JP2003308240A - データ記憶装置 - Google Patents
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Abstract
ックサイズがクラスタのサイズよりも大きい場合であっ
ても、いわゆるガベッジコレクションを発生させずにデ
ータを記録する。 【解決手段】 メモリカードは、不揮発性の半導体メモ
リと、アトリビュート情報記憶部とを備えている。アト
リビュート情報記憶部には、1つのブロック内のセクタ
数と、ブロックの境界位置のセクタの論理アドレスを示
す情報とが格納されている。ホスト機器は、メモリカー
ド内の1ブロックを構成するクラスタ数と、ブロックの
先頭クラスタ位置とを把握し、1ブロック単位でデータ
を記録していく。
Description
半導体メモリを備えたデータ記憶装置に関するものであ
る。
つであるNAND型のフラッシュメモリでは、データが
消去された状態で、新たなデータの書き込みが行われ
る。フラッシュメモリでは、データを一括消去する消去
ブロックを設けて、この消去ブロック単位でデータの消
去を行った後、新たなデータの書き込みがされる。ま
た、フラッシュメモリでは、消去ブロックのサイズと、
データの書き込み単位(物理セクタ)とが異なってお
り、1つの消去ブロック内に複数の物理セクタが設けら
れている。
消去ブロック内では、物理的に一定方向に向かいデータ
を記録していかなければならない。これは、消去ブロッ
ク内の任意の物理セクタにデータを記録した場合、フラ
ッシュメモリの特性上、書き込み対象セクタから一定方
向側に位置するセクタは記録済みデータの内容が保証さ
れるが、書き込み対象セクタから反対方向側に位置する
セクタは、記録済みデータの内容が保証されないためで
ある。そのため、フラッシュメモリでは、順方向にデー
タを記録していけば常に記録済みデータの内容が保証さ
れるように、物理アドレスや論理アドレスが設定される
のが一般的である。なお、記録対象の消去ブロックとは
異なる消去ブロックに記録されているデータに関して
は、その記録位置に関わらず、データ内容は常に保証さ
れる。
を利用したアプリケーションとして、いわゆるメモリカ
ードと呼ばれる、リムーバブルな小型ICメモリ装置が
知られている。メモリカードは、静止画像データ、動画
像データ、音声データ、音楽データ等の各種デジタルデ
ータを格納することができる。そのため、メモリカード
は、例えば、情報携帯端末、デスクトップ型コンピュー
タ、ノート型コンピュータ、携帯電話機、オーディオ装
置、家電装置等々のホスト機器に、外部記憶メディアと
して用いられる。
用するホスト機器は、ハードディスク等の内部記憶メデ
ィアが備えられる場合がある。ハードディスクは、一般
的にMS−DOS(商標)と呼ばれるファイルシステム
を媒介として、ホスト機器から論理フォーマットでアク
セスがされる。そのため、メモリカードも、このような
他の記憶メディアとの互換性を鑑み、MS−DOSとい
ったような一般的なファイルシステムを適用できること
が望ましい。
のアクセス単位として、クラスタと呼ばれる単位が規定
されている。MS−DOSでは、このクラスタ単位で、
FAT(File Allocation Table)を生成し、記憶メデ
ィア内に記録されているデータの連結関係が管理されて
いる。従って、ホスト機器は、このクラスタ単位で論理
的にアクセスを行うことにより、記憶メディアに記録さ
れているデータの読み出し、或いは、記憶メディアに対
するデータの書き込みを行うこととなる。
リカードでは、フラッシュメモリの容量が比較的小さ
く、クラスタのサイズと消去ブロックのサイズとが一致
してため、クラスタ単位でデータの記録を行っている限
りでは、どのような記録を行ったとしても記録済みのデ
ータの内容が保証されていた。
高容量化が進み、それに伴って消去ブロックサイズも大
きくなってきた。そのため、高容量化されたフラッシュ
メモリを用いたメモリカードでは、ファイルシステムに
MS−DOSを用いると、クラスタのサイズが消去ブロ
ックのサイズよりも小さくなってしまう。このように、
クラスタのサイズが消去ブロックのサイズよりも小さく
なった場合、クラスタ単位でのデータの記録を行ったと
しても、記録済みデータの内容が保証されない場合が生
じてしまう可能性がある。
ッシュメモリを用いたメモリカードでは、記録済みデー
タの内容を保証するため、同一の消去ブロック内で、書
き込み対象となるクラスタより後ろに記録済みのクラス
タがある場合には、ガベッジコレクションと呼ばれるメ
モリ領域を確保する処理が行われていた。
ンは具体的には次のように行われる。
データを書き込む場合、その消去ブロック内において書
き込み対象のクラスタよりアドレスが後ろ側のクラスタ
に、既に記録済みの有効なデータが記録されているか否
かを判断する。もし、同一の消去ブロック内でアドレス
が後ろ側のクラスタに既に記録済みの有効なデータがあ
る場合、書き込み対象クラスタのデータを除いた消去ブ
ロック内の全データを一旦バッファに読み出す。続い
て、新たな消去ブロックを確保し、バッファ内のデータ
と書き込み対象データとを合成したデータを、確保した
新たな消去ブロックに書き込む処理を行う。
ジコレクションの処理である。なお、ガベッジコレクシ
ョンは、一般にメモリカード内のCPUが行うため、ホ
スト機器のオペレーションシステムではその処理が認識
されない。
ジコレクションは、記録時に行われる処理であるにも関
わらず、データの読み出し及びバッファリングといった
冗長を行わなければならない。そのため、ガベッジコレ
クションが発生した場合には、ホスト機器とメモリカー
ドと間の記録速度が低下してしまう。このため、本来的
には、ガベッジコレクションを常に発生させずに、デー
タの記録を行えることが望ましい。
ためには、ホスト側からメモリ内の物理アドレスを直接
管理し、データの書き込みを行えばよい。しかしなが
ら、MS−DOSでは、メディアを物理アドレスで管理
していないので、メモリ内の物理アドレスを直接アクセ
スするには、MS−DOSとは異なる特殊なファイルシ
ステムを適用しなければならず、他のメディアとの互換
性を保つことができないので、望ましくない。
アクセス単位の最大サイズが、当該半導体メモリの消去
ブロックサイズよりも小さいファイルシステムが適用さ
れた場合であっても、いわゆるガベッジコレクションを
発生させずに、データを記録することが可能なデータ記
憶装置を提供することを目的とする。
憶装置は、ホスト機器に対して着脱自在に取り付けられ
るリムーバブルなデータ記憶装置であって、記録されて
いるデータが所定のデータ量のブロック単位で一括消去
される不揮発性の半導体メモリと、本装置の内部情報が
記録されたシステム情報記憶部とを備え、上記半導体メ
