JP2003296535A - 環境会計システム、そのサーバ、クライアント、環境会計装置、環境会計方法、プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

環境会計システム、そのサーバ、クライアント、環境会計装置、環境会計方法、プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体

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JP2003296535A
JP2003296535A JP2002102742A JP2002102742A JP2003296535A JP 2003296535 A JP2003296535 A JP 2003296535A JP 2002102742 A JP2002102742 A JP 2002102742A JP 2002102742 A JP2002102742 A JP 2002102742A JP 2003296535 A JP2003296535 A JP 2003296535A
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JP
Japan
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cost
environmental
environmental conservation
accounting
costs
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Application number
JP2002102742A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Wakizaka
比呂志 脇坂
Takayuki Masuuma
崇之 増馬
Yoko Shimosakai
洋子 下酒井
Tatsuro Goto
達朗 後藤
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Shin Nihon & Co
Original Assignee
Shin Nihon & Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の規格に準拠した環境会計を容易に行え
る環境会計システム、そのサーバ、クライアント、環境
会計装置、環境会計方法、プログラム、及びそのプログ
ラムを記録した記録媒体を提供する。 【解決手段】 環境保全における1つの項目に対して複
数の取組みを行った場合、取組み毎にコストを登録す
る。また、取組み毎のコストを固定資産のコストと人件
費とその他の経費との3分類に分けて管理する。これに
より、明確且つ容易に諸費用を入力することが可能とな
る。また、入力された諸費用に基づいて、ユーザの目的
に応じた集計結果を作成する。これにより、詳細且つ利
便な集計結果を提供することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境会計システ
ム、そのサーバ、クライアント、環境会計装置、環境会
計方法、プログラム、及びそのプログラムを記録した記
録媒体に関し、特に環境省の環境会計ガイドラインに準
拠できる環境会計システム、そのサーバ、クライアン
ト、環境会計装置、環境会計方法、プログラム、及びそ
のプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、環境保全への取組みを経営戦略に
組み込む企業等が増加している。これは、環境への意識
が高まってきた社会からの要望に応じるために、若しく
は広告戦略の1つとして、環境保全に取り組む企業が増
加したためである。
【0003】そこで、環境保全への取組み状況を定量的
に管理することが必要となってきた。これは、企業等が
環境保全に取り組んでいくにあたって、自らの環境保全
に関する投資額や費用額を正確に認識・測定して集計・
分析を行い、その投資や費用に対する効果を知ること
が、取組みの一層の効率化を図るとともに、合理的な意
思決定を行ううえで極めて重要なためであるこのような
環境保全への取組みを定量的に管理するものとしては環
境会計が存在する。環境会計とは、例えば環境省が発表
した「環境会計ガイドライン(2002年版)」に定義
されているように、「企業等が、維持可能な展開を目的
として、社会との良好な関係を保ちつつ、環境保全への
取組みを効率的且つ効果的に推進していくことを目的と
して、事業活動における環境保全のためのコストとその
活動により得られた効果を認識し、可能な限り定量的
(貨幣単位又は物量単位)に測定し伝達する仕組み」で
ある。即ち、環境会計は、企業等による環境保全への取
組みを定量的に管理及び評価することを可能にするもの
である。尚、「環境保全」とは、「事業活動その他の人
の活動に伴って環境に加えられる影響であって、環境の
良好な状態を維持する上での支障の原因となるおそれの
あるもの(環境負荷)の発生の防止、抑制又は回避、影
響の除去、発生した被害の回復又はこれらに資する取組
み」と定義されている。
【0004】また、「環境会計ガイドライン(2002
年版)」では、環境会計の機能を内部機能と外部機能と
に分けている。内部機能は、企業等の環境情報システム
の一環として、環境保全コストの管理や、環境保全対策
のコスト対効果の分析を可能とし、適切な経営判断を通
じて効率的且つ環境保全への取組みを促すための機能で
ある。また、外部機能は、企業等の環境保全への取組み
を定量的に測定した結果を開示することによって、消費
者や投資家、地域住民等の外部の利害関係者の意思決定
に影響を与える機能である。
【0005】従って、内部機能によれば、企業等の内部
において、環境保全対策に要したコストとその効果とを
評価して環境保全対策をより効率的且つ効果的なものと
することができ、また、環境保全活動が事業活動に与え
る影響を把握することができる。また、外部機能によれ
ば、環境会計情報を、環境報告書を通じて環境保全への
取組み姿勢や具体的な対応等と併せて公表することによ
って、企業等の環境保全への取組みを利害関係者に伝達
することができる。また、公表は企業等の社会的信頼を
高め、社会的評価を確立していくことにつながるとして
いる。
【0006】このような効果を十分に奏するためには、
環境会計が以下のような一般的要件を満足して構築され
る必要がある。
【0007】第1の一般的要件は『目的適合性』であ
る。これは、環境会計が、企業等の環境保全のためのコ
ストとその活動とにより得られた効果に関して、利害関
係者の意思決定に資する有用な情報を提供しなければな
らないために生じた要件であり、情報の量的及び質的な
重要性を要求するものである。
【0008】第2の一般的要件は『信頼性』である。こ
れは、環境会計が、情報の重大な誤り及び偏りを排除
し、利害関係者から信頼を得なければならないために生
じた要件であり、情報の正当性や実質性や中立性や網羅
性や慎重性を要求するものである。
【0009】第3の一般的要件は『明瞭性』である。こ
れは、環境会計が、利害関係者に対し、必要な環境会計
情報を明瞭に表示し、企業等の環境保全への取組み状況
に関する判断を誤らせないようにしなければならないた
めに生じた要件である。
【0010】第4の一般的要件は『比較可能性』であ
る。これは、環境会計が、企業等の各期を通じて比較可
能であり、且つ異なる企業間を通じて比較可能である情
報を提供しなければならないために生じた要件である。
【0011】第5の一般的要件は『検証可能性』であ
る。これは、環境会計情報が、客観的立場から検証可能
でなければならないために生じた要件である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
環境会計ガイドラインは、環境保全コストの概念・分類
を示すにとどまり、環境会計の構築方法については触れ
ていない。このため、上記のようなガイドラインに則し
て環境会計の構築を行うことは専門的な知識や経験等を
要するために非常に難しいという問題が存在する。これ
は、環境会計を導入していない企業の約40%が環境会
計を「どのように集計すべきかわからない」と回答して
いる現実からも明らかである。
【0013】また、この他、独自に決定した方法に基づ
いて環境会計を行う企業等も存在するが、この場合では
算出方法が個々に異なるため、得られる結果もまちまち
となり、上記の一般的要件を満足するに足りないという
問題があった。
【0014】従って、本発明は上記問題に鑑みてなされ
たものであり、所定の規格に準拠した環境会計を容易に
行える環境会計システム、そのサーバ、クライアント、
環境会計装置、環境会計方法、プログラム、及びそのプ
ログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、所定のネットワークを介し
て接続されたサーバとクライアントとを有し、前記クラ
イアントから登録された環境保全コストに基づいて前記
サーバで環境保全を目的とした環境保全コストを登録又
は集計又は分析する環境会計システムであって、取組み
毎に登録された前記環境保全コストに基づいて、前記環
境保全を目的とした環境保全コストを環境保全活動毎に
登録又は集計又は分析することを特徴としている。
【0016】これにより、本発明では、所定の規格に準
拠した環境会計を容易に行える環境会計システムを提供
することができる。即ち、取組み毎に、的確且つ詳細且
つ明確に環境保全コストの登録が行えるため、ユーザは
手順に従うのみで所定の規格を満足する程度の集計結果
を得ることが可能となる。
【0017】更に、請求項2記載の発明は、上記の環境
会計システムであって、前記環境保全コストを固定資産
のコストと人件費と固定資産のコスト及び人件費以外の
経費とに区別し、各々異なる所定の手順で登録すること
を特徴としている。
【0018】これにより、本発明では、従来入力困難で
あった環境保全コストを、固定資産のコストや人件費や
その他の経費を区別して、それぞれを最適な集計方法で
登録できるため、的確且つ詳細且つ明確に環境保全コス
トの登録が行え、所定の規格に準拠した環境会計を容易
に行うことが可能となる。
【0019】更に、請求項3記載の発明は、上記の環境
会計システムであって、前記固定資産のコストを、会計
上の取得価額から環境保全コスト以外のコストを控除し
た環境取得価額と所定の耐用年数とに基づいて算定し、
前記人件費を、定期的に行う作業と不定期に行う作業と
に区別し、前記定期的に行う作業の人件費を、一回当た
りの平均作業時間に集計期間当たりの作業回数と賃率と
を乗じて算定し、前記不定期に行う作業の人件費を、実
際の作業時間に平均賃率を乗じて算定することを特徴と
している。
【0020】これにより、本発明では、固定資産のコス
トと定期的に行う作業の人件費と不定期に行う作業の人
件費とに関し、各々の性格に応じた適切な入力及び算定
を実現することが可能となるため、従来不可能若しくは
困難であった固定資産のコストや人件費を含む環境会計
を容易に実現することが可能となる。
【0021】また、請求項4記載の発明は、所定のネッ
トワークを介して接続されたクライアントから登録され
た環境保全コストに基づいて、環境保全を目的とした環
境保全コストを集計するサーバであって、取組み毎の前
記環境保全コストを、前記所定のネットワークを介して
前記クライアントから受信する環境保全コスト受信手段
と、受信した前記取組み毎の環境保全コストを記憶する
記憶手段と、当該記憶手段に記憶された前記取組み毎の
環境保全コストに基づいて、所定の集計結果を作成する
集計結果作成手段と、当該集計結果作成手段で作成され
た前記所定の集計結果を、前記所定のネットワークを介
して前記クライアントへ送信する集計結果送信手段と、
を有することを特徴としている。
【0022】これにより、本発明では、所定の規格に準
拠した環境会計を容易に行える環境を実現するサーバを
提供することができる。
【0023】更に、請求項5記載の発明は、上記のサー
バであって、前記記憶手段が、固定資産のコストと人件
費と固定資産のコスト及び人件費以外の経費とを区別し
て記憶することを特徴としている。
【0024】これにより、本発明では、従来入力困難で
あった環境保全コストを、固定資産のコストや人件費や
その他の経費を区別して、それぞれを最適な集計方法で
登録できるため、的確且つ詳細且つ明確に環境保全コス
トの登録が行え、所定の規格に準拠した環境会計を容易
に行うことを可能にするサーバを提供することができ
る。
【0025】更に、請求項6記載の発明は、上記のサー
バであって、前記集計結果作成手段が、所定の様式を満
たす公表用の集計結果と、取組み毎の明細と、公表経年
表と、月次推移表と、セグメント間比較と、サイト間比
較と、コスト区分明細と、取組み明細と、取組み一覧
と、環境設備台帳と、人件費台帳と、経費台帳と、修正
清算表と、修正一覧表と、コスト区分変更一覧表と、の
すくなくとも1つ以上を作成することを特徴としてい
る。
【0026】これにより、本発明では、上記において登
録された情報を種々変形して活用することを可能にする
サーバを提供することができる。
【0027】また、請求項7記載の発明は、上記のサー
バに前記所定のネットワークを介して接続されたクライ
アントであって、前記取組み毎の環境保全コストを登録
する環境保全コスト登録手段と、当該環境保全コスト登
録手段で登録された前記取組み毎の環境保全コストを、
前記所定のネットワークを介して前記サーバへ送信する
環境保全コスト送信手段と、前記サーバから送信された
前記所定の集計結果を受信する集計結果受信手段と、当
