JP2003305180A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003305180A
JP2003305180A JP2003010270A JP2003010270A JP2003305180A JP 2003305180 A JP2003305180 A JP 2003305180A JP 2003010270 A JP2003010270 A JP 2003010270A JP 2003010270 A JP2003010270 A JP 2003010270A JP 2003305180 A JP2003305180 A JP 2003305180A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 示唆演出が実行された場合に遊技者に抱かせ
る期待感に変化を持たせることができる遊技機を提供す
ること。 【解決手段】 「魚群」の示唆演出を伴って大当たりが
発生した後の100回の変動表示を特別期間とし、特別
期間中は、確率変動大当たりが発生する変動表示に対し
てのみ「魚群」の示唆演出を選定する条件に選定条件を
変更する。即ち、特別期間中のリーチパターンの選定に
使用するテーブルのうち「魚群」の示唆演出が選定され
るテーブルを、S75の処理で使用する第2大当たりテ
ーブルのみとし、第2大当たりテーブルは確率変動大当
たりが発生する場合(S73:Yes、S74:Ye
s)にのみ選定する。よって、特別期間中には「魚群」
が発生した時点で確率変動大当たりが発生することを遊
技者に認識させることができ、「魚群」の示唆演出に対
する遊技者の期待感に変化を持たせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、パチンコ機やス
ロットマシンに代表される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、パチンコ機等の遊技機において
は、様々なバリエーションの変動表示ゲームが行われる
ものが主流である。この変動表示ゲームは、表示装置
(例えば、LCD)に複数個の図柄を表示し、所定の遊
技条件に基づいてその複数個の図柄をスクロールして変
動させるものである。そして、図柄のスクロールが停止
した際に(所定の停止位置において)、停止図柄が予め
定められた組み合わせとなっている場合を大当たりとす
るものである。ここで、図柄のスクロール中には、時と
して通常時より大当たりとなり易い変動表示であること
を示唆する示唆演出が行われて、大当たりへの期待感を
遊技者に持たせる工夫もなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、示唆
演出を実行するか否かや示唆演出の内容等は、予め定め
られた確率に従って変動表示ゲーム毎に設定されるもの
であり、また、示唆演出が実行された後に大当たりへ遷
移する確率(期待値)等も予め定められた固定的なもの
である。このため、示唆演出の実行によって遊技者が抱
く大当たりへの期待感は、固定的かつ断片的で単調なも
のになってしまうという問題点があった。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、示唆演出が実行された場合に遊
技者に抱かせる期待感に変化を持たせることができる遊
技機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の遊技機は、識別情報を表示する表示
装置と、その表示装置に識別情報の動的表示を行わせる
制御手段とを備え、前記識別情報の動的表示が予め定め
た表示結果を現出した場合に遊技者にとって有利な特別
遊技状態を付与するものであり、前記表示装置に表示さ
れる前記識別情報の動的表示が表示結果を現出する前に
前記特別遊技状態が付与されることを示唆する示唆演出
を実行する演出手段と、その演出手段に前記示唆演出を
実行させるか否かを所定の選定条件に基づいて抽選する
抽選手段と、その抽選手段によって抽選される前記示唆
演出の選定条件を特定条件の成立に基づいて変更する変
更手段とを備えている。
【0006】請求項1記載の遊技機によれば、制御手段
によって表示装置で識別情報の動的表示が行われた後
に、その動的表示が予め定めた表示結果を現出すると、
遊技者にとって有利な特別遊技状態が付与される。特別
遊技状態が付与されることは、抽選手段によって抽選さ
れる示唆演出が演出手段に実行されることにより、動的
表示が表示結果を現出する前に示唆される。ここで、抽
選手段によって抽選される示唆演出の選定条件は、特定
条件の成立に基づいて変更手段によって変更される。請
求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機におい
て、前記変更手段は、前記動的表示及び前記示唆演出の
実行履歴の少なくとも一部が予め定めた履歴となるとい
う条件の成立に基づいて前記示唆演出の選定条件を変更
するものである。請求項3記載の遊技機は、請求項1又
は2に記載の遊技機において、前記変更手段は、前記特
別遊技状態が付与される場合にその特別遊技状態が付与
されることを示唆する示唆演出に応じて予め定めた第1
示唆演出の選定条件を変更するものである。請求項4記
載の遊技機は、請求項3に記載の遊技機において、前記
特別遊技状態が付与されるか否かを判断する判断手段を
備え、前記変更手段は、その判断手段によって前記特別
遊技状態が付与されると判断された場合に前記第1示唆
演出を所定確率で選定し、前記判断手段によって前記特
別遊技状態が付与されないと判断された場合に前記第1
示唆演出以外の演出を選定する条件に前記選定条件を変
更するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。本実施例で
は、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチン
コ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。
なお、本発明を第3種パチンコ遊技機や他の遊技機に用
いることは、当然に可能である。
【0008】図1は、第1実施例のパチンコ機Pの遊技
盤の正面図である。遊技盤1の周囲には、球が入賞する
ことにより5個から15個の球が払い出される複数の入
賞口2が設けられている。また、遊技盤1の中央には、
複数種類の識別情報としての図柄などを表示する液晶デ
ィスプレイ(以下単に「LCD」と略す)3が設けられ
ている。このLCD3の表示画面は横方向に3分割され
ており、3分割された各表示領域において、それぞれ上
から下へ縦方向にスクロールしながら図柄の変動表示が
行われる。
【0009】LCD3の上方には、表面に「○」と
「×」との普通図柄が表示された2つのLED6a,6
bで構成された普通図柄表示装置6が配設されている。
この普通図柄表示装置6では、遊技領域に打ち込まれた
球がLCD3の両側に配設されたゲート7を通過した場
合に、「○」と「×」とのLED6a,6bを交互に点
灯させる変動表示が行われる。かかる変動表示が「○」
のLED6aで終了した場合には、当たりとなって普通
電動役物4が所定時間(例えば0.5秒)開放される。
【0010】また、LCD3の下方には、図柄作動口
(第1種始動口、普通電動役物)4が設けられており、
球がこの図柄作動口4へ入賞することにより、前記した
LCD3の変動表示が開始される。図柄作動口4の下方
には、特定入賞口(大入賞口)5が設けられている。こ
の特定入賞口5は、LCD3の変動後の表示結果が予め
定められた図柄の組み合わせの1つと一致する場合に、
大当たりとなって、球が入賞しやすいように所定時間
(例えば、30秒経過するまで、或いは、球が10個入
賞するまで)開放される入賞口である。
【0011】この特定入賞口5内には、Vゾーン5aが
設けられており、特定入賞口5の開放中に、球がVゾー
ン5a内を通過すると、継続権が成立して、特定入賞口
5の閉鎖後、再度、その特定入賞口5が所定時間(又
は、特定入賞口5に球が所定個数入賞するまで)開放さ
れる。この特定入賞口5の開閉動作は、最高で16回
(16ラウンド)繰り返し可能にされており、開閉動作
の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値が付与さ
れた状態(特別遊技状態)である。
【0012】なお、第3種パチンコ遊技機において所定
の遊技価値が付与された状態(特別遊技状態)とは、L
CD3の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み
合わせの1つと一致する場合に、特定入賞口が所定時間
開放されることをいう。この特定入賞口の開放中に、球
がその特定入賞口内へ入賞すると、特定入賞口とは別に
設けられた大入賞口が所定時間、所定回数開放される。
【0013】図2は、パチンコ機Pの電気的構成を示し
たブロック図である。パチンコ機Pの主制御基板Cに
は、演算装置である1チップマイコンとしてのMPU2
1が搭載されている。このMPU21には、MPU21
により実行される各種の制御プログラムや固定値データ
を記憶したROM22と、そのROM22内に記憶され
る制御プログラムの実行に当たって各種のデータ等を一
時的に記憶するためのメモリであるRAM23と、割込
回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が
内蔵されている。図3に示す第1〜第3大当たりテーブ
ル22a〜22c及び第1,第2ハズレテーブル22
d,22eは固定値データの一部として、図4から図9
に示すフローチャートのプログラムは制御プログラムの
一部として、ROM22内に記憶されている。
【0014】ROM22内に記憶された図3に示す第1
〜第3大当たりテーブル22a〜22c及び第1,第2
ハズレテーブル22d,22eは、リーチ表示が現出す
る変動表示の変動パターン(以下、リーチパターンと称
す)を選定するためのテーブルである。変動表示が行わ
れる場合、その変動表示の内容及び実行時期に基づいて
5つのテーブル22a〜22eのうちのいずれか1つが
選定され、その選定されたテーブルを使用して1のリー
チパターンが選定される。このリーチパターンには、変
動表示の途中で「泡」または「魚群」の図柄をLCD3
の表示画面に現出させる示唆演出を伴うリーチパターン
と、示唆演出を伴わない「ノーマル」のリーチパターン
とが設定されており、各テーブル22a〜22e毎にそ
れぞれ異なる確率でリーチパターンが選定されるように
設定されている。各テーブル22a〜22e毎に設定さ
れたリーチパターンの選定条件については、後述する。
【0015】ここで、リーチ表示とは、図柄の変動表示
が開始された後、先に停止する左右の表示領域に表示さ
れる図柄の組み合わせが大当たりの条件を満たしてお
り、変動表示が続いている中央の表示領域の表示結果如
何によっては大当たりとなることを遊技者に示唆する表
示である。また、示唆演出とは、変動表示の途中でLC
D3の表示画面に所定の図柄を現出させたり、スピーカ
27から特定の効果音を出力したり、或いは、図示しな
い操作ハンドルを振動させる等の演出であって変動後の
表示結果が大当たりとなり易いことを遊技者に前もって
示唆するものである。
【0016】RAM23は、保留球カウンタ23aと、
乱数カウンタ23bと、ハズレリーチカウンタ23c
と、大当たり図柄カウンタ23dと、リーチパターンカ
ウンタ23eと、残回数カウンタ23fと、図柄回転実
行エリア23gと、4つの図柄回転1〜4メモリ23h
〜23kと、バックアップエリア23lとを備えてい
る。また、RAM23には、パチンコ機Pの電源のオフ
後においても、電源基板50からバックアップ電圧が供
給されており、データを保持(バックアップ)できるよ
うに構成されている。
【0017】保留球カウンタ23aは、変動表示の待機
回数を記憶するカウンタである。保留球カウンタ23a
の値は、LCD3で変動表示が行われていない場合また
は変動表示が行われているが待機中の変動表示がない場
合には「0」、待機中の変動表示が1回の場合には
「1」、・・・、待機中の変動表示が4回の場合には
「4」となる。本実施例のパチンコ機Pでは、変動表示
の最大待機回数は4回であるので、保留球カウンタ23
aの値は「0」から「4」の範囲で変化する。保留球カ
ウンタ23aの値のカウントアップは、球が図柄作動口
4へ入賞して第1種始動口スイッチ18で検出された場
合に行われ(図7、S53参照)、カウントダウンは、
変動表示の開始時に行われる(図8、S64参照)。
【0018】乱数カウンタ23bは、大当たりの発生を
決定するためのカウンタであり、後述する乱数更新処理
(図5、S16参照)によって、「0〜630」の範囲
