JP2003295517A - 画像形成方法 - Google Patents
画像形成方法Info
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Abstract
ーにより現像して画像を形成するにおいて、画像濃度が
高く、高画質の画像を形成することができ、特に小型、
高速の画像形成装置において好適に用いられる画像形成
方法を提供する。 【構成】 感光層が、電荷発生剤として、X線回折スペ
クトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)27.3
°に最大回折ピークを有するオキシチタニウムフタロシ
アニンを含有すると共に、トナーが、着色剤として、以
下の(1)〜(5)の複合酸化物からなる群から選択さ
れるいずれかの複合酸化物を含有する画像形成方法。 (1)4価、3価、又は4価/2価のいずれかのマンガ
ン元素と3価の鉄元素を含有する複合酸化物 (2)2価のマンガン元素と3価の鉄元素を含有する複
合酸化物 (3)2価の銅元素と3価の鉄元素を含有する複合酸化
物 (4)2価の銅元素と3価のクロム元素を含有する複合
酸化物 (5)2価の銅元素と3価の鉄元素と3価のクロム元素
を含有する複合酸化物
Description
写機やプリンター等の画像形成装置における画像形成方
法に関し、更に詳しくは、感光体の感光層に形成された
静電潜像をトナーにより現像して画像を形成するにおい
て、画像濃度が高く、高画質の画像を形成することがで
き、特に小型、高速の画像形成装置において好適に用い
られる画像形成方法に関する。
として、導電性支持体上に感光層を形成した感光体の該
感光層を一様に帯電させ、次いで、露光せしめて、露光
された部分の電荷を消散させて静電潜像を形成し、露光
されていない部分に荷電させたトナーを付着させること
によってその静電潜像を可視化させて現像し、得られた
可視像を記録紙等の転写材に転写せしめ、加熱、加圧等
によってその可視像を転写材に定着させる方法が、複写
機、プリンター等の画像形成装置において汎用されてい
る。
に伴い、感光体においては、露光から現像迄の時間や除
電から帯電迄の時間の短縮化が求められ、又、トナーに
おいては、現像に最適な帯電量に到達する迄の時間の短
縮化が求められている。
を含む各種の画像形成方法が検討されてはいるものの、
いずれも、感光体の電位が露光により減衰するのに時間
がかかり、得られる画像にカブリやメモリ等が発生した
り、又、トナーが所望の帯電量に到達するのに時間がか
かり、得られる画像が濃度不足となったり、カブリ、飛
散、メモリ等が発生する等の問題について、未だ市場の
要求を十分に満足させ得るには到っておらず、それらの
問題を解決した高画像濃度、高解像度、及び高階調等の
高画質化が強く求められているのが現状である。
技術に鑑みてなされたものであって、従って、本発明
は、感光体の感光層に形成された静電潜像をトナーによ
り現像して画像を形成するにおいて、画像濃度が高く、
高画質の画像を形成することができ、特に小型、高速の
画像形成装置において好適に用いられる画像形成方法を
提供することを目的とする。
解決すべく鋭意検討した結果、感光体の感光層に特定の
電荷発生剤を含有させると共に、トナーの着色剤として
特定の複合酸化物を用いることにより、前記目的が達成
できることを見出し本発明を完成したもので、即ち、本
発明は、感光体の感光層に形成された静電潜像をトナー
により現像する画像形成方法において、感光層が、電荷
発生剤として、X線回折スペクトルにおいてブラッグ角
(2θ±0.2°)27.3°に最大回折ピークを有す
るオキシチタニウムフタロシアニンを含有すると共に、
トナーが、着色剤として、以下の(1)〜(5)の複合
酸化物からなる群から選択されるいずれかの複合酸化物
を含有する画像形成方法、を要旨とする。
れかのマンガン元素と3価の鉄元素を含有する複合酸化
物 (2)2価のマンガン元素と3価の鉄元素を含有する複
合酸化物 (3)2価の銅元素と3価の鉄元素を含有する複合酸化
物 (4)2価の銅元素と3価のクロム元素を含有する複合
酸化物 (5)2価の銅元素と3価の鉄元素と3価のクロム元素
を含有する複合酸化物
感光体は、導電性支持体上に感光層が形成されてなり、
その導電性支持体としては、特に限定されるものではな
く、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケル、
銅、亜鉛、インジウム、銀、金等の金属、及び、ポリエ
ステル樹脂等の樹脂フィルム、ガラス、紙等の絶縁性基
体上にアルミニウム、ニッケル、銅、亜鉛、パラジウム
等の金属、酸化錫、酸化インジウム等の金属酸化物等の
蒸着層を設けた積層体等からなる円筒状、又は、シート
状或いはベルト状等であって、それらでドラム外周を被
覆した円筒状の、従来より用いられているものが挙げら
れる。尚、その際の金属シートとしての厚みは、通常2
0〜500μm程度、金属蒸着層としての厚みは、通
常、400〜1,000Å程度である。
層としては、電荷発生物質と電荷輸送物質がバインダー
樹脂中に分散された一層からなる単層型、或いは、電荷
発生物質がバインダー樹脂中に分散された電荷発生層
と、電荷輸送物質がバインダー樹脂中に分散された電荷
輸送層の二層からなる積層型のいずれであってもよい
が、後者積層型が好ましい。
しては、X線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ
±0.2°)27.3°に最大回折ピークを有するオキ
シチタニウムフタロシアニンを含有することが必須であ
り、感光層が該オキシチタニウムフタロシアニンを含有
しない場合には、本発明の目的を達成することができな
い。
ニンは、ブラッグ−ブレンターノの集中法によるCuK
α線によるX線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角
(2θ±0.2°)27.3°に最大回折ピークを有す
る結晶型オキシチタニウムフタロシアニンであって、例
えば、特開昭62−67094号公報の第2図(同公報
中では「II型」と称されている。)、特開平2−825
6号公報の第1図、電子写真学会誌第92巻第3号(1
990年発行)第250〜258頁(同誌では「Y型」
と称されている。)等に示されているものであり、2
7.3°の最大回折ピークの外に24.2°、9.7
°、及び7.4°にも回折ピークを有する。そして、本
発明においては、それらの回折ピーク24.2°、9.
