JP2003288025A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2003288025A
JP2003288025A JP2002091359A JP2002091359A JP2003288025A JP 2003288025 A JP2003288025 A JP 2003288025A JP 2002091359 A JP2002091359 A JP 2002091359A JP 2002091359 A JP2002091359 A JP 2002091359A JP 2003288025 A JP2003288025 A JP 2003288025A
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viewing angle
display device
display
refractive index
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Mitsuru Owada
満 大和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明光の利用効率を極端に下げることなく、
狭視野角と広視野角とを可変制御できる表示装置を提供
する。 【解決手段】 画像を形成する表示器の前面に、屈折率
を有する第1の光学素子と、この第1の光学素子の屈折
率を略相殺する屈折率を有する第2の光学素子とを配置
し、この第1の光学素子と第2の光学素子との相対位置
を変化させることで視野角を変更する表示装置を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視野範囲(視野
角)を変更することが可能な表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に表示装置にはその性質上視野角
が存在する。特に液晶表示装置の場合は特に顕著で、使
用者の視線と表示画面からなる角度に応じて、表示画面
の鮮明度が変化することが知られている。
【0003】使用者の視線と表示画面との角度が垂直と
なるときが最も鮮明度が高く、使用者の視線と表示画面
との角度が垂直から傾くにつれて鮮明度が低下するのが
一般的である。この特性は液晶表示装置により異なり、
なるべく広い範囲の角度に渡って鮮明に見えるように作
られた広視野角の表示装置や、その反対に、なるべく狭
い範囲の角度でのみ表示画面が見えるように作られた狭
視野角の表示装置がある。
【0004】図13は広視野角、狭視野角の視野範囲を
示した図であり、図14は視野角と輝度との関係を示す
図である。図13(a)は広視野角の表示装置の視野範
囲を、図13(b)は狭視野角の表示装置の視野範囲を
示している。図14は表示装置の画面と視線の角度(視
野角)と輝度との関係を示している。画面と視線とがな
す角度は、縦軸と横軸との交点で垂直となり、この交点
から左右に離れるほど画面と視線とがなす角度が小さく
なる。図14(a)は広視野角の表示装置を示したもの
であり、使用者の視線が画面に対して垂直となる位置で
一番輝度は高くなり鮮明に見える。この状態から傾くに
つれて輝度が低下し、やがて見えなくなる。
【0005】図14(b)は狭視野角の表示装置を示し
たものであり、画面と視線との角度が垂直から傾くと、
図14(a)よりも急激に輝度が低下する。従って図1
4(b)に示す特性を有する表示装置は、図14(a)
のものよりも、表示内容が見える視野角範囲が狭い。
【0006】この図13(b)、図14(b)に示す視
野角範囲の狭い特性は機密性を有する表示装置に適して
おり、特に現金自動払戻機等で有効である。また、近年
特に使用されているパーソナルモバイル機器、携帯電話
等に於いてもその操作内容やメール内容を周囲の人に見
られたくない場合に有効であると考えられる。
【0007】反対に、図13(a)、図14(a)は比
較的広い範囲で表示画面の表示内容を見ることができる
ので、多人数で見ることの多いプレゼンテーション用の
表示装置やTV、または表示装置を固定して動きながら
見なければならない環境やレジスターの表示装置等で有
効であると考えられる。
【0008】狭視野角の表示装置の従来例としては、画
