JP2003303231A - ネットワークを利用した使用済み自動車のリサイクルシステム - Google Patents

ネットワークを利用した使用済み自動車のリサイクルシステム

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JP2003303231A
JP2003303231A JP2002106752A JP2002106752A JP2003303231A JP 2003303231 A JP2003303231 A JP 2003303231A JP 2002106752 A JP2002106752 A JP 2002106752A JP 2002106752 A JP2002106752 A JP 2002106752A JP 2003303231 A JP2003303231 A JP 2003303231A
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Shunichi Kamezaki
俊一 亀崎
Kazumasa Wakimoto
一政 脇元
Hideaki Mizukami
秀昭 水上
Katsuhiro Iwasaki
克博 岩崎
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Original Assignee
JFE Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全国に散在する使用済み自動車のリサイクル
を円滑に行うための技術を提供する。 【解決手段】 ネットワーク72を介して相互に交信が
可能なセンタサーバ73と、引取者端末75と、高度解
体事業者端末76と、従来解体事業者端末77と、シュ
レッダ事業者端末78と、を含み、センタサーバ73
は、引取者の使用済み自動車の引取に関する情報、高度
解体事業者の高度解体に関する情報、従来解体事業者の
従来解体に関する情報、及びシュレッダ事業者のシュレ
ッダ処理に関する情報を書き換え可能な状態で記憶する
データベース81、および要求条件にあった引取者、高
度解体事業者、従来解体事業者、シュレッダ事業者をデ
ータベース81から検索して、その検索結果を要求端末
に送信すると共に該検索された引取者、高度解体事業
者、従来解体事業者、シュレッダ事業者の各端末に要求
情報を送信する手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はネットワークを利
用した使用済み自動車のリサイクルシステム、そのシス
テムを構築するための一要素であるサーバ、ならびにサ
ーバを制御するためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】図26は、従来の使用済み自動車のリサ
イクルの流れの一例を示すフローチャートである。従来
の自動車のリサイクルにおいては、まず自動車ユーザか
らディーラー等の引き取り業者に使用済み自動車が搬入
される。搬入された使用済み自動車は解体業者に引き取
られ、ここでタイヤ、バッテリー等の有用部品が取り外
される。この有用部品は部品としてリサイクルされる。
有用部品が取り外された車体はシュレッダ業者に搬入さ
れプレスされた後シュレッダによって破砕される。破砕
後は磁選処理(磁力選別機)によって、鉄と非鉄に選別
される。そして、鉄はリサイクル物として抽出される。
その後、非鉄は、非鉄金属磁選処理によって、非鉄金属
とシュレッダダストに選別される。そして、非鉄金属は
リサイクル物として抽出され、シュレッダダストは埋め
立て処分されるか廃棄物焼却炉にて燃焼・溶融処理され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
使用済み自動車のリサイクルシステムには次のような問
題がある。上述のようにシュレッダー処理時にプラスチ
ック、ゴム、鉄、アルミニウム、銅等々が混在したシュ
レッダーダストが発生する。約1トンの使用済み自動車
1台のシュレッダー処理で約200kgのシュレッダー
ダストが発生し、日本で年間およそ80万トンのシュレ
ッダーダストが使用済み自動車から発生している。この
シュレッダーダストは、上述のように、埋め立て処分さ
れるか廃棄物焼却炉にて燃焼・溶融処理される。
【0004】しかしながら、埋め立て処分は処分地が限
られることから、高額の処分費用が必要となっている。
また、金属市場の価格低迷・シュレッダダストの処理費
高騰などの影響で逆有償化が進んでいる。つまり、通常
であればシュレッダー業者が解体業者から解体済みの車
を有償で譲り受け、鉄鋼メーカ等へ金属を有償譲渡し、
さらにシュレッダダストを埋め立て業者に逆有償で引き
取ってもらうのである。ところが、金属市場が低迷化
し、さらに埋め立て費用が高騰していることから、シュ
レッダ業者がお金をもらって解体業者からガラを引き取
るという状態が発生しているのである。かかる状態が発
生すると、リサイクルの流れがスムーズに行かなくなっ
てしまうという問題がある。また、焼却炉による燃焼処
理では、シュレッダーダスト中の灰分及び金属分が残留
し、この処分をどうするかという問題もある。
【0005】このようなことから、使用済み自動車(以
下「廃車」とも記す)をシュレッダー処理せず、使用済
み自動車のプレス屑(以下「廃車プレス屑」と呼ぶ)を
転炉に代表される製鋼溶解炉で直接溶解する方法が、本
出願人の先願にかかる特願2001−084357で提
案されている。この方法によれば、シュレッダーダスト
は発生せず、又、プラスチックやゴム等は溶解時の熱源
にもなり、効率良く廃車プレス屑を溶解することができ
る。
【0006】このようなシュレッダ処理をせずに廃車プ
レス屑を溶解できるとしても、これには以下のような課
題が残されていた。まず、シュレッダ処理をせずに廃車
プレス屑を溶解できるような製鋼溶解炉の設備はその数
が少数であり、全ての廃車プレス屑をシュレッダ処理を
せずに溶解することはできない。したがって、当面はシ
ュレッダ処理をするものと、しないものとを共存させる
必要があるが、その場合には廃車プレス屑を溶解できる
ような製鋼溶解炉の設備との関係で、シュレッダ処理を
しないものの流通を管理する必要がある。また、シュレ
ッダ処理をせずに溶解する場合には、プレスの前段階で
銅等の非鉄金属を取り除いておく必要がある。シュレッ
ダ処理する場合には、シュレッダ処理によって破砕され
たものから磁選機で銅等を除くことができるが、シュレ
ッダ処理をしない場合には磁選機による銅等の分離がで
きないからである。また、車種によって銅の使用量が多
いものとそうでないものがあり、効率的な解体を行うに
は、どの車種が銅の使用量が多いか、あるいは銅の取り
外しが容易かといったことを把握しておく必要がある。
【0007】このように、シュレッダ処理をせずに廃車
プレス屑を溶解できるような製鋼溶解炉を用いて、使用
済み自動車のリサイクルシステムの再構築をするとして
も、その活用を効率的に行うには、車種を含めた使用済
み自動車の情報、及び解体事業者等の処理事業者の処理
状況等の情報管理をする必要がある。
【0008】この発明はかかる課題を解決するためにな
されたものであり、全国に散在する使用済み自動車のリ
サイクルを円滑に行うための技術を提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る使用済み
自動車のリサイクルシステムは、ネットワークを介して
相互に交信が可能なセンタサーバと、引取者端末と、高
度解体事業者端末と、従来解体事業者端末と、シュレッ
ダ事業者端末と、を含み、上記センタサーバは、引取者
の使用済み自動車の引取に関する情報、高度解体事業者
の高度解体に関する情報、従来解体事業者の従来解体に
関する情報、及びシュレッダ事業者のシュレッダ処理に
関する情報を書き換え可能な状態で記憶するデータベー
ス、および要求条件にあった引取者、高度解体事業者、
従来解体事業者、シュレッダ事業者を前記データベース
から検索して、その検索結果を要求端末に送信すると共
に該検索された引取者、高度解体事業者、従来解体事業
者、シュレッダ事業者の各端末に要求情報を送信する手
段を備え、前記引取者端末は、廃使用済み自動車の引取
に関する情報(要求情報を含む)を前記センタサーバに
送信すると共に、前記センタサーバからの指示情報を受
信する手段を備え、前記高度解体事業者端末は、高度解
体に関する情報(要求情報を含む)を前記センタサーバ
に送信すると共に、前記センタサーバからの指示情報を
受信する手段を備え、前記従来解体事業者端末は、従来
解体に関する情報(要求情報を含む)を前記センタサー
バに送信すると共に、前記センタサーバからの指示情報
を受信する手段を備え、前記シュレッダ事業者端末は、
シュレッダ処理に関する情報(要求情報を含む)を前記
センタサーバに送信すると共に、前記センタサーバから
の指示情報を受信する手段を備えているものである。
【0010】サーバとはサーバ・コンピュータを意味す
