JP2003291656A - 電気自動車用バッテリの冷却構造 - Google Patents
電気自動車用バッテリの冷却構造Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Battery Mounting, Suspending (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コストや燃費を適正な範囲内に維持しつつ、
バッテリ毎の温度バラツキを低減することができる電気
自動車用のバッテリ冷却構造を提供する。 【解決手段】 電気自動車２に搭載されるバッテリボッ
クス３内に複数のバッテリ４を複数列に配列して収容す
る。複数列に配列したバッテリ４間にウォータージャケ
ット６を部分的に設ける。前記バッテリボックス３に対
向配置されるバッテリ４とバッテリボックス３との間に
伝熱板１０を介装する。この伝熱板１０をバッテリボッ
クス３に固着してなる。
バッテリ毎の温度バラツキを低減することができる電気
自動車用のバッテリ冷却構造を提供する。 【解決手段】 電気自動車２に搭載されるバッテリボッ
クス３内に複数のバッテリ４を複数列に配列して収容す
る。複数列に配列したバッテリ４間にウォータージャケ
ット６を部分的に設ける。前記バッテリボックス３に対
向配置されるバッテリ４とバッテリボックス３との間に
伝熱板１０を介装する。この伝熱板１０をバッテリボッ
クス３に固着してなる。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は電気自動車に搭載
されるバッテリボックス内に収容される複数のバッテリ
を冷却するための電気自動車用バッテリの冷却構造に関
するものである。 【０００２】 【従来の技術】近年、省エネルギー等の観点から、電力
で駆動可能な電気自動車が開発されている。この種の電
気自動車には、複数のバッテリを複数列に配列した状態
で収容したバッテリボックスを搭載したものがある。バ
ッテリの性能や寿命は温度環境に大きく依存し、特に、
高温時に充放電を行うとバッテリの劣化が著しい。そこ
で、従来においては、複数列に配列したバッテリの周囲
を覆うようにウォータージャケットを設け、その内部に
冷却水を供給することで、バッテリの冷却を図っている
ものがある。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にバッテリの周囲を覆うようにウォータージャケットを
設けると、ウォータージャケットが大型化して重量が増
大し、加えてウォータージャケットに冷却水を供給する
ポンプも大型化するため、コストの増大や燃費の悪化を
招くという問題があった。 【０００４】また、バッテリの性能を確保するために、
上述のように複数に配列されたバッテリの温度バラツキ
を抑えて冷却することが要請されている。また、電気自
動車に搭載されるバッテリボックスとしては、一定の剛
性を確保することが要請されている。 【０００５】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、コストや燃費を適正な範囲内に維持しつつ、
バッテリ毎の温度バラツキを低減し、バッテリボックス
の剛性を確保することができる電気自動車用のバッテリ
冷却構造を提供することを目的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１に記載した発明は、電気自動車（例えば、
後述する実施の形態における電気自動車２）に搭載され
るバッテリボックス（例えば、後述する実施の形態にお
けるバッテリボックス３）内に複数のバッテリ（例え
ば、後述する実施の形態におけるバッテリ４）を複数列
に配列して収容し、複数列に配列したバッテリ間にウォ
ータージャケット（例えば、後述する実施の形態におけ
るウォータージャケット６）を部分的に設け、前記バッ
テリボックスに対向配置されるバッテリとバッテリボッ
クスとの間に伝熱部材（例えば、後述する実施の形態に
おける伝熱板１０）を介装するとともに、該伝熱部材を
バッテリボックスに固着してなることを特徴とする電気
自動車用バッテリの冷却構造（例えば、後述する実施の
形態における電気自動車用バッテリの冷却構造１）であ
る。 【０００７】この発明によれば、複数列に配列したバッ
テリ間にウォータージャケットを部分的に設けるため、
