JP2003298558A - 識別点決定方式 - Google Patents
識別点決定方式Info
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Abstract
を最適に決めることができ、且つ、イン・サービス中で
も伝送データに誤りを混入させずに短時間で識別点を最
適に決めることができる識別点決定方式を提供する。 【解決手段】 誤り訂正復号器の誤り訂正可能範囲内
で、識別電圧を初期値から高い方向にシフトさせた時の
該誤り訂正復号器が示す誤り訂正状況と、識別電圧を初
期値から低い方向にシフトさせた時の該誤り訂正復号器
が示す誤り訂正状況を監視し、双方の誤り訂正の状況か
ら識別閾値を決定する。
Description
識別点決定方式に係り、特に、アイ・パターンの如何に
かかわらず識別点を最適に決めることができ、且つ、イ
ン・サービス中でも伝送データに誤りを混入させずに短
時間で識別点を最適に決めることができる識別点決定方
式に関する。
システムは、伝送容量の大容量化と伝送距離の長距離化
の途上にあり、伝送容量の大容量化に対応するために多
重数が大きい波長多重伝送システムが導入されており、
又、伝送距離の長距離化による符号誤りの増加を避ける
ために訂正能力が高い誤り訂正符号が導入されている。
例で、STM−64のフレームを多重化して約12Gb
/s(ギガ・ビット/秒。ギガは109 を意味する。)
で伝送するシステムの概要を、片方向についてのみ示し
ている。ここで、波長多重光海底伝送システムを例示し
ているのは、デジタル通信の主要伝送方式を構成する光
伝送を行なっていること、大容量化のために波長多重を
行なっていること、及び、訂正能力が高い誤り訂正符号
を導入していることによって、例示するには最も適した
伝送システムであるためである。しかし、本発明の適用
領域が波長多重光海底伝送システムに限定されることは
なく、光伝送システムに限定されることもなく、本発明
は伝送方式を問わないデジタル伝送システムに適用でき
ることを指摘しておく。
STM−64のフレームによって変調された光信号を受
けて一旦電気信号に変換して多重化すると共に誤り訂正
符号等のサービス・ビットを付加して12Gb/sの信
号を生成し、該12Gb/sの信号によって光信号を変
調して出力する送信変換装置である。そして、送信変換
装置が出力する光信号の波長は全て異なる。
置が出力する光信号を増幅する増幅器で、通常はエルビ
ウム・イオン添加光ファイバを用いた光ファイバ増幅器
が用いられる。103は、各々の増幅器が出力する異な
る波長の光信号を波長多重化する波長多重装置である。
複数波長の光信号が多重化された光信号を増幅する送信
増幅器で、通常はエルビウム・イオン添加光ファイバを
用いた光ファイバ増幅器が用いられる。以上の構成要素
によって光海底伝送システムにおける海底端局装置が構
成される。
た光伝送路における光信号の減衰を補償する。通常はエ
ルビウム・イオン添加光ファイバを用いた光ファイバ増
幅器が用いられる。106は、伝送されてきた光信号を
増幅する受信増幅器で、通常はエルビウム・イオン添加
光ファイバを用いた光ファイバ増幅器が用いられる。
光信号を元の各々の波長の光信号に分離する波長分離装
置である。ここで出力される各々の波長の光信号は12
Gb/sの電気信号によって変調されている。108乃
至108bは、波長分離された各々の波長の光信号を増
幅する増幅器で、通常はエルビウム・イオン添加光ファ
イバを用いた光ファイバ増幅器が用いられる。
気信号で変調されている光信号を一旦電気信号に変換し
て多重分離すると共に、誤り訂正を行なうなどしてサー
ビス・ビットを除去してSTM−64のフレームで変調
された光信号を出力する受信変換装置である。そして、
受信変換装置の中に識別回路が配置されており、最終的
には該識別回路における識別確度が伝送品質の評価尺度
になる。従って、識別点を如何に最適な点に決定するか
が伝送品質を決めることになる。
状である。図11において、横軸は時間、縦軸は振幅で
ある。ここで、振幅の最高レベルが論理レベルが“1”
のレベル、振幅の最低レベルが論理レベル“0”のレベ
ルである。又、伝送速度に対応した1ビットの時間で伝
送情報の論理レベルが変化する可能性があるので、1ビ
ットの時間毎に論理レベルの切り替わり点が生ずる。そ
して、論理レベルが“1”のレベル、論理レベルが
“0”のレベル、及び、切り替わり点前後の過渡状態で
囲まれた領域をアイ・パターンという。実際には、ビッ
ト毎に論理レベルが“1”のレベル、論理レベルが
“0”のレベル、及び、切り替わり点前後の過渡状態が
変化するためにアイ・パターンは狭くなるが、図11で
は理想的なアイ・パターンを示している。
は、振幅中点を示す直線と位相中点を示す直線の交点P
を識別点とすれば、識別時の符号誤り率が最小になって
伝送品質が最高になる。しかし、伝送路の損失変動や光
ファイバ増幅器の利得変動によって受信符号に変化をも
たらす。図12は、識別点の変化を示す図である。
ターンを示し、実線は伝送路の損失変動や光ファイバ増
幅器の利得変動によって受信符号が変化した場合のアイ
・パターンである。この場合、振幅が理想的な場合に対
して小さくなっており、位相が理想的な場合に対して遅
れている。従って、理想的な場合には識別点をPに設定
すればよいが、伝送路の損失変動や光ファイバ増幅器の
利得変動によって受信符号が変化した場合は識別点をQ
に移動しないと符号誤り率が劣化する。
光ファイバ増幅器の利得に波長依存性がある。この波長
依存性を光可変等化器を用いて軽減する技術もあるが、
長距離伝送路で光ファイバ増幅器の段数が多くなると等
化残差が累積して波長毎に符号のレベルがばらつくこと
が避けられない。従って、このような場合には受信変換
装置毎に異なる識別点に制御して識別する必要がある。
に示したように振幅方向も時間方向も対称になれば、識
別点がアイ・パターンの中心になるように制御すれば符
号誤り率の劣化を回避できるが、実際にはアイ・パター
ンの対称性を期待することは困難である。このような場
合には最適な識別点に設定することは容易ではない。さ
て、図10は、従来の光海底端局受信部の構成で、図1
3に示した波長多重光伝送システムに対応したものであ
る。
