JP2003302175A - 復水器及び蒸気タービン設備及びガスタービン設備及び原子力設備 - Google Patents
復水器及び蒸気タービン設備及びガスタービン設備及び原子力設備Info
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- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
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- F28F13/06—Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing by affecting the pattern of flow of the heat-exchange media
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28B—STEAM OR VAPOUR CONDENSERS
- F28B1/00—Condensers in which the steam or vapour is separate from the cooling medium by walls, e.g. surface condenser
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 巻き込みによる圧力損失と圧力差による圧力
損失を低減して凝縮性能を向上させる。 【解決手段】 蒸気の重量流速が速い部位に対応する流
路18の幅hを狭くすると共に蒸気の重量流速が遅い部
位に対応する流路18の幅Hを広くして巻き込みを阻止
手段を構成し、重量流速が速い部位の流通抵抗を抑制し
て的確に流体の巻き込みを防止すると共に流体の圧力差
をなくし、巻き込みによる圧力損失と圧力差による圧力
損失を低減して凝縮性能を向上させる。
損失を低減して凝縮性能を向上させる。 【解決手段】 蒸気の重量流速が速い部位に対応する流
路18の幅hを狭くすると共に蒸気の重量流速が遅い部
位に対応する流路18の幅Hを広くして巻き込みを阻止
手段を構成し、重量流速が速い部位の流通抵抗を抑制し
て的確に流体の巻き込みを防止すると共に流体の圧力差
をなくし、巻き込みによる圧力損失と圧力差による圧力
損失を低減して凝縮性能を向上させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却媒体が流通す
る伝熱管の管群に蒸気を流通させて凝縮させる復水器及
び凝縮方法に関する。
る伝熱管の管群に蒸気を流通させて凝縮させる復水器及
び凝縮方法に関する。
【0002】また、本発明は、冷却媒体が流通する伝熱
管の管群に蒸気を流通させて凝縮させる復水器を備えた
蒸気タービン設備に関する。
管の管群に蒸気を流通させて凝縮させる復水器を備えた
蒸気タービン設備に関する。
【0003】また、本発明は、冷却媒体が流通する伝熱
管の管群に蒸気を流通させて凝縮させる復水器を備えた
ガスタービン設備に関する。
管の管群に蒸気を流通させて凝縮させる復水器を備えた
ガスタービン設備に関する。
【0004】また、本発明は、冷却媒体が流通する伝熱
管の管群に蒸気を流通させて凝縮させる復水器を備えた
原子力設備に関する。
管の管群に蒸気を流通させて凝縮させる復水器を備えた
原子力設備に関する。
【0005】
【従来の技術】発電設備(発電プラント)は、ボイラや
蒸気発生器で得られた蒸気を蒸気タービンに送り、蒸気
タービンを駆動して仕事(発電)を行なうようになって
いる。蒸気タービンで仕事を終えた排気蒸気は復水器で
凝縮されて復水とされ、復水はボイラ側に給水される。
蒸気発生器で得られた蒸気を蒸気タービンに送り、蒸気
タービンを駆動して仕事(発電)を行なうようになって
いる。蒸気タービンで仕事を終えた排気蒸気は復水器で
凝縮されて復水とされ、復水はボイラ側に給水される。
【0006】復水器は、冷却媒体が流通する伝熱管の管
群が胴内に備えられ、胴上部から蒸気を流入することに
より蒸気を冷却して凝縮水とするようになっている。復
水器の性能としては、入口部と出口部での圧力差が少な
く、伝熱管の管群を流通する際に圧力損失が少なくなる
ように設計されている。
群が胴内に備えられ、胴上部から蒸気を流入することに
より蒸気を冷却して凝縮水とするようになっている。復
水器の性能としては、入口部と出口部での圧力差が少な
く、伝熱管の管群を流通する際に圧力損失が少なくなる
ように設計されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の復水器では、蒸
気タービンの大きさ等による蒸気流量に応じて適正な凝
縮量が得られるように管群の形状や配置状況が設定され
ている。
気タービンの大きさ等による蒸気流量に応じて適正な凝
縮量が得られるように管群の形状や配置状況が設定され
ている。
【0008】しかし、蒸気タービンの排気蒸気は運転状
況等により重量速度が変化するため、流れ状況を良好に
した形状にしても管群の下部で流体の巻き込みが生じて
圧力損失が高くなる等、全ての運転条件下で流れを良好
に保って圧力損失を適正に保つ管群の形状や配置状況を
得るのは困難な状況にあるのが現状であった。
況等により重量速度が変化するため、流れ状況を良好に
した形状にしても管群の下部で流体の巻き込みが生じて
圧力損失が高くなる等、全ての運転条件下で流れを良好
に保って圧力損失を適正に保つ管群の形状や配置状況を
得るのは困難な状況にあるのが現状であった。
【0009】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、流れを良好に保った状態で管群下部での流体の巻き
込みによる圧力損失を抑制した復水器を提供することを
目的とする。
で、流れを良好に保った状態で管群下部での流体の巻き
込みによる圧力損失を抑制した復水器を提供することを
目的とする。
【0010】また、本発明は上記状況に鑑みてなされた
もので、流れを良好に保った状態で管群下部での流体の
巻き込みによる圧力損失を抑制することができる凝縮方
法を提供することを目的とする。
もので、流れを良好に保った状態で管群下部での流体の
巻き込みによる圧力損失を抑制することができる凝縮方
法を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は上記状況に鑑みてなされた
もので、流れを良好に保った状態で管群下部での流体の
巻き込みによる圧力損失を抑制した復水器を備えた蒸気
タービン設備を提供することを目的とする。
もので、流れを良好に保った状態で管群下部での流体の
巻き込みによる圧力損失を抑制した復水器を備えた蒸気
タービン設備を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は上記状況に鑑みてなされた
もので、流れを良好に保った状態で管群下部での流体の
巻き込みによる圧力損失を抑制した復水器を備えたガス
タービン設備を提供することを目的とする。
もので、流れを良好に保った状態で管群下部での流体の
巻き込みによる圧力損失を抑制した復水器を備えたガス
タービン設備を提供することを目的とする。
【0013】また、本発明は上記状況に鑑みてなされた
もので、流れを良好に保った状態で管群下部での流体の
巻き込みによる圧力損失を抑制した復水器を備えた原子
力設備を提供することを目的とする。
もので、流れを良好に保った状態で管群下部での流体の
巻き込みによる圧力損失を抑制した復水器を備えた原子
力設備を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の復水器は、冷却媒体が流通する伝熱管の管群
を胴内に備え、胴上部から蒸気を流入することにより蒸
気を冷却して凝縮水とする復水器において、蒸気の重量
流速分布に応じて管群の下部で生じる流体の巻き込みを
阻止する巻き込み阻止手段を備えたことを特徴とする。
の本発明の復水器は、冷却媒体が流通する伝熱管の管群
を胴内に備え、胴上部から蒸気を流入することにより蒸
気を冷却して凝縮水とする復水器において、蒸気の重量
流速分布に応じて管群の下部で生じる流体の巻き込みを
阻止する巻き込み阻止手段を備えたことを特徴とする。
【0015】そして、巻き込み阻止手段は、蒸気の重量
流速が速い部位に対応する管群の下部に設けられる板部
材であることを特徴とする。
流速が速い部位に対応する管群の下部に設けられる板部
材であることを特徴とする。
