JP2003290235A - 治療器具 - Google Patents

治療器具

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JP2003290235A
JP2003290235A JP2002095880A JP2002095880A JP2003290235A JP 2003290235 A JP2003290235 A JP 2003290235A JP 2002095880 A JP2002095880 A JP 2002095880A JP 2002095880 A JP2002095880 A JP 2002095880A JP 2003290235 A JP2003290235 A JP 2003290235A
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guide wire
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deformable
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Masayuki Nakao
政之 中尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイドワイヤーから回転カッターを取り外す
ことなく回転カッターをガイドワイヤー上で拡径するこ
とができる治療器具を提供する。 【解決手段】 治療器具の回転カッター2は、血管内狭
窄部10の切削治療後に血管内狭窄部10をさらに拡径
する際、ドライブシャフト3及び固定シース4ともども
ガイドワイヤー1に沿っていったん体外に引き出し可能
となっている。回転カッター2は、周方向に隣り合う複
数のカッティングブレードからなる変形可能部2aを有
し、引き出された後にガイドワイヤー1上で拡径方向に
変形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冠状動脈狭窄部も
しくはその他の血管狭窄部の堆積物を回転切削して該狭
窄部の貫通・拡径等を行う治療器具(カテーテル装置)
に関する。
【0002】
【従来の技術】血管の内壁に堆積物が付着した疾病を治
療する場合、カテーテル装置を血管内の被治療部まで挿
入して堆積物を除去したり、堆積物によって狭くなった
狭窄部を拡開することがよく行われる。
【0003】図15は、堆積物を切削する方法を模式的
に説明する図である。まず、細径のガイドワイヤー10
5を狭窄部107を越えるまで血管101内に挿通し、
このガイドワイヤー105に沿って細径のカテーテル装
置125を挿通する。カテーテル装置125は、砲弾型
の砥石127と、コイル状ワイヤーからなる駆動軸12
9を有する。そして、カテーテル装置125の砥石12
7を高速(一例で20万rpm程度)で回転させて堆積
物103を削り取り、まず狭窄部107の入口の径を1
mm程度に広げセンタリングしやすくしてから砥石12
7全体を挿通させる。
【0004】次に、ガイドワイヤー105を残したまま
カテーテル装置125を引き抜き、次に、このガイドワ
イヤーに沿って径をやや大きくした砥石を備えるカテー
テル装置を挿通し、同様にカテーテル装置を回転させて
堆積物103を削り取る。この操作を、ガイドワイヤー
とカテーテル装置の砥石の径を徐々に大きくしながら繰
り返して、最終的には血管の狭窄部107の径を2.5
mm程度まで広げる。
【0005】このように、カテーテル装置は、回転切削
バー(砥石127)を狭窄部を通過させるガイドワイヤ
ー105に対して回転自在かつスライド自在に保持さ
せ、回転切削バーを高速回転駆動することにより石灰化
した血管内の堆積物を切除する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の回転切削バ
ー(ロータブレータ、図15の砥石127)は、表面が
砥粒の付着した研削面になっている強固な構造を有し、
拡径機構をもっていない。そのため、石灰化した血管内
狭窄部を最初に貫通させた直径よりもさらに大きな直径
に広げたい症例では、回転切削バー(砥石127)をド
ライブシャフト(駆動軸129)ごとガイドワイヤー
(105)から完全に引き抜いて、大きな直径のものに
交換する必要がある。過去の症例では、4割近くの症例
において、回転切削バー(砥石)とドライブシャフト
(駆動軸129)を、直径の大きなものと小さなものと
の2本を使用しており(1症例当りの平均使用本数は
1.4本)、手術室内の清潔領域内で煩雑に交換する必
要があった。
【0007】ここで、従来の回転切削バー(ロータブレ
ーダ、砥石)はドライブシャフト(駆動軸)と一体化し
ているため、交換するには、下記〜のステップに従
って作業する必要があり、作業が煩雑であるという問題
点があった。 ドライブシャフト(図15の駆動軸129)を駆動制
御部から分離する。 駆動制御部をガイドワイヤーから抜き出す。 回転切削バー及びドライブシャフト(砥石127及び
駆動軸129)を一度体外に完全に引き出し、ガイドワ
イヤーからも抜き出す。 直径の大きい回転切削バー及びドライブシャフト(砥
石127及び駆動軸129)をガイドワイヤーに通す。 回転切削バー(砥石127)を冠状動脈の患部に到達
