示される表
示画像を接眼レンズ421を介して視認することが可能
となる。
【0023】一方、LCD43は比較的大きな液晶画面
を有し、デジタルカメラ1背面の略中央部に設けられて
いる。このため、EVF42にて表示画像を視認するこ
とが可能な距離と比較すると、ユーザはLCD43に表
示される表示画像を比較的遠距離から視認することがで
きる。
【0024】LCD43とEVF42とには同一内容の
表示画像が表示されるが、この表示画像はLCD43と
EVF42との双方同時には表示されず、いずれか一方
のみに表示されるようになっている。いずれの表示装置
に表示画像を表示するかは、ディスプレイ設定に基づい
て決定される。
【0025】このディスプレイ設定は、ファインダユニ
ット44の右方に設けられるディスプレイ切り替えレバ
ー17の操作によって変更することができる。図5は、
ディスプレイ切り替えレバー17の拡大図である。ディ
スプレイ切り替えレバー17を回転させ、「EVF」,
「AUTO」,「LCD」とそれぞれ表記された目盛を
マーク17bに合わせることで、ディスプレイ設定を
「EVFモード」,「自動切替モード」,「LCDモー
ド」にそれぞれ設定することができるようになってい
る。
【0026】ディスプレイ設定が「EVFモード」に設
定された場合は、EVF42のみが常時表示状態とな
り、「LCDモード」に設定された場合は、LCD43
のみが常時表示状態となる。また、ディスプレイ設定が
「自動切替モード」に設定された場合は、ユーザがEV
F42を覗いているときはEVF42のみが表示状態と
なり、ユーザがEVF42を覗いていないときはLCD
43のみが表示状態となるように自動的に表示装置の表
示切替がなされる。
【0027】このような表示装置の表示切替は、ファイ
ンダユニット44内のEVF42の近傍(図3における
右側近傍)に設けられる接眼センサ41の出力に基づい
て行われる。
【0028】図6は、ファインダユニット44内の接眼
センサ41を側面側(図3における右側)から見た場合
の構成を示す概略図である。図に示すように、接眼セン
サ41は、主として測距用の光を投光する投光部41a
と、測距対象(主としてユーザ8)からの反射光を受光
する受光部41bとから構成される。この接眼センサ4
1は、ファインダユニット44内にEVF42とともに
設けられているため、ファインダユニット44が回動し
た状態であっても、EVF42の接眼レンズ421の対
向方向に位置する物体を、常に測距対象とすることがで
きるようになっている。
【0029】接眼センサ41の投光部41aは、投光レ
ンズ411と、赤外発光ダイオード等で構成される投光
素子412と、投光素子412を駆動する投光回路41
3とを備えている。一方、接眼センサ41の受光部41
bは、受光レンズ414と、赤外フォトダイオード等で
構成される受光素子415と、受光素子415の出力信
号を処理する受光回路416とを備えている。
【0030】ディスプレイ設定が「自動切替モード」に
設定されると、投光回路413により投光素子412が
駆動され、投光素子412から測距対象に向けて投光レ
ンズ411を介して測距用の光が常時投光される状態と
なる。測距対象が存在した場合は、投光された測距用の
光が測距対象によって反射され、受光レンズ414を介
して受光素子415に受光される。そして、この受光素
子415の出力信号(受光量)が、受光回路416によ
り処理される。
【0031】図7は、測距対象の距離と、接眼センサ4
1の受光素子415における受光量との関係を示す図で
ある。図において、横軸は測距対象の距離を示し、縦軸
は受光量を示している。図に示すように、受光量は測距
対象の距離に応じて変化し、測距対象が比較的近距離に
位置している場合、受光量は比較的多くなり、逆に、測
距対象が比較的遠距離に位置している場合、受光量は比
較的少なくなる。したがって、このような受光量と測距
対象の距離との関係から、受光量に基づいて測距対象の
距離を求めることができることとなり、受光回路416
が受光素子415の受光量を処理することは、測距対象
の距離(接眼距離)を検出することに実質的に相当す
る。
【0032】受光回路416は受光素子415の受光量
に応じて、二つの信号、信号SD1および信号SD2を
出力する(図6参照)。具体的には、受光素子415の
受光量が所定の基準量PD1を超えるときは信号SD1
をONとして出力し、受光量が所定の基準量PD2(P
D2>PD1)を超えるときは信号SD2をONとして
出力する。受光量の基準量PD1は所定の距離D1に相
当し、受光量の基準量PD2は所定の距離D2(距離D
2<距離D1)に相当する(図7参照)。
【0033】したがって、受光回路416が信号SD1
をONとして出力するときは測距対象が距離D1より近
くに位置していることを示し、信号SD2をONとして
出力するときは測距対象が距離D2より近くに位置して
いることを示すこととなる。つまり、測距対象が距離D
2より近くに位置しているときは信号SD1および信号
SD2の双方がONとなり、測距対象が距離D2と距離
D1との間に位置しているときは信号SD1のみがON
となり、測距対象が距離D1よりも遠くに位置している
ときは信号SD1および信号SD2の双方がOFFとな
る。また、信号SD1および信号SD2のON/OFF