【0016】また、巻き込み阻止手段は、蒸気の重量流
速が速い部位に対応する管群が存在しない流路に設けら
れる抵抗流通部材であることを特徴とする。
速が速い部位に対応する管群が存在しない流路に設けら
れる抵抗流通部材であることを特徴とする。
【0017】また、巻き込み阻止手段は、蒸気の重量流
速が速い部位に対応する管群が存在しない流路幅を狭く
した構成としたことを特徴とする。
速が速い部位に対応する管群が存在しない流路幅を狭く
した構成としたことを特徴とする。
【0018】また、巻き込み阻止手段は、蒸気の重量流
速が速い部位に対応する管群が存在しない流路幅を狭く
すると共に蒸気の重量流速が遅い部位に対応する管群が
存在しない流路幅を広くした構成としたことを特徴とす
る。
速が速い部位に対応する管群が存在しない流路幅を狭く
すると共に蒸気の重量流速が遅い部位に対応する管群が
存在しない流路幅を広くした構成としたことを特徴とす
る。
【0019】また、管群への流入部位における蒸気の重
量流速分布の比が36:1の場合に、重量流速分布に対
応する流路幅の比を1:6に設定したことを特徴とす
る。
量流速分布の比が36:1の場合に、重量流速分布に対
応する流路幅の比を1:6に設定したことを特徴とす
る。
【0020】また、管群への流入部位における蒸気の重
量流速分布の比が16:1の場合に、重量流速分布に対
応する流路幅の比を1:4に設定したことを特徴とす
る。
量流速分布の比が16:1の場合に、重量流速分布に対
応する流路幅の比を1:4に設定したことを特徴とす
る。
【0021】また、管群への流入部位における蒸気の重
量流速分布の比が2:1の場合に、重量流速分布に対応
する流路幅の比を1:3に設定したことを特徴とする。
量流速分布の比が2:1の場合に、重量流速分布に対応
する流路幅の比を1:3に設定したことを特徴とする。
【0022】上記目的を達成するための本発明の凝縮方
法は、胴上部から蒸気を流入して冷却媒体が流通する伝
熱管の管群を流通させることにより蒸気を冷却して凝縮
水とする凝縮方向において、蒸気の重量流速分布に応じ
て管群の下部での流体の巻き込みを阻止することを特徴
とする。
法は、胴上部から蒸気を流入して冷却媒体が流通する伝
熱管の管群を流通させることにより蒸気を冷却して凝縮
水とする凝縮方向において、蒸気の重量流速分布に応じ
て管群の下部での流体の巻き込みを阻止することを特徴
とする。
【0023】上記目的を達成するための本発明の蒸気タ
ービン設備は、燃料及び空気が供給される燃料炊きのボ
イラと、ボイラで発生した蒸気を駆動源とする蒸気ター
ビンと、蒸気タービンの排気蒸気が流入する請求項1乃
至請求項8のいずれか一項に記載の復水器と、復水器で
凝縮された復水をボイラ側に供給する復水供給手段とを
備えたことを特徴とする。
ービン設備は、燃料及び空気が供給される燃料炊きのボ
イラと、ボイラで発生した蒸気を駆動源とする蒸気ター
ビンと、蒸気タービンの排気蒸気が流入する請求項1乃
至請求項8のいずれか一項に記載の復水器と、復水器で
凝縮された復水をボイラ側に供給する復水供給手段とを
備えたことを特徴とする。
【0024】上記目的を達成するための本発明のガスタ
ービン設備は、ガスタービンの排気ガスによって蒸気を
発生する排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した
蒸気により作動する蒸気タービンと、蒸気タービンの排
気蒸気が流入する請求項1乃至請求項8のいずれか一項
に記載の復水器と、復水器で凝縮された復水を排熱回収
ボイラ側に供給する復水供給手段とを備えたことを特徴
とする。
ービン設備は、ガスタービンの排気ガスによって蒸気を
発生する排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した
蒸気により作動する蒸気タービンと、蒸気タービンの排
気蒸気が流入する請求項1乃至請求項8のいずれか一項
に記載の復水器と、復水器で凝縮された復水を排熱回収
ボイラ側に供給する復水供給手段とを備えたことを特徴
とする。
【0025】上記目的を達成するための本発明の原子力
設備は、原子炉側の一次水を熱源とする蒸気発生器と、
蒸気発生器からの蒸気を駆動源とする蒸気タービンと、
蒸気タービンの排気蒸気を復水する請求項1乃至請求項
8のいずれか一項に記載の復水器と、復水器で凝縮され
た復水を蒸気発生器に供給する復水系統と、復水系統に
設けられ気体を除去する気水分離手段とを備えたことを
特徴とする。
設備は、原子炉側の一次水を熱源とする蒸気発生器と、
蒸気発生器からの蒸気を駆動源とする蒸気タービンと、
蒸気タービンの排気蒸気を復水する請求項1乃至請求項
8のいずれか一項に記載の復水器と、復水器で凝縮され
た復水を蒸気発生器に供給する復水系統と、復水系統に
設けられ気体を除去する気水分離手段とを備えたことを
特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】図1には本発明の第1実施形態例
に係る復水器を備えた蒸気タービン設備の概略構成、図
2には復水器の概略構成、図3には重量流速と流路幅と
の関係を表す表を示してある。
に係る復水器を備えた蒸気タービン設備の概略構成、図
2には復水器の概略構成、図3には重量流速と流路幅と
の関係を表す表を示してある。
【0027】また、図4には本発明の第2実施形態例に
係る復水器の概略構成、図5には本発明の第3実施形態
例に係る復水器の概略構成、図6には本発明の第4実施
形態例に係る復水器の概略構成、図7には本発明の第5
実施形態例に係る復水器の概略構成を示してある。
係る復水器の概略構成、図5には本発明の第3実施形態
例に係る復水器の概略構成、図6には本発明の第4実施
形態例に係る復水器の概略構成、図7には本発明の第5
実施形態例に係る復水器の概略構成を示してある。
【0028】燃料f及び空気Air が供給される炉を備え
たボイラ1で蒸気STが発生され、ボイラ1で発生した蒸
気STは蒸気タービン2に送られ、蒸気タービン2を駆動
して発電機3により出力を得る。蒸気タービン2で動力
を回収した排気蒸気は復水器4で凝縮されて復水され、
復水器4で復水された水は復水供給手段としての給水ポ
ンプ5により供給路6からボイラ1に供給される。
たボイラ1で蒸気STが発生され、ボイラ1で発生した蒸
気STは蒸気タービン2に送られ、蒸気タービン2を駆動
して発電機3により出力を得る。蒸気タービン2で動力
を回収した排気蒸気は復水器4で凝縮されて復水され、
復水器4で復水された水は復水供給手段としての給水ポ
ンプ5により供給路6からボイラ1に供給される。
【0029】ボイラ1の排気ガスは図示しない排ガス処
理手段(集塵装置、脱硝装置、脱硫装置等)で処理され
た後、ファン7により排気ガス路8から煙突9に送られ
て大気に放出される。
理手段(集塵装置、脱硝装置、脱硫装置等)で処理され
た後、ファン7により排気ガス路8から煙突9に送られ
て大気に放出される。
【0030】復水器4には冷却塔10で所定温度に冷却
された冷却水がポンプ11により冷却水供給路12から
供給され、復水器4の伝熱管の管群13を流通して高温
となった冷却水が戻り路14から冷却塔12に戻され
る。冷却塔10では高温となった冷却水により大気の一
部を蒸発させ、気化熱により所定の温度に下げられる。
された冷却水がポンプ11により冷却水供給路12から
供給され、復水器4の伝熱管の管群13を流通して高温
となった冷却水が戻り路14から冷却塔12に戻され
る。冷却塔10では高温となった冷却水により大気の一
部を蒸発させ、気化熱により所定の温度に下げられる。
【0031】尚、管群13を流通する冷却媒体は、冷却
塔10で所定温度に冷却された冷却水の他に、海水等が
用いられることもある。
塔10で所定温度に冷却された冷却水の他に、海水等が
用いられることもある。
【0032】図2、図3に基づいて復水器4を説明す
る。
る。
【0033】復水器4の胴16内には多数の伝熱管17
の管群13が複数(図2には2つ示してある)備えら
れ、管群13は蒸気タービン2の回転軸に直交する方向
に延びて配置されている。胴16の上部から蒸気が流入
され、蒸気は中間胴のヒータ管(いずれも図示省略)を
加熱した後管群13を流通することで冷却されて凝縮水
とされる。
の管群13が複数(図2には2つ示してある)備えら
れ、管群13は蒸気タービン2の回転軸に直交する方向
に延びて配置されている。胴16の上部から蒸気が流入
され、蒸気は中間胴のヒータ管(いずれも図示省略)を
