JP2003307781A - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置

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JP2003307781A
JP2003307781A JP2002115350A JP2002115350A JP2003307781A JP 2003307781 A JP2003307781 A JP 2003307781A JP 2002115350 A JP2002115350 A JP 2002115350A JP 2002115350 A JP2002115350 A JP 2002115350A JP 2003307781 A JP2003307781 A JP 2003307781A
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哲二郎 近藤
Hideo Nakaya
秀雄 中屋
Yuji Okumura
裕二 奥村
Tsutomu Ichikawa
勉 市川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大画面化されても高解像度且つ高精細である
と共に十分な明るさの映像が表示可能な映像表示装置を
提供する。 【解決手段】 スクリーンの表面側から投射装置によっ
て第1の映像信号が投射され、その投射光から得られた
信号を補正処理して再表示する映像表示装置であり、ス
クリーン1上にマトリックス状に設けられた複数の透過
部2と、スクリーン1の裏面側10bにて光透過部2と
対向する位置に設けられスクリーン1の表面側10aか
ら投射された投射光3を受光する受光部4と、受光部4
からの出力信号をクラス分類適応処理して投射光から得
られる信号よりも高精細な第2の映像信号を生成する信
号処理部5と、信号処理部5から出力される映像信号を
スクリーン1の裏面側10bから光として投射する投射
部6とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶プロジェクタ
又はレーザ光プロジェクタ等の映像投射装置から投射さ
れる光を表示する映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶プロジェクタ、レーザ光プロジェク
タ及びフィルム映写機等の映像投射装置は、映像の大画
面化が容易であり、これによってより臨場感を得易く、
またより大人数で同時に映像を見られる等の特徴を有す
る。
【0003】しかし、一般に映像投射装置においては、
大画面化に伴って光源の出力強度を増加させる必要があ
るが、これは必ずしも容易ではなく、大画面化を制約す
る要因の一つにもなっている。また、例えば屋外シアタ
等、屋外での使用においては、周囲が十分に暗い状態で
用いられるとは限らず、プロジェクタよりも自発光によ
る映像の方が見易くて適当である。
【0004】このような問題に対し、従来、映像機又は
プロジェクタにより投射した画像を明るく観察できるよ
うに、投写用スクリーンに輝度増幅機能を持たせた増幅
発光スクリーンが特開平10−123622号公報に開
示されている(以下、従来例という。)。
【0005】図14(a)及び(b)は、従来例に記載
の増幅発光スクリーンを示す図であって、夫々1画素を
拡大して示す側面図、及びスクリーンを示す正面図であ
る。図14(a)に示すように、従来の増幅発光スクリ
ーンの単位画素213は、投写される画像である信号光
201を受光して電流に変換して増幅する受光素子20
3と、この受光素子203の一端に接続された導線20
4と、導線204の他端に接続され、受光素子203か
ら増幅電流が供給される発光素子205と、発光素子2
05から発光される光の配光角度を調整して出力光20
7とするレンズ206と、受光素子203及び発光素子
205にワイヤを介して接続された夫々マイナス側リー
ド209及びプラス側リード208と、これらを格納す
るパッケージ210とから構成される。増幅発光スクリ
ーン211は、図14(b)に示すように、画素213
がマトリックス状に配列されたものである。
【0006】このように構成された従来例に記載の増幅
発光スクリーンにおいては、特に高出力型でない通常の
映写機及びプロジェクタ等の投写型画像機器による画像
が大画面に明るく表示することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶プ
ロジェクタ及びレーザ光プロジェクタ、並びに従来例に
おいては、画素あるいは走査線のような離散化された情
報の集合によって画像を構成することから、投影するス
クリーンが大きくなるほど、即ち、大画面化するほど、
画素間若しくは走査線間の隙間等の粗が目に付き易くな
ったり、又は精細さが低下したりする等の問題点があ
る。
【0008】また、従来の自発型の映像表示装置におい
ては、各画素に映像信号を供給する映像信号処理装置が
接続されるが、大画面化又は高解像度化によって画素数
が増加するほど、映像信号処理装置から各画素までの信
号線の配線数が増大し、そのために装置の設置及びメン
テナンスが大変であったり拡張性に欠けたりする等の問
題点がある。
【0009】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、大画面化されても高解像度且つ
高精細であると共に十分な明るさの映像が表示可能な映
像表示装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明に係る映像表示装置は、スクリーン上に
第1の映像信号に基づく光が投射され、この投射光から
得られた信号を処理して上記スクリーンに映像を表示す
る映像表示装置であって、上記スクリーン上に設けられ
上記投射光を透過する複数の光透過手段と、上記スクリ
ーンの裏面側にて上記光透過手段と対向する位置に設け
られ上記スクリーンの表面側から投射された上記投射光
を受光し該投射光に基づく信号を出力する受光手段と、
上記受信手段からの出力信号を補正処理して第2の映像
信号を生成する信号処理手段と、上記第2の映像信号に
基づく光を上記スクリーンの裏面側から該スクリーンの
表面側に投射する光投射手段とを有することを特徴とす
る。
【0011】本発明においては、映像信号をスクリーン
上に投射すると共に、スクリーン側においては投射され
た投射光に基づいて補正処理した第2の映像信号をスク
リーン裏面側から光投射手段によって投射することによ
り、大画面においても高画質で高輝度の映像を表示する
ことができる。
【0012】また、上記信号処理手段が複数設けられ、
この各信号処理手段は、上記スクリーンの所定領域に投
射する1以上の上記光投射手段に上記所定領域の上記映
像信号を供給するものであり、上記所定領域に設けられ
る受光手段からの出力信号を上記所定領域に隣接する他
の領域に設けられる他の信号処理手段に送信し、該他の
領域に設けられる受光手段からの出力信号を上記他の信
号処理手段から受信するインターフェース手段を有する
ことにより、信号処理手段の相互接続及び切断・終端が
極めて容易である。
【0013】更に、上記補正処理は、画質向上処理であ
り、クラス分類適応処理を使用することができ、例え
ば、上記第1の映像信号より上記第2の映像信号の解像
度を高くする高解像度化処理及び/又は上記第1の映像
信号からノイズを除去するノイズ除去処理とすることが
できる。
【0014】更にまた、上記第1の映像信号に基づく光
を上記スクリーンの表面側から該スクリーン上に投射す
る映像信号投射手段を有することができ、更に、上記第
1の映像信号に付加データを付加した合成映像信号を生
成する映像信号処理手段を有し、上記合成映像信号に基
づく光を上記スクリーンに投射することにより、付加デ
ータを映像信号と共に投射して、信号処理手段における
補正処理に使用することができる。
【0015】本発明に係る映像表示装置は、第1の映像
信号に基づく光が表示面に投射され、この投射光から得
られた信号を処理して自発光によって上記表示面に映像
を表示する映像表示装置であって、上記表示面内に設け
られ該表示面に投射される投射光を受光し該投射光に基
づく信号を出力する複数の受光手段と、上記受光手段か
らの出力信号を補正処理して第2の映像信号を生成する
信号処理手段と、上記第2の映像信号に基づき発光する
発光手段とを有すること特徴とする。
【0016】本発明においては、表示面に投射された投
射光に基づいて得られた信号を補正処理した第2の映像
信号に基づき発光手段が発光して映像を表示するため、
大画面化においても高解像度且つ高精細で十分な明るさ
の映像を呈示できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明においては、映像信号を映
像投射装置によってスクリーン上に投射すると共に、ス
クリーン側においては、この投射光を受光し、受光した
投射光に基づいて映像信号を造り直し、これをスクリー
ン裏面側から光投射手段によってスクリーン表面に投射
することにより、大画面においても高画質で高輝度の映
像表示を実現する。以下、本発明を適用した具体的な実
施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0018】図1(a)及び(b)は、本発明の第1の
実施の形態における映像表示装置を示す図であって、夫
々スクリーンの一部を示す正面図及び図1(a)のA―
A線における側面図である。
【0019】図1(a)に示すように、本実施の形態の
映像表示装置は、スクリーンの表面側からスクリーン上
に投射装置によって第1の映像信号に基づく光が投射さ
れ、その投射光から得られた信号を補正処理して第1の
映像信号より解像度が高い第2の映像信号を生成し、こ
の第2の映像信号に基づき映像を再表示する映像表示装
置であり、スクリーン1上にマトリックス状に設けられ
た複数の光透過手段である透過部2と、スクリーン1の
裏面側10bにて光透過部2と対向する位置に設けられ
スクリーン1の表面側10aから投射された投射光3を
