JP2003298345A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

Info

Publication number
JP2003298345A
JP2003298345A JP2002102344A JP2002102344A JP2003298345A JP 2003298345 A JP2003298345 A JP 2003298345A JP 2002102344 A JP2002102344 A JP 2002102344A JP 2002102344 A JP2002102344 A JP 2002102344A JP 2003298345 A JP2003298345 A JP 2003298345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna element
antenna
conductor
conductor ground
ground plane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002102344A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Ohara
正廣 大原
Akio Miyajima
明雄 宮嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002102344A priority Critical patent/JP2003298345A/ja
Publication of JP2003298345A publication Critical patent/JP2003298345A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話等の移動体通信用の無線装置に使用
されるアンテナ装置に関し、インピーダンスの調整が容
易で、感度の良好なアンテナ装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 導体地板上に配設された板状の第1アン
テナ素子11の開放端部12A及び外周端部12Bと導
体地板間に誘電体部22A及び22Bを設けてアンテナ
装置19を構成することによって、電界が大きくなる開
放端部12A及び外周端部12Bに誘電体部22A及び
22Bを設けているため、大きく容量性を変化させるこ
とができ、共振周波数及びその帯域やインピーダンスを
容易に補正できる、感度の良好なアンテナ装置19を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として携帯電話
等の移動体通信用の無線装置に使用されるアンテナ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話等の移動体通信用の無線
装置に対する需要の高まりと共に、様々なデザインの無
線装置に対応できる内蔵用のアンテナ装置も同様に要望
されており、そのアンテナ装置として、導体地板に対す
る水平部分を板状にした、いわゆる板状逆Fアンテナ装
置が一般に広く使用されている。
【0003】このような従来のアンテナ装置について、
図5の要部斜視図を用いて説明する。
【0004】同図において、銅合金板製の縦寸法L1×
横寸法L2の大きさのアンテナ素子1の下方には、アン
テナ素子1と間隔Hを保って銅合金板製の導体地板2が
平行に配置され、図示していないが、絶縁樹脂でケース
を形成し、このケースによってアンテナ素子1が間隔H
を空けて導体地板2に固定されている。
【0005】そして、アンテナ素子1の一端に形成され
た第1端子3が導体地板2と半田付け等の方法で電気的
に接続されると共に、アンテナ素子1の第1端子3から
距離L4の位置の給電点4に第2端子5が形成され、導
体地板2とは絶縁状態で孔6を貫通して導体地板2下方
に突出してアンテナ装置7が構成されている。
【0006】また、このアンテナ装置7は無線装置本体
(図示せず)内に配設され、アンテナ装置7の導体地板
2が無線装置本体内に形成されたグランド部(図示せ
ず)に電気的に接続されると共に、アンテナ装置7の第
2端子5が無線装置本体内に配設された高周波回路部
(図示せず)に圧接等の方法により電気的に接続されて
いる。
【0007】以上の構成において、アンテナ装置7は、
受信時には受信した所定の共振周波数の電磁波を電気信
号に変換し、この電気信号を第2端子5を通して無線装
置本体の高周波回路部へ入力し、送信時には逆に高周波
回路部からの所定の共振周波数の電気信号を電磁波に変
換し、電磁波として放射するように構成されている。
【0008】また、アンテナ装置7のアンテナ素子1に
形成された第1端子3の長さ、つまり間隔Hによって誘
導性が、第1端子3部分を除くアンテナ素子1の給電点
4から見た他の部分によって容量性が形成され、これら
によってアンテナ装置7としての共振周波数が定められ
る。
【0009】そして、アンテナ素子1の寸法L1,L2
が大きくなって容量性が増したり、アンテナ素子1と導
体地板2との間隔Hが大きくなって誘導性が増したりす
ると共振周波数は低くなり、逆にアンテナ素子1の寸法
L1,L2が小さくなって容量性が減ったり、アンテナ
素子1と導体地板2との間隔Hが小さくなって誘導性が
減ったりすると共振周波数は高くなる。
【0010】従って、所定の共振周波数が得られるよう
