JP2003307145A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

Info

Publication number
JP2003307145A
JP2003307145A JP2002110413A JP2002110413A JP2003307145A JP 2003307145 A JP2003307145 A JP 2003307145A JP 2002110413 A JP2002110413 A JP 2002110413A JP 2002110413 A JP2002110413 A JP 2002110413A JP 2003307145 A JP2003307145 A JP 2003307145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper limit
fuel injection
limit value
injection amount
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002110413A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Ito
泰志 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2002110413A priority Critical patent/JP2003307145A/ja
Publication of JP2003307145A publication Critical patent/JP2003307145A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/08Exhaust gas treatment apparatus parameters
    • F02D2200/0812Particle filter loading
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2250/00Engine control related to specific problems or objectives
    • F02D2250/38Control for minimising smoke emissions, e.g. by applying smoke limitations on the fuel injection amount
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パティキュレートフィルタ下流の排気エミッ
ションを悪化させることなく、要求出力にできるだけ近
い出力を内燃機関から出力させる。 【解決手段】 内燃機関から排出される微粒子を捕集す
るためのパティキュレートフィルタ21を具備する。内
燃機関は、燃焼室5に燃料を供給するために燃料噴射弁
6から噴射すべき燃料噴射量を決定するために用いる基
準燃料噴射量を機関要求負荷に応じて決定すると共に燃
料噴射量の上限値を予め設定し、基準燃料噴射量が上限
値よりも少ないときには基準燃料噴射量を燃料噴射量と
し、一方、基準燃料噴射量が上限値よりも多いときには
上限値を燃料噴射量とするようになっている。パティキ
ュレートフィルタに捕集されている微粒子の量が多くな
ると上限値が小さくされ、パティキュレートフィルタに
捕集されている微粒子の量が少なくなると上限値が大き
くされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の排気浄化
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−26935号公報には、圧縮
着火式の内燃機関から排出されるパティキュレート(微
粒子)を捕集するためのパティキュレートフィルタ(以
下、単に、フィルタと称す)を具備する排気浄化装置が
開示されている。こうしたフィルタは機関排気通路内に
配置されるので、内燃機関から排出される排気ガスに対
する抵抗(以下、排気抵抗と称す)となる。この排気抵
抗はフィルタに捕集されている微粒子の量(以下、フィ
ルタの微粒子捕集量と称す)が多くなるほど大きくな
る。
【0003】さて、上記公報に記載の内燃機関では、ア
クセルペダルの踏込量に応じて、内燃機関の燃焼室に噴
射される燃料の量(以下、燃料噴射量と称す)が決定さ
れるようになっている。すなわち、アクセルペダルの踏
込量が大きくなれば、燃料噴射量は多くされ、一方、ア
クセルペダルの踏込量が小さくなれば、燃料噴射量は少
なくされる。
【0004】ところで、上述したように、フィルタの微
粒子捕集量が多くなり、フィルタに起因する排気抵抗が
大きくなると、燃料噴射量が同じであれば、この大きく
なった排気抵抗の影響で内燃機関の出力が低下する。云
い換えれば、フィルタの微粒子捕集量が多くなると、内
燃機関の出力が要求出力よりも小さくなる。この場合、
運転手は、要求出力を内燃機関から出力させようと、ア
クセルペダルの踏込量を大きくするであろう。
【0005】ところが、このようにアクセルペダルの踏
込量が大きくされると、燃料噴射量が多くなり、この場
合、内燃機関にて生成される微粒子の量が多くなってし
まう。しかしながら、このとき、フィルタには既に多く
の微粒子が捕集されているので、多量の微粒子が内燃機
関から排出されるとなると、新たにフィルタに流入した
微粒子はフィルタに捕集されないという事態が生じう
る。
【0006】そこで、上記公報に記載の内燃機関では、
フィルタの微粒子捕集量が多くなったことに起因して、
運転手がアクセルペダルの踏込量を大きくしたとして
も、内燃機関にて生成される微粒子の量を少なく維持し
ておくために、フィルタの微粒子捕集量が多くなると、
アクセルペダルの踏込量に応じて決定された燃料噴射量
を少なくするようにしている。これによれば、フィルタ
の微粒子捕集量が多くなったことに起因して、アクセル
ペダルの踏込量が大きくされたとしても、燃料噴射量は
過度には多くならないので、内燃機関にて生成される微
粒子の量が比較的少なく維持されることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載の内燃機関では、燃料噴射量はフィルタの微粒子捕
集量に応じて常に減量されるようになっている。すなわ
ち、フィルタの微粒子捕集量に応じて減量の程度に差は
あるものの、いずれにしても、燃料噴射量は常に減量さ
れるようになっている。しかしながら、実際には、アク
セルペダルの踏込量に応じて決定された量の燃料をその
まま噴射したとしても、内燃機関にて生成される微粒子
のほとんど全てがフィルタに捕集され、排気エミッショ
ンが悪化しない場合もある。すなわち、上記公報に記載
の内燃機関では、アクセルペダルの踏込量に応じて決定
された量の燃料をそのまま噴射したとしても、排気エミ
ッションが悪化しないにも係わらず、燃料噴射量が少な
くされるので、常に、要求出力を内燃機関から出力させ
ることができず、したがって、内燃機関の加速が要求さ
れている場合には、要求通りの加速が行われないことと
なる。
【0008】そこで、本発明の目的は、パティキュレー
トフィルタを備えた内燃機関の排気浄化装置において、
パティキュレートフィルタ下流の排気エミッションを悪
化させることなく、要求出力にできるだけ近い出力を内
燃機関から出力させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、1番目の発明では、燃焼室に燃料を供給するために
燃料噴射弁から噴射すべき燃料噴射量を決定するために
用いる基準燃料噴射量を機関要求負荷に応じて決定する
と共に燃料噴射量の上限値を予め設定し、上記基準燃料
噴射量が該上限値よりも少ないときには基準燃料噴射量
を燃料噴射量とし、一方、上記基準燃料噴射量が該上限
値よりも多いときには上限値を燃料噴射量とするように
なっている内燃機関から排出される微粒子を捕集するた
めのパティキュレートフィルタを具備する排気浄化装置
において、パティキュレートフィルタに捕集されている
微粒子の量が多くなると上記上限値が小さくされ、パテ
ィキュレートフィルタに捕集されている微粒子の量が少
なくなると上記上限値が大きくされる。
【0010】2番目の発明では、1番目の発明におい
て、上記パティキュレートフィルタが捕集した微粒子を
連続的に酸化除去するための触媒を有し、該触媒がそこ
に流入する排気ガスの空燃比がリーンであるときにはN
Xを捕捉し且つそこに流入する排気ガスの空燃比が理
論空燃比またはリッチとなると捕捉しているNOXを還
元浄化するNOX触媒である。これによれば、パティキ
ュレートフィルタでは微粒子が連続的に酸化除去されて
いるので、パティキュレートフィルタに堆積している微
粒子の量は比較的少なく、したがって、上限値が大きく
される機会が増す。このため、内燃機関から機関要求出
力にできるだけ近い出力を出力させる機会が増す。
【0011】上記課題を解決するために、3番目の発明
では、燃焼室に燃料を供給するために燃料噴射弁から噴
射すべき燃料噴射量を決定するために用いる基準燃料噴
射量を機関要求負荷に応じて決定すると共に燃料噴射量
の上限値を予め設定し、上記基準燃料噴射量が該上限値
よりも少ないときには基準燃料噴射量を燃料噴射量と
し、一方、上記基準燃料噴射量が該上限値よりも多いと
きには上限値を燃料噴射量とするようになっている内燃
機関から排出される微粒子を捕集するためのパティキュ
レートフィルタであって、捕集した微粒子を連続的に酸
化除去することができるパティキュレートフィルタを具
備する排気浄化装置において、パティキュレートフィル
タにおける微粒子の酸化除去能力が高くなると上記上限
値が大きくされ、パティキュレートフィルタにおける微
粒子の酸化除去能力が低くなると上記上限値が小さくさ
れる。
【0012】4番目の発明では、3番目の発明におい
て、上記パティキュレートフィルタが捕集した微粒子を
連続的に酸化除去するために触媒を有し、該触媒がそこ
に流入する排気ガスの空燃比がリーンであるときにはN