該集計結果受信手段で受信した前記所定の集計結果を表
示する集計結果表示分析手段と、を有することを特徴と
している。
【0028】これにより、本発明では、所定の規格に準
拠した環境会計を容易に行える環境を実現するクライア
ントを提供することができる。
【0029】更に、請求項8記載の発明は、上記のクラ
イアントであって、前記環境保全コスト登録手段は、固
定資産のコストと人件費と固定資産のコスト及び人件費
以外の経費とを、各々異なる所定の手順で登録すること
を特徴としている。
【0030】これにより、本発明では、従来入力困難で
あった環境保全コストを、固定資産のコストや人件費や
その他の経費を区別して、それぞれを最適な集計方法で
登録できるため、的確且つ詳細且つ明確に環境保全コス
トの登録が行え、所定の規格に準拠した環境会計を容易
に行うことを可能にするクライアントを提供することが
できる。
【0031】更に、請求項9記載の発明は、上記のクラ
イアントであって、前記環境保全コスト登録手段が、前
記固定資産のコストを、会計上の取得価額から環境保全
コスト以外のコストを控除した環境取得価額と所定の耐
用年数とに基づいて算定し、前記人件費を、定期的に行
う作業と不定期に行う作業とに区別し、前記定期的に行
う作業の人件費を、一回当たりの平均作業時間に集計期
間当たりの作業回数と賃率とを乗じて算定し、前記不定
期に行う作業の人件費を、実際の作業時間に平均賃率を
乗じて算定することを特徴としている。
【0032】これにより、本発明では、固定資産のコス
トと定期的に行う作業の人件費と不定期に行う作業の人
件費とに関し、各々の性格に応じた適切な入力及び算定
を実現することが可能となるため、従来不可能若しくは
困難であった固定資産のコストや人件費を含む環境会計
を容易に行えるクライアントを提供することができる。
【0033】更に、請求項10記載の発明は、上記のク
ライアントであって、前記集計結果表示分析手段が、所
定の様式を満たす公表用の集計結果と、取組み毎の明細
と、公表経年表と、月次推移表と、セグメント間比較
と、サイト間比較と、コスト区分明細と、取組み明細
と、取組み一覧と、環境設備台帳と、人件費台帳と、経
費台帳と、修正清算表と、修正一覧表と、コスト区分変
更一覧表と、の何れか1つ以上を表示することを特徴と
している。
【0034】これにより、本発明では、上記において登
録された情報を加工してデータ分析に活用することを可
能にするクライアントを提供することができる。
【0035】また、請求項11記載の発明は、環境保全
を目的とした環境保全コストを登録又は集計又は分析す
る環境会計装置であって、取組み毎の環境保全コストを
登録する環境保全コスト登録手段と、登録された前記取
組み毎の環境保全コストを記憶する記憶手段と、当該記
憶手段に記憶された前記取組み毎の環境保全コストに基
づいて、所定の集計結果を作成する集計結果作成手段
と、当該集計結果作成手段で作成された前記所定の集計
結果を表示する集計結果表示分析手段と、を有すること
を特徴としている。
【0036】これにより、本発明では、所定の規格に準
拠した環境会計を容易に行える環境会計装置を提供する
ことができる。
【0037】更に、請求項12記載の発明は、上記の環
境会計装置であって、前記環境保全コスト登録手段が、
固定資産のコストと人件費と固定資産のコスト及び人件
費以外の経費とを、各々異なる所定の手順で登録し、前
記記憶手段が、固定資産のコストと人件費と固定資産の
コスト及び人件費以外の経費とを区別して記憶すること
を特徴としている。
【0038】これにより、本発明では、従来入力困難で
あった環境保全コストを、固定資産のコストや人件費や
その他の経費を区別して、それぞれを最適な集計方法で
登録できるため、的確且つ詳細且つ明確に環境保全コス
トの登録が行え、所定の規格に準拠した環境会計を容易
に行える環境会計装置を提供することができる。
【0039】更に、請求項13記載の発明は、上記の環
境会計装置であって、前記環境保全コスト登録手段が、
前記固定資産のコストを、会計上の取得価額から環境保
全コスト以外のコストを控除した環境取得価額と所定の
耐用年数とに基づいて算定し、前記人件費を、定期的に
行う作業と不定期に行う作業とに区別し、前記定期的に
行う作業の人件費を、一回当たりの平均作業時間に集計
期間当たりの作業回数と賃率とを乗じて算定し、前記不
定期に行う作業の人件費を、実際の作業時間に平均賃率
を乗じて算定することを特徴としている。
【0040】これにより、本発明では、固定資産のコス
トと定期的に行う作業の人件費と不定期に行う作業の人
件費とに関し、各々の性格に応じた適切な入力及び算定
を実現することが可能となるため、従来不可能若しくは
困難であった固定資産のコストや人件費を含む環境会計
を容易に行える環境会計装置を提供することができる。
【0041】更に、請求項14記載の発明は、上記の環
境会計装置であって、前記集計結果作成手段が、所定の
様式を満たす公表用の集計結果と、取組み毎の明細と、
公表経年表と、月次推移表と、セグメント間比較と、サ
イト間比較と、コスト区分明細と、取組み明細と、取組
み一覧と、環境設備台帳と、人件費台帳と、経費台帳
と、修正清算表と、修正一覧表と、コスト区分変更一覧
表と、のすくなくとも1つ以上を作成し、前記集計結果
表示分析手段が、所定の様式を満たす公表用の集計結果
と、取組み毎の明細と、公表経年表と、月次推移表と、
セグメント間比較と、サイト間比較と、コスト区分明細
と、取組み明細と、取組み一覧と、環境設備台帳と、人
件費台帳と、経費台帳と、修正清算表と、修正一覧表
と、コスト区分変更一覧表と、の何れか1つ以上を表示
することを特徴としている。
【0042】これにより、本発明では、上記において登
録された情報を加工してデータ分析に活用できる環境会
計装置を提供することが可能となる。
【0043】また、請求項15記載の発明は、環境保全
を目的とした環境保全コストを登録又は集計又は分析す
る環境会計方法であって、取組み毎の環境保全コストを
登録する環境保全コスト登録行程と、前記取組み毎に登
録された前記環境保全コストに基づいて所定の集計結果
を作成する集計結果作成行程と、を有することを特徴と
している。
【0044】これにより、本発明では、所定の規格に準
拠した環境会計を容易に行うことが可能となる。
【0045】更に、請求項16記載の発明は、上記の環
境会計方法であって、前記環境保全コスト登録行程が、
固定資産のコストと人件費と固定資産のコスト及び人件
費以外の経費とを区別して登録することを特徴としてい
る。
【0046】これにより、本発明では、従来入力困難で
あった環境保全コストを、固定資産のコストや人件費や
その他の経費を区別して、それぞれを最適な集計方法で
登録できるため、的確且つ詳細且つ明確に環境保全コス
トの登録が行え、所定の規格に準拠した環境会計を容易
に行うことが可能となる。
【0047】更に、請求項17記載の発明は、上記の環
境会計方法であって、前記環境保全コスト登録行程が、
前記固定資産のコストを、会計上の取得価額から環境保
全コスト以外のコストを控除した環境取得価額と所定の
耐用年数とに基づいて算定し、前記人件費を、定期的に
行う作業と不定期に行う作業とに区別し、前記定期的に
行う作業の人件費を、一回当たりの平均作業時間に集計
期間当たりの作業回数と賃率とを乗じて算定し、前記不
定期に行う作業の人件費を、実際の作業時間に平均賃率
を乗じて算定することを特徴としている。
【0048】これにより、本発明では、固定資産のコス
トと定期的に行う作業の人件費と不定期に行う作業の人
件費とに関し、各々の性格に応じた適切な入力及び算定
を実現することが可能となるため、従来不可能若しくは
困難であった固定資産のコストや人件費を含む環境会計
を容易に実現することが可能となる。
【0049】更に、請求項18記載の発明は、上記の環
境会計方法であって、前記集計結果作成行程が、所定の
様式を満たす公表用の集計結果と、取組み毎の明細と、
公表経年表と、月次推移表と、セグメント間比較と、サ
イト間比較と、コスト区分明細と、取組み明細と、取組
み一覧と、環境設備台帳と、人件費台帳と、経費台帳
と、修正清算表と、修正一覧表と、コスト区分変更一覧
表と、のすくなくとも1つ以上を作成することを特徴と
している。
【0050】これにより、本発明では、上記において登
録された情報を加工してデータ分析に活用することが可
能となる。
【0051】また、請求項19記載の発明は、環境保全
を目的とした環境保全コストを登録又は集計又は分析す
るコンピュータを機能させるためのプログラムであっ
て、環境保全コストを取組み毎に区別して所定の記憶領
域に記憶させる記憶処理と、当該記憶処理で記憶された
前記取組み毎の環境保全コストに基づいて、所定の集計
結果を作成する集計結果作成処理と、を前記コンピュー
タに実行させる。
【0052】これにより、本発明では、所定の規格に準
拠した環境会計を容易に行える環境を実現することがで
きる。
【0053】更に、請求項20記載の発明は、上記のプ
ログラムであって、前記集計結果作成処理が、公表経年
表と、月次推移表と、セグメント間比較と、サイト間比
較と、コスト区分明細と、取組み明細と、取組み一覧
と、環境設備台帳と、人件費台帳と、経費台帳と、修正
清算表と、修正一覧表と、コスト区分変更一覧表と、の
すくなくとも1つ以上を作成させることを特徴としてい
る。
【0054】これにより、本発明では、上記において登
録された情報を加工してデータ分析に活用できる環境を
実現することが可能となる。
【0055】また、請求項21記載の発明は、環境保全
を目的とした環境保全コストを登録又は集計又は分析す
るコンピュータを機能させるためのプログラムであっ
て、取組み毎の固定資産のコストと人件費と固定資産の
コスト及び人件費以外の経費とを、各々異なる所定の手
順で登録させて、環境保全コストを集計する環境保全コ
スト集計処理を前記コンピュータに実行させる。
【0056】これにより、本発明では、従来入力困難で
あった環境保全コストを、減価償却費や人件費やその他
の経費を区別して、それぞれを最適な集計方法で登録で
きるため、的確且つ詳細且つ明確に環境保全コストの登
録が行え、所定の規格に準拠した環境会計が容易に行え
る環境を実現することができる。
【0057】更に、請求項22記載の発明は、上記のプ
ログラムであって、前記環境保全コスト集計処理が、前
記固定資産のコストを、会計上の取得価額から環境保全
コスト以外のコストを控除した環境取得価額と所定の耐
用年数とに基づいて算定させ、前記人件費を、定期的に
行う作業と不定期に行う作業とに区別させ、前記定期的
に行う作業の人件費を、一回当たりの平均作業時間に集
計期間当たりの作業回数と賃率とを乗じて算定させ、前
記不定期に行う作業の人件費を、実際の作業時間に平均
賃率を乗じて算定させることを特徴としている。
【0058】これにより、本発明では、固定資産のコス
トと定期的に行う作業の人件費と不定期に行う作業の人
件費とに関し、各々の性格に応じた適切な入力及び算定
を実現することが可能となるため、従来不可能若しくは
困難であった固定資産のコストや人件費を含む環境会計
を容易に行える環境を実現することができる。
【0059】また、請求項23記載の発明は、上記何れ
かのプログラムを記録媒体に記録したものである。
【0060】これにより、本発明では、上記のプログラ
ムを記録媒体に記録して頒布することができる。
【0061】
【発明の実施の形態】〔本発明の特徴〕本発明を好適に
実施した形態を説明するにあたり、本発明の特徴につい
て先に触れる。
【0062】本発明は、環境省が発表した環境会計ガイ
ドラインに則した環境会計を容易に行い、また、これに
より得られた情報を必要に応じて種々変形し、活用させ
るためのものである。
【0063】これを実現するにあたり、本発明では、環
境保全コスト(投資・費用)を環境保全の取組み毎に計
上する。即ち、環境会計ガイドラインで規定されている
環境保全コストの分類(コスト区分)に対して複数の取
組みを行った場合、本発明では、この取組み毎に要した
環境保全コストを登録する。また、本発明では、取組み
毎の環境保全コストを固定資産のコストと人件費とその
他の経費との3分類に分けて管理する。尚、補足説明す
ると、本発明において固定資産のコストには、投資と減
価償却と2つの概念が含まれる。即ち、本発明では、固
定資産のコストとして、環境会計ガイドラインで規定さ
れた投資額と費用額との双方について算定・分析する。
また、本発明では、大気汚染や水質汚濁や土壌汚染やそ
の他環境へ与える(与えた)負荷を防止(改善)するこ
とを環境保全活動とし、この環境保全活動を目的として
実施した1つの行為を取組みという。
【0064】また、本発明では、環境保全コストを上述
のようにそれぞれ発生の形態の異なる3種類のコストに
分類しただけでなく、それぞれのコストの性格に応じて
最適な集計方法を採用した。このような特徴を有するこ
とで本発明は、明確且つ容易に諸費用を入力させること
を可能とし、また、入力された諸費用に基づいて集計さ
れた結果を詳細且つ利便なものとすることができる。
【0065】更に、本発明では、諸費用の入力をより容
易なものとするために、入力作業を支援するツールを提
供する。これにより本発明では、入力事項毎に的確な値
を入力させることができ、作成される結果をより適正な
ものとすることが可能となる。
【0066】以下、本発明を好適に実施した形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
【0067】〔第1の実施例〕まず、本発明の第1の実
施例について図面を用いて詳細に説明する。
【0068】図1は、本実施例による環境会計システム
の概略構成を示すブロック図である。
【0069】図1を参照すると、本実施例による環境会