面上に取り付ける機密保持スクリーンが周知である。こ
れはある種の形のルーバーを内蔵しているスクリーン
と、このスクリーンに垂直な平面内に位置する複数の平
行平面のルーバーから成る。この場合視野角の制限は水
平、または垂直の一方向となる。前記ルーバーを2組そ
れぞれを直交させることで水平、垂直両方向における視
野角を狭くすることが可能となる。
【0009】狭視野角の表示装置を広視野角としても使
用可能とすべく、表示面の角度を調節できるよう発明さ
れた表示装置が特開平6−38136号公報に開示され
ている。この表示装置の画面は角度調節機構に支持さ
れ、角度調節機構に対する画面の傾斜角度を検出する角
度検出手段と、傾斜角度毎に個々のコントラストデータ
を対応付けて記憶する記憶手段とが設けられている。使
用者が画面を傾けると、角度検出手段によって検出され
た傾斜角度に応じて記憶手段から特定のコントラストデ
ータが読み出され、そのコントラストデータに基づいて
画面のコントラストを設定するようになっている。特開
2000−321991号公報ではさらにその微調整の
利便性を向上すべく調整方法について提案されている。
【0010】1つの表示装置でその視野角範囲を狭視野
角にしたり、広視野角にしたりすることが可能な装置が
特開平11−231794号公報に開示されている。使
用する環境によって狭視野角と広視野角を可変すること
が可能であれば、非常に利便性の高い表示装置が実現さ
れる。
【0011】図15を用いてその概要を説明する。15
01はバックライト等の照明光源、1502は透過状態
と拡散状態とを制御可能な液晶装置、1503は透過型
の表示器である。1502の液晶装置を透過状態にして
1501で照明を行うと、照明光は1502の液晶を直
進透過し1503の表示器で画像変調される。このと
き、照明光は直進するため狭視野角となる。1502の
液晶装置を拡散状態で使用すると照明光はこの液晶で拡
散され、拡散光として透過型の表示装置を照明するた
め、視野角範囲が大きくなり広視野角となる。この様に
照明光を液晶装置で透過と拡散を切り換えることで、透
過型の表示装置の視野角を制御している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−38136
号公報や特開2000−321991号公報に開示され
たものは視野方向を可変する構成ではあるが、視野角を
広げるための構成ではないため、同時に複数方向から表
示内容を確認することには適していない。
【0013】特開平11−231794号公報に開示さ
れたもののように、液晶の透過状態,拡散状態を制御す
ることにより視野角を可変する方法によれば、同時に複
数方向から表示内容を確認することができる。しかし、
その広視野角時の視野範囲は液晶装置の拡散状態に依存
されるため、広視野角化は容易に実現できるものではな
い。また、照明光を透過,拡散させるために高価な液晶
装置を用いるのでコストが高くなってしまう。さらに照
明光を拡散させるということは、照明光の利用効率を下
げるため、画面が極端に暗くなってしまう。これをカバ
ーすべく照明光を明るくすると、発生する熱や使用電力
が大きくなってしまう。また、視野角の制御について
も、透過状態と拡散状態とを用いて視野角の連続的な可
変制御を行うことは非常に難しい。
【0014】本発明はかかる観点に鑑みてなされたもの
で、その課題は、照明光の利用効率を極端に下げること
なく、視野角と視野方向とを容易に制御できる表示装置
を提供することを目的とする。さらにその利便性の改善
も行うものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の問題点を
解決し、上記目的を達成するために本発明の表示装置
は、表示装置の前面に各画素毎に屈折力を有する第1の
光学素子と、屈折力を有する第2の光学素子を配し、第
1の光学素子と第2の光学素子との相対位置を変化させ
ることで、表示装置の視野角の広さを変更するものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)第1実施形態に
ついて図1を用いて概要を説明する。
【0017】100は複数の画素から成る透過型液晶表
示器であり、画素毎に液晶状態を制御し、不記載の照明
源からの照明光を透過させるか否かによって画像を形成
