JP2003289843A - 低刺激臭タバコとその製造法 - Google Patents

低刺激臭タバコとその製造法

Info

Publication number
JP2003289843A
JP2003289843A JP2002132138A JP2002132138A JP2003289843A JP 2003289843 A JP2003289843 A JP 2003289843A JP 2002132138 A JP2002132138 A JP 2002132138A JP 2002132138 A JP2002132138 A JP 2002132138A JP 2003289843 A JP2003289843 A JP 2003289843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tobacco
nicotine
tea
amount
mixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002132138A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoko Akahori
洋子 赤堀
Hidetatsu Tamayama
秀竜 玉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2002132138A priority Critical patent/JP2003289843A/ja
Publication of JP2003289843A publication Critical patent/JP2003289843A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Tobacco Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ニコチン系タバコの嗜好性を損なったり、コス
ト負担を伴わずに、刺激臭などの有害煙を減少させうる
ようなタバコを提供する。 【解決手段】ニコチン系タバコ葉中に、混合に適した形
状の緑茶、紅茶、ウーロン茶、及びコーヒー豆のうち少
なくとも1種を、乾燥状態において全体量に対し0.5
〜10W%混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、喫煙者の吸う煙
や周辺の副流煙の刺激臭及び有害成分等を低減させる低
刺激臭タバコとその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より喫煙用に使われている材料植物
はほとんど全てナス科タバコ属のものであり、各種分類
はされるものの、いずれもニコチンを含む点において共
通している。そしてその害が云々されるにもかかわら
ず、依然としてこのニコチンを含むタバコ(本願ではこ
れをニコチン系タバコと称する)がすたれないのは、嗜
好上の理由の他に、脳神経細胞における伝達物質の代替
作用から、精神の覚醒や安定、すなわちストレス解消に
大いに役立っているからだと言われている。
【0003】例えばこのニコチンを含まない材料とし
て、植物パルプを原料としたセルロース系のものや植物
そのものを原料として香料で加工したものがあり、或い
は緑茶等の茶葉を代替材料とする提案もあるが、かかる
ノン・タバコ・シガレットは海外で一部市場に出てはい
るものの、喫味等に不満が残るため、需要が伸びていな
いのが現状である。
【0004】そこで現状のタバコ葉を用いながらも、そ
の害を減らすために様々な手段が提案されている。例え
ば、単なるフィルターを取り付けるのみでなく、その中
に有害成分を辞去する機能をもつ物質を含有させる方法
がある。具体的には、特開平11−225731にある
ように、緑茶の水抽出物を含水エタノールによる抽出処
理および/またはカフェイン溶解性有機溶媒による抽出
処理に供して得られる抽出成分をもって、タバコ葉もし
くはそのフィルターに含浸処理するための有効物質とす
るものである。
【0005】或いは特開平8−266261にあるよう
に、紙巻きタバコの一端に取り付けられるフィルターに
おいて、茶葉、ドクダミ、アロエ、その他各種の乾燥・
粉砕された植物繊維を用いる提案もなされている。
【0006】その他、特開平11−318415のよう
に、嗜好目的でコーヒーや紅茶などの嗜好品材料又はそ
のエキスを用いる提案もある。但しこの場合は、かかる
嗜好品材料はタバコ葉と仕切りで区分けされた箇所に収
容されるようにしなくてはならないものとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような様々な在来
の方法は、ニコチン系タバコの特性を失わないようにす
る限り、その適用のためには有効成分の抽出及び含浸を
要したり、或いは別材料のからなる区分け箇所を設けな
くてはならず、もともと低コストなタバコにとって大き
な負担を強いるものであった。
【0008】本発明はこのような現状から、コスト負担
をほとんど伴うことなく、タバコの有害要素を大幅に減
らすことのできるようなニコチン系タバコを提供するこ
とを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは様々な実
験、検証を試みた結果、現状におけるニコチンの効用及
び弊害はさておき、明らかに喫煙者や周りの人にとって
有害のみといえる刺激臭の本体は、主にアンモニアとア
セトアルデヒドであることに注目し、これらは次のよう
な材料を予想外の少量、タバコ葉に混合することによっ
て、意外にも顕著に減少することを見出し、本発明に至
った。
【0010】すなわち、ニコチン系タバコ葉中に、混合
に適した形状の緑茶、紅茶、ウーロン茶、及びコーヒー
豆のうち少なくとも1種を、乾燥状態において全体量に
対し0.5〜10W%混合するものとする。
【0011】ここにおいて用いられる緑茶、紅茶、及び
ウーロン茶等は、いずれも飲用のために採取されるもの
と同じ(或いは廃棄されるものも含めた)茶葉であっ
て、これを喫煙用に適した刻みタバコに類似した形状