バッテリにおけるウォータージャケットに接触する部位
の冷却効果を高めるとともに、ウォータージャケットや
冷却水を供給するポンプの軽量化を図ることができる。
加えて、前記バッテリボックスに対向配置されるバッテ
リとバッテリボックスとの間に伝熱部材を介装すること
により、バッテリで発生した熱を伝熱部材を介してバッ
テリボックスに伝達することができ、バッテリボックス
内に熱がこもることを防止できる。また、前記バッテリ
とバッテリボックスとの間に介装させた前記伝熱部材を
バッテリボックスに固着することで、バッテリボックス
が受ける荷重を前記伝熱部材を介して内部に分散させる
ことができるため、バッテリボックスの剛性を高めるこ
とができる。また、前記伝熱部材によりバッテリの位置
決めを行うことができる。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態にお
ける電気自動車のバッテリ冷却構造を図面と共に説明す
る。ここで、電気自動車とは、純粋に走行エネルギーを
バッテリだけで供給する形式のもの以外に、内燃機関や
燃料電池によりその一部または全部を供給する形式のも
のも含むものとする。 【０００９】図１はこの発明の実施の形態における電気
自動車のバッテリ冷却構造（以下単に、バッテリ冷却構
造という）１を示す概略構成図である。図１に示したよ
うに、バッテリボックス３は内部が中空形状となってい
て、その内部に複数のバッテリ４を収容した状態で電気
自動車２の床下部に搭載されている。なお、バッテリボ
ックス３の搭載位置はこれに限らず、例えば、車両の前
方または後方であってもよい。 【００１０】図２は図１のバッテリ冷却構造の要部を示
す説明図である。同図に示したように、各バッテリ４は
略直方体形状をなし、その上面に端子１２が形成されて
いる。本実施の形態においては、所定数（例えば５個）
のバッテリ４がモジュール用バー１４により短手方向に
束ねられ、バッテリモジュール５を形成している。本実
施の形態においては、モジュール用バー１４は、後述す
る伝熱板１０と同様に伝熱性の高い材料で形成されてい
る。 【００１１】各バッテリモジュール５は所定間隔をあけ
た状態で配置され、複数列に配列された状態でバッテリ
ボックス３に収容されている。バッテリモジュール５同
士は、それぞれ端子ケーブル１３を介して直列に接続さ
れ、その両端に接続される電気自動車駆動用の電動機
（図示せず）に駆動に十分な電力を供給できるようにし
ている。また、前記バッテリボックス３は、その高さを
バッテリ４よりも若干高くなるように形成して内部に余
裕スペースを持たせており、前記端子ケーブル１３の配
置スペース等を確保している。 【００１２】なお、バッテリ４の配列については、バッ
テリボックス３の搭載位置や形状に応じて適宜変更して
もよい。例えば、バッテリモジュール５を形成せずに、
各バッテリ４を配列してもよい。 【００１３】また、本実施の形態においては、各バッテ
リモジュール５は所定間隔を開けた状態で配列され、互
いに隣合うバッテリモジュール５間に、一つおきにウォ
ータージャケット６を配置している。このように、前記
複数列に配列したバッテリモジュール５間に、ウォータ
ージャケット６を部分的に配置することで、ウォーター
ジャケット６全体の軽量化を図るとともに、各ウォータ
ージャケット６に冷却水を供給するポンプ（図示せず）
の軽量化をも図ることができる。 【００１４】また、前記バッテリボックス３に配置され
るバッテリ４（４Ａ）とバッテリボックス３との間には
伝熱板１０が介装されている。図３は図２の伝熱板１０
の下部を示す斜視図である。図２、図３に示したよう
に、前記伝熱板１０は、前記バッテリ４Ａのバッテリボ
ックス３内壁面に対向する面を前記モジュール用バー１
４を介して覆うとともに、その上端部と下端部とがバッ
テリボックス３内壁面側に屈曲した、断面略コ字状に形
成されている。前記伝熱板１０の上端部と下端部とは、
それぞれボルト７，８を介してバッテリボックス３に固
着されている。これにより、バッテリ４Ａの熱を伝熱板
１０を介してバッテリボックス３に伝達することができ
るとともに、伝熱板１０をバッテリボックス３に固着す
ることで、バッテリボックス３が受ける荷重を前記伝熱
板１０を介して内部に分散させることができるため、バ
ッテリボックス３の剛性を高めることができる。加え
て、前記伝熱板１０により、バッテリ４Ａを含むバッテ
