JP2003296290A - 記憶装置システム及びデータ転送方法 - Google Patents

記憶装置システム及びデータ転送方法

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JP2003296290A
JP2003296290A JP2002099523A JP2002099523A JP2003296290A JP 2003296290 A JP2003296290 A JP 2003296290A JP 2002099523 A JP2002099523 A JP 2002099523A JP 2002099523 A JP2002099523 A JP 2002099523A JP 2003296290 A JP2003296290 A JP 2003296290A
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JP2002099523A
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Yusuke Hirakawa
裕介 平川
Takashi Arakawa
敬史 荒川
Masaji Ozawa
匡二 小澤
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Hitachi Ltd
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    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/07Responding to the occurrence of a fault, e.g. fault tolerance
    • G06F11/14Error detection or correction of the data by redundancy in operation
    • G06F11/1402Saving, restoring, recovering or retrying
    • G06F11/1446Point-in-time backing up or restoration of persistent data
    • G06F11/1458Management of the backup or restore process
    • G06F11/1464Management of the backup or restore process for networked environments
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/01Protocols
    • H04L67/10Protocols in which an application is distributed across nodes in the network
    • H04L67/1097Protocols in which an application is distributed across nodes in the network for distributed storage of data in networks, e.g. transport arrangements for network file system [NFS], storage area networks [SAN] or network attached storage [NAS]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データのバックアップのために生じるクラス
タ構成記憶システム内部での記憶システムユニット間の
データ転送を削減し、クラスタ構成記憶システムの性能
を向上することにある。 【解決手段】 複数の記憶システムユニットを一つの記
憶システムとして運用可能とするクラスタ構成記憶シス
テムは、ユーザにクラスタ構成記憶システム間の接続情
報を提示し、ユーザからバックアップ対象のデータとク
ラスタ構成記憶システム間の接続パスの指示を受け付け
る。クラスタ構成記憶システムは、記憶システムユニッ
ト間のデータ接続線の転送速度あるいは負荷情報を使用
し、記憶システムユニット間のデータ転送が最小となる
ように、バックアップに使用するクラスタ構成記憶シス
テム間の接続パスとバックアップを保持する記憶システ
ムユニットを決定する。さらに、クラスタ構成記憶シス
テムは、データのバックアップの際に、前記決定した接
続パスを主に使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記憶装置システム
に関し、特に複数の記憶装置システム間でのデータのバ
ックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】記憶装置システムに関する従来技術は、
特開平11−167521号公報に開示されている。本
公報には、ホストコンピュータ等の上位装置に対するイ
ンターフェース(ホストアダプタ、CHA)、記憶装置
システム内の記憶装置に対するインターフェース(ディ
スクアダプタ、DKA)、キャッシュメモリ(CACH
E)、及び共有メモリ(SM)を有し、これらの相互間
がコモンパス方式で接続された構成を有する記憶装置シ
ステムが開示されている。
【0003】本公報に開示された記憶装置システムを拡
張する技術として、複数の記憶装置システムを相互に接
続する構成が提案されている。このような構成をクラス
タ構成記憶システムと称する。また、クラスタ構成記憶
システムを構成する各記憶装置システムを、記憶システ
ムユニットと称する。
【0004】一方、災害などによる記憶装置システムの
破損などを想定し、データを保持する記憶装置システム
と物理的に離れた場所に、別の記憶装置システムを設置
し、双方を電話回線等で物理的に接続する技術がある。
本技術においては、一方の記憶装置システムが、他方の
記憶装置システムに格納されたデータの複製を保持する
(バックアップする)ようにする。本技術により、例え
ば、一方の記憶システムの破損により、その記憶システ
ム内のデータが使用不可能となった場合にも、もう一方
の記憶システムを使用することで、速やかにデータが再
使用可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したクラスタ構成
記憶システム間で、データのバックアップを行うことを
考える。
【0006】この場合、クラスタ構成記憶システム間
は、多数のパスで接続されており、データのバックアッ
プの際には、そのうちのいずれかが使用される。しか
し、従来は、バックアップに使用されるパスは、バック
アップ元のクラスタ構成記憶システムの構成と、バック
アップ先のクラスタ構成記憶装置システムの構成を考慮
せずに、任意に設定されていた。したがって、設定され
るパスによっては、バックアップ元又はバックアップ先
のクラスタ構成記憶システム内で、記憶システムユニッ
ト間のデータ転送が必要となる場合が発生する。記憶シ
ステムユニット間のデータ転送は、記憶システムユニッ
ト内のデータ転送に比べて遅いので、クラスタ構成記憶
システムのデータの入出力処理に対する応答(アクセス
性能)およびバックアップ処理に係る時間が増大する
(バックアップ性能が低下する)という問題が生じる。
【0007】本発明の目的は、前述したようなクラスタ
構成記憶システムの問題点を解決し、クラスタ構成記憶
システムのアクセス性能等を向上させることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数の記憶システムユニットを有するク
ラスタ構成記憶システムを複数接続して構成される記憶
装置システムにおける、1つのクラスタ構成記憶システ
ムから他のクラスタ構成記憶システムへデータを複製す
る方法であって、以下のステップを有する。すなわち、
1つのクラスタ構成記憶システムから他のクラスタ構成
記憶システムへのデータ転送経路を検索し、検索された
結果に従ってデータ転送経路を決定し、決定されたデー
タ転送経路で前記1つのクラスタ構成記憶システムから
前記他のクラスタ構成記憶システムへデータを転送し、
他のクラスタ構成記憶システムにおいて転送されたデー
