JP2003290358A - 気道確保用具 - Google Patents

気道確保用具

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JP2003290358A
JP2003290358A JP2002102064A JP2002102064A JP2003290358A JP 2003290358 A JP2003290358 A JP 2003290358A JP 2002102064 A JP2002102064 A JP 2002102064A JP 2002102064 A JP2002102064 A JP 2002102064A JP 2003290358 A JP2003290358 A JP 2003290358A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 格別の熟練を要さず、迅速、簡便かつ確実に
患者の気道を確保することができる気道確保用具を提供
する。気管、舌根、口腔内に対し刺激が少ない。緊急時
においても、直ちに気道確保を行える。 【解決手段】 口内に装着して呼吸の気道を確保する気
道確保用具で、上歯等の前面に接する上方突出部を有す
る固定部と、下歯等の後面に接する下方突出部を有する
引き出し部とを有し、前記固定部に対して前記引出し部
が顔面前方方向に相対移動可能であり、かつ、前記相対
移動が生じると、逆方向に戻らないようにする係止部を
有する気道確保用具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、怪我、病気や麻酔
など何らかの原因で筋肉が弛緩することにより、横臥時
に下顎が沈下すると共に舌根が沈下して生じる、いわゆ
る気道閉塞を防止するための用具に関する。さらには、
気道閉塞が生じてしまった緊急時にも、迅速かつ確実に
気道確保が行える気道確保用具に関する。
【0002】
【従来の技術】手術時に麻酔を施された患者、病気・怪
我等による昏睡状態の重傷患者、水難事故の被害者、ま
たは睡眠時の無呼吸症患者など、何らかの原因で下顎周
辺の筋が弛緩した患者では、横臥状態で下顎が沈下し、
それに伴い舌根が沈下して気道を閉塞する状況が発生す
る。さらに、事故等の場合は突発的に気道閉塞が発生す
る。これを放置すると窒息死に至るから、直ちに気道を
確保する措置が必要となる。
【0003】通常、気道確保には、術者が手で被害者若
しくは患者の身体に措置を施す。具体的には、患者の頭
部を後屈させたり(ヘッドティルト法)、下顎を顔面前
方方向に突き出させ、いわゆる受け口の状態にする方法
(ジョーリフト法)が知られている。しかし、これらは
いずれも効果が不確実であったり、術者にある程度の熟
練が必要とされる。特に、ジョーリフト法等の場合は、
術者が自らの手で行うために長時間に渡って気道確保を
行うのには限度があるうえ、その間中、術者が気道確保
に専念する必要が生じ、他の必要な措置をとる余裕がな
い。
【0004】そこで、気道確保の補助器具として、口も
しくは鼻からパイプ状のエアウェイを挿入して気道を確
保する口咽頭エアウエイや鼻咽頭エアウエイが考案され
ている。例えば、特開平11-267222号公報には、気管内
チューブを用いた救急蘇生用気道確保用具に関する発明
が開示されている。しかし、その使用には専門技能が必
要とされ、咽頭蓋(気管の入り口のふた)手前まで挿入
して使用するために、口腔内や舌根部に違和感を強く生
ぜしめて咽頭反射があり、嘔吐を引き起こすなどの問題
点がある。
【0005】また、特開2000-116662号公報には、体外
から下顎を支えていわゆる受け口状態を生ぜしめんとす
る気道確保補助装置が開示されている。しかし、この装
置は患者の頭部等に固定して用いる必要があり、術者に
一定の熟練が必要である上に、救急車の振動等、何らか
の原因で患者の身体が動いた場合に装置が外れてしまう
おそれがある。
【0006】さらに、特開平7-241341号公報には、睡眠