で2ms毎に1カウントずつ更新される。この乱数カウ
ンタ23bの値は、遊技盤1に打ち込まれた球が図柄作
動口4へ入賞して後述する第1種始動口スイッチ18で
検出されたとき(始動入賞時)に取得され、通常時に
は、このとき取得された乱数カウンタ23bの値が
「7」または「315」であった場合に大当たりが発生
する。また、大当たりの発生確率が通常時より高確率と
される確率変動状態時には、「7」及び「315」を含
めて「0〜630」の範囲内でほぼ均等の間隔に定めら
れた10個の値に乱数カウンタ23bの値が一致する場
合に大当たりが発生する。即ち、確率変動状態時の当た
りの数は、2個から10個に増加されるので、大当たり
となる確率は、確率変動状態時には通常時の5倍とされ
る。大当たりが発生すると、大当たりコマンドが主制御
基板Cから後述する表示用制御基板Dへ送信され、表示
用制御基板Dは、その大当たりコマンドに基づいたLC
D3の変動表示を行う。なお、始動入賞時に取得された
乱数カウンタ23bの値は、保留球カウンタ23aの値
が示す図柄回転1〜4メモリ23h〜23kに書き込ま
れて記憶される(図7、S54参照)。
【0019】ハズレリーチカウンタ23cは、ハズレリ
ーチの発生を決定するためのカウンタである。変動表示
の途中でリーチ表示を現出させてからハズレとなるハズ
レリーチとするか、リーチ表示を現出させない通常のハ
ズレとするかは、ハズレリーチカウンタ23cの値に基
づいて決定される。このハズレリーチカウンタ23cの
値は、後述する乱数更新処理(図5、S16参照)によ
って、「0〜9」の範囲で2ms毎に1カウントずつ更
新される。かかるハズレリーチカウンタ23cの値は、
前記した乱数カウンタ23bの値と同様に始動入賞時に
取得され、前記した乱数カウンタ23bの値が大当たり
を発生させる値でなく、且つ、取得されたハズレリーチ
カウンタ23cの値が「7」であった場合には、ハズレ
リーチが発生する。なお、始動入賞時に取得されたハズ
レリーチカウンタ23cの値は、前記した乱数カウンタ
23bの値と共に、保留球カウンタ23aの値が示す図
柄回転1〜4メモリ23h〜23kに書き込まれて記憶
される(図7、S54参照)。
【0020】大当たり図柄カウンタ23dは、大当たり
の発生時にLCD3に表示する図柄を決定するためのカ
ウンタである。本実施例のパチンコ機Pにおいては、
「0」から「9」までの数字で構成された10種の図柄
によってLCD3で変動表示が行われ、LCD3の表示
領域に表示される3つの図柄が同一の図柄で停止表示さ
れた場合に大当たりが発生する。大当たり図柄カウンタ
23dの値は、大当たりの発生時に停止表示される図柄
に対応づけられて「0〜9」の範囲で更新されるもので
あり、後述する乱数更新処理(図5、S16参照)によ
って2ms毎に1カウントずつ更新される。かかる大当
たり図柄カウンタ23dの値は、前記した乱数カウンタ
23bと共に始動入賞時に取得され、その取得された乱
数カウンタ23bの値が大当たりを発生させる値である
場合に、大当たり図柄カウンタ23dの値に従った図柄
で大当たりが発生する。なお、始動入賞時に取得された
大当たり図柄カウンタ23dの値は、前記した乱数カウ
ンタ23b及びハズレリーチカウンタ23cの値と共
に、保留球カウンタ23aの値が示す図柄回転1〜4メ
モリ23h〜23kに書き込まれて記憶される(図7、
S54参照)。
【0021】ここで、本実施例のパチンコ機Pにおいて
は、遷移する遊技状態が異なる2種類の大当たりが定め
られており、大当たり時に停止表示された図柄に基づい
ていずれか一方の大当たりが選択される。具体的には、
大当たり時に停止表示された図柄が「0」又は偶数の図
柄である場合には普通大当たりとなって、特別遊技状態
の終了後、通常の遊技状態に遷移する。一方、大当たり
時に停止表示された図柄が奇数の図柄である場合には確
率変動大当たりとなって、特別遊技状態の終了後、大当
たりの発生確率が通常時の5倍とされる確率変動状態に
遷移する。
【0022】リーチパターンカウンタ23eは、リーチ
表示が現出する変動表示の変動パターン(リーチパター
ン)を選定するためのカウンタである。リーチ表示が現
出する変動表示、即ち、大当たり又はハズレリーチが発
生する変動表示の途中で「泡」や「魚群」の示唆演出を
実行させるか、示唆演出を実行させない「ノーマル」の
演出とするかは、リーチパターンカウンタ23eの値に
基づいて選定される。このリーチパターンカウンタ23
eの値は、後述する乱数更新処理(図5、S16参照)
によって「0〜59」の範囲内で2ms毎に1カウント
ずつ更新される。かかるリーチパターンカウンタ23e
の値は、変動表示の開始時に実行される変動パターン設
定処理(図8及び図9、S67参照)で参照され、この
とき参照されたリーチパターンカウンタ23eの値に応
じたデータが、図3に示す5つのテーブル22a〜22
eのうちのいずれか1つから読み出され、図柄回転実行
エリア23gに変動表示情報の1つとして書き込まれて
記憶される(図9参照)。
【0023】ここで、本実施例のパチンコ機Pは、リー
チパターンカウンタ23eの値に基づいて選定された演
出が「魚群」であって、且つ、その「魚群」の示唆演出
が行われる変動表示が大当たりを発生させるものである
場合には、その大当たりによって付与される特別遊技状
態の終了後に特別期間を開始する。この特別期間中に
は、「魚群」の示唆演出が選定される条件が特別期間以
外の期間(以下、通常期間と称す)とは異なる条件に変
更され、「魚群」の示唆演出が行われた場合には必ず確
率変動大当たりを発生させる。よって、遊技を行う遊技
者には、特別期間中の「魚群」の示唆演出に対して強い
期待感を抱かせると共に、「魚群」の示唆演出が行われ
た時点で通常期間とは異なる満足感とを持たせることが
でき、示唆演出による遊技の興趣を遊技者に長期的に付
与することができる。なお、特別期間は、「魚群」の示
唆演出を伴った大当たりの終了後100回の変動表示で
構成されるものであり、特別期間の終了後には、示唆演
出の選定条件が特別期間開始前の状態に復帰される。
【0024】残回数カウンタ23fは、「魚群」の示唆
演出を伴った大当たりの終了後に行われた変動表示の回
数を記憶するためのカウンタである。この残回数カウン
タ23fの値は、図柄回転実行エリア23gに記憶され
た乱数カウンタ23aの値が大当たりを発生させる値で
あり、且つ、図3に示す5つのテーブル22a〜22e
のうちいずれか1つからリーチパターンカウンタ23e
の値に応じて読み出されたリーチパターンのデータが
「2」であって「魚群」の示唆演出が行われる場合に
「100」とされる(図9、S76参照)。この残回数
カウンタ23fの値が「1」以上であるときに開始され
る変動表示は、示唆演出の選定条件が通常期間に対して
変更される特別期間中のものであると判断され、リーチ
パターンの選定に使用するテーブルが切り替えられる
(図9、S71参照)。かかる残回数カウンタ23fの
値は、特別期間中における変動表示の開始が確定する度
に「1」ずつ減算される(図9、S72参照)。特別期
間中における変動表示の開始が100回確定すると残回
数カウンタ23fの値は「0」となり、特別期間は終了
する。
【0025】図柄回転実行エリア23gは、LCD3で
実行中の変動パターンや停止図柄に対応する乱数カウン
タ23b、ハズレリーチカウンタ23c及び大当たり図
柄カウンタ23dなどの値を変動表示のデータ(変動表
示情報)として記憶するためのエリアである。この図柄
回転実行エリア23gには、LCD3で変動表示が実行
中でなく、且つ、保留球カウンタ23aの値が「1」以
上で待機中の変動表示がある場合に、待機中の変動表示
のうち最初に書き込みが行われた図柄回転1メモリに記
憶されている変動表示のデータが書き込まれる。
【0026】図柄回転1〜4メモリ23h〜23kは、
待機中の変動表示に対する変動パターンや停止図柄に対
応した乱数カウンタ23b、ハズレリーチカウンタ23
c及び大当たり図柄カウンタ23dなどの値を変動表示
のデータ(変動表示情報)として記憶するためのメモリ
である。この図柄回転1〜4メモリ23h〜23kへの
変動表示のデータの書き込みは、始動入賞時に実行され
る。また、本実施例における変動表示の最大待機回数は
4回であるので、4つの図柄回転1〜4メモリ23h〜
23kが設けられている。これら4つの図柄回転1〜4
メモリ23h〜23kに待機中のデータがある場合に
は、1回の変動表示毎に1つずつ図柄回転実行エリア2
3gにデータが書き込まれて使用される。
【0027】また、図柄回転1〜4メモリ23h〜23
kへの変動表示のデータの書き込みは、保留球カウンタ
23aの値が示す図柄回転1〜4メモリ23h〜23k
に対して行われる。即ち、保留球カウンタ23aの値が
「1」の場合には図柄回転1メモリ23hへ、保留球カ
ウンタ23aの値が「2」の場合には図柄回転2メモリ
23iへ、・・・、保留球カウンタ23aの値が「4」
の場合には図柄回転4メモリ23kへ変動表示のデータ
が書き込まれる(図7、S54参照)。なお、図柄回転
1〜4メモリ23h〜23kに記憶する変動表示のデー
タとしては、乱数カウンタ23b、ハズレリーチカウン
タ23c及び大当たり図柄カウンタ23dの値をそのま
ま使用しても、これらカウンタ23b〜23dの値に対
応づけて変換した別の値や文字等を使用しても良い。
【0028】バックアップエリア23lは、停電などの
発生により電源が切断された場合、電源の再入時に、パ
チンコ機Pの状態を電源切断前の状態に復帰させるた
め、電源切断時(停電発生時を含む。以下、同様)のス
タックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶し
ておくためのエリアである。このバックアップエリア2
3lへの書き込みは、NMI割込処理(図4参照)によ
って電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア2
3lに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消
による電源入を含む。以下、同様)の初期化処理(図6
参照)において実行される。なお、MPU21のNMI
(Non Maskable Interrupt)端子(ノンマスカブル割込
端子)には、停電等の発生による電源断時に、後述する
停電監視回路50bから出力される停電信号51が入力
されるように構成されており、停電の発生により、図4
の停電時処理(NMI割込処理)が即座に実行される。
【0029】かかるROM22およびRAM23を内蔵
したMPU21は入出力ポート25と接続されており、
入出力ポート25は、電源基板50に設けられたクリア
スイッチ50cと、払出モータ26によって賞球や貸球
の払出制御を行う払出制御基板Hと、前記した図柄の変
動表示の制御を行う表示用制御基板Dと、スピーカ27
から効果音の出力制御を行う効果音制御基板Sと、LE
Dや各種ランプ28の点灯制御を行うランプ制御基板L
と、第1種始動口スイッチ18と、そのほか、他の入出
力装置29とにそれぞれ接続されている。
【0030】第1種始動口スイッチ18は、図柄作動口
(第1種始動口)4に入賞した球を検出するためのスイ
ッチであり、図柄作動口4の近傍に設けられている。第
1種始動口スイッチ18によって球が検出されると、図
示しない払出装置によって5個の賞球が払い出される。
また、第1種始動口スイッチ18によって球が検出され
た場合には、乱数カウンタ23b、ハズレリーチカウン
タ23c及び大当たり図柄カウンタ23dなどの値が取
得され、その取得された値が変動表示のデータとして保
留球カウンタ23aの値が示す図柄回転メモリ23h〜
23kに書き込まれて記憶される。
【0031】電源基板50は、パチンコ機Pの各部に電
力を供給するための電源部50aと、停電監視回路50
bと、クリアスイッチ50cとを備えている。停電監視
回路50bは、停電等の発生による電源断時に、主制御
基板CのMPU21のNMI端子へ停電信号51を出力
するための回路である。停電監視回路50bは、電源部
50aから出力される最も大きい電圧である直流安定2
4ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満に
なった場合に停電(電源断)の発生と判断して、停電信
号51を主制御基板C及び払出制御基板Hへ出力するよ
うに構成されている。この停電信号51の出力によっ
て、主制御基板C及び払出制御基板Hは、停電の発生を
認識し、停電時処理(主制御基板Cの場合は図4のNM
I割込処理)を実行する。なお、電源部50aは、直流
安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後にお
いても、かかる停電時処理の実行に充分な時間の間、制
