JP2003308107A - ノイズ発生源特定装置 - Google Patents

ノイズ発生源特定装置

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JP2003308107A
JP2003308107A JP2002111037A JP2002111037A JP2003308107A JP 2003308107 A JP2003308107 A JP 2003308107A JP 2002111037 A JP2002111037 A JP 2002111037A JP 2002111037 A JP2002111037 A JP 2002111037A JP 2003308107 A JP2003308107 A JP 2003308107A
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Japan
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noise
equipment
time
noise detection
facility
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JP2002111037A
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Shinobu Endo
忍 遠藤
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

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  • General Factory Administration (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズの発生源を容易に特定できるようにす
る。 【解決手段】 IDタグ110Aには、発生したノイズ
を検出するノイズ検出手段と、ノイズが検出された時刻
を蓄積するノイズ検出時刻蓄積手段と、蓄積されたノイ
ズ検出時刻を送信するノイズ検出時刻送信手段とが設け
られ、IDコントローラ50には、各設備10、20、
30の動作状態を監視する設備動作状態監視手段と、各
設備の動作状態に変化が生じた時の時刻をその動作状態
とともに蓄積する設備動作状態変化時刻蓄積手段と、I
Dタグ110Aから送信されたノイズ検出時刻を受信す
るノイズ検出時刻受信手段と、ノイズ検出時刻、設備動
作状態変化時刻および各設備の動作状態からノイズ発生
源となった設備を特定するノイズ発生設備特定手段とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノイズの発生源を
特定することができるノイズ発生源特定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の製造工場内では、大型のインバ
ータを用いた制御装置や大容量の溶接機が設置されてい
る。インバータは高速度で電流をスイッチングするため
に、電波に準じた高周波ノイズが発生する。また、溶接
機は非常に大きな電流を流すためその流し始めと流し終
わりで非常に強い磁界を生ずる。これら、高周波ノイズ
や強い磁界は、空気やケーブルなどの媒体を伝わって他
の設備の動作に障害を与えることがある。
【0003】最近の設備にはコンピュータが搭載され、
その動作電圧は非常に低くなってきている。また、設備
相互間も生産情報の授受のためケーブルで接続してい
る。このため、設備やケーブルはノイズの影響を受けや
すくなっている。それぞれの設備やケーブルにはノイズ
対策を施してあるが、完全にノイズを遮断することは難
しい。
【0004】ノイズによる誤動作が設備に発生した場
合、誤った生産指示が出されることがあり、これによっ
てワーク故障の発生や設備トラブルが起きて大きな損害
が生じることがある。ノイズは通常不定期に発生するた
め、その発生源の特定は非常に困難である。
【0005】このため、一般的には、工場内にノイズの
発生源を解析するためのアナライザを設置している。こ
のアナライザによってノイズがどこで発生したのかを解
析し、その解析結果をノイズの障害対策に役立ててい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにアナライザによってノイズ源を解析する従来の方法
では、次のような問題がある。
【0007】まず、アナライザによってノイズ源を解析
するには、ノイズの影響を受けると思われるすべての制