タを格納する。
【0009】具体的には、クラスタ構成記憶システム
(バックアップ元となるクラスタ構成記憶システム)
は、ユーザからバックアップ対象のデータ及びバックア
ップ先となるクラスタ構成記憶システムを指示する情報
を受け付ける。バックアップ元のクラスタ構成記憶シス
テムは、指示されたクラスタ構成記憶システムがバック
アップ先として使用可能か調べ、さらに、バックアップ
元クラスタ構成記憶システムと指定されたクラスタ構成
記憶システムとの間のパスの状態を検索する。
【0010】バックアップ元のクラスタ構成記憶システ
ムは、検索されたパスの接続状態の情報に基づいて、バ
ックアップ元のクラスタ構成記憶システムとバックアッ
プ先のクラスタ構成記憶システムとの間の接続パスと、
バックアップ先のクラスタ構成記憶システムが有する記
憶システムユニット及び論理ボリュームを決定する。ユ
ーザは、決定された接続パス及び論理ボリュームを用い
て、データのバックアップを行う様、クラスタ構成記憶
システムに指示を出す。
【0011】尚、データ転送経路は、各クラスタ構成記
憶システム間の接続情報、及びクラスタ構成記憶システ
ムが有する記憶システムユニット間の距離情報に基づい
て決定されてもよい。ここで、記憶システムユニット間
の距離情報とは、例えば、記憶システムユニット間のデ
ータ転送速度の逆数、単位時間内の記憶システムユニッ
ト間のデータ接続線の使用時間等といった、記憶システ
ムユニット間のデータの転送の容易さを表す指標が考え
られる。
【0012】又、検索された接続パスに、優先順位を付
して、複数の接続パスをデータ転送に使用する接続パス
として登録する構成も考えられる。クラスタ構成記憶シ
ステムは、各接続パスに付された優先順位にしたがっ
て、データ転送に使用する接続パスを選択する。又、ク
ラスタ構成記憶システムがデータ転送経路を決定する前
に、検索された接続パス等の情報を、ユーザに提示する
手段を有する構成としても良い。
【0013】クラスタ構成記憶システム間でデータがバ
ックアップされる際には、クラスタ構成記憶システムに
よって決定された接続パスでデータが転送される。接続
パスに優先順位が付されている場合には、その優先順位
に従う。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明による計算機システ
ムの実施形態を図面により詳細に説明する。尚、保守端
末は、クラスタ構成記憶システム内に備えられていて
も、外部に備えられていてもよく、いずれの場合も、保
守端末は、何らかの形で各記憶システムユニットに接続
されていれば良い。
【0015】図1は、本発明を適用した計算機システム
の一実施形態の構成を示す図である。本実施形態は、ホ
ストコンピュータ180と複数のクラスタ構成記憶シス
テム200とが、接続パス250により接続された構成
である。以下の説明において、オリジナルのデータを保
持する、すなわちバックアップ元となるクラスタ構成記
憶システム200を、正クラスタ構成記憶システム20
0、オリジナルのデータのバックアップ先となるクラス
タ構成記憶システム200を、副クラスタ構成記憶シス
テム200と称する。
【0016】クラスタ構成記憶システム200は、1つ
以上の記憶システムユニット210と図示しない保守端
末とを有する。記憶システムユニット210間は、接続
線220により接続されている。保守端末は、専用線を
用いて全ての記憶システムユニット210と接続されて
いる。クラスタ構成記憶システム200の記憶システム
ユニット210は、ポート情報300、ボリューム情報
400、ペア情報500、正副間パス情報600、及び
記憶システムユニット間距離情報700を有する。
【0017】これらの情報は、一つの記憶システムユニ
ット210にまとめて格納されても良いし、複数の記憶
システムユニット210に重複して格納されても良い。
本図においては、個々の情報が個々の記憶システムユニ
ットに別々に格納されている例を示す。なお、これらの
情報は、例えば、その記憶システムユニット210の共
有メモリの障害に備えて、複数の共有メモリに、多重化
されて格納されるのが望ましい。
【0018】クラスタ構成記憶システム200は、これ
らの情報を、接続パス250を介して、他のクラスタ構
成記憶システム200に通知できる。さらに、クラスタ
構成記憶システム200は、ポート240で接続された
ホストコンピュータ180にも、これらの情報を通知で
きる。
【0019】クラスタ構成記憶システム200の物理的
記憶領域は、論理的に分割されて管理されている。分割
された各々の論理的な記憶領域を論理ボリューム230
と称する。論理ボリューム230の容量及びクラスタ構
成記憶システム200内における論理ボリュームの物理
的な格納位置(物理アドレス)は、保守端末又はホスト
コンピュータ180を用いてユーザが指定できる。各論
理ボリューム230の物理アドレスは、ボリューム情報
400に保存される。論理ボリューム230は、1つの
記憶システムユニット210内であれば、複数の記憶装
置150(図2参照)にまたがって配置されてもよい。
以下、バックアップ元となるオリジナルの論理ボリュー
ム230を正論理ボリューム、バックアップ先となる論
理ボリューム230を副論理ボリュームと称する。
【0020】図2は、記憶システムユニット210の内
部構造を示す図である。記憶システムユニット210
は、複数の記憶装置150及び制御部211とを有す
る。制御部211は、上位装置とのインターフェースで
あるCHA110、記憶装置150とのインターフェー
スであるDKA120、CACHE130、SM14
0、及び記憶システムユニット210が他の記憶システ
ムユニット210と通信するためのデータ転送制御コン
トローラ(DTC)260を有する。これらは、相互が
コモンパス160で接続されている。
【0021】コモンパス160は、コモンパス160自
体に障害が発生することを考えて、2重化されている。
また、CHA110等の各装置も2重化、すなわち全て
の装置を複数用意してもよい。DKA120と記憶装置
150とは、接続線170によって接続されている。ま
た、図示していないが、クラスタ構成記憶システム20
0の設定、監視、保守等を行うため、保守端末が、専用
線を介して全てのCHA110及びDKA120と接続
されている。
【0022】CHA110は、ホストコンピュータ18
0とCACHE130間のデータ転送を制御する。CH
A110は、ホストコンピュータ180との接続のため
のポート240を複数持つ。DKA120は、CACH
E130と記憶装置150との間のデータ転送を制御す
る。CACHE130は、ホストコンピュータ180か
ら受信したデータあるいは記憶装置150から読み出し
たデータを一時的に保持するメモリである。SM140
は、クラスタ構成記憶システム200内の全てのCHA
110とDKA120とに共有される、すなわち、全て
のCHA等が使用することが出来るメモリである。
【0023】SM140には、ポート情報300等の情
報が格納される。CHA110及びDKA120は、D
TC260及び記憶システムユニット間の接続線220
を介して、他の記憶システムユニット210内の制御部
211が有するCHA110及びDKA120との通信
を行う。また、CHA110及びDKA120は、DT
C260及び記憶システムユニット間の接続線220を
介して、他の記憶システムユニット210内の制御部2
11が有するCACHE130、SM140を使用する
ことができる。
【0024】図3は、クラスタ構成記憶システム200
が有する、ポート情報300の内容を示した図である。
ポート情報300は、CHA110から参照可能なメモ
リ、具体的には、SM140に保存される。尚、上述し
たように、ポート情報300は、クラスタ構成記憶シス
テムが有する記憶システムユニット210のうちの一つ
又は複数の記憶システムユニット210が有するSM1
40等に格納されていればよい。
【0025】ポート情報300は、クラスタ構成記憶シ
ステム200が有するポート240の接続状態を示す情
報が格納されたテーブルである。したがって、クラスタ
構成記憶システム200は、このポート情報300を参
照すれば、自己が有するポートがどの装置と接続されて
いるかを確認することが出来る。
【0026】ポート情報300には、ポート240を内
