JP2003298475A - 回線切替装置および回線切替方法 - Google Patents

回線切替装置および回線切替方法

Info

Publication number
JP2003298475A
JP2003298475A JP2002102547A JP2002102547A JP2003298475A JP 2003298475 A JP2003298475 A JP 2003298475A JP 2002102547 A JP2002102547 A JP 2002102547A JP 2002102547 A JP2002102547 A JP 2002102547A JP 2003298475 A JP2003298475 A JP 2003298475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
throughput
optical wireless
switching
backup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002102547A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Akiba
誠 秋葉
Kazuhiko Wakamori
和彦 若森
Masaaki Hanashima
正昭 花嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Communications Research Laboratory
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Communications Research Laboratory
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK, Communications Research Laboratory filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP2002102547A priority Critical patent/JP2003298475A/ja
Publication of JP2003298475A publication Critical patent/JP2003298475A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存のネットワークに光無線の導入を容易と
する。 【解決手段】 データを送信する場合では、回線切替部
14は、光無線回線1を通してデータを送信するか、バ
ックアップ回線2を通してデータを送信するか、両回線
へ負荷分散してデータを送信するか、リンクダウンかの
判定を行う。回線状況判断が回線スループットに基づい
てなされる。スループットがある値より低下した場合に
は、回線の状況が悪くなったものと判断され、回線が切
り替えられる。光無線回線1を使用している状態で、天
候の悪化等でスループットが低下すると、バックアップ
回線2に切り替えられる。光無線回線1の状況が良くな
れば、バックアップ回線2から光無線回線1を使用する
状態に復帰する。回線切替装置10は、データリンク層
での回線切替処理を行うので、ルータと異なり、回線切
替に伴ってネットワークの設定を変更する必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光無線を用いた
ネットワークシステムに適用される回線切替装置および
回線切替方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、二つのネットワークAおよびB
を既存回線で接続するネットワークシステムを示す。回
線の一例である光無線は、今後、FTTHのラストワン
マイルソリューション等の応用分野がさらに広がる可能
性がある。したがって、光無線を既存のネットワークに
導入することが考えられる。しかしながら、光無線回線
例えば赤外線空間通信を用いる場合では、天候の影響で
通信可能な状態や断線状態を繰り返す状態のあることが
知られている。
【0003】そのため、図2に示すように、高速な光無
線を主回線1に採用し、別経路の光無線装置や有線メデ
ィア(ISDN公衆回線)や無線LAN(Local Area Ne
twork)(IEEE(Institute of Electrical and Electr
onics Engineers) 802.11bなど)を副回線(バックア
ップ回線と称する)2に採用した構成のネットワークシ
ステムを構築し、主回線1が断線状態となった場合に
は、使用回線をバックアップ回線2に切り換えることが
なされている。このように、主回線1とバックアップ回
線2との経路制御を行うために、ルータ3aがネットワ
ークAに対して接続され、ルータ3bがネットワークB
に対して接続される。
【0004】図3は、OSI参照モデルとルータの関係
を示すものである。OSI参照モデルは、物理層からア
プリケーション層までの7層構造を有している。物理層
は、ハードウエアのレベルであり、光無線伝送路が物理
層である。物理層のプロトコルは、データをパケットと
して送受信する。パケットには、ソースアドレス、デー
タ本体、宛先アドレスが含まれる。データリンク層は、
物理的なコンピュータのレベルでのアドレスと関連し、
この層のプロトコルが通信コントローラやチップ、バッ