る。端末はブラウザを搭載したパーソナル・コンピュー
タにより実現できる。引取者とは、例えば新車の販売を
行うディーラのように新車の販売に際して使用済み自動
者を引き取る者である。高度解体事業者とは、解体事業
者であるが、従来の有用部品と取り外しに加えて銅等の
非鉄をできるだけ取り外す者をいう。従来解体事業者と
は、一般的な解体事業者でありタイヤ等の有用部品の取
り外しを行うのみで高度解体事業者のように銅等の高度
な回収は行わない者である。シュレッダ事業者とは、従
来解体事業者によって有用部品が取り外された使用済み
自動車をプレスしてシュレッダ処理する者である。
【0011】使用済み自動車の引取に関する情報とは、
例えは、引取者名、引取者住所、使用済み自動車発生
日、使用済み自動車メーカ名、車種、年式、オプション
内容、使用済み自動車発生量(台数)等である。高度解
体事業者の高度解体に関する情報とは、例えば、高度解
体事業者名、高度解体事業者住所、登録日、搬入場所、
処理能力、解体車出荷可能数量(台数)、使用済み自動
車受入可能数量(台数)等である。従来解体に関する情
報とは、例えば、従来解体事業者名、従来解体事業者住
所、登録日、搬入場所、処理能力、解体車出荷可能数量
(台数)、使用済み自動車受入可能数量(台数)等であ
る。シュレッダ処理に関する情報とは、シュレッダ事業
者名、シュレッダ事業者住所、登録日、搬入場所、処理
能力、鉄屑出荷可能量(重量)、解体車受入可能数量
(台数)等である。
【0012】請求項2に係るセンタサーバは、引取に関
する情報を受信したときに、該引取に関する情報に基づ
いて使用済み自動車が高度解体向きかどうかを判断し、
高度解体向きの場合には高度解体事業者を検索対象と
し、高度解体向きでない場合には従来解体事業者を検索
対象とすることを特徴とするものである。高度解体向き
かどうかの判断は、例えば引取に関する情報に含まれる
車種、年式に基づき、予め設定した基準により判断す
る。
【0013】請求項3に係るセンタサーバは、引取者の
使用済み自動車の引取に関する情報、高度解体事業者の
高度解体に関する情報、従来解体事業者の従来解体に関
する情報、及びシュレッダ事業者のシュレッダ処理に関
する情報を書き換え可能な状態で記憶するデータベー
ス、および要求条件にあった引取者、高度解体事業者、
従来解体事業者、シュレッダ事業者を前記データベース
から検索して、その検索結果を要求端末に送信すると共
に該検索された引取者、高度解体事業者、従来解体事業
者、シュレッダ事業者の端末に要求情報を送信する手段
を備えたものである。
【0014】請求項4に係るセンタサーバは、使用済み
自動車の引取に関する要求条件を受信したときに、該要
求条件に基づいて使用済み自動車が高度解体向きかどう
かを判断し、高度解体向きの場合には高度解体事業者を
検索対象とし、高度解体向きでない場合には従来解体事
業者を検索対象とするものである。
【0015】請求項5に係るプログラムは、ネットワー
クを介して引取者端末からアクセスがあったときに、使
用済み自動車に関する情報登録のための情報登録メニュ
ーを含むメニュー選択画面を前記引取者端末に送信し、
前記引取者端末から前記情報登録メニューを選択する選
択情報を受信したときに前記情報登録するための登録画
面を前記引取者端末に送信し、前記引取者端末において
表示された登録画面に入力された登録情報を受信したと
きに登録情報をデータベースに格納すると共に解体事業
者に関するデータベースを検索して、前記登録情報に含
まれる検索条件に合致する解体事業者名及び該解体事業
者に関する必要な情報を取得して、取得した解体事業者
名及び該解体事業者に関する必要な情報の一覧を引取者
端末に送信し、前記引取者端末において表示された一覧
表の中から解体事業者を選択する選択情報を受信する
と、当該解体事業者に受入確認画面を送信するようにコ
ンピュータを制御するものである。
【0016】請求項6に係るプログラムは、ネットワー
クを介して解体事業者端末からアクセスがあったとき
に、使用済み自動車の解体情報登録のための解体情報登
録メニューを含むメニュー選択画面を解体事業者端末に
送信し、前記解体事業者端末から前記解体情報登録メニ
ューを選択する選択情報を受信したときに使用済み自動
車の解体に関する情報を登録するための登録画面を前記
解体事業者端末に送信し、前記解体事業者端末において
表示された登録画面に入力された登録情報を受信したと
きに登録情報をデータベースに格納して、登録情報受信
を確認するための確認画面を前記解体事業者端末に送信
するようにコンピュータを制御するものである。
【0017】請求項7に係るプログラムは、ネットワー
クを介して鉄鋼メーカ端末からアクセスがあったとき
に、解体車・鉄屑の受入要求に関する解体車・鉄屑受入
要求メニューを含むメニュー選択画面を前記鉄鋼メーカ
端末に送信し、前記鉄鋼メーカ端末から前記解体車・鉄
屑受入要求メニューを選択する選択情報を受信したとき
に解体車・鉄屑受入要求に関する情報を登録するための
登録画面を前記鉄鋼メーカ端末に送信し、前記鉄鋼メー
カ端末において表示された登録画面に入力された要求情
報を受信したときに解体事業者及び鉄屑製造者のデータ
ベースを検索して、前記要求情報に含まれる検索条件に
合致する解体事業者名、鉄屑製造者名及びこれらの者に
関する必要な情報を取得して、取得した解体事業者名、
鉄屑製造者名及びこれらの者に関する必要な情報の一覧
を鉄鋼メーカ端末に送信し、前記鉄鋼メーカ端末におい
て表示された一覧表の中から解体事業者、鉄屑製造者を
選択する選択情報を受信すると、当該解体事業者、鉄屑
製造者に受入確認画面を送信するようにコンピュータを
制御するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本実施の形態のネットワー
クを利用した使用済み自動車のリサイクルシステムの全
体構成を示す図である。図1の実線は物(使用済み自動
車)の流れを示し、破線は情報の流れを示している。
【0019】本実施の形態のリサイクルシステムは、図
1に示すように、自動車ユーザ51がディーラ等の引取
者53に使用済み自動車を搬入し、引取者53が使用済
み自動車を解体業者に搬入する。解体業者には2種類が
あり、従来解体事業者55と高度解体事業者56であ
る。従来解体事業者55はタイヤ等の有用部品の取り外
しを行うのみで銅等の非鉄の回収はあまり行わないもの
である。他方、高度解体事業者56は従来の有用部品と
取り外しに加えて銅等の非鉄をできるだけ取り外すもの
(以下「高度解体」という)である。従来解体事業者5
5で有用部品が取り外されたものは、シュレッダ事業者
57に搬入され、ここで従来と同様にシュレッダにかけ
られ非鉄が除かれた鉄屑が鉄鋼メーカに搬入される。他
方、高度解体事業者56で高度解体したものは、シュレ
ッダ処理をせずに廃車プレス屑を溶解できるような製鋼
溶解炉を有する鉄鋼メーカ59に直接搬入される。
【0020】このように、本実施の形態では、引取者5
1が搬入する解体業者を2種類設けて、2種類の流通経
路を設けている。つまり、自動車ユーザ51、取引者5
3、高度解体事業者55、鉄鋼メーカ59という流れ
と、自動車ユーザ51、取引者53、従来解体事業者5
6、シュレッダ事業者57、鉄鋼メーカ59という流れ
である。このように2つのリサイクルの流れを作ること
で、リサイクル効率を向上しようとするものである。
【0021】情報関係のシステムの具体的構成を説明す
る前に、まず本システムを利用する事業者について詳細
に説明する。本システムを利用する事業者としては、上
述したように使用済み自動車の引取者51、高度解体事
業者55、従来解体事業者56、シュレッダ事業者5
7、鉄鋼メーカ59、及び自動車メーカ61である。引
取者51とは、例えば新車の販売を行うディーラのよう
に新車の販売に際して使用済み自動者を引き取る者であ
る。あるいは、自動車の修理工場などがある。
【0022】高度解体事業者55とは、前述したよう
に、解体事業者であるが、従来の有用部品と取り外しに
加えて銅等の非鉄をできるだけ取り外す者をいう。自動
車には導電材料として多量の銅製部材が配置されてお
り、この銅製部材が溶解後の溶湯の銅濃度を上昇させる
主原因であるので、使用済み自動車から予め銅製部材を
取り除くことで溶湯の銅濃度を低く抑えることができる
のである。その際、自動車を構成する銅製部材の内の8
0mass%以上を予め取り除くことで、生成される溶湯の
銅濃度を0.35mass%以下に抑えることができ、銅濃
度規格が0.35mass%程度以下の鉄鋼製品の鉄源とし
て使用することができる。
【0023】従来解体事業者56とは、タイヤ等の有用
部品の取り外しを行うのみで銅等の非鉄の回収はあまり
行わないものである。シュレッダ事業者57とは、従来
解体事業者56によって有用部品が取り外された使用済
み自動車をプレスしてシュレッダ処理するものである。
鉄鋼メーカ59は製鋼溶解炉を有する鉄鋼事業者であ
り、シュレッダ処理をせずに廃車プレス屑を溶解できる