御盤、I/Oケーブルを対象にノイズの影響の有無を調
査する必要があり、調査対象が多すぎてその解析に多く
の工数を要する。
【0008】また、アナライザによって得られた波形の
どの部分が設備に悪影響を与えたのか、ノイズが発生し
たときにどの設備が悪影響を受けた(誤動作した)の
か、誤動作した設備がどの動作モードで作動していたの
かなどを特定することが難しい。
【0009】さらに、広範囲に渡ってノイズが影響して
いる場合や、複数の設備からさまざまなタイミングでノ
イズが発生している場合には、ノイズ同士の複合や相殺
が生じ、ノイズ源の特定が困難になる。
【0010】本発明は、このような従来の問題点を解消
するために成されたものであり、既存の生産設備のハー
ドウェアをそのまま用いそのハードウェアの動作に若干
の変更を加えるだけでノイズの発生源を特定することが
できるノイズ発生源特定装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決し、
目的を達成するため、発明にかかるノイズ発生源特定装
置は、ノイズが発生している設備を特定するためのノイ
ズ発生源特定装置であって、発生したノイズを検出する
ノイズ検出手段と、前記ノイズが検出された時刻を蓄積
するノイズ検出時刻蓄積手段と、各設備の動作状態を監
視する設備動作状態監視手段と、前記各設備の動作状態
に変化が生じた時の時刻をその動作状態とともに蓄積す
る設備動作状態変化時刻蓄積手段と、蓄積されたノイズ
検出時刻、設備動作状態変化時刻および各設備の動作状
態からノイズ発生源となった設備を特定するノイズ発生
設備特定手段と、を有することを特徴とする。
【0012】同じく、発明にかかるノイズ発生源特定装
置は、ワークに取り付けたIDタグと前記ワークの搬送
経路に設けた複数の設備との間で生産情報の授受を行
い、前記ワークを生産する生産システムに設けられたノ
イズ発生源特定装置であって、前記IDタグは、発生し
たノイズを検出するノイズ検出手段と、前記ノイズが検
出された時刻を蓄積するノイズ検出時刻蓄積手段と、蓄
積されたノイズ検出時刻を送信するノイズ検出時刻送信
手段とを有し、各設備は、前記各設備の動作状態を監視
する設備動作状態監視手段と、各設備の動作状態に変化
が生じた時の時刻をその動作状態とともに蓄積する設備
動作状態変化時刻蓄積手段と、前記ノイズ検出時刻送信
手段から送信されたノイズ検出時刻を受信するノイズ検
出時刻受信手段と、受信したノイズ検出時刻と蓄積され
た設備動作状態変化時刻とを対比して同一時刻に動作状
態が変化した設備をノイズ発生源と特定するノイズ発生
設備特定手段とを有することを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】本発明のノイズ発生源特定装置によれ
ば、ノイズが検出された時刻と設備の動作状態が変化し
た時刻および各設備の動作状態からノイズ発生源となっ
た設備を特定するようにしたので、ノイズが検出された
時刻と設備の動作状態が変化した時刻とを対比すること
によって、ノイズ発生源となった設備を特定することが
できる。
【0014】また、本発明のノイズ発生源特定装置によ
れば、ワークに取り付けたIDタグでノイズを検出して
いるために、ワークの搬送経路のあらゆる場所でノイズ
の検出が可能となり、不定期に発生するノイズも容易に
検出できるようになる。このため、ノイズの発生源に対
して迅速な対応が可能になる。また、既存のIDタグで
ノイズを検出するので、ノイズを検出するための特別な
装置を新たに設ける必要はない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、本発
明にかかるノイズ発生源特定装置の好適な実施の形態を
詳細に説明する。図1は、本発明にかかるノイズ発生源
特定装置を備えた生産システムの概略構成図である。
【0016】この生産システムは、ミグ溶接機の動作を
制御するミグ溶接コントローラ10、インバータ溶接機
の動作を制御するインバータ溶接コントローラ20、D
L設備の動作を制御するDLコントローラ30、生産シ
ステム内の情報を円滑に流通させるために設けられた海
賊船コントローラ40を有している。
【0017】さらにこの生産システムは、ワーク100
A、100Bに取り付けられているIDタグ110A、
110Bと通信し、生産情報、ノイズ検出時刻などの情
報を授受するIDコントローラ50、60、70を有し
ている。
【0018】これらのコントローラ10〜70およびこ
れらのコントローラによって制御される生産機械を本明
細書では設備と称している。
