JP2003297914A - ウェーハケース及びケースステーション - Google Patents

ウェーハケース及びケースステーション

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JP2003297914A
JP2003297914A JP2002093107A JP2002093107A JP2003297914A JP 2003297914 A JP2003297914 A JP 2003297914A JP 2002093107 A JP2002093107 A JP 2002093107A JP 2002093107 A JP2002093107 A JP 2002093107A JP 2003297914 A JP2003297914 A JP 2003297914A
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case
resonance
antenna
wafer
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Naoki Rikita
直樹 力田
Shinichiro Inui
信一郎 乾
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集積回路用基板の自動識別を容易に行う。 【解決手段】 集積回路用基板1を、特定の周波数の電
磁波に共振して共振波を発する共振回路2を有しこの共
振回路2の共振の特性によって固有の情報を表す構成と
する。ウェーハケース21に、その内部に収容される集
積回路用基板1に対向させて、外部との電気的な接続を
可能にしてアンテナ29を設ける。ケースステーション
22を、ウェーハケース21が載置される台座部31
と、台座部31上のウェーハケース21のアンテナ29
と電気的に接続される端子Tと、端子Tを介して電気的
に接続されるアンテナ29を利用して電磁波を放出する
発信装置Sと、端子Tを介して電気的に接続されるアン
テナ29を利用して共振波を受信する受信装置Rと、受
信装置Rが受信した共振波を解析してその特性から共振
回路2の共振の特性を解析して集積回路用基板1の固有
の情報を検出する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体デバ
イスの基板として用いられるシリコンウェーハや液晶回
路のガラス基板等の集積回路用基板の自動識別に用いら
れるウェーハケース及びケースステーションに関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路用基板は、表面に集積回路を形
成する過程で多数の工程を経るので、各集積回路用基板
について工程の履歴等を管理する必要がある。このよう
な集積回路用基板の情報の管理を自動的に行うために、
集積回路用基板の自動識別装置が用いられる。
【0003】従来、集積回路用基板を自動的に識別する
方法としては、集積回路用基板に対してその固有の情報
を表す符合(文字や記号、バーコード等)を設けてお
き、この符合を文字認識装置やバーコードリーダー等の
読取装置によって光学的に読み取り、この符合が表す情
報に基づいて物品を識別する方法がある。また、集積回
路用基板を直接識別するのではなく、集積回路用基板が
収容されるウェーハケースに、その固有の情報を記憶す
る記憶装置と送受信装置、及びこれらを駆動するための
電源(電池等)とを有するIDタグを設けておき、外部
から無線通信手段によってIDタグの送受信装置と交信
して記憶装置内に記憶された情報を読み出し、この情報
に基づいてウェーハケース内の集積回路用基板を識別す
る方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のように
符合を光学的に読み取る方法では、集積回路用基板をそ
れぞれウェーハケースから取り出して、その表面に設け
られた符合を読取装置に対向させる必要があり、ウェー
ハケース内に複数枚の集積回路用基板を収容している場
合には、集積回路用基板の自動識別作業に手間がかかっ
てしまう。ここで、集積回路用基板は表面の汚染を嫌う
ので、ウェーハケースは密封容器とされている。そし
て、集積回路用基板の汚染を避けるためには、ウェーハ
ケースは清浄な雰囲気下で開く必要がある。しかし、上
記のように集積回路用基板の自動識別を行うためにはウ
ェーハケースから集積回路用基板を取り出さなくてはな
らないので、自動識別を行うことのできる場所や機会に
制限があった。また、集積回路用基板には符合の表示面
積を十分に確保しなければならないので、集積回路用基
板の表面において集積回路を形成する領域が減ることと
なり、歩留まりが悪かった。
【0005】一方、後者のように集積回路用基板の固有
の情報をウェーハケースに設けたIDタグから無線通信
手段によって読み取る方法では、ウェーハケースを開く
ことなく情報の読み取りを行うことができる。しかし、
この方法では、集積回路用基板自体について固有の情報
を管理しているわけではないので、ウェーハケース内に
複数枚の集積回路用基板を収容している場合には、各集
積回路用基板についての最新の情報を逐次把握すること
はできなかった。また、IDタグには、送受信装置の他
に、記憶装置と、これらを駆動するための電源を設けな
くてはならないので、小型化が困難である上、さらに電
源のメンテナンス(電池の交換や充電等)が必要となっ
てしまう。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、集積回路用基板の自動識別を容易に行うこと
ができるウェーハケース及びケースステーションを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、以下の構成を採用した。本発明にかかる
ウェーハケースは、外部から入力される特定の周波数の
電磁波に共振して共振波を発する共振回路を有しこの共
振回路の共振の特性によって固有の情報を表す構成の集
積回路用基板が収容されるウェーハケースであって、一
側方に開口部が設けられる箱型をなし内部に前記集積回
路用基板が収容されるケース本体と、該ケース本体の前
記開口部を閉じる蓋体とを有し、前記ケース本体と前記
蓋体とのうちいずれか一方に、前記集積回路用基板に対
向させて、外部との電気的な接続を可能にしてアンテナ
が設けられていることを特徴としている。
【0008】このウェーハケースは、従来のFOUP(Front
Open Unified Pod)と呼ばれる形式のウェーハケースに
おいて、ケース本体と蓋体とのうちいずれか一方に、集
積回路用基板に対向させて、外部との電気的な接続を可
能にしてアンテナを設けたものである。このウェーハケ
ースに収容される集積回路用基板は、外部から入力され
る特定の周波数の電磁波に共振して共振波を発する共振
