JP2003307517A - Comp異常症の検査方法 - Google Patents

Comp異常症の検査方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 COMP異常症を簡便に診断する方法を提供する
こと。 【解決手段】 単位量体液あたりのCOMP蛋白質量を測定
することを含む、COMP異常症の検査方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、COMP(軟骨オリゴマー
マトリックスプロテイン;cartilage oligomeric matri
x protein)異常症の検査方法に関する。より詳細に
は、本発明は、被験者の単位量体液あたりのCOMP量を測
定することによってCOMP異常症を検査する方法、並びに
該検査方法を行うためのキットにも関する。
【0002】
【従来の技術】偽性軟骨無形成症 (Pseudoachondroplas
ia:PSACH)は、知能、顔貌は正常な四肢短縮型の小人症
である。特徴的な成長パターンを示し、出生時身長は正
常だが、身長の伸びは 1歳以降急速に低下し、最終身長
は軽症型でも−3から 4 S.D.、重症型では−6 S.D.以下
の高度の低身長となる(1 S.D.は成人では約5 cm。−6
S.D. だと平均より30 cm以上、低い)。成人身長が1 m
以下の患者も多い。また、四肢大関節の可動域制限・変
形、早発性の変形性関節症、全身靭帯弛緩性を呈する。
幼・小児期には汎発性の扁平椎があり、側面像で椎体の
anterior tongue-like protrusion(舌状突出像)がみ
られるのが特徴である。しかし、この脊椎の異形成は成
人例ではほとんど正常化する。長・短管骨の短縮、及び
骨端・骨幹端の著明な異形成を呈する。
【0003】また、多発性骨端異形成症(multiple epip
hyseal dysplasia:MED)は多発性の管状骨骨端の異形成
を生じる疾患で、低身長、早発性の変形性関節症をきた
す。知能、顔貌は正常である。低身長は幼児期以降に発
現し、比較的軽度で、正常範囲の身長の例も多い。単一
の疾患ではなく、かなりの臨床的、遺伝的異質性を持っ
た症候群である。COMP、9型コラーゲン遺伝子(COL9A1
COL9A2、COL9A3)、matrillin 3 (MTN3)、DSTDTの遺伝
子のmutationが報告されている。
【0004】これらの疾患の起こるメカニズムとして
は、COMPが pentamerを形成することから、mutationが
dominant-negativeに働くと考えられているが、コラー
ゲンなど軟骨細胞外matrixの他の構成成分とのinteract
ionの障害を示唆する事実もある。また、9型コラーゲン
は、COMPと結合することが知られている。
【0005】上記の通り、偽性軟骨無形成症、多発性骨
端異形成症は、重度の低身長、早期発症の変形性関節症
など著明な骨格の異常をきたす遺伝性の難病である。従
って、早期の治療、合併症の予防、予後の予測、遺伝カ
ウンセリングのために、早期診断、確定診断が必要であ
る。
【0006】現在、偽性軟骨無形成症、多発性骨端異形
成症の診断は、臨床的、X線学的所見により行われてい
る。しかし、1)病像が複雑で、かつ、所見に年齢差、
症例差が大きい、2)臨床的、X線学的所見ともに診断
者の主観による部分が大きい、3)所見の判定に高度の
経験、能力を要する事、など問題が多い。
【0007】さらに、偽性軟骨無形成症 (PSACH)並びに
多発性骨端異形成症(MED)などを含むCOMP異常症では、D
NA・遺伝子レベルでの診断も行われている。例えば、PS
ACHの場合、過去調べられたPSACHのほぼ全例で、COMPの
mutationが認められている。また、36種類の COMP muta
tionが60人のPSACH患者に見つかっている。Mutationは
すべてheterozygousで、両アレルの異常は見つかってい
ない。mutationの位置はcalmodulin-like repeat内が多
いが、C末端のglobular domainにもみつかっている。Ex
onレベルでは、exon 9からexon 18にまたがっている。
【0008】また、MEDの場合、調べられたPSACHの約1/
3の例でCOMPのmutationが認められている。これはMEDに
は遺伝的異質性があり、9型コラーゲン遺伝子(COL9A1
COL9A2、COL9A3)、 matrillin 3 (MTN3)、DSTDTなどC
OMP以外にも5つ遺伝子の原因遺伝子があることによ
る。MEDでみつかっている変異も広くexon 9から exon 1
8にまたがっている。
【0009】しかしCOMP(cartilage oligomeric matri
x protein)異常症のDNA・遺伝子レベルでの診断では、
原因遺伝子COMPの遺伝子構造は複雑で、変異の集中領域