時無呼吸症患者が、睡眠前にあらかじめ口中に装着して
気道閉塞を防止するための、睡眠時無呼吸患者用マウス
ピースが開示されている。しかし、このマウスピース
は、患者の歯形に合わせてあらかじめ製作しておき、患
者が睡眠前に自ら装着するためのものであるから、製作
および装着には患者の意識的協力が必要であって、不特
定の患者が意識を失った状態に陥るというような緊急時
には対応できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】術者に格別の熟練を要
さず、迅速、簡便かつ確実に患者の気道を確保すること
ができる気道確保用具を提供することを課題とする。ま
た、気管、舌根、口腔内に対し刺激が少ない気道確保用
具を提供することを課題とする。さらには、あらかじめ
気道確保を行っておく場合のみならず、事故などの緊急
時においても、迅速、簡便かつ確実に、術者が気道確保
を行える気道確保用具を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、口内に装着し
て呼吸のための気道を確保する気道確保用具であって、
上唇または上歯茎または上歯の前面に接する上方突出部
を有する固定部と、下歯茎または下歯の後面に接する下
方突出部を有する引き出し部とを有し、前記固定部に対
して前記引出し部が顔面前方方向に相対移動可能であ
り、かつ、前記相対移動が生じると、逆方向に戻らない
ようにする係止部を有する気道確保用具である。この構
成により、術者が格別の熟練を要さずに、迅速、簡便か
つ確実に患者の気道を確保することができる。この構成
では、口内に挿入しなければならないのは、引き出し部
の下方突出部だけであるから、気管、舌根、口腔内に対
し刺激が少ない。さらには、事故などの緊急時における
不特定の患者に対しても、迅速、簡便かつ確実に気道確
保が行える。
【0009】また、固定部もしくは引き出し部に、チュ
ーブ類を口内に挿入する貫通空間を有することは望まし
い。この構成により、単に気道を確保するのみならず、
気道確保具を通して患者の救命のための各種のチューブ
類を挿入することが可能になる。
【0010】また、口内挿入時は、下方突出部は顔面前
方方向に対して平行状態であり、相対移動が生じるに伴
い、下方突出部が下歯茎または下歯の後面に接するよう
になっていることは望ましい。この構成により、気道確
保用具を口内に挿入する際に、患者の口を大きく開けさ
せなくとも挿入が可能になる利点がある。
【0011】また、気道確保用具と、前記気道確保用具
を顔面に固定するためのベルト類を有する気道確保具セ
ットとすることは望ましい。この構成により、何らかの
原因で気道確保用具の装着状態が緩んで気道確保用具が
外れてしまうおそれが小さくなる。
【0012】また、気道確保用具と、下顎を固定する下
顎固定具若しくは下顎固定ベルトを有する気道確保具セ
ットとすることは望ましい。この構成により、下顎が何
らかの原因により下がって、気道確保用具が外れてしま
うおそれが小さくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の気道確保用具は、術者が
患者の口中に器具の一部を挿入し、器具に設けられたハ
ンドルを引くことによってジョーリフトを行ない、それ
と同時にジョーリフトの引き出し位置がそのまま固定さ
れるものである。この気道確保用具の一例を図面を用い
て説明する。図1は、本発明の実施形態の一例を示す図
である。まず、図1の気道確保用具の固定部について説
明する。
【0014】図1の器具における固定部は、上方突出部
とスライダ部からなっており、上方突出部は、上歯およ
び上歯茎と上唇との間に挟み込んで上歯及び上歯茎に直
接押し当てる上歯当て7と、上歯当て7と一体となってお
り、上歯当て7と同様に上歯および上歯茎と上唇との間
に挟み込んで、上歯当て7を力学的に支持するための上
歯当て支持部6とからなる。上歯当て7は、上歯および上
歯茎と上唇との間に挟み込めるように、上歯および上歯