し、使用者に表示する物である。101は液晶表示器1
00の前面に配置され、液晶表示器100の複数画素に
対応する凸レンズを有する第1の光学素子である。10
2は第1の光学素子101の前面に配置され、液晶表示
器100の複数画素に対応し、凸レンズの屈折率を略相
殺する屈折率の凹レンズを有する第2の光学素子であ
る。
【0018】図1(a)は液晶表示装置の視野角を狭く
した狭視野角状態での液晶表示器100、第1の光学素
子101、および、第2の光学素子102の位置関係を
示す図である。第1の光学素子101の凸レンズと第2
の光学素子102の凹レンズとが接した状態、または、
近接した状態となっている。ここで、液晶表示器100
自体が狭視野角の特性を有しているか、あるいは、不記
載の照明源からの照明光の特性によって液晶表示器10
0が狭視野角の特性を備えていることが望ましい。
【0019】図中の液晶表示器100により画像変調さ
れた光はそのまま直進し、第1の光学素子101、第2
の光学素子102の順に入射する。このとき、第1の光
学素子101と第2の光学素子102は互いの屈折力を
相殺するため、第1の光学素子の凸レンズと第2の光学
素子の凹レンズとを接した状態、または、近接した状態
とすることで、第1の光学素子101と第2の光学素子
102とで合成される光学特性は板ガラス同様の特性と
なる。つまり、面に対して垂直に入射した光束に対して
はほぼ屈折力を有しない特性となる。従って、液晶表示
器100で画像変調された光は第1の光学素子101,
第2の光学素子102を透過してそのまま直進し、使用
者の目に到達する。結果として、液晶表示器の画像を確
認できる視野範囲は、狭視野角となる。
【0020】このときは、視野角が狭いため、概して使
用者だけに表示画面が確認できて他の人は表示画面の内
容を確認することができない。従って、自動現金支払機
の暗証番号等の機密情報を扱うときや携帯機器での電話
番号、メール等のプライバシーの保護等に非常に有効で
ある。
【0021】次に表示装置の視野角を広くする場合につ
いて、図1(b)を用いて説明する。図1(b)は図1
(a)と構成部品は変化していないが、それらの位置関
係が異なっている。図1(b)では、図1(a)の状態
から第2の光学素子102を液晶表示器の画面に対して
垂直方向に離れるよう移動させ、第1の光学素子101
との間に距離を置く配置となっている。
【0022】第1の光学素子101と第2の光学素子1
02との間を離すことによって、第1の光学素子である
凸レンズの屈折力により画像変調された光束が、画素毎
に集光されてから第2の光学素子に入射される。光束が
第2の光学素子102に入射する際に、どの程度集光し
ているかによって、第2の光学素子102で拡散される
度合いが変化する。図1(b)に示したものは、光束が
最も集光した状態で第2の光学素子に入射したものであ
る。光束は第2の光学素子102の凹レンズの中心部に
入射しているため、光束は凹レンズの屈折力の影響をほ
とんど受けない。凸レンズの中心部の面は入射方向に対
してほぼ垂直だからである。第1の光学素子101の凸
レンズの屈折力によって入射光を集光し、そのまま凸レ
ンズの屈折力のみによって拡散させている。その結果視
野角は広がる。
【0023】第2の光学素子102の位置をさらに第1
の光学素子101から離した場合について、図1(c)
を用いて説明する。第1の光学素子101の凸レンズに
より屈折した光束は、第2の光学素子102に入射する
前に、一度集光してから拡散していく。拡散することに
より、第2の光学素子102の凹レンズの中心部以外に
も光束が入射する。光束の入射位置が凹レンズの中心部
から離れるほど、凹レンズによる屈折力が増し、拡散の
度合いを大きくする。つまり、第2の光学素子102の
位置を第1の光学素子101から更に離した図1(c)
の配置のほうが、図1(b)よりも視野角が広くなる。
【0024】図1(b)や図1(c)に示す状態のとき
は、視野角が広いため使用者だけでなく多くの人が表示
画面を確認することが可能となり、特に会議やプレゼン
テーション等で用いれば有効であると考えられる。
【0025】以上説明した狭視野角時、広視野角時の視
野範囲を図2を用いて説明し、視野角と輝度との関係を
図2,3を用いて説明する。
【0026】図2の201は表示装置であり、そのとき