も少なく、広汎な領域を調べる必要があり、多くの時
間、費用がかかるという問題があった。そこで、迅速か
つ簡便なスクリーニング/診断システムの開発が待たれ
ていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、COMP異常症
を簡便に診断する方法を提供することを解決すべき課題
とした。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、COMP異常症の患者の
血中COMP量は、健常人、およびCOMP異常のないことが確
認された多発性骨端異形成症の患者に比べ有意に低いこ
とを見出した。本発明はこの知見に基づいて完成したも
のである。なお、血中COMPタンパク質は慢性関節リュー
マチ、変形性関節症などで測定されていたが(Clark AG
et al., Arthritis Rheum 42(11):2356-64, 1999)、
偽性軟骨無形成症 (PSACH)並びに多発性骨端異形成症(M
ED)などを含むCOMP異常症での測定の報告はない。
【0012】即ち、本発明によれば、単位量体液あたり
のCOMP(軟骨オリゴマーマトリックスプロテイン)量を
測定することを含む、COMP異常症の検査方法が提供され
る。好ましくは、COMP異常症は、COMP遺伝子の変異によ
り発症する偽性軟骨無形成症又は多発性骨端異形成症で
ある。好ましくは、体液は血液である。好ましくは、被
験者の単位量体液あたりのCOMP量を測定し、得られた測
定値が正常被験者の単位量体液あたりのCOMP量よりも低
かった場合に、COMP異常症である、あるいはCOMP異常症
の発症可能性があると判断する。好ましくは、抗COMP抗
体を用いた抗原抗体反応により単位量体液あたりのCOMP
量を測定する。本発明の別の側面によれば、少なくとも
抗COMP抗体を含む、上記した本発明の検査方法を行うた
めのキットが提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明のCOMP異常症の検査方法は、
単位量体液あたりのCOMP量を測定することを含むもので
ある。本発明の検査によれば、COMP異常症を発症してい
るか否か、および/または、その発症可能性を判定する
ことができる。本発明におけるCOMP異常症とは、COMP遺
伝子の変異により発症する骨の異常症を全て包含し、例
えば、COMP遺伝子の変異により発症する偽性軟骨無形成
症又は多発性骨端異形成症などが挙げられる。
【0014】本発明では、単位量体液あたりのCOMP(軟
骨オリゴマーマトリックスプロテイン;cartilage olig
omeric matrix protein)量を測定する。COMPはthrombo
spondin gene familyに属する 糖蛋白である。COMP遺伝
子は19番染色体上19q12-13.1に存在し、大きさは約30 k
bである。19個のexonからなる。757アミノ酸から成る蛋
白をコードしている。COMP蛋白(COMP monomer)は、N
-、-C末端にglobular domainがあり、tandemに並んだ 4
つの EGF-like domainと、その直後に続くtandemに並ん
だ 8つの calmodulin-like repeatが一次構造の特徴で
ある。COMPはN末端の disulfide bridgeで互いに結合
し、pentamer構造をとる。COMPの発現は組織特異的で、
軟骨の 細胞外基質(extracellular matrix)、とりわ
け軟骨細胞周囲の territorial matrixに局在する。COM
Pの機能の詳細は目下の所明らかでないが、collagenやp
roteoglycanなど軟骨の細胞外基質の他の構成成分と ca
lcium依存性に相互作用すると考えられている。
【0015】本明細書において、体液とは、血液、関節
液、尿、唾液などが挙げられるが、COMPを比較的多量に
含むという理由から、好ましくは血液または関節液であ
り、より好ましくは血液である。血液としては、さらに
血漿を用いることが好ましい。
【0016】本発明においては、被験者の単位量体液あ
たりのCOMP量を測定し、得られた測定値が正常被験者の
単位量体液あたりのCOMP量よりも低かった場合に、COMP
異常症である、あるいはCOMP異常症の発症可能性がある
と判断することができる。
【0017】COMP量の測定方法は特に限定されず、タン
パク質量の測定方法として当業者に公知の任意の方法を
使用することができる。タンパク質を定量する場合に
は、ウエスタンブロット法、固相酵素免疫検定法を含む
酵素免疫検定法、免疫細胞化学法、免疫組織化学法を使
用することができる。好ましくは、抗COMP抗体を用いた
抗原抗体反応により単位量体液あたりのCOMP量を測定す
ることができる。また、抗COMP抗体を用いた抗原抗体反
応により単位量体液あたりのCOMP量を測定する場合、RI
