JP2008259906A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 示唆演出が実行された場合に遊技者に抱かせる期待感に変化を持たせることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】 「魚群」の示唆演出を伴って大当たりが発生した後の100回の変動表示を特別期間とし、特別期間中は、確率変動大当たりが発生する変動表示に対してのみ「魚群」の示唆演出を選定する条件に選定条件を変更する。即ち、特別期間中のリーチパターンの選定に使用するテーブルのうち「魚群」の示唆演出が選定されるテーブルを、S75の処理で使用する第2大当たりテーブルのみとし、第2大当たりテーブルは確率変動大当たりが発生する場合(S73:Yes、S74:Yes)にのみ選定する。よって、特別期間中には「魚群」が発生した時点で確率変動大当たりが発生することを遊技者に認識させることができ、「魚群」の示唆演出に対する遊技者の期待感に変化を持たせることができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシンに代表される遊技機に関するものである。
従来、パチンコ機等の遊技機においては、様々なバリエーションの変動表示ゲームが行われるものが主流である。この変動表示ゲームは、表示装置(例えば、LCD)に複数個の図柄を表示し、所定の遊技条件に基づいてその複数個の図柄をスクロールして変動させるものである。そして、図柄のスクロールが停止した際に(所定の停止位置において)、停止図柄が予め定められた組み合わせとなっている場合を大当たりとするものである。ここで、図柄のスクロール中には、時として通常時より大当たりとなり易い変動表示であることを示唆する示唆演出が行われて、大当たりへの期待感を遊技者に持たせる工夫もなされている。
しかしながら、示唆演出を実行するか否かや示唆演出の内容等は、予め定められた確率に従って変動表示ゲーム毎に設定されるものであり、また、示唆演出が実行された後に大当たりへ遷移する確率(期待値)等も予め定められた固定的なものである。このため、示唆演出の実行によって遊技者が抱く大当たりへの期待感は、固定的かつ断片的で単調なものになってしまうという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、示唆演出が実行された場合に遊技者に抱かせる期待感に変化を持たせることができる遊技機を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、識別情報を表示する表示装置と、その表示装置に識別情報の動的表示を行わせる制御手段とを備え、前記識別情報の動的表示が予め定めた表示結果を現出した場合に遊技者にとって有利な特別遊技状態を付与するものであり、前記表示装置に表示される前記識別情報の動的表示が表示結果を現出する前に前記特別遊技状態が付与されることを示唆する示唆演出を実行する演出手段と、その演出手段に前記示唆演出を実行させるか否かを所定の選定条件に基づいて抽選する抽選手段と、その抽選手段によって抽選される前記示唆演出の選定条件を特定条件の成立に基づいて変更する変更手段とを備えている。
請求項1記載の遊技機によれば、制御手段によって表示装置で識別情報の動的表示が行われた後に、その動的表示が予め定めた表示結果を現出すると、遊技者にとって有利な特別遊技状態が付与される。特別遊技状態が付与されることは、抽選手段によって抽選される示唆演出が演出手段に実行されることにより、動的表示が表示結果を現出する前に示唆される。ここで、抽選手段によって抽選される示唆演出の選定条件は、特定条件の成立に基づいて変更手段によって変更される。
本発明の遊技機によれば、抽選手段によって抽選される示唆演出の選定条件は特定条件の成立に基づいて変更手段によって変更されるので、特定条件が成立した場合に、示唆演出の発生確率、示唆演出の期待値等に直接的に影響する示唆演出の選定条件を変更することができる。よって、1の示唆演出が実行された場合に遊技者に抱かせる期待感に変化を持たせることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。本実施例では、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチンコ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。なお、本発明を第3種パチンコ遊技機や他の遊技機に用いることは、当然に可能である。
図1は、第1実施例のパチンコ機Pの遊技盤の正面図である。遊技盤1の周囲には、球が入賞することにより5個から15個の球が払い出される複数の入賞口2が設けられている。また、遊技盤1の中央には、複数種類の識別情報としての図柄などを表示する液晶ディスプレイ(以下単に「LCD」と略す)3が設けられている。このLCD3の表示画面は横方向に3分割されており、3分割された各表示領域において、それぞれ上から下へ縦方向にスクロールしながら図柄の変動表示が行われる。
LCD3の上方には、表面に「○」と「×」との普通図柄が表示された2つのLED6a,6bで構成された普通図柄表示装置6が配設されている。この普通図柄表示装置6では、遊技領域に打ち込まれた球がLCD3の両側に配設されたゲート7を通過した場合に、「○」と「×」とのLED6a,6bを交互に点灯させる変動表示が行われる。かかる変動表示が「○」のLED6aで終了した場合には、当たりとなって普通電動役物4が所定時間(例えば0.5秒)開放される。
また、LCD3の下方には、図柄作動口(第1種始動口、普通電動役物)4が設けられており、球がこの図柄作動口4へ入賞することにより、前記したLCD3の変動表示が開始される。図柄作動口4の下方には、特定入賞口(大入賞口)5が設けられている。この特定入賞口5は、LCD3の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み合わせの1つと一致する場合に、大当たりとなって、球が入賞しやすいように所定時間(例えば、30秒経過するまで、或いは、球が10個入賞するまで)開放される入賞口である。
この特定入賞口5内には、Vゾーン5aが設けられており、特定入賞口5の開放中に、球がVゾーン5a内を通過すると、継続権が成立して、特定入賞口5の閉鎖後、再度、その特定入賞口5が所定時間(又は、特定入賞口5に球が所定個数入賞するまで)開放される。この特定入賞口5の開閉動作は、最高で16回(16ラウンド)繰り返し可能にされており、開閉動作の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値が付与された状態(特別遊技状態)である。
なお、第3種パチンコ遊技機において所定の遊技価値が付与された状態(特別遊技状態)とは、LCD3の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み合わせの1つと一致する場合に、特定入賞口が所定時間開放されることをいう。この特定入賞口の開放中に、球がその特定入賞口内へ入賞すると、特定入賞口とは別に設けられた大入賞口が所定時間、所定回数開放される。
図2は、パチンコ機Pの電気的構成を示したブロック図である。パチンコ機Pの主制御基板Cには、演算装置である1チップマイコンとしてのMPU21が搭載されている。このMPU21には、MPU21により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM22と、そのROM22内に記憶される制御プログラムの実行に当たって各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM23と、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。図3に示す第1〜第3大当たりテーブル22a〜22c及び第1,第2ハズレテーブル22d,22eは固定値データの一部として、図4から図9に示すフローチャートのプログラムは制御プログラムの一部として、ROM22内に記憶されている。
ROM22内に記憶された図3に示す第1〜第3大当たりテーブル22a〜22c及び第1,第2ハズレテーブル22d,22eは、リーチ表示が現出する変動表示の変動パターン(以下、リーチパターンと称す)を選定するためのテーブルである。変動表示が行われる場合、その変動表示の内容及び実行時期に基づいて5つのテーブル22a〜22eのうちのいずれか1つが選定され、その選定されたテーブルを使用して1のリーチパターンが選定される。このリーチパターンには、変動表示の途中で「泡」または「魚群」の図柄をLCD3の表示画面に現出させる示唆演出を伴うリーチパターンと、示唆演出を伴わない「ノーマル」のリーチパターンとが設定されており、各テーブル22a〜22e毎にそれぞれ異なる確率でリーチパターンが選定されるように設定されている。各テーブル22a〜22e毎に設定されたリーチパターンの選定条件については、後述する。
ここで、リーチ表示とは、図柄の変動表示が開始された後、先に停止する左右の表示領域に表示される図柄の組み合わせが大当たりの条件を満たしており、変動表示が続いている中央の表示領域の表示結果如何によっては大当たりとなることを遊技者に示唆する表示である。また、示唆演出とは、変動表示の途中でLCD3の表示画面に所定の図柄を現出させたり、スピーカ27から特定の効果音を出力したり、或いは、図示しない操作ハンドルを振動させる等の演出であって変動後の表示結果が大当たりとなり易いことを遊技者に前もって示唆するものである。
RAM23は、保留球カウンタ23aと、乱数カウンタ23bと、ハズレリーチカウンタ23cと、大当たり図柄カウンタ23dと、リーチパターンカウンタ23eと、残回数カウンタ23fと、図柄回転実行エリア23gと、4つの図柄回転1〜4メモリ23h〜23kと、バックアップエリア23lとを備えている。また、RAM23には、パチンコ機Pの電源のオフ後においても、電源基板50からバックアップ電圧が供給されており、データを保持(バックアップ)できるように構成されている。
保留球カウンタ23aは、変動表示の待機回数を記憶するカウンタである。保留球カウンタ23aの値は、LCD3で変動表示が行われていない場合または変動表示が行われているが待機中の変動表示がない場合には「0」、待機中の変動表示が1回の場合には「1」、・・・、待機中の変動表示が4回の場合には「4」となる。本実施例のパチンコ機Pでは、変動表示の最大待機回数は4回であるので、保留球カウンタ23aの値は「0」から「4」の範囲で変化する。保留球カウンタ23aの値のカウントアップは、球が図柄作動口4へ入賞して第1種始動口スイッチ18で検出された場合に行われ(図7、S53参照)、カウントダウンは、変動表示の開始時に行われる(図8、S64参照)。