【0019】各コントローラ10〜70には、他のすべ
ての設備の動作モード情報を取得する設備動作モード情
報取得部10A〜70Aが設けられている。すべての設
備動作モード情報取得部10A〜70Aはネットワーク
回線200で相互に接続され、このネットワーク回線2
00を設備の動作モード情報がサイクリックに伝送され
る。各設備動作モード情報取得部10A〜70Aは、こ
の動作モード情報の伝送を常に監視し取得する。
【0020】動作モード情報は、単に、どの設備がどの
ような作業を行ったのかという作業履歴に関する情報だ
けではなく、その作業を開始した時点や終了した時点の
情報やどの設備がどのようなトラブルを発生したかとい
った設備トラブル情報も含まれる。つまり各設備の動作
状態が変化した時点の情報や各設備がトラブルを起こし
た時点の情報も含まれる。この動作モード情報は、設備
の動作状態が変化した時の時刻とともに、また、設備が
トラブルを起こした時の時刻とともに蓄積される。
【0021】なお、図1では、インバータ溶接機などの
設備を制御するコントローラと、IDコントローラと、
設備動作モード情報取得部をそれぞれ別々に設けている
が、設備を制御するコントローラ内にIDコントローラ
と設備動作モード情報取得部を内蔵させても良い。
【0022】ID110A、110Bは、通常は、ワー
ク100A、100Bの生産に必要な生産情報を各ID
コントローラ50〜70との間で授受するものである
が、本発明では、このID110A、110Bを、周辺
で発生したノイズを検出するノイズ検出手段としても用
いている。ノイズであるか否かは、検出された信号がI
D110A、110Bで解読可能であるか否かによって
判断する。ID110A、110Bで解読不可能な信号
はすべてノイズとみなしている。
【0023】ワーク100A、100Bは、図示してい
ないが、あらかじめ定められた搬送経路上を移動しなが
ら生産されて行く。したがって、IDタグ110A、1
10Bもこの搬送経路上を移動することになり、搬送経
路の周辺に設置されている設備からは比較的高い確率で
ノイズの検出ができる。生産ラインの規模にもよるが、
一般的に、搬送経路上には十台単位のワークが搬送され
ているから、ノイズ検出の確率は高い。
【0024】図2は、IDコントローラ50の構成を示
すブロック図である。なお、IDコントローラ60、7
0もIDコントローラ50の構成と同一である。
【0025】IDコントローラ50には、その外部に、
IDタグ110Aとの間でワーク100Aの生産に必要
な生産情報、またはノイズ検出時刻を授受するためのア
ンテナ51が設けてある。
【0026】IDコントローラ50は、ネットワーク回
線200に伝送する設備動作モード情報を取得するため
のI/O52、すべてのIDタグおよび他のIDコント
ローラと同期して正確に時刻を刻む時計53、取得した
設備動作モード情報に基づいて各設備の動作状態を認識
する設備動作モード認識部54、取得した設備動作モー
ド情報に基づいて各設備で発生したトラブルを認識する
設備トラブル認識部55、アンテナ51を介してIDタ
グ110Aとの間で生産情報やノイズ検出時刻を送受信
する通信回路56、通信回路56の通信実績を記憶する
通信実績ファイル57、設備動作モード認識部54で認
識された各設備の動作状態、設備トラブル認識部55で
認識された各設備で発生したトラブルおよび特定された
ノイズ源となった設備に関する情報をノイズ源特定情報
として記憶するノイズ源特定情報ファイル58、ノイズ
検出時刻をノイズ検出情報履歴として記憶するノイズ検
出情報ファイル59、ノイズ検出時刻、設備動作状態変
化時刻および各設備の動作状態からノイズ発生源となっ
た設備を特定し、またはノイズ検出時刻の送信を要求す
るノイズ源特定処理部65を有している。
【0027】ノイズ源特定情報ファイル58には、設備
動作モード認識部54で認識された各設備の動作状態お
よび設備トラブル認識部55で認識された各設備で発生
したトラブルが蓄積され記憶されるが、具体的にはこの
ファイルには、図3に示すような形態で各設備の動作状
態や各設備で発生したトラブルが記憶されている。
【0028】この図によれば、例えば、設備Aの場合、
動作モードがDL低速切替に変わったのは、11時12
分30秒〜11時13分00秒までの30秒間であるこ
とがわかる。また、設備Cの場合、11時12分35秒
に溶接打点異常のトラブルが発生したことがわかる。
【0029】さらに、ノイズ源特定情報ファイル58に
は、ノイズ源特定処理部65で特定されたノイズ源とな
った設備に関する情報、すなわちノイズ源特定情報が蓄