にL1,L2,Hを決定した後、この共振周波数に対応
した最も感度良く送受信可能な無線装置本体の高周波回
路部のインピーダンスに近づけるように、給電点4の位
置、すなわちL4を設定することによってアンテナのイ
ンピーダンスを決定して、アンテナ装置7は構成される
ものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアンテナ装置7においては、アンテナ装置7を無線
装置本体に装着した場合、高周波回路部との配置によっ
ては、アンテナ装置7と高周波回路部の相対位置の違い
に伴う電磁界分布の変化の影響を受け、インピーダンス
が所定の値から変化し、共振周波数及びその帯域が変化
して所望の感度が得られないため、実際には高周波回路
部の配置に合わせ都度L1,L2,H等の形状の異なる
アンテナが必要となるという課題があった。
【0012】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、インピーダンスの調整が容易で、感度の良
好なアンテナ装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、以下の構成を有するものである。
【0014】本発明の請求項1に記載の発明は、導体地
板上に配設された板状の第1アンテナ素子の開放端近傍
又は外周端の少なくとも一方と導体地板との間に誘電体
を設けてアンテナ装置を構成したものであり、電界が大
きくなる開放端近傍又は外周端の少なくとも一方に誘電
体を設けているため、大きく容量性を変化させることが
でき、共振周波数及びその帯域やインピーダンスを容易
に補正できる、感度の良好なアンテナ装置を得ることが
できるという作用を有する。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、第1アンテナ素子を電気長の異なる複数
の放射導体部で形成したものであり、複数の帯域での送
受信が可能なアンテナ装置を提供できるという作用を有
する。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、誘電体を第1アンテナ素子と導体地板間
を固定するケースに一体に成形したものであり、誘電体
を第1アンテナ素子と導体地板間を固定するケースと一
体に成形するため部品点数を削減でき、安価にアンテナ
装置を作製できるという作用を有する。
【0017】請求項4に記載の発明は、導体地板上に板
状の第1アンテナ素子を設けると共に、第1アンテナ素
子の近傍に所定の間隙を空けて板状の第2アンテナ素子
を設けて、第1アンテナ素子又は第2アンテナ素子の少
なくとも一方の開放端近傍と導体地板との間に誘電体を
設けたものであり、第1アンテナ素子の共振周波数の帯
域と第2アンテナ素子の共振周波数の帯域とを合わせて
無線装置の送受信可能な帯域を広帯域化することができ
るという作用を有する。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項4記載の
発明において、第1アンテナ素子又は第2アンテナ素子
の少なくとも一方を電気長の異なる複数の放射導体部で
形成したものであり、複数の帯域での送受信が可能なア
ンテナ装置を提供できるという作用を有する。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項4記載の
発明において、誘電体を第1アンテナ素子又は第2アン
テナ素子の少なくとも一方と導体地板間を固定するケー
スに一体に成形したものであり、誘電体を各アンテナ素
子と導体地板間を固定するケースと一体に成形するため
部品点数を削減でき、安価にアンテナ装置を作製できる
という作用を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図4を用いて説明する。
【0021】(実施の形態1)実施の形態1を用いて、
本発明の特に請求項1〜3記載の発明について説明す
る。
【0022】図1は本発明の第1の実施の形態によるア
ンテナ装置の要部斜視図であり、同図において、17は
導体地板で、銅、銅合金、アルミ合金、ステンレス合金
等の導電金属或いはこれらにAu,Ni等の導電性金属
メッキを施した薄板状導体から形成されている。
【0023】そして、この導体地板17の所定の箇所に
は無線装置本体(図示せず)の高周波回路部のグランド
側に電気的に接続される端子(図示せず)が設けられて
いる。
【0024】また、11は第1アンテナ素子で、導体地
板17上に所定の間隔を保って略平行になるように配設
され、導体地板17と同様に、導電金属或いはこれに導
電性金属メッキを施した薄板状導体から形成されてい
る。
【0025】そして、この第1アンテナ素子11左下部
の一端に導体地板17に電気的に接続される第1端子1
3が垂直下方に形成されている。
【0026】また、この第1端子13から所定の距離離
れた位置に無線装置本体の高周波回路部の信号入出力側
に電気的に接続される第2端子16が垂直下方に形成さ
れている。
【0027】そして、この第1アンテナ素子11には所
定の電気長の第1放射導体部12とこの電気長とは異な
る電気長の第2放射導体部14が一体に形成されてい
る。
【0028】また、これらの第1アンテナ素子11と導
体地板17は、第1放射導体部12の開放端部12A及
び外周端部12Bと導体地板17との間以外の箇所は所
定の間隔を空け、空気を1.0とした場合誘電率が2.