7°、及び7.4°における面積の最大回折ピーク2
7.3°における面積に対する割合が40%以下である
ものが好ましい。尚、以降、このオキシチタニウムフタ
ロシアニンを「Y型オキシチタニウムフタロシアニン」
と言うことがある。
物質として、前記Y型オキシチタニウムフタロシアニン
以外の電荷発生物質を含有していてもよく、その電荷発
生物質としては、従来公知の、例えば、α型オキシチタ
ニウムフタロシアニン、β型オキシチタニウムフタロシ
アニン等のチタン含有フタロシアニン系化合物、並び
に、セレン、及びセレン−テルル合金等のその合金、セ
レン化砒素、硫化亜鉛、硫化カドミウム、硫化アンチモ
ン等の金属硫化物、酸化亜鉛、酸化チタン等の金属酸化
物、アモルファスシリコン等のシリコン系材料等の無機
光導電性物質、前記以外のフタロシアニン系、アントラ
キノン系、モノアゾ系、ビスアゾ系、トリスアゾ系、ポ
リアゾ系、シアニン系、ペリノン系、ペリレン系、キナ
クリドン系、多環キノン系、ピリリウム系、チアピリリ
ウム系、インジゴ系、チオインジゴ系、アントアントロ
ン系、ピラントロン系等の各種染顔料等の有機光導電性
物質等が挙げられる。
以外の電荷発生物質を含有する場合、それが前記チタン
含有フタロシアニン系化合物のみであるときは、全電荷
発生物質に占めるY型オキシチタニウムフタロシアニン
の割合は、通常30重量%以上であり、50重量%以上
であるのが好ましく、70重量%以上であるのが更に好
ましい。又、チタン含有フタロシアニン系化合物以外の
前記電荷発生物質を含有するときは、全電荷発生物質に
占めるY型オキシチタニウムフタロシアニンの割合は、
通常40重量%以上であり、60重量%以上であるのが
好ましく、80重量%以上であるのが更に好ましい。
限定されるものではなく、従来公知の、例えば、ポリア
セナフチレン、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピ
レン、ポリビニルカルバゾール等の有機高分子化合物、
スチレン、スチルベン等の芳香族炭化水素化合物及びそ
の誘導体、ベンゾキノン、ナフトキノン、アントラキノ
ン、ジフェノキノン等のキノン化合物及びその誘導体、
アリール置換アミン、アリール置換ヒドラゾン等の含窒
素化合物及びその誘導体、カルバゾール、アクリジン、
ピラゾリン、イミダゾール、ベンズイミダゾール、イミ
ダゾリジン、イミダゾロン、フェナジン、トリアゾール
等の含窒素複素環式化合物及びその誘導体、チアゾー
ル、チアジアゾール、ベンゾチアゾール等の含窒素含硫
黄複素環式化合物及びその誘導体、オキサゾール、オキ
サジアゾール等の含窒素含酸素複素環式化合物及びその
誘導体等の有機低分子化合物等が挙げられる。
に限定されるものではなく、従来公知の、例えば、スチ
レン、ブタジエン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリロニトリ
ル、酢酸ビニル、塩化ビニル、ビニルアルコール、ビニ
ルブチラール、ビニルピロリドン等のビニル化合物の単
独重合体又は共重合体、飽和ポリエステル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリレート樹
脂、及びポリスルホン樹脂等が挙げられる。
記電荷輸送物質と前記バインダー樹脂の含有割合は、前
記積層型の電荷発生層において、電荷発生物質100重
量部に対してバインダー樹脂0.5〜500重量部であ
るのが好ましく、20〜300重量部であるのが更に好
ましい。又、前記積層型の電荷輸送層において、電荷輸
送物質100重量部に対してバインダー樹脂100〜3
00重量部であるのが好ましく、150〜250重量部
であるのが更に好ましい。
応じて、可塑剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤、滑剤、離型剤、難燃剤等の添加剤が添
加されていてもよい。
には下引き層が設けられていてもよく、その下引き層
は、アルミナ、シリカ、チタニア、酸化鉄、酸化亜鉛、
酸化ジルコニウム等の金属酸化物、チタン酸カルシウ
ム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等のチ
タン酸金属塩、窒化チタン、窒化珪素等の窒化物、炭化
チタン、炭化珪素等の炭化物等の微粉末が、通常、ポリ
アクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリウレタン樹脂、ポリ
アミド樹脂、セルロース、カゼイン、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、メラミン樹脂等のバインダー樹脂中に分
散されてなり、それらの微粉末とバインダー樹脂を溶媒
或いは分散媒に溶解或いは分散させた塗布液として支持
体表面に塗布し、乾燥させることにより、好ましくは
0.05〜20μm、更に好ましくは0.1〜10μm
の厚みで形成される。
は、単層型感光層の場合、例えば、支持体/感光層、支
持体/下引き層/感光層等が挙げられ、又、積層型感光
層の場合、例えば、支持体/電荷発生層/電荷輸送層、
支持体/電荷輸送層/電荷発生層、支持体/下引き層/
電荷発生層/電荷輸送層、支持体/下引き層/電荷輸送
層/電荷発生層等が挙げられる。
は、更に、前述のバインダー樹脂等を主成分とする表面
保護層が、好ましくは0.01〜20μm、更に好まし
くは0.1〜10μmの厚みで設けられていてもよい。
上への感光層の形成は、単層型の場合には、前記電荷発
生物質、前記電荷輸送物質、及び前記バインダー樹脂や
添加剤等を、溶媒或いは分散媒に溶解或いは分散させた
塗布液として、積層型の場合には、前記電荷発生物質、
