JP2003289870A - 新規ポリペプチド及びそれをコードする核酸 - Google Patents
新規ポリペプチド及びそれをコードする核酸Info
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Abstract
結合する新規なタンパク質及びそれをコードする核酸を
提供すること。 【解決手段】 マウスcDNAライブラリーから、哺乳
動物2−ハイブリッドアッセイ(mammalian two-hybrid
assay)により、TRAF2と結合する新規なタンパク質をコ
ードするcDNAを見出し、かつ、これによりコードさ
れるタンパク質がTRAF2と結合することを実験的に確認
し、その塩基配列を決定した。 【効果】 本発明のポリペプチドは、TRAF2と結合する
ので、TRAF2が介在するシグナル伝達の研究において重
要である。また、本発明のポリペプチドは、NF-κBシグ
ナルを活性化させ、それがTNFを介した伝達であること
が示唆されることから、その機能を阻害することによ
り、NF-κBシグナルを減弱させることが可能である。
Description
プター関連因子2(TRAF2)と結合する新規なポリペプチ
ド及びそれをコードする核酸に関する。
s)は、TNFレセプターファミリーを介したシグナル伝達
経路上のアダプタータンパク質であることがわかってい
る。TRAF遺伝子ファミリーは、TRAF1ないしTRAF6の6種
類の遺伝子から成り、各タンパク質のカルボキシ末端の
保存されたTRAFドメインにより特徴付けられる(1-5)。T
RAFファミリーの中で、TRAF2は、TNF-媒介シグナル伝達
経路に包含される。TNFレセプター1(TNFR1)がTNFによ
り刺激されると、TNFR1が、TRADD(TNFR-関連死ドメイン
タンパク質(TNFR-associated death domain protein)の
アミノ末端を介して間接的にTRAF2を集める(6,7)。活性
化されたTRAF2は、NF-κB及びAP-1の活性化を媒介するR
IP(8,9)及びASK1(10)を包含する数種類のタンパク質を
集め、その結果、細胞性又は免疫性の機能を有する多く
の遺伝子が誘導される(11,12)。TRAF2の相互作用に加
え、TRADDはまた、deathドメインを有するアダプター分
子であるFADDと相互作用する(13)。FADDは、細胞死プロ
テアーゼカスケードの開始プロテアーゼであるキャスパ
ーゼ(caspase)-8を集めて活性化し、アポトーシスを引
き起こす(14)。従って、TRAF2は、TNF-媒介細胞生存に
おいて鍵となる分子であり、ここでは種々のタンパク質
がTRAF2との相互作用によってシグナル伝達経路を制御
している。
質を見出し、特徴付けることは、TNF-媒介シグナル伝達
経路に関与する生理学的及び病理学的過程の理解にとっ
て重要である。また、このようなタンパク質は、TNF-媒
介シグナル伝達経路が関与する疾病の診断および治療の
対象としての用途を有する可能性がある。
は、TRAF2と結合する新規なタンパク質及びそれをコー
ドする核酸を提供することである。
究の結果、マウスcDNAライブラリーから、哺乳動物
2−ハイブリッドアッセイ(mammalian two-hybrid assa
y)により、TRAF2と結合する新規なタンパク質をコード
するcDNAを見出し、かつ、これによりコードされる
タンパク質がTRAF2と結合することを実験的に確認して
本発明を完成した。
に示されるアミノ酸配列の第1番目〜第162番目のア
ミノ酸配列を有する領域又は該アミノ酸配列において、
1〜40個のアミノ酸残基が置換し、欠失し若しくは挿
入されたアミノ酸配列を有する領域を含み、TRAF2との
結合能を有するポリペプチドを提供する。また、本発明
は、配列表の配列番号3に示されるアミノ酸配列の第1
番目〜第162番目のアミノ酸配列を有する領域又は該
アミノ酸配列において、1〜40個のアミノ酸残基が置
換し、欠失し若しくは挿入されたアミノ酸配列を有する
領域を含み、TRAF2との結合能を有するポリペプチドを
提供する。さらに、本発明は、上記本発明のポリペプチ
ドをコードする核酸を提供する。さらに、本発明は、上
記本発明の核酸を含み、宿主細胞中で該核酸を発現する
ことができる発現ベクターを提供する。さらに、本発明
は、上記本発明の核酸が導入された細胞であって、上記
本発明のポリペプチドを発現する細胞を提供する。さら