受光する受光手段である受光部4と、受光部4が受光し
た投射光3に基づいて補正処理をして映像信号を生成す
る信号処理手段である信号処理部5と、信号処理部5か
ら出力される映像信号をスクリーン1の裏面側10bか
ら光として投射する光投射手段である投射部6とから構
成されている。
【0020】光透過部2は、例えば、スクリーン1を貫
通する微小な孔、又は貫通する孔に透明なガラス若しく
は樹脂類を嵌め込んだもの等を使用することができる。
あるいは、受光部4において検知するのに十分な光量が
得られる場合には、スクリーン1におけるその部分を薄
くしただけであってもよく、または他の部分と同一のま
までもスクリーンの構造自体が光透過手段であると見做
すこともできる。
【0021】スクリーン1の表面側10aに投射された
光3は、スクリーン1上に設けられた光透過部2を介
し、スクリーン1の裏面側10bに設けられた受光部4
において検知される。ここで、スクリーン1の表面側1
0aには、第1の映像信号が投射光3として投射される
ものとしたが、この投射光3は、可視光に限らず、例え
ば赤外線及び紫外線等の不可視光を使用することもでき
る。また、受光部4の代わりに、受信部を設けて、無線
によってデータ伝送することも可能である。
【0022】受光部4は、スクリーン1の表面側10a
における投射光3、又は後述する信号処理部5における
具体的な処理に応じて異なり、例えば3原色(RGB)
の光を併せて受光するもの、又は、例えばRGBの各色
に対応して受光するものを個別に分けて配置したもの等
とすることができる。
【0023】受光部4の後段には光投射部6が設けられ
ているが、受光部の出力信号は光投射部6の隙間6a又
は光投射部6に設けた通路若しくは中継部6bを介し、
受光部出力信号線4aにより、更に後段に設けられた信
号処理部5,5,5(以下、任意の信号処理部を
示すときは信号処理部5という。)に入力される。
【0024】スクリーン1は、所定領域Pに区切ら
れ、信号処理部5は、この各所定領域Pに対応して複
数設けられており、1つの信号処理部5に対しては、所
定領域Pに含まれる例えば16個の光透過部2を介し
て夫々16個の光受光部4にて受光された透過光3から
得られた出力信号が入力されるものとすることができ
る。更に、各信号処理部5には、対応する所定領域だけ
ではなく、近接する他の領域の受光部4が受光した投射
光3からの出力信号も併せて入力される。例えば、領域
、P、Pに対応する信号処理回路5を、夫々信
号処理部5、5、5としたとき、信号処理回路5
には、領域Pに設けられる受光部4が受光した投射
光3だけではなく、領域Pの周囲に隣接する領域P
1〜4、領域P 6〜9に設けられた受光部4からの出力
信号も合わせて入力される。
【0025】信号処理部5は、入力された複数の受光部
4からの出力信号を使用して、全体画像における一部分
の領域を示す部分画像信号を合成し、この合成した部分
画像信号に基づいて局所的な領域毎の信号処理を行い、
高画質な映像信号を生成する。このように解像度を向上
し、高画質な映像信号を生成する画像データ変換装置に
ついては後述する。また、スクリーン1の両面からの投
射光によって適切な映像が生成されるような補正を考慮
したものであってもよい。なお、1つの信号処理部5に
入力する受光部4の出力の数、位置関係、並びに信号処
理部5及び光投射部6の外枠の大きさ及び形状等につい
ては、図1に限定するものでは決してない。
【0026】信号処理部5の出力信号である第2の映像
信号は、信号処理部出力信号線5aを介して受光部4と
信号処理部5との間に設けられた光投射部6に入力され
る。これは、上記局所的な領域毎の映像をスクリーンの
裏面側10bから投射するごく小規模なものである。そ
の構成としては、例えば、LCDプロジェクタ及び各種
レーザ光プロジェクタ並びにこれに準じたものが適用で
き、スクリーン1の裏面側10bの光投射部6から投射
された光7がスクリーン1の表面側10aに達するもの
であればよい。また、逆にスクリーン1については、そ
の裏面側1bからの投射光7を完全に遮ることなく、ス
クリーン1の表面側10aに透過させられるものである
必要がある。
【0027】次に、図1に示す第1の実施の形態の変形
例について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形
態の変形例を示す図である。なお、図2に示す本変形例
において、図1に示す第1の実施の形態と同一構成要素
には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。本
変形例においては、上述の第1の実施の形態における小
規模な映像表示装置(以下、小規模スクリーンとい
う。)を、同一面上に複数個継ぎ合わせることで1つの
大規模な映像表示装置(以下、大規模スクリーンとい
う。)を構成するものである。
【0028】図2(a)に示すように、大規模スクリー
ン10は、図1に示すスクリーン1と同様に構成された
9枚の小規模スクリーン1a〜1iから構成され、上述
と同様に、大規模スクリーン10は複数の光透過部2を
有し、各小規模スクリーン1a〜1iには例えば各m個
の信号処理部5を配置するものとする。
【0029】図2(b)は図2(a)の領域S1を拡大
して側面からみた図である。図2(b)に示すように、
大規模スクリーン10の裏面側10bにおける光透過部
2に対向する位置には、受光部4が設けられ、受光部4
は受光部出力信号線4aを介して信号処理部5に接続さ
れている。信号処理部5には、上述したように、隣接す
る領域における受光部4からの複数の出力信号が入力さ
れている。
【0030】第1の実施の形態において、1つの受光部
からの出力信号が、その受光部が設けられスクリーンの
所定領域に対応する信号処理部に入力されるだけでな
く、該信号処理部5に隣接又は近接する複数の信号処理
部5に入力されていたのと同様、本変形例の映像表示装
置においても、必要とされる受光部4からの出力信号を
小規模スクリーン1a〜1iの境界部11周辺に配置さ
れる信号処理部5に入力する。このため、小規模スクリ
ーン1a〜1iの境界部11周辺に配置される信号処理
部5を相互に接続する必要がある。そこで各小規模スク
リーン1a〜1iの境界部分には、上記相互接続のため
のインターフェース部12を設ける。大規模スクリーン
10の端においては相互接続は不要であるが、その場合
には入力端及び出力端共に適切な終端処理を行う。これ
により、小規模スクリーン1a〜1i間をこのインター
フェース下部12により相互に接続するのみで、容易に
大規模スクリーン10を形成することができると共に、
メンテナンス等に極めて便利である。
【0031】なお、図2においては9枚の小規模スクリ
ーン1a〜1iによって1枚の相似形の大規模スクリー
ン10を構成しているが、使用する小規模スクリーン1
a〜1iの枚数、これらにより構成される大規模スクリ
ーン10及び個々の小規模スクリーン1a〜1iの形状
及び大きさ等については同図に従う必要は全くなく、小
規模スクリーン1a〜1iにインターフェース部を設
け、隣接する小規模スクリーン1a〜1iの間における
信号線の相互接続が行われるものであれば基本的に自由
に構成することができる。
【0032】次に、本発明の第1の実施の形態及びその
変形例における信号処理部について更に詳細に説明す
る。1つの信号処理部では、スクリーンの所定領域に対
応する部分的な第2の映像信号が生成され、スクリーン
上での表示画素となる複数の投射部6のうち、この所定
領域に配置される投射部6に上記部分的な領域の映像信
号が供給される。第1の映像信号に基づく光を受光部に
て受光し、この受光部からの出力信号から第1の映像信
号より解像度が高い高精細な第2の映像信号を生成する
信号処理部5として、本願発明者等が先に出願した例え
ば特開2000−125268号公報等に記載された画
像データ変換装置を使用することができ、受光部4から
の出力信号に基づき、補正処理を行って、例えば、1つ
の受光部4に対して、4×4画素の信号を生成して、
1:(4×4)の高解像度化を行う。
【0033】ここで、上記特開2000−125268
号公報等においては、注目画素(生成画素)の周辺に位
置する原画像の複数画素からクラスタップ及び予測タッ
プを抽出するが、これに対応して、本実施の形態におけ
る1つの信号処理部は、1つの信号処理部5によって生
成された部分的な第2の映像信号が供給される光投射部
6が配置されるスクリーン1の所定領域(P)に含ま
れる受光部4の最外周に位置する受光部4よりも外側に
設けられる受光部4による出力信号も入力され信号処理
に使用する。即ち、1つの信号処理部5は、この信号処
理部5からの第2の映像信号が供給される光投射部6が
配置されるスクリーン1の所定領域に設けられた受光部
4からの出力信号と共に、例えばこの信号処理部5に隣
接する他の信号処理部5からの第2の映像信号が供給さ
れる光投射部6が配置されるスクリーン1の他の領域に
設けられた受光部4からの出力信号が入力されて信号処
理を行うものである。
【0034】図3に、スクリーン1の所定領域の光投射
部6に対し部分的な画像信号を供給入力する本実施の形
態における信号処理部のブロック図を示す。図3に示す
ように、信号処理部5は、画素に相当する各受光部から
の出力信号S21が入力され、これらの出力信号S21
を再構築して部分画像データS22を出力するデータ構
築部21と、部分画像データS22が入力され、所定の
領域の画像を切り出す第1及び第2の領域切出部22
a、22bと、第1の領域切出部22aにより切り出さ
れたデータ(所定の受光部からの出力信号)S23から
クラスコードS24を生成するクラスコード生成部23
と、クラスコード生成部23から供給されるクラスコー
ドS24の予測係数データS25を読み出す予測係数R
OM(ReadOnly Memory)24と、第2の領域切出部2
2bにより切り出されたデータ(所定の受光部からの出
力信号)S26及び予測係数ROM24により読み出さ
れた予測係数S25が入力され、予測演算を行って画像
