JP2003287808A - プロジェクタ - Google Patents

プロジェクタ

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JP2003287808A
JP2003287808A JP2003094978A JP2003094978A JP2003287808A JP 2003287808 A JP2003287808 A JP 2003287808A JP 2003094978 A JP2003094978 A JP 2003094978A JP 2003094978 A JP2003094978 A JP 2003094978A JP 2003287808 A JP2003287808 A JP 2003287808A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 明るさが均一で、明るく質の良い投写画像を
得ること。 【解決手段】 プロジェクタ1は、偏光照明装置10
0、偏光ビームスプリッタ200、反射型液晶装置、投
写光学系500から概略構成される。偏光照明装置10
0には、光源部110、第1の光学要素120、第2の
光学要素130が含まれており、光源部110から射出
された光は第1の光学要素120により複数の中間光束
に分割された後、第2の光学要素130によってほぼ一
種類の偏光方向を有する偏光光に変換される。この偏光
光は、偏光ビームスプリッタ200により反射され、反
射型液晶装置300により変調された後、投写光学系5
00を介して投写面600に投写される。このようなプ
ロジェクタによれば、光路の長さを短くして光の損失を
防ぐととともに、被照明領域に対する照度ムラを低減
し、明るさが均一で、明るく質の良い投写画像を得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反射型液晶装置のよ
うな反射型変調装置により形成された表示画像を投写面
に投写表示する、プロジェクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、大画面の画像を表示する方法とし
ては、透過型液晶装置をライトバルブとして用いたプロ
ジェクタが良く知られている。このようなプロジェクタ
の例として、3枚の透過型液晶装置を用いたプロジェク
タの代表的な構成例を図12に示す。光源部110は光
源ランプ111と放物面リフレクター112とから構成
されており、光源ランプ111から射出された光は放物
面リフレクター112により反射されてダイクロイック
ミラー401へ入射する。そして、波長選択性のある2
枚のダイクロイックミラー401、402により赤色
光、緑色光、青色光の3色の色光に分離された後、それ
ぞれの色光に対応した透過型液晶装置301R、301
G、301Bに照射され、それぞれの透過型液晶装置を
透過してきた光がクロスダイクロイックプリズム420
により合成され、投写光学系500を介して投写面60
0上に投写表示される。なお、赤色光の光路と、青色光
の光路には、光束を反射する反射ミラー403、40
4、405が設けられている。
【0003】ここで、色光合成手段として用いるクロス
ダイクロイックプリズム420には、ダイクロイック膜
がX字状に配置されている。3つの液晶装置を用いたプ
ロジェクタの色光合成手段は、クロスダイクロイックプ
リズム420の代わりに2枚のダイクロイックミラーを
平行に配置しても実現できる。しかしながら、クロスダ
イクロイックプリズム420を用いた方が、2枚のダイ
クロイックミラーを平行に配置した場合に比べて液晶装
置301R、301G、301Bと投写光学系500と
の間の距離を短くできるため、大口径の投写レンズを用
いなくとも明るい投写画像が得られるという特徴があ
る。
【0004】しかしながら、従来のプロジェクタでは、
色光合成の部分についてはクロスダイクロイックプリズ
ム420を用いることにより光路を短くできるものの、
色光分離の部分については、ダイクロイックミラー40
1、402、および、反射ミラー403、404、40
5を用いているため、光路の長さがかなり長いものとな
っている。よって、従来のプロジェクタでは光を分離す
る過程における光損失が多く、クロスダイクロイックプ
リズム420の持つ特性を十分に活かすことができなか
った。
【0005】また、光源ランプ111と放物面リフレク
ター112とから構成される光源部110からの射出光
束は、光束の断面内で不均一な光強度分布を有してお
り、光源光軸近傍の照明光の光強度は大きく、光軸から
離れるにしたがって照明光の光強度は小さくなるという
特性を持つ。したがって、図12に示した従来のプロジ
ェクタにおいては、被照明領域である液晶装置301
R、301G、301Bにおける照明光の光強度分布が
不均一となり、投写面600に投写される画像に明るさ
ムラや色ムラが生じてしまうという問題点がある。
【0006】さらに、光出力が極めて大きな光源ランプ
を用いて、投写画像の明るさを大幅に向上しようとした
場合、従来の透過型液晶装置を用いたプロジェクタで
は、液晶装置における光吸収が大きく、液晶装置を冷却
する大掛かりな冷却装置が必要不可欠であった。