させる。 駆動制御部をガイドワイヤーに通す。 直径の大きい回転切削バー及びドライブシャフト(砥
石127及び駆動軸129)に駆動制御部を接続する。
【0008】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、血管内狭窄部の初期治療に続いて当該血管
内狭窄部をさらに拡径治療する際に、ガイドワイヤーを
血管内に残したままとして、ガイドワイヤーから回転カ
ッターを取り外すことなく回転カッターをガイドワイヤ
ー上で拡径することができる治療器具を提供することを
目的とする。
【0009】また、この発明は、血管内に残したガイド
ワイヤーに沿っていったん体外に引き出した回転カッタ
ーをガイドワイヤー上で用意に拡径することができる治
療器具を提供することを目的とする。
【0010】また、この発明は、回転カッターにより血
管内狭窄部を迅速かつ効果的に切除できる治療器具を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の治療器具は、 血管内に堆積物の堆積した
狭窄部を通過させかつ体外に延出させるガイドワイヤー
と、 このガイドワイヤーによって回転自在かつスライ
ド自在にガイドされ、前記血管内狭窄部の堆積物を回転
切削する回転カッターと、 この回転カッターに連なる
とともに前記ガイドワイヤーが内部に挿通される中空の
ドライブシャフトと、 このドライブシャフトが挿通さ
れた固定シースと、 前記ドライブシャフトの回転駆動
部を有するコントローラと、を備え、前記回転カッター
によって前記血管内狭窄部の貫通・拡径等の治療を行う
治療器具であって、 前記回転カッターが、前記血管内
狭窄部の切削治療後に前記血管内狭窄部をさらに拡径す
る際、前記ドライブシャフト及び固定シースともども前
記ガイドワイヤーに沿っていったん体外に引き出し可能
となっているとともに、 前記回転カッターが、引き出
された後に前記ガイドワイヤー上で拡径方向に変形可能
な変形可能部を有していることを特徴とする。
【0012】血管内狭窄部を拡径する際、ガイドワイヤ
ー全体を体外に引き出したり、ガイドワイヤーから回転
カッターを完全に抜き取って回転カッター自体を交換す
る必要がない。したがって、血管内狭窄部の拡径切削を
速やかに行うことができる。
【0013】本発明においては、 前記回転カッターの
変形可能部が、該回転カッター上で周方向に隣り合う複
数のカッティングブレードからなることが好ましい。カ
ッティングブレードを拡径方向に変形させるだけで血管
内狭窄部の拡径切除を速やかに行うことができる。
【0014】本発明においては、 前記カッティングブ
レードが、前記回転カッターの拡径方向に塑性変形可能
であることとすれば、回転カッターを拡径状態に保持で
きる。
【0015】本発明においては、 前記カッティングブ
レードが、トグル機構によって前記回転カッターの拡径
方向に変形可能であること、または、 前記カッティン
グブレードが、楔によって前記回転カッターの拡径方向
に変形させられることが好ましい。
【0016】本発明においては、 前記回転カッター
が、その変形可能部を該回転カッターの拡径方向に変形
させる熱収縮部材または熱膨張部材を備えていることが
好ましい。本発明においては、 前記回転カッターの変
形可能部が形状記憶合金等の熱変形物質からなることが
好ましい。熱変形させるだけで変形可能部を拡径方向に
変形できる。
【0017】本発明においては、 前記回転カッターの
変形可能部を拡径方向に変形させるための治具を備え、
この治具が前記ドライブシャフトと同軸又は側近に配
置されていることが好ましい。変形可能部を手際よく拡
径方向に変形できる。
【0018】本発明においては、 前記コントローラ
が、前記回転カッターを前記固定シースの遠位側から前
方の患部側に押し出す機構及び引き戻す機構を有し、
これらの機構が、自動復帰機構及び位置保持機構を備え
た把握動作式操作レバーによって作動させられることが
好ましい。回転カッターを固定シースの遠位端から前方
の患部側に押し出したり引き戻す操作を簡単に行うこと
ができる。
【0019】本発明においては、 前記回転カッターの
変形可能部を拡径方向に変形させるための治具を備え、
この治具が梃子又はカムによる倍力機構を応用した片
手操作可能な把握動作式レバー機構からなることが好ま
しい。治具によって回転カッターの変形可能部を拡径方
向に容易に変形させることができる。
【0020】本発明においては、 前記コントローラ
が、前記回転カッターを前記ガイドワイヤーに沿って往
復運動させる振動付与機構を備えることが好ましい。回
転カッターに回転力による切削力と往復運動による切削
力を重畳付与することができるため、回転カッターの切
削力を増加あるいは安定化できる。また、回転カッター
及びシースをガイディングカテーテルに挿入する際のフ
リクションを減らして挿入しやすくできる。
【0021】本発明においては、 前記コントローラ
が、前記ドライブシャフトに回転力を伝達する駆動部を
内蔵し、 該駆動部が、前記ドライブシャフトを通せる
ように回転軸が中空のモータを有することが好ましい。
ドライブシャフトをガイドワイヤーから完全に引き抜く
ことなく、体内に残したガイドワイヤーに沿ってドライ