ような製鋼溶解炉を有する事業者である。
【0024】ここで、鉄鋼メーカ59における製鋼溶解
炉及びその溶解方法について図2及び図3に基づいて説
明する。図2は、本実施の形態で用いるアーク溶解設備
の縦断面概略図、図3は、図2に示すアーク溶解設備の
概略平面図である。
【0025】図2及び図3において、内部を耐火物で構
築され、底部に炉底電極6を備えた溶解室2の上部に
は、シャフト型の予熱室3と水冷構造の炉壁4とが配置
され、炉壁4の上部開口部は開閉自在な水冷構造の炉蓋
5で覆われている。この炉蓋5を貫通して、溶解室2内
へ上下移動可能な黒鉛製の上部電極7が設けられてい
る。炉底電極6と上部電極7とは直流電源(図示せず)
に連結し、炉底電極6と上部電極7との間で、加熱源と
なるアーク19を発生させる。
【0026】予熱室3の上方には、シュレッダ処理を施
さずに得られた廃車プレス屑を溶解原料16として供給
するための底開き型の供給用バケット15が走行台車2
4に吊り下げられて設けられており、この供給用バケッ
ト15により、予熱室3の上部に設けられた開閉蓋20
及び開閉蓋20aを開閉させて、廃車プレス屑が溶解原
料16として予熱室3内に装入される。溶解原料16の
装入の際に、開閉蓋20及び開閉蓋20aを交互に開閉
させること、即ち、どちらか一方の開閉蓋20、20a
を閉鎖しておくことで、溶解室2で発生する排ガスの漏
洩を防止することができる。
【0027】予熱室3の上部には集塵機(図示せず)に
連結するダクト21が設けられており、溶解室2で発生
する高温の排ガスは、予熱室3及びダクト21を経由し
て排出される。その際、予熱室3を通過する排ガスによ
り、予熱室3内に装入された溶解原料16は予熱され
る。
【0028】予熱室3の下部にはプッシャー12が設置
されている。プッシャー12は予熱室3内を出入りし、
予熱室3内に充填される溶解原料16を溶解室2内に押
し込んで供給する。プッシャー12の予熱室3内への出
入りを頻繁に行えば、多量の溶解原料16が溶解室2へ
供給され、又、プッシャー12を停止すれば、溶解原料
16は溶解室2内で溶解される溶解原料16の量に見合
って、溶解室2内に自由落下し、溶解室2へ装入され
る。
【0029】炉蓋5を貫通して、溶解室2内を上下移動
可能な酸素吹き込みランス8と炭材吹き込みランス9と
が設けられ、酸素吹き込みランス8からは酸素が溶解室
2内に吹き込まれ、そして、炭材吹き込みランス9から
は空気や窒素等を搬送用ガスとしてコークス、チャー、
石炭、木炭、黒鉛等の等の炭材が溶解室2内に吹き込ま
れる。
【0030】溶解室2の予熱室3が直結されている側と
は異なる部分に設けられた突出部2aには、その底部
に、扉22で出口側を押さえ付けられて内部に詰め砂又
はマッド剤が充填された出湯口13と、その側壁に、扉
23で出口側を押さえ付けられて内部に詰め砂又はマッ
ド剤が充填された出滓口14とが設けられている。そし
て、出湯口13の鉛直上方に対応する部位の炉蓋5に
は、バーナー10が取り付けられている。バーナー10
は、重油、灯油、微粉炭、プロパンガス、天然ガス等の
化石燃料を、空気又は酸素若しくは酸素富化空気により
溶解室2内で燃焼させる。尚、溶解室2は傾動装置(図
示せず)により出湯口13側に傾動するようになってい
る。このようにして直流式アーク溶解設備1が構成され
ている。
【0031】このような構成の直流式アーク溶解設備1
において使用済み自動車から得られた廃車プレス屑を溶
解原料16としてリサイクル処理するに際しては、先
ず、溶解室2を水平状態とし、供給用バケット15から
予熱室3内に溶解原料16を装入する。予熱室3内に装
入された溶解原料16は、溶解室2内にも装入され、や
がて予熱室3内を充填する。なお、溶解室2内へ溶解原
料16を均一に装入するために、炉蓋5を開けて予熱室
3と反対側の溶解室2内に溶解原料16を装入しても良
い。又、前述したように、通常の鉄スクラップや冷銑及
び直接還元鉄等の他の冷鉄源を同時に予熱室3や溶解室
2へ溶解原料16として装入しても良い。
【0032】次いで、炉底電極6と上部電極7との間に
直流電流を給電しつつ上部電極7を昇降させ、炉底電極
6と上部電極7との間、又は、装入された溶解原料16
と上部電極7との間でアーク19を発生させる。そし
て、発生するアーク熱により溶解原料16を溶解して溶
湯17を生成させる。溶湯17の生成に伴い、生石灰、
蛍石等のフラックスを溶解室2内に装入して溶融スラグ
18を溶湯17上に形成させ、溶湯17の酸化を防止す
ると共に溶湯17の保温を図る。溶融スラグ18の量が
多すぎる場合には、溶解中でも出滓口14から排滓する
ことができる。
【0033】溶湯17の生成に伴って溶解室2内の溶解
原料16は減少するので、溶解室2内に溶湯17が生成
する頃からプッシャー12の運転を開始する。プッシャ
ー12は数分間隔、例えば3分間に1回、予熱室3内を
10秒程度で往復するように運転すれば良い。プッシャ
ー12により予熱室3内に充填する溶解原料16は強制
的に押し込まれ、溶湯17側に供給される。
【0034】また、予熱室3内の溶解原料16は、溶湯
17の生成に伴って減少するので、この減少分を補うた
めに供給用バケット15から予熱室3へ溶解原料16を
装入する。この溶解原料16の予熱室3内への装入は、
溶解原料16が予熱室3と溶解室2とに連続して存在す
る状態を保つように、連続的又は断続的に行う。
【0035】溶湯17の生成する頃から、酸素吹き込み
ランス8から酸素を、又、炭材吹き込みランス9から炭
材を、溶解室2内の溶湯17又は溶融スラグ18中に吹
き込むことが好ましい。吹き込まれて溶湯17中に溶解
した炭材又は溶融スラグ18中に懸濁した炭材は、吹き
込まれる酸素と反応して燃焼熱を発生し、補助熱源とし
て作用して電力使用量を節約する。同時に、反応生成物
のCOガスが溶融スラグ18をフォーミングさせ、アー
ク19が溶融スラグ18に包まれた、所謂スラグフォー
ミング操業となるので、アーク19の着熱効率が上昇す
る。
【0036】また、酸素及び炭材の吹き込みに伴い、大
量に発生する高温のCOガスと、このCOガスが燃焼し
て生成するCO2 ガスは、予熱室3を通りダクト21を
経由して排出される。この排ガスによって予熱室3内の
溶解原料16は効率良く予熱される。この炭材の吹き込
み量は、酸素吹き込み量に対応して決める。即ち、少な
くとも吹き込まれる酸素の化学当量に等しい程度の炭材
を吹き込むこととする。炭材吹き込み量が酸素吹き込み
量に比べて化学当量的に少ないと、溶湯17が過剰に酸
化するので好ましくない。
【0037】溶解原料16の溶解が進行して所定量、例
えば1ヒート分の溶湯17が溶解室2内に溜まったな
ら、溶解室2を出湯口13側に傾動させつつ、出湯口1
3を塞いでいた扉22を開き、出湯口13から1ヒート
分の溶湯17を溶湯保持容器(図示せず)へ出湯する。
出湯に際しては、溶湯17の凝固による出湯口13の閉
塞を防止するために、バーナー10で溶湯17を加熱し
ても良い。なお、所定量の溶湯量とは、例えば1ヒート
分の溶湯量や、出湯後に溶解室2内に溶湯17を残留さ
せる場合には、1ヒート分の溶湯量と溶解室2内の残留
溶湯量とを合わせた量であり、操業状況により適宜決定
される溶湯量である。
【0038】溶湯17を高炉溶銑と混合して転炉で精錬
する場合には、溶湯17の炭素濃度は高いほど次工程の
転炉精錬が容易となるので、溶湯17の炭素濃度を高め
て、溶湯17を溶銑として出湯することが好ましい。溶
湯17の炭素濃度は、炭材吹き込みランス9からの炭材
吹き込み量を制御することにより任意の値に調整するこ
とができる。又、この場合には、出湯前、必要に応じて
炭素濃度の調整を行っても良い。
【0039】そして、出湯後、高炉溶銑と混合して転炉
で精錬し、所定の成分の溶鋼に溶製し、その後、連続鋳
造機等により鋳造する。この場合、転炉精錬後の溶鋼成
分が鉄鋼製品の銅濃度の規格に適合するように溶湯17
の配合量を調整する。転炉で精錬する際に、溶湯17の
まま転炉に装入しても、又、溶湯17を一旦凝固させて
から転炉に装入しても、どちらでも良い。また、溶湯1
7のまま装入する場合に、高炉溶銑と混合してから転炉
に装入しても、個別に装入して転炉内で混合しても、ど
ちらでも良い。
【0040】なお、高度解体により使用済み自動車中の
銅製部材が取り除かれた場合には、生成する溶湯17中
の銅濃度は低くなり、高炉溶銑との混合が不要になるこ
とがある。このように溶湯17を高炉溶銑と混合する必
要がない場合には、溶湯17の炭素濃度等の化学成分を
出湯前に目的とする鉄鋼製品の規格範囲に調整するか、
又は、出湯後に取鍋精錬炉等で精錬することが可能であ
れば規格範囲近傍に調整して出湯し、取鍋精錬炉等で鉄
鋼製品の規格範囲に調整して連続鋳造機等により鋳造す
る。
【0041】溶湯17を出湯し、更に必要に応じて溶融
スラグ18を排滓した後、溶解室2を水平に戻し、出湯
口13及び出滓口14内に詰め砂又はマッド材を充填し
た後、次回ヒートの溶解を開始する。
【0042】出湯時、予熱室3及び溶解室2内に未溶解