乱数カウンタ23bは、大当たりの発生を決定するためのカウンタであり、後述する乱数更新処理(図5、S16参照)によって、「0〜630」の範囲で2ms毎に1カウントずつ更新される。この乱数カウンタ23bの値は、遊技盤1に打ち込まれた球が図柄作動口4へ入賞して後述する第1種始動口スイッチ18で検出されたとき(始動入賞時)に取得され、通常時には、このとき取得された乱数カウンタ23bの値が「7」または「315」であった場合に大当たりが発生する。また、大当たりの発生確率が通常時より高確率とされる確率変動状態時には、「7」及び「315」を含めて「0〜630」の範囲内でほぼ均等の間隔に定められた10個の値に乱数カウンタ23bの値が一致する場合に大当たりが発生する。即ち、確率変動状態時の当たりの数は、2個から10個に増加されるので、大当たりとなる確率は、確率変動状態時には通常時の5倍とされる。大当たりが発生すると、大当たりコマンドが主制御基板Cから後述する表示用制御基板Dへ送信され、表示用制御基板Dは、その大当たりコマンドに基づいたLCD3の変動表示を行う。なお、始動入賞時に取得された乱数カウンタ23bの値は、保留球カウンタ23aの値が示す図柄回転1〜4メモリ23h〜23kに書き込まれて記憶される(図7、S54参照)。
ハズレリーチカウンタ23cは、ハズレリーチの発生を決定するためのカウンタである。変動表示の途中でリーチ表示を現出させてからハズレとなるハズレリーチとするか、リーチ表示を現出させない通常のハズレとするかは、ハズレリーチカウンタ23cの値に基づいて決定される。このハズレリーチカウンタ23cの値は、後述する乱数更新処理(図5、S16参照)によって、「0〜9」の範囲で2ms毎に1カウントずつ更新される。かかるハズレリーチカウンタ23cの値は、前記した乱数カウンタ23bの値と同様に始動入賞時に取得され、前記した乱数カウンタ23bの値が大当たりを発生させる値でなく、且つ、取得されたハズレリーチカウンタ23cの値が「7」であった場合には、ハズレリーチが発生する。なお、始動入賞時に取得されたハズレリーチカウンタ23cの値は、前記した乱数カウンタ23bの値と共に、保留球カウンタ23aの値が示す図柄回転1〜4メモリ23h〜23kに書き込まれて記憶される(図7、S54参照)。
大当たり図柄カウンタ23dは、大当たりの発生時にLCD3に表示する図柄を決定するためのカウンタである。本実施例のパチンコ機Pにおいては、「0」から「9」までの数字で構成された10種の図柄によってLCD3で変動表示が行われ、LCD3の表示領域に表示される3つの図柄が同一の図柄で停止表示された場合に大当たりが発生する。大当たり図柄カウンタ23dの値は、大当たりの発生時に停止表示される図柄に対応づけられて「0〜9」の範囲で更新されるものであり、後述する乱数更新処理(図5、S16参照)によって2ms毎に1カウントずつ更新される。かかる大当たり図柄カウンタ23dの値は、前記した乱数カウンタ23bと共に始動入賞時に取得され、その取得された乱数カウンタ23bの値が大当たりを発生させる値である場合に、大当たり図柄カウンタ23dの値に従った図柄で大当たりが発生する。なお、始動入賞時に取得された大当たり図柄カウンタ23dの値は、前記した乱数カウンタ23b及びハズレリーチカウンタ23cの値と共に、保留球カウンタ23aの値が示す図柄回転1〜4メモリ23h〜23kに書き込まれて記憶される(図7、S54参照)。
ここで、本実施例のパチンコ機Pにおいては、遷移する遊技状態が異なる2種類の大当たりが定められており、大当たり時に停止表示された図柄に基づいていずれか一方の大当たりが選択される。具体的には、大当たり時に停止表示された図柄が「0」又は偶数の図柄である場合には普通大当たりとなって、特別遊技状態の終了後、通常の遊技状態に遷移する。一方、大当たり時に停止表示された図柄が奇数の図柄である場合には確率変動大当たりとなって、特別遊技状態の終了後、大当たりの発生確率が通常時の5倍とされる確率変動状態に遷移する。
リーチパターンカウンタ23eは、リーチ表示が現出する変動表示の変動パターン(リーチパターン)を選定するためのカウンタである。リーチ表示が現出する変動表示、即ち、大当たり又はハズレリーチが発生する変動表示の途中で「泡」や「魚群」の示唆演出を実行させるか、示唆演出を実行させない「ノーマル」の演出とするかは、リーチパターンカウンタ23eの値に基づいて選定される。このリーチパターンカウンタ23eの値は、後述する乱数更新処理(図5、S16参照)によって「0〜59」の範囲内で2ms毎に1カウントずつ更新される。かかるリーチパターンカウンタ23eの値は、変動表示の開始時に実行される変動パターン設定処理(図8及び図9、S67参照)で参照され、このとき参照されたリーチパターンカウンタ23eの値に応じたデータが、図3に示す5つのテーブル22a〜22eのうちのいずれか1つから読み出され、図柄回転実行エリア23gに変動表示情報の1つとして書き込まれて記憶される(図9参照)。
ここで、本実施例のパチンコ機Pは、リーチパターンカウンタ23eの値に基づいて選定された演出が「魚群」であって、且つ、その「魚群」の示唆演出が行われる変動表示が大当たりを発生させるものである場合には、その大当たりによって付与される特別遊技状態の終了後に特別期間を開始する。この特別期間中には、「魚群」の示唆演出が選定される条件が特別期間以外の期間(以下、通常期間と称す)とは異なる条件に変更され、「魚群」の示唆演出が行われた場合には必ず確率変動大当たりを発生させる。よって、遊技を行う遊技者には、特別期間中の「魚群」の示唆演出に対して強い期待感を抱かせると共に、「魚群」の示唆演出が行われた時点で通常期間とは異なる満足感とを持たせることができ、示唆演出による遊技の興趣を遊技者に長期的に付与することができる。なお、特別期間は、「魚群」の示唆演出を伴った大当たりの終了後100回の変動表示で構成されるものであり、特別期間の終了後には、示唆演出の選定条件が特別期間開始前の状態に復帰される。
残回数カウンタ23fは、「魚群」の示唆演出を伴った大当たりの終了後に行われた変動表示の回数を記憶するためのカウンタである。この残回数カウンタ23fの値は、図柄回転実行エリア23gに記憶された乱数カウンタ23aの値が大当たりを発生させる値であり、且つ、図3に示す5つのテーブル22a〜22eのうちいずれか1つからリーチパターンカウンタ23eの値に応じて読み出されたリーチパターンのデータが「2」であって「魚群」の示唆演出が行われる場合に「100」とされる(図9、S76参照)。この残回数カウンタ23fの値が「1」以上であるときに開始される変動表示は、示唆演出の選定条件が通常期間に対して変更される特別期間中のものであると判断され、リーチパターンの選定に使用するテーブルが切り替えられる(図9、S71参照)。かかる残回数カウンタ23fの値は、特別期間中における変動表示の開始が確定する度に「1」ずつ減算される(図9、S72参照)。特別期間中における変動表示の開始が100回確定すると残回数カウンタ23fの値は「0」となり、特別期間は終了する。
図柄回転実行エリア23gは、LCD3で実行中の変動パターンや停止図柄に対応する乱数カウンタ23b、ハズレリーチカウンタ23c及び大当たり図柄カウンタ23dなどの値を変動表示のデータ(変動表示情報)として記憶するためのエリアである。この図柄回転実行エリア23gには、LCD3で変動表示が実行中でなく、且つ、保留球カウンタ23aの値が「1」以上で待機中の変動表示がある場合に、待機中の変動表示のうち最初に書き込みが行われた図柄回転1メモリに記憶されている変動表示のデータが書き込まれる。
図柄回転1〜4メモリ23h〜23kは、待機中の変動表示に対する変動パターンや停止図柄に対応した乱数カウンタ23b、ハズレリーチカウンタ23c及び大当たり図柄カウンタ23dなどの値を変動表示のデータ(変動表示情報)として記憶するためのメモリである。この図柄回転1〜4メモリ23h〜23kへの変動表示のデータの書き込みは、始動入賞時に実行される。また、本実施例における変動表示の最大待機回数は4回であるので、4つの図柄回転1〜4メモリ23h〜23kが設けられている。これら4つの図柄回転1〜4メモリ23h〜23kに待機中のデータがある場合には、1回の変動表示毎に1つずつ図柄回転実行エリア23gにデータが書き込まれて使用される。
また、図柄回転1〜4メモリ23h〜23kへの変動表示のデータの書き込みは、保留球カウンタ23aの値が示す図柄回転1〜4メモリ23h〜23kに対して行われる。即ち、保留球カウンタ23aの値が「1」の場合には図柄回転1メモリ23hへ、保留球カウンタ23aの値が「2」の場合には図柄回転2メモリ23iへ、・・・、保留球カウンタ23aの値が「4」の場合には図柄回転4メモリ23kへ変動表示のデータが書き込まれる(図7、S54参照)。なお、図柄回転1〜4メモリ23h〜23kに記憶する変動表示のデータとしては、乱数カウンタ23b、ハズレリーチカウンタ23c及び大当たり図柄カウンタ23dの値をそのまま使用しても、これらカウンタ23b〜23dの値に対応づけて変換した別の値や文字等を使用しても良い。
バックアップエリア23lは、停電などの発生により電源が切断された場合、電源の再入時に、パチンコ機Pの状態を電源切断前の状態に復帰させるため、電源切断時(停電発生時を含む。以下、同様)のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくためのエリアである。このバックアップエリア23lへの書き込みは、NMI割込処理(図4参照)によって電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア23lに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消による電源入を含む。以下、同様)の初期化処理(図6参照)において実行される。なお、MPU21のNMI(Non Maskable Interrupt)端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源断時に、後述する停電監視回路50bから出力される停電信号51が入力されるように構成されており、停電の発生により、図4の停電時処理(NMI割込処理)が即座に実行される。