に、本発明は、上記本発明の核酸とハイブリダイズする
核酸であって、上記本発明の核酸の検出に用いることが
できる核酸を提供する。
り、マウス生後3日目の胸腺由来のcDNAライブラリ
ーから、哺乳動物2−ハイブリッドアッセイの手法を用
いて、TRAF2と結合する新規なポリペプチドをコードす
るcDNAを見出した。その塩基配列を、推定アミノ酸
配列と共に配列番号4に示す。配列番号3には、配列番
号4に示されるアミノ酸配列のみを取り出して示す。こ
のポリペプチドを、「T2BP」(TRAF2-binding protein)
と命名した。また、BLASTによる相同性検索により、ヒ
トの機能未知遺伝子の中からマウスT2BP cDNAと相同性
の高いcDNAを見出した。このヒト由来cDNAの塩
基配列を、推定アミノ酸配列と共に配列番号2に示す。
配列番号1には、配列番号2に示されるアミノ酸配列の
みを取り出して示す。配列番号1記載のアミノ酸配列を
有するポリペプチドは、マウスT2BPと高い相同性(約7
8%)を有し、また、フォークヘッド関連(forkhead-as
sociated (FHA))ドメインのような特徴的なモチーフを
有することから、ヒトT2BPであることは明らかである。
このように、本発明のポリペプチド(T2BP)の好ましい実
施例は、配列番号1又は3で示されるアミノ酸配列を有
する。
うに、T2BPの第1番目から第162番目までの領域(以
下、例えば第1番目のアミノ酸残基を便宜的に「1aa」
のように、また、例えば第1番目から第162番目のア
ミノ酸残基から成る領域を「1-162aa」のように記載
することがある)のみから成る欠失変異体が、TRAF2と
の結合能を示したことから、この領域を含んでいればTR
AF2との結合能を有する。また、一般に生理活性を有す
るポリペプチドのうち、少数のアミノ酸配列が置換し、
欠失し又は挿入された場合でも、該生理活性が維持され
ることがあることは周知である。実際、ヒトとマウスの
T2BPでは、1-162aaの領域で32個のアミノ酸残基が
相違している(相同性約80%)。従って、本発明のポ
リペプチドは、配列表の配列番号1又は3に示されるア
ミノ酸配列の第1番目〜第162番目のアミノ酸配列を
有する領域又は該アミノ酸配列において、1〜40個の
アミノ酸残基が置換し、欠失し若しくは挿入されたアミ
ノ酸配列を有する領域を含み、TRAF2との結合能を有す
るポリペプチドと定義される。置換、欠失、挿入される
アミノ酸数は、上記した32個以下であることが好まし
い。
おいて、配列番号3のアミノ酸配列の1-162aaと相違
しているアミノ酸残基は、2、3、20、26、28、
32、35、37、38、41、44、55、57、6
8、71、74、77、95、97、100、101、
114、117、126、127、134、136、1
43、145、147、156、157及び158aaで
ある。従って、これらのアミノ酸残基は重要ではなく、
置換又は欠失していてもよく、また、これらのアミノ酸
残基に隣接する位置に1〜3個のアミノ酸残基が挿入さ
れていてもよい。また、1aaのメチオニンは、転写開始
コドンであるのでほとんど全てのタンパク質は、翻訳直
後の1aaはメチオニンであるが、多くの生理活性タンパ
ク質では、1aaはメチオニン以外のアミノ酸であること
から、1aaのメチオニンがなくてもTRAF2との結合能は維
持されると考えられる。
62aaにおいて、配列番号1の1-162aaのアミノ酸配
列と相違しているアミノ酸残基は、2、3、20、2
7、31、34、36、37、38、41、44、5
5、57、68、71、74、77、95、97、10
0、101、114、117、126、127、13
4、136、143、145、147、156、157
及び158aaである。従って、これらのアミノ酸残基は
重要ではなく、置換又は欠失していてもよく、また、こ
れらのアミノ酸残基に隣接する位置に1〜3個のアミノ
酸残基が挿入されていてもよい。さらに、配列番号1で
は、配列番号3の25aaと26aaの間にアミノ酸残基が挿入
されていることから、配列番号3の25aaと26aaの間に1
〜3個のアミノ酸残基が挿入されていてもよい。また、
1aaのメチオニンは、転写開始コドンであるのでほとん
ど全てのタンパク質は、翻訳直後の1aaはメチオニンで
あるが、多くの生理活性タンパク質では、1aaはメチオ
ニン以外のアミノ酸であることから、1aaのメチオニン