の表示内容が確認できる視野範囲を弧状の矢印で示して
いる。
【0027】図3は狭視野角、広視野角それぞれの視野
角と輝度の関係を示した図である。狭視野角時と広視野
角時とで同一の光源を用いているため、光の拡散の度合
いが低い狭視野角時のほうが、使用者の視線と表示画面
との角度が垂直となる位置(図3の横軸の中心位置)で
の輝度は高い。
【0028】しかし、狭視野角時は視線が画面の正面か
ら斜め方向に角度がつくにつれて急激に輝度が低下し画
像を確認できなくなる。一方広視野角時は、中央でも狭
視野角ほどは明るくないが、視線が画面の正面から斜め
方向に角度が付いても狭視野角よりは輝度の低下は少な
く、広範囲で画像を確認することができる。
【0029】以上は、画面に平行な1方向(一次元)で
視野角を変更するものについて説明した。このとき第
1,第2のレンズはストライプ状のシリンドリカルレン
ズで構成すればよい。
【0030】なお、本実施形態はこれに限られるもので
はない。画面に平行であって互いに直交する2方向(二
次元)で同時に視野角を変更することも可能である。
【0031】図4,5は視野角を変化させた様子を示す
イメージ図である。図4は水平方向に視野角を変化させ
た様子を示している。図5は水平方向と垂直方向の2方
向に視野角を変化させた様子を示している。視野角が同
心円上に変化しているのが分かる。図では円状で視野角
を示したが、この限りでなく、視野角が長方形であって
も同様である。
【0032】次に視野方向を変更する構成について図
9、図10、及び、図11を用いて説明する。なお、図
9,10は表示装置を上方から見た図である。
【0033】構成部品は図1と同じである。図9(a)
は、液晶表示器100の画面に対して垂直方向に視野方
向を向ける場合の構成を示した図であり、図1(b)と
同一の構成である。このときの視野範囲は入射光の光軸
を中心に左右均等な視野角となる。
【0034】図9(b)は、視野方向を図の上方に向け
てやや回転させた図である。第2の光学素子102の中
央部を、表示器100の画素の中央部よりも上方にわず
かに平行にずらすことにより、光束が第2の光学素子の
凸レンズ傾斜部分に入射し、その傾斜角による屈折が生
じる。その結果、光束は図の上方に屈折され、図10
(a)の視野角(1)に示すように、視野角の中心が図
の半時計周りにやや回転する。つまり視野方向が上に向
かう。図11に示すように、輝度分布の形状は変化して
いないが、輝度分布全体が図11の左方向にシフトして
いるのがわかる。
【0035】同様に図9(c)は、視野方向を図の下方
に向けてやや回転させたものであり、第2の光学素子1
02の中央部を、表示器100の画素の中央部よりも下
方にわずかに平行にずらしてある。図10(b)の視野
角(2)に示すように、視野角の中心が図の時計回りに
やや回転し、図11に示すように、輝度分布全体が図1
1の右方向にシフトしている。
【0036】このように、第2の光学素子102を視野
角を変更したい方向にずらすことで、任意の方向に視野
角を連続的に変更することが可能となる。
【0037】図12は視野方向を変化させた様子を示す
イメージ図である。視野範囲の大きさは変更せずに、視
野方向を水平方向に変化させた様子を示してある。図で
は円状で視野角を示したが、この限りでなく、視野角が
長方形であっても同様である。
【0038】また、視野方向の変更は1方向(一次元)
に限られるものではなく、互いに直交する2方向(二次
元)で同時に視野方向を変更することも可能である。
【0039】以上の構成によれば、任意の大きさの視野
範囲で自由な方向に視野角を制御することが可能とな
り、表示機の使用形態や使用方法に応じて最適な視野角
を設定できる表示装置を提供できる。
【0040】(第2実施形態)第2実施形態について図
7を用いて説明する。
【0041】100は第1実施形態と同様の透過タイプ
の液晶表示器、701は凸レンズを有する第1の光学素
子、702は第1の光学素子701の凸レンズの屈折率
を略相殺する屈折率の凹レンズを有する第2の光学素子
である。
【0042】第1実施形態では、第1の光学素子101
の凸面と第2の光学素子102の凹面とが対面する構成
であったが、本実施形態では第2の光学素子701の凹
面が第1の光学素子701の反対側の面になるよう構成
されている。