【0007】そこで、本発明は、光路の長さを短くして
光の損失を防ぐことにより、大口径の投写レンズを用い
なくともより明るい投写画像を得ることができるプロジ
ェクタを提供することを目的とする。
【0008】また、被照明領域における照明光の光強度
分布の不均一性を低減し、明るさが均一で、画質の良い
プロジェクタを提供することを目的とする。
【0009】さらに、光出力が極めて大きな光源ランプ
を用いても、大掛かりな冷却装置を必要としないプロジ
ェクタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明第1のプロジェクタは、光源と、前記光源からの光
束を集光し、複数の中間光束に分割する第1の光学要素
と、前記第1の光学要素の光射出側に配置され、前記複
数の中間光束を一種類の偏光光に変換して前記反射型変
調装置上に重畳させる第2の光学要素と、前記第2の光
学要素から射出された光を変調する唯一の反射型変調装
置と、前記第2の光学要素と前記反射型変調装置との間
の光路上に配置され、前記第2の光学要素から射出され
た光を反射または透過させて前記反射型変調装置に到達
させるとともに、前記反射型変調装置により変調された
光を透過または反射させて投写光学系へ到達させる偏光
選択素子と、前記第2の光学要素と前記偏光選択素子と
の間に配置された平行化レンズと、を有することを特徴
とする。
【0011】本発明第1のプロジェクタの上記構成によ
れば、光路の長さをきわめて短くすることができ、光の
損失を最小限にとどめることが可能となる。よって、大
口径の投写レンズを用いなくともきわめて明るい投写画
像を得ることが可能となる。
【0012】第1の光学要素としては、例えば複数の光
束分割レンズがマトリックス状に配置されたレンズアレ
イを用いることができる。このようなレンズアレイによ
って光源からの光束を複数の中間光束に分割し、それら
の中間光束を被照明領域上で重畳することにより、単一
光束の場合よりも照度のムラを低減することができる。
よって、光源からの射出光束が光束の断面内で不均一な
光強度分布を有していた場合でも、明るさが均一な照明
光を得ることができる。特に、光源ランプと放物面等の
リフレクターとからなる光源から射出される光束に見ら
れるように、光束の光強度分布が全く無秩序ではなく、
光強度分布に一定の傾向を有している場合には、上記の
第1の光学要素を用いることにより、被照明領域におけ
る照明光の光強度分布やその角度分布をきわめて均一な
ものとすることができる。
【0013】第2の光学要素は、中間光束をP偏光光、
S偏光光に分離した後、偏光方向を揃え、最終的に一箇
所の被照明領域上に重畳させるものである。従来のプロ
ジェクタにおいては、P偏光光、S偏光光のいずれか一
方しか用いることができず、光損失が大きなものもあっ
たが、本発明の第2の光学要素を用いれば、どちらの偏
光光も無駄なく用いることが可能となるため、明るい画
像を得ることが可能となる。また、分割された複数の中
間光束を、最終的に一箇所の被照明領域上で重畳させる
ため、光源からの射出光束が光束の断面内で不均一な光
強度分布を有していた場合でも、明るさが均一な偏光光
を照明光として得ることができる。特に、均等な光強度
や分光特性で中間光束をP偏光光とS偏光光に分離でき
ない場合や、両偏光光の偏光方向を揃える過程で一方の
偏光光の光強度やその分光特性が変化した場合において
も、明るさが均一で色ムラの少ない偏光光を照明光とし
て得ることができる。
【0014】本発明第2のプロジェクタは、光源と、前
記光源からの光束を集光し、複数の中間光束に分割する
第1の光学要素と、前記第1の光学要素の光射出側に配
置され、前記複数の中間光束を一種類の偏光光に変換し
て前記反射型変調装置上に重畳させる第2の光学要素
と、前記第2の光学要素から射出された光から、時分割
で複数の色光を生成する色光生成光学系と、前記色光生
成光学系によって生成された色光を変調する唯一の反射
型変調装置と、前記第2の光学要素と前記反射型変調装
置との間の光路上に配置され、前記第2の光学要素から
射出された光を反射または透過させて前記反射型変調装
置に到達させるとともに、前記反射型変調装置により変
調された光を透過または反射させて投写光学系へ到達さ
せる偏光選択素子と、前記第2の光学要素と前記偏光選
択素子との間に配置された平行化レンズと、を有するこ
とを特徴とする。
【0015】本発明第2のプロジェクタによっても、第
1のプロジェクタと同様の効果を得ることが可能とな
る。さらに、光損失の大きなカラーフィルターを反射型
変調装置に内蔵することなくカラー画像の表示が行なえ
るため、光損失を防いで、明るい投写画像を得ることが
できる。
【0016】本発明第3のプロジェクタは、光源と、前
記光源からの光束を集光し、複数の中間光束に分割する
第1の光学要素と、前記第1の光学要素の光射出側に配
置され、前記複数の中間光束を一種類の偏光光に変換し
て前記反射型変調装置上に重畳させる第2の光学要素
と、3色の色光をそれぞれ変調する3つの反射型変調装
置と、前記第2の光学要素から射出された光束を前記3
色の色光に分離するとともに、前記3つの反射型変調装
置によって変調された色光を合成する色光分離合成光学
