JP2003299274A - 回転電機の冷却構造 - Google Patents

回転電機の冷却構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接ステータピース空間内に十分な冷却流路
用スペースおよびコイル用スペースを確保して、スペー
ス利用効率を向上させる。 【解決手段】 ステータピースを軸方向両端に設置され
るブラケット7,8に締結固定するため隣接ステータピ
ース空間を貫通する各2本のステータ支持ボルト9,1
0を、ステータ1および各ロータ2,3間のエアーギャ
ップ21,22に近接させて配置し、ステータ支持ボル
トの頭部9a,10aのエアギャップ側部分およびそれ
と対抗する部分を扁平にした両側扁平形状にして各頭部
を各ロータの組立時の挿入方向入口側に配置し、ネジ部
9b,10bを各ロータの組立時の挿入方向奥側に配置
してナット20を螺合させ、前記各2本のステータ支持
ボルトの頭部9a,10aのエアギャップ側部分と半径
方向で対抗する部分に挟まれる空間内に、WJ用スペー
ス24およびコイル用スペース25を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステータの内周お
よび外周の双方にロータを同軸状に配置して成る二重ロ
ータ構造の回転電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】二重ロータ構造の回転電機の従来例とし
ては、例えば特開2000−14103号公報に記載さ
れたものがある。この従来例の回転電機は、ステータの
内周および外周の双方にロータを同軸状に配置した二重
ロータ構造の回転電機として構成されている。この従来
例の回転電機のステータは、隣接ステータピース空間を
貫通する各2本のステータ支持ボルトを用いて、円周状
に配置された複数のステータピースをステータ軸方向両
端にそれぞれ設置されるブラケットに対し締結固定する
ことにより組み立てられており、その組み立てには、ス
テータ支持ボルトとして通常のボルト、つまり頭部形状
が6角形状のボルトまたは頭部形状が円形で6角穴付き
のボルトを用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の回転電機
は、ステータの組立に使用するステータ支持ボルトとし
て頭部形状が6角形状等の均等半径形状のボルトを用い
ているため、ステータおよび各ロータ間に形成されるエ
アーギャップにステータ支持ボルトの頭部を可能な限り
接近させようとしても、頭部の6角形が回転し得るスペ
ースおよびボルト締結工具挿入用スペースを確保する必
要があるため、限界(すなわち、ステータ支持ボルトの
軸部の直近)まで接近させることができない。その結
果、隣接ステータピース空間において各2本のステータ
支持ボルトに挟まれるスペースを冷却流路用スペースお
よびコイル用スペースとして利用する構成とした場合に
は、冷却流路用スペースおよびコイル用スペースが減少
してしまい、スペース利用効率が悪くなる。
【0004】本発明は、隣接ステータピース空間内に十
分な冷却流路用スペースおよびコイル用スペースを確保
して、スペース利用効率を向上させることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の第1発明は、ステータの内周およ
び外周の双方にロータを同軸状に配置して成る二重ロー
タ構造の回転電機において、前記ステータの組立時に複
数のステータピースをステータ軸方向両端にそれぞれ設
置されるブラケットに対し締結固定するために隣接ステ
ータピース空間を貫通する各2本の貫通部材を、前記ス
テータおよび各ロータ間に形成されるエアーギャップの
それぞれに近接するよう配置し、前記貫通部材の頭部を
前記各ロータの組立時の挿入方向入口側に配置するとと
もに前記貫通部材のネジ部を前記各ロータの組立時の挿
入方向奥側に配置し、該ネジ部に締め上げ部を締め上げ
るようにしたことを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の第2発明は、前記貫通部
材はステータ支持ボルトであり、前記締め上げ部はナッ
トであることを特徴とする。
【0007】請求項3に記載の第3発明は、前記貫通部
材の頭部形状は、前記エアギャップ側部分を扁平にした
片側扁平形状であることを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の第4発明は、前記貫通部