Xを捕捉し且つそこに流入する排気ガスの空燃比が理
論空燃比またはリッチとなると捕捉しているNOXを還
元浄化するNOX触媒である。
【0013】5番目の発明では、4番目の発明におい
て、上記パティキュレートフィルタにおける微粒子の酸
化除去能力がパティキュレートフィルタのNOX触媒の
劣化度合いに基づいて推定される。
【0014】6番目の発明では、3番目の発明におい
て、上記パティキュレートフィルタにおける微粒子の酸
化除去能力がパティキュレートフィルタの温度に基づい
て推定される。
【0015】7番目の発明では、1または3番目の発明
において、上記パティキュレートフィルタに堆積してい
る微粒子を酸化によって除去する微粒子酸化除去処理が
予め定められた頻度で実行されるようになっており、基
準燃料噴射量が上限値とされる回数が予め定められた回
数を超えたときには上記微粒子酸化除去処理を実行する
頻度が多くされる。これによれば、パティキュレートフ
ィルタに堆積している微粒子の量が少なく維持されるの
で、上限値が大きくされる機会が増す。このため、内燃
機関から機関要求出力にできるだけ近い出力を出力させ
る機会が増す。
【0016】8番目の発明では、1または3番目の発明
において、上限値が大きくされている場合において、基
準燃料噴射量が上限値に制限されているときには、上限
値が大きくされた程度に応じて、機関回転数が強制的に
小さくされ、一方、上限値が小さくされている場合にお
いて、基準燃料噴射量が上限値に制限されているときに
は、上限値が小さくされた程度に応じて、機関回転数が
強制的に大きくされる。これによれば、少なくとも、機
関要求負荷にできるだけ近い負荷を内燃機関から出力さ
せることができる。
【0017】9番目の発明では、8番目の発明におい
て、内燃機関の出力が変速機を介して出力されるように
なっており、該変速機の変速比を変更することによって
機関回転数が強制的に変更される。
【0018】10番目の発明では、8番目の発明におい
て、内燃機関の出力が要求出力よりも小さいときには要
求出力に対して不足している出力を出力する電動機とし
て働き、且つ、内燃機関の出力が要求出力よりも大きい
ときには内燃機関の出力が要求出力となるように要求出
力に対して過剰な出力により駆動される発電機として働
く電動・発電機を具備し、該電動・発電機を電動機とし
て働かせることによって機関回転数が強制的に大きくさ
れ、該電動・発電機を発電機として働かせることによっ
て機関回転数が強制的に小さくされる。ここで、電動・
発電機は、後述する実施形態における電気モータ・ジェ
ネレータに相当する。これによれば、内燃機関から機関
要求出力を出力させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を説
明する。図1に示した内燃機関は4ストローク圧縮着火
式の内燃機関、すなわち、ディーゼルエンジンである。
図1において、1は機関本体、2はシリンダブロック、
3はシリンダヘッド、4はピストン、5は燃焼室、6は
電気制御式燃料噴射弁、7は吸気弁、8は吸気ポート、
9は排気弁、10は排気ポートを示す。
【0020】吸気ポート8は対応する吸気枝管11を介
してサージタンク12に連結される。サージタンク12
は吸気ダクト13およびインタークーラ14を介して過
給機、例えば、排気ターボチャージャ15のコンプレッ
サ16の出口部に連結される。吸気ダクト13内には、
ステップモータ17により駆動されるスロットル弁18
が配置される。
【0021】一方、排気ポート10は、排気マニホルド
19を介して排気ターボチャージャ15の排気タービン
20の入口部に連結される。排気タービン20の出口部
は、パティキュレートフィルタ21を収容したケーシン
グ22に連結される。パティキュレートフィルタ21に
は、温度センサ23が取り付けられる。
【0022】排気マニホルド19とスロットル弁18下
流の吸気ダクト13とは、排気ガス再循環(以下、EG
R)通路24を介して互いに連結され、EGR通路24
内には、ステップモータ25により駆動されるEGR制
御弁26が配置される。また、EGR通路24内には、
EGR通路24内を流れるEGRガスを冷却するための
インタークーラ27が配置される。図1に示した実施例
では、機関冷却水がインタークーラ27内に導かれ、機
関冷却水によりEGRガスが冷却される。
【0023】一方、燃料噴射弁6は燃料供給管28を介
して燃料リザーバ、いわゆるコモンレール29に連結さ
れる。コモンレール29内へは電気制御式の吐出量可変
な燃料ポンプ30から燃料が供給される。コモンレール
29内に供給された燃料は各燃料供給管28を介して燃
料噴射弁6に供給される。コモンレール29にはコモン
レール29内の燃料圧を検出するための燃料圧センサ3
1が取り付けられ、この燃料圧センサ31の出力信号に
基づいてコモンレール29内の燃料圧が目標燃料圧とな
るように燃料ポンプ30の吐出量が制御される。
【0024】電子制御ユニット40はデジタルコンピュ
ータからなり、双方向性バス41により互いに接続され
たROM(リードオンリメモリ)42、RAM(ランダ
ムアクセスメモリ)43、CPU(マイクロプロセッ
サ)44、入力ポート45および出力ポート46を具備
する。温度センサ23および燃料圧センサ31の出力信
号はそれぞれ対応するAD変換器47を介して入力ポー
ト45に入力される。
【0025】アクセルペダル50にはアクセルペダル5
0の踏込量に比例した出力電圧を発生する負荷センサ5
1が接続される。負荷センサ51の出力電圧は対応する
AD変換器47を介して入力ポート45に入力される。
また、入力ポート45には、クランクシャフトが例えば
30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角セ
ンサ52が接続される。一方、出力ポート46は対応す
る駆動回路48を介して燃料噴射弁6、スロットル弁制
御用ステップモータ17、EGR制御弁制御用ステップ
モータ25および燃料ポンプ30に接続される。
【0026】さて、燃料噴射弁から噴射すべき燃料の量
(以下、目標燃料噴射量)は、内燃機関に要求されてい
る出力(以下、機関要求出力と称す)に応じて決定され
るべきである。ここで、機関要求出力は機関回転数Nと
要求負荷Lとの関数として把握可能である。そこで、第
1実施形態では、図2に示されているように、目標燃料
噴射量TGiを機関回転数Nと要求負荷Lとの関数でマ
ップとして予め求めておき、内燃機関の運転中において
は、機関回転数Nと要求負荷Lとに基づいてマップから
目標燃料噴射量TGiが決定される。なお、ここで要求
負荷Lはアクセルペダル50の踏込量に比例する。
【0027】ところで、上述したように決定された目標
燃料噴射量だけ燃料噴射弁から燃料を噴射すれば、内燃
機関は要求されている出力を出力することはできるが、
その一方で、排気エミッションを悪化させないという観
点から、燃料噴射量を或る一定量以下に制限する必要が
ある。すなわち、燃料噴射量が多くなると、内燃機関か
ら排出される微粒子の量(以下、排出微粒子量と称す)
が多くなる傾向にあり、ここで、フィルタの微粒子捕集
率は100パーセントであるとは限らないので、結果的
には、燃料噴射量が多くなると、排気エミッションが悪
化する。したがって、排気エミッションを許容できない
程度にまで悪化させないような燃料噴射量の上限値を設
定し、目標燃料噴射量がこの上限値を超えてしまうよう
な場合には、実際に噴射される燃料噴射量をこの上限値
以下に制限すべきである。
【0028】ここで、フィルタの微粒子捕集率が同じで
あれば、排出微粒子量が多くなると、排気エミッション
はより悪化する。したがって、燃料噴射量の上限値を設
定するに当たっては、排出微粒子量を考慮すべきであ
る。しかしながら、フィルタの微粒子捕集率が異なれ
ば、排出微粒子量が多くなったとしても、排気エミッシ
ョンが悪化するとは限らない。云い換えれば、排出微粒
子量が同じであれば、フィルタの微粒子捕集率が低くな
ると、排気エミッションはより悪化する。したがって、
燃料噴射量の上限値を設定するに当たっては、フィルタ
の微粒子捕集率をも考慮すべきである。
【0029】まとめれば、排気エミッションを許容可能
な範囲内に収めるためには、排出微粒子量とフィルタの
微粒子捕集率とを考慮して、燃料噴射量の上限値を設定
し、目標とする燃料噴射量がこの上限値を超えていれ
ば、実際に噴射する燃料噴射量をこの上限値に制限する
必要がある。
【0030】そこで、第1実施形態では、排出微粒子量
に応じて基準となる上限値を設定し、同時に、フィルタ
の微粒子捕集率に応じて、この基準上限値を補正するた
めの補正係数を算出し、基準上限値にこの補正係数を掛
けることによって、燃料噴射量の上限値を設定する。
【0031】詳細には、排出微粒子量は機関回転数Nと
要求負荷Lとの関数として把握可能であるので、第1実
施形態では、図3に示されているように、基準上限値G
iubを機関回転数Nと要求負荷Lの関数としてマップ
の形で予め求めておき、内燃機関の運転中においては、
機関回転数Nと要求負荷Lとに基づいてマップから基準
上限値Giubが決定される。
【0032】また、フィルタの微粒子捕集率はフィルタ
に堆積している微粒子の量(堆積微粒子量)の関数とし
て把握可能であり、この堆積微粒子量はフィルタ上流の
排気通路内の圧力とフィルタ下流の排気通路内の圧力と
の間の差圧(以下、フィルタ差圧と称す)Dpを単位時
間当たりに燃焼室に吸入される空気の量(吸気量)Ga
で割った値Dp/Gaの関数として把握可能であり、結
局のところ、フィルタの微粒子捕集率はフィルタ差圧D
pを吸気量Gaで割った値Dp/Gaとの関数として把
握可能である。したがって、第1実施形態では、図4に
示されているように、基準上限値Giubに対する補正
係数K1をフィルタ差圧Dpを吸気量Gaで割った値D
p/Gaの関数としてマップの形で予め求めておき、内
燃機関の運転中においては、フィルタ差圧Dpと吸気量
Gaとに基づいてマップから補正係数K1が算出され
る。
【0033】そして、第1実施形態では、最終的に、基