(大きさの意味も含む)に分断し乾燥した状態で同様形
状のニコチン系タバコ葉中に混合し、これを材料にし
て、通常の紙巻きタバコ同様の形態に仕上げるものとす
る。
【0012】またコーヒーについては、飲用の場合と同
様、豆の部分を用いるが、これは生豆か焙煎済みかを問
わず、乾燥した粉砕物等が該当する。またインスタント
コーヒーのような粉末ないし顆粒状であっても、タバコ
葉中に容易に逸脱しないように混合・定着できればよ
い。
【0013】
【作用】上記の緑茶、紅茶、ウーロン茶をそれぞれタバ
コ葉状に刻み、またコーヒーについてはインスタントコ
ーヒー顆粒を用い、これ等を両切ピースのタバコ葉中に
それぞれのパーセンテージで混合したものを用意し、こ
れを内径303×364×197mmの箱状容器内で喫
煙器によって燃焼させ、その中にGASTEC検知器の
検知管を差し込み、アンモニアとアセトアルデヒドの含
有濃度を測定したところ、結果は次の通りとなった。
【0014】 緑茶の場合 添加量% アンモニアppm アセトアルデヒドppm 0.000 30.00 18.00 0.625 23.00 11.00 1.250 12.00 10.00 2.500 3.50 3.90 5.000 8.00 9.00 10.000 5.00 8.00
【0015】 紅茶の場合 添加量% アンモニアppm アセトアルデヒドppm 0.000 30.00 18.00 0.625 23.50 6.50 1.250 22.00 4.50 2.500 18.00 6.00 5.000 20.00 6.00 10.000 23.00 10.00
【0016】 ウーロン茶の場合 添加量% アンモニアppm アセトアルデヒドppm 0.000 30.00 18.00 0.625 23.00 13.50 1.250 21.00 8.00 2.500 10.00 12.00 5.000 22.00 16.00 10.000 14.00 12.00
【0017】 コーヒーの場合 添加量% アンモニアppm アセトアルデヒドppm 0.000 30.00 18.00 0.625 16.00 11.50 1.250 14.00 10.00 2.500 13.00 8.00 5.000 6.00 5.00 10.000 16.00 8.50
【0018】このように少なくとも乾燥状態で全体量の
0.5W%以上を混合した場合に有害刺激成分の減少効
果は明白であり、更にモニターテストにより、喫煙者に
とって、また周りの副流煙を吸う人にとって、0,5W
%以上の混合から感覚的に刺激臭が減少することが認め
られ、好評を得た。また10W%を超えると、意外なこ
とに刺激臭成分はむしろ増大し、しかも喫煙者にとって
はニコチン系タバコ特有の持味が害なわれ、あまり好評
とはならないことも判明した。
【0019】このように予想外の少量添加により、ニコ
チン系タバコ煙中の刺激臭や有害成分が減少し、喫煙者
や周辺者にとってより好ましいものになることが初めて
明らかになったわけであるが、その際におこる化学反応
などのメカニズムの解明は今後の研究課題であって、本
願の役目とするところではない。
【0020】
【発明の実施の形態】現存するタバコ葉中に、なるべく
類似形状に分断し乾燥させた緑茶、紅茶、ウーロン茶の
刻み葉をそれぞれ少量均一に混入し、在来通りのフィル
ター付き紙巻きタバコに仕上げる。その際の混入量とア
ンモニア及びアセトアルデヒド量との関連を示す実験デ
ータは既に記載した通りである。なお総合的に最も好ま
しい態様のときの混入量は、いずれの場合もおよそ2.
5%であった。
【0021】また上記いずれの場合についても、三流も
しくは飲用の対象にしないような廃棄茶葉をそれぞれ同
様に用いる。その結果、本発明の効果においては何ら遜
色がないことが判明し、モニター喫煙者及び周辺者の好
評を得た。
【0022】インスタントコーヒー濃縮液中にタバコ葉
を浸して乾燥させ、その付着量を2W%程度になるよう
にする。この場合、僅かなコーヒーの香りがするもの
の、刺激臭及びその成分が煙中で減少したことは前記の
通りであり、またニコチン系タバコ味の嗜好性を損なう
ほどではなかった。
【0023】
【発明の効果】このように本発明によれば、在来のニコ
チン系タバコの嗜好性を損なうことなく、またほとんど
コスト負担を伴うことなく、絶対的な有害因子である煙
中のアンモニアやアセトアルデヒドを減らすことがで
き、或いは不快な刺激臭を低減できるので、喫煙者の健
康のみならず、副流煙を吸う周辺者にとっても甚だ有益
な効果がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ニコチン系タバコ葉中に、混合に適した形
    状の緑茶、紅茶、ウーロン茶、及びコーヒー豆のうち少
    なくとも1種を、乾燥状態において全体量に対し0.5
    〜10W%混合して成ることを特徴とする低刺激臭タバ
    コ。
  2. 【請求項2】ニコチン系タバコ葉中に、混合に適した形
    状の緑茶、紅茶、ウーロン茶、及びコーヒー豆のうち少
    なくとも1種を、乾燥状態において全体量に対し0.5
    〜10W%混合することを特徴とする低刺激臭タバコの
    製造法。
JP2002132138A 2002-03-30 2002-03-30 低刺激臭タバコとその製造法 Pending JP2003289843A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002132138A JP2003289843A (ja) 2002-03-30 2002-03-30 低刺激臭タバコとその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002132138A JP2003289843A (ja) 2002-03-30 2002-03-30 低刺激臭タバコとその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003289843A true JP2003289843A (ja) 2003-10-14