蔵する記憶システムユニット210の番号、そのポート
240を制御するCHA110の番号、そのポート24
0の接続先を特定するための接続先情報と接続先番号、
当該ポート240を使用してアクセスされる論理ボリュ
ーム番号集合を示す情報が格納される。
【0027】接続先情報は、“HOST”、“DK
C”、“NON”のいずれを示す情報である。ポート2
40がホストコンピュータ180に接続されている場合
は、そのポート240に対応する接続先情報は“HOS
T”となる。ポート240が他のクラスタ構成記憶シス
テム200に接続されている場合は、そのポート240
に対応する接続先情報は、“DKC”となる。ポート2
40に何も接続されていない場合は、そのポート240
に対応する接続先情報は“NON”となる。
【0028】接続先番号は、接続先情報が“HOST”
もしくは“DKC”の場合のみ有効となる。接続先情報
が“HOST”の場合、対応する接続先番号には、ポー
ト240に接続されたホストコンピュータ180を特定
する番号が設定される。接続先情報が“DKC”の場
合、対応する接続先番号には、後述するパス番号が設定
される。
【0029】図3は、具体的には、以下の接続例を示し
ている。ポート1は、記憶システムユニット1に所属
し、CHA1に制御され、パス番号1が示すクラスタ構
成記憶システム2に接続されている。さらにポート1
は、論理ボリューム1、3、5へのアクセスに使用され
る。ポート2は、記憶システムユニット1に所属し、C
HA2に制御され、ホストコンピュータ番号1に対応す
るホストコンピュータ180に接続されている。さら
に、ホストコンピュータ1は、ポート2を介して、論理
ボリューム1、2にアクセスする。
【0030】図4は、ボリューム情報400の一例を示
す図である。ボリューム情報400は、クラスタ構成記
憶システム200が有する論理ボリュームの状態を示す
情報が格納されているテーブルである。ボリューム情報
400には、ボリューム状態、フォーマット形式、容
量、記憶システムユニット番号、記憶システムユニット
内位置、及びペア番号を示す情報が格納される。ボリュ
ーム情報400は、CHA110から参照可能なメモ
リ、例えば、SM140に保存される。尚、上述したよ
うに、ボリューム情報300は、クラスタ構成記憶シス
テムが有する記憶システムユニット210のうちの一つ
又は複数の記憶システムユニット210が有するSM1
40等に格納されていればよい。
【0031】ボリューム状態は、“正常”、“正”、
“副”、“異常”、又は“未使用”のいずれかを示す情
報である。ボリューム状態が“正常”もしくは“正”で
ある論理ボリューム230は、ホストコンピュータ18
0から正常にアクセス可能な論理ボリュームである。ボ
リューム状態が“正”である論理ボリューム230は、
バックアップが行われているバックアップ元の論理ボリ
ューム230である。ボリューム状態が“副”である論
理ボリューム230は、バックアップに使用されている
バックアップ先の論理ボリューム230である。
【0032】ボリューム状態が“異常”である論理ボリ
ューム230は、障害によりホストコンピュータ180
が正常にアクセスできない論理ボリューム230であ
る。障害とは、例えば、論理ボリューム230に割り当
てられた記憶装置150の故障である。ボリューム状態
が“未使用”の論理ボリューム230は、ホストコンピ
ュータに使用されていない論理ボリューム230であ
る。
【0033】クラスタ構成記憶システム200内におけ
る論理ボリューム230の物理的位置は、記憶システム
ユニット番号及び記憶システムユニット内位置の二つの
情報によって特定される。すなわち、記憶システムユニ
ット番号に対応する記憶システムユニット210内の先
頭から、記憶システムユニット内位置が指す位置だけず
れた場所を先頭にして、論理ボリューム230が格納さ
れる。ペア番号は、ボリューム状態が“正”もしくは
“副”の場合に有効であり、後述するペア情報500を
特定するための情報である。
【0034】図4では、具体的には、論理ボリューム1
は、フォーマット形式がOPEN3、容量が3GB、記
憶システムユニット1の先頭から格納されており、ホス
トコンピュータからアクセス可能であり、バックアップ
元の論理ボリュームであることが示されている。また、
論理ボリューム1のバックアップに関する情報は、ペア
情報500のペア番号1の情報が参照されることも示さ
れている。
【0035】論理ボリューム2は、フォーマット形式が
OPEN6、容量が6GB、記憶システムユニット1内
の先頭から3GBの位置から格納されており、バックア
ップ対象ではないことが示されている。
【0036】図5は、ペア情報500の一例を示す図で
ある。ペア番号500は、バックアップの関係となる
(すなわち、ペアとなっている)正論理ボリュームと副
論理ボリュームの各々の情報が関連付けて格納されてい
るテーブルである。ペア情報500には、ペア状態、正
クラスタ構成記憶システム番号、正論理ボリューム番
号、副クラスタ構成記憶システム番号、副論理ボリュー
ム番号、及びパス番号集合を示す情報が格納される。
【0037】ペア情報500は、CHA110から参照
可能なメモリ、例えばSM140に格納される。尚、上
述したように、ペア情報500は、クラスタ構成記憶シ
ステムが有する記憶システムユニット210のうちの一
つ又は複数の記憶システムユニット210が有するSM
140等に格納されていればよい。
【0038】ペア状態は、“正常”、“異常”、“未使
用”の3つのうちのいずれかを示す情報である。ペア状
態が“正常”であるペアでは、正論理ボリューム230
のバックアップが正常に行われているバックアップのペ
アである。ペア状態が“異常”であるペアでは、障害に
より正論理ボリューム230のバックアップが行えない
バックアップのペアである。障害とは、例えば、接続パ
ス250の断線などである。ペア状態が“未使用”の場
合は、当該ペア番号の情報は有効でないことを示す。
【0039】正クラスタ構成記憶システム番号は、正論
理ボリューム230を保持する正クラスタ構成記憶シス
テム200を特定する番号である。副クラスタ構成記憶
システム番号は、副論理ボリューム230を保持する副
クラスタ構成記憶システム200を特定する番号であ
る。
【0040】パス番号集合は、バックアップに使用され
る接続パス250を特定するための、後述する正副間パ
ス情報600で指定されるパス番号を示す情報が含まれ
る。クラスタ構成記憶システム200間を接続する接続
パス250は複数存在してもよいため、パス番号集合に
は複数のパス番号が含まれていても良い。パス番号集合
内のパス番号には、後述するパス割当処理により、優先
順位が付けられている。パス番号集合内の接続パスは、
優先順位の高いものから使用される。なお、優先順位が
同じ接続パスは、同等に使用される。図5では、ペア番
号集合内のパス番号は、優先順位の高いものから順に並
べられて示されており、同じ優先順位のものは、括弧で
くくられている。
【0041】図5では、具体的に、ペア情報1は、クラ
スタ構成記憶システム1の論理ボリューム1のコピー先
に、副クラスタ構成記憶システム2の論理ボリューム1
を使用しており、正常にバックアップが行われているこ
とが示されている。又、そのデータのバックアップに
は、パス番号1に対応する接続パス1が使用され、接続
パス1の障害の時、パス番号2に対応する接続パス2
が、接続パス2の障害の時、パス番号3に対応する接続
パス3が使用されることが示されている。
【0042】図6は、正副間パス情報600の一例を示
す図である。正副間パス情報600は、正クラスタ構成
記憶システムと副クラスタ構成記憶システムのポート間
の接続パスに関する情報が格納されるテーブルである。
正副間パス情報600には、正クラスタ構成記憶システ
ム番号、正ポート番号、副クラスタ構成記憶システム番
号、副ポート番号、パス状態、及びペア番号集合を示す
情報が格納される。正副間パス情報600は、CHA1
10から参照可能なメモリ、例えばSM140に格納さ
れる。尚、上述したように、正副間パス情報600は、
クラスタ構成記憶システムが有する記憶システムユニッ
ト210のうちの一つ又は複数の記憶システムユニット
210が有するSM140等に格納されていればよい。
【0043】正副間パス情報600は、正ポート番号が