準上限値Giuに補正係数K1を掛けた値を上限値Gu
iとし、上述したように決定された目標燃料噴射量がこ
の上限値Guiを超えているときには、目標燃料噴射量
をこの上限値Guiとし、燃料噴射弁から上限値以上の
燃料が噴射されないようにする。これによれば、排気エ
ミッションを許容可能な範囲内に収めることができる。
もちろん、第1実施形態では、目標燃料噴射量が上限値
Guiを超えていなければ、燃料噴射弁からはこの目標
燃料噴射量の燃料が噴射されるので、この場合には、内
燃機関からは機関要求出力が出力されることとなる。
【0034】すなわち、このことが第1実施形態の最も
重要な利点であり、この利点を以下でまとめる。フィル
タの微粒子捕集率とはフィルタの微粒子捕集能力を意味
することから、第1実施形態によれば、上限値はフィル
タの微粒子捕集能力に応じて設定される。ここで、フィ
ルタの微粒子捕集能力が高ければ、単位時間当たりに内
燃機関から排出される微粒子の量(排出微粒子量)が多
くても、フィルタ下流における排気エミッションは悪化
しない。そして、第1実施形態によれば、フィルタの微
粒子捕集能力が高いときには、上限値は高く設定される
ので、目標燃料噴射量が上限値に制限される可能性が低
くなる。このことは、内燃機関から機関要求出力が出力
される機会が増すことを意味し、特に、内燃機関に加速
が要求されたときにも、要求された加速度を満足させる
だけの出力が内燃機関から出力される機会が増すことを
意味する。
【0035】すなわち、第1実施形態によれば、フィル
タの微粒子捕集能力が高いときには、排出微粒子量が比
較的多くなる可能性があるとしても、このときに排出さ
れる微粒子はフィルタによって十分に捕集されることか
ら、上限値を高く設定し、燃料噴射量ができるだけ多く
なるようにする。逆に、フィルタの微粒子捕集能力が低
いときには、上限値を低く設定し、このときに排出され
る微粒子がフィルタによって十分に捕集されるようにす
る。これによれば、フィルタ下流の排気エミッションを
許容範囲内に収めつつ、できるだけ機関要求出力に近い
出力を内燃機関から出力させることができる。
【0036】なお、第1実施形態において、上限値Gi
uを算出する時期的な条件として、内燃機関が極めて低
負荷低回転にて運転せしめられているいわゆるアイドリ
ング運転状態にあるときという条件を採用すると、吸気
量が一定であるので、上限値Giuを算出するときに吸
気量をパラメータとして考慮する必要がなくなるので、
上限値Giuの算出が簡便になる。
【0037】図5は、第1実施形態に従って燃料噴射弁
から実際に噴射すべき燃料の量(実行噴射量)を決定す
るためのフローチャートを示している。図5に示したフ
ローチャートでは、始めに、ステップ10において、図
2に示したマップから目標燃料噴射量TGiが算出さ
れ、次いで、ステップ11において、上限値Giuが算
出される。ステップ11は、図6に示したフローチャー
トにおいて算出される。
【0038】すなわち、第1実施形態に従って上限値を
算出するためのフローチャートを示している図6を参照
すると、始めに、ステップ20において、図3に示した
マップから基準上限値Giubが算出され、次いで、ス
テップ21において、フィルタ差圧Dpが算出され、次
いで、ステップ22において、吸気量Gaが読み込ま
れ、次いで、ステップ23において、フィルタ差圧Dp
を吸気量Gaで割った値Dp/Gaが算出される。さら
に、ステップ24において、値Dp/Gaに基づいて図
4に示したマップから補正係数K1が算出され、次い
で、ステップ25において、上限値Giuが式Giu=
Giub×K1に従って算出される。
【0039】斯くして、ステップ11において、上限値
Giuが算出されると、ルーチンはステップ12に進
む。ステップ12では、ステップ10で算出された目標
燃料噴射量TGiが、ステップ11で算出された上限値
Giuよりも小さい(TGi<Giu)か否かが判別さ
れる。ステップ12において、TGi<Giuであると
判別されたときには、ルーチンはステップ13に進ん
で、最終的に目標とされる燃料噴射量(以下、最終目標
燃料噴射量と称す)Giが、ステップ10で算出された
目標燃料噴射量TGiとされる。一方、ステップ12に
おいて、TGi≧Giuであると判別されたときには、
ルーチンはステップ14に進んで、最終目標燃料噴射量
Giが、ステップ11で算出された上限値Giuとされ
る。
【0040】ところで、フィルタの微粒子酸化除去能力
がフィルタの温度に依存する場合には、単位時間当たり
に内燃機関から排出される微粒子の量(排出微粒子量)
およびフィルタの微粒子捕集率が同じであっても、フィ
ルタ温度が異なれば、フィルタにおける微粒子の酸化除
去能力が異なるので、フィルタ下流の排気エミッション
を許容範囲内に収めることができる排出微粒子量も異な
ってくる。すなわち、フィルタの微粒子酸化除去能力が
高くなれば、許容される排出微粒子量も多くなり、した
がって、上限値を大きく設定しても、フィルタ下流の排
気エミッションは許容範囲内に収まるはずである。
【0041】そこで、第2実施形態では、上限値を設定
するに当たってフィルタ温度を考慮する。すなわち、後
述するように、フィルタの微粒子酸化除去能力はフィル
タ温度が高くなるほど高まるので、第2実施形態では、
図7に示されているように、基準上限値Giuに対する
補正係数K2をフィルタ温度TFの関数としてマップの
形で予め求めておき、内燃機関の運転中においては、フ
ィルタ温度TFに基づいてマップから補正係数K2が算
出される。そして、第2実施形態では、最終的に、基準
上限値Giuに補正係数K1と補正係数K2とを掛けた
値を上限値Guiとする。これによれば、フィルタ下流
の排気エミッションを許容範囲内に収めつつ、できるだ
け機関要求出力に近い出力を内燃機関から出力させるこ
とができる。
【0042】なお、第2実施形態では、結果的には、フ
ィルタ21の微粒子捕集率と、フィルタの微粒子酸化除
去能力とを考慮しているが、フィルタの微粒子酸化除去
能力のみを考慮してもよい。また、フィルタの温度自体
を直接検出することによって、フィルタ温度を把握する
ようにしてもよいが、フィルタに流入する排気ガスの温
度、或いは、フィルタから流出する排気ガスの温度、或
いは、これら排気ガスの温度を推定することができるパ
ラメータに基づいて、フィルタ温度を把握するようにし
てもよい。また、フィルタの微粒子酸化除去能力を把握
するときに、フィルタ温度に加えて、フィルタの劣化度
合いを考慮するようにしてもよく、また、フィルタの劣
化度合いのみからフィルタの微粒子酸化除去能力を把握
するようにしてもよい。この場合、フィルタの劣化度合
いが大きいと、フィルタの微粒子酸化除去能力は小さく
把握される。
【0043】図8は、第2実施形態に従って上限値を決
定するためのフローチャートである。このフローチャー
トは図5のステップ11にて実行されるフローチャート
である。さて、図8に示したフローチャートのステップ
30〜34は、図6のフローチャートのステップ20〜
24に相当するので、詳細な説明は省略して、簡単に説
明すると、始めに、ステップ30において、基準上限値
Giubが算出され、次いで、ステップ31において、
フィルタ差圧Dpが算出され、次いで、ステップ32に
おいて、吸気量Gaが読み込まれ、次いで、ステップ3
3において、値Dp/Gaが算出され、次いで、ステッ
プ34において、補正係数K1が算出される。
【0044】そして、ルーチンはステップ35に進ん
で、フィルタ温度TFが読み込まれ、次いで、ステップ
36において、フィルタ温度TFに基づいて図7に示し
たマップから補正係数K2が算出され、次いで、ステッ
プ37において、上限値Giuが式Giu=Giub×
K1×K2に従って算出される。斯くして、算出された
上限値Giuを用いて、図2に示したフローチャートに
おいて、最終目標燃料噴射量Giが決定される。
【0045】ところで、上述した実施形態に従うと、フ
ィルタの微粒子捕集率に応じて上限値が小さくされ、そ
して、燃料噴射量がこの小さくされた上限値によって制
限されることがある。このとき、内燃機関から出力され
る負荷は要求負荷よりも低い。内燃機関からはできるだ
け要求負荷に近い負荷を出力させるべきであるので、燃
料噴射量が上限値に制限されたときには、燃料噴射量を
増やすという手段以外の手段によって、内燃機関から出
力される負荷を大きくすべきである。そこで、第3実施
形態では、内燃機関の出力が変速機を介して出力される
場合において、上述した実施形態に従って上限値が基準
上限値よりも小さくされ、且つ、目標燃料噴射量がこの
小さくされた上限値に制限されるときには、基準上限値
が小さくされた程度に合わせて、基準となる目標機関回
転数を大きくし、機関回転数がこの大きくされた目標機
関回転数となるように変速機の変速比を大きくすること
によって、変速機を介した内燃機関が出力する負荷が大
きくなるようにする。これによれば、フィルタ下流の排
気エミッションを許容範囲内に収めつつ、できるだけ要
求負荷に近い負荷を内燃機関から出力させることができ
る。
【0046】なお、変速機として、例えば、変速比を段
階的に変えることができる変速機が採用された場合に
は、目標燃料噴射量が上限値に制限されるときに、要求
負荷に対して不足する負荷量に応じた段階だけ、変速機
の変速比を変えるようにする。また、変速機として、例
えば、変速比を連続的に変えることができる変速機が採
用された場合には、目標燃料噴射量が上限値に制限され
るときに、要求負荷に対して不足する負荷量に対応した
値だけ、変速機の変速比を変えるようにする。
【0047】図9は、第3実施形態に従って目標機関回
転数を決定するためのフローチャートである。図9に示
したフローチャートでは、始めに、ステップ40におい
て、燃料噴射量以外のパラメータに基づいて、基準とな
る目標機関回転数(以下、基準機関回転数と称す)Nb
が算出される。次いで、ステップ41において、第1実
施形態または第2実施形態に従って算出される目標燃料
噴射量TGiが、第1実施形態または第2実施形態に従
って算出される上限値Giuよりも大きい(TGi>G