データS27を生成する予測演算部25と、予測演算部
25からの画像データS27が入力され、各画素(光投
射部6)毎のデータに振り分けた各生成画素信号S28
を出力する生成画素信号出力部26とから構成されてい
る。
【0035】データ構築部21は、各受光部からの出力
信号S21を受ける入力バッファであり、ここで部分画
像データS22を再構築する。このデータ構築部21
は、必要に応じて(アナログ信号が入力される場合)、
アナログ/ディジタル(A/D)変換器を含むものであ
る。
【0036】第1の領域切出部22aは、データ構築部
21から部分画像データS22が入力され、部分画像デ
ータS22のうち、例えば、注目画素に対応する注目受
光部及びこの注目画素を中心しとした複数の周辺画素に
対応する上記注目受光部を中心とした周辺受光部でなる
例えば合計7つの受光部をクラス分類用の画素(以下、
これをクラスタップという。)に対応する受光部として
設定し、これら7タップからの出力信号S23をクラス
コード生成部23に供給する。以下、受光部を画素、受
光部からの出力信号を画素値ともいう。
【0037】クラスコード生成部23は、供給されたク
ラスタップの信号レベル分布に基づいてクラスコードを
生成する。クラスコードの生成方法としては、部分画像
データS22が例えばパルス符号変調PCM(Pulse Co
de Modulation)データであるときは、このPCMデー
タをそのままクラスコードとして使用する方法や、いわ
ゆるADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)等の
データ圧縮方法を使用してクラス数を削減する方法等が
る。このうちPCMデータをそのままクラスコードとす
る方法では、クラスタップとして8ビットのPCMデー
タを7タップ使用する場合、クラス数が256という膨
大な数のクラス数に分類されることになり、実用上問題
がある。
【0038】そこで実際には、クラスコード生成部23
は、ADRCのようなデータ圧縮処理(すなわち再量子
化処理)を施すことによりクラス数を削減するようにな
されている。このADRCによるクラスコード生成方法
は、注目画素を中心とする近傍領域内の数タップからA
DRCコードを下記式(1)によって求め、当該ADR
Cコードに基づいてクラスコードを生成する手法を用い
ている。
【0039】
【数1】
【0040】ここで、cはADRCコード、xは各
クラスタップの入力画素値、MINは領域内にある各ク
ラスタップの入力画素値のうちの最小画素値、DRは領
域内のダイナミックレンジ(最大画素値と最小画素値と
の差分)、kは再量子化ビット数である。
【0041】すなわち、ADRCによる分類法は、領域
内のダイナミックレンジから再量子化ビット数に応じた
量子化ステップ幅を算出し、入力画素値から最小画素値
を減算した画素値を量子化ステップ幅に応じて再量子化
するものである。例えば領域内の7タップにおいて、各
クラスタップを1ビットに再量子化する1ビットADR
Cを行う場合では、領域内のダイナミックレンジに基づ
いて7タップの各入力画素値を適応的に1ビット量子化
し、その結果、7タップの入力画素値を7ビットのデー
タに削減することができるので、全体としてクラス数を
128クラスにまで削減することができる。
【0042】図3に戻って、予測係数ROM24は、後
述する学習回路30によって予め生成された各クラス毎
に対応する予測係数データを格納しており、クラスコー
ド生成部23から供給されるクラスコードS24に応じ
た予測係数データS25を読み出し、これを予測演算部
25に送出する。
【0043】第2の領域切出部22bは、データ構築部
21から入力される部分画像データS22のうち、注目
画素に対応する注目受光部及びこの注目画素を中心しと
した複数の周辺画素に対応する上記注目受光部を中心と
した周辺受光部でなる例えば合計13タップを予測演算
用の画素に対応する受光部として選定し(以下、これを
予測タップと呼ぶ)、この受光部からの出力信号(画素
値)S26を予測演算部25に供給する。
【0044】予測演算部25は、第2の領域切出部22
bから供給された予測タップの各画素値S26と、予測
係数ROM24から供給された予測係数データS25と
を用いて、線形一次結合でなる下記式(2)によって表
される積和演算を行うことにより、予測タップには存在
しない例えば高解像度HD(High Definition)の画素
の集まりであるHD画像データ等、より解像度が高い高
画質な画像データを生成し、これを生成画素信号出力部
26に出力する。
【0045】
【数2】
【0046】ここで、x’は高解像度画像の各画素値、
は各予測タップの画素値、wは予測係数、nは予
測タップ数であり、この場合nは13である。
【0047】生成画素出力部26は、高解像度画像デー
タから各画素に対応する画素信号を生成し、生成した画
素信号を対応する光投射部へ出力するための出力バッフ
ァであり、各画素位置への振り分けを行う。この生成画
素出力部26は、シリアルに出力してもよく、また、必
要に応じてディジタル/アナログ(D/A)変換器を含
むものである。
【0048】次に、予測係数ROM24に格納されてい
る予測係数データを生成する学習回路について説明す
る。基本的に学習は、高解像度である教師画像と低域通
過フィルタ(LPF)を通して解像度を投射画像相当に
下げた生徒画像との間で行う。ただし、表示画素の位置
及び投射光のスポット径等によっては、光投射部6から
投射される表示光に対して、投射装置から投射光3が重
畳するため、これを補正して表示するための画素信号の
生成が必要であり、本実施の形態においてはこの補正を
考慮した予測係数の生成を行う。
【0049】図4は、本実施の形態の学習回路を示すブ
ロック図である。学習回路30は、予測係数データを予
め生成して、これを予測係数ROM24に格納するよう
になされている。学習回路30は、教師画像データS3
1が入力される垂直間引きフィルタLPF31と、教師
画像データS31及びLPF31の通過後のデータS3
2から投射光重畳分を補正する投射光重畳補正部32
と、LPF31の通過後データS32にノイズを重畳す
るノイズ重畳部33と、ノイズ重畳部33によりノイズ
が重畳された画像データ(生徒画像データ)S33から
クラスタップ及び予測タップを選定する第1及び第2の
領域切出部34a、34bと、第1の領域切出部34a
から供給されたクラスタップの画素値S34に基づきク
ラスコードS35を生成するクラスコード生成部35
と、第2の領域切出部34bから供給される予測タップ
の画素値S36、クラスコード生成部35から供給され
るクラスコードS35、及び投射光重畳分補正部32か
ら供給される画像データ(第2の教師画像データ)S3
6から正規方程式により予測係数を演算する正規方程式
演算部36と、予測係数を決定する予測係数決定部37
と、決定された予測係数データをクラスコードと共に格
納するメモリ38とから構成される。
【0050】投射光重畳分補正部32は、生成画素位置
に応じ、基本的には投射光の重畳分を元の教師画像デー
タS31から差し引き、新たに教師画像データ(第2の
教師画像データ)S37を生成して、この教師画像デー
タS37から改めて学習を行うための補正を行う。
【0051】投射光重畳の影響をより少なくするために
は投射光は表示光よりも弱くすることが望ましい。しか
し、この場合には、ノイズの影響が大きくなり得る。そ
のため、ノイズ重畳部33は、LPF31の通過後にノ
イズを重畳させた生徒画像データS33を生成し、この
生徒画像データS33を使用して学習を行うことで、ノ
イズ抑圧の効果も有する予測係数を得る。
【0052】また、上述の図3に示す生成画素信号出力
部26を、画素位置(投射部6の位置)に応じて重畳分
を差し引いた補正を行う投射光重畳分補正機能を含めた
構成としてもよい。この場合は、図4における投射光重
畳分補正部32は削除可能である。
【0053】更に、赤外線及び紫外線等の不可視光を使
用する場合、並びに無線によってデータ伝送を行う場合
等には、投射光の重畳は考慮しなくてもよく、少なくと
も投射光重畳分補正部は削除することができる。
【0054】第1の領域切出部34a、第2の領域切出
部34b及びクラスコード生成部35は、図3に示す信
号処理部における第1の領域切出部22a、第2の領域
切出部22b及びクラスコード生成部23と同様の構成
とすることができ、第1の領域切出部34aに入力され
る生徒画像データS33からクラスタップを選定し、ク
ラスコード生成部35がクラスタップの信号レベル分布
に基づいてクラスコードS34を生成した後、これを正
規化方程式演算部36に送出する。また、第2の領域切
出部34bは、生徒画像データS33から予測タップを
選定し、正規化方程式演算部36に供給する。
【0055】正規化方程式演算部36は、第2の教師画
像データS37及び予測タップの画素値S36を基に、
クラスコードS35が示すクラスに応じた予測係数をク
ラス毎に算出し、その結果得られた予測係数データS3
9をメモリ38に格納する。
【0056】この場合、正規化方程式演算部36は、上
記式(2)における予測係数wを最小自乗法によって求
めるようになされている。具体的には正規方程式36
は、Xを高解像度に変換する前の、相対的に解像度が低
い画像(生徒画像)の画素値、Wを予測係数、Yを高解
像度画像(第2の教師画像)の画素値として、いわゆる
観測方程式と呼ばれる下記式(3)を生成するように各
データを収集する。
【0057】
【数3】
【0058】ここで、mは予測する高解像度画像の画素
の画素数を示す学習データ数、nは予測タップ数であ
る。
【0059】次に正規方程式演算部36は、上記式
(3)式を基に、下記式(4)に示す残差方程式を立て
る。
【0060】
【数4】
【0061】従って各予測係数wは、上記式(4)か
ら、下記式(5)が最小のときに最適な値となることが
わかる。すなわち、下記式(6)を満たすように予測係
数w が算出される。
【0062】
【数5】
【0063】
【数6】
【0064】そこで、正規方程式演算部36は、このn