ファと関連する。ネットワーク層には、IP(Internet
Protocol)とICMP(Internet Control Message Proto
col)とがある。IPは、異なるコンピュータ間の接続を
可能とする。受信したIPアドレスに基づいて転送情報
がたどるべき経路(ルート)を決めることによって、伝
送経路指定(ルーティング)がなされる。ルータは、物
理層(第1層)とデータリンク層(第2層)とネットワ
ーク層(第3層)と関係している。すなわち、ルータ
は、ネットワーク層での接続の変更を行うために、ルー
ティング情報等のネットワーク等の設定変更が必要とな
る。
【0005】専用のルータを使用しないで、一般的なル
ータを使用してRIP(Routing Information Protoco
l)を用いることが可能である。RIPは、ネットワーク
上での経路制御プロトコルで現在もっとも一般的に用い
られているものである。RIPは、経路上のルータごと
の経路情報を隣合うネットワークにブロードキャスト
し、そのネットワークに接続されたルータのルーティン
グテーブルを書き換える様に構成されている。また、R
IP以外のルーティング制御プロトコルに関してもほぼ
同様の動作をしている。
【0006】ここでは、RIPを例に取るが、有線ネッ
トワークの場合では、回線断があった場合に断線を検出
したルータが変更されたRIPパケットをネットワーク
に出力し、ルーティングテーブルを書き換えてネットワ
ークのルーティング情報をネットワーク全体で収束させ
る。通常の有線ネットワークシステムの断線の場合は、
一般には、機器の故障、電源停止やケーブルの断線など
が考えられ、この場合の断線状態は、故障発生時から、
ある程度の時間続くのが普通であり、その状態でのルー
ティング情報がRIPを用いてネットワーク全体に伝播
し経路変更などが行われる。
【0007】図4は、ネットワークA,Bに加えて、ネ
ットワークC、DおよびEが相互に接続された例を示
し、高速化のために,ネットワークAおよびB間のパス
に光無線が導入されている。ルータ3a、3b、3c、
3d、3eが各ネットワークA、B、C、D、Eを接続
する分岐点に位置し、パケットをどの経路で流すかを判
断する機能を有する。
【0008】ルータ3a〜3eを使用した経路制御の一
方法について説明すると、各ネットワークの各セグメン
ト毎に回線テスト用のコンピュータ4aおよび4bが用
意され、スループット計測テスト用パケットを送り通信
状況を測定し、光無線回線1にデータを通すか、または
バックアップ回線2に通すかが決定される。この場合、
全てのネットワークセグメントにあるスループット計測
用のコンピュータが各セグメントのルータを制御して光
無線回線1を通すか、またはバックアップ回線2を通す
かを確定させ、各ルータのルーティングテーブルの書き
換え制御を行い、回線を切り換えるようにする。したが
って、図4の構成では、ネットワークA,B,C,D,
Eの各々のルータ3a〜3eの設定を通信状況に応じて
変更する必要があり、RIP1などのプロトコルを使用
してネットワークにルーティング情報を伝搬させ、ルー
ティング情報を収束させる。
【0009】このように、ルータを使用した図4の構成
例では、ネットワークAとネットワークBの間接続にお
いてテストパケットを各々のネットワークのターゲット
に対して双方向で送信し、回線の状況を計測しながら使
用すべき回線が光無線なのかバックアップ回線なのかを
決定し、ルーティング情報の変更を行うRIPなどのパ
ケットをネットワークに流すようになされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光無線
では、天候が悪化した場合、光が散乱して受信光強度が
低下するために、回線の接続と断線を短時間の内で繰り
返す状態になる場合がある。通常の経路切替では、バッ
クアップ回線にデータを流すために、ネットワークのル
ーティング情報の書き換えをネットワーク全体に対して
行おうとする。したがって、回線の接続と断線を短時間
の内で繰り返す状態では、短時間での切替が繰り返さ
れ、ルーチング情報の収束ができなくなる場合が生じ
る。特にネットワークの規模が大きくなるに伴い、末端
の機器までルーティング情報が書き換わらないうちに次
のルーティング情報の変更が生じる可能性が大きくな
る。
【0011】さらに、光無線をネットワークの主回線1
に使う場合には、ネットワーク設計時にあらかじめ光無
線とバックアップ回線を定義して、ルーティング情報を
どのように流すかなどを設計しなければならない煩わし
さがあった。
【0012】二つのネットワークを接続する装置として
は、ルータの他にブリッジがある。ブリッジは、ネット
ワーク上のデータパケットに含まれる宛先アドレスを読
み取り、ブリッジが保存しているアドレス一覧と比較す
る。宛先がブリッジの外側であれば、データパケットを
送出し、内側のネットワーク(LAN)上にあれば、無
視する。このように、パケットのルーティングを行う。
ブリッジは、図5に示すように、データリンク層での透
過型接続のために、ネットワークの設定を変更する必要
がない。
【0013】しかしながら、通常の標準化されたネット
ワーク層でのOSPF(Open Shortest Path First)プロ
トコルによる回線切換機能やデータリンク層でのブリッ
ジ接続によるスパンニングツリー機能をそのまま使用し
たのでは、例えば、インターネット回線のような接続さ
えされていればよい回線で、光無線伝送路の高速性とバ