の切り替えが生じたことは、測距対象が距離D1および
距離D2をそれぞれ通過したことに相当する。このよう
な接眼センサ41からの二つの信号SD1,SD2に基
づいて、EVF42とLCD43との表示切替が行われ
ることとなるが詳細は後述する。
【0034】図3に戻り、ディスプレイ切り替えレバー
17の中央部分は情報表示切替ボタン17aとなってい
る。LCD43あるいはEVF42に表示画像が表示さ
れているときにこの情報表示切替ボタン17aを押下す
ると、デジタルカメラ1の設定情報等を表示画像に重ね
て表示するか否かを切り替えることができる。
【0035】LCD43の右方にはメニューボタン18
および十字キー19が設けられている。十字キー19は
上スイッチ19U、下スイッチ19D、左スイッチ19
Lおよび右スイッチ19Rからなる4連スイッチ、なら
びに、中央ボタン19Cから構成される。メニューボタ
ン18を押下するとEVF42あるいはLCD43に設
定メニューが表示され、設定メニューを参照しつつ、十
字キー19を操作することによって、デジタルカメラ1
の各種設定を行うことができる。
【0036】十字キー19の下部には、クイックビュー
/消去ボタン20が設けられている。クイックビュー/
消去ボタン20は、撮影モードにおいては直前に撮影し
た画像データの簡易再生表示を行うクイックビューボタ
ンとして機能し、再生モードにおいては再生している画
像データをメモリカード9から消去する消去ボタンとし
て機能する。
【0037】カメラ本体部2の下部には電池室24が設
けられている。電池室24は、電池室解放レバー24a
でその蓋が解放され、4本の単三形乾電池が装填され
る。可搬性のデジタルカメラ1は、電池室24に装填さ
れる単三形乾電池を通常の駆動源としているが、電池室
24の右方に設けられる電源入力端子25を介して供給
される外部からの直流電源を駆動源とすることも可能と
されている。
【0038】電源入力端子25の右方には、ビデオ出力
端子26が設けられており、画像データをビデオケーブ
ルを介して転送し、外部モニタに表示させることができ
るようにされている。
【0039】また、カメラ本体部2の内部にはカードス
ロット29が設けられ、カメラ本体部2の側面から画像
データ等を記録するメモリカード9を挿入して装着でき
る。カードスロット29の挿入口近傍には、メモリカー
ド9へのアクセス中である旨を表示するためのアクセス
ランプ28が配置される。
【0040】<2.デジタルカメラの内部構成>図8
は、デジタルカメラ1の主たる内部構成を機能ブロック
として示す図である。
【0041】CCD201は、R(赤)、G(緑)、B
(青)のカラーフィルタが貼り付けられた横2560×
縦1920の画素からなる撮像素子であり、撮影レンズ
3により結像された被写体の光像をRGBの色成分の画
像信号(各画素で受光された画素信号の信号列からなる
信号)に光電変換して出力する。CCD201は、画像
信号の出力モードとして、通常の全画素の出力を行うフ
レームモードと、縦の画素を1/8に間引いて横256
0×縦240の画素を出力するドラフトモードとを有し
ている。撮影待機状態においてライブビュー表示用の画
像データを出力する際には高速化のためドラフトモード
に、撮影指示後において記録用の画像データを出力する
際にはフレームモードにそれぞれ設定される。
【0042】タイミングジェネレータ210は、全体制
御部50から入力される信号に基づきCCD201への
駆動制御信号を生成するものである。例えば、受光した
光量の積分を開始するためのタイミング信号や、画像信
号の出力制御信号(ドラフトモードやフレームモードへ
の出力モードの変更信号を含む)等の信号を生成しCC
D201に出力する。
【0043】信号処理回路202は、CCD201から
出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ
信号処理を施すものである。信号処理回路202は、C
DS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲ
インコントロール)回路とをその内部に有し、CDS回
路により画像信号のノイズの低減を行い、AGC回路の
ゲインを調整することにより画像信号のレベル調整を行
う。
【0044】A/D変換器203は、信号処理回路20
2から出力された各画素信号(アナログ信号)を例えば
12ビットのデジタル信号に変換する。A/D変換器2
03から出力された各画素の値(画素値)は、RGBの
色成分からなるカラーの色成分値として表現される。
【0045】画像処理部204は、A/D変換器203
から出力された画像データに対して各種の画像処理を施
す。具体的には、被写体への照明光源の色の影響による
色バランスのずれを補正するホワイトバランス補正、画
像データの階調特性を一般的な表示デバイスのγ特性に
適合するように補正するγ補正、コントラストの強調や
抑制を行うコントラスト補正などを行う。
【0046】画像メモリ205は、画像処理部204か
ら出力された画像データを記憶するメモリであり、CC
D201がフレームモードである場合に出力される画像
データを少なくとも1フレーム分記憶し得る記憶容量を
有している。
【0047】解像度変換部206は、画像メモリ205