ブシャフトを体外に容易に引き出すことができる。
【0022】本発明においては、 前記コントローラ
が、前記ドライブシャフトのチャッキング機構と軟質シ
ースの着脱機構を有していることが好ましい。チャッキ
ング機構により、モータの駆動力をドライブシャフトに
確実に伝達できる。さらに、コントローラの内部メンテ
ナンスの際に、コントローラからシースを容易に取り外
せる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る治療器具
の使用状態を説明する斜視図である。図2は、図1の治
療器具の回転カッターを拡大して示す図であり、図2
(A)は拡径前の状態、図2(B)は拡径した状態を示
す。図3は、図1の治療器具のコントローラの前面部の
構造と回転カッターの拡径方法を説明する図である。図
1の左下部には治療の対象部位である血管内狭窄部10
が示されている。この図の状態では、同部10には、治
療器具の先端部が挿入されている。この治療器具は、血
管内狭窄部10を通過させるガイドワイヤー1と、この
ガイドワイヤー1を中心軸として回転し、同ワイヤー1
の軸方向にスライドする回転カッター2とを備える。回
転カッター2はドライブシャフト3に一体に結合してい
る。ドライブシャフト3は軟質の可撓性材料で作製され
た中空部材である。ドライブシャフト3は可撓性のカバ
ーチューブである固定シース4内に挿通されている。固
定シース4はガイディングカテーテル5に挿通されてい
る。
【0024】図2を参照して回転カッター2の詳細な構
造を説明する。回転カッター2は、複数の変形可能部2
aを有する。変形可能部2aは、周方向に並んだ複数の
カッティングブレードから構成される。変形可能部2a
は先端部で一体に結合して回転カッター2の砲弾型の先
端頭部2bとなり、末端部はリング部材2cで一体に結
合している。この回転カッター2の先端部又は末端部の
一方を、ガイドワイヤー1に対して固定し、他方をガイ
ドワイヤー1の軸方向に圧縮すると、図2(B)に示す
ように、変形可能部2aの各カッティングブレードの中
央付近が外方向に広がり、変形可能部2aが拡径する。
【0025】図1に示すように、ドライブシャフト3は
コントローラ20に接続している。このコントローラ2
0は、ドライブシャフト3を高速で回転かつ往復振動す
るように制御する(詳細後述)。コントローラ20の前
端面には、図3に詳しく示すように、回転カッター2の
後端部が嵌合する嵌合凹部21が形成されている。嵌合
凹部21には、ドライブシャフト3をスライド自在に挿
通させる中心孔が開けられている。
【0026】図3に示すように、コントローラ20は、
さらに、嵌合凹部21に嵌合された回転カッター2をガ
イドワイヤー1の軸方向に圧縮して拡径させるための可
動治具22と、可動治具22を回転カッター2の圧縮方
向及び圧縮解除方向に移動させる操作レバー23とを備
える。可動治具22は断面がL字型で、ガイドワイヤー
の方向と直交する前面部22aと、前面部22aからコ
ントローラ20方向に延びてコントローラ20内に引き
出し・引き込みされる軸部22bとを備える。前面部2
2aには切り込み22cが形成されている。操作レバー
23は、操作軸23aに固定されており、操作軸23a
に沿って回転する。操作軸23aは、コントローラ20
内で、可動軸22の軸部22bの一端に結合している。
操作レバー23を一方向(反時計方向)に回転させる
と、操作軸23aも回転し、可動治具22の軸部22b
がコントローラ20から引き出され、前面部22aとコ
ントローラ20の本体の前端面との間に空間を形成す
る。操作レバー23を反対方向(時計方向)に回転させ
ると操作軸23aも回転し、可動治具22の軸部22b
がコントローラ20内へ引き込まれ、前面部22aとコ
ントローラ20の前端面との空間が狭くなる。
【0027】次に、治療器具を用いて血管内狭窄部10
の削除を行う動作について説明する。まず、ガイドワイ
ヤー1を血管に挿入し、ガイドワイヤー1の先端を血管
内狭窄部10を越えて通過させる。このとき、回転カッ
ター2は、図2(A)に示すように拡径していない状態
である。そして、回転カッター2を低速で回転させなが
らガイドワイヤー1に沿って血管内狭窄部10まで前進
させる。回転カッター2が血管内狭窄部10に到達する
と、同カッター2を高速で回転させる。このとき回転カ
ッター2のカッティングブレードによって血管内狭窄部
10を初期切除する。
【0028】この初期切除において、血管内狭窄部10
は完全には切除されず、さらに切除する必要がある場
合、ガイドワイヤー1を血管内に残したままで同ワイヤ
ー1に沿って回転カッター2をドライブシャフト3及び
シース4とともにいったん体外に引き出す。体外に引き
出した回転カッター2は以下に示すように拡径させる。
【0029】回転カッター2の拡径動作を図3を参照し
て説明する。まず、図3(A)に示すように、操作レバ
ー23を反時計方向に回転させ(図の点線位置から実線
位置へ)、可動治具22の軸部22bをコントローラ本
体内から引き出して、同治具の前面部22aとコントロ
ーラ20の前端面との間に空間を形成する。次に、体外
に引き出した回転カッター2をこの空間に入れ、同カッ
ター2の後端部を嵌合凹部21に嵌合させる(図3