御系の駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持す
るように構成されているので、主制御基板C及び払出制
御基板Hは、停電時処理を正常に実行することができる
のである。
【0032】クリアスイッチ50cは、主制御基板Cの
RAM23および払出制御基板HのRAM(図示せず)
にバックアップされるデータをクリアするためのスイッ
チであり、押しボタンタイプのスイッチで構成されてい
る。このクリアスイッチ50cが押下された状態でパチ
ンコ機Pの電源が投入されると(停電解消による電源入
を含む)、主制御基板Cおよび払出制御基板Hによっ
て、それぞれのRAM23のデータがクリアされる。
【0033】次に、図3を参照して、リーチパターンの
選定に使用されるテーブル22a〜22eについて説明
する。図3(a)から図3(e)は、各テーブル22a
〜22eの構成を模式的に示した図である。各テーブル
22a〜22eには、「ノーマル」、「泡」、「魚群」
の3つのリーチパターンに対応づけて各テーブル毎に異
なる比率で割り当てられたリーチパターンカウンタ23
eの値が設定されている。また、「ノーマル」、
「泡」、「魚群」の3つのリーチパターンに対応して
「0」、「1」、「2」の3つのデータがそれぞれ対応
させられている。リーチパターンの選定は、各テーブル
22a〜22eを参照したときに、「0〜59」の範囲
で更新されるリーチパターンカウンタ23eの値に対応
した「0〜2」のうちいずれか1つのデータを取得する
ことにより行われる。取得されたデータは、変動表示の
データとして図柄回転実行エリア23gに書き込まれて
記憶される(図9参照)。
【0034】各テーブル22a〜22eの選定は、リー
チパターンの選定が行われる変動表示が大当たりを発生
させるものであるか否か、及び、特別期間中の変動表示
であるか否かに基づいて行われる。また、特別期間中の
変動表示であって大当たりを発生させるものである場合
に限っては、発生する変動表示が普通大当たりであるか
それとも確率変動大当たりであるかに基づいて2つの大
当たりテーブル22b,22cのうちいずれか1つが選
定される。
【0035】ここで、大当たりを発生させる変動表示で
あるか否かは、始動入賞時に取得された乱数カウンタ2
3bの値を確認して行われ、その確認結果に基づいて、
使用するテーブルが選定される。即ち、乱数カウンタ2
3bの値が大当たりを発生させるものであれば第1大当
たりテーブル22a(特別期間中には第2大当たりテー
ブル22b又は第3大当たりテーブル22c)が選定さ
れ、一方、乱数カウンタ23bの値が大当たりを発生さ
せないハズレを示す値であれば第1ハズレテーブル22
d(特別期間中には第2ハズレテーブル22e)が選定
されるのである。乱数カウンタ23bの値に基づいて選
定されたテーブルには、示唆演出が実行された後に大当
たりへ遷移する確率(期待値)に基づいた比率でリーチ
パターンが現出する比率にリーチパターンカウンタ23
eの値が割り当てられているので、大当たりを発生させ
るか否かの当否の選定は乱数カウンタ23bの値のみで
行い、その当否に基づいて示唆演出を設定することがで
きる。よって、大当たりが付与される確率を乱数カウン
タ23bの当否確率に固定しつつ、大当たりが付与され
る前に示唆演出を予め定めた期待値に基づいて選定する
ことができる。
【0036】図3(a)は、通常期間中に大当たりが発
生するときのリーチパターンの選定に使用される第1大
当たりテーブル22aの構成を模式的に示した図であ
る。第1大当たりテーブル22aには、「ノーマル」、
「泡」、「魚群」の3種類のリーチパターンのそれぞれ
にリーチパターンカウンタ23eの値が対応している。
具体的には、「0〜59」の範囲内で合計60個の値を
取り得るリーチパターンカウンタ23eの値は、「ノー
マル」のリーチパターンに対して「0〜14」、「泡」
のリーチパターンに対して「15〜29」、「魚群」の
リーチパターンに対して「30〜59」の3つの範囲に
区分けされている。このため、通常期間中に大当たりが
発生する場合、「ノーマル」のリーチパターンは、合計
60個の値を取り得るリーチパターンカウンタ23eの
値が「0〜14」の小計15個の値である場合に選定さ
れるので、小計15個を合計60個で除した値である
0.25の確率、即ち、25%の確率で「ノーマル」の
リーチパターンが選定される。同様に、「泡」のリーチ
パターンは、小計15個を合計60個で除した0.25
(25%)の確率で選定され、「魚群」のリーチパター
ンは、小計30個を合計60個で除した0.5(50
%)の確率で選定される。
【0037】なお、「ノーマル」のリーチパターンが選
定された場合には、変動の開始後、リーチ表示が現出し
た後に変動中の3つの図柄が順に停止し、変動中に特定
の図柄が現出する等の演出は行われない。また、「泡」
のリーチパターンが選定された場合には、変動の開始
後、リーチ表示が現出してから所定時間(例えば5秒)
の経過後に複数の泡がLCD3の表示画面の下から上方
へ向けて浮上する示唆演出が行われる。また、「魚群」
のリーチパターンが選定された場合には、変動表示の開
始後、リーチ表示が現出してから所定時間(例えば5
秒)の経過後に複数の魚の群れ(魚群)がLCD3の表
示画面の右から左へと進行する演出が行われる。
【0038】図3(b)は、特別期間中に確率変動大当
たりが発生するときのリーチパターンの選定に使用され
る第2大当たりテーブル22bの構成を模式的に示した
図である。この第2大当たりテーブル22bにも、「ノ
ーマル」、「泡」、「魚群」の3種類のリーチパターン
のそれぞれにリーチパターンカウンタ23eの値が対応
している。具体的には、「0〜59」の範囲内で合計6
0個の値を取り得るリーチパターンカウンタ23eの値
は、「ノーマル」のリーチパターンに対して「0」、
「泡」のリーチパターンに対して「1〜4」、「魚群」
のリーチパターンに対して「5〜59」の3つの範囲に
区分けされている。つまり、「ノーマル」、「泡」及び
「魚群」のリーチパターンが、1:4:55の比率に区
分けされており、「ノーマル」のリーチパターンが約2
%、「泡」のリーチパターンが約7%、「魚群」のリー
チパターンが約92%の確率で選定される。
【0039】図3(c)は、特別期間中に普通大当たり
が発生するときのリーチパターンの選定に使用される第
3大当たりテーブル22cの構成を模式的に示した図で
ある。この第3大当たりテーブル22cには、「ノーマ
ル」及び「泡」の2種類のリーチパターンのそれぞれに
リーチパターンカウンタ23eの値が対応しており、
「魚群」のリーチパターンに対応するリーチパターンカ
ウンタ23eの値が設定されていない。具体的には、
「0〜59」の範囲内で合計60個の値を取り得るリー
チパターンカウンタ23eの値は、「ノーマル」のリー
チパターンに対して「0〜29」、「泡」のリーチパタ
ーンに対して「30〜59」の2つの範囲に区分けされ
ている。つまり、「ノーマル」及び「泡」のリーチパタ
ーンが30:30の比率に区分けされて、「ノーマル」
及び「泡」のリーチパターンがそれぞれ50%の確率で
選定され、「魚群」のリーチパターンが選定されない設
定となっている。
【0040】図3(d)は、通常期間中にハズレリーチ
が発生するときのリーチパターンの選定に使用される第
1ハズレテーブル22dの構成を模式的に示した図であ
る。この第1ハズレテーブル22dには、「ノーマ
ル」、「泡」、「魚群」の3種類のリーチパターンのそ
れぞれにリーチパターンカウンタ23eの値が対応して
いる。具体的には、「0〜59」の範囲内で合計60個
の値を取り得るリーチパターンカウンタ23eの値は、
「ノーマル」のリーチパターンに対して「0〜49」、
「泡」のリーチパターンに対して「50〜58」、「魚
群」のリーチパターンに対して「59」の3つの範囲に
区分けされている。つまり、「ノーマル」、「泡」及び
「魚群」のリーチパターンが、50:9:1の比率に区
分けされており、「ノーマル」のリーチパターンが約8
3%、「泡」のリーチパターンが15%、「魚群」のリ
ーチパターンが約2%の確率で選定される。
【0041】図3(e)は、特別期間中にハズレリーチ
が発生するときのリーチパターンの選定に使用される第
2ハズレテーブル22eの構成を模式的に示した図であ
る。この第2ハズレテーブル22eには、第3大当たり
テーブル22cと同様、「ノーマル」及び「泡」の2種
類のリーチパターンにのみ、リーチパターンカウンタ2
3eの値が対応しており、「魚群」のリーチパターンに
対応するリーチパターンカウンタ23eの値が設定され
ていない。具体的には、「0〜59」の範囲内で合計6
0個の値を取り得るリーチパターンカウンタ23eの値
は、「ノーマル」のリーチパターンに対して「0〜4
9」、「泡」のリーチパターンに対して「50〜59」
の2つの範囲に区分けされている。つまり、「ノーマ
ル」及び「泡」のリーチパターンが50:10の比率に
区分けされて、「ノーマル」のリーチパターンが約83
%、「泡」のリーチパターンが約17%の確率で選定さ
れ、「魚群」のリーチパターンが選定されない設定とな
っている。
【0042】次に、上記のように構成されたパチンコ機
Pで実行される各処理を、図4から図9の各フローチャ
ートを参照して説明する。図4は、停電の発生等による
パチンコ機Pの電源断時に、主制御基板Cで実行される
NMI割込処理のフローチャートである。このNMI割
込処理により、停電の発生等による電源断時の主制御基
板Cの状態がバックアップエリア23lに記憶される。
【0043】停電の発生等によりパチンコ機Pの電源が
断されると、停電監視回路50bから停電信号51が主
制御基板CのMPU21のNMI(Non Maskable Inter
rupt)端子へ出力される。すると、MPU21は、実行
中の制御を中断して、図4のNMI割込処理を開始す
る。停電信号51が出力された後所定時間は、主制御基
板Cの処理が実行可能なように電源基板50の電源部5
0aから電力供給がなされており、この所定時間内にN
MI割込処理が実行される。
【0044】NMI割込処理では、まず、各レジスタお
よびI/O等の値をスタックエリアへ書き込み(S
1)、次に、スタックポインタの値をバックアップエリ
ア23lへ書き込んで退避する(S2)。更に、停電発
生情報をバックアップエリア23lへ書き込んで(S
3)、停電の発生等による電源断時の状態を記憶する。
その後、その他停電処理を実行した後(S4)、電源が
完全に断して処理が実行できなくなるまで、処理をルー
プする。
【0045】図5は、パチンコ機Pの主制御基板Cにお
いて実行されるメイン処理のフローチャートである。パ
チンコ機Pの主な制御は、このメイン処理によって実行
される。メイン処理では、まず、割込を禁止した後(S
11)、図6に示す初期化処理を実行する(S12)。
ここで、図6のフローチャートを参照して、初期化処理
について説明する。
【0046】図6は、パチンコ機Pの電源入時に主制御
基板Cのメイン処理の中で実行される初期化処理(S1
2)のフローチャートである。この処理では、バックア
ップが有効であれば、バックアップエリア23lに記憶
された各データを元の状態に戻し、遊技の制御を電源が
断される前の状態から続行する。一方、バックアップが
有効でなかったり、或いは、バックアップが有効であっ
ても電源入時にクリアスイッチ50cが押下された場合
には、RAMクリア及び初期化処理を実行する。なお、
この初期化処理(S12)は、サブルーチンの形式で記
載されているが、スタックポインタの設定前に実行され
る処理なので、実際には、サブルーチンコールされず
に、S11の処理後に順に実行される。
【0047】まず、スタックポインタを設定し(S4
1)、クリアスイッチ50cがオンされているか否かを
確認する(S42)。クリアスイッチ50cがオンされ
ていなければ(S42:No)、バックアップが有効で
あるか否かを確認する(S43)。この確認は、RAM
23の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく
記憶されているか否かにより判断する。キーワードが正
しく記憶されていればバックアップは有効であり、逆
に、キーワードが正しくなければバックアップデータは
破壊されているので、そのバックアップは有効ではな
い。バックアップが有効であれば(S43:Yes)、
処理をS45へ移行して、主制御基板Cの各状態を電源
断前の状態に復帰させる。一方、バックアップが有効で
なかったり(S43:No)、或いはクリアスイッチ5
0cがオンされていれば(S42:Yes)、RAMク
リア及び初期化処理を実行して(S44)、RAM23
及びI/O等の各値を初期化し、この初期化処理を終了
する。このS44の処理の終了後は、図5のS13の処
