JP2003307448A - 境界位置検出装置および境界位置検出方法 - Google Patents

境界位置検出装置および境界位置検出方法

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JP2003307448A
JP2003307448A JP2002111190A JP2002111190A JP2003307448A JP 2003307448 A JP2003307448 A JP 2003307448A JP 2002111190 A JP2002111190 A JP 2002111190A JP 2002111190 A JP2002111190 A JP 2002111190A JP 2003307448 A JP2003307448 A JP 2003307448A
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position detecting
light receiving
container
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Hiroki Kumazawa
弘樹 熊沢
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Hitachi Ltd
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Aloka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラベル等が貼着された容器に収容された検体の
液面の高さや、異なる2種類の液体の境界位置を好適に
検出することのできる境界位置検出装置および境界位置
検出方法を提供すること。 【解決手段】本発明の境界位置検出装置1は、ラベル7
1が付された容器7に収容された液体試料72a、72
bの境界面73を検出するものであり、検体収容部3
と、該検体収容部3を介して対向配置された発光部4お
よび第1受光部51、第2受光部52と、第1受光部5
1および第2受光部52が検出した光の情報の差異(光
の強度の差分値)を計測する計測手段62とを有し、計
測手段62の計測結果に基づいて検体収容部3に収容さ
れた液体試料72a、72bの境界面73を検出するよ
う構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば試験管など
の容器に収容された検体の液面や異なる2成分の境界位
置を検出する境界位置検出装置および境界位置検出方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、試験管などの容器に収容され
た検体の液面の位置や異なる2種類の液体の境界位置を
光学的に検出する境界位置検出装置が用いられている。
【0003】従来より用いられている境界位置検出装置
を図8に示す。この境界位置検出装置8は、レーザー光
を発する発光部81と、発光部81からの光の強度を検
出する受光部82と、これらの発光部81および受光部
82を高さ方向に沿って移動する移動手段(図示せず)
を備えている。
【0004】発光部81および受光部82は、試験管8
3を挟んで対向配置されている。この境界位置検出装置
8は、試験管83に対して発光部81および受光部82
を相対的に移動させながら、試験管83の各位置(高
さ)における透過光強度を測定する。そして、得られた
測定結果(図9参照)における透過光強度の値の差(変
化)から、試験管83に収容された液体試料84の液面
の位置や異なる2種類の液体の境界位置を測定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来の境界位置検
出装置8を用いることで、外周面に光を遮蔽する障害物
のない透明な試験管に収容された液体試料の液面や境界
位置を好適に測定することができる。
【0006】しかしながら、通常、試験管83の側面に
は、液体試料の名称や種類、採取日時等を記載した紙製
あるいは樹脂製のラベルが貼着される。
【0007】この従来の境界位置検出装置8を用いてラ
ベルが貼着された試験管に収容された液体試料の液面
や、異なる2種類の液体の境界位置の検出を行う場合、
このラベルが障害物となり、発光部から受光部へ光が十
分に到達せず、測定不能となる場合がある。また、発光
部からの光がラベルによって光が拡散され(散乱を生
じ)、測定精度が低下する場合がある。