5であるABS樹脂等の箱状のケース(図示せず)内の
所定箇所にインサート成形等によって固定されている。
【0029】そして、この第1放射導体部12の開放端
部12A及び第2端子16近傍から離れている外周端部
12Bには導体地板17との間に所定の間隔を空け、誘
電率がケースとは異なる2.7のABS樹脂からなる誘
電体部22A及び22Bがインサート成形等によって設
けられて、アンテナ装置19が構成されている。
【0030】次に、以上のような構成のアンテナ装置1
9の各寸法の設定について説明する。
【0031】先ず、所定の共振周波数の帯域、例えば8
90〜925MHzに共振周波数が得られるように第1
アンテナ素子11の第1放射導体部12の電気長と、第
1アンテナ素子11と導体地板17との間隔を設定す
る。
【0032】なおこの時、誘電体部22A及び22Bの
誘電率及び厚みや幅を大きくすると、容量性が増し共振
周波数は低くなる。
【0033】また、前記とは異なる所定の共振周波数の
帯域、例えば1710〜1880MHzに共振周波数が
得られるように第1アンテナ素子11の第2放射導体部
14の電気長と、第1アンテナ素子11と導体地板17
との間隔を設定する。
【0034】従って、第1アンテナ素子11の所定の電
気長の第1放射導体部12による共振周波数の帯域89
0〜925MHzと、この電気長とは異なる電気長の第
2放射導体部14による共振周波数の帯域1710〜1
880MHzの2つの送受信可能な帯域が無線装置には
設定されている。
【0035】そして、その後、これらの共振周波数に対
応した最も感度良く送受信可能な無線装置本体の高周波
回路部のインピーダンス、通常は約50Ωに近づけるよ
うに、第2端子16の位置を設定することによってアン
テナのインピーダンスを決定している。
【0036】しかし、アンテナ装置19を無線装置本体
に装着した場合、高周波回路部との配置によっては、ア
ンテナ装置19と高周波回路部の相対位置の違いに伴う
電磁界分布の変化の影響を受け、インピーダンスが所定
の値から変化し、共振周波数及びその帯域が変化して所
望の感度が得られないことがある。
【0037】従って、高周波回路部の配置が決定された
後に、アンテナ装置19を無線装置本体の所定位置に組
み込み、インピーダンスが所定の値から変化している場
合はこのインピーダンスを、第1放射導体部12の開放
端部12A及び外周端部12Bと導体地板17との間に
設けた誘電体部22A及び22Bの誘電率及び厚みや幅
を変えることで補正して、最も感度良く送受信可能なイ
ンピーダンスになるように構成されている。
【0038】なお、電磁波の電界強度は電磁気学上、開
放端部12Aや第2端子16から離れている外周端部が
大きいため、開放端部12A及び外周端部12Bに設け
た誘電体部22A及び22Bの誘電率及び厚みや幅を変
えることで大きく容量性を変化させることができ、イン
ピーダンスを効率良く調整できる。
【0039】以上の構成において、アンテナ装置19
は、受信時には受信した所定の共振周波数の電磁波を電
気信号に変換し、この電気信号を第2端子16を通して
無線装置本体の高周波回路部へ入力し、送信時には逆に
高周波回路部からの所定の共振周波数の電気信号を電磁
波に変換し、電磁波として放射するように構成されてい
る。
【0040】このように本実施の形態によれば、導体地
板上に配設された板状の第1アンテナ素子11の開放端
部12A及び外周端部12Bと導体地板間に誘電体部2
2A及び22Bを設けてアンテナ装置19を構成するこ
とによって、電界が大きくなる開放端部12A及び外周
端部12Bに誘電体部22A及び22Bを設けているた
め、大きく容量性を変化させることができ、共振周波数
及びその帯域やインピーダンスを容易に補正できる、感
度の良好なアンテナ装置19を得ることができるもので
ある。
【0041】また、第1アンテナ素子11を所定の電気
長の第1放射導体部12とこの電気長とは異なる電気長
の第2放射導体部14とで形成することによって、2つ
の異なる無線装置の共振周波数の帯域での送受信が可能
なアンテナ装置19を得ることができる。
【0042】そして、誘電体部22A及び22Bを第1
アンテナ素子11の開放端部12A及び外周端部12B
と導体地板17間にケースと共に一体に成形することに
よって、部品点数を削減でき、安価にアンテナ装置を作
製できる。
【0043】また、導体地板を無線装置本体の高周波回
路部等が形成された配線基板等に形成することによっ