がなくてもTRAF2との結合能は維持されると考えられ
る。
結合能を有することは実験的に確認されているが、1-18
4aa(全長)を有する方がTRAF2との結合能がより高いこ
とからより好ましい。配列番号1のアミノ酸配列におい
て、配列番号3のアミノ酸配列と相違しているアミノ酸
残基は、2、3、20、26、28、32、35、3
7、38、41、44、55、57、68、71、7
4、77、95、97、100、101、114、11
7、126、127、134、136、143、14
5、147、156、157、158、163、16
5、168、169、170、171、172、17
3、177及び184aaである。従って、これらのアミ
ノ酸残基は重要ではなく、置換又は欠失していてもよ
く、また、これらのアミノ酸残基に隣接する位置に1〜
3個のアミノ酸残基が挿入されていてもよい。また、上
記の通り、1aaのメチオニンは、転写開始コドンである
のでほとんど全てのタンパク質は、翻訳直後の1aaはメ
チオニンであるが、多くの生理活性タンパク質では、1a
aはメチオニン以外のアミノ酸であることから、1aaのメ
チオニンがなくてもTRAF2との結合能は維持されると考
えられる。同様に、配列番号3のアミノ酸配列におい
て、配列番号1のアミノ酸配列と相違しているアミノ酸
残基は、2、3、20、27、31、34、36、3
7、38、41、44、55、57、68、71、7
4、77、95、97、100、101、114、11
7、126、127、134、136、143、14
5、147、156、157、158、163、16
5、168、169、170、171、172、17
3、177及び184aaである。従って、これらのアミ
ノ酸残基は重要ではなく、置換又は欠失していてもよ
く、また、これらのアミノ酸残基に隣接する位置に1〜
3個のアミノ酸残基が挿入されていてもよい。さらに、
上記の通り、配列番号1では、配列番号3の25aaと26aa
の間にアミノ酸残基が挿入されていることから、配列番
号3の25aaと26aaの間に1〜3個のアミノ酸残基が挿入
されていてもよい。また、上記の通り、1aaのメチオニ
ンは、転写開始コドンであるのでほとんど全てのタンパ
ク質は、翻訳直後の1aaはメチオニンであるが、多くの
生理活性タンパク質では、1aaはメチオニン以外のアミ
ノ酸であることから、1aaのメチオニンがなくてもTRAF2
との結合能は維持されると考えられる。
規定すると、配列表の配列番号1又は3に示されるアミ
ノ酸配列の第1番目〜第162番目のアミノ酸配列を有
する領域又は該アミノ酸配列と70%以上の相同性を有
する領域を含み、TRAF2との結合能を有するポリペプチ
ドである。配列番号1と3の1-162aaの相同性は、約
80%であるので、1-162aaの相同性は80%以上で
あることが好ましい。また、上記の通り、配列番号1又
は3に示されるアミノ酸配列の全長を有することがより
好ましいが、この場合の両者の相同性は約78%である
ので、全長の相同性は78%以上であることが好まし
い。なお、ここで言う、相同性は、図1のBに示される
ように、両者のポリペプチドのアミノ酸残基ができるだ
け多く一致するように整列させ、一致しているアミノ酸
残基の数を全体のアミノ酸残基の数で除することにより
計算できる。なお、このような相同性の計算は、BLAST
のような市販のソフトを用いて容易に行うことができ
る。長さが異なる配列同士を比較する場合には、短い方
のアミノ酸残基数で除する。
述する方法によっても生産できるし、本発明によりそれ
をコードするcDNAの塩基配列が明らかになったの
で、RT-PCR等の常法によりポリペプチドをコードする核
酸を調製し、それを常法により細胞中で発現させること
により容易に生産することができる。
ドをコードする核酸を提供する。ここで言う「核酸」に
は、DNAもRNAも包含される。これらの核酸は、上
記本発明のポリペプチドを遺伝子工学的に産生する際の
鋳型として利用することができる。核酸の好ましい実施
例の具体的な塩基配列は、上記の通り配列番号2及び4
に示されている。また、上記の通り、置換、欠失、挿入
を含むポリペプチドであって、TRAF2との結合能を有す
るものをコードする核酸も本発明の核酸である。このよ
うな核酸は、配列番号2又は4で示される塩基配列を有
する核酸又は該核酸とストリンジェント条件下(すなわ
ち、5 x Denhardt's reagent, 6 x SSC,0.5% SDS又は0.