回路を有しており、この共振回路の共振の特性が固有の
情報を表している。この集積回路用基板に対して、発信
装置によって外部から特定の周波数の電磁波を入力する
ことで、共振回路が共振波を発する。共振回路の共振の
特性は、この共振波を受信装置によって受信してその特
性を解析することにより求められる。このように、発信
装置及び受信装置を用いることで、ウェーハケースを開
けずにウェーハケース内の集積回路用基板自体の自動識
別を行うことができる。
【0009】ここで、ウェーハケース外から電磁波を入
力して共振回路を共振させるには、一般的な近距離無線
通信に用いられる電磁波の出力に比べて非常に大きな出
力で電磁波を入力する必要がある。一般的な近距離無線
通信に用いられる程度の出力の電磁波でこの共振回路を
十分に共振させるため、またその共振波を確実に受信す
るためには、発信装置の電磁波を放出するアンテナ及び
受信装置のアンテナは、極力共振回路に近接させること
が望ましい。このウェーハケースでは、ケース本体と蓋
体とのうちいずれか一方に、集積回路用基板に対向させ
てアンテナが設けられている。このように集積回路用基
板に非常に近接した位置に設けられるアンテナを利用し
て、ウェーハケース内の集積回路用基板に発信装置の電
磁波を入力し、このアンテナを利用して受信装置による
共振波の受信を行うことで、集積回路用基板の共振回路
を十分に共振させることができるとともに、その共振波
を確実に受信することができる。
【0010】このウェーハケースに複数枚の集積回路用
基板を収容する場合には、ウェーハケースは、例えばケ
ース本体に、複数の集積回路用基板を互いに離間させて
整列状態にして保持する保持部が設けられ、前記アンテ
ナは、ケース本体と蓋体とのうちいずれか一方に、各集
積回路用基板の配列方向に沿ってこれら全ての集積回路
用基板に対向させて設けられる。この構成では、各集積
回路用基板は、例えばその厚み方向に離間させて配列さ
れる。そして、アンテナは、ウェーハケース内の各集積
回路用基板の配列方向に沿ってこれら全ての集積回路用
基板に対向させて設けられているので、このアンテナに
より、全ての集積回路用基板に対する電磁波の入力、及
び全ての集積回路用基板の共振回路の共振波の受信を行
うことができる。
【0011】本発明にかかるウェーハケースは、外部か
ら入力される特定の周波数の電磁波に共振して共振波を
発する共振回路を有しこの共振回路の共振の特性によっ
て固有の情報を表す構成の集積回路用基板が収容される
ウェーハケースであって、一側面に開口部が設けられる
箱型をなし内部に前記集積回路用基板が収容される下ケ
ースと、底面が開口される箱型をなし前記下ケースに上
方から被せられて前記下ケースを覆う上ケースとを有
し、前記下ケースと前記上ケースとのうちいずれか一方
に、前記集積回路用基板に対向させてアンテナが設けら
れていることを特徴としている。
【0012】このウェーハケースは、従来のSMIF(Stan
dard of Mechanical Interface)と呼ばれる形式のウェ
ーハケースにおいて、下ケースと上ケースとのうちいず
れか一方に、集積回路用基板に対向させて、外部との電
気的な接続を可能にしてアンテナを設けたものである。
このウェーハケースでは、収容される集積回路用基板に
対して、発信装置によって外部から特定の周波数の電磁
波を入力することで、共振回路が共振波を発する。共振
回路の共振の特性は、この共振波を受信装置によって受
信してその特性を解析することにより求められる。この
ように、発信装置及び受信装置を用いることで、ウェー
ハケースを開けずにウェーハケース内の集積回路用基板
自体の自動識別を行うことができる。このウェーハケー
スでは、下ケースと上ケースとのうちいずれか一方に、
集積回路用基板に対向させてアンテナが設けられてい
る。そして、このアンテナを利用して、ウェーハケース
内の集積回路用基板に発信装置の電磁波を入力し、この
アンテナを利用して受信装置による共振波の受信を行う
ことで、集積回路用基板の共振回路を十分に共振させる
ことができるとともに、その共振波を確実に受信するこ
とができる。
【0013】このウェーハケースに複数枚の集積回路用
基板を収容する場合には、ウェーハケースは、例えば下
ケースに、複数の集積回路用基板を互いに離間させて整
列状態にして保持する保持部が設けられ、前記アンテナ
は、下ケースと上ケースとのうちいずれか一方に、各集
積回路用基板の配列方向に沿ってこれら全ての集積回路
用基板に対向させて設けられる。この構成では、各集積
回路用基板は、例えばその厚み方向に離間させて配列さ
れる。そして、アンテナは、ウェーハケース内の各集積
回路用基板の配列方向に沿ってこれら全ての集積回路用
基板に対向させて設けられているので、このアンテナに
より、全ての集積回路用基板に対する電磁波の入力、及
び全ての集積回路用基板の共振回路の共振波の受信を行
うことができる。
【0014】本発明にかかるケースステーションは、請
求項1から4のいずれかに記載のウェーハケースが載置
されるケースステーションであって、前記ウェーハケー
スが載置される台座部と、該台座部に載置されるウェー
ハケースのアンテナと電気的に接続される端子と、該端
子を介して前記アンテナと電気的に接続されて該アンテ
ナを利用して電磁波を放出する発信装置と、前記端子を
介して前記アンテナと電気的に接続されて該アンテナを
利用して前記ウェーハケース内の集積回路用基板の共振
回路が発する共振波を受信する受信装置と、該受信装置
が受信した共振波の解析を行う解析装置とを有し、該解
析装置は、前記受信装置が受信した前記共振波の特性か
ら前記共振回路の共振の特性を解析し、この共振の特性
から前記ウェーハケース内に収容される前記集積回路用
基板の固有の情報を検出することを特徴としている。
【0015】このように構成されるケースステーション
においては、請求項1から4のいずれかに記載のウェー
ハケースが台座部に載置されることで、ウェーハケース
に設けられたアンテナが端子を介して発信装置及び受信
装置に電気的に接続される。そして、アンテナを利用し
て発信装置が電磁波を放出することで、ウェーハケース
内の集積回路用基板の共振回路が共振させられて共振波
を発する。この共振波は、アンテナを通じて受信装置に
受信される。そして、受信装置が受信した共振波の特性
が解析装置によって解析されることで、ウェーハケース
内の集積回路用基板に設けられた共振回路の共振の特性
が求められる。そして、解析装置によって、この共振回
路の共振の特性から、集積回路用基板の固有の情報が検
出されるので、請求項1から4のいずれかに記載のウェ
ーハケース内に収容された集積回路用基板についてその
固有の情報が検出される。
【0016】
【発明の実施の形態】〔第一の実施の形態〕以下、本発
明の一実施形態について、図を参照して説明する。ま
ず、本発明にかかるウェーハケースに収容される集積回