て、アンテナ装置の無線装置への搭載方法や場所の自由
度が上がり、無線装置本体の小型化を図ることができ
る。
【0044】なお、以上の説明ではアンテナのインピー
ダンスを、第1放射導体部12の開放端部12A及び外
周端部12Bの両方と導体地板17間に、誘電体部22
A及び22Bを設けて補正するものとして説明したが、
第1放射導体部12の開放端部12A又は外周端部12
Bのどちらか一方と導体地板17間に誘電体部を設けて
インピーダンスを補正しても本発明の実施は可能であ
る。
【0045】或いは、第1放射導体部12に代えて第2
放射導体部14の開放端部14Aや外周端部14Bと導
体地板17間に誘電体を設けたり、第1放射導体部12
にも第2放射導体部14にも誘電体部を設けてインピー
ダンスの補正を行っても良い。
【0046】また、誘電体部22A等の誘電体を第1ア
ンテナ素子11の開放端部12A及び外周端部12Bと
導体地板間の全体にケースとは異なる誘電率の誘電体を
設けたものとしたが、これらの誘電体の代りに図3
(a)の断面図に示すように開放端部12A等の開放端
部及び外周端部12B等の外周端部側にのみケースとは
異なる誘電率の誘電体を設け、その他の部分をケースと
したり、これとは逆に図3(b)の断面図に示すように
導体地板17側に異なる誘電率の誘電体を設け、その他
の部分をケースとしたり、或いは図3(c)の断面図に
示すように第1アンテナ素子11と導体地板17間を固
定しているケース内の所定箇所に凹部を設け、その凹部
に挿抜して固定できる凸部を有する誘電体を設けても良
い。
【0047】さらに、図4(a)の断面図に示すように
開放端部12A等の開放端部及び外周端部12B等の外
周端部と導体地板17間にこれらの誘電体を誘電率及び
厚みや幅が異なる部位22A1,22A2,…22AN
に分けて横方向にN箇所設けたり、図4(b)の断面図
に示すように縦方向にN箇所設けたりして、その組合わ
せで容量性を変化させ、インピーダンスを調整するよう
にしても良い。
【0048】そして、第1アンテナ素子11や導体地板
17を銅、銅合金等の導電金属或いはこれらにAu,N
i等の導電性金属メッキを施した薄板状導体で形成され
たものとして説明したが、第1アンテナ素子11や導体
地板17を樹脂で構成された表面にメッキや印刷等によ
って銅、銅合金等の導電金属を形成したものや、或いは
銅、銅合金等の導電金属を形成したフィルムを樹脂に貼
りつけても良い。
【0049】また、誘電体部22A,22Bの材料とし
ては、ABS等の樹脂以外にも、熱処理工程を経て得ら
れる非金属無機材料であるセラミックス等を用いても良
い。
【0050】(実施の形態2)実施の形態2を用いて、
本発明の特に請求項4〜6記載の発明について説明す
る。
【0051】なお、実施の形態1の構成と同一構成の部
分には同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0052】図2は本発明の第2の実施の形態によるア
ンテナ装置の要部斜視図であり、同図において、17は
導体地板であり、導電金属或いはこれに導電性金属メッ
キを施した薄板状導体から形成されている。
【0053】そして、この導体地板17の所定の箇所に
は無線装置本体(図示せず)の高周波回路部のグランド
側に電気的に接続される端子(図示せず)が設けられて
いる。
【0054】また、11は第1アンテナ素子であり、導
体地板17上に所定の間隔を保って略平行になるように
配設され、導電金属或いはこれに導電性金属メッキを施
した薄板状導体から形成されている。
【0055】そして、この第1アンテナ素子11左下部
の一端に導体地板17に電気的に接続される第1端子1
3が垂直下方に形成されると共に、この第1端子13か
ら所定の距離離れた位置に無線装置本体(図示せず)の
高周波回路部の信号入出力側に電気的に接続される第2
端子16が垂直下方に形成されている。
【0056】また、この第1アンテナ素子11には所定
の電気長の第1放射導体部12とこの電気長とは異なる
電気長の第2放射導体部14が一体に形成されている。
【0057】そして、18は第2アンテナ素子であり、
第1アンテナ素子11及び導体地板17の間にそれらと
直接接続されないで略平行になるように所定の間隔を保
って配設され、第1アンテナ素子11及び導体地板17
と同様に、導電金属或いはこれに導電性金属メッキを施
した薄板状導体で形成されている。
【0058】また、これらの第1アンテナ素子11、導
体地板17及び第2アンテナ素子18は、それぞれ第1