1% SDSといった一般的なハイブリダイゼーション溶液を
用いて50〜65℃で、好ましくは50℃と60℃の2
段階、又は、50℃、55℃、60℃、65℃の4段階
で反応を行なう)でハイブリダイズするものであること
が好ましい。
細胞中で該核酸を発現することができる発現ベクターを
も提供する。このような発現ベクターは、上記本発明の
核酸を市販の発現ベクターのクローニング部位に挿入す
ることにより容易に調製することができ、下記実施例に
も具体的に記載されている。また、本発明は、このよう
な本発明の発現ベクターにより上記本発明の核酸が導入
された細胞であって、上記本発明のポリペプチドを発現
する細胞をも提供する。このような細胞は、上記本発明
の発現ベクターを常法により宿主細胞にトランスフェク
トすることにより容易に調製でき、下記実施例にも具体
的に記載されている。
ブリダイズする核酸であって、上記本発明の核酸の検出
に用いることができる核酸(以下、便宜的に「検出用核
酸」と言うことがある)をも提供する。このような核酸
は、PCRやNASBA等の核酸増幅法のプライマーであっ
てもよいし、標識を付したプローブであってもよい。プ
ライマーの場合、ハイブリダイズしないと鋳型核酸の増
幅が起きないので、増幅が起きるか否かにより該プライ
マーとハイブリダイズする本発明の核酸が被検試料中に
含まれているか否かを調べることができる。また、プロ
ーブの場合、ハイブリダイズしないとプローブの標識が
検出されないので、プローブの標識を検出することによ
り被検試料中に本発明の核酸が存在するか否かを検出す
ることができる。これらの検出用核酸は、検出の特異性
を高めるために、塩基数が15以上であることが好まし
く、プライマーの場合には塩基数が20〜50がより好
ましく、プローブの場合には塩基数が20〜全長が好ま
しい。なお、このような検出用核酸は、リアルタイム検
出PCRのプライマーに用いることや、プローブの標識
を定量すること等により、本発明の核酸の定量に利用す
ることもできる。
発明のポリペプチドは、NF-κBシグナルを活性化させ、
それがTNFを介した伝達であることが示唆されることか
ら、その機能を阻害することにより、NF-κBシグナルを
減弱させることが可能である。よって、NF-κBシグナル
が関与する疾患として炎症、リウマチなどの治療薬開発
のためのターゲットとして有用である。また、NF-κBシ
グナルは破骨細胞の活性化にも関与しているので、骨そ
しょう症治療薬開発のためのターゲットとしても有用で
ある。さらに、本発明の検出用核酸は、T2BP遺伝子の発
現量の測定に用いることができるので、炎症、リウマ
チ、骨そしょう症などの病態のモニターに使用すること
が可能である。また、炎症、リウマチ、骨そしょう症な
どの治療薬が、T2BP遺伝子の発現を抑制するものである
場合やアンチセンスRNAであるような場合には、これ
らの治療薬の薬効の評価に用いることもできる。
説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定される
ものではない。実験はすべてマウスT2BPを用いておこな
った。
び200μg/mlストレプトマイシンを添加した最少必須培
地中で、ヒト胎児腎臓セルライン293(Graham, F.
L., Smiley, J., Russell, W.C., Nairn, R.:J Gen Vir
ol,36,59-74 (1977)。理化学研究所細胞バンクから入
手)を培養した。293T細胞(DuBridge RB, Tang P, Hsi
a HC, Leong PM, Miller JH, Calos MP:Mol Cell Biol
7, 379-87 (1987))及びCHO-K1細胞(Kao, F. T., Puc
k, T. T.:Proc Nat Acad Sci U S A,60,1275-1281 (196
8)。理化学研究所細胞バンクから入手)は、それぞれ10
% FBS及び抗生物質を添加した、ダルベッコ修飾イーグ
ル培地及びF-12栄養混合培地(Ham's F-12)中でそれぞれ
維持した。
うにして2段階PCRによりアッセイ用サンプルを調製
した。T2BP及びTRAF2のcDNA(それぞれマウス生後3
日目の胸腺由来のcDNAライブラリー、成マウスの精
巣由来のcDNAライブラリー中に含まれる)を鋳型と
して各々のタンパク質コード領域を含む領域を、タグを
付けた遺伝子特異的プライマー(正鎖プライマーT2BP,
gaaggagccgccaccatgtccacctttgaagacg; 正鎖プライマー
TRAF2, gaaggagccgccaccatggctgcagccagtgt、公知のタ
ンパク領域予測ソフトを用いて設計)及びベクター配列
に対するプライマー(逆鎖プライマーP8; agcggata
acaatttcacacaggaaa)を用いたPCRにより増幅した
(第1段)。また、SV40 poly-AシグナルのDNA断片