モリの記録領域には、ユーザによってデータが記録され
る領域であるユーザ領域が設けられ、上記ユーザ領域
は、データ読み書き単位であるセクタ毎に論理アドレス
を設定して記録データを管理するとともに物理的に連続
する所定数のセクタから構成されるクラスタ単位で記録
データの連結関係を管理する論理フォーマットに対応し
た、ファイル管理データが記録され、この論理フォーマ
ットに基づきホスト機器からアクセスがされ、上記シス
テム情報記憶部には、1つのブロック内のセクタ数と、
ブロックの境界位置のセクタの論理アドレスを示す情報
とが格納されていることを特徴とする。
て、本発明を適用したリムーバルな小型ICメモリ装
置、並びに、この小型ICメモリ装置を外部記憶メディ
アとして用いるデータ処理装置について説明する。
小型ICメモリ装置のことを、以下、メモリカードと呼
ぶものとする。また、このメモリカードが接続されるデ
ータ処理装置のことを、ホスト機器と呼ぶものとする。
す。
体メモリ(ICメモリ)を有しており、静止画像デー
タ、動画像データ、音声データ、音楽データ等の各種デ
ジタルデータを格納することができる。このメモリカー
ド1は、例えば、情報携帯端末、デスクトップ型コンピ
ュータ、ノート型コンピュータ、携帯電話機、オーディ
オ装置、家電装置等々のホスト機器2の外部記憶メディ
アとして機能する。メモリカード1は、ホスト機器2に
設けられているスロット3に挿入された状態で使用され
る。メモリカード1のスロット3に対する挿入及び抜出
は、ユーザが自在に行うことができる。そのため、例え
ば、あるホスト機器に挿入されていたメモリカード1を
抜き出して、他のホスト機器に挿入することもでき、異
なるホスト機器間のデータのやり取りに用いることが可
能である。
ットパラレルデータ,クロック信号,バスステート信号
の6つの信号を転送する6線式半2重パラレルプロトコ
ルを用いたパラレルインタフェースでデータの転送を行
う。
から見た斜視図であり、図3は、本発明の実施の形態の
メモリカード1を裏面側から見た斜視図である。
面1b)が略長方形とされた薄板形状となっている。メ
モリカード1は、主面の長手方向の長さが約50mm、
主面の短辺方向の長さが約21.45mm、厚さが約
2.8mmとなっている。また、メモリカード1は、主
面が、表面1aと裏面1bとに区別される。裏面1bの
長手方向の一端には、10個の平面電極(接続端子群
4)が、短辺方向に一列に並んで設けられている。ま
た、電極と電極との各間には、裏面1bから垂直に立ち
上がったガード5が設けられ、接続端子への接触防止が
図られている。また、メモリカード1の裏面1bには、
誤消去禁止用のスライドスイッチ6が設けられている。
のような形状のメモリカード1に対応した凹状の形状と
なっていて、メモリカード1が挿入可能である。さら
に、このスロット3は、メモリカード1が挿入されたと
きには、このメモリカード1が脱落しないように保持す
ることができる。また、スロット3には、メモリカード
1の10個の平面電極に対応した位置に、10個の接点
が設けられている。そのため、メモリカード1が接続端
子群4の方向からスロット内部に差し込まれることによ
り(図2のX方向にメモリカード1が差し込まれること
により)、これらのスロット3内の接点と、メモリカー
ド1の各接続端子とが電気的に接続されることとなる。
成 図4に、メモリカード1の内部ブロック構成図を示す。
ス回路(I/F)12と、レジスタ回路13と、データ
バッファ回路14と、ECC回路15と、メモリI/F
コントローラ16と、不揮発性半導体メモリ17と、発
振制御回路18とを備えて構成される。
パラレル方式のデータ転送プロトコルを用いて、ホスト
機器2との間でデータの転送を行う回路である。
から転送されるメモリI/Fコントローラ16に対する
動作制御コマンド(以下、この動作制御コマンドのこと
をコントロールコマンドと呼ぶ。)、メモリカード1内
の内部状態、コントロールコマンドを実行する際に必要
な諸処のパラメータ、不揮発性半導体メモリ17内のフ
ァイル管理情報等を記憶する回路である。このレジスタ
回路13は、ホスト機器2及びメモリI/Fコントロー
ラ16の両者からアクセスされる。なお、ホスト機器2
は、本メモリカードのデータ転送プロトコル上で規定さ
れる転送プロトコルコマンド(以下、TPC(Transfer
Protocol Command)という。)を用いて、レジスタ回路
13に対してアクセスを行う。すなわち、レジスタ回路
13に格納されるコントロールコマンドや各種パラメー
タに対してホスト機器2が書き込みや読み出しをする場
合には、TPCを用いて行う。
体メモリ17へ書き込まれるデータ、並びに、不揮発性
半導体メモリ17から読み出されたデータを、一時的に
保存するメモリ回路である。すなわち、ホスト機器2か
ら不揮発性半導体メモリ17へデータが書き込まれる場
合には、書き込み対象データがホスト機器2からデータ
バッファ回路14へデータ転送プロトコルに従って転送
され、その後、データバッファ回路14に格納されてい
る書き込み対象データをメモリI/Fコントローラ16
が不揮発性半導体メモリ17に書き込む。また、不揮発
性半導体メモリ17からホスト機器2へデータが読み出
される場合には、メモリI/Fコントローラ16が不揮
発性半導体メモリ17から読み出し対象データを読み出
して一旦データバッファ回路14に格納し、その後、そ
の読み出し対象データがデータ転送プロトコルに従って
データバッファ回路14からホスト機器2へ転送され
る。なお、データバッファ回路14は、所定のデータ書
き込み単位(例えば、フラッシュメモリのページサイズ
と同一の512バイト)分のデータ容量を有している。
なお、ホスト機器2は、TPCを用いて、データバッフ
ァ回路14に対してアクセスを行う。すなわち、データ
バッファ回路14に格納されるデータに対して、ホスト
機器2が書き込みや読み出しをする場合には、TPCを
用いて行う。
17へ書き込まれるデータに対して誤り訂正コード(E
CC)を付加する。また、ECC回路15は、不揮発性
半導体メモリ17から読み出したデータに付加されてい
る誤り訂正コードに基づき、この読み出したデータに対
する誤り訂正処理を行う。例えば、誤り訂正コードは、
512バイトのデータ単位に対して3バイト分付加され
る。
タ回路13内に格納されているコントロールコマンドに
従い、データバッファ14と不揮発性半導体メモリ17
との間のデータのやり取りの制御、不揮発性半導体メモ
リ17のデータのセキュリティ管理の制御、メモリカー
ド1のその他のファンクションの制御、並びに、レジス
タ回路13内に格納されているデータの更新処理等を行
う。
AND型のフラッシュメモリ等の不揮発性の半導体メモ
リである。不揮発性半導体メモリ17の容量は、例えば