茎の前部外形に合わせて中央部が引き出し方向に比較的
突出し、両側部が比較的後退するように馬蹄形に彎曲し
た水平断面形状を有し、また、開口状態の上あご形状に
フィットさせるために、上歯当て支持部6と共に、上端
が顔面後方方向(図1で図面右側方向で、引き出し方向
と逆)に後退するように全体を傾けている。上歯当て7
は、上歯等に局所的に力が集中しないようにするため
に、弾性を有するシリコンゴムで作られている。上方突
出部は、上歯および上歯茎の顔面前面方向に押し付ける
ことにより上顎に固定され、引き出し部を引き出してジ
ョーリフトを行なう際の力の支点を構成する作用を有す
る。
【0015】固定部のスライダ部は、スライダ本体5と
脚部10とスライダ側係止部11及びスライダ下部16とから
なる。スライダ本体5の上面には引き出し部の上歯当て
支持部6が結合しており、スライダ本体5の下面は、引き
出し部本体3の上面と接して相対移動しうる滑面14を構
成している。また、脚部10は、スライダ本体5の両サイ
ドから下方に設けられている。さらに脚部から引き出し
部を巻くようにスライダ本体5の滑面に平行方向に延長
されて、引き出し部の下部で結合しスライダ下部18とな
る。スライダ下部18の上面は、引き出し部の下面と接し
て相対移動しうる滑面15を構成している。これらスライ
ダ本体5とスライダ下部18の二つの滑面14、15、及び二
つの脚部10で作られる空間に引き出し部の本体3が挿入
されており、引き出し部は、スライダ部のこれら二つの
滑面と接しながら、固定部に対して相対移動する。
【0016】また、両側の脚部10の内側には、スライダ
側係止部11が設けられている。スライダ側係止部11に
は、図2(図1(c)のX−X’断面の部分拡大図)に
示すように楔形状の歯が鋸状に複数設けられており、そ
れぞれの楔形状の歯は、引き出し部の引き出し方向(図
2の下方)に従って、斜面と引き出し方向に対する直角
面が順次設けられており、引き出し部本体3の両サイド
に設けられた引出し部側係止部4の楔形状の歯と相互に
噛み合うようになっている。なお、図2に向かって右側
が固定部の係止部及び脚であり、左側が引き出し部であ
る。
【0017】ここで、引き出し部が固定部に対して、引
き出し方向(図2の矢印方向)に引き出された場合に
は、スライダ側係止部11の楔状の歯と引き出し側係止部
4の楔状の歯のそれぞれの斜面どうしが接し、スライダ
部の脚部10が若干変形して、スライダ側係止部11が図2
の図面右側方向にわずかにずれることにより斜面が滑
り、その結果、引き出し部は固定部に対して相対的に移
動することができる。逆に、引き出し部が図2の引き出
し方向と逆方向に引張られた場合には、スライダ側係止
部11の楔状の歯と引き出し側係止部4の楔状の歯のそれ
ぞれの直角面どうしが噛み合うことにより、逆方向への
移動が生じないように作用する。
【0018】なお、引き出し部係止部4の引き出し方向
とは逆の末端には、引き出し部を引き出しすぎないよう
にするためのストッパー12が設けられている。ストッパ
ー12は、引き出し長さが限界となった状態で固定部の脚
部10の先端にぶつかり、それ以上引き出し部が引き出せ
ないようにする作用を有する。危険防止のためである。
【0019】次に、引き出し部は、ハンドル部、引き出
し部本体3、下方突出部とからなる。ハンドル部は、引
き出し部の一方の端部に設けられており、ハンドル1
と、ハンドル1の両端と引き出し部本体3とをつなぐ二本
の腕2から構成される。また、ハンドル1の両端には、気
道確保用具を患者の顔面に固定するためのベルト類をか
けるフックが設けられている。ハンドル1は、術者が、
これを引き出し方向に引張ることによりジョーリフトす
るためのものであり、ジョーリフトする際の力点を構成
する。本発明の気道確保用具は、酸素マスクと併用する
場合が多く、その際にハンドル部が邪魔にならないよう
にすることが望ましい。つまり、ハンドル部は、ジョー
リフトを行なっている状態で酸素マスクの装着に支障が