理が実行される。
【0048】S45からの復電処理では、まず、バック
アップエリア23lからスタックポインタの値を読み出
して、これをスタックポインタへ書き込み、電源断前
(停電前)の状態、即ちNMI割込発生前の状態に戻す
(S45)。次に、バックアップエリア23lへ退避し
た各レジスタやI/O等のデータをそのバックアップエ
リア23lから読み出して、これら各データを元のレジ
スタやI/O等へ書き込む(S46)。更に、割込状態
を停電発生時に実行される図4の処理で記憶しておいた
電源断前(停電前)の状態、即ちNMI割込発生前の状
態に戻し(S47)、NMI割込リターンを実行して処
理を電源断前に実行していたところへ戻して、制御を電
源断前の状態から続行する。
【0049】図5のフローチャートに戻って説明する。
S13の処理ではタイマ割込の設定を行う(S13)。
タイマ割込の設定後は、各割込を許可状態とする(S1
4)。割込の許可後は、特別図柄変動処理(S25)
や、表示データ作成処理(S27)、ランプ・情報処理
(S28)などにより、前回の処理で更新された出力デ
ータを一度に各ポートへ出力するポート出力処理を実行
する(S15)。
【0050】更に、大当たりを決定するための乱数カウ
ンタ23bの値、ハズレリーチカウンタ23cの値、大
当たり図柄カウンタ23dの値及びリーチパターンカウ
ンタ23eの値等を「+1」更新する乱数更新処理(S
16)を実行し、記憶タイマ減算処理を実行する(S1
7)。記憶タイマ減算処理は、大当たり判定の保留球が
所定数以上あり、且つ、LCD3において図柄の変動表
示中である場合に、図柄の変動表示の時間短縮を行うも
のである。
【0051】スイッチ監視処理(S18)は、INT割
込で読み込まれた各スイッチの状態に応じて、遊技領域
へ打ち込まれた球の入賞口2や特定入賞口5、図柄作動
口4への入賞、ゲート7への通過、更には賞球の払い出
し等に関する処理を行うものである。図柄カウンタ更新
処理(S20)では、LCD3で行われる変動表示の結
果、停止表示される図柄を決定するためのカウンタの更
新処理が行われる。また、図柄チェック処理(S21)
では、図柄カウンタ更新処理(S20)で更新されたカ
ウンタの値に基づいて、特別図柄変動処理(S25)で
使用される大当たり図柄や、ハズレ図柄、更にはリーチ
図柄などが決定される。
【0052】次いで、普通図柄変動処理(S23)によ
って、「○」と「×」との2つのLED6a,6bで構
成された普通図柄表示装置6の変動表示を行うと共に、
その変動表示の結果、「○」のLED6aで変動表示が
終了した場合には当たりとなって普通電動役物(図柄作
動口)4を所定時間(例えば0.5秒)開放する当たり
処理を実行する。その後、状態フラグをチェックし(S
24)、LCD3において図柄の変動開始または変動表
示中であれば(S24:図柄変動中)、特別図柄変動処
理(S25)によって、球が図柄作動口4に入賞するタ
イミングで読み取った乱数カウンタ23bの値に基づい
て、大当たりか否かの判定が行われると共に、LCD3
において特別図柄の変動処理を実行する。一方、状態フ
ラグをチェックした結果、大当たり中であれば(S2
4:大当り中)、特定入賞口5を開放するなどの大当た
り処理(S26)を実行する。更に、状態フラグをチェ
ックした結果、図柄の変動中でも大当たり中でもなけれ
ば(S24:その他)、S25及びS26の処理をスキ
ップして、S27の表示データ作成処理へ移行する。
【0053】表示データ作成処理(S27)では、図柄
の変動表示以外にLCD3に表示されるデモデータや、
普通図柄表示装置6の2つのLED6a,6bの表示デ
ータなどが作成され、ランプ・情報処理(S28)で
は、保留球のランプデータをはじめ、各種のランプデー
タが作成される。効果音処理(S29)では、遊技の状
況に応じた効果音データが作成される。なお、これらの
表示データ及び効果音データは、前記したポート出力処
理(S15)やタイマ割込処理によって各制御基板H,
D,S,Lへ出力される。
【0054】効果音処理(S29)の終了後は、次のS
15の処理の実行タイミングが到来するまでの残余時間
の間、大当たりを決定するための乱数カウンタ23bの
初期値を更新する乱数初期値更新処理(S30)を繰り
返し実行する。S15〜S29の各処理は定期的に実行
する必要があるので、S31の処理において前回のS1
5の処理の実行からの経過時間をチェックする(S3
1)。チェックの結果、前回のS15の処理の実行から
2ms経過していれば(S31:Yes)、処理をS1
5へ移行する。一方、2ms経過していなければ(S3
1:No)、処理をS30へ移行して、乱数初期値更新
処理(S30)の実行を繰り返す。ここで、S15〜S
29の各処理の実行時間は、遊技の状態に応じて変化す
るので、次のS15の処理の実行タイミングが到来する
までの残余時間は、一定の時間ではない。よって、かか
る残余時間を使用して乱数初期値更新処理(S30)を
繰り返し実行することにより、乱数カウンタ23bの初
期値をランダムに更新することができる。
【0055】図7は、図柄チェック処理(図5、S21
参照)の中で実行される変動表示設定処理のフローチャ
ートである。この変動表示設定処理は、保留球カウンタ
23aの値が「3」以下であって図柄回転1〜4メモリ
23h〜23kに変動表示のデータを記憶可能な状態で
ある場合に第1種始動口スイッチ18が球を検出して始
動入賞が成立したとき、その始動入賞時の乱数カウンタ
23bなどの値を変動表示のデータとして取得し、保留
球カウンタ23aの値が示す図柄回転1〜4メモリ23
h〜23kに記憶させる処理である。
【0056】この変動表示設定処理では、まず、第1種
始動口スイッチ18が球を検出したか否かを確認する
(S51)。第1種始動口スイッチ18が球を検出して
いなければ(S51:No)、この変動表示設定処理を
終了する。第1種始動口スイッチ18が球を検出してい
れば(S51:Yes)、次に、保留球カウンタ23a
の値が「4」以上であるか否かを確認する(S52)。
保留球カウンタ23aの値が「4」以上であれば(S5
2:Yes)、変動表示の待機回数分設けられた図柄回
転1〜4メモリ23h〜23kの全てに変動表示のデー
タが書き込まれているので、この変動表示設定処理を終
了する。
【0057】一方、保留球カウンタ23aの値が「4」
未満であれば(S52:No)、変動表示のデータが待
機回数分記憶されていないので、保留球カウンタ23a
の値に「1」を加算し(S53)、乱数カウンタ23
b、ハズレリーチカウンタ23c及び大当たり図柄カウ
ンタ23dの内容を変動表示のデータとして保留球カウ
ンタ23aの値が示す図柄回転1〜4メモリ23h〜2
3kに書き込み(S54)、この変動表示設定処理を終
了する。
【0058】次に、図8を参照して、図5の特別図柄変
動処理(S25)の中で実行される保留球カウンタ減算
処理について説明する。この保留球カウンタ減算処理
は、保留球カウンタ23aの値が「1」以上であると
き、LCD3において変動表示が行われていなければ保
留球カウンタ23aの値を「1」減算して待機中の変動
表示のデータを図柄回転実行エリア23gに書き込んで
変動表示を実行させ、一方、変動表示が行われていれば
待機中の変動表示の実行を保留(待機)させる処理であ
る。
【0059】この保留球カウンタ減算処理では、まず、
変動表示中であるか否かを確認する(S61)。確認の
結果、変動表示中でなければ(S61:No)、大当た
り中であるか否かを確認する(S62)。大当たり中で
もなければ(S62:No)、保留球カウンタ23aの
値が「1」以上であるか否かを確認する(S63)。保
留球カウンタ23aの値が「1」以上であれば(S6
3:Yes)、保留球カウンタ23aの値から「1」を
減算して(S64)、図柄回転1メモリ23hに記憶さ
れている変動表示のデータを図柄回転実行エリア23g
に書き込む(S65)。この図柄回転実行エリア23g
に書き込まれた変動表示のデータは、図8の保留球カウ
ンタ減算処理の終了後に表示用制御基板D、効果音制御
基板S及びランプ制御基板Lへ制御用コマンドとして送
信され、各制御基板D,S,Lは、図柄回転実行エリア
23gに書き込まれたデータに従った変動表示を実行す
る。
【0060】S65の処理の後、図柄回転2〜4メモリ
23i〜23kに記憶されている変動表示のデータを図
柄回転1〜3メモリ23h〜23jへそれぞれ1つずつ
シフトし(S66)、変動表示のパターンとしてリーチ
パターン等を選定する図9の変動パターン設定処理を実
行して(S67)、この保留球カウンタ減算処理を終了
する。なお、S61の処理において変動表示中であるこ
とが確認された場合(S61:Yes)、S62の処理
において大当たり中であることが確認された場合(S6
2:Yes)、及び、保留球カウンタ23aの値が
「1」未満、即ち、「0」である場合には(S63:N
o)、S64からS67の処理をスキップして保留球カ
ウンタ減算処理を終了する。
【0061】図9は、保留球カウンタ減算処理の中で行
われる変動パターン設定処理(S67)のフローチャー
トである。この変動パターン設定処理は、変動表示のパ
ターンとするリーチパターン等を選定する処理である。
大当たりを発生させる前に「魚群」や「泡」の示唆演出
を行わせるか否かや、特別期間中の変動表示に対する示
唆演出の選定条件の変更等は、この変動パターン設定処
理の中で行われる。
【0062】この変動パターン設定処理(S67)で
は、まず、残回数カウンタ23fの値が「1」以上であ
るか否かを確認する(S71)。残回数カウンタ23f
の値が「1」以上であれば(S71:Yes)、「魚
群」の示唆演出が行われて大当たりが発生してから10
0回に達する前の特別期間中の変動表示に対する変動パ
ターンを設定する処理である。このため、残回数カウン
タ23fの値を「1」減算し(S72)、図柄回転実行
エリア23gに記憶された乱数カウンタ23bの値が大
当たりが発生する値であるか否かを確認する(S7
3)。大当たりが発生する値であれば(S73:Ye
s)、大当たり図柄カウンタ23dの値が奇数であるか
確認する(S74)。
【0063】大当たり図柄カウンタ23dの値が奇数で
あれば(S74:Yes)、変動パターンを設定中の変
動表示は、特別期間中における確率変動図柄で大当たり
が発生するものである。このため、リーチパターンカウ
ンタ23eの値が示すデータを第2大当たりテーブル2
2b(図3(b)参照)から読み出し、図柄回転実行エ
リア23gへ書き込む(S75)。特別期間中に参照さ
れるテーブル22b,22c,22eのうち、この第2
大当たりテーブル22bが参照される場合にのみ「魚
群」の演出が選定される(図3参照)。よって、特別期
間中に「魚群」の示唆演出が行われたことを視認した遊
技者には、その後に確実に確率変動大当たりが付与され
ることを示唆することができ、遊技の興趣を高めること
ができる。また、第2大当たりテーブル22bには、
「魚群」の示唆演出以外の「ノーマル」及び「泡」の演
出が選定される条件となっている。このため、遊技者に
は、「ノーマル」や「泡」の演出が変動表示の途中で行
われた場合であっても、確率変動大当たりを期待して遊
技を行わせることができる。
【0064】S75の処理をした後には、図柄回転実行
エリア23gに記憶されたリーチパターンのデータが
「2」であって「魚群」の示唆演出が選定されているか
否かを確認し(S76)、「魚群」の示唆演出がリーチ
パターンとして選定されていれば(S76:Yes)、
残回数カウンタ23fに「100」を書き込み(S7
7)、リーチパターン以外のハズレ図柄を設定するなど
その他の処理を行って(S78)、この変動パターン設
定処理を終了する。
【0065】一方、S74の処理において、大当たり図
柄カウンタ23dの値が奇数でなく偶数である場合には
(S74:No)、発生する大当たりは特別期間中の普
通大当たりである。このため、リーチパターンカウンタ
23eの値が示すデータを第3大当たりテーブル22c
(図3(c)参照)から読み出し、図柄回転実行エリア
23gへ書き込む(S79)。第3大当たりテーブル2
2cを使用した場合には、「ノーマル」か「泡」の示唆
演出しか設定されないので、大当たり時のリーチパター
ンのデータが「2」であって「魚群」の示唆演出が行わ
れるか否かを確認するS76の処理をスキップして処理
をS78へ移行する。なお、第3大当たりテーブル22
cを使用した場合に、「魚群」の示唆演出が行われる設
定としても良く、この場合には、S79の処理をした後
に、処理をS76へ移行させれば良い。
【0066】S73の処理において、図柄回転実行エリ
ア23gに記憶された乱数カウンタ23bの値が大当た
りが発生する値でなければ(S73:No)、変動パタ
ーンを設定中の変動表示は、特別期間中のハズレの変動
