JP2003298379A - 並列接続用potsスプリッタ - Google Patents

並列接続用potsスプリッタ

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JP2003298379A
JP2003298379A JP2002098230A JP2002098230A JP2003298379A JP 2003298379 A JP2003298379 A JP 2003298379A JP 2002098230 A JP2002098230 A JP 2002098230A JP 2002098230 A JP2002098230 A JP 2002098230A JP 2003298379 A JP2003298379 A JP 2003298379A
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Japan
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pots
splitter
pots splitter
inductance
pass filter
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JP2002098230A
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Toru Ito
亨 伊藤
Yoshinari Hosokawa
美成 細川
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Hitachi Ferrite Electronics Ltd
Original Assignee
Hitachi Ferrite Electronics Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 xDSLの加入者宅内において、POTSス
プリッタを複数個並列接続しても音声帯域挿入損失特性
を阻害することのないPOTSスプリッタの提供を目的
とする。 【構成】 POTSスプリッタ1におけるローパスフィ
ルタ回路は、回線側より順に、一対の第1のインダクタ
ンスL1,L1’、第1のインダクタンスL1,L1’
を結ぶ第1のコンデーサC1、さらに、一対の第2のイ
ンダクタンスL2,L2’、第2のインダクタンスL
2,L2’を結ぶ第2のコンデーサC2を構成し、第1
のインダクタンスL1,L1’は電流に対してL字状の
非線形特性を有し、直列接続する第3のインダクタンス
L3,第3のコンデンサC3.C3’及び抵抗R3,R
3’が、ローパスフィルタ回路内に配置されている並列
接続用POTSスプリッタである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速データ通信の
xDSLのデータ信号と音声信号を分離/合成するPO
TSスプリッタに関するものであり、特に並列接続を可
能としたPOTSスプリッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高速通信技術のひとつである既設
の電話回線網を使用したADSLの普及がめざましい。
ADSLとは、Asymmetric Digital Subscriber Lineで
あり、他に、SDSL(Symmetric Digital Subscriber
Line ),VDSL(Very High Speed Digital Subscr
iber Line)などもあり、それらを総称して、xDSL
或いはDSLと言われ、既設の電話回線網(メタル回
線)を使用した高速データ通信技術である。
【0003】上記ADSLは、音声信号(〜4kHz)
とデータ信号(4kHz〜)の使用周波数帯域が異なる
ため、同時使用を可能としており、データ信号のスピー
ドは下り:〜8Mbit/sec.,上り:〜1Mbit/sec.と高
速なデータ通信を可能としている。
【0004】このADSLを使用して、パソコンによる
インターネットと電話機を使用する場合、POTS(Pl
ain Old Telephone Service)スプリッタが必要であ
る。該POTSスプリッタは、デジタルのデータ信号と
アナログの音声信号を分離/合成するものであり、これ
により前記インターネット通信と電話通話の同時使用を
可能としている。
【0005】このADSL用のPOTSスプリッタとし
ては、特開2001−285003などに回路構成が掲
載されている。特に特開2001−285003は、図
4に示す回路構成図で、回線側にLr,Cr,Rrの共
振回路を設けて、リータンロスを改善して、電話サービ
スの音声品質を向上させている。
【0006】ADSLが本格普及すると、図5に示すA
DSL加入者宅配線図に示すとおり、加入者宅内で各部
屋に分岐配線された回線毎にPOTSスプリッタ21,
26を接続して、電話22,27あるいはADSLモデ
ム23,28−パソコン24,29を接続して使用され
るようになった。
【0007】しかし、従来技術である特開2001−2
85003を使用したPOTSスプリッタを、図5に示
す並列接続に用いた場合、電話機22を使用(通話)し