指すポート240と副ポート番号が指すポート240と
の物理的な接続関係を示す情報である。正ポート240
は、正クラスタ構成記憶システム番号に対応する正クラ
スタ構成記憶システム200内のポート240である。
副ポート240は、副クラスタ構成記憶システム番号に
対応する副クラスタ構成記憶システム200内のポート
240である。
【0044】パス状態は、“正常”、“異常”のいずれ
かを示す情報である。パス状態が“正常”の場合は、対
応する接続パスが正常であり、使用可能であることを示
す。パス状態が“異常”の場合は、対応する接続パスが
障害により使用できないことを示す。障害とは、例え
ば、接続パス250の断線、ポート240の故障などで
ある。
【0045】ペア番号集合は、対応する接続パスを使用
するバックアップのペアを示すペア番号の集合である。
1つの接続パス250は、複数の論理ボリューム230
のバックアップに使用できるので、ペア番号集合は、複
数のペア番号を保持していてもよい。
【0046】図6では、具体的に、パス番号1は、クラ
スタ構成記憶システム1のポート1と副クラスタ構成記
憶システム2のポート1が接続されていることが示され
ている。さらに、パス状態が、“正常”なので、パス番
号1の接続パスは使用可能である。また、パス番号1の
接続パスは、ペア番号集合のペア番号1、2、3に対応
する論理ボリューム230のバックアップに使用されて
いることが示されている。
【0047】図7は、記憶システムユニット間距離情報
700の一具体例を示す図である。記憶システムユニッ
ト間距離情報700は、クラスタ構成記憶システム20
0内の記憶システムユニット間距離が格納されるテーブ
ルである。記憶システムユニット1と記憶システムユニ
ット2の記憶システムユニット間距離とは、例えば、記
憶システムユニット1と記憶システムユニット2との間
のデータ転送速度の逆数とする。すなわち、記憶システ
ムユニット間のデータ転送のし易さを示す情報である。
ここでは、数字が小さいほど、データ転送がし易いこと
を示す。
【0048】尚、記憶システムユニット1と記憶システ
ムユニット2が同一である場合は、記憶システムユニッ
ト間距離を0と定義する。2つの記憶システムユニット
210が直接接続されていない場合は、記憶システムユ
ニット間距離は、他の記憶システムユニット210を経
由した記憶システムユニット間距離の和の最小値とす
る。
【0049】図7は、記憶システムユニット1と記憶シ
ステムユニット2間の転送速度が1Mbps、記憶シス
テムユニット1と記憶システムユニット3間の転送速度
が0.5Mbps、記憶システムユニット2と記憶シス
テムユニット3間の転送速度が1Mbpsの場合の記憶
システムユニット間距離を示している。図7では、記憶
システムユニット番号Aと記憶システムユニット番号B
の記憶システムユニット間距離をA列B行に保持してい
る。
【0050】尚、記憶システムユニット間距離は、記憶
システムユニット1と記憶システムユニット2との間の
接続線220が単位時間内に使用される時間としてもよ
い。但し、転送速度の場合と同様に、記憶システムユニ
ット1と記憶システムユニット2が同一である場合は、
記憶システムユニット間距離は0とする。例えば、クラ
スタ構成記憶システム200は、ホストコンピュータ1
80からのアクセス命令毎に、記憶システムユニット2
10間の接続線220が使用された時間を記憶システム
間距離情報700に加算して、記憶システムユニット間
距離を算出する。
【0051】また、後述するパス割当処理と同様の方法
で、単位時間毎にペア情報500のパス番号集合の優先
順位の情報を変更してもよい。このようにすることによ
り、接続パス250の負荷の変化に対応して、記憶シス
テムユニット間の接続線220を使用する接続パス25
0の選択が可能となる。
【0052】図8は、論理ボリューム230をバックア
ップ元の論理ボリュームとして正クラスタ構成記憶シス
テム200に設定する際の、パス割当処理の流れを示す
フロー図である。本処理は、記憶装置システムを最初に
構築する際に、又は記憶装置システムの構成内容を見直
す際に行われる。又、本処理は、記憶装置システム内に
新たに論理ボリュームを設定する場合にも実行される。
ここで、パス割当処理とは、ある論理ボリュームに、そ
れに対応する論理ボリュームとクラスタ構成記憶システ
ム間のデータ転送経路を割り当てる処理に該当する。
【0053】ユーザは、保守端末あるいはホストコンピ
ュータ180を使用して、バックアップ元の論理ボリュ
ーム230、及びバックアップ先となる副クラスタ構成
記憶システム200を、正クラスタ構成記憶システム2
00に指示する。以下の説明において、ユーザが指定し
た論理ボリューム230を論理ボリュームA、副クラス
タ構成記憶システムを副クラスタ構成記憶システムCと
する。また、副クラスタ構成記憶システム200をユー
ザが指定するのではく、正クラスタ構成記憶システム2
00以外の全てのクラスタ構成記憶システム200を副
クラスタ構成記憶システム200としてもよい(ステッ
プ810)。
【0054】正クラスタ構成記憶システム200は、副
クラスタ構成記憶システムCへ論理ボリュームAをバッ
クアップすることができるかどうかを調べる。具体的に
は、正クラスタ構成記憶システム200は、副クラスタ
構成記憶システムCが有するボリューム情報400を参
照し、フォーマット形式が論理ボリュームAのフォーマ
ット形式と等しく、容量が論理ボリュームAの容量と等
しく、ボリューム状態が、“未使用”である論理ボリュ
ーム230の有無を調べる。以下の説明において、上記
条件を満たす論理ボリューム230の集合を、候補ボリ
ューム集合と称する。
【0055】例えば、ユーザが指定した論理ボリューム
Aが、図4に示すボリューム情報400の論理ボリュー
ム2、副クラスタ構成記憶システムCが副クラスタ構成
記憶システム2、副クラスタ構成記憶システム2のボリ
ューム構成が、図9で示されるボリューム情報400に
基づく構成である場合、候補ボリューム集合は、論理ボ
リューム2と論理ボリューム4となる(ステップ81
5)。
【0056】ステップ820で、条件を満たす論理ボリ
ューム230が存在しない場合は、正クラスタ構成記憶
システム200は、保守端末又はホストコンピュータ1
80を通じて、副クラスタ構成記憶システムCにバック
アップすることができないことを、ユーザに提示する。
ユーザは、副クラスタ構成記憶システムCの記憶容量を
増設する、もしくは、バックアップ先となる副クラスタ
構成記憶システムCを、他のクラスタ構成記憶システム
に変更する、等を検討する(ステップ825)。
【0057】ステップ820で、条件を満たす論理ボリ
ューム230が存在する場合、バックアップに使用す
る、正クラスタ構成記憶システム200と副クラスタ構
成記憶システムC間の接続パス250が特定される。正
クラスタ構成記憶システム200は、保守端末あるいは
ホストコンピュータ180に対し、正副間パス情報60
0を送信する。保守端末あるいはホストコンピュータ1
80は、送信された正副間パス情報600をユーザに提
示する。
【0058】図11は、正クラスタ構成記憶システムの
ポートが、図3のポート情報300で示される状態、副
クラスタ構成記憶システムCのポートが、図10のポー
ト情報300で示される状態、正クラスタ構成記憶シス
テム200および副クラスタ構成記憶システムCのペア
の状態が、図5のペア情報500で示される状態、正副
間パス情報が図6の正副間パス情報600で示される状
態である場合の、ユーザに対する正副間パス情報600
の提示例を示す図である。
【0059】本図では、ポート240の横にポート番号
を表示し、障害等で使用できないポート240、ホスト
コンピュータ180、もしくはユーザが指定した副クラ
スタ構成記憶システムC以外のクラスタ構成記憶システ
ム200に接続されたポート240には×印がつけられ
ている。
【0060】正クラスタ構成記憶システム200と副ク
ラスタ構成記憶システムC間の接続パス250は、図1
1において、当該ポート240間を実線で結ぶことで示
されている。図11では、正クラスタ構成記憶システム
1のポート1と副クラスタ構成記憶システムCのポート
1間、正クラスタ構成記憶システム1のポート3と副ク
ラスタ構成記憶システムCのポート3間、正クラスタ構