及びGal4 DNA-結合ドメイン又はヘルペスウイルスV16転
写活性化ドメインが後に続くヒトサイトメガロウイルス
(CMV)極初期プロモーターを増幅した(用いた正逆のプ
ライマーの塩基配列および鋳型は、それぞれ次のとお
り;SV40 poly-AシグナルのDNA断片, gtttcctgtgtga
aattgttatccgctgcagacatgataagatacattg(正)、agcaagtt
cagcctggttaagatccttatcgattttaccac(逆)、pG5luc(Pr
omega社製); Gal4断片、ccaatatgaccgccatgttggc
(正)、catggtggcggctccttccggcgatacagtcaactg
(逆)、 pBIND(Promega社製); VP16断片、ccaatatgac
cgccatgttggc(正)、catggtggcggctccttcaagtcgacggat
ccctggc(逆)、 pACT(Promega社製))。第2段のPC
Rでは、第1のPCR産物と、SV40 poly-Aシグナル断
片と、Gal4又はVP16断片とを連結し、PCR産物がGal4
又はVP16ドメインとの融合タンパク質として発現される
ように設計した。なお、第2段のPCRで用いたプライ
マーの塩基配列は、gccatgttggcattgattattgac(正)及
びagcaagttcagcctggttaag(逆)であった。得られたP
CR産物(0.13μl)を、20 ngのレポータープラスミドp
G5lucとともに2.2 x 104個のCHO-K1細胞にトランスフェ
クション試薬LF2000(Invitrogen社製)を用いてトラン
スフェクトした。20時間インキュベートした後、Stea
dy-Glo(商品名)ルシフェラーゼアッセイシステム(Pro
mega社製)によりルシフェラーゼレポーター活性を測定
した。
む領域を、遺伝子特異的プライマー(T2BPの正鎖用プラ
イマーの塩基配列; gacgcgtcgaccatgtccacctttgaagac
g、TRAF2の正鎖用プライマーの塩基配列;gacgcgtcgacc
atggctgcagccagtgt。逆鎖用プライマーはベクター部位
に対して作成し、塩基配列はccggttaagcggccgcagcggata
acaatttcacacaggaaac)を用いたPCRにより増幅した
後に制限酵素SalIおよびNotIで消化した断片を、発現ベ
クターpCMV-HA及びpCMV-Myc(いずれもClontech社製)
にそれぞれサブクローニングした。トランスフェクショ
ン試薬LF2000(商品名)を用い、HA-T2BP又はMyc-T2BP
を発現するための発現用ベクター2.5μgで293T細胞(1
x 106個)をトランスフェクトした。なお、HA又はMycは
抗体が認識するタグ配列の名前を意味する。24時間イ
ンキュベートした後、細胞を回収し、10 mM of Tris-HC
l (pH 7.8), 1% NP40(商品名), 0.15 M NaCl, 1 mM E
DTA, 1 mM PMSF and 10 μg/mlロイペプチン(PEPTIDE
INSTITUTE Inc.製)から成るTNE緩衝液で溶解した。10,0
00 x gで15分間遠心後、上清を単離し、5μgの抗HA
タグ抗体(Santa Cruz社製)で免疫沈降させた。共沈殿
したMyc-TRAF2の検出は、ウェスタンブロット分析によ
り行った。Laemmuliサンプル緩衝液中の試料を5分間煮
沸し、12.5% SDS-PAGEにかけ、タンパク質をHybond-ECL
膜(Amersham社製)に転写した。ウェスタンブロット
は、抗Mycタグ抗体と1時間、次いでHRP-結合抗マウス
IgG(Amersham社製)と1時間インキュベートし、次
いで洗浄を行う、通常の方法により行った。シグナルの
検出は、ECLシステム(Amersham社製)及びX-線フィル
ム(Kodak社製)を用いて行った。また、培養上清を、上
記した一次抗体及び二次抗体を用いた直接的なウェスタ
ンブロットに付すことにより、HA-T2BP及びMyc-TRAF2の
発現を確認した。
ブとして用いた。Random Primer Labeling Kit Ver. 2
(宝酒造社製)を用いて、プローブを[32P]で標識し
た。マウスMTNブロット膜およびマウスセルラインM
TNブロット膜(いずれもClontech社製)を購入した。Ex
pressHyb(商品名)ハイブリダイゼーション溶液(Clont
ech社製)を用い、68℃で30分間ハイブリダイゼーショ
ンを行った。ハイブリダイゼーションシグナルは、X−
線フィルムにより検出した。
FκB-Luc又はpAP1-Luc(Clontech社製)とともに、トラ
ンスフェクション試薬LF2000を用いて、96穴アッセイ
プレート中の5 x 104個の293細胞にトランスフェクトし
た。24時間インキュベート後、細胞を5 ng/mlのTNFで