材の頭部形状は、前記エアギャップ側部分および該エア
ギャップ側部分と半径方向で対抗する部分の双方を扁平
にした両側扁平形状であることを特徴とする。
【0009】請求項5に記載の第5発明は、前記各2本
の貫通部材の頭部の前記エアギャップ側部分と半径方向
で対抗する部分に挟まれる空間内に、冷却流路用スペー
スおよびコイル用スペースを設けるようにしたことを特
徴とする。
【0010】
【発明の効果】第1発明によれば、貫通部材の頭部を締
結に使用しない構成であるので、貫通部材として頭部形
状が6角形状のボルトを用いた場合であっても、頭部の
6角形が回転するスペースやボルト締結工具挿入用スペ
ースが不要になり、貫通部材の頭部を、ステータおよび
各ロータ間に形成されるエアーギャップに、上記各スペ
ース分だけ余計に接近させることが可能になるため、隣
接ステータピース空間内に拡張された冷却流路用スペー
スおよびコイル用スペースを確保することができ、スペ
ース利用効率が向上する。
【0011】第2発明によれば、前記貫通部材はステー
タ支持ボルトであり、前記締め上げ部はナットであるた
め、ステータ支持ボルトの頭部を締結に使用しない構成
であるので、ステータ支持ボルトとして頭部形状が6角
形状のボルトを用いた場合であっても、頭部の6角形が
回転するスペースやボルト締結工具挿入用スペースが不
要になり、ステータ支持ボルトの頭部を、ステータおよ
び各ロータ間に形成されるエアーギャップに、上記各ス
ペース分だけ余計に接近させることが可能になるため、
隣接ステータピース空間内に拡張された冷却流路用スペ
ースおよびコイル用スペースを確保することができ、ス
ペース利用効率が向上する。
【0012】第3発明によれば、前記貫通部材の頭部形
状は、前記エアギャップ側部分を扁平にした片側扁平形
状であるので、第1に、頭部形状が6角形状の通常のボ
ルトを使用する場合と比較すると、「6角形状の頭部に
接する円の半径R−片側扁平形状のエアギャップ側部分
のボルト中心からの最短距離r」だけ貫通部材をエアギ
ャップ側に寄せることが可能になるので、隣接ステータ
ピース空間内で冷却流路用スペースおよびコイル用スペ
ースに使用し得るスペースを半径方向に2(R−r)だ
け拡張することができ、第2に、頭部形状が6角形状の
ボルトの頭部に接する円の半径を上記最短距離rとした
場合(通常よりも小径の6角形状ボルトを使用する場
合)と比較すると、より広いボルト座面積が確保できる
ので、貫通部材の締結力を増大させることができ、回転
電機の剛性が向上する。
【0013】第4発明によれば、前記貫通部材の頭部形
状は、前記エアギャップ側部分および該エアギャップ側
部分と半径方向で対抗する部分の双方を扁平にした両側
扁平形状であるので、第1に、頭部形状が6角形状の通
常のボルトを使用する場合と比較すると、エアギャップ
側扁平部分により(R−r)だけ貫通部材をエアギャッ
プ側に寄せることが可能になるとともにエアギャップ側
部分と半径方向で対抗する扁平部分により半径方向に
(R−r)だけ冷却流路用スペース等に使用可能スペー
スが増加するので、隣接ステータピース空間内で冷却流
路用スペースおよびコイル用スペースに使用し得るスペ
ースが半径方向に4(R−r)だけ拡張し得ることにな
るため第2発明よりもさらにスペースが増加し、第2
に、頭部形状が通常よりも小径の6角形状のボルトの頭
部に接する円の半径を上記最短距離rとした場合と比較
すると、第2発明よりもさらに広いボルト座面積が確保
できるので、貫通部材の締結力をさらに増大することが
可能になり、回転電機の剛性がさらに向上する。
【0014】第5発明によれば、前記各2本の貫通部材
の頭部の前記エアギャップ側部分と半径方向で対抗する
部分に挟まれる空間内に、冷却流路用スペースおよびコ
イル用スペースを設けるから、最大限の冷却流路用スペ
ースおよびコイル用スペースを確保することが可能にな
り、スペース利用効率を著しく向上させることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態
の回転電機の構成を示す軸方向断面図であり、図2は図
1のA−A断面図である。本実施形態の回転電機は、図
1および図2に示すように、ステータ1の内周および外
周の双方にそれぞれインナーロータ2およびアウターロ
ータ3を同軸状に配置して成る二重ロータ構造(すなわ
ち、ステータ1をも考慮すると三重構造)の複合電流多
層モータとして構成されており、前記三重構造はハウジ