ックアップ回線の速度比が問題となる。通常、バックア
ップ回線は回線コストの関係から光無線回線より低速に
なる。
【0014】また、上述したように、光無線回線は、通
常、光ファイバー相当の回線品質が得られているが、天
候等の影響により不安定状態になると、通常のネットワ
ークの回線断判断法では、回線断と回線接続を繰り返す
状態になる問題がある。接続と断線を繰り返す状態の場
合には、スパンニングツリーの学習時間内(回線断)に
切替が生じると回線接続先が定まらない状態が続くこと
になる。また、接続できても直ぐに切替が生じたりし
て、学習期間が連続して結果的に断線状態となってしま
うという問題がある。
【0015】したがって、この発明の目的は、光無線を
主回線として採用したときに、バックアップ回線を簡単
にネットワークシステムに組み込むことを可能とした回
線切替装置および回線切替方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、空間を介してデータを通信
するための光無線回線と、バックアップ回線とを切り替
えるための回線切替装置において、光無線回線のスルー
プットを計測するスループット計測手段と、計測された
光無線回線のスループットに基づいて回線切替をデータ
リンク層において制御する切替手段とを備え、光無線回
線のスループットが下がった場合には、バックアップ回
線を選択し、その後、光無線回線のスループットが上が
った場合には、光無線回線を選択するように、回線切替
を制御するようにした回線切替装置である。
【0017】請求項5の発明は、空間を介してデータを
通信するための光無線回線と、バックアップ回線とを切
り替えるための回線切替方法において、光無線回線のス
ループットを計測するスループット計測ステップと、計
測された光無線回線のスループットに基づいて回線切替
をデータリンク層において制御する切替ステップとから
なり、光無線回線のスループットが下がった場合には、
バックアップ回線を選択し、その後、光無線回線のスル
ープットが上がった場合には、光無線回線を選択するよ
うに、回線切替を制御する回線切替方法である。
【0018】この発明では、データリンク層において回
線切替を制御することによって、ネットワークの設定を
切替を行わないで、回線切替を行うことができる。それ
よって、光無線を既存のネットワークに組み込むことが
容易となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照して説明する。図6は、この一実施形態
の通信システムの基本的構成を示すものである。一例と
して、二つのネットワークAおよびB同士が図6に示す
光無線回線1によって双方向通信可能に結合されてい
る。光無線回線1とは、別の媒体のバックアップ回線2
が設けられる。
【0020】ネットワークAと二つの回線の接続を切り
換えるための切替装置10が設けられ、ネットワークB
と二つの回線の接続を切り換えるための切替装置100
が設けられている。切替装置10および100は、それ
ぞれブリッジで構成されたものである。バックアップ回
線2としては、有線回線(例えばISDN公衆回線)、
無線LAN(IEEE802.11b)、波長の異なる光無線、別経
路の光無線等を採用できる。バックアップ回線2として
使用される光無線は、光無線回線1に比較して、低速の
もので、エラーが少なく、信頼性がより高いもので使用
されることが多い。
【0021】図7は、一実施形態のより具体的な構成を
示す。ネットワークAおよびBは、他のネットワーク
C、D、Eとルータ3a〜3eを介して相互に接続され
ている。ネットワークA〜Eは、例えばEthernet(登録
商標)を使用したLANである。高速化のために、ネッ
トワークAおよびB間のパスに光無線が導入されてい
る。ネットワークAおよびD間、ネットワークBおよび
E間、ネットワークCおよびE間は、光無線以外の媒体
例えば同軸ケーブル、光ファイバ等を介して接続されて
いる。ネットワークAの既存のルータ3aと光無線回線
1およびバックアップ回線2の間に回線切替装置10が
配される。ネットワークBの既存のルータ3bと光無線
回線1およびバックアップ回線2の間に回線切替装置1
00が配される。なお、ルータに対して、図4の場合と
同様の参照符号3a〜3eを使用しているが、図4の場
合では、ルータ3a〜3eが追加ルータであるのに対し
て、図7では、ルータ3a〜3eが既存のルータである
点が相違する。
【0022】一実施形態では、回線切替装置10および
100が光無線回線1の回線スループット計測による回
線切換機能とバックアップ回線2の回線スループット計
測の機能を有する。回線切替装置10および100は、
データリンク層で回線切替処理を行う透過型ブリッジ
(図5参照)として動作しているため、回線切替装置1
0および100を通過するデータが全てそれぞれのルー
タ側へトランスペアレントに転送される。そのため、既
設のルータの設定変更を行う必要なく、バックアップ回
線付きで光無線装置による広帯域回線を提供できる。
【0023】また、現在では、従来のように公衆網とし
て帯域が保証されているバックアップ回線ではなく、例
えば、多チャンネルで使用されている無線LANやNT
TのOCNやインターネット回線を用いたVPN(Virtu
al Private Network)をはじめ回線の帯域を保証しない
ベストエフォート型のバックアップ回線が使用されるこ
とが多くなってきている。そのため、バックアップ回線
2の各時点のスループット計測も同時に行い比較して使
