JP2003305055A - レゼクトスコープ装置 - Google Patents
レゼクトスコープ装置Info
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- JP2003305055A JP2003305055A JP2002112394A JP2002112394A JP2003305055A JP 2003305055 A JP2003305055 A JP 2003305055A JP 2002112394 A JP2002112394 A JP 2002112394A JP 2002112394 A JP2002112394 A JP 2002112394A JP 2003305055 A JP2003305055 A JP 2003305055A
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Abstract
極とリターン電極以外の導電性部材との間の放電や短絡
を確実に防止し、アクティブ電極の焼灼性能を確保す
る。 【解決手段】 導電性溶液の存在下でハンドル部の操作
によってアクティブ電極である処置電極61が引き込ま
れたとき、処置電極61とインナーシース31先端部と
の間の最小距離D3を予め設定された距離に規制し、ま
た、処置電極61と生体組織との間の放電により生体組
織を焼灼し、処置電極61を引き込んで生体組織をすり
切って分離する際に必要な距離D4が距離D3よりも小
さくなるように先端部材34を配置することで、処置電
極61とリターン電極以外の導電性部材との間の放電や
短絡を確実に防止して焼灼性能を確保すると共に、有害
な放電や短絡による各部の劣化を防止して製品品質を向
上させる。
Description
の切開、切除、蒸散等を電気切除で行うレゼクトスコー
プ装置に関する。
切除術(Transurethral resection:TUR)や経頚管的切
除術(Transcervical resection:TCR)に用いられ、体
腔内に挿入される細長で中空のシース内に、観察用の内
視鏡である光学視管(スコープとも記載する)及び生体
組織切除用の電極ユニットとを主に備えたものである。
レゼクトスコープ装置には、非導電性溶液中で処置が行
なえるタイプと、導電性溶液中で処理が行なえるタイプ
の2つのタイプがある。
ゼクトスコープ装置を用いて、前立腺切除等の処置を行
う場合、狭い腔内を拡張する灌流液として絶縁性を有す
る透明な液体であるD−ソルビトール等を供給して腔を
拡張させ、レゼクトスコープのシースを腔内に挿入す
る。そして、このシース内に配置されているスコープで
病変部表面の観察を行いながらシースの先端部開口に配
置されている電極ユニットの処置電極に高周波電流を通
電する。高周波電流は、処置電極から体内組織を通り、
体外に配置された外部電極としての対極板に電流が流れ
る。術者は、操作部の操作で処置電極を進退操作して病
変部の処置を行う。
のレゼクトスコープ装置を用いて前立腺切除等の処置を
行う場合には、灌流液に導電性液体である生理食塩水等
を用いる。例えば、特開2000−201946号公報
に開示の技術では、導電性を有する液体が充満された体
腔内に挿入される細長で中空のシース先端部近傍内にリ
ターン電極を配置し、処置電極からの高周波電流をリタ
ーン電極を介して回収する。
溶液を用いるレゼクトスコープ装置では、処置電極すな
わち高周波電流を生体組織に伝達するアクティブ電極か
らの高周波電流をリターン電極を介して確実に回収する
ことが重要であり、処置電極とスコープを構成する導電
性部材との間の放電や短絡を確実に防止する必要があ
る。
組織に押し付けてアクティブ電極と生体組織との間の放
電により病変部の生体組織を焼灼し、アクティブ電極を
引き込んで生体組織をすり切って分離する際に、アクテ
ィブ電極がスコープを構成する導電性部材に接近し過ぎ
ると、導電性溶液の介在下では放電や短絡が発生する可
能性があり、焼灼性能が不足して効果的な処置ができな
いばかりでなく、スコープや電源装置の不具合や構成部