路用基板1について、図1から図4を用いて説明する。
ここで、図1は本発明にかかるウェーハケース内に収容
される集積回路用基板の構成を示す平面図、図2はこの
集積回路用基板に設けられる共振回路の構成を示す図で
あって、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視
断面図、図3はこの集積回路用基板に用いられる共振回
路の等価回路図、図4はこの集積回路用基板の製造工程
を示す図である。
【0017】この集積回路用基板1は、シリコン(S
i)基板やガラス基板等、表面1aに集積回路が形成さ
れるものであって、表面1aには、外部から入力される
特定の周波数の電磁波に共振して共振波を発する共振回
路2を有している。この集積回路用基板1では、共振回
路2の共振の特性によって各集積回路用基板1ごとに異
なる固有の情報が表されている。このため、従来のID
タグとは異なり、この集積回路用基板には、固有の情報
を記憶する記憶装置及びこれを駆動するための電源が不
要である。
【0018】この共振回路2は、集積回路用基板1の表
面1a上において、集積回路の形成される領域(図1で
二点鎖線で囲まれた領域P)以外であれば、任意の位置
に設けることができる。本実施形態では、集積回路用基
板1を、シリコン基板としている。この集積回路用基板
1は、その周方向の一部に位置決め用のオリエンテーシ
ョンフラットOFが設けられ、このオリエンテーション
フラットOFの近傍に共振回路2が設けられている。こ
こで、共振の特性が同一のものであれば、同一の集積回
路用基板1に複数の共振回路2を設けてもよい。
【0019】共振回路2は、最も単純な構成では、図3
に示すように、コンデンサ等の容量性の素子6とコイル
等の誘導性の素子7とをそれぞれ一つずつ直列に接続し
てなる回路とすることができる。共振回路2の共振の特
性、例えば共振する電磁波の周波数や共振波の波形は、
共振回路2の構成によって異なる。例えば、容量性の素
子6の容量Cや誘導性の素子7のインダクタンスLの大
きさの異なる共振回路2は、それぞれ異なった共振の特
性を有する。この共振回路2は、集積回路用基板1の表
面1aに集積回路を形成する方法(集積回路用基板1の
表面に各種の膜を所望のパターンで複数層積層すること
によって集積回路用基板1上に所望の回路構成の集積回
路を形成する方法)と同様の手法によって形成すること
で、極めて微小な回路とすることができるので、集積回
路用基板1の表面1aにおいて集積回路を形成する領域
を減らさずに済む。
【0020】本実施の形態では、共振回路2を、集積回
路を形成する方法と同様の手法によって形成しており、
一つの共振回路2は、一つの容量性の素子6と一つの誘
導性の素子7とを直列に接続してなる構成としている。
すなわち、図2に示すように、容量性の素子6は、基板
本体8上にSiO2等の絶縁体からなる層9(以下絶縁
体層とする)を形成することによって得ている。本実施
の形態では、容量性の素子6は、基板本体8の表面に島
状に形成される絶縁体層9によって構成している。ま
た、誘導性の素子7は、基板本体8上にアルミニウム
(Al)またはポリシリコン等の導電体からなる層10
(以下導電体層とする)を形成することによって得てい
る。本実施の形態では、誘導性の素子7は、一端10a
と他端10bとが絶縁体層9を介して接続される線状の
絶縁体層10によって構成している。
【0021】容量性の素子6の容量Cは、絶縁体層9の
材質と、絶縁体層9において導電体層10の一端と他端
との間に位置する部分の長さとによって決定される。容
量Cは、絶縁体層9において導電体層10の一端10a
と他端10bとの間に位置する部分の長さを短くすると
小さくなり、長くすると大きくなる。また、誘導性の素
子7のリアクタンスLは、導電体層10の材質と形状と
により決定される。ここでいう導電体層10の形状と
は、導電体層10がなす配線の長さや導電体層10がな
す配線の太さ(導電体層10の長さ方向に直交する断面
積)も含むものである。本実施の形態では、図2に示す
ように、導電体層10の中間部10cをジグザグ形状に
形成することで、リアクタンスLを所望の値にしてい
る。この場合、リアクタンスLは、導電体層10におい
てジグザグ形状をなす部分を短くすると小さくなり、長
くすると大きくなる。
【0022】この共振回路2は、集積回路用基板1上に
集積回路を形成する前の段階で形成されるか、または集
積回路用基板1上に集積回路を形成する工程で集積回路
とともに形成される。集積回路を形成する工程で共振回
路2を形成する場合には、集積回路を構成する薄膜のう
ち、第一層目の絶縁体層11を形成する工程において、
図4(a)に示すように、第一層目の絶縁体層11とと
もに各共振回路2の容量性の素子6を構成する絶縁体層
9を形成する。そして、集積回路を構成する薄膜のう
ち、第一層目の導電体層12を形成する工程において、
図4(b)に示すように、第一層目の導電体層12とと
もに各共振回路2の誘導性の素子7を構成する線状の導
電体層10を形成する。
【0023】このように、この集積回路用基板1では、
集積回路を形成する工程で共振回路2を形成する場合
は、最も早い場合には、集積回路を形成する工程におい
て二層の薄膜を形成した段階で、共振回路2を完成させ
ることができるので、以降の集積回路の形成工程におい
て本発明にかかるウェーハケース及びケースステーショ
ンを用いた管理を行うことができる。
【0024】次に、このように構成される集積回路用基
板1の固有の情報を検出するのに用いられるウェーハケ
ース及びケースステーションについて、図5から図8を
用いて説明する。ここで、図5は本実施形態にかかるウ
ェーハケース及びケースステーションの構成を示す斜視
図、図6は本実施形態にかかるウェーハケースの構成を
示す斜視図、図7は本実施形態にかかるウェーハケース
及びケースステーションの構成を示すブロック図、図8
は本実施形態にかかるウェーハケース及びケースステー
ションによる集積回路用基板の固有の情報の検出の様子
を示す図である。
【0025】本実施形態にかかるウェーハケース21
は、従来のFOUP形式のウェーハケースであって、図6に
示すように、一側方に開口部26aが設けられる箱型を
なし内部に集積回路用基板が収容されるケース本体26
と、ケース本体26の開口部26aを閉じる蓋体27と
を有している。本実施の形態では、ケース本体26に
は、開口部26aに隣接する一対の側面26b、26c
に、複数の集積回路用基板1を互いに離間させて上下方
向に整列させた状態にして保持する保持部28が設けら
れており、ケース本体26内に複数の集積回路用基板1
を収容することができるようになっている。
【0026】保持部28は、前記側面26b、26cの
内面において互いに対向する位置から水平に突出されて
集積回路用基板1の縁部を支持する凸部28aの組を、
前記側面26b、26cの上下方向に複数組設けてなる