及び前記バインダー樹脂や添加剤等を、溶媒或いは分散
媒に溶解或いは分散させた塗布液として、並びに、前記
電荷輸送物質、及び前記バインダー樹脂や添加剤等を、
溶媒或いは分散媒に溶解或いは分散させた塗布液とし
て、それぞれ前記支持体上に、或いはその上に形成され
た下引き層上に、乾燥膜厚として、単層型の場合、好ま
しくは5〜60μm、更に好ましくは10〜45μm、
積層型の場合、電荷発生層は好ましくは0.05〜5μ
m、更に好ましくは0.1〜2μm、電荷輸送層は好ま
しくは10〜60μm、更に好ましくは15〜40μm
となるように塗布し、乾燥させることによりなされる。
媒或いは分散媒としては、例えば、メチルアルコール、
エチルアルコール、プロピルアルコール等のアルコール
類、蟻酸メチル、酢酸エチル、メチルセロソルブ、メチ
ルセロソルブアセテート、テトラヒドロフラン、1,4
−ジオキサン等のエーテル類、エチルアセテート、ブチ
ルアセテート等のエステル類、アセトン、メチルエチル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホル
ム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、1,
1,2−トリクロロエタン、1,1,1−トリクロロエ
タン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロプロパ
ン、トリクロロエチレン等の塩素化炭化水素類、n−ブ
チルアミン、イソプロパノールアミン、ジエチルアミ
ン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、トリエ
チレンジアミン等の含窒素化合物類、アセトニトリル、
N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶剤類
等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を併用して
用いられる。
ィッピング法、スプレー法、バーコーター法、ブレード
法、ロールコーター法、ワイヤーバー法、ナイフコータ
ー法等が挙げられ、又、乾燥は、熱風乾燥機、蒸気乾燥
機、赤外線乾燥機、又は遠赤外線乾燥機等を用いて、通
常100〜250℃、好ましくは110〜170℃の範
囲の温度でなされる。
に形成された静電潜像を現像するトナーは、着色剤とバ
インダー樹脂を基本組成としてなるが、本発明において
は、その着色剤として、以下の(1)〜(5)の複合酸
化物からなる群から選択されるいずれかの複合酸化物を
含有することが必須であり、それらいずれの複合酸化物
をも含有しない場合には、本発明の目的を達成すること
ができない。
れかのマンガン元素と3価の鉄元素を含有する複合酸化
物 (2)2価のマンガン元素と3価の鉄元素を含有する複
合酸化物 (3)2価の銅元素と3価の鉄元素を含有する複合酸化
物 (4)2価の銅元素と3価のクロム元素を含有する複合
酸化物 (5)2価の銅元素と3価の鉄元素と3価のクロム元素
を含有する複合酸化物
ては、具体的には、例えば、(1)の4価、3価、又は
4価/2価のいずれかのマンガン元素と3価の鉄元素を
含有する複合酸化物としては、4価のマンガン元素の場
合、MnO2 ・Fe2 O3 、及び、更に少量の他の金属
元素を含有する複合酸化物が、又、3価のマンガン元素
の場合、Mn2 O3 ・Fe2 O3 、及び、更に少量の他
の金属元素を含有する複合酸化物が、又、4価/2価の
マンガン元素の場合、Mn3 O4 ・Fe2 O3、及び、
更に少量の他の金属元素を含有する複合酸化物が、又、
(2)の2価のマンガン元素と3価の鉄元素を含有する
複合酸化物としては、MnO・Fe2 O 3 、及び、更に
少量の他の金属元素を含有する複合酸化物が、又、
(3)の2価の銅元素と3価の鉄元素を含有する複合酸
化物としては、CuO・Fe2 O3 、及び、更に少量の
他の金属元素を含有する複合酸化物が、又、(4)の2
価の銅元素と3価のクロム元素を含有する複合酸化物と
しては、CuO・Cr2 O3 、及び、更に少量の他の金
属元素を含有する複合酸化物が、又、(5)の2価の銅
元素と3価の鉄元素と3価のクロム元素を含有する複合
酸化物としては、CuO・Fe2 O3 ・Cr2 O3 、及
び、更に少量の他の金属元素を含有する複合酸化物が、
それぞれ挙げられる。
して、前記複合酸化物以外に、トナー用着色剤として一
般に用いられている各種の無機系及び有機系の染顔料等
を含有していてもよく、それらの着色剤として、無機系
染顔料としては、例えば、カーボンブラック、ランプブ
ラック、鉄黒、紺青、群青等が、又、有機系染顔料とし
ては、例えば、フタロシアニン系、アントラキノン系、
キノン系、モノアゾ系、ビスアゾ系、トリスアゾ系、ポ
リアゾ系、トリフェニルメタン系、シアニン系、ペリノ
ン系、ペリレン系、キナクリドン系、多環キノン系、ピ
リリウム系、チアピリリウム系、インジゴ系、チオイン
ジゴ系、アントアントロン系、ピラントロン系、イソイ
ンドリン系、チアジン系、ニグロシン系、ローダミン系
等が、それぞれ挙げられる。
もよく、その磁性着色剤としては、複写機等の使用環境
温度である0〜60℃付近において、フェリ磁性或いは
フェロ磁性を示す強磁性物質、具体的には、例えば、マ
グネタイト(Fe3 O4 )、マグヘマタイト(γ−Fe
2 O3 )、マグネタイトとマグヘマタイトの中間体、フ
ェライト(Mx Fe3-x O4 ;式中、Mは、Mg、M
n、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Cd等)等のスピ
ネルフェライト、BaO・6Fe2 O3 、SrO・6F