成記憶システム1のポート5と副クラスタ構成記憶シス
テムCのポート5間が接続されていることが示されてい
る。
【0061】ユーザは、バックアップに使用する1つ以
上の接続パス250を、保守端末もしくはホストコンピ
ュータ180を介して正クラスタ構成記憶システム20
0に指示する。ユーザが指定した接続パス250が候補
パス集合となる。また、ユーザから候補パス集合の指示
を受けるのではなく、正クラスタ構成記憶システム20
0と副クラスタ構成記憶システムCとの間の全ての接続
パス250を候補パス集合としてもよい(ステップ83
0)。尚、クラスタ構成記憶システム200が、自動的
に候補パス集合及び最終的な接続パスを決定する場合、
図11に示すユーザへの提示のステップは、省略されて
も良い。
【0062】正クラスタ構成記憶システム200は、候
補パス集合の全ての接続パスに対して、次の処理を行
う。以下の説明において、候補パス集合の接続パスを候
補パスと称することとする。
【0063】最初に、正クラスタ構成記憶システム20
0は、正クラスタ構成記憶システム200のポート情報
300を用い、候補パスの正ポートBを内蔵する記憶シ
ステムユニットBを求める。次に、正クラスタ構成記憶
システム200は、正クラスタ構成記憶システム200
のボリューム情報400を用い、論理ボリュームAを内
蔵する記憶システムユニットAを求める。正クラスタ構
成記憶システム200は、正クラスタ構成記憶システム
200の記憶システムユニット間距離情報700を用い
て、記憶システムユニットAと記憶システムユニットB
の記憶システムユニット間距離Aを取得する。
【0064】例えば、ユーザが指定した論理ボリューム
Aが、図4に示されるボリューム情報400の論理ボリ
ューム2、候補パスが図6に示される接続パス1、ポー
ト構成が図3に示されるポート情報300、記憶システ
ムユニット間距離情報700が図7に示される例である
場合、記憶システムユニットAは記憶システムユニット
1、記憶システムユニットBも記憶システムユニット1
となり、記憶システムユニット間距離Aは0となる。
【0065】同じ条件で、候補パスが図6に示される接
続パス2の場合は、記憶システムユニットAが記憶シス
テムユニット1、記憶システムユニットBが記憶システ
ムユニット2となり、記憶システムユニット間距離Aは
1となる(ステップ835、840)。
【0066】正クラスタ構成記憶システムは、副クラス
タ構成記憶システムCのポート情報300を用いて、候
補パスの副ポートCを内蔵する記憶システムユニットC
を求める。正クラスタ構成記憶システム200は、候補
ボリューム集合の全ての論理ボリュームDに対して、論
理ボリュームDを内蔵する記憶システムユニットDを求
める。さらに、正クラスタ構成記憶システム200は、
副クラスタ構成記憶システムCの記憶システムユニット
間距離情報700を用いて、記憶システムユニットCと
記憶システムユニットDの記憶システムユニット間距離
Cを取得する。正クラスタ構成記憶システム200は、
記憶システムユニット間距離が最小となる論理ボリュー
ムDと記憶システムユニット間距離Cの値を記憶してお
く。尚、正クラスタ構成記憶システム200は、接続パ
ス250を介して、副クラスタ構成記憶システム200
内に格納されたポート情報300等に格納された情報を
取得する。
【0067】例えば、候補ボリューム集合が、図9に示
される論理ボリューム2と論理ボリューム4、候補パス
が図6に示される接続パス2、ポートの構成が図10に
示されるポート情報300、記憶システムユニット間距
離情報700が図12に示される例の場合、記憶システ
ムユニットCは記憶システムユニット2となる。候補ボ
リュームの1つである論理ボリューム2が格納される記
憶システムユニットDは記憶システムユニット1なの
で、記憶システムユニット間距離Cは1となる。候補ボ
リュームの1つである論理ボリューム4が格納される記
憶システムユニットDは記憶システムユニット2なの
で、記憶システムユニット間距離Cは0となる。
【0068】他の接続パス250の検討結果と比較する
ため、正クラスタ構成記憶システム200は、接続パス
2に関する検討結果、すなわち接続パス2において記憶
システムユニット間距離Cが最小である論理ボリューム
4及びその記憶システムユニット間距離Cが0という情
報を記憶しておく。正クラスタ構成記憶システム200
は、全ての候補パスについて、上記の情報を記憶する。
こうすることにより、正クラスタ構成記憶システム20
0は、全ての候補パスについて、副クラスタ構成記憶シ
ステムC内での記憶システムユニット間距離Cが最小と
なる論理ボリューム230を見つけることができる(ス
テップ845)。このようにして、正クラスタ構成記憶
システム内と副クラスタ構成記憶システム内における記
憶システムユニット間距離が計算される。
【0069】その後、正クラスタ構成記憶システム20
0は、全候補パスの記憶システムユニット間距離Aと記
憶システムユニット間距離Cの和を比較し、和が最小で
ある接続パスMを調べ、接続パスMに対応する論理ボリ
ュームDを副論理ボリュームMとする。記憶システムユ
ニット間距離Aと記憶システムユニット間距離Cの和を
求めることにより、正クラスタ構成記憶システムAおよ
び副クラスタ構成記憶システムC全体で、記憶システム
ユニット間距離、ここでは、記憶システムユニット間の
転送時間が最小となる接続パスMおよび副論理ボリュー
ムMを見つけることができる(ステップ850)。
【0070】その後、正クラスタ構成記憶システム20
0は、ペア情報500のペア状態が“未使用”であるペ
ア番号(以下「ペア番号M」)を取得し、正クラスタ構
成記憶システム200のポート情報300、ペア情報5
00、ボリューム情報400、及び正副間パス情報60
0を次のように更新する。以下の説明において、接続パ
スMの正ポート番号を正ポートMとする。
【0071】ポート情報300では、正ポートMの論理
ボリューム番号集合に、論理ボリュームAが追加され
る。ペア情報500では、ペア番号Mの各項目が変更さ
れる。具体的には、ペア状態が“正常”に変更され、正
クラスタ構成記憶システム番号に正クラスタ構成記憶シ
ステム200に対応する番号が割り当てられ、正論理ボ
リューム番号に論理ボリュームAを示す番号が割り当て
られ、副クラスタ構成記憶システム番号にクラスタ構成
記憶システムCが割り当てられ、副論理ボリューム番号
に論理ボリュームMが設定される。ペア番号Mのパス番
号集合には、接続パスMだけでなく、候補パスの全てが
設定される。
【0072】本実施形態においては、接続パスMに、一
番高い優先順位、ここでは1が付与される。残りのパス
の優先順位は、例えば、接続パスM以外の接続パスの副
ポートCを内蔵する記憶システムユニットCと論理ボリ
ュームMを内蔵する記憶システムユニットMとの記憶シ
ステムユニット間距離の小さい順とする。このように接
続パス250に優先順位順をつけておくことで、接続パ
スMの障害時に、他の最適な接続パス250を使用する
ことができる。尚、接続パスに優先順位をつけない構成
も考えられる。この場合、パス集合番号には、接続パス
Mのみが登録されて居れば良い。この場合は、接続パス
Mが使用できないときは、ランダムに接続パスが選択さ
れる構成とすればよい。
【0073】ただし、ランダムに選択される接続パス
は、副クラスタ構成記憶システムに接続されており、か
つ正常である必要があるため、選択される接続パスが上
記条件を満たすか否かを確認しなければならない。した
がって、正クラスタ構成記憶システム200は、アクセ
ス命令から、論理ボリューム番号を得、論理ボリューム
番号に対応するボリューム情報から、ペア番号を得、ペ
ア番号に対応するペア情報から、副論理ボリュームの副
クラスタ構成記憶システム番号を得る。さらに、正クラ
スタ構成記憶システム200は、ポート情報と正副間パ
ス情報から、副クラスタ構成記憶システムにアクセスで
きるポートを調べ、上記条件を満たす接続パスの情報を
得ることで、接続パスM以外の接続パスを選択すること
ができる。
【0074】ボリューム情報400では、論理ボリュー
ムAのボリューム状態とペア番号が変更される。具体的
には、ボリューム状態が“正”に設定され、ペア番号に
ペア番号Mが設定される。正副間パス情報600の接続
パスMのペア番号集合にペア番号Mが追加される。