の溶解原料16が連続して存在する状態を保つようにし
ても良く、又、予熱室3及び溶解室2内の溶解原料16
を全て溶解してから出湯しても良い。予熱室3及び溶解
室2内に溶解原料16を残留させた場合には、2ヒート
目以降に溶解する溶解原料16を全て予熱することが可
能となり、電力使用量を削減することができ、一方、溶
解原料16を出湯毎に全て溶解する場合には、出湯時の
溶湯17の温度を任意に調整することができるので、溶
湯温度低下に起因する出湯時のトラブル(出湯口13の
閉塞等)を防止することができる。
【0043】出湯時に、予熱室3及び溶解室2内に未溶
解の溶解原料16が連続して存在する状態を保つように
した場合には、溶湯17中に溶解原料16が埋没して共
存しているので、溶湯温度は凝固温度近傍になり、十分
な過熱度を得ることが困難である。そこで、出湯時の溶
湯温度を上昇させる場合には、所定量、例えば1ヒート
分の溶湯17が溶解室2内に溜まったら、プッシャー1
2の運転を停止し、溶解原料16の溶解室2への供給を
減少させた状態で、アーク加熱又はアーク加熱とバーナ
ー10との併用により加熱する、又は、プッシャー12
の停止後に溶解室2を出湯口13側に傾動した状態で、
アーク加熱又はアーク加熱とバーナー10との併用によ
り加熱することが好ましい。このようにすることで、溶
湯17中に埋没する溶解原料16が減少し、溶湯17と
溶解原料16との接触面積が低減し、溶湯17の温度上
昇に寄与する加熱エネルギー分が増加するので、大きな
過熱度を持った溶湯17を得ることができる。
【0044】このようにして廃車プレス屑を溶解原料1
6として溶解することで、使用済み自動車をシュレッダ
ー処理することなしに溶解すること、即ち、シュレッダ
ーダストを発生させずに使用済み自動車を鉄源としてリ
サイクルすることができる。また、溶解原料16は直接
溶湯17中に装入されず、予熱室3内に充填する未溶解
の溶解原料16の上に上置きされ、予熱室3内で予熱さ
れた後に溶湯17中に供給されるので、溶解原料16に
含まれる可燃物の揮発及び燃焼が予熱中に徐徐に進行
し、溶湯17中に浸漬した際の急激な燃焼及び発煙を防
止することができる。なお、排ガスを二次燃焼塔で完全
燃焼し、冷却塔で冷却後、バグフィルターで除塵するこ
とにより容易にダイオキシン等の有害物質の分解・無害
化を実現することができる。
【0045】もっとも、使用済み自動車から得られた溶
解原料16は、プラスチックやゴム等の可燃物を含んで
いるので、これらを燃焼させずにガスとして回収するこ
とが資源化の観点から好ましい。可燃物をガスとして回
収する方法は、以下のようにして行うことができる。
【0046】即ち、予熱室3内及び溶解室2内における
溶解原料16の予熱時に溶解原料16中の揮発性成分を
揮発させ、その後、溶解原料16を溶解するようにす
る。ここで、揮発性成分とは、炭化水素系化合物(プラ
スチック)、付着水分、油分、水酸化物、その他分解・
蒸発等により発生するガス等であり、溶解原料16を少
なくとも200℃以上、望ましくは550℃以上800
℃以下の温度範囲に予熱することで、溶解原料16中の
揮発性成分を十分に揮発させることができる。予熱温度
が200℃未満では、揮発速度が遅くて十分に揮発させ
ることが困難であり、一方、800℃を越えると煤等が
発生するので好ましくない。その際に、発生した揮発性
成分を燃焼させないために、排ガス中の酸素濃度を、揮
発性成分と反応する濃度以下に制御することが好まし
い。
【0047】そして、揮発性成分を含有する排ガスを除
塵した後にガス回収装置(図示せず)にて回収する。ガ
ス回収装置としてはガスホルダー等からなる慣用の装置
を使用することができる。但し、ガス回収に当たり、ガ
ス回収装置に導入する排ガスの温度を、揮発性成分とし
て生成した、排ガス中のタール系組成物の分解温度(1
000℃程度)以上に維持し、ガス回収装置におけるタ
ール系組成物の付着を防止することが好ましい。回収し
たガスのエネルギー分が少ない場合には、回収したガス
にガスカロリー調整剤を混合・投入して、エネルギー分
を調整しても良い。回収したガスは、燃料用ガスや発電
用ガスとして使用することができる。
【0048】次に、上述した引取者53、高度解体事業
者55、従来解体事業者56、シュレッダ事業者57、
鉄鋼メーカ59、自動車メーカ61によって利用される
本実施の形態の情報システム(以下、単にシステムとい
う)の具体的構成を説明する。図4はネットワークを利
用した使用済み自動車のリサイクルのためのシステムの
全体構成を示している。図4に示すように、本システム
はネットワーク72を介して通信可能な、センタサーバ
73、引取者端末75、高度解体事業者端末76、従来
解体事業者端末77、シュレッダ事業者端末78、鉄鋼
メーカ端末79、自動車メーカ端末80を備えている。
【0049】ネットワーク72は,公衆回線網,インタ
ーネット等の既存のネットワークである。なお、センタ
サーバ73と鉄鋼メーカ端末79はLANにより結ばれ
ていてもよい。センタサーバ73、鉄鋼メーカ端末79
は鉄鋼メーカ59の事業所内に設置されるコンピュータ
で構成される。また、引取者端末75、高度解体事業者
端末76、従来解体事業者端末77、シュレッダ事業者
端末78、自動車メーカ端末80はそれぞれ、引取者5
3、高度解体事業者55、従来解体事業者56、シュレ
ッダ事業者57、自動車メーカ61の事業所内に設置さ
れるパーソナルコンピュータで構成される。なお、以下
においては、本システムをインターネット上においてホ
ームページを利用して実現する場合について説明する。
【0050】引取者端末75、高度解体事業者端末7
6、従来解体事業者端末77、シュレッダ事業者端末7
8、鉄鋼メーカ端末79、自動車メーカ端末80はそれ
ぞれブラウザ等のアクセス手段75a、76a、77
a、78a、79a、80aを有しており、このアクセ
ス手段75a、76a、77a、78a、79a、80
aによってセンタサーバ73にアクセスする。
【0051】センタサーバ73は引取者53、高度解体
事業者55、従来解体事業者56、シュレッダ事業者5
7の業務に関する情報を登録する情報登録手段73aを
備えている。センタサーバ73の情報登録手段73aは
ホームページ(ウエブ・サイト)をインターフェイスと
して引取者53、高度解体事業者55、従来解体事業者
56、シュレッダ事業者57の業務に関する情報をデー
タベース81に登録し管理する。
【0052】センタサーバ73が有する引取者53、高
度解体事業者55、従来解体事業者56、シュレッダ事
業者57の事業に関するデータベース構造の例を図5に
示す。
【0053】(引取者データベース)引取者53に関す
るデータベースには、例えば図5に示すように、引取者
ID、引取者名、引取者住所、使用済み自動車発生日、
使用済み自動車メーカ名、車種、年式、オプション内
容、使用済み自動車発生量(台数)、輸送手段の要否、
特記事項等が格納される。
【0054】引取者IDは引取者53ごとに付与される
引取者53の識別情報である。使用済み自動車発生日と
は、引取者が使用済み自動車を解体事業者等へ搬入する
ことができる日である。使用済み自動車メーカ名、車
種、年式、オプション内容を登録するのは、2つの理由
がある。まず、自動車メーカごとに各車種、年式のリサ
イクル状況をウェブ上で見ることができるようにするた
めである。また、車種、年式、オプション内容によっ
て、高度解体の難易度に差があり、高度解体に向くもの
とそうでないものがあるので、車種等を登録することで
引取者53に引き取られた使用済み自動車が高度解体向
きかどうかを判断できるようにするためである。なお、
この判断は、後述のセンタサーバにおいて行う。
【0055】輸送手段の要否とは、使用済み自動車を解
体事業者まで運ぶためのトラック等の準備が必要かどう
かということである。例えば、引取者側が輸送手段をも
っている場合には不要となる。特記事項とは、上記の
他、使用済み自動車の搬入等に関して特に提供すべき情
報である。
【0056】(高度解体事業者データベース)高度解体
事業者55に関するデータベースには、例えば図5に示
すように、高度解体事業者ID、高度解体事業者名、高
度解体事業者住所、登録日、搬入場所、処理能力、解体
車出荷可能数量(台数)、使用済み自動車受入可能数量
(台数)、特記事項等が格納される。高度解体事業者I
Dは高度解体事業者55ごとに付与される高度解体事業
者55の識別情報である。高度解体事業者住所とは、高
度解体事業者の会社所在地である。搬入場所とは、使用
済み自動車を運び込む住所であり、例えば使用済み自動
車を実際に処理する工場等の住所である。登録日とは、
当該情報をセンタのデータベースに登録した日である。
【0057】処理能力とは、当該事業者が有している設
備等から導き出される潜在的な処理能力である。使用済
み自動車在庫数量とは、登録日における当該事業者の使
用済み自動車の在庫数量である。解体車出荷可能数量と
は、解体処理が終了して、直ぐに出荷できるもの数をい