個ある上記式(6)式を満たすようなw、w、…
…、wを算出すればよいことになり、上記式(4)か
ら、下記式(7)を得、これらの式(6)及び(7)か
ら、下記式(8)を求める。
【0065】
【数7】
【0066】
【数8】
【0067】そして、正規方程式演算部36は、上記式
(4)及び(8)式から、下記式(9)によって表され
る正規方程式を生成する。
【0068】
【数9】
【0069】このようにして正規方程式演算部36は、
予測タップ数nと同一次数の連立方程式でなる正規方程
式を生成し、掃き出し法(Gauss Jordanの消去法)を用
いてこの正規方程式を解くことにより、各予測係数w
を算出する。予測係数決定部37は、各クラスコードに
対応する予測係数wを決定し、これをメモリに送出す
る。
【0070】本実施の形態によれば、学習回路30に
て、予め投射光重畳分を補正し、更にノイズ等を考慮し
た教師画像及び生徒画像から予測係数を学習し、信号処
理部5にてこの学習した予測係数から画像データを推定
して画素信号を生成することにより、投射光から得られ
る信号を信号処理部5にて補正すれば、スクリーン1上
に極め精度が高く、高精細な映像を表示することができ
る。更に、小規模なスクリーンを複数枚用意し、この境
界における信号処理部5にインターフェース部12を設
けることにより、容易にスクリーンの大型化が図れ、か
つ、部品交換等のメンテナンスに便利である。即ち、本
実施の形態における小規模映像表示装置単位で映像表示
装置をユーザに提供することができ、ユーザ側におい
て、ユーザ自身の使用目的及びコスト等を考慮して、任
意の個数の小規模映像表示装置のインターフェース部1
2同士を接続し、任意の大きさの映像表示装置を組み立
てて使用することが可能となる。
【0071】次に、本発明の第2の実施の形態において
説明する。上述した第1の実施の形態及びその変形例に
おいては、夫々スクリーン1及びスクリーン10に映像
投射装置により映像を投射し、その投射光から得られた
信号を処理して高精細な映像を再表示するものであった
が、本実施の形態においては、映像投射装置において、
投射する映像に付加データを付加することにより、表示
側に設けられた上述の信号処理部における高精細化のた
めの信号処理と共に、映像投射装置側においても高精細
化のための信号処理を担わせるものである。
【0072】図5は、本発明の第2の実施の形態におけ
る映像投射装置を示すブロック図である。映像投射装置
は入力端子を介して入力される元映像信号S41から高
画質化用付加信号S42を生成する生成部41と、元映
像信号S41及び高画質化用付加信号S42から合成映
像信号S43を生成する合成映像信号生成部とから構成
される映像信号処理部43と、合成映像信号S43をス
クリーン(図示せず)表面に投射する映像信号投射部4
4とを有する。
【0073】即ち、上述の第1の実施の形態において
は、元映像信号S41がそのまま投射されていたのに対
し、本実施の形態においては、映像投射装置側に映像信
号処理部を設け、高画質化を目的とした各種の付加的な
信号を生成してこれを上記元映像信号に付加又は埋め込
む等した合成映像信号を生成し、映像信号投射部におい
て合成映像信号に基づいて変調した光をスクリーン表面
側に投射する。
【0074】スクリーン側で、投射光を受光して再表示
する映像表示装置においては、上述の第1の実施の形態
とほぼ同様に構成されており、合成映像信号に基づいて
投射された投射光を受光部にて受光し、この受光部から
の出力信号に基づいて信号処理部が合成映像信号を生成
する。この後述する信号処理部は、合成映像信号から付
加データを分離し、分離した付加データに基づき、更に
効率的かつ効果的に合成映像信号の高品質化処理を行う
ものである。
【0075】上記付加データの付加方法については、後
述するが、例えば、スクリーンに裏面側に設けられる信
号処理部が担う処理領域内の部分画像に電子透しの技術
を使用して付加データを埋め込む方法や、合成映像信号
を生成することなく、元映像信号S41に基づいて投射
し、この元映像信号41の投射とは別のタイミングで
(好ましくは事前に)、かつ目では知覚し難い程度の弱
い光によって投射する方法等を使用してもよい。更に、
第1の実施の形態と同様に、スクリーンの裏面側に投射
光を受光する受光部の代わりに受信部を設け、無線信号
により付加信号及び映像信号を伝送するものとしてもよ
い。
【0076】なお、スクリーン裏面側の信号処理部にお
ける信号処理に時間がかかるために、そのままでは特に
動きの大きな動画像において、スクリーン表面側からの
投射映像と同裏面側からの投射映像との時間的なずれが
生じる場合は、例えば、上述した如く投射光の強度低減
若しくは不可視光の使用、又は上述の信号処理部5にお
ける処理高速化等によって対処することができる。
【0077】また、映像投射装置40によるスクリーン
表面側への合成信号を投射する際、可視光のみではな
く、赤外線又は紫外線等の不可視光を使用してもよい。
これにより、上記のスクリーン表面側への投射映像とス
クリーン裏面側からの投射映像との時間的なズレの問題
はなくなる。また、スクリーン裏面側からの投射光のみ
によって映像を表示するため、スクリーン両面側からの
映像の合成における信号処理、即ち、スクリーンの裏面
側の信号処理部にて生成される第2の映像信号は、スク
リーン表面側に第1の映像信号に基づいて投射される映
像を考慮する必要等があるが、このような信号処理にお
ける複雑さが軽減される。更に、映像投射装置40にお
ける構成の簡素化も図られる。
【0078】以下、本実施の形態においては、付加デー
タとして動きベクトルを映像信号に付加する場合につい
て説明する。先ず、本実施の形態の映像信号処理部43
における高画質化用の付加データである動きベクトルの
付加方法について説明する。付加データの付加方法とし
て最も簡単なのは、付加データを単純に付加するもので
ある。例えば、表示ユニットの大きさとブロック・マッ
チングにおけるブロックの大きさとを同じ8×8画素と
した場合、探索範囲を64×64画素とすると、2(X
及びY方向)×6bit=12bitのデータを8×8
画素、即ち8×8個の受光部で受ける各画素データに分
散して持たせることになる。この場合、1個の画素当た
りに付加される付加データの大きさは、元の(8×8)
×8=512bitよりも少ないデータ量となる。具体
的には、図6に示すように、例えば8×8画素の画素ブ
ロック45内において、予め決めた12個の画素46に
おいて1bitづつ付加データを付加させるものとす
る。また、プログレッシブに限らず、インタ・レース
([8×4画素ブロック]×2)の場合でも同様に付加
データを付加することができる。ここで、インタ・レー
スの場合は、1bitの付加データを有する画素46に
加え、更に12個の付加データを持たせる画素47を追
加する。その他の画素48は、付加データがない画素で
ある。
【0079】図7(a)、(b)及び図7(d)、
(e)は、夫々RGBの3×8=24bitのデータ及
びYUV(Y:輝度信号、UV:色差信号)(4:2:
2)の2×8=16bitの元映像信号S41の画素デ
ータ(以下、元データという。)及び元データに付加デ
ータを付加した画素の付加データを示す模式図である。
図7(a)に示すのは、図6に示す1画素分のRGBに
おける元データ、即ち、画素48におけるデータを示
す。このような元データに対し、図7(b)に示すよう
に、単純に1bitの付加データ(付加ビット)49a
を追加して25bitとする。
【0080】また、図7(d)は、YUVにおける水平
方向に隣接する2画素分の元データを示すもので、右図
に示す画素が図6に示す1画素分の元データを示すもの
である。このような元データに対し、図7(e)の右図
に示すように、単純に1bitの付加データ(付加ビッ
ト)49cを追加して17bitとする。図7(b)又
は図7(e)に示す画素データが図6の画素46又は4
7の付加データありの画素である。
【0081】また、全ての画素においてビット長を揃え
ることで処理をより容易にすることもできるが、このと
き全画素において1bit付加すれば、更に52bit
又は40bitの付加データを付加可能である。
【0082】更に、元のデータに対してビット長を変え
ない場合、例えば、RGBであれば1画素が24bi
t、YUVであれば1画素が16bitの画素データに
対し、何らかのデータ圧縮を行う。データ圧縮の方法は
様々あるが、例えば単純に、視覚的に重要度が低いビッ
ト群を付加データの各ビットで置き換える方法等があ
る。図7(c)及び(f)は、付加データを置換付加し
た場合の画素データを示す図であって、夫々RGBの2
4bitの画素データ及びYUVの16bitの画素デ
ータを示す模式図である。図7(c)に示すように、R
GBであれば、例えばB(Blue)の最階位ビットLSB
(Least Significant Bit)を、また、図7(f)に示
すように、YUV4:2:2であれば、例えば色差信号
Vの最階位ビットLSBを、その画素ブロックにおける
動きベクトルを表わす計12bitのデータの1つ(夫
々付加ビット49b、付加ビット49d)と置き換え
る。そして、動きベクトルを示す計12bitのデータ
を8×8画素(8×8個の受光部で受ける各画素デー
タ)に分散して伝送することができる。なお、MSBは
最上位ビット(Most Significant Bit)を示す。
【0083】スクリーンの裏面側に設けられる信号処理
部では、動きベクトルを示す各ビットを分離して動きベ
クトルのデータを得、分離して空いたB又はYデータの
最下位ビットには0又は1を機械的に割り当てることに
より、8bitデータとして扱うことができる。
【0084】次に、本実施の形態における映像信号処理
部43について更に詳細に説明する。映像信号処理部4
3は、動きベクトル検出を行ってその結果を元の画像信
号に付加して合成信号を生成するが、この動きベクトル
は、本願発明者等が先に出願した例えば特開2001−
53981号公報に記載された動きベクトル検出装置等