に格納された画像データを所定の解像度に変換する。撮
影待機状態においては、CCD201から出力された横
2560×縦240の画素を有する画像データの横の画
素を1/8に間引いて、横320×縦240の画素を有
するライブビュー画像を生成する。また、撮影指示後に
おいては、CCD201から出力された記録用の画像デ
ータをファンクションダイヤル16等にて設定された
「画像サイズ」に応じた解像度に変換する。
【0048】VRAM207は、EVF42あるいはL
CD43に表示させるための表示用画像データを格納す
るバッファメモリである。撮影待機状態においては、解
像度変換部206にて生成されたライブビュー画像が表
示用画像データとして格納される。
【0049】デジタルカメラ1の撮影待機状態では、所
定時間ごとにCCD201によりライブビュー表示用の
画像データが取得される。取得された画像データは、信
号処理回路202〜画像処理部204により所定の処理
を施されて画像メモリ205に格納される。そして、解
像度変換部206にて画素が間引かれてライブビュー画
像とされた後、さらにVRAM207に格納される。V
RAM207に格納されたライブビュー画像は全体制御
部50により所定の周期で読み出され、ビデオ信号に変
換されてEVF42あるいはLCD43に送信される。
これにより、EVF42あるいはLCD43に被写体像
がライブビュー表示として表示される。
【0050】一方、シャッタボタン11による撮影指示
の後、CCD21にて取得された記録用の画像データ
は、同様に、信号処理回路202〜画像処理部204に
より所定の処理を施されて画像メモリ205に格納され
る。画像メモリ205に格納された画像データは、画像
データの圧縮および伸張機能を有する圧縮伸張部213
によりJPEG方式等による圧縮処理が施されて圧縮画
像とされた後、メモリカード9の読み書きを行うカード
I/F214を介してメモリカード9に記録される。
【0051】レンズ駆動部211は、全体制御部50か
ら入力される信号に基づいて、被写体像の合焦状態を決
定する撮影レンズ3内のレンズ群や、入射光量を決定す
る撮影レンズ3内の絞り等を駆動する。
【0052】USBI/F212は、通信モードにおい
て外部のコンピュータ61との通信を行うためのUSB
規格に準拠した通信用インターフェースである。USB
I/F212と外部のコンピュータ61とのデータ通信
はUSB端子27を介して行われる。
【0053】操作入力部10は、上述したシャッタボタ
ン11、ディスプレイ切り替えレバー17、メインスイ
ッチ15等を含む操作部材をひとつの機能ブロックとし
て示している。操作入力部10の操作は、信号として全
体制御部50に入力される。また、タイマ208は、撮
影日時等の時刻を管理する計時回路であり、図示しない
別の電源で駆動される。
【0054】上述した接眼センサ41、EVF42およ
びLCD43は、全体制御部50に電気的に接続されて
いる。これにより、接眼センサ41からの信号SD1お
よび信号SD2は全体制御部50に入力されるととも
に、EVF42およびLCD43は全体制御部50によ
り制御される。また、全体制御部50にはビデオ出力端
子26も電気的に接続されている。外部モニタ62にビ
デオ信号を送信するためのビデオケーブル66がビデオ
出力端子26に接続されている場合は、その旨を示す信
号が全体制御部50に入力される。
【0055】全体制御部50は、マイクロコンピュータ
で構成され、デジタルカメラ1の上述した各部材の動作
を統括的に制御する。全体制御部50は、各種演算処理
を行うCPU51と、演算を行うための作業領域となる
RAM52と、制御プログラム等が記憶されるROM5
3とを備えている。
【0056】全体制御部50は、様々な機能をソフトウ
ェア的に実現している。すなわち、ROM53に記憶さ
れる制御プログラムに従って、CPU51が演算動作を
行うことにより各種機能が実現される。なお、記録媒体
であるメモリカード(制御プログラムを記憶したもの)
9から読み出して、あるいは、USBI/F212によ
り通信するコンピュータ61から転送されて、新たな制
御プログラムをROM53内に格納(インストール)す
ることも可能とされている。
【0057】図8において、表示切替部54および信号
変換部55は、ROM53に記憶された制御プログラム
に従ってCPU51が演算処理することにより実現され
る機能を機能ブロックとして表したものである。
【0058】表示切替部54は、VRAM207に格納
された表示用画像データを、EVF42あるいはLCD
43のいずれに表示するかを決定し、決定した表示装置
(以下、「出力表示装置」という。)を表示状態、他方
の表示装置を非表示状態に制御する。ディスプレイ切り
替えレバー17による操作は、この表示切替部54によ
って受け付けられ、ディスプレイ設定が「EVFモー
ド」に設定された場合はEVF42が、「LCDモー
ド」に設定された場合はLCD43がそれぞれ出力表示
装置として決定される。また、ディスプレイ設定が「自
動切替モード」に設定された場合は、接眼センサ41か
ら入力される信号SD1およびSD2に基づいて、いず
れの表示装置を出力表示装置とするかが決定される。
【0059】なお、表示切替部54は、ビデオ出力端子
26からの信号に基づいてビデオケーブル66がビデオ