ング4内に収納されている。
【0016】上記収納に際しては、ハウジング4の一端
側にボルト5で取着してベアリングホルダ6を固設し、
これに一体結合したブラケット7と、ハウジング4の他
端側に配したブラケット8との間に挟んでアウター側の
ステータ支持ボルト9およびインナー側のステータ支持
ボルト10によりステータ1を固定する。インナーロー
タ2の内周には中空のインナーロータ軸11を結着し、
この軸11をベアリングホルダ6に貫通させてハウジン
グ4の上記一端側から突出させるとともにベアリングホ
ルダ6内のベアリング12により回転自在に支持する。
【0017】中空のインナーロータ軸11内にはアウタ
ーロータ軸13を回転自在に貫通させ、このアウターロ
ータ軸13の反対側をベアリング14によりハウジング
4に対し回転自在に支持するとともにアウターロータ軸
13上にベアリング15を介してインナーロータ2を回
転自在に支持する。アウターロータ3の両端にはそれぞ
れ、エンドプレート16,17を回転係合させて設け、
エンドプレート16は、その内周をベアリング18によ
りハウジング4に対し回転自在に支持してアウターロー
タ3の支承に供し、エンドプレート17は、その内周を
ベアリング18によりハウジング4に対し回転自在に支
持してアウターロータ3の支承に供するとともにアウタ
ーロータ軸13にセレーション嵌合する。
【0018】ステータ1は、例えば電磁鋼板をプレス成
形して造ったT字状のステータ鋼板を軸線方向に積層し
てステータピースとなし、個々のステータピースに図示
しないコイルを巻線し、これら巻線済のステータピース
を円周方向等間隔に配列してステータコアとなし、ステ
ータコアを全体的に樹脂でモールドすることにより一体
化して構成する。
【0019】次に、本実施形態の回転電機における特徴
部分であるステータ支持ボルト9,10を含む部分につ
いて図面に基づき詳細に説明する。本実施形態の回転電
機においては、アウターロータ挿入方向およびインナー
ロータ挿入方向を図1の矢印B,C方向とし、ステータ
支持ボルト9,10の頭部9a,10aを各ロータの組
立時の挿入方向入口側に配置するとともに、ステータ支
持ボルト9,10のネジ部9b,10bを前記各ロータ
の組立時の挿入方向奥側に配置し、該ネジ部にナット2
0を螺合させるように構成する。
【0020】また、図2に示すように、ステータ1の組
立時に複数のステータピースをステータ軸方向両端にそ
れぞれ設置されるブラケット7,8に対し締結固定する
ために隣接ステータピース空間を貫通する各2本のステ
ータ支持ボルト9,10を、ステータ1およびインナー
ロータ2間に形成されるエアーギャップ21ならびにス
テータ1およびアウターロータ3間に形成されるエアー
ギャップ22のそれぞれに近接するよう配置する。
【0021】そして、前記各2本のステータ支持ボルト
9,10の頭部9a,10aの形状を、エアギャップ2
1,22側部分および該エアギャップ側部分と半径方向
で対抗する部分の双方を扁平にした両側扁平形状とす
る。このような両側扁平形状としては、図2に示す長円
形状は勿論、楕円形状、長方形形状や他の両側扁平形状
を用いることができる。なお、ステータ1およびステー
タ支持ボルト9,10の頭部9a,10aの間を絶縁す
るため、両者の間に図1および図2に示すように絶縁用
積層板23を挿入する。
【0022】さらに、図2に示すように、前記各2本の
ステータ支持ボルト9,10の頭部9a,10aのエア
ギャップ側部分と半径方向で対抗する部分に挟まれる空
間内に、冷却流路(ウォータジャケット;以下、WJと
呼ぶ)用スペース24およびコイル用スペース25を設
ける。なお、WJ用スペース24には、図1に示すよう
に、樹脂成型時にWJ用スペース24を形成するために
挿入する金型を引き抜くための抜き勾配26を形成する
ものとする。
【0023】ところで、本実施形態の回転電機は、上記
従来例(特開2000−14103号公報)の回転電機
に対し、ステータ支持部分の構成を変更するとともにス
テータ支持ボルトの頭部形状を変更したため、スペース
利用効率向上等の種々の効果が得られる。以下に、それ
らの効果を図面に基づいて詳細に説明する。
【0024】まず、比較のため、上記従来例の回転電機
における隣接ステータピース空間内でのステータ支持ボ
ルトの占有スペースについて説明する。この従来例の回
転電機は、ステータ支持ボルトの頭部がステータの締結
に関与する構成となっているため、図3(e)に示すよ