【0008】上記問題点に鑑み、本発明は、ラベル等が
貼着された容器であっても、その容器に収容された検体
の液面の高さや、異なる2種類の液体の境界位置を好適
に検出することのできる境界位置検出装置および境界位
置検出方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(24)の本発明により達成される。
【0010】(1) 容器に収容された検体の境界位置
を検出する境界位置検出装置であって、検体収容部と、
該検体収容部を介して配置された発光手段および検出手
段とを有し、前記検出手段は、前記発光手段から照射さ
れた光の情報の差異を検出し得る第1受光部および第2
受光部を有する受光手段と、前記第1受光部と前記第2
受光部とが検出した光の情報の差異を計測する計測手段
とを有し、前記計測手段の計測結果に基づいて前記検体
収容部に収容された検体の境界位置を検出することを特
徴とする境界位置検出装置。
【0011】(2) 前記第1受光部および前記第2受
光部は、前記検体収容部の高さ方向に並設されている上
記(1)に記載の境界位置検出装置。
【0012】(3) 前記容器の表面に半透明体が付さ
れている上記(1)または(2)に記載の境界位置検出
装置。
【0013】(4) 前記半透明体は、紙製または樹脂
製のラベルを含む上記(3)に記載の境界位置検出装
置。
【0014】(5) 前記容器は、少なくともその一部
が半透明な材質で構成されている上記(1)ないし
(4)のいずれかに記載の境界位置検出装置。
【0015】(6) 前記発光手段は、平行光線を照射
するものである上記(1)ないし(5)のいずれかに記
載の境界位置検出装置。
【0016】(7) 前記第1受光部と、前記第2受光
部との間に間隙が設けられており、前記発光手段は、前
記間隙に向かって光線を照射し得るよう構成されている
上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の境界位置検
出装置。
【0017】(8) 前記検出手段は、前記間隙を通過
した光線を検出し得るよう構成された第3受光部を有す
る上記(7)に記載の境界位置検出装置。
【0018】(9) 前記発光手段および前記検出手段
は、前記容器と相対的に移動し得るよう構成されてお
り、前記容器を高さ方向に沿って走査し得るよう構成さ
れている上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の境
界位置検出装置。
【0019】(10) 前記半透明体の有無を検出する
機能を有する上記(3)または(4)に記載の境界位置
検出装置。
【0020】(11) 前記半透明体の有無に応じて、
境界位置検出の方法を変更する上記(10)に記載の境
界位置検出装置。
【0021】(12) 前記光の情報の差異は、光の強
度の差分である上記(1)ないし(11)のいずれかに
記載の境界位置検出装置。
【0022】(13) 上記(1)ないし(12)のい
ずれかに記載の境界位置検出装置を用いて界面の位置を
検出することを特徴とする境界位置検出方法。
【0023】(14) 容器に収容された検体の境界位
置を検出する境界位置検出方法であって、容器に光を照
射するとともに、照射された光の情報を異なる2箇所で
検出し、それらの光の情報の差異を計測することにより
界面位置を検出することを特徴とする境界位置検出方
法。
【0024】(15) 前記容器への光の照射は、前記
容器に対する光の照射位置を随時変えながら行なう上記
(14)に記載の境界位置検出方法。
【0025】(16) 前記容器の表面に半透明体が貼
着されている上記(14)または(15)に記載の境界
位置検出方法。
【0026】(17) 前記半透明体は、紙製または樹
脂製のラベルを含む上記(16)に記載の境界位置検出
方法。
【0027】(18) 前記光の情報の差異は、光の強
度の差分である上記(14)ないし(17)のいずれか
に記載の境界位置検出方法。
【0028】(19) 計測した差分値がピークとなる
ところを界面位置と判断する上記(18)に記載の境界
位置検出方法。
【0029】(20) 液体と気体の界面、液体同士の
界面の少なくとも一方を検出し得る上記(13)ないし
(19)のいずれかに記載の境界位置検出方法。
【0030】(21) 前記界面位置の検出に先立ち、
前記容器に半透明体が付されているか否かを検出する上
記(13)ないし(20)のいずれかに記載の境界位置
検出方法。
【0031】(22) 前記半透明体の有無に応じて、
境界位置検出の方法を変更する上記(21)に記載の境