16Mバイト、32Mバイト、64Mバイト、128M
バイトである。不揮発性半導体メモリ17は、消去ブロ
ック単位が、例えば64K,128Kバイトである。
の動作クロックを発生する。
子が設けられていることとなる。また、ホスト機器2側
にも同様の接続端子が設けられている。
ース機能の構成 図5に、本実施の形態のメモリカード1とホスト機器2
とのインタフェース機能をモデル化した図を示す。
ァイルマネージャ31と、TPCインタフェース32
と、パラレルインタフェース33とから構成される。ま
た、メモリカード1のインタフェース機能は、パラレル
インタフェース33と、レジスタ35と、データバッフ
ァ36と、メモリI/Fコントローラ37と、メモリ3
8とから構成される。
オペレーションシステムであり、メモリカード1内に格
納されているファイル、並びに、ホスト機器の他のメデ
ィアに格納されているファイルの管理を行う。本実施の
形態では、ファイルマネージャ31は、オペレーション
システムとしてMS−DOS(Micorosoft Disc Operat
ion System)(登録商標)が用いられる。ファイルマネ
ージャ31は、上記MS−DOSによりホスト機器2に
接続されている他のストレージメディアも管理してい
る。ファイルマネージャ31は、ホスト機器2内のコン
トローラ内に実現される機能である。
ネージャ31の下位レイヤとなるインタフェース機能で
ある。TPCインタフェース32は、本インタフェース
の特有のコマンド(TPC:Transfer Protocol Comman
d)が規定されたデータ転送プロトコルにより、メモリ
カード1内のレジスタ35及びデータバッファ36へア
クセスを行う。このTPCインタフェース32は、ホス
ト機器2内のコントローラ等により実現される機能であ
る。
PCインタフェース32の下位レイヤとなり、本インタ
フェースシステムの物理階層である。パラレルインタフ
ェース33,34は、4ビットパラレルデータ,クロッ
ク,バスステート信号の6つの信号を転送するデータ転
送プロトコルである6線式半2重パラレルプロトコルに
従い、データ転送を行う。パラレルインタフェース3
3,34は、パラレルインタフェース回路12により実
現される機能である。
ントロールコマンド、メモリカードの内部状態、メモリ
38にアクセスするデータのアドレス、コントロールコ
マンドを実行する際に必要な諸処のパラメータ、メモリ
内のファイル管理情報等を格納する。レジスタ35は、
メモリカード1のレジスタ回路13上に実現される機能
である。
込まれるデータ、並びに、メモリ38から読み出された
データを、一時的に保存するバッファ領域である。デー
タバッファ36は、メモリカード1のデータバッファ回
路14上に実現される機能である。
タ35内に格納されているコマンド並びに各種情報に従
い、データバッファ36とメモリ38との間のデータの
読み出し、書き込み、消去、並びに、レジスタ35内の
各種情報の更新等の制御を行う。メモリI/Fコントロ
ーラ37は、ホスト機器2上のメモリI/Fコントロー
ラ16により実現される機能である。
り、メモリI/Fコントローラ37を通して独自のモデ
ルとして仮想化されている。メモリ38は、メモリカー
ド1上の不揮発性半導体メモリ17により実現される機
能である。
カードでは、ファイルマネージャ31に管理されている
他のメディアに格納されているデータを、上記パラレル
インタフェース33,34を介してメモリ38に転送す
ることができる。また、ファイルマネージャ31は、本
メモリカードと他のストレージデバイスとを、オペレー
ションシステム(MS−DOS)で共通に管理している
ため、例えば、メモリ38に格納されているデータを他
のストレージメディアに転送したり、他のストレージメ
ディアに格納されているデータをメモリ38に転送した
りすることができる。
ーマット つぎに、メモリカード1のデータ格納領域(不揮発性半
導体メモリ17)の物理フォーマットについて説明をす
る。
ァイルが格納されるユーザエリアと、本メモリカード1
の内部情報等が格納されているシステムエリアとから構
成されている。ユーザエリア及びシステムエリアは、と
もにコントロールコマンドを用いてホスト機器2からア
クセスが可能である。ただし、ユーザエリアとシステム
エリアとは、互いに異なるアドレス空間に形成されてお
り、異なるコントロールコマンドによりホスト機器2か
らアクセスがされる。
ザエリアは、例えば64Kバイト又は128Kバイトの
ブロックと呼ばれる単位で物理的に分割されている。こ
のブロックが本メモリカード1における一括消去の単位
となる。つまり、フラッシュメモリにおける消去ブロッ
クが、本ブロックに対応する。
ックの2種類がある。有効ブロックは、ファイルの実体
データ等が記録されるブロックである。予備ブロック
は、後発性の不良の代替データが記録される領域であ
る。
タ単位で連続するエリアとして認識されるが、内部では
有効なデータを記録するセクタ番号から導き出される論
理ブロック番号と物理ブロック番号とで管理されてい
る。論理ブロック番号と物理ブロック番号との対応情報
は物理ブロックの管理エリアである冗長部に記録すると
ともに、対応をデータ化した状態でホスト機器2からは
アクセスできないシステムエリアに記録している。
定する物理ブロック番号が設定されている。この物理ブ
ロック番号は、有効ブロック及び予備ブロックの区別に
関わらずユニークに番号が設定されている。有効ブロッ
クには、論理ブロック番号が記録される。論理ブロック
番号は、各ブロック内の所定の領域に書き込まれる。論
理ブロック番号は、本メモリカード1の初期化時に記録
される。ブロックに不良が生じた場合には、未記録の予
備ブロックに対して、不良ブロックの論理ブロック番号
を書き込んで、論理ブロック番号の代替が行われる。各
ブロック内は、ページと呼ばれる書き込み読み出し単位
で分割されている。このページが、後述する論理フォー
マットにおけるセクタと一対一で対応する。
は、後述する論理フォーマットにおけるクラスタ番号及
びLBAセクタ番号と、一義的に対応することとなる。
ホスト機器2側からは、後述する論理フォーマットでデ
ータ格納領域に対して仮想的にアクセスがされるが、メ
モリI/Fコントローラ16が、論理ブロック番号と物
理ブロック番号との対応関係が記述された論理−物理変
換テーブルを用いてアドレス変換を行う。そのため、ホ
スト機器2側は、物理的にデータが記録されている位置
を把握しなくても、論理的なアドレス(クラスタ番号や
LBAセクタ番号)を用いて不揮発性半導体メモリ17
に対してアクセスを行うことが可能となる。
ステムエリアには、本メモリカード1を制御するために
必要となる情報が記録されるアトリビュート情報エリア
が設けられている。
ータを図6に示す。