2Gb/sの電気信号で変調された光信号を増幅する前
置増幅器(図では単に「AMP」とだけ記載してい
る。)、112は、前置増幅器111が出力する光信号
を電気変換して12Gb/sの電気信号を出力する光/
電気変換器(図では「O/E」と略記している。ここ
で、OはOptical の頭文字、EはElectricalの頭文字で
ある。)である。識別回路はこの中に配置されている。
る12Gb/sの電気信号を751Mb/s×16に分
解する多重分離器(図では「DMUX」と略記してい
る。これは、De-Multiplexerの主要な英字による略語で
ある。)である。114は、751Mb/s×16の電
気信号を178Mb/s×64の電気信号に変換する直
列・並列変換器(図ではSerialのSとParallelのPとに
よって「S/P」と表示している。)である。
する178Mb/sの信号毎に誤り訂正を行なう誤り訂
正復号器(図ではForward-acting Error Collecting co
deの主な頭文字による略語「FEC」と、Decoder の主
な英字による略語「DEC」の組み合わせで表示してい
る。)である。116は、12Gb/s系のフレーム・
フォーマットからSTM−64系のフレーム・フォーマ
ットに変換する速度変換器(図ではSpeed Converter の
主要な英字による略語「SPD CONV」で表示して
いる。)で、この出力は155Mb/s×64である。
号を621Mb/s×16の電気信号に変換する並列・
直列変換器(図では「P/S」と略記している。)であ
る。118は、621Mb/s×16の電気信号によっ
て光信号を変調する電気・光変換器(図では「E/O」
と略記している。)である。又、119は、図10の受
信部の監視・制御を司るプロセッサ(図では「MP」と
略記している。これは、Main Proccessor の頭文字によ
る略語である。)、120はプロセッサ119のコマン
ドに対応して誤り訂正復号器115から誤り符号数を収
集してレスポンスする制御バッファ(図ではBufferの主
要な英字によって「BUFF」と記載している。)であ
る。
に、従来の光海底端局受信部では、識別回路の識別点の
制御を行なっていない。従って、伝送路の損失変動や光
ファイバ増幅器の利得変動によって受信符号が変化した
場合、又、波長多重光伝送システムのように波長毎に受
信符号のレベルが異なる可能性がある場合、更に、アイ
・パターンに対称性がない場合に、符号誤り率が劣化す
るのを回避することができない。
における識別点決定方式に係り、特に、アイ・パターン
の如何にかかわらず識別点を最適に決めることができ、
且つ、イン・サービス中でも伝送データに誤りを混入さ
せずに短時間で識別点を最適に決めることができる識別
点決定方式を提供することを目的とする。
復号器を搭載する端局受信部に設置される識別回路の識
別点決定方式であって、該誤り訂正復号器の誤り訂正可
能範囲内で、識別電圧を初期値から高い方向にシフトさ
せた時の該誤り訂正復号器が示す誤り訂正状況と、識別
電圧を初期値から低い方向にシフトさせた時の該誤り訂
正復号器が示す誤り訂正状況を監視し、双方の誤り訂正
の状況から識別閾値を決定することを特徴とする識別点
決定方式である。
り訂正可能範囲内で、識別電圧を初期値から高い方向に
シフトさせた時の該誤り訂正復号器が出力する誤り訂正
状況と、識別電圧を初期値から低い方向にシフトさせた
時の該誤り訂正復号器が出力する誤り訂正状況を監視
し、双方の誤り訂正の状況から識別閾値を決定するの
で、アイ・パターンの如何にかかわらず識別電圧を誤り
訂正数が最小になる電圧に設定することができ、しか
も、誤り訂正復号器の誤り訂正可能範囲内で上記制御を
行なうのでイン・サービス中でも伝送データに誤りを混
入させずに行なうことができる。
端局受信部に設置される識別回路の識別点決定方式であ
って、該誤り訂正復号器の誤り訂正可能範囲内で、位相
調整電圧を初期値から高い方向にシフトさせた時の該誤
り訂正復号器が示す誤り訂正状況と、位相調整電圧を初
期値から低い方向にシフトさせた時の該誤り訂正復号器
が示す誤り訂正状況を監視し、双方の誤り訂正の状況か
ら識別位相を決定することを特徴とする識別点決定方式
である。
り訂正可能範囲内で、位相調整電圧を初期値から高い方
向にシフトさせた時の該誤り訂正復号器が出力する誤り
訂正状況と、位相調整電圧を初期値から低い方向にシフ
トさせた時の該誤り訂正復号器が出力する誤り訂正状況
を監視し、双方の誤り訂正の状況から識別位相を決定す
るので、アイ・パターンの如何にかかわらず識別位相を
誤り訂正数が最小になる位相に設定することができ、し
かも、誤り訂正復号器の誤り訂正可能範囲内で上記制御
を行なうのでイン・サービス中でも伝送データに誤りを
混入させずに行なうことができる。
別電圧を決定して、識別電圧を決定した時の上記誤り訂
正復号器の第一の誤り訂正数を測定し、上記第二の発明
によって識別位相を決定して、識別電圧を決定した時の
上記誤り訂正復号器の第二の誤り訂正数を測定し、該第
一の誤り訂正数と該第二の誤り訂正数の比によって識別
電圧の決定と識別位相の決定を繰り返すことを決定する
ことを特徴とする識別点決定方式である。
って識別電圧を決定して、識別電圧を決定した時の上記
誤り訂正復号器の第一の誤り訂正数を測定し、上記第二
の発明によって識別位相を決定して、識別電圧を決定し
た時の上記誤り訂正復号器の第二の誤り訂正数を測定
し、該第一の誤り訂正数と該第二の誤り訂正数の比によ
って識別電圧の決定と識別位相の決定を繰り返すこと決
定するので、更に誤り訂正数が小さい状態に識別点を設
定することができ、しかも、誤り訂正復号器の誤り訂正
可能範囲内で上記制御を行なうのでイン・サービス中で
も伝送データに誤りを混入させずに行なうことができ
る。
のいずれかにおいて、識別点の決定のための制御を行な
っている間に上記端局受信部に障害が発生した場合に
は、識別点を強制的に前回設定した識別点に設定するこ
とを特徴とする識別点決定方式である。第四の発明によ
れば、識別点の決定のための制御を行なっている間に上
記端局受信部に障害が発生した場合には、障害の影響を
受けている恐れがある制御を無視して障害の影響がな
い、直近に決定された識別点に設定するので、信頼しう