出力端子26に接続されていると判断された場合は、外
部モニタ62を表示すべき出力表示装置として決定し、
EVF42およびLCD43の双方を非表示状態に制御
する。
【0060】信号変換部55は、VRAM207に記憶
された表示用画像データ(ライブビュー画像等)を、ビ
デオ信号に変換して表示装置に送出する。具体的には、
表示切替部54により決定された出力表示装置(EVF
42、LCD43または外部モニタ62)に応じた周期
でVRAM207から表示用画像データを読み出し、出
力表示装置に応じたビデオ信号に変換して出力表示装置
に送出する。
【0061】<3.デジタルカメラの動作>次に、ディ
スプレイ設定が「自動切替モード」に設定されている場
合のデジタルカメラ1の動作について説明する。なお、
この説明においては、ビデオ出力端子26にビデオケー
ブル66は接続されていないものとする。
【0062】図9は、ディスプレイ設定が「自動切替モ
ード」に設定されている場合の、デジタルカメラ1の制
御動作の流れを示す図である。ディスプレイ設定が「自
動切替モード」に設定されると、まず、接眼センサ41
が接眼距離の検出(測距対象の距離の検出)を開始す
る。すなわち、投光部41aから測距用の光を投光する
とともに、受光部41bにおいて反射光を受光し、受光
量に応じて信号SD1およびSD2の出力を開始する
(ステップST1)。
【0063】次に、表示切替部54により接眼センサ4
1からの信号SD2がONであるか否かが判定される
(ステップST2)。このとき、信号SD2がOFFで
ある場合は、測距対象が距離D2より遠くに位置してい
る状態であることから、ユーザは接眼していないと判断
される。このため表示切替部54により、LCD43が
出力表示装置として決定され、LCD43が表示状態、
EVF42が非表示状態にそれぞれ制御される(ステッ
プST3)。その後、ユーザの接近動作を検出する接近
検出処理が行われる(ステップST4)。
【0064】一方、信号SD2がONである場合は、測
距対象が距離D2より近くに位置している状態であるこ
とから、ユーザは接眼していると判断される。このため
表示切替部54により、EVF42が出力表示装置とし
て決定され、EVF42が表示状態、LCD43が非表
示状態にそれぞれ制御される(ステップST5)。その
後、ユーザの離間動作を検出する離間検出処理が行われ
る(ステップST6)。
【0065】接近検出処理あるいは離間検出処理におい
て、ユーザの接近動作あるいは離間動作が検出される
と、その動作速度に応じた制御速度にて表示装置の表示
状態が切り替えられることとなる。以下、接近検出処理
および離間検出処理の詳細についてそれぞれ説明する。
【0066】<3−1.接近検出処理>図10は、接近
検出処理(図9:ステップST4)の詳細な流れを示す
図である。この処理が行われるとき、LCD43は表示
状態、EVF42は非表示状態となっている。
【0067】まず、接眼センサ41からの信号SD1が
ONになるのを待機する状態となる(ステップST11
にてNoの間)。信号SD1がOFFである場合は、接
眼センサ41の測距対象が距離D1より遠くに位置して
いる状態であり、ユーザはLCD43を視認している状
態であると判断されるためである。
【0068】信号SD1がONになった場合(ステップ
ST11にてYes)は、表示切替部54の制御により
タイマ208の計時が開始される(ステップST1
2)。このタイマ208による計時は、信号SD2がO
Nとなるまで(ステップST14にてNoの間)継続さ
れ、信号SD2がONとなった時点(ステップST14
にてYes)で計時は終了される(ステップST1
6)。すなわち、タイマ208による計時時間は、測距
対象が距離D1を通過した時点から、距離D2を通過し
た時点までの経過時間となる。このタイマ208による
計時時間は、表示切替部54に入力される。
【0069】この計時時間は測距対象の距離D1と距離
D2との間の移動時間に相当する。したがって、距離D
1、距離D2および計時時間から測距対象(ユーザ)の
接眼センサ41(デジタルカメラ1)への相対速度の導
出が可能である。また、距離D1および距離D2は予め
定められた距離であることから、取得された計時時間
は、測距対象(ユーザ)の相対速度を決定する唯一のパ
ラメータとなる。したがって、上記のようにして計時時
間を取得することは、実質的に測距対象(ユーザ)の相
対速度を検出することに相当する。
【0070】ところで、信号SD1がONとなった後、
信号SD2がONとなる前に信号SD1がOFFに戻っ
た場合(ステップST13にてYes)、すなわち、測
距対象の距離D1の通過が検出された後、距離D2の通
過が検出されることなく距離D1の通過が再検出された
ときは、ユーザはEVF42に接近した後、接近動作を
中断してEVF42から離間したと判断できる。このた
め、このような場合は、タイマ208の計時を停止して
計時時間を「0」とし(ステップST15)、再度ステ
ップST11に戻る。
【0071】一方、信号SD2がONとなった場合(ス
テップST14,ST16)は、測距対象(ユーザ)が
接近した場合であることから、EVF42を表示状態と
するように表示装置の表示切替制御を行うこととなる
が、これに先立って、取得された計時時間が所定の基準