加熱した後管群13を流通することで冷却されて凝縮水
とされる。
【0034】管群13に送られる蒸気は、蒸気タービン
2の回転軸が直交して蒸気が下向きに偏流されていると
共に中間胴のヒータ管等を流通するため重量流速分布が
生じている。重量流速分布が生じると、管群13が備え
られていない流路18に流体が均等に分配されずに管群
13の下部で流体の巻き込みが生じる虞がある。流体の
巻き込みは圧力損失となり凝縮性能の低下につながるた
め、抑制することが望ましい。
2の回転軸が直交して蒸気が下向きに偏流されていると
共に中間胴のヒータ管等を流通するため重量流速分布が
生じている。重量流速分布が生じると、管群13が備え
られていない流路18に流体が均等に分配されずに管群
13の下部で流体の巻き込みが生じる虞がある。流体の
巻き込みは圧力損失となり凝縮性能の低下につながるた
め、抑制することが望ましい。
【0035】そこで、本実施形態例の復水器4では、重
量流速が速い部分に対応する流路18の幅を狭くして巻
き込み阻止手段を構成している。即ち、図2に示すよう
に、重量流速が速い部分の速度Vに対応する流路18
(図示例では管群13と胴16の壁との間)の幅hを、
重量流速が速い部分の速度vに対応する流路18(図示
例では管群13と管群13との間)の幅Hよりも狭くし
ている。また、管群13と管群13との間の流路18の
幅Hを積極的に広くしている。
量流速が速い部分に対応する流路18の幅を狭くして巻
き込み阻止手段を構成している。即ち、図2に示すよう
に、重量流速が速い部分の速度Vに対応する流路18
(図示例では管群13と胴16の壁との間)の幅hを、
重量流速が速い部分の速度vに対応する流路18(図示
例では管群13と管群13との間)の幅Hよりも狭くし
ている。また、管群13と管群13との間の流路18の
幅Hを積極的に広くしている。
【0036】重量流速が速い部分Vに対応する流路18
の幅hと重量流速が速い部分vに対応する流路18の幅
Hとの割合は、重量流速分布の速度比V:vに応じて設
定されている。
の幅hと重量流速が速い部分vに対応する流路18の幅
Hとの割合は、重量流速分布の速度比V:vに応じて設
定されている。
【0037】つまり、図3に示すように、速度比V:v
が36:1の場合には、流路18の幅hと幅Hとの比を
1:6に設定する。また、速度比V:vが16:1の場
合には、流路18の幅hと幅Hとの比を1:4に設定す
る。更に、速度比V:vが2:1の場合には、流路18
の幅hと幅Hとの比を1:3に設定する。
が36:1の場合には、流路18の幅hと幅Hとの比を
1:6に設定する。また、速度比V:vが16:1の場
合には、流路18の幅hと幅Hとの比を1:4に設定す
る。更に、速度比V:vが2:1の場合には、流路18
の幅hと幅Hとの比を1:3に設定する。
【0038】これは、流路面積が1/2になると流速が
略2倍になることに基づいて設定され、中間胴の配管配
置や圧力、蒸気タービンの定格回転速度、機器の大きさ
等により管群13の下部で流体の巻き込みが生じないよ
うに設定される。
略2倍になることに基づいて設定され、中間胴の配管配
置や圧力、蒸気タービンの定格回転速度、機器の大きさ
等により管群13の下部で流体の巻き込みが生じないよ
うに設定される。
【0039】一般に、管群13の形状を長円状とする
と、管群13での流れが良好になって凝縮性能が向上す
る一方、流れが良好になりすぎて管群13の下部で流体
の巻き込みが生じやすくなる。
と、管群13での流れが良好になって凝縮性能が向上す
る一方、流れが良好になりすぎて管群13の下部で流体
の巻き込みが生じやすくなる。
【0040】このため、重量流速が速い部分Vに対応す
る流路18の幅hを狭くして流れを抑制することで管群
13の下部での流体の巻き込みを防止している(図2中
点線矢印の流れ)。
る流路18の幅hを狭くして流れを抑制することで管群
13の下部での流体の巻き込みを防止している(図2中
点線矢印の流れ)。
【0041】上述した復水器7では、重量流速が速い部
分の速度Vに対応する管群13と胴16の壁との間の流
路18の幅hを狭くしているので、重量流速が速い部分
の速度が抑制されて管群13の下部での流体の巻き込み
を防止することができる。
分の速度Vに対応する管群13と胴16の壁との間の流
路18の幅hを狭くしているので、重量流速が速い部分
の速度が抑制されて管群13の下部での流体の巻き込み
を防止することができる。
【0042】このため、流体の巻き込みによる圧力損失
を的確に低下させることが可能になり、凝縮性能を向上
させることができる。
を的確に低下させることが可能になり、凝縮性能を向上
させることができる。
【0043】また、管群13と管群13との間の流路1
8の幅Hを広げているため、管群13と胴16の壁との
間の流路18の幅hを狭くして圧力差が大きくなって
も、幅Hを広げた流路18により圧力差を吸収すること
ができ、復水器7全体として圧力差を少なくすることが
可能になる。
8の幅Hを広げているため、管群13と胴16の壁との
間の流路18の幅hを狭くして圧力差が大きくなって
も、幅Hを広げた流路18により圧力差を吸収すること
ができ、復水器7全体として圧力差を少なくすることが
可能になる。
【0044】このため、圧力差が大きくなることによる
圧力損失を的確に低下させることが可能になり、凝縮性
能を向上させることができる。
圧力損失を的確に低下させることが可能になり、凝縮性
能を向上させることができる。
【0045】管群13と胴16の壁との間の流路18の
幅hを狭くしても圧力差が大きくならない場合、管群1
3と管群13との間の流路18の幅Hを広げなくてもよ
い。管群13と管群13との間の流路18の幅Hを変更
しない場合、管群13と胴16の壁との間の流路18の
幅hを狭くした分胴16の全体の幅を狭くすることがで
き、流体の巻き込みによる圧力損失を的確に低下させな
がら復水器7のコンパクト化が図れる。
幅hを狭くしても圧力差が大きくならない場合、管群1
3と管群13との間の流路18の幅Hを広げなくてもよ
い。管群13と管群13との間の流路18の幅Hを変更
しない場合、管群13と胴16の壁との間の流路18の
幅hを狭くした分胴16の全体の幅を狭くすることがで
き、流体の巻き込みによる圧力損失を的確に低下させな
がら復水器7のコンパクト化が図れる。
【0046】図4に基づいて本発明の第2実施形態例に
係る復水器を説明する。尚、第1実施形態例の復水器4
と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略し
てある。
係る復水器を説明する。尚、第1実施形態例の復水器4
と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略し
てある。
【0047】復水器21の胴16内には多数の伝熱管1
7の管群22が複数(図4には2つ示してある)備えら
れ、管群22は蒸気タービン2の回転軸に直交する方向
に延びて配置されている。胴16の上部から蒸気が流入
され、蒸気は中間胴のヒータ管(いずれも図示省略)を
加熱した後管群22を流通することで冷却されて凝縮水
とされる。
7の管群22が複数(図4には2つ示してある)備えら
れ、管群22は蒸気タービン2の回転軸に直交する方向
に延びて配置されている。胴16の上部から蒸気が流入
され、蒸気は中間胴のヒータ管(いずれも図示省略)を
加熱した後管群22を流通することで冷却されて凝縮水
とされる。
【0048】本実施形態例の復水器21では、重量流速
が速い部分に対応する流路18の幅を狭くし、重量流速
が速い部分に対応する流路23を管群22の形状を変化
させることで広くして巻き込み阻止手段を構成してい
る。即ち、図4に示すように、重量流速が速い部分の速
度Vに対応する流路18(図示例では管群22と胴16
の壁との間)の幅hを、重量流速が速い部分の速度vに
対応する流路23(図示例では管群22と管群22との
間)の幅Hよりも狭くしている。
が速い部分に対応する流路18の幅を狭くし、重量流速
が速い部分に対応する流路23を管群22の形状を変化
させることで広くして巻き込み阻止手段を構成してい
る。即ち、図4に示すように、重量流速が速い部分の速
度Vに対応する流路18(図示例では管群22と胴16
の壁との間)の幅hを、重量流速が速い部分の速度vに
対応する流路23(図示例では管群22と管群22との
間)の幅Hよりも狭くしている。
【0049】管群22と管群22との間の流路23は、