e2 O3 等の6方晶フェライト、Y3 Fe5 O12、Sm
3 Fe5 O12等のガーネット型酸化物、CrO2 等のル
チル型酸化物、及び、Cr、Mn、Fe、Co、Ni等
の金属或いはそれらの強磁性合金等のうち、0〜60℃
付近においてフェリ磁性或いはフェロ磁性を示すものが
挙げられ、中で、マグネタイト、マグヘマタイト、又は
マグネタイトとマグヘマタイトの中間体が好ましい。
に限定されるものではなく、従来公知の、例えば、スチ
レン、ブタジエン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリロニトリ
ル、酢酸ビニル、塩化ビニル、ビニルアルコール、ビニ
ルブチラール、ビニルピロリドン等のビニル化合物の単
独重合体又は共重合体、飽和ポリエステル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹
脂、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂、及び、不飽和ポリエステル樹脂、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ロジン
変性マレイン酸樹脂等が挙げられる。
は、前記バインダー樹脂100重量部に対して1〜20
重量部であるのが好ましく、2〜15重量部であるのが
更に好ましい。
を含有しているのが好ましく、その帯電制御剤として
は、従来公知の、例えば、ニグロシン系染料、4級アン
モニウム塩系化合物、トリフェニルメタン系化合物、イ
ミダゾール系化合物、ポリアミン系樹脂等の正荷電性帯
電制御剤、又は、クロム、コバルト、アルミニウム、鉄
等の金属含有アゾ系染料、サリチル酸若しくはアルキル
サリチル酸のクロム、亜鉛、アルミニウム等の金属塩や
金属錯体、ベンジル酸の金属塩や金属錯体、アミド化合
物、フェノール化合物、ナフトール化合物、フェノール
アミド化合物等の負荷電性帯電制御剤等が挙げられ、中
で、下記一般式(I) 、(II)、(III) 、(IV)、及び(V) で
表される化合物、並びに、下記一般式(I) 、(III) 、及
び(IV)で表される化合物の金属塩又は金属錯体、下記一
般式(IV)で表される化合物の硼素錯体が特に好ましい。
立して、置換基を有していてもよい芳香族環を示し、Q
は、直接結合、又は2価の連結基を示す。〕
Dの芳香族環としては、例えば、ベンゼン環、ナフタレ
ン環、アントラセン環、フェナントレン環等が挙げら
れ、中で、ベンゼン環、又はナフタレン環が好ましく、
ベンゼン環が特に好ましい。又、これらの芳香族環にお
ける置換基としては、例えば、炭化水素基、アルコキシ
基、アルキルチオ基、ジアルキルアミノ基、ニトロ基、
シアノ基、水酸基、ハロゲン原子等が挙げられ、中で、
ハロゲン原子が好ましい。又、Qの2価の連結基として
は、例えば、酸素原子、硫黄原子、アルキレン基、アル
ケニレン基、アルキルイミノ基等が挙げられ、中で、置
換基を有していてもよい炭素数1〜4のアルキレン基、
又は置換基を有していてもよい炭素数2〜4のアルケニ
レン基が好ましい。又、式(I) の化合物の金属塩又は金
属錯体における金属としては、アルカリ金属、又はアル
カリ土類金属が好ましく、カリウム、又はナトリウムが
特に好ましい。
て、置換基を有していてもよい炭素数1〜12の炭化水
素基、ハロゲン原子、又は水素原子を示し、R3 及びR
4 は各々独立して、置換基を有していてもよい炭素数1
〜5の炭化水素基、又は水素原子を示し、n及びmは、
0以上の整数であり、n+mは4〜10である。〕
R3 、及びR4 としては、置換基を有していてもよい炭
素数1〜5のアルキル基、又は水素原子が好ましく、R
1 及びR 2 が置換基を有していてもよい炭素数3〜5の
アルキル基であり、R3 及びR4が水素原子であるのが
特に好ましい。又、n+mが6〜9であるのが好まし
く、8であるのが特に好ましい。
て、置換基を有していてもよい炭素数1〜12の炭化水
素基、又は水素原子を示す。〕
しては、置換基を有していてもよい炭素数3〜5のアル
キル基であるのが好ましい。又、式(III) の化合物の金
属塩又は金属錯体における金属としては、2価又は3価
の金属が好ましく、クロム、アルミニウム、又は亜鉛が
特に好ましい。
換基を有していてもよい芳香族環を示す。〕
環としては、例えば、ベンゼン環、ナフタレン環、アン
トラセン環、フェナントレン環等が挙げられ、中で、ベ
ンゼン環又はアントラセン環が好ましく、ベンゼン環が
特に好ましい。又、これらの芳香族環における置換基と
しては、例えば、炭化水素基、アルコキシ基、アルキル
チオ基、ジアルキルアミノ基、ニトロ基、シアノ基、水
酸基、ハロゲン原子等が挙げられるが、中で、無置換の
ものが好ましい。又、式(IV)の化合物の金属塩又は金属
錯体における金属としては、2価又は3価の金属が好ま
しく、クロム、アルミニウム、又は亜鉛が特に好まし
い。又、式(IV)の化合物の硼素錯体も好ましい。
は各々独立して、置換基を有していてもよい炭素数1〜
5の炭化水素基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、
又は水素原子を示し、R11及びR12は各々独立して、N
−フェニルカルバモイル基、又は水素原子を示し、M
は、3価の金属を示し、X+ は、プロトン、アンモニウ
ムイオン、又はアルカリ金属イオンを示す。〕
R9 、及びR10は、それらの少なくとも一つがニトロ
基、又は塩素原子であるのが好ましく、又、Mとして
は、クロム、又は鉄が好ましく、X+ としては、プロト
ン、カリウムイオン、又はナトリウムイオンが好まし
い。
割合は、前記バインダー樹脂100重量部に対して0.