系と、前記第2の光学要素と前記色光分離合成光学系と
の間の光路上に配置され、前記第2の光学要素から射出
された光を反射または透過させて前記色光分離合成光学
系に到達させるとともに、前記色光分離合成光学系によ
り合成された光を透過または反射させて投写光学系へ到
達させる偏光選択素子と、前記第2の光学要素と前記偏
光選択素子との間に配置された平行化レンズと、を有す
ることを特徴とする。
【0017】本発明第3のプロジェクタにおいては、光
を分離する機能と、光を合成する機能とを同一手段で達
成しているため、前述した従来のプロジェクタのように
ダイクロイックミラー401、402や反射ミラー40
3、404、405を配置する必要がなくなる。よっ
て、光路の長さをきわめて短くすることができ、光の損
失を最小限にとどめることが可能となる。よって、大口
径の投写レンズを用いなくともきわめて明るい投写画像
を得ることが可能となる。
【0018】第1の光学要素としては、例えば複数の光
束分割レンズがマトリックス状に配置されたレンズアレ
イを用いることができる。このようなレンズアレイによ
って光源からの光束を複数の中間光束に分割し、それら
の中間光束を被照明領域上で重畳することにより、単一
光束の場合よりも照度のムラを低減することができる。
よって、光源からの射出光束が光束の断面内で不均一な
光強度分布を有していた場合でも、明るさが均一な照明
光を得ることができる。特に、光源ランプと放物面等の
リフレクターとからなる光源から射出される光束に見ら
れるように、光束の光強度分布が全く無秩序ではなく、
光強度分布に一定の傾向を有している場合には、上記の
第1の光学要素を用いることにより、被照明領域におけ
る照明光の光強度分布やその角度分布をきわめて均一な
ものとすることができる。
【0019】第2の光学要素は、中間光束をP偏光光、
S偏光光に分離した後、どちらか一方の偏光方向を他方
の偏光方向と揃え、最終的に一箇所の被照明領域上で重
畳させるものである。従来のプロジェクタにおいては、
P偏光光、S偏光光のいずれか一方しか用いることがで
きず、光損失が大きなものもあったが、本発明の第2の
光学要素を用いれば、どちらの偏光光も無駄なく用いる
ことが可能となるため、明るい画像を得ることが可能と
なる。また、分割された複数の中間光束を、最終的に一
箇所の被照明領域上で重畳させるため、光源からの射出
光束が光束の断面内で不均一な光強度分布を有していた
場合でも、明るさが均一な偏光光を照明光として得るこ
とができる。特に、均等な光強度や分光特性で中間光束
をP偏光光とS偏光光に分離できない場合や、両偏光光
の偏光方向を揃える過程で一方の偏光光の光強度やその
分光特性が変化した場合においても、明るさが均一で色
ムラの少ない偏光光を照明光として得ることができる。
【0020】第3のプロジェクタにおいて、前記色光分
離合成光学系としては、2つのダイクロイックプリズム
を含む構成、1つのクロスダイクロイックプリズムを含
む構成、くさび形ダイクロイックプリズムを含む構成、
のいずれかを採用することが可能である。
【0021】本発明第4のプロジェクタは、光源と、前
記光源からの光束を集光し、複数の中間光束に分割する
第1の光学要素と、前記第1の光学要素の光射出側に配
置され、前記複数の中間光束を一種類の偏光光に変換し
て前記反射型変調装置上に重畳させる第2の光学要素
と、前記第2の光学要素から射出された光束を3色の色
光に分離する色光分離光学系と、前記色光分離光学系に
よって分離された前記色光を各々変調する3つの変調装
置と、前記3つの変調装置によって変調された色光を合
成する色光合成光学系と、前記色光分離光学系と前記色
光合成光学系との間の光路上に配置され、前記色光分離
光学系から射出された光を反射または透過させて各々の
前記変調装置に到達させるとともに、前記変調装置によ
り変調された光を透過または反射させて前記色光合成光
学系へ到達させる3つの偏光選択素子と、前記色光分離
光学系と前記偏光選択素子との間に各々配置された3つ
の平行化レンズと、を有することを特徴とする。
【0022】第1の光学要素としては、例えば複数の光
束分割レンズがマトリックス状に配置されたレンズアレ
イを用いることができる。このようなレンズアレイによ
って光源からの光束を複数の中間光束に分割し、それら
の中間光束を被照明領域上で重畳することにより、単一
光束の場合よりも照度のムラを低減することができる。
よって、光源からの射出光束が光束の断面内で不均一な
光強度分布を有していた場合でも、明るさが均一な照明
光を得ることができる。特に、光源ランプと放物面等の
リフレクターとからなる光源から射出される光束に見ら
れるように、光束の光強度分布が全く無秩序ではなく、
光強度分布に一定の傾向を有している場合には、上記の
第1の光学要素を用いることにより、被照明領域におけ
る照明光の光強度分布やその角度分布をきわめて均一な
ものとすることができる。
【0023】第2の光学要素は、中間光束をP偏光光、
S偏光光に分離した後、どちらか一方の偏光方向を他方
の偏光方向と揃え、最終的に一箇所の被照明領域上で重
畳させるものである。従来のプロジェクタにおいては、
P偏光光、S偏光光のいずれか一方しか用いることがで
