JP2003290866A - 自動穿孔リベット締結装置 - Google Patents
自動穿孔リベット締結装置Info
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Abstract
圧、材質や、全体の被締結部材の枚数、肉厚及び全体に
対するカシメ荷重等のカシメ条件に対応させて、キャビ
ティの深さ、隆起部の高さを調節できるようにする。 【解決手段】 ダイ7の頂面に重ねて載置された複数の
被締結部材3a,3bをポンチ6に押下されるセルフピ
アスリベット8により締結する自動穿孔リベット締結装
置において、前記ダイ7を、底壁10とこれを周方向に
沿って囲繞する周側壁11とに分割し、前記底壁10の
軸芯部に、前記セルフピアスリベット8の締結軸8aの
先端側のカシメ部を径方向外側にカシメ変形させるため
の突き上げ部材14を昇降自在に設ける。前記底壁10
と前記周側壁11とを互い昇降自在に嵌合させて被締結
部材3a,3bの板組に応じて周側壁11と底壁10が
形成するキャビティ12の深さ、キャビテイ12に対す
る突き上げ部材14の突き上げ高さの変更を可能とす
る。
Description
(複数種の板等)を自動穿孔リベットにより締結する自
動穿孔リベット締結装置に係り、特に、その締結用のダ
イ(受け側金型)の改良に関するものである。
ト締結装置の締結動作の解説図である。図示されるよう
に、自動穿孔リベット締結装置のポンチaとダイbと
は、上下方向に所定間隔を隔てて配置される。ダイbの
頂部には頂面より軸方向下方に窪んだ皿形のキャビティ
cが形成され、キャビティcの底面の中央部には、ポン
チa側に所定高さ隆起した隆起部dが設けられる。被締
結部材e,f同士を締結するリベットgの締結脚g1の
先端部には筒状又は円錐状の窪みhが設けられていて、
窪みhより外側部が、ポンチa側の被締結部材eに対す
る切刃となり、ダイb側の被決被締結部材fに対するカ
シメ部となっている。
シメは、図10に示すように、開始段階、ピアス段階、
フレア段階、最終段階を経て完了する。図10(a)に
示すように、ポンチaを下降させ、図10(b)に示す
ように、リベットgの切刃によりポンチa側の被締結部
材eを穿孔すると、ダイb側の被締結部材fは、締結脚
g1に押下されてキャビティc内に入り込む。ダイb側
の被締結部材fは、ダイb側の隆起部dに支持され、相
対的に下方から突き上げられる。隆起部dは、ポンチa
側に向かって順次、縮径されたテーパー状となっている
ので、隆起部dの外面と締結脚g1の円筒又は円錐状の
窪みhの内面でダイb側の被締結部材fが挟み込まれ
る。このためポンチa側の被締結部材eは行き場を失っ
て、窪みh内へと入り込む。ポンチaの下降が進み、隆
起部dのテーパーにより窪みhの内面に対する径方向外
側への押圧力が増加すると、図10(c)に示すよう
に、リベットgの切刃であり且つカシメ部である窪みh
より外側部が径方向外側へと拡開される。そして、図1
0(d)に示すように、隆起部dに対する相対的な押圧
が完了し、ダイb側の被締結部材fのカシメ部及びリベ
ットgのカシメ部が塑性変形すると、ポンチa側の被締
結部材eとダイb側の被締結部材fとが一体化する。
アスリベット(以下、単に、リベットという)で締結す
ると、リベットの貫通に起因する水の浸入を防止でき、
スポット溶接で接合した場合と比較して塗装が可能とな
る利点がある。ところで、前記自動穿孔リベット締結装
置を用いてポンチa側の被締結部材eとダイb側の被締
結部材fとをガタ付きなく強固に固定するには、被締結
部材e,fの材質、肉厚、被締結部材e,fの締結枚数
等のカシメ条件に対応させてキャビティcの深さ、隆起
部dの高さを決定する必要がある。しかし、カシメ条件
毎に異なるダイが必要となり、その都度、ダイbを交換
する作業が必要となる問題がある。このため、被締結部