アンテナ素子11と導体地板17との間隔、第2アンテ
ナ素子18と導体地板17との間隔を空け、第2アンテ
ナ素子18の開放端部18A及び外周端部18Bと導体
地板17との間以外の箇所は空気を1.0とした場合誘
電率が2.5であるABS樹脂等の箱状のケース(図示
せず)内の所定箇所にインサート成形等によって固定さ
れている。
【0059】そして、この第2アンテナ素子18は所定
の電気長の一つの放射導体部から形成されており、この
第2アンテナ素子18の開放端部18A及び第2端子1
6近傍から離れている外周端部18Bには導体地板17
との間に所定の間隔を空け、誘電率がケースとは異なる
2.7のABS樹脂からなる誘電体部28A及び28B
がインサート成形等によって設けられて、アンテナ装置
29が構成されている。
【0060】次に、以上のような構成のアンテナ装置2
9の各寸法の設定について説明する。
【0061】先ず、所定の共振周波数の帯域、例えば8
90〜925MHzに共振周波数が得られるように第1
アンテナ素子11の第1放射導体部12の電気長と、第
1アンテナ素子11と導体地板17との間隔を設定す
る。
【0062】次に、所定の共振周波数の帯域の高域側、
例えば925〜960MHzに共振周波数が得られるよ
うに第2アンテナ素子18の放射導体部の電気長と、第
2アンテナ素子18と導体地板17との間隔を設定す
る。
【0063】なおこの時、誘電体部28A及び28Bの
誘電率及び厚みや幅を大きくすると、容量性が増し共振
周波数は低くなる。
【0064】つまり、これら第1アンテナ素子11の共
振周波数の帯域890〜925MHzと、第2アンテナ
素子18の共振周波数の帯域925〜960MHzとを
合わせて所定の共振周波数の帯域890〜960MHz
を得ることで、無線装置の送受信可能な帯域を広帯域化
している。
【0065】さらに、前記とは異なる所定の共振周波数
の帯域、例えば1710〜1880MHzに共振周波数
が得られるように第1アンテナ素子11の第2放射導体
部14の電気長と、第1アンテナ素子11と導体地板1
7との間隔を設定する。
【0066】従って、第1アンテナ素子11の所定の電
気長の第1放射導体部12による共振周波数の帯域89
0〜925MHzと、第2アンテナ素子18のこの電気
長とは異なる電気長の放射導体部による共振周波数の帯
域925〜960MHzとを合わせた共振周波数の帯域
890〜960MHzと、これらの電気長とは異なる電
気長の第2放射導体部14による共振周波数の帯域17
10〜1880MHzの2つの送受信可能な帯域が無線
装置には設定されている。
【0067】そして、その後、これらの共振周波数に対
応した最も感度良く送受信可能な無線装置本体の高周波
回路部のインピーダンス、通常は約50Ωに近づけるよ
うに、第2端子16の位置を設定することによってアン
テナのインピーダンスを決定している。
【0068】しかし、アンテナ装置29を無線装置本体
に装着した場合、高周波回路部との配置によっては、ア
ンテナ装置29と高周波回路部の相対位置の違いに伴う
電磁界分布の変化の影響を受け、インピーダンスが所定
の値から変化し、共振周波数及びその帯域が変化して所
望の感度が得られないことがある。
【0069】従って、高周波回路部の配置が決定された
後に、アンテナ装置29を無線装置本体の所定位置に組
み込み、インピーダンスが所定の値から変化している場
合はこのインピーダンスを、第2アンテナ素子18の開
放端部18A及び外周端部18Bと導体地板17との間
に設けた誘電体部28A及び28Bの誘電率及び厚みや
幅を変えることで補正して、最も感度良く送受信可能な
インピーダンスになるように構成されている。
【0070】以上の構成において、アンテナ装置29
は、受信時には受信した所定の共振周波数の電磁波を電
気信号に変換し、この電気信号を第2端子16を通して
無線装置本体の高周波回路部へ入力し、送信時には逆に
高周波回路部からの所定の共振周波数の電気信号を電磁
波に変換し、電磁波として放射するように構成されてい
る。
【0071】このように本実施の形態によれば、導体地
板17上に板状の第1アンテナ素子11を設けると共
に、第1アンテナ素子11の近傍に所定の間隙を空けて
板状の第2アンテナ素子18を設けて、この第2アンテ
ナ素子18の開放端部18A及び外周端部18Bと導体
地板間に誘電体部28A及び28Bを設けることによっ
て、共振周波数及びその帯域やインピーダンスを容易に