すように、“ATRB info area confirmation”、“Devic
e-Information entry”、“System information”、“M
BR Values”、“PBR Values”が記録されている“ATRB
info area confirmation”には、当該アトリビュート情
報エリアを識別するための識別コードが含まれている。
“Device-Information(System information,MBR Valu
es,PBR Values)”の各記録位置を示す。記録位置は、
アトリビュート情報エリアのオフセット値で表される。
ード1の内部情報が記録される。例えば、“System inf
ormation”には、バージョンやクラス情報、1ブロック
のバイト数、1ブロックに含まれるセクタ数、トータル
ブロック数、アセンブリ日時、シリアル番号、アセンブ
リメーカ番号、フラッシュメモリのメーカ番号、フラッ
シュメモリのモデル番号、コントローラの番号、コント
ローラの機能、ブロック境界の開始セクタ番号、デバイ
スタイプ(リードライト可能、リードオンリー等)等が
記録される。
ている「1ブロックに含まれるセクタ数」及び「ブロッ
ク境界の開始セクタ番号」は、ホスト機器2が「リアル
タイム記録モード」でデータを記録する際に参照される
こととなる。「リアルタイム記録モード」の処理につい
ては、その詳細を後述する。
定されている「MBR」(Master Boot Record)の推奨
パラメータが記録されている。例えば、“MBR Values”
には、MBR内に記録されるブート識別、開始ヘッド番
号、開始シリンダ番号、システム識別、最終ヘッド番
号、最終セクタ番号、最終シリンダ番号、開始LBAセ
クタ番号、パーティションサイズが記録される。開始L
BAセクタ番号に示されたセクタが、「PBR」(Part
ition Boot Record)の記録位置となる。つまり、MS
−DOS上で規定されている各パーティションの開始位
置となる。なお、MS−DOSでは、1つのストレージ
メディア内に、複数のパーティションを形成することが
可能とされているが、本例では不揮発性半導体メモリ1
7に形成されるパーティションは1つであるものとして
いる。もっとも、本発明は、1つのみのパーティション
を形成した場合のメモリカードに限定して適用されるも
のではなく、複数のパーティションを形成した場合のメ
モリカードに適用してもよい。
定されている「PBR」の推奨パラメータが記録されて
いる。例えば、“PBR Values”には、PBR内に記録さ
れるジャンプコード、OEM名とバージョン、1セクタ
あたりのバイト数、1クラスタあたりのセクタ数、予約
セクタ数、FAT( File Allocation Table)数、ルー
トディレクトリエントリのエントリ数、メディア内のセ
クタの数、メディアID、1FATあたりのセクタ数、
1ヘッドあたりのセクタ数、ヘッド数、隠しセクタ数、
論理セクタの合計数、物理ドライブ番号、拡張ブート識
別、ボリュームのシリアル番号、ボリュームラベル、フ
ァイルシステムタイプが記録される。
納領域(不揮発性半導体メモリ17)の物理フォーマッ
トは以上のようになる。
ルコマンドとして、アトリビュート情報を読み出すコマ
ンド(READ_ATRB)が設定されている。ホスト機器2
は、“MBR Values”及び“PBR Values”を、READ_ATRB
コマンドを用いて読み出すことにより、アセンブリメー
カにより推奨される論理フォーマットで、メモリカード
1を初期化することが可能となる。また、本メモリカー
ド1には、コントロールコマンドとして、不揮発性半導
体メモリ17を初期化するコマンド(FORMAT)が設定さ
れている。ホスト機器2は、メモリカード1に対してFO
RMATコマンドを与えると、メモリI/Fコントローラ1
6がアトリビュート情報エリア内に記録されている“MB
R Values”及び“PBR Values”を参照し、この“MBR Va
lues”及び“PBR Values”の内容に従い不揮発性半導体
メモリ17を初期化する。メモリカード1の初期化につ
いては、その詳細を後述する。
ーマット つぎに、本メモリカード1に適用される論理フォーマッ
トについて説明をする。
する論理フォーマットとして、MS−DOS互換フォー
マットを採用している。MS−DOS互換フォーマット
は、階層ディレクトリ構造でメディア内に記録されてい
るデータファイルを管理するファイルシステムである。
MS−DOS互換フォーマットでは、シリンダ、ヘッ
ド、セクタと呼ばれる単位でメディアに対してデータの
アクセスが行われる。メディアに対する実際のデータの
読み出し/書き込みの単位はセクタとなる。さらに、M
S−DOS互換フォーマットでは、記録されているデー
タを管理するにあたりクラスタという単位を定めてい
る。クラスタのサイズは、セクタのサイズの倍数とな
る。例えば、64セクタで1クラスタが構成される。ホ
スト機器2側のオペレーションシステム上からは、クラ
スタ単位でファイルの管理が行われる。
マットでは、ブロックのサイズよりもクラスタのサイズ
が小さく、さらに、クラスタのサイズのn倍(nは2以
上の整数)が1つのブロックのサイズとなる。例えば、
1ブロックのデータサイズが128Kバイトである場
合、1クラスタのデータサイズが32Kバイト、つま
り、1つのブロック内に4クラスタが記録される。
フォーマットは、ブロックの境界位置が、必ずクラスタ
の境界位置と一致するように、設定がされる。つまり、
1つのクラスタが、2つのブロックに跨らないように設
定がされる。
定するには、MS−DOSのファイル管理データ(MB
R,PBR,FAT,ルートディレクトリ)の記録位置
や、各ファイル管理データ内に記録されるパラメータを
調整すればよい。このような条件で論理フォーマットを
行うためのパラメータは、アトリビュート情報内の“MB
R Values”及び“PBR Values”に記録されている。
は以下のとおりである。
る。MBR内に記述される内容は、アトリビュート情報
内の“MBR Values”に記述される内容と同様である。
に配置される。PBRが記録されているセクタは、MB
R内の開始LBAセクタ番号に記述されている。なお、
LBAセクタ番号とは、有効ブロック内(或いは有効ブ
ロックから代替された代替ブロック)の各セクタにユニ
ークに付けられた番号である。LBAセクタ番号は、論
理ブロック番号が0のブロックの先頭セクタから、昇順
に付けられている。
複数のセクタに亘って記録される。FATは、ユーザ領
域で扱われるファイルの連結状態をクラスタ単位で表し
ている。
ラスタ単位で管理されているが、1つのファイルの本体
が複数のクラスタに亘る場合には、1つのクラスタを最