管群22の上部の伝熱管17を減らすことで上部の部位
の幅Hを積極的に広くしている。
管群22の上部の伝熱管17を減らすことで上部の部位
の幅Hを積極的に広くしている。
【0050】上述した復水器21では、重量流速が速い
部分の速度Vに対応する管群22と胴16の壁との間の
流路18の幅hを狭くしているので、重量流速が速い部
分の速度が抑制されて管群22の下部での流体の巻き込
み(図中点線矢印の流れ)を防止することができる。
部分の速度Vに対応する管群22と胴16の壁との間の
流路18の幅hを狭くしているので、重量流速が速い部
分の速度が抑制されて管群22の下部での流体の巻き込
み(図中点線矢印の流れ)を防止することができる。
【0051】このため、流体の巻き込みによる圧力損失
を的確に低下させることが可能になり、凝縮性能を向上
させることができる。
を的確に低下させることが可能になり、凝縮性能を向上
させることができる。
【0052】また、管群22と管群22との間の流路2
3の入口部の幅Hを広げているため、管群22と胴16
の壁との間の流路18の幅hを狭くして圧力差が大きく
なっても、入口部の幅Hを広げた流路18により圧力差
を吸収することができ、復水器23全体として圧力差を
少なくすることが可能になる。
3の入口部の幅Hを広げているため、管群22と胴16
の壁との間の流路18の幅hを狭くして圧力差が大きく
なっても、入口部の幅Hを広げた流路18により圧力差
を吸収することができ、復水器23全体として圧力差を
少なくすることが可能になる。
【0053】このため、圧力差が大きくなることによる
圧力損失を的確に低下させることが可能になり、凝縮性
能を向上させることができる。
圧力損失を的確に低下させることが可能になり、凝縮性
能を向上させることができる。
【0054】本実施形態例では、伝熱管17を減らした
時の凝縮効率の低下分を、流路23の幅Hの増大分して
圧力差を抑制して圧力損失を低減した分で補うことがで
きれば、第1実施形態例と同様に、重量流速が速い部分
の速度が抑制されて管群13の下部での流体の巻き込み
を防止することができ、流体の巻き込みによる圧力損失
を的確に低下させることが可能になると共に、復水器2
1全体として圧力差を少なくして圧力損失を的確に低下
させることが可能になる。
時の凝縮効率の低下分を、流路23の幅Hの増大分して
圧力差を抑制して圧力損失を低減した分で補うことがで
きれば、第1実施形態例と同様に、重量流速が速い部分
の速度が抑制されて管群13の下部での流体の巻き込み
を防止することができ、流体の巻き込みによる圧力損失
を的確に低下させることが可能になると共に、復水器2
1全体として圧力差を少なくして圧力損失を的確に低下
させることが可能になる。
【0055】また、胴16を大型化することなく流路2
3の幅Hを大きくすることができるので、重量流速の比
が大きい場合に適用して有利となる。
3の幅Hを大きくすることができるので、重量流速の比
が大きい場合に適用して有利となる。
【0056】図5に基づいて本発明の第3実施形態例に
係る復水器を説明する。尚、第1実施形態例の復水器4
と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略し
てある。
係る復水器を説明する。尚、第1実施形態例の復水器4
と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略し
てある。
【0057】復水器25の胴16内には多数の伝熱管1
7の管群13が複数(図5には2つ示してある)備えら
れ、管群13は蒸気タービン2の回転軸に直交する方向
に延びて、例えば、胴16と管群13との間隔:管群1
3同士の間隔が2:1の関係で配置されている。胴16
の上部から蒸気が流入され、蒸気は中間胴のヒータ管
(いずれも図示省略)を加熱した後管群13を流通する
ことで冷却されて凝縮水とされる。
7の管群13が複数(図5には2つ示してある)備えら
れ、管群13は蒸気タービン2の回転軸に直交する方向
に延びて、例えば、胴16と管群13との間隔:管群1
3同士の間隔が2:1の関係で配置されている。胴16
の上部から蒸気が流入され、蒸気は中間胴のヒータ管
(いずれも図示省略)を加熱した後管群13を流通する
ことで冷却されて凝縮水とされる。
【0058】本実施形態例の復水器25では、導入され
る蒸気の重量流速分布に応じて管群13の下部に生じる
流体の巻き込み(図中点線矢印で示してある)を阻止す
る巻き込み阻止手段としての板材26が管群13の下部
における胴13の底部に設けられ、板材26は管群13
の軸方向に沿って胴16の下部に設けられている。
る蒸気の重量流速分布に応じて管群13の下部に生じる
流体の巻き込み(図中点線矢印で示してある)を阻止す
る巻き込み阻止手段としての板材26が管群13の下部
における胴13の底部に設けられ、板材26は管群13
の軸方向に沿って胴16の下部に設けられている。
【0059】重量流速が速い部分の速度Vに対応する流
路18を流通する流体は、管群13の下部で巻き込み
(図中点線矢印で示してある)を生じることがある。
路18を流通する流体は、管群13の下部で巻き込み
(図中点線矢印で示してある)を生じることがある。
【0060】このため、板材26により管群13の下部
での巻き込みを阻止している。
での巻き込みを阻止している。
【0061】上述した復水器25では、胴13の底部に
板材26が設けられているので、重量流速が速い部分の
流体の流れが管群13の下部で板材26に阻止され、管
群13の下部での巻き込みを防止することができる。
板材26が設けられているので、重量流速が速い部分の
流体の流れが管群13の下部で板材26に阻止され、管
群13の下部での巻き込みを防止することができる。
【0062】このため、流体の巻き込みによる圧力損失
を確実に低下させることが可能になり、凝縮性能を向上
させることができる。
を確実に低下させることが可能になり、凝縮性能を向上
させることができる。
【0063】尚、板材26を設けた場合であっても、管
群13と胴16の壁との間の流路18の幅hを狭くする
と共に管群13と管群13との間の流路18の幅Hを広
げることも可能である。
群13と胴16の壁との間の流路18の幅hを狭くする
と共に管群13と管群13との間の流路18の幅Hを広
げることも可能である。
【0064】図6に基づいて本発明の第4実施形態例に
係る復水器を説明する。尚、第1実施形態例の復水器4
と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略し
てある。
係る復水器を説明する。尚、第1実施形態例の復水器4
と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略し
てある。
【0065】復水器28の胴16内には多数の伝熱管1
7の管群13が複数(図6には1つ示してある)備えら
れ、管群13は蒸気タービン2の回転軸に平行な方向に
延びて配置されている。胴16の上部から蒸気が流入さ
れ、蒸気は中間胴のヒータ管(いずれも図示省略)を加
熱した後管群13を流通することで冷却されて凝縮水と
される。
7の管群13が複数(図6には1つ示してある)備えら
れ、管群13は蒸気タービン2の回転軸に平行な方向に
延びて配置されている。胴16の上部から蒸気が流入さ
れ、蒸気は中間胴のヒータ管(いずれも図示省略)を加
熱した後管群13を流通することで冷却されて凝縮水と
される。
【0066】本実施形態例の復水器28では、導入され
る蒸気の重量流速分布に応じて管群13の下部に生じる
流体の巻き込みを阻止する巻き込み阻止手段としての板
材29が管群13の下部における胴13の底部に設けら
れ、板材29は管群13の軸方向で重量流速が速い部分
に対応して胴16の下部に設けられている。
る蒸気の重量流速分布に応じて管群13の下部に生じる
流体の巻き込みを阻止する巻き込み阻止手段としての板
材29が管群13の下部における胴13の底部に設けら
れ、板材29は管群13の軸方向で重量流速が速い部分
に対応して胴16の下部に設けられている。
【0067】蒸気タービン2の回転軸と管群13とが平
行になっている場合、管群13の軸方向に重量流速分布
が生じる。重量流速が速い部分の速度Vに対応する部分
を流通する流体は、管群13の下部で巻き込みを生じる
ことがある。
行になっている場合、管群13の軸方向に重量流速分布
が生じる。重量流速が速い部分の速度Vに対応する部分
を流通する流体は、管群13の下部で巻き込みを生じる