表示に対するものである。このため、リーチパターンカ
ウンタ23eの値が示すデータを第2ハズレテーブル2
2e(図3(e)参照)から読み出し、図柄回転実行エ
リア23gへ書き込み(S80)、処理をS78へ移行
する。
【0067】また、S71の処理において、残回数カウ
ンタ23fの値が「1」以上でない場合には(S71:
No)、通常期間中の変動表示に対する変動パターンの
設定処理であるので、図柄回転実行エリア23gに記憶
された乱数カウンタ23bの値が大当たりが発生する値
であるか否かを確認する(S81)。大当たりが発生す
る値であれば(S81:Yes)、発生する大当たりは
通常期間中の大当たりであるので、リーチパターンカウ
ンタ23eの値が示すデータを第1大当たりテーブル2
2a(図3(a)参照)から読み出し、図柄回転実行エ
リア23gへ書き込む(S82)。第1大当たりテーブ
ル22aにおいては、「魚群」の示唆演出が50%の確
率で選定される条件に設定されているので、大当たり後
に特別期間を設けるか否かを決定するため、設定された
リーチパターンを確認するS76の処理へ移行する。
【0068】S81の処理において図柄回転実行エリア
23gに記憶された乱数カウンタ23bの値が大当たり
が発生する値でなければ(S81:No)、変動パター
ンを設定中の変動表示は、通常期間中のハズレの変動表
示に対するものである。このため、リーチパターンカウ
ンタ23eの値が示すデータを第1ハズレテーブル22
d(図3(d)参照)から読み出して図柄回転実行エリ
ア23gへ書き込み(S83)、処理をS78へ移行す
る。
【0069】以上説明したように、本実施例のパチンコ
機Pによれば、通常期間中に使用するテーブル22a,
22dと、特別期間中に使用するテーブル22b,22
c,22eとを備え、特別期間中の変動表示であるか否
かの確認結果に基づいてリーチパターンの選定に使用す
るテーブルを切り替える。よって、特別期間の開始時及
び終了時にリーチパターンの選定条件を変更することが
できるので、1の示唆演出に対して遊技者に抱かせる期
待感に変化を持たせることができる。従って、限られた
数の示唆演出であっても遊技者が飽きにくく、遊技の興
趣を遊技者に長期的に付与することができる。また、特
別期間中であるか否かを決定する残回数カウンタ23f
の値、及び、大当たりが発生するか否かを決定する乱数
カウンタ23bの値に基づいて個別に定められたテーブ
ル22a〜22eを切り替えて、大当たりが発生すると
きのリーチパターンを選定するので、大当たりの発生確
率を変更することなく、特別期間中の大当たりの発生前
に「魚群」の示唆演出を予め定めた確率で行わせること
ができる。
【0070】また、特別期間中に使用するテーブル22
b,22c,22eのうち確率変動大当たりの発生時に
参照されるテーブルにのみ「魚群」の示唆演出が設定さ
れているので、特別期間中に「魚群」の示唆演出が行わ
れた場合には必ず確率変動大当たりを発生させることが
できる。よって、1のパチンコ機Pで遊技を継続して行
う遊技者には、前回の大当たり時に発生して印象づけら
れた「魚群」の示唆演出を視認させて大当たりへの強い
期待感を抱かせた後に確率変動大当たりを確実に付与す
ることができるので、遊技の興趣をより高めることがで
きる。
【0071】更に、特別期間は、「魚群」の示唆演出を
伴って大当たりが発生した後に開始される100回の変
動表示に定められているので、遊技を継続して視認し続
けなければ特別期間中であるか否かを知り得ず、一般に
遊技者にのみ特別期間中であるか否かを認識させること
ができる。つまり、遊技を継続して行う遊技者は、「魚
群」の示唆演出を伴った大当たりの発生に基づいて特別
期間の開始を認識し、「魚群」の示唆演出を伴った大当
たり終了後の変動表示の回数から特別期間の終了を認識
することができるが、パチンコ機Pを一見しただけでは
特別期間中であるか否かを知り得ないのである。このた
め、特別期間中に「魚群」の示唆演出が行われた場合、
その演出が特別期間中の「魚群」の示唆演出であって大
当たりの発生が確定したものであるのか、それとも通常
期間中の「魚群」の示唆演出であって大当たりの発生が
未確定であるのかは、「魚群」の示唆演出をたまたま視
認した者には認識させず、1のパチンコ機Pで継続して
遊技を行う遊技者にのみ認識させることができる。よっ
て、特別期間中に「魚群」の示唆演出が行われた場合、
遊技を継続して行う遊技者には、自分だけが大当たりの
発生が確定したことを知っているという優越感を抱かせ
ることができ、新たな遊技の興趣を遊技者に提供するこ
とができる。
【0072】次に、図10を参照して、第2実施例につ
いて説明する。この第2実施例は、前記した第1実施例
に対し、通常期間中と特別期間中とのリーチパターンの
選定条件を変更する方式を変えたものである。即ち、前
記した第1実施例では、リーチパターンの選定に5つの
テーブル22a〜22eを使用して、特別期間における
リーチパターンの選定条件を変更した。これに対し、第
2実施例では、通常期間中であるか特別期間中であるか
に関わらず2つのテーブル22a,22dのみを使用し
てリーチパターンを選定し、そのリーチパターンのデー
タを図柄回転実行エリア23gに記憶する。その後、特
別期間中である場合にのみ、一旦記憶した図柄回転実行
エリア23gの内容を所定のデータに書き換えることに
よりリーチパターンの選定条件を変更するものである。
【0073】図10は、第2実施例における変動パター
ン設定処理(S100)のフローチャートである。この
変動パターン設定処理(S100)は、図8に示す保留
球カウンタ減算処理の中で行われる変動パターン設定処
理(S67)の代わりに行われるものである。
【0074】この変動パターン設定処理(S100)で
は、まず、図柄回転実行エリア23gに記憶された乱数
カウンタ23bの値が大当たりが発生する値であるか否
かを確認する(S101)。大当たりが発生する値であ
れば(S101:Yes)、リーチパターンカウンタ2
3eの値が示すデータを第1大当たりテーブル22a
(図3(a)参照)から読み出して図柄回転実行エリア
23gへ書き込み(S102)、処理をS104へ移行
する。一方、大当たりが発生する値でなければ(S10
1:No)、リーチパターンカウンタ23eの値が示す
データを第1ハズレテーブル22b(図3(b)参照)
から読み出して図柄回転実行エリア23gへ書き込み
(S102)、処理をS104へ移行する。
【0075】S104からの処理では、残回数カウンタ
23fの値が「1」以上であるか否かを確認する(S1
04)。残回数カウンタ23fの値が「1」以上であれ
ば(S104:Yes)、特別期間中の変動表示に対す
る処理であるので、残回数カウンタ23fの値を「1」
減算し(S105)、図柄回転実行エリア23gに記憶
された乱数カウンタ23bの値が大当たりが発生する値
であるか否かを確認する(S106)。
【0076】S106の処理において図柄回転実行エリ
ア23gに記憶された乱数カウンタ23bの値が大当た
りが発生する値であれば(S106:Yes)、大当た
り図柄カウンタ23dの値が奇数であるか確認し(S1
07)、その値が奇数であれば(S107:Yes)、
S102の処理で図柄回転実行エリア23gに記憶され
たリーチパターンのデータを「2」に書き換える(S1
08)。その後、残回数カウンタ23fに「100」を
書き込み(S109)、その他の処理を行って(S11
0)、この変動パターン設定処理を終了する。
【0077】一方、S106の処理において、図柄回転
実行エリア23gに記憶された乱数カウンタ23bの値
が大当たりが発生する値でなければ(S106:N
o)、図柄回転実行エリア23gに記憶されたリーチパ
ターンのデータが「2」か否かを確認する(S11
1)。リーチパターンのデータが「2」であれば(S1
11:Yes)、特別期間中のハズレの変動表示に「魚
群」の示唆演出が行われてしまう可能性があるので、図
柄回転実行エリア23gに記憶されたリーチパターンの
データを「0」に書き換え(S112)、選定されるリ
ーチパターンを「ノーマル」にして処理をS110へ移
行する。S111の処理において、図柄回転実行エリア
23gに記憶されたリーチパターンのデータが「2」で
なければ(S111:No)、特別期間中のハズレの変
動表示であっても「魚群」の示唆演出が行われるもので
ないので、S112の処理をスキップして、処理をS1
10へ移行する。
【0078】また、S104の処理において、残回数カ
ウンタ23fの値が「1」以上でない場合には(S10
4:No)、通常期間中の変動表示に対する変動パター
ンの設定処理であるので、図柄回転実行エリア23gに
記憶された乱数カウンタ23bの値が大当たりが発生す
る値であるか否かを確認する(S113)。大当たりが
発生する値であれば(S113:Yes)、発生する大
当たりは通常期間中の大当たりであるので、図柄回転実
行エリア23gに記憶されたリーチパターンのデータが
「2」であるか否かを確認する(S114)。リーチパ
ターンのデータが「2」であれば(S114:Ye
s)、「魚群」の示唆演出を伴って大当たりが発生する
ので、処理をS109へ移行して残回数カウンタ23f
に「100」を書き込み(S109)、次回以降に変動
パターンの設定が行われる変動表示を特別期間中の変動
表示となるように設定する。
【0079】S113の処理において図柄回転実行エリ
ア23gに記憶された乱数カウンタ23bの値が大当た
りが発生する値でない場合(S113:No)、及び、
S114の処理において図柄回転実行エリア23gに記
憶されたリーチパターンのデータが「2」でなく「魚
群」の示唆演出が選定されていない場合には、処理をS
110へ移行する。
【0080】このように、第2実施例の変動パターン設
定処理によれば、リーチパターンのデータを記憶した図
柄回転実行エリア23gの内容を、特別期間中である場
合にのみ所定のデータに書き換えてリーチパターンの選
定条件を変更するものであるので、示唆演出の選定条件
毎に複数のテーブルを設けて示唆演出の選定条件を変更
する場合に比較して、必要なテーブル数を低減して主制
御基板CのROM22に必要な記憶領域を減少させるこ
とができる。
【0081】なお、上記実施例において、請求項1記載
の変更手段としては、図9のS71〜S83の処理及び
図10のS104〜S114の処理並びにRAM23に
設けられた残回数カウンタ23fが該当する。
【0082】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0083】例えば、上記実施例では、「魚群」の示唆
演出を伴った大当たりが発生した場合にのみ、示唆演出
の選定条件を変更する特別期間を開始し、「魚群」の示
唆演出が行われた場合に確実に大当たりを発生させた
が、必ずしも、「魚群」の示唆演出が行われた場合に特
別期間を開始させる必要はない。「魚群」とは別の
「泡」の示唆演出が行われて大当たりが発生した場合に
「泡」の示唆演出に対する選定条件を変更しても良い。
このとき、通常期間中には「泡」よりも「魚群」の示唆
演出が行われた場合の方が大当たりが発生する確率を高
くし、特別期間中には逆に「泡」の示唆演出が行われた
場合の方が大当たりが発生する確率を高くしても良い。
折角設定した「泡」の示唆演出に対しても遊技者の意識
を傾注させることができ、種々の示唆演出による遊技の
興趣を遊技者に付与することができる。
【0084】また、上記実施例では、「魚群」の示唆演
出を伴った大当たりが発生した場合にのみ、示唆演出の
選定条件を変更する特別期間を開始したが、必ずしも1
の示唆演出が行われた場合に限って特別期間を開始させ
る必要はない。例えば、大当たりが発生したときに行わ
れた「泡」や「魚群」などの示唆演出をRAM23の一
部に記憶し、その記憶された示唆演出に応じた条件に選
定条件を変更するものであっても良い。示唆演出の選定
条件に幅を持たせることができ、示唆演出による遊技の
興趣をより長期的に遊技者に付与することができる。
【0085】また、上記実施例では、特別期間中には、
確率変動大当たりが発生する変動表示に対してのみ「魚
群」の示唆演出が選定される設定とし、普通大当たりや
ハズレの変動表示に対しては「魚群」の示唆演出が選定
されない設定としたが、必ずしも普通大当たりやハズレ
の変動表示に対して「魚群」の示唆演出が選定されない
設定とする必要はない。普通大当たりが発生する変動表
示に対してのみ「魚群」の示唆演出が選定されるように
設定しても良い。遊技者には、「魚群」の大当たりが発
生した後に確実に大当たりが付与される興趣を提供でき
ると共に、他の示唆演出が行われた場合や示唆演出が行
われない場合にも確率変動大当たりが付与される可能性
を示唆して遊技者に発生する大当たりを限定して期待す