材e,f同士の組み合わせ数を少なく、好ましくは単一
の組み合わせとして標準化することや締結の強度基準を
緩くすることが想定されるが、単一の組み合わせに対す
る標準化は現実に側しておらず、また、強度基準を緩く
することは、信頼性が低下することになるので採用され
ていない。そこで、自動穿孔リベット締結装置におい
て、一種類のダイにより、各被締結部材の材質、肉厚、
全体の被締結部材の枚数、板厚(肉厚)及びカシメ荷重
等のカシメ条件に対応させて、キャビティの深さ、隆起
部の高さを調節できるようにするために解決すべき技術
的課題が生じるのであり、本発明はこの目的を解決する
ことを課題とする。
ダイの頂面に重ねて載置された複数の被締結部材をポン
チに押下されるセルフピアスリベットにより締結するよ
うに構成された自動穿孔リベット締結装置であって、前
記ダイが、底壁とこれを周方向に沿って囲繞する周側壁
とに分割して形成され、前記底壁の軸芯部に、前記セル
フピアスリベットの締結脚先端側のカシメ部を径方向外
側にカシメ変形させるための中央ピンが昇降自在に設け
られ、前記底壁と前記周側壁とが相対的に昇降自在に嵌
合された自動穿孔リベット締結装置を提供するものであ
る。このようにすると、被締結部材(板材、帯板、プレ
ート等)の板組に応じて周側壁と底壁が形成するキャビ
ティティの深さ、キャビティに対する中央ピンの突き上
げ高さを変更することができるので、カシメ条件に対応
して被締結部材同士を締結することができる。
記載の発明において、前記底壁に対する前記周側壁の昇
降による前記底壁の頂面から前記周側壁の頂面までの高
さを調節する手段及び/又は前記底壁の頂面からの前記
中央ピンの先端までの高さを調節する手段が、それぞれ
ネジ又はスライダ機構の少なくともいずれか一方で構成
された自動穿孔リベット締結装置を提供するものであ
る。このように、一種類のダイを被締結部材の枚数な
ど、組み合わせ等のカシメ条件に応じてキャビティの深
さ、中央ピンの突き上げ高さを任意に変更することがで
きるので、従来のようなダイの組替えが不要としてコス
トの削減に貢献できる。
に係る自動穿孔リベット締結装置の一実施の形態を説明
する。 (第1の実施の形態)図1乃至図5は第1の実施の形態
に係る自動穿孔リベット締結装置を示し、図1は自動穿
孔リベット締結装置の全体の構成を示す解説図、図2
(a)はダイ部の要部詳細断面図、図2(b)は図2
(a)のA−A線断面図、図3は自動穿孔リベットによ
る被締結部材同士のカシメ工程を示す解説図、図4は第
1の実施の形態に係る自動穿孔リベット締結装置のスラ
イダ及び中央ピンの変形例を示す断面図、図5は第1の
実施の形態におけるダイ及びダイ取り付け部の変形例を
示す断面図である。
ット締結装置1の支持フレーム2は被締結部材3a,3
bの設置を容易にすべくC形に形成されている。支持フ
レーム2の上端部と下端部にはそれぞれポンチ取り付け
部4とダイ取り付け部5とが設けられており、それぞれ
ポンチ6とダイ7とが取り付けられている。ポンチ6と
ダイ7は、同軸的に且つ、上下方向に所定間隔を隔てて
配置される。リベット8は、ポンチ6側の被締結部材3
aと、ポンチ6の先端面6aとの間に介設されていて、
前記自動穿孔リベット装置1に取り付けられている油
圧、空気圧式のシリンダ、ネジ式のアクチュエータ等の
リベット下降装置9の伸長により被締結部材3a,3b
側へと押下される。ダイ7は、前記ダイ取り付け部5の
頂面からポンチ6側に延びる円柱状の底壁10と底壁1
0を周方向に沿って囲繞する周側壁11とに分割されて
いる。前記底壁10の外周面には雄ネジ10aが一端か
ら他端に及んで形成される。前記周側壁11の下部側の
内面には、前記雄ネジ10aに螺合する雌ネジ11aが
形成されていて、周側壁11が前記底壁10に雄ネジ1