01〜10重量部であるのが好ましく、0.1〜5重量
部であるのが更に好ましい。
写材への定着時の離型性等の改良のために、ワックス類
を含有しているのが好ましく、そのワックス類として
は、従来公知の、例えば、低分子量ポリエチレン、低分
子量ポリプロピレン、低分子量エチレン−プロピレン共
重合体等のポリオレフィン系ワックス、パラフィン系ワ
ックス、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、モ
ンタン酸エステル等の長鎖脂肪族基を有するエステル系
ワックス、水添ヒマシ油、カルナバワックス等の植物系
ワックス、ジステアリルケトン等の長鎖アルキル基を有
するケトン、アルキル基を有するシリコーン、ステアリ
ン酸等の高級脂肪酸、長鎖脂肪族アルコール、ペンタエ
リスリトール等と長鎖脂肪酸との(部分)エステル体、
オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸
アミド等が挙げられる。又、本発明におけるこれらのワ
ックス類としては、融点が50〜100℃であるのが好
ましい。
割合は、前記バインダー樹脂100重量部に対して0.
1〜25重量部であるのが好ましく、5〜15重量部で
あるのが更に好ましい。
粘着性、凝集性、流動性、帯電性、表面抵抗等の改質の
ために公知の各種内添剤等を更に含有していてもよく、
これらの内添剤としては、例えば、シリコーンオイル、
シリコーンワニス等の外、後述する外添剤と同様のもの
が挙げられる。
は、特に限定されるものではなく、例えば、前記バイン
ダー樹脂の粉粒体、前記Y型オキシチタニウムフタロシ
アニンを含む着色剤、及び前記帯電制御剤、前記ワック
ス類等を、例えば、タンブラーブレンダー、リボンブレ
ンダー、V型ブレンダー、ヘンシェルミキサー、スーパ
ーミキサー等の混合機により均一に混合した後、一軸又
は二軸以上の押出機等の混練機により溶融混練してトナ
ー用樹脂組成物となし、該樹脂組成物を、例えば、ジョ
ークラッシャー、ジャイレートリークラッシャー、ロー
ルミル、ハンマーミル、フェザーミル等により粗粉砕或
いは更に中粉砕して、平均粒径を通常約50〜3,00
0μm、好ましくは約50〜500μm程度の粗粒子と
した後、該粗粒子を、例えば、ロールミル、ハンマーミ
ル、ボールミル、ジェットミル等により数10μm以下
程度の粉体に微粉砕し、得られた粉体を、例えば、慣性
分級方式のエルボジェット、遠心力分級方式のミクロプ
レックス、DSセパレータ等の分級機により分級して規
定粒度のトナー粒子とした後、必要に応じてメカノフュ
ージョン法やサーフュージョン法等の球形化手段を施す
粉砕法、或いは、前記バインダー樹脂成分モノマーを、
前記着色剤、及び前記帯電制御剤、前記ワックス類等の
存在下に懸濁重合させる懸濁重合法、前記バインダー樹
脂成分モノマーを乳化重合させたエマルジョンを、前記
着色剤、及び前記帯電制御剤、前記ワックス類等の存在
下に攪拌して乳化粒子を凝集(会合)させる乳化重合凝
集法等を挙げることができる。
方法で得られたトナー粒子に、無機質或いは有機質微粉
末や高級脂肪酸金属塩等を外添剤として添加し、例えば
ヘンシェルミキサー等の混合機により均一に混合し、ト
ナー粒子の表面にこれらを被覆させることにより用いら
れる。その際の無機質微粉末としては、例えば、シラン
カップリング剤、又はシリコーンオイル等で表面処理さ
れたものが好ましく、又、微粉末としての比表面積は5
〜500m2 /gであるのが好ましい。
ば、アルミナ、シリカ、チタニア、酸化亜鉛、酸化ジル
コニウム、酸化セリウム、タルク、ハイドロタルサイト
等の金属酸化物・水酸化物、チタン酸カルシウム、チタ
ン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等のチタン酸金
属塩、窒化チタン、窒化珪素等の窒化物、炭化チタン、
炭化珪素等の炭化物等の無機質微粉末、スチレン樹脂、
アクリル樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン樹脂等
の有機質微粉末等が、又、高級脂肪酸金属塩としては、
例えば、オレイン酸カルシウム、オレイン酸亜鉛、ステ
アリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛等が、それぞれ
挙げられる。これらの外添剤の中で、アルミナ、シリ
カ、チタニアが好ましく、シリカが特に好ましい。尚、
これら外添剤としての使用量は、トナー粒子100重量
部に対して0.05〜10重量部であるのが好ましい。
ー社製マルチサイザーを用いて測定した粒度分布とし
て、50%累積頻度における体積平均粒径〔Dv (μ
m)〕の50%累積頻度における個数平均粒径〔D
n (μm)〕に対する比〔Dv /Dn〕が、1.0〜
1.25であるのが好ましく、1.0〜1.20である
のが更に好ましい。更に、粒径5.0μm以下の粒子の
割合が10個数%以上、8.0〜12.7μmの粒子の
割合が40個数%以下、16.0μm以上の粒子の割合
が2個数%以下で、且つ、50%累積頻度における体積
平均粒径〔Dv 〕が4〜10μmであるのが特に好まし
い。
装置「FPIA−2100」を用いて、下記式(A)に
より求められる円形度の50%累積頻度における円形度
が、0.92〜1.0の粒子であるのが好ましく、0.