範囲内になるか否かが表示切替部54により判定される
(ステップST17)。この判定は、測距対象(ユー
ザ)の相対速度が所定の基準範囲内になるか否かを判定
することに実質的に相当する。
【0072】一般に、人間の動作速度はある程度の範囲
内におさまる。このため、このような範囲を基準範囲と
して予め設定しておき、測距対象の相対速度がこの基準
範囲内とならない場合は、人間以外の物体が接眼センサ
41に接近したと判断することができる。このため、本
実施の形態のデジタルカメラ1では、計時時間が所定の
基準範囲内となるとき(ステップST17にてYe
s)、すなわち、測距対象の相対速度が所定の基準範囲
内となるときのみ、以降の処理(表示装置の表示切替制
御)を行うようにしている。このため、計時時間が所定
の基準範囲内とならないときは(ステップST17にて
No)は、再度ステップST11に戻ることとなる。こ
のようにすることで、ユーザ以外の物体の接近をユーザ
の接近動作として誤検出することが防止される。
【0073】なお、本実施の形態のデジタルカメラ1で
は、計時時間に対する基準範囲として上限時間および下
限時間が設定されているが、もちろん、上限時間のみ、
あるいは、下限時間のみを計時時間に対する基準範囲と
して設定してもよい。
【0074】計時時間が所定の基準範囲内であった場合
(ステップST17にてYes)は、続いて、ROM5
3に予め記憶されている切替時間テーブルが計時時間に
基づいて参照され、表示装置の表示状態を切り替えるま
での表示切替時間が表示切替部54により決定される
(ステップST18)。この表示切替時間は、表示の切
替が実際に行われるまでの遅延時間であると表現するこ
ともできる。
【0075】図11は、この切替時間テーブル56の一
例を示す図である。この図において、M1〜M5および
t1〜t4は定数(所定の時間)であり、M1<M2<
M3<M4<M5およびt1<t2<t3<t4の関係
を有している。また、M1は上記の基準範囲の下限時間
に、M5は基準範囲の上限時間にそれぞれ相当する。図
11に示すように、切替時間テーブル56においては計
時時間MTと表示切替時間CTとが対応付けられてお
り、この対応付けによって表示切替時間CTが決定され
る。
【0076】具体的には、計時時間MTがM1以上、M
2未満のとき表示切替時間CTはt1に決定され、計時
時間MTがM2以上、M3未満のとき表示切替時間CT
はt2に決定され、計時時間MTがM3以上、M4未満
のとき表示切替時間CTはt3に決定され、計時時間M
TがM4以上、M5以下のとき表示切替時間CTはt4
に決定される。すなわち、計時時間MTに応じて、計時
時間MTが長いほど表示切替時間CTも長くなり、計時
時間MTが短いほど表示切替時間CTも短くなるように
表示切替時間CTが段階的な比例関係に決定される。
【0077】このようにして表示切替時間CTが決定さ
れると、これと同時にタイマ208により計時が開始さ
れる。このタイマ208の計時により、表示切替時間C
Tを決定した時点からの経過時間が計時され、この経過
時間が表示切替時間CTとなるまで処理が待機される
(図10:ステップST19)。そして、表示切替時間
CTを経過すると、表示切替部54によりEVF42が
出力表示装置として決定され、EVF42が表示状態、
LCD43が非表示状態にそれぞれ制御される。このよ
うにして、表示切替部54により表示装置の表示切替制
御がなされることとなる(ステップST20)。その後
は図9のステップST6に進み、ユーザの離間動作を検
出する離間検出処理が行われる。
【0078】上述したように、表示切替時間CTは、計
時時間MTが長いほど長くなり、計時時間MTが短いほ
ど短くなるように決定される。ここで、計時時間MTが
比較的長いということは測距対象(ユーザ)の相対速度
が比較的遅いということであり、計時時間MTが比較的
短いということは測距対象(ユーザ)の相対速度が比較
的速いということである。また、表示切替時間CTが比
較的長いということは表示装置の表示切替制御が比較的
遅いということであり、表示切替時間CTが比較的短い
ということは表示切替制御が比較的速いということであ
る。すなわち、ユーザの相対速度が速いほど表示切替制
御も速くなり、ユーザの相対速度が遅いほど表示切替制
御も遅くなる。つまり、ユーザの相対速度に応じた制御
速度にて表示装置の表示切替制御がなされることとな
り、これによりユーザの意図に合わせた表示切替を行う
ことができる。
【0079】図12の上部は、ユーザが接近する場合の
接眼センサ41の受光量の変化の一例を示す図であり、
縦軸は受光量を示し横軸は時間を示している。また、図
12の下部は、図12の上部と同一時間における信号S
D1および信号SD2の状態を示している。
【0080】ユーザが接眼センサ41に接近すると、図
12において実線71にて示すように受光量が増加して
いく。そして、時点PT1においてユーザが距離D1を
通過すると、受光量が基準量PD1を超えて信号SD1
がONとされる。これに応答して、タイマ208による
計時が開始される。ユーザが接眼センサ41にさらに接
近し、時点PT2において距離D2を通過すると、受光
量が基準量PD2を超えて信号SD2もONとされる。
これに応答して、時点PT1から時点PT2までの時間