ない程度の小ささであり、かつ、ジョーリフト作業に支
障が生じない程度の大きさであることが望ましい。ま
た、ハンドル1には、ハンドル1の引き出し方向に平行に
チューブ類を患者の口中に挿入するためのチュ−ブ類挿
入孔16が貫通して設けられている。
【0020】引き出し部本体3は、前記スライダ部の二
つの滑面14、15に対応する上面及び下面を有し、両サイ
ドには引き出し部係止部4が設けられている。また、引
き出し部本体3の一端にハンドル部が、他端の下方には
下方突出部が設けられている。さらに、ハンドル1に設
けられたチュ−ブ類挿入孔16に対応して、引き出し部本
体3にもチューブ類を患者の口中に挿入するための同様
のチュ−ブ類挿入孔が、引き出し方向に平行方向に、引
き出し部本体3を貫通して設けられている。
【0021】引き出し部係止部4は、スライダ側係止部1
1の説明で図2を用いて記載したように、スライダ側係
止部11と同様の楔状の歯を複数有しており、スライダ側
係止部11と引き出し部係止部4の歯が互いに、歯の斜面
方向が一致してかみ合う構成となっており、引き出し部
が固定部に対して図2に記載の矢印が示す引き出し方向
にのみ相対移動できるように構成されている。
【0022】下方突出部は、引き出し部本体3の引き出
し方向に対して逆の末端の下部に設けられており、患者
の下額の下歯および下歯茎に接してジョーリフトする際
に作用点を構成する下歯当て9と、下歯当て9を力学的に
支持するための下歯当て支持部8とからなる。下歯当て9
は、上歯当て7と同様に下歯と下歯茎の形状に合わせ
て、中央部が引き出し方向に比較的突出し両側部が比較
的後退するように馬蹄形に彎曲した水平断面形状をなし
ており、また、下歯当て9は、下歯と下歯茎に対応して
下歯当て支持部8と共に、下端が引き出し方向に対して
逆方向に後退するように傾けてある。また、下歯当てに
は、上歯当て7と同様に、下顎に局所的に力が集中する
のを避けるため弾性を有するシリコンゴムが用いられて
いる。また、下歯当て9と上歯当て7を除き、図1に記載
の気道確保用具は硬質ポリエチレンを成型して作成し
た。なお、下歯当て9は、下歯の後面のみに当てるので
もよいが、下歯茎に当てるようにするのがより望まし
い。
【0023】図1の気道確保用具を、患者に装着した状
態を図3〜図5に示す。まず、図3は、頭部断面図にお
いて、患者の口中に図1の気道確保用具100を挿入した
状態を示したものである。気道確保用具の上方突出部は
上唇と上歯101の間に挿入されており、下方突出部は下
歯102の顔面後方側に挿入されている。図3の状態で
は、未だジョーリフトは行なわれておらず、患者の舌根
103が気道104をふさいでいる様子が示されている。
【0024】ここで、術者が気道確保用具の固定部を片
手で押さえながら、もう一方の手でハンドル1を引き出
し方向(顔面前面方向)に引き出す。ジョーリフトが行
なわれた状態を図4に示す。ハンドル1が引き出される
と、気道確保用具100の下方突出部も引き出し方向に移
動し、下歯102に力が加わって下顎全体が引き出し方向
に引き出される。一方、上歯101および上顎は、気道確
保用具100の上方突出部によって引き出し方向への移動
を妨げられ、その結果、ジョーリフトが行なわれる。図
4では、図3で気道をふさいでいた舌根103が、ジョー
リフトの結果、顔面前方方向に引き出されて気道104が
確保されていることが分る。
【0025】なお、係止部は、いったん引き出した引き
出し部が逆戻りできないようにするためのものである
が、脚部10を手を使って拡げる等の何らかの意図的な操
作により、かみ合い構造をはずすことができる構造にし
てもよい。これにより、誤って引き出し操作を行なって
しまった場合などに、引き出し方向と逆方向に戻すこと
が可能となる。
【0026】気道確保用具の製作で使用する硬質プラス
チックスとしては、ポリエチレンに限定されるものでは
なく、ポリプロピレンや塩化ビニールなど、人体に無害
な公知の硬質プラスチックスを使用することができる。