リモジュール５の位置決めを行うことができる。この伝
熱板１０の材質としては、アルミ等の伝熱性の高い金属
が好ましい。なお、図２には、バッテリボックス３の前
側のみを示しているが、バッテリボックス３の後側も前
側と同様に構成されている。 【００１５】上述したように、ウォータージャケット６
をバッテリモジュール５間に一つおきに設けたため、ウ
ォータージャケット６に隣合うバッテリモジュール５の
隣接する部位を冷却できる。そして、各バッテリモジュ
ール５は伝熱性の高いモジュール用バー１４で束ねられ
ているため、バッテリーモジュール５を構成する各バッ
テリ４をモジュール用バー１４を介して冷却することが
できる。加えて、バッテリボックス３に対向するバッテ
リ４Ａとバッテリボックス３との間に伝熱板１０を介装
しているため、バッテリ４Ａとバッテリボックス３との
間に熱がこもらずに、バッテリ４Ａの熱をバッテリボッ
クス３に伝達することができ、バッテリモジュール５を
構成するバッテリ４温度の均一化を図ることができる。 【００１６】図４は本発明との比較例におけるバッテリ
モジュールと温度の関係を示す説明図である。図５は本
発明の実施例におけるバッテリモジュールと温度の関係
を示す説明図である。実施例は上述したバッテリボック
ス３の前側に伝熱板１０を設けており、他の点ではバッ
テリ冷却構造１と同様の構造である。比較例は前記バッ
テリボックス３に伝熱板１０を設けていない点で実施例
と異なっており、その他の点は実施例と同様の構造であ
る。 【００１７】実施例、比較例ともに以下の測定条件で測
定を行った。すなわち、外気温は２５℃であり、充填開
始時のバッテリの残容量ＳＯＣは０％であり、２００Ｖ
で充電を行い、充電開始から３７５分〜４２５分経過後
の、バッテリ４の温度を計測した。図４、図５におい
て、横軸はバッテリボックス３内に配列したバッテリモ
ジュール５の列順を示し、＃１〜＃２３の順でバッテリ
ボックス３内に配列されている。また、縦軸は各バッテ
リモジュール５を構成するバッテリ４の内、バッテリボ
ックス３先端側に配置したバッテリ４の温度を示し、＃
１の温度はバッテリ４Ａの温度である。 【００１８】図４に示したように、バッテリボックス３
先端のバッテリモジュール＃１と後端のバッテリモジュ
ール＃２３との間で、温度差が約１．５℃発生した。電
気自動車２の駆動系を配置する関係上、バッテリボック
ス３は後側より前側が高温となっている。これに対し
て、実施例の場合には、バッテリモジュール＃１とバッ
テリモジュール＃２３との間で、温度差は約０．８℃で
あり、比較例に対して約０．７℃温度差を低減すること
ができた。これにより、実施例のように構成すれば、バ
ッテリ４間の温度バラツキを低減できることがわかっ
た。 【００１９】 【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載し
た発明によれば、バッテリにおけるウォータージャケッ
トに接触する部位の冷却効果を高めるとともに、ウォー
タージャケットや冷却水を供給するポンプの軽量化を図
ることができる。加えて、バッテリで発生した熱を伝熱
部材を介してバッテリボックスに伝達することができ、
バッテリボックス内に熱がこもることを防止でき、バッ
テリボックスの剛性を高めることができる。
されるバッテリボックス内に収容される複数のバッテリ
を冷却するための電気自動車用バッテリの冷却構造に関
するものである。 【０００２】 【従来の技術】近年、省エネルギー等の観点から、電力
で駆動可能な電気自動車が開発されている。この種の電
気自動車には、複数のバッテリを複数列に配列した状態
で収容したバッテリボックスを搭載したものがある。バ
ッテリの性能や寿命は温度環境に大きく依存し、特に、
高温時に充放電を行うとバッテリの劣化が著しい。そこ
で、従来においては、複数列に配列したバッテリの周囲
を覆うようにウォータージャケットを設け、その内部に
冷却水を供給することで、バッテリの冷却を図っている
ものがある。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にバッテリの周囲を覆うようにウォータージャケットを
設けると、ウォータージャケットが大型化して重量が増
大し、加えてウォータージャケットに冷却水を供給する
ポンプも大型化するため、コストの増大や燃費の悪化を