により検出することができる。
【0085】即ち、動きベクトル検出装置は、画像信号
内の注目画素および上記注目画素の周辺に位置する複数
の画素を含む対象画素毎に、各対象画素を通り、時間方
向に延びる直線上に位置する複数の画素を抽出する抽出
手段と、各注目画素に対する各対象画素に対して、上記
抽出手段によって直線の方向毎に抽出される複数の画素
の画素値に基づいて、直線の方向毎に類似度を検出する
類似度検出手段と、上記対象画素毎の上記直線の方向毎
に検出された上記類似度に基づいて、上記注目画素に対
する動きベクトルを算出する動きベクトル算出手段とを
備えることにより、時空間内で注目フレーム内の複数の
画素を通る複数の直線上に位置する複数のフレーム内の
画素の画素値に基づいてなされる演算処理の結果に基づ
いて動きベクトルが算出される。
【0086】図8は、動きベクトルを検出して、この動
きベクトルを元映像信号に付加して合成信号を生成する
映像信号処理部を示すブロック図である。図8に示すよ
うに、映像信号処理部43は、元映像信号S41が入力
され、動きベクトルS51,S52を検出する高画質化
用付加信号生成部41と、動きベクトルS51,S52
と元映像信号S41とが入力され、合成信号S44を生
成する合成信号生成部42とから構成される。
【0087】高画質化用付加信号生成部41は、フレー
ムメモリ51〜53と、フレームメモリ51,52及び
52,53からのフレームデータが入力されて夫々動き
ベクトルS51,S52を検出する夫々動きベクトル検
出部54及び55とから構成される。
【0088】先ず、ノイズを除去されるべき元映像信号
S41がフレームメモリ51に供給される。フレームメ
モリ51には、フレームメモリ52、53がシフトレジ
スタ状に順次接続されている。これにより、フレームメ
モリ51、52、53には、時間的に連続する3個のフ
レームの画像データが記憶される。
【0089】フレームメモリ51、52は、記憶してい
るフレームを動きベクトル検出部54に供給する。動き
ベクトル検出部54は、供給される2個のフレームに基
づいてブロック・マッチングを行って動きベクトルS5
1を検出し、検出した動きベクトルS51を合成信号生
成部42に供給する。同様に、フレームメモリ52、5
3は記憶しているフレームを動きベクトル検出部55に
供給し、動きベクトル検出部55がこのフレームから動
きベクトルS52を検出して合成信号生成部42に供給
する。
【0090】合成信号生成部42は、これらの動きベク
トルS51,S52を上述したように、元映像信号に単
に付加するか、又は置換する等して動きベクトルを付加
した合成映像信号S44を生成する。そして、この合成
映像信号S44が映像信号投射部に供給され、合成映像
信号S44に基づきスクリーンに映像が投射される。
【0091】映像投射装置40の映像信号投射部44の
一例として、図9に示す光スイッチを使用した投射装置
を使用することができる。図9に示すように、映像投射
部44は、コヒーレント光等の光を発光する発光手段で
あるレーザ光源102と、レーザ光源102に一端が接
続された光ファイバ103と、この光ファイバ103の
他端に接続された、分岐手段である1入力L出力光スイ
ッチ104(L≧2の自然数)と、この光スイッチ10
4のL個の各出力端に個別に接続された光ファイバ10
5と、このL本の各光ファイバ105に個別に接続され
た1入力M出力光スイッチ106と、このL個の各1入
力M出力光スイッチ106(M≧2の自然数)の出力端
107に接続された光射出部108と、上述した図5に
示す映像信号処理部43からされた合成映像信号S43
が入力され、この合成映像信号S43に基づきレーザ光
源52、1入力L出力光スイッチ54及び1入力M出力
光スイッチ56を制御する制御信号を出力する信号処理
回路59とから構成されている。ここで、制御信号は、
レーザ光の輝度を変調する光変調信号(輝度変調信号)
S43a及びレーザ光の光路を切り替え選択する光スイ
ッチ制御信号(光路選択信号)S43b、S43cであ
る。
【0092】1入力L出力光スイッチ104及び1入力
M出力光スイッチ106は、その出力端を夫々L個及び
M個有し、夫々X軸方向及びY軸方向に1列に配列され
たものとなっている。以下、このような配列を1次元ア
レイともいう。この1入力L出力光スイッチ104及び
1入力M出力光スイッチ106としては、光導波路にお
いて電気光学効果を利用した電子光スイッチを使用する
ことができる。このような光スイッチには、例えば、方
向性結合器型、干渉器型、Y分岐型、2つの非対称な導
波路を交差して形成された非対象X分岐型又は3つ以上
の光導波路に存在する3つ以上の固有モードを利用した
多モード型の素子、例えば多重導波路方向性結合器、導
波路アレー素子及びマルチモード干渉器(MMI)等が
ある(電子情報通信学会誌 Vol.82 No.7 pp.760-767 19
99年7月)。
【0093】1入力2出力光スイッチを多段接続して、
1次元アレイが構成された1入力L出力光スイッチ10
4の各出力端に、同様の構成、即ち、1入力2出力光ス
イッチを多段接続して1入力M出力の1次元アレイを構
成した1入力M出力光スイッチ106を接続すること
で、L×M画素に対応した2次元アレイの光射出部10
8を構成することができる。
【0094】光射出部108は、光強度の変調と光路の
切り替えとを行ったレーザ光を空中に射出する部分であ
り、簡単には、光スイッチの光導波路又は光ファイバ等
の端部である。これらを1次元又は2次元アレイに配置
し、そこからの射出光をスクリーン上に映して画像を構
成する。ここで、上記端部(光出射部108)には、ビ
ームの形状及び広がりなどを補正するレンズを設けた
り、画素の位置に応じて適切な出射角度を持たせたりす
る等してもよい。
【0095】信号処理部109は、映像信号入力端10
0から合成映像信号S43が入力され、レーザ光源10
2、1入力L出力光スイッチ104及び1入力M出力光
スイッチ106へ夫々光変調信号S102、X軸に対す
る光スイッチ制御信号S103及びY軸に対する光スイ
ッチ制御信号S104を夫々入力する。本実施の形態に
おいては、レーザ光源102に光変調信号S102が入
力され、映像信号に基づいてレーザ光を直接変調するも
の、即ち発光手段により輝度変調を行うものである。な
お、各光の射出部58に光変調器を付加したもの、又
は、各射出部108に付加した光スイッチを光変調器と
して使用することもでき、その場合は、レーザ光源から
照射されるレーザ光の強度を一定とすることができ、上
記変調器に対して光返答信号を供給する。本実施の形態
においては、レーザ光源102において輝度変調をする
ため、光分岐手段である1入力L出力光スイッチ104
及び1入力M出力光スイッチ106は、単に光の光路を
切り換え選択する切り替え選択手段として機能する。光
スイッチ制御信号S43b及びS43cは、1入力L出
力光スイッチ104及び1入力M出力光スイッチ106
のように1入力2出力光スイッチの多段接続から構成さ
れる場合は、各光スイッチの光路を切り替え選択する信
号である。
【0096】この信号処理部109は、制御部(図示せ
ず)を有し、この制御部は、元映像信号S41に付加デ
ータが付加されて合成された合成映像信号S43が入力
され、この合成映像信号S43に基づき、光路切り替え
及び光強度の変調の光変調信号及び光スイッチ制御信号
を生成する。また、この信号処理部109においては、
ノイズ抑制、I−P(Interlace−Progressive)変換、
画素数変換、画素位置変換、フレーム・レート変換、及
びデコード等、各種の画像信号処理を行ってもよい。
【0097】このような投射部44により、レーザ光源
からの光を1次元アレイ状に配置された光スイッチを組
み合わせて光射出部を2次元アレイ状に構成し、光源及
び光スイッチに入力する光変調信号及び光スイッチ制御
信号により夫々輝度変調及び光路選択を制御することに
より、高解像度化及び高フレーム速度の表示が可能であ
り、素子間特性ばらつきによる画質劣化が生じ難く投射
される映像の信頼性が高いものとなる。
【0098】本実施の形態においても、第1の実施の形
態と同様に、部分画像データ毎に関連する動きベクトル
のデータを付加又は合成等して得られた合成映像信号S
44に基づきスクリーンに投射される投射光に対し、ス
クリーンの裏面に設けられる映像表示装置にて、この投
射光を受光して処理し、再表示する。
【0099】次に、この映像表示装置の信号処理部につ
いて説明する。信号処理部以外の映像表示装置の構成
は、図1又は2に示す第1の実施の形態と同様の構成と
することができ、ここでは、信号処理部について説明す
る。図10は、本実施の形態の信号処理部を示すブロッ
ク図である。本実施の形態の信号処理部は、動きベクト
ル等の付加データが付加された合成映像信号から付加デ
ータを分離して領域切り出しに使用するものである。
【0100】合成映像信号に基づきスクリーンに投射さ
れた投射光は、スクリーンに設けられた複数の光透過部
を介してスクリーンの裏面側にて上記光透過部に対向す
る位置に設けられた受光部にて受光され、図10に示す
ように、受光部からの出力信号S61が信号処理部60
に入力される。
【0101】この信号処理部60としては、動きベクト
ルに基づいたクラス分類適応処理(例えば本願発明者等
が先に出願した特開2000−341609号公報等)
を使用することができ、これにより、折り返し歪除去し
た映像信号を生成することができる。
【0102】即ち、信号処理部60は、各受光部からの
出力信号S61が入力されデータを再構築するデータ構
築部61と、データ構築部61にて構築されたデータS
62を格納する部分画像メモリ62と、この部分画像メ
モリ62にシフトレジスタ状に順次接続された部分画像
メモリ63,64と、部分画像メモリ63から供給され
るデータS64から動きベクトルS66、S67を分離
する夫々動きベクトル分離部65,66と、動きベクト
ルS66,S67、及び部分画像メモリ62〜63から
の部分画像S63〜S65が入力され、動きベクトルS