かかるROM22およびRAM23を内蔵したMPU21は入出力ポート25と接続されており、入出力ポート25は、電源基板50に設けられたクリアスイッチ50cと、払出モータ26によって賞球や貸球の払出制御を行う払出制御基板Hと、前記した図柄の変動表示の制御を行う表示用制御基板Dと、スピーカ27から効果音の出力制御を行う効果音制御基板Sと、LEDや各種ランプ28の点灯制御を行うランプ制御基板Lと、第1種始動口スイッチ18と、そのほか、他の入出力装置29とにそれぞれ接続されている。
第1種始動口スイッチ18は、図柄作動口(第1種始動口)4に入賞した球を検出するためのスイッチであり、図柄作動口4の近傍に設けられている。第1種始動口スイッチ18によって球が検出されると、図示しない払出装置によって5個の賞球が払い出される。また、第1種始動口スイッチ18によって球が検出された場合には、乱数カウンタ23b、ハズレリーチカウンタ23c及び大当たり図柄カウンタ23dなどの値が取得され、その取得された値が変動表示のデータとして保留球カウンタ23aの値が示す図柄回転メモリ23h〜23kに書き込まれて記憶される。
電源基板50は、パチンコ機Pの各部に電力を供給するための電源部50aと、停電監視回路50bと、クリアスイッチ50cとを備えている。停電監視回路50bは、停電等の発生による電源断時に、主制御基板CのMPU21のNMI端子へ停電信号51を出力するための回路である。停電監視回路50bは、電源部50aから出力される最も大きい電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源断)の発生と判断して、停電信号51を主制御基板C及び払出制御基板Hへ出力するように構成されている。この停電信号51の出力によって、主制御基板C及び払出制御基板Hは、停電の発生を認識し、停電時処理(主制御基板Cの場合は図4のNMI割込処理)を実行する。なお、電源部50aは、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、かかる停電時処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持するように構成されているので、主制御基板C及び払出制御基板Hは、停電時処理を正常に実行することができるのである。
クリアスイッチ50cは、主制御基板CのRAM23および払出制御基板HのRAM(図示せず)にバックアップされるデータをクリアするためのスイッチであり、押しボタンタイプのスイッチで構成されている。このクリアスイッチ50cが押下された状態でパチンコ機Pの電源が投入されると(停電解消による電源入を含む)、主制御基板Cおよび払出制御基板Hによって、それぞれのRAM23のデータがクリアされる。
次に、図3を参照して、リーチパターンの選定に使用されるテーブル22a〜22eについて説明する。図3(a)から図3(e)は、各テーブル22a〜22eの構成を模式的に示した図である。各テーブル22a〜22eには、「ノーマル」、「泡」、「魚群」の3つのリーチパターンに対応づけて各テーブル毎に異なる比率で割り当てられたリーチパターンカウンタ23eの値が設定されている。また、「ノーマル」、「泡」、「魚群」の3つのリーチパターンに対応して「0」、「1」、「2」の3つのデータがそれぞれ対応させられている。リーチパターンの選定は、各テーブル22a〜22eを参照したときに、「0〜59」の範囲で更新されるリーチパターンカウンタ23eの値に対応した「0〜2」のうちいずれか1つのデータを取得することにより行われる。取得されたデータは、変動表示のデータとして図柄回転実行エリア23gに書き込まれて記憶される(図9参照)。
各テーブル22a〜22eの選定は、リーチパターンの選定が行われる変動表示が大当たりを発生させるものであるか否か、及び、特別期間中の変動表示であるか否かに基づいて行われる。また、特別期間中の変動表示であって大当たりを発生させるものである場合に限っては、発生する変動表示が普通大当たりであるかそれとも確率変動大当たりであるかに基づいて2つの大当たりテーブル22b,22cのうちいずれか1つが選定される。
ここで、大当たりを発生させる変動表示であるか否かは、始動入賞時に取得された乱数カウンタ23bの値を確認して行われ、その確認結果に基づいて、使用するテーブルが選定される。即ち、乱数カウンタ23bの値が大当たりを発生させるものであれば第1大当たりテーブル22a(特別期間中には第2大当たりテーブル22b又は第3大当たりテーブル22c)が選定され、一方、乱数カウンタ23bの値が大当たりを発生させないハズレを示す値であれば第1ハズレテーブル22d(特別期間中には第2ハズレテーブル22e)が選定されるのである。乱数カウンタ23bの値に基づいて選定されたテーブルには、示唆演出が実行された後に大当たりへ遷移する確率(期待値)に基づいた比率でリーチパターンが現出する比率にリーチパターンカウンタ23eの値が割り当てられているので、大当たりを発生させるか否かの当否の選定は乱数カウンタ23bの値のみで行い、その当否に基づいて示唆演出を設定することができる。よって、大当たりが付与される確率を乱数カウンタ23bの当否確率に固定しつつ、大当たりが付与される前に示唆演出を予め定めた期待値に基づいて選定することができる。
図3(a)は、通常期間中に大当たりが発生するときのリーチパターンの選定に使用される第1大当たりテーブル22aの構成を模式的に示した図である。第1大当たりテーブル22aには、「ノーマル」、「泡」、「魚群」の3種類のリーチパターンのそれぞれにリーチパターンカウンタ23eの値が対応している。具体的には、「0〜59」の範囲内で合計60個の値を取り得るリーチパターンカウンタ23eの値は、「ノーマル」のリーチパターンに対して「0〜14」、「泡」のリーチパターンに対して「15〜29」、「魚群」のリーチパターンに対して「30〜59」の3つの範囲に区分けされている。このため、通常期間中に大当たりが発生する場合、「ノーマル」のリーチパターンは、合計60個の値を取り得るリーチパターンカウンタ23eの値が「0〜14」の小計15個の値である場合に選定されるので、小計15個を合計60個で除した値である0.25の確率、即ち、25%の確率で「ノーマル」のリーチパターンが選定される。同様に、「泡」のリーチパターンは、小計15個を合計60個で除した0.25(25%)の確率で選定され、「魚群」のリーチパターンは、小計30個を合計60個で除した0.5(50%)の確率で選定される。
なお、「ノーマル」のリーチパターンが選定された場合には、変動の開始後、リーチ表示が現出した後に変動中の3つの図柄が順に停止し、変動中に特定の図柄が現出する等の演出は行われない。また、「泡」のリーチパターンが選定された場合には、変動の開始後、リーチ表示が現出してから所定時間(例えば5秒)の経過後に複数の泡がLCD3の表示画面の下から上方へ向けて浮上する示唆演出が行われる。また、「魚群」のリーチパターンが選定された場合には、変動表示の開始後、リーチ表示が現出してから所定時間(例えば5秒)の経過後に複数の魚の群れ(魚群)がLCD3の表示画面の右から左へと進行する演出が行われる。
図3(b)は、特別期間中に確率変動大当たりが発生するときのリーチパターンの選定に使用される第2大当たりテーブル22bの構成を模式的に示した図である。この第2大当たりテーブル22bにも、「ノーマル」、「泡」、「魚群」の3種類のリーチパターンのそれぞれにリーチパターンカウンタ23eの値が対応している。具体的には、「0〜59」の範囲内で合計60個の値を取り得るリーチパターンカウンタ23eの値は、「ノーマル」のリーチパターンに対して「0」、「泡」のリーチパターンに対して「1〜4」、「魚群」のリーチパターンに対して「5〜59」の3つの範囲に区分けされている。つまり、「ノーマル」、「泡」及び「魚群」のリーチパターンが、1:4:55の比率に区分けされており、「ノーマル」のリーチパターンが約2%、「泡」のリーチパターンが約7%、「魚群」のリーチパターンが約92%の確率で選定される。
図3(c)は、特別期間中に普通大当たりが発生するときのリーチパターンの選定に使用される第3大当たりテーブル22cの構成を模式的に示した図である。この第3大当たりテーブル22cには、「ノーマル」及び「泡」の2種類のリーチパターンのそれぞれにリーチパターンカウンタ23eの値が対応しており、「魚群」のリーチパターンに対応するリーチパターンカウンタ23eの値が設定されていない。具体的には、「0〜59」の範囲内で合計60個の値を取り得るリーチパターンカウンタ23eの値は、「ノーマル」のリーチパターンに対して「0〜29」、「泡」のリーチパターンに対して「30〜59」の2つの範囲に区分けされている。つまり、「ノーマル」及び「泡」のリーチパターンが30:30の比率に区分けされて、「ノーマル」及び「泡」のリーチパターンがそれぞれ50%の確率で選定され、「魚群」のリーチパターンが選定されない設定となっている。
図3(d)は、通常期間中にハズレリーチが発生するときのリーチパターンの選定に使用される第1ハズレテーブル22dの構成を模式的に示した図である。この第1ハズレテーブル22dには、「ノーマル」、「泡」、「魚群」の3種類のリーチパターンのそれぞれにリーチパターンカウンタ23eの値が対応している。具体的には、「0〜59」の範囲内で合計60個の値を取り得るリーチパターンカウンタ23eの値は、「ノーマル」のリーチパターンに対して「0〜49」、「泡」のリーチパターンに対して「50〜58」、「魚群」のリーチパターンに対して「59」の3つの範囲に区分けされている。つまり、「ノーマル」、「泡」及び「魚群」のリーチパターンが、50:9:1の比率に区分けされており、「ノーマル」のリーチパターンが約83%、「泡」のリーチパターンが15%、「魚群」のリーチパターンが約2%の確率で選定される。
図3(e)は、特別期間中にハズレリーチが発生するときのリーチパターンの選定に使用される第2ハズレテーブル22eの構成を模式的に示した図である。この第2ハズレテーブル22eには、第3大当たりテーブル22cと同様、「ノーマル」及び「泡」の2種類のリーチパターンにのみ、リーチパターンカウンタ23eの値が対応しており、「魚群」のリーチパターンに対応するリーチパターンカウンタ23eの値が設定されていない。具体的には、「0〜59」の範囲内で合計60個の値を取り得るリーチパターンカウンタ23eの値は、「ノーマル」のリーチパターンに対して「0〜49」、「泡」のリーチパターンに対して「50〜59」の2つの範囲に区分けされている。つまり、「ノーマル」及び「泡」のリーチパターンが50:10の比率に区分けされて、「ノーマル」のリーチパターンが約83%、「泡」のリーチパターンが約17%の確率で選定され、「魚群」のリーチパターンが選定されない設定となっている。