後まで読み出した後に、次のクラスタを読み出さなけれ
ばならない。しかしながら、つぎのクラスタは、必ずし
も物理的に連続する位置に記録されているとは限らな
い。そのため、ホスト機器2は、メディア上に記録され
ているデータに対してアクセスを行う場合、ある1つの
クラスタに続くクラスタが、どのクラスタであるかを示
す情報が必要となる。このような情報が記録されている
のが、FATである。
タ数と同じだけの、格納領域が設けられて構成されてい
る。メディア上に存在する全てのクラスタには、02
(16進数)から始まるクラスタ番号が付けられてい
る。FAT内の各格納領域には、クラスタ番号が一義的
に割り当てられる。各格納領域には、自己が割り当てら
れているクラスタに接続した次のクラスタの番号が格納
される。このため、あるクラスタに接続される次のクラ
スタを見つけ出したい場合には、そのクラスタが割り当
てられている格納領域に格納されている番号を参照すれ
ばよい。
プのために2つのFAT(FAT1,FAT2)を記録
している。また、1つのFATの物理的なデータサイズ
は、メディア内のクラスタ数が変化しないため、データ
内容が更新したとしても必ず一定となる。
ィレクトリに配置される各ファイル及びサブディレクト
リのエントリ情報が記述される。ルートディレクトリエ
ントリは、FATが記録された最終セクタに続く次のセ
クタから記録される。1つのエントリ情報のバイト数は
規定値であり、且つ、ルートディレクトリに配置される
エントリ数も規定値となる。そのため、ルートディレク
トリエントリのデータサイズは、必ず一定となる。な
お、MS−DOS互換フォーマットの拡張型であるFAT3
2ファイルシステムではルートディレクトリエントリの
特別扱いは廃止され、ルートディレクトリエントリもク
ラスタの管理化におかれる。
のファイル管理データに続く次のセクタから、最初のク
ラスタ(クラスタ番号“02”)が開始される。すなわ
ち、ルートディレクトリエントリが記録された最終セク
タの次のセクタ以降が、ユーザにより生成された実際の
ファイルが記録される領域となる。従って、本メモリカ
ード1では、このクラスタ番号02の最初のセクタが、
必ず、ブロックの先頭セクタとなるように、上記のファ
イル管理データが記録される。本メモリカード1では、
ユーザ領域内のいずれかのブロックの開始セクタのLB
Aセクタ番号が、アトリビュート情報内の「ブロック境
界の開始セクタ番号」に記述される。
商標)方式と呼ばれるフォーマットを本メモリカード1
に適用してもよい。スーパーフロッピー方式では、上述
したMBRにあたる管理データが存在せず、PBRがユ
ーザ領域の先頭に記録される。本発明は、MS−DOS
互換フォーマットに限らず、スーパーフロッピー方式の
ようなMBRが存在しないフォーマットにも適用するこ
とができる。
記録処理 つぎに、ホスト機器2によるメモリカード1の初期化処
理、並びに、データ記録処理について説明する。
器2のオペレーションシステムから参照可能とするに
は、メモリカード1をMS−DOSのファイルシステム
で初期化する必要がある。初期化処理は、少なくともフ
ァイル管理データ(MBR,PBR,FAT,ルートデ
ィレクトリエントリ)の記録を行えばよい。初期化処理
は、通常、メモリカード1の工場出荷時に行われている
が、必要に応じてユーザが行うこともできる。
うには、2つの方法がある。第1の方法は、書き込み用
のコントロールコマンドを用いて必要なデータを所定の
セクタに書き込んでいく方法である。第2の方法は、初
期化用のコントロールコマンドを用いる方法である。
にあたり、まず、コントロールコマンドについて説明を
する。
ローラ16に対して、ホスト機器2から動作制御コマン
ドが転送されることが、インタフェースプロトコル上で
定められている。コントロールコマンドは、ホスト機器
2からTPCの中のコマンドセット命令によりレジスタ
回路13内のコマンドレジスタに格納される。メモリI
/Fコントローラ16は、コマンドレジスタ内にコント
ロールコマンドが格納されると、そのコントロールコマ
ンドに対応した動作制御を実行する。
発性半導体メモリ17からデータバッファ回路14へデ
ータを読み出すコマンド、データバッファ回路14から
不揮発性半導体メモリ17へデータを書き込むコマン
ド、不揮発性半導体メモリ17上のデータを消去するコ
マンド、本メモリカード1を工場出荷状態に戻すフォー
マットコマンド、メモリカード1の発振器18の動作を
停止させるスリープコマンド等がある。
す。
モリ17のユーザエリアの指定アドレスからデータを連
続的に、読み出していく命令である。メモリI/Fコン
トローラ16は、このREAD_DATAコマンドが与えられる
と、レジスタ回路13内のアドレスレジスタに格納され
ているアドレスを参照し、不揮発性半導体メモリ17上
のアドレスに対してアクセスを行い、このアドレスから
データを読み出していく。読み出したデータは、一旦デ
ータバッファ回路14へ転送する。メモリI/Fコント
ローラ16は、データバッファ回路14が一杯となる
と、すなわち、512バイト分データを読み出すと、ホ
スト機器2に対して転送要求の割り込みを発行する。そ
して、ホスト機器2によってデータバッファ回路14内
のデータが読み出されると、続くデータを不揮発性半導
体メモリ17からデータバッファ回路14へ転送してい
く。メモリI/Fコントローラ16は、レジスタ回路1
3内のデータカウントレジスタに格納されているデータ
数分データを読み出すまで、以上の処理を繰り返す。
路14に格納されているデータを、不揮発性半導体メモ
リ17のユーザエリアの指定アドレスからデータを連続
的に記録していく命令である。メモリI/Fコントロー
ラ16は、WRITE_DATAコマンドが与えられると、レジス
タ回路13内のデータアドレスレジスタに格納されてい
るアドレスを参照し、不揮発性半導体メモリ17上のア
ドレスに対してアクセスを行い、このアドレスからデー
タを書き込んでいく。書き込むデータは、データバッフ
ァ回路14に格納されているデータである。メモリI/
Fコントローラ16は、データバッファ回路14内が空
となると、すなわち、512バイト分データを書き込む
と、ホスト機器2に対して転送要求の割り込みを発行す
る。そして、ホスト機器2によってデータバッファ回路
14内にデータが書き込まれると、続くデータをデータ
バッファ回路14から不揮発性半導体メモリ17へ書き
込んでいく。メモリI/Fコントローラ16は、レジス
タ回路13内のデータカウントレジスタに格納されてい
るデータ数分データを書き込むまで、以上の処理を繰り
返す。
モリ17からアトリビュート情報を読み出す命令であ
る。メモリI/Fコントローラ16は、このREAD_ATRBが
与えられると、不揮発性半導体メモリ17内のアトリビ