材の劣化を招く虞がある。
で、導電性溶液の存在下で進退操作されるアクティブ電
極とリターン電極以外の導電性部材との間の放電や短絡
を確実に防止し、焼灼性能を確保することのできるレゼ
クトスコープ装置を提供することを目的としている。
め、本発明のレゼクトスコープ装置は、高周波電流を発
生する高周波発生手段と、導電性溶液が充満された体腔
内に挿入される中空の導電性を有するシースと、高周波
電流を生体組織に伝達するアクティブ電極と、導電性溶
液に接触するように配置され、アクティ電極からの電流
を回収するリターン電極とを備え、アクティブ電極は、
シース又はシースと電気的に導通する導電性部材に放電
が起こらない距離内で進退自在に配置され、アクティブ
電極との距離が、リターン電極とアクティブ電極との距
離よりも小さくなるように非導電性部材が配置されてい
る。
を進退操作してアクティブ電極がシース又はシースと電
気的に導通する導電性部材に接近しても、アクティブ電
極との間に放電や短絡が発生することがなく、アクティ
ブ電極の焼灼性能を確保すると共に、有害な放電や短絡
による各部の劣化を防止して製品品質の向上に寄与する
ことができる。
施の形態を説明する。図1〜図8は本発明の実施の一形
態に係わり、図1はレゼクトスコープ装置を用いた電気
手術の様子を示す説明図、図2はレゼクトスコープの構
成を示す側面図、図3はレゼクトスコープの構成を説明
するための組立図、図4は電極ユニットの構成を示す斜
視図、図5は電極ユニットの先端部を示す拡大斜視図、
図6は高周波電源装置の構成を示すブロック図、図7は
処置電極とシース先端部との位置関係を示す説明図、図
8はスコープ先端部にリターン電極を配設した場合の処
置電極とシース先端部との位置関係を示す説明図であ
る。
気手術の様子を示し、図においては、レゼクトスコープ
1の先端部を経尿道的に患者3に挿入する経尿道的切除
術を示す。レゼクトスコープ装置は、レゼクトスコープ
1と、このレゼクトスコープ1の先端部に配設された後
述する電極ユニットの処置電極への高周波焼灼電流(以
下、アクティブ電流という)の供給と、帰還電流(以
下、リターン電流という)の回収を行うための高周波電
源装置2とを主として構成される。
給の制御は、高周波電源装置2に接続されたフットスイ
ッチ4のオン、オフによって行われる。フットスイッチ
4がオンされると、高周波電源装置2からの高周波電流
が、ケーブル5を介してレゼクトスコープ1の処置電極
へ供給される。そして、後述するように、リターン電流
はケーブル6を介して回収される。
は、膀胱等の体腔内へ灌流液として導電性を有する生理
食塩水が、生理食塩水パック7から滅菌チューブ8を通
して供給される。術者は、生理食塩水を体腔内に充満さ
せた後、レゼクトスコープ1を体腔内に挿入し、観察用
の内視鏡の画像を見ながら、切開、切除等を行う体組織
表面へ処置電極を移動し、フットスイッチ4のスイッチ
をオンさせて切開等を行う。
は、外套管である、貫通孔を有する中空のアウターシー
ス11と、このアウターシース11内に挿入され、貫通
孔を有する中空のインナーシース31と、このインナー
シース31の貫通孔内に配置されるスコープ12と、操
作部であるハンドル部13とを有し、インナーシース3
1の貫通孔内に、スコープ12と共に、後述する電極ユ
ニット14(図4参照)が配置される。
て体腔内に挿入される中空の挿入部21と、この挿入部
21の後端に設けられた手元本体部22とで構成され、
手元本体部22の側周部には、2つの流体管路22a,
22bが設けられている。具体的には、流体管路22a
は、処置部に灌流液として導電性を有する生理食塩水等
を送液するための、コック23と送液口金24とを有
し、流体管路22bは、生理食塩水等を排出するため
の、コック25と、排液口金26とを有している。送液
口金24には、送液のためのチューブが接続され、同様
に排液口金26には、排液のためのチューブが接続され
る。コック23,25を動かすことによって、送液及び
排液を制御することができる。
に、アウターシース11内に挿入される中空の挿入部3