次に、上記のように構成されたパチンコ機Pで実行される各処理を、図4から図9の各フローチャートを参照して説明する。図4は、停電の発生等によるパチンコ機Pの電源断時に、主制御基板Cで実行されるNMI割込処理のフローチャートである。このNMI割込処理により、停電の発生等による電源断時の主制御基板Cの状態がバックアップエリア23lに記憶される。
停電の発生等によりパチンコ機Pの電源が断されると、停電監視回路50bから停電信号51が主制御基板CのMPU21のNMI(Non Maskable Interrupt)端子へ出力される。すると、MPU21は、実行中の制御を中断して、図4のNMI割込処理を開始する。停電信号51が出力された後所定時間は、主制御基板Cの処理が実行可能なように電源基板50の電源部50aから電力供給がなされており、この所定時間内にNMI割込処理が実行される。
NMI割込処理では、まず、各レジスタおよびI/O等の値をスタックエリアへ書き込み(S1)、次に、スタックポインタの値をバックアップエリア23lへ書き込んで退避する(S2)。更に、停電発生情報をバックアップエリア23lへ書き込んで(S3)、停電の発生等による電源断時の状態を記憶する。その後、その他停電処理を実行した後(S4)、電源が完全に断して処理が実行できなくなるまで、処理をループする。
図5は、パチンコ機Pの主制御基板Cにおいて実行されるメイン処理のフローチャートである。パチンコ機Pの主な制御は、このメイン処理によって実行される。メイン処理では、まず、割込を禁止した後(S11)、図6に示す初期化処理を実行する(S12)。ここで、図6のフローチャートを参照して、初期化処理について説明する。
図6は、パチンコ機Pの電源入時に主制御基板Cのメイン処理の中で実行される初期化処理(S12)のフローチャートである。この処理では、バックアップが有効であれば、バックアップエリア23lに記憶された各データを元の状態に戻し、遊技の制御を電源が断される前の状態から続行する。一方、バックアップが有効でなかったり、或いは、バックアップが有効であっても電源入時にクリアスイッチ50cが押下された場合には、RAMクリア及び初期化処理を実行する。なお、この初期化処理(S12)は、サブルーチンの形式で記載されているが、スタックポインタの設定前に実行される処理なので、実際には、サブルーチンコールされずに、S11の処理後に順に実行される。
まず、スタックポインタを設定し(S41)、クリアスイッチ50cがオンされているか否かを確認する(S42)。クリアスイッチ50cがオンされていなければ(S42:No)、バックアップが有効であるか否かを確認する(S43)。この確認は、RAM23の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく記憶されているか否かにより判断する。キーワードが正しく記憶されていればバックアップは有効であり、逆に、キーワードが正しくなければバックアップデータは破壊されているので、そのバックアップは有効ではない。バックアップが有効であれば(S43:Yes)、処理をS45へ移行して、主制御基板Cの各状態を電源断前の状態に復帰させる。一方、バックアップが有効でなかったり(S43:No)、或いはクリアスイッチ50cがオンされていれば(S42:Yes)、RAMクリア及び初期化処理を実行して(S44)、RAM23及びI/O等の各値を初期化し、この初期化処理を終了する。このS44の処理の終了後は、図5のS13の処理が実行される。
S45からの復電処理では、まず、バックアップエリア23lからスタックポインタの値を読み出して、これをスタックポインタへ書き込み、電源断前(停電前)の状態、即ちNMI割込発生前の状態に戻す(S45)。次に、バックアップエリア23lへ退避した各レジスタやI/O等のデータをそのバックアップエリア23lから読み出して、これら各データを元のレジスタやI/O等へ書き込む(S46)。更に、割込状態を停電発生時に実行される図4の処理で記憶しておいた電源断前(停電前)の状態、即ちNMI割込発生前の状態に戻し(S47)、NMI割込リターンを実行して処理を電源断前に実行していたところへ戻して、制御を電源断前の状態から続行する。
図5のフローチャートに戻って説明する。S13の処理ではタイマ割込の設定を行う(S13)。タイマ割込の設定後は、各割込を許可状態とする(S14)。割込の許可後は、特別図柄変動処理(S25)や、表示データ作成処理(S27)、ランプ・情報処理(S28)などにより、前回の処理で更新された出力データを一度に各ポートへ出力するポート出力処理を実行する(S15)。
更に、大当たりを決定するための乱数カウンタ23bの値、ハズレリーチカウンタ23cの値、大当たり図柄カウンタ23dの値及びリーチパターンカウンタ23eの値等を「+1」更新する乱数更新処理(S16)を実行し、記憶タイマ減算処理を実行する(S17)。記憶タイマ減算処理は、大当たり判定の保留球が所定数以上あり、且つ、LCD3において図柄の変動表示中である場合に、図柄の変動表示の時間短縮を行うものである。
スイッチ監視処理(S18)は、INT割込で読み込まれた各スイッチの状態に応じて、遊技領域へ打ち込まれた球の入賞口2や特定入賞口5、図柄作動口4への入賞、ゲート7への通過、更には賞球の払い出し等に関する処理を行うものである。図柄カウンタ更新処理(S20)では、LCD3で行われる変動表示の結果、停止表示される図柄を決定するためのカウンタの更新処理が行われる。また、図柄チェック処理(S21)では、図柄カウンタ更新処理(S20)で更新されたカウンタの値に基づいて、特別図柄変動処理(S25)で使用される大当たり図柄や、ハズレ図柄、更にはリーチ図柄などが決定される。
次いで、普通図柄変動処理(S23)によって、「○」と「×」との2つのLED6a,6bで構成された普通図柄表示装置6の変動表示を行うと共に、その変動表示の結果、「○」のLED6aで変動表示が終了した場合には当たりとなって普通電動役物(図柄作動口)4を所定時間(例えば0.5秒)開放する当たり処理を実行する。その後、状態フラグをチェックし(S24)、LCD3において図柄の変動開始または変動表示中であれば(S24:図柄変動中)、特別図柄変動処理(S25)によって、球が図柄作動口4に入賞するタイミングで読み取った乱数カウンタ23bの値に基づいて、大当たりか否かの判定が行われると共に、LCD3において特別図柄の変動処理を実行する。一方、状態フラグをチェックした結果、大当たり中であれば(S24:大当り中)、特定入賞口5を開放するなどの大当たり処理(S26)を実行する。更に、状態フラグをチェックした結果、図柄の変動中でも大当たり中でもなければ(S24:その他)、S25及びS26の処理をスキップして、S27の表示データ作成処理へ移行する。
表示データ作成処理(S27)では、図柄の変動表示以外にLCD3に表示されるデモデータや、普通図柄表示装置6の2つのLED6a,6bの表示データなどが作成され、ランプ・情報処理(S28)では、保留球のランプデータをはじめ、各種のランプデータが作成される。効果音処理(S29)では、遊技の状況に応じた効果音データが作成される。なお、これらの表示データ及び効果音データは、前記したポート出力処理(S15)やタイマ割込処理によって各制御基板H,D,S,Lへ出力される。
効果音処理(S29)の終了後は、次のS15の処理の実行タイミングが到来するまでの残余時間の間、大当たりを決定するための乱数カウンタ23bの初期値を更新する乱数初期値更新処理(S30)を繰り返し実行する。S15〜S29の各処理は定期的に実行する必要があるので、S31の処理において前回のS15の処理の実行からの経過時間をチェックする(S31)。チェックの結果、前回のS15の処理の実行から2ms経過していれば(S31:Yes)、処理をS15へ移行する。一方、2ms経過していなければ(S31:No)、処理をS30へ移行して、乱数初期値更新処理(S30)の実行を繰り返す。ここで、S15〜S29の各処理の実行時間は、遊技の状態に応じて変化するので、次のS15の処理の実行タイミングが到来するまでの残余時間は、一定の時間ではない。よって、かかる残余時間を使用して乱数初期値更新処理(S30)を繰り返し実行することにより、乱数カウンタ23bの初期値をランダムに更新することができる。
図7は、図柄チェック処理(図5、S21参照)の中で実行される変動表示設定処理のフローチャートである。この変動表示設定処理は、保留球カウンタ23aの値が「3」以下であって図柄回転1〜4メモリ23h〜23kに変動表示のデータを記憶可能な状態である場合に第1種始動口スイッチ18が球を検出して始動入賞が成立したとき、その始動入賞時の乱数カウンタ23bなどの値を変動表示のデータとして取得し、保留球カウンタ23aの値が示す図柄回転1〜4メモリ23h〜23kに記憶させる処理である。
この変動表示設定処理では、まず、第1種始動口スイッチ18が球を検出したか否かを確認する(S51)。第1種始動口スイッチ18が球を検出していなければ(S51:No)、この変動表示設定処理を終了する。第1種始動口スイッチ18が球を検出していれば(S51:Yes)、次に、保留球カウンタ23aの値が「4」以上であるか否かを確認する(S52)。保留球カウンタ23aの値が「4」以上であれば(S52:Yes)、変動表示の待機回数分設けられた図柄回転1〜4メモリ23h〜23kの全てに変動表示のデータが書き込まれているので、この変動表示設定処理を終了する。
一方、保留球カウンタ23aの値が「4」未満であれば(S52:No)、変動表示のデータが待機回数分記憶されていないので、保留球カウンタ23aの値に「1」を加算し(S53)、乱数カウンタ23b、ハズレリーチカウンタ23c及び大当たり図柄カウンタ23dの内容を変動表示のデータとして保留球カウンタ23aの値が示す図柄回転1〜4メモリ23h〜23kに書き込み(S54)、この変動表示設定処理を終了する。
次に、図8を参照して、図5の特別図柄変動処理(S25)の中で実行される保留球カウンタ減算処理について説明する。この保留球カウンタ減算処理は、保留球カウンタ23aの値が「1」以上であるとき、LCD3において変動表示が行われていなければ保留球カウンタ23aの値を「1」減算して待機中の変動表示のデータを図柄回転実行エリア23gに書き込んで変動表示を実行させ、一方、変動表示が行われていれば待機中の変動表示の実行を保留(待機)させる処理である。