A、EIA、ELISA、免疫競合アッセイなどを用いることが
でき、ELISAで行うことが特に好ましい。
【0018】本発明で用いる抗COMP抗体はポリクローナ
ル抗体でもモノクローナル抗体でもよく、その作製は常
法により行なうことができる。また、市販のヒトCOMP抗
体を用いることもできる。
【0019】例えば、COMPを認識するポリクローナル抗
体は、COMPを抗原として哺乳動物を免疫感作し、該哺乳
動物から血液を採取し、採取した血液から抗体を分離・
精製することにより得ることができる。抗原は、所望に
より適当なアジュバントを含有する緩衝液に溶解して免
疫感作に用いることができる。免疫感作した哺乳動物を
一定期間飼育した後、該哺乳動物の血清を少量サンプリ
ングし、抗体価を測定し、抗体価が上昇してきたら、状
況に応じて抗原の投与を適当回数実施する。最後の投与
から1〜2ケ月後に免疫感作した哺乳動物から通常の方
法により血液を採取して、該血液を、例えば遠心分離、
硫酸アンモニウムまたはポリエチレングリコールを用い
た沈澱、ゲルろ過クロマトグラフィー、イオン交換クロ
マトグラフィー、アフィニティクロマトグラフィー等の
クロマトグラフィー等の通常の方法によって分離・精製
することにより、ポリクローナル抗体を得ることができ
る。
【0020】COMPを認識するモノクローナル抗体は、例
えば、抗体産生細胞とミエローマ細胞株との細胞融合に
よりハイブリドーマを作製し、該ハイブリドーマを培養
して得ることができる。ハイブリドーマの作製は、公知
の方法(G.Kohler et al .,Nature,256 495(1975))に
より行うことができる。細胞融合により得られたハイブ
リドーマは限界希釈法等によりクローニングし、更に、
COMPを用いた酵素免疫測定法によりスクリーニングを行
なうことにより、COMPを特異的に認識するモノクローナ
ル抗体を産生する細胞株を得ることができる。このよう
にして得られたハイブリドーマから目的とするモノクロ
ーナル抗体を製造するには、通常の細胞培養法や腹水形
成法により該ハイブリドーマを培養し、培養上清あるい
は腹水から該モノクローナル抗体を精製すればよい。培
養上清もしくは腹水からのモノクローナル抗体の精製
は、常法により行なうことができる。例えば、硫安分
画、ゲルろ過、イオン交換クロマトグラフィー、アフィ
ニティークロマトグラフィーなどを適宜組み合わせて使
用できる。
【0021】本発明の検査方法は、市販のヒトCOMPタン
パク定量kit を用いて行うこともできる。例えば、
(1)Product number: COMP 200; Wieslab社, Lund, S
weden、並びに、(2)Kamiya Bimedical Co. (Seattl
e, WA, USA), Catalog No. BP-003などを用いることが
できる。
【0022】本発明によれば、少なくとも抗COMP抗体を
含む、上記した本発明の検査方法を行うためのキットも
提供される。
【0023】本発明の検査方法は、血中マーカーによる
簡便、客観的な診断である以外に、特に以下のような意
義を有している。 (1)PSACHについて 従来のPSACHの診断上の問題点として、早期の診断、成
人例での診断がある。PSACHは、知能、顔貌は正常で骨
格外の合併症はない。外見上の特徴は、四肢短縮の小人
症、関節の変形のみである。軟骨無形成症、モルキオ
病、脊椎・骨端・骨幹端異形成症など多くの疾患との鑑
別診断を要する。特徴的な成長パターンを示し、身長の
伸びは 1歳以降急速に低下し、最終身長は軽症型で−3
から 4SD、重症型では −6SD以下の高度の低身長とな
る。しかし、出生時身長は正常で、2〜3歳までは、ほと
んどの例で、正常範囲内にある。このため、しばしば診
断が遅れる。また、PSACHは幼・小児期には汎発性の扁
平椎があり、側面像で特徴的な椎体の anterior tongue
-like protrusionがみられるので、X線学的な検査が適
切に行われていれば診断は比較的容易である。しかし、
この脊椎の異形成は成人例ではほとんど正常化する。骨
端線閉鎖後は、長・短管骨の骨端・骨幹端の異形成を評
価するのは非常に困難である。このようにPSACHの
臨床診断には困難が多い。一方で、早期の、確実な診断
は患者に取って、大きな福音である。本症では、幼・小
児期に適切なケアを行わなければ側彎や四肢の変形は急
激に進行し、大きな障害、後遺症をきたす。上部頚椎の
異常(環軸関節脱臼)など非可逆的な重大な合併症に対
しては、何よりもそのリスクを認識した上での予防が必
要である。また、高率に合併する変形性関節症に対して
は、長期の予防的対策が必要となる。更には、本症は遺
伝性疾患であるので、診断の確定は、本人、ならびに家
族への遺伝カウンセリング(結婚、次子の発症リスクの
推定など)の基盤となる。以上のように、治療・管理に
おいて早期診断、確定診断は本症ではとりわけ大きな意
味を持つが、本法はそれを可能にするものである。