う。使用済み自動車受入可能数量(台数)とは、当該事
業者の有する処理能力、使用済み自動車在庫状況、現状
の設備稼働状況から導き出される数量である。この数量
は高度解体事業者のオペレータが入力してもよいし、処
理能力、使用済み自動車在庫状況、設備稼働状況から自
動的に(プログラムにより)算出できるようにしてもよ
い。
【0058】(従来解体事業者データベース)従来解体
事業者56に関するデータベースには、例えば図5に示
すように、前述の高度解体事業者55と同様に、従来解
体事業者ID、従来解体事業者名、従来解体事業者住
所、登録日、搬入場所、処理能力、解体車出荷可能数量
(台数)、使用済み自動車受入可能数量(台数)、特記
事項等が格納される。なお、各情報の内容は前述の高度
解体事業者55で説明したのと同様である。
【0059】(シュレッダ事業者データベース)シュレ
ッダ事業者57に関するデータベースには、例えば図5
に示すように、シュレッダ事業者ID、シュレッダ事業
者名、シュレッダ事業者住所、登録日、搬入場所、処理
能力、鉄屑出荷可能量(重量)、解体車受入可能数量
(台数)、特記事項等が格納される。なお、各情報の内
容は前述の高度解体事業者55で説明したのと同様であ
るので、シュレッダ事業者特有のもののみ説明する。鉄
屑出荷可能量(重量)とは、従来解体事業者56から搬
入された解体車をシュレッダ処理し、さらに磁選機によ
り非鉄を除いた鉄屑で、鉄鋼メーカに直ぐに出荷できる
ものの数量である。解体車受入可能数量(台数)とは、
当該事業者の有する処理能力、解体車在庫状況、現状の
設備稼働状況から導き出される数量である。この数量は
シュレッダ事業者のオペレータが入力してもよいし、処
理能力、解体車在庫状況、設備稼働状況から自動的に
(プログラムにより)算出できるようにしてもよい。
【0060】再び図4に戻って説明を続ける。センタサ
ーバ73は引取者端末75、高度解体事業者端末76、
従来解体事業者端末77、シュレッダ事業者端末78、
及び鉄鋼メーカ端末79から要求(検索条件)があった
ときに、その要求に合致する各業者をデータベース81
から検索して出力する検索手段73b(プログラム)を
備えている。
【0061】次に、上記のように構成されたシステムの
動作処理を説明する。本実施の形態の動作処理として
は、主に、(1)引取者が使用済み自動車の引取に関す
る情報をセンタに登録する処理、(2)高度解体事業者
が高度解体情報をセンタに登録する処理、(3)従来解
体事業者が従来解体情報をセンタに登録する処理、
(4)シュレッダ事業者がシュレッダ処理に関す情報を
センタに登録する処理、(5)高度解体事業者が使用済
み自動車(高度解体向きのもの)の受入要求をするとき
の処理、(6)従来解体事業者が使用済み自動車の受入
要求をするときの処理、(7)シュレッダ事業者が従来
解体済みの車の受入要求するときの処理、(8)鉄鋼メ
ーカが高度解体車、鉄屑の受入要求するときの処理、
(9)自動車メーカが自社の自動車のリサイクル状況を
確認する処理の9つの処理がある。そこで、以下では、
上記(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)
(8)(9)の順に説明する。
【0062】(1)引取者が使用済み自動車の引取情報
をセンタに登録する処理 図6、図7は引取者が使用済み自動車の引取情報をセン
タに登録する処理のフローチャートである。図6、図7
に基づいて以下説明する。引取者端末75からブラウザ
でセンタのホームページにアクセスすると(S10
1)、センタは端末75に対してメニュー選択画面を送
信する(S103)。端末75はメニュー選択画面を受
信すると(S105)、それを表示する(S107)。
【0063】図8は表示されるメニュー選択画面の一例
である。選択可能なメニューとして、引取情報登録、
高度解体情報登録、従来解体情報登録、シュレッ
ダ処理情報登録、高度解体向き使用済み自動車受入要
求、従来解体向き使用済み自動車受入要求、従来解
体車受入要求、高度解体車・鉄屑受入要求、リサイ
クル状況確認があり、それぞれがボタンになっている。
メニュー選択画面が表示され、オペレータが「引取情報
登録」を選択すると(S109)、その情報が引取情報
登録選択情報としてセンタに送信される(S111)。
センタは引取情報登録選択情報を受信すると(S11
3)、引取情報登録画面を端末75に送信する(S11
5)。端末75は引取情報登録画面を受信すると(S1
17)、引取情報登録画面を表示する(S119)。
【0064】引取情報登録画面の一例を図9に示す。引
取情報登録画面には登録項目として、引取者ID、引取
者名、引取者住所、使用済み自動車発生日、使用済み自
動車メーカ名、車種、年式、オプション内容、使用済み
自動車発生量(台数)、輸送手段の要否、特記事項、か
らなる。これらは前述した引取者データベースに登録さ
れているものと同内容である。なお、輸送手段の要否に
ついては、「要」「否」をラジオボタンで選択するよう
になっている。「要」を選択した場合には、どのような
輸送手段が必要かを特記事項に入力する。
【0065】再び図6に戻って説明を続ける。引取情報
登録画面が表示されると(S119)、オペレータが登
録すべき情報を入力し(S121)、センタに送信する
(S123)。センタは登録情報を受信すると(S12
5)、それを引取者データベースに格納する(S12
7)。データベースに格納後、登録情報の受信を確認す
るための受信確認画面を端末に送信する(S129)。
端末75では受信確認画面を受信して(S131)、そ
れを表示する(S133)。オペレータが確認情報を入
力すると(S135)、センタ73に確認情報を送信す
る(S137)。
【0066】センタ73は確認情報を受信すると(S1
39)、登録情報の「発生日」「引取者住所」「使用済
み自動車仕様」「輸送手段の要否」等を検索キーとし
て、引取車の解体を行う解体事業を検索する。ここで、
センタ73は、まず、「使用済み自動車仕様」に基づい
て当該引取車が高度解体に向く車かどうかを判断し、高
度解体に向く車の場合には高度解体事業者データベース
を検索する。他方、高度解体に向かない車の場合には、
従来解体事業者データベースを検索する。
【0067】以下では高度解体事業者データベースを検
索する場合について説明する。高度解体事業者データベ
ースを検索して、登録された引取情報に示された発生す
る使用済み自動車の受入可能な高度解体事業者を抽出し
(S141)、抽出された高度解体事業者が示された検
索結果画面を端末75に送信する(S143)。端末7
5では検索結果画面を受信して(S145)、それを表
示する(S147)。検索結果画面の一例を図10に示
す。検索結果画面は、図10に示されるように、「高度
解体事業者」、使用済み自動車の「受入可能数量」、
「住所」、「担当者」、「電話」の項目を含む。また、
検索結果画面には引取者が使用済み自動車の納入先とし
て選択するための情報入力枠が設けられている。情報入
力枠は高度解体事業者を特定するための「番号」、当該
番号に対応する高度解体事業者に納入する使用済み自動
車の「数量」からなる。
【0068】端末75側でオペレータが検索結果画面に
業者を選択するための情報(業者選択情報)を入力する
と(S149)、端末75はセンタ73に業者選択情報
を送信する(S151)。センタ73は業者選択情報を
受信すると(S153)、選択された高度解体事業者端
末76に対して受入確認画面を送信する(S155)。
高度解体事業者端末76は受入確認画面を受信し(S1
57)、受入確認画面を表示する(S159)。オペレ
ータが確認情報(ここでは、受入OKの情報)を入力し
て(S161)、この情報をセンタ73に送信する(S
163)。
【0069】センタ73は確認情報を受信すると(S1
65)、当該高度解体事業者のデータベース81を更新
する(S167)。データベース81の更新とは、高度
解体事業者が使用済み自動車を受け入れることにより、
使用済み自動車の受入可能量が減少することに伴い必要
となる処理であり、具体的には前回の受入可能量から今
回の受入量を差し引いた量に更新することである。デー
タベース81の更新が終了することで、一連の処理が終
了する。
【0070】なお、S161の処理で高度解体事業者が
受入を拒否する確認情報を入力した場合には、S143
の処理に戻り、再び検索結果画面を引取者端末75に送
信し、S145〜S161の処理を行う。
【0071】(2)高度解体事業者が高度解体情報をセ
ンタに登録する処理 図11は高度解体事業者が高度解体情報をセンタ73に
登録する処理のフローチャートである。高度解体事業者
が高度解体情報をセンタ73に登録する処理は、図6、
図7に示した引取者が引取情報をセンタ73に登録する
処理と基本的に同じである。そこで、ここでは違う点の
み説明する。
【0072】センタ73への接続(S201)〜メニュ
ー選択画面の表示(S207)の処理は、図6のS10
1〜S107と同じである。メニュー選択画面(図8参