計システムは、例えば本社側に設けられ、例えばLAN
(Local Area Network)20等を介
して接続された環境会計サーバ100及び本社端末20
0と、サイト側に設けられたサイト端末300とより構
成される。また、環境会計サーバ100とサイト端末3
00とは、例えばインターネット10を介して接続され
る。
【0070】この構成において、環境会計サーバ100
は、図2に示すような機能構成となる。図2を参照する
と、環境会計サーバ100は、LAN20及びインター
ネット10を介して本社端末200とサイト端末300
とデータの送受信を行う入/出力部101と、環境保全
コストを登録する際の各種基本設定を本社側で設定させ
るための基本設定部102と、基本設定部102で作成
された設定内容(以下の説明におけるサイト別基本情報
ファイル119)を対応するサイト端末300へ送信す
るためのサイト別基本情報ファイル送信部103と、各
サイト端末300で作成された環境コストファイル12
0(これについては以下において詳細に説明する)を収
集して取り込むための環境コストファイル取込部104
と、取り込んだ環境コストファイル120の内容を本社
側において修正させるための決済修正部105と、以下
において説明する注記データを登録するための注記デー
タ登録部106と、取り込まれた(修正された)複数サ
イトの環境コストファイル120に基づいて所定の集計
結果を作成する環境コスト集計部107と、を有する。
【0071】また、上記構成における基本設定部103
は、図2に示すように、サイトを分類するセグメントの
1つである会社(本社或いはその子会社や関連会社等)
を設定・追加させるための会社名称設定部108と、減
価償却方法を設定させる減価償却方法設定部110と差
額の集計や按分の採用を設定させるための差額・按分設
定部111と賃率クラスや賃率を設定させるための賃率
設定部112とより成る会計方針設定部109と、例え
ば上述の「環境会計ガイドライン(2002年版)」に
準じたコスト区分を設定させるためのコスト区分設定部
113と、会計期間を設定させるための会計期間設定部
114と、セグメント管理ファイル118に登録された
セグメント管理やサイトのセグメントへのグループ分け
を行わせるためのサイト設定部115と、上述の各部
(108〜115)で設定された内容(これを基本情報
という)に基づいて、サイト毎に基本情報を含むファイ
ル(サイト別基本情報ファイル119)を作成し、これ
を所定の記憶領域に記憶させるサイト別基本情報ファイ
ル作成部116と、を有する。尚、セグメント管理ファ
イル118やサイト別基本情報ファイル119や環境コ
ストファイル120は、通常のファイル形式で作成され
ても、リレーショナルデータベース等による所定のデー
タ構造で作成されてもよい。また、会社名設定部108
で追加された会社名称は、サイトをグループ分けするた
めの1つのセグメントとしてセグメント管理ファイル1
18で管理される。セグメント管理ファイル118のデ
ータ構成は後述(図13)において触れる。
【0072】基本設定部102により作成されるサイト
別基本情報ファイル119のデータ構成を図3に示す。
図3を参照すると、サイト別基本情報ファイル119
は、上述の基本設定部102で設定された各設定内容
(減価償却方法設定内容,差額・按分設定内容,賃率設
定内容,コスト区分設定内容,会計期間設定内容,サイ
ト設定内容)より成る。また、サイト別基本設定ファイ
ル119は、サイト(サイト端末300)と対応付けら
れている。従って、サイト別基本情報ファイル送信部1
03は、この対応付けに基づいてサイト別基本情報ファ
イル119を対象のサイト端末300へ送信する。尚、
送信手段としては、電子メール等を利用するが、これに
限定されず、FTP(File Transfer P
rotocol)等の他の手段を利用しても良い。ま
た、各設定内容の詳細については、以下の操作画面を用
いた設定手順の説明において触れる。
【0073】図4から図14は、上述の基本情報を本社
側において設定し、設定内容(サイト別基本情報ファイ
ル119)をサイト端末300へ配信する際の手順を説
明するための操作画面である。
【0074】図4は、本実施例において、本社側の設定
者が本社端末200を用いて環境会計サーバ100にア
クセスした際に最初に表示される画面(トップメニュ
ー)である。図4を参照すると明らかなように、このト
ップメニューでは、大きく分けて、全ての会社や事業所
や工場等(サイト)を統括する本社に関するメニュ
ー(:『本社』)と、各サイトに関するメニュー(:
『サイト』)と、システムに関するメニュー(:『シス
テム』)との3種類のメニューが用意されている。
【0075】この画面において、上記に示す設定を行う
際、設定者は、トップメニューにおける『本社−管理機
能ログイン』のメニューを選択する。尚、このメニュー
を選択できる設定者は、本社側(環境会計サーバ10
0)において所定の権限を持つ(設定されている)こと
を前提とする。
【0076】図4に示すトップメニューにおいて、『本
社−管理機能ログイン』のメニューが選択されると、環
境会計サーバ100は、図5に示す画面((本社)管理
機能メニュー)を本社端末200に表示させる。本実施
例では、管理機能の設定を、以下で説明する(本社)管
理機能メニューにおける『基本設定』以下の手順に従っ
て行うことにより、明確な手順で漏れなく確実に完了す
ることができる。
【0077】図5に示す(本社)管理機能メニューから
『基本設定−会社名設定』のメニューが選択されると、
環境会計サーバ100は、基本設定部102における会
社名称設定部108を機能させることで、本社端末20
0に図6に示す画面(基本設定[会社名設定])を表示
させる。この画面は、サイトを分類するためのセグメン
トである会社を設定(登録)するためのものである。こ
の画面において設定者は、会社名称を所定の欄に入力
し、『次へ』ボタンを選択する。このように会社名称が
設定されると、この会社名称がセグメント管理ファイル
118に登録される。これにより、以下の手順における
サイトを分類するための選択肢が追加される。また、環
境会計サーバ100では、会計方針設定部109におけ
る減価償却方法設定部110が機能され、本社端末20
0に次の操作手順のための画面(図7)が表示される。
【0078】図7に示す画面は、基本設定[会計方針−
減価償却方法の設定]である。この画面は、固定資産に
関する減価償却費を算定する際の算定方法を登録するた
めのものである。この画面において設定者は、「科目
名」と「減価償却方法」と「耐用年数の設定」とを入力
する。また、必要に応じて「耐用年数」も入力する。
尚、「科目名」,「減価償却方法」,「耐用年数の設
定」の入力は、各々選択肢が表示され、この中から何れ
かを選択できるように構成とするとよい。また、この画
面において各設定を入力後、『次へ』ボタンを選択する
と、入力した「科目名」と「減価償却方法」と「耐用年
数の設定」の方法と(「耐用年数」と)が環境会計サー
バ100におけるレジスタ117(図2参照)に保持さ
れる。尚、本実施例において「科目名」を新たに登録で
きるように構成しても良い。また、「減価償却方法」の
選択肢としては、例えば「定額法(有形固定資産)」と
「定率法」と「均等償却」と「定額法(無形固定資
産)」と「一年で償却」との5種類を用意する。また、
「耐用年数の設定」の選択肢としては、例えば「一律設
定」と「個別設定」との2種類を用意する。尚、「一律
設定」とは、全てのサイトの設備等の耐用年数について
本社で設定した耐用年数を一律に適用する場合の設定で
あり、「個別設定」とは、サイト毎に個別に耐用年数を
設定する場合の設定である。但し、「個別設定」を設定
したものに関しては、「耐用年数」の欄に耐用年数を入
力する必要がある。このように減価償却方法が設定され
ると、環境会計サーバ100では、差額・按分設定部1
11が機能され、本社端末200に次の操作手順のため
の画面(図8(a))が表示される。
【0079】図8(a)に示す画面は、基本設定[会計
方針−差額・按分設定]である。この画面は、環境保全
コストとそれ以外のコストとが結合している場合に、こ
れから環境保全コストのみを算定するための設定を行う
ためのものである。この環境保全コストのみを算定する
方法としては、差額集計や按分集計等の方法が存在す
る。従って、図8(a)に示す画面では、差額集計や按
分集計及びこれらの方法を設定させる。また、この設定
は「固定資産」と「人件費」とその他の「経費」とに関
して個別に設定される。この画面において各設定を行っ
た後、『次へ』ボタンを選択すると、入力した各設定が
環境会計サーバ100におけるレジスタ117に保持さ
れる。尚、差額の集計を採用するように設定した場合、
環境保全コスト以外のコストを控除した差額を集計する
ことが可能となる。また、環境への按分を採用するよう
に設定した場合、環境保全コストの按分集計が可能とな
る。更に、サイトでの按分変更に『可』が設定された場
合、サイト側で按分比率を変更することを可能にする。
ここで、按分比率を設定するための画面(按分比率設
定)を図8(b)に示す。このように差額集計の可否や
按分採用の可否が設定されると、環境会計サーバ100
では、賃率設定部112が機能され、本社端末200に
次の操作手順のための画面(図9)が表示される。
【0080】図9に示す画面は、基本設定[会計方針−
賃率設定]である。この画面は、人件費の賃率を設定す
るものである。尚、本実施例では、賃率を本社で一律に
設定するかサイト毎に設定するかを選択できるように構
成する。また、本社で一律に設定する場合、本実施例で
は登録する賃率クラスの名称と、このクラスの賃率(円
/時間)とを入力させる。この画面において賃率クラス
と賃率とを入力後、『次へ』ボタンを選択すると、入力
した賃率クラスと賃率とが環境会計サーバ100におけ
るレジスタ117に保持される。更に、環境会計サーバ
100では、コスト区分設定部113が機能され、本社
端末200に次の操作手順のための画面(図10)が表
示される。
【0081】図10に示す画面は、基本設定[コスト区
分設定]である。この画面は、予め定められた所定のコ
スト区分、例えば環境省の「環境会計ガイドライン(2
002年版)」に定められたコスト区分(大中小)の一
覧を表示するものである。尚、本実施例では、各会社や
企業の実態に応じてコスト区分(大/中/小)を追加で
きるように構成する。この画面において『次へ』ボタン
を選択すると、コスト区分が追加されていれば、これが
環境会計サーバ100におけるレジスタ117に保持さ
れ、また、追加されていなければ、レジスタ117への
保持がなされない。更に、環境会計サーバ100では、
会計期間設定部114が機能され、本社端末200に次
の操作手順のための画面(図11)が表示される。
【0082】図11に示す画面は、基本設定[会計期間
設定]である。この画面は、新たに会計年度を設定する
ためのものである。このため、本画面では、会計期間の
「期首日」と環境保全コストの「集計の単位」とが入力
される。尚、「集計の単位」は、‘月次’,‘半期’,
‘年間’の中から何れかを選択させる。また、期首日が
入力された後、環境会計サーバ100は自動的に会計期
間を計算し、これを図11における「会計期間」の欄に
表示する。更にまた、本画面において入力された事項を
登録させる際に、パスワードによる認証を行うよう構成
すると良い。これにより、「会計期間」や「集計の単
位」が不用意に変更されることを防止できる。但し、こ
の際に使用するパスワードは、本社側から設定者に予め
与えられており、環境会計サーバ100に登録されてい
るものとする。この画面において各設定を入力後、『次
へ』ボタンを選択すると、設定した「期首日」及び「集
計の単位」並びに計算された「会計期間」が環境会計サ
ーバ100におけるレジスタ117に保持される。更
に、環境会計サーバ100では、サイト設定部115が
機能され、本社端末200に次の操作手順のための画面
(図12)が表示される。
【0083】図12に示す画面は、基本設定[サイト設
定]である。この画面は、環境保全コストを登録するサ
イトを設定するためのものである。この画面においてユ
ーザは、追加するサイトの「サイト名称」を入力する。
更に、本実施例では、サイトを、会社(単体)や事業分
野や地域等のセグメント区分毎に、何れかのセグメント
にグループ分けできるように構成する。このグループ分
けは、各セグメント区分において予め選択肢(セグメン
ト)を用意しておき、これらの中から該当するものを選
択させることで設定される。尚、これらのセグメントの
選択肢は、セグメント管理ファイル118に登録された
セグメントに基づいて作成される。この画面において各
設定を入力後、『次へ』ボタンを選択すると、入力した
「サイト名称」と各セグメント区分におけるセグメント
の設定とが環境会計サーバ100におけるレジスタに保
持される。尚、本実施例では本社もサイトの1つとして
扱うことができるものとする。
【0084】尚、図12の画面において『セグメント管
理』ボタンが選択されると、端末には図13に示す画面
(基本設定[セグメント管理])が表示される。この画
面は、新たにセグメントを登録するための画面である。
但し、セグメントはその性格に基づいて幾つかのセグメ
ント区分に分類される。本実施例では、セグメント区分
として、「会社(単体)」と「事業分野」と「地域」と
の3種類を例示する。設定者は新たにセグメントを登録
する場合、対象となるセグメント区分を選択後、『行挿
入』ボタンを選択し、追加された行に追加するセグメン
トの名称(「セグメント名称」)を入力する。その後、
『OK』ボタンを選択すると、入力された「セグメント