補正できる、感度の良好なアンテナ装置を得ることがで
きると共に、第1アンテナ素子11の共振周波数の帯域
と第2アンテナ素子18の共振周波数の帯域とを合わせ
て無線装置の送受信可能な帯域を広帯域化したアンテナ
装置を得ることができるものである。
【0072】また、第1アンテナ素子11を電気長の異
なる複数の放射導体部で形成することによって、複数の
帯域での送受信が可能なアンテナ装置を得ることができ
る。
【0073】そして、誘電体部28A及び28Bを第2
アンテナ素子18と導体地板17間にケースと共に一体
に成形することによって、部品点数を削減でき、安価に
アンテナ装置を作製できる。
【0074】また、導体地板を無線装置本体に形成する
ことによって、アンテナ装置の無線装置への搭載方法や
場所の自由度が上がり、無線装置本体の小型化を図るこ
とができる。
【0075】なお、以上の説明ではアンテナのインピー
ダンスを、第2アンテナ素子18の開放端部18A及び
外周端部18Bの両方と導体地板17間に、誘電体部2
8A及び28Bを設けて補正するものとして説明した
が、第2アンテナ素子18の開放端部18A又は外周端
部18Bのどちらか一方と導体地板17間に誘電体部を
設けてインピーダンスを補正しても本発明の実施は可能
である。
【0076】或いは、第1アンテナ素子11の第1放射
導体部12の開放端部12Aや外周端部12B、又は第
2放射導体部14の開放端部14Aや外周端部14Bと
導体地板17間に誘電体部を設けたり、第1アンテナ素
子11と第2アンテナ素子18、第2アンテナ素子18
と導体地板17の間にも誘電体部を設けてインピーダン
スの補正を行っても良い。
【0077】また、第1アンテナ素子11に異なる所定
の共振周波数の第2放射導体部14を設けることで、2
つの異なる無線装置の共振周波数の帯域で所定の感度が
得られるものとして説明したが、第1アンテナ素子11
に第2放射導体部14を設ける代りに、第2アンテナ素
子18に放射導体部を設けて、2つの異なる無線装置の
共振周波数の帯域で送受信が可能なアンテナ装置が得ら
れるようにしても良い。
【0078】そして、第2アンテナ素子18を第1アン
テナ素子11及び導体地板17の間に配設されるように
したが、第2アンテナ素子18を第1アンテナ素子11
の上に配設したり、或いは第1アンテナ素子11の側方
に配設しても良い。
【0079】さらに、誘電体部28Aや28Bを第2ア
ンテナ素子18と導体地板17の間に設ける他、第2ア
ンテナ素子18と第1アンテナ素子11の間、或いはそ
の両方に設けても良い。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、インピー
ダンスの調整が容易で、感度の良好なアンテナ装置を得
ることができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるアンテナ装置
の要部斜視図
【図2】本発明の第2の実施の形態によるアンテナ装置
の要部斜視図
【図3】同他の実施の形態によるアンテナ装置の要部断
面図
【図4】同他の実施の形態によるアンテナ装置の要部断
面図
【図5】従来のアンテナ装置の要部斜視図
【符号の説明】
11 第1アンテナ素子 12 第1放射導体部 12A,14A,18A 開放端部 12B,14B,18B 外周端部 13 第1端子 14 第2放射導体部 16 第2端子 17 導体地板 18 第2アンテナ素子 19,29 アンテナ装置 22A,22B,28A,28B 誘電体部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J045 AA01 AA03 AB05 DA09 EA07 GA01 GA05 HA02 JA11 NA03 5J046 AA03 AA07 AB13 PA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体地板と、この導体地板上に配設され
    た板状の第1アンテナ素子と、この第1アンテナ素子と
    導体地板とを電気的に接続する第1端子と、この第1端
    子から所定距離を隔てて配置されると共に無線装置本体
    の高周波回路部に電気的に接続される第2端子からな
    り、前記第1アンテナ素子の開放端近傍又は外周端の少
    なくとも一方と、導体地板間に誘電体を設けたアンテナ
    装置。
  2. 【請求項2】 第1アンテナ素子を電気長の異なる複数