招くという問題があった。 【０００４】また、バッテリの性能を確保するために、
上述のように複数に配列されたバッテリの温度バラツキ
を抑えて冷却することが要請されている。また、電気自
動車に搭載されるバッテリボックスとしては、一定の剛
性を確保することが要請されている。 【０００５】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、コストや燃費を適正な範囲内に維持しつつ、
バッテリ毎の温度バラツキを低減し、バッテリボックス
の剛性を確保することができる電気自動車用のバッテリ
冷却構造を提供することを目的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１に記載した発明は、電気自動車（例えば、
後述する実施の形態における電気自動車２）に搭載され
るバッテリボックス（例えば、後述する実施の形態にお
けるバッテリボックス３）内に複数のバッテリ（例え
ば、後述する実施の形態におけるバッテリ４）を複数列
に配列して収容し、複数列に配列したバッテリ間にウォ
ータージャケット（例えば、後述する実施の形態におけ
るウォータージャケット６）を部分的に設け、前記バッ
テリボックスに対向配置されるバッテリとバッテリボッ
クスとの間に伝熱部材（例えば、後述する実施の形態に
おける伝熱板１０）を介装するとともに、該伝熱部材を
バッテリボックスに固着してなることを特徴とする電気
自動車用バッテリの冷却構造（例えば、後述する実施の
形態における電気自動車用バッテリの冷却構造１）であ
る。 【０００７】この発明によれば、複数列に配列したバッ
テリ間にウォータージャケットを部分的に設けるため、
バッテリにおけるウォータージャケットに接触する部位
の冷却効果を高めるとともに、ウォータージャケットや
冷却水を供給するポンプの軽量化を図ることができる。
加えて、前記バッテリボックスに対向配置されるバッテ
リとバッテリボックスとの間に伝熱部材を介装すること
により、バッテリで発生した熱を伝熱部材を介してバッ
テリボックスに伝達することができ、バッテリボックス
内に熱がこもることを防止できる。また、前記バッテリ
とバッテリボックスとの間に介装させた前記伝熱部材を
バッテリボックスに固着することで、バッテリボックス
が受ける荷重を前記伝熱部材を介して内部に分散させる
ことができるため、バッテリボックスの剛性を高めるこ
とができる。また、前記伝熱部材によりバッテリの位置
決めを行うことができる。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態にお
ける電気自動車のバッテリ冷却構造を図面と共に説明す
る。ここで、電気自動車とは、純粋に走行エネルギーを
バッテリだけで供給する形式のもの以外に、内燃機関や
燃料電池によりその一部または全部を供給する形式のも
のも含むものとする。 【０００９】図１はこの発明の実施の形態における電気
自動車のバッテリ冷却構造（以下単に、バッテリ冷却構
造という）１を示す概略構成図である。図１に示したよ
うに、バッテリボックス３は内部が中空形状となってい
て、その内部に複数のバッテリ４を収容した状態で電気
自動車２の床下部に搭載されている。なお、バッテリボ
ックス３の搭載位置はこれに限らず、例えば、車両の前
方または後方であってもよい。 【００１０】図２は図１のバッテリ冷却構造の要部を示
す説明図である。同図に示したように、各バッテリ４は
略直方体形状をなし、その上面に端子１２が形成されて
いる。本実施の形態においては、所定数（例えば５個）
のバッテリ４がモジュール用バー１４により短手方向に
束ねられ、バッテリモジュール５を形成している。本実
施の形態においては、モジュール用バー１４は、後述す
る伝熱板１０と同様に伝熱性の高い材料で形成されてい
る。 【００１１】各バッテリモジュール５は所定間隔をあけ
た状態で配置され、複数列に配列された状態でバッテリ
ボックス３に収容されている。バッテリモジュール５同
士は、それぞれ端子ケーブル１３を介して直列に接続さ
れ、その両端に接続される電気自動車駆動用の電動機
（図示せず）に駆動に十分な電力を供給できるようにし
ている。また、前記バッテリボックス３は、その高さを
バッテリ４よりも若干高くなるように形成して内部に余
裕スペースを持たせており、前記端子ケーブル１３の配