きず、光損失が大きなものもあったが、本発明の第2の
光学要素を用いれば、どちらの偏光光も無駄なく用いる
ことが可能となるため、明るい画像を得ることが可能と
なる。また、分割された複数の中間光束を、最終的に一
箇所の被照明領域上で重畳させるため、光源からの射出
光束が光束の断面内で不均一な光強度分布を有していた
場合でも、明るさが均一な偏光光を照明光として得るこ
とができる。特に、均等な光強度や分光特性で中間光束
をP偏光光とS偏光光に分離できない場合や、両偏光光
の偏光方向を揃える過程で一方の偏光光の光強度やその
分光特性が変化した場合においても、明るさが均一で色
ムラの少ない偏光光を照明光として得ることができる。
【0024】また、第4のプロジェクタでは、それぞれ
色光に対応させた3つの偏光選択素子を用いているた
め、各偏光選択素子の波長域を制限することができ、偏
光選択素子の高性能化と低コスト化とを比較的容易に両
立させることができる。したがって、一層明るく、色表
現域の広い投写画像を実現することが可能となる。
【0025】上記第1〜第4のプロジェクタの第2の光
学要素の偏光変換素子として、一対の偏光分離面と反射
面とを備えた偏光分離ユニットが複数配列された偏光分
離ユニットアレイと、λ/2位相差層が規則的に形成さ
れた選択位相差板とからなる板状の偏光変換素子を採用
することができる。このような偏光変換素子を採用する
ことにより、光源からの射出光束を拡幅させることな
く、かつ少ないスペースで偏光変換を行うことができ
る。
【0026】このとき、偏光分離ユニットアレイの入射
側には、反射面の部分に中間光束を直接入射させないよ
うにする遮光板アレイを設けることが好ましい。このよ
うな遮光板アレイを配置すれば、第2の光学要素から射
出される偏光光の偏光度を一層高めることができる。
【0027】上記第1〜第4のプロジェクタにおいて、
第2の光学要素から射出される一種類の偏光光は、偏光
選択素子に対してP偏光であることが好ましい。このよ
うな構成とすれば、コントラストの高い投射画像を容易
に得ることができる。
【0028】また、上記第1〜第4のプロジェクタにお
いて、偏光選択素子と投写光学系との間の光路上に偏光
板を配置することが好ましい。このような構成とすれ
ば、偏光選択素子から射出する偏光光、結果的には投写
光学系を介して表示面、あるいは投写面上に投写される
画像の偏光度を高めることができる。したがって、この
ように偏光板を配置することにより、投写画像のコント
ラストを高めることができ、きわめて質の高い投写画像
を得ることが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施形態を説明する。以下の各実施形態においては、互
いに直交する3つの方向を、便宜的にX方向、Y軸方
向、Z軸方向とし、Z軸方向を光の進行方向とした。
【0030】(第1実施形態)図1は、第1実施形態と
してのプロジェクタ1の要部を平面的に見た概略構成図
であり、後述する第1の光学要素120の中心を通るX
Z平面における断面図である。
【0031】本例のプロジェクタ1は、略直交して配置
された2つのシステム光軸L1、L2に沿って配置され
た光源部110、第1の光学要素120、第2の光学要
素130から概略構成される偏光照明装置100、偏光
照明装置100からの偏光光を図示されない外部からの
画像情報に応じて光変調し変調光束を生成する反射型液
晶装置300、反射型液晶装置300にて変調された変
調光束を投写面600に投写する投写光学系500、反
射型液晶装置300と偏光照明装置100との間に配置
され、偏光照明装置100からの偏光光を透過させて反
射型液晶装置300に到達させるとともに、反射型液晶
装置300により変調された変調光束を反射させて投写
光学系500へ到達させる偏光選択素子200、偏光照
明装置100と偏光選択素子200との間に配置された
平行化レンズ170、偏光選択素子200と投写光学系
500との間に配置された偏光板180、から大略構成
されている。
【0032】光源部110は、光源ランプ111と、放
物面リフレクター112とから大略構成されている。光
源ランプ111から放射された光は、放物面リフレクタ
ー112によって一方向に反射され、略平行な光束とな
って第1の光学要素120に入射する。ここで、光源ラ
ンプ111としては、メタルハライドランプ、キセノン
ランプ、高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ等が、また、
リフレクターとしては本例に挙げた放物面リフレクター
の他に、楕円面リフレクター、球面リフレクター等が使
用できる。
【0033】第1の光学要素120は、その外観を図2
に示す様に、マトリックス状に配列された複数の矩形の
光束分割レンズ121を備えたレンズアレイである。光
源部110と第1の光学要素120との位置関係は、光
源光軸Rが第1の光学要素120の略中心に来るように
設定されている。第1の光学要素120に入射した光
は、光束分割レンズ121により複数の中間光束122
に分割され、同時に光束分割レンズの集光作用により、
システム光軸L1と垂直な平面内(図1ではXY平面)