iu)か否かが判別される。ステップ41において、T
Gi>Giuであると判別されたときには、ルーチンは
ステップ42に進んで、第1実施形態または第2実施形
態に従って算出される補正係数K1が1.0よりも小さ
い(K1<1.0)か否かが判別される。
【0048】ここで、補正係数K1は、図4に示したマ
ップから算出される係数であって、値Dp/Gaが大き
いほど、すなわち、フィルタに堆積している微粒子の量
(堆積微粒子量)が多いほど、小さくなる係数であっ
て、上限値Giuが基準上限値よりも小さくされるとき
には、1.0よりも小さくなっている係数である。した
がって、ステップ42では、堆積微粒子量が比較的多
く、上限値Giuが基準上限値よりも小さくされている
か否かを判別しており、ステップ42において、K1<
1.0であると判別されたとき、すなわち、上限値Gi
uが基準上限値よりも小さくされているときに、ルーチ
ンがステップ43に進んで、基準となる目標機関回転数
(以下、基準機関回転数と称す)Nbを増大させるべ
く、処理が行われることになる。
【0049】すなわち、ステップ42は、上限値Giu
が基準上限値よりも小さくされているときであって、目
標燃料噴射量がこの上限値Giuに制限されているとき
には、特に、機関回転数を増大させる必要があることか
ら、採用されたステップであって、第3実施形態では、
このステップ42は必ずしも必要なわけではなく、ステ
ップ40において、目標燃料噴射量TGiが上限値Gi
uよりも大きいと判別されたときに、基準機関回転数N
bを増大させるべく、処理を行うようにしてもよい。
【0050】いずれにしても、ステップ42において、
K1<1.0であると判別されたときには、ルーチンは
ステップ43に進んで、増大させるべき機関回転数の量
(以下、回転数増大分と称す)ΔNが式ΔN=ΔNb×
(1.0−K1)に従って算出される。ここで、ΔNb
は、回転数増大分として基準となる量である。また、補
正係数K1は、直接的には、堆積微粒子量に対応する値
であるが、第1実施形態および第2実施形態では、補正
係数K1が1.0よりも小さいときには、上限値Giu
はこの補正係数K1によって小さくされるので、実質的
には、ステップ43によって、上限値Giuによって少
なくされた燃料噴射量の量に対応して増大させるべき機
関回転数の量が算出されることとなる。
【0051】そして、ステップ44において、目標機関
回転数TNが、式TN=Nb+ΔNに従って算出され、
機関回転数がこの目標機関回転数TNとなるように変速
機の変速比が変更せしめられる。
【0052】一方、ステップ41において、TGi≦G
iuであると判別されたとき、および、ステップ42に
おいて、K1≧1.0であると判別されたときには、ル
ーチンはステップ45に進んで、基準機関回転数Nbが
そのまま目標機関回転数とされる。
【0053】なお、第2実施形態に従って上限値が決定
される場合において、第3実施形態に従って目標機関回
転数を決定するときに、補正係数K1に加えて、補正係
数K2を考慮するようにしてもよい。すなわち、第2実
施形態に従って補正係数K1,K2によって上限値が基
準上限値よりも小さくされ、且つ、目標燃料噴射量がこ
の小さくされた上限値に制限されるときに、基準上限値
が補正係数K1,K2によって小さくされた程度に合わ
せて、基準となる目標機関回転数を大きくするようにし
てもよい。この場合、図9のフローチャートのステップ
43においては、式ΔN=ΔNb×(1.0−K1)×
(1.0−K2)に従って回転数増大分ΔNが算出され
る。また、図9のフローチャートのステップ42は、K
1<1.0であるか否かを判別するステップのままでも
よいが、K2<1.0であるか否かを判別するステップ
に変えてもよいし、或いは、K1<1.0で且つK2<
1.0であるか否かを判別するステップに変えてもよ
い。
【0054】もちろん、第2実施形態に従って上限値が
決定される場合において、第3実施形態に従って目標機
関回転数を決定するときに、補正係数K1の代わりに、
補正係数K2のみを考慮するようにしてもよい。この場
合には、図9のフローチャートのステップ43において
は、式ΔN=ΔNb×(1.0−K2)に従って回転数
増大分ΔNが算出される。また、図9のフローチャート
のステップ42は、K1<1.0であるか否かを判別す
るステップのままでもよいし、K2<1.0であるか否
かを判別するステップに変えてもよいし、K1<1.0
で且つK2<1.0であるか否かを判別するステップに
変えてもよい。
【0055】ところで、第3実施形態では、上限値が基
準上限値よりも小さくされ、且つ、目標燃料噴射量がこ
の小さくされた上限値に制限されるときに、基準となる
目標機関回転数を大きくするようにしている。これに対
して、第4実施形態では、上限値が基準上限値よりも小
さくされている場合には、目標燃料噴射量がこの小さく
されている上限値に制限されるときに、基準上限値が小
さくされた程度に合わせて、基準となる目標機関回転数
を大きくし、一方、上限値が基準上限値よりも大きくさ
れている場合には、目標燃料噴射量がこの大きくされて
いる上限値に制限されるときに、基準上限値が大きくさ
れた程度に合わせて、基準となる目標機関回転数を小さ
くする。これによれば、上限値によって燃料噴射量が制
限された程度に応じて、目標機関回転数が設定されるこ
ととなる。
【0056】したがって、上限値が基準上限値よりも小
さくされているときには、機関回転数が大きくされ、結
果として、内燃機関からの出力負荷が大きくされるの
で、内燃機関から要求負荷に近い負荷が出力されること
となる。一方、上限値が基準上限値よりも大きくされて
いるときには、機関回転数が小さくされて内燃機関から
の出力負荷は小さくされるが、そもそも、上限値が基準
上限値よりも大きくされているので、この場合の燃料噴
射量は、本発明に従わずに目標燃料噴射量が設定される
場合に比べて、多くなっているので、内燃機関からの出
力負荷が小さくなったとしても、内燃機関からの出力負
荷は要求負荷に近い値である。しかも、この場合、機関
回転数が小さくされるので、内燃機関に起因する騒音が
小さくなるという利点もある。
【0057】図10は、第4実施形態に従って目標機関
回転数を決定するためのフローチャートである。図10
に示したフローチャートでは、始めに、ステップ50に
おいて、燃料噴射量以外のパラメータに基づいて、基準
となる目標機関回転数(基準機関回転数)Nbが算出さ
れる。次いで、ステップ51において、第1実施形態ま
たは第2実施形態に従って算出される目標燃料噴射量T
Giが、第1実施形態または第2実施形態に従って算出
される上限値Giuよりも大きい(TGi>Giu)か
否かが判別される。ステップ51において、TGi>G
iuであると判別されたときには、ルーチンはステップ
52に進んで、変更させるべき機関回転数の量(以下、
回転数変更分と称す)ΔNが式ΔN=ΔNb×(1.0
−K1)に従って算出される。ここで、ΔNbは、回転
数変更分として基準となる量である。そして、ステップ
53において、目標機関回転数TNが、式TN=Nb+
ΔNに従って算出され、機関回転数がこの目標機関回転
数TNとなるように変速機の変速比が変更せしめられ
る。
【0058】すなわち、補正係数K1が1.0であると
きには、上限値は基準上限値から変更されておらず、し
たがって、目標機関回転数を基準機関回転数から変更す
る必要はないので、この場合には、図10に示したフロ
ーチャートでは、ステップ52において、回転数変更分
ΔNが零となり、したがって、ステップ53において算
出される目標機関回転数TNは、基準機関回転数Nbと
なる。
【0059】一方、補正係数K1が1.0よりも小さい
ときには、上限値は基準上限値よりも小さくされてお
り、したがって、目標機関回転数を基準機関回転数より
も大きくする必要があるので、この場合には、図10に
示したフローチャートでは、ステップ52において、回
転数変更分ΔNが正の値となり、したがって、ステップ
53において算出される目標機関回転数TNは、基準機
関回転数Nbよりも大きい値となる。
【0060】さらに、補正係数K1が1.0よりも大き
いときには、上限値は基準上限値よりも大きくされてお
り、したがって、目標機関回転数を基準機関回転数より
も小さくする必要があるので、この場合には、図10に
示したフローチャートでは、ステップ52において、回
転数変更分ΔNが負の値となり、したがって、ステップ
53において算出される目標機関回転数TNは、基準機
関回転数Nbよりも小さい値となる。
【0061】なお、第3実施形態に関連して説明したよ
うに、第2実施形態に従って上限値が決定される場合に
おいて、第4実施形態に従って目標機関回転数を決定す
るときに、補正係数K1に加えて、補正係数K2を考慮
するようにしてもよいし、補正係数K1に代えて、補正
係数K2のみを考慮するようにしてもよい。
【0062】ところで、上述した実施形態において、目
標燃料噴射量が上限値よりも大きくなるときには、目標
燃料噴射量はこの上限値に制限され、このときには、内
燃機関の出力は機関要求出力よりも小さい。そして、目
標燃料噴射量が上限値よりも大きくなる頻度が高くなる
のは、内燃機関の要求負荷が比較的高いときである。こ
こで、内燃機関の要求負荷が比較的高いときに、内燃機
関からできるだけ機関要求出力に近い出力を出力させる
ためには、上述した実施形態において、上限値がさらに
高く設定されるようにすればよい。すなわち、上述した
実施形態では、フィルタの微粒子捕集率が高くなれば、
上限値は大きく設定されることから、フィルタの微粒子
捕集率を高めれば、上限値は大きく設定されることとな
る。
【0063】そこで、第5実施形態では、まず、内燃機
関を良好に運転せしめるという観点から、フィルタに堆
積していても許容される微粒子の量を基準許容量として
設定し、そして、フィルタに堆積している微粒子の量
(堆積微粒子量)を監視し、この堆積微粒子量が基準許
容量を超えたときに、フィルタに堆積している微粒子を
一気に酸化によって除去するための微粒子除去処理が実
行されるようにしておく。その上で、目標燃料噴射量が