る識別点で識別することができる。
光海底端局受信部の構成で、図13に示した波長多重光
伝送システムに対応したものである。図1において、1
11は、入力される12Gb/sの電気信号で変調され
た光信号を増幅する前置増幅器、112は、前置増幅器
111が出力する光信号を電気変換して12Gb/sの
電気信号を出力する光/電気変換器である。本発明の技
術と関連する識別回路はこの中に配置されている。
る12Gb/sの電気信号を751Mb/s×16に分
解する多重分離器である。114は、751Mb/s×
16の電気信号を178Mb/s×64の電気信号に変
換する直列・並列変換器である。115は、直列・並列
変換器114が出力する178Mb/sの信号毎に誤り
訂正を行なう誤り訂正復号器である。
ォーマットからSTM−64系のフレーム・フォーマッ
トに変換する速度変換器で、この出力は155Mb/s
×64である。117は、155Mb/s×64の電気
信号を621Mb/s×16の電気信号に変換する並列
・直列変換器である。
号によって光信号を変調する電気・光変換器である。
又、119は、図10の受信部の監視・制御を司るプロ
セッサ、120はプロセッサ119のコマンドに対応し
て誤り訂正復号器115から誤り符号数を収集してレス
ポンスする制御バッファである。
配置されている識別回路の識別電圧や位相調整電圧を制
御するコントローラ(図ではControler の主要な英字に
よって「CONT」と略記している。)、122は、コ
ントローラ121が出力するデジタル形式の識別電圧又
は位相調整電圧をアナログ変換して光・電気変換器11
2に供給するデジタル・アナログ変換器、123は、光
・電気変換器112が出力するアナログ形式の識別電圧
又は位相調整電圧をデジタル変換してコントローラに供
給するアナログ・デジタル変換器である。
出力する、識別点を制御するためのコマンドを制御バッ
ファ120が中継してコントローラ121に転送し、コ
ントローラ121が該コマンドを実行して実行結果を収
集してコントローラ121、制御バッファ120を経由
してプロセッサにレスポンスし、しかも、誤り訂正復号
器115が出力する誤り訂正数を参照してコントローラ
121が該コマンドを実行する点にある。
数を参照して識別点を制御するためのコマンドを実行す
ることを更に詳細に述べると、光・電気変換器に対して
識別電圧又は位相調整電圧を初期値から所定値だけ複数
回増減させて識別を行なわせてその結果の誤り訂正数を
監視し、基本的には、誤り訂正数が誤り訂正復号器の訂
正能力以内で誤り訂正数が増加した電圧を識別電圧又は
位相調整電圧の上限及び下限とし、識別電圧又は位相調
整電圧の上限及び下限の平均値を識別点の電圧と決定
し、識別電圧又は位相調整電圧を初期値から所定値だけ
複数回増減させて識別を行なわせてその結果の誤り訂正
数を監視し、所定回数増減させても誤り訂正数に変化が
ない時には所定回数増減させた識別電圧又は位相調整電
圧を識別電圧又は位相調整電圧の上限及び下限とし、識
別電圧又は位相調整電圧の上限及び下限の平均値を識別
点の電圧と決定するという処理を実行するということで
ある。
よって説明する。図2は、識別電圧自動調整の手順(そ
の1)で、図1のプロセッサ119が識別電圧を所定値
ずつ増やしていって識別電圧の上限を決定するルーチン
を示すものである。以降、図1も参照しながら説明す
る。 S1.識別電圧を制御する回数をカウントする制御回数
カウンタを初期設定する。即ち、カウント値をiとする
時、iを0に設定する。
するように図1の制御バッファ120を介してコントロ
ーラ121に要求するコマンドを出力する。この時のコ
マンドのフォーマット例を図9に示している。図9のフ
ォーマットにおいて、ヘッダはコマンドとその種類を示
すもので、16ビット配分しておけばよい。尚、コマン
ドの種類は本発明の本質とは違うのでこれ以上の説明は
行なわない。
示する場合のシーケンス番号であり、シーケンスNo#
2は、識別電圧を指示する場合のシーケンス番号であ
る。後で詳細に説明するように制御する回数を限定して
制御のための時間を短縮できるようにするので、各々8
ビットあればよい。データ#1は、指示する位相調整電
圧であり、データ#2は、指示する識別電圧である。こ
れは、識別電圧の有効桁をどの位にするかで決まるが、
各々96ビット程度あればよい。
224ビットについてパリティ・チェックをした結果
で、1ビットでよい。図1のプロセッサ119が図9の
フォーマットのコマンドを図1の制御バッファ120に
出力すると、制御バッファ120はこれをコントローラ
121に中継する。中継に使用するコマンドのフォーマ
ットは図9のものでもよいし、図9のものをフォーマッ
ト変換したものでもよい。
アナログ変換器を介して識別電圧を図1の光・電気変換
器112に供給する。コントローラ121は上記制御を
行なうと制御バッファ120を介して制御をおこなった
旨のレスポンスをプロセッサ119に返送する。該レス
ポンスには、実行したコマンドのシーケンス番号と光・
電気変換器112が出力している現状の識別電圧と温度
データを搭載して返送するのが好ましい。以降のフロー
チャートではこれを前提にしている。そして、図1のプ
ロセッサ119は、コントローラ121からの上記レス
ポンスを待っている。
レスポンスがあったか否か判定して、レスポンスがなか
った場合(No)には待機を継続する。尚、待機時間が
所定時間を越えた時にはプロセッサ119が警報を出力
するようにするのが好ましい。 S4.ステップS3で、レスポンスがあった場合(Ye
s)には、該レスポンスを受信して、レスポンスに搭載
されている現状の識別電圧と温度データを格納する。
訂正数を制御バッファ120に対して要求する。この場
合のコマンドは図9とは異なるフォーマットになるが、
本質的には同じことであるので特に図示して説明するこ
とはしない。図1の誤り訂正復号器115は常時誤り訂
正数を出力しているので、制御バッファ120はそれを
取得してプロセッサ119に対してレスポンスする。プ
ロセッサ119は、該レスポンスが到着するのを待機し
ている。
レスポンスがあったか否か判定して、レスポンスがなか
った場合(No)には待機を継続する。尚、待機時間が
所定時間を越えた時にはプロセッサ119が警報を出力