66,S67に基づいて領域を切り出し、クラスタップ
及び予測タップを選定する夫々クラスタップ領域切出部
67及び予測タップ領域切出部68と、クラスタップか
らクラスコードS70を生成するクラスコード生成部6
9と、クラスコードS70に基づき、後述する学習回路
にて予め学習された予測係数データS71を読み出す予
測係数ROM70と、予測係数データS71と予測タッ
プとが入力され、高画質化映像信号S72を予測演算す
る予測演算部71と、高画質化映像信号S72から各画
素毎の画素信号S74を生成する画素信号出力部72と
から構成される。この画素信号S73がスクリーンの裏
面側に複数設けられた各光投射部に入力され、スクリー
ンの裏面側から表面側に画素信号S73に基づく映像を
投射することにより高画質化映像がスクリーン上に表示
される。
【0103】ここで、部分画像メモリ62〜64に格納
される部分画像は、図1に示す第1の実施の形態におけ
る部分画像データよりも、動きベクトルの探索範囲分だ
け広い領域である必要があり、動きベクトルの探索範囲
に対応する各受光部からの出力信号が入力される。そし
て、データ構築部61にて再構築された部分画像データ
が入力される部分画像メモリ62〜64には、時間的に
連続する3個のフレームの部分画像データが記憶され
る。この部分画像データには、動きベクトルが付加され
ている。
【0104】動きベクトル分離部65,66には、部分
画像メモリ63の部分画像S64が供給され、上述した
ように、所定の画素データに付加又は所定の画素データ
の所定のビットと置換されて付加された動きベクトルを
示す付加ビットを分離し、この分離した付加ビットから
動きベクトルS66、S67を生成する。
【0105】領域切出部67には、フレームメモリ6
2、63、64に記憶されているフレームの部分画像デ
ータが供給される。領域切出部67は、動きベクトル分
離部65から供給される動きベクトルS66及び動きベ
クトル分離部66から供給される動きベクトルS67を
参照して、供給される部分画像データから、所定の位置
の画像領域を切り出す。切り出された画像領域のデータ
S68がクラスコード生成部69に供給される。
【0106】クラスコード生成部69は、供給されるデ
ータから、例えばADRC処理等によって時空間内のパ
ターンを抽出し、抽出したパターンに従って分類される
クラスを示すクラスコードS70を生成する。このよう
に、領域切出し部67が切り出す画像領域は、クラス分
類に係る処理に用いられるので、かかる画像領域はクラ
スタップと称される。クラスコードS70は、予測係数
ROM70に供給される。
【0107】予測係数ROM70は、クラス毎に予め決
定された予測係数を記憶しており、記憶している予測係
数から、クラスコードに対応する予測係数を読み出す。
この予測係数ROM70の出力(予測係数データS7
1)は、予測演算部71に供給される。
【0108】一方、領域切出部68には、部分画像メモ
リ62、63、64に記憶されているフレームの部分画
像が供給される。領域切出部68は、動きベクトル分離
部65、66から供給される動きベクトルS66、S6
7を参照して、供給されるフレームの部分画像データか
ら所定の位置の画像領域を切出し、切り出した画像領域
のデータを予測演算部71に供給する。予測演算部71
は、領域切出部68から供給されるデータS69と、予
測係数ROM70から供給される予測係数データS71
とに基づいて所定の演算を行い、その結果として出力画
像を生成する。この出力画像はノイズが除去若しくは軽
減されている。このように、領域切出部68が切り出す
画像領域は、出力画像を予測生成するための演算に用い
られるので、かかる画像領域は予測タップと称される。
【0109】領域切出部67、68で切り出される夫々
クラスタップ及び予測タップは、予測されるべき注目画
素を含む部分画像メモリ63に格納されている注目フレ
ームの部分画像と、時間的に注目フレームの前後に位置
するフレーム、即ち、部分画像メモリ62、63に格納
されているフレームの部分画像とから、注目画素及び注
目画素の周囲に位置する周辺画素と同一の空間位置の画
素がクラスタップ、予測タップとして抽出される。ここ
で、動きベクトル分離部65、68から出力される動き
ベクトルに応じて時間的に切出し位置がずらされ、フレ
ーム全体におけるクラスタップ、予測タップの切出し位
置が動きベクトルに従って平行移動させられる。
【0110】生成画素信号生成部72は、ノイズが除去
された出力画像から、各画素(光投射部)に供給する画
素信号を生成し、この画素信号S73を各画素に振り分
ける。
【0111】次に、図10に示す信号処理部にて使用さ
れる予測係数を学習するための学習回路について説明す
る。図11は、本実施の形態における学習回路を示すブ
ロック図である。
【0112】図11に示すように、本実施の形態におけ
る学習回路80は、第1の実施の形態と異なり、教師画
像データS81は、投射光の重畳の補正は行わない。即
ち、投射光重畳分の補正を行った第2の教師画像データ
は生成せず、元の教師画像データS81を使用する。こ
れは、第1の映像信号である投射映像信号(無線により
伝送する場合は伝送信号)と第2の映像信号である表示
映像信号との間で1フレーム分の時間遅延が生じるた
め、適切な補正は必ずしも容易ではないことを考慮した
ものであり、不可視光又は無線による信号伝送を行うこ
とがより望ましい。また、LPF81、正規方程式演算
部91、及び予測係数決定部92は、第1の実施の形態
に示すLPF31、正規方程式演算部36、及び予測係
数決定部37と同様の構成とし、同様の処理を行うもの
とする。
【0113】LPF82及びノイズ重畳部82を介して
部分画像メモリ83〜85に供給される時間的に連続し
た3フレームの3つの部分画像のうち、時間的に連続す
る2つのフレームの部分画像が動きベクトル検出部8
6、87に入力され、夫々動きベクトルが検出され、こ
れら2つの動きベクトルと、3つの部分画像データが夫
々領域切出部88、89に供給される。領域切出部89
は、クラスタップを切り出し、クラスコード生成部にク
ラスタップを供給する。クラスコード生成部はクラスコ
ードを生成して正規化方程式演算部91に供給する。ま
た、領域切出部89は、予測タップを切り出し、正規化
方程式演算部91に供給する。正規化方程式演算部は、
教師データS81及び予測タップから第1の実施の形態
と同様の方法にて予測係数を推定する。予測係数決定部
92で決定された予測係数は、メモリ93に送出され
る。このメモリに格納された予測係数が、上述の信号処
理部の予測係数ROM70にて読み出される予測係数と
なる。
【0114】本実施の形態においては、映像投射装置側
で動きベクトル検出を行ってその結果を元の画像データ
に付加し、映像表示側で、この動きベクトルを検出し、
この動きベクトルに基づいてフレーム間で対応する画素
を用いたクラス分類適応処理を行う等することで、より
効果的なノイズ抑圧効果が得られる。
【0115】また、本実施の形態における映像信号処理
部43は、付加データとして動きベクトルを付加して合
成映像信号を生成するものとして説明したが、映像信号
処理部43の他の例としては、例えば、本願発明者等が
先に出願した特開平10−313458号公報に記載さ
れているようなMPEG歪等の圧縮符号化に伴って発生
する歪及びノイズを抑圧する復号処理手段である画像デ
ータ変換装置が適用可能である。
【0116】即ち、MPEGデコードされた画像データ
に生じるブロック歪を補正するための画像データ変換装
置であって、画像データの特徴量を抽出する特徴量抽出
回路と、抽出された特徴量に基づいて上記MPEGデコ
ードされた画像データを切り出し、クラスタップ及び予
測タップを選定する夫々クラスタップ領域切出回路及び
予測タップ切出回とと、クラスタップ切出回路により切
り出した画像データを圧縮して圧縮データパターンを生
成するADRC(Adaptive Dynamic Range Coding )回
路と、クラスタップ切出回路により切り出された画像デ
ータの属するクラスコードを発生するクラスコード発生
回路と、推定式の予測係数がクラス毎に記憶されている
ROMテーブルと、予測係数と上記予測タップ切出回路
により切り出された画像データとに基づいて推定演算す
る推定演算回路とを備える。
【0117】また、予測係数を学習する学習回路を有
し、画像データ変換装置でMPEG歪の除去を行うこと
を考慮して、予めMPEGエンコード/MPEGデコー
ド処理を行ってブロック歪の生じる前後の画像データに
よって学習することにより、MPEG歪の除去した画像
データを再現するための予測係数を生成する。
【0118】この画像データ変換装置においては、ブロ
ック歪のない画像データを推定するための予測係数をR
OMテーブルに記憶しておき、入力される画像データ、
及びROMテーブルから読み出された予測係数に基づい
て推定演算を行うことによって、歪み等が除去された画
像データを出力することができる。すなわち、上記画像
データ変換装置は、実際の画像データから予め学習によ
り求められた予測係数に基づいて推定演算するので、よ
り実際に近い波形を再現して画質が良好でMPEGのブ
ロック歪のない画像データを出力することができる。
【0119】とりわけ、上記画像データ変換装置は、特
徴量抽出回路によってブロック歪の除去の対象となる画
像データのDCTブロックの位置を検出し、この検出結
果によって画像データの切出領域及びサンプル数を変え
ることによって、ブロック歪の程度に追従して、より画
質のよい画像データを得ることができる。
【0120】このような画像データ変換装置は、配信さ
れる画像データが、MPEG等で圧縮されている場合に
有効である。そして、このような画像データに基づき投
射された投射光をスクリーン裏面側に設けられた信号処
理部にて高解像度化し、再表示することにより、MPE
G等により圧縮され、投射装置側に配信された映像にお
いても、投射装置側でブロック歪み等を除去してから投
射することにより、その投射光から表示装置側で信号処
理を施すことにより、スクリーン上に極めて高画質な映