ものであって、各集積回路用基板1は、開口部26a側
からケース本体26内に水平方向に出し入れ可能とされ
ている。本実施の形態では、集積回路用基板1は、共振
回路2の設けられるオリエンテーションフラットOFを
開口部26a側に向けた状態でケース本体26内に収容
される。
【0027】ケース本体26と蓋体27とのうちいずれ
か一方には、ケース本体26内に収容される集積回路用
基板1に対向させて、外部との電気的な接続を可能にし
てアンテナ29が設けられている。アンテナ29は、ケ
ース本体26と蓋体27とのうちいずれか一方に、各集
積回路用基板1の配列方向に沿ってこれら全ての集積回
路用基板1に対向させて設けられる。本実施の形態で
は、アンテナ29は、蓋体27に設けられている。アン
テナ29は略逆U字形状とされており、蓋体27に対し
て、蓋体27の下端の一側方に一端29aが露出され、
蓋体27の下端の他側方に他端29bが露出され、中間
部は、両端29a、29bから蓋体27の上辺まで垂直
に立ち上げて設けられている。
【0028】本実施形態にかかるケースステーション2
2は、図5に示すように、ウェーハケース21が載置さ
れる台座部31と、台座部31に載置されるウェーハケ
ース21のアンテナ29と電気的に接続される端子Tと
を有している。本実施の形態では、台座部31は、上面
が平坦とされてウェーハケース21が載置される天板3
1aを有しており、端子Tは、天板31a上に載置され
るウェーハケース21のアンテナ29の一端29a及び
他端29bと対向する位置に設けられている。端子Tの
表面は、導電性の樹脂Bによってコーティングされてい
る。また、導電性の樹脂Bは、その上面が天板31aの
上面と同一平面をなしている。
【0029】ここで、本実施形態では、ケースステーシ
ョン22を、集積回路用基板1のハンドリングや各種の
処理が行われる作業室Wの、集積回路用基板1の搬出入
口に隣接させて設けて、ウェーハケース21と作業室W
との間でやり取りされる集積回路用基板1の管理を行う
構成としている。ケースステーション22には、天板3
1aに載置されるウェーハケース21の蓋体27に対向
させて、作業室Wの搬出入口を構成する開口部Dを有す
る壁部31bが立設されている。壁部31bにおいて、
開口部Dには、開口部Dを閉塞するとともに、天板31
a上に載置されるウェーハケース21の蓋体27を保持
する蓋体保持部31cが設けられている。この蓋体保持
部31cは、図示しない駆動装置により、蓋体27を保
持した状態で一旦ケース本体26と蓋体27とを離間さ
せる向きに移動した後に、蓋体27ごと天板31aより
も下方にスライド移動させられる構成とされている。
【0030】このように、蓋体27ごと蓋体保持部31
cを天板31aの下方に移動させることで、開口部Dと
ウェーハケース21のケース本体26の開口部26aと
が連通され、作業室W側からケース本体26内に集積回
路用基板1を出し入れすることができるようになってい
る。
【0031】また、図7に示すように、ケースステーシ
ョン22は、端子Tを介してアンテナ29と電気的に接
続されてアンテナ29を利用して電磁波を放出する発信
装置Sと、端子Tを介してアンテナ29と電気的に接続
されてアンテナ29を利用してウェーハケース21内の
集積回路用基板1の共振回路2が発する共振波を受信す
る受信装置Rと、受信装置Rが受信した共振波の解析を
行う解析装置32とを有している。解析装置32は、受
信装置Rが受信した共振波の特性から共振回路2の共振
の特性を解析し、この共振の特性からウェーハケース2
1内に収容される集積回路用基板1の固有の情報を検出
する構成とされている。
【0032】本実施の形態では、ケースステーション2
2は、のこぎり波状の信号電圧を発する掃引電圧発生器
33と、掃引電圧発生器33が発する信号電圧に基づい
て出力信号の周波数が制御される電圧制御発振器(VC
O)34と、電圧制御発振器34の出力信号を増幅する
広帯域アンプ35とを有している。広帯域アンプ35
は、後述する方向性結合器37を介して前記端子Tと接
続されており、方向性結合器37及び端子Tを介してウ
ェーハケース21のアンテナ29に出力信号を供給し
て、アンテナ29を駆動するようになっている。本実施
の形態においては、これら掃引電圧発生器33、電圧制
御発振器34、及び広帯域アンプ35とが前記の発信装
置Sを構成している。
【0033】また、このケースステーション22におい
て、広帯域アンプ35とアンテナ29との間には方向性
結合器37が設けられ、電圧制御発振器34と方向性結
合器37には、直交検波器38が接続されている。方向
性結合器37は、広帯域アンプ35の出力信号をアンテ
ナ29に出力する一方でアンテナ29からの反射波を直
交検波器38に出力するものである。直交検波器38
は、電圧制御発振器34の出力信号に基づいて、アンテ
ナ29からの反射波からアンテナ29が受信した共振波
を復調するものである。本実施の形態においては、これ
ら方向性結合器37及び直交検波器38とが前記の受信
装置Rを構成している。
【0034】前記解析装置32は、掃引電圧発生器33
からは掃引電圧が入力され、直交検波器38からは復調
信号が入力されるようになっている。解析装置32は、
例えばCPU等の演算装置からなり、直交検波器38に
よって得られた復調信号を縦軸にとり、掃引電圧発生器
33の発する掃引電圧を横軸にとることで、アンテナ2
9が受信した各共振回路2の共振のパターンを符合とし
て検出し、これに基づいて得られた各共振回路2の共振
の特性から、これら共振回路2が設けられる集積回路用
基板1の固有の情報を検出して、各集積回路用基板1の
識別を行うものである。
【0035】本実施の形態にかかるウェーハケース21
及びケースステーション22を用いた集積回路用基板1
の自動識別は、以下のようにして行われる。
【0036】集積回路用基板1の自動識別を行う際に
は、集積回路用基板1をウェーハケース21に収容した
状態で、このウェーハケース21を、ケースステーショ
ン22の台座部31の、天板31a上に位置決めした状
態で載置する。この状態では、ウェーハケース21に設
けられるアンテナ29の一端29a及び他端29bは、
天板31aに設けられる導電性の樹脂Bと接触状態にあ
り、この導電性の樹脂Bを介して端子Tと電気的に接続
されている。この状態で、ケースステーション22の発
信装置Sを動作させてウェーハケース21のアンテナ2
9を駆動して、ウェーハケース21内の集積回路用基板
1に向けて電磁波を放射する。
【0037】以下、発信装置Sの動作について説明す
る。まず、掃引電圧発生器33によってのこぎり波状の
信号電圧を電圧制御発振器34に入力する。これによっ
て、電圧制御発振器34は、所定の周波数帯域を掃引す
る出力信号(搬送波)を連続的に発する。電圧制御発振
器34の出力信号は、広帯域アンプ35によって増幅さ
れた後に方向性結合器37を介してアンテナ29に入力