94〜1.0の粒子であるのが更に好ましい。 (A)円形度=粒子投影像の面積と同面積の円の周長/
粒子投影像の周長
る円形度」とは、前記式(A)により求められる円形度
0〜1を横軸としその累積頻度0〜100%を縦軸とし
た分布曲線において、その50%累積頻度における円形
度を言う。
−500」を用いて、パラレルプレートにて周波数1H
zの条件下で測定した貯蔵弾性率が、単色用トナーとし
ては150℃で測定した値として、又、フルカラー用ト
ナーとしては120℃で測定した値として、1%歪みで
の貯蔵弾性率〔G' 1%(Pa)〕と30%歪みでの貯蔵
弾性率〔G'30%(Pa)〕とが、下記式(B)及び
(C)の関係を有するものであるのが好ましい。 (B)1.0×102 ≦G' 1%≦1.0×104 (C)1.0≦G' 1%/G'30%≦10.0
により静電潜像部に搬送するためのキャリアとしてのフ
ェライト、マグネタイト等の磁性粉を共存させる磁性二
成分用、又は、それらの磁性粉をトナー中に含有させた
磁性一成分用、或いは、トナーに磁性粉を用いない非磁
性一成分用のいずれでもよいが、非磁性一成分用、又は
磁性一成分用であるのが好ましい。尚、キャリアとして
の磁性粉としては、例えば、ポリ弗化ビニリデン、ポリ
テトラフルオロエチレン等の弗素樹脂等で表面処理され
たものが好ましい。
ナーを用いた場合について図面に基づいて説明すると、
図1は、本発明の画像形成方法に用いられる画像形成装
置の一実施例を示す概略図であり、1は感光体、1aは
導電性支持体、1bは感光層、2は帯電装置、3は露光
装置、4は現像装置、4aは現像ローラ、4bはトナー
供給ローラ、4cはブレード、4dはアジテータ、5は
転写装置、6はクリーニング装置、7は定着装置、7a
は下部定着部材、7bは上部定着部材、7cは加熱装
置、Tはトナー、Pは記録紙であり、帯電装置2、露光
装置3、現像装置4、転写装置5、及びクリーニング装
置6は、感光体1の外周面に沿って配置されている。
電性金属製であって、回転駆動機構(図示せず)によっ
て回動可能とされたドラム状支持体1aと、その外周面
に形成された感光層1bとからなる。又、帯電装置2
は、感光体1の外周面に当接して配置された、スコロト
ロン帯電器、ローラ帯電器等からなり、感光体1の表面
を所定電位に一様に帯電する。又、露光装置3は、LE
D、レーザー光等の光源照射装置からなり、感光体1の
感光層1bに静電潜像を形成させる。
ルミニウム、ニッケル等の金属製ロール、或いは外周面
にシリコン樹脂、弗素樹脂、ウレタン樹脂等を被覆した
金属製ロール等からなり、感光体1の外周面に当接して
回転駆動機構(図示せず)によって回動可能に配置さ
れ、その外周面に担持したトナーTを感光体1の外周面
に接触させる現像ローラ4aと、導電性スポンジ製等で
あって、現像ローラ4aに当接して回転駆動機構(図示
せず)によって回動可能に配置され、現像装置4内に貯
留されたトナーTを担持して現像ローラ4aに供給する
トナー供給ローラ4b、及び、シリコン樹脂、ウレタン
樹脂等の樹脂製、或いは、ステンレス鋼、アルミニウ
ム、銅、真鍮、燐青銅等の金属製、或いは、表面に樹脂
を被覆した金属製等であって、現像ローラ4aの外周面
をバネ等によって押圧して配置され、トナー供給ローラ
4bによって現像ローラ4aの外周面に供給されたトナ
ーTの層厚を規制するブレード4c、並びに、回転駆動
機構(図示せず)によって回動可能とされた羽根形状で
あって、現像装置4内に貯留されたトナーTを攪拌する
アジテータ4dとから構成される。
接して配置された、転写チャージヤー、転写ローラ、転
写ベルト等からなり、トナーTの帯電電位とは逆極性で
所定電圧が印加され、感光体1に形成されたトナー像を
記録紙Pに転写する。又、クリーニング装置6は、ブレ
ード、ファーブラシ等のクリーニング部材からなり、感
光体1の外周面に残留するトナーTを掻き落とす。又、
定着装置7は、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属製
素管にシリコン樹脂、弗素樹脂等を被覆したローラ、或
いはそれら金属製シートに樹脂を被覆したシート等から
なる下部定着部材7aと、同様の材質からなり、下部定
着部材7aに圧接して設けられた上部定着部材7bとで
構成され、いずれかの部材7a、7b(図面では上部定
着部材7b)には加熱装置7cが内設されており、記録
紙P上のトナー像におけるトナーTを溶融状態まで加熱
し、記録紙P上に定着させる。
導電性支持体1a上に、電荷発生剤として前記Y型オキ
シチタニウムフタロシアニンを含有する感光層1bを形
成した感光体1の表面を、帯電装置2によって所定電位
に一様に帯電させ、次いで、露光装置3によって露光せ
しめ、露光された部分の電荷を消散させて、感光層1b
に静電潜像を形成し、露光されていない部分に、現像装
置4の現像ローラ4aに担持され着色剤として前記複合
酸化物を含有する荷電トナーTを付着させることによっ
て、その静電潜像を可視化させて現像し、得られたトナ
ー像を、転写装置5によって記録紙Pに転写し、転写さ
れた記録紙P上のトナーTを定着装置7によって加熱、
加圧して記録紙Pに定着させるものである。尚、感光体