用することが可能とされている。
【0024】図8は、一実施形態における回線切替装置
10の機能ブロック図を示し、図9は、一実施形態にお
ける回線切替装置100の機能ブロック図を示す。図8
および図9に示される構成は、全てハードウエアによっ
て構成することもできるが、一部または全ての機能をソ
フトウェアによって実現することも可能である。図8に
おいて、参照符号11は、ネットワークインターフェー
スを示す。ネットワークインターフェース11は、既存
のネットワ−クとの接続用のインターフェースである。
この先には、ネットワーク機器(ハブやルータ)が接続
される。
【0025】参照符号12は、光無線回線インターフェ
ースを示す。光無線回線インターフェース12は、光無
線回線1のためのインターフェースである。光無線回線
インターフェース12には、送信処理部と受信処理部と
が含まれている。送信処理部には、送信データに対して
エラー検出または訂正符号化を行うためのエンコーダ、
送信データを蓄える送信バッファメモリ、テストパケッ
ト送信部等が含まれ、送信データが発光部に供給され、
送信光が出力される。受光部において、受信光が電気的
受信信号に変換され、受信処理部に供給される。受信処
理部には、エラー検出または訂正符号化のデコーダとエ
ラー判定に基づいて再送制御を行う制御部、テストパケ
ット受信部等が含まれている。光無線回線インターフェ
ース12に対して、スループット換算テーブル15、送
受信パケットカウンタ16、受信データのフレームエラ
ー検出カウンタ17が接続されている。
【0026】参照符号13は、バックアップ回線インタ
ーフェースを示す。バックアップ回線インターフェース
13は、有線の公衆網、無線LAN、波長の異なった光
無線回線等を使用したバックアップ回線2のためのイン
ターフェースである。バックアップ回線インターフェー
ス13には、光回線インターフェース12と同様に、送
信処理部および受信処理部が含まれており、バックアッ
プ回線インターフェース13に対して、スループット換
算テーブル18、送受信パケットカウンタ19、受信デ
ータのフレームエラー検出カウンタ20が接続されてい
る。
【0027】参照符号14は、回線切替部を示す。回線
切替部14に対してネットワークインターフェース11
と、光無線インターフェース12と、バックアップ回線
インターフェース13とが接続されている。。回線切替
部14は、光無線回線インターフェース12(光無線回
線1)とバックアップ回線インターフェース13(バッ
クアップ回線2)とに対するデータの振り分け方法を制
御するもので、回線切替部14が回線状態判定部21の
判定出力によって制御される。
【0028】例えばネットワークインターフェース11
からのデータを送信する場合では、データが回線切替部
14に入力される。回線切替部14には、スループット
換算テーブル15および18の出力、並びに回線状態判
定部21の出力が供給される。回線切替部14は、光無
線回線1を通してデータを送信するか、バックアップ回
線2を通してデータを送信するか、両回線へ負荷分散し
てデータを送信するか、リンクダウンかの判定を行う。
一実施形態では、回線状況判断は、回線スループットに
よりなされる。スループットは、実際にある時間内に送
信できるデータ量を意味する。
【0029】回線の状況が悪くなり、エラーレートが上
がると、再送要求が起きる割合が増えるので、スループ
ットか低下する。したがって、スループットがある値よ
り低下した場合には、回線の状況が悪くなったものと判
断され、回線が切り替えられる。光無線回線1を使用し
ている状態で、天候の悪化等でスループットが低下する
と、バックアップ回線2に切り替えられる。スループッ
トに基づく回線の状況の監視が継続的になされ、光無線
回線1の状況が良くなれば、バックアップ回線2から光
無線回線1を使用する状態に復帰する。このように、計
測されたスループットに対して光無線回線用の第1のし
きい値とバックアップ回線用の第2のしきい値とが設定
され、スループットが第1のしきい値以上であれば、光
無線回線1が使用され、一方、光無線回線1のスループ
ットが第1のしきい値より小で、バックアップ回線2の
スループットが第2のしきい値以上であれば、バックア
ップ回線2が使用される。さらに、両回線のスループッ
トが共に第1および第2のしきい値より小であれば、リ
ンクダウンと判定される。そして、光無線回線1のスル
ープットが第1のしきい値以上となると、バックアップ
回線2から光無線回線1へ切り替えられる。但し、両回
線を使用して負荷分散を行うようにしても良い。
【0030】実際のデータが光無線回線上にある場合で
は、送受信パケットカウンタ16でカウントされた所定
時間当りの送受信のパケット数と、受信データフレーム
エラー検出カウンタ17でカウントされた所定時間当り
のエラーの数との比率が回線状態判定部21で求めら
れ、この比率が回線切替部14に供給される。回線状態
判定部21は、送受信されるパケット数から回線の状態
(特に、回線状態が著しく劣化しパケット到達数が減少
した場合、エラーフレームとの比率演算が正常にできな
くなるので)判定を行う。回線切替部14は、この比率
から実際のスループットを判断する。同様にバックアッ
プ回線2側でも、送受信パケットカウンタ19でカウン
トされた送受信のパケット数と、受信データフレームエ
ラー検出カウンタ20のカウント値との比率が回線状態
判定部21で求められ、回線切替部14に供給され、ス
ループット計測が行われる。