【0027】また、下歯当てまたは上歯当てとして使用
する軟質部材は、シリコンゴムに限定されるものではな
く、ブチルゴムやスチレン・ブタジエンゴム、二トリル
ゴム等のゴム類や、軟質塩ビのような可撓性の部材が使
用できる。
【0028】ところで、ジョーリフトを行なったあと、
何らかの原因で下顎がさらに前にずれてしまうことによ
り気道確保用具を保持した状態が緩んで、その結果、気
道確保用具が患者から外れるという事態が生じうる。そ
こで、より確実に外れにくい状態を作るために、気道確
保用具のフック17に用具ベルト111をかけ、そのベルト
を後頭部に回してもう一方のフック17にかけ、このよう
にすることにより気道確保用具が顔面に固定されるよう
にしておくことが望ましい。つまり、気道確保用具と用
具ベルトのセットで気道確保を行なうことが望ましい。
【0029】また、ジョーリフトを行なうに際し、何ら
かの原因により下顎がさらに下がってしまうことによっ
て、気道確保用具が患者から外れてしまうこともありう
る。本発明の気道確保用具は、下顎が下がった状態で装
着できるようにするためにある程度の厚みを持たせてい
る。しかし、さらに確実性を増すために、気道確保用具
100に加え、下顎固定具110または下顎ベルト112をセッ
トとして併用することが望ましい。患者に対し、気道確
保用具のみならず、用具ベルト111、下顎固定具110及び
下顎ベルト112を装着させた状態を図5に示す。
【0030】次に、図6は、本発明の気道確保用具の二
つ目の例を示す図であり、図1に示した気道確保用具の
下方突出部を、患者口内への挿入をしやすくするために
変形した例である。図1の気道確保用具では、下歯およ
び下歯茎に内側から接するための下方突出部が設けられ
ている。そのため、気道確保用具を患者の口内に挿入す
る際には、ある程度、患者の口を大きく開ける必要が生
じる。つまり、患者の口を開かせる作業にある程度の時
間を要することとなる。しかし、呼吸停止の状態は緊急
に措置を必要とする。そこで、図6の気道確保用具で
は、比較的口の開き方が小さい状態でも気道確保用具を
口内に挿入することが可能になる。
【0031】図6の気道確保用具は、図1の下方突出部
が患者口内への挿入前には下方に突出しておらず、引き
出し部本体後部に引き出し方向に平行に設けられている
(AまたはB)。そして口内への挿入後、ハンドル1を
引き出すと、それに伴って下方突出部8が下に折れ曲が
ることにより、図1に記載の気道確保用具と同様の形状
に変形するようになっている(B’またはC’)。
【0032】図6の気道確保用具について、図1の気道
確保用具と異なっている点を中心に説明する。図6の気
道確保用具の引き出し部本体の、引き出し方向に対し逆
の端部には、塑性変形により折れ曲がることはできるが
外れることはない比較的厚みの薄い屈曲部25を介し、引
き出し方向に対して平行方向に、下歯当て9と下歯当て
支持部とからなる下方突出部が設けられている。下方突
出部は、屈曲部25から引き出し部3の上面に対して直角
を挟んで立つ平面21と、引き出し部本体3の端部に設け
られた斜面22に対し直角24を挟んで隣接する斜面23とを
有する。つまり、屈曲部25は、引き出し部本体3の上面
と、平面21、斜面22と斜面23により構成され、下方突出
部は、屈曲部25を回転中心として、図面上時計回りに90
度折れ曲がるように構成されている。
【0033】次に、スライダ本体5には、ハンドルの引
き出しに伴って下方突出部8を下方に折り曲げる作用を
生じるための押し出し棒13が設けられている。押し出し
棒13の先端は、引き出し部の平面21に対し、テコを利用
して力を及ぼしやすいようにするために、押し出し棒13
の中心より上方にずれた位置に、押し出し先端20が設け
られている。
【0034】図6の気道確保用具を患者口内に挿入し、
術者が片手でスライダ部本体5若しくは上歯当て支持部6
が動かないように上顎に押しつけながら、もう片手でハ