照)が表示されると(S207)、オペレータが高度解
体情報登録を選択する(S209)。S209の処理の
あと、高度解体情報登録画面を表示するまでは(S21
9)、図6のS109〜S119までの処理と同じであ
る。ただ、図6の処理で表示されるのは引取情報登録画
面であるのに対して、ここでは高度解体情報登録画面で
ある点が異なる。図12に高度解体情報登録画面の一例
を示す。
【0073】高度解体情報登録画面は、「高度解体事業
者ID」、「高度解体事業者名」、「高度解体事業者住
所」、「登録日」、「搬入場所」、「処理能力」、「解
体車出荷可能数量(台数)」、「使用済み自動車受入可
能数量(台数)」、「特記事項」、からなる。これらは
前述した高度解体事業者データベースに登録されている
ものと同内容である。
【0074】高度解体情報登録画面が表示されると(S
219)、オペレータが登録情報を入力する(S22
1)。以下、S223〜S233の処理は、図6、図7
のS123〜S133と同様である。
【0075】(3)従来解体事業者が従来解体情報をセ
ンタに登録する処理、(4)シュレッダ事業者がシュレ
ッダ処理に関す情報をセンタに登録する処理について
は、上述した(2)高度解体事業者が高度解体情報をセ
ンタに登録する処理と同様なので説明を省略する。な
お、(3)(4)の処理で登録される内容は、それぞれ
従来解体事業者データベース、シュレッダ事業者データ
ベースに格納される内容である。
【0076】(5)高度解体事業者が使用済み自動車
(高度解体向きのもの)の受入要求をするときの処理 図13、図14は高度解体事業者が使用済み自動車(高
度解体向きのもの)の受入要求をセンタ73にする場合
の処理のフローチャートである。以下、図13、図14
に基づいて説明する。なお、引取者が引取情報を登録す
る際に、その搬入先が決定されるので、引取者に使用済
み自動車が在庫されていることは少ない。しかし、引取
情報の登録時に搬入先が決定されなかったときは、引取
者のもとに在庫されることになる。ここでの処理は、こ
の場合に有効な処理である。
【0077】センタ73への接続(S301)〜メニュ
ー選択画面の表示(S307)の処理は、図6のS10
1〜S107と同じである。メニュー選択画面(図8参
照)が表示されると(S307)、オペレータが高度解
体向き使用済み自動車受入要求ボタンを選択する(S3
09)。S309の処理のあと、高度解体向き使用済み
自動車受入要求画面を表示する(S319)までは、図
6のS109〜S119までの処理と同じである。た
だ、図6で表示されるのは使用済み自動車登録画面であ
るのに対して、ここでは高度解体向き使用済み自動車受
入要求画面である点が異なる。図15に高度解体向き使
用済み自動車受入要求画面の一例を示す。
【0078】高度解体向き使用済み自動車受入要求画面
は、図15に示すように、納入要求の「日付」、「納入
要求量」、「納入希望日」、「運搬車両手配の可否」か
らなる。
【0079】再び図13に戻って説明を続ける。高度解
体向き使用済み自動車受入要求画面が表示されると(S
319)、オペレータが必要項目を入力し(S32
1)、センタ73に送信する(S323)。センタ73
では要求情報を受信すると(S325)、その要求情報
を検索条件として引取者データベースを検索し、要求情
報に示された条件を満たす引取者を抽出する(S32
7)。
【0080】抽出された引取者が示された検索結果画面
を端末76に送信する(S329)。端末76では検索
結果画面を受信して(S331)、それを表示する(S
333)。検索結果画面の一例を図16に示す。検索結
果画面は、図16に示されるように、「引取者」、高度
解体向き使用済み自動車の「搬入可能数量」、「住
所」、「担当者」、「電話」の項目を含む。また、高度
解体事業者が高度解体向き使用済み自動車の納入要求先
として選択するための情報入力枠が設けられている。情
報入力枠は引取者を特定するための「番号」、当該番号
に対応する引取者に納入要求する高度解体向き使用済み
自動車の「数量」からなる。
【0081】端末76側でオペレータが検索結果画面に
業者選択番号及び数量(納入要求情報)を入力し(S3
35)、センタ73に送信する(S337)。センタは
納入要求情報を受信すると(S339)、選択された引
取者端末75に対して出荷確認画面を送信する(S34
1)。引取者端末77は出荷確認画面を受信し(S34
3)、出荷確認画面を表示する(S345)。オペレー
タが確認情報(ここでは、出荷OKの情報)を入力して
(S347)、この情報をセンタ73に送信する(S3
49)。
【0082】センタ73は確認情報を受信すると(S3
51)、それを高度解体事業者端末76に送信する(S
353)。高度解体事業者端末76では、確認情報を受
信すると(S355)、それを表示する(S357)。
他方、センタ73では確認情報を送信したあと(S35
3)、当該引取者のデータベースを更新する(S35
3)。データベースの更新とは、引取者が高度解体向き
使用済み自動車を出荷することにより、使用済み自動車
の出荷可能量が減少することに伴い必要となる処理であ
り、具体的には前回の出荷可能量から今回の出荷量を差
し引いた量に更新する。データベースの更新(S35
9)が終了することで、一連の処理が終了する。
【0083】(6)従来解体事業者が使用済み自動車の
受入要求をするときの処理は、上述の(5)高度解体事
業者が使用済み自動車(高度解体向きのもの)の受入要
求をするときの処理と同様であるので、説明を省略す
る。
【0084】(7)シュレッダ事業者が従来解体済みの
車の受入要求するときの処理についても、基本的には上
述の(5)高度解体事業者が使用済み自動車(高度解体
向きのもの)の受入要求をするときの処理と同様である
ので、説明を省略する。ただ、シュレッダ事業者が従来
解体済みの車の受入要求するときには、要求さきが引取
者ではなく従来解体事業者である点が異なる。
【0085】(8)鉄鋼メーカが高度解体車、鉄屑の受
入要求するときの処理 図17、図18は鉄鋼メーカが、高度解体事業者によっ
て有用部品及び銅をかなりの程度取り外した解体車(高
度解体車)、及びシュレッダ事業者によってシュレッダ
後に非鉄が除外された鉄屑の受入要求をセンタ73にす
る場合の処理のフローチャートである。以下、図17、
図18に基づいて説明する。
【0086】センタ73への接続(S401)〜メニュ
ー選択画面の表示(S407)の処理は、図13のS3
01〜S307と同じである。メニュー選択画面(図8
参照)が表示されると(S407)、オペレータが高度
解体車・鉄屑受入要求ボタンを選択する(S409)。
S409の処理のあと、高度解体車・鉄屑受入要求画面
を表示する(S419)までは、図13のS309〜S
319までの処理と同じである。ただ、図13の処理で
表示されるのは使用済み自動車登録画面であるのに対し
て、ここでは高度解体車・鉄屑受入要求画面である点が
異なる。図19に高度解体車・鉄屑受入要求画面の一例
を示す。
【0087】高度解体車・鉄屑受入要求画面は、図19
に示すように、納入要求の「日付」、高度解体車の「台
数」、「納入希望日」、鉄屑の「数量」「納入希望日」
からなる。
【0088】再び図17に戻って説明を続ける。高度解
体車・鉄屑受入要求画面が表示されると(S419)、
オペレータが必要項目を入力し(S421)、センタ7
3に送信する(S423)。センタ73では要求情報を
受信すると(S425)、その要求情報を検索条件とし
て高度解体事業者データベース及びシュレッダ事業者デ
ータベースを検索し、要求情報に示された条件を満たす
高度解体事業者及びシュレッダ事業者を抽出する(S4
27)。
【0089】抽出された高度解体事業者及びシュレッダ
事業者が示された検索結果画面を端末79に送信する
(S429)。端末79では検索結果画面を受信して
(S431)、それを表示する(S433)。検索結果
画面の一例を図20に示す。検索結果画面は、図20に
示されるように、高度解体事業者及びシュレッダ事業者
のそれぞれについて「事業者名」、「納入可能数量」、
「住所」、「担当者」、「電話」、「備考」の項目を含
む。
【0090】また、鉄鋼メーカが高度解体車・鉄屑の納
入要求先として選択するための情報入力枠が設けられて
いる。情報入力枠は高度解体事業者及びシュレッダ事業
者を特定するための「番号」、当該番号に対応する納入
要求「数量」からなる。
【0091】端末79側でオペレータが検索結果画面に
事業者選択番号及び数量(納入要求情報)を入力し(S
435)、センタ73に送信する(S437)。センタ
は納入要求情報を受信すると(S439)、選択された
高度解体事業者端末76及びシュレッダ事業者端末78
に対して出荷確認画面を送信する(S441)。高度解
体事業者端末76及びシュレッダ事業者端末78は出荷
確認画面を受信し(S443−1、S443−2)、出
荷確認画面を表示する(S445−1,S445−
2)。オペレータが確認情報(ここでは、出荷OKの情