界位置検出方法。
【0032】(23) 前記容器に半透明体が付されて
いない場合、前記2箇所の間の中間箇所で光の特性を検
出し、その特性が急激に変化するところを界面位置と判
断する上記(14)ないし(22)のいずれかに記載の
境界位置検出方法。
【0033】(24) 前記光の特性は、光の強度であ
る上記(23)に記載の境界位置検出方法。
【0034】本発明の他の目的、構成および効果は、図
面を参照して行う以下の実施形態の説明から、より明ら
かとなるであろう。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の境界位置検出装置
および境界位置検出方法を添付図面に示す好適な実施形
態に基づいて詳細に説明する。
【0036】図1は、本発明の境界位置検出装置の第1
実施形態の構成例を示すブロック図である。図2は、本
発明の境界位置検出装置による検出結果を示す説明図で
ある。図3ないし図6は、本発明の第1実施形態の境界
位置検出装置を用いて液体試料の境界位置を検出する手
順を説明する説明図である。図6は、本発明の境界位置
検出装置の第2実施形態の構成を示すブロック図であ
る。なお、以下の説明では、図中の上側を「上」、下側
を「下」と言う。
【0037】まず、本発明の境界位置検出装置の第1実
施形態について説明を行う。第1実施形態の境界位置検
出装置1は、図1に示すように、検体収容部3と、検体
収容部3を介して(挟んで)対向配置された発光部4
と、第1受光部51および第2受光部52と、これらを
移動する移動手段61と、各受光部と電気的に接続され
た計測手段62と、移動手段61および計測手段62を
制御する制御手段63とを備えている。
【0038】検体収容部3には、液体試料(検体)を入
れた例えば試験管やウェルなどの容器7が収容される。
容器7は、無色透明のガラスや樹脂で構成されている。
また、容器7の表面には、紙あるいは樹脂などの半透明
の材質(光を表面から裏面へ通過させ得る材質)で構成
されたラベル71が貼着されている。このラベル71に
は、必要に応じ、所定の情報が例えば印刷、手書き等に
より付されている。この情報は、例えば文字、記号、バ
ーコード等で表されている。
【0039】発光部4は、レーザー光などの平行光線を
照射する装置を備えている。この発光部4は、第1受光
部51と第2受光部52との間の間隙54に向かってレ
ーザー光を照射するよう構成されている。
【0040】第1受光部51および第2受光部52は、
図1に示すように、間隙54を挟んで検体収容部3の高
さ方向に並設されている。
【0041】これら第1受光部51および第2受光部5
2は、それぞれ、到達した光の所定の情報(特性)、す
なわち本実施形態では、光の強度を検出することができ
るよう構成されている。第1受光部51および第2受光
部52の各々には、光電変換手段、すなわち到達した光
の強さに応じた電気信号を発生する例えばフォトダイオ
ードのような受光素子または光センサ(図示せず)が設
けられている。これら第1受光部51および第2受光部
52から発せられた電気信号は、計測手段62へと送出
される。
【0042】移動手段(走査手段)61は、発光部4、
第1受光部51および第2受光部52を高さ方向に沿っ
て移動させる。発光部4、第1受光部51および第2受
光部52は、それぞれ図示しない基台に固定されてお
り、互いの相対的な位置を保持した状態で高さ方向に移
動する。
【0043】また、移動手段61は、発光部4から照射
された光線の高さを検出する機能を有している。
【0044】この移動手段61による発光部4および各
受光部51、52の移動と、光線の高さの検出とによっ
て容器7内の液体試料72a、72bの走査が行われ
る。
【0045】計測手段62は、第1受光部51および第
2受光部52から送信された電気信号から、これらの受
光部51、52に到達した光の強度の差分(光の情報
(特性)の差異)を計測し、この差分値(特性の差異に
対応する値)を制御手段63へ出力する。
【0046】計測手段62による計測結果、すなわち、
差分値の高さ方向の変化(経時変化)は、図2に示すよ
うなグラフとなる。本実施形態の境界位置検出装置1で
は、このグラフにおいて、差分値が極大(ピーク)とな
った位置(図2中Iの位置)における光線の高さを制御
手段63によって検出することにより、境界面の位置を
検出する。
【0047】以下、第1実施形態の境界位置検出装置1
により、容器7に収容された成分の異なる(比重の異な
る)2種類の液体試料72a、72bの境界面73を検
出する手順を図3ないし図6を参照して説明する。