ンドル1を引き出すと、押し出し先端20は平面21を押し
て屈曲部25に曲げモーメントを及ぼし、屈曲部25を中心
に、図面上時計回りに下方突出部を回転せしめる。下方
突出部は、平面21が引き出し部本体3の上面と平行とな
り、斜面22と23が接するまで回転する。90度回転した段
階で下歯当て9が下歯と下歯茎に接する。このようにし
て、図6の気道確保用具の下方突出部は、ジョーリフト
が行なえる状態になる。そして、引き続きハンドル1が
引き出されることによりジョーリフトが行なわれる。
【0035】なお、図6の気道確保用具では、引き出し
部係止部4は、引き出し部本体3の内部に引っ込んで設
けられ、ここにスライダ部係止部11が入り込んで図2に
記載の状態と同様の状態を構成している。これにより、
固定部と引き出し部が相互に外れることなく、しかも、
相対移動しうるようになっている。従って、図1の気道
確保用具のスライダ部の下部18は、図6の気道確保用具
では設けられていない。
【0036】また、図6の気道確保用具では、チューブ
類を患者口内に挿入するための孔16が、図1のようにハ
ンドル1および引き出し部本体3を貫通して設けられてい
るのではなく、固定部のスライダ本体5の、押し出し棒1
3の両側左右二ヶ所に設けられている。
【0037】なお、図6の2つめの例の用具も、図1の
気道確保用具と同様にシリコンゴムと硬質ポリエチレン
で作られている。
【0038】図7は、本発明の気道確保用具の三つ目の
例を示す図であり、図1に示した気道確保用具を金属材
料を用いて作成した例である。図7の気道確保用具で
は、腕2と引き出し部本体3はステンレスを用いて一体と
して製作されている。その一端には、ポリエチレン製の
ハンドル1、他端にはステンレス製の下歯当て支持部8と
下歯当て9が設けられている。固定部のスライダ本体5お
よび上歯当て6は、硬質ポリエチレン製である。下歯当
て9、上歯当て7は、図1の気道確保用具と同じくシリコ
ンゴム製である。硬質ポリエチレン部分とシリコンゴム
部分は、相互に嵌め合い構造となって固定されている。
【0039】図8は、本発明の気道確保用具の四つ目の
例を示す図であり、固定部のスライダ部50の下部に設け
られた凹部209内を、引き出し部がネジ機構により移動
してジョーリフトを行ない、かつそのネジ機構が係止部
を兼ねている例である。図8(A)は上面図であり、
(B)は側面図、(C)は正面図、(D)は下面図、
(E)はY-Y'断面を示した図である。
【0040】固定部のスライダ部50は、ほぼ直方体形状
であり、その上面には患者の上唇にあてて本用具を固定
する上歯当て支持部6が設けられている。この上歯当て
支持部6は、プラスチックスで比較的薄く構成されてい
てある程度の柔軟性を有し、上唇に直接あてるようにな
っており、上歯当て7を兼ねている。上歯当て支持部6
には、本気道確保用具を患者頭部に固定するためのベル
トを挿入する孔202が両サイドに設けられている。な
お、上歯当て支持部6がスライダ部より大きく張り出し
ているのは、上唇との接触面積を大きくすることによ
り、力が局所的に加わることを防止するためである。
【0041】スライダ部50の下面には、引き出し部3を
収納し、引き出し部3をスライダ部に対して引き出し方
向に移動させうる空間としての凹部209が設けられてい
る。凹部209は、前側壁部207と後側壁部208、及び両サ
イドの側壁部210、211に囲まれて形成されており、ま
た、凹部209には、引き出し方向に沿って引き出し部3を
移動せしめるための、回転しうるネジ棒203が設けられ
ている。
【0042】ネジ棒203は、引き出し部3のネジ切り孔20
5を貫通しており、ネジ棒203およびネジ切り孔205が接
する面の両方に、正面図(C)で六角ボルト200を時計
回りに回転させたときに、引き出し部3が引き出し方向
に移動するようにそれぞれネジが切られている。また、
ネジ棒203は、凹部209を形成する前側壁部207と後側壁
部208にそれぞれ設けられたボルト支持孔204及び206で