Family

ID=29244071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002132138A Pending JP2003289843A (ja) 2002-03-30 2002-03-30 低刺激臭タバコとその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003289843A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015502161A (ja) * 2011-12-21 2015-01-22 リームツマ シガレッテンファブリケン ゲー・エム・べー・ハー タバコ含有物品
CN105996115A (zh) * 2016-07-18 2016-10-12 福建中烟工业有限责任公司 一种以铁观音茶初制物提取物制备的电子烟烟液

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015502161A (ja) * 2011-12-21 2015-01-22 リームツマ シガレッテンファブリケン ゲー・エム・べー・ハー タバコ含有物品
CN105996115A (zh) * 2016-07-18 2016-10-12 福建中烟工业有限责任公司 一种以铁观音茶初制物提取物制备的电子烟烟液

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6668839B2 (en) Smokeless tobacco product
US6834654B2 (en) Smokeless tobacco product
RU2059377C1 (ru) Курительная смесь
AU2002308524A1 (en) Smokeless tobacco product
US20040020503A1 (en) Smokeless tobacco product
JP2007029077A (ja) 緑茶を主成分とする煙草代替品およびその製造方法
US6619293B1 (en) Tobacco alternative
JP3718200B2 (ja) 黄土含有タバコおよびその製法
KR100969596B1 (ko) 가향성 천연 식물 추출물로 처리된 종이필터를 포함하는,담배필터 및 담배
KR20090110733A (ko) 허브과립체가 첨가된 담배필터 및 이를 채용한 담배
WO2008010863A2 (en) Novel tobacco substitute
WO2007125831A1 (ja) タバコ刻およびタバコ処理方法
JP2003289843A (ja) 低刺激臭タバコとその製造法
WO2022060312A2 (en) Tea products obtained from rosa damascena plant and production method thereof
JPH08266261A (ja) 紙巻きタバコ
KR102575957B1 (ko) 케나프 잎을 이용한 담배 및 이의 제조방법
WO2008119261A1 (fr) Application de jonc commun à la production de cigarettes
KR100458314B1 (ko) 녹차담배의 제조방법
KR100294985B1 (ko) 니코틴이중화되는담배의제조방법
KR930000313B1 (ko) 담배에 인삼과 당귀를 함유시켜서 되는 담배의 제조방법
RU50770U1 (ru) Фильтр сигареты с ароматизатором
KR20210098221A (ko) 미나리추출물 유래 폴리페놀을 함유하는 니코틴 또는 구취 제거용 사탕 및 이의 제조방법
JP3501815B2 (ja) 口臭除去用組成物及びこれを含有する口臭除去食品
KR200381466Y1 (ko) 허브를 첨가한 담배
KR100480428B1 (ko) 두충엽을 주원료로한 끽연물 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060718

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060915

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20061010

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070227