の中間光束が集束する位置に光束分割レンズの数と同数
の集光像123を形成する。以下では、これらの集光像
123が形成される平面を仮想面Qと呼称する。尚、光
束分割レンズ121のXY平面上における断面形状は反
射型液晶装置300の表示領域(被照明領域)の形状と
ほぼ相似形をなすように設計すると良い。本例では、X
Y平面上でX方向に長い長方形の被照明領域を想定して
いるため、光束分割レンズ121のXY平面上における
断面形状もX方向に長い長方形となっている。
【0034】次に、図3に基づいて第2の光学要素13
0の機能について説明する。
【0035】第2の光学要素130は仮想面Q上或いは
その近傍に配置され、集光レンズアレイ131、遮光板
アレイ135、偏光分離ユニットアレイ141と選択位
相差板147とからなる板状の偏光変換素子140、偏
光変換素子140から射出された中間光束122を所定
の被照明領域160上に重畳させる重畳レンズ150か
ら大略構成される複合体である。この第2の光学要素1
30は、中間光束122のそれぞれをP偏光光とS偏光
光とに分離した後、一種類の偏光光に変換して一箇所の
被照明領域160上に重畳させる機能を有している。
【0036】ここで、第2の光学要素130を構成する
集光レンズアレイ131、偏光変換素子140、及び重
畳レンズ150の配置形態は一つに限定されてはおら
ず、種々の配置形態を採用することができる。光源部1
10側からの配置順序を具体的に列挙すると、形態1:
集光レンズアレイ131−偏光変換素子140−重畳レ
ンズ150、形態2:偏光変換素子140−集光レンズ
アレイ131−重畳レンズ150、形態2:集光レンズ
アレイ131−重畳レンズ150−偏光変換素子14
0、の3種類を採用することができる。この内、形態1
は、偏光変換素子140における光利用効率を重視した
場合に採用しやすい配置形態であり、本実施形態ではこ
の形態1を採用している。
【0037】集光レンズアレイ131は、第1の光学要
素120と同様に、第1の光学要素120を構成する光
束分割レンズ121と同数の集光レンズ132を、マト
リックス状に複数配列して構成したものである。集光レ
ンズ132のXY平面上における外形形状については何
らの制約はないが、矩形や6角形のようにアレイ化し易
い形状とすれば、集光レンズアレイ131の製造コスト
を低く抑えることができる。従って、本実施形態では、
XY平面における断面形状が、第1の光学要素120を
構成する光束分割レンズ121とほぼ相似形をなす集光
レンズを用いて集光レンズアレイ131を構成してい
る。集光レンズアレイ131は、第1の光学要素120
の各光束分割レンズ121上に形成された像を偏光分離
ユニットアレイ141と重畳レンズ150を経て、一箇
所の被照明領域160上に伝達する機能を有している。
それに加えて、本実施形態では、集光レンズアレイ13
1を偏光変換素子140の入射側に配置しているため、
第1の光学要素120からの各中間光束122を偏光変
換素子140の特定の入射端面に導き入れる機能と、さ
らに、各中間光束122の中心軸がシステム光軸L1と
略平行な状態になるように変換する機能等も有してい
る。一般に、偏光変換素子140における偏光変換性能
を向上させるためには、後述する偏光分離面143に対
して45度の入射角度で、すなわち、偏光変換素子14
0の入射端面に対して0度の入射角度で中間光束122
を入射させることが望ましい。したがって、各集光レン
ズ132のレンズ特性は、第1の光学要素120により
分割された各中間光束122の特性に合わせて設定され
る。尚、上述したように、集光レンズアレイ131、偏
光変換素子140及び重畳レンズ150の配置形態に関
しては、形態2及び形態3を採用することもでき、特に
光源部110から射出される光束の平行性が優れている
場合に適している。上記の2つの形態においては、集光
レンズアレイ131と重畳レンズ150とは隣接するた
め、集光レンズアレイ131に重畳レンズ150の機能
を併せ持たせ、重畳レンズ150を省略し、照明装置の
低コスト化を図ることができる。但し、これらの形態に
おいては、偏光変換素子140の偏光分離面143に入
射する中間光束122の入射角が後述する偏光分離ユニ
ット142毎に異なるため、偏光分離ユニット142毎
に偏光分離面143の光学特性を設定することが望まし
い。
【0038】偏光分離ユニットアレイ141は、図4
(A)に示されたように、X軸方向に配列された複数の
偏光分離ユニット142から構成されている。偏光分離
ユニット142は、光学ガラス等からなるプリズム内に
一対の偏光分離面143と反射面144とを備えた四角
柱状の構造体であり、入射する中間光束122のそれぞ
れをP偏光光とS偏光光とに分離する機能を有してい
る。偏光分離面143と反射面144とは互いに略平行
な状態を保ちつつX軸方向に交互に並び、かつ、システ
ム光軸L1に対して約45度の傾きをなすように配置さ
れている。また、偏光分離面143と反射面144とは
互いに重なり合わないように配置されており、よって、
偏光分離面143をXY平面上に投影した面積と反射面
144をXY平面上に投影した面積とは等しい。偏光分
離面143は誘電体多層膜等で、また、反射面144は