される。アンテナ29は、この出力信号によって駆動さ
れて、所定の周波数帯域を掃引する電磁波を放射する。
アンテナ29は、全ての集積回路用基板1に対向させて
設けられているので、全ての集積回路用基板1の共振回
路2に対して発信装置Sの電磁波が放射される。
【0038】このように、発信装置Sから所定の周波数
帯域を掃引する電磁波を放射することで、この周波数帯
域内の電磁波に共振する全ての共振回路2が共振して共
振波を発する。本実施の形態では、発信装置Sは、アン
テナ29から発せられる電磁波が、共振回路2の共振周
波数として使用され得る周波数を全て含む周波数帯域を
掃引する設定としており、これによってウェーハケース
21内の集積回路用基板1に設けられる全ての共振回路
2が共振するようになっている。
【0039】そして、共振回路2が共振して共振波を発
すると、その共振波は受信装置Rによって受信される。
本実施の形態では、アンテナ29は、ウェーハケース2
1内の集積回路用基板1の全ての共振回路2に対向させ
て設けられているので、全ての共振回路2の共振波が受
信装置Rに受信される。受信装置Rにおいては、アンテ
ナ29からの反射波は、方向性結合器37によって直交
検波器38に出力される。直交検波器38には、電圧制
御発振器34の出力信号が入力されており、この出力信
号に基づいてアンテナ29の反射波からアンテナ29が
受信した共振波の復調が行われる。
【0040】そして、前記解析装置32には、掃引電圧
発生器33からは掃引電圧が入力され、直交検波器38
からは復調信号が入力される。解析装置32は、図8に
示すように、直交検波器38によって得られた復調信号
の出力の大きさを縦軸にとり、掃引電圧発生器33の発
する掃引電圧の大きさを横軸にとることで、アンテナ2
9が受信した各共振回路2の共振のパターンを符合とし
て検出し、これに基づいて得られた各共振回路2の共振
の特性、本実施の形態では共振波の周波数から、各集積
回路用基板1の固有の情報を検出する。ここで、図8に
おいては、ウェーハケース21内に集積回路用基板1を
四枚収容している場合を示している。
【0041】掃引電圧の大きさは、電圧制御発信器34
の出力信号の大きさ、すなわちアンテナ29が発した電
磁波の周波数と比例関係にある。本実施の形態では、解
析装置32によって、これら集積回路用基板1に設けら
れた各共振回路2の共振周波数が検出され、この結果に
基づいて、集積回路用基板1の識別が行われる。
【0042】このように構成されるウェーハケース21
及びケースステーション22によれば、ウェーハケース
21をケースステーション22の台座部31に載置する
だけで、ウェーハケース21内に収容された集積回路用
基板1の固有の情報を、ウェーハケース21から取り出
すことなく検出することができるので、集積回路用基板
1の自動識別を容易かつ迅速に行うことができる。しか
も、各集積回路用基板1について自動識別を行うことが
可能なので、ウェーハケース21内に複数枚の集積回路
用基板1を収容している場合にも、各集積回路用基板1
についての最新の情報を逐次管理することができる。
【0043】また、ウェーハケース21を開かずに集積
回路用基板1の自動識別を行うことができるので、自動
識別を行うことのできる場所や機会に制限がなくなり、
必要なときにいつでも集積回路用基板1の自動識別を行
うことができる。また、集積回路用基板1には電源等を
設ける必要がないので、自動識別のために特別なメンテ
ナンスを行う必要がない。
【0044】このように、各集積回路用基板1について
の最新の情報を逐次管理することができるので、この情
報を逐次集積回路の製造工程管理に利用することができ
る。例えば、集積回路を製造する過程で集積回路用基板
1が不良となって新たに集積回路用基板1を調達する必
要が生じた場合にも、迅速に調達計画を立てて、集積回
路の製造をより効率的に行うことができる。また、この
ようにして得られた各集積回路用基板1についての最新
の情報は容易に電子情報とすることができるので、集積
回路の製造現場以外の部署にもこの情報を迅速に伝達す
ることができ、集積回路製造会社の納期対応計画や、早
期の経営判断を可能にすることができる。
【0045】ここで、従来、ウェーハケースから取り出
さずに集積回路用基板の自動識別を行う場合には、集積
回路用基板をウェーハケース単位で管理していたので、
集積回路用基板を適切な工程に送り込むためには、ウェ
ーハケースには、同一の種類で同一の製造段階の集積回
路用基板しか入れることができなかった。このため、1
ロットで少数の集積回路用基板を扱う場合、または多種
類の集積回路用基板を扱う場合には、より多くのウェー
ハケースが必要となり、ウェーハケースにかかるコスト
がかさむともにウェーハケースの管理が大きな負担とな
ってしまう。これに対し、本発明では、各集積回路用基
板1についてそれぞれ管理することが可能であるので、
異なる種類、または異なる製造段階の集積回路用基板1
を同じウェーハケース21に入れても、各集積回路用基
板1を適切な工程に送り込むことができる。これによ
り、使用するウェーハケース21の数を減らして、ウェ
ーハケース21にかかるコスト及びウェーハケース21
の管理にかかる手間を大幅に低減することができる。
【0046】また、このウェーハケース21は、従来の
FOUP形式のウェーハケースにおいて蓋体27にアンテナ
29を設けた構成とされており、従来用いられているFO
UP形式のウェーハケースの蓋体27のみを設計変更また
は本実施形態に示す蓋体27に交換するだけで、集積回
路用基板1の自動識別を行うことができ、低コストで各
集積回路用基板1の自動識別システムを構築することが
できる。
【0047】また、本発明では、ウェーハケース21に
設けられたアンテナ29からウェーハケース21内の集
積回路用基板1に電磁波を入力し、またこのアンテナ2
9を用いて集積回路用基板1の共振回路2の共振波を受
信するので、発信装置Sを、一般的な近距離無線通信に
用いられる電磁波の出力と同程度またはそれよりも低い
出力で電磁波を放出する構成とすることができ、装置の
低コスト化を図ることができる。また、このようにアン
テナ29と共振回路2との間での電磁波のやり取りがウ
ェーハケース21内で行われるので、ケースステーショ
ン22の近傍に他のウェーハケース21があっても、混
信が生じることがなく、台座部31に載置されているウ
ェーハケース21内の集積回路用基板1のみを正確に自
動識別することができる。
【0048】ここで、上記実施の形態では、アンテナ2
9を、ウェーハケース21の蓋体27に設けた例を示し
たが、これに限られることなく、アンテナ29を、ケー
ス本体26に設けてもよい。この場合には、アンテナ2
9は、ケース本体26内に収容される各集積回路用基板
1の配列方向に沿ってこれら全ての集積回路用基板1に
対向させて設けられ、ケース本体26内に集積回路用基