【0031】スループット換算テーブル15および18
は、テストパケットを利用したスループット換算で使用
される。回線上にデータが無い場合は、テストパケット
を発生させ、テストパケットの受信状況により回線状況
が判断される。光無線回線1上でのテストパケットの流
し方は、例えば1秒間に1回程度8Kバイト分のテスト
パケットを使用し、受信側でその受信数を30秒間カウ
ントしTCP/IPでのスループット換算する方法を使
用できる。
【0032】バックアップ回線2に関しても、上述した
光無線回線1と同様に、スループットの計測がなされ
る。なお、スループットを計測するために、送信パケッ
トをナンバリングしておき、パケット抜けしたパケット
数から現在のスループットを予測することが可能であ
る。また、ネットワーク負荷分散機能によりキューイン
グされたバッファをカウントすることで行うことも可能
である。
【0033】上述したように、回線切替部14は、光無
線回線1のスループットとバックアップ回線2のスルー
プットを監視して、光無線回線1側のスループットが高
ければ、光無線回線1のみの接続に切り替える。光無線
回線1のスループットが低く、バックアップ回線2のス
ループットが高ければ、バックアップ回線2のみの接続
に切り替える。両者とも切断状態になっている時はリン
クダウン状態にする。また、両者が正常に動作している
場合は通信帯域の負荷分散(ロードバランス)機能を用
いるようにしても良い。2回線以上のネットワーク回線
を用いる場合、一般的なロードバランシング機能とし
て、ネットワークマルチパス機能を挙げることができ
る。マルチパス機能が導入され、アプリケーション側か
らの分類によって、通す回線を変えることが可能であ
る。
【0034】なお、光無線の場合は、降雨時に短時間の
断線がありうるので、短い時間単位での回線切換を特性
上使用できない。すなわち、切換が交互に起こりバタバ
タすることもあるので、一定時間間隔での回線切換が望
ましい。
【0035】光無線回線1とバックアップ回線2のどち
らの回線を使用するかの判断は、計測されたスループッ
トに基づくものであっても、より具体的には、いくつか
の方法が可能である。例えば、アプリケーションのエラ
ー耐性状況により使えるか使えないか判断する。アプリ
ケーションによっては、再送を行わないリアルタイム伝
送(VoIP(Voice over IP)など)がある。この場合
では、パケットロスに弱いものもある。その場合はパケ
ットロスが少ない方を選択して通すようになされる。つ
まり、バックアップ回線2として、常時接続で一定以上
のスループットが常時得られている高信頼性回線を使用
する場合は、パケットロスがアプリケーション動作に影
響する場合は高信頼性回線を使用し、パケットロスが影
響しないアプリケーションの場合は、光無線回線1側を
選択するようになされる。具体的には、TCP/IPの
トランスポートプロトコルにより切り替えることが可能
である。さらに、エラーに強いアプリケーションの場合
は、ある程度まで光無線回線1を使用して、バックアッ
プ回線2は、回線品質を必要とするエラーに弱いアプリ
ケーションに使用する。
【0036】上述した説明は、回線切替装置10に関す
るものであるが、他方のネットワークと接続される回線
切替装置100(図9)も上述した回線切替装置10と
同一の機能を有する。すなわち、ネットワークインター
フェース101、光無線回線インターフェース102、
バックアップ回線インターフェース103、回線状態判
定部111が設けられている。光無線回線1のスループ
ットの計測のために、スループット換算テーブル10
5、送受信パケットカウンタ106および受信データフ
レームエラー検出カウンタ107が設けられ、バックア
ップ回線2のスループットの計測のために、スループッ
ト換算テーブル108、送受信パケットカウンタ109
および受信データフレームエラー検出カウンタ110が
設けられている。回線切替装置100に関しては、上述
した回線切替装置10に関する説明がそのまま成り立つ
ので、重複説明を省略する。
【0037】図10は、回線切換機能の処理の流れを示
すフローチャートである。ステップS1では、光無線回
線1のスループットが計測され、ステップS2では、バ
ックアップ回線2のスループットが計測される。そし
て、ステップS3では、計測された各回線のスループッ
トがそれぞれしきい値と比較され、使用回線が判断され
る。ステップS5では、判断結果に基づいて、回線選択
の処理がなされる。若し、両回線ともに断状態と判断さ
れる場合では、リンクダウンと判定され(ステップS
4)、ステップS1およびS2に戻る。さらに、テスト
パケットを使用した場合では、スループットデータテー
ブルを参照して(ステップS6)、回線選択がなされ
る。
【0038】図11は、テストパケットを使用した場合
の光無線回線1のスループットを計測する処理を示すフ
ローチャートである。ステップS11およびS21で
は、光無線回線1で結合された二つの切替装置の間のス
ループット計測が開始される。光無線インターフェース
によってテストパケットの送受信がなされる(ステップ
S12およびS22)。ステップS13、S23では、
スループット換算テーブル(S14およびS24)を参
照してスループット換算計測がなされる。そして、ステ
ップS15およびS25の統合化の処理がなされ、光無
線回線1のスループットが計測される。
【0039】図12は、通信される実データを使用した
バックアップ回線2のスループットの計測処理を示すフ