上限値よりも大きくなる頻度を監視し、この頻度が所定
の頻度よりも高くなった場合には、機関運転状態が上限
値をさらに大きく設定すべき高負荷運転状態にあると判
断し、基準許容量を小さくする。この場合には、堆積微
粒子量がこの小さくされた基準許容量を超えたときに、
微粒子除去処理が実行される。
【0064】一方、目標燃料噴射量が上限値よりも大き
くなる頻度が低い間は、基準許容量をそのまま用いる。
この場合には、堆積微粒子量がこの小さくされていない
基準許容量を超えたときに、微粒子除去処理が実行され
る。
【0065】第5実施形態によれば、機関運転状態が高
負荷運転状態にあると判断したときには、これ以外の運
転状態にあるときに用いられる基準許容量よりも小さい
基準許容量が用いられるので、微粒子除去処理が実行さ
れる頻度が高くなる。そして、これによれば、フィルタ
の微粒子捕集率がより高くなるので、結果的に、上述し
た実施形態に従って上限値がさらに大きく設定されるこ
ととなる。これによれば、機関運転状態が高負荷運転状
態にあるときに、内燃機関から機関要求出力に近い出力
が出力されることとなる。
【0066】図11は、第5実施形態に従って微粒子除
去処理を実行するためのフローチャートである。図11
に示したフローチャートでは、始めに、ステップ80に
おいて、高負荷運転モードフラグFhがセットされてい
る(Fh=1)か否かが判別される。このフラグFhは
図12に示したフローチャートによってセットまたはリ
セットされるフラグであり、機関運転モードが高負荷運
転モード(目標燃料噴射量が上限値を超える頻度が高い
運転モード)にあると判定されたときにセットされ、一
方、機関運転モードが高負荷運転モード以外のモードに
あると判定されたときにリセットされるフラグである。
【0067】ステップ80において、Fh=1であると
判別されたときには、ルーチンはステップ81に進ん
で、基準許容量Anを小さくした値Ahが、微粒子除去
処理を実行するか否かを判定するための判定値Athに
入力される。一方、ステップ80において、Fh=0で
あると判別されたときには、ルーチンはステップ86に
進んで、基準許容量Anがそのまま判定値Athに入力
される。
【0068】次いで、ステップ82において、フィルタ
に堆積している微粒子の量(堆積微粒子量)Apmが、
判定値Athよりも多い(Apm>Ath)か否かが判
別される。ここで、ステップ80において、Fh=1で
あると判別されたとき、すなわち、機関運転モードが高
負荷運転モードにあると判別されたときには、基準許容
量よりも小さい値となっている判定値Athが用いられ
る。一方、ステップ80において、Fh=0であると判
別されたとき、すなわち、機関運転モードが高負荷運転
モード以外のモードにあると判別されたときには、基準
許容量となっている判定値Athが用いられる。
【0069】いずれにしても、ステップ82において、
Apm>Athであると判別されたときには、ルーチン
はステップ83に進んで、微粒子除去処理フラグFpm
がセットされ、次いで、ステップ84において、微粒子
除去処理が実行される。微粒子除去処理が終了すると、
ルーチンはステップ85に進んで、微粒子除去処理フラ
グFpmがリセットされる。なお、微粒子除去処理フラ
グFpmは、微粒子除去処理が実行中であることを示す
フラグである。
【0070】図12は、第5実施形態に従って機関運転
モードが高負荷運転モードにあるか否かを判定するため
のフローチャートである。図12に示したフローチャー
トでは、始めに、ステップ60において、微粒子除去処
理フラグFpmがリセットされている(Fpm=0)か
否か、すなわち、微粒子除去処理が実行中であるか否か
が判別される。ステップ60において、Fpm=1であ
ると判別されたとき、すなわち、微粒子除去処理が実行
中であると判別されたときには、ルーチンは終了する。
一方、ステップ60において、Fpm=0であると判別
されたとき、すなわち、微粒子除去処理が実行中ではな
いと判別されたときには、ルーチンはステップ61に進
む。
【0071】ステップ61では、時間カウンタC1が所
定値Cth1よりも小さい(C1<Cth1)か否かが
判別される。ステップ61において、C1<Cth1で
あると判別されたときには、ルーチンはステップ62に
進んで、時間カウンタC1がカウントアップされ、次い
で、ステップ63において、目標燃料噴射量TGiが上
限値Giuを超えている(TGi>Giu)か否かが判
別される。ステップ63において、TGi>Giuであ
ると判別されたときには、ルーチンはステップ64に進
んで、目標燃料噴射量TGiが上限値Giuを超えた頻
度を示す頻度カウンタC2がカウントアップされ、次い
で、ルーチンはステップ65に進む。
【0072】ところで、ステップ61において、C1
(時間カウンタ)≧Cth1(所定値)であると判別さ
れたとき、すなわち、前回、ステップ61において、C
1≧Cth1であると判別されてから一定の時間が経過
したと判別されたときには、ルーチンはステップ72に
進んで、時間カウンタC1がクリアされ、次いで、ルー
チンはステップ65に進む。
【0073】さて、ステップ65では、時間カウンタC
1が零である(C1=0)か否かが判別される。すなわ
ち、時間カウンタC1は、上述したように、ステップ6
1において、C1≧Cth1であると判別され、したが
って、前回、ステップ61において、C1≧Cth1で
あると判別されてから一定の時間が経過したときに、ク
リアされるので、ステップ61において、C1<Cth
1であると判別されている場合には、ステップ65で
は、C1≠0であると判別され、ルーチンが終了する。
一方、ステップ61において、C1≧Cth1であると
判別されている場合には、ステップ65では、C1=0
であると判別され、ルーチンは、ステップ66に進む。
【0074】なお、ステップ63において、TGi(目
標燃料噴射量)≦Giu(上限値)であると判別された
ときにも、ルーチンはステップ65に進むが、この場
合、ステップ65では、C1≠0であると判別され、ル
ーチンは終了する。
【0075】さて、ステップ66では、判定回数カウン
タNがカウントアップされ、次いで、ステップ67にお
いて、高負荷運転モードカウンタC3が式C3={C3
×(N−1)+C2}/Nに従って算出される。ここ
で、高負荷運転モードカウンタC3は、頻度カウンタC
2が一時的に大きくなったときに機関運転モードが高負
荷運転モードにあると誤判定してしまうことを防止する
ために用いられるカウンタである。
【0076】次いで、ルーチンはステップ68に進ん
で、頻度カウンタC2がクリアされ、次いで、ステップ
69において、高負荷運転モードカウンタC3が所定値
Cth2を超えている(C3>Cth2)か否かが判別
される。ステップ69において、C3>Cth2である
と判別されたとき、すなわち、機関運転モードが高負荷
運転モードにあると判定されたときには、ルーチンはス
テップ70に進んで、高負荷運転モードフラグFhがセ
ットされる。この場合には、図11のフローチャートに
おいて、微粒子除去処理を実行するか否かを判定するた
めの判定値Athに基準許容量Anよりも小さい値Ah
が入力される。そして、ルーチンはステップ71に進ん
で、高負荷運転モードカウンタC3がクリアされる。
【0077】一方、ステップ69において、C3≦Ct
h2であると判別されたとき、すなわち、機関運転モー
ドが高負荷運転モード以外のモードにあると判定された
ときには、ルーチンはステップ73に進んで、高負荷運
転モードフラグFhがリセットされる。この場合には、
図11のフローチャートにおいて、微粒子除去処理を実
行するか否かを判定するための判定値Athに基準許容
量Anが入力される。
【0078】なお、アクセルペダル50の踏込量が大き
くなると、吸気量が多くなるようになっている内燃機関
においては、上述した実施形態における要求負荷をこの
吸気量に代えても、上述した実施形態と同様な制御が可
能である。
【0079】また、フィルタの微粒子捕集率は、フィル
タ差圧から求めた堆積微粒子量だけでなく、そのときの
吸気量、燃料噴射量、或いは、機関回転数によって異な
るので、上述した実施形態において、燃料噴射量の上限
値に対する補正係数を算出するときに、これら吸気量、
燃料噴射量、および、機関回転数の少なくとも1つを考
慮するようにしてもよい。
【0080】また、上述した実施形態では、フィルタ差
圧と吸気量とに基づいて、フィルタに堆積している微粒
子の量(堆積微粒子量)を把握するようにしているが、
例えば、フィルタ差圧のみによって、或いは、フィルタ
上流の排気通路内の圧力のみによって、或いは、内燃機
関から排出された微粒子の量を積算し、この積算値から
フィルタにおいて酸化除去された微粒子の量を差し引く
ことによって、堆積微粒子量を把握するようにしてもよ
い。
【0081】ところで、図13に示されているような内
燃機関に電気モータ・ジェネレータを組み合わせたいわ
ゆるハイブリッドエンジンが知られている。図13に示
されている内燃機関は、4ストローク圧縮着火式内燃機
関であり、図13で用いられている参照番号は図1で用
いられている同じ参照番号が示している構成要素を示し
ている。まず、図1に示されている構成とは異なる構成
について簡単に説明する。図13に示されている構成で
は、スロットル弁18はコンプレッサ16上流の吸気ダ
クト13内に配置されている。また、EGR通路24は
ケーシング22の出口部に連結された排気通路とスロッ
トル弁18上流の吸気ダクト13とを連結している。
【0082】次に、図1に示されている構成にはない構
成について簡単に説明すると、図13に示されている構
成では、コンプレッサ16の入口部は吸気ダクト13お
よびエアフローメータ32を介してエアクリーナ33に
連結される。また、機関の出力軸には変速機35が連結
され、変速機35の出力軸36に電気モータ・ジェネレ
ータ37が連結される。また、電気モータ・ジェネレー
タ37は、機関の駆動力とは別個に駆動力を発生する駆
動力発生装置を構成している。この電気モータ・ジェネ
レータ37は、ロータ38とステータ39とを具備する