この保留球カウンタ減算処理では、まず、変動表示中であるか否かを確認する(S61)。確認の結果、変動表示中でなければ(S61:No)、大当たり中であるか否かを確認する(S62)。大当たり中でもなければ(S62:No)、保留球カウンタ23aの値が「1」以上であるか否かを確認する(S63)。保留球カウンタ23aの値が「1」以上であれば(S63:Yes)、保留球カウンタ23aの値から「1」を減算して(S64)、図柄回転1メモリ23hに記憶されている変動表示のデータを図柄回転実行エリア23gに書き込む(S65)。この図柄回転実行エリア23gに書き込まれた変動表示のデータは、図8の保留球カウンタ減算処理の終了後に表示用制御基板D、効果音制御基板S及びランプ制御基板Lへ制御用コマンドとして送信され、各制御基板D,S,Lは、図柄回転実行エリア23gに書き込まれたデータに従った変動表示を実行する。
S65の処理の後、図柄回転2〜4メモリ23i〜23kに記憶されている変動表示のデータを図柄回転1〜3メモリ23h〜23jへそれぞれ1つずつシフトし(S66)、変動表示のパターンとしてリーチパターン等を選定する図9の変動パターン設定処理を実行して(S67)、この保留球カウンタ減算処理を終了する。なお、S61の処理において変動表示中であることが確認された場合(S61:Yes)、S62の処理において大当たり中であることが確認された場合(S62:Yes)、及び、保留球カウンタ23aの値が「1」未満、即ち、「0」である場合には(S63:No)、S64からS67の処理をスキップして保留球カウンタ減算処理を終了する。
図9は、保留球カウンタ減算処理の中で行われる変動パターン設定処理(S67)のフローチャートである。この変動パターン設定処理は、変動表示のパターンとするリーチパターン等を選定する処理である。大当たりを発生させる前に「魚群」や「泡」の示唆演出を行わせるか否かや、特別期間中の変動表示に対する示唆演出の選定条件の変更等は、この変動パターン設定処理の中で行われる。
この変動パターン設定処理(S67)では、まず、残回数カウンタ23fの値が「1」以上であるか否かを確認する(S71)。残回数カウンタ23fの値が「1」以上であれば(S71:Yes)、「魚群」の示唆演出が行われて大当たりが発生してから100回に達する前の特別期間中の変動表示に対する変動パターンを設定する処理である。このため、残回数カウンタ23fの値を「1」減算し(S72)、図柄回転実行エリア23gに記憶された乱数カウンタ23bの値が大当たりが発生する値であるか否かを確認する(S73)。大当たりが発生する値であれば(S73:Yes)、大当たり図柄カウンタ23dの値が奇数であるか確認する(S74)。
大当たり図柄カウンタ23dの値が奇数であれば(S74:Yes)、変動パターンを設定中の変動表示は、特別期間中における確率変動図柄で大当たりが発生するものである。このため、リーチパターンカウンタ23eの値が示すデータを第2大当たりテーブル22b(図3(b)参照)から読み出し、図柄回転実行エリア23gへ書き込む(S75)。特別期間中に参照されるテーブル22b,22c,22eのうち、この第2大当たりテーブル22bが参照される場合にのみ「魚群」の演出が選定される(図3参照)。よって、特別期間中に「魚群」の示唆演出が行われたことを視認した遊技者には、その後に確実に確率変動大当たりが付与されることを示唆することができ、遊技の興趣を高めることができる。また、第2大当たりテーブル22bには、「魚群」の示唆演出以外の「ノーマル」及び「泡」の演出が選定される条件となっている。このため、遊技者には、「ノーマル」や「泡」の演出が変動表示の途中で行われた場合であっても、確率変動大当たりを期待して遊技を行わせることができる。
S75の処理をした後には、図柄回転実行エリア23gに記憶されたリーチパターンのデータが「2」であって「魚群」の示唆演出が選定されているか否かを確認し(S76)、「魚群」の示唆演出がリーチパターンとして選定されていれば(S76:Yes)、残回数カウンタ23fに「100」を書き込み(S77)、リーチパターン以外のハズレ図柄を設定するなどその他の処理を行って(S78)、この変動パターン設定処理を終了する。
一方、S74の処理において、大当たり図柄カウンタ23dの値が奇数でなく偶数である場合には(S74:No)、発生する大当たりは特別期間中の普通大当たりである。このため、リーチパターンカウンタ23eの値が示すデータを第3大当たりテーブル22c(図3(c)参照)から読み出し、図柄回転実行エリア23gへ書き込む(S79)。第3大当たりテーブル22cを使用した場合には、「ノーマル」か「泡」の示唆演出しか設定されないので、大当たり時のリーチパターンのデータが「2」であって「魚群」の示唆演出が行われるか否かを確認するS76の処理をスキップして処理をS78へ移行する。なお、第3大当たりテーブル22cを使用した場合に、「魚群」の示唆演出が行われる設定としても良く、この場合には、S79の処理をした後に、処理をS76へ移行させれば良い。
S73の処理において、図柄回転実行エリア23gに記憶された乱数カウンタ23bの値が大当たりが発生する値でなければ(S73:No)、変動パターンを設定中の変動表示は、特別期間中のハズレの変動表示に対するものである。このため、リーチパターンカウンタ23eの値が示すデータを第2ハズレテーブル22e(図3(e)参照)から読み出し、図柄回転実行エリア23gへ書き込み(S80)、処理をS78へ移行する。
また、S71の処理において、残回数カウンタ23fの値が「1」以上でない場合には(S71:No)、通常期間中の変動表示に対する変動パターンの設定処理であるので、図柄回転実行エリア23gに記憶された乱数カウンタ23bの値が大当たりが発生する値であるか否かを確認する(S81)。大当たりが発生する値であれば(S81:Yes)、発生する大当たりは通常期間中の大当たりであるので、リーチパターンカウンタ23eの値が示すデータを第1大当たりテーブル22a(図3(a)参照)から読み出し、図柄回転実行エリア23gへ書き込む(S82)。第1大当たりテーブル22aにおいては、「魚群」の示唆演出が50%の確率で選定される条件に設定されているので、大当たり後に特別期間を設けるか否かを決定するため、設定されたリーチパターンを確認するS76の処理へ移行する。
S81の処理において図柄回転実行エリア23gに記憶された乱数カウンタ23bの値が大当たりが発生する値でなければ(S81:No)、変動パターンを設定中の変動表示は、通常期間中のハズレの変動表示に対するものである。このため、リーチパターンカウンタ23eの値が示すデータを第1ハズレテーブル22d(図3(d)参照)から読み出して図柄回転実行エリア23gへ書き込み(S83)、処理をS78へ移行する。
以上説明したように、本実施例のパチンコ機Pによれば、通常期間中に使用するテーブル22a,22dと、特別期間中に使用するテーブル22b,22c,22eとを備え、特別期間中の変動表示であるか否かの確認結果に基づいてリーチパターンの選定に使用するテーブルを切り替える。よって、特別期間の開始時及び終了時にリーチパターンの選定条件を変更することができるので、1の示唆演出に対して遊技者に抱かせる期待感に変化を持たせることができる。従って、限られた数の示唆演出であっても遊技者が飽きにくく、遊技の興趣を遊技者に長期的に付与することができる。また、特別期間中であるか否かを決定する残回数カウンタ23fの値、及び、大当たりが発生するか否かを決定する乱数カウンタ23bの値に基づいて個別に定められたテーブル22a〜22eを切り替えて、大当たりが発生するときのリーチパターンを選定するので、大当たりの発生確率を変更することなく、特別期間中の大当たりの発生前に「魚群」の示唆演出を予め定めた確率で行わせることができる。
また、特別期間中に使用するテーブル22b,22c,22eのうち確率変動大当たりの発生時に参照されるテーブルにのみ「魚群」の示唆演出が設定されているので、特別期間中に「魚群」の示唆演出が行われた場合には必ず確率変動大当たりを発生させることができる。よって、1のパチンコ機Pで遊技を継続して行う遊技者には、前回の大当たり時に発生して印象づけられた「魚群」の示唆演出を視認させて大当たりへの強い期待感を抱かせた後に確率変動大当たりを確実に付与することができるので、遊技の興趣をより高めることができる。
更に、特別期間は、「魚群」の示唆演出を伴って大当たりが発生した後に開始される100回の変動表示に定められているので、遊技を継続して視認し続けなければ特別期間中であるか否かを知り得ず、一般に遊技者にのみ特別期間中であるか否かを認識させることができる。つまり、遊技を継続して行う遊技者は、「魚群」の示唆演出を伴った大当たりの発生に基づいて特別期間の開始を認識し、「魚群」の示唆演出を伴った大当たり終了後の変動表示の回数から特別期間の終了を認識することができるが、パチンコ機Pを一見しただけでは特別期間中であるか否かを知り得ないのである。このため、特別期間中に「魚群」の示唆演出が行われた場合、その演出が特別期間中の「魚群」の示唆演出であって大当たりの発生が確定したものであるのか、それとも通常期間中の「魚群」の示唆演出であって大当たりの発生が未確定であるのかは、「魚群」の示唆演出をたまたま視認した者には認識させず、1のパチンコ機Pで継続して遊技を行う遊技者にのみ認識させることができる。よって、特別期間中に「魚群」の示唆演出が行われた場合、遊技を継続して行う遊技者には、自分だけが大当たりの発生が確定したことを知っているという優越感を抱かせることができ、新たな遊技の興趣を遊技者に提供することができる。
次に、図10を参照して、第2実施例について説明する。この第2実施例は、前記した第1実施例に対し、通常期間中と特別期間中とのリーチパターンの選定条件を変更する方式を変えたものである。即ち、前記した第1実施例では、リーチパターンの選定に5つのテーブル22a〜22eを使用して、特別期間におけるリーチパターンの選定条件を変更した。これに対し、第2実施例では、通常期間中であるか特別期間中であるかに関わらず2つのテーブル22a,22dのみを使用してリーチパターンを選定し、そのリーチパターンのデータを図柄回転実行エリア23gに記憶する。その後、特別期間中である場合にのみ、一旦記憶した図柄回転実行エリア23gの内容を所定のデータに書き換えることによりリーチパターンの選定条件を変更するものである。
図10は、第2実施例における変動パターン設定処理(S100)のフローチャートである。この変動パターン設定処理(S100)は、図8に示す保留球カウンタ減算処理の中で行われる変動パターン設定処理(S67)の代わりに行われるものである。
この変動パターン設定処理(S100)では、まず、図柄回転実行エリア23gに記憶された乱数カウンタ23bの値が大当たりが発生する値であるか否かを確認する(S101)。大当たりが発生する値であれば(S101:Yes)、リーチパターンカウンタ23eの値が示すデータを第1大当たりテーブル22a(図3(a)参照)から読み出して図柄回転実行エリア23gへ書き込み(S102)、処理をS104へ移行する。一方、大当たりが発生する値でなければ(S101:No)、リーチパターンカウンタ23eの値が示すデータを第1ハズレテーブル22b(図3(b)参照)から読み出して図柄回転実行エリア23gへ書き込み(S102)、処理をS104へ移行する。