が計時時間MTとして取得され、この計時時間MTに基
づいて表示切替時間CTが決定される。そして、時点P
T3において表示切替時間CTが経過すると、EVF4
2が表示状態となるように表示切替制御が行われること
となる。
【0081】なお、ユーザが距離D1より接近した後、
再度、距離D1よりも離間した場合は、図12において
一点鎖線72にて示すように、受光量は一旦増加した
後、減少することとなる。このため、信号SD1がON
となった後、信号SD2がONとならずに、信号SD1
がOFFに戻ることとなる(図12において一点鎖線で
示す状態)。このようにユーザの動作が中断した場合は
表示装置の状態は維持されるため、ユーザの動作に適合
した表示制御を行うことができる。
【0082】<3−2.離間検出処理>次に、ユーザの
離間動作を検出する離間検出処理について説明する。図
13は、離間検出処理(図9:ステップST6)の詳細
な流れを示す図である。この処理が行われるとき、EV
F42は表示状態、LCD43は非表示状態となってい
る。離間検出処理は、図10に示す接近検出処理とはユ
ーザの動作方向が逆であるが、接近検出処理とほぼ同様
の処理が行われる。
【0083】すなわちまず、接眼センサ41からの信号
SD2がOFFになるのを待機する状態となる(ステッ
プST21にてNoの間)。信号SD2がONである場
合は、接眼センサ41の測距対象が距離D2より近くに
位置している状態であり、ユーザはEVF42を視認し
ている状態であると判断される。
【0084】信号SD2がOFFになった場合(ステッ
プST21にてYes)は、タイマ208の計時が開始
され(ステップST22)、信号SD1がOFFとなる
までの間(ステップST24にてNoの間)計時される
(ステップST26)。
【0085】このタイマ208による計時時間は、測距
対象が距離D2を通過した時点から、距離D1を通過し
た時点までの経過時間となる。また、上記と同様に、計
時時間を取得することは、実質的に測距対象(ユーザ)
の相対速度を検出することに相当する。
【0086】また、信号SD2がOFFとなった後、信
号SD1がOFFとなる前に信号SD1がONに戻った
場合(ステップST23にてYes)、すなわち、測距
対象の距離D2の通過が検出された後、距離D1の通過
が検出されることなく距離D2の通過が再検出されたと
きは、ユーザはEVF42から離間した後、離間動作を
中断してEVF42に接近したと判断できる。このた
め、このような場合は、タイマ208の計時を停止して
計時時間を「0」とし(ステップST25)、再度ステ
ップST21に戻る。
【0087】一方、信号SD1がOFFとなった場合
(ステップST24,ST26)は、次に、接近検出処
理と同様に、取得された計時時間が所定の基準範囲内に
なるか否かが判定され(ステップST27)、計時時間
が所定の基準範囲内とならないときは(ステップST2
7にてNo)は、再度ステップST21に戻る。
【0088】計時時間が所定の基準範囲内であった場合
(ステップST27にてYes)は、続いて、切替時間
テーブル56が計時時間に基づいて参照され、表示装置
の表示状態を切り替えるまでの表示切替時間CTが表示
切替部54により決定される(ステップST28)。こ
の表示切替時間CTの決定手法は、接近検出処理と同様
である。
【0089】表示切替時間CTが決定されると、同時に
タイマ208により計時が開始され、計時による経過時
間が表示切替時間CTとなるまで処理が待機される(ス
テップST29)。そして、表示切替時間CTを経過す
ると、LCD43が出力表示装置として決定され、LC
D43が表示状態、EVF42が非表示状態にそれぞれ
制御され、表示装置の表示切替制御がなされる(ステッ
プST30)。その後は、図9のステップST4に進
み、ユーザの接近動作を検出する接近検出処理が行われ
る。
【0090】このように、離間検出処理においても、ユ
ーザの相対速度に応じた制御速度にて表示装置の表示切
替制御がなされるため、ユーザの意図に合わせた表示切
替を行うことができる。
【0091】図14の上部は、ユーザが離間する場合の
接眼センサ41の受光量の変化の一例を示す図であり、
縦軸は受光量を示し横軸は時間を示している。また、図
14の下部は、図14の上部と同一時間における信号S
D1および信号SD2の状態を示している。
【0092】ユーザが接眼センサ41から離間すると、
図14において実線73にて示すように受光量が減少し
ていく。そして、時点PT11においてユーザが距離D
2を通過すると、受光量が基準量PD2以下となり信号
SD2がOFFとされる。これに応答して、タイマ20
8による計時が開始される。ユーザが接眼センサ41か
らさらに離間し、時点PT12において距離D1を通過
すると、受光量が基準量PD1以下となり信号SD1も
OFFとされる。これに応答して、時点PT11から時
点PT12までの時間が計時時間MTとして取得され、
この計時時間MTに基づいて表示切替時間CTが決定さ
れる。そして、時点PT13において表示切替時間CT
が経過すると、LCD43が表示状態となるように表示
切替制御が行われることとなる。
【0093】なお、ユーザが距離D2より離間した後、
再度、距離D2よりも接近した場合は、図14において
一点鎖線74にて示すように、受光量は一旦減少した