名称」がセグメント管理ファイル118に登録される。
尚、セグメント管理ファイル118のデータ構成は、図
13に示す画面のテーブル構成を同様である。
【0085】このように各種設定を入力後、図12に示
す画面において『次へ』ボタンを選択すると、環境会計
サーバ100では、サイト別基本情報ファイル作成部1
16が機能され、本社端末200に次の操作手順のため
の画面(図14)が表示される。
【0086】図14に示す画面は、基本設定[サイト別
基本情報ファイル作成]である。この画面は、上述にお
いて設定した内容に基づいてサイト別基本情報ファイル
119を作成させるための画面である。この画面におい
てユーザは、所望する会計期間(年度)の選択(「年選
択:」)と、配信する情報の選択(「送信情報:」)
と、配信先のサイトの選択(「サイト選択:」)と、を
入力する。尚、送信先のサイトは、図14に示すような
一覧から選択できるように構成する。また、この画面か
ら入力された指示に基づいて環境会計サーバ100で作
成されたサイト別基本情報ファイル119は、図3に示
すように、サイトと対応付けられて管理される。尚、サ
イト別基本情報ファイル119は、環境保全コストの登
録・集計・分析に利用したアプリケーションのマクロ言
語により作成されるものであり、例えばMicroso
ft社(登録商標)製のExcel(商標登録)を使用
した場合ではVisual Basicで作成される。
【0087】以上の動作により、各サイトにおいて環境
保全コストを登録するための諸情報を効率的に入力でき
るようにするための管理機能の設定が本社側において完
了する。尚、上記の操作手順で設定した内容を変更する
場合は、図20に示す画面よりメニューを直接選択して
対応する画面を呼び出し、この画面に基づいて行うもの
とする。更に、サイト別基本情報ファイル119は、変
更内容に基づいて直接更新される。また、このように作
成されたサイト別基本情報ファイル119は、本社端末
200又はサイト端末300からの要求に基づいて、或
いは自動的に環境会計サーバ100が判断して、対象の
サイト端末300へ送信(配信)される。
【0088】次に、本実施例によるサイト端末300の
機能構成を図15を用いて詳細に説明する。図25を参
照すると、サイト端末300は、インターネット10を
介して環境会計サーバ100とのデータの送受信を行う
入/出力部301と、キーボードやマウス等の入力装置
及びディスプレイ等の表示装置で構成された入力/表示
部302と、環境会計サーバ100から受信したサイト
別基本情報ファイル119を取り込むためのサイト別基
本情報取込部303と、固定資産のコストや人件費やそ
の他の経費に関する諸事項を入力して環境保全コストが
登録された環境コストファイル120を作成するための
環境コスト入力部304と、会計期間の締め処理を行う
ための締め処理部308と、締め処理がなされた環境コ
ストファイル120を環境会計サーバ100に送信する
ための環境コストフィル送信部309と、を有する。
【0089】また、上記構成における環境コスト入力部
304は、図15に示すように、固定資産に関する環境
保全コストを入力・算定するための固定資産入力部30
5と、人件費に関する環境保全コストを入力・算定する
ための人件費入力部306と、その他の経費に関する環
境保全コストを入力・算定するための経費入力部307
と、を有する。
【0090】環境コスト入力部304により作成される
環境コストファイル120のデータ構成を図16に示
す。本実施例では、環境保全等を目的とした取組み毎
に、固定資産のコスト(投資額及び減価償却費)と人件
費と経費(その他の経費に対応)とが管理される。即
ち、例えば“取組みA1”に関して、この取組みの活動
主体が費やした費用の情報(環境設備費/人件費/経
費)が対応付けられて管理される。更に、各取組みに
は、この取組みが行われる期間も対応付けられて管理さ
れる。これにより本実施例では、何れの会計期間に、ど
の取組みが行われ、いくらの環境保全コストが費やされ
たかを管理することができる。
【0091】尚、本実施例において減価償却費とは、環
境保全を目的とした設備投資にかかわるものである。本
実施例では、この減価償却費を会計上の取得価額から環
境目的以外のコストを控除した環境取得価額と所定の耐
用年数とに基づいて算定することで、環境省が発表した
「環境会計システム導入のためのガイドライン(200
2年版)」に準じる。
【0092】また、本実施例では、定期的に行う作業に
より発生した人件費と、不定期に行う作業により発生し
た人件費とで異なる集計・算出方法を採用する。即ち、
定期的に行う作業により発生した人件費に関しては、取
組み毎に、一定の期間(年又は半期又は月)で作業を行
った回数と1回の作業に要する平均時間と作業人数とを
割り出し、これらを掛け合わせて得られた総工数と、作
業員の賃率と、を乗算することで算出される。尚、この
際、環境への按分を採用するのであれば、総工数と賃率
とを乗算して得られた値に予め設定しておいた環境目的
割合が乗算される。これに対し、不定期に行う作業によ
り発生した人件費に関しては、取組み毎に、業務日報等
の所定の記録から実際に作業に要した時間と作業人数と
を特定し、これらを乗算して得られた総工数と、作業員
の賃率と、を乗算することで算出される。尚、同様に、
環境への按分を採用するのであれば、総工数と賃率とを
乗算して得られた値に予め設定しておいた環境目的割合
が乗算される。
【0093】このような算出方法を採用することで、本
実施例では、従来算出が不可能若しくは困難であった減
価償却費と人件費とを簡易な入力手順で容易に算出する
ことが可能となる。尚、その他の経費に関しては、従来
と同様の算出方法を採用することができるため、ここで
は説明を省略する。
【0094】また、作成された環境コストファイル12
0は、締め処理部310による会計期間の締め処理がな
された後に環境コストファイル送信部311により環境
会計サーバ100へ送信される。尚、送信手段として
は、電子メール等を利用するが、これに限定されず、F
TP等の他の手段を利用しても良い。また、各情報の詳
細については、以下の操作画面を用いて入力手順の説明
において触れる。
【0095】図17から図26は、上述の環境コストを
サイト端末300において作成し、作成した環境コスト
ファイル120を環境会計サーバ100へ送信する際の
手順を説明するための操作画面である。
【0096】本実施例において、サイト側の入力者がサ
イト端末300を用いて環境保全コストを入力する際、
サイト端末300における環境コスト入力部304が機
能され、図17に示す画面(環境コスト入力)が表示さ
れる。この画面において、入力者は、「年,半期,月選
択:」と「コスト区分選択:」(大,中,小)と「取組
内容:」とを入力する。これは、サイト別基本情報ファ
イル119で設定された内容の一覧の中から選択・入力
できるように構成する。その後、入力者は、「固定資
産」,「人件費」,「経費」の中から入力する項目を選
択する。これに対して、環境コスト入力部304は、選
択された項目を入力するための部(固定資産入力部30
5/人件費入力部306/費用入力部307)を機能さ
せる。尚、図17に示す画面は、固定資産を入力するた
めの画面である。
【0097】図17に示す画面では、科目に関して各項
目が入力される。但し、「科目名」はサイト別基本情報
ファイル119で設定されたものの中から選択できるよ
うに構成する。また、「性質区分」には固定資産の10
0%を環境保全コストとするか否かの設定が入力され
る。また、「環境目的以外のコスト」の項目は「固定資
産」に「差額の集計を採用する」と設定されている場合
のみ設定される。
【0098】また、「環境目的割合」の項目はサイト別
基本情報ファイル119において「固定資産」に「環境
への按分を採用する」と設定されている場合のみ設定さ
れ、更に、「サイトでの按分変更」に「可」が設定され
ている場合のみ、按分比率を入力することができる。
尚、「環境目的以外のコスト」と「環境目的割合」との
何れかが入力された場合、他の一方は無効とされる。
【0099】また、「環境取得価額」は「会計上の取得
価額」と「環境目的以外のコスト」と「環境目的割合」
とに基づいて固定資産入力部305が自動的に算出して
対応する欄に表示する。この算出にあたり、固定資産入
力部305は、「環境目的以外のコスト」が設定されて
いれば「会計上の取得価額」から「環境目的以外のコス
ト」を減算することで算出し、また、「環境目的割合」
が設定されていれば「会計上の取得価額」に「環境目的
割合」を乗算した値を100(%)で除算することで算
出する。また、固定資産入力部305は、当期取得でな
い固定資産に関する場合には「会計上の期首薄価」に
「環境取得価格」を乗算した値を「会計上の取得価額」
で除算することで「環境期首薄価」を算出し、これを対
応する欄に表示する。
【0100】また、固定資産入力部305は、当期取得
の固定資産に関する場合には「当期環境投資額」に「環
境取得価額」をセットし、この金額を投資に計上させ
る。また、固定資産入力部305は、当該科目の耐用年
数の設定が「一律設定」の場合に、サイト別基本情報フ
ァイル119で設定された当該科目の設定年数を「耐用
年数」にセットし、また、「個別設定」の場合に、耐用
年数を入力させる。また、「償却率」は「減価償却方
法」と「耐用年数」とに基づいて自動的に算出してセッ
トする。また、「減価償却費」は上記における必須の項
目がセットされた時点で自動的に算出してセットし、こ
の金額を費用に計上させる。
【0101】また、固定資産入力部305は、「環境期
首薄価」と「当期環境投資額」と「減価償却費」とがセ
ットされた時点で「環境期末薄価」を自動的に算出して
セットする。但し、科目が当期取得の場合には「当期環
境投資額」から「減価償却費」を減算したものをセット
し、当期取得でない場合には「環境期首薄価」から「減
価償却費」を減算したものをセットする。また、「除却
等」は「除却」と「売却」と「移動」との中から何れか
を選択させる。
【0102】更に、上記において「科目名」と「固定資
産NO」と「固定資産名」と「性質区分」と「環境目的
以外のコスト」と「環境目的割合」と「耐用年数」と
は、「取得年月」が当期取得の固定資産である場合のみ
変更することを許可する。
【0103】更にまた、科目が土地である場合、「耐用
年数」と「償却率」と「減価償却費」との項目を無効と
する。また、この土地が当期取得である場合には、「環
境期末薄価」に「当期環境投資額」をそのままセット
し、また、当期取得でない場合には「環境期末薄価」を
そのままセットする。
【0104】更にまた、図17に示す画面において、
『前記データ繰越』ボタンが選択された場合、固定資産
入力部305は、全ての取組みの固定資産に関して一度
に繰り越し処理を行う。この繰り越し処理では、「科目
名」と「固定資産NO」と「固定資産名」と「性質区
分」と「取得年月」と「会計上の取得価額」と「環境目
的以外のコスト」と「環境目的割合」と「環境取得価
額」と「耐用年数(但し、これは「個別設定」とされて
いる場合のみ)」と「償却率」とを、所定の記憶領域に
記憶された前年度の環境コストファイル120(図16
参照)から引き継ぐ。また、この際、登録済みである当
期分の科目は削除する。また、「会計上の期首薄価」に
は前期の会計上の期末薄価をセットする。また、「環境
期首薄価」には前期の「環境期末薄価」をセットする。
尚、除却済み,売却済み,移動済みの固定資産、及び
「期末薄価」が1円未満の固定資産に関しては繰り越し
を行わない。また、「減価償却費」と「環境期末薄価」
とは自動的に算出してセットする。但し、上記の繰り越
し処理は、会計期間が継続していない場合には実行しな
い。
【0105】また、図17において『オプション』の項
目がチェックされ、『オプション』ボタンが選択される
と、サイト端末300には、図18(a),(b)又は
図19(a),(b)に示す画面(環境保全コスト入力
[オプション])が表示される。図18(a)は『オプ
ション』の項目がチェックされた固定資産を分割するた
めのものであり、図18(b)は『オプション』の項目
がチェックされた2つの固定資産を併合するためのもの
である。また、図19(a)は「会計上の期首薄価」を
修正するためのものであり、図19(b)は「耐用年
数」を修正するためのものである。
【0106】図18(a)を用いた分割方法では、任意
の割合での分割と、会計上の取得価格での分割と、のど
ちらを採用しても良い。但し、本実施例において分割さ
れた2つの固定資産は、「環境取得価額」の同様の比率
で分割する。また、これに応じて「会計上の期首薄価」
と「環境目的以外のコスト」と「環境取得価額」と「環
境期首薄価」と「当期環境投資額」と「減価償却費」と
「環境期末薄価」との項目も上記割合に応じて再計算す
る。
【0107】図18(b)を用いた併合方法では、「会
計上の取得価額」と「会計上の期首薄価」と「環境目的
以外のコスト」と「環境取得価額」と「環境期首薄価」
とを合算し、また、これに基づいて「減価償却費」と
「環境期末薄価」とを再計算する。但し、本実施例にお
いて、当該年度に取得した固定資産や、「科目名」と
「性質区分」と「環境目的割合」と「耐用年数」とが一
致しない固定資産に関しては、併合できないものとす
る。
【0108】図19(a)を用いた「会計上の期首薄
価」の修正では、変更後の期首薄価を入力させる。ま
た、図19(b)を用いた「耐用年数」修正では、変更
後の耐用年数を入力させる。
【0109】また、図17における『ファイル取込』ボ
タンが選択された場合、「科目名」と「固定資産NO」
と「固定資産名」と「取得年」と「取得月」と「会計上
の取得価額」と「会計上の期首薄価」と「耐用年数」と