ュート情報を読み出して、データバッファ回路14に転
送する。
17からアトリビュート情報を読み出し、このアトリビ
ュート情報内の“MBR Values”及び“PBR Values”を読
み出し、その値に従い、不揮発性半導体メモリ17内に
MBR,PBR,FAT,ルートディレクトリエントリ
を書き込んでいく。
る。
場合には、ホスト機器2は、READ_ATRBコマンドを用い
て、アトリビュート情報内の“MBR Values”及び“PBR
Values”を読み出す。そして、読み出した“MBR Value
s”及び“PBR Values”に記述されている値を参照し、
MBR,PBR,FAT,ルートディレクトリを生成す
る。そして、さらに、“MBR Values”及び“PBR Value
s”に記述されている所定のセクタに対して、WRITE_DAT
Aコマンドを用いて、生成したMBR,PBR,FA
T,ルートディレクトリエントリを書き込んでいく。こ
のような処理を行うことによって、メモリカード1が初
期化され、ホスト機器2により参照可能となる。
ィレクトリエントリの値は、アトリビュート情報内の
“MBR Values”及び“PBR Values”に従わず、ホスト機
器2が独自に生成してもよい。
場合には、ホスト機器2は、FORMATコマンドをホスト機
器2のメモリI/Fコントローラ16に与える。メモリ
I/Fコントローラ16は、FORMATコマンドが与えられ
ると、アトリビュート情報内の“MBR Values”及び“PB
R Values”を読み出す。そして、メモリI/Fコントロ
ーラ16は、読み出した“MBR Values”及び“PBR Valu
es”に記述されている値に基づき、“MBR Values”及び
“PBR Values”に記述されている所定のセクタに対し
て、不揮発性半導体メモリ17に対してMBR,PB
R,FAT,ルートディレクトリエントリを書き込んで
いく。このような処理を行うことによって、メモリカー
ド1が初期化され、ホスト機器2により参照可能とな
る。
スト機器2が書き込み用のコマンド(WRITE_DATAコマン
ド)を用いて、ホスト機器2自身が生成したパラメータ
を書き込んでいって初期化を行う方法と、ホスト機器2
が初期化用のコマンド(FORMATコマンド)を用いて、メ
モリカード1が自動的に初期化を行う方法との2種類の
初期化を選択的に行うことが可能となる。ホスト機器2
では、メモリカード1に対して初期化を行う場合に、初
期化用のコマンド(FORMATコマンド)を用いることがで
きるので、各バージョンや規格毎に対応した専用のパラ
メータや初期化処理プログラムを内蔵する必要がなくな
り、容易に初期化を行うことができる。
からメモリカード1に対してデータを記録する場合の動
作について、図7を参照して説明をする。
トに装着されると、アトリビュート情報を読み出すコマ
ンド(READ_ATRBコマンド)を用いて、アトリビュート
情報内の“System information”から、「1ブロックに
含まれるセクタ数」及び「ブロック境界の開始セクタ番
号」を読み出す(ステップS11)。
録動作が開始されるまで、処理を待機する(ステップS
12)。
在の記録モードが、リアルタイム記録モードであるか、
通常記録モードであるかを判断する(ステップS1
3)。
はステップS14に進み、リアルタイム記録モードであ
る場合にはステップS15に進む。
えば、動画像信号の実時間記録を行う場合等の記録デー
タの生成処理に対してデータ記録処理が追従しなければ
ならないような記録処理や、大容量データの記録処理な
どの高速記録が要求される記録処理の場合に、適用され
るモードである。それに対して、通常記録モードとは、
例えば、静止画像信号の記録を行う場合等の高速記録が
要求されない場合の記録モードでである。リアルタイム
記録と通常記録のモード選択は、ユーザが手動で設定し
てもよいし、ホスト機器2が記録するデータに合わせて
自動選択してもよい。
記録処理を行う。すなわち、FATを参照してクラスタ
単位で空き領域を検索し、見つけ出した空き領域に順次
データを記録していく。
1ブロック分連続した空き領域を見つけ出し、1ブロッ
ク分連続して空き領域があれば、そのブロックに対して
連続してデータを記録する。すなわち、空きクラスタが
あったとしても、その空きクラスタが含まれているブロ
ックの他のクラスタに、既にデータが記録されていれ
ば、その空きクラスタに対してはデータを記録しない。
例えば、1ブロックが4クラスタで構成されていれば、
4クラスタ単位で空きブロックに対してデータを記録し
ていく。
ーマット上のブロックの認識をすることができないが、
本メモリカード1では、ブロックの境界位置が必ずクラ
スタの境界位置となるように論理フォーマットが形成さ
れている。そのため、1ブロック内のクラスタ数(或い
はセクタ数)とブロックの境界のクラスタ番号(或いは
LBAセクタ番号)がわかれば、論理フォーマット上か
らブロックを認識することができる。従って、ホスト機
器2は、1ブロック内のクラスタ数並びにブロックの先
頭クラスタの位置を、ステップS11で参照した「1ブ
ロックに含まれるセクタ数」及び「ブロック境界の開始
セクタ番号」から判断することができる。
すれば、クラスタのサイズより消去ブロックのサイズの
方が大きいメディアに対しても、特殊なファイルシステ
ムを用いることなく、ブロック単位でデータを記録する
ことが可能となる。このため、このリアルタイム記録モ
ードでは、記録済みデータを保護するために必要となる
ガベッジコレクションが発生することなく、データが記
録される。従って、通常にクラスタ単位で記録をするよ
りも、高速に記録することが可能となる。
タの記録前或いは記録中に、メディア内の空き容量を確
認することが可能である。ホスト機器2は、通常記録モ
ードが選択されている場合には、FATから単純にあき
クラスタ数を検出して、空き容量を算出する。一方、リ
アルタイム記録モードが選択されている場合には、FA
Tから全てのクラスタが未記録であるブロックを検出し
て、そのブロック数から空き容量を算出する。
す。以下説明するフォーマット例は、全容量が64Mバ
イト、セクタサイズが512バイト、クラスタサイズが
32Kバイト、1ブロックのサイズが128Kバイト、
1つのFATを記録するために必要とするセクタ数が8
個であるメモリカード1に対するものである。従って、
1クラスタが64セクタから構成され、1ブロックが4
クラスタから構成されている。なお、本例では、MS−
DOSのタイプとして、総クラスタ数が4085を超え
る場合に用いられるFAT16を適用した場合について
説明をする。FAT16では、FAT内の各クラスタに
割り当てられるバイト数が、2バイト(16ビット)で
ある。
メディアイメージを示す。図9に、第1の具体例の各パ