像を再表示することができる。
【0121】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図12(a)及び(b)は、本実施の形態に
おける映像表示装置を示す夫々正面図及びB−B線にお
ける側面図である。本実施の形態においては、大画面化
においても高解像度且つ高精細で十分な明るさの映像を
呈示でき、更に装置の設置、メンテナンス、及び拡張も
より容易である自発光型の大型映像表示装置である。本
発明においては、信号処理部によって高画質化のための
付加データを併せ持たせた映像信号に基づいて変調した
光を、光投射部によって映像表示面側に設けられた複数
の受光部に対して投射し、ある近傍領域内における上記
受光部の各出力に基づいて別に設けられた信号処理部に
おいて上記近傍領域に関わる高画質映像信号を生成して
これを発光部によって表示させることで、大画面、高画
質かつ高輝度な映像を呈示する。これについて、以下に
説明する。
【0122】第1及び第2の実施の形態のように、スク
リーン上に映像を表示するものではなく、図12に示す
ように、本第3の実施の形態における映像表示装置11
0は、複数の発光部がマトリックス状に配置されること
により表示画面が形成されている。この発光部111か
らなる表示画面の所定位置には、受光部112が設けら
れている。この受光部112は、受光した投射光を検知
し、得られ信号を受光部出力信号線112aを介してそ
の後段に設けらた信号処理部113に入力される。信号
処理回路113は、受光部112からの出力信号に基づ
いて高解像度化の処理を行って映像信号113aを生成
し、この映像信号113aを各発光部111に供給す
る。発光部111は、供給された映像信号113aに基
づいて発光し、映像を表示する。
【0123】受光部111は、例えば色フィルタを付し
たフォト・ダイオード及びフォト・トランジスタ等各種
の受光素子が用いられ、光の3原色分を1箇所に併せて
1画素(1つの発光部)としたものが配置されている。
発光部111は、各色毎に適宜分けられた発光部を配置
してもよい。
【0124】各受光部111は、その出力信号を1つの
信号処理部113のみではなく、隣接する信号処理部1
13に入力する。この信号処理部113においては、画
像全体の内の一部分の領域についての画像処理を行う。
その際、上記領域の近傍に設けられた上記受光部の出力
信号をも併せて処理に用いるため、これらの領域に含ま
れる上記受光部出力信号が上記第1の信号処理部に入力
される。
【0125】各信号処理部113は、例えば画像データ
変換装置等を使用して解像度の向上、即ち画素密度の増
加を行うものが適用され、図12に示すのは、1つの受
光部に対して16個の発光部が対応している16倍密化
の場合の例である。本実施の形態においては、図3に示
す上述の第1の実施の形態における信号処理部と同様の
構成とする。
【0126】ただし、これは一例であり、倍密度や信号
処理部113の担う発光部111の数又は受光部112
と発光部111との位置関係及び画素配置等について
は、これに限定するものではない。また発光部111に
ついては、白色ランプと色フィルタとを組み合わせたも
の、CRT等の電子管式のもの、又は発光ダイオード等
の各種素子を使用することができる。発光部111と受
光部112とはほぼ同一面上に配置されるが、発光部1
11による光が受光部112には入射しないように、遮
蔽板(図示せず)を設ける等してもよい。
【0127】なお、本装置は、信号処理部113の単位
でユニット化したものを同一面上に展開・配置して構成
したものであると捉えられる。このユニット内の各種信
号線は、信号処理部113を1つのみ用意し、全画面分
を担わせる場合と比較し、配線長が極めて短く、更に配
線数も極めて少ない。このようにユニット毎に扱えるこ
とで、装置のメンテナンス性及び拡張性等を向上するこ
とができる。
【0128】完全なユニット化を行う場合には、図13
(a)及び(b)に示すように、ユニット間の受光部の
出力信号配線の相互接続および切断と終端を容易に行う
ための例えばコネクタ群等から成るインターフェース部
114を設けておくことができる。
【0129】図13(a)及び(b)は、本発明の第3
の実施の形態の変形例の映像表示装置示す図であって、
夫々正面図及び領域S2を拡大してその側面を示す側面
図である。本変形例においては、図13(a)に示すよ
うに、上述の実施例に基づいた相対的に小規模な映像表
示装置110a〜110iを同一面上に複数個継ぎ合わ
せることで、1つの大規模な映像表示装置120を構成
するものである。即ち、図13(a)に示すように、9
個の小規模映像表示装置110a〜110iによって小
規模映像表示装置と相似形の大規模映像表示装置120
が構成されている例を示す。この大規模な映像表示装置
120を容易に構成するため、図13(b)に示すよう
に、隣接する小規模映像表示装置110a〜110iの
端部近傍における受光部112の出力信号線112aの
相互接続及び切断・終端を行うための例えばコネクタ群
等からなるインターフェース部114が設けられてい
る。これにより、小規模映像表示装置110a〜110
iの相互接続及び切断・終端が極めて容易になる。
【0130】本実施の形態においても、第1の実施例と
同様、小規模映像表示装置単位で映像表示装置をユーザ
に提供することができ、ユーザ側において、ユーザ自身
の使用目的及びコスト等を考慮して、任意の個数の小規
模映像表示装置のインターフェース部同士を接続し、任
意の大きさの映像表示装置を組み立てて使用することが
可能となる。
【0131】なお、小規模映像表示装置の数、小規模映
像表示装置により構成される大規模映像表示装置の形
状、及び個々の小規模映像表示装置の形状・大きさ等に
ついては、同図のものに限る必要は全くない。
【0132】また、映像表示装置に対して光投射する映
像信号については、映像表示装置における上記継ぎ合わ
せの有無によらず、複数台の光投射装置を用いて領域毎
に分けて投射したり、又は、一部若しくは全部を重畳さ
せたりしてもよい。この場合、1つの光投射装置に担わ
せる受光部の領域は、映像表示装置の規模の継ぎ合わせ
又は上記ユニットの境界等位置によらず任意に設定する
ことができる。
【0133】次に、本発明における映像表示装置の第4
の実施の形態について説明する。上述した第2の実施の
形態と同様に、映像表示装置に映像を投射する投射装置
の映像信号処理部において、例えば動きベクトル等の高
画質化用の付加データを併せ持たせた合成映像信号を生
成し、この合成映像信号を不可視光による光投射部を用
いて映像表示装置側に投射し、映像表示装置において、
第3の実施の形態と同様、表示画面に設けられた複数の
受光部で付加データが付加された投射光を受光する。そ
して、図10に示す信号処理回路と同様の構成の信号処
理回路に、受光部からの出力信号を供給し、信号処理部
が付加データに基づいてより効率的かつ効果的な映像の
高品質化処理を行う。上記付加データについては、信号
処理部の担う部分画像内に電子透しの技術を用いて埋め
込んだり、本来の映像信号の投射とは別のタイミングで
(好ましくは事前に)投射したりする等の方法を用いる
ことができる。また、合成映像信号又は付加データを無
線で伝送する場合は、受光部の代わりに、受信部を設け
る。
【0134】本実施の形態の光投射装置においても、上
述の第2の実施の形態と同様の映像信号処理部が設けら
れ、高画質化を目的とした各種の付加的なデータを生成
し、これをさらに上記元映像信号に付加したりあるいは
埋め込んだり等した合成映像信号を生成する。そして、
映像信号投射部が合成映像信号に基づいて投射光を変調
し、これを映像表示面側に投射する。
【0135】このように、映像表示面側における第1の
信号処理部では、上記の付加データに基づいてより効率
的かつ効果的な映像の高品質化処理を行う。上記付加デ
ータについては、第1の信号処理部の担う部分画像内に
電子透しの技術を用いて埋め込んだり、本来の映像信号
の投射とは別のタイミングで(好ましくは事前に)投射、
伝送したりする等の方法が例えば用いられる。また、上
述の第3及び第4の実施の形態における映像信号投射部
としては、図9に示す光スイッチを使用した投射装置を
使用することができる。
【0136】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、スクリーン上に第1の映像信号に基づく光が投射さ
れ、この投射光から得られた信号を処理して上記スクリ
ーンに映像を表示する映像表示装置であって、上記スク
リーン上に設けられ上記投射光を透過する複数の光透過
手段と、上記スクリーンの裏面側にて上記光透過手段と
対向する位置に設けられ上記スクリーンの表面側から投
射された上記投射光を受光し該投射光に基づく信号を出
力する受光手段と、上記受信手段からの出力信号を補正
処理して第2の映像信号を生成する信号処理手段と、上
記第2の映像信号に基づく光を上記スクリーンの裏面側
から該スクリーンの表面側に投射する光投射手段とを有
するので投射光による投射映像を大画面においても高画
質かつ高輝度で提供することができ、例えばディジタル
・シネマにおける映像表示装置として好適である。
【0137】また、第1の映像信号に基づく光が表示面
に投射され、この投射光から得られた信号を処理して自
発光によって上記表示面に映像を表示する映像表示装置
であって、上記表示面内に設けられ該表示面に投射され
る投射光を受光し該投射光に基づく信号を出力する複数
の受光手段と、上記受光手段からの出力信号を補正処理
して第2の映像信号を生成する信号処理手段と、上記第
2の映像信号に基づき発光する発光手段とを有するの
で、発光手段による自発光により映像を表示するため、
大画面化においても高解像度且つ高精細で十分な明るさ
の映像を呈示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形
態における映像表示装置を示す図であって、夫々スクリ
ーンの一部を示す正面図及び図1(a)のA―A線にお