交流同期電動機・発電機からなる。ロータ38は変速機
35の出力軸36上に取り付けられ、その外周面には、
複数個の永久磁石が取り付けられている。一方、ステー
タ39は、回転磁界を形成する励磁コイルを巻設して形
成されている。ステータ39の励磁コイルはモータ駆動
制御回路53に接続され、このモータ駆動制御回路53
は直流高電圧を発生するバッテリ54に接続される。
【0083】エアフローメータ18の出力信号は夫々対
応するAD変換器47を介して入力ポート45に入力さ
れる。また、入力ポート45には変速機35の変速比ま
たは変速段、および、出力軸36の回転数等を表わす種
々の信号が入力される。出力ポート56は対応する駆動
回路48を介して変速機35接続されると共に、モータ
駆動制御回路53に接続される。
【0084】電気モータ・ジェネレータ37のステータ
39の励磁コイルへの電力の供給は通常停止せしめられ
ており、このときロータ38は変速機37の出力軸36
と共に回転している。このように、外力によって電気モ
ータ・ジェネレータ37を駆動する状態にすると、電気
モータ・ジェネレータ37は発電機として作動し、この
とき発生した電力はバッテリ54に回生される。一方、
バッテリ54からステータ39の電磁コイルに電力を供
給することによって電気モータ・ジェネレータ37を駆
動する状態にすると、電気モータ・ジェネレータ37は
電動機として作動し、このときに発生した動力は変速機
35の出力軸36に伝達される。
【0085】一般的に、内燃機関には、最も燃費が良い
とされる要求負荷と機関回転数との組み合わせが存在す
る。そこで、ハイブリッドエンジンでは、内燃機関に要
求される出力(機関要求出力)に最も近い出力を出力可
能な要求負荷と機関回転数との組み合わせを選択し、こ
れら要求負荷と機関回転数とが達成されるように燃料噴
射量が決定される。そして、内燃機関の出力が機関要求
出力に満たないときには、電気モータ・ジェネレータ3
7に電力が供給され、電気モータ・ジェネレータ37を
電動機として作動させ、機関要求出力に満たない分の出
力を電気モータ・ジェネレータ37からの出力によって
補うようにする。
【0086】一方、内燃機関の出力が機関要求出力を超
えているときには、電気モータ・ジェネレータ37を外
力によって駆動せしめる状態とし、電気モータ・ジェネ
レータ37を発電機として作動させ、機関要求出力を超
えた分の出力を電力としてバッテリ54に回生するよう
にする。これにより、内燃機関の燃費を最も良く維持し
つつ、内燃機関から機関要求出力を出力させることがで
きる。
【0087】さて、このようなハイブリッドエンジンに
第3実施形態を適用すると以下のようになる。すなわ
ち、第6実施形態では、上限値が基準上限値よりも小さ
くされ、且つ、目標燃料噴射量がこの小さくされた上限
値に制限されるときには、電気モータ・ジェネレータ3
7に電力を供給し、この電気モータ・ジェネレータ37
を電動機として作動させる。そして、電気モータ・ジェ
ネレータ37から出力される出力はそこに供給される電
力量が多くなれば大きくなることから、内燃機関から機
関要求出力が出力されるように、電気モータ・ジェネレ
ータ37に供給する電力量を基準上限値が小さくされた
程度に合わせて決定する。これによれば、フィルタ下流
の排気エミッションを許容範囲内に収めつつ、機関要求
出力を内燃機関から出力させることができる。
【0088】また、上述したハイブリッドエンジンに第
4実施形態を適用すると以下のようになる。すなわち、
第7実施形態では、上限値が基準上限値よりも小さくさ
れ、且つ、目標燃料噴射量がこの小さくされた上限値に
制限されるときには、第5実施形態と同様に、電気モー
タ・ジェネレータ37を電動機として作動させ、このと
きに電気モータ・ジェネレータ37に供給される電力量
を基準上限値が小さくされた程度に合わせて決定する。
一方、上限値が基準上限値よりも大きくされている場合
に、目標燃料噴射量がこの大きくされた上限値に制限さ
れるときには、電気モータ・ジェネレータ37を発電機
として作動させ、このときに電気モータ・ジェネレータ
37からは基準上限値が大きくされた程度に見合った電
力がバッテリ54に回生されるようにする。これによれ
ば、フィルタ下流の排気エミッションを許容範囲内に収
めつつ、機関要求出力を内燃機関から出力させることが
できる。
【0089】最後に、図14〜図16を参照して、フィ
ルタ21の構成と作用について説明する。図14(A)
はフィルタの端面図であり、図14(B)はフィルタの
縦断面図である。図14(A)および図14(B)に示
したように、フィルタ21は隔壁60によって形成され
るハニカム構造体である。
【0090】これら隔壁60によって互いに平行をなし
て延びる複数個の排気流通路61,62が形成される。
これら排気流通路のうち略半数の排気流通路61がその
下流端開口を栓63で閉鎖されている。以下、これら排
気流通路61を排気ガス流入通路と称す。一方、残りの
半数の排気流通路62はその上流端開口を栓64で閉鎖
されている。以下、これら排気流通路62を排気流出通
路62と称す。排気ガス流入通路61には4つの排気ガ
ス流出通路62が隣接する。一方、排気ガス流出通路6
2には4つの排気ガス流入通路61が隣接する。
【0091】排気ガスは排気ガス流入通路61に流入す
る。隔壁60はコージェライトのような多孔質材料から
なるので、図14(B)において矢印で示したように、
排気ガス流入通路61内の排気ガスは、隔壁60の細孔
を通って、隣接する排気ガス流出通路62内に流れ込
む。
【0092】フィルタ21内には、隔壁60の両壁面
上、および、隔壁60の細孔を画成する壁面上に全面に
亘って、例えば、アルミナからなる担体層が形成され、
この担体層上に、貴金属触媒と、活性酸素生成剤とが担
持されている。貴金属触媒としては、白金(Pt)が用
いられる。一方、活性酸素生成剤としては、カリウム
(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、セシ
ウム(Cs)、ルビジウム(Rb)のようなアルカリ金
属、バリウム(Ba)、カルシウム(Ca)、ストロン
チウム(Sr)のようなアルカリ土類金属、ランタン
(La)、イットリウム(Y)、セリウム(Ce)のよ
うな希土類、鉄(Fe)のような遷移金属、およびスズ
(Sn)のような炭素族元素から選ばれた少なくとも一
つが用いられる。
【0093】活性酸素生成剤は、周囲に過剰な酸素が存
在すると酸素を吸収によって保持し且つ周囲の酸素濃度
が低下すると保持している酸素を活性酸素の形で解放す
ることによって活性酸素を生成する。次に、活性酸素生
成剤の活性酸素生成作用について、担体上に白金および
カリウムを担持させた場合を例にとって説明するが、他
の貴金属、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類、
遷移金属を用いても同様な活性酸素生成作用が行われ
る。
【0094】吸気通路および内燃機関の燃焼室内に供給
された空気と燃料との比を排気ガスの空燃比と称する
と、圧縮着火式の内燃機関から排出される排気ガスの空
燃比はリーンである。したがって、フィルタ21に流入
する排気ガスは多量の過剰空気を含んでいる。また、圧
縮着火式の内燃機関の燃焼室内ではNOが発生する。し
たがって、排気ガス中にはNOが含まれている。このた
め過剰酸素、および、NOを含んだ排気ガスがフィルタ
21の排気ガス流入通路61内に流入することになる。
【0095】図15(A)および(B)は、隔壁60上
に形成された担体層の表面の拡大図を模式的に表わして
いる。なお、図15(A)および(B)において、70
は白金の粒子を示し、71はカリウムを含んでいる活性
酸素生成剤を示している。排気ガスがフィルタ21の排
気ガス流入通路61内に流入すると、図15(A)に示
したように、排気ガス中の酸素(O2)がO2 -またはO
2-の形で白金の表面に付着する。排気ガス中のNOはこ
れらO2 -またはO2-と反応し、NO2となる。斯くして
生成されたNO2の一部は、白金上で酸化されつつ活性
酸素生成剤71内に吸収によって保持され、図15
(A)に示したように、カリウム(K)と結合しながら
硝酸イオン(NO3 -)の形で活性酸素生成剤71内に拡
散し、硝酸カリウム(KNO3)を生成する。すなわ
ち、排気ガス中の酸素が硝酸カリウム(KNO3)の形
で活性酸素生成剤71内に吸収によって保持される。
【0096】ここで、燃焼室内においては主にカーボン
(C)からなる微粒子が生成される。したがって、排気
ガス中にはこれら微粒子が含まれている。排気ガス中に
含まれているこれら微粒子は排気ガスが排気ガス流入通
路61内を流れているとき、或いは、隔壁60の細孔内
を通過するときに、図15(B)において72で示した
ように、活性酸素生成剤71の表面上に接触して付着す
る。
【0097】このように微粒子72が活性酸素生成剤7
1の表面上に付着すると、微粒子72と活性酸素生成剤
71との接触面では酸素濃度が低下する。すなわち、活
性酸素生成剤71の周囲の酸素濃度が低下する。酸素濃
度が低下すると酸素濃度の高い活性酸素生成剤71内と
の間で濃度差が生じ、斯くして、活性酸素生成剤71内
の酸素が微粒子72と活性酸素生成剤71との接触面に
向けて移動しようとする。その結果、活性酸素生成剤7
1内に形成されている硝酸カリウム(KNO3)がカリ
ウム(K)と酸素(O)とNOとに分解され、酸素
(O)が微粒子72と活性酸素生成剤71との接触面に
向かい、その一方で、NOが活性酸素生成剤71から外
部に放出される。
【0098】ここで、微粒子72と活性酸素生成剤71
との接触面に向かう酸素は、硝酸カリウムといった化合
物から分解された酸素であるので、不対電子を有し、し
たがって、極めて高い反応性を有する活性酸素となって
いる。こうして活性酸素生成剤71は活性酸素を生成す
る。なお、外部に放出されたNOは下流側の白金上にお
いて酸化され、再び活性酸素生成剤71内に保持され
る。活性酸素生成剤71によって生成される活性酸素は
そこに付着した微粒子を酸化除去するために消費され