するようにするのが好ましい。 S7.ステップS7で、レスポンスがあった場合(Ye
s)には、該レスポンスを受信して、搭載されている現
状の誤り訂正数を格納する。
電圧で、一般的に表現すると、 V(i)=V(i−1)+ΔV となる。ここで、V(i)はi回目の制御時の識別電圧
の設定値、ΔVは識別電圧を変化させる所定の電圧であ
る。今の場合はi=1であるので、 V(1)=V(0)+ΔV である。ここで、V(0)はステップS4で格納した識
別電圧の初期値である。
を光・電気変換器112にある識別回路に印加するよう
に、制御バッファ120を介してコントローラ121に
指示を出す。 S11.プロセッサは所定時間待機する。これは、ステ
ップS3又はステップS6と同じである。
ー訂正数を制御バッファ120に対して要求する。図1
の誤り訂正復号器115は常時誤り訂正数を出力してい
るので、制御バッファ120はそれを取得してプロセッ
サ119に対してレスポンスする。プロセッサ119
は、該レスポンスが到着するのを待機しており、誤り訂
正数を受信したら格納するが、繰り返しになるのでこれ
はフローチャート上では省略している。
り訂正数E(i)が0であるか否か判定する。 S14.ステップS13で、受信した誤り訂正数E
(i)が0であった場合(Yes)には、制御回数のカ
ウンタiが所定回数に達したか否か判定する。今は、該
所定回数は5であるものとしている。
場合(No)には、ステップS8にジャンプしてカウン
タiを歩進させて以降の処理を行なう。 S17.一方、カウンタiが5に達している場合(Ye
s)には、その時の識別電圧を変化させる識別電圧の上
限Vupであるとして格納して S18.識別電圧を所定値ずつ減らしていって識別電圧
の下限を決定するルーチンに移行する。
ント値に上限を持たせているのは、識別電圧の変化に対
して誤り訂正数が広い鍋底で0である場合、制御をこれ
以上行なうよりカウント値の上限における識別電圧を上
限の電圧であるとする方が制御のための時間を短縮でき
て有利であるからである。 S15.一方、ステップS13で、取得した誤り訂正数
E(i)が0でなかった場合(No)には、E(i)が
E(i−1)より小さいか否か判定する。
合(Yes)には、ステップS8にジャンプしてカウン
タiを歩進させて以降の処理を行なう。 S16.ステップS15で、E(i)がE(i−1)よ
り小さくなかった場合(No)には、E(i)が所定の
誤り訂正数より大きいか否か判定する。ここで、上記所
定の誤り訂正数は下記のようにして決めておく。計算し
やすいように、10Gb/sの伝送システムに10-3の
誤り率までなら誤りを完全に訂正できる誤り訂正符号を
適用しているものとすれば、一応誤り訂正数が107 以
下であれば完全に誤り訂正を行なうことができるので、
上記所定値は107 以下に設定すればよい。
識別電圧を変化させていった時に誤り訂正能力をいきな
り越えてしまうことがある。従って、1桁程度余裕を持
たせて106 に設定するのが妥当であろうと思われる。 S17.ステップS16で、 E(i)が所定値を越え
ていない場合(No)には、i=1 であるか否か判断す
る。
は、ステップS8にジャンプして以降の処理を行なう。 S18.ステップS17で、i=1ではないと判断した
場合(No)、即ち、i>2の場合には、E(i)がE
(i−2)より大きいか否か判断する。この判断は、i
回目のエラー数E(i)が2回前のエラー数E(i−
2)より大きいと、ステップS16で、E(i)が所定
値を越えていなくても次回((i+1)回目)には誤り
訂正能力を越えるエラー数になる恐れがあるのを回避す
るためである。
ないと判断した場合(No)には、ステップS8にジャ
ンプして以降の処理を行なう。 S19.ステップS8で、E(i)がE(i−2)より
大きいと判断した場合(Yes)と、ステップS16
で、E(i)が所定値を越えていた場合(Yes)と、
ステップS18で、E(i)がE(i−2)より大きか
った場合(Yes)には、その時の識別電圧V(i)を
上限の識別電圧Vupとして格納して、 S20.識別電圧を所定値ずつ減らしていって識別電圧
の下限を決定するルーチンに移行する。
が所定の誤り訂正数を越えた時に、その時の識別電圧を
識別電圧の上限とするのは、それ以上制御を繰り返すと
図1の誤り訂正復号器115の訂正能力を越えた符号誤
りが生じて、伝送品質が低下して伝送情報を扱うユーザ
に迷惑をかけることを回避するためである。即ち、上記
処理によってイン・サービス中も識別電圧を可変にして
識別電圧の最適値を求める処理を行なうことができる。
2)で、図1のプロセッサ119が識別電圧を所定値ず
つ減らしていって識別電圧の下限を決定するルーチンを
示すものである。図2のルーチンと類似しているが、若
干異なる点もあるので省略をできるだけ避けながら、図
1も参照して説明する。 S21.識別電圧を制御する回数をカウントする制御回
数カウンタを初期設定する。即ち、カウント値をiとす
る時、iを0に設定する。
S4で格納した識別電圧をV(0)とする。これは、識
別電圧を減らしてゆく時の初期値を識別電圧を減らして
ゆく時の初期値と合わせる必要があるためである。 S23.プロセッサ119は、現状のエラー訂正数を制
御バッファ120に対して要求する。
するのを待機している。 S24.従って、プロセッサ119は、上記レスポンス
があったか否か判定して、レスポンスがなかった場合
(No)には待機を継続する。尚、待機時間が所定時間
を越えた時にはプロセッサ119が警報を出力するよう
にするのが好ましい。
あった場合(Yes)には、該レスポンスを受信して、
搭載されている現状の誤り訂正数を格納する。 S26.制御回数のカウンタを歩進させる。 S27.識別電圧を設定する。これは、前回設定した識
別電圧に所定の電圧を加算した電圧で、一般的に表現す
ると、 V(i)=V(i−1)−ΔV となる。ここで、V(i)はi回目の制御時の識別電圧
の設定値、ΔVは識別電圧を変化させる所定の電圧であ
る。今の場合はi=1であるので、 V(1)=V(0)−ΔV である。ここで、V(0)はステップS4で格納した識
別電圧の初期値である。
圧を光・電気変換器112にある識別回路に印加するよ
うに、制御バッファ120を介してコントローラ121