【0043】図7(a)は狭視野角状態での液晶表示器
100、第1の光学素子701、および、第2の光学素
子702の位置関係を示している。第1の光学素子70
1の凸レンズと第2の光学素子702の凹レンズとが近
接した状態となっている。
【0044】第1実施形態と同様に、照明光は液晶表示
器100によって画像変調されてそのまま直進し、第1
の光学素子701に入射される。第1の光学素子701
は凸レンズであるので、入射光は集光されて射出され
る。第1の光学素子701を透過した光は第2の光学素
子702に入射する。第2の光学素子702は凹レンズ
を有しており、第1の光学素子の屈折力を相殺し、射出
する。従って、このとき第2の光学素子702と第1の
光学素子701とが互いの屈折力を相殺するので、第2
の光学素子702を出た光はそのまま直進する。このよ
うに、照明光による光は途中の光学素子によって拡散さ
れることがないため、狭視野角の表示装置となる。
【0045】次に表示装置の視野角を広くする場合につ
いて、図7(b)を用いて説明する。図7(b)では、
図7(a)の状態から第2の光学素子702を液晶表示
機の画面に対して垂直方向に離れるよう移動させ、第1
の光学素子701との間に距離をとる配置となってい
る。
【0046】第1の光学素子701の凸レンズによって
スポット状に集光された光束が、第2の光学素子702
の凹レンズの屈折力の小さい部分(中心)を透過するよ
うに入射され、第2の光学素子702によってほぼ屈折
されることなく射出される。その結果、第2の光学素子
702を透過した光は拡散していき、視野角が広がる。
また、第1実施形態の図1(c)のように2つの光学素
子の距離をもっと離せば、さらに広い視野角を実現する
ことができる。従って、第1の光学素子701と第2の
光学素子702との距離を変化させることで、視野角を
連続的に変化させることが可能となる。
【0047】図7(b)とは別の方法により表示装置の
視野角を広くする場合について、図7(c)を用いて説
明する。
【0048】第1の光学素子701の凸レンズから射出
した光束は収束しながら第2の光学素子702に入射
し、再び光学素子702から射出していく。そのため、
第2の光学素子702の射出面での光束の幅は、第1の
光学素子701の凸レンズを透過する際の幅よりも小さ
くなっている。ゆえに、第2の光学素子702の射出面
には光束が狭くなった分だけ未使用領域が存在する。
【0049】この未使用領域を平面で構成すれば、この
面を透過する光束はあまり屈折力の影響を受けない。第
1の光学素子701の凸レンズによって集光された光束
が、第2の光学素子702の射出面に設けられた平面部
を透過するように第2の光学素子702を配置すれば、
図7(b)と同様に視野角を広げることができる。
【0050】また、図7(c)では光束が収束する途中
に第2の光学素子702の射出面を配置しているが、光
束が収束後であって拡散を開始したあとの位置に配置し
ても、光束が平面な射出面さえ通れば同様の効果を得る
ことができる。
【0051】さらに、図7(b)に示す状態から、第2
の光学素子702を図の上方または下方にわずかにずら
せば、第1の実施形態と同様に視野方向を変更させるこ
ともできる。
【0052】(第3実施形態)第3実施形態について図
8を用いて説明する。
【0053】100は第1,第2実施形態と同様のタイ
プの液晶表示装置、801は凹レンズを有する第1の光
学素子、802は第1の光学素子801の凹レンズの屈
折率を略相殺する屈折率の凸レンズを有する第2の光学
素子である。
【0054】第1,2の実施形態では、第1の光学素子
を凸レンズ、第2の光学素子を凹レンズとしたが、本実
施形態では第1の光学素子を凹レンズ、第2の光学素子
を凸レンズで構成した。
【0055】図8(a)は狭視野角状態での液晶表示器
100、第1の光学素子801、および、第2の光学素
子802の位置関係を示している。第1の光学素子80
1の凹レンズと第2の光学素子802の凸レンズとが接
した状態、あるいは、近接した状態となっている。
【0056】第1実施形態と同様に、照明光は液晶表示
器100によって画像変調されてそのまま直進し、第1
の光学素子801に入射される。第1の光学素子801
を透過した光は第2の光学素子702に入射する。第2
の光学素子702は凹レンズを有しており、第1の光学