た時、使用している該電話機22前段のPOTSスプリ
ッタ21のローパスフィルタ特性が、別の部屋で回線に
接続されているPOTSスプリッタ26の線間キャパシ
タの影響を受けて、音声帯域に減衰ピークを発生させ、
電話サービスに多大な悪影響を及ぼしていた。また、電
話機27を使用しても、上記と同じ現象が発生する。そ
のために、宅内でのPOTSスプリッタの複数使用を断
念したり、POTSスプリッタをその都度抜き差しして
使用する等の問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の問題点を解決す
るものとして、特開2000−151470にローパス
フィルタを流れる電流が所定の値を超えたとき、スイッ
チSWを活性化する電流活性化回路SCを設けることに
より解決することが開示されている。しかしながら、こ
の方法では、POTSスプリッタの回路構成が複雑化
し、しかもサイズが大きくなり、コストを上昇させる問
題があった。
【0009】本発明は、以上のような問題点を鑑み、P
OTSスプリッタを複数個並列接続しても音声帯域挿入
損失特性を劣化させることのないPOTSスプリッタ
を、簡素な構成で、かつ、低コストに提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、xDSLのデ
ータ信号と音声信号を分離/混合するPOTSスプリッ
タにおいて、前記POTSスプリッタにおけるローパス
フィルタ回路は、回線側より順に、一対の第1のインダ
クタンス、二つの第1のインダクタンスを結ぶ第1のコ
ンデーサ、さらに、一対の第2のインダクタンス、二つ
の第2のインダクタンスを結ぶ第2のコンデーサ、そし
て電話機側へと構成するものであって、第1のインダク
タンスは電流に対してL字状の非線形特性を有し、か
つ、直列接続する第3のインダクタンス,第3のコンデ
ンサ及び抵抗が、ローパスフィルタ回路内に配置されて
いる並列接続用POTSスプリッタである。
【0011】また本発明は、トランス結合の第3のイン
ダクタンスとコンデンサ及び抵抗からなる直列接続回路
が、電話機側にもっも近い第2のインダクタンスに並列
接続する上述の並列接続用POTSスプリッタである。
【0012】
【発明の実施の形態】図を用いて本発明の実施の形態を
説明する。図1は、本発明のPOTSスプリッタの略回
路図である。なお、ハイパスフィルタの図示は省略して
ある。本発明のPOTSスプリッタ1のローパスフィル
タ回路は、回線側より順に、一対の第1のインダクタン
スL1,L1’、2つの第1のインダクタンスL1,L
1’を結ぶ第1のコンデーサC1、さらに、一対の第2
のインダクタンスL2,L2’、2つの第2のインダク
タンスL2,L2’を結ぶ第2のコンデーサC2からな
る2段のLC回路により、ローパスフィルタを構成し、
音声信号のみ電話機側へ通過させている。また、POT
Sスプリッタ1に並列接続するPOTSスプリッタ2
は、POTSスプリッタ1と同一のものを使用してい
る。
【0013】本発明に係るPOTSスプリッタは、回線
側に最も近い第1のインダクタンスL1,L1’が、図
2に示すL字状の非線形直流重畳特性を有す。15mA
未満で高いインダクタンス値Aを有し、それより大きな
電流が流れる場合は、低いインダクタンス値Bを発生さ
せる。
【0014】図1において、POTSスプリッタ1につ
ながる電話機1を通話状態とした場合、POTSスプリ
ッタ1のローパスフィルタ回路のインダクタンスL1,
L1’は、電話回線の通電により図2のB点の低いイン
ダクタンス値となる。一方、未通話状態の電話機2がつ
ながるPOTSスプリッタ2のローパスフィルタ回路の
インダクタンスL1,L1’は、図2のA点の高インダ
クタンス値を発生させている。このとき回線側より図1
のPOTSスプリッタ並列回路を見た場合、通話状態の
POTSスプリッタ1のローパスフィルタ回路に比べ
て、他方の未通話状態のPOTSスプリッタ2のローパ
スフィルタ回路は大きなインピーダンス値を示してお
り、未通話状態のPOTSスプリッタ2のローパスフィ
ルタ回路の線間キャパシタC1,C2の影響を最小限と
することができ、音声帯域の減衰ピークを著しく改善さ
せる。また、電話機2を通話状態とした場合も、上述と
同じ効果が得られる。
【0015】本発明に係るL字状の非線形特性は、電話
通話時の電流(15mA以上)に対して、図2のBのイ
ンダクタンス値となるものであり、該インダクタンス値
Bは周波数の高いデジタル信号を阻止するに十分な所要
のインダクタンス値であれば良く、また、高インダクタ
ンス値Aは、少なくともインダクタンス値Bの2倍以上
必要である。
【0016】図3は、本発明と従来例のPOTSスプリ
ッタの並列使用における音声帯域挿入損失特性を比較し
たものである。従来例Cは、特開2001−28500
3に開示された図4の回路構成のPOTSスプリッタを
2個並列に接続したもの。本発明Dは、図1に示したP
OTSスプリッタのローパスフィルタ回路の回線側にも
っとも近いインダクタンスL1,L1’に図2に示すL
字状の非線形特性を持たせたPOTSスプリッタを2個
並列に接続。本発明Eは、図4に示した従来の回路構成
において、本発明に係るL字状の非線形特性を回線側に