【0075】さらに、正クラスタ構成記憶システム20
0は、副クラスタ構成記憶システムCに、副ポートC、
接続パスMを通知し、以下の処理を行うよう指示する。
【0076】副クラスタ構成記憶システムCは、ボリュ
ーム情報400とポート情報300を次のように更新す
る。すなわち、ボリューム情報400の論理ボリューム
Mのボリューム状態が“副”に、ペア番号にペア番号M
が設定される。また、ポート情報300の副ポート番号
Cの論理ボリューム集合に、論理ボリュームMが追加さ
れる(ステップ855)。
【0077】尚、上述したパス割当処理では、ユーザが
指定する副クラスタ構成記憶システムCは1つとしてい
たが、複数の副クラスタ構成記憶システムCが指定され
てもよい。この場合、副クラスタ構成記憶システム毎に
図8のステップ835からステップ850の処理が行わ
れ、記憶システムユニット間距離Aと記憶システムユニ
ット間距離Cの和が最小である副クラスタ構成記憶シス
テムC、接続パスM、及び論理ボリュームMが求められ
る。こうすることにより、副クラスタ構成記憶システム
200が多数有る場合にも、容易に最適な副クラスタ構
成記憶システム200、接続パス250、副論理ボリュ
ーム230を使用し、論理ボリューム230をバックア
ップすることが可能となる。
【0078】上述したパス割当処理では、正クラスタ構
成記憶システム200内の制御部211のCHA110
あるいはDKA120が、最適な接続パス250と副論
理ボリューム230を自動的に決定していた。
【0079】しかし、正クラスタ構成記憶システム20
0で最適な接続パス等が決定される前に、コピー元の論
理ボリュームAを内蔵する記憶システムユニット番号
A、正ポートMを内蔵する記憶システムユニット番号
M、副ポートCを内蔵する記憶システムユニット番号
C、論理ボリュームMを保持する副クラスタ構成記憶シ
ステム番号C及び記憶システムユニット番号D、接続パ
スM、論理ボリュームM、記憶システムユニット間距離
A、並びに記憶システムユニット間距離Cが、ホストコ
ンピュータ180あるいは保守端末を通じてユーザに提
示される構成としても良い。すなわち、事前に、ユーザ
に接続パスを決定するために必要な情報を提示する機能
があっても良い。
【0080】図16は、ユーザに提示される情報の一例
を示す図である。本図では、コピー元の論理ボリューム
A(図16では#1)を内蔵する記憶システムユニットA
はunit#12、正ポート3を内蔵する記憶システムユニット
Mはunit#11、副ポート3を内蔵する記憶システムユニッ
トCはunit#21、論理ボリュームM(図16では#2)を
保持する副クラスタ構成記憶システムCはDKC#2、
記憶システムユニットDはunit#20、記憶システムユニ
ット間距離Aが1、及び記憶システムユニット間距離C
が1であることを示している。
【0081】図16に示される情報がユーザに提示され
た場合、ユーザは、提示された記憶システムユニット間
距離A、記憶システムユニット間距離Cを参照し、接続
パスMと論理ボリュームMを用いてバックアップを行う
かどうかを判断する。
【0082】図16に示される状態において、例えば、
提示された記憶システムユニット間距離Aが0でない、
つまり、クラスタ構成記憶システムA内で記憶システム
ユニット間のデータ転送が発生する場合を考える。
【0083】この場合、ユーザは、提示された経路でデ
ータのバックアップを行っても良いが、記憶システムユ
ニットAにポートを増設する、もしくは、正ポート3を
内蔵する記憶システムユニットMの記憶容量を増設して
記憶システムユニットAに格納されているデータを記憶
システムユニットMに写すことを検討しても良い。後者
の場合、検討結果を実行することで、システム全体の性
能が改善される。
【0084】例えば、図16の例では、記憶システムユ
ニットunit#12にポートを増設して当該ポートを正ポー
トとし、副クラスタ構成記憶システムDKC#2のポー
ト3とを接続して当該接続パスを使用することをユーザ
が選択することにより、記憶システムユニット間距離A
を削減することが可能となる。
【0085】この検討は、副クラスタ構成記憶システム
200でも同様に行われて良い。
【0086】たとえば、副クラスタ構成記憶システムC
内で記憶システムユニット間のデータ転送が発生した場
合、例えば、図16の例では、ユーザは、記憶システム
ユニットunit#20にポートを増設して当該ポートを副ポ
ートとし、クラスタ構成記憶システムDKC#1のポー
ト3と接続して、当該接続パスを使用することにより、
記憶システムユニット間距離Cを削減することが可能と
なる。
【0087】尚、図16においては、記憶システムユニ
ット間距離Aと記憶システムユニット間距離Cの和が最
小である1組の接続パスMと論理ボリュームMに関して
のみ、ユーザに情報を提供したが、1組だけでなく多く
の組み合わせ、例えば、記憶システムユニット間距離A
と記憶システムユニット間距離Cの和の小さい順に、数
組のデータ転送経路を示す情報をユーザに提示してもよ
い。これにより、ユーザは、所望のデータ転送経路を指
定することが出来る。
【0088】上述した実施形態においては、正クラスタ
構成記憶システム200内の制御部211内のCHA1
10あるいはDKA120が、パス割当処理を行ってい
た。しかし、同処理を、副クラスタ構成記憶システムC
内の制御部211内のCHA110あるいはDKA12
0が行ってもよい。さらに、同処理を、ホストコンピュ
ータ180あるいは保守端末が行っても良い。この場
合、正または副クラスタ構成記憶装置システム200
は、ポート情報300、ボリューム情報400、ペア情
報500、正副間パス情報600、及び記憶システムユ
ニット間距離情報700をホストコンピュータ180あ
るいは保守端末に通知しなければならない。
【0089】以上の処理により、バックアップ元の論理
ボリューム230に対応する副クラスタ構成記憶システ
ム及び副論理ボリュームが決定される。
【0090】次に、正クラスタ構成記憶システム200
が、バックアップ対象の論理ボリューム230へのライ
ト命令を受信した場合の動作を説明する。尚、本発明に
おいては、先に説明したパス割当処理によって、論理ボ
リューム230に対して、バックアップに使用する接続
パスの優先順位が決定されている場合は、正クラスタ構
成記憶システム200は、優先順位の高い接続パスを選
択し、データのバックアップを行う。接続パスに優先順
位が決定されておらず、一つの接続パスのみが接続パス
として決定されている場合には、その接続パスが使用さ
れる。以下、接続パスに優先順位が割り当てられている
場合について説明する。
【0091】図13は、正クラスタ構成記憶システム2
00が、ホストコンピュータ180からアクセス命令を
受信した際の処理を示すフロー図である。正クラスタ構
成記憶システム200の制御部211内のCHA110
が、ホストコンピュータからアクセス命令を受信する。
以下、アクセス命令を受信したCHA110をCHAA
と称する。アクセス命令には、リード又はライト等の命
令、命令対象の論理アドレス、データ量等が含まれてい
る。論理アドレスは、論理ボリューム番号と論理ボリュ
ーム内位置から構成される。以下、アクセス命令内の論
理アドレスを論理アドレスA、論理ボリューム番号を論
理ボリュームA、論理ボリューム内位置を論理ボリュー
ム内位置A、データ量をデータ量Aとする(ステップ1
300)。
【0092】CHAAは、アクセス命令がライト命令で
あるかを調べる(ステップ1310)。アクセス命令が
ライト命令以外、例えば、リード命令の場合は、正クラ
スタ構成記憶システム200は、従来技術と同じように
リード処理を行う(ステップ1315)。
【0093】アクセス命令がライト命令の場合、CHA
Aは、論理ボリュームAのボリューム情報400を参照
し、ボリューム状態を調べる(ステップ1320)。論
理ボリュームAのボリューム状態が、“正常”もしくは
“正”以外の場合は、論理ボリュームAへのアクセスは
不可能なため、正クラスタ構成記憶システム200は、
ホストコンピュータ180に異常終了を報告する(ステ
ップ1325)。
【0094】論理ボリュームAのボリューム状態が、
“正常”、“正”のいずれかの場合は、CHAAは、論
理ボリュームAを内蔵する記憶システムユニット内のC
ACHE130の領域を確保し、ホストコンピュータ1