素子の屈折力を相殺し、射出する。従って、このとき第
2の光学素子802と第1の光学素子801とが互いの
屈折力を相殺するので、第2の光学素子802を出た光
はそのまま直進する。
【0057】次に表示装置の視野角を広くする場合につ
いて、図8(b)を用いて説明する。図8(b)では、
図8(a)の状態から第2の光学素子802を液晶表示
機の画面に対して垂直方向に離れるよう移動させ、第1
の光学素子801との間に距離を置く配置となってい
る。
【0058】これにより、第1の光学素子801の凹レ
ンズによる拡散で光束が大きくなり、光束は第2の光学
素子802の隣接画素に対応する凸レンズにも入射する
ことになる。隣接する凸レンズでは、図からも分かるよ
うに、屈折作用によって光は更に拡散される。また、正
面で対面する凸レンズへ入射した光はその凸レンズによ
り収束されが、その後拡散される。よって撮影者の目に
入るころには拡散された画像となるため、第1,2の実
施形態と同様に視野角を広げることができる。
【0059】以上の構成により、第1,2実施形態と同
様に視野角を変更できる効果が得られる。
【0060】上記の第1〜3の実施形態の表示装置のブ
ロック構成図を図6に示す。
【0061】601は表示器、602は表示器601を
駆動する表示器駆動回路、603は表示器601の視野
角および視野範囲を変更する視野可変駆動回路、604
はこのシステムを制御するCPU、605は表示するモ
ードを入力する表示モード入力部、606は操作者の位
置を検出する操作者検出部である。
【0062】表示器駆動回路602を駆動して表示器6
01に画像を表示する。その画像の視野範囲を視野可変
駆動回路603によって制御する。視野角および視野範
囲の可変方法は前述の説明の通りである。
【0063】視野範囲を狭視野角にするか広視野角にす
るかはCPU604により判断制御される。CPU60
4は、表示モード入力部605で操作者が指示するモー
ドに応じて自動的に視野範囲を判断しても良いし、操作
者が直接視野範囲を設定しても良い。あるいは、操作者
検出部606によって操作者の位置をセンサー等により
検出し、その結果を基にCPU604によって視野範囲
を判断する構成としても構わない。さらには、操作者が
移動すれば場合に、その方向に視野角を変化させるよう
構成すれば便性が向上される。センサーは、赤外線セン
サー、超音波センサー、または、イメージセンサーによ
る被写体認識等いろいろなものが考えられる。
【0064】603の視野可変駆動回路は、可動する光
学素子をアクチュエータ等により可動させる物で、アク
チュエータの種類により適切な回路を用いれば良い。例
えば、ステッピングモーターやボイスコイルや圧電素子
等を用いて実現することができるであろう。
【0065】なお、上述した実施形態では、第1の光学
素子と第2の光学素子とを凸レンズ、あるいは、凹レン
ズを有する光学素子で形成したが、これに限られるもの
ではない。上述の実施形態と同様の屈折率を有していれ
ば、第1の光学素子と第2の光学素子とをフレーネルレ
ンズのような平板状の光学素子等で形成しても構わな
い。
【0066】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、視野
範囲を狭視野角から広視野角に自由に可変することが可
能となり、仕様用途に応じて最適な視野角を設定するこ
とができる。
【0067】特にセキュリティーやプライバシー保持を
必要とする機器には特に有効である。
【0068】また、視野方向を変更することができるた
め、観察者がいる方向に向かって画面の輝度が高くなる
ように表示を制御することができる。両手法を組み合わ
せて用いることで、様々の条件下でもより最適な視野
角、視野方向で表示することが容易に可能となる表示装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の第1実施形態の構成を示す
【図2】広視野角と狭視野角の視野範囲を示す図
【図3】広視野角と狭視野角の視野角−輝度特性を説明
する図
【図4】視野角を水平方向に変化させた様子を示す図
【図5】視野角を水平および上下方向に変化させた様子
を示す図
【図6】本発明の表示装置のブロック図
【図7】本発明の表示装置の第2実施形態の構成を示す