【0048】発光部4から照射された光線は、容器7の
表面に貼着されたラベル71により拡散される。ラベル
71による拡散により、光線は、図3に示すように、容
器7内の液体試料72b中に放射状に拡散される。
【0049】[1] 図3に示すように、第1受光部51
と第2受光部52とがいずれも境界面73より下方に離
間した位置にある場合には、発光部4から照射され、ラ
ベル71によって拡散された拡散光は、液体試料72b
中に一様に広がる。このため、第1受光部51および第
2受光部52に到達する光の強度がほぼ均一な大きさと
なる。すなわち、計測された第1受光部51および第2
受光部52での受光光量の差分値は、小さい値となる。
【0050】[2] この位置から、移動手段61の移動
により発光部4が上方へと移動すると、拡散光は、境界
面73へ向かって移動し、図4に示すような状態とな
る。
【0051】このような状態になると、拡散光は、その
一部が境界面73によって反射される。このため、第1
受光部51および第2受光部52に到達する光の強度が
均一ではなくなる。したがって、このような状態になる
と、第1受光部51および第2受光部52に到達する光
の強度の差分値が前記[1]に比べて増大する。
【0052】[3] この位置から、発光部4が上昇し、
発光部4から照射された光線がさらに上昇すると、やが
て、図5に示すように、光線の高さが境界面73の高さ
と一致する。このとき、第1受光部51は境界面73の
上側、第2受光部52は境界面73の下側に位置した状
態になる。
【0053】このような状態になると、拡散光は、境界
面73を挟んで上下に位置する2つの液体試料72a、
72bのそれぞれを通過して第1受光部51および第2
受光部52へと到達する。このため、これらの液体試料
72a、72bの光透過率の差により、第1受光部51
および第2受光部52へと到達した光の強度の差分値が
極大(図2中Iの位置)となる。すなわち、この差分値
の極大を検出することにより、境界面73の位置を知る
ことができる。
【0054】[4] この位置から、発光部4が上昇し、
発光部4から照射された光線がさらに上昇すると、図6
に示すように、光線が境界面73より上方へと移動す
る。そして、第1受光部51と第2受光部52とが、い
ずれも境界面73の上方に位置する。
【0055】この状態においては、拡散光のほとんど
は、液体試料72aを通過して第1受光部51および第
2受光部52へと到達する。このため、光線の高さが境
界面73の高さと一致した場合と比較し、第1受光部5
1および第2受光部52に到達する光の強度の差分値が
減少する。
【0056】本実施形態の境界位置検出装置1は、[1]
〜[4]の手順により、液体試料72a、72bの境界面
(液/液界面)の位置を検出することができる。
【0057】なお、検出する境界面が複数ある場合に
は、この[1]〜[4]の手順を繰り返し、第1受光部51
と第2受光部52に到達した光の強度の差分が再び極大
値となったときの光線の高さを計測し、境界面73の位
置を計測すればよい。
【0058】[5] 上記[4]の位置から、発光部4が上
昇し、発光部4から照射された光線がさらに上昇する
と、やがて、光線の高さが液体試料72aの液面である
境界面(気/液界面)74の高さと一致する。このと
き、第1受光部51は境界面74の上側、第2受光部5
2は境界面73の下側に位置した状態になる。
【0059】このような状態になると、拡散光は、境界
面74を挟んで上下に位置する空気と液体試料72aの
それぞれを通過して第1受光部51および第2受光部5
2へと到達する。このため、空気と液体試料72aの光
透過率の差により、第1受光部51および第2受光部5
2へと到達した光の強度の差分値が極大(ピーク)とな
る(図2中Jの位置)。すなわち、この差分値の極大を
検出することにより、境界面74の位置を知ることがで
きる。
【0060】次に、本発明の境界位置検出装置の第2実
施形態について説明する。以下の説明においては、上述
した第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施
形態と同様の構成については、第1実施形態と同一の符
号を使用し、説明を省略する。
【0061】第2実施形態の境界位置検出装置2は、第
1実施形態の境界位置検出装置1と同様に、図7に示す
ように、検体収容部3と、検体収容部3を挟んで対向配
置された発光部4と、第1受光部51および第2受光部
52と、これらを移動する移動手段61と、各受光部と