【0024】(2)MED MEDでは遺伝的異質性があり、9型コラーゲン遺伝子(C
OL9A1 COL9A2、COL9A3)、 matrillin 3 (MTN3)、DSTDT
などCOMP以外の遺伝子のmutationが報告されている。従
来、これらを区別するには、各々の遺伝子の変異を解析
し、いずれかの変異を同定するしかなかった。本法によ
り、COMPの変異によるMEDは容易に鑑別できるようにな
った。また、MEDの軽症例は、一般の変形性関節症 (OA)
や汎発性のOA(generalized OA)と鑑別が難しかった
が、本法により、COMPの変異によるMEDは容易に鑑別で
きるようになった。以下の実施例により本発明をさらに
具体的に説明するが、本発明は実施例によって限定され
るものではない。
【0025】
【実施例】遺伝子レベルでCOMP異常(変異)を確認した
偽性軟骨無形成症/多発性骨端異形成症の患者8名(表
1)の血中COMPタンパクを測定した。コントロールとし
て、健常人、ならびに、COMP異常のないことを確認した
多発性骨端異形成症の患者、計18名の血中COMPタンパ
クを測定し、比較した。
【0026】
【表1】
【0027】試料は、遠心(3000 rpm 10分 または 3
500 rpm 5分)にて分離し、使用まで凍結保存した血漿
を用いた。COMPタンパクは、市販のヒトCOMPタンパク定
量kit (Product number: COMP 200; Wieslab社, Lund,
Sweden)を製造者の指示に従って使用することによって
測定した。このkitは、ヒトCOMP特異抗体によるELISA法
により、intactまたは fragmented COMPを定量するも
のである。Kitに付属の dilution bufferにて、50倍希
釈した試料60 ml を用い、duplicateで測定した。
【0028】結果を図1に示す。図1の結果より以下の
ことが分かった。 (1)COMP異常症の患者の血中COMPは、健常人、および
COMP異常のないことが確認された多発性骨端異形成症の
患者に比べ有意に低い(p<0.0001)ことがわかった。 (2)DNA/遺伝子レベルでCOMPの異常のない多発性骨
端異形成症の患者では、健常人と同レベルであった。 (3)患者での値は、健常人のもっとも低い値より低
く、患者群とコントロール群の間で、overlapはなかっ
た。
【0029】以上の結果より、COMP異常症の患者の血中
COMPは低下しており、本システムはCOMPの異常の有無を
検出できることが分かった。特に、多発性骨端異形成症
のCOMPの異常の有無が簡便に見分けられることが示され
た。また、患者の血中にCOMP異常が反映されることか
ら、同一人での経時的測定などにより、COMP異常症患者
の病期、病勢COMPが、推定できる可能性がある。
【0030】
【発明の効果】従来、COMP異常症については、客観的な
診断方法はなく、医師による臨床像、X線学的所見を元
にした主観的な診断、並びに多くの時間、費用がかかる
DNA・遺伝子レベルでの診断が行われていた。本発明に
より、血液などの体液サンプルによる客観的で簡便な検
査法を提供することが可能になった。本発明の検査方法
は、血漿を用いて1ステップで検査が可能であり、検体
の採取から結果の判定まで2日以内で行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、各被験者における血漿COMP濃度を測定
した結果を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単位量体液あたりのCOMP(軟骨オリゴマ
    ーマトリックスプロテイン)量を測定することを含む、
    COMP異常症の検査方法。
  2. 【請求項2】 COMP異常症が、COMP遺伝子の変異により
    発症する偽性軟骨無形成症又は多発性骨端異形成症であ
    る、請求項1に記載の検査方法。
  3. 【請求項3】 体液が血液である、請求項1又は2に記
    載の検査方法。
  4. 【請求項4】 被験者の単位量体液あたりのCOMP量を測
    定し、得られた測定値が正常被験者の単位量体液あたり
    のCOMP量よりも低かった場合に、COMP異常症である、あ
    るいはCOMP異常症の発症可能性があると判断する、請求
    項1から3の何れかに記載の検査方法。
  5. 【請求項5】 抗COMP抗体を用いた抗原抗体反応により
    単位量体液あたりのCOMP量を測定する、請求項1から4
    の何れかに記載の検査方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも抗COMP抗体を含む、請求項1
    から5の何れかに記載の検査方法を行うためのキット。
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