2と、挿入部32の後端に設けられた手元本体部33
と、挿入部32の先端に設けられた、例えば硬質な樹脂
部材等の非導電性部材で形成される先端部材34とで構
成される。図3の点線27で示すように、インナーシー
ス31は、手元本体部22の後側の開口部から挿通さ
れ、挿入部21内に配置される。尚、アウターシース1
1を使用しないで、インナーシース31のみが取り付け
らた状態で使用される場合もある。
長でインナーシース31内に挿通されて配置される硬質
な挿入管41と、その挿入管41を挿通する案内管42
と、この案内管42の基端に配設された手元部43とで
構成され、手元部43の基端には、術者が目視観察を行
う接眼部44が設けられている。手元部43の側部に
は、観察部位に対して観察用の照明光を供給するライト
ガイド(図示せず)が接続されるライトガイド接続部4
5が設けられている。図3の点線36で示すように、ス
コープ12は、手元本体部33の後側の開口部から電極
ユニット14と共に挿通され、インナーシース31内に
配置される。
に挿通配置される電極ユニット14は、先端側に位置し
て硬質な金属部材である処置電極61と、スコープ12
の挿入軸方向に略平行な二股部分を有する金属管からな
る二股アーム部材62と、この二股アーム部材62の基
端部を先端部に配設した細長な金属パイプ63とで主に
構成されている。
1は、細長なワイヤ状の硬質な金属部材をループ形状に
形成した電極であり、ループ形状の電極両端部に一体的
に接続される導電ワイヤが電極を保持する保持部材とし
ての絶縁部材64で覆われて金属管からなる二股アーム
部材62内に挿通され、金属パイプ63内を通って金属
パイプ63の基端部で導電ワイヤが後述するスライダ4
6内の電極固定部(図示せず)に接続される。処置電極
61と二股アーム部材62は、アクティブ電極としての
電極ユニット14の先端において、フック形状をしてお
り、ループ形状の処置電極61を含む平面とスコープ1
2の挿入軸とは、予め決められた角度を有している。
電極61から二股アーム部材62の金属管先端部への放
電による絶縁破壊を確実に防止するため、二股アーム部
材62の金属管先端部から規定の距離D1以上離れて配
置されている。同時に、処置電極61の両端部を保持す
る絶縁部材64も、電極部に発生する熱による劣化を防
止するため、二股アーム部材62の金属管先端部から露
呈する部分が規定の長さD2以上となるように設定され
ている。
は、処置電極61がインナーシース31の先端部材34
の開口部35において、インナーシース31の挿入方向
に進退自在になるように、インナーシース31内に配置
される。処置電極61及び二股アーム部材62を先端側
に設けた金属パイプ63の基端部は、インナーシース3
1の挿入部32及び手元本体部33内を挿通して手元本
体部33の基端面から延出し、後述するスライダ46に
固定される。
手元本体部33に対して着脱自在に接続されるシース接
続部47と、このシース接続部47の後端面から後方に
突設してスコープ12の挿入管41が挿通される案内管
48と、この案内管48に摺動自在に保持される略パイ
プ形状のスライダ46とで主に形成されている。シース
接続部47には、レバー形状の指掛け部51が一体的に
固設され、また、スライダ46には、電極ユニット14
の後端部との電気的接続部になる電極固定部(図示せ
ず)と、高周波電源装置2から延出するケーブル5が着
脱自在に接続される高周波電源用コネクタ49と、術者
の親指を掛けるリング形状の親指掛けリング50とが設
けられている。
とは、ばね等の弾性部材(図示せず)によって、互いに
離れるように力が加えられた状態で連結されている。す
なわち、スライダ46は、弾性部材によって常に接眼部
44側へ付勢されている。従って、術者が、シース接続
部47の指掛け部51と、スライダ46に設けられてい
る親指掛けリング50とを手で把持しながら、指掛け部
51と親指掛けリング50の間の距離を縮めるように適
宜操作することにより、案内管48に対してスライダ4
6がスコープ12の先端方向に移動し、電極ユニット1