板1を収容する向きに応じて、例えば側面26b、26
c、もしくは残りの側面26dのいずれかに設けられる
か、または複数の側面にまたがって形成されてもよい。
また、上記実施の形態では、蓋体27の下端にアンテナ
29の両端29a、29bを露出させ、ケースステーシ
ョン22の台座部31の天板31aに端子Tを設けた例
を示したが、これに限られることなく、ケースステーシ
ョン22上にウェーハケース21を載置した際にこれら
アンテナの両端29a、29bと端子Tとが電気的に接
触される位置であれば、これらの設置位置は任意とする
ことができる。
【0049】〔第二の実施の形態〕次に、本発明にかか
るウェーハケース及びケースステーションの第二の実施
の形態について、図9から図10を用いて説明する。な
お、第一の実施の形態で示したウェーハケース21また
はケースステーション22と同一または同様の部分につ
いては同じ符号を用いて説明する。ここで、図9は本実
施形態にかかるウェーハケース及びケースステーション
の構成を示す縦断面図、図10は本実施形態にかかるウ
ェーハケースの構成を示す斜視図である。
【0050】本実施形態にかかるウェーハケース41
は、従来のSMIF形式のウェーハケースであって、図10
に示すように、一側方に開口部46aが設けられる箱型
をなし内部に集積回路用基板1が収容される下ケース4
6と、底面が開口される箱型をなし下ケース46に上方
から被せられて下ケース46を覆う上ケース47とを有
している。本実施の形態では、下ケース46には、開口
部46aに隣接する一対の側面46b、46cに、複数
の集積回路用基板1を互いに離間させて上下方向に整列
させた状態にして保持する保持部28が設けられてお
り、下ケース46内に複数の集積回路用基板1を収容す
ることができるようになっている。保持部28は、前記
側面46b、46cの内面において互いに対向する位置
から水平に突出されて集積回路用基板1の縁部を支持す
る凸部28aの組を、前記側面46b、46cの上下方
向に複数組設けてなるものであって、各集積回路用基板
1は、開口部46a側から下ケース46内に水平方向に
出し入れ可能とされている。本実施の形態では、集積回
路用基板1は、共振回路2の設けられるオリエンテーシ
ョンフラットOFを開口部46a側に向けた状態で下ケ
ース46内に収容される。
【0051】下ケース46と上ケース47とのうちいず
れか一方には、下ケース46内に収容される集積回路用
基板1に対向させて、外部との電気的な接続を可能にし
てアンテナ29が設けられている。アンテナ29は、下
ケース46と上ケース47とのうちいずれか一方に、各
集積回路用基板1の配列方向に沿ってこれら全ての集積
回路用基板1に対向させて設けられる。本実施の形態で
は、アンテナ29は、上ケース47に設けられている。
アンテナ29は略逆U字形状とされており、上ケース4
7に対して、下ケース46の開口部46aに対向する壁
面において、その下端の一側方に一端29aが露出さ
れ、上ケース47の下端の他側方に他端29bが露出さ
れ、中間部は、両端29a、29bから上ケース47の
上辺まで垂直に立ち上げて設けられている。
【0052】本実施形態にかかるケースステーション4
2は、図9に示すように、ウェーハケース41が載置さ
れる台座部51と、台座部51に載置されるウェーハケ
ース41のアンテナ29と電気的に接続される端子T
と、端子Tを介してアンテナ29と電気的に接続されて
アンテナ29を利用して電磁波を放出する発信装置S
と、端子Tを介してアンテナ29と電気的に接続されて
アンテナ29を利用してウェーハケース21内の集積回
路用基板1の共振回路2が発する共振波を受信する受信
装置Rと、受信装置Rが受信した共振波の解析を行う解
析装置32とを有している。
【0053】本実施の形態では、台座部51は、上面が
平坦とされてウェーハケース41が載置される天板51
aを有しており、端子Tは、天板51a上に載置される
ウェーハケース41のアンテナ29の一端29a及び他
端29bと対向する位置に設けられている。端子Tの表
面は、導電性の樹脂Bによってコーティングされてい
る。また、導電性の樹脂Bは、その上面が天板51aの
上面と同一平面をなしている。
【0054】台座部51には、内部に作業室Wの搬出入
口を構成する開口部Dが設けられている。また、台座部
51には、天板51aにおいて、ウェーハケース41の
下ケース46が載置される領域で、下ケース46が天板
51a上にある位置から台座部51内の開口部Dに対向
する位置までの間で下ケース46とともに移動可能なエ
レベータ52が設けられている。そして、エレベータ5
2によって下ケース46を開口部Dに対向する位置まで
移動させることで、開口部Dを通じて作業室W側から台
座部41内の下ケース46内に集積回路用基板1を出し
入れすることができるようになっている。
【0055】本実施の形態にかかるウェーハケース41
及びケースステーション42を用いた集積回路用基板1
の自動識別を行うには、まず、第一の実施の形態で示し
たウェーハケース21及びケースステーション22を用
いた自動識別と同様に、集積回路用基板1をウェーハケ
ース41に収容した状態で、このウェーハケース41
を、ケースステーション42の台座部51の、天板51
a上に位置決めした状態で載置する。この状態では、ウ
ェーハケース41に設けられるアンテナ29の一端29
a及び他端29bは、天板51aに設けられる導電性の
樹脂Bと接触状態にあり、この導電性の樹脂Bを介して
端子Tと電気的に接続されている。以降は、第一の実施
の形態で示したウェーハケース21及びケースステーシ
ョン22を用いた自動識別と同じ手順で集積回路用基板
1の自動識別を行う。
【0056】このように構成されるウェーハケース41
及びウェーハステーション42によれば、ウェーハケー
スとして、従来のSMIF形式のウェーハケースにおいて上
ケース47にアンテナ29を設けた構成とされており、
従来用いられているSMIF形式のウェーハケースの上ケー
ス47のみを設計変更または本実施形態に示す上ケース
47に交換するだけで、集積回路用基板1の自動識別を
行うことができ、低コストで各集積回路用基板1の自動
識別システムを構築することができる。
【0057】ここで、上記実施の形態では、アンテナ2
9を、ウェーハケース41の上ケース47に設けた例を
示したが、これに限られることなく、アンテナ29を、
下ケース46に設けてもよい。この場合には、アンテナ
29は、下ケース本体46内に収容される各集積回路用
基板1の配列方向に沿ってこれら全ての集積回路用基板
1に対向させて設けられ、下ケース46内に集積回路用
基板1を収容する向きに応じて、例えば側面46b、4
6c、もしくは残りの側面46dのいずれかに設けられ
るか、または複数の側面にまたがって形成されてもよ
い。また、上記実施の形態では、上ケース47の下端に
アンテナ29の両端29a、29bを露出させ、ケース