報)を入力して(S447−1、S447−2)、この
情報をセンタ73に送信する(S449−1、S449
−2)。
【0092】センタ73は確認情報を受信すると(S4
51)、それを鉄鋼メーカ端末79に送信する(S45
3)。鉄鋼メーカ端末79では、確認情報を受信すると
(S455)、それを表示する(S457)。他方、セ
ンタ73では確認情報を送信したあと(S453)、当
該高度解体事業者及びシュレッダ事業者のデータベース
を更新する(S453)。データベースの更新とは、高
度解体事業者及びシュレッダ事業者がそれぞれ高度解体
車、鉄屑を出荷することにより、それぞれ高度解体車、
鉄屑の出荷可能量が減少することに伴い必要となる処理
であり、具体的には前回の出荷可能量から今回の出荷量
を差し引いた量に更新する。データベースの更新(S4
59)が終了することで、一連の処理が終了する。
【0093】(9)自動車メーカが自社の自動車のリサ
イクル状況を確認する処理 図21は自動車メーカが自社の自動車のリサイクル状況
を確認する処理のフローチャートである。以下、図21
に基づいて説明する。
【0094】センタ73への接続(S501)〜メニュ
ー選択画面の表示(S507)の処理は、図6のS10
1〜S107と同じである。メニュー選択画面(図8参
照)が表示されると(S507)、オペレータがリサイ
クル状況確認ボタンを選択する(S509)。リサイク
ル状況確認ボタンが選択されると、さらに自動車メーカ
ID及び確認指定期間を入力する画面が表示される。そ
して、オペレータがこれらを入力すると、その入力情報
がセンタ73に送信される(S511)。センタ73は
入力情報を受信すると(S513)、データベース81
(引取者データベース、高度解体事業者データベース、
従来解体事業者データベース、シュレッダ事業者データ
ベース)から必要なデータを取得して(S515)、こ
のデータを整理して表示するリサイクル状況確認画面を
自動車メーカ端末80に送信する(S517)。端末8
0はリサイクル状況確認画面を受信すると(S51
9)、これを表示する(S521)。
【0095】表示される事業者現状確認画面の例を図2
2に示す。表示される内容は前述したデータベース81
に登録されている内容であり、この内容を表形式で見や
すく整理している。このようにリサイクル状況確認画面
を表示できるようにしたことで、各自動車メーカが自社
の製造する自動車のリサイクル状況を確認でき、リサイ
クル促進の対策の資料とすることができる。
【0096】以上のように、本実施の形態によれば、使
用済み自動車のリサイクルに必要な情報が各業者間で円
滑に流れ、この情報に基づいて使用済み自動車を処理す
ることで、効率的なリサイクルの流れを実現できる。
【0097】上記の実施の形態においては、使用済み自
動車のリサイクル効率向上について、特に物流の観点か
ら述べた。しかし、自動車解体時の作業効率向上の観点
からリサイクル効率向上を図ることもできる。つまり、
自動車を実際に解体するときに必要となるような情報
(自動車解体性情報)に関するデータベース(図23参
照)をセンタサーバに設けておき、高度解体事業者等が
適宜参照できるにする。このようにすれば、自動車解体
の際の作業効率が向上し、全体として使用済み自動車の
リサイクル効率向上に資することができる。情報の入力
は自動車メーカ端末80からできるようにしてもよい
し、他の端末からでもよい。
【0098】なお、図23に示した自動車解体性データ
ベースにおいて、「銅使用部位1」「銅使用量1」とは
当該自動車において銅が使用されている部位、量であ
り、例えば「ダッシュボード内配線」「5kg」といっ
たものである。また、「プレスチック使用部位」「プラ
スチック使用量」の例としては「シート」「10kg」
などがある。
【0099】また、高度解体事業者における解体後の、
銅、プラスチックの除去量・除去率または残存量・残存
率あるいはプレス屑中の推定重量をセンタサーバのデー
タベースに加えるようにすれば、鉄鋼メーカにおいて高
度解体車を受入要求するときの要求量を決定する際の有
用な情報となる。
【0100】上記実施の形態のシステムは使用済み自動
車のリサイクル率向上を主眼としているが、この使用済
み自動車のリサイクル率の向上を図る法制度として20
04年施行予定の自動車リサイクル法がある。自動車リ
サイクル法とは、リサイクル費用をユーザーが負担する
ことで、メーカーに廃車引取を義務付けるというもので
ある。リサイクル費用は、自動車ユーザーが新車購入時
に支払う。つまり、ディーラーは新車を販売する際、リ
サイクル費用を新車代金に上乗せして料金を徴収、集め
た料金は公益法人が管理して、実際の廃車処理事業に充
当する。
【0101】このような自動車リサイクル法が施行され
ると、公益法人が管理するリサイクル費用を廃車処理業
者に分配するためのシステムが必要となる。そこで、前
述の実施の形態で述べたシステムにおいて、以下のよう
な情報を付加して情報管理することで、リサイクル費
用、特にASR(Automobile Shredding Residue、シュ
レッダーダスト)処理業者に対してのASR処理費用
を、適正かつ効率的に分配できる。
【0102】このような分配を可能とするために管理対
象とする情報としては以下のものがある。 (情報1)廃車屑、通常解体ないし高度解体後廃車屑お
よびそれらのプレス屑に含まれるシュレッダーダスト相
当品または/およびシュレッダーダスト相当品構成物質
(廃プラ(ウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、
塩化ビニール、PET、その他)、Cu、AL、ガラ
ス)の廃車屑中に占める割合または/および重量に関す
る情報 (情報2)廃車とする車の車種、年式、型式等に応じた
シュレッダーダスト相当品含有量または/および含有率 (情報3)法律上ないし慣例上決まる廃車ないしシュレ
ッダーダスト(ASR:Automobile Shr
edding Residue)の処理費用 (情報4)ASR処理費用のシュレッダーダスト量また
は/およびシュレッダーダスト構成物質ごとの引き受け
量に応じた各処理業者への分配に関する情報 (情報5)ASR処理費用を分配して所定のASR処理
量ないし処理比率に応じて処理業者へ直接ないし金融口
座へその費用を払い込むために必要な情報
【0103】上記(情報1)〜(情報5)をネットワー
クを通じて管理することで、上述したようにASR処理
費用の適正かつ効率的な分配が可能となる。以下ASR
処理費用の分配例を通常解体の場合と高度解体の場合に
ついて示す。通常解体の場合の解体の流れを図示すると
図24のようになる。また、この場合のASR処理引き
受け比率を示すと次の表1のようになる。
【0104】
【表1】
【0105】この通常解体の場合には、シュレッダダス
ト処理業者がASR相当品の全てを引き受けることにな
るので、ASR処理費用は全てシュレッダダスト処理業
者に分配されることになる。
【0106】また、高度解体の場合の解体の流れを図示
すると図25のようになり、この場合のASR処理引き
受け比率を示すと次の表2のようになる。
【0107】
【表2】
【0108】この高度解体の場合には、図25及び表2
に示すように高度解体事業者においてASR相当品のう
ちCu、プラスチック等(全体の約37%)が処理さ
れ、鉄屑熔解事業者(鉄鋼メーカ)においてASR相当
品を含有したまま溶解が行われる。したがって、鉄屑熔
解事業者(鉄鋼メーカ)におけるASR処理比率は約6
3%となる。このとき、ASR処理費用はASR処理比
率にしたがって高度解体事業者に約37%、鉄屑熔解事
業者(鉄鋼メーカ)に約63%分配されることになる。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、発生する使用済み自動
車を最も適切な解体事業者に搬入でき、また鉄鋼メーカ
が望むときに解体車又は鉄屑の納入を受けることがで
き、使用済み自動車のリサイクルの流れがスムーズにな
りリサイクル効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態のネットワークを利用
した使用済み自動車のリサイクルシステムの全体構成を
示す図である。
【図2】 鉄鋼メーカにおけるアーク溶解設備の縦断面
概略図である。
【図3】 図2に示すアーク溶解設備の概略平面図であ
る。
【図4】 ネットワークを利用した使用済み自動車のリ
サイクルシステムの全体構成図である。
【図5】 センタサーバが有するデータベース構造を示
す図である。
【図6】 引取者が引取情報をセンタに登録する処理の
フローチャートである(その1)。
【図7】 引取者が引取情報をセンタに登録する処理の
フローチャートである(その2)。
【図8】 メニュー選択画面の一例を示す図である。
【図9】 引取情報登録画面の一例を示す図である。
【図10】 検索結果画面の一例を示す図である。
【図11】 高度解体事業者が高度解体情報をセンタに
登録する処理のフローチャートである。