積され記憶されるが、具体的にはこのファイルには、図
4に示すような形態でノイズ源となった設備に関する情
報が記憶される。
【0030】ノイズ検出情報ファイル59には、IDタ
グ110A、110Bから受信したノイズ検出時刻をノ
イズ検出情報履歴として記憶している。具体的にはこの
ファイルには、図5に示すような形態でノイズ検出情報
履歴が記憶されている。このノイズ検出情報は、ノイズ
検出開始時刻とノイズ検出終了時刻からなる。ノイズ検
出情報履歴は、このノイズ検出時刻をノイズの検出の度
に蓄積した情報である。
【0031】この図によれば、例えば、設備Aの動作モ
ードがDL下降低速切替であったときに設備トラブルが
発生したこと、この設備トラブル、すなわち設備Cの溶
接打点異常は11時12分35秒に発生したこと、この
ときにノイズが検出され、設備Aがノイズ発生源であっ
たことがわかる。つまり、設備Cの溶接打点異常は、設
備AのDL下降低速切替中に発生したノイズで引き起こ
されたことがわかる。
【0032】同様に、設備FのI/O異常は、設備Cの
溶接中に電源ラインのノイズで引き起こされたことがわ
かる。
【0033】以上の構成において、設備動作モード情報
取得部10A〜70A、I/O52および設備動作モー
ド認識部54は設備動作状態監視手段として機能し、時
計53、設備動作モード認識部54およびノイズ源特定
情報ファイル58は、設備動作状態変化時刻蓄積手段と
して機能する。
【0034】また、アンテナ51および通信回路56
は、ノイズ検出時刻受信手段、送受信手段、ノイズ検出
時刻送信要求手段として機能し、ノイズ源特定情報ファ
イル58、ノイズ検出情報ファイル59、ノイズ源特定
処理部65は、ノイズ発生設備特定手段として機能す
る。
【0035】さらに、アンテナ51、通信回路56およ
びノイズ源特定処理部65は、ノイズ検出時刻送信要求
手段として機能する。
【0036】図6は、IDタグ110Aの構成を示すブ
ロック図である。なお、IDタグ110BもIDタグ1
10Aの構成と同一である。
【0037】IDタグ110Aには、その外部に、コン
トローラ50のアンテナ51との間でワーク100Aの
生産に必要な生産情報、またはノイズ検出時刻を授受す
るためのアンテナ112が設けてある。このアンテナ1
12は、ノイズを検出するノイズ検出手段として機能す
る。
【0038】ID110A内には、他のIDタグおよび
すべてのIDコントローラと同期して正確に時刻を刻む
時計114、ノイズを検出したときの時刻を、ノイズ検
出開始時刻とノイズ検出終了時刻とに分けて、ノイズ検
出情報履歴として記憶するノイズ検出時刻記憶部11
6、ワーク100Aの生産に必要な生産情報、または蓄
積されたノイズ検出時刻を送信する通信回路118を有
している。
【0039】なお、ノイズ検出時刻記憶部116に蓄積
されるノイズ検出情報履歴は、IDコントローラ50の
ノイズ検出情報ファイル59に記憶されているものと同
一であり、図5に示すような形態で蓄積される。このノ
イズ検出情報履歴は、ノイズが検出される度に記憶され
る。
【0040】なお、アンテナ112はノイズ検出手段と
して機能し、時計114、ノイズ検出時刻記憶部116
はノイズ検出時刻蓄積手段として機能する。また、通信
回路118は、ノイズ検出時刻送信手段、送受信手段と
して機能する。
【0041】本発明にかかるノイズ発生源特定装置の概
略の構成は以上の通りである。次に、この装置の概略の
動作を説明する。
【0042】まず、ワーク100Aの搬送中にIDタグ
110Aのアンテナ112が信号を受信すると、その信
号が解読できる信号(つまり上位コマンド)であるか否
かが判断される。解読できれば、受信した信号は生産情
報に関する信号であるので、通常通り生産情報の送受信
をする。一方、解読できない信号であれば、その信号は
ノイズであるから、そのノイズが検出された時刻を図5
のように記憶する。この記憶は、ノイズが検出される度
に行われる。記憶された情報は、IDコントローラ50
に送信される。
【0043】一方、IDコントローラ50は、設備の動
作状態を監視して、どの設備がいつからいつまでどの動
作モードで動作したのか、どの設備でどのようなトラブ
ルが発生したのか、などを図3のように記憶する。この
記憶は、すべての設備を対象に動作モードが切り替わる
度、トラブルが発生する度に行われる。
【0044】IDコントローラ50には、各設備におけ
る動作モードの変化状態とトラブルの発生状況、並びに
ノイズの検出情報履歴がわかるので、動作モードが切り
替わった時刻、ノイズの発生時刻、トラブルの発生時刻
を照合し、トラブルの発生とノイズの発生との因果関係