ことがある。
【0068】このため、重量流速が速い部分に対応して
設けられた板材29により管群13の下部での巻き込み
を阻止している。
設けられた板材29により管群13の下部での巻き込み
を阻止している。
【0069】上述した復水器28では、重量流速が速い
部分に対応した胴13の底部に板材29が設けられてい
るので、重量流速が速い部分の流体の流れが管群13の
下部で板材29に阻止され、重量流速が速い部分での管
群13の下部での巻き込みを防止することができる。
部分に対応した胴13の底部に板材29が設けられてい
るので、重量流速が速い部分の流体の流れが管群13の
下部で板材29に阻止され、重量流速が速い部分での管
群13の下部での巻き込みを防止することができる。
【0070】このため、部分的に設けられる板材29に
より流体の巻き込みによる圧力損失を確実に低下させる
ことが可能になり、凝縮性能を向上させることができ
る。
より流体の巻き込みによる圧力損失を確実に低下させる
ことが可能になり、凝縮性能を向上させることができ
る。
【0071】尚、板材26を設けた場合であっても、管
群13と胴16の壁との間の流路18の幅hを狭くする
と共に管群13と管群13との間の流路18の幅Hを広
げることも可能である。
群13と胴16の壁との間の流路18の幅hを狭くする
と共に管群13と管群13との間の流路18の幅Hを広
げることも可能である。
【0072】図7に基づいて本発明の第5実施形態例に
係る復水器を説明する。尚、第5実施形態例の復水器2
5と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略
してある。
係る復水器を説明する。尚、第5実施形態例の復水器2
5と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略
してある。
【0073】復水器31の胴16内には多数の伝熱管1
7の管群13が複数(図7には2つ示してある)備えら
れ、管群13は蒸気タービン2の回転軸に直交する方向
に延びて、例えば、胴16と管群13との間隔:管群1
3同士の間隔が2:1の関係で配置されている。胴16
の上部から蒸気が流入され、蒸気は中間胴のヒータ管
(いずれも図示省略)を加熱した後管群13を流通する
ことで冷却されて凝縮水とされる。
7の管群13が複数(図7には2つ示してある)備えら
れ、管群13は蒸気タービン2の回転軸に直交する方向
に延びて、例えば、胴16と管群13との間隔:管群1
3同士の間隔が2:1の関係で配置されている。胴16
の上部から蒸気が流入され、蒸気は中間胴のヒータ管
(いずれも図示省略)を加熱した後管群13を流通する
ことで冷却されて凝縮水とされる。
【0074】本実施形態例の復水器31では、導入され
る蒸気の重量流速分布に応じて管群13の下部に生じる
流体の巻き込み(図中点線矢印で示してある)を阻止す
る巻き込み阻止手段(抵抗流通部材)としての穴付板3
2が重量流速が速い部分の速度Vに対応する流路18
(胴16と管群13との間の流路18)に設けられてい
る。穴付板32は管群13の軸方向に沿って連続して設
けられている。
る蒸気の重量流速分布に応じて管群13の下部に生じる
流体の巻き込み(図中点線矢印で示してある)を阻止す
る巻き込み阻止手段(抵抗流通部材)としての穴付板3
2が重量流速が速い部分の速度Vに対応する流路18
(胴16と管群13との間の流路18)に設けられてい
る。穴付板32は管群13の軸方向に沿って連続して設
けられている。
【0075】重量流速が速い部分の速度Vに対応する流
路18を流通する流体は管群13の下部で巻き込み(図
中点線矢印で示してある)を生じることがある。このた
め、重量流速が速い部分の速度Vに対応する流路18を
流通する流体を穴付板32に流通させて減速させ、管群
13の下部での巻き込みを阻止している。
路18を流通する流体は管群13の下部で巻き込み(図
中点線矢印で示してある)を生じることがある。このた
め、重量流速が速い部分の速度Vに対応する流路18を
流通する流体を穴付板32に流通させて減速させ、管群
13の下部での巻き込みを阻止している。
【0076】上述した復水器31では、重量流速が速い
部分の速度Vに対応する流路18に穴付板32が設けら
れているので、重量流速が速い部分の流体が穴付板32
を流通する際に減速され、管群13の下部での巻き込み
を防止することができる。
部分の速度Vに対応する流路18に穴付板32が設けら
れているので、重量流速が速い部分の流体が穴付板32
を流通する際に減速され、管群13の下部での巻き込み
を防止することができる。
【0077】このため、流体の巻き込みによる圧力損失
を確実に低下させることが可能になり、凝縮性能を向上
させることができる。
を確実に低下させることが可能になり、凝縮性能を向上
させることができる。
【0078】尚、穴付板32を設けた場合であっても、
管群13と胴16の壁との間の流路18の幅hを狭くす
ると共に管群13と管群13との間の流路18の幅Hを
広げることも可能である。また、図6に示した第4実施
形態例において、重量流速が速い部分に対応した流路1
8の部位に穴付板32を部分的に設けることも可能であ
る。
管群13と胴16の壁との間の流路18の幅hを狭くす
ると共に管群13と管群13との間の流路18の幅Hを
広げることも可能である。また、図6に示した第4実施
形態例において、重量流速が速い部分に対応した流路1
8の部位に穴付板32を部分的に設けることも可能であ
る。
【0079】上述した復水器4,21,25,31が適
用された蒸気タービン設備では、復水器4,21,2
5,31での流体の巻き込みによる圧力損失を確実に低
下させることが可能になり、巻き込みを防止するための
復水器4,21,25,31の大型化が必要なく、復水
器4,21,25,31の小型化及び低コスト化によ
り、蒸気タービン設備全体のコンパクト化と低コスト化
を図ることができる。
用された蒸気タービン設備では、復水器4,21,2
5,31での流体の巻き込みによる圧力損失を確実に低
下させることが可能になり、巻き込みを防止するための
復水器4,21,25,31の大型化が必要なく、復水
器4,21,25,31の小型化及び低コスト化によ
り、蒸気タービン設備全体のコンパクト化と低コスト化
を図ることができる。
【0080】図8に基づいて上述した復水器4,21,
25,31が適用されるガスタービン設備を説明する。
図8にはガスタービン設備の概略構成を示してある。図
8に示したガスタービン設備は、ガスタービンと蒸気タ
ービンを組み合わせたコンバインドサイクルの設備であ
る。
25,31が適用されるガスタービン設備を説明する。
図8にはガスタービン設備の概略構成を示してある。図
8に示したガスタービン設備は、ガスタービンと蒸気タ
ービンを組み合わせたコンバインドサイクルの設備であ
る。
【0081】図に示すように、ガスタービン35には圧
縮機36及び燃焼器37及びタービン38が備えられ、
圧縮機36で圧縮された空気が燃焼器37で燃料fと共
に燃焼され、高温の燃焼ガスとなってタービン38で膨
張する。タービン38は圧縮機36を駆動し、残りの出
力で発電機39等の負荷を駆動するようになっている。
タービン38で仕事を終えた排気ガスGは排熱回収ボイ
ラ40に送られて熱回収される。
縮機36及び燃焼器37及びタービン38が備えられ、
圧縮機36で圧縮された空気が燃焼器37で燃料fと共
に燃焼され、高温の燃焼ガスとなってタービン38で膨
張する。タービン38は圧縮機36を駆動し、残りの出
力で発電機39等の負荷を駆動するようになっている。
タービン38で仕事を終えた排気ガスGは排熱回収ボイ
ラ40に送られて熱回収される。
【0082】排熱回収ボイラ40内では図示しない過熱
ユニットを介して蒸気を発生させ、発生した蒸気を蒸気
タービン41に送って蒸気タービン41で仕事をするよ
うになっている。蒸気タービン41の排気蒸気は前述し
た復水器4(21,25,31)で凝縮されて復水され
る。復水器4からの復水は給水ポンプ42により排熱回
収ボイラ40に供給される。尚、図中の符号で43は発
電機である。
ユニットを介して蒸気を発生させ、発生した蒸気を蒸気
タービン41に送って蒸気タービン41で仕事をするよ
うになっている。蒸気タービン41の排気蒸気は前述し
た復水器4(21,25,31)で凝縮されて復水され
る。復水器4からの復水は給水ポンプ42により排熱回
収ボイラ40に供給される。尚、図中の符号で43は発
電機である。