「管理コード」とが、所定のフォーマットに基づいて登
録されたファイルを取り込んで登録できるよう構成する
とよい。このファイルの形式としては例えばCSV形式
等を適用すると良い。
【0110】尚、このように入力・算定された固定資産
に関する環境コストは、図16に示す環境コストファイ
ル120に取組みと対応付けられて登録される。
【0111】次に、「人件費」を入力するための画面を
図20に示す。この画面は、環境コスト入力部304に
おける人件費入力部306が機能されることで表示され
る。尚、図面を参照すると明らかなように、本実施例で
は、人件費を「定期的に行う作業」により発生したもの
と「不定期に行う作業」により発生したものとに分けて
入力できるよう構成されている。
【0112】ここで、本実施例では、「定期的に行う作
業」により発生した人件費を、実際の作業時間を毎回測
定して算出するのではなく、作業一回あたりの平均作業
時間を割り出し、これに集計期間あたりの作業回数や賃
率等を乗じて算定する。また、「不定期に行う作業」に
より発生した人件費は、業務日報等の記録に基づいて実
際の作業時間を把握し、これに平均賃率等を乗じて算定
する。
【0113】従って、図20に示す画面において「定期
的に行う作業」に関する項目には、作業の名称(「活
動」)と、一年間(又は期間又は月次であっても良い)
に行った作業の回数(「回数/年(又は期間又は月)」
と、1回あたりの作業時間(「時間/回数」)と、1回
の作業に携わった「人数」と、「賃率クラス」の選択
と、「環境目的割合」と、を入力する欄が設けられてい
る。また、「総工数」は「回数/年(又は期間又は
月)」と「時間/回数」と「人数」とを乗算することで
自動的に算出してセットする。また、「賃率」は「賃率
クラス」の選択を検知して自動的に特定してセットす
る。また、「環境目的割合」は予め選択肢として設けら
れた按分比率より選択させる。但し、「環境目的割合」
は「上述の設定において「人件費」に「環境への按分を
採用する」と設定された場合にのみ有効とし、更に、
「サイトでの按分変更」が「可」と設定されている場合
にのみ割合を入力することを許可する。また、「環境人
件費」は「総工数」と「賃率」と「環境目的割合」とを
乗算した値を100(%)で除算することで算出して、
この金額を費用に計上させる。更にまた、図20におけ
る『前回データ呼出』ボタンが選択された場合、前回の
会計期間に関する環境コストファイル120から「定期
的に行う作業」に登録されている内容をコピーしてセッ
トする。これにより、入力作業を効率化することができ
る。
【0114】これに対して、「不定期に行う作業」にお
いて登録する作業には、上記の「定期的に行う作業」の
場合と比較して、作業を行った月(「発生月」)を入力
する項目が追加され、また、「回数/年(又は期間又は
月)」が「回数」に変更されている。
【0115】尚、このように入力・算定された人件費に
関する環境コストは、図16に示す環境コストファイル
120に取組みと対応付けられて登録される。
【0116】次に、その他の「経費」を入力するための
画面を図21に示す。この画面は、環境コスト入力部3
04における経費入力部307が機能されることで表示
される。この画面では、「発生月」と「勘定項目」と
「伝票NO」と「会計上の経費」と「環境目的以外のコ
スト」と「環境目的割合」とを入力する欄が設けられて
いる。尚、「環境目的以外のコスト」は上述での設定に
おいて「経費」に「差額の集計を採用する」と設定され
た場合にのみ有効とする。また、「環境目的割合」は予
め選択肢として設けられた按分比率より選択させる。但
し、「環境目的割合」は「上述の設定において「経費」
に「環境への按分を採用する」と設定された場合にのみ
有効とし、更に、「サイトでの按分変更」が「可」と設
定されている場合にのみ割合を入力することを許可す
る。また、図21における「環境経費」は、自動的に算
出して、この金額を費用に計上させる。尚、「環境目的
以外のコスト」が設定されている場合には、「会計上の
経費」から「環境目的以外のコスト」を減算することで
「環境経費」を算出し、また、「環境目的割合」が設定
されている場合には、「会計上の経費」に「環境目的割
合」を乗算した値を100(%)で除算することで算出
する。
【0117】更にまた、図21における『ファイル取
込』ボタンが選択された場合、「発生月」と「勘定項
目」と「伝票NO」と「会計上の経費」と「摘要」と
「管理コード」とが、所定のフォーマットに基づいて登
録されたファイルを取り込んで登録できるよう構成する
とよい。また、このファイルの形式としては例えばCS
V形式等を適用すると良い。
【0118】尚、このように入力・算定されたその他の
経費に関する環境コストは、図16に示す環境コストフ
ァイル120に取組みと対応付けられて登録される。
【0119】また、本実施例では、上述の操作手順で登
録した環境保全コストにおいて、指定した期間に関する
締め処理を行う。この際の操作手順を以下に図面を用い
て詳細に説明する。
【0120】この締め処理を行うにあたり、サイト側の
ユーザはサイト端末300において図22に示す画面
(本社へ報告[締め])を表示させる。この画面を立ち
上げると、締め処理が行われていない期が表示される。
そこでユーザは、において『締め処理を行う』ボタンを
選択し、締め処理を実行させる。このように締め処理が
実行されると、サイト端末300は、選択された会計期
間を締め、新たに環境保全コストの登録を禁止する。こ
れにより、上述において作成された環境コストファイル
120がサイト側において確定する。また、このように
締め処理を実行することで、サイト端末300は翌期の
環境保全コストの登録を許可する。
【0121】更に又、締め処理を実行したサイト端末3
00は、環境コストファイル送信部120を機能させる
ことで、作成された環境コストファイル120を環境会
計サーバ100へ送信する。尚、送信手段としては、電
子メール等を利用するが、これに限定されず、FTP等
の他の手段を利用しても良い。また、環境コストファイ
ル120は、サイト端末300又は本社端末200から
の要求に基づいて、或いは環境会計サーバ100からの
要求に基づいて、環境会計サーバ100へ送信(配信)
される。
【0122】また、サイト端末300から環境会計サー
バ100にアクセスし、自己のサイト用に作成されたサ
イト別基本情報ファイル119の設定内容を変更できる
よう構成すると良い。これは、サイト側の設定者がサイ
ト端末300より環境会計サーバ100にアクセスした
際に表示されるトップメニュー画面(図4参照)から
『サイト選択ログイン』のメニューを選択し、予め付与
されたアカウント名とパスワードとを用いて環境会計サ
ーバ100にログインできるよう構成することで実現さ
れる。
【0123】また、ログイン後、サイト端末300に
は、図23に示す画面、又は、図24に示す画面が表示
される。ここで、図23に示す画面は、上述において
「賃率をサイト別に設定する」と設定された場合にのみ
表示される。
【0124】図23に示す画面は、環境保全コスト入力
[賃率クラス設定]である。この画面は、サイト側に人
件費の賃率を変更させるためのものである。「賃率クラ
ス」及び「賃率」の設定は、上述における図9で触れた
ものと同様であるためここでは説明を省略する。また、
この画面において各設定を入力後、『次へ』ボタンを選
択すると、入力した賃率クラス及び賃率でサイト別基本
情報ファイル119が更新され、また、サイト端末30
0には図24に示す画面が表示される。
【0125】図24に示す画面は、環境コスト入力[取
組み設定]である。この画面は、環境省より発表された
「環境会計ガイドライン(2002年版)」をベースに
設定されたコスト区分、及びこれに対応付けられた取組
内容等を変更・追加するためのものである。この画面に
おいてユーザは、「コスト区分(大・中・小)」や「取
組内容」の欄に、新たに登録するコスト区分の名称や取
組内容の名称を入力する。但し、図24における「管理
コード」は、登録後、自動的に環境会計サーバ100に
おいて割り振られるものであり、取組みを一意に識別す
るためのものである。更に、図24における「補助コー
ド」は、ISO活動と取組みとの対応を容易に図るため
のものであり、予めISO活動に設定しておいたコード
が入力される。また、この画面において、何れかの「取
組み」を選択し、『コスト区分変更』ボタンを選択する
と、サイト端末300には、図25に示す画面(コスト
区分変更)が表示される。この画面は、既に登録してあ
る取組みに対するコスト区分を変更するためのものであ
る。従って、ユーザは、「更新後のコスト区分選択」に
おける「大」,「中」,「小」の区分に所望するコスト
区分をそれぞれ選択・入力し、その後、『OK』ボタン
を選択する。これにより、更新された内容がサイト別基
本情報ファイル119に登録され、また、サイト端末3
00には、図24に示す画面が表示される。
【0126】以上のような操作画面を用いることで、サ
イト側においてサイト別基本情報ファイル119の設定
内容を変更することが可能となる。
【0127】また、図4に示すトップメニューでは、サ
イト側がサイト別基本情報ファイル119の配信を要求
できるように構成されている。この際の手順では、サイ
ト側の入力者が、サイト端末300を用いて環境会計サ
ーバ100にアクセスし、図4に示すトップメニューよ
り『サイト−サイト別基本情報取込』のメニューを選択
する。
【0128】また、このように環境コストファイル12
0が作成されると、環境会計サーバ100は、これを各
サイト端末300から収集して取り込む。これは図26
に示す画面(環境コストファイル取込状況)を用いて行
われる。即ち、この画面において、本社側のユーザが本
社端末200より「取込指示」の欄をチェックすると、
環境会計サーバ100は、対応するサイトのサイト端末
300にアクセスして、作成済みの環境コストファイル
120を取り込む。
【0129】また、このように取り込んだサイト毎の環
境コストファイル120は、図27から図29に示すよ
うな画面(決済修正)を用いて本社側で修正できるよう
に構成する。尚、これら画面を用いて行った修正箇所
が、一覧表にまとめられるように構成すると良い。
【0130】また、図30に示す画面(注記データ)を
用いて、該当期における会社全体の投資額の総額(投資
額総額)及び研究開発費の総額(研究開発費総額)を入
力し、これらと、収集した環境保全コストにおける環境
投資額と環境研究開発コストとを比較して、環境投資比
率や環境研究開発比率等を算出してもよい。また、算出
された環境投資比率や環境研究開発比率等は所定の資料
等に添付して公表してもよい。尚、環境投資比率に関し
ては、環境投資額を投資額総額で除算した値に100
(%)を乗算することで算出し、また、環境研究開発費
比率に関しては、環境研究開発コストを研究開発費総額
で除算した値に100(%)を乗算することで算出す
る。尚、これは、本社端末200から入力された情報に
基づいて環境会計サーバ100が実行する。
【0131】以上のように操作・入力することで、環境
会計サーバ100に正確且つ的確に入力された環境保全
コストを収集させることが可能となる。
【0132】また、本社端末200又はサイト端末30
0より環境会計サーバ100にアクセスし、図5におけ
る『環境保全コスト集計』メニュー以下の何れかのメニ
ューを選択すると、アクセスした本社端末200又はサ
イト端末300には、図31の一覧(具体的内容は図3
2から図44を参照)に示す所定のアウトプットが表示
される。また、このアウトプットは、必要に応じてプリ
ントアウトされる。これにより、ユーザは必要に応じた
アウトプットを利用することができる。
【0133】以下に、図31を用いて本実施例で提供さ
れるアウトプットの一覧表を示し、その具体例を図32
〜図44に示す。尚、図31において、『公表用』,
『公表区分明細』,『取組み明細』,『取組み一覧』,
『環境設備費台帳』,『人件費台帳』,『経費台帳』,
『セグメント間比較』,『サイト間比較』は、対応する
アウトプットが何を目的としているかや如何なる情報で
あるか等を概略的に説明している。また、『全社』,
『セグメント』,『サイト』は、対応するアウトプット
が、複数ある所定の会社全体の情報を統合して作成され
たものであるか、又は、全社における所定のセグメント
に属する複数のサイトの情報を統合して作成されたもの
であるか、又は、所定の1つのサイトの情報のみから作
成されたものであるかを示す。尚、本実施例において、
サイトとは、1つの会社又は1つの事業所又は会社/事
業所における1つの部署等であり、活動を行う上での最
小の単位である。また、セグメントとは、地域や活動内
容等の所定のカテゴリで分類されるグループや、財務会
計上の子会社及び関連会社等からなるグループである。
尚、グループとは、サイトの集合のことをいう。
【0134】図31中、『月』,『月次推移』,『半
期』,『半期同期比』,『半期比較』,『一年』,『前
年同期比』,『経年表』は、アウトプットがどのような
期間に基づいて作成されたものであるかや、どのような
期間毎の比較に基づいて作成されたものであるかを示し
ている。
【0135】この一覧表における、全社/セグメント/
サイトに関する所定月の公表用のアウトプット(公表用
(月)(サイト,セグメント,全社))では、図32に
示すように、‘大’及び‘中’、又は、‘大’及び
‘中’及び‘小’のコスト区分(コスト区分に関しては
以下において説明する)と、これに関する投資額及び費
用額と、が対応付けられている。更に、図32に示すよ
うに、各投資額又は各費用額の全コスト区分の合計値も
表示される。このアウトプットにより、本実施例では、