S104からの処理では、残回数カウンタ23fの値が「1」以上であるか否かを確認する(S104)。残回数カウンタ23fの値が「1」以上であれば(S104:Yes)、特別期間中の変動表示に対する処理であるので、残回数カウンタ23fの値を「1」減算し(S105)、図柄回転実行エリア23gに記憶された乱数カウンタ23bの値が大当たりが発生する値であるか否かを確認する(S106)。
S106の処理において図柄回転実行エリア23gに記憶された乱数カウンタ23bの値が大当たりが発生する値であれば(S106:Yes)、大当たり図柄カウンタ23dの値が奇数であるか確認し(S107)、その値が奇数であれば(S107:Yes)、S102の処理で図柄回転実行エリア23gに記憶されたリーチパターンのデータを「2」に書き換える(S108)。その後、残回数カウンタ23fに「100」を書き込み(S109)、その他の処理を行って(S110)、この変動パターン設定処理を終了する。
一方、S106の処理において、図柄回転実行エリア23gに記憶された乱数カウンタ23bの値が大当たりが発生する値でなければ(S106:No)、図柄回転実行エリア23gに記憶されたリーチパターンのデータが「2」か否かを確認する(S111)。リーチパターンのデータが「2」であれば(S111:Yes)、特別期間中のハズレの変動表示に「魚群」の示唆演出が行われてしまう可能性があるので、図柄回転実行エリア23gに記憶されたリーチパターンのデータを「0」に書き換え(S112)、選定されるリーチパターンを「ノーマル」にして処理をS110へ移行する。S111の処理において、図柄回転実行エリア23gに記憶されたリーチパターンのデータが「2」でなければ(S111:No)、特別期間中のハズレの変動表示であっても「魚群」の示唆演出が行われるものでないので、S112の処理をスキップして、処理をS110へ移行する。
また、S104の処理において、残回数カウンタ23fの値が「1」以上でない場合には(S104:No)、通常期間中の変動表示に対する変動パターンの設定処理であるので、図柄回転実行エリア23gに記憶された乱数カウンタ23bの値が大当たりが発生する値であるか否かを確認する(S113)。大当たりが発生する値であれば(S113:Yes)、発生する大当たりは通常期間中の大当たりであるので、図柄回転実行エリア23gに記憶されたリーチパターンのデータが「2」であるか否かを確認する(S114)。リーチパターンのデータが「2」であれば(S114:Yes)、「魚群」の示唆演出を伴って大当たりが発生するので、処理をS109へ移行して残回数カウンタ23fに「100」を書き込み(S109)、次回以降に変動パターンの設定が行われる変動表示を特別期間中の変動表示となるように設定する。
S113の処理において図柄回転実行エリア23gに記憶された乱数カウンタ23bの値が大当たりが発生する値でない場合(S113:No)、及び、S114の処理において図柄回転実行エリア23gに記憶されたリーチパターンのデータが「2」でなく「魚群」の示唆演出が選定されていない場合には、処理をS110へ移行する。
このように、第2実施例の変動パターン設定処理によれば、リーチパターンのデータを記憶した図柄回転実行エリア23gの内容を、特別期間中である場合にのみ所定のデータに書き換えてリーチパターンの選定条件を変更するものであるので、示唆演出の選定条件毎に複数のテーブルを設けて示唆演出の選定条件を変更する場合に比較して、必要なテーブル数を低減して主制御基板CのROM22に必要な記憶領域を減少させることができる。
なお、上記実施例において、請求項1記載の変更手段としては、図9のS71〜S83の処理及び図10のS104〜S114の処理並びにRAM23に設けられた残回数カウンタ23fが該当する。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施例では、「魚群」の示唆演出を伴った大当たりが発生した場合にのみ、示唆演出の選定条件を変更する特別期間を開始し、「魚群」の示唆演出が行われた場合に確実に大当たりを発生させたが、必ずしも、「魚群」の示唆演出が行われた場合に特別期間を開始させる必要はない。「魚群」とは別の「泡」の示唆演出が行われて大当たりが発生した場合に「泡」の示唆演出に対する選定条件を変更しても良い。このとき、通常期間中には「泡」よりも「魚群」の示唆演出が行われた場合の方が大当たりが発生する確率を高くし、特別期間中には逆に「泡」の示唆演出が行われた場合の方が大当たりが発生する確率を高くしても良い。折角設定した「泡」の示唆演出に対しても遊技者の意識を傾注させることができ、種々の示唆演出による遊技の興趣を遊技者に付与することができる。
また、上記実施例では、「魚群」の示唆演出を伴った大当たりが発生した場合にのみ、示唆演出の選定条件を変更する特別期間を開始したが、必ずしも1の示唆演出が行われた場合に限って特別期間を開始させる必要はない。例えば、大当たりが発生したときに行われた「泡」や「魚群」などの示唆演出をRAM23の一部に記憶し、その記憶された示唆演出に応じた条件に選定条件を変更するものであっても良い。示唆演出の選定条件に幅を持たせることができ、示唆演出による遊技の興趣をより長期的に遊技者に付与することができる。
また、上記実施例では、特別期間中には、確率変動大当たりが発生する変動表示に対してのみ「魚群」の示唆演出が選定される設定とし、普通大当たりやハズレの変動表示に対しては「魚群」の示唆演出が選定されない設定としたが、必ずしも普通大当たりやハズレの変動表示に対して「魚群」の示唆演出が選定されない設定とする必要はない。普通大当たりが発生する変動表示に対してのみ「魚群」の示唆演出が選定されるように設定しても良い。遊技者には、「魚群」の大当たりが発生した後に確実に大当たりが付与される興趣を提供できると共に、他の示唆演出が行われた場合や示唆演出が行われない場合にも確率変動大当たりが付与される可能性を示唆して遊技者に発生する大当たりを限定して期待する興趣を付与することができる。また、普通大当たりやハズレの変動表示に対して「魚群」の示唆演出が全く選定されない設定とする必要はなく、低確率(例えば0.1%)で示唆演出が選定される設定としても良い。
また、上記実施例では、示唆演出の選定条件が変更される特別期間は、「魚群」の示唆演出が行われて大当たりが発生した後に開始される100回の変動表示としたが、必ずしも変動表示の回数に基づいて示唆演出の選定条件を変更する必要はない。特別期間中の変動表示に予め定めた表示が所定回数現出する迄の期間を特別期間としても良く、例えば、特別期間中の変動表示にリーチ表示が10回現出する迄の期間を特別期間としても良い。この場合には、特別期間中の変動表示に現出するリーチ表示の現出回数を記憶するカウンタをRAM23に設け、ハズレリーチカウンタ23cの値に基づいてリーチ表示の現出回数を計数しても良い。一方、特別期間中の変動表示に予め定めた表示が所定回数現出した場合に特別期間を延長するものであっても良く、例えば「泡」の示唆演出が1回実行される毎に特別期間に対して変動表示10回分の延長を行うものであっても良い。特別期間中に実行される「魚群」の示唆演出以外の演出にも遊技者の意識を傾注させることができ、遊技の興趣を一層高めることができる。更に、変動表示の回数に基づいて示唆演出の選定条件を変更する代わりに、特別期間が開始された後、再度大当たりが発生するまでの期間を特別期間としても良い。大当たりが発生する毎に示唆演出の選定条件を変更することができ、長期的に継続して遊技を行う遊技者に新たな興趣を付与することができる。
また、上記実施例では、「魚群」の示唆演出が行われて大当たりが発生した場合に示唆演出の選定条件を変更したが、必ずしも遊技者による遊技の結果に基づいて示唆演出の選定条件を変更する必要はなく、示唆演出の選定条件を変更させる契機とする変更信号の入力端子をパチンコ機に設け、その入力端子へ入力された変更信号に応じて示唆演出の選定条件を変更するものであっても良い。例えば、遊技場のパチンコ機を一括管理するホールコンピュータからパチンコ機に設けられた変更信号の入力端子へ信号を入力可能に構成し、所定の第1信号が入力された場合には「魚群」の示唆演出の期待値を高め、第1信号とは別の第2信号が入力された場合には「泡」の期待値を高め、所定のクリア信号が入力された場合には各示唆演出に対する期待値を初期値に復帰させるものであっても良い。変更手段による変更信号に応じた選定条件に示唆演出の選定条件を変更することができるので、曜日毎に示唆演出の選定条件を変更したり、営業時間中の所定時間になったときに複数の遊技機の選定条件を一斉に一定条件に変更する等、遊技場の経営方針に応じて所定の示唆演出を設定して、所定数の示唆演出であっても遊技者に飽きにくい遊技性を提供することができる。なお、パチンコ機にタイマを設け、電源投入後の経過時間をそのタイマで計時して所定時間が経過したときに特別期間を開始させるものであっても良い。ホールコンピュータによる制御を行うことなく、パチンコ機自体に特別期間の開始を所定のタイミングで行わせることができる。
本発明を上記実施例とは異なるタイプのパチンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される)として実施しても良い。また、大当たり図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞させることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施しても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機などの各種遊技機として実施するようにしても良い。
なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定される周知のものである。従って、スロットマシンの基本概念としては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
なお、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。