80にデータ受信の準備ができたことを通知する。その
通知を受けたホストコンピュータ180は、ライトデー
タを正クラスタ構成記憶システム200に送信する。C
HAAは、ライトデータを受信し、CACHE130に
確保した領域に受信したデータを保存する(ステップ1
330)。
【0095】CHAAは、論理ボリュームAのボリュー
ム情報400を参照し、論理ボリュームAがバックアッ
プ対象か否かを調べる(ステップ1340)。ステップ
1340で、ボリューム状態が、“正”である場合は、
論理ボリュームAはバックアップ対象であるため、CH
AAは、後述する副論理ボリュームへのリモートライト
処理を行う(ステップ1345)。
【0096】ステップ1340でボリューム状態が、
“正常”である場合、又はステップ1345のリモート
ライト処理の終了後、CHAAは、DKA120にCA
CHE130に格納されたデータを記憶装置150に書
き込むことを命令し、ホストコンピュータ180に終了
を報告する(ステップ1350、1355)。その後、
命令を受けたDKA120は、記憶装置150にデータ
を保存する。
【0097】次に、副論理ボリュームへのリモートライ
ト処理について説明する。以下の説明において、論理ボ
リュームAのペア番号をペア番号Aとする。ペア番号A
のパス番号集合はn個のパス番号からなり、接続パスA
1、接続パスA2、接続パスA3・・接続パスAnであ
るとする。ここで、nが小さいほど、優先順位が高いと
する。これらの優先順位は、あらかじめ、論理ボリュー
ムAに接続パス割当処理を施すことで決定されている。
論理ボリュームAの副論理ボリューム230を、副論理
ボリュームCとする。
【0098】図14は、アクセス命令を受信したCHA
Aのリモートライト処理の手順を示すフロー図である。
CHAAは、ペア番号Aのペア情報500を参照し、ペ
ア状態を調べる(ステップ1410)。ステップ141
0で、ペア状態が、“正常”でない場合は、副論理ボリ
ューム230にデータをライトできないため、正クラス
タ構成記憶システム200は、副論理ボリューム障害で
処理を終了する(ステップ1415)。
【0099】ステップ1410で、ペア状態が“正常”
である場合、CHAAは、接続パスA1のパス状態を調
べる(ステップ1420)。パス状態が“正常”でない
場合は、接続パスA1は使用できないため、CHAA
は、接続パスA2、A3・・・Anの順でパス状態を調
べ、パス状態が“正常”である接続パスAを得る。
【0100】パス状態が“正常”である接続パスAが存
在しない場合は、副クラスタ構成記憶システムCに接続
した接続パス250は全て使用不可能であるため、正ク
ラスタ構成記憶システム200は、処理を終了する(ス
テップ1425)。以下の説明において、接続パスAの
正ポート番号を正ポートB、正ポートBを制御するCH
A110をCHABとする。接続パスAの副ポート番号
を副ポートC、副ポートCを制御するCHA110をC
HACとする。
【0101】ステップ1420で、パス状態が“正常”
である接続パスAが存在する場合、CHAAは、接続パ
スAを介して副論理ボリュームCに対してのライト命令
(リモートライト命令)を発行するように、CHABに
命じる。リモートライト命令には、ライト命令、副論理
ボリュームCと論理ボリューム内位置Aを示す論理アド
レス、及びデータ量Aを示す情報が含まれている(ステ
ップ1430)。CHABとCHACとの間の処理は、
後述する。CHAAは、CHABからのリモートライト
処理の終了報告を受け、処理を終了する(ステップ14
40)。
【0102】図15は、正クラスタ構成記憶システム2
00のCHABと、副クラスタ構成記憶システムのCH
ACとの間のリモートライト処理の手順を示すフロー図
である。CHABは、正ポートBを使用し、副ポートC
にリモートライト命令を送信する(ステップ151
0)。
【0103】副クラスタ構成記憶システムCのCHAC
は、リモートライト命令を受信する。CHACは、ボリ
ューム情報400を参照し、論理ボリュームCのボリュ
ーム状態を調べる。論理ボリュームCのボリューム状態
が、“副”以外の場合は、論理ボリュームCへのアクセ
スは不可能なため、CHACは、CHABに異常終了を
報告する(ステップ1520〜1535)。
【0104】ステップ1530で、論理ボリュームCの
ボリューム状態が“副”の場合は、CHACは、論理ボ
リュームCを内蔵する記憶システムユニット210内の
CACHE130の領域を確保し、CHABにデータ受
信の準備完了を通知する(ステップ1540、154
5)。CHABは、CHACからのデータ受信の準備完
了報告を受け、ライトデータをCHACに送信する(ス
テップ1550)。
【0105】CHACは、ライトデータを受信し、CA
CHE130に確保した領域にデータを保存する。CH
ACは、DKA120にデータを記憶装置150に書き
込むことを命令する。その後、CHACは、CHABに
終了報告をする(ステップ1555〜1565)。その
後、命令を受けたDKA120は、記憶装置150にデ
ータを保存する。
【0106】CHABは、CHACからのリモートライ
ト命令の終了報告を受信し、CHAAにリモートライト
命令の終了を報告する(ステップ1570)。
【0107】上述したホストコンピュータ180からア
クセス命令を受信した際の動作では、正クラスタ構成記
憶システム200は、副論理ボリューム230のデータ
更新後にホストコンピュータ180に終了報告を行って
いた。しかし、正クラスタ構成記憶システム200は、
ホストコンピュータ180に終了報告後に、副論理ボリ
ューム230のデータ更新の指示を行ってもよい。
【0108】この場合、図13のステップ1345に
て、正クラスタ構成記憶システム200は、正クラスタ
構成記憶システム内のCACHE130又は記憶装置1
50に、リモートライト命令の発行の際に使用するライ
ト命令、データ、ライト命令の受信時刻を保存してお
く。ホストコンピュータ180への終了報告後、正クラ
スタ構成記憶システム200は、ライト命令の受信時刻
の順に、リモートライト処理を行う。
【0109】リモートライト処理は、ライト命令の受信
時刻の順、もしくは、任意の順に行う。ただし、データ
の整合性を保つために、任意の順でリモートライト処理
を行う場合には、副クラスタ構成記憶システム200に
ライト命令の受信時刻をライト命令とともに送信し、副
クラスタ構成記憶システム200は、受信したライト命
令の受信時刻の順にデータを記憶装置150に保存する
必要がある。
【0110】このようにすることにより、ホストコンピ
ュータ180への応答時間の短縮が可能となる。尚、C
HAA及びCHABは同一のCHAであっても良いし、
異なるCHAの場合もある。
【0111】以上説明したように、予め接続パス割当処
理で、接続パスをペア情報500に登録し、論理ボリュ
ームのバックアップの際に、ペア情報500のパス番号
集合に登録された接続パスを使用することにより、正ク
ラスタ構成記憶システム200および副クラスタ構成記
憶システム200の双方でより負荷の小さい経路でバッ
クアップを行うことが出来る。特に、登録された接続パ
スに優先順位を設けることにより、接続パスを柔軟に決
定することが出来る。これにより、記憶システムユニッ
ト間のデータ転送量を削減でき、クラスタ構成記憶シス
テム200の性能を向上させることができる。
【0112】
【発明の効果】本発明によれば、データのバックアップ
のために生じるクラスタ構成記憶システム内部での記憶
システムユニット間のデータ転送量を削減でき、クラス
タ構成記憶システムの性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の計算機システムの一実施形態のブロッ
ク図である。
【図2】記憶システムユニットのブロック図である。
【図3】ポート情報の例を説明する図である。
【図4】ボリューム情報の例を説明する図である。
【図5】ペア情報の例を説明する図である。
【図6】正副間パス情報の例を説明する図である。
【図7】記憶システムユニット間距離情報の例を説明す
る図である。
【図8】パス割当処理のフローチャートである。
【図9】ボリューム情報の一実施形態を説明する図であ
る。
【図10】ポート情報の一実施形態を説明する図であ
る。
【図11】正副間パス情報の提示例を説明する図であ