を調べる。ノイズが検出された時刻と同一の時刻にトラ
ブルが発生し、その時刻に動作モードが切り替わってい
る設備があれば、その設備がノイズ源である。
【0045】なお、ノイズが検出されていなくとも、I
Dタグとの交信が不能であったときにトラブルが発生し
ていれば、電源ラインからノイズが発生している可能性
が高いので、電源ラインがノイズの発生源となる。
【0046】次に、図7および図8に示すフローチャー
トに基づいて、本発明にかかるノイズ発生源特定装置の
動作を説明する。図7は、IDタグの動作を示すフロー
チャートであり、図8は、IDコントローラの動作を示
すフローチャートである。
【0047】まず、IDタグ110Aは、外部から信号
が送信されてきたか否かを判断する(S1)。信号が送
信されてこなければ(S1:NO)、外部から信号が送
信されてくるのを待ち。一方、信号が送信されてきたら
(S1:YES)、その信号を解読する。その信号が上
位コマンドの読み込みまたは書き込みコマンドであると
きには(S2:読み込みまたは書き込みコマンド)、そ
のコマンドにしたがって、IDタグとIDコントローラ
50のアンテナ51との間で生産情報を送受信する(S
3)。
【0048】また、その信号がノイズ検出履歴要求コマ
ンドであれば(S2:ノイズ検出履歴要求)、IDタグ
110Aは、記憶装置に蓄積されているノイズ検出情報
履歴を送信する(S4)。さらに、その信号が解読でき
なければ、すなわち上位コマンドでなければ(S2:N
O)、IDタグ110Aはこの信号の検出を開始した時
刻(ノイズ検出開始時刻)とこの信号が検出されなくな
った時刻(ノイズ検出終了時刻)とをノイズ検出情報と
して記憶する(S5)。そして、IDタグ110Aは、
このノイズ検出情報をIDコントローラ50に送信する
(S6)。
【0049】IDコントローラ50は、ノイズ源特定情
報ファイル58に記憶されている図3に示すような情報
から設備トラブルが生じたか否かを判断する(S1
1)。設備トラブルが発生していなければ(S11N
O)、設備トラブルが発生するまで待つ。設備トラブル
が発生してれば(S11:YES)、ノイズ検出情報フ
ァイル59に記憶されている図5に示すようなノイズ検
出情報履歴からノイズが発生したか否かを判断する(S
12)。なお、ノイズ検出情報履歴の情報が不足してい
る場合には、IDタグ110Aに蓄積されているノイズ
検出情報履歴を送信するように要求する。ノイズが検出
されているときには(S12:YES)、さらにノイズ
源特定情報ファイル58に記憶されている図4に示すよ
うな情報から、設備トラブルが発生しているときに動作
中の設備があるか否かを判断する(S13)。動作中の
設備があれば(S13:YES)、その設備をノイズの
発生源に特定し、特定した設備をノイズ源特定情報ファ
イル58に記憶させる(S14)。例えば、図4に示す
ように、設備Cにおいて溶接打点異常の設備トラブルが
あり、そのときにノイズが検出されており、そのときに
設備AがDL下降低速切替の動作モードで動作していた
ときには、設備Aがノイズ発生源であると判断される。
そしてその判断結果は、ノイズ源の欄に書き込まれる。
【0050】一方、設備トラブルがあるのにノイズが検
出されていない場合(S12:NO)、また、ノイズが
検出されていてもそのときに動作中の設備がなければ
(S13:NO)、ノイズ源特定情報ファイル58に記
憶されている図4に示すような情報から、IDタグ11
0AとIDコントローラ50とが交信不良を生じている
か否か判断する(S15)。交信不良を生じていれば
(S15:YES)、電源ラインをノイズの発生源に特
定し、特定した設備をノイズ源特定情報ファイル58に
記憶させる(S16)。例えば、図4に示すように、誤
打刻異常の設備トラブルがあり、そのときにノイズが検
出され、IDタグ110AとIDコントローラ50とが
交信不良を生じており、そのときに動作中の設備がな
く、なおかつ交信不良を生じていれば、ノイズ源は電源
ラインであると判断する。
【0051】さらに、S15のステップで、交信不良が
生じていないと判断されれば(S15:NO)、ノイズ
による設備トラブルではないので、ノイズ以外の原因で
設備トラブルが発生したものと判断し、その判断結果を
ノイズ源特定情報ファイル58に記憶させる(S1
7)。
【0052】以上のように、本発明によれば、ノイズが
検出された時刻と設備の動作状態が変化した時刻(動作
モード、設備トラブルの内容)とを対比することによっ
て、ノイズ発生源となった設備を特定することができ
る。また、ワークに取り付けたIDタグでノイズを検出