(B)参照)。このとき、ガイドワイヤー1は前面部2
2aの切り込み22cに位置している。
【0030】その後、図3(C)に示すように、操作レ
バー23を時計方向に回転させると(図の点線位置から
実線位置へ)、可動治具22の軸部22bがコントロー
ラ20内へ引き込まれ、前面部22aがコントローラ2
0の前端面へ向かう。すると、空間に位置している回転
カッター2が、可動治具22の前面部22aとコントロ
ーラ20の前端面との間で圧縮される。これにより、図
2(B)に拡大して示すように、回転カッター2のカッ
ティングブレードが外方向に広がって回転カッター2が
拡径する。なお、回転カッター2は塑性変形可能な材料
で作製されているため、変形した後、その形状を保つ。
【0031】回転カッター2が拡径した後、この回転カ
ッター2をガイドワイヤー1に沿って再度血管内狭窄部
10に挿入する。そして、回転カッター2を高速で回転
させ、拡径したカッティングブレードで残っている血管
内狭窄部を切削する。
【0032】この方法によれば、血管内狭窄部10の初
期切削後、ガイドワイヤー1を血管内に残したまま回転
カッター2及びドライブシャフト3、固定シース4のみ
をいったん体外へ引き出し、回転カッター2を拡径す
る。その後、拡径した回転カッター2を、血管内に残っ
ているガイドワイヤー1に沿って再度血管に挿入して、
拡径した回転カッター2で次の段階の切削を行うことが
できる。このため、ガイドワイヤー1、回転カッター
2、ドライブシャフト3、固定シース4の全てを完全に
血管内から抜き取って、拡径したものと交換するような
作業が必要でない。
【0033】図4は、本発明の第2の実施の形態に係る
治療器具の回転カッター拡径治具を示す図であり、図4
(A)は拡径前、図4(B)は拡径した状態を示す。こ
の例の拡径治具は、片手操作可能なレバー機構を有す
る。拡径治具は軸Pで回動自在に連結された一対の梃子
式のレバー6と、一方のレバー6Aの先端に固定された
固定台座7と、固定台座7の底部にスライド自在に取り
付けられた可動台座8とを備える。
【0034】固定台座7は断面がL字型で、レバー6A
の先端に固定された底部7aと、同底部7aから直立す
る直立部7bとを有する。可動台座8も断面がL字型
で、固定台座7の底部7aとスライド自在に取り付けら
れた底部8aと、底部8aから直立する直立部8bとを
備える。固定台座7の直立部7bと可動台座8の直立部
8bは、両台座の底部7a、8aを挟んで対向するよう
に位置している。図4(A)に示すレバーが開いた状態
で、固定台座7の底部7aと可動台座8の底部8aと
は、両直立部が離れるように位置している。なお、可動
台座8の底部8aの、固定台座7の底部7aからの抜け
出しは、可動台座底部8aの先端に設けられたストップ
8cにより防止される。固定台座7の直立部7bには、
ガイドワイヤーが置かれる切り込みが形成されている。
可動台座8の直立部8bの背面は他方の操作レバー6B
の先端に当接している。また、同直立部8bの内面に
は、凹部8dと、固定シースが置かれる切り込みが形成
されている。
【0035】この拡径治具を使用する際は、まず、図4
(A)に示すように両レバー6A、6Bを開いた状態と
し、固定台座7の直立部7bと可動台座8の直立部8b
との間に空間を形成する。そして、この空間に回転カッ
ター2を位置させる。このとき、回転カッター2の先端
部を固定台座7の直立部7a側に位置させて、ガイドワ
イヤーを同部の切り込みにはめる。そして、回転カッタ
ー2の後端部を可動台座8の直立部8bの凹部8dに嵌
合させて、固定シースを切り込みにはめて位置させる。
【0036】次に、レバー6を片手で握持して、両レバ
ーを軸Pに沿って回転させると、稼動台座の底部8aが
固定台座7の底部7a内をスライドし、可動台座8の直
立部8bが固定台座7の直立部7bの方向へ向かう。す
ると、回転カッター2は両直立部7b、8b間で圧縮さ
れて、回転カッター2のカッティングブレードが外方向
に広がって回転カッターが拡径する。
【0037】図5は、本発明の第3の実施の形態に係る
治療器具の回転カッターの構造を示す一部側面断面図で
あり、図5(A)は拡径前、図5(B)は拡径した状態
を示す。この例の回転カッター2は、中空の中心軸部2
fを有し、変形可能部2aのカッティングブレードの裏
面に複数の凹部2dが形成されている。凹部2dは、カ
ッティングブレード裏面に、周方向に延びるように形成
されている。この凹部2dによって、カッティングブレ
ードにトグル機構が付与される。カッティングブレード
の末端は、締結部材2eによって中心軸部2fに固定さ
れている。
【0038】血管狭窄部の初期治療においては、図5
(A)に示すように、カッティングブレードは拡径せず
に、回転カッター2の直径が最小となっている。そし
て、回転カッター2を拡径する際は、図5(B)に示す
ように、締結部材2eを緩めて、カッティングブレード
の末端部を回転カッター2の先端方向(図の左方向)に
押して回転カッター2を圧縮する。すると、カッティン
グブレードはトグル機構によって局所的に曲がりながら
外方向に広がり、回転カッター2が拡径する。そして、
拡径した状態で締結部材2eでカッティングブレードの
末端を締結する。
【0039】この方法によれば、締結部材2eの移動距