電気的に接続された計測手段62と、移動手段61およ
び計測手段62を制御する制御手段63とを有する。
【0062】また、この第2実施形態の境界位置検出装
置2は、上述した第1実施形態に設けられた第1受光部
51および第2受光部52の他に、第3受光部53を備
えている。この第3受光部53は、第1受光部51およ
び第2受光部52と同様に、移動手段61により移動す
るよう構成されている。
【0063】第3受光部53は、図7に示すように、第
1受光部51および第2受光部52の間に位置する間隙
54の後方(図7中右側)に位置している。この第3受
光部53は、間隙54を通過した発光部4からの光を検
出するよう構成されている。
【0064】ところで、上述した第1実施形態の境界位
置検出装置1では、ラベル71の貼着されていない透明
な容器7に収容された液体試料72a、72bの境界位
置を検出するのには適さない。
【0065】なぜなら、上述した第1実施形態の境界位
置検出装置1により、ラベル71が貼着されていない透
明な容器7を計測しようとした場合、液体試料72a、
72bが透明で光を拡散させる作用がないと、発光部4
から照射された光線は、ほとんど拡散されることなく液
体試料72a、72b中を通過し、間隙54に到達する
ので、第1受光部51および第2受光部52に、発光部
4からの光がほとんど到達しないためである。
【0066】一方、この第2実施形態の境界位置検出装
置2は、第1実施形態の境界位置検出装置1に設置され
たものとほぼ同一の構成の第1受光部51および第2受
光部52と、間隙54を通過した光線の光の強度を検出
することのできる第3受光部53とを備えている。
【0067】そして、ラベル71により拡散された拡散
光を第1受光部51および第2受光部52により検出す
るとともに、間隙54を通過した光線の光の強度(特
性)を第3受光部53により検出し得るようになってい
る。
【0068】第3受光部53で検出を行う場合には、上
述した従来の境界位置検出装置8と同様に、第3受光部
53に到達した光の強度の大きさの変化を測定する。
【0069】以上のような構成により、ラベル71を有
する容器7に入れられた液体試料の界面検出を行う場合
には、前述したように第1受光部51および第2受光部
52でそれぞれ受光された光の強度の差分値により境界
面73、74を検出し(差分値がピークとなる位置を境
界面73、74と判断し)、ラベル71を有さない容器
7に入れられた液体試料の界面検出を行う場合には、第
3受光部53で受光された光の強度が急激に変化する位
置を境界面73、74と判断する。
【0070】このように、第2実施形態の境界位置検出
装置2は、ラベル71の有無に関わらず、液体試料72
a、72bの境界位置を確実に検出することができる。
【0071】ここで、境界位置検出装置2は、容器7に
対しラベル71が付されているか否かを検出するラベル
検出機能を有するのが好ましい。容器7に対しラベル7
1が付されているか否かは、液体試料の界面検出に先立
ち、予備検出(プレサーチ)を行うことにより知ること
ができる。例えば、図7に示す状態で、発光部4から光
を発し、これを第1、第2および第3受光部51、52
および53で受光し、各受光部が受光した光量(光の強
度)の大小から判断することができる。ラベル71が付
されている場合には、発光部4からの光はラベル71で
拡散されるので、その拡散光は、第1、第2および第3
受光部51、52および53に分散されて受光される。
よって、各受光部51〜53の出力の差は比較的小さ
い。一方、ラベル71が付されていない場合には、発光
部4からの光は、そのほとんどが第3受光部53で受光
される。よって、第1および第2受光部51および52
に対し、第3受光部53の出力は大きいものとなる。こ
のような方法により、ラベル71の有無を検出し、それ
に応じて前述したように境界位置検出の方法を変更(選
択)することができる。
【0072】なお、ラベルの有無の検出は、発光部4と
各受光部51〜53とを用いて行なう場合に限らず、例
えば、別途設けられた専用のラベル検出手段により行な
ってもよい。
【0073】上記各実施形態においては、ガラスなどの
透明な材料で構成された容器7にラベル71を貼着した
ものを測定の対象としているが、これに限らず、例えば
摺りガラスなどの半透明な材料で一部あるいは全部が構
成された容器に収容された液体試料を測定の対象とする
ことができる。そのような場合でも、上記実施形態と同
様に液面や境界の位置を精度良く測定することができ
る。
【0074】また、上述した各実施形態においては、発