4の処置電極61がインナーシース31の先端部材34
に対して開口部35から先端方向に突出するように移動
する。
的な力を加えない状態では、処置電極61とインナーシ
ース31の先端部とは、スコープ12の挿入方向におい
て、予め規定された位置関係にある。すなわち、案内管
48の基端側は、スコープ12の手元部43に対して一
体的に固定可能となっており、スライダ46の案内管4
8からの抜け落ちが防止されると共に、処置電極61を
進退動させる際の引き込み位置が規制される。しかし、
図3の矢印aで示す方向に、すなわち指掛け部51と親
指掛けリング50とに力を加えて距離が縮まるように操
作すると、挿入管41は移動しないが、矢印bで示す方
向に処置電極61が、スコープ12の先端方向に突出す
るように移動する。
ネクタ49は、上述した電極固定部と例えばリード線等
によって電気的に接続されている。このため、高周波電
源装置2からのケーブル5を高周波電源用コネクタ49
に接続することにより、電極ユニット14の処置電極6
1と通電状態になって、病変部の処置を行える。尚、レ
ゼクトスコープ装置は、処置電極61に供給される電流
値とリターン電流の電流値との差を求めることによっ
て、漏れ電流を測定することができるようになってい
る。
うに、フットスイッチ4や操作パネル108からの信号
を受けて電力供給の制御を行う制御回路101と、制御
回路101に制御され直流電力を発生する電源回路10
2と、電源回路102からの直流電力をスイッチングし
て高周波電力を発生する高周波発生回路103と、制御
回路101に制御され高周波発生回路103が発生する
高周波電力の波形信号を高周波発生回路103に供給す
る波形回路104と、高周波発生回路103が発生した
高周波電力の高周波電圧を増幅して処置電極61用の端
子とリターン電流用の端子間に印加し高周波電流を処置
電極61に供給する出力トランス回路105と、出力ト
ランス回路105より出力される高周波電流を検出する
電流センサ106a,106bと、電流センサ106
a,106bにより検出された電流値をA/D変換する
センサ信号処理回路107とを備えている。
07からのデジタル化された電流データに基づいて電源
回路102及び波形回路104を制御し、処置電極61
と生体組織との間の放電電流による生体組織の切除・凝
固の際の電力を制御する。すなわち、処置電極61を導
電性溶液下で生体組織に接触させた状態で処置電極61
に高周波電流を通電すると、処置電極61及びリターン
電極(このリターン電極については後述する)間に高周
波電流が流れて処置電極61が発熱し、処置電極61の
外周面の導電性用溶液が気泡となって処置電極61を覆
い、処置電極61及びリターン電極間の電極間抵抗が上
昇して高抵抗となって略絶縁状態となる。それに伴い電
圧が上昇し処置電極61と生体組織との間で放電が生
じ、この放電による高周波電流によって生体組織が切除
・凝固されながら処置が行われることになる。
ウターシース11の挿入部21、手元本体部22、流体
管路22a及び送液口金24、流体管路22b及び排液
口金26は、共に金属等の導電性部材から形成され、イ
ンナーシース31の挿入部32及び手元本体部33は共
に金属等の導電性部材から形成されている。従って、ア
ウターシース11とインナーシース31とは電気的に導
通し、また、スコープ12の案内管42、シース接続部
47、案内管48、スライダ46、及び手元部43は、
共に金属等の導電性部材から形成され、案内管48は、
アウターシース11、インナーシース31或いはスコー
プ12と電気的に導通する。
は、体腔内に充満された生理食塩水等の導電性溶液の介
在下において、レゼクトスコープ1の先端部にリターン
電極を配置する従来と同様の構成が可能であることは勿
論のこと、アウターシース11又はアウターシース11
と電気的に導通する部位、例えば、以下の(1)〜
(5)に例示する部位を、リターン電極として使用する
ことができる。
45 (4)ハンドル部13 (5)送液口金24或いは排液口金26 (1)〜(5)の部位をリターン電極としてする場合、