保持されているが、ボルト支持孔204及び206の内面およ
びネジ棒のボルト支持孔204及び206に接する面にはネジ
が切られておらず、ネジ棒203はボルト支持孔204及び20
6に関して、自由に回転できるようになっている。ま
た、ネジ棒203は、前側壁部207と後側壁部208をそれぞ
れ貫通して、前側壁部207の外側では、術者が六角レン
チ等を用いて回転させることにより、引き出し部をネジ
機構によって引き出すための六角ボルト200に接合され
ており、また、後側壁部208の外側では、ネジ棒が用具
から脱落しないようにするためのボルトストッパー201
に接合されている。
【0043】六角ボルト200、ネジ棒203、ボルト支持孔
204及び206、ネジ切り孔205を含んで構成されているネ
ジ機構は、ジョーリフトを行なうとともに、ジョーリフ
トが行なわれたあとは、ネジ切り孔205の内面及びネジ
棒203の表面に設けられたネジ山どうしの摩擦により、
下顎が元に戻らないようにする働きを有する。すなわ
ち、ネジ機構は先の三つの構成例における係止部に相当
する機能を有する。ただし、ネジ機構になっているため
に、下顎を引き出しすぎた場合などにも、六角ボルトの
回転を調整することにより引き出し長さの微調整を行な
えるという長所を有する。
【0044】引き出し部3には、先の三つの構成例と同
様に、下顎の前歯後方面にあててジョーリフトを行うた
めの下歯当て支持部8および下歯当て9が、下方に突出し
ている。下歯当て支持部8が上歯当て支持部6より幅が狭
いのは、下歯当てが、下顎の前歯の裏側および下歯茎の
後面に当てるために、上唇に当てる場合より局所的に力
が加わえることが可能だからである。
【0045】また、スライダ部50には、凹部両側に、引
き出し方向に平行に貫通する二つのチューブ類挿入孔16
が設けられており、図8の(A)、(B)、(D)の各
々において破線で示されている。
【0046】前の三つの気道確保用具の構成例では、ジ
ョーリフトを行なうとハンドル部が患者の口から外部に
比較的大きく突き出ることになる。しかし、この第四の
構成例では、ジョーリフトを行なってもそのような外部
に大きく突き出る部分が無く、そのため、酸素マスクを
併用する場合に妨げとなることが無い。
【0047】各構成例における上歯当て、下歯当ては、
いずれも歯や歯茎、唇に押し付けて固定するだけではな
く、いわゆるマウスピースのように、歯を差し込んで固
定する形態とすることも可能であるが、装着に際して口
を大きく開く必要があるため、かえって装着しにくくな
る。したがって、上記構成例のように、単にそれぞれの
部位にあてるだけにする方が望ましい。
【0048】また、チューブ類を通すための貫通空間
は、構成例のような孔として構成されるのが望ましい
が、必ずしもそのように構成されている必要はなく、チ
ューブ類を挿入できるようにするための空間が、何らか
の方法で装置周辺に確保されていればよい。
【0049】気道確保用具が患者から外れるのを防止す
るためのベルトや下顎固定具を用いず、下顎が十分に下
がった状態で気道確保用具が装着されるようにすること
で、気道確保用具が外れないようにしても良い。この場
合、気道確保用具の高さを、下顎が十分下がった状態と
なるようにするために、一定以上の高さにすればよい。
【0050】また、下顎が下がらないようにするために
は、下顎ベルトを、下顎の下部から頭部の両側面を介し
て頭頂部にまわして結ぶようにし、これと気道確保用具
をセットとして用いても良い。
【0051】さらに、気道確保用具の装着の確実性をま
すために、両耳のすぐ下に位置する下顎の後部に下顎固
定具をあて、その下顎固定具を、額にかけたベルトと下
顎前部にかけたベルトとで固定するようにしてもよい。
【0052】以上、本発明の気道確保用具を実施例を用
いて説明してきたが、思想を同じくする範囲内におい
て、種々の変形が可能であり、それらも本件発明の範囲
に含まれることはいうまでもない。
【0053】
【発明の効果】術者に格別の熟練を要さず、迅速、簡便