離を選ぶことによって、回転カッター2を速やかに任意
の径に拡径することができる。
【0040】図6は、本発明の第4の実施の形態に係る
治療器具の回転カッターの構造を示す一部側面断面図で
あり、図6(A)は拡径前、図6(B)は拡径した状態
を示す。この例の回転カッター2は、中空の中心軸部2
fと、同中心軸部2fとカッティングブレードとの間に
挿入されたスリーブ状の楔9を有する。楔9の先端側外
周には、テーパ凸状の楔部9aが形成されている。一
方、回転カッター2のカッティングブレードの先端側内
面には、凸状の楔係合部2gが形成されている。
【0041】この回転カッター2を拡径させる際は、楔
9を、図6(A)に示す拡径前の状態から中心軸部2f
に沿って前進させる。すると、図6(B)に示すよう
に、楔9の先端の楔部9aが、中心軸部2fとカッティ
ングブレードの先端側内面の楔係合部2gとの間に圧入
される。これによりカッティングブレードは外方向に広
がり、回転カッター2が拡径する。
【0042】図7は、本発明の第5の実施の形態に係る
治療器具の回転カッター拡径用治具の構造を示す一部側
面断面図であり、図7(A)は拡径前、図7(B)は拡
径した状態を示す。図8は、図7の拡径用治具全体の斜
視図である。この例の拡径用治具は、一対の円柱状の押
圧部材11からなる。一方の押圧部材11Bは、他方の
押圧部材11Aに嵌合する。押圧部材11Aの押圧部材
11Bに対向する面には、所定の形状の凹状面11aが
形成されており、押圧部材11Bの押圧部材11Aに対
向する面にも、所定の形状の凹状面11bが形成されて
いる。両押圧部材11が嵌合した状態で、これらの凹状
面11a、11bは対向して曲面で囲まれた空間を形成
する。図8に示すように、各押圧部材11A、11Bに
は、軸方向に延びる切り込み11c、11dが形成され
ている。これらの切り込みからドライブシャフトや固定
シースを通す。
【0043】なお、この回転カッター2は、変形可能部
2a(カッティングブレード)が固体状の前半部と、同
回転カッター2の中心付近から末端側に分岐して延びた
後半部とを有する。そして、変形可能部2aの外面の中
心付近には、周方向に延びる溝2hが形成されている。
回転カッター2が拡径したとき、この溝2hの付近が最
も拡径部となり、溝2hから後半部が滑らかに変形す
る。
【0044】この拡径用治具を使用する際は、両押圧部
材11を分離した状態で回転カッター2を両押圧部材1
1の凹状面内に位置させる。このとき、ガイドワイヤー
等は各押圧部材11の切り込み11c、11dに通され
る。そして、押圧部材11を嵌合し、互いに押圧する。
すると、回転カッター2のカッティングブレードが軸方
向に加圧され、両押圧部材11の凹状面11a、11b
に沿うまで外方向に広がる。これにより回転カッター2
が拡径する。
【0045】図9は、本発明の第6の実施の形態に係る
治療器具の回転カッターの構造を示す一部側面断面図で
あり、図9(A)は拡径前、図9(B)は拡径した状態
を示す。この例の回転カッター2は、中心軸部2fと、
変形可能部2aとの間に熱膨張部材12が配置されてい
る。熱膨張部材12は環状の形状で、熱膨張方向は外方
向である
【0046】この回転カッター2を拡径させる際は、回
転カッター2を血管内から引き出した状態で、熱膨張部
材12を外部から加熱する。図9(B)に示すように、
熱膨張部材12が膨張すると、変形可能部2a(カッテ
ィングブレード)が外方向に押し出され、回転カッター
2を拡径させる。
【0047】図10は、本発明の第7の実施の形態に係
る治療器具の回転カッターの構造を示す一部側面断面図
であり、図10(A)は拡径前、図10(B)は拡径し
た状態を示す。この例の回転カッター2は、変形可能部
2a(カッティングブレード)の末端の一部に熱収縮部
材14が配置されている。カッティングブレード2aの
末端の外面はテーパ面2iとなっている。また、中心軸
部2fの末端には外方向に延びるフランジ2jが形成さ
れている。フランジ2jの内面(回転カッター側)はテ
ーパ面2kとなっている。これにより、カッティングブ
レードのテーパ面2iとフランジ2jのテーパ面2kと
の間に、環状の溝13が形成される。溝13の側壁は内
側に傾斜したテーパ型となっており、溝の開放面の面積
が溝の底面の面積より大きくなっている。
【0048】熱収縮部材14は環状の形状で、熱収縮方
向が中心方向である。図10(A)に示す拡径前の状態
において、熱収縮部材14は溝13の開放面上に配置さ
れている。この回転カッター2を拡径させる際は、熱収
縮部材14を加熱し、熱収縮させる。熱収縮部材14
は、溝13のテーパ面2j、2kに沿って中心軸部2f
方向に収縮し、溝13の底面に接するまで入り込む。す
ると、溝13の側壁が軸方向に離れ、カッティングブレ
ード2aが中心軸部2fのフランジ2kに対して圧縮さ
れる。これにより、同ブレード2aが外方向に広がり、
回転カッター2が拡径する。
【0049】図11は、本発明の第8の実施の形態に係
る治療器具の回転カッターの構造を示す一部側面断面図
であり、図11(A)は拡径前、図11(B)は拡径し
た状態を示す。この例の回転カッター2は、カッティン
グブレード2aが形状記憶合金で作製されている。そし