6時間処理し(+)又は処理しなかった(-)。レポーター遺
伝子のルシフェラーゼ活性は上記の通りに測定した。
同定 本願発明者らは、哺乳動物2ハイブリッド法に基づく、
PCR−媒介サンプル調製及び高効率アッセイシステム
を開発したことを報告している(15)。このシステムを用
い、マウス全長cDNAが豊富に含まれるライブラリー
から得た約6000個のcDNAをマトリックス的に分析し
た。T2BP(TRAF2結合タンパク質)と命名された新規なTRA
F2相互作用タンパク質が、VP16転写活性化ドメインに融
合されたTRAF2をプレイ(prey)として用いた時に同定さ
れた(図1のA)。マウスT2BPのcDNA配列(配列番
号4)は、5個のA+TリッチモチーフATTTAを3’非翻訳
領域中に含む。これは、サイトカインや癌原遺伝子のよ
うな多くの短命mRNA中に見出されるものであり、従
って、潜在的な不安定化要素である(16,17)。図1のB
に示されるように、T2BPは、184個のアミノ酸残基か
ら成り、等電点(pI)が4.79で分子量が21560と計算され
る。Pfamモチーフデータベース検索(http://pfam.wust
l.edu/index.html)によりモチーフ解析を行ったとこ
ろ、リン酸化ペプチド結合モチーフ(18,19)として知ら
れるフォークヘッド関連(forkhead-associated (FHA))
ドメインがT2BPの中央領域に位置することがわかった。
さらに、BLASTにより相同性検索を行ったところ、マウ
スT2BPのヒトオーソログが同定された(図1のB、配列
番号1、2)。マウス及びヒトT2BPは、アミノ酸配列全
体に亘り高度に保存されていた。
ッドアッセイの結果を示す。プレイ-TRAF2及び/又はバ
イト(bait)-T2BPを、レポーターベクターpG5lucと共にC
HO-K1細胞にトランスフェクトしてレポーター遺伝子で
あるルシフェラーゼの活性を測定した。プレイ−TRAF2
又はバイト−T2BPトランスフェクションについての平均
値を基礎にして相対値を計算した。
れmT2BP及びhT2BPと記載)のアミノ酸配列を示す。両者
において同一のアミノ酸残基は、背景に影をつけて示し
た。FHA領域は枠で囲んで示す。マウス及びヒトT2BPの
アミノ酸配列は、cDNAから推定したものである。
する TRAF2は、図2のAに示すように、数種類の周知のモチ
ーフ(1-4)を有するアダプタータンパク質である。どの
モチーフがT2BPとの相互作用に関わるのかを調べるた
め、本願発明者らは、哺乳動物2−ハイブリッド法を用
いて野生型TRAF2及びその欠失変異体との相互作用を調
べた。その結果、最小の相互作用領域は、TRAFドメイン
として知られる、カルボキシ末端側の半分を包含するこ
とがわかった。TRAFドメインは、TRAF-N及びTRAF-Cサブ
ドメインに分けられる(20)。T2BPは、TRAF2[1-357]及び
TRAF2[348-501]のいずれとも相互作用しなかったので、
T2BPとの相互作用には両方のサブドメインが必要と考え
られる。また、インビトロでGST-プルダウンアッセイを
用いて同じ結果が得られている。次いで、TRAF2との相
互作用に関与するT2BP中の領域を調べた(図2のB)。
調べた欠失変異体のうち、T2BP[1-162]以外の変異体
は、TRAF2との結合能を喪失していた。
異体を模式的に示すもの並びにそれらと野生型T2BPとの
相互作用を示す。図2のBは、T2BP及びその欠失変異体
を模式的に示すもの並びにそれらと野生型TRAF2との相
互作用を示す。
析 T2BPとTRAF2との相互作用は、免疫共沈降法によりin vi
voで確認された(図3)。本願発明者らは、HA-タグを
付けたT2BP及びMyc-タグを付けたTRAF2を産生する発現
ベクターを構築した。これらの発現ベクターを293T細胞
にトランスフェクトし、細胞抽出物を、抗HAタグ抗体を
用いて免疫沈降に付した。抗Mycタグ抗体を用いたウェ
スタンブロット(図3の上段)により、Myc-TRAF2がHA-
T2BPと特異的に免疫共沈降されたことが示された。
タンブロットに付し、HA-T2BPの発現を確認したもの、
下段は同様にMyc-TRAF2の発現を確認したものである。
また、図3において、IP及びIBはそれぞれ免疫沈降及び
免疫ブロットを示す。
これらが同じ組織で共に発現していることが必要である
ので、ノーザンブロット分析によりT2BP及びTRAF2の発
現プロフィールを調べた。T2BP cDNAをプローブとして
用いた場合、2.3kbのシグナルが検出された。これは得
られたcDNAのサイズである2.0 kbに対応する、合理
的なサイズであった。T2BPは、成体の主な組織において
普遍的に発現されていた(図4)。主なシグナルに加
え、T2BPについて3.0 kbと4.0 kbに弱い2つのシグナル
が観察された。TRAF2 cDNAをプローブとして用いた結果
からわかるように、TRAF2遺伝子は、成体の主な全ての