に指示を出す。 S29.プロセッサは所定時間待機する。これは、ステ
ップS24と同じである。
ー訂正数を制御バッファ120に対して要求する。図1
の誤り訂正復号器115は常時誤り訂正数を出力してい
るので、制御バッファ120はそれを取得してプロセッ
サ119に対してレスポンスする。プロセッサ119
は、該レスポンスが到着するのを待機しており、誤り訂
正数を受信したら格納するが、繰り返しになるのでこれ
はフローチャート上では省略している。
り訂正数E(i)が0であるか否か判定する。 S32.ステップS31で、受信した誤り訂正数E
(i)が0であった場合(Yes)には、制御回数のカ
ウンタiが所定回数に達したか否か判定する。今は、該
所定回数は5であるものとしている。
場合(No)には、ステップS26にジャンプしてカウ
ンタiを歩進させて以降の処理を行なう。 S33.一方、ステップS31で、取得した誤り訂正数
E(i)が0でなかった場合(No)には、E(i)が
E(i−1)より小さいか否か判定する。E(i)がE
(i−1)より小さかった場合(Yes)には、ステッ
プS26にジャンプしてカウンタiを歩進させて以降の
処理を行なう。
(i−1)より小さくなかった場合(No)には、E
(i)が所定の誤り訂正数より大きいか否か判定する。
ここで、上記所定の誤り訂正数は下記のようにして決め
ておく。計算しやすいように、10Gb/sの伝送シス
テムに10-3の誤り率までなら誤りを完全に訂正できる
誤り訂正符号を適用しているものとすれば、一応誤り訂
正数が107 以下であれば完全に誤り訂正を行なうこと
ができるので、上記所定値は107 以下に設定すればよ
い。
識別電圧を変化させていった時に誤り訂正能力をいきな
り越えてしまうことがある。従って、1桁程度余裕を持
たせて106 に設定するのが妥当であろうと思われる。 S35.ステップS34で、E(i)が所定値を越えて
いない場合(No)には、i=1 であるか否か判断す
る。
は、ステップS26にジャンプして以降の処理を行な
う。 S36.ステップS35で、i=1ではないと判断した
場合(No)、即ち、i>2の場合には、E(i)がE
(i−2)より大きいか否か判断する。この判断は、i
回目のエラー数E(i)が2回前のエラー数E(i−
2)より大きいと、ステップS16で、E(i)が所定
値を越えていなくても次回((i+1)回目)には誤り
訂正能力を越えるエラー数になる恐れがあるのを回避す
るためである。
ないと判断した場合(No)には、ステップS26にジ
ャンプして以降の処理を行なう。 S37.一方、ステップS32で、カウンタiが5に達
している場合(Yes)と、ステップS34で、E
(i)が所定値より大きかった場合(Yes)と、ステ
ップS36で、E(i)がE(i−2)より大きかった
場合(Yes)には、その時の識別電圧を変化させる識
別電圧の下限Vdwであるとして格納して、 S38.識別電圧を所定値ずつ減らしていって識別電圧
の下限を決定するルーチンに移行する。
ント値に上限を持たせているのは、識別電圧の変化に対
して誤り訂正数が広い鍋底で0である場合、制御をこれ
以上行なうよりカウント値の上限における識別電圧を上
限の電圧であるとする方が制御のための時間を短縮でき
て有利であるからである。又、取得した誤り訂正数E
(i)が所定の誤り訂正数を越えた時に、その時の識別
電圧を識別電圧の下限とするのは、それ以上制御を繰り
返すと図1の誤り訂正復号器115の訂正能力を越えた
符号誤りが生じて、伝送品質が低下して伝送情報を扱う
ユーザに迷惑をかけることを回避するためである。即
ち、上記処理によってイン・サービス中も識別電圧を可
変にして識別電圧の最適値を求める処理を行なうことが
できる。
3)で、図2及び図3のルーチンによって識別電圧の上
限と下限が決定できたので、それらによって識別電圧を
決定するルーチンを示している。 S41.図1のプロセッサ119は、図2のルーチンで
決定した識別電圧の上限Vupと、図3のルーチンで決
定した識別電圧の下限Vdwとを読み出す。
hを、 Vth=(Vup+Vdw)/2 によって求める。 S43.ステップS41で求めた識別電圧を設定するよ
うに、制御バッファ120経由コントローラ121に指
示する。
る。 S46.制御バッファ120からのレスポンスに搭載さ
れている誤り訂正数を保持して処理を終了する。保持し
た誤り訂正数をE1 とする。このE1 は後で説明する識
別点の最適化技術において使用する。
適値に設定することができる。しかも、論理レベルの中
点に設定するのとは違って、アイ・パターンの如何にか
かわらず識別電圧を誤り訂正数が最小になる電圧に設定
することができ、その上、誤り訂正復号器の誤り訂正可
能範囲内で上記制御を行なうのでイン・サービス中でも
伝送データに誤りを混入させずに識別電圧を最適値に設
定することができる。
の1)で、図1のプロセッサ119が位相調整電圧を所
定値ずつ増やしていって位相調整電圧の上限を決定す
る、即ち設定位相の上限を決定するルーチンを示すもの
である。これは、位相調整電圧を制御する以外は図2の
フローチャートと全く同じであるが、全く説明しない訳
にはゆかないので補足説明は省略して説明する。
ウントする制御回数カウンタを初期設定する。即ち、カ
ウント値をiとする時、iを0に設定する。 S52.現状の位相調整電圧と温度データを取得するよ
うに図1の制御バッファ120を介してコントローラ1
21に要求するコマンドを出力する。そして、図1のプ
ロセッサ119は、コントローラ121からの上記レス
ポンスを待っている。
記レスポンスがあったか否か判定して、レスポンスがな
かった場合(No)には待機を継続する。 S54.ステップS53で、レスポンスがあった場合
(Yes)には、該レスポンスを受信して、レスポンス
に搭載されている現状の位相調整電圧と温度データを格
納する。
ー訂正数を制御バッファ120に対して要求する。プロ
セッサ119は、該レスポンスが到着するのを待機して
いる。 S56.従って、プロセッサ119は、上記レスポンス
があったか否か判定して、レスポンスがなかった場合
(No)には待機を継続する。
あった場合(Yes)には、該レスポンスを受信して、
搭載されている現状の誤り訂正数を格納する。 S58.制御回数のカウンタを歩進させる。 S59.位相調整電圧を設定する。これは、前回設定し