光部4と第1受光部51および第2受光部52とを移動
手段61によって上下に移動させ、容器7の走査を行っ
ているが、この構成に限らず、発光部4と第1受光部5
1および第2受光部52とを固定し、容器7を移動手段
によって移動し、走査を行う構成としてもよい。
【0075】また、上述した各実施形態では、第1受光
部および第2受光部は、発光手段から照射された光の情
報(特性)の差異として、光の強度の差分を検出する構
成であるが、これに限らず、例えば、輝度、濁度、波長
(色)等の特性の差異を検出(計測)する構成であって
もよい。
【0076】以上、本発明の境界位置検出装置および境
界位置検出方法を図示の実施形態について説明したが、
本発明は、これに限定されるものではなく、特に、境界
位置検出装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得
る任意の構成のものと置換することができる。
【0077】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、例
えばラベル(半透明体)によって拡散された発光部から
の拡散光を利用して境界位置の検出を行うことから、ラ
ベル等が貼着された容器を用いた場合でも、それに収容
された液体試料の境界位置を好適に計測することができ
る。
【0078】また、ラベルの有無に応じて、境界位置検
出の方法を変更する場合には、汎用性が高い。
【0079】また、ラベル等が貼着されていない容器を
用いた場合にも、境界位置検出の方法を変更(選択)す
る等の方法により対応することができ、特に、第1受光
部と第2受光部との間に位置する間隙を通過した光を検
出する第3受光部を設けた場合等には、ラベルの有無に
関わらず液体試料の境界位置をより確実に検出すること
ができる。このようなことから、汎用性が高く、検出の
自動化にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の境界位置検出装置の第1実施形態の構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の境界位置検出装置による検出結果を示
すグラフである。
【図3】本発明の第1実施形態の境界位置検出装置を用
いて液体試料の境界位置を検出する手順を説明する説明
図である。
【図4】本発明の第1実施形態の境界位置検出装置を用
いて液体試料の境界位置を検出する手順を説明する説明
図である。
【図5】本発明の第1実施形態の境界位置検出装置を用
いて液体試料の境界位置を検出する手順を説明する説明
図である。
【図6】本発明の第1実施形態の境界位置検出装置を用
いて液体試料の境界位置を検出する手順を説明する説明
図である。
【図7】本発明の境界位置検出装置の第2実施形態の構
成を示すブロック図である。
【図8】従来の境界位置検出装置の構成を示すブロック
図である。
【図9】従来の境界位置検出装置による検出結果を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 境界位置検出装置(第1実施形態) 2 境界位置検出装置(第2実施形態) 3 検体収容部 4 発光部 51 第1受光部 52 第2受光部 53 第3受光部 54 間隙 61 移動手段 62 計測手段 63 制御手段 7 容器 71 ラベル 72a、72b 液体試料 73 境界面(液/液界面) 74 境界面(気/液界面) 8 境界位置検出装置(従来例) 81 発光部 82 受光部 83 試験管 84 液体試料

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器に収容された検体の境界位置を検出
    する境界位置検出装置であって、 検体収容部と、 該検体収容部を介して配置された発光手段および検出手
    段とを有し、 前記検出手段は、前記発光手段から照射された光の情報
    の差異を検出し得る第1受光部および第2受光部を有す
    る受光手段と、 前記第1受光部と前記第2受光部とが検出した光の情報
    の差異を計測する計測手段とを有し、 前記計測手段の計測結果に基づいて前記検体収容部に収
    容された検体の境界位置を検出することを特徴とする境
    界位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1受光部および前記第2受光部
    は、前記検体収容部の高さ方向に並設されている請求項