置スペース等を確保している。 【００１２】なお、バッテリ４の配列については、バッ
テリボックス３の搭載位置や形状に応じて適宜変更して
もよい。例えば、バッテリモジュール５を形成せずに、
各バッテリ４を配列してもよい。 【００１３】また、本実施の形態においては、各バッテ
リモジュール５は所定間隔を開けた状態で配列され、互
いに隣合うバッテリモジュール５間に、一つおきにウォ
ータージャケット６を配置している。このように、前記
複数列に配列したバッテリモジュール５間に、ウォータ
ージャケット６を部分的に配置することで、ウォーター
ジャケット６全体の軽量化を図るとともに、各ウォータ
ージャケット６に冷却水を供給するポンプ（図示せず）
の軽量化をも図ることができる。 【００１４】また、前記バッテリボックス３に配置され
るバッテリ４（４Ａ）とバッテリボックス３との間には
伝熱板１０が介装されている。図３は図２の伝熱板１０
の下部を示す斜視図である。図２、図３に示したよう
に、前記伝熱板１０は、前記バッテリ４Ａのバッテリボ
ックス３内壁面に対向する面を前記モジュール用バー１
４を介して覆うとともに、その上端部と下端部とがバッ
テリボックス３内壁面側に屈曲した、断面略コ字状に形
成されている。前記伝熱板１０の上端部と下端部とは、
それぞれボルト７，８を介してバッテリボックス３に固
着されている。これにより、バッテリ４Ａの熱を伝熱板
１０を介してバッテリボックス３に伝達することができ
るとともに、伝熱板１０をバッテリボックス３に固着す
ることで、バッテリボックス３が受ける荷重を前記伝熱
板１０を介して内部に分散させることができるため、バ
ッテリボックス３の剛性を高めることができる。加え
て、前記伝熱板１０により、バッテリ４Ａを含むバッテ
リモジュール５の位置決めを行うことができる。この伝
熱板１０の材質としては、アルミ等の伝熱性の高い金属
が好ましい。なお、図２には、バッテリボックス３の前
側のみを示しているが、バッテリボックス３の後側も前
側と同様に構成されている。 【００１５】上述したように、ウォータージャケット６
をバッテリモジュール５間に一つおきに設けたため、ウ
ォータージャケット６に隣合うバッテリモジュール５の
隣接する部位を冷却できる。そして、各バッテリモジュ
ール５は伝熱性の高いモジュール用バー１４で束ねられ
ているため、バッテリーモジュール５を構成する各バッ
テリ４をモジュール用バー１４を介して冷却することが
できる。加えて、バッテリボックス３に対向するバッテ
リ４Ａとバッテリボックス３との間に伝熱板１０を介装
しているため、バッテリ４Ａとバッテリボックス３との
間に熱がこもらずに、バッテリ４Ａの熱をバッテリボッ
クス３に伝達することができ、バッテリモジュール５を
構成するバッテリ４温度の均一化を図ることができる。 【００１６】図４は本発明との比較例におけるバッテリ
モジュールと温度の関係を示す説明図である。図５は本
発明の実施例におけるバッテリモジュールと温度の関係
を示す説明図である。実施例は上述したバッテリボック
ス３の前側に伝熱板１０を設けており、他の点ではバッ
テリ冷却構造１と同様の構造である。比較例は前記バッ
テリボックス３に伝熱板１０を設けていない点で実施例
と異なっており、その他の点は実施例と同様の構造であ
る。 【００１７】実施例、比較例ともに以下の測定条件で測
定を行った。すなわち、外気温は２５℃であり、充填開
始時のバッテリの残容量ＳＯＣは０％であり、２００Ｖ
で充電を行い、充電開始から３７５分〜４２５分経過後
の、バッテリ４の温度を計測した。図４、図５におい
て、横軸はバッテリボックス３内に配列したバッテリモ
ジュール５の列順を示し、＃１〜＃２３の順でバッテリ
ボックス３内に配列されている。また、縦軸は各バッテ
リモジュール５を構成するバッテリ４の内、バッテリボ
ックス３先端側に配置したバッテリ４の温度を示し、＃
１の温度はバッテリ４Ａの温度である。 【００１８】図４に示したように、バッテリボックス３
先端のバッテリモジュール＃１と後端のバッテリモジュ
ール＃２３との間で、温度差が約１．５℃発生した。電
気自動車２の駆動系を配置する関係上、バッテリボック
ス３は後側より前側が高温となっている。これに対し
て、実施例の場合には、バッテリモジュール＃１とバッ
テリモジュール＃２３との間で、温度差は約０．８℃で
あり、比較例に対して約０．７℃温度差を低減すること
ができた。これにより、実施例のように構成すれば、バ