組織中で同様に発現されており、これは先の報告(21)と
一致している。次に、どのようなマウス培養細胞株にお
いてT2BPが良く発現しているかを調べた。調べた培養細
胞株は、PU5-1.8(PU5-R), RAW264.7, K-BALB(K-234), M
-MSV-BALB/3T3, L-M, P19, Hepa1-6, R1.1, L1210, P38
8D1, P815及びNB41A3であった。これらのうち、T2BP
は、RAW264.7, L1210, P388D1といった免疫系細胞由来
の培養細胞で高発現していることが明らかとなった。
でのNF-κB及びAP-1の活性化 NF-κB及びAP-1のTNF-誘導活性化は、293細胞を包含
する数種類のセルラインにおいて良く確立されており、
そこでは、TRAF2がシグナル伝達において鍵となる役割
を果たす(11,22)。これらの経路に対するT2BPの効果を
調べるために、ルシフェラーゼ活性によりNF-κBの活性
化を検出することを可能にするレポーターベクターと共
に、293細胞中でT2BPを過剰発現させた(図5の
左)。レポーターベクターのみをトランスフェクトした
293細胞をTNF処理すると、NF-κBの活性化が明瞭に
観察された。T2BPの過剰発現により、TNF処理なしでNF-
κBが濃度依存的に活性化された。T2BP-トランスフェク
ト293細胞をTNF処理した場合には、TNF処理していな
いT2BP-トランスフェクト293細胞と同等か僅かに低
いNF-κBの活性化が見られた。AP-1の活性化に対するT2
BPの効果を評価するために同様な実験を行った(図5の
右)。TNF処理したコントロール293細胞中で、AP-1
の活性化が観察された。TNFで処理していない293細
胞中でT2BPを過剰発現させると、AP-1が濃度依存的に活
性化された。T2BP-トランスフェクト細胞をTNF処理した
場合、TNF処理していないT2BP-トランスフェクト細胞よ
りもAP-1の活性化が少なかった。このように、これらの
結果は、T2BPの過剰発現により、NF-κB及びAP-1の両方
が、TNF処理なしで活性化されることを示している。
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ポリペプチド及びそれをコードする核酸が初めて提供さ
れた。本発明のポリペプチドは、TRAF2と結合するの
で、TRAF2が介在するシグナル伝達の研究において重要
である。また、本発明のポリペプチドは、NF-κBシグナ
ルを活性化させ、それがTNFを介した伝達であることが
示唆されることから、その機能を阻害することにより、
NF-κBシグナルを減弱させることが可能である。よっ
て、NF-κBシグナルが関与する疾患として炎症、リウマ
チなどの治療薬開発のためのターゲットとして有用であ
る。また、NF-κBシグナルは破骨細胞の活性化にも関与
しているので、骨そしょう症治療薬開発のためのターゲ
ットとしても有用である。
し、Bは、ヒト及びマウスT2BPのアミノ酸配列を比較し
て示す図である。
すもの並びにそれらと野生型T2BPとの相互作用を示し、
Bは、T2BP及びその欠失変異体を模式的に示すもの並び
にそれらと野生型TRAF2との相互作用を示す。
することを示す免疫共沈降の結果を示す図である。
発現を示す、ノーザンブロット分析の結果を示す図であ
る。
クトした293細胞中でのNF-κB及びAP-1の活性化を示
す、T2BP量と相対ルシフェラーゼ活性の関係を示す図で
ある。
Claims (24)
- 【請求項1】 配列表の配列番号1に示されるアミノ酸
配列の第1番目〜第162番目のアミノ酸配列を有する
領域又は該アミノ酸配列において、1〜40個のアミノ
酸残基が置換し、欠失し若しくは挿入されたアミノ酸配
列を有する領域を含み、TRAF2との結合能を有するポリ
ペプチド。 - 【請求項2】 配列表の配列番号1に示されるアミノ酸
配列の第1番目〜第162番目のアミノ酸配列を有する
領域又は該アミノ酸配列において、1〜32個のアミノ
酸残基が置換し、欠失し若しくは挿入されたアミノ酸配
列を有する領域を含む請求項1記載のポリペプチド。 - 【請求項3】 配列表の配列番号1に示されるアミノ酸
配列の第1番目〜第162番目のアミノ酸配列中、第
1、2、3、20、26、28、32、35、37、3
8、41、44、55、57、68、71、74、7
7、95、97、100、101、114、117、1
26、127、134、136、143、145、14
7、156、157及び158番目のアミノ酸のうち少
なくとも1個が置換し若しくは欠失し、又はこれらのア
ミノ酸の少なくとも1個に隣接する位置に各1〜3個の
アミノ酸が挿入されたアミノ酸配列を有する領域を含む
請求項2記載のポリペプチド。 - 【請求項4】 配列表の配列番号1に示されるアミノ酸
配列の第1番目〜第162番目のアミノ酸配列を有する
領域を含む請求項2記載のポリペプチド。 - 【請求項5】 配列表の配列番号1に示されるアミノ酸