る。すなわち、フィルタ21に捕集された微粒子は活性
酸素生成剤71によって生成される活性酸素によって酸
化除去される。
【0099】このように、フィルタ21に捕集されてい
る微粒子は、反応性の高い活性酸素によって、輝炎を発
することなく酸化除去される。このように輝炎を発する
ことのない酸化によって微粒子を除去すれば、フィルタ
21の温度が過剰に高くなることがなく、したがって、
フィルタ21が熱劣化することがない。
【0100】さらに、微粒子を酸化除去するために利用
される活性酸素は反応性が高いので、フィルタ21の温
度が比較的低くても、微粒子は酸化除去される。すなわ
ち、圧縮点火式の内燃機関から排出される排気ガスの温
度が比較的低く、このため、フィルタ21の温度も比較
的低いことが多いが、このフィルタ21によれば、その
温度を上昇させるための特別な処理を実行しなくても、
フィルタ21に捕集された微粒子は酸化除去され続け
る。
【0101】なお、活性酸素生成剤71は周囲に過剰な
酸素が存在するとNOXを硝酸イオンの形で保持するこ
とによって結果的に酸素を保持する。すなわち、活性酸
素生成剤71は周囲に過剰な酸素が存在するとNOX
吸収によって保持する。一方、活性酸素生成剤71は周
囲の酸素濃度が低下すると硝酸イオンの形で保持されて
いるNOXを解放することによって活性酸素を生成す
る。すなわち、活性酸素生成剤71は周囲の酸素濃度が
低下するとNOXを解放する。したがって、本発明の活
性酸素生成剤71はNOX保持剤としても機能する。
【0102】ここで、活性酸素生成剤71周りの酸素濃
度が低下する場合とは、上述したように、周囲の雰囲気
はリーン雰囲気であるが活性酸素生成剤71に微粒子が
付着した場合の他に、フィルタ21に流入する排気ガス
の空燃比がリッチとなって周囲の雰囲気がリッチ雰囲気
となった場合がある。
【0103】周囲の雰囲気はリッチ雰囲気であるが活性
酸素生成剤71に微粒子が付着することで活性酸素生成
剤71周りの酸素濃度が低下した場合に解放されたNO
Xは、上述したように、再び活性酸素生成剤71に吸収
によって保持される。一方、フィルタ21に流入する排
気ガスの空燃比がリッチとなって周囲の雰囲気がリッチ
雰囲気となった場合に解放されたNOXは、白金の作用
によって排気ガス中の炭化水素で還元浄化される。云い
換えれば、内燃機関からリッチ空燃比の排気ガスが排出
されるように内燃機関の運転を制御すれば、活性酸素生
成剤71に保持されているNOXを還元浄化することが
できる。したがって、フィルタ21は、活性酸素生成剤
71と白金とからなるNOX触媒を具備するとも言え
る。
【0104】さて、図16は、フィルタ21の温度と、
フィルタ21が単位時間当たりに酸化除去することがで
きる微粒子の量(以下、酸化除去可能微粒子量と称す)
との関係を示している。図16を参照すると判るよう
に、フィルタ21は、その温度が約100℃を超える
と、そこに捕集された微粒子を酸化除去することができ
るようになり、その温度が高くなるほど、酸化除去する
ことができる微粒子の量(酸化除去可能微粒子量)が多
くなる。なお、上述にて説明したフィルタは貴金属触媒
と活性酸素生成剤とを担持したフィルタであるが、こう
した貴金属触媒や活性酸素生成剤を担持しておらず、単
に、微粒子を捕集するだけのパティキュレートフィルタ
でもよい。
【0105】
【発明の効果】パティキュレートフィルタに捕集されて
いる微粒子の量が多くなると、パティキュレートフィル
タにて捕集可能な微粒子の量が少なくなる。この場合に
おいて、1,2および7〜10番目の発明によれば、燃
料噴射量の上限値が小さくされる。一方、パティキュレ
ートフィルタの微粒子酸化除去能力が低くなると、パテ
ィキュレートフィルタにて捕集可能な微粒子の量が少な
くなる。この場合において、3〜10番目の発明によれ
ば、燃料噴射量の上限値が小さくされる。したがって、
これら発明によれば、内燃機関から排出される微粒子の
量が少なくなり、したがって、パティキュレートフィル
タ下流へと流出する微粒子の量が少なくなる。
【0106】一方、1,2および7〜10番目の発明に
よれば、パティキュレートフィルタに捕集されている微
粒子の量が少なくなると、燃料噴射量の上限値が大きく
され、3〜10番目の発明によれば、パティキュレート
フィルタの微粒子酸化除去能力が高くなると、燃料噴射
量の上限値が大きくされ、内燃機関から排出される微粒
子の量は多くなるが、このときには、パティキュレート
フィルタにて捕集可能な微粒子の量は多いので、パティ
キュレートフィルタ下流へと流出する微粒子の量は少な
く、しかも、内燃機関からは機関要求出力にできるだけ
近い出力が出力されることとなる。
【0107】また、3〜10番目の発明によれば、パテ
ィキュレートフィルタでは微粒子が連続的に酸化除去さ
れているので、パティキュレートフィルタに堆積してい
る微粒子の量は比較的少なく、したがって、上限値が大
きくされる機会が増す。このため、内燃機関から機関要
求出力にできるだけ近い出力を出力させる機会が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の排気浄化装置を備えた内燃機関
の全体図である。
【図2】第1実施形態において目標燃料噴射量を算出す
るためのマップである。
【図3】第1実施形態において基準上限値を算出するた
めのマップである。
【図4】第1実施形態において補正係数を算出するため
のマップである。
【図5】第1実施形態において実行噴射量を決定するた
めのフローチャートである。
【図6】第1実施形態において上限値を決定するための
フローチャートである。
【図7】第2実施形態において補正係数を算出するため
のマップである。
【図8】第2実施形態において上限値を決定するための
フローチャートである。
【図9】第3実施形態において機関回転数を決定するた
めのフローチャートである。
【図10】第4実施形態において機関回転数を決定する
ためのフローチャートである。
【図11】第5実施形態において微粒子除去処理を実行
するためのフローチャートである。
【図12】第5実施形態において高負荷運転モードにあ
るか否かを判定するためのフローチャートである。
【図13】圧縮着火式の内燃機関の全体図である。
【図14】パティキュレートフィルタを示す図である。
【図15】パティキュレートフィルタの微粒子酸化除去
作用を説明するための図である。
【図16】パティキュレートフィルタの温度とパティキ
ュレートフィルタの酸化除去可能微粒子量との関係を示
す図である。
【符号の説明】
1…機関本体 6…燃料噴射弁 21…パティキュレートフィルタ 37…電気モータ・ジェネレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60K 41/06 F01N 3/02 321A 3G301 F01N 3/02 321 321K 4D048 3/20 C 4D058 3/20 3/24 E 3/24 3/28 301C 3/28 301 F02D 29/00 H F02D 29/00 29/02 D 29/02 43/00 301H 43/00 301 301T 301W B01D 46/42 A // B01D 46/42 B 53/36 103B 103C Fターム(参考) 3D041 AA19 AB01 AC02 AC15 AD02 AD04 AD07 AD10 AE04 AE07 AE12 AE32 AF01 3G084 AA01 BA01 BA13 BA24 DA02 DA10 EB11 FA10 FA13 FA17 FA26 FA27 3G090 AA03 BA01 CA04 DA13 3G091 AA02 AA10 AA11 AA18 AB02 AB06 AB13 BA04 BA14 BA17 CB02 CB09 DA01 DA02 DA10 DC01 EA01 EA02 EA05 EA07 EA09 EA17 FB01 GA06 HA14 HB05 HB06 3G093 AA01 AA05 AB01 BA18 BA20 DA01 DA06 DA09 DB11 EA05 EB03 FA04 FB01 FB02 FB05 3G301 HA02 HA04 HA11 HA13 JA02 JA03 JA21 JA24 JA25 LB11 MA11 MA15 ND01 NE01 NE06 PA01Z PA11Z PD02Z PE01Z PE03Z PF08Z PF12Z 4D048 AA06 AA14 AB01 AB02 BA02Y BA14X BA15Y BA18Y BA19Y BA21Y BA30X BA36Y BA41X BB02 BB14 CD05 CD06 DA01 DA02 DA03 DA08 DA20 EA04 4D058 MA44 MA51 MA54 PA01 PA08 SA08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室に燃料を供給するために燃料噴射
    弁から噴射すべき燃料噴射量を決定するために用いる基
    準燃料噴射量を機関要求負荷に応じて決定すると共に燃
    料噴射量の上限値を予め設定し、上記基準燃料噴射量が
    該上限値よりも少ないときには基準燃料噴射量を燃料噴
    射量とし、一方、上記基準燃料噴射量が該上限値よりも
    多いときには上限値を燃料噴射量とするようになってい
    る内燃機関から排出される微粒子を捕集するためのパテ
    ィキュレートフィルタを具備する排気浄化装置におい
    て、パティキュレートフィルタに捕集されている微粒子
    の量が多くなると上記上限値が小さくされ、パティキュ
    レートフィルタに捕集されている微粒子の量が少なくな
    ると上記上限値が大きくされることを特徴とする排気浄
    化装置。
  2. 【請求項2】 上記パティキュレートフィルタが捕集し
    た微粒子を連続的に酸化除去するための触媒を有し、該
    触媒がそこに流入する排気ガスの空燃比がリーンである
    ときにはNOXを捕捉し且つそこに流入する排気ガスの