サイト又はセグメント又は全社において、どのような目
的のためにいくらのコストが費やされたかを月毎に容易
に知ることができる。尚、このアウトプットは、指定さ
れた月に関して作成されるものである。また、このアウ
トプットにおける各欄(以下、セルという)を所定の手
段、例えばマウス等のGUI(グラフィカルユーザイン
タフェース)を用いて選択(クリック等)すると、ユー
ザには選択されたセルに対応した公表用区分明細(図3
7参照)が提供される。
【0136】図31の一覧表における、全社/セグメン
ト/サイトに関する月次推移の公表用のアウトプット
(公表月次推移(投資額/費用額)(サイト,セグメン
ト,全社))では、図33に示すように、‘大’及び
‘中’、又は、‘大’及び‘中’及び‘小’のコスト区
分と、これらに関する投資額及び費用額と、が所定年度
の月毎に対応付けられている。更に、図33に示すよう
に、各投資額又は各費用額の月毎の全コスト区分の合計
値も表示される。このアウトプットにより本実施例で
は、サイト又はセグメント又は全社において、どのよう
な目的のためにいくらのコストが費やされたかの月次の
推移を容易に知ることができる。尚、このアウトプット
は、指定された年度に関して作成されるものである。ま
た、このアウトプットにおけるセルを所定の手段、例え
ばマウス等のGUIを用いて選択(クリック等)する
と、ユーザには選択されたセルに対応した公表用区分明
細(図37参照)が提供される。
【0137】図31の一覧表における、全社/セグメン
ト/サイトに関する半期/一年若しくは半期同期比/前
年同期比の公表用のアウトプット(公表用(年,半期)
(サイト,セグメント,全社))では、図34に示すよ
うに、‘大’及び‘中’、又は、‘大’及び‘中’及び
‘小’のコスト区分と、これらに関する投資額及び費用
額、及び/又は投資額の同期比(%)及び費用額の同期
比(%)と、が対応付けられている。更に、図34に示
すように、各投資額又は各費用額の月毎の全コスト区分
の合計値も表示される。このアウトプットにより本実施
例では、サイト又はセグメント又は全社において、どの
ような目的のためにいくらのコストが費やされたかを半
期又は年度毎に容易に知ることができる。尚、このアウ
トプットは、指定された半期又は年度に関して作成され
るものである。また、このアウトプットにおけるセルを
所定の手段、例えばマウス等のGUIを用いて選択(ク
リック等)すると、ユーザには選択されたセルに対応し
た公表用区分明細(図37参照)が提供される。
【0138】図31の一覧表における、全社/セグメン
ト/サイトに関する半期比較の公表用のアウトプット
(公表半期比較(投資額/費用額)(サイト,セグメン
ト,全社))では、図35に示すように、‘大’及び
‘中’、又は、‘大’及び‘中’及び‘小’のコスト区
分と、これらに関する投資額及び費用額と、が所定年度
の半期に対応付けられている。更に、図35に示すよう
に、各投資額又は各費用額の半期又は年度毎の全コスト
区分の合計値も表示される。このアウトプットにより本
実施例では、サイト又はセグメント又は全社において、
どのような目的のためにいくらのコストが費やされたか
の半期毎の推移を容易に知ることができる。尚、このア
ウトプットは、指定された年度に関して作成されるもの
である。また、このアウトプットにおけるセルを所定の
手段、例えばマウス等のGUIを用いて選択(クリック
等)すると、ユーザには選択されたセルに対応した公表
用区分明細(図37参照)が提供される。
【0139】図31の一覧表における、全社/セグメン
ト/サイトに関する経年表の公表用のアウトプット(公
表経年表(投資額/費用額)(サイト,セグメント,全
社))では、図36に示すように、‘大’及び‘中’、
又は、‘大’及び‘中’及び‘小’のコスト区分と、こ
れらに関する投資額及び費用額と、が複数年度に渡って
対応付けられている。更に、図36に示すように、各投
資額又は各費用額の年度毎の全コスト区分の合計値も表
示される。このアウトプットにより本実施例では、サイ
ト又はセグメント又は全社において、どのような目的の
ためにいくらのコストが費やされたかの年度毎の推移を
容易に知ることができる。尚、このアウトプットは、指
定された年度の前/後に関して作成されるものである。
また、このアウトプットにおけるセルを所定の手段、例
えばマウス等のGUIを用いて選択(クリック等)する
と、ユーザには選択されたセルに対応した公表用区分明
細(図37参照)が提供される。
【0140】図31の一覧表における、全社/セグメン
ト/サイトに関する月/半期/年の公表区分明細のアウ
トプット(公表区分明細(月,半期,年)(サイト,セ
グメント,全社))では、図37に示すように、取組み
毎に、この取組みの主体であるサイトと、この取組みに
要した投資額及び費用額と、が対応付けられている。
尚、図37に示す例では、費用額が、減価償却費と人件
費と経費とこれらの合計である費用額とに分割されて表
示される。更に、図37では、投資額や費用額(及びこ
の詳細)の合計値も表示される。このアウトプットによ
り本実施例では、サイト又はセグメント又は全社におい
て、どのサイトが何の取組みを行い、いくらの投資額や
費用額が費やされたかを容易に知ることができる。尚、
各取組みには、これを一意に識別するための管理コード
が対応付けられている。また、このアウトプットにおけ
るセルを所定の手段、例えばマウス等のGUIを用いて
選択(クリック等)すると、ユーザには選択されたセル
に対応した取組み明細(図38参照)が提供される。
【0141】図31の一覧表における、サイトに関する
月/半期/年の取組み明細のアウトプット(取組み明細
(月,半期,年)(サイト))では、図38(a),
(b),(c),(d)に示すように、取組み毎の詳細
な内容が表示されている。尚、図38に示す例では、設
備投資費と人件費(定期的に行う作業/不定期に行う作
業)と経費とで各々異なるフォームが用意されている。
更に、図38に示す例では、各々の費用の合計値も表示
される。このアウトプットにより本実施例では、各取組
みの詳細を容易に知ることができる。
【0142】図31の一覧表における、全社/セグメン
ト/サイトに関する半期/年の取組み一覧のアウトプッ
ト(取組み一覧(半期,年)(サイト,セグメント,全
社))では、図39に示すように、取組み毎に、この取
組みの主体であるサイトと、この取組みに要した投資額
及び費用額と、この取組みのコスト区分(大,中,小)
と、が対応付けられている。このアウトプットにより本
実施例では、半期や年度毎に、サイト又はセグメント又
は全社において、どのサイトが何の取組みを行い、いく
らの投資額や費用額が費やされたかを容易に知ることが
できる。尚、各取組みには、これを一意に識別するため
の管理コードと、この取組みが対応する規格の識別情報
(例えばISOコード)が対応付けられている。
【0143】図31の一覧表における、サイトに関する
一年の環境設備費台帳/人件費台帳/経費台帳のアウト
プット(環境設備費台帳/人件費台帳/経費台帳(サイ
ト))では、図40,図41,図42に示すように、取
組み毎の詳細な内容が表示されている。このアウトプッ
トにより本実施例では、サイト毎の環境設備投資費や人
件費や経費の詳細を容易に知ることができる。
【0144】図31の一覧表における、月/半期/年の
セグメント間比較のアウトプット(セグメント間比較)
では、図43に示すように、コスト区分(大,中,小)
毎に、複数のセグメント(例えばA事業,B事業,C事
業の3つ)の投資額及び費用額及びこれらの合計が表示
されている。更に、図43では、セグメント毎の投資額
又は費用額の合計も表示される。このアウトプットによ
り本実施例では、どの目的に関して何れのセグメントが
いくらの費用を費やしたかを容易に知り、比較すること
ができる。また、このアウトプットにおけるセルを所定
の手段、例えばマウス等のGUIにより選択(クリック
等)すると、ユーザには選択されたセルに対応した公表
区分明細(図37参照)が提供される。
【0145】図31の一覧表における、月/半期/年の
サイト間比較のアウトプット(サイト間比較(投資額/
費用額)(月,半期,年))では、図44に示すよう
に、コスト区分(大,中,小)毎に、複数のサイト(A
工場,B工場,C事業所,D事業所,本社)の投資額及
び費用額及びこれらの合計が表示されている。更に、図
44では、サイト毎の投資額又は費用額の合計も表示さ
れる。このアウトプットにより本実施例では、どの目的
に関して何れのサイトがいくらの費用を費やしたかを容
易に知り、比較することができる。また、このアウトプ
ットにおけるセルを所定の手段、例えばマウス等のGU
Iにより選択(クリック等)すると、ユーザには選択さ
れたセルに対応した公表区分明細(図37参照)が提供
される。
【0146】以上のように構成することで、本実施例で
は、環境会計を容易に行い、また、これにより得られた
情報を必要に応じて種々変形し、活用させることが可能
となる。更に、本実施例では、諸費用の入力をより容易
なものとするために、入力作業を支援するツールをが提
供される。
【0147】尚、サイト側又は本社側では、環境会計サ
ーバ100から取得できる各アウトプットを、図示しな
いプリンタ等にハード出力できる。
【0148】また、上記で説明した、環境会計サーバ1
00又はサイト端末300の機能は、プログラムを用い
て実現できる。この場合、プログラムは図45に示すよ
うな一般的なパーソナルコンピュータやワークステーシ
ョン等のコンピュータに組み込まれ、必要に応じて実行
される。またこの際、上記のプログラムを、CD−RO
M(R/RWを含む)やDVD−ROM(RW/RAM
を含む)等のリムーバブルな記録媒体に記録して配布し
ても、又は、インターネットや所定の専用回線等を利用
して配信してもよい。
【0149】〔第2の実施例〕また、上述した第1の実
施例による環境会計システムを、単一の装置で構成して
も良い。即ち、第1の実施例では、サーバ・クライアン
ト型のシステム構成を用い、クライアント(サイト端末
300)からサーバ(環境会計サーバ100)へアクセ
スして環境会計を行うよう構成されていたが、本実施例
では、環境会計サーバ100における機能を各サイトに
おけるパーソナルコンピュータ等の装置に組み込み、単
体として環境会計が行えるよう構成したものである。
【0150】このように構成した場合の環境会計装置の
機能構成を図46に示す。但し、図46において第1の
実施例と同様な構成に関しては、同一の符号を附して説
明する。
【0151】図46を参照すると、本実施例による環境
会計装置は、キーボードやマウス等の入力装置及びディ
スプレイ等の表示装置で構成された入力/表示部302
と、環境保全コストを登録する際の各種基本設定を設定
させるための基本設定部102と、固定資産のコストや
人件費やその他の経費に関する諸事項を入力して環境保
全コストが登録された環境コストファイル120を作成
するための環境コスト入力部304と、会計期間の締め
処理を行うための締め処理部308と、作成した環境コ
ストファイル120の内容を修正させるための決済修正
部105と、注記データを登録するための注記データ登
録部106と、作成された環境コストファイル120に
基づいて所定の集計結果を作成する環境コスト集計部1
07と、を有する。
【0152】尚、本実施例による環境会計装置は、他の
サイトで作成された環境コストファイル120を集計
し、これらに基づいて環境会計が行えるよう構成すると
なおよい。
【0153】このように構成することで、他の構成を第
1の実施例と同様なものとして、装置単体のみで動作す
る環境会計装置を構成することができる。
【0154】〔他の実施例〕また、上記した実施例は、
本発明を好適に実施した形態の一例に過ぎず、本発明
は、その主旨を逸脱しない限り、種々変形して実施する
ことが可能なものである。
【0155】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
発明によれば、所定の規格に準拠した環境会計を容易に
行える環境会計システムを提供することができる。即
ち、取組み毎に、的確且つ詳細且つ明確に環境保全コス
トの登録が行えるため、ユーザは手順に従うのみで所定
の規格を満足する程度の集計結果を得ることが可能とな
る。
【0156】更に、請求項2記載の発明によれば、従来
入力困難であった環境保全コストを、固定資産のコスト
や人件費やその他の経費を区別して、それぞれを最適な
集計方法で登録できるため、的確且つ詳細且つ明確に環
境保全コストの登録が行え、所定の規格に準拠した環境
会計を容易に行うことが可能となる。
【0157】更に、請求項3記載の発明によれば、固定
資産のコストと定期的に行う作業の人件費と不定期に行
う作業の人件費とに関し、各々の性格に応じた適切な入
力及び算定を実現することが可能となるため、従来不可
能若しくは困難であった固定資産のコストや人件費を含
む環境会計を容易に実現することが可能となる。
【0158】また、請求項4記載の発明によれば、所定
の規格に準拠した環境会計を容易に行える環境を実現す
るサーバを提供することができる。
【0159】更に、請求項5記載の発明によれば、従来
入力困難であった環境保全コストを、固定資産のコスト
や人件費やその他の経費を区別して、それぞれを最適な
集計方法で登録できるため、的確且つ詳細且つ明確に環
境保全コストの登録が行え、所定の規格に準拠した環境
会計を容易に行うことを可能にするサーバを提供するこ
とができる。
【0160】更に、請求項6記載の発明によれば、上記
において登録された情報を種々変形して活用することを
可能にするサーバを提供することができる。
【0161】また、請求項7記載の発明によれば、所定