しているために、ワークの搬送経路のあらゆる場所でノ
イズの検出が可能となり、不定期に発生するノイズも容
易に検出できるようになる。さらに、既存のIDタグで
ノイズを検出するので、ノイズを検出するための特別な
装置を新たに設ける必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるノイズ発生源特定装置を備えた
生産システムの概略構成図である。
【図2】IDコントローラの構成を示すブロック図であ
る。
【図3】ノイズ源特定情報ファイルに記憶される設備動
作モードの一例を示す図である。
【図4】ノイズ源特定情報ファイルに記憶されるノイズ
源特定情報の一例を示す図である。
【図5】ノイズ検出情報ファイルに記憶されるノイズ検
出情報履歴の一例を示す図である。
【図6】IDタグの構成を示すブロック図である。
【図7】IDタグの動作を示すフローチャートである。
【図8】IDコントローラの動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
10…ミグ溶接コントローラ、 20…インバータ溶接コントローラ、 30…DLコントローラ、 40…海賊船コントローラ、 10A〜70A…設備動作モード情報取得部、 50、60、70…IDコントローラ、 51…アンテナ、 52…I/O、 53…時計、 54…設備動作モード認識部、 55…設備トラブル認識部、 56…通信回路、 57…通信実績ファイル、 58…ノイズ源特定情報ファイル、 59…ノイズ検出情報ファイル、 65…ノイズ源特定処理部、 100A、100B…ワーク、 110A、110B…IDタグ、 112…アンテナ、 114…時計、 116…ノイズ検出時刻記憶部、 118…通信回路、 200…ネットワーク回線。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノイズが発生している設備を特定するた
    めのノイズ発生源特定装置であって、 発生したノイズを検出するノイズ検出手段と、 前記ノイズが検出された時刻を蓄積するノイズ検出時刻
    蓄積手段と、 各設備の動作状態を監視する設備動作状態監視手段と、 前記各設備の動作状態に変化が生じた時の時刻をその動
    作状態とともに蓄積する設備動作状態変化時刻蓄積手段
    と、 蓄積されたノイズ検出時刻、設備動作状態変化時刻およ
    び各設備の動作状態からノイズ発生源となった設備を特
    定するノイズ発生設備特定手段と、 を有することを特徴とするノイズ発生源特定装置。
  2. 【請求項2】 ワークに取り付けたIDタグと前記ワー
    クの搬送経路に設けた複数の設備との間で生産情報の授
    受を行い、前記ワークを生産する生産システムに設けら
    れたノイズ発生源特定装置であって、 前記IDタグは、 発生したノイズを検出するノイズ検出手段と、 前記ノイズが検出された時刻を蓄積するノイズ検出時刻
    蓄積手段と、 蓄積されたノイズ検出時刻を送信するノイズ検出時刻送
    信手段とを有し、 各設備は、 前記各設備の動作状態を監視する設備動作状態監視手段
    と、 各設備の動作状態に変化が生じた時の時刻をその動作状
    態とともに蓄積する設備動作状態変化時刻蓄積手段と、 前記ノイズ検出時刻送信手段から送信されたノイズ検出
    時刻を受信するノイズ検出時刻受信手段と、 受信したノイズ検出時刻と蓄積された設備動作状態変化
    時刻とを対比して同一時刻に動作状態が変化した設備を
    ノイズ発生源と特定するノイズ発生設備特定手段とを有
    することを特徴とするノイズ発生源特定装置。
  3. 【請求項3】 前記IDタグと前記設備のそれぞれに
    は、 前記生産情報の授受をするための送受信手段がさらに設
    けられ、 前記ノイズ発生設備特定手段は、さらに、 前記IDタグの送受信手段と前記設備の送受信手段との
    間で前記生産情報の授受ができなかったとき、または前
    記IDタグのノイズ検出時刻送信手段と前記設備のノイ
    ズ検出時刻受信手段との間で前記ノイズ検出時刻の授受
    ができなかったときには、当該設備をノイズ発生源と特
    定することを特徴とする請求項2に記載のノイズ発生源
    特定装置。
  4. 【請求項4】 前記各設備には、 前記IDタグに対してノイズ検出時刻の送信を要求する
    ノイズ検出時刻送信要求手段をさらに有することを特徴
    とする請求項2に記載のノイズ発生源特定装置。
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