ラメータの値を示す。図10に第1の具体例のMBRの
記述内容を示す。図11に第1の具体例のPBRの記述
内容を示す。
ート領域に関わらず、メディア内の全有効ブロックに対
してユニークに付けられた番号である。LBAセクタ番
号は、先頭セクタが0とされ、以後、1ずつインクリメ
ントされている。ブロック番号は、各有効ブロックに付
けられた論理ブロック番号である。ブロック番号は、先
頭ブロックが0とされ、以後、1ずつインクリメントさ
れている。なお、有効ブロックが代替された場合には、
代替されたブロックに対して、LBAセクタ番号及びブ
ロック番号が付けられる。
号0の先頭セクタ(LBAセクタ番号0)に記録され
る。PBRは、ブロック番号1のLBAセクタ番号46
2のセクタに記録される。FAT1及びFAT2は、ブ
ロック番号1のLBAセクタ番号464〜479のセク
タに記録される。ルートディレクトリエントリは、ブロ
ック番号1のLBAセクタ番号480〜511のセクタ
に記録される。
ートディレクトリエントリが記録されることによって、
ユーザにより生成されたファイルが記録される先頭のセ
クタ(クラスタ2の先頭セクタ)は、ブロック2の先頭
セクタ(LBAセクタ番号512)から記録されること
となる。この結果、ブロックの境界位置が、クラスタの
境界位置に一致した論理フォーマットとされることにな
る。
のメディアイメージを示す。図13に、第2の具体例の
各パラメータの値を示す。図14に第2の具体例のMB
Rの記述内容を示し、図15に第2の具体例のPBRの
記述内容を示す。
ート領域に関わらず、メディア内の全有効ブロックに対
してユニークに付けられた番号である。LBAセクタ番
号は、先頭セクタが0とされ、以後、1ずつインクリメ
ントされている。ブロック番号は、各有効ブロックに付
けられた論理ブロック番号である。ブロック番号は、先
頭ブロックが0とされ、以後、1ずつインクリメントさ
れている。なお、有効ブロックが代替された場合には、
代替されたブロックに対して、LBAセクタ番号及びブ
ロック番号が付けられる。
号0の先頭セクタ(LBAセクタ番号0)に記録され
る。PBRは、ブロック番号1のLBAセクタ番号33
5のセクタに記録される。FAT1及びFAT2は、ブ
ロック番号1のLBAセクタ番号336〜351のセク
タに記録される。ルートディレクトリエントリは、ブロ
ック番号1のLBAセクタ番号352〜383のセクタ
に記録される。
ートディレクトリエントリが記録されることによって、
ユーザにより生成されたファイルが記録される先頭のセ
クタ(クラスタ2の先頭セクタ)は、ブロック1のLB
Aセクタ番号384から記録されることとなる。この結
果、ブロックの境界位置が、クラスタの境界位置に一致
した論理フォーマットとされることになる。
上のように、第1の具体例と、第2の具体例は、ブロッ
ク境界位置がクラスタ境界位置となっており、ともにホ
スト機器2側から、ブロック単位の一括記録ができる、
つまり、4クラスタ単位で記録ができる。
は、先頭の8バイトが“F8FF FFFF”の規定値
となっている。また、FAT16のフォーマットでは、
9バイト目から4バイトずつ各クラスタの領域が定めら
れている。最初のクラスタのクラスタ番号は、“2”で
ある。なお、本例では、1セクタあたりのバイト数が5
12バイトである。このため、FATの第1セクタに
は、クラスタ番号2〜クラスタ番号127までのクラス
タの領域が形成されることとなる。
6に示すように、クラスタ番号02,03,04,05
でブロック2が構成され、クラスタ番号06,07,0
8,09でブロック3が構成され、クラスタ番号0a,
0b,0c,0dでブロック4が構成され、以後、4ク
ラスタごとに1つのブロックが構成される。また、第1
の具体例のフォーマットの場合、FATの先頭セクタ
は、ブロック33の2番目のクラスタ(クラスタ7f)
で終了している。そして、FATの2番目のセクタは、
ブロック33の3番目のクラスタ(クラスタ80)から
開始されている。つまり、第1の具体例のフォーマット
では、FAT内で表されているブロックの境界位置と、
FATの実際のセクタ位置とが一致していない。
トの場合、図17に示すように、クラスタ番号02、0
3でブロック1が構成され、クラスタ番号04,05,
06,07でブロック2が構成され、クラスタ番号0
8,09,0a、0bでブロック3が構成され、クラス
タ番号0c,0d,0e,0fでブロック4が構成さ
れ、以後、4クラスタごとに1つのブロックが構成され
る。また、第2の具体例のフォーマットの場合、FAT
の先頭セクタは、ブロック32の4番目のクラスタ、即
ち、ブロック内の最後のクラスタ(クラスタ7f)で終
了している。そして、FATの2番目のセクタは、ブロ
ック33の最初のクラスタから開始されている。つま
り、第2の具体例のフォーマットでは、FAT内で表さ
れているブロックの境界位置と、FATの実際のセクタ
位置とが一致している。
されたブロックの境界とが一致していない場合、例え
ば、セクタ境界にあるブロックのクラスタ情報を読み出
す場合、2つのセクタを読まなければならない。それに
対して、FATの実際のセクタ境界と、FATで表され
たブロックの境界とが一致している場合、セクタ境界に
あるブロックのクラスタ情報を読み出す場合であって
も、1つのセクタのみを読み出せばよい。
も、第2の具体例のフォーマットの方が、ホスト機器2
側でのファイル管理が容易となる。
録)また、第1の具体例と第2の具体例とは両者とも、
MBRが、単独のブロックに記録されている。つまり、
MBRが、PBR,FAT,ルートディレクトリエント
リとは異なるブロックに記録されている。このように、
MBRを単独のブロックに記録することによって、フラ
ッシュメモリのような一括消去単位が定められたメディ
アの場合、ファイルの安全性が確保される。つまり、書
き換えの可能性があるPBR,FAT,ルートディレク
トリエントリや、実データとは異なるブロックに記録さ
れているため、MBRを書き換える必要がなくなり、フ
ァイルの安全性が確保される。
ートディレクトリとを異なるブロックに記録すること
は、本メモリカード1のような、ブロックサイズがクラ
スタサイズよりも大きい場合でなくても適用することが
できる。
R,FAT,ルートディレクトリエントリは、ブロック
位置に関わらず、セクタ単位で連続して記録される。つ
まり、MBRがセクタ0、PBRがセクタ1のセクタに
記録される。
イト、ブロックサイズが16Kバイトといったような、
ブロックサイズよりクラスタサイズの方が小さいメモリ
カードである場合には、図19に示すように、MBRを
セクタ番号0のセクタに記録し、PBRをセクタ番号4
7のセクタに記録すればよい。
ロックサイズが16Kバイトといったような、ブロック