1は、クリーニング装置6によりその外周面をクリーニ
ングされ、前記と同様の操作が繰り返される。
く、高画質の画像を形成することができ、特に小型、高
速の画像形成装置において、又、750〜850nmの
波長領域の感度が高いことから、特に半導体レーザーを
露光光源とする画像形成装置において、好適に使用され
る。
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
状アルミニウム支持体上に、電荷発生物質として、Cu
Kα線によるX線回折スペクトルにおいてブラッグ角
(2θ±0.2°)27.3°、24.2°、9.7
°、及び7.4°に回折ピークを有するY型オキシチタ
ニウムフタロシアニン200重量部、及びバインダー樹
脂として、ポリビニルブチラール(電気化学工業社製
「デンカブチラール♯6000C」)100重量部を含
む塗布液を塗布し、乾燥させて膜厚0.4μmの電荷発
生層を形成し、その上に、電荷輸送物質として、N−メ
チル−3−カルバゾールカルバルデヒドジフェニルヒド
ラゾン70重量部、及びバインダー樹脂として、ポリカ
ーボネート樹脂(三菱化学社製「ノバレックス8025
A」)100重量部、並びにp−ニトロベンゾイルオキ
シベンザルマロノニトリル2重量部を含む塗布液を塗布
し、乾燥させて膜厚15μmの電荷輸送層を形成するこ
とにより、積層型の感光層を有する感光体1を製造し
た。
て、CuKα線によるX線回折スペクトルにおいてブラ
ッグ角(2θ±0.2°)22.3°、17.3°、1
6.7°、9.1°、及び7.5°に回折ピークを有す
るX型無金属フタロシアニンを用いた外は、前記製造例
1と同様として感光体2を製造した。
て、CuKα線によるX線回折スペクトルにおいてブラ
ッグ角(2θ±0.2°)20.9°、20.4°、1
7.4°、16.8°、9.2°、及び7.6°に回折
ピークを有するτ型無金属フタロシアニンを用いた外
は、前記製造例1と同様として感光体2を製造した。
(1)の複合酸化物Mn2 O3 ・Fe2 O3 10重量
部、バインダー樹脂として飽和ポリエステル樹脂100
重量部、帯電制御剤として前記一般式(IV)の化合物であ
るベンジル酸の硼素錯体(日本カーリット社製「LR−
147」)1重量部、及び融点80℃のパラフィンワッ
クス5重量部を、ヘンシェルミキサーで混合した後、二
軸押出機を用いて溶融混練することによりトナー用樹脂
組成物を作製し、冷却後、ハンマーミルにより粗粉砕
し、次いで、超音速ジェツトミルにより微粉砕し、得ら
れた粉体を風力分級機により分級することによりトナー
を製造した。引き続いて、得られたトナー100重量部
に対して、外添剤としてシリカ(日本アエロジル社製
「RY200」)2重量部を添加し、ヘンシェルミキサ
ーで混合することによりシリカ外添トナー1を製造し
た。
ー社製マルチサイザーを用いて測定した粒度分布とし
て、体積平均粒径〔Dv 〕の個数平均粒径〔Dn 〕に対
する比〔Dv /Dn 〕が、1.20であり、又、粒径
5.0μm以下の粒子の割合が12.0個数%、8.0
〜12.7μmの粒子の割合が10.3個数%、16.
0μm以上の粒子の割合が0.6個数%で、且つ、体積
平均粒径〔Dv 〕が7.5μm、又、シスメックス社製
フロー式粒子像分析装置「FPIA−2100」を用い
て測定した円形度が0.92であり、又、UBM社製動
的粘弾性測定装置「MR−500」を用いて、パラレル
プレートにて周波数1Hzの条件下、120℃で測定し
た、1%歪みでの貯蔵弾性率〔G' 1%〕が9.3×10
3 Pa、30%歪みでの貯蔵弾性率〔G'30%〕が6.0
×103 Pa、G' 1%/G'30%が1.6のものであっ
た。
(2)の複合酸化物MnO・Fe2 O3 7重量部を用
い、分級後、サーフュージョン法による球形化処理を施
した後にシリカを外添した外は、前記製造例1と同様に
してシリカ外添トナー2を製造した。得られたシリカ外
添トナー2は、体積平均粒径〔Dv 〕の個数平均粒径
〔Dn 〕に対する比〔Dv/Dn 〕が、1.19であ
り、又、粒径5.0μm以下の粒子の割合が11.2個
数%、8.0〜12.7μmの粒子の割合が9.3個数
%、16.0μm以上の粒子の割合が0.4個数%で、
且つ、体積平均粒径〔Dv 〕が7.6μm、又、円形度
が0.95であり、又、1%歪みでの貯蔵弾性率〔G'
1%〕が9.0×103 Pa、30%歪みでの貯蔵弾性率
〔G'30%〕が5.8×103 Pa、G' 1%/G'30%が
1.6のものであった。
(3)の複合酸化物CuO・Fe2 O3 3重量部と前記
(5)の複合酸化物CuO・Fe2 O3 ・Cr2 O3 3
重量部を用いた外は、前記製造例2と同様にしてシリカ
外添トナー3を製造した。得られたシリカ外添トナー3
は、体積平均粒径〔Dv 〕の個数平均粒径〔Dn 〕に対
する比〔Dv /Dn 〕が、1.17であり、又、粒径
5.0μm以下の粒子の割合が10.0個数%、8.0
〜12.7μmの粒子の割合が12.1個数%、16.
0μm以上の粒子の割合が0.5個数%で、且つ、体積
平均粒径〔Dv 〕が7.9μm、又、円形度が0.94
であり、又、1%歪みでの貯蔵弾性率〔G' 1%〕が8.