た位相調整電圧に所定の電圧を加算した電圧で、一般的
に表現すると、 P(i)=P(i−1)+ΔP となる。ここで、P(i)はi回目の制御時の位相調整
電圧の設定値、ΔPは位相調整電圧を変化させる所定の
電圧である。今の場合はi=1であるので、 P(1)=P(0)+ΔP である。ここで、P(0)はステップS4で格納した位
相調整電圧の初期値である。
整電圧を光・電気変換器112にある識別回路に印加す
るように、制御バッファ120を介してコントローラ1
21に指示を出す。 S61.プロセッサは所定時間待機する。これは、ステ
ップS53又はステップS56と同じである。
ー訂正数を制御バッファ120に対して要求する。プロ
セッサ119は、該レスポンスが到着するのを待機して
おり、誤り訂正数を受信したら格納するが、繰り返しに
なるのでこれはフローチャート上では省略している。
り訂正数E(i)が0であるか否か判定する。 S64.ステップS63で、受信した誤り訂正数E
(i)が0であった場合(Yes)には、制御回数のカ
ウンタiが所定回数に達したか否か判定する。今は、該
所定回数は5であるものとしている。
場合(No)には、ステップS58にジャンプしてカウ
ンタiを歩進させて以降の処理を行なう。 S65.一方、ステップS63で、取得した誤り訂正数
E(i)が0でなかった場合(No)には、E(i)が
E(i−1)より小さいか否か判定する。E(i)がE
(i−1)より小さかった場合(Yes)には、ステッ
プS58にジャンプしてカウンタiを歩進させて以降の
処理を行なう。
(i−1)より小さくなかった場合(No)には、E
(i)が所定の誤り訂正数より大きいか否か判定する。
E(i)が所定値を越えていない場合(No)には、ス
テップS58にジャンプして以降の処理を実行する。 S67.ステップS66で、E(i)が所定値を越えて
いない場合(No)には、i=1 であるか否か判断す
る。
は、ステップS58にジャンプして以降の処理を行な
う。 S68.ステップS67で、i=1ではないと判断した
場合(No)、即ち、i>2の場合には、E(i)がE
(i−2)より大きいか否か判断する。この判断は、i
回目のエラー数E(i)が2回前のエラー数E(i−
2)より大きいと、ステップS16で、E(i)が所定
値を越えていなくても次回((i+1)回目)には誤り
訂正能力を越えるエラー数になる恐れがあるのを回避す
るためである。
ないと判断した場合(No)には、ステップS26にジ
ャンプして以降の処理を行なう。 S69.一方、ステップS64で、カウンタiが5に達
している場合(Yes)と、ステップS66で、E
(i)が所定値より大きかった場合(Yes)と、ステ
ップS68で、E(i)がE(i−2)より大きかった
場合(Yes)には、その時の識別電圧を変化させる識
別電圧の下限Vdwであるとして格納して、 S70.識別電圧を所定値ずつ減らしていって識別電圧
の下限を決定するルーチンに移行する。
ント値に上限を持たせているのは、識別電圧の変化に対
して誤り訂正数が広い鍋底で0である場合、制御をこれ
以上行なうよりカウント値の上限における識別電圧を上
限の電圧であるとする方が制御のための時間を短縮でき
て有利であるからである。又、取得した誤り訂正数E
(i)が所定の誤り訂正数を越えた時に、その時の識別
電圧を識別電圧の下限とするのは、それ以上制御を繰り
返すと図1の誤り訂正復号器115の訂正能力を越えた
符号誤りが生じて、伝送品質が低下して伝送情報を扱う
ユーザに迷惑をかけることを回避するためである。即
ち、上記処理によってイン・サービス中も識別電圧を可
変にして識別電圧の最適値を求める処理を行なうことが
できる。
の2)で、図1のプロセッサ119が位相調整電圧を所
定値ずつ減らしていって位相調整電圧の下限を決定する
ルーチンを示すものである。 S71.位相調整電圧を制御する回数をカウントする制
御回数カウンタを初期設定する。即ち、カウント値をi
とする時、iを0に設定する。
S54で格納した位相調整電圧をP(0)とする。これ
は、位相調整電圧を減らしてゆく時の初期値を位相調整
電圧を減らしてゆく時の初期値と合わせる必要があるた
めである。 S73.プロセッサ119は、現状のエラー訂正数を制
御バッファ120に対して要求する。
するのを待機している。 S74.従って、プロセッサ119は、上記レスポンス
があったか否か判定して、レスポンスがなかった場合
(No)には待機を継続する。尚、待機時間が所定時間
を越えた時にはプロセッサ119が警報を出力するよう
にするのが好ましい。
あった場合(Yes)には、該レスポンスを受信して、
搭載されている現状の誤り訂正数を格納する。 S76.制御回数のカウンタを歩進させる。 S77.位相調整電圧を設定する。これは、前回設定し
た位相調整電圧に所定の電圧を加算した電圧で、一般的
に表現すると、 P(i)=P(i−1)−ΔP となる。ここで、P(i)はi回目の制御時の位相調整
電圧の設定値、ΔPは位相調整電圧を変化させる所定の
電圧である。今の場合はi=1であるので、 P(1)=P(0)−ΔP である。ここで、P(0)はステップS54で格納した
位相調整電圧の初期値である。
整電圧を光・電気変換器112にある識別回路に印加す
るように、制御バッファ120を介してコントローラ1
21に指示を出す。 S79.プロセッサは所定時間待機する。これは、ステ
ップS74と同じである。
ー訂正数を制御バッファ120に対して要求する。図1
の誤り訂正復号器115は常時誤り訂正数を出力してい
るので、制御バッファ120はそれを取得してプロセッ
サ119に対してレスポンスする。プロセッサ119
は、該レスポンスが到着するのを待機しており、誤り訂
正数を受信したら格納するが、繰り返しになるのでこれ
はフローチャート上では省略している。
り訂正数E(i)が0であるか否か判定する。 S82.ステップS81で、受信した誤り訂正数E
(i)が0であった場合(Yes)には、制御回数のカ
ウンタiが所定回数に達したか否か判定する。今は、該
所定回数は5であるものとしている。
場合(No)には、ステップS76にジャンプしてカウ
ンタiを歩進させて以降の処理を行なう。 S83.一方、ステップS81で、取得した誤り訂正数