サイズとクラスタサイズとが一致するメモリカードであ
る場合には、図20に示すように、MBRをセクタ番号
0のセクタに記録し、PBRをセクタ番号79のセクタ
に記録すればよい。
単位で一括消去される不揮発性の半導体メモリと、シス
テム情報記憶部とを備え、このシステム情報記憶部に、
1つのブロック内のセクタ数と、ブロックの境界位置の
セクタの論理アドレスを示す情報とが格納されている。
るデータのアクセス単位の最大サイズが、当該半導体メ
モリの消去ブロックサイズよりも小さいファイルシステ
ムが適用された場合であっても、いわゆるガベッジコレ
クションを発生させずに、データを記録することができ
る。
ードの外観斜視図である。
をするためのインタフェース機能の構成図である。
を示す図である。
チャートである。
メディアイメージを示す図である。
各パラメータの値を示す図である。
のMBRの記述内容を示す図である。
のPBRの記述内容を示す図である。
のメディアイメージを示す図である。
の各パラメータの値を示す図である。
のMBRの記述内容を示す図である。
のPBRの記述内容を示す図である。
のFATの状態を示す図である。
のFATの状態を示す図である。
図である。
さいメモリカードのメディアイメージを示す図である。
メモリカードのメディアイメージを示す図である。
路、14 データバッファ回路、16 メモリI/Fコ
ントローラ、17 不揮発性半導体メモリ
Claims (8)
- 【請求項1】 ホスト機器に対して着脱自在に取り付け
られるリムーバブルなデータ記憶装置において、 記録されているデータが所定のデータ量のブロック単位
で一括消去される不揮発性の半導体メモリと、 本装置の内部情報が記録されたシステム情報記憶部とを
備え、 上記半導体メモリの記録領域には、ユーザによってデー
タが記録される領域であるユーザ領域が設けられ、 上記ユーザ領域は、データ読み書き単位であるセクタ毎
に論理アドレスを設定して記録データを管理するととも
に物理的に連続する所定数のセクタから構成されるクラ
スタ単位で記録データの連結関係を管理する論理フォー
マットに対応した、ファイル管理データが記録され、こ
の論理フォーマットに基づきホスト機器からアクセスが
され、 上記システム情報記憶部には、1つのブロック内のセク
タ数と、ブロックの境界位置のセクタの論理アドレスを
示す情報とが格納されていることを特徴とするデータ記
憶装置。 - 【請求項2】 上記ブロックのサイズは、上記クラスタ
のサイズのn倍(nは2以上の整数)とされ、 上記ユーザ領域内の各ブロックの先頭のセクタは、上記
クラスタの先頭のセクタと一致するように論理フォーマ
ットが形成されていることを特徴とする請求項1記載の
データ記憶装置。 - 【請求項3】 上記ファイル管理データは、当該ユーザ
領域の先頭の論理アドレスのセクタに記録されるマスタ
ーブートレコード(MBR)と、当該ユーザ領域に形成さ
れる各パーティションの先頭の論理アドレスのセクタに
記録されるパーティションブートレコード(PBR)と、
各PBRの次の論理アドレスのセクタから複数のセクタに
亘り記録されるファイルアロケーションテーブル(FA
T)と、各FATの次の論理アドレスのセクタから複数のセ
クタに亘り記録されるルートディレクトリエントリとか
ら構成され、 上記MBRには、PBRが記録されたセクタの論理アドレスが
記述されており、 上記PBRには、当該PBRが記録されているパーティション
に関する情報が記述されており、 上記FATには、当該クラスタの次に接続されるクラスタ
を特定する連結情報が格納される領域が、パーティショ
ン内の全クラスタに対応して設けられており、 上記ルートディレクトリエントリには、最上位のディレ
クトリに配置されるファイル及びサブディレクトリのエ
ントリ情報が記述され、 各パーティションに記録される上記実体データは、上記
ルートディレクトリエントリの次のセクタから記録され
ることを特徴とする請求項2記載のデータ記憶装置。 - 【請求項4】 上記ファイル管理データは、当該ユーザ
領域の先頭の論理アドレスのセクタに記録されるパーテ
ィションブートレコード(PBR)と、PBRの次の論理アドレ
スのセクタから複数のセクタに亘り記録されるファイル
アロケーションテーブル(FAT)と、FATの次の論理アド
レスのセクタから複数のセクタに亘り記録されるルート
ディレクトリエントリとから構成され、 上記PBRには、当該PBRが記録されているパーティション
に関する情報が記述されており、 上記FATには、当該クラスタの次に接続されるクラスタ
を特定する連結情報が格納される領域が、パーティショ
ン内の全クラスタに対応して設けられており、 上記ルートディレクトリエントリには、最上位のディレ
クトリに配置されるファイル及びサブディレクトリのエ
ントリ情報が記述され、 パーティションに記録される上記実体データは、上記ル
ートディレクトリエントリの次のセクタから記録される
ことを特徴とする請求項2記載のデータ記憶装置。 - 【請求項5】 上記ファイル管理データは、当該ユーザ
領域の先頭の論理アドレスのセクタに記録されるマスタ
ーブートレコード(MBR)と、当該ユーザ領域に形成さ
れる各パーティションの先頭の論理アドレスのセクタか
ら複数セクタに亘って記録されるパーティションブート
レコード(PBR)と、各PBRに続く論理アドレスのセクタ
から複数のセクタに亘り記録されるファイルアロケーシ
ョンテーブル(FAT)とから構成され、 上記MBRには、PBRが記録されたセクタの論理アドレスが
記述されており、 上記PBRには、当該PBRが記録されているパーティション
に関する情報が記述されており、 上記FATには、当該クラスタの次に接続されるクラスタ
を特定する連結情報が格納される領域が、パーティショ
ン内の全クラスタに対応して設けられており、 上記ルートディレクトリエントリには、最上位のディレ
クトリに配置されるファイル及びサブディレクトリのエ
ントリ情報が記述され、上記ルートディレクトリエント
リの次のセクタから記録されることを特徴とする請求項
2記載のデータ記憶装置。 - 【請求項6】 上記論理フォーマットは、1つのブロッ
クに記録される連続したn個のクラスタに対する連結情
報の記録領域が、1つのセクタ内に完結して形成される
ように、設定されていることを特徴とする請求項4記載
のデータ記憶装置。 - 【請求項7】 上記システム情報記憶部には、PBRが記
録される論理セクタが格納されていることを特徴とする
請求項6記載のデータ記憶装置。 - 【請求項8】 上記システム情報記憶部は、半導体メモ
リの記録領域上に形成されていることを特徴とする請求
項1記載のデータ記憶装置。
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