配列又は該アミノ酸配列中、第1、2、3、20、2
6、28、32、35、37、38、41、44、5
5、57、68、71、74、77、95、97、10
0、101、114、117、126、127、13
4、136、143、145、147、156、15
7、158、163、165、168、169、17
0、171、172、173、177及び184番目の
アミノ酸のうち少なくとも1個が置換し、欠失し、又は
これらのアミノ酸の少なくとも1個に隣接する位置に1
〜3個のアミノ酸が挿入されたアミノ酸配列を有し、TR
AF2との結合能を有する請求項2記載のポリペプチド。 - 【請求項6】 配列表の配列番号1に示されるアミノ酸
配列を有する請求項w5記載のポリペプチド。 - 【請求項7】 配列表の配列番号3に示されるアミノ酸
配列の第1番目〜第162番目のアミノ酸配列を有する
領域又は該アミノ酸配列において、1〜40個のアミノ
酸残基が置換し、欠失し若しくは挿入されたアミノ酸配
列を有する領域を含み、TRAF2との結合能を有するポリ
ペプチド。 - 【請求項8】 配列表の配列番号3に示されるアミノ酸
配列の第1番目〜第162番目のアミノ酸配列を有する
ペプチド又は該アミノ酸配列において、1〜32個のア
ミノ酸残基が置換し、欠失し若しくは挿入されたアミノ
酸配列を有する領域を含む請求項7記載のポリペプチ
ド。 - 【請求項9】 配列表の配列番号3に示されるアミノ酸
配列の第1番目〜第162番目のアミノ酸配列中、第
1、2、3、20、27、31、34、36、37、3
8、41、44、55、57、68、71、74、7
7、95、97、100、101、114、117、1
26、127、134、136、143、145、14
7、156、157及び158番目のアミノ酸のうち少
なくとも1個が置換し、欠失し、又はこれらのアミノ酸
の少なくとも1個に隣接する位置並びに第25番目と第
26番目の間の位置の少なくともいずれかに各1〜3個
のアミノ酸が挿入されたアミノ酸配列を有する領域を含
む請求項8記載のポリペプチド。 - 【請求項10】 配列表の配列番号3に示されるアミノ
酸配列の第1番目〜第162番目のアミノ酸配列を有す
る領域を含む請求項8記載のポリペプチド。 - 【請求項11】 配列表の配列番号3に示されるアミノ
酸配列又は該アミノ酸配列中、第1、2、3、20、2
7、31、34、36、37、38、41、44、5
5、57、68、71、74、77、95、97、10
0、101、114、117、126、127、13
4、136、143、145、147、156、15
7、158、163、165、168、169、17
0、171、172、173、177及び184番目の
アミノ酸のうち少なくとも1個が置換し、欠失し、又は
これらのアミノ酸の少なくとも1個に隣接する位置並び
に第25番目と第26番目の間の位置の少なくともいず
れかに1〜3個のアミノ酸が挿入されたアミノ酸配列を
有する請求項8記載のポリペプチド。 - 【請求項12】 配列表の配列番号3に示されるアミノ
酸配列を有する請求項11記載のポリペプチド。 - 【請求項13】 配列表の配列番号1又は3に示される
アミノ酸配列の第1番目〜第162番目のアミノ酸配列
を有する領域又は該アミノ酸配列と70%以上の相同性
を有する領域を含み、TRAF2との結合能を有するポリペ
プチド。 - 【請求項14】 前記相同性が80%以上である請求項
13記載のポリペプチド。 - 【請求項15】 配列表の配列番号1又は3に示される
アミノ酸配列と70%以上の相同性を有し、TRAF2との
結合能を有するポリペプチド。 - 【請求項16】 前記相同性が78%以上である請求項
15記載のポリペプチド。 - 【請求項17】 請求項1ないし16のいずれか1項に
記載のポリペプチドをコードする核酸。 - 【請求項18】 配列表の配列番号2又は4で示される
塩基配列を有する核酸又は該核酸の相補配列とストリン
ジェント条件下でハイブリダイズする請求項17記載の
核酸。 - 【請求項19】 請求項17又は18記載の核酸を含
み、宿主細胞中で該核酸を発現することができる発現ベ
クター。 - 【請求項20】 請求項17又は18記載の核酸が導入
された細胞であって、請求項1ないし16のいずれか1
項に記載のポリペプチドを発現する細胞。 - 【請求項21】 請求項17又は18記載の核酸とハイ
ブリダイズする核酸であって、請求項17又は18記載
の核酸の検出に用いることができる核酸。 - 【請求項22】 配列表の配列番号2又は4記載の塩基
配列を有する核酸とハイブリダイズする請求項21記載
の核酸。 - 【請求項23】 プライマー又はプローブである請求項
21又は22記載の核酸。 - 【請求項24】 塩基数が15以上である請求項21な
いし23のいずれか1項に記載の核酸。
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