の規格に準拠した環境会計を容易に行える環境を実現す
るクライアントを提供することができる。
【0162】更に、請求項8記載の発明によれば、従来
入力困難であった環境保全コストを、固定資産のコスト
や人件費やその他の経費を区別して、それぞれを最適な
集計方法で登録できるため、的確且つ詳細且つ明確に環
境保全コストの登録が行え、所定の規格に準拠した環境
会計を容易に行うことを可能にするクライアントを提供
することができる。
【0163】更に、請求項9記載の発明によれば、固定
資産のコストと定期的に行う作業の人件費と不定期に行
う作業の人件費とに関し、各々の性格に応じた適切な入
力及び算定を実現することが可能となるため、従来不可
能若しくは困難であった固定資産のコストや人件費を含
む環境会計を容易に行えるクライアントを提供すること
ができる。
【0164】更に、請求項10記載の発明によれば、上
記において登録された情報を加工してデータ分析に活用
することを可能にするクライアントを提供することがで
きる。
【0165】また、請求項11記載の発明によれば、所
定の規格に準拠した環境会計を容易に行える環境会計装
置を提供することができる。
【0166】更に、請求項12記載の発明によれば、従
来入力困難であった環境保全コストを、固定資産のコス
トや人件費やその他の経費を区別して、それぞれを最適
な集計方法で登録できるため、的確且つ詳細且つ明確に
環境保全コストの登録が行え、所定の規格に準拠した環
境会計を容易に行える環境会計装置を提供することがで
きる。
【0167】更に、請求項13記載の発明によれば、固
定資産のコストと定期的に行う作業の人件費と不定期に
行う作業の人件費とに関し、各々の性格に応じた適切な
入力及び算定を実現することが可能となるため、従来不
可能若しくは困難であった固定資産のコストや人件費を
含む環境会計を容易に行える環境会計装置を提供するこ
とができる。
【0168】更に、請求項14記載の発明によれば、上
記において登録された情報を加工してデータ分析に活用
できる環境会計装置を提供することが可能となる。
【0169】また、請求項15記載の発明によれば、所
定の規格に準拠した環境会計を容易に行うことが可能と
なる。
【0170】更に、請求項16記載の発明によれば、従
来入力困難であった環境保全コストを、固定資産のコス
トや人件費やその他の経費を区別して、それぞれを最適
な集計方法で登録できるため、的確且つ詳細且つ明確に
環境保全コストの登録が行え、所定の規格に準拠した環
境会計を容易に行うことが可能となる。
【0171】更に、請求項17記載の発明によれば、固
定資産のコストと定期的に行う作業の人件費と不定期に
行う作業の人件費とに関し、各々の性格に応じた適切な
入力及び算定を実現することが可能となるため、従来不
可能若しくは困難であった固定資産のコストや人件費を
含む環境会計を容易に実現することが可能となる。
【0172】更に、請求項18記載の発明によれば、上
記において登録された情報を加工してデータ分析に活用
することが可能となる。
【0173】また、請求項19記載の発明によれば、所
定の規格に準拠した環境会計を容易に行える環境を実現
することができる。
【0174】更に、請求項20記載の発明によれば、上
記において登録された情報を加工してデータ分析に活用
できる環境を実現することが可能となる。
【0175】また、請求項21記載の発明によれば、従
来入力困難であった環境保全コストを、減価償却費や人
件費やその他の経費を区別して、それぞれを最適な集計
方法で登録できるため、的確且つ詳細且つ明確に環境保
全コストの登録が行え、所定の規格に準拠した環境会計
が容易に行える環境を実現することができる。
【0176】更に、請求項22記載の発明によれば、固
定資産のコストと定期的に行う作業の人件費と不定期に
行う作業の人件費とに関し、各々の性格に応じた適切な
入力及び算定を実現することが可能となるため、従来不
可能若しくは困難であった固定資産のコストや人件費を
含む環境会計を容易に行える環境を実現することができ
る。
【0177】また、請求項23記載の発明によれば、上
記の効果を奏するプログラムを記録媒体に記録して頒布
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による環境会計システム
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例による環境会計サーバ1
00の機能構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例によるサイト別基本情報
ファイル119のデータ構成を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例において本社側の端末に
表示される画面(トップメニュー)である。
【図5】本発明の第1の実施例において本社側の端末に
表示される画面((本社)管理機能メニュー)である。
【図6】本発明の第1の実施例において本社側の端末に
表示される画面(基本設定[会社名設定])である。
【図7】本発明の第1の実施例において本社側の端末に
表示される画面(基本設定[会計方針−減価償却方法の
設定])である。
【図8】(a)は本発明の第1の実施例において本社側
の端末に表示される画面(基本設定[会計方針−差額・
按分設定])であり、(b)は(a)において按分比率
設定を行う際に本社側の端末に表示される画面(按分比
率設定)である。
【図9】本発明の第1の実施例において本社側の端末に
表示される画面(基本設定[会計方針−賃率設定])で
ある。
【図10】本発明の第1の実施例において本社側の端末
に表示される画面(基本設定[コスト区分設定])であ
る。
【図11】本発明の第1の実施例において本社側の端末
に表示される画面(基本設定[会計期間設定])であ
る。
【図12】本発明の第1の実施例において本社側の端末
に表示される画面(基本設定[サイト設定])である。
【図13】本発明の第1の実施例において本社側の端末
に表示される画面(基本設定[セグメント管理])であ
る。
【図14】本発明の第1の実施例において本社側の端末
に表示される画面(基本設定[サイト別基本情報ファイ
ル作成])である。
【図15】本発明の第1の実施例によるサイト端末30
0の機能構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第1の実施例による環境コストファ
イルの概略構成を示す図である。
【図17】本発明の第1の実施例においてサイト端末3
00に表示される画面(環境保全コスト入力(固定資
産))である。
【図18】(a)は図34の画面において登録されてい
る固定資産を分割する際にサイト端末300に表示され
る画面(環境保全コスト入力[オプション])であり、
(b)は図34の画面において登録されている固定資産
を併合する際にサイト端末300に表示される画面(環
境保全コスト入力[オプション])である。
【図19】(a)は図34の画面において登録されてい
る固定資産の会計上の期首薄価を修正する際にサイト端
末300に表示される画面(環境保全コスト入力[オプ
ション])であり、(b)は図34の画面において登録
されている固定資産の耐用年数を修正する際にサイト端
末300に表示される画面(環境保全コスト入力[オプ
ション])である。
【図20】本発明の第1の実施例においてサイト端末3
00に表示される画面(環境保全コスト入力(人件
費))である。
【図21】本発明の第1の実施例においてサイト端末3
00に表示される画面(環境保全コスト入力(経費))
である。
【図22】本発明の第1の実施例においてサイト端末3
00に表示される画面(本社へ報告[締め])である。
【図23】本発明の第1の実施例においてサイト端末3
00に表示される画面(環境保全コスト入力[賃率クラ
ス設定])である。
【図24】本発明の第1の実施例においてサイト端末3
00に表示される画面(環境保全コスト入力[取組設
定])である。
【図25】図32の画面において既に登録された取組内
容のコスト区分を変更する際にサイト端末300に表示
される画面(コスト区分変更)である。
【図26】本発明の第1の実施例において本社側の端末
に表示される画面(環境保全コストファイル取込状況)
である。
【図27】本発明の第1の実施例において本社側の端末
に表示される画面(修正画面(固定資産))である。
【図28】本発明の第1の実施例において本社側の端末
に表示される画面(修正画面(人件費))である。
【図29】本発明の第1の実施例において本社側の端末
に表示される画面(修正画面(経費))である。
【図30】本発明の第1の実施例において本社側の端末
に表示される画面(注記データ)である。
【図31】本発明の第1の実施例において提供されるア
ウトプットの一覧を示すアウトプット一覧表である。
【図32】図2における全社/セグメント/サイトに関
する所定月の公表用のアウトプット(公表用(月)(サ
イト,セグメント,全社))である。
【図33】図2における全社/セグメント/サイトに関
する月次推移の公表用のアウトプット(公表月次推移
(投資額/費用額)(サイト,セグメント,全社))で
ある。
【図34】図2における全社/セグメント/サイトに関
する半期/一年若しくは半期同期比/前年同期比の公表
用のアウトプット(公表用(年,半期)(サイト,セグ
メント,全社))である。
【図35】図2における全社/セグメント/サイトに関
する半期比較の公表用のアウトプット(公表半期比較
(投資額/費用額)(サイト,セグメント,全社))で
ある。
【図36】図2における全社/セグメント/サイトに関
する経年表の公表用のアウトプット(公表経年表(投資
額/費用額)(サイト,セグメント,全社))である。
【図37】図2における全社/セグメント/サイトに関
する月/半期/年の公表区分明細のアウトプット(公表
区分明細(月,半期,年)(サイト,セグメント,全
社))である。
【図38】図2におけるサイトに関する月/半期/年の
取組み明細のアウトプット(取組み明細(月,半期,
年)(サイト))である。
【図39】図2における全社/セグメント/サイトに関
する半期/年の取組み一覧のアウトプット(取組み一覧
(半期,年)(サイト,セグメント,全社))である。
【図40】図2におけるサイトに関する一年の環境設備
費台帳/人件費台帳/経費台帳のアウトプット(環境設
備費台帳(サイト))である。
【図41】図2におけるサイトに関する一年の環境設備
費台帳/人件費台帳/経費台帳のアウトプット(人件費
台帳(サイト))である。
【図42】図2におけるサイトに関する一年の環境設備
費台帳/人件費台帳/経費台帳のアウトプット(経費台
帳(サイト))である。
【図43】図2における月/半期/年のセグメント間比
較のアウトプット(セグメント間比較)である。
【図44】図2における月/半期/年のサイト間比較の
アウトプット(サイト間比較(投資額/費用額)(月,
半期,年))である。
【図45】本発明の第1の実施例による環境会計ソフト
(サーバ/クライアント)が組み込まれる装置の構成を
示すブロック図である。
【図46】本発明の第2の実施例による環境会計装置の
機能構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 インターネット 20 LAN 100 環境会計サーバ 101、301 入/出力部 102 基本設定部 103 サイト別基本情報ファイル送信部 104 環境コストファイル取込部 105 決済修正部 106 注記データ登録部 107 環境コスト集計部 108 会社名称設定部 109 会計方針設定部 110 減価償却方法設定部 111 差額・按分設定部 112 賃率設定部 113 コスト区分設定部 114 会計期間設定部 115 サイト設定部 116 サイト別基本情報ファイル作成部 117 レジスタ 118 セグメント管理ファイル 119 サイト別基本情報ファイル 120 環境コストファイル 200 本社端末 300 サイト端末 302 入力/表示部 303 サイト別基本情報取込部 304 環境コスト入力部 305 固定資産入力部 306 人件費入力部 307 経費入力部 308 締め処理部 309 環境コストファイル送信部 1000 内部バス 1001 CPU(Central Processi
ng Unit) 1002 メモリ 1003 入力装置 1004 表示装置 1005 内部記憶装置 1006 I/Oインタフェース 1007 ネットワークインタフェース 1010 外部バス 1011 外部記憶装置 1012 プリンタ
フロントページの続き (72)発明者 下酒井 洋子 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 日 比谷国際ビル 新日本監査法人内 (72)発明者 後藤 達朗 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 日 比谷国際ビル 新日本監査法人内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のネットワークを介して接続された
    サーバとクライアントとを有し、前記クライアントから
    登録された環境保全コストに基づいて前記サーバで環境
    保全を目的とした環境保全コストを登録又は集計又は分
    析する環境会計システムであって、 環境保全を目的とした取組み毎に前記環境保全コストを
    登録し、登録された1つ以上の前記環境保全コストを集
    計又は分析することを特徴とする環境会計システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の前記環境会計システムで