後、増加することとなる。このため、信号SD2がOF
Fとなった後、信号SD1がOFFとならずに、信号S
D2がONに戻ることとなる(図14において一点鎖線
で示す状態)。このようにユーザの動作が中断した場合
は表示装置の状態は維持されるため、ユーザの動作に適
合した表示制御を行うことができる。
【0094】<4.変形例>以上、本発明の実施の形態
について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に
限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0095】例えば、上記実施の形態においては、2点
の距離D1,D2の通過時間に基づいてユーザの相対速
度を検出するようにしていたが、2点以上の距離の通過
時間に基づいてユーザの相対速度を検出するようにして
もよい。これによれば、より複雑なユーザの動作に合わ
せて表示制御を行うことができる。
【0096】また、上記実施の形態においては、接近検
出処理と離間検出処理とにおいて、同一の距離D1,D
2の通過を検出するようにしていたが、接近検出処理と
離間検出処理とで通過を検出する距離を相違させてもよ
い。また、接近検出処理と離間検出処理とにおいて同一
の切替時間テーブル56を用いていたが、接近検出処理
と離間検出処理とで相違する切替時間テーブルを用いる
ようにしてもよい。このように接近検出処理と離間検出
処理とで各種条件を相違させる(換言すればユーザの動
作方向に依存した可変性ないしはヒステリシスを持たせ
る)ことで、ユーザの接近動作と離間動作とのそれぞれ
に適合した表示制御を行うことができる。
【0097】また、上記実施の形態においてデジタルカ
メラ1は、測距用の光を投光し、その反射光の受光量か
ら測距対象の距離を検出する接眼センサ41を用いてい
たが、三角測量方式やタイムオブフライト方式など他の
測距方式の測距センサを用いてもよい。
【0098】また、上記実施の形態においてデジタルカ
メラ1は、ユーザの相対速度に基づいて表示制御を行う
ものであったが、ユーザの状態を他の物理量として検出
し、検出された物理量の変化速度(単位時間あたりの変
化量)に基づいて、表示制御を行うものであってもよ
い。例えば、デジタルカメラ1に温度検出センサを設
け、温度検出センサによって検出されたユーザの温度の
変化速度に応じて表示制御を行うようにしてもよい。こ
のようにユーザの温度を検出する場合、一般に人間の体
温は一定に保たれるため、検出温度に対して所定の基準
範囲を設定することで、人間以外の物体の動作をユーザ
の動作として誤検出することを防止することができる。
【0099】また、上記実施の形態においては、表示装
置の表示制御として、EVF42とLCD43との表示
切替を行う場合を例として説明していたが、これに限定
されるものではない。
【0100】例えば、デジタルカメラ1に外部モニタ6
2が接続されている場合は、EVF42と外部モニタ6
2との表示切替を行うようにしてもよい。具体的には、
EVF42に接眼しているときはEVF42を表示状
態、外部モニタ62を非表示状態とし、EVF42に接
眼していないときはEVF42を非表示状態、外部モニ
タ62を表示状態とする表示制御を行うようにしてもよ
い。
【0101】また、光学ファインダとLCDとを備える
デジタルカメラにおいては、光学ファインダに接眼して
いるときはLCDを非表示状態とし、光学ファインダに
接眼していないときはLCDを表示状態とする表示制御
を行うようにしてもよい。
【0102】また、EVFのみを有するデジタルカメラ
においては、EVFに接眼しているときはEVFを表示
状態とし、EVFに接眼していないときはEVFを非表
示状態とする表示制御を行うようにしてもよい。
【0103】また、上記実施の形態においては、接眼表
示装置としてEVFを備えたデジタルカメラに関して説
明を行ったが、表示部に表示される画像を接眼レンズを
介して視認可能にする接眼表示装置を備えた装置であれ
ば、どのような装置であっても本発明にかかる技術を適
用することが可能である。
【0104】また、上記実施の形態では、CPUがプロ
グラムに従って演算処理を行うことにより各種機能が実
現されると説明したが、これら機能の全部または一部は
専用の電気的回路により実現されてもよい。特に、繰り
返し演算を行う箇所をロジック回路にて構築することに
より、高速な演算が実現される。また逆に、電気的回路
によって実現されるとした機能の全部または一部は、C
PUがプログラムに従って演算処理を行うことにより実
現されてもよい。
【0105】◎なお、上述した具体的実施の形態には以
下の構成を有する発明が含まれている。
【0106】(1) 請求項1に記載のデジタルカメラ
において、前記表示制御手段は、前記ユーザの相対速度
が所定の基準範囲内となるときのみ、前記画像表示手段
の状態を制御することを特徴とするデジタルカメラ。
【0107】これによれば、ユーザの相対速度に対して
所定の基準範囲を設け、この基準範囲内となるときのみ
画像表示手段の状態を制御するため、ユーザ以外の物体
の動作をユーザの動作として誤検出することが防止され
る。
【0108】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