【0083】上述した復水器4(21,25,31)が
適用された蒸気タービン設備では、復水器4(21,2
5,31)での流体の巻き込みによる圧力損失を確実に
低下させることが可能になる。
適用された蒸気タービン設備では、復水器4(21,2
5,31)での流体の巻き込みによる圧力損失を確実に
低下させることが可能になる。
【0084】このため、巻き込みを防止するための復水
器4(21,25,31)の大型化が必要なく、復水器
4(21,25,31)の小型化及び低コスト化によ
り、ガスタービン設備全体のコンパクト化と低コスト化
を図ることができる。
器4(21,25,31)の大型化が必要なく、復水器
4(21,25,31)の小型化及び低コスト化によ
り、ガスタービン設備全体のコンパクト化と低コスト化
を図ることができる。
【0085】図9に基づいて上述した復水器4,21,
25,31が適用される原子力設備を説明する。図9に
は原子力設備の概略構成を示してある。
25,31が適用される原子力設備を説明する。図9に
は原子力設備の概略構成を示してある。
【0086】図に示すように、原子力設備では、原子炉
51で発生する熱により一次系の水(加圧水)が加熱さ
れて蒸気発生器52に送られ、蒸気発生器52では一次
系の高温の水により二次系の水が蒸気に変えられて蒸気
タービン53に送られ、蒸気タービン53を駆動して発
電機54を作動させる。
51で発生する熱により一次系の水(加圧水)が加熱さ
れて蒸気発生器52に送られ、蒸気発生器52では一次
系の高温の水により二次系の水が蒸気に変えられて蒸気
タービン53に送られ、蒸気タービン53を駆動して発
電機54を作動させる。
【0087】蒸気タービン53の排気蒸気は復水器4に
送られて海水等により冷却されて復水され、復水器4で
復水された水は復水系統55から蒸気発生器52に給水
されるようになっている。
送られて海水等により冷却されて復水され、復水器4で
復水された水は復水系統55から蒸気発生器52に給水
されるようになっている。
【0088】復水系統55は、上流側から順に、復水ポ
ンプ56、復水脱塩装置57、復水ブースタポンプ5
8、低圧給水加熱器59及び気水分離手段としての脱気
器60を備えている。尚、低圧給水加熱器59は、複数
個のヒータを直列に配置される等の構成となっている。
ンプ56、復水脱塩装置57、復水ブースタポンプ5
8、低圧給水加熱器59及び気水分離手段としての脱気
器60を備えている。尚、低圧給水加熱器59は、複数
個のヒータを直列に配置される等の構成となっている。
【0089】上述した原子力発電設備では、蒸気発生器
52から蒸気タービン53、復水器4及び復水系統55
により、二次系の流体が循環して循環系統が構築されて
いる。蒸気発生器52では、二次系の水は蒸発して蒸気
となり、それを補充する給水中の微量の不純物は濃縮/
蓄積されることになる。
52から蒸気タービン53、復水器4及び復水系統55
により、二次系の流体が循環して循環系統が構築されて
いる。蒸気発生器52では、二次系の水は蒸発して蒸気
となり、それを補充する給水中の微量の不純物は濃縮/
蓄積されることになる。
【0090】蒸気発生器52に不純物が蓄積して濃縮さ
れるのを防止するため、二次系の水の一部をブローダウ
ンして蒸気発生器52から排出している。ブローダウン
した流体をそのまま系外に捨ててしまっては不経済とな
るので、熱回収と不純物の除去を実施した後、ブローダ
ウンした流体を復水系統55に回収するようにしてい
る。
れるのを防止するため、二次系の水の一部をブローダウ
ンして蒸気発生器52から排出している。ブローダウン
した流体をそのまま系外に捨ててしまっては不経済とな
るので、熱回収と不純物の除去を実施した後、ブローダ
ウンした流体を復水系統55に回収するようにしてい
る。
【0091】即ち、蒸気発生器52でブローダウンされ
た流体が導入される気水分離手段としてのフラッシュタ
ンク61が設けられている。フラッシュタンク61では
ブローダウンされた二次系の水が蒸気と液体に分離され
る。
た流体が導入される気水分離手段としてのフラッシュタ
ンク61が設けられている。フラッシュタンク61では
ブローダウンされた二次系の水が蒸気と液体に分離され
る。
【0092】フラッシュタンク61で分離された蒸気は
上部の蒸気排出部62から排出されて脱気器60に送ら
れ、熱回収される。フラッシュタンク61で分離された
液体は下部の液体排出部63から排出系統64に排出さ
れ、冷却手段65を通して復水脱塩装置57の上流側に
送られる。尚、図中の符号で65は切換弁であり、ブロ
ーダウンした二次系の水の一部を直接復水器4に送る時
に動作される。
上部の蒸気排出部62から排出されて脱気器60に送ら
れ、熱回収される。フラッシュタンク61で分離された
液体は下部の液体排出部63から排出系統64に排出さ
れ、冷却手段65を通して復水脱塩装置57の上流側に
送られる。尚、図中の符号で65は切換弁であり、ブロ
ーダウンした二次系の水の一部を直接復水器4に送る時
に動作される。
【0093】また、排出系統64に供給ポンプを設ける
ことも可能である。
ことも可能である。
【0094】上述した復水器4(21,25,31)が
適用された原子力設備では、復水器4(21,25,3
1)での流体の巻き込みによる圧力損失を確実に低下さ
せることが可能になる。
適用された原子力設備では、復水器4(21,25,3
1)での流体の巻き込みによる圧力損失を確実に低下さ
せることが可能になる。
【0095】このため、巻き込みを防止するための復水
器4(21,25,31)の大型化が必要なく、復水器
4(21,25,31)の小型化及び低コスト化によ
り、原子力設備全体のコンパクト化と低コスト化を図る
ことができる。
器4(21,25,31)の大型化が必要なく、復水器
4(21,25,31)の小型化及び低コスト化によ
り、原子力設備全体のコンパクト化と低コスト化を図る
ことができる。
【0096】
【発明の効果】本発明の復水器は、冷却媒体が流通する
伝熱管の管群を胴内に備え、胴上部から蒸気を流入する
ことにより蒸気を冷却して凝縮水とする復水器におい
て、蒸気の重量流速分布に応じて管群の下部で生じる流
体の巻き込みを阻止する巻き込み阻止手段を備えたの
で、重量流速が速い部分の流体の管群の下部での巻き込
みが阻止され管群の下部での流体の巻き込みを防止する
ことができる。
伝熱管の管群を胴内に備え、胴上部から蒸気を流入する
ことにより蒸気を冷却して凝縮水とする復水器におい
て、蒸気の重量流速分布に応じて管群の下部で生じる流
体の巻き込みを阻止する巻き込み阻止手段を備えたの
で、重量流速が速い部分の流体の管群の下部での巻き込
みが阻止され管群の下部での流体の巻き込みを防止する
ことができる。
【0097】この結果、流体の巻き込みによる圧力損失
を低下させることが可能になり、凝縮性能を向上させる
ことができ、流れを良好に保った状態で管群下部での流
体の巻き込みによる圧力損失を抑制した復水器とするこ
とが可能になる。
を低下させることが可能になり、凝縮性能を向上させる
ことができ、流れを良好に保った状態で管群下部での流
体の巻き込みによる圧力損失を抑制した復水器とするこ
とが可能になる。
【0098】そして、巻き込み阻止手段は、蒸気の重量
流速が速い部位に対応する管群の下部に設けられる板部
材であるので、簡単な構成で確実に流体の巻き込みを防
止することができる。
流速が速い部位に対応する管群の下部に設けられる板部
材であるので、簡単な構成で確実に流体の巻き込みを防
止することができる。
【0099】また、巻き込み阻止手段は、蒸気の重量流
速が速い部位に対応する管群が存在しない流路に設けら
れる抵抗流通部材であるので、簡単な構成で重量流速が
速い部位の速度を低減することができ確実に流体の巻き
込みを防止することができる。
速が速い部位に対応する管群が存在しない流路に設けら
れる抵抗流通部材であるので、簡単な構成で重量流速が
速い部位の速度を低減することができ確実に流体の巻き
込みを防止することができる。
【0100】また、巻き込み阻止手段は、蒸気の重量流
速が速い部位に対応する管群が存在しない流路幅を狭く
した構成としたので、重量流速が速い部位の流通抵抗を
抑制して的確に流体の巻き込みを防止することができ
る。
速が速い部位に対応する管群が存在しない流路幅を狭く
した構成としたので、重量流速が速い部位の流通抵抗を
抑制して的確に流体の巻き込みを防止することができ
る。
【0101】また、巻き込み阻止手段は、蒸気の重量流