て、通常環境下では、図11(A)に示す状態、高温環
境下では、図11(B)に示す状態に変形するように形
状記憶されている。さらに、中心軸部2fの末端部に大
径の段部2nを一体に形成している。図11(A)に示
す回転カッター2の拡径前の状態では、カッティングブ
レード2aの末端は段部2n上に保持されている。カッ
ティングブレード2aの末端を締結するリング部材2p
は収縮性の材料で作製される。
【0050】この回転カッター2を拡径させる際は、回
転カッター2を血管外で加熱する。すると、カッティン
グブレード2aは初期に形状記憶されたように、図11
(B)の状態に拡径し、カッティングブレード2aの末
端が段部2nから離れて前方に移動する。この状態で温
度が低下し、カッティングブレード2aが11(A)に
示す状態に戻ろうとすると、カッティングブレード2a
の末端が段部2nの前面2qに引っ掛かり、カッティン
グブレード2aは拡径した状態のまま維持される。
【0051】これらの例の回転カッターは、熱変形させ
るだけで拡径できるため、拡径用の治具が不要であり、
装置が簡易になる。
【0052】図12は、本発明の第9の実施の形態に係
る治療器具のコントローラの構造を示す側面断面図であ
る。図13は、図12の治療器具のコントローラの主要
部の構造を拡大して示す側面断面図である。図14は、
図12の治療器具のコントローラのシースコネクタを取
り外した状態を示す側面断面図である。図12に示すよ
うに、コントローラ20はハウジング30を有する。ハ
ウジング30には立ち上がるグリップ31が一体成形さ
れている。グリップ31には、グリップレバー32が軸
33を介して回動自在に軸支されている。グリップレバ
ー32はレバー芯金34を有し、レバー芯金34には軸
33を介してロックレバー35が取り付けられている。
【0053】レバー芯金34の下端側にはモータホルダ
36が取り付けられている。モータホルダ36のレバー
芯金34への取付片部にはガイドスリット37が形成さ
れている。ガイドスリット37には、レバー芯金34の
下端部から突設したガイドピン38が嵌め込まれてい
る。モータホルダ36にはモータ39が保持されてい
る。モータ39の回転軸には偏心カム40が嵌着されて
いる。偏心カム40の外周にはベアリング42を介して
ベアリングホルダ41が嵌着されている。ベアリングホ
ルダ41には垂下軸41aが一体に設けられている。ハ
ウジング30には円筒状スライダ43が内蔵されてい
る。スライダ43はベアリングホルダ41の垂下軸41
aに、軸方向に往復運動可能に連結されている。
【0054】図13に詳しく示すように、スライダ43
の内周には電機子鉄芯44が配置され、電機子鉄芯44
の内側には電機子コイル45が配置されている。電機子
コイル45の内側にはロータマグネット46が配置され
ている。電機子鉄芯44、電機子コイル45、ロータマ
グネット46は、ドライブシャフト駆動用のモータ部4
7を構成している。モータ部47にはホールセンサ48
が内蔵されている。
【0055】ロータマグネット46内には、軸方向に移
動可能に配置されたチャック爪結合体50が配置されて
いる。チャック爪結合体50の前端にはチャック爪51
が螺合して連結している。チャック爪結合体50とチャ
ック爪51の内部には、ドライブシャフト3が挿通され
ている。チャック爪51は、スプリング52によりチャ
ック爪結合体50を介してドライブシャフト3の軸方向
に付勢される。チャック爪結合体50の後端側には、チ
ャッキング解除用のシリンダノブ53がシリンダホルダ
54を介して軸方向に移動可能に保持されている。シリ
ンダノブ53はスプリング55によってチャック爪結合
体50の反対方向に付勢されている。
【0056】ハウジング30の前端にはドライブシャフ
ト3を囲むようにシースコネクタ60が着脱可能に取り
付けられている。このシースコネクタ60に軟質の固定
シース4を嵌着して、シースコネクタ60と固定シース
4の内部を相互に連通させている。シースコネクタ60
内にはメカニカルシール61が嵌着されており、メカニ
カルシール61はドライブシャフト3と摺接する。シー
スコネクタ60には生理食塩水供給用チューブ62が連
通している。
【0057】次に、このコントローラ20の動作を説明
する。図1に示すような、回転カッター2をガイドワイ
ヤー1に沿って血管内狭窄部10まで移動させた状態に
おいて、ドライブシャフト駆動用のモータ部47を稼動
させると、ドライブシャフト3、ドライブシャフト3を
チャッキングしているチャック爪51及びこのチャック
爪51に連結しているチャック爪結合体50が、ロータ
マグネット46と一体に回転する。これにより、ドライ
ブシャフト3の先端の回転カッター2が回転して血管内
狭窄部10を切除する。
【0058】回転カッター2の回転状態において、モー
タ39を稼動させると、偏心カム40が回転し、同偏心
カム40に嵌着されたベアリングホルダ41も偏心回転
する。すると、ベアリングホルダ41の垂下軸41aに
連結されたスライダ43が軸方向へ往復運動する。これ
により、スライダ43に一体に設けられたドライブシャ
フト駆動用モータ部47とチャック爪51を介して、ド
ライブシャフト3が軸方向に往復運動する。したがっ
て、ドライブシャフト3の先端の回転カッター2には、