うな6角形状のボルト頭部に接する円の半径をRとする
と、半径方向におけるエアーギャップからボルト軸線中
心Oまでの距離は、R以上とする必要があり、実際に
は、ボルト締結工具挿入用スペースをαとすると、(R
+α)以上とする必要がある。
【0025】一方、本実施形態の回転電機は、アウター
ロータ挿入方向およびインナーロータ挿入方向を図1の
矢印B,C方向とし、前記各ロータの組立時の挿入方向
奥側に配置されるステータ支持ボルト9,10のネジ部
9b,10bにナット20を螺合させるように構成する
ことにより、図3(a)に示すステータ支持ボルト9,
10の長穴形状の頭部9a,10aが締結に関与しない
ようにしたから、図2に示すような状態、つまりエアー
ギャップ21,22に頭部9a,10aの扁平部分が最
も接近する状態とすることができる。
【0026】この状態においては、半径方向において、
エアーギャップ21,22からボルト軸線中心Oまでの
最短距離を、Rよりも十分小さい寸法であるr程度とす
ることができる。このrは、例えばステータ支持ボルト
9,10の軸部9c,10cの半径よりも若干大きい寸
法とすることができるので、その場合、ステータ支持ボ
ルト9,10のそれぞれを(R−r)だけエアギャップ
21,22側に寄せることが可能になる。これと同時
に、ステータ支持ボルト9,10の長穴形状の頭部9
a,10aがWJ用スペース24およびコイル用スペー
ス25側にも扁平部分を有しているため、半径方向にお
ける上記両スペースの端部からボルト軸線中心Oまでの
最短距離を上記rとすることができ、これによって、W
J用スペース24およびコイル用スペース25として使
用可能な空間が各ステータ支持ボルトにつき(R−r)
だけ増加する。
【0027】本実施形態の回転電機によれば、隣接ステ
ータピース空間内でWJ用スペース24およびコイル用
スペース25に使用し得るスペースを半径方向に4(R
−r)だけ拡張することができるので、そのスペースを
有効利用することにより、隣接ステータピース空間内に
十分広いWJ用スペース24およびコイル用スペース2
5を確保することができる。したがって、スペース利用
効率が著しく向上するとともに、巻回数が多い高密度コ
イルを使用した場合にも冷却性を良好にすることができ
るので、回転電機のトルクを増大させることができる。
【0028】また、上記のように拡張されたスペース内
にモールドする樹脂の肉厚を増加させ得るので、回転電
機の強度を増大させることができる。さらに、ステータ
支持ボルト9,10の頭部9a,10aを長穴形状とし
たため、例えば図3(c)の比較例のような小径6角形
状頭部を有するステータ支持ボルトに比べて十分広いボ
ルト座面積を確保することができ、ステータ支持ボルト
の締結力をさらに増大させることが可能になるので回転
電機の剛性が向上する。したがって、上記のように回転
電機トルクを増大させた場合であっても、反力に対して
十分な強度を持つことになる。
【0029】次に、本発明の第2実施形態の回転電機に
ついて説明する。本実施形態の回転電機のステータ支持
ボルト9,10の頭部9a,10aは、図3(b)に示
すように、エアギャップ側部分(図示上側の部分)を扁
平にした片側扁平形状に形成する。この片側扁平形状
は、図3(e)に示す6角形状頭部を有するステータ支
持ボルトの6角形の一辺を削ることにより、削った一辺
からボルト軸線中心Oまでの距離がrとなるようにした
ものである。なお、本実施形態の変形例として、図3
(d)に示すような片側扁平形状としてもよい。この変
形例の片側扁平形状は、半径Rの円形頭部を有するステ
ータ支持ボルトの円形の一部を削ることにより、削った
一辺からボルト軸線中心Oまでの距離がrとなるように
したものである。
【0030】本実施形態の回転電機によれば、ステータ
支持ボルト9,10をそれぞれ(R−r)だけエアギャ
ップ21,22側に寄せることが可能になるので、WJ
用スペース24およびコイル用スペース25として使用
可能な空間を各ステータ支持ボルトにつき(R−r)、
合計2(R−r)だけ拡張することができる。したがっ
て、隣接ステータピース空間内に図3(e)に示す従来
例よりも広いWJ用スペース24およびコイル用スペー
ス25を確保するととともに、上記従来例よりも広いボ
ルト座面積を確保することができるので、上記従来例よ
りも回転電機のスペース利用効率および剛性が向上す
る。
【0031】なお、ステータ支持ボルト9,10は、図
3(f)に示すように、リベットを熱して挿入し、他端