ッテリ４間の温度バラツキを低減できることがわかっ
た。 【００１９】 【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載し
た発明によれば、バッテリにおけるウォータージャケッ
トに接触する部位の冷却効果を高めるとともに、ウォー
タージャケットや冷却水を供給するポンプの軽量化を図
ることができる。加えて、バッテリで発生した熱を伝熱
部材を介してバッテリボックスに伝達することができ、
バッテリボックス内に熱がこもることを防止でき、バッ
テリボックスの剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 図１は本発明の実施の形態におけるバッテリ
冷却構造を備えた電気自動車の概略説明図である。 【図２】 図１のバッテリ冷却構造の要部を示す説明図
である。 【図３】 図２の伝熱板の下部を示す斜視図である。 【図４】 本発明との比較例におけるバッテリモジュー
ルと温度の関係を示す説明図である。 【図５】 本発明の実施例におけるバッテリモジュール
と温度の関係を示す説明図である。 【符号の説明】 １ バッテリ冷却装置 ２ 電気自動車 ３ バッテリボックス ４ バッテリ ６ ウォータージャケット
冷却構造を備えた電気自動車の概略説明図である。 【図２】 図１のバッテリ冷却構造の要部を示す説明図
である。 【図３】 図２の伝熱板の下部を示す斜視図である。 【図４】 本発明との比較例におけるバッテリモジュー
ルと温度の関係を示す説明図である。 【図５】 本発明の実施例におけるバッテリモジュール
と温度の関係を示す説明図である。 【符号の説明】 １ バッテリ冷却装置 ２ 電気自動車 ３ バッテリボックス ４ バッテリ ６ ウォータージャケット
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フロントページの続き
Ｆターム(参考） 3D035 AA03
3D038 AA00
5H040 AA28 AS07 AT06 AY03 CC59
DD04
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 電気自動車に搭載されるバッテリボック
ス内に複数のバッテリを複数列に配列して収容し、 複数列に配列したバッテリ間にウォータージャケットを
部分的に設け、 前記バッテリボックスに対向配置されるバッテリとバッ
テリボックスとの間に伝熱部材を介装するとともに、該
伝熱部材をバッテリボックスに固着してなることを特徴
とする電気自動車用バッテリの冷却構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002102878A JP2003291656A (ja) | 2002-04-04 | 2002-04-04 | 電気自動車用バッテリの冷却構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002102878A JP2003291656A (ja) | 2002-04-04 | 2002-04-04 | 電気自動車用バッテリの冷却構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003291656A true JP2003291656A (ja) | 2003-10-15 |
Family
ID=29242436
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002102878A Withdrawn JP2003291656A (ja) | 2002-04-04 | 2002-04-04 | 電気自動車用バッテリの冷却構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003291656A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005166570A (ja) * | 2003-12-05 | 2005-06-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電池パック |
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