回転力とともに、ガイドワイヤー1に沿った方向への往
復運動が付与されることにより、回転カッター2による
血管内狭窄部10の切削力を増加もしくは安定化させる
ことができる。
【0059】また、回転カッター2による血管内狭窄部
10の初期切除後に、血管内狭窄部10をさらに拡径治
療する際は、回転カッター2とドライブシャフト3を、
ガイドワイヤー1に沿っていったん体外に引き出す。こ
のとき、チャック爪51によるドライブシャフト3のチ
ャッキングを解除する必要がある。この場合、チャッキ
ング解除用のシリンダノブ53をスプリング55に抗す
る方向に押し動かすと、チャック爪結合体50がスプリ
ング52に抗して前進する。すると、チャック爪51が
開いてドライブシャフト3のチャッキングが解除され、
ドライブシャフト3をガイドワイヤー1に沿って体外に
容易に引き出せる。
【0060】この方法によれば、回転カッター2に、ド
ライブシャフト駆動用のモータ部47による往復運動
と、モータ39による回転運動とを与えるようにコント
ローラ20の機械的駆動部を構成しているため、往復運
動と回転運動の組み合わせて血管内狭窄部10の切削力
を重畳させることができる。このため、回転カッター2
による血管内狭窄部10の切削力を増加あるいは安定化
させることができる。さらに、回転カッター2とシース
4をガイディングカテーテル5に挿入する際の摩擦を減
らして挿入しやすくできる。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、回転カッターを、血管内狭窄部の初期切削後
にさらに拡径する際、ガイドワイヤーを体内に残したま
まドライブシャフト及び固定シースとともにガイドワイ
ヤーに沿っていったん体外に引き出して、引き出した回
転カッターをガイドワイヤー上で拡径することができ
る。このため、血管内狭窄部を拡径する際、ガイドワイ
ヤーから回転カッターをコントローラを含めて完全に抜
き取って回転カッター自体を交換する必要がない。した
がって、血管内狭窄部の拡径切削を速やかに行うことが
できる。
【0062】また、回転カッターの変形可能部として、
回転カッターの周方向に隣り合う複数のカッティングブ
レードを回転カッターの拡径方向へ変形可能となるよう
に一体形成した構成としたので、カッティングブレード
を拡径方向に変形させるだけで血管内狭窄部の拡径切除
を速やかに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る治療器具の使
用状態を説明する斜視図である。
【図2】図1の治療器具の回転カッターを拡大して示す
図であり、図2(A)は拡径前の状態、図2(B)は拡
径した状態を示す。
【図3】図1の治療器具のコントローラの前面部の構造
と回転カッターの拡径方法を説明する図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る治療器具の回
転カッター拡径治具を示す図であり、図4(A)は拡径
前、図4(B)は拡径した状態を示す。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る治療器具の回
転カッターの構造を示す一部側面断面図であり、図5
(A)は拡径前、図5(B)は拡径した状態を示す。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る治療器具の回
転カッターの構造を示す一部側面断面図であり、図6
(A)は拡径前、図6(B)は拡径した状態を示す。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係る治療器具の回
転カッター拡径用治具の構造を示す一部側面断面図であ
り、図7(A)は拡径前、図7(B)は拡径した状態を
示す。
【図8】図7の拡径用治具全体の斜視図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係る治療器具の回
転カッターの構造を示す一部側面断面図であり、図9
(A)は拡径前、図9(B)は拡径した状態を示す。
【図10】本発明の第7の実施の形態に係る治療器具の
回転カッターの構造を示す一部側面断面図であり、図1
0(A)は拡径前、図10(B)は拡径した状態を示
す。
【図11】本発明の第8の実施の形態に係る治療器具の
回転カッターの構造を示す一部側面断面図であり、図1
1(A)は拡径前、図11(B)は拡径した状態を示
す。
【図12】本発明の第9の実施の形態に係る治療器具の
コントローラの構造を示す側面断面図である。
【図13】図12の治療器具のコントローラの主要部の
構造を拡大して示す側面断面図である。
【図14】図12の治療器具のコントローラのシースコ
ネクタを取り外した状態を示す側面断面図である。
【図15】堆積物を切削する方法を模式的に説明する図
である。
【符号の説明】
1 ガイドワイヤー 2 回転カッター 3 ドライブシャフト 4 固定シース 5 ガイディングカテーテル 6 治具 7 固定台座 8 可動台座 9 楔 10 血管内狭窄部 11 治具 12 熱膨張部材 13 溝 14 熱収縮部材 20 コントローラ 21 凹部 22 可動治具 23 操作レバー 30 ハウジング 31 グリップ 32 グリップレバー 33 軸 34 レバー芯金 35 ロックレバ