E(i)が0でなかった場合(No)には、E(i)が
E(i−1)より小さいか否か判定する。E(i)がE
(i−1)より小さかった場合(Yes)には、ステッ
プS76にジャンプしてカウンタiを歩進させて以降の
処理を行なう。
(i−1)より小さくなかった場合(No)には、E
(i)が所定の誤り訂正数より大きいか否か判定する。
E(i)が所定値を越えていない場合(No)には、ス
テップS76にジャンプして以降の処理を実行する。 S85.ステップS84で、E(i)が所定値を越えて
いない場合(No)には、i=1 であるか否か判断す
る。
は、ステップS58にジャンプして以降の処理を行な
う。 S86.ステップS85で、i=1ではないと判断した
場合(No)、即ち、i>2の場合には、E(i)がE
(i−2)より大きいか否か判断する。この判断は、i
回目のエラー数E(i)が2回前のエラー数E(i−
2)より大きいと、ステップS16で、E(i)が所定
値を越えていなくても次回((i+1)回目)には誤り
訂正能力を越えるエラー数になる恐れがあるのを回避す
るためである。
ないと判断した場合(No)には、ステップS26にジ
ャンプして以降の処理を行なう。 S87.一方、ステップS82で、カウンタiが5に達
している場合(Yes)と、ステップS84で、E
(i)が所定値より大きかった場合(Yes)と、ステ
ップS86で、E(i)がE(i−2)より大きかった
場合(Yes)には、その時の識別電圧を変化させる識
別電圧の下限Vdwであるとして格納して、 S88.識別電圧を所定値ずつ減らしていって識別電圧
の下限を決定するルーチンに移行する。
ント値に上限を持たせているのは、識別電圧の変化に対
して誤り訂正数が広い鍋底で0である場合、制御をこれ
以上行なうよりカウント値の上限における識別電圧を上
限の電圧であるとする方が制御のための時間を短縮でき
て有利であるからである。又、取得した誤り訂正数E
(i)が所定の誤り訂正数を越えた時に、その時の識別
電圧を識別電圧の下限とするのは、それ以上制御を繰り
返すと図1の誤り訂正復号器115の訂正能力を越えた
符号誤りが生じて、伝送品質が低下して伝送情報を扱う
ユーザに迷惑をかけることを回避するためである。即
ち、上記処理によってイン・サービス中も識別電圧を可
変にして識別電圧の最適値を求める処理を行なうことが
できる。
の3)で、図5及び図6のルーチンによって位相調整電
圧の上限と下限が決定できたので、それらによって位相
調整電圧を決定するルーチンを示している。 S91.図1のプロセッサ119は、図5のルーチンで
決定した位相調整電圧の上限Pupと、図6のルーチン
で決定した位相調整電圧の下限Pdwとを読み出す。
Pthを、 Pth=(Pup+Pdw)/2 によって求める。 S93.ステップS91で求めた位相調整電圧を設定す
るように、制御バッファ120経由コントローラ121
に指示する。
る。 S96.制御バッファ120からのレスポンスに搭載さ
れている誤り訂正数を保持して処理を終了する。保持し
た誤り訂正数をE1 とする。このE1 は後で説明する識
別点の最適化技術において使用する。
圧を最適値に設定することができる。しかも、論理レベ
ルの中点に設定するのとは違って、アイ・パターンの如
何にかかわらず位相調整電圧を誤り訂正数が最小になる
電圧に設定することができ、その上、誤り訂正復号器の
誤り訂正可能範囲内で上記制御を行なうのでイン・サー
ビス中でも伝送データに誤りを混入させずに位相調整電
圧を最適値に設定することができる。
と位相調整電圧を最適値に導くルーチンを複合した、複
合自動調整の手順である。 S101.制御回数のカウンタiを初期設定する。 S102.識別電圧を最適値に導くルーチンの結果であ
る誤り訂正数E1 と、位相調整電圧を最適値に導くルー
チンの結果である誤り訂正数E2 とを読み出す。
ているか否か判定する。E1 /E2 が所定の範囲に入っ
ている場合(Yes)には、処理を終了する。 S104.ステップS103で、E1 /E2 が所定の範
囲に入っていなかった場合(No)には、カウンタiが
5に達しているか否か判定する。カウンタiが5に達し
ている場合(Yes)には処理を終了する。
iが5に達していなかった場合(No)には、E1 /E
2 が所定の範囲に入っていないので、識別電圧Vthと
位相調整電圧Pthを求めるルーチンにジャンプして、
識別電圧Vthと位相調整電圧Pthを求めなおすため
に、制御回数のカウンタiを歩進して、S106.識別
電圧Vthと位相調整電圧Pthを求めるルーチンにジ
ャンプして、識別電圧Vthと位相調整電圧Pthを求
めなおした後、ステップS102にジャンプして、以降
の処理を行なう。
2 が所定の範囲に入っていると判定された場合、又は、
ステップS104で、カウンタiが5に達した場合に処
理を終了する。このように、複合自動調整を行なうこと
によって、アイ・パターンの如何にかかわらず最適な識
別電圧で最適な位相において識別できることになり、し
かも、誤り訂正復号器の誤り訂正可能範囲内で上記制御
を行なうのでイン・サービス中でも伝送データに誤りを
混入させずに識別点を最適値に設定することができる。
した時の誤り訂正復号器における誤り訂正数E1 と、最
適値として求まった位相(位相調整電圧)で識別した時
の誤り訂正復号器における誤り訂正数E2 の比が所定の
範囲に入っていなかった時にVthとPthを求めるル
ーチンにジャンプする場合には、識別電圧の初期値や位
相調整電圧の初期値を変化させてVthとPthを求め
なおす必要がある。
端局受信部に障害が生じたことを図1のプロセッサ11
9が検出したり、プロセッサ119自体が障害状態にな
った時には上記制御を継続することは危険である。図1
において、プロセッサ119からコントローラ121に
供給されている「リカバリ」信号は、光海底端局受信部
に障害が生じたことを図1のプロセッサ119が検出し
たり、プロセッサ119自体が障害状態になった時に制
御を停止して、前回設定した識別点に戻して光・電気変
換器112を動作させるためのものである。
に光海底端局受信部に障害が生じたことを図1のプロセ
ッサ119が検出したり、プロセッサ119自体が障害
状態になった時には前回設定した識別点に戻して光・電
気変換器112を動作させることができるため、そうい