    空燃比が理論空燃比またはリッチとなると捕捉している
    NOXを還元浄化するNOX触媒であることを特徴とする
    請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 燃焼室に燃料を供給するために燃料噴射
    弁から噴射すべき燃料噴射量を決定するために用いる基
    準燃料噴射量を機関要求負荷に応じて決定すると共に燃
    料噴射量の上限値を予め設定し、上記基準燃料噴射量が
    該上限値よりも少ないときには基準燃料噴射量を燃料噴
    射量とし、一方、上記基準燃料噴射量が該上限値よりも
    多いときには上限値を燃料噴射量とするようになってい
    る内燃機関から排出される微粒子を捕集するためのパテ
    ィキュレートフィルタであって、捕集した微粒子を連続
    的に酸化除去することができるパティキュレートフィル
    タを具備する排気浄化装置において、パティキュレート
    フィルタにおける微粒子の酸化除去能力が高くなると上
    記上限値が大きくされ、パティキュレートフィルタにお
    ける微粒子の酸化除去能力が低くなると上記上限値が小
    さくされることを特徴とする排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 上記パティキュレートフィルタが捕集し
    た微粒子を連続的に酸化除去するために触媒を有し、該
    触媒がそこに流入する排気ガスの空燃比がリーンである
    ときにはNOXを捕捉し且つそこに流入する排気ガスの
    空燃比が理論空燃比またはリッチとなると捕捉している
    NOXを還元浄化するNOX触媒であることを特徴とする
    請求項3に記載の排気浄化装置。
  5. 【請求項5】 上記パティキュレートフィルタにおける
    微粒子の酸化除去能力がパティキュレートフィルタのN
    X触媒の劣化度合いに基づいて推定されることを特徴
    とする請求項4に記載の排気浄化装置。
  6. 【請求項6】 上記パティキュレートフィルタにおける
    微粒子の酸化除去能力がパティキュレートフィルタの温
    度に基づいて推定されることを特徴とする請求項3に記
    載の排気浄化装置。
  7. 【請求項7】 上記パティキュレートフィルタに堆積し
    ている微粒子を酸化によって除去する微粒子酸化除去処
    理が予め定められた頻度で実行されるようになってお
    り、基準燃料噴射量が上限値とされる回数が予め定めら
    れた回数を超えたときには上記微粒子酸化除去処理を実
    行する頻度が多くされることを特徴とする請求項1また
    は3に記載の排気浄化装置。
  8. 【請求項8】 上限値が大きくされている場合におい
    て、基準燃料噴射量が上限値に制限されているときに
    は、上限値が大きくされた程度に応じて、機関回転数が
    強制的に小さくされ、一方、上限値が小さくされている
    場合において、基準燃料噴射量が上限値に制限されてい
    るときには、上限値が小さくされた程度に応じて、機関
    回転数が強制的に大きくされることを特徴とする請求項
    1または3に記載の排気浄化装置。
  9. 【請求項9】 内燃機関の出力が変速機を介して出力さ
    れるようになっており、該変速機の変速比を変更するこ
    とによって機関回転数が強制的に変更されることを特徴
    とする請求項8に記載の排気浄化装置。
  10. 【請求項10】 内燃機関の出力が要求出力よりも小さ
    いときには要求出力に対して不足している出力を出力す
    る電動機として働き、且つ、内燃機関の出力が要求出力
    よりも大きいときには内燃機関の出力が要求出力となる
    ように要求出力に対して過剰な出力により駆動される発
    電機として働く電動・発電機を具備し、該電動・発電機
    を電動機として働かせることによって機関回転数が強制
    的に大きくされ、該電動・発電機を発電機として働かせ
    ることによって機関回転数が強制的に小さくされること
    を特徴とする請求項8に記載の排気浄化装置。
JP2002110413A 2002-04-12 2002-04-12 内燃機関の排気浄化装置 Pending JP2003307145A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002110413A JP2003307145A (ja) 2002-04-12 2002-04-12 内燃機関の排気浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002110413A JP2003307145A (ja) 2002-04-12 2002-04-12 内燃機関の排気浄化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003307145A true JP2003307145A (ja) 2003-10-31

Family

ID=29393559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002110413A Pending JP2003307145A (ja) 2002-04-12 2002-04-12 内燃機関の排気浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003307145A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2350447A1 (fr) * 2008-11-26 2011-08-03 Renault s.a.s. Procédé de pilotage d'un moteur a combustion interne et moteur a combustion interne correspondant
WO2014038550A1 (ja) 2012-09-07 2014-03-13 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2350447A1 (fr) * 2008-11-26 2011-08-03 Renault s.a.s. Procédé de pilotage d'un moteur a combustion interne et moteur a combustion interne correspondant
WO2014038550A1 (ja) 2012-09-07 2014-03-13 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御システム
US9435278B2 (en) 2012-09-07 2016-09-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control system for internal combustion engine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3674557B2 (ja) 排気ガス浄化装置
EP1195510B1 (en) Compression ignition type engine
JP3512010B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関の制御装置
JP4577039B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2004052603A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2003307145A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2002195064A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2002256951A (ja) エンジンの排気浄化装置
JP4106913B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3565141B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2004044443A (ja) 排気ガス浄化装置
JP3772832B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4155065B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4007059B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2001336414A (ja) 排気ガス浄化方法および排気ガス浄化装置
JP2004076682A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2004076684A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3578079B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP3463652B2 (ja) 排気ガス浄化方法および排気ガス浄化装置
JPH11210447A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3463648B2 (ja) 排気ガス浄化方法および排気ガス浄化装置
JP2000205005A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
WO2010134212A1 (ja) ハイブリッド車両の排気浄化装置
JP2002106325A (ja) 排気ガス浄化方法
JP2002303128A (ja) 内燃機関の排気浄化装置