誘電体多層膜やアルミニウム膜等で形成することができ
る。尚、偏光分離ユニットアレイ141は、その内部に
一対の偏光分離面143と反射面144とを複数有する
構造体であれば良く、必ずしも、複数の偏光分離ユニッ
ト142によって構成される必要はない。偏光分離ユニ
ットアレイ141の機能を説明し易くするために、偏光
分離ユニット142という概念を導入したに過ぎない。
さらに、全ての偏光分離ユニット142は同じ向きに配
列される必要はなく、例えば、偏光分離面143がYZ
平面を対称面として折り返して位置するように偏光分離
ユニット142を配置しても良い。また、偏光分離ユニ
ット142の配列の方向は一通りに限定されない。例え
ば、X軸方向に並ぶ偏光分離ユニット142とY軸方向
に並ぶ偏光分離ユニット142から偏光分離ユニットア
レイ141が構成されていても良く、要するに、中間光
束122が効率良く偏光分離面143に入射できるよう
に、偏光分離ユニット142の配列の仕方は決められる
ことが望ましい。さらに、本実施形態では偏光分離面1
43と反射面144との配置間隔(面間隔)を全ての偏
光分離ユニット142で同じに設定しているが、偏光分
離ユニット142毎に異なっていても良い。
【0039】偏光分離ユニット142に入射した光は、
偏光分離面143を透過するP偏光光と、偏光分離面1
43で反射されて反射面144の方向に進行方向を変え
るS偏光光とに分離される。P偏光光は偏光分離ユニッ
ト142のP偏光光射出面145から射出される。一
方、S偏光光は反射面144で反射され、P偏光光とほ
ぼ平行な状態となって、偏光分離ユニット142のS偏
光光射出面146から射出される。すなわち、偏光分離
ユニット142に入射したランダムな偏光方向を有する
中間光束122は、偏光分離ユニット142によりP偏
光光とS偏光光とに分離され、それぞれ偏光分離ユニッ
ト142のP偏光光射出面145、S偏光光射出面14
6からほぼ同じ方向に向けて射出される。尚、偏光分離
面の構成の仕方によっては、P偏光光を反射し、S偏光
光を透過させる偏光分離面を実現することができ、その
ような偏光分離面を本発明の偏光分離ユニット142に
用いても良い。
【0040】ところで、本例の偏光照明装置100で
は、偏光分離ユニット142の偏光分離面143にそれ
ぞれの中間光束122を導く必要がある。従って、本例
では、偏光分離面143の中央部に中間光束123が集
光されるように、集光レンズアレイ131が偏光分離ユ
ニット142の横幅Wの1/4に相当する距離Dだけ、
偏光分離ユニットアレイ141に対してX軸方向にずら
した状態で配置されている。尚、第1の光学要素120
及び光源部110も同様に平行シフトした状態で配置さ
れている(図3参照)。
【0041】偏光分離ユニットアレイ141の入射側に
は、偏光分離面143の部分のみに中間光束122を入
射させ、反射面144の部分には中間光束122を直接
入射させないようにするための遮光板アレイ135が配
置されている。遮光板アレイ135は、偏光分離ユニッ
トアレイ141の偏光分離面143と反射面144に対
応させて開口部136と遮光部137とをアレイ状に配
置したものであり、金属板などによる遮光性の板をアレ
イ状に並べたもの、逆に、遮光性の平板にアレイ状の開
口部を設けたもの、等を用いることができる。このよう
な遮光板アレイを配置すれば、偏光分離ユニットアレイ
141の反射面144に入射し偏光分離面143から射
出される光束を低減できるため、偏光変換素子140か
ら射出される偏光光の偏光度を一層高めることができ、
反射型液晶装置300に入射する偏光光とするには都合
が良い。尚、遮光板アレイ135の配置場所は、偏光分
離ユニットアレイ141の入射側に限定されず、集光レ
ンズアレイ131の入射側であっても良く、また、その
機能の本質を失わない限り、完全なる遮光性を有しない
光学素子、例えば、光散乱素子などであっても良い。さ
らに、光源部110から射出される光束の平行性が高い
場合には、光束分割レンズ121によって非常に小さな
寸法の集光像123を形成できるので、その場合には、
遮光板アレイ135を省略しても良い。
【0042】偏光分離ユニットアレイ141の光射出面
側には、λ/2位相差層148が規則的に形成された選
択位相差板147が設置されている。図4(B)に選択
位相差板147の例を示す。選択位相差板147は、偏
光分離ユニット142のS偏光光射出面146の部分の
みにλ/2位相差層148が形成され、P偏光光射出面
145の部分にはλ/2位相差層148が形成されてい
ない光学素子である。従って、偏光分離ユニット142
から射出されたS偏光光は、選択位相差板147を通過
する際にλ/2位相差層148によって偏光方向の回転
作用を受け、P偏光光へと変換される。一方、P偏光光
射出面145の部分にはλ/2位相差層148が形成さ
れていないので、偏光分離ユニット142のP偏光光射
出面145から射出されたP偏光光はそのままの状態で
選択位相差板147を通過する。
【0043】すなわち、第1の光学要素120から射出
されたランダムな偏光方向を有する中間光束122は、
偏光分離ユニットアレイ141によりP偏光光とS偏光
光とに分離され、選択位相差板147により、偏光方向