ステーション42の台座部51の天板51aに端子Tを
設けた例を示したが、これに限られることなく、ケース
ステーション42上にウェーハケース41を載置した際
にこれらアンテナの両端29a、29bと端子Tとが電
気的に接触される位置であれば、これらの設置位置は任
意とすることができる。
【0058】また、上記各実施の形態では、ケースステ
ーションを、作業室Wの集積回路用基板1の搬出入口に
隣接させて設けた例を示したが、これに限られることな
く、ウェーハケースを開閉する機構も省いた構成とし
て、集積回路用基板1の自動識別装置としてもよい。
【0059】ここで、上記各実施の形態では、ケースス
テーション22は、発信装置Sに所定の周波数帯域を掃
引する電磁波を発させて、受信装置Rによって受信した
共振波から共振波の周波数を検出し、これによって共振
回路の共振の特性を検出する構成としたが、これに限ら
ず、共振回路の共振の特性を検出するケースステーショ
ン22は他の構成としてもよい。例えば、発信装置Sに
よって前記所定の周波数帯域内の周波数を含むバースト
波状の電磁波を発させて、受信装置Rによって受信した
減衰振動の受信波形をフーリエ変換することによって得
られた各共振回路の共振波の周波数を符合として認識す
ることで、共振回路の共振の特性を検出する構成として
もよい。
【0060】また、上記各実施の形態では、共振回路の
共振の特性として、共振波の周波数を用いたが、これに
限られることなく、共振波の先鋭度Qを用いてもよい。
このようにIDタグ1の固有の情報を共振回路の先鋭度
Qを用いて表す場合には、例えば図11の等価回路図に
示すように、上記の集積回路用基板1において、共振回
路2に、各集積回路用基板1ごとに抵抗値の異なる抵抗
素子56を組み込むことで、各共振回路2の共振波の先
鋭度Qを変化させることができる。
【0061】図12に、図11に示す共振回路2が設け
られる集積回路用基板1の固有の情報を検出する際に解
析装置32によって検出された各共振回路の共振のパタ
ーンを示す。解析装置32は、このようにして得られた
共振のパターンに基づいて得られた各共振回路2の共振
波の先鋭度Qから、各集積回路用基板1の固有の情報を
検出する。
【0062】本発明では、集積回路用基板の固有の情報
は、上記のように共振周波数や共振波の先鋭度Qを用い
て表す以外にも、共振回路の共振の特性であれば、他の
任意の関係を用いて表してもよい。さらに、上記した共
振の特性の組み合わせによって集積回路用基板に固有の
情報を表すことで、共振回路によって表すことのできる
情報量をより多くすることができる。
【0063】また、上記実施の形態では、集積回路用基
板の共振回路2を、容量性の素子6が島状の絶縁体層9
からなり、誘導性の素子7が中間部10cにジグザグ部
分が形成される線状の導電体層10によって構成される
例を示したが、容量性の素子6及び誘導性の素子7を含
む回路であれば、共振回路2は任意の構成とすることが
できる。
【0064】例えば、共振回路2は、容量性の素子6を
構成する絶縁体層9を島状に形成する代わりに、図13
に示すように、基板本体8に溝Gを形成し、この溝Gの
内面に沿って絶縁体層9を形成して、導電体層10の一
端10aと他端10bとをそれぞれ絶縁体層9に対して
溝Gを挟んで反対側に接続した構成としてもよい。この
場合には、導電体層10の一端10aと他端10bとの
間の直線距離に比べてこれら一端10aと他端10bと
の間に介在する絶縁体層9の長さを確保することができ
るので、共振回路2のサイズを大きくすることなく、さ
らに容量Cを大きくすることができる。
【0065】ここで、上記各実施の形態では、集積回路
用基板1として、表面にベアシリコンが露出している集
積回路用基板を用い、その表面に絶縁体層9及び導電体
層10からなる共振回路2を形成した例を示したが、こ
れに限られることなく、例えば図14に示すように、集
積回路用基板1を、表面全体に集積回路形成のための下
地となる絶縁体層57を予め形成した構成としてもよ
い。この構成を採用した場合には、この絶縁体層57が
共振回路2の絶縁体層9となるので、集積回路用基板の
表面に、線状の導電体層10を形成することで共振回路
2が形成される。
【0066】また、共振回路2は、誘導性の素子7を構
成する導電体層10の中間部10cを、他の形状として
もよい。例えば、中間部10cは、図15(a)に示す
ように角が直角となるジグザグ形状としてもよく、角が
鈍角または曲線となるジグザグ形状に形成してもよい。
また、中間部10cは、図15(b)に示すように、一
端10a側が外周側となる渦巻状に形成され、他端10
b側(図15に二点鎖線で示す)が中間部10cにおい
て渦巻の最内周部から中間部10cの上方(または下
方)に引き出される構成としてもよい。この場合には、
中間部10cの巻き数を増やすことでリアクタンスLを
大きくすることができ、巻き数を減らすことでリアクタ
ンスLを小さくすることができる。このような渦巻状の
導電体層10は、例えば、まず一端10a及び実線で示
す部分(または他端10b及び二点鎖線で示す部分)を
形成し、実線で示す部分と二点鎖線で示す部分との交差
部となる部位のうち、渦巻の最内周部に位置する部分を
除いた部分を絶縁体層等によって覆い、その上に他端1
0b及び二点鎖線部分(または一端10a及び実線で示
す部分)を形成することによって製造することができ
る。また、導電性の膜10自体の長さや太さを調整する
ことで所望のリアクタンスLを得ることができる場合に
は、中間部10cを前記のような複雑な形状ではなく、
単純な線状に形成することができる。
【0067】また、上記実施の形態では、集積回路用基
板において共振回路2をオリエンテーションフラットO
Fの近傍に設けた例を示したが、これに限られることな
く、集積回路用基板1において集積回路が形成される領
域を確保するために、集積用回路の形成が行われない領
域に設けていれば、その位置は任意とすることができ
る。例えば、集積回路用基板1を、集積回路及び集積回
路の電気的テストのためのTEG(Testing Element Gr
oup)が形成される構成として、このTEGが形成され
る領域内に共振回路2を形成してもよい。
【0068】
【発明の効果】上記のように、本発明にかかるウェーハ
ケース及びケースステーションによれば、ウェーハケー
スをケースステーションの台座部に載置するだけで、ウ
ェーハケース内に収容された集積回路用基板の固有の情
報を、ウェーハケースから取り出すことなく検出するこ
とができるので、集積回路用基板の自動識別を容易かつ
迅速に行うことができる。しかも、各集積回路用基板に
ついて自動識別を行うことが可能なので、ウェーハケー
ス21内に複数枚の集積回路用基板を収容している場合
にも、各集積回路用基板についての最新の情報を逐次管
理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるウェーハケース内に収容され