速が速い部位に対応する管群が存在しない流路幅を狭く
すると共に蒸気の重量流速が遅い部位に対応する管群が
存在しない流路幅を広くした構成としたので、重量流速
が速い部位の流通抵抗を抑制して的確に流体の巻き込み
を防止することができると共に、流体の圧力差をなくす
ことができ、巻き込みによる圧力損失と圧力差による圧
力損失を低減することができる。
速が速い部位に対応する管群が存在しない流路幅を狭く
すると共に蒸気の重量流速が遅い部位に対応する管群が
存在しない流路幅を広くした構成としたので、重量流速
が速い部位の流通抵抗を抑制して的確に流体の巻き込み
を防止することができると共に、流体の圧力差をなくす
ことができ、巻き込みによる圧力損失と圧力差による圧
力損失を低減することができる。
【0102】また、管群への流入部位における蒸気の重
量流速分布の比が36:1の場合に、重量流速分布に対
応する流路幅の比を1:6に設定したので、重量流速分
布が大きい場合であっても的確に流体の巻き込みを防止
することができる。
量流速分布の比が36:1の場合に、重量流速分布に対
応する流路幅の比を1:6に設定したので、重量流速分
布が大きい場合であっても的確に流体の巻き込みを防止
することができる。
【0103】また、管群への流入部位における蒸気の重
量流速分布の比が16:1の場合に、重量流速分布に対
応する流路幅の比を1:4に設定したので、重量流速分
布が比較的大きい場合であっても的確に流体の巻き込み
を防止することができる。
量流速分布の比が16:1の場合に、重量流速分布に対
応する流路幅の比を1:4に設定したので、重量流速分
布が比較的大きい場合であっても的確に流体の巻き込み
を防止することができる。
【0104】また、管群への流入部位における蒸気の重
量流速分布の比が2:1の場合に、重量流速分布に対応
する流路幅の比を1:3に設定したので、重量流速分布
が比較的小さい場合であっても的確に流体の巻き込みを
防止することができる。
量流速分布の比が2:1の場合に、重量流速分布に対応
する流路幅の比を1:3に設定したので、重量流速分布
が比較的小さい場合であっても的確に流体の巻き込みを
防止することができる。
【0105】本発明の凝縮方法は、胴上部から蒸気を流
入して冷却媒体が流通する伝熱管の管群を流通させるこ
とにより蒸気を冷却して凝縮水とする凝縮方向におい
て、蒸気の重量流速分布に応じて管群の下部での流体の
巻き込みを阻止するようにしたので、重量流速が速い部
分の流体の管群の下部での巻き込みが阻止され管群の下
部での流体の巻き込みを防止することができる。
入して冷却媒体が流通する伝熱管の管群を流通させるこ
とにより蒸気を冷却して凝縮水とする凝縮方向におい
て、蒸気の重量流速分布に応じて管群の下部での流体の
巻き込みを阻止するようにしたので、重量流速が速い部
分の流体の管群の下部での巻き込みが阻止され管群の下
部での流体の巻き込みを防止することができる。
【0106】この結果、流体の巻き込みによる圧力損失
を低下させることが可能になり、凝縮性能を向上させる
ことができ、流れを良好に保った状態で管群下部での流
体の巻き込みによる圧力損失を抑制した凝縮方法とする
ことが可能になる。
を低下させることが可能になり、凝縮性能を向上させる
ことができ、流れを良好に保った状態で管群下部での流
体の巻き込みによる圧力損失を抑制した凝縮方法とする
ことが可能になる。
【0107】本発明の蒸気タービン設備は、燃料及び空
気が供給される燃料炊きのボイラと、ボイラで発生した
蒸気を駆動源とする蒸気タービンと、蒸気タービンの排
気蒸気が流入する請求項1乃至請求項8のいずれか一項
に記載の復水器と、復水器で凝縮された復水をボイラ側
に供給する復水供給手段とを備えたので、復水器での流
体の巻き込みによる圧力損失を確実に低下させることが
可能になる。
気が供給される燃料炊きのボイラと、ボイラで発生した
蒸気を駆動源とする蒸気タービンと、蒸気タービンの排
気蒸気が流入する請求項1乃至請求項8のいずれか一項
に記載の復水器と、復水器で凝縮された復水をボイラ側
に供給する復水供給手段とを備えたので、復水器での流
体の巻き込みによる圧力損失を確実に低下させることが
可能になる。
【0108】この結果、巻き込みを防止するための復水
器の大型化が必要なく、復水器の小型化及び低コスト化
により、蒸気タービン設備全体のコンパクト化と低コス
ト化を図ることができる。
器の大型化が必要なく、復水器の小型化及び低コスト化
により、蒸気タービン設備全体のコンパクト化と低コス
ト化を図ることができる。
【0109】本発明のガスタービン設備は、ガスタービ
ンの排気ガスによって蒸気を発生する排熱回収ボイラ
と、排熱回収ボイラで発生した蒸気により作動する蒸気
タービンと、蒸気タービンの排気蒸気が流入する請求項
1乃至請求項8のいずれか一項に記載の復水器と、復水
器で凝縮された復水を排熱回収ボイラ側に供給する復水
供給手段とを備えたので、復水器での流体の巻き込みに
よる圧力損失を確実に低下させることが可能になる。
ンの排気ガスによって蒸気を発生する排熱回収ボイラ
と、排熱回収ボイラで発生した蒸気により作動する蒸気
タービンと、蒸気タービンの排気蒸気が流入する請求項
1乃至請求項8のいずれか一項に記載の復水器と、復水
器で凝縮された復水を排熱回収ボイラ側に供給する復水
供給手段とを備えたので、復水器での流体の巻き込みに
よる圧力損失を確実に低下させることが可能になる。
【0110】この結果、巻き込みを防止するための復水
器の大型化が必要なく、復水器の小型化及び低コスト化
により、ガスタービン設備全体のコンパクト化と低コス
ト化を図ることができる。
器の大型化が必要なく、復水器の小型化及び低コスト化
により、ガスタービン設備全体のコンパクト化と低コス
ト化を図ることができる。
【0111】本発明の原子力設備は、原子炉側の一次水
を熱源とする蒸気発生器と、蒸気発生器からの蒸気を駆
動源とする蒸気タービンと、蒸気タービンの排気蒸気を
復水する請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の
復水器と、復水器で凝縮された復水を蒸気発生器に供給
する復水系統と、復水系統に設けられ気体を除去する気
水分離手段とを備えたので、復水器での流体の巻き込み
による圧力損失を確実に低下させることが可能になる。
を熱源とする蒸気発生器と、蒸気発生器からの蒸気を駆
動源とする蒸気タービンと、蒸気タービンの排気蒸気を
復水する請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の
復水器と、復水器で凝縮された復水を蒸気発生器に供給
する復水系統と、復水系統に設けられ気体を除去する気
水分離手段とを備えたので、復水器での流体の巻き込み
による圧力損失を確実に低下させることが可能になる。
【0112】この結果、巻き込みを防止するための復水
器の大型化が必要なく、復水器の小型化及び低コスト化
により、原子力設備全体のコンパクト化と低コスト化を
図ることができる。
器の大型化が必要なく、復水器の小型化及び低コスト化
により、原子力設備全体のコンパクト化と低コスト化を
図ることができる。
【図1】本発明の第1実施形態例に係る復水器を備えた
蒸気タービン設備の概略構成図。
蒸気タービン設備の概略構成図。
【図2】復水器の概略構成図。
【図3】重量流速と流路幅との関係の表図。
【図4】本発明の第2実施形態例に係る復水器の概略構
成図。
成図。
【図5】本発明の第3実施形態例に係る復水器の概略構
成図。
成図。
【図6】本発明の第4実施形態例に係る復水器の概略構
成図。
成図。
【図7】本発明の第5実施形態例に係る復水器の概略構
成図。
成図。
【図8】本発明の復水器を備えたガスタービン設備の概
略構成図。
略構成図。
【図9】本発明の復水器を備えた原子力設備の概略構成
図。
図。
1 ボイラ
2 蒸気タービン
3 発電機
4 復水器
5 給水ポンプ
6 供給路
7 ファン
8 排気ガス路
9 煙突
10 冷却塔
11 ポンプ
12 冷却水供給路
13 管群
14 戻り路
16 胴
17 伝熱管
18 流路
21 復水器
22 管群
23 流路
25 復水器
26 板材
28 復水器
29 板材
31 復水器
32 穴付板
35 ガスタービン
36 圧縮機
37 燃焼器
38 タービン
39 発電機
40 排熱回収ボイラ
41 蒸気タービン
42 給水ポンプ
43 発電機
51 原子炉
52 蒸気発生器
53 蒸気タービン
54 発電機
55 復水系統
56 復水ポンプ