    の放射導体部で形成した請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 誘電体を第1アンテナ素子と導体地板間
    を固定するケースに一体に成形した請求項1記載のアン
    テナ装置。
  4. 【請求項4】 導体地板と、この導体地板上に配設され
    た板状の第1アンテナ素子と、この第1アンテナ素子と
    導体地板とを電気的に接続する第1端子と、この第1端
    子から所定距離を隔てて配置されると共に無線装置本体
    の高周波回路部に電気的に接続される第2端子と、前記
    第1アンテナ素子の近傍に所定の間隙を空けて設けられ
    た板状の第2アンテナ素子からなり、前記第1アンテナ
    素子又は前記第2アンテナ素子の少なくとも一方の、開
    放端近傍又は外周端の少なくとも一方と、導体地板間に
    誘電体を設けたアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 第1アンテナ素子又は第2アンテナ素子
    の少なくとも一方を電気長の異なる複数の放射導体部で
    形成した請求項4記載のアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 誘電体を第1アンテナ素子又は第2アン
    テナ素子の少なくとも一方と導体地板間を固定するケー
    スに一体に成形した請求項4記載のアンテナ装置。
JP2002102344A 2002-04-04 2002-04-04 アンテナ装置 Pending JP2003298345A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002102344A JP2003298345A (ja) 2002-04-04 2002-04-04 アンテナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002102344A JP2003298345A (ja) 2002-04-04 2002-04-04 アンテナ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003298345A true JP2003298345A (ja) 2003-10-17

Family

ID=29388912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002102344A Pending JP2003298345A (ja) 2002-04-04 2002-04-04 アンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003298345A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006157290A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Kyocera Corp 表面実装型アンテナおよびそれを用いたアンテナ装置ならびに無線通信装置
JP2006304271A (ja) * 2005-03-22 2006-11-02 Toshiba Corp アンテナデバイスおよびアンテナデバイスの製造方法
JP2010010898A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Tokai Rika Co Ltd アンテナ装置
JP2010081098A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Tdk Corp アンテナ装置
JP2011130239A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Tdk Corp 複共振アンテナ、その製造方法、及び通信装置
WO2018066640A1 (ja) * 2016-10-06 2018-04-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 車両用アンテナ及び車載機
WO2019106772A1 (ja) * 2017-11-29 2019-06-06 株式会社フェニックスソリューション Rfタグ用アンテナおよびrfタグ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006157290A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Kyocera Corp 表面実装型アンテナおよびそれを用いたアンテナ装置ならびに無線通信装置