る興趣を付与することができる。また、普通大当たりや
ハズレの変動表示に対して「魚群」の示唆演出が全く選
定されない設定とする必要はなく、低確率(例えば0.
1%)で示唆演出が選定される設定としても良い。
【0086】また、上記実施例では、示唆演出の選定条
件が変更される特別期間は、「魚群」の示唆演出が行わ
れて大当たりが発生した後に開始される100回の変動
表示としたが、必ずしも変動表示の回数に基づいて示唆
演出の選定条件を変更する必要はない。特別期間中の変
動表示に予め定めた表示が所定回数現出する迄の期間を
特別期間としても良く、例えば、特別期間中の変動表示
にリーチ表示が10回現出する迄の期間を特別期間とし
ても良い。この場合には、特別期間中の変動表示に現出
するリーチ表示の現出回数を記憶するカウンタをRAM
23に設け、ハズレリーチカウンタ23cの値に基づい
てリーチ表示の現出回数を計数しても良い。一方、特別
期間中の変動表示に予め定めた表示が所定回数現出した
場合に特別期間を延長するものであっても良く、例えば
「泡」の示唆演出が1回実行される毎に特別期間に対し
て変動表示10回分の延長を行うものであっても良い。
特別期間中に実行される「魚群」の示唆演出以外の演出
にも遊技者の意識を傾注させることができ、遊技の興趣
を一層高めることができる。更に、変動表示の回数に基
づいて示唆演出の選定条件を変更する代わりに、特別期
間が開始された後、再度大当たりが発生するまでの期間
を特別期間としても良い。大当たりが発生する毎に示唆
演出の選定条件を変更することができ、長期的に継続し
て遊技を行う遊技者に新たな興趣を付与することができ
る。
【0087】また、上記実施例では、「魚群」の示唆演
出が行われて大当たりが発生した場合に示唆演出の選定
条件を変更したが、必ずしも遊技者による遊技の結果に
基づいて示唆演出の選定条件を変更する必要はなく、示
唆演出の選定条件を変更させる契機とする変更信号の入
力端子をパチンコ機に設け、その入力端子へ入力された
変更信号に応じて示唆演出の選定条件を変更するもので
あっても良い。例えば、遊技場のパチンコ機を一括管理
するホールコンピュータからパチンコ機に設けられた変
更信号の入力端子へ信号を入力可能に構成し、所定の第
1信号が入力された場合には「魚群」の示唆演出の期待
値を高め、第1信号とは別の第2信号が入力された場合
には「泡」の期待値を高め、所定のクリア信号が入力さ
れた場合には各示唆演出に対する期待値を初期値に復帰
させるものであっても良い。変更手段による変更信号に
応じた選定条件に示唆演出の選定条件を変更することが
できるので、曜日毎に示唆演出の選定条件を変更した
り、営業時間中の所定時間になったときに複数の遊技機
の選定条件を一斉に一定条件に変更する等、遊技場の経
営方針に応じて所定の示唆演出を設定して、所定数の示
唆演出であっても遊技者に飽きにくい遊技性を提供する
ことができる。なお、パチンコ機にタイマを設け、電源
投入後の経過時間をそのタイマで計時して所定時間が経
過したときに特別期間を開始させるものであっても良
い。ホールコンピュータによる制御を行うことなく、パ
チンコ機自体に特別期間の開始を所定のタイミングで行
わせることができる。
【0088】本発明を上記実施例とは異なるタイプのパ
チンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりす
ると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当た
り状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるよ
うなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称さ
れる)として実施しても良い。また、大当たり図柄が表
示された後に、所定の領域に球を入賞させることを必要
条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施し
ても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀
球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した
遊技機などの各種遊技機として実施するようにしても良
い。
【0089】なお、スロットマシンは、例えばコインを
投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバー
を操作することにより図柄が変動され、ストップボタン
を操作することにより図柄が停止されて確定される周知
のものである。従って、スロットマシンの基本概念とし
ては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に
図柄を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手
段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が
開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の
操作に起因して、或いは、所定時間経過することによ
り、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特
定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特
別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え
たスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイ
ン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0090】なお、パチンコ機とスロットマシンとが融
合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図
柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手
段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないも
のが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)
に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操
作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボ
タンの操作に起因して、或いは、所定時間経過すること
により、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄
がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊
技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者に
は、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。
【0091】以下に本発明の変形例を示す。請求項1記
載の遊技機において、前記変更手段は、前記動的表示及
び前記示唆演出の実行履歴の少なくとも一部が予め定め
た履歴となるという条件の成立に基づいて前記示唆演出
の選定条件を変更するものであることを特徴とする遊技
機1。動的表示又は示唆演出の実行履歴の少なくとも一
部が予め定めた履歴となる場合には、示唆演出の選定条
件が変更手段によって変更される。よって、動的表示及
び示唆演出の実行内容に意識を傾注する遊技者には、動
的表示及び示唆演出の実行履歴の一部が予め定めた履歴
となったことを認識させて、示唆演出の選定条件が変更
されることを黙示することができる。従って、遊技に意
識を傾注する遊技者に対しては遊技中の遊技機の設定の
一部を自分だけが知っているという優越感を付与するこ
とができる。
【0092】なお、動的表示及び示唆演出の実行履歴と
は、表示装置で行われた動的表示の表示結果、演出が行
われた示唆演出の内容その他の動的表示又は示唆演出の
実行結果に基づく履歴である。また、予め定めた履歴と
しては、1の実行結果(例えば1の動的表示の表示結果
であって「341」等の予め定めたもの)のみに基づく
ものであっても、2以上の実行結果(「魚群」の示唆演
出と、その示唆演出の後に現出した動的表示の表示結果
であって特別遊技状態を付与するもの(例えば「77
7」)との組み合わせ)に基づくものであっても良い。
また、予め定めた履歴としては、1回の動的表示の中で
実行された実行結果に基づく履歴であっても良く、或い
は、2回以上の動的表示に跨って実行された実行結果に
基づく履歴であっても良い。
【0093】また、示唆演出としては、複数の識別情報
からなる識別情報列が予め定めた識別情報の組み合わせ
で確定停止して特別遊技状態が付与される遊技機におい
て、少なくとも1つの識別情報列を残して他の識別情報
列の動的表示が停留したとき、その停留した識別情報が
特別遊技状態を付与する組み合わせの1部を構成し、動
的表示中の表示結果如何によって特別遊技状態が付与さ
れることを示唆するリーチ演出をも含むものとする。
【0094】請求項1記載の遊技機または遊技機1にお
いて、前記動的表示及び前記示唆演出の実行履歴に関す
る履歴情報を記憶する履歴記憶手段と、その履歴記憶手
段に記憶された履歴情報が予め定めた履歴情報であるか
否かを判断する履歴判断手段とを備え、前記変更手段
は、その履歴判断手段による判断結果に基づいて前記示
唆演出の選定条件を変更するものであることを特徴とす
る遊技機2。履歴記憶手段に記憶された履歴情報は、判
断手段によって予め定めた履歴情報であるか否か判断さ
れ、その判断手段による判断の結果、予め定めた履歴情
報であると判断された場合には、変更手段が示唆演出の
選定条件を変更する。よって、実行を終えた動的表示又
は示唆演出の実行履歴が予め定めた履歴となる場合に
は、変更手段によって示唆演出の選定条件を確実に変更
させることができる。
【0095】請求項1記載の遊技機または遊技機1若し
くは2において、前記変更手段は、前記特別遊技状態が
付与される場合にその特別遊技状態が付与されることを
示唆する示唆演出に応じて予め定めた第1示唆演出の選
定条件を変更するものであることを特徴とする遊技機
3。遊技者は、特別遊技状態を切望して遊技を行うもの
であるので、特別遊技状態が付与される前に行われた示
唆演出は遊技者に強く印象づけられる。遊技機3によれ
ば、特別遊技状態が付与される前にその特別遊技状態が
付与されることを示唆した示唆演出に応じて予め定めた
第1示唆演出の選定条件が変更手段によって変更される
ので、複数の示唆演出が設定されている遊技機であって
も、遊技を行う遊技者に選定条件の変更が行われた示唆
演出を解りやすく認識させることができる。なお、第1
示唆演出は、予め定められた固定的なものであっても良
く、或いは、複数の示唆演出のうち抽選手段によって選
定された少なくとも1以上の示唆演出であって抽選結果
に応じて変動する変動的なものであっても良い。また、
第1示唆演出に応じて予め定めた示唆演出としては、第
1示唆演出と同一のものであっても良く、第1示唆演出
とは別の示唆演出であっても良い。
【0096】遊技機3において、前記特別遊技状態が付
与されるか否かを判断する判断手段を備え、前記変更手
段は、その判断手段によって前記特別遊技状態が付与さ
れると判断された場合に前記第1示唆演出を所定確率で
選定し、前記判断手段によって前記特別遊技状態が付与
されないと判断された場合に前記第1示唆演出以外の演
出を選定する条件に前記選定条件を変更するものである
ことを特徴とする遊技機4。特別遊技状態が付与される
前に行われた第1示唆演出が再び実行されると、遊技者
は、特別遊技状態が再度付与されることを強く期待す
る。この遊技者の期待感が強められた中で再度特別遊技
状態が付与されれば、遊技者に付与される遊技の興趣は
増大する。一方、遊技者の期待感が強められた中で特別
遊技状態が付与されなければ、期待感が強かった分だけ
落胆も大きく遊技の継続意欲が減衰してしまう。このた
め、第1示唆演出が抽選手段によって選定された場合に
遊技者の期待に応えるべく特別遊技状態を付与する制御
を行うことが望ましいが、特別遊技状態が付与される確
率は予め定められているので、第1示唆演出に当選した
からといって特別遊技状態に当選させる制御を行うこと
はできなかった。
【0097】これに対し、遊技機4によれば、判断手段
によって特別遊技状態が付与されないと判断された場合