0a及び雌ネジ11aを介して昇降自在に嵌合されてい
る。ダイ7の周側壁11を回転させ、回転によってポン
チ取り付け部4側からダイ取り付け部5側に周側壁11
を下降させると、底壁10と周側壁11とに区画された
ダイ7のキャビティ12の深さ(皿深さ)が浅くなる。
また、周側壁11を逆回転させてダイ取り付け部5側か
らポンチ取り付け部4側に周側壁11を上昇させると、
ダイ7のキャビティ12の深さ(皿深さ)が深くなる。
そして、底壁10、周側壁11の高さは、周側壁11の
頂面に重ねて載置する被締結部材3a,3bの枚数、厚
さ、材質等のカシメ条件にキャビティ12の深さが対応
できるように定められる。
孔13が開口しており、中央ピン用ガイド孔13に中央
ピン14が昇降自在に嵌合される。前記中央ピン用ガイ
ド孔13は、底壁10の軸芯線に沿ってダイ取り付け部
5の下部内に延びていて、ダイ取り付け部5の下部の下
部側面に開口するスライダ用ガイド孔15と連通してい
る。スライダ用ガイド孔15は、前記中央ピン用ガイド
孔13の前方に延びている。スライダ用ガイド孔15は
スライダ16の回転を防止するように形成されている。
スライダ16の先端部にはスライダ用ガイド孔15の入
口側から奥側に臨んで順次高さが低くなる楔状の斜面1
6aが設けられていて、この斜面16aに中央ピン14
の下端面が支持されている。また、中央ピン14の下端
面も前記スライダ16の斜面16aに接触する楔形の斜
面14aとなっている。
きは、スライダ16にこれを前後方向に移動させ、前記
斜面14a、16aにより前記中央ピン14を昇降させ
るためのスライダ駆動装置、例えば、油圧式、空気圧、
電磁式又はネジ式のアクチュエータ(図示せず)が取り
付けられる。中央ピン14の先端部14bは、従来技術
の欄で説明した隆起部dと同様に、下端部側から上端部
側に向かって順次、縮径されていて、リベット8の締結
脚8aの先端面に開口する円錐又は円筒状の窪み8bに
係合するようになっている。このため、被締結部材3
a,3bの肉厚、材質等のカシメ条件を変えた複数回の
トライにより、キャビティ12の深さ、キャビティ12
の深さに対する中央ピン14の初期位置及び、カシメ又
は穿孔のための被締結部材3a,3bに対する中央ピン
14の昇降時期を経験的に求めておくと、被締結部材3
a,3b同士を最適なカシメ条件で締結することが可能
となり、最適な締結強度で締結することが可能となる。
なお、前記リベット8の締結脚8aの長さ、窪み8bの
深さは、被締結部材3a,3bの肉厚、材質等の被締結
部材3a,3b同士のカシメ条件に対応して一義的に決
定される。また、図2(b)に示すように、ダイ取り付
け部5の頂面には周側壁11の回転を防止するためスト
ッパ17が取り付けられ、ダイ取り付け部5の底面にス
ライダ16の移動を停止するための止めネジ18が設け
られていて、周側壁11、スライダ16をそれぞれ設定
した初期位置にロックすることができるようになってい
る。
3a,3b同士のカシメ工程を説明する。まず、準備段
階として、キャビティ12の深さ、ポンチ6の下降スト
ローク及びスライダ16の揚程を決定する。キャビティ
12の深さ、中央ピン14の高さ(山高さ)は、前記し
たカシメ条件に対応させて周側壁11の回転により調節
する。ポンチ6の下降ストロークはリベット下降装置9
の伸長量により決定し、スライダ16の位置の設定はス
ライダ16を前後に移動させて決定する。準備段階を終
了し、ポンチ6にリベット8を装着し、リベット下降装
置9の伸長によりポンチ6を下降させてリベット8を押
し下げる。切刃となりカシメ部となるリベット8の締結
脚8aの先端部により、ダイ7側の被締結部材3bがキ
ャビティ12内へと入り込む(図3(a))。リベット
8がさらに押し下げられると、ダイ7側の被締結部材3
bが中央ピン14の先端部14bに支持される。このと