以下に本発明の変形例を示す。請求項1記載の遊技機において、前記変更手段は、前記動的表示及び前記示唆演出の実行履歴の少なくとも一部が予め定めた履歴となるという条件の成立に基づいて前記示唆演出の選定条件を変更するものであることを特徴とする遊技機1。動的表示又は示唆演出の実行履歴の少なくとも一部が予め定めた履歴となる場合には、示唆演出の選定条件が変更手段によって変更される。よって、動的表示及び示唆演出の実行内容に意識を傾注する遊技者には、動的表示及び示唆演出の実行履歴の一部が予め定めた履歴となったことを認識させて、示唆演出の選定条件が変更されることを黙示することができる。従って、遊技に意識を傾注する遊技者に対しては遊技中の遊技機の設定の一部を自分だけが知っているという優越感を付与することができる。
なお、動的表示及び示唆演出の実行履歴とは、表示装置で行われた動的表示の表示結果、演出が行われた示唆演出の内容その他の動的表示又は示唆演出の実行結果に基づく履歴である。また、予め定めた履歴としては、1の実行結果(例えば1の動的表示の表示結果であって「341」等の予め定めたもの)のみに基づくものであっても、2以上の実行結果(「魚群」の示唆演出と、その示唆演出の後に現出した動的表示の表示結果であって特別遊技状態を付与するもの(例えば「777」)との組み合わせ)に基づくものであっても良い。また、予め定めた履歴としては、1回の動的表示の中で実行された実行結果に基づく履歴であっても良く、或いは、2回以上の動的表示に跨って実行された実行結果に基づく履歴であっても良い。
また、示唆演出としては、複数の識別情報からなる識別情報列が予め定めた識別情報の組み合わせで確定停止して特別遊技状態が付与される遊技機において、少なくとも1つの識別情報列を残して他の識別情報列の動的表示が停留したとき、その停留した識別情報が特別遊技状態を付与する組み合わせの1部を構成し、動的表示中の表示結果如何によって特別遊技状態が付与されることを示唆するリーチ演出をも含むものとする。
請求項1記載の遊技機または遊技機1において、前記動的表示及び前記示唆演出の実行履歴に関する履歴情報を記憶する履歴記憶手段と、その履歴記憶手段に記憶された履歴情報が予め定めた履歴情報であるか否かを判断する履歴判断手段とを備え、前記変更手段は、その履歴判断手段による判断結果に基づいて前記示唆演出の選定条件を変更するものであることを特徴とする遊技機2。履歴記憶手段に記憶された履歴情報は、判断手段によって予め定めた履歴情報であるか否か判断され、その判断手段による判断の結果、予め定めた履歴情報であると判断された場合には、変更手段が示唆演出の選定条件を変更する。よって、実行を終えた動的表示又は示唆演出の実行履歴が予め定めた履歴となる場合には、変更手段によって示唆演出の選定条件を確実に変更させることができる。
請求項1記載の遊技機または遊技機1若しくは2において、前記変更手段は、前記特別遊技状態が付与される場合にその特別遊技状態が付与されることを示唆する示唆演出に応じて予め定めた第1示唆演出の選定条件を変更するものであることを特徴とする遊技機3。遊技者は、特別遊技状態を切望して遊技を行うものであるので、特別遊技状態が付与される前に行われた示唆演出は遊技者に強く印象づけられる。遊技機3によれば、特別遊技状態が付与される前にその特別遊技状態が付与されることを示唆した示唆演出に応じて予め定めた第1示唆演出の選定条件が変更手段によって変更されるので、複数の示唆演出が設定されている遊技機であっても、遊技を行う遊技者に選定条件の変更が行われた示唆演出を解りやすく認識させることができる。なお、第1示唆演出は、予め定められた固定的なものであっても良く、或いは、複数の示唆演出のうち抽選手段によって選定された少なくとも1以上の示唆演出であって抽選結果に応じて変動する変動的なものであっても良い。また、第1示唆演出に応じて予め定めた示唆演出としては、第1示唆演出と同一のものであっても良く、第1示唆演出とは別の示唆演出であっても良い。
遊技機3において、前記特別遊技状態が付与されるか否かを判断する判断手段を備え、前記変更手段は、その判断手段によって前記特別遊技状態が付与されると判断された場合に前記第1示唆演出を所定確率で選定し、前記判断手段によって前記特別遊技状態が付与されないと判断された場合に前記第1示唆演出以外の演出を選定する条件に前記選定条件を変更するものであることを特徴とする遊技機4。特別遊技状態が付与される前に行われた第1示唆演出が再び実行されると、遊技者は、特別遊技状態が再度付与されることを強く期待する。この遊技者の期待感が強められた中で再度特別遊技状態が付与されれば、遊技者に付与される遊技の興趣は増大する。一方、遊技者の期待感が強められた中で特別遊技状態が付与されなければ、期待感が強かった分だけ落胆も大きく遊技の継続意欲が減衰してしまう。このため、第1示唆演出が抽選手段によって選定された場合に遊技者の期待に応えるべく特別遊技状態を付与する制御を行うことが望ましいが、特別遊技状態が付与される確率は予め定められているので、第1示唆演出に当選したからといって特別遊技状態に当選させる制御を行うことはできなかった。
これに対し、遊技機4によれば、判断手段によって特別遊技状態が付与されないと判断された場合には第1示唆演出以外の演出が選定され、判断手段によって特別遊技状態が付与されると判断された場合に第1示唆演出が選定されるので、特別遊技状態が付与される確率を変動させることなく、特別遊技状態が付与される場合に第1示唆演出を選定させることができる。よって、遊技を継続して行う遊技者には、前に特別遊技状態が付与されたときと同一の第1示唆演出が行われて特別遊技状態が付与される期待感が高められた後に特別遊技状態を確実に付与することができ、遊技者に付与される遊技の興趣を増大することができる。
遊技機4において、前記変更手段は、前記判断手段によって前記特別遊技状態が付与されると判断された場合に前記第1示唆演出とは異なる演出を所定確率で選定する条件に前記選定条件を変更するものであることを特徴とする遊技機5。判断手段によって特別遊技状態が付与されると判断された場合に第1示唆演出が毎回実行されるように設定すると、第1示唆演出が行われなければ特別遊技状態が付与されなくなる。このため、第1示唆演出とは異なる演出が行われた場合に特別遊技状態が付与されないことが早々に遊技者に知られてしまい、動的表示の表示結果が現出するまで特別遊技状態を期待する興趣を遊技者に付与することができない。
遊技機5によれば、変更手段は、第1示唆演出とは異なる演出を所定確率で選定する条件に選定条件を変更するものであるので、判断手段によって前記特別遊技状態が付与されると判断されても演出が固定的にならず、第1示唆演出とは異なる演出が行われた場合であっても特別遊技状態が付与される可能性を残すことができる。よって、第1示唆演出が行われない場合であっても特別遊技状態が付与されることを遊技者に期待させることができ、複数の演出から特別遊技状態に遷移することを期待して遊技を行う興趣を遊技者に付与することができる。
遊技機4または5において、前記特別遊技状態が付与される前に現出する予め定めた表示結果は、所定条件下で特別遊技状態が付与される通常表示結果と、所定条件下で特別遊技状態が付与されると共にその後少なくとも次の特別遊技状態が発生するまで前記予め定めた表示結果が表示される確率が高確率とされる有利表示結果とを備え、前記変更手段は、前記判断手段によって前記特別遊技状態が付与されると判断された場合にその特別遊技状態が付与される前に現出する表示結果が前記通常表示結果であるか前記有利表示結果であるかに応じて前記第1示唆演出を選定する条件に前記選定条件を変更するものであることを特徴とする遊技機6。特別遊技状態が付与される前に現出する表示結果が、2種以上の異なる遊技状態を付与する表示結果で構成されている場合、遊技者は、遊技者にとって価値の高い有利表示結果を期待して遊技を行うものである。遊技機6によれば、変更手段は、特別遊技状態が付与される前に現出する表示結果が通常表示結果であるか、それとも有利表示結果であるかに応じて第1示唆演出を選定する条件に選定条件を変更するものであるので、遊技者には、遷移する遊技状態を限定して期待する興趣を付与することができる。
遊技機3から6のいずれかにおいて、前記変更手段は、前記第1示唆演出が予め定めた演出である場合にその演出に対する前記選定条件を変更するものであることを特徴とする遊技機7。変更手段によって選定条件を変更する演出を限定することができるので、選定条件が変更された状態を遊技者にとって稀少なものとすることができ、選定条件が変更された場合に遊技者に付与される興趣をより高めることができる。
遊技機3から7のいずれかにおいて、前記第1示唆演出に基づいた演出情報を記憶する演出記憶手段を備えており、前記変更手段は、その演出記憶手段に記憶された演出情報に基づいて前記第1示唆演出の選定条件を変更するものであることを特徴とする遊技機8。第1示唆演出に基づいた演出情報が演出記憶手段に記憶されるので、複数の示唆演出のうち特別遊技状態が付与される前に行われた示唆演出を第1示唆演出として記憶し、その記憶された演出情報に基づいて変更手段によって第1示唆演出の選定条件を変更することができる。よって、特別遊技状態の付与を示唆した示唆演出を第1示唆演出として設定することができるので、遊技を継続して行う遊技者に、特別遊技状態が付与されることを様々な示唆演出で期待する興趣を付与することができる。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から8のいずれかにおいて、所定のタイミングで更新される乱数カウンタと、その乱数カウンタの値を更新する更新手段と、前記乱数カウンタの値に基づいて前記特別遊技状態を付与するか否かを決定する決定手段とを備え、前記抽選手段は、前記乱数カウンタの値に基づいて前記示唆演出を実行するか否かを抽選するものであることを特徴とする遊技機9。特別遊技状態を付与するか否かの抽選は、一般に始動条件の成立時に取得される乱数カウンタの値に基づいて行われるので、乱数カウンタの値に基づいて示唆演出を実行するか否かを抽選することにより、特別遊技状態が付与される確率を変更することなく、特別遊技状態が付与される前に示唆演出を予め定めた確率で行わせることができる。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から9のいずれかにおいて、所定のタイミングで更新されるカウンタと、そのカウンタの値を更新する更新手段と、前記カウンタの値に基づいて選定される示唆演出を予め設定した第1テーブルと、その第1テーブルとは別に設けられると共に前記カウンタの値に基づいて選定される示唆演出を予め設定した第2テーブルとを備え、前記変更手段は、前記第1テーブルと前記第2テーブルとを切り替えて前記示唆演出の選定条件を変更するものであることを特徴とする遊技機10。示唆演出は、一般的に、カウンタと、そのカウンタの値に基づいて選定される示唆演出を予め設定したテーブルとを使用して決定するものである。