JP2003294678A

JP2003294678A - 試料採取部付測定器具

Info

Publication number: JP2003294678A
Application number: JP2002101272A
Authority: JP
Inventors: Yoshimori Nishimura; 善守西村
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2002-04-03
Filing date: 2002-04-03
Publication date: 2003-10-15

Abstract

(57)【要約】【目的】環境調査等の測定に当たり、学校教材用また
は専門家でない一般の者が使用しても、迅速、正確、簡
単で、便利で扱い易い測定器具の提供にある。測定対象
は、ｐＨ、温度、溶存酸素、二酸化炭素等である。【構成】先端に試料採取口を有する透明なシリンダー
の内部に、測定器の検知部を設けたピストンを装備した
試料採取部付測定器具であり、また、シリンダーに試料
採取量を示す目盛を設けるものである。さらに測定器と
してｐＨメーターを用いる資料採取部付測定器具であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、環境調査等の測
定を迅速、正確、簡単に測定する技術に関し、例えば学
校教材等に用いる測定器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来は試料液を採取して測定する時は、
測定液を他の容器に移し替えたり、付属の容器に入れて
測定する時に、汚染や液がこぼれる恐れがある。試料液
もかなりの量が必要である。また、気体を特定の液に吸
収させて液の変化で気体の定性、定量分析はできない。

【０００３】近来は分析に当り、多種類の試料を用い、
それぞれの多種類の分析結果が得られる各種の分析機器
が開発されており、新しい機器が市場にでているが、学
校教材としては、そのような専門化した大型の機器は、
購入することはできず、また、その必要もない。学校教
材としては原理が理解できるものが要求されるものであ
る。

【０００４】

【発明が解決しょうとする課題】以上述べたように、学
校教材用としては、大型の測定機器は必要でなく、ま
た、一般に使用するとしても、単独の分析の結果を得る
だけで充分である場合が殆んどである。そのような際に
便利に扱い易い測定機器を提供することが、この発明の
目的の一つである。

【０００５】即ち、現場において、試料液又は試料気体
の採取、保管、測定、移し替え、他の装置に注入が容易
にできる。これ一つで完結しており、携帯性にも優れ、
小型化されており、また、ガス試料の分析も可能であ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、先端に資料採取口を有するシリンダ
ーの内部に、測定器の検知部を設けたピストンを装備し
た試料採取部付測定器具である。測定器はその目的によ
りｐＨの測定、温度、溶存酸素、二酸化炭素等の測定に
応じた測定器が利用することができる。

【０００７】シリンダーは透明な合成樹脂、ガラス等の
材質のものが適当であり、ピストン位置により内容量が
測れる目盛が付けられる。ピストンの先端は合成樹脂ま
たはゴム製で、ピストン基部または測定器の検知部の軸
によりシリンダー内を摺動して試料の定量を取り入れる
ことができる。測定器の検知部はピストン先端部にあ
り、試料に接して結果を測定器の液晶表示部に表示す
る。

【０００８】環境調査等の測定において、ｐＨを測定す
る際、試料水が少ない場合、ビーカー等を用いれば、ゴ
ミ、土壌等で濁ることがあるが、この発明の試料採取部
付測定器具を用いれば、濁るようなことはなく、そのま
ま保管して他の測定試料とすることができる利点があ
る。また、高温の溶液や放射性元位元素等の極めて危険
な物が入っている場合も安全に測定できる。

【０００９】

【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。

【実施例１】図１において、シリンダー１の内径１５
ｍｍ、長さ約７.５ｃｍで、先端に内径２ｍｍ、長さ１
ｃｍの試料採取口２を有しており、シリンダー１に内接
してピストン先端３とピストン基部４があり、ｐＨメー
ターは液晶表示部６を有するメーター本体５
と検知部８と、それを連結する軸部７よ
りなり、軸部７はピストンを貫通して検知部８はシリン
ダー１内で採取された試料と接触するよう構成され、ピ
ストン先端３はピストン基部４或いはメーター本体５を
軸方向に移動させればピストン先端３もシリンダー１内
を摺動して試料を採取することができる。

【００１０】ｐＨの測定に当たっては、測定液に試料採
取口２を差込み、ピストンを摺動させてシリンダー１内
に測定液を採取して検知部８に測定液を接触させて測
り、メーター本体５の液晶表示部６でｐＨの数値を読み
取ることができる。

【００１１】

【実施例２】空気中の二酸化炭素の測定に当たり、上
記の測定器具を用いる。試薬は、３％ブロモチモールブ
ルー溶液（ＢＴＢ溶液）と０.１ｍol／１水酸化カルシ
ウム溶液を用いる。操作は次の方法による。３００ｍｌの蒸留水を測り取り数滴のＢＴＢ溶液を
加えて、更に水酸化カルシウム溶液でｐＨを８.５に調
整する。本測定器具にの液を５ｍｌ入れる。更に本測定器具のピストンを引き、測定する空気を
５ｍｌ採取する。試料採取口に蓋をして１分間攪拌する。サンプルと色を比較する。上記した色の変化とｐＨの変化から二酸化炭素の定性分
析に利用する。更に、この液を吸光光度計で吸収スペク
トルを測り定量分析も可能となる。

【００１２】

【発明の効果】この発明は、先端に試料採取口を有する
シリンダーの内部に測定器の検知部を設けたピストンを
装備した試料採取部付測定器具であって、測定液が充分
ある場合はともかく、測定液の状態が水溜り程度であれ
ば、ビーカー等での採取では土壌、ゴミ等も混入して混
濁するが、本発明の試料採取部付測定器具ではそのよう
なことは避けることができる。また、採取した試料は試
料採取口２に蓋をすることにより保管が容易にでき、容
器に移し替え等による汚染も避けることができる。この
ように学校教材用として、また、専門家でないものが取
り扱うことができる一般用の測定器具として適切であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】試料採取部付測定器具の要部断面図である。

【符号の説明】

１シリンダー２試料採取口３ピストン先端４ピストン基部５メーター本体６液晶表示部７軸部８検知部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０１Ｎ 31/00 Ｇ０１Ｎ 31/22 １２２ 31/22 １２２ 27/46 ３５３ＺＦターム(参考） 2G042 AA01 BB05 CA01 CB01 DA08 EA20 FA02 FA11 2G052 AA01 AB01 AB06 AD02 AD06 AD46 BA14 CA02 CA04 CA13 DA27 FB08 FD00 GA12 GA23 GA28 HA02 JA04 2G054 AA01 BB10 CA01 CE01 EA04 JA01

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】先端に試料採取口を有するシリンダーの内
部に、測定器の検知部を設けたピストンを装備した試料
採取部付測定器具。
【請求項２】シリンダーに試料採取量を示す目盛を設け
た試料採取部付測定器具。
【請求項３】測定器としてｐＨメーターを用いる試料採
取部付測定器具。