き、ポンチ6側の被締結部材3bは行き場を失うので、
締結脚8aの先端面に開口する窪み8b内へと入り込む
(図3(b))。中央ピン14の相対的な突き上げによ
って、ダイ7側の被締結部材3bのカシメ部は、円錐又
は柱状となって締結脚8aの窪み8b内に浸入し、締結
脚8の先端部がカシメ部として径方向外側にラッパ状に
塑性変形する(図3(c))。さらに、図3(d)に示
すように、ポンチ6によるリベット8の押し込みが進む
と、周側壁11側の被締結部材3bのカシメ部の拡径度
が増加する。ポンチ6が最下降点に到達すると、ダイ7
側の被締結部材3bのカシメ部のラッパ状の拡開及び締
結脚8aの窪み8bのラッパ状の開脚が完了し、ダイ7
側の被締結部材3bのカシメ部が締結脚8aの窪み8b
の内面とリベット8のカシメ部とに隙間なく密着する。
よって、一種類のダイ7によりポンチ6側の被締結部材
3aが周側壁11側の被締結部材3bにリベット8を介
して一体に且つ強固に締結することができる。
ダ16をアクチュエータで作動し、前記リベット8をス
ライダ16によってカシメて被締結部材3a,3bを締
結するようにしてもよい。このようにするときは、例え
ば、ポンチ6の下降ストローク及びスライダ16の初期
位置は、前記ポンチ6が最下降点に到達したときに、ポ
ンチ6側の被締結部材3aが周側壁11側の被締結部材
3bに中央ピン14の先端部14bを介して支持され、
その結果としてリベット8の締結脚8aがポンチ6側の
被締結部材3aに対して穿孔完了又は完了寸前となるよ
うにそれぞれ決定しておく。また、アクチュエータのス
トロークは、前記ポンチ6が最下降点に到達した位置
で、中央ピン14の突き上げによって、被締結部材3
a,3b同士が強固に締結されるようにスライダ16の
揚程を決定しておく。このような準備段階を終了し、ポ
ンチ6にリベット8を装着し、リベット下降装置9の伸
長によりポンチ6を下降させリベット8を押し下げる
と、リベット8の締結脚8aの切刃となりカシメ部とな
る締結脚8aの先端部により、ダイ7側の被締結部材3
bがキャビティ12内へと入り込む(図3(a))。リ
ベット8の押し下げが進み、リベット8がリベット下降
装置9の下降ストローク分、押し下げられると、ダイ7
側の被締結部材3bが中央ピン14の先端部14bに支
持される。このとき、ポンチ6側の被締結部材3aは行
き場を失うので、締結脚8aの先端面に開口する窪み8
b内へと入り込むことになる(図3(b))。次に、リ
ベット下降装置9の伸長を維持し、リベット8をポンチ
6の最下降点に保持させながら、スライダ駆動手段とし
てのアクチュエータを伸長させて、スライダ16を前記
スライダ用ガイド孔15の入口側から奥側に移動させ
る。中央ピン14の突き上げによって、ダイ7側の被締
結部材3bのカシメ部は、円錐又は柱状となって締結脚
8aの窪み8b内に浸入し、締結脚8の先端部がカシメ
部として径方向外側に拡径され、中央ピン14の先端部
14bの外面と締結脚g1の円筒又は円錐状の窪み8b
の内面でダイ7側の被締結部材3bが挟み込まれる。こ
のためポンチ6側の被締結部材3aは行き場を失い、窪
み8b内へと入り込む(図3(c))。スライダ16を
さらに前進させて中央ピン14により、締結脚8aの窪
み8bにダイ7側の被締結部材3bのカシメ部を押し込
むと、周側壁11側の被締結部材3bのカシメ部の拡径
が増加する。スライダ16の移動による中央ピン14の
上昇が完了すると、ダイ7側の被締結部材3bのカシメ
部の拡開及び締結脚8aの窪み8bの径方向外側の拡開
が完了し、ダイ7側の被締結部材3bのカシメ部が締結
脚8aの窪み8bの内面とリベット8のカシメ部とに隙
間なく密着する(図3(d))。よって、一種類のダイ
7によりポンチ6側の被締結部材3aが周側壁11側の
被締結部材3bにリベット8を介して一体に且つ強固に
締結することができる。