レゼクトスコープ1においては、図2に破線で示す位置
に、高周波電源装置2から延出されるリターン電流用の
ケーブル6を接続するためのコネクタ71,72,7
3,74,75,76,77の何れかを設ける。アクテ
ィブ電極からの電流は、導電性溶液を介して、アウター
シース11及びアウターシース11と電気的に導通する
導電性部材に流れ、コネクタを介してリターン電流を回
収することができる。尚、アウターシース11又はアウ
ターシースと導通する導電性部材からリターン電流を回
収する場合、体組織がアウターシース11に触れていて
も、インピーダンスの違いからリターン電流は導電性部
材を通して回収される。
置電極61の引き込み位置は、図7に示すようにな位置
関係に規制されており、処置電極61からリターン電極
を形成するアウターシース11又はアウターシース11
と電気的に導通する導電性部材との間の放電を確実に防
止する。
アウターシース11よりインナーシース31の先端部が
処置電極61側に突出しているため、処置電極61が引
き込まれたときのインナーシース31先端部との間の最
小距離D3が規定されており、この距離D3よりも小さ
い距離D4に、先端部材34が配置されることで、確実
に処置電極61とインナーシース31との間の放電を防
止する。距離D4は、処置電極61と生体組織との間の
放電により生体組織を焼灼し、処置電極61を引き込ん
で先端部材34で生体組織をすり切って分離可能とする
最小限の距離である。
端部材34の内部上面に、別途、リターン電極80を配
置し、リード線81等を介してリターン電流用のコネク
タに接続する場合においても同様である。すなわち、処
置電極61が引き込まれたとき、処置電極61とインナ
ーシース31先端部との間の最小距離D5が、確実に処
置電極61とインナーシース31との間の放電を防止す
ることのできる距離に規制され、且つ、先端部材34と
処置電極61との間の距離D4が、リターン電極80と
処置電極61との間の距離D6よりも小さくなるように
設定される。この場合、アウターシース11又はアウタ
ーシース11と電気的に導通する導電性部材によってリ
ターン電極を形成する図7の例に対し、リターン電極8
0からのリターン電流の経路を、アウターシース11及
びアウターシース11と電気的に導通する導電性部材か
ら絶縁するという条件下で、D5≦D3とすることが可
能である。
極61とインナーシース31との間に、非導電性部材で
ある先端部材34を絶縁部として介在させることで放電
を防止するのではなく、先端部材34を介在させなくて
も、導電性溶液中でインナーシース31と処置電極61
との間の放電を防止することのできる絶縁距離である。
図7,8においては、この絶縁距離を模式的に示してい
る。このことは、図5において先に説明した、処置電極
61と二股アーム部材62の金属管先端部との間の距離
D1についても同様である。
31先端部との間の漏れ電流を完全に0にすることは困
難であるが、周辺の導電性溶液を気泡化して放電路を形
成するような電流は、上述の距離を確保することにより
確実に阻止できる。これらの絶縁距離は、必要な絶縁強
度、引加される電圧や想定される過電圧の大きさ、各部
の電気的物性、導電性溶液の性質や温度等の各種条件
や、関連部位の形状的な寸法を考慮し、放電防止に必要
な空間距離及び沿面距離をシミュレーション計算や実験
等により求めて設定される。
リターン電極80をリード線81等を介してリターン電
流用のコネクタに接続し、リターン電流の経路をアウタ
ーシース11及びアウターシース11と電気的に導通す
る導電性部材から絶縁しても良いが、別途設けたリター
ン電極80をアウターシース11及びアウターシース1
1と電気的に導通する導電性部材の何れかに電気的に接
続し、上述のコネクタ71〜77の何れかを使用するこ
とも可能である。
よる電気手術においては、前述したように、レゼクトス
コープ1の挿入部21を尿道より挿入し、インナーシー
ス31内に配置されているスコープ12の接眼部44を
通して尿道内を観察しながら、病変部近傍に先端部材3
4の開口部35を配置する。