    あって、 前記環境保全コストを固定資産のコストと人件費と固定
    資産のコスト及び人件費以外の経費とに区別し、各々異
    なる所定の手順で登録することを特徴とする環境会計シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の前記環境会計システムで
    あって、 前記固定資産のコストは、会計上の取得価額から環境保
    全コスト以外のコストを控除した環境取得価額と所定の
    耐用年数とに基づいて算定し、 前記人件費は、定期的に行う作業と不定期に行う作業と
    に区別し、 前記定期的に行う作業の人件費は、一回当たりの平均作
    業時間に集計期間当たりの作業回数と賃率とを乗じて算
    定し、 前記不定期に行う作業の人件費は、実際の作業時間に平
    均賃率を乗じて算定することを特徴とする環境会計シス
    テム。
  4. 【請求項4】 所定のネットワークを介して接続された
    クライアントから登録された環境保全コストに基づい
    て、環境保全を目的とした環境保全コストを集計するサ
    ーバであって、 環境保全を目的とした取組み毎の前記環境保全コスト
    を、前記所定のネットワークを介して前記クライアント
    から受信する環境保全コスト受信手段と、 受信した前記取組み毎の環境保全コストを記憶する記憶
    手段と、 当該記憶手段に記憶された前記取組み毎の環境保全コス
    トに基づいて、所定の集計結果を作成する集計結果作成
    手段と、 当該集計結果作成手段で作成された前記所定の集計結果
    を、前記所定のネットワークを介して前記クライアント
    へ送信する集計結果送信手段と、を有することを特徴と
    する環境会計システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の前記サーバであって、 前記記憶手段は、固定資産のコストと人件費と固定資産
    のコスト及び人件費以外の経費とを区別して記憶するこ
    とを特徴とするサーバ。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の前記サーバであっ
    て、 前記集計結果作成手段は、所定の様式を満たす公表用の
    集計結果と、取組み毎の明細と、公表経年表と、月次推
    移表と、セグメント間比較と、サイト間比較と、コスト
    区分明細と、取組み明細と、取組み一覧と、環境設備台
    帳と、人件費台帳と、経費台帳と、修正清算表と、修正
    一覧表と、コスト区分変更一覧表と、のすくなくとも1
    つ以上を作成することを特徴とするサーバ。
  7. 【請求項7】 請求項4から6の何れか1項に記載の前
    記サーバに前記所定のネットワークを介して接続された
    クライアントであって、 前記取組み毎の環境保全コストを登録する環境保全コス
    ト登録手段と、 当該環境保全コスト登録手段で登録された前記取組み毎
    の環境保全コストを、前記所定のネットワークを介して
    前記サーバへ送信する環境保全コスト送信手段と、 前記サーバから送信された前記所定の集計結果を受信す
    る集計結果受信手段と、 当該集計結果受信手段で受信した前記所定の集計結果を
    表示する集計結果表示分析手段と、 を有することを特徴とするクライアント。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の前記クライアントであっ
    て、 前記環境保全コスト登録手段は、固定資産のコストと人
    件費と固定資産のコスト及び人件費以外の経費とを、各
    々異なる所定の手順で登録することを特徴とするクライ
    アント。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の前記クライアントであっ
    て、 前記環境保全コスト登録手段は、 前記固定資産のコストを、会計上の取得価額から環境保
    全コスト以外のコストを控除した環境取得価額と所定の
    耐用年数とに基づいて算定し、 前記人件費を、定期的に行う作業と不定期に行う作業と
    に区別し、 前記定期的に行う作業の人件費を、一回当たりの平均作
    業時間に集計期間当たりの作業回数と賃率とを乗じて算
    定し、 前記不定期に行う作業の人件費を、実際の作業時間に平
    均賃率を乗じて算定することを特徴とするクライアン
    ト。
  10. 【請求項10】 請求項7から9の何れか1項に記載の
    前記クライアントであって、 前記集計結果表示分析手段は、所定の様式を満たす公表
    用の集計結果と、取組み毎の明細と、公表経年表と、月
    次推移表と、セグメント間比較と、サイト間比較と、コ
    スト区分明細と、取組み明細と、取組み一覧と、環境設
    備台帳と、人件費台帳と、経費台帳と、修正清算表と、
    修正一覧表と、コスト区分変更一覧表と、の何れか1つ
    以上を表示することを特徴とするクライアント。
  11. 【請求項11】 環境保全を目的とした環境保全コスト
    を登録又は集計又は分析する環境会計装置であって、 環境保全を目的とした取組み毎の環境保全コストを登録
    する環境保全コスト登録手段と、 登録された前記取組み毎の環境保全コストを記憶する記
    憶手段と、 当該記憶手段に記憶された前記取組み毎の環境保全コス
    トに基づいて、所定の集計結果を作成する集計結果作成
    手段と、 当該集計結果作成手段で作成された前記所定の集計結果
    を表示する集計結果表示分析手段と、 を有することを特徴とする環境会計装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の前記環境会計装置で
    あって、 前記環境保全コスト登録手段は、固定資産のコストと人
    件費と固定資産のコスト及び人件費以外の経費とを、各
    々異なる所定の手順で登録し、 前記記憶手段は、固定資産のコストと人件費と固定資産
    のコスト及び人件費以外の経費とを区別して記憶するこ
    とを特徴とする環境会計装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の前記環境会計装置で
    あって、 前記環境保全コスト登録手段は、 前記固定資産のコストを、会計上の取得価額から環境保
    全コスト以外のコストを控除した環境取得価額と所定の
    耐用年数とに基づいて算定し、 前記人件費を、定期的に行う作業と不定期に行う作業と
    に区別し、 前記定期的に行う作業の人件費を、一回当たりの平均作
    業時間に集計期間当たりの作業回数と賃率とを乗じて算
    定し、 前記不定期に行う作業の人件費を、実際の作業時間に平
    均賃率を乗じて算定することを特徴とする環境会計装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項11から13の何れか1項に記
    載の前記環境会計装置であって、 前記集計結果作成手段は、所定の様式を満たす公表用の
    集計結果と、取組み毎の明細と、公表経年表と、月次推
    移表と、セグメント間比較と、サイト間比較と、コスト
    区分明細と、取組み明細と、取組み一覧と、環境設備台
    帳と、人件費台帳と、経費台帳と、修正清算表と、修正
    一覧表と、コスト区分変更一覧表と、のすくなくとも1
    つ以上を作成し、 前記集計結果表示分析手段は、所定の様式を満たす公表
    用の集計結果と、取組み毎の明細と、公表経年表と、月
    次推移表と、セグメント間比較と、サイト間比較と、コ
    スト区分明細と、取組み明細と、取組み一覧と、環境設
    備台帳と、人件費台帳と、経費台帳と、修正清算表と、
    修正一覧表と、コスト区分変更一覧表と、の何れか1つ
    以上を表示することを特徴とする環境会計装置。
  15. 【請求項15】 環境保全を目的とした環境保全コスト
    を登録又は集計又は分析する環境会計方法であって、 環境保全を目的とした取組み毎の環境保全コストを登録
    する環境保全コスト登録行程と、 前記取組み毎に登録された前記環境保全コストに基づい
    て所定の集計結果を作成する集計結果作成行程と、 を有することを特徴とする環境会計方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の前記環境会計方法で
    あって、 前記環境保全コスト登録行程は、固定資産のコストと人
    件費と固定資産のコスト及び人件費以外の経費とを区別
    して登録することを特徴とする環境会計方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の前記環境会計方法で
    あって、 前記環境保全コスト登録行程は、 前記固定資産のコストを、会計上の取得価額から環境保
    全コスト以外のコストを控除した環境取得価額と所定の
    耐用年数とに基づいて算定し、 前記人件費を、定期的に行う作業と不定期に行う作業と
    に区別し、 前記定期的に行う作業の人件費を、一回当たりの平均作
    業時間に集計期間当たりの作業回数と賃率とを乗じて算
    定し、 前記不定期に行う作業の人件費を、実際の作業時間に平
    均賃率を乗じて算定することを特徴とする環境会計方
    法。
  18. 【請求項18】 請求項15から17の何れか1項に記
    載の前記環境会計方法であって、 前記集計結果作成行程は、所定の様式を満たす公表用の
    集計結果と、取組み毎の明細と、公表経年表と、月次推
    移表と、セグメント間比較と、サイト間比較と、コスト
    区分明細と、取組み明細と、取組み一覧と、環境設備台
    帳と、人件費台帳と、経費台帳と、修正清算表と、修正
    一覧表と、コスト区分変更一覧表と、のすくなくとも1
    つ以上を作成することを特徴とする環境会計方法。
  19. 【請求項19】 環境保全を目的とした環境保全コスト
    を登録又は集計又は分析するコンピュータを機能させる
    ためのプログラムであって、 環境保全コストを環境保全を目的とした取組み毎に区別
    して所定の記憶領域に記憶させる記憶処理と、 当該記憶処理で記憶された前記取組み毎の環境保全コス
    トに基づいて、所定の集計結果を作成する集計結果作成
    処理と、 を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の前記プログラムであ
    って、 前記集計結果作成処理は、、公表経年表と、月次推移表
    と、セグメント間比較と、サイト間比較と、コスト区分
    明細と、取組み明細と、取組み一覧と、環境設備台帳
    と、人件費台帳と、経費台帳と、修正清算表と、修正一
    覧表と、コスト区分変更一覧表と、のすくなくとも1つ
    以上を作成させることを特徴とするプログラム。
  21. 【請求項21】 環境保全を目的とした環境保全コスト
    を登録又は集計又は分析するコンピュータを機能させる
    ためのプログラムであって、 環境保全を目的とした取組み毎の固定資産のコストと人
    件費と固定資産のコスト及び人件費以外の経費とを、各
    々異なる所定の手順で登録させて、環境保全コストを集
    計する環境保全コスト集計処理を前記コンピュータに実
    行させるためのプログラム。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の前記プログラムであ
    って、 前記環境保全コスト集計処理は、 前記固定資産のコストを、会計上の取得価額から環境保
    全コスト以外のコストを控除した環境取得価額と所定の
    耐用年数とに基づいて算定させ、 前記人件費を、定期的に行う作業と不定期に行う作業と
    に区別させ、 前記定期的に行う作業の人件費を、一回当たりの平均作
    業時間に集計期間当たりの作業回数と賃率とを乗じて算
    定させ、 前記不定期に行う作業の人件費を、実際の作業時間に平
    均賃率を乗じて算定させることを特徴とするプログラ
    ム。
  23. 【請求項23】 請求項19から22の何れか1項に記
    載のプログラムを記録した記録媒体。
JP2002102742A 2002-04-04 2002-04-04 環境会計システム、そのサーバ、クライアント、環境会計装置、環境会計方法、プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体 Pending JP2003296535A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006293865A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Chugoku Electric Power Co Inc:The 環境管理システムの運用方法及び環境管理システム
JP2009157687A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Hitachi Software Eng Co Ltd 環境対策原価計算システム
JP2010092290A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Toshiba Corp 環境影響評価システムおよび環境影響評価方法

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