遊技機10によれば、第1テーブルと第2テーブルとを備え、変更手段によりそれらテーブルを切り替えて示唆演出の選定条件を変更するものであるので、従来の制御と同様の制御で示唆演出の選定条件を簡易に変更することができる。なお、遊技機10に設けられるカウンタは、第1テーブル及び第2テーブルの両テーブルに参照される1つのカウンタであっても良く、又は、第1テーブルと第2テーブルとから別々に参照される2つ以上のカウンタであっても良い。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から10のいずれかにおいて、前記抽選手段は、前記示唆演出を所定の選定条件に基づいて選定する選定手段と、その選定手段により選定された示唆演出に基づく演出情報を記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶された演出情報に基づいて演出を実行する演出実行手段とを備え、前記変更手段は、前記記憶手段に記憶された前記演出情報を所定の演出情報に変更して前記示唆演出の選定条件を変更するものであることを特徴とする遊技機11。変更手段による示唆演出の選定条件の変更は、記憶手段に記憶された演出情報を所定の演出情報に変更することにより行われる。よって、示唆演出の選定条件毎に複数のテーブルを設けて示唆演出の選定条件を変更する場合に比較して、必要なテーブルの数を低減することができ、遊技機に必要な記憶領域を減少させることができる。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から11のいずれかにおいて、前記変更手段による選定条件の変更後に開始される特別期間中の動的表示であるか否かを判断する期間判断手段を備え、前記抽選手段は、その期間判断手段により前記特別期間中の動的表示あると判断された場合に、前記変更手段による変更後の選定条件に基づいて前記示唆演出を実行するか否かを抽選するものであることを特徴とする遊技機12。変更手段による選定条件の変更後に開始される特別期間中の動的表示であるか否かが期間判断手段によって判断され、その期間判断手段により前記特別期間中の動的表示あると判断された場合には、前記変更手段による変更後の選定条件に基づいて抽選手段による示唆演出の抽選が行われる。よって、変更手段による選定条件の変更が行われる特別期間中は、抽選手段が抽選する示唆演出の選定条件を変更手段による変更後の選定条件に設定することができる。
なお、期間判断手段は、特別期間中に行われる動的表示の回数に応じて更新されるカウンタの値が所定値に達するか否かに基づいて特別期間中の動的表示であるか否かを判断するものであっても良く、特別期間が開始された後の経過時間を計時するタイマの値が所定値に達するか否かに基づいて特別期間中の動的表示であるか否かを判断するものであっても良い。特別期間を予め定めた長さに設定することができ、遊技者にとって特別期間中の遊技を稀少なものとして示唆演出の選定条件が変更された期間中に選定される示唆演出及びその示唆演出が行われた後に付与される特別遊技状態の印象を強調して遊技の興趣を高めることができる。また、期間判断手段は、動的表示に予め定めた特定表示が所定回数現出する前、又は予め定めた示唆演出が所定回数実行される前に行われる動的表示を特別期間中の動的表示であると判断するものであっても良い。例えば、予め定めた示唆演出(例えば「泡」)が所定回数(例えば2回)実行される前に行われる動的表示を特別期間中の動的表示であると判断するものであっても良い。
更に、期間判断手段は、特別期間中の動的表示であるか否かを複数の判断基準に基づいて判断するものであっても良い。例えば上記したカウンタの値又はタイマの値がそれぞれの所定値に達するか否かに基づいた2つの判断基準が満たされる場合にのみ特別期間中の動的表示であると判断し、少なくとも1つの判断基準が満たされない場合には、特別期間以外の期間における動的表示であると判断するものであっても良い。
遊技機12において、前記特別期間中の動的表示に予め定めた延長表示が所定回数現出する場合(又は前記特別期間中に予め定めた延長演出が所定回数実行される場合)に前記特別期間を延長する延長手段を備えていることを特徴とする遊技機13。遊技機13によれば、特別期間に延長表示が所定回数現出した場合(又は抽選手段によって予め定めた延長演出が所定回数選定される場合)に特別期間が延長されるので、遊技者の意識をより遊技に傾注させて示唆演出の実行による遊技の興趣を更に高めることができる。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から13のいずれかにおいて、遊技機の外部から信号を入力する入力手段を備え、前記変更手段は、その入力手段によって所定の変更信号が入力される条件の成立に基づいて、その変更信号に応じた選定条件に前記示唆演出の選定条件を変更するものであることを特徴とする遊技機14。入力手段から所定の変更信号が入力された場合には、変更手段によって変更信号に応じた選定条件に示唆演出の選定条件が変更されるので、遊技場の経営方針に応じて示唆演出の選定条件を設定させることができ、所定数の示唆演出であっても遊技者に飽きにくい遊技性を提供することができる。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から14のいずれかにおいて、前記演出手段の少なくとも一部分は、前記表示装置で構成されていることを特徴とする遊技機14。遊技者に付与される特別遊技状態は、表示装置で行われる動的表示が予め定めた表示結果を現出した場合に付与される為、遊技者は動的表示が行われる表示装置に注意を払っている。遊技機15によれば、演出手段の少なくとも一部分が表示装置で構成されているので、遊技を行う遊技者に、抽選手段によって抽選された示唆演出を認識させ易くすることができる。なお、表示装置としては、例えば、発光素子から構成される発光ダイオード(LED)や、光の透過、不透過により表示を行う液晶ディスプレイ(LCD)、円筒状に形成されると共にその外周面に複数の識別情報が表示された複数のドラム等が例示される。また、演出手段は、表示装置のみで構成されるものであっても良く、又は、表示装置と表示装置とは別に設けられた装置とで構成されるものであっても良い。表示装置とは別に設けられた装置としては、例えば、白熱電球や蛍光ランプ等に代表される所謂ランプ、グロー放電により発光する所謂ネオン菅、発光ダイオード(LED)、液晶ディスプレイ(LCD)、複数の態様を有するキャラクタ又は役物等、視覚を通じて演出を行う装置や、スピーカー等から音声を出力する等の聴覚を通じて演出を行う装置、或いは、操作ハンドルを振動させるモータ等の触覚を通じて演出を行う装置等が例示される。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から15のいずれかにおいて、前記演出手段は、前記表示装置とは別に設けられた装置で構成されていることを特徴とする遊技機16。演出手段は、動的表示を行う表示装置とは別に設けられた装置で構成されているので、抽選手段によって抽選された示唆演出が表示装置で行われる場合に比べて表示装置で動的表示の演出を行う領域が縮められず、表示装置に自由度の高い動的表示の演出を行わせることができる。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から16のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機17。中でも、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から16のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機18。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から16のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機19。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
本発明の第1実施例におけるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 パチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。 リーチパターンの選定時に使用するテーブルの構成を模式的に示した図である。 停電の発生等によるパチンコ機の電源断時に、主制御基板で実行されるNMI割込処理のフローチャートである。 主制御基板で実行されるメイン処理のフローチャートである。 パチンコ機の電源入時に主制御基板のメイン処理の中で実行される初期化処理のフローチャートである。 メイン処理の中で実行される変動表示設定処理のフローチャートである。 主制御基板の特別図柄変動処理の中で実行される保留球カウンタ減算処理のフローチャートである。 保留球カウンタ減算処理の中で実行される変動パターン設定処理のフローチャートである。 第2実施例の変動パターン設定処理のフローチャートである。
符号の説明
3 LCD(表示装置、演出手段)
21 MPU
22 ROM
22a 第1大当たりテーブル(抽選手段の一部)
22b 第2大当たりテーブル(抽選手段の一部)
22c 第3大当たりテーブル(抽選手段の一部)
22d 第1ハズレテーブル(抽選手段の一部)
22e 第2ハズレテーブル(抽選手段の一部)
23 RAM
23e リーチパターンカウンタ(抽選手段の一部)
23f 残回数カウンタ(変更手段の一部)
C 主制御基板(制御手段の一部)
D 表示用制御基板(制御手段の一部)
P パチンコ機(遊技機)

Claims (1)

  1. 識別情報を表示する表示装置と、その表示装置に識別情報の動的表示を行わせる制御手段とを備え、前記識別情報の動的表示が予め定めた表示結果を現出した場合に遊技者にとって有利な特別遊技状態を付与する遊技機において、
    前記表示装置に表示される前記識別情報の動的表示が表示結果を現出する前に前記特別遊技状態が付与されることを示唆する示唆演出を実行する演出手段と、
    その演出手段に前記示唆演出を実行させるか否かを所定の選定条件に基づいて抽選する抽選手段と、
    その抽選手段によって抽選される前記示唆演出の選定条件を特定条件の成立に基づいて変更する変更手段とを備えていることを特徴とする遊技機。
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