【図8】本発明の表示装置の第3実施形態の構成を示す
【図9】図1の表示装置で視野方向を変更するための構
成を示す図
【図10】異なる視野方向を示す図
【図11】異なる視野方向における視野角−輝度特性を
説明する図
【図12】視野方向を変化させた様子を示す図
【図13】広視野角と狭視野角の視野範囲を示す図
【図14】広視野角と狭視野角の視野角−輝度特性をそ
れぞれ説明する図
【図15】従来例の表示装置の構成を示す図
【符号の説明】
100、1503 透過型表示器 101、701、801 第1の光学素子 102、702、802 第2の光学素子 601 表示器 602 表示器駆動回路 603 視野可変駆動回路 604 CPU 605 表示モード入力部 606 操作者検出部 1501 照明光源 1502 液晶装置(LCD)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を形成して表示する表示器と、 該表示器の前面に配置され、屈折率を有する第1の光学
    素子と、 該第1の光学素子の前面に配置され、屈折率を有する第
    2の光学素子とを有し、 該第1の光学素子と該第2の光学素子との距離を変化さ
    せることで、表示装置の視野角の広さを変更することを
    特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 画像を形成して表示する表示器と、 該表示器の前面に配置され、屈折率を有する第1の光学
    素子と、 該第1の光学素子の前面に配置され、屈折率を有する第
    2の光学素子とを有し、 該第1の光学素子と該第2の光学素子との相対位置を変
    化させることで、表示装置の視野角の広さ、あるいは、
    視野方向を変更することを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 該第2の光学素子の屈折率は、該第1の
    光学素子の屈折率を略相殺するものであることを特徴と
    する請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 該表示器は複数の画素を備えており、該
    第1の光学素子と該第2の光学素子には、該画素に応じ
    て複数の曲面が形成されていることを特徴とする請求項
    1から3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 該第1の光学素子と該第2の光学素子と
    は、一方が凸レンズであり、他方が凹レンズであること
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の表示装
    置。
  6. 【請求項6】 該第1の光学素子と該第2の光学素子と
    が接した状態、あるいは、近接した状態のときに最も視
    野角が狭くなることを特徴とした請求項1から5のいず
    れかに記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 該第1の光学素子と該第2の光学素子と
    を、該表示器の画面に垂直な方向に相対移動させること
    によって視野角の広さを変更し、該表示器の画面に平行
    な方向に相対移動させることにより視野方向を変更する
    ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 該表示器は液晶表示装置であることを特
    徴とする請求項1から7のいずれかに記載の表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7551239B2 (en) 2004-02-05 2009-06-23 Sharp Kabushiki Kaisha Viewing angle control element and image display based on same
JP2014056247A (ja) * 2007-06-27 2014-03-27 Zecotek Display Systems Pte Ltd 切り換え可能な光学結像系及び3d/2d画像が切り換え可能な関連装置

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