には第1示唆演出以外の演出が選定され、判断手段によ
って特別遊技状態が付与されると判断された場合に第1
示唆演出が選定されるので、特別遊技状態が付与される
確率を変動させることなく、特別遊技状態が付与される
場合に第1示唆演出を選定させることができる。よっ
て、遊技を継続して行う遊技者には、前に特別遊技状態
が付与されたときと同一の第1示唆演出が行われて特別
遊技状態が付与される期待感が高められた後に特別遊技
状態を確実に付与することができ、遊技者に付与される
遊技の興趣を増大することができる。
【0098】遊技機4において、前記変更手段は、前記
判断手段によって前記特別遊技状態が付与されると判断
された場合に前記第1示唆演出とは異なる演出を所定確
率で選定する条件に前記選定条件を変更するものである
ことを特徴とする遊技機5。判断手段によって特別遊技
状態が付与されると判断された場合に第1示唆演出が毎
回実行されるように設定すると、第1示唆演出が行われ
なければ特別遊技状態が付与されなくなる。このため、
第1示唆演出とは異なる演出が行われた場合に特別遊技
状態が付与されないことが早々に遊技者に知られてしま
い、動的表示の表示結果が現出するまで特別遊技状態を
期待する興趣を遊技者に付与することができない。
【0099】遊技機5によれば、変更手段は、第1示唆
演出とは異なる演出を所定確率で選定する条件に選定条
件を変更するものであるので、判断手段によって前記特
別遊技状態が付与されると判断されても演出が固定的に
ならず、第1示唆演出とは異なる演出が行われた場合で
あっても特別遊技状態が付与される可能性を残すことが
できる。よって、第1示唆演出が行われない場合であっ
ても特別遊技状態が付与されることを遊技者に期待させ
ることができ、複数の演出から特別遊技状態に遷移する
ことを期待して遊技を行う興趣を遊技者に付与すること
ができる。
【0100】遊技機4または5において、前記特別遊技
状態が付与される前に現出する予め定めた表示結果は、
所定条件下で特別遊技状態が付与される通常表示結果
と、所定条件下で特別遊技状態が付与されると共にその
後少なくとも次の特別遊技状態が発生するまで前記予め
定めた表示結果が表示される確率が高確率とされる有利
表示結果とを備え、前記変更手段は、前記判断手段によ
って前記特別遊技状態が付与されると判断された場合に
その特別遊技状態が付与される前に現出する表示結果が
前記通常表示結果であるか前記有利表示結果であるかに
応じて前記第1示唆演出を選定する条件に前記選定条件
を変更するものであることを特徴とする遊技機6。特別
遊技状態が付与される前に現出する表示結果が、2種以
上の異なる遊技状態を付与する表示結果で構成されてい
る場合、遊技者は、遊技者にとって価値の高い有利表示
結果を期待して遊技を行うものである。遊技機6によれ
ば、変更手段は、特別遊技状態が付与される前に現出す
る表示結果が通常表示結果であるか、それとも有利表示
結果であるかに応じて第1示唆演出を選定する条件に選
定条件を変更するものであるので、遊技者には、遷移す
る遊技状態を限定して期待する興趣を付与することがで
きる。
【0101】遊技機3から6のいずれかにおいて、前記
変更手段は、前記第1示唆演出が予め定めた演出である
場合にその演出に対する前記選定条件を変更するもので
あることを特徴とする遊技機7。変更手段によって選定
条件を変更する演出を限定することができるので、選定
条件が変更された状態を遊技者にとって稀少なものとす
ることができ、選定条件が変更された場合に遊技者に付
与される興趣をより高めることができる。
【0102】遊技機3から7のいずれかにおいて、前記
第1示唆演出に基づいた演出情報を記憶する演出記憶手
段を備えており、前記変更手段は、その演出記憶手段に
記憶された演出情報に基づいて前記第1示唆演出の選定
条件を変更するものであることを特徴とする遊技機8。
第1示唆演出に基づいた演出情報が演出記憶手段に記憶
されるので、複数の示唆演出のうち特別遊技状態が付与
される前に行われた示唆演出を第1示唆演出として記憶
し、その記憶された演出情報に基づいて変更手段によっ
て第1示唆演出の選定条件を変更することができる。よ
って、特別遊技状態の付与を示唆した示唆演出を第1示
唆演出として設定することができるので、遊技を継続し
て行う遊技者に、特別遊技状態が付与されることを様々
な示唆演出で期待する興趣を付与することができる。
【0103】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
8のいずれかにおいて、所定のタイミングで更新される
乱数カウンタと、その乱数カウンタの値を更新する更新
手段と、前記乱数カウンタの値に基づいて前記特別遊技
状態を付与するか否かを決定する決定手段とを備え、前
記抽選手段は、前記乱数カウンタの値に基づいて前記示
唆演出を実行するか否かを抽選するものであることを特
徴とする遊技機9。特別遊技状態を付与するか否かの抽
選は、一般に始動条件の成立時に取得される乱数カウン
タの値に基づいて行われるので、乱数カウンタの値に基
づいて示唆演出を実行するか否かを抽選することによ
り、特別遊技状態が付与される確率を変更することな
く、特別遊技状態が付与される前に示唆演出を予め定め
た確率で行わせることができる。
【0104】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
9のいずれかにおいて、所定のタイミングで更新される
カウンタと、そのカウンタの値を更新する更新手段と、
前記カウンタの値に基づいて選定される示唆演出を予め
設定した第1テーブルと、その第1テーブルとは別に設
けられると共に前記カウンタの値に基づいて選定される
示唆演出を予め設定した第2テーブルとを備え、前記変
更手段は、前記第1テーブルと前記第2テーブルとを切
り替えて前記示唆演出の選定条件を変更するものである
ことを特徴とする遊技機10。示唆演出は、一般的に、
カウンタと、そのカウンタの値に基づいて選定される示
唆演出を予め設定したテーブルとを使用して決定するも
のである。遊技機10によれば、第1テーブルと第2テ
ーブルとを備え、変更手段によりそれらテーブルを切り
替えて示唆演出の選定条件を変更するものであるので、
従来の制御と同様の制御で示唆演出の選定条件を簡易に
変更することができる。なお、遊技機10に設けられる
カウンタは、第1テーブル及び第2テーブルの両テーブ
ルに参照される1つのカウンタであっても良く、又は、
第1テーブルと第2テーブルとから別々に参照される2
つ以上のカウンタであっても良い。
【0105】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
10のいずれかにおいて、前記抽選手段は、前記示唆演
出を所定の選定条件に基づいて選定する選定手段と、そ
の選定手段により選定された示唆演出に基づく演出情報
を記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶された演出
情報に基づいて演出を実行する演出実行手段とを備え、
前記変更手段は、前記記憶手段に記憶された前記演出情
報を所定の演出情報に変更して前記示唆演出の選定条件
を変更するものであることを特徴とする遊技機11。変
更手段による示唆演出の選定条件の変更は、記憶手段に
記憶された演出情報を所定の演出情報に変更することに
より行われる。よって、示唆演出の選定条件毎に複数の
テーブルを設けて示唆演出の選定条件を変更する場合に
比較して、必要なテーブルの数を低減することができ、
遊技機に必要な記憶領域を減少させることができる。
【0106】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
11のいずれかにおいて、前記変更手段による選定条件
の変更後に開始される特別期間中の動的表示であるか否
かを判断する期間判断手段を備え、前記抽選手段は、そ
の期間判断手段により前記特別期間中の動的表示あると
判断された場合に、前記変更手段による変更後の選定条
件に基づいて前記示唆演出を実行するか否かを抽選する
ものであることを特徴とする遊技機12。変更手段によ
る選定条件の変更後に開始される特別期間中の動的表示
であるか否かが期間判断手段によって判断され、その期
間判断手段により前記特別期間中の動的表示あると判断
された場合には、前記変更手段による変更後の選定条件
に基づいて抽選手段による示唆演出の抽選が行われる。
よって、変更手段による選定条件の変更が行われる特別
期間中は、抽選手段が抽選する示唆演出の選定条件を変
更手段による変更後の選定条件に設定することができ
る。
【0107】なお、期間判断手段は、特別期間中に行わ
れる動的表示の回数に応じて更新されるカウンタの値が
所定値に達するか否かに基づいて特別期間中の動的表示
であるか否かを判断するものであっても良く、特別期間
が開始された後の経過時間を計時するタイマの値が所定
値に達するか否かに基づいて特別期間中の動的表示であ
るか否かを判断するものであっても良い。特別期間を予
め定めた長さに設定することができ、遊技者にとって特
別期間中の遊技を稀少なものとして示唆演出の選定条件
が変更された期間中に選定される示唆演出及びその示唆
演出が行われた後に付与される特別遊技状態の印象を強
調して遊技の興趣を高めることができる。また、期間判
断手段は、動的表示に予め定めた特定表示が所定回数現
出する前、又は予め定めた示唆演出が所定回数実行され
る前に行われる動的表示を特別期間中の動的表示である
と判断するものであっても良い。例えば、予め定めた示
唆演出(例えば「泡」)が所定回数(例えば2回)実行
される前に行われる動的表示を特別期間中の動的表示で
あると判断するものであっても良い。
【0108】更に、期間判断手段は、特別期間中の動的
表示であるか否かを複数の判断基準に基づいて判断する
ものであっても良い。例えば上記したカウンタの値又は
タイマの値がそれぞれの所定値に達するか否かに基づい
た2つの判断基準が満たされる場合にのみ特別期間中の
動的表示であると判断し、少なくとも1つの判断基準が
満たされない場合には、特別期間以外の期間における動
的表示であると判断するものであっても良い。
【0109】遊技機12において、前記特別期間中の動
的表示に予め定めた延長表示が所定回数現出する場合
(又は前記特別期間中に予め定めた延長演出が所定回数
実行される場合)に前記特別期間を延長する延長手段を
備えていることを特徴とする遊技機13。遊技機13に
よれば、特別期間に延長表示が所定回数現出した場合
(又は抽選手段によって予め定めた延長演出が所定回数
選定される場合)に特別期間が延長されるので、遊技者
の意識をより遊技に傾注させて示唆演出の実行による遊
技の興趣を更に高めることができる。
【0110】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
13のいずれかにおいて、遊技機の外部から信号を入力
する入力手段を備え、前記変更手段は、その入力手段に
よって所定の変更信号が入力される条件の成立に基づい
て、その変更信号に応じた選定条件に前記示唆演出の選
定条件を変更するものであることを特徴とする遊技機1
4。入力手段から所定の変更信号が入力された場合に
は、変更手段によって変更信号に応じた選定条件に示唆
演出の選定条件が変更されるので、遊技場の経営方針に
応じて示唆演出の選定条件を設定させることができ、所
定数の示唆演出であっても遊技者に飽きにくい遊技性を
提供することができる。
【0111】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
14のいずれかにおいて、前記演出手段の少なくとも一
部分は、前記表示装置で構成されていることを特徴とす
る遊技機14。遊技者に付与される特別遊技状態は、表
示装置で行われる動的表示が予め定めた表示結果を現出
した場合に付与される為、遊技者は動的表示が行われる
表示装置に注意を払っている。遊技機15によれば、演
出手段の少なくとも一部分が表示装置で構成されている
ので、遊技を行う遊技者に、抽選手段によって抽選され
た示唆演出を認識させ易くすることができる。なお、表
示装置としては、例えば、発光素子から構成される発光
ダイオード(LED)や、光の透過、不透過により表示
を行う液晶ディスプレイ(LCD)、円筒状に形成され
ると共にその外周面に複数の識別情報が表示された複数
のドラム等が例示される。また、演出手段は、表示装置
のみで構成されるものであっても良く、又は、表示装置
と表示装置とは別に設けられた装置とで構成されるもの
であっても良い。表示装置とは別に設けられた装置とし
ては、例えば、白熱電球や蛍光ランプ等に代表される所
謂ランプ、グロー放電により発光する所謂ネオン菅、発
光ダイオード(LED)、液晶ディスプレイ(LC