ローチャートである。ステップS31で、バックアップ
回線2のスループット計測が開始される。ステップS3
2では、実データの有無が判定される。S33で示す実
通信データが有るか否かが決定される。若し、実データ
が無いと決定されると、ステップS34において、スル
ープット計測用のデータが生成される。そして、実デー
タまたは生成されたデータを使用してスループットが計
測される(ステップS35)。求められたスループット
計測値(S36)が統合化処理S37に渡される。
【0040】スループットの計測についてより具体的な
例を説明する。実際のデータが流れている場合には、時
間当たりの送受信パケットカウンタのカウント数とエラ
ーカウントの比により実際のスループットの判断をしま
す。例えば、フレームエラーカウント値がゼロのとき
は、エラーが無い良好な状態であり回線帯域すべて使用
できると判断する。受信データのFCS(フレームチェ
ックシーケンス)によるエラーカウントによりエラー率
をカウントし、下記のよって、判断する。実際のデータ
が流れていない場合は、テストパケットによるスループ
ット計測がなされる。
【0041】a)送受信パケットカウンタのカウント値
=0且つフレームエラー検出カウンタのカウント値=0 断線状態(リンクダウン中→テストパケットへ) フレームエラー検出カウンタ 0(ゼロ) b)送受信パケットカウンタのカウント値>0且つフレ
ームエラー検出カウンタのカウント値=0 良好(正常状態) c)送受信パケットカウンタのカウント値>0且つフレ
ームエラー検出カウンタのカウント値>0 エラー発生中 a)の断線状態では、ダウンシグナルを発生し、テスト
パケットを流す処理に移行する。b)は良好な状態であ
り、回線切替が不要な状態である。c)においては、フ
レームエラー検出カウンタのカウント値を監視して、カ
ウント値に基づいて回線を切り替えるか否かが決定され
る。
【0042】この発明は、上述したこの発明の一実施形
態等に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱
しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば
一実施形態では、バックアップ回線側のスループットの
計測も行っているが、有線接続でバックアップ回線のス
ループットがある程度既知である場合には、光無線側に
関してのみスループット計測を行うようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】この発明においては、データリンク層で
の透過型接続のために、ルータを追加した場合のよう
に、ルーティング情報等のネットワーク等の設定変更が
不要とできる。したがって、既存ルータと既存回線によ
り接続されたネットワークにおいて、既存回線のスルー
プットが出ない場合に光無線を用いて広帯域化するとき
に、既存回線をそのまま置き換えることが出来るように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のネットワーク接続の概略を示すブロック
図である。
【図2】ネットワーク間の接続に光無線を導入する場合
の従来の構成例を示すブロック図である。
【図3】OSI参照モデルと関連してルータの機能を説
明するための略線図である。
【図4】追加ルータを使用した場合のネットワーク間接
続を示す略線図である。
【図5】OSI参照モデルと関連してブリッジの機能を
説明するための略線図である。
【図6】ネットワーク間の接続に光無線を導入する場合
の一実施形態の構成例を示すブロック図である。
【図7】この発明の一実施形態のネットワーク間接続を
概略的に示す略線図である。
【図8】この発明の一実施形態における一方の切替装置
の構成例を示すブロック図である。
【図9】この発明の一実施形態における他方の切替装置
の構成例を示すブロック図である。
【図10】この発明の一実施形態における回線切り替え
処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】この発明の一実施形態におけるテストパケッ
トを使用したスループット計測処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図12】この発明の一実施形態における実データを使
用したスループット計測処理の流れを示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1・・・光無線回線、2・・・バックアップ回線、1
0,100・・・回線切替装置、12・・・光無線回線
インターフェース、13・・・バックアップ回線インタ
ーフェース、14・・・回線切替部、15,18・・・
スループット換算テーブル、16,19・・・送受信パ
ケットカウンタ、17,20・・・受信データフレーム
エラー検出カウンタ、21・・・回線状態判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若森 和彦 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 (72)発明者 花嶋 正昭 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 Fターム(参考) 5K021 AA05 BB01 BB02 BB10 CC11 DD02 EE01 FF04 5K102 AA44 AL21 LA03 LA11 LA46 LA52 NA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間を介してデータを通信するための光