【図12】 高度解体情報登録画面の一例を示す図であ
る。
【図13】 使用済み自動車(高度解体向きのもの)受
入要求をセンタにする場合の処理のフローチャートであ
る(その1)。
【図14】 使用済み自動車(高度解体向きのもの)受
入要求をセンタにする場合の処理のフローチャートであ
る(その2)。
【図15】 高度解体向き使用済み自動車受入要求画面
の一例を示す図である。
【図16】 検索結果画面の一例を示す図である。
【図17】 高度解体車・鉄屑受入要求をセンタにする
場合の処理のフローチャートである(その1)。
【図18】 高度解体車・鉄屑受入要求をセンタにする
場合の処理のフローチャートである(その2)。
【図19】 高度解体車・鉄屑受入要求画面の一例を示
す図である。
【図20】 検索結果画面の一例を示す図である。
【図21】 リサイクル状況確認処理のフローチャート
である。
【図22】 リサイクル状況確認画面の一例を示す図で
ある。
【図23】 自動車解体性データベースの構造を示す図
である。
【図24】 通常解体の場合におけるASR処理費用分
配を説明するためのフローチャートである。
【図25】 高度解体の場合におけるASR処理費用分
配を説明するためのフローチャートである。
【図26】 従来の使用済み自動車のリサイクルの流れ
の説明図である。
【符号の説明】
53 引取者 55 高度解体事業者 56 従来解体事業者 57 シュレッダ事業者 59 鉄鋼メーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水上 秀昭 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 岩崎 克博 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA26 BA05 CA02 CA04 CA29 CB32 DA16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して相互に交信が可能
    なセンタサーバと、引取者端末と、高度解体事業者端末
    と、従来解体事業者端末と、シュレッダ事業者端末と、
    を含み、 上記センタサーバは、引取者の使用済み自動車の引取に
    関する情報、高度解体事業者の高度解体に関する情報、
    従来解体事業者の従来解体に関する情報、及びシュレッ
    ダ事業者のシュレッダ処理に関する情報を書き換え可能
    な状態で記憶するデータベース、および要求条件にあっ
    た引取者、高度解体事業者、従来解体事業者、シュレッ
    ダ事業者を前記データベースから検索して、その検索結
    果を要求端末に送信すると共に該検索された引取者、高
    度解体事業者、従来解体事業者、シュレッダ事業者の各
    端末に要求情報を送信する手段を備え、 前記引取者端末は、廃使用済み自動車の引取に関する情
    報(要求情報を含む)を前記センタサーバに送信すると
    共に、前記センタサーバからの指示情報を受信する手段
    を備え、 前記高度解体事業者端末は、高度解体に関する情報(要
    求情報を含む)を前記センタサーバに送信すると共に、
    前記センタサーバからの指示情報を受信する手段を備
    え、 前記従来解体事業者端末は、従来解体に関する情報(要
    求情報を含む)を前記センタサーバに送信すると共に、
    前記センタサーバからの指示情報を受信する手段を備
    え、 前記シュレッダ事業者端末は、シュレッダ処理に関する
    情報(要求情報を含む)を前記センタサーバに送信する
    と共に、前記センタサーバからの指示情報を受信する手
    段を備えたことを特徴とする使用済み自動車のリサイク
    ルシステム。
  2. 【請求項2】 センタサーバは、引取に関する情報を受
    信したときに、該引取に関する情報に基づいて使用済み
    自動車が高度解体向きかどうかを判断し、高度解体向き
    の場合には高度解体事業者を検索対象とし、高度解体向
    きでない場合には従来解体事業者を検索対象とすること
    を特徴とする請求項1記載の使用済み自動車のリサイク
    ルシステム。
  3. 【請求項3】 引取者の使用済み自動車の引取に関する
    情報、高度解体事業者の高度解体に関する情報、従来解
    体事業者の従来解体に関する情報、及びシュレッダ事業
    者のシュレッダ処理に関する情報を書き換え可能な状態
    で記憶するデータベース、および要求条件にあった引取
    者、高度解体事業者、従来解体事業者、シュレッダ事業
    者を前記データベースから検索して、その検索結果を要
    求端末に送信すると共に該検索された引取者、高度解体
    事業者、従来解体事業者、シュレッダ事業者の端末に要
    求情報を送信する手段を備えたことを特徴とするセンタ
    サーバ。
  4. 【請求項4】 使用済み自動車の引取に関する要求条件
    を受信したときに、該要求条件に基づいて使用済み自動
    車が高度解体向きかどうかを判断し、高度解体向きの場
    合には高度解体事業者を検索対象とし、高度解体向きで
    ない場合には従来解体事業者を検索対象とすることを特
    徴とする請求項3記載のセンタサーバ。
  5. 【請求項5】 ネットワークを介して引取者端末からア
    クセスがあったときに、使用済み自動車に関する情報登
    録のための情報登録メニューを含むメニュー選択画面を
    前記引取者端末に送信し、 前記引取者端末から前記情報登録メニューを選択する選
    択情報を受信したときに前記情報登録するための登録画
    面を前記引取者端末に送信し、 前記引取者端末において表示された登録画面に入力され
    た登録情報を受信したときに登録情報をデータベースに
    格納すると共に解体事業者に関するデータベースを検索
    して、前記登録情報に含まれる検索条件に合致する解体
    事業者名及び該解体業者に関する必要な情報を取得し
    て、取得した解体事業者名及び該解体事業者に関する必
    要な情報の一覧を引取者端末に送信し、 前記引取者端末において表示された一覧表の中から解体
    事業者を選択する選択情報を受信すると、当該解体事業
    者に受入確認画面を送信するようにコンピュータを制御
    するためのプログラム。
  6. 【請求項6】 ネットワークを介して解体事業者端末か
    らアクセスがあったときに、使用済み自動車の解体情報
    登録のための解体情報登録メニューを含むメニュー選択
    画面を解体事業者端末に送信し、 前記解体事業者端末から前記解体情報登録メニューを選
    択する選択情報を受信したときに使用済み自動車の解体
    に関する情報を登録するための登録画面を前記解体事業
    者端末に送信し、 前記解体事業者端末において表示された登録画面に入力
    された登録情報を受信したときに登録情報をデータベー
    スに格納して、登録情報受信を確認するための確認画面
    を前記解体事業者端末に送信するようにコンピュータを
    制御するためのプログラム。
  7. 【請求項7】 ネットワークを介して鉄鋼メーカ端末か
    らアクセスがあったときに、解体車・鉄屑の受入要求に
    関する解体車・鉄屑受入要求メニューを含むメニュー選
    択画面を前記鉄鋼メーカ端末に送信し、 前記鉄鋼メーカ端末から前記解体車・鉄屑受入要求メニ
    ューを選択する選択情報を受信したときに解体車・鉄屑
    受入要求に関する情報を登録するための登録画面を前記
    鉄鋼メーカ端末に送信し、 前記鉄鋼メーカ端末において表示された登録画面に入力
    された要求情報を受信したときに解体事業者及び鉄屑製
    造者のデータベースを検索して、前記要求情報に含まれ
    る検索条件に合致する解体事業者名、鉄屑製造者名及び
    これらの者に関する必要な情報を取得して、取得した解
    体事業者名、鉄屑製造者名及びこれらの者に関する必要
    な情報の一覧を鉄鋼メーカ端末に送信し、 前記鉄鋼メーカ端末において表示された一覧表の中から
    解体事業者、鉄屑製造者を選択する選択情報を受信する
    と、当該解体事業者、鉄屑製造者に受入確認画面を送信
    するようにコンピュータを制御するためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018524701A (ja) * 2015-06-18 2018-08-30 チョアロジス カンパニー リミッテドJoalogis Co., Ltd スクラップ発生時の遊休期リソースを活用したチームビルディングによる収益創出方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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