もっとも近いインダクタンスL11,L11’に持たせ
たPOTSスプリッタを2個並列に接続したもの。
【0017】従来例Cは4kHz以下の帯域に大きな減
衰波形が発生し、これが電話通話時の音声信号を阻害す
る原因である。本発明の特性は、4kHz以下に減衰波
形が発生しているものの、その値は小さく音声信号を阻
害することはなく、本発明により問題が解決されている
ことがわかる。
【0018】図4の従来の回路構成であっても、本発明
に係るL字状の非線形特性を有すインダクタンスを回線
側にもっとも近い位置にすることで、図3に示す通り著
しい効果が得られているが、前記L字状の非線形特性を
有すインダクタンスより前段に、Lr,Cr,Rrが回
線側にあり、POTSスプリッタの並列使用で、未通話
の電話がつながるPOTSスプリッタのCrにより、通
話中の電話がつながるPOTSスプリッタのLC回路が
影響を受けている。それに比べ、本発明の図1に示す回
路では、L字状の非線形特性を有すインダクタンスより
電話側に、L3,C3,C3’,R1,R1’に配置し
ているので、通話中の電話がつながるPOTSスプリッ
タのLC回路に対して、未通話の電話がつながるPOT
Sスプリッタの線間容量成分を最小限とすることがで
き、図3に示す本発明Dの優れた特性となった。
【0019】また、第3のインダクタンスL3は、LC
回路を構成するL1,L1’,L2,L2’に比べ、特
性のアンバランスによる影響が大きいため、トランス構
造が好ましい。
【0020】上述の説明では、POTSスプリッタの使
用個数およびローパスフィルタのLCの構成数をそれぞ
れ2つとして記載しているが、特にそれらを限定するも
のではない。また、本発明のPOTSスプリッタは、並
列接続のみに限定されるものでなく、従来と同様に1個
だけでも使用できるものある。
【0021】
【発明の効果】本発明のPOTSスプリッタは、L字状
の非線形特性を有すインダクタンスを使用したローパス
フィルタにより、POTSスプリッタの並列使用時の音
声通話の品質を維持することができ、簡素な回路構成
で、かつ、低コストで経済的に著しい改善である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の並列接続用POTSスプリッタのロ
ーパスフィルタの略回路図
【図2】 本発明に係るL字状非線形特性を有すインダ
クタンスの直流重畳特性図
【図3】 本発明と従来例のPOTSスプリッタの並列
使用時の音声帯域挿入損失特性図
【図4】 従来のPOTSスプリッタのローパスフィル
タの略回路図
【図5】 ADSL加入者宅の回線配線図
【符号の説明】
L1,L1’,L2,L2’,L3, インダクタンス C1,C2,C3,C3’ コンデンサ R1 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/738 H04M 1/738 11/06 11/06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 xDSLのデータ信号と音声信号を分離
    /混合するPOTSスプリッタにおいて、前記POTS
    スプリッタにおけるローパスフィルタ回路は、回線側よ
    り順に、一対の第1のインダクタンス、二つの第1のイ
    ンダクタンスを結ぶ第1のコンデーサ、さらに、一対の
    第2のインダクタンス、二つの第2のインダクタンスを
    結ぶ第2のコンデーサ、そして電話機側へと構成するも
    のであって、第1のインダクタンスは電流に対してL字
    状の非線形特性を有し、かつ、直列接続する第3のイン
    ダクタンス,第3のコンデンサ及び抵抗が、ローパスフ
    ィルタ回路内に配置されていることを特徴する並列接続
    用POTSスプリッタ。
  2. 【請求項2】 トランス結合の第3のインダクタンスと
    コンデンサ及び抵抗からなる直列接続回路は、電話機側
    にもっも近い第2のインダクタンスに並列接続すること
    を特徴する請求項1記載の並列接続用POTSスプリッ
    タ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7617517B2 (en) 2004-01-30 2009-11-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Cable modem including filtering based on frequency band
CN102480649A (zh) * 2010-11-30 2012-05-30 富泰华工业(深圳)有限公司 用于分离语音信号和数据信号的分离器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7617517B2 (en) 2004-01-30 2009-11-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Cable modem including filtering based on frequency band
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