る集積回路用基板の構成を示す平面図である。
【図2】 図1に示す集積回路用基板に設けられる共振
回路の構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)
は(a)のA−A矢視断面図である。
【図3】 図1に示す集積回路用基板に用いられる共振
回路の等価回路図である。
【図4】 図1に示す集積回路用基板の製造工程を示す
図である。
【図5】 第一の実施の形態にかかるウェーハケース及
びケースステーションの構成を示す斜視図である。
【図6】 第一の実施の形態にかかるウェーハケースの
構成を示す斜視図である。
【図7】 第一の実施の形態にかかるウェーハケース及
びケースステーションの構成を示すブロック図である。
【図8】 第一の実施の形態にかかるウェーハケース及
びケースステーションによる集積回路用基板の固有の情
報の検出の様子を示す図である。
【図9】 第二の実施の形態にかかるウェーハケース及
びケースステーションの構成を示す縦断面図である。
【図10】 第二の実施の形態にかかるウェーハケース
の構成を示す斜視図である。
【図11】 本発明に用いる集積回路用基板の共振回路
の他の形態例を示す等価回路図である。
【図12】 図11に示す共振回路を有する集積回路用
基板の固有の情報を検出する際に解析装置によって検出
された共振のパターンを示す図である。
【図13】 本発明に用いる集積回路用基板の共振回路
の他の形態例を示す図である。
【図14】 本発明に用いる集積回路用基板の共振回路
の他の形態例を示す図である。
【図15】 本発明に用いる集積回路用基板の共振回路
の他の形態例を示す図である。
【符号の説明】 1 集積回路用基板 2 共振回路 21、41 ウェーハケース 22、42 ケ
ースステーション 26a、46a 開口部 26 ケース本
体 27 蓋体 28 保持部 29 アンテナ 31、51 台
座部 32 解析装置 46 下ケース 47 上ケース R 受信装置 S 発信装置 T 端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 1/59 G06K 19/00 Q (72)発明者 乾 信一郎 東京都文京区小石川1−12−14 日本生命 小石川ビル 三菱マテリアル株式会社RF −ID事業センター内 Fターム(参考) 3E096 AA06 BA16 BB04 CA02 CB03 DA05 DA13 DA17 DB01 DC02 FA11 FA31 GA07 GA20 5B035 BA03 BB09 BC00 CA23 5B058 CA15 KA24 YA20 5F031 CA02 CA05 DA08 EA11 EA14 EA16 EA18 FA03 FA07 JA01 JA50 JA51 MA15 MA33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力される特定の周波数の電磁
    波に共振して共振波を発する共振回路を有しこの共振回
    路の共振の特性によって固有の情報を表す構成の集積回
    路用基板が収容されるウェーハケースであって、 一側方に開口部が設けられる箱型をなし内部に前記集積
    回路用基板が収容されるケース本体と、 該ケース本体の前記開口部を閉じる蓋体とを有し、 前記ケース本体と前記蓋体とのうちいずれか一方に、前
    記集積回路用基板に対向させて、外部との電気的な接続
    を可能にしてアンテナが設けられていることを特徴とす
    るウェーハケース。
  2. 【請求項2】 前記ケース本体には、複数の前記集積回
    路用基板を互いに離間させて整列状態にして保持する保
    持部が設けられ、 前記アンテナは、前記ケース本体と前記蓋体とのうちい
    ずれか一方に、前記各集積回路用基板の配列方向に沿っ
    てこれら全ての集積回路用基板に対向させて設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載のウェーハケース。
  3. 【請求項3】 外部から入力される特定の周波数の電磁
    波に共振して共振波を発する共振回路を有しこの共振回
    路の共振の特性によって固有の情報を表す構成の集積回
    路用基板が収容されるウェーハケースであって、 一側方に開口部が設けられる箱型をなし内部に前記集積
    回路用基板が収容される下ケースと、 底面が開口される箱型をなし前記下ケースに上方から被
    せられて前記下ケースを覆う上ケースとを有し、 前記下ケースと前記上ケースとのうちいずれか一方に、
    前記集積回路用基板に対向させて、外部との電気的な接
    続を可能にしてアンテナが設けられていることを特徴と
    するウェーハケース。
  4. 【請求項4】 前記下ケースには、複数の前記集積回路
    用基板を互いに離間させて整列状態にして保持する保持
    部が設けられ、 前記アンテナは、前記下ケースと前記上ケースとのうち
    いずれか一方に、前記各集積回路用基板の配列方向に沿
    ってこれら全ての集積回路用基板に対向させて設けられ
    ていることを特徴とする請求項3記載のウェーハケー
    ス。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のウェ
    ーハケースが載置されるケースステーションであって、 前記ウェーハケースが載置される台座部と、 該台座部に載置されるウェーハケースのアンテナと電気
    的に接続される端子と、 該端子を介して前記アンテナと電気的に接続されて該ア
    ンテナを利用して電磁波を放出する発信装置と、 前記端子を介して前記アンテナと電気的に接続されて該
    アンテナを利用して前記ウェーハケース内の集積回路用
    基板の共振回路が発する共振波を受信する受信装置と、 該受信装置が受信した共振波の解析を行う解析装置とを
    有し、 該解析装置は、前記受信装置が受信した前記共振波の特
    性から前記共振回路の共振の特性を解析し、この共振の
    特性から前記ウェーハケース内に収容される前記集積回
    路用基板の固有の情報を検出することを特徴とするケー
    スステーション。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006113901A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Nec Corp Rfid一括読取装置、物品製造システム
JP2008181557A (ja) * 2008-03-24 2008-08-07 Nec Corp Rfid一括読取装置、物品製造システム

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