D)、複数の態様を有するキャラクタ又は役物等、視覚
を通じて演出を行う装置や、スピーカー等から音声を出
力する等の聴覚を通じて演出を行う装置、或いは、操作
ハンドルを振動させるモータ等の触覚を通じて演出を行
う装置等が例示される。
【0112】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
15のいずれかにおいて、前記演出手段は、前記表示装
置とは別に設けられた装置で構成されていることを特徴
とする遊技機16。演出手段は、動的表示を行う表示装
置とは別に設けられた装置で構成されているので、抽選
手段によって抽選された示唆演出が表示装置で行われる
場合に比べて表示装置で動的表示の演出を行う領域が縮
められず、表示装置に自由度の高い動的表示の演出を行
わせることができる。
【0113】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
16のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であ
ることを特徴とする遊技機17。中でも、パチンコ機の
基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンド
ルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊
技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は
作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装
置において動的表示されている識別情報が所定時間後に
確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態
の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可
変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球
を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品
球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含
む)が付与されるものが挙げられる。
【0114】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
16のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシン
であることを特徴とする遊技機18。中でも、スロット
マシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる
識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する
可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバ
ー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、
停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因
して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報
の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特
定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利
な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを
備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、
メダル等が代表例として挙げられる。
【0115】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
16のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機とス
ロットマシンとを融合させたものであることを特徴とす
る遊技機19。中でも、融合させた遊技機の基本構成と
しては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表
示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備
え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因
して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段
(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、
所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停
止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であ
ることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態
を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体
として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の
開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の
発生に際しては多くの球が払い出されるように構成され
ている遊技機」となる。
【0116】
【発明の効果】 請求項1記載の遊技機によれば、抽選
手段によって抽選される示唆演出の選定条件は特定条件
の成立に基づいて変更手段によって変更されるので、特
定条件が成立した場合に、示唆演出の発生確率、示唆演
出の期待値等に直接的に影響する示唆演出の選定条件を
変更することができる。よって、1の示唆演出が実行さ
れた場合に遊技者に抱かせる期待感に変化を持たせるこ
とができるという効果がある。請求項2記載の遊技機に
よれば、請求項1に記載の遊技機の奏する効果に加え、
動的表示又は示唆演出の実行履歴の少なくとも一部が予
め定めた履歴となる場合には、示唆演出の選定条件が変
更手段によって変更される。よって、動的表示及び示唆
演出の実行内容に意識を傾注する遊技者には、動的表示
及び示唆演出の実行履歴の一部が予め定めた履歴となっ
たことを認識させて、示唆演出の選定条件が変更される
ことを黙示することができる。従って、遊技に意識を傾
注する遊技者に対しては遊技中の遊技機の設定の一部を
自分だけが知っているという優越感を付与することがで
きるという効果がある。請求項3記載の遊技機によれ
ば、請求項1又は2に記載の遊技機の奏する効果に加
え、特別遊技状態が付与される前にその特別遊技状態が
付与されることを示唆した示唆演出に応じて予め定めた
第1示唆演出の選定条件が変更手段によって変更され
る。遊技者は、特別遊技状態を切望して遊技を行うもの
であり、特別遊技状態が付与される前に行われた示唆演
出は遊技者に強く印象づけられるので、複数の示唆演出
が設定されている遊技機であっても、遊技を行う遊技者
に選定条件の変更が行われた示唆演出を解りやすく認識
させることができるという効果がある。請求項4記載の
遊技機によれば、請求項3に記載の遊技機の奏する効果
に加え、判断手段によって特別遊技状態が付与されない
と判断された場合には第1示唆演出以外の演出が選定さ
れ、判断手段によって特別遊技状態が付与されると判断
された場合に第1示唆演出が選定されるので、特別遊技
状態が付与される確率を変動させることなく、特別遊技
状態が付与される場合に第1示唆演出を選定させること
ができるという効果がある。また、第1示唆演出に応じ
て予め定めた示唆演出を第1示唆演出と同一のものとし
た場合、遊技を継続して行う遊技者には、前に特別遊技
状態が付与されたときと同一の第1示唆演出が行われて
特別遊技状態が付与される期待感が高められた後に特別
遊技状態を確実に付与することができ、遊技者に付与さ
れる遊技の興趣を増大することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例におけるパチンコ機の遊
技盤の正面図である。
【図2】 パチンコ機の電気的構成を示したブロック図
である。
【図3】 リーチパターンの選定時に使用するテーブル
の構成を模式的に示した図である。
【図4】 停電の発生等によるパチンコ機の電源断時
に、主制御基板で実行されるNMI割込処理のフローチ
ャートである。
【図5】 主制御基板で実行されるメイン処理のフロー
チャートである。
【図6】 パチンコ機の電源入時に主制御基板のメイン
処理の中で実行される初期化処理のフローチャートであ
る。
【図7】 メイン処理の中で実行される変動表示設定処
理のフローチャートである。
【図8】 主制御基板の特別図柄変動処理の中で実行さ
れる保留球カウンタ減算処理のフローチャートである。
【図9】 保留球カウンタ減算処理の中で実行される変
動パターン設定処理のフローチャートである。
【図10】 第2実施例の変動パターン設定処理のフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
3 LCD(表示装置、演出手段) 21 MPU 22 ROM 22a 第1大当たりテーブル(抽選手段の一
部) 22b 第2大当たりテーブル(抽選手段の一
部) 22c 第3大当たりテーブル(抽選手段の一
部) 22d 第1ハズレテーブル(抽選手段の一部) 22e 第2ハズレテーブル(抽選手段の一部) 23 RAM 23e リーチパターンカウンタ(抽選手段の一
部) 23f 残回数カウンタ(変更手段の一部) C 主制御基板(制御手段の一部) D 表示用制御基板(制御手段の一部) P パチンコ機(遊技機)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 識別情報を表示する表示装置と、その表
    示装置に識別情報の動的表示を行わせる制御手段とを備
    え、前記識別情報の動的表示が予め定めた表示結果を現
    出した場合に遊技者にとって有利な特別遊技状態を付与
    する遊技機において、 前記表示装置に表示される前記識別情報の動的表示が表
    示結果を現出する前に前記特別遊技状態が付与されるこ
    とを示唆する示唆演出を実行する演出手段と、 その演出手段に前記示唆演出を実行させるか否かを所定
    の選定条件に基づいて抽選する抽選手段と、 その抽選手段によって抽選される前記示唆演出の選定条
    件を特定条件の成立に基づいて変更する変更手段とを備
    えていることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記変更手段は、前記動的表示及び前記
    示唆演出の実行履歴の少なくとも一部が予め定めた履歴
    となるという条件の成立に基づいて前記示唆演出の選定
    条件を変更するものであることを特徴とする請求項1記
    載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記変更手段は、前記特別遊技状態が付
    与される場合にその特別遊技状態が付与されることを示
    唆する示唆演出に応じて予め定めた第1示唆演出の選定
    条件を変更するものであることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記特別遊技状態が付与されるか否かを
    判断する判断手段を備え、前記変更手段は、その判断手
    段によって前記特別遊技状態が付与されると判断された
    場合に前記第1示唆演出を所定確率で選定し、前記判断
    手段によって前記特別遊技状態が付与されないと判断さ
    れた場合に前記第1示唆演出以外の演出を選定する条件
    に前記選定条件を変更するものであることを特徴とする
    請求項3に記載の遊技機。
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JP2012205751A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Kyoraku Sangyo Kk 遊技システム

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