が揃った一種類の偏光光(本例の場合はP偏光光)に変
換されたことになる。
【0044】偏光変換素子140の光射出面側に配置さ
れた重畳レンズ150(図3)は、偏光変換素子140
によりP偏光光に揃えられたそれぞれの中間光束122
を、被照明領域160(反射型液晶装置300の表示領
域)上で重畳する重畳素子としての機能を有している。
すなわち、第1の光学要素120により分割された中間
光束122(つまり、光束分割レンズ121により切り
出されたイメージ面)のそれぞれが、偏光変換素子14
0によって偏光方向の揃った一種類の偏光光に変換さ
れ、重畳レンズ150によって一箇所の被照明領域16
0上で重畳される。この場合、第1の光学素子に入射す
る光束の光強度分布がその入射断面内で均一でなくと
も、複数に分割された中間光束が重畳される過程で光強
度は平均化されるため、被照明領域上における照明光の
光強度分布は殆ど均一である。よって、一種類の偏光光
で被照明領域160をほぼ均一に照明することができ
る。なお、重畳レンズ150は1つのレンズ体である必
要はなく、第1の光学要素120のように、複数のレン
ズから構成されたレンズアレイとしても良い。
【0045】以上をまとめると、偏光照明装置100に
よって、明るさが均一で偏光方向がほぼ揃った照明光を
得ることができる。偏光照明装置100では、第1の光
学要素120により微小な複数の集光像123を形成
し、それらの形成過程で生じた光の存在しない空間を上
手く利用し、その空間に偏光分離ユニット142の反射
面144を配置している。従って、光源からの射出光束
を2種類の偏光光に分離する際に生じる光束の拡幅を抑
えることができ、少ないスベースで偏光変換を行うこと
ができるという特徴がある。尚、X軸方向に長い長方形
である被照明領域160の形状に合わせて、第1の光学
要素120を構成する光束分割レンズ121の断面形状
をX軸方向に長い長方形にするとともに、偏光分離ユニ
ット142における偏光分離方向をX軸方向とし、偏光
分離ユニットアレイ141から射出された二種類の偏光
光がX軸方向に並ぶように設定しているため、被照明領
域160に入射する光束の入射角を小さく抑えてること
ができ、被照明領域160における光利用効率を高めて
いる。
【0046】また、第2の光学要素130を構成する集
光レンズアレイ131、偏光分離ユニットアレイ14
1、選択位相差板147、および重畳レンズ150を光
学的に一体化することにより、それらの界面において発
生する光損失を低減し、光の利用効率を一層高めるよう
にしている。しかしながら、これらの光学素子は必ずし
も光学的に一体化する必要はない。
【0047】再び図1に戻って説明する。偏光選択素子
200の入射側には平行化レンズ170が配置されてお
り、偏光選択素子200に入射する複数の中間光束12
2を、各々の中心軸に対して略平行な光束に変換する機
能を有している。一般に、偏光選択素子200の偏光選
択性能や反射型液晶装置300の表示性能は、入射する
光束に対して大きな角度依存性を有するため、偏光選択
素子200の入射側に平行化レンズ170を配置し、偏
光選択素子200や反射型液晶装置300に入射する光
束の入射角度を小さく抑え込むことが望ましい。従っ
て、偏光選択素子200や反射型液晶装置300の光学
特性によっては、平行化レンズ170を偏光選択素子2
00と反射型液晶装置300との間に配置しても良い
し、また、平行化レンズ170を省略しても良い。尚、
平行化レンズ170と偏光選択素子200とを光学的に
一体化すれば、平行化レンズ170と偏光選択素子20
0との界面で生じる光損失を低減できるので、光利用効
率の向上という点で効果的である。
【0048】偏光選択素子200は、2つのプリズム部
品202、203の接合面に、偏光選択膜201が形成
されたものである。偏光選択膜201は誘電体多層膜等
で構成され、S偏光光を反射し、かつP偏光光を透過さ
せる。先に説明したように、偏光照明装置100から射
出される光束はそのほとんどが一種顆の偏光光に変換さ
れているため、偏光照明装置100から射出された光束
の大部分は偏光選択膜201によって透過或いは反射さ
れることになる。本例の場合には、第2の光学要素13
0から射出される光束の大部分はP偏光光であるため、
偏光選択素子200に入射した光束は、その殆どが偏光
選択膜201を透過して反射型液晶装置300に到達す
る。
【0049】尚、第2の光学要素130から射出される
光束がS偏光光である場合には、偏光選択素子200に
入射した光束は偏光選択膜201で反射される。従っ
て、その場合には、偏光選択素子200を挟んで投写光
学系500と対向するように、反射型液晶装置300を
配置すれば良い。また、偏光選択素子200の偏光選択
膜201の構成によっては、P偏光光を反射し、S偏光
光を透過させる偏光選択膜を実現することができ、その
ような偏光選択膜を本発明の偏光選択素子200に用い
ても良い。
【0050】反射型液晶装置300に入射した光束は、
図示されない外部からの画像情報に基づいてその偏光状
態を変化させ、画像情報を含んだ変調光束となる。
【0051】ここで、反射型液晶装置300の一例を図
5に示す。反射型液晶装置300は、マトリックス状に