う異常時にも光海底端局受信部を安全な状態で動作させ
ることができる。
に障害が生じたこと検出する技術は従来の監視技術によ
って可能であり、プロセッサ119自体が障害になった
ことは例えばウォッチ・ドッグ・タイマーなどの技術で
検出可能である。従って、図1の「リカバリ」信号は、
プロセッサ119が障害を検出した警報と、例えばウォ
ッチ・ドッグ・タイマーなどがプロセッサ119の障害
を検出した警報の論理和によって生成すればよい。
示して本発明の技術を説明したのは、先にも記載した如
く、デジタル通信の主要伝送方式を構成する光伝送を行
なっていること、大容量化のために波長多重を行なって
いること、及び、訂正能力が高い誤り訂正符号を導入し
ていることによって、例示するには最も適しているため
である。しかし、本発明の適用領域が波長多重光海底伝
送システムに限定されることはなく、光伝送システムに
限定されることもなく、本発明は伝送方式を問わないデ
ジタル伝送システムに適用できる。
・パターンの如何にかかわらず識別点を最適に決めるこ
とができ、且つ、イン・サービス中でも伝送データに誤
りを混入させずに識別点を最適に決めることができる識
別点決定方式を実現することができる。
器の誤り訂正可能範囲内で、位相調整電圧を初期値から
高い方向にシフトさせた時の該誤り訂正復号器が出力す
る誤り訂正状況と、位相調整電圧を初期値から低い方向
にシフトさせた時の該誤り訂正復号器が出力する誤り訂
正状況を監視し、双方の誤り訂正の状況から識別閾値を
決定するので、アイ・パターンの如何にかかわらず位相
調整電圧を誤り訂正数が最小になる電圧に設定すること
ができ、しかも、誤り訂正復号器の誤り訂正可能範囲内
で上記制御を行なうのでイン・サービス中でも伝送デー
タに誤りを混入させずに行なうことができる。
の誤り訂正可能範囲内で、位相調整電圧を初期値から高
い方向にシフトさせた時の該誤り訂正復号器が出力する
誤り訂正状況と、位相調整電圧を初期値から低い方向に
シフトさせた時の該誤り訂正復号器が出力する誤り訂正
状況を監視し、双方の誤り訂正の状況から識別位相を決
定するので、アイ・パターンの如何にかかわらず識別位
相を誤り訂正数が最小になる位相に設定することがで
き、しかも、誤り訂正復号器の誤り訂正可能範囲内で上
記制御を行なうのでイン・サービス中でも伝送データに
誤りを混入させずに行なうことができる。
によって位相調整電圧を決定して、位相調整電圧を決定
した時の上記誤り訂正復号器の第一の誤り訂正数を測定
し、上記第二の発明によって識別位相を決定して、位相
調整電圧を決定した時の上記誤り訂正復号器の第二の誤
り訂正数を測定し、該第一の誤り訂正数と該第二の誤り
訂正数の比によって位相調整電圧の決定と識別位相の決
定を繰り返すこと決定するので、更に誤り訂正数が小さ
い状態に識別点を設定することができ、しかも、誤り訂
正復号器の誤り訂正可能範囲内で上記制御を行なうので
イン・サービス中でも伝送データに誤りを混入させずに
行なうことができる。
のための制御を行なっている間に上記端局受信部に障害
が発生した場合には、障害の影響を受けている恐れがあ
る制御を無視して障害の影響がない、直近に決定された
識別点に設定するので、信頼しうる識別点で識別するこ
とができる。
構成。
例。
Claims (4)
- 【請求項1】 誤り訂正復号器を搭載する端局受信部
に設置される識別回路の識別点決定方式であって、 該誤り訂正復号器の誤り訂正可能範囲内で、 識別電圧を初期値から高い方向にシフトさせた時の該誤
り訂正復号器が示す誤り訂正状況と、識別電圧を初期値
から低い方向にシフトさせた時の該誤り訂正復号器が示
す誤り訂正状況を監視し、 双方の誤り訂正の状況から識別閾値を決定することを特
徴とする識別点決定方式。 - 【請求項2】 誤り訂正復号器を搭載する端局受信部
に設置される識別回路の識別点決定方式であって、 該誤り訂正復号器の誤り訂正可能範囲内で、 位相調整電圧を初期値から高い方向にシフトさせた時の
該誤り訂正復号器が示す誤り訂正状況と、位相調整電圧
を初期値から低い方向にシフトさせた時の該誤り訂正復
号器が示す誤り訂正状況を監視し、 双方の誤り訂正の状況から識別位相を決定することを特
徴とする識別点決定方式。 - 【請求項3】 請求項1記載の識別点決定方式によっ
て識別電圧を決定して、識別電圧を決定した時の上記誤
り訂正復号器の第一の誤り訂正数を測定し、 請求項2記載の識別点決定方式によって識別位相を決定
して、識別電圧を決定した時の上記誤り訂正復号器の第
二の誤り訂正数を測定し、 該第一の誤り訂正数と該第二の誤り訂正数の比によって
識別電圧の決定と識別位相の決定を繰り返すことを特徴
とする識別点決定方式。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記
載の識別点決定方式において、 識別点の決定のための制御を行なっている間に上記端局
受信部に障害が発生した場合には、識別点を強制的に前
回設定した識別点に設定することを特徴とする識別点決
定方式。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002100268A JP4019768B2 (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | 識別点決定方法 |
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---|---|---|---|
JP2002100268A JP4019768B2 (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | 識別点決定方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006121387A (ja) * | 2004-10-21 | 2006-05-11 | Nec Corp | 識別再生方法および識別再生装置 |
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2002
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