9×103Pa、30%歪みでの貯蔵弾性率〔G'30%〕
が6.2×103 Pa、G' 1%/G'30%が1.6のもの
であった。
(4)の複合酸化物CuO・Cr2 O3 を用いた外は、
前記製造例2と同様にしてシリカ外添トナー4を製造し
た。得られたシリカ外添トナー4は、体積平均粒径〔D
v 〕の個数平均粒径〔Dn 〕に対する比〔Dv /Dn〕
が、1.18であり、又、粒径5.0μm以下の粒子の
割合が15.1個数%、8.0〜12.7μmの粒子の
割合が9.3個数%、16.0μm以上の粒子の割合が
0.7個数%で、且つ、体積平均粒径〔Dv 〕が7.7
μm、又、円形度が0.95であり、又、1%歪みでの
貯蔵弾性率〔G' 1%〕が8.2×103Pa、30%歪
みでの貯蔵弾性率〔G'30%〕が5.2×103 Pa、
G' 1%/G'30%が1.6のものであった。
てスチレン−アクリル酸ブチル共重合体を用いた外は、
前記製造例1と同様にしてシリカ外添トナー5を製造し
た。得られたシリカ外添トナー5は、体積平均粒径〔D
v 〕の個数平均粒径〔Dn 〕に対する比〔Dv /D n 〕
が、1.33であり、又、粒径5.0μm以下の粒子の
割合が9.0個数%、8.0〜12.7μmの粒子の割
合が20.3個数%、16.0μm以上の粒子の割合が
2.6個数%で、且つ、体積平均粒径〔Dv 〕が9.5
μm、又、円形度が0.91であり、又、1%歪みでの
貯蔵弾性率〔G' 1%〕が10.9×103 Pa、30%
歪みでの貯蔵弾性率〔G'30%〕が7.0×103 Pa、
G' 1%/G'30%が1.6のものであった。
ンブラック(キャボットスペシャルティケミカルズイン
ク社製「リーガル330R」)6重量部を用いた外は、
前記製造例1と同様にしてシリカ外添トナー6を製造し
た。得られたシリカ外添トナー6は、体積平均粒径〔D
v 〕の個数平均粒径〔Dn 〕に対する比〔Dv /Dn 〕
が、1.36であり、又、粒径5.0μm以下の粒子の
割合が5.6個数%、8.0〜12.7μmの粒子の割
合が25.3個数%、16.0μm以上の粒子の割合が
3.1個数%で、且つ、体積平均粒径〔Dv 〕が9.7
μm、又、円形度が0.91であり、又、1%歪みでの
貯蔵弾性率〔G' 1%〕が12.3×103 Pa、30%
歪みでの貯蔵弾性率〔G'30%〕が6.2×103 Pa、
G' 1%/G'30%が2.0のものであった。
造例1〜3の感光体の感光層に形成された静電潜像を表
1に示す前記製造例1〜6のトナーにより現像する画像
形成を、温度25℃、相対湿度60%の環境下で実施
し、初期、及び5,000枚実写後に得られた各記録紙
上の画像の画像濃度、解像度、及び階調性等の画像特性
について、10名のパネリストによる画質の「良好」、
「不良」の判定を行い、その結果を以下の基準で評価
し、結果を表1に示した。
された静電潜像をトナーにより現像して画像を形成する
において、画像濃度が高く、高画質の画像を形成するこ
とができ、特に小型、高速の画像形成装置において好適
に用いられる画像形成方法を提供することができる。
装置の一実施例を示す概略図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 感光体の感光層に形成された静電潜像を
トナーにより現像する画像形成方法において、感光層
が、電荷発生剤として、X線回折スペクトルにおいてブ
ラッグ角(2θ±0.2°)27.3°に最大回折ピー
クを有するオキシチタニウムフタロシアニンを含有する
と共に、トナーが、着色剤として、以下の(1)〜
(5)の複合酸化物からなる群から選択されるいずれか
の複合酸化物を含有することを特徴とする画像形成方
法。 (1)4価、3価、又は4価/2価のいずれかのマンガ
ン元素と3価の鉄元素を含有する複合酸化物 (2)2価のマンガン元素と3価の鉄元素を含有する複
合酸化物 (3)2価の銅元素と3価の鉄元素を含有する複合酸化
物 (4)2価の銅元素と3価のクロム元素を含有する複合
酸化物(5)2価の銅元素と3価の鉄元素と3価のクロ
ム元素を含有する複合酸化物 - 【請求項2】 トナーの着色剤としての(1)〜(5)
の複合酸化物がそれぞれ、(1)がMnO2 ・Fe2 O
3 、Mn2 O3 ・Fe2 O3 、又はMn3 O 4 ・Fe2
O3 、(2)がMnO・Fe2 O3 、(3)がCuO・
Fe2 O3 、(4)がCuO・Cr2 O3 、(5)がC
uO・Fe2 O3 ・Cr2 O3 である請求項1に記載の
画像形成方法。 - 【請求項3】 トナーが、融点50〜100℃のワック
ス類を含有する請求項1又は2に記載の画像形成方法。 - 【請求項4】 トナーが、下記式(A)により求められ
る円形度の50%累積頻度における円形度が0.92〜
1.0の粒子である請求項1乃至3のいずれかに記載の
画像形成方法。 (A)円形度=粒子投影像の面積と同面積の円の周長/
粒子投影像の周長 - 【請求項5】 トナーが、120℃での動的粘弾性測定
における1%歪みでの貯蔵弾性率〔G' 1%(Pa)〕と
30%歪みでの貯蔵弾性率〔G'30%(Pa)〕とが下記
式(B)及び(C)の関係を有するものである請求項1
乃至4のいずれかに記載の画像形成方法。 (B)1.0×102 ≦G' 1%≦1.0×104 (C)1.0≦G' 1%/G'30%≦10.0
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