57 復水脱塩装置
58 復水ブースタポンプ
59 低圧給水加熱器
60 脱気器
61 フラッシュタンク
62 蒸気排出部
63 液体排出部
64 排出系統
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
F28F 1/00 F28F 1/00 B
G21D 1/02 G21D 1/02 T
(72)発明者 坂田 照明
兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号
三菱重工業株式会社高砂製作所内
Fターム(参考) 3G081 BA02 BA11 BB00 BC07 BD10
DA07
Claims (12)
- 【請求項1】 冷却媒体が流通する伝熱管の管群を胴内
に備え、胴上部から蒸気を流入することにより蒸気を冷
却して凝縮水とする復水器において、蒸気の重量流速分
布に応じて管群の下部で生じる流体の巻き込みを阻止す
る巻き込み阻止手段を備えたことを特徴とする復水器。 - 【請求項2】 請求項1において、巻き込み阻止手段
は、蒸気の重量流速が速い部位に対応する管群の下部に
設けられる板部材であることを特徴とする復水器。 - 【請求項3】 請求項1において、巻き込み阻止手段
は、蒸気の重量流速が速い部位に対応する管群が存在し
ない流路に設けられる抵抗流通部材であることを特徴と
する復水器。 - 【請求項4】 請求項1において、巻き込み阻止手段
は、蒸気の重量流速が速い部位に対応する管群が存在し
ない流路幅を狭くした構成としたことを特徴とする復水
器。 - 【請求項5】 請求項1において、巻き込み阻止手段
は、蒸気の重量流速が速い部位に対応する管群が存在し
ない流路幅を狭くすると共に蒸気の重量流速が遅い部位
に対応する管群が存在しない流路幅を広くした構成とし
たことを特徴とする復水器。 - 【請求項6】 請求項5において、管群への流入部位に
おける蒸気の重量流速分布の比が36:1の場合に、重
量流速分布に対応する流路幅の比を1:6に設定したこ
とを特徴とする復水器。 - 【請求項7】 請求項5において、管群への流入部位に
おける蒸気の重量流速分布の比が16:1の場合に、重
量流速分布に対応する流路幅の比を1:4に設定したこ
とを特徴とする復水器。 - 【請求項8】 請求項5において、管群への流入部位に
おける蒸気の重量流速分布の比が2:1の場合に、重量
流速分布に対応する流路幅の比を1:3に設定したこと
を特徴とする復水器。 - 【請求項9】 胴上部から蒸気を流入して冷却媒体が流
通する伝熱管の管群を流通させることにより蒸気を冷却
して凝縮水とする凝縮方向において、蒸気の重量流速分
布に応じて管群の下部での流体の巻き込みを阻止するこ
とを特徴とする凝縮方法。 - 【請求項10】 燃料及び空気が供給される燃料炊きの
ボイラと、ボイラで発生した蒸気を駆動源とする蒸気タ
ービンと、蒸気タービンの排気蒸気が流入する請求項1
乃至請求項8のいずれか一項に記載の復水器と、復水器
で凝縮された復水をボイラ側に供給する復水供給手段と
を備えたことを特徴とする蒸気タービン設備。 - 【請求項11】 ガスタービンの排気ガスによって蒸気
を発生する排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生し
た蒸気により作動する蒸気タービンと、蒸気タービンの
排気蒸気が流入する請求項1乃至請求項8のいずれか一
項に記載の復水器と、復水器で凝縮された復水を排熱回
収ボイラ側に供給する復水供給手段とを備えたことを特
徴とするガスタービン設備。 - 【請求項12】 原子炉側の一次水を熱源とする蒸気発
生器と、蒸気発生器からの蒸気を駆動源とする蒸気ター
ビンと、蒸気タービンの排気蒸気を復水する請求項1乃
至請求項8のいずれか一項に記載の復水器と、復水器で
凝縮された復水を蒸気発生器に供給する復水系統と、復
水系統に設けられ気体を除去する気水分離手段とを備え
たことを特徴とする原子力設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002105997A JP2003302175A (ja) | 2002-04-09 | 2002-04-09 | 復水器及び蒸気タービン設備及びガスタービン設備及び原子力設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002105997A JP2003302175A (ja) | 2002-04-09 | 2002-04-09 | 復水器及び蒸気タービン設備及びガスタービン設備及び原子力設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003302175A true JP2003302175A (ja) | 2003-10-24 |
Family
ID=29390449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002105997A Withdrawn JP2003302175A (ja) | 2002-04-09 | 2002-04-09 | 復水器及び蒸気タービン設備及びガスタービン設備及び原子力設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003302175A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012117696A (ja) * | 2010-11-29 | 2012-06-21 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 復水器 |
JP2015096802A (ja) * | 2015-01-08 | 2015-05-21 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 復水器 |
WO2017145404A1 (ja) * | 2016-02-25 | 2017-08-31 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 復水器、及びこれを備える蒸気タービンプラント |
-
2002
- 2002-04-09 JP JP2002105997A patent/JP2003302175A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012117696A (ja) * | 2010-11-29 | 2012-06-21 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 復水器 |
JP2015096802A (ja) * | 2015-01-08 | 2015-05-21 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 復水器 |
WO2017145404A1 (ja) * | 2016-02-25 | 2017-08-31 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 復水器、及びこれを備える蒸気タービンプラント |
WO2017146209A1 (ja) * | 2016-02-25 | 2017-08-31 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 復水器、及びこれを備える蒸気タービンプラント |
CN108700382A (zh) * | 2016-02-25 | 2018-10-23 | 三菱日立电力系统株式会社 | 冷凝器以及具备该冷凝器的蒸汽涡轮设备 |
CN108700382B (zh) * | 2016-02-25 | 2019-08-30 | 三菱日立电力系统株式会社 | 冷凝器以及具备该冷凝器的蒸汽涡轮设备 |
US10760452B2 (en) | 2016-02-25 | 2020-09-01 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Condenser and steam turbine plant provided with same |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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