をカシメによってつぶし、冷やしたものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の回転電機の構成を示
す軸方向断面図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 (a)は本発明の第1実施形態の回転電機の
ステータ支持ボルトの頭部形状を示す図であり、(b)
は本発明の第2実施形態の回転電機のステータ支持ボル
トの頭部形状を示す図であり、(c)は本発明の比較例
の回転電機のステータ支持ボルトの頭部形状を示す図で
あり、(d)は本発明の第2実施形態の変形例の回転電
機のステータ支持ボルトの頭部形状を示す図であり、
(e)は従来例の回転電機のステータ支持ボルトの頭部
形状を示す図であり、(f)は本発明の各実施形態の回
転電機のステータ支持ボルトの変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 ステータ 2 インナーロータ 3 アウターロータ 4 ハウジング 5 ボルト 6 ベアリングホルダ 7,8 ブラケット 9,10 ステータ支持ボルト 9a,10a 頭部 9b,10b ネジ部 9c,10c 軸部 11 インナーロータ軸 12,14,15,18 ベアリング 13 アウターロータ軸 16,17 エンドプレート 20 ナット 21,22 エアーギャップ 23 絶縁用積層板 24 冷却流路(ウォータジャケット;WJ)用スペー
ス 25 コイル用スペース 26 抜き勾配

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータの内周および外周の双方にロー
    タを同軸状に配置して成る二重ロータ構造の回転電機に
    おいて、 前記ステータの組立時に複数のステータピースをステー
    タ軸方向両端にそれぞれ設置されるブラケットに対し締
    結固定するために隣接ステータピース空間を貫通する各
    2本の貫通部材を、前記ステータおよび各ロータ間に形
    成されるエアーギャップのそれぞれに近接するよう配置
    し、 前記貫通部材の頭部を前記各ロータの組立時の挿入方向
    入口側に配置するとともに前記貫通部材のネジ部を前記
    各ロータの組立時の挿入方向奥側に配置し、該ネジ部に
    締め上げ部を締め上げるようにしたことを特徴とする回
    転電機。
  2. 【請求項2】 前記貫通部材はステータ支持ボルトであ
    り、前記締め上げ部はナットであることを特徴とする請
    求項1記載の回転電機。
  3. 【請求項3】 前記貫通部材の頭部形状は、前記エアギ
    ャップ側部分を扁平にした片側扁平形状であることを特
    徴とする請求項1または2記載の回転電機。
  4. 【請求項4】 前記貫通部材の頭部形状は、前記エアギ
    ャップ側部分および該エアギャップ側部分と半径方向で
    対抗する部分の双方を扁平にした両側扁平形状であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の回転電機。
  5. 【請求項5】 前記各2本の貫通部材の頭部の前記エア
    ギャップ側部分と半径方向で対抗する部分に挟まれる空
    間内に、冷却流路用スペースおよびコイル用スペースを
    設けるようにしたことを特徴とする請求項3または4記
    載の回転電機。
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WO2010099974A3 (de) * 2009-03-05 2011-11-10 Cpm Compact Power Motors Gmbh Doppelrotormotor mit wärmeableitung
CN111435809A (zh) * 2019-01-11 2020-07-21 本田技研工业株式会社 旋转电机

Cited By (3)

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WO2010099974A3 (de) * 2009-03-05 2011-11-10 Cpm Compact Power Motors Gmbh Doppelrotormotor mit wärmeableitung
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