ける側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の変形例における映
像表示装置を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における映像表示装
置の信号処理部のブロック図を示す。
【図4】本発明の第1の実施の形態における映像表示装
置の信号処理部の予測係数を学習する学習回路を示すブ
ロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における映像投射装
置を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における映像投射装
置により投射される1ブロック分のデータを示す模式図
である。
【図7】(a)、(b)及び(c)は、RGBの3×8
=24bitの画素データを示す図であり、(d)、
(e)及び(f)は、YUV(Y:輝度信号、UV:色
差信号)(4:2:2)の2×8=16bitの画素デ
ータを示す図であって、夫々元映像信号S41の画素デ
ータ(以下、元データという。)、元データに付加デー
タを単純に付加した場合の画素データ、及び付加データ
を置換付加した場合の画素データを示す模式図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における映像投射装
置の映像信号処理部を示すブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における映像投射装
置の映像投射部を示す模式図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態における映像表示
装置の信号処理部を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態における映像表示
装置の信号処理部の予測係数を学習する学習回路を示す
ブロック図である。
【図12】(a)及び(b)は、本発明の第3の実施の
形態における映像表示装置を示す夫々正面図及び図12
(a)に示すB−B線における側面図である。
【図13】(a)及び(b)は、本発明の第3の実施の
形態の変形例における映像表示装置示す図であって、夫
々正面図及び領域S2を拡大してその側面を示す側面図
である。
【図14】(a)及び(b)は、従来例に記載の増幅発
光スクリーンを示す図であって、夫々1画素を拡大して
示す側面図、及びスクリーンを示す正面図である。
【符号の説明】
1 スクリーン、 1a〜1i 小規模スクリーン、
2 光透過部、 4,112 受光部、 4a 受光部
出力信号線、 5,60,113 信号処理部、 6
光投射部、 6b 中継部、 7 投射光、 10 大
規模スクリーン、 12 インターフェース部、 21
データ構築部、 22a,22b,67,68,8
8,89 領域切出部、 23,69,90 クラスコ
ード生成部、 24,70 予測係数ROM、 25,
71 予測演算部、 26,72生成画素信号出力部、
30 学習回路、 31,81 垂直間引きフィルタ
LPF、 32 投射光重畳補正部、 33,82 ノ
イズ重畳部、 34a,34b 領域切出部、 35
クラスコード生成部、 36,91 正規方程式演算
部、 37,92 予測係数決定部、 38,93 メ
モリ、 41 高画質化用付加信号生成部、 42 合
成信号生成部、 43 映像信号処理部、 44 映像
信号投射部、 51,52,53 フレームメモリ、
54,55,86,87 動きベクトル検出部、 6
2,63,64,83,84,85 部分画像メモリ、
65,66 動きベクトル分離部、 110 映像表
示装置、111 発光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 21/62 G03B 21/62 H04N 5/74 H04N 5/74 C (72)発明者 奥村 裕二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 市川 勉 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2H021 AA08 BA28 2H088 EA12 HA06 MA01 MA03 2H093 NC24 NC29 ND08 ND40 ND52 NG02 2K103 AA05 AA17 AB04 CA03 CA14 CA54 CA57 5C058 AB06 AB07 BA05 BA23 EA01 EA02 EA31

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーン上に第1の映像信号に基づく
    光が投射され、この投射光から得られた信号を処理して
    上記スクリーンに映像を表示する映像表示装置であっ
    て、 上記スクリーン上に設けられ上記投射光を透過する複数
    の光透過手段と、 上記スクリーンの裏面側にて上記光透過手段と対向する
    位置に設けられ上記スクリーンの表面側から投射された
    上記投射光を受光し該投射光に基づく信号を出力する受
    光手段と、 上記受信手段からの出力信号を補正処理して第2の映像
    信号を生成する信号処理手段と、 上記第2の映像信号に基づく光を上記スクリーンの裏面
    側から該スクリーンの表面側に投射する光投射手段とを
    有することを特徴とする映像表示装置。
  2. 【請求項2】 上記信号処理手段が複数設けられ、この
    各信号処理手段は、上記スクリーンの所定領域に投射す
    る1以上の上記光投射手段に上記所定領域の上記第2の
    映像信号を供給するものであり、上記所定領域に設けら
    れる受光手段からの出力信号を上記所定領域に隣接する
    他の領域に設けられる他の信号処理手段に送信し、該他
    の領域に設けられる受光手段からの出力信号を上記他の
    信号処理手段から受信するインターフェース手段を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の映像表示装置。
  3. 【請求項3】 上記補正処理は、画質向上処理であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の映像表示装置。
  4. 【請求項4】 上記補正処理は、クラス分類適応処理を
    使用することを特徴とする請求項1記載の映像表示装
    置。
  5. 【請求項5】 上記画質向上処理は、上記第1の映像信
    号より上記第2の映像信号の解像度を高くする高解像度
    化処理及び/又は上記第1の映像信号からノイズを除去
    するノイズ除去処理であることを特徴とする請求項3記
    載の映像表示装置。
  6. 【請求項6】 上記第1の映像信号に基づく光を上記ス
    クリーンの表面側から該スクリーン上に投射する映像信
    号投射手段を有することを特徴とする請求項1記載の映
    像表示装置。
  7. 【請求項7】 上記第1の映像信号に付加データを付加
    し、合成映像信号を生成する映像信号処理手段を有し、 上記映像信号投射手段は、上記合成映像信号に基づく光
    を上記スクリーンに投射することを特徴とする請求項6
    記載の映像表示装置。
  8. 【請求項8】 上記第1の映像信号に基づく光を投射す
    る映像信号投射手段は、不可視光を投射することを特徴
    とする請求項6記載の映像表示装置。
  9. 【請求項9】 第1の映像信号に基づく光が表示面に投
    射され、この投射光から得られた信号を処理して自発光
    によって上記表示面に映像を表示する映像表示装置であ
    って、 上記表示面内に設けられ該表示面に投射される投射光を
    受光し該投射光に基づく信号を出力する複数の受光手段
    と、 上記受光手段からの出力信号を補正処理して第2の映像
    信号を生成する信号処理手段と、 上記第2の映像信号に基づき発光する発光手段とを有す
    ることを特徴とする映像表示装置。
  10. 【請求項10】 上記信号処理手段は、複数設けられ、
    この各信号処理手段は、上記表示面の所定領域に設けら
    れた1以上の上記発光手段に上記所定領域の上記第2の
    映像信号を供給するものであり、上記所定領域に設けら
    れる受光手段からの出力信号を上記所定領域に隣接する
    他の領域に設けられる他の信号処理手段に送信し、該他
    の領域に設けられる受光手段からの出力信号を上記他の
    信号処理手段から受信するインターフェース手段を有す
    ることを特徴とする請求項9記載の映像表示装置。
  11. 【請求項11】 上記補正処理は、画質向上処理である
    ことを特徴とする請求項9記載の映像表示装置。
  12. 【請求項12】 上記補正処理は、クラス分類適応処理
    を使用することを特徴とする請求項9記載の映像表示装
    置。
  13. 【請求項13】 上記画質向上処理は、上記第1の映像
    信号より上記第2の映像信号の解像度を高くする高解像
    度化処理及び/又は上記第1の映像信号からノイズを除
    去するノイズ除去処理であることを特徴とする請求項1
    1記載の映像表示装置。
  14. 【請求項14】 第1の映像信号に基づく光を上記表示
    面に投射する映像信号投射手段を有することを特徴とす
    る請求項9記載の映像表示装置。
  15. 【請求項15】 上記第1の映像信号に付加データを付
    加し、合成映像信号を生成する映像信号処理手段を有
    し、 上記映像信号投射手段は、上記合成映像信号に基づく光
    を上記表示面に投射することを特徴とする請求項14記
    載の映像表示装置。
  16. 【請求項16】 上記映像信号投射手段は、不可視光を
    投射することを特徴とする請求項14記載の映像表示装
    置。
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