    無線回線と、バックアップ回線とを切り替えるための回
    線切替装置において、 光無線回線のスループットを計測するスループット計測
    手段と、 計測された上記光無線回線のスループットに基づいて回
    線切替をデータリンク層において制御する切替手段とを
    備え、 上記光無線回線のスループットが下がった場合には、バ
    ックアップ回線を選択し、その後、上記光無線回線のス
    ループットが上がった場合には、上記光無線回線を選択
    するように、回線切替を制御するようにした回線切替装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記バックアップ回線のスループットを計測するスルー
    プット計測手段をさらに設け、 上記切替手段は、光無線回線のスループットとバックア
    ップ回線のスループットの両者に基づいて回線切替を制
    御する回線切替装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記光無線回線および上記バックアップ回線の両方共通
    信不可能な状態になった場合には、リンクダウンと判定
    するようにした回線切替装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記切替手段は、さらに上記光無線回線と上記バックア
    ップ回線の両方に負荷を分散させる制御を行う回線切替
    装置。
  5. 【請求項5】 空間を介してデータを通信するための光
    無線回線と、バックアップ回線とを切り替えるための回
    線切替方法において、 光無線回線のスループットを計測するスループット計測
    ステップと、 計測された上記光無線回線のスループットに基づいて回
    線切替をデータリンク層において制御する切替ステップ
    とからなり、 上記光無線回線のスループットが下がった場合には、バ
    ックアップ回線を選択し、その後、上記光無線回線のス
    ループットが上がった場合には、上記光無線回線を選択
    するように、回線切替を制御する回線切替方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記バックアップ回線のスループットを計測するスルー
    プット計測ステップをさらに設け、 上記切替ステップは、光無線回線のスループットとバッ
    クアップ回線のスループットの両者に基づいて回線切替
    を制御する回線切替方法。
  7. 【請求項7】 請求項5において、 上記光無線回線および上記バックアップ回線の両方共通
    信不可能な状態になった場合には、リンクダウンと判定
    するようにした回線切替方法。
  8. 【請求項8】 請求項5において、 上記切替手段は、さらに上記光無線回線と上記バックア
    ップ回線の両方に負荷を分散させる制御を行う回線切替
    方法。
JP2002102547A 2002-04-04 2002-04-04 回線切替装置および回線切替方法 Pending JP2003298475A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002102547A JP2003298475A (ja) 2002-04-04 2002-04-04 回線切替装置および回線切替方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002102547A JP2003298475A (ja) 2002-04-04 2002-04-04 回線切替装置および回線切替方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003298475A true JP2003298475A (ja) 2003-10-17

Family

ID=29388974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002102547A Pending JP2003298475A (ja) 2002-04-04 2002-04-04 回線切替装置および回線切替方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003298475A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007532068A (ja) * 2004-03-31 2007-11-08 ザ・ボーイング・カンパニー ルートサーバモニタ
CN100418322C (zh) * 2006-01-23 2008-09-10 北京朗通环球科技有限公司 一种对计算机网络的链路备份方法及装置
CN101841429A (zh) * 2010-04-30 2010-09-22 广州合立正通信息网络集成有限公司 一种实现有线ip网络、3g、gprs链路备份的方法
JP2021515506A (ja) * 2018-02-22 2021-06-17 イーオーエス ディフェンス システムズ ユーエスエー インコーポレイテッド 自由空間光通信、無線周波数通信、並びにインテリジェントフレームおよびパケット交換を採用するハイブリッドワイヤレスリンク