スライダ16の斜面16aは直線的な面とする説明をし
たが、図4に示すように、斜面16aをスライダ用ガイ
ド孔15の入口側から奥側に臨んで順次高さが低くなる
湾曲面とし、また、中央ピン14の下面も丸頭に形成し
てもよい。このようにすると、スライダ16の斜面16
aに対して中央ピン14の下面を点接触するようになる
ので、中央ピン14の締結動作中の不安定さが解消され
る。
部に縮径された段部10bを設け、ダイ取り付け部5の
頂部にこの段部10bを嵌合する筒状の嵌合部5aを設
けて、嵌合部5aに段部10bを嵌合させてダイ取り付
け部5の頂面に嵌め込むだけで支持させるようにしても
よい。周側壁11には鉛直方向の荷重が作用するだけな
ので、このようにして周側壁11の径方向の移動を規制
するだけで、前記したような被締結部材3a,3b同士
の締結が可能となる。また、このようにすると、周側壁
11ごと底壁10を取り外すことができるので、メンテ
ナンス、管理を容易にすることができる。
図9を参照して説明する。なお、第1の実施の形態と同
一乃至は同様な構成については同一符号を付して詳細な
説明は省略するものとする。
て本発明の自動穿孔リベット締結装置の第2の実施の形
態を説明する。この実施の形態は、図1に示した前記ス
ライダ16、スライダ用ガイド孔15及びスライダ駆動
装置としてのアクチュエータを廃止し、その代わりに、
図6に示すように、前記中央ピン用ガイド孔13の下部
を拡径して下方に開口させ、中央ピン14の下部に、前
記中央ピン用ガイド孔13の拡径部20嵌合される段部
21を設けたものである。従って、この実施の形態にお
いても、被締結部材3a,3b同士を強固に締結するこ
とが可能となる。また、止めネジ25、止めネジ27に
より、中央ピン14、周側壁11を固定することができ
るので、ポンチ6側の被締結部材3aに対する中央ピン
14、周側壁11の打ち抜き、カシメを正確にすること
ができる。なお、中央ピン14により、カシメを行うの
で、段部21の雄ネジ21aと前記拡径部20の内面に
は雌ネジ20aは、ネジの断面を台形又は角形としてネ
ジ強度、ネジの回転効率を向上するようにしてもよい。
設けられ、中央ピン14に連結された段部21の外周面
には、拡径部20の雌ネジ20aに螺合する雄ネジ21
aがそれぞれ設けられている。ダイ取り付け部23の側
壁には、拡径部20の上部内と外部とに開口するネジ孔
24が設けられており、ネジ孔24にストッパとしての
止めネジ25が螺入されている。また、前記周側壁11
にも、周側壁11の内周面と外周面とに開口するネジ孔
26が形成されており、ストッパとしての止めネジ27
が螺入される。前記底壁10、周側壁11の長さは、周
側壁11の頂面に重ねて載置された被締結部材3a,3
bの枚数、厚さ、材質等のカシメ条件に、キャビティ1
2の深さが対応するように決定される。
14の高さを機械的に変更するときは、前記段部21に
連結軸22を介して油圧又は空気圧により駆動するアク
チュエータ、又はモータ、好ましくは、ステッピングモ
ータ(図示せず)を連結する。中央ピン14の高さを機
械的に変える場合は、モータ(ステッピングモータ)に
より中央ピン14を上昇又は下降させて中央ピン14を
昇降する以外の操作は、第1の実施の形態で手順と同じ
となる。
を参照して本発明の自動穿孔リベット締結装置の第3の
実施の形態を説明する。図7及び図8を参照すると、ダ
イ27は、ダイ取り付け部30の頂面からポンチ6側に
延びる円柱状の底壁31と、この底壁31を周方向に沿
って囲繞する周側壁32とに分割されている。底壁31
の外周面には雄ネジ31aがその一端から他端に及んで
形成されている。そして、高さ調節レバー37を回転さ
せることにより、中央ピン39の昇降位置を代え、底壁
31からの中央ピン39の先端部39bの高さを変える
ことができるようになっている。また、周側壁32の上