    1に記載の境界位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記容器の表面に半透明体が付されてい
    る請求項1または2に記載の境界位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記半透明体は、紙製または樹脂製のラ
    ベルを含む請求項3に記載の境界位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記容器は、少なくともその一部が半透
    明な材質で構成されている請求項1ないし4のいずれか
    に記載の境界位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記発光手段は、平行光線を照射するも
    のである請求項1ないし5のいずれかに記載の境界位置
    検出装置。
  7. 【請求項7】 前記第1受光部と、前記第2受光部との
    間に間隙が設けられており、前記発光手段は、前記間隙
    に向かって光線を照射し得るよう構成されている請求項
    1ないし6のいずれかに記載の境界位置検出装置。
  8. 【請求項8】 前記検出手段は、前記間隙を通過した光
    線を検出し得るよう構成された第3受光部を有する請求
    項7に記載の境界位置検出装置。
  9. 【請求項9】 前記発光手段および前記検出手段は、前
    記容器と相対的に移動し得るよう構成されており、前記
    容器を高さ方向に沿って走査し得るよう構成されている
    請求項1ないし8のいずれかに記載の境界位置検出装
    置。
  10. 【請求項10】 前記半透明体の有無を検出する機能を
    有する請求項3または4に記載の境界位置検出装置。
  11. 【請求項11】 前記半透明体の有無に応じて、境界位
    置検出の方法を変更する請求項10に記載の境界位置検
    出装置。
  12. 【請求項12】 前記光の情報の差異は、光の強度の差
    分である請求項1ないし11のいずれかに記載の境界位
    置検出装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに記載
    の境界位置検出装置を用いて界面の位置を検出すること
    を特徴とする境界位置検出方法。
  14. 【請求項14】 容器に収容された検体の境界位置を検
    出する境界位置検出方法であって、 容器に光を照射するとともに、照射された光の情報を異
    なる2箇所で検出し、それらの光の情報の差異を計測す
    ることにより界面位置を検出することを特徴とする境界
    位置検出方法。
  15. 【請求項15】 前記容器への光の照射は、前記容器に
    対する光の照射位置を随時変えながら行なう請求項14
    に記載の境界位置検出方法。
  16. 【請求項16】 前記容器の表面に半透明体が貼着され
    ている請求項14または15に記載の境界位置検出方
    法。
  17. 【請求項17】 前記半透明体は、紙製または樹脂製の
    ラベルを含む請求項16に記載の境界位置検出方法。
  18. 【請求項18】 前記光の情報の差異は、光の強度の差
    分である請求項14ないし17のいずれかに記載の境界
    位置検出方法。
  19. 【請求項19】 計測した差分値がピークとなるところ
    を界面位置と判断する請求項18に記載の境界位置検出
    方法。
  20. 【請求項20】 液体と気体の界面、液体同士の界面の
    少なくとも一方を検出し得る請求項13ないし19のい
    ずれかに記載の境界位置検出方法。
  21. 【請求項21】 前記界面位置の検出に先立ち、前記容
    器に半透明体が付されているか否かを検出する請求項1
    3ないし20のいずれかに記載の境界位置検出方法。
  22. 【請求項22】 前記半透明体の有無に応じて、境界位
    置検出の方法を変更する請求項21に記載の境界位置検
    出方法。
  23. 【請求項23】 前記容器に半透明体が付されていない
    場合、前記2箇所の間の中間箇所で光の特性を検出し、
    その特性が急激に変化するところを界面位置と判断する
    請求項14ないし22のいずれかに記載の境界位置検出
    方法。
  24. 【請求項24】 前記光の特性は、光の強度である請求
    項23に記載の境界位置検出方法。
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