食塩水を腔内に充満させた後、処置電極61への通電を
開始し、接眼部44を通して病変部と処置電極61との
位置関係を観察しながらハンドル部13を適宜操作し、
処置電極61を病変部近傍の体組織に押し付け、親指掛
けリング50を手元側に移動させるように適宜操作する
ことにより、処置電極61と生体組織との間の放電によ
り病変部の生体組織を焼灼し、処置電極61を引き込ん
で先端部材34で生体組織をすり切って分離すること
で、切除を行う。
4を構成する処置電極61が二股アーム部材62の金属
管先端部から規定距離D1以上突出した位置に配置され
ており、また、処置電極61の両端部を保持する絶縁部
材64も二股アーム部材62の金属管先端部からの露呈
部分が規定長D2以上の長さが確保されているため、、
二股アーム部材62の金属管先端部との間の放電による
絶縁破壊を確実に防止すると共に絶縁部材64の劣化を
防止し、焼灼性能を確保することができる。
スコープ先端の導電性部材と最も接近した状態において
も、処置電極61とアウターシース11及びアウターシ
ース11と電気的に導通する導電性部材との間に放電や
短絡が発生することがなく、処置電極61の焼灼性能を
確保し、処置部に接触した処置電極61からリターン電
極に効率良く電流を回収して的確に処置を行うことがで
きる。このことは、狭い腔内を導電性溶液を満たして拡
張したにも拘わらず、処置をスムーズかつ効率的に行え
ることにつながり、術者及び手術関係者、患者への負担
を大幅に軽減することができる。
流を生態組織に伝達するアクティブ電極とレゼクトスコ
ープを構成する導電性部材との間の有害な放電や短絡を
確実に防止してアクティブ電極の焼灼性能を確保すると
共に、有害な放電や短絡によるレゼクトスコープの各部
の劣化を防止して製品品質の向上に寄与することができ
る。
されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲にお
いて、種々の変更、改変等が可能である。
電性溶液の存在下で進退操作されるアクティブ電極とリ
ターン電極以外の導電性部材との間の放電や短絡を確実
に防止してアクティブ電極の焼灼性能を確保すると共
に、有害な放電や短絡による各部の劣化を防止して製品
品質の向上に寄与することができる。
を示す説明図
図
明図
の処置電極とシース先端部との位置関係を示す説明図
Claims (4)
- 【請求項1】 高周波電流を発生する高周波発生手段
と、 導電性溶液が充満された体腔内に挿入される中空の導電
性を有するシースと、前記高周波電流を生体組織に伝達
するアクティブ電極と、 前記導電性溶液に接触するように配置され、前記アクテ
ィ電極からの電流を回収するリターン電極とを備えるレ
ゼクトスコープ装置において、 前記アクティブ電極は、前記シース又は前記シースと電
気的に導通する導電性部材に放電が起こらない距離内で
進退自在に配置され、 前記アクティブ電極との距離が、前記リターン電極と前
記アクティブ電極との距離よりも小さくなるように非導
電性部材が配置されていることを特徴とするレゼクトス
コープ装置。 - 【請求項2】 前記シース又は前記シースと電気的に導
通する導電性部材により前記リターン電極を形成し、 前記非導電性部材は、前記シース先端に取付けられてい
ることを特徴とする請求項1記載のレゼクトスコープ装
置。 - 【請求項3】 前記非導電性部材が前記シース先端に取
付けられており、 前記非導電性部材に前記リターン電極が配設されている
ことを特徴とする請求項1記載のレゼクトスコープ装
置。 - 【請求項4】 前記非導電性部材は、前記アクティブ電
極を保持する保持部材であることを特徴とする請求項1
記載のレゼクトスコープ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002112394A JP3791911B2 (ja) | 2002-04-15 | 2002-04-15 | レゼクトスコープ装置 |
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