端部側を除く下部側の内周面には、底壁31の外周面に
形成されている雄ネジ31aを螺入させるための雌ネジ
32aが設けられている。ダイ取り付け部30の頂面に
は、前記周側壁32を昇降自在に嵌合するためポンチ6
側に開口した筒状部33が設けられていて、筒状部33
の内周面と、周側壁32の外周に、筒状部33に対して
周側壁32を昇降自在に嵌合させるための雌ネジ34と
雄ネジ35とが設けられる。ダイ取り付け部30の下部
には、前記筒状部33の下部内と外部とに開口するレバ
ー挿入口36が形成されていて、レバー挿入口36を通
じて筒状部33内に挿入された高さ調節レバー37の先
端部が周側壁32の底部に螺入されている。
転方向及び筒状部33の高さ方向に沿ってそれぞれ延び
ており、高さ調節レバー37を手で固定した状態で周側
壁32を回転させることによって、周側壁32及び筒状
部33に対して底壁31を相対的に昇降させるようにな
っている。なお、底壁31、周側壁32の高さは、周側
壁32の頂面に重ねて載置された被締結部材3a,3b
の枚数、肉厚、材質等のカシメ条件に、キャビティ12
の深さが対応するように決定される。前記底壁31の中
央部には、ガイド孔38が開口している。ガイド孔38
に挿入された中央ピン39は、ダイ取り付け部30の底
面に開口するネジ孔29に螺入されていてカシメ又は、
接着材により固定される。
さ調節レバー37により調節すると、底壁31と周側壁
32とに区画されたダイ27のキャビティ12の深さ
(皿深さ)をカシメ条件に対応させて調節することがで
き、前記した第1の実施の形態、第2の実施の形態と同
様に、一種類のダイ27によって被締結部材3a,3b
同士を強固に締結することができる。
バ(図示せず)を介して油圧、空気圧、ネジ式等の伸縮
自在なアクチュエータを接続し、アクチュエータの伸縮
により周側壁32の位置を決定し、また、このアクチュ
エータの停止により、底壁31を固定状態に保持して周
側壁32の昇降位置を調節できるように構成してもよ
い。
て本発明の自動穿孔リベット締結装置の第4の実施の形
態を説明する。図9を参照すると、ダイ37は、ダイ取
り付け部40に昇降自在に取り付けられる柱状の底壁4
1と、この底壁41を昇降自在に嵌合すべく、前記ダイ
取り付け部40の頂面に開口する筒状の嵌合部42で構
成される。嵌合部42の上部は、この実施の形態におけ
る前記周側壁を兼用している。底壁42の中央部近傍に
は、底壁42を横断して前後に貫通する第1スライダ用
ガイド孔43が設けられ、ダイ取り付け部40の底部側
に第2スライダ用ガイド孔44を設けている。そして、
底壁41には、第1スライダ用ガイド孔43と底壁41
の頂面とに開口する中央ピン用ガイド孔45が設けら
れ、中央ピン用ガイド孔45に中央ピン46が昇降自在
に嵌合されている。中央ピン46の下端面は、前記第1
スライダ用ガイド孔43に挿入された第1スライダ47
の先端部に設けられている斜面47aに支持され、第1
スライダ47の前後方向の移動によって昇降されるよう
になっている。
44に挿入されて進退移動する第2スライダ48の先端
部の斜面48aに支持され、第2スライダ48の前後方
向の移動によって昇降されるように構成される。第1ス
ライダ47の斜面47a、第2スライダ48の斜面48
aは、第1の実施の形態で説明したように、第1スライ
ダ用ガイド孔43、第2スライダ用ガイド孔44の奥側
に向かって順次下降する傾斜面となっているが、図4で
説明したように、斜面47a、48aを第1スライダ用
ガイド孔43、第2スライダ用ガイド孔44の入口側か
ら奥側に臨んで順次高さが低くなる湾曲面とし、また、
中央ピン46、底壁41の下面を斜面47a、48aに
点接触するように湾曲面に形成してもよい。また、第1
スライダ47、第2スライダ48を前記したスライダ駆