る。
【図12】記憶システムユニット間距離情報の一実施形
態を説明する図である。
【図13】クラスタ構成記憶システムがライト命令を受
信した際の動作を説明するフローチャートである。
【図14】アクセス命令を受信したCHAのリモートラ
イト処理を説明するフローチャートである。
【図15】正クラスタ構成記憶システムと副クラスタ構
成記憶システムとの間のリモートライト処理を説明する
フローチャートである。
【図16】接続パスMをユーザに提示した例を示す図で
ある。
【符号の説明】
100…記憶装置システム、110…ホストアダプタ、
120…ディスクアダプタ、130…キャッシュメモ
リ、140…管理メモリ、150…記憶装置、160…
コモンパス、170…接続線、180…ホストコンピュ
ータ、200…クラスタ構成記憶システム、210…記
憶システムユニット、240…ポート、250…接続パ
ス、260…データ転送コントローラ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/10 G11B 20/10 F 301 301A (72)発明者 小澤 匡二 神奈川県小田原市中里332番地2号 株式 会社日立製作所RAIDシステム事業部内 Fターム(参考) 5B045 BB28 BB29 JJ32 5B065 BA01 EA12 EA33 EA34 5D044 BC01 CC04 CC09 DE92 HH07 HL02 HL07 HL11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の記憶システムユニットを有するクラ
    スタ構成記憶システムを複数接続して構成される記憶装
    置システムにおいて、1つのクラスタ構成記憶システム
    から他のクラスタ構成記憶システムへデータを複製する
    方法であって、 前記1つのクラスタ構成記憶システムから前記他のクラ
    スタ構成記憶システムへのデータ転送経路を検索し、 前記検索するステップによって検索された結果に従っ
    て、データ転送経路を決定し、 前記データ転送経路を用いて、前記1つのクラスタ構成
    記憶システムから前記他のクラスタ構成記憶システムへ
    データを転送し、 前記他のクラスタ構成記憶システムにおいて前記転送さ
    れたデータを格納することを特徴とするデータ複製方
    法。
  2. 【請求項2】前記データ転送経路を決定するステップ
    は、記憶システムユニット間の距離情報に基づき前記ク
    ラスタ構成記憶システム間のデータ転送経路を選択する
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ複製方法。
  3. 【請求項3】前記データ転送経路を決定するステップ
    は、 前記検索された結果から、複数のデータ転送経路を選択
    し、 前記複数のデータ転送経路に優先順位を付するステップ
    を有し、 前記データを転送するステップでは、 前記複数のデータ転送経路のうち、優先順位が高いデー
    タ転送経路を選択してデータ転送を行うことを特徴とす
    る請求項1記載のデータ複製方法。
  4. 【請求項4】複数の記憶システムユニットを有するクラ
    スタ構成記憶システムを複数接続して構成される記憶装
    置システムにおいて、 所定の条件に基づいて、前記複数のクラスタ構成記憶シ
    ステムのうち、第一のクラスタ構成記憶システムのコピ
    ー元論理記憶領域から前記複数のクラスタ構成記憶シス
    テムのうち、第二のクラスタ構成記憶システムのコピー
    先論理記憶領域との間のデータ転送経路を決定する手段
    と、前記決定する手段によって決定されたデータ転送経
    路に従って、前記コピー元論理記憶領域に記憶されたデ
    ータを前記コピー先論理記憶領域に複写する手段とを有
    することを特徴とする記憶装置システム。
  5. 【請求項5】前記所定の条件とは、前記第一のクラスタ
    構成記憶システム内のデータ転送の早さ及び前記第二の
    クラスタ構成記憶システム内のデータ転送の早さの和が
    もっとも大きくなる組み合わせであることを特徴とする
    請求項4記載の記憶装置システム。
  6. 【請求項6】ホストコンピュータに接続され、複数の記
    憶システムユニットを有するクラスタ構成記憶システム
    を複数接続して構成される記憶装置システムにおいて、
    1つのクラスタ構成記憶システムから他のクラスタ構成
    記憶システムへデータをバックアップする方法であっ
    て、 バックアップ対象のデータの指示を前記ホストコンピュ
    ータから受け付け、 バックアップを保持する前記クラスタ構成記憶システム
    の指示を前記ホストコンピュータから受け付け、 バックアップに使用する前記クラスタ構成記憶システム
    間の接続パスの指示を前記ホストコンピュータから受け
    付け、 前記クラスタ構成記憶システム間の接続情報及び記憶シ
    ステムユニット間の距離情報を前記ホストコンピュータ
    を介してユーザに提示し、 ユーザが選択した情報に基づき、バックアップに使用す
    る前記クラスタ構成記憶システム間の接続パス及びデー
    タのバックアップを保持する記憶システムユニットを決
    定し、 前記手段で決定した接続パスを使用して前記クラスタ構
    成記憶システム間でデータを複製することを特徴とする
    バックアップ方法。
  7. 【請求項7】ホストコンピュータに接続され、複数の記
    憶システムユニットを有するクラスタ構成記憶システム
    を複数接続して構成される記憶装置システムにおいて、
    1つのクラスタ構成記憶システムから他のクラスタ構成
    記憶システムへデータをバックアップする方法であっ
    て、 バックアップ対象のデータの指示を前記ホストコンピュ
    ータから受け付け、 バックアップを保持する前記クラスタ構成記憶システム
    の指示を前記ホストコンピュータから受け付け、 前記クラスタ構成記憶システム間の接続情報及び記憶シ
    ステムユニット間の距離情報に基づき、バックアップに
    使用する前記クラスタ構成記憶システム間の接続パス及
    びデータのバックアップを保持する記憶システムユニッ
    トを決定し、 前記手段で決定した接続パスを使用して前記クラスタ構
    成記憶システム間でデータを複製することを特徴とする
    バックアップ方法。
  8. 【請求項8】前記記憶システムユニット間の距離情報と
    は、記憶システムユニット間のデータの転送速度である
    ことを特徴とする請求項6及び請求項7のうちいずれか
    一つのバックアップ方法。
  9. 【請求項9】前記記憶システムユニット間の距離情報と
    は、単位時間の記憶システムユニット間のデータ接続線
    の使用時間であることを特徴とする請求項6及び請求項
    7のうちいずれか一つのバックアップ方法。
  10. 【請求項10】ホストコンピュータに接続され、複数の
    クラスタ構成記憶システムが接続されて構成される記憶
    装置システムにおいて、前記複数のクラスタ構成記憶シ
    ステムは複数の記憶システムユニットを有し、 前記記憶システムユニットは制御部を有し、 前記制御部は、 前記複数のクラスタ構成記憶システム間の接続情報及び
    前記複数の記憶システムユニット間の距離情報を有し、 バックアップ対象のデータの指示を前記ホストコンピュ
    ータから受け付けた場合に、 前記複数のクラスタ構成記憶システム間の接続情報及び
    前記複数の記憶システムユニット間の距離情報に基づい
    て決定された、バックアップに使用する前記クラスタ構
    成記憶システム間の接続パス及びデータのバックアップ
    を保持する記憶システムユニットへ、前記バックアップ
    対象のデータを複製することを特徴とする記憶装置シス
    テム。
  11. 【請求項11】前記記憶システムユニット間の距離情報
    とは、記憶システムユニット間のデータの転送速度であ
    ることを特徴とする請求項10記載の記憶装置システ
    ム。
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