によれば、ユーザの相対速度に応じた制御速度にて画像
表示手段の状態を制御するため、ユーザの意図に合わせ
た表示を行うことができる。
【0109】また、請求項2の発明によれば、ユーザの
状態である物理量の単位時間あたりの変化量に応じた制
御速度にて画像表示手段の状態を制御するため、ユーザ
の意図に合わせた表示を行うことができる。
【0110】また、請求項3の発明によれば、第1表示
手段と第2表示手段との表示を、ユーザの動作に応じて
切り替えることができる。
【0111】また、請求項4の発明によれば、ユーザの
動作が中断した場合は画像表示手段の状態は維持される
ため、ユーザの動作に適合した表示を行うことができ
る。
【0112】また、請求項5の発明によれば、ユーザの
相対速度に応じた制御速度にて表示部の状態を制御する
ので、ユーザの意図に合わせた表示を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの要
部構成を示す正面図である。
【図2】デジタルカメラの要部構成を示す上面図であ
る。
【図3】デジタルカメラの要部構成を示す背面図であ
る。
【図4】EVFの構成を示す概略図である。
【図5】ディスプレイ切り替えレバーの拡大図である。
【図6】接眼センサの構成を示す概略図である。
【図7】測距対象の距離と、接眼センサの受光量との関
係を示す図である。
【図8】デジタルカメラの主たる内部構成を機能ブロッ
クとして示す図である。
【図9】ディスプレイ設定が自動切替モードの場合のデ
ジタルカメラの制御動作の流れを示す図である。
【図10】接近検出処理の詳細な流れを示す図である。
【図11】切替時間テーブルの一例を示す図である。
【図12】ユーザが接近する場合の接眼センサの受光量
の変化の一例を示す図である。
【図13】離間検出処理の詳細な流れを示す図である。
【図14】ユーザが離間する場合の接眼センサの受光量
の変化の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 17 ディスプレイ切り替えレバー 41 接眼センサ 42 EVF 43 LCD 44 ファインダユニット 54 表示切替部 56 切替時間テーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を表示する画像表示手段を有するデ
    ジタルカメラであって、 前記デジタルカメラに対するユーザの相対速度を検出す
    る速度検出手段と、 検出された前記ユーザの相対速度に応じた制御速度に
    て、前記画像表示手段の状態を制御する表示制御手段
    と、を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 画像を表示する画像表示手段を有するデ
    ジタルカメラであって、 ユーザの状態を物理量として検出する物理量検出手段
    と、 前記物理量の単位時間あたりの変化量を導出する変化量
    導出手段と、 導出された前記変化量に応じた制御速度にて、前記画像
    表示手段の状態を制御する表示制御手段と、を備えるこ
    とを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のデジタルカメ
    ラにおいて、 前記画像表示手段は、表示画像を接眼レンズを介して視
    認可能にする第1表示手段と、前記第1表示手段におい
    て表示画像を視認可能な距離より遠距離から表示画像を
    視認可能にする第2表示手段と、を備え、 前記表示制御手段は、 前記ユーザが前記デジタルカメラへ接近するときは、前
    記制御速度にて、前記第1表示手段を能動化するととも
    に前記第2表示手段を非能動化し、 前記ユーザが前記デジタルカメラから離間するときは、
    前記制御速度にて、前記第1表示手段を非能動化すると
    ともに前記第2表示手段を能動化することを特徴とする
    デジタルカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のデジタルカメラにおい
    て、 前記速度検出手段は、前記デジタルカメラからの所定の
    第1距離および所定の第2距離における前記ユーザの通
    過をそれぞれ検出し、前記第1距離の通過時点から前記
    第2距離の通過時点までの経過時間に基づいて、前記ユ
    ーザの相対速度を検出するものであり、 前記表示制御手段は、前記速度検出手段により前記ユー
    ザの前記第1距離の通過が検出された後、前記第2距離
    の通過が検出されることなく前記第1距離の通過が再検
    出されたときは、前記画像表示手段の状態を維持するこ
    とを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 表示部に表示される画像を接眼レンズを
    介して視認可能にする接眼表示装置であって、 前記接眼表示装置に対するユーザの相対速度を検出する
    速度検出手段と、 検出された前記ユーザの相対速度に応じた制御速度に
    て、前記表示部の状態を制御する表示制御手段と、を備
    えることを特徴とする接眼表示装置。
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