動手段により駆動させて、それぞれ中央ピン46、底壁
41を昇降させるようにしてもよい。
り、中央ピン46、底壁41の昇降位置を任意に調節す
ることができるので、前記した第1の実施の形態〜第3
の実施の形態と同様に、カシメ条件に対応させてキャビ
ティ12の高さ(皿高さ)を調節し、中央ピン46のキ
ャビティ12に対する初期の高さ、突き上げ時期を調節
することができる。よって、この実施の形態によっても
一種類のダイ37によって被締結部材3a,3b同士を
強固に固定することができる。
被締結部材を重ねてリベット8により締結する説明をし
たが本発明が2以上の被締結部材同士の締結に対して適
用されることは当然である。また、各実施の形態におい
て、被締結部材のカシメに際して、最初に、ポンチを下
降させ、次に、中央ピンを上昇させる説明をしたがこの
逆であっても構わない。さらに、被締結部材によって
は、中央ピン又はポンチの昇降を繰り返し行うようにし
て、隙間をなくし信頼性がより高いカシメを行うように
してもよい。
れる窪み8bは、円錐又は円筒状に形成する説明をした
が、円形に錐状又は筒状であればその形状には限定され
るものではない。また、窪みの深さは、前記したカシメ
条件に対応して決定されるものである。
ライダにより、底壁、中央ピンを昇降する説明をした
が、スライダに変えて、各種のカム機構を用いて昇降す
るようにしてもよい。このように本発明は、種々の改変
が可能であり、本発明はこの改変された発明に及ぶこと
は当然である。
の如き優れた効果を発揮する。 (1)被締結部材の板組に応じて周側壁と底壁が形成す
るキャビティティの深さ、キャビティに対する中央ピン
の突き上げ高さを変更することができるので、カシメ条
件に対応した被締結部材同士の締結が可能となる。この
結果、リベットの部品点数の削減、カシメ部の削減が可
能となり、全体のコスト削減に寄与できる。 (2)一種類のダイを被締結部材の枚数、組み合わせ等
のカシメ条件に応じてキャビティの深さ、中央ピンの突
き上げ高さを任意に変更することができるので、従来の
ようなダイの組替えが不要となる。よってコスト削減に
貢献できる。
の構成を示す解説図である。
を示し、図2(a)はダイ部の要部詳細断面図、図2
(b)は図2(a)のA−A線断面図である。
被締結部材同士のカシメ工程を示す解説図である。
イダ及び中央ピンの変形例を示す断面図である。
及びダイ取り付け部の変形例を示す断面図である。
施の形態を示す断面図である。
及びダイ取り付け部の第3の実施の形態を示す断面図で
ある。
及びダイ取り付け部の第3の実施の形態を示す分解斜視
図である。
施の形態を示す断面図であり、図9(a)は側断面図、
図9(b)は図9(a)のB−B線断面図である。
の解説図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ダイの頂面に重ねて載置された複数の被
締結部材をポンチに押下されるセルフピアスリベットに
より締結するように構成された自動穿孔リベット締結装
置であって、前記ダイが、底壁とこれを周方向に沿って
囲繞する周側壁とに分割して形成され、前記底壁の軸芯
部に、前記セルフピアスリベットの締結脚先端側のカシ
メ部を径方向外側にカシメ変形させるための中央ピンが
昇降自在に設けられ、前記底壁と前記周側壁とが相対的
に昇降自在に嵌合されたことを特徴とする自動穿孔リベ
ット締結装置。 - 【請求項2】 前記底壁に対する前記周側壁の昇降によ
る前記底壁の頂面から前記周側壁の頂面までの高さを調
節する手段及び/又は前記底壁の頂面からの前記中央ピ
ンの先端までの高さを調節する手段が、それぞれネジ又
はスライダ機構の少なくともいずれか一方で構成された
請求項1に記載の自動穿孔リベット締結装置。
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