かつ確実に患者の気道を確保することができ、気管、舌
根、口腔内に対し刺激が少ない。また、事故などの緊急
時にも、直ちに使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の気道確保用具の一例の概略構成図で
あり、(A)は上面図、(B)は側面図、(C)は前面
図である。
【図2】 図1(C)のX−X’断面における係止部付
近を拡大した概略図である。
【図3】 本発明の気道確保用具を患者の口内に挿入し
た状態を示す概念図である。
【図4】 本発明の気道確保用具を用いてジョーリフト
を行なった状態を示す概念図である。
【図5】 気道確保用具に加え、下顎固定具とベルトを
装着した状態を示した概念図である。
【図6】 本発明の気道確保用具の他の例の概略構成を
示した図である。(A)は上面図、(B)はハンドルを
引き出す前の状態の側面図、(B’)はジョーリフトを
行なった後の状態を示す側面図、(C’)は、(B’)
の状態における気道確保用具の正面図である。
【図7】 本発明の気道確保用具の第三の例の概略構成
を示した図である。(A)は上面図、(B)は側面図で
ある。
【図8】 本発明の気道確保用具の第四の例の概略構成
を示した図である。(A)は上面図、(B)は側面図、
(C)は正面図、(D)は下面図、(E)は(C)図に
おけるY−Y’方向の断面図である。
【符号の説明】
1〜ハンドル、2〜腕、3〜引き出し部本体、4〜引出し部
係止部、5〜スライダ本体、6〜上歯当て支持部、7〜上
歯当て、8〜下歯当て支持部、9〜下歯当て、10〜脚、11
〜スライダ部係止部、12〜ストッパー、13〜押し出し
棒、14〜スライダ本体滑面、15〜スライダ下部滑面、16
〜チューブ類挿入孔、17〜フック、18〜スライダ下部、
20〜押し出し先端、21〜平面、22〜斜面、23〜斜面、24
〜直角、25〜屈曲部、50〜スライダ部、100〜気道確保
用具、101〜上歯、102〜下歯、103〜舌根、104〜気道、
105〜上唇、110〜下顎固定具、111〜用具ベルト、112〜
下顎ベルト、200〜引き出し用六角ボルト、201〜ボルト
ストッパー、202〜ベルト孔、203〜ネジ棒、204〜ボル
ト支持孔、205〜ネジ切り孔、206〜ボルト支持孔、207
〜前側壁部、208〜後側壁部、209〜凹部、210〜側壁
部、211〜側壁部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口内に装着して呼吸のための気道を確保
    する気道確保用具であって、上唇または上歯茎または上
    歯の前面に接する上方突出部を有する固定部と、下歯茎
    または下歯の後面に接する下方突出部を有する引き出し
    部とを有し、前記固定部に対して前記引出し部が顔面前
    方方向に相対移動可能であり、かつ、前記相対移動が生
    じると、逆方向に戻らないようにする係止部を有する気
    道確保用具。
  2. 【請求項2】 固定部もしくは引き出し部に、チューブ
    類を口内に挿入するための貫通空間を有する請求項1に
    記載の気道確保用具。
  3. 【請求項3】 口内挿入時は、下方突出部は顔面前方方
    向に対して平行状態であり、相対移動により下方突出部
    が屈曲して下歯茎または下歯の後面に接するようになる
    請求項1に記載の気道確保用具。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の気道確保用具と、前記
    気道確保用具を顔面に固定するためのベルト類を有する
    気道確保具セット。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の気道確保用具と、下顎
    を固定する下顎固定具若しくは下顎固定ベルトを有する
    気道確保具セット。
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