JP2006304271A (ja) * 2005-03-22 2006-11-02 Toshiba Corp アンテナデバイスおよびアンテナデバイスの製造方法
JP2010010898A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Tokai Rika Co Ltd アンテナ装置
JP2010081098A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Tdk Corp アンテナ装置
JP2011130239A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Tdk Corp 複共振アンテナ、その製造方法、及び通信装置
WO2018066640A1 (ja) * 2016-10-06 2018-04-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 車両用アンテナ及び車載機
WO2019106772A1 (ja) * 2017-11-29 2019-06-06 株式会社フェニックスソリューション Rfタグ用アンテナおよびrfタグ
US11030507B2 (en) 2017-11-29 2021-06-08 Phoenix Solution Co., Ltd. Antenna for RF tag, and RF tag

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2653277B2 (ja) 携帯無線通信装置
US6204826B1 (en) Flat dual frequency band antennas for wireless communicators
EP1098387B1 (en) Mobile communication antenna and mobile communication apparatus using it
US20070152881A1 (en) Multi-band antenna system
JPWO2004109857A1 (ja) アンテナとそれを用いた電子機器
JP2002319811A (ja) 複共振アンテナ
KR20010020104A (ko) 비대칭 다이폴 안테나 어셈블리
TWI403021B (zh) 載具和裝置
JP4263972B2 (ja) 表面実装型アンテナおよびアンテナ装置ならびに無線通信装置
US20220224009A1 (en) Multi-frequency band antenna
WO2002054533A1 (fr) Antenne et dispositif de communication mettant en oeuvre celle-ci
US11342949B2 (en) Transmission system for a body-worn electronic device
JP2001298320A (ja) 円偏波アンテナ装置およびそれを用いた無線通信装置
US20070236396A1 (en) Antenna structure
US7598912B2 (en) Planar antenna structure
WO2006011459A1 (ja) パッチアンテナ及びパッチアンテナの製造方法
JP2003298345A (ja) アンテナ装置
JP2005020433A (ja) 表面実装型アンテナおよびアンテナ装置ならびに無線通信装置
JPH11274845A (ja) アンテナ装置
US11290828B2 (en) Hearing device with antenna functionality in supporting structure
JP2005210523A (ja) 多周波表面実装アンテナとそれを用いたアンテナ装置ならびに無線通信装置
US7236141B2 (en) Antenna system and a method for fabricating the same
JP2003298346A (ja) アンテナ装置
JP2003051705A (ja) 表面実装型アンテナおよびそれを用いた通信機
JP2003318639A (ja) アンテナ装置