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007532068A (ja) * 2004-03-31 2007-11-08 ザ・ボーイング・カンパニー ルートサーバモニタ
CN100418322C (zh) * 2006-01-23 2008-09-10 北京朗通环球科技有限公司 一种对计算机网络的链路备份方法及装置
CN101841429A (zh) * 2010-04-30 2010-09-22 广州合立正通信息网络集成有限公司 一种实现有线ip网络、3g、gprs链路备份的方法
JP2021515506A (ja) * 2018-02-22 2021-06-17 イーオーエス ディフェンス システムズ ユーエスエー インコーポレイテッド 自由空間光通信、無線周波数通信、並びにインテリジェントフレームおよびパケット交換を採用するハイブリッドワイヤレスリンク
JP7342041B2 (ja) 2018-02-22 2023-09-11 イーオーエス ディフェンス システムズ ユーエスエー インコーポレイテッド 自由空間光通信、無線周波数通信、並びにインテリジェントフレームおよびパケット交換を採用するハイブリッドワイヤレスリンク

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5418925B2 (ja) 動的経路分岐システム、動的経路分岐装置、動的経路分岐方法、通信システム、ノード、制御装置、パケット転送方法およびプログラム
US8059638B2 (en) Inter-node link aggregation system and method
US9654383B2 (en) Route optimization using measured congestion
US9503360B2 (en) Method and apparatus for traffic engineering in shortest path bridged networks
US8018836B2 (en) Route confirmation method and device
US7961602B2 (en) Method and device using a backup communication path to transmit excess traffic
US20080068985A1 (en) Network redundancy method and middle switch apparatus
US20080019265A1 (en) Systems and methods for configuring a network to include redundant upstream connections using an upstream control protocol
CA2311197A1 (en) Enhanced dual counter rotating ring network control system
Huynh et al. Resilience technologies in Ethernet
WO2012091025A1 (ja) Amr機能を有する無線通信装置に適用されるstp経路制御システム
US8139499B2 (en) Method and arrangement for determining transmission delay differences
US7715709B2 (en) Optical switch and network system including the same
CN100435544C (zh) 用于有不同传输特征的路径的调制解调器系统和汇集器
Huynh et al. RRR: Rapid ring recovery submillisecond decentralized recovery for ethernet ring
CN109525492B (zh) 一种不依赖路由协议或算法的ip数据备份传输方法
JP2003298475A (ja) 回線切替装置および回線切替方法
US10536378B2 (en) Method and device for detecting congestion on a transmission link
JP2004080603A (ja) 相互接続網と無線装置との間に接続されるパケット制御装置
Gonçalves et al. A fail-safe SDN bridging platform for cloud networks
US9270577B2 (en) Selection of one of first and second links between first and second network devices
CN113767597A (zh) 用于基于周期的负载均衡的网络设备、系统和方法
JP2006094306A (ja) ノード装置、ノード装置におけるパケット通信方法、およびプログラム
WO2018179922A1 (ja) 通信装置、通信制御方法、及び通信システム
EP2048816A1 (en) Method and system for channel diversity protection in communication networks with distributed switching intelligence, corresponding network and computer program product