ー 36 モータホルダ 37 ガイドスリ
ット 38 ガイドピン 39 モータ 40 偏心カム 41 ベアリング
ホルダ 42 ベアリング 43 スライダ 44 電機子鉄芯 45 電機子コイ
ル 46 ロータマグネット 47 モータ 48 ホールセンサ 50 チャック爪
結合体 51 チャック爪 52 スプリング 53 シリンダノブ 54 シリンダホ
ルダ 60 シースコネクタ 61 メカニカル
シール 62 チューブ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血管内に堆積物の堆積した狭窄部を通過
    させかつ体外に延出させるガイドワイヤーと、 このガイドワイヤーによって回転自在かつスライド自在
    にガイドされ、前記血管内狭窄部の堆積物を回転切削す
    る回転カッターと、 この回転カッターに連なるとともに前記ガイドワイヤー
    が内部に挿通される中空のドライブシャフトと、 このドライブシャフトが挿通された固定シースと、 前記ドライブシャフトの回転駆動部を有するコントロー
    ラと、を備え、前記回転カッターによって前記血管内狭
    窄部の貫通・拡径等の治療を行う治療器具であって、 前記回転カッターが、前記血管内狭窄部の切削治療後に
    前記血管内狭窄部をさらに拡径する際、前記ドライブシ
    ャフト及び固定シースともども前記ガイドワイヤーに沿
    っていったん体外に引き出し可能となっているととも
    に、 前記回転カッターが、引き出された後に前記ガイドワイ
    ヤー上で拡径方向に変形可能な変形可能部を有している
    ことを特徴とする治療器具。
  2. 【請求項2】 前記回転カッターの変形可能部が、該回
    転カッター上で周方向に隣り合う複数のカッティングブ
    レードからなることを特徴とする請求項1記載の治療器
    具。
  3. 【請求項3】 前記カッティングブレードが、前記回転
    カッターの拡径方向に塑性変形可能であることを特徴と
    する請求項2記載の治療器具。
  4. 【請求項4】 前記カッティングブレードが、トグル機
    構によって前記回転カッターの拡径方向に変形可能であ
    ることを特徴とする請求項2記載の治療器具。
  5. 【請求項5】 前記カッティングブレードが、楔によっ
    て前記回転カッターの拡径方向に変形させられることを
    特徴とする請求項2記載の治療器具。
  6. 【請求項6】 前記回転カッターが、その変形可能部を
    該回転カッターの拡径方向に変形させる熱収縮部材また
    は熱膨張部材を備えていることを特徴とする請求項1又
    は2記載の治療器具。
  7. 【請求項7】 前記回転カッターの変形可能部が形状記
    憶合金等の熱変形物質からなることを特徴とする請求項
    1又は2記載の治療器具。
  8. 【請求項8】 前記回転カッターの変形可能部を拡径方
    向に変形させるための治具を備え、 この治具が前記ドライブシャフトと同軸又は側近に配置
    されていることを特徴とする請求項1記載の治療器具。
  9. 【請求項9】 前記コントローラが、前記回転カッター
    を前記固定シースの遠位側から前方の患部側に押し出す
    機構及び引き戻す機構を有し、 これらの機構が、自動復帰機構及び位置保持機構を備え
    た把握動作式操作レバーによって作動させられることを
    特徴とする請求項1記載の治療器具。
  10. 【請求項10】 前記回転カッターの変形可能部を拡径
    方向に変形させるための治具を備え、 この治具が梃子又はカムによる倍力機構を応用した片手
    操作可能な把握動作式レバー機構からなることを特徴と
    する請求項1記載の治療器具。
  11. 【請求項11】 前記コントローラが、前記回転カッタ
    ーを前記ガイドワイヤーに沿って往復運動させる振動付
    与機構を備えることを特徴とする請求項1又は9記載の
    治療器具。
  12. 【請求項12】 前記コントローラが、前記ドライブシ
    ャフトに回転力を伝達する駆動部を内蔵し、 該駆動部が、前記ドライブシャフトを通せるように回転
    軸が中空のモータを有することを特徴とする請求項1又
    は10記載の治療器具。
  13. 【請求項13】 前記コントローラが、前記ドライブシ
    ャフトのチャッキング機構と軟質シースの着脱機構を有
    していることを特徴とする請求項1、11又は12記載
    の治療器具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005030061A1 (ja) * 2003-09-26 2005-04-07 Johnson And Johnson Kabushiki Kaisha 治療器具
JP2011522599A (ja) * 2008-06-05 2011-08-04 カーディオバスキュラー システムズ, インコーポレイテッド 回転式アテローム切除術用装置のための拡張可能な切断・研磨領域を有する研磨ノーズコーン

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