配置された反射画素電極319に、薄膜トランジスタか
らなるスイッチング素子が接続されたアクティブマトリ
ックス型液晶装置であり、一対の基板310、330間
に液晶層320が扶持された構造となっている。基板3
10は珪素からなり、その一部にソース311、ドレイ
ン316が形成されている。また、基板310上には、
アルミニウムからなるソース電極312およびドレイン
電極317、二酸化珪素からなるチャネル313、珪素
層314およびタンタル層315とからなるゲート電
極、層間絶縁膜318、アルミニウムからなる反射画素
電極319が形成され、ドレイン電極317と反射画素
電極319とはコンタクトホールHを介して電気的に接
続されている。反射画素電極319は不透明であるた
め、ゲート電極、ソース電極312、ドレイン電極31
7の上に層間絶縁膜318を介して積層することができ
る。したがって、隣り合う反射画素電極319間の距離
Xをかなり小さくすることができ、開口率を大きく取る
ことができる。尚、本例においては、ドレイン316、
二酸化珪素層340、珪素層341、タンタル層342
から構成される保持容量部を設けている。
【0052】一方、対向する基板330には、液晶層3
20側の面にITOからなる対向電極331が形成され
ており、他方の面には反射防止層332が形成されてい
る。この対向電極331とそれぞれの画素電極319と
の間に電圧を印加することによって、液晶層320の駆
動が行われる。
【0053】液晶層320は、電圧無印加(OFF)時
には液晶分子321が垂直に配向しており、電圧印加
(ON)時には液晶分子321が90度ねじれるスーパ
ーホメオトロピックタイプのものである。図5に示すよ
うに、電圧無印加(OFF)時に偏光選択素子200か
ら反射型液晶装置300に入射したP偏光光は、その偏
光方向を変えること無く反射型液晶装置300から射出
され、偏光選択素子200を透過して偏光照明装置10
0へ戻される。よって、投写光学系500に入射するこ
とはない。一方、電圧印加(ON)時に偏光選択素子2
00から反射型液晶装置300に入射したP偏光光は、
液晶分子321のねじれによりその偏光方向が変えられ
てS偏光光となり、偏光選択膜201で反射された後、
投写光学系500に入射し投写面600に導かれる。
【0054】偏光選択素子200と投写光学系500と
の間には偏光板180が配置され、偏光選択素子200
から射出された偏光光中に存在する不要偏光を除去し、
投写光学系500に入射する光束の偏光度を向上させ
て、投写画像の表示品位を高める機能を担っている。従
って、偏光選択素子200の光学特性によっては省略す
ることができる。
【0055】以上述べたように、本例のプロジェクタ1
は、反射型液晶装置300と投写光学系500との間の
光路の長さが極めて短い。また、液晶装置の開口率を大
きくすることができるため、光の損失を最大限に防ぐこ
とが可能となる。よって、Fナンバーが小さい大口径の
投写レンズ(投写光学系)を用いることなく、極めて明
るい投写画像を得ることが可能となる。
【0056】また、第1の光学要素120、第2の光学
要素130を用いたことにより、明るさが均一な偏光光
を照明光として得ることができる。したがって、表示
面、あるいは投写面全体に渡って明るさムラや色ムラが
無く、かつ、極めて明るい投写画像を得ることが可能と
なる。
【0057】さらに、光吸収の少ない反射型液晶装置を
用いているので、光出力が極めて大きな光源ランプを用
いた場合にも、大掛かりな冷却装置を必要とすることな
く、投写画像の明るさを大幅に向上させることができ
る。
【0058】さらにまた、偏光照明装置100から偏光
選択素子200に入射する照明光束をP偏光光とし、反
射型液晶装置から投写面600に射出される投写光束を
S偏光光としている。一般に、誘電体多層膜などによっ
て形成される偏光選択素子200の偏光選択膜201に
おいては、P偏光透過率に比べてS偏光反射率を比較的
容易に向上できる。従って、本例のような構成とすれ
ば、コントラストの高い投写画像を容易に得ることがで
きる。
【0059】尚、反射型液晶装置300の構造、その各
構成要素の材料、並びに液晶層320の動作モードにつ
いては上述の例に限られるものではない。例えば、液晶
としては、TN液晶、SH液晶等を使用することができ
る。また、スイッチング素子としてTFD(Thin-Filme
d-Diode)等の2端子型非線形素子を用いた反射型液晶
装置を使用することも可能である。
【0060】上述した反射型液晶装置300はモノクロ
画像表示用であるが、反射型液晶装置300の内部にカ
ラーフィルターを配置したり、或いは、光源部110と
投写光学系500との間に回転カラーフィルターや透過
波長選択素子を利用した色光生成光学系を設ければ、カ
ラー画像を表示することも可能である。
【0061】(第2実施形態)図6は、第2実施形態と
してのプロジェクタ2の要部を平面的に見た概略構成図
であり、第1の光学要素120の中心を通るXZ平面に
おける断面図である。尚、本実施形態を含めて今後説明
する各プロジェクタにおいて、既に説明済みのプロジェ
クタ1(第1実施形態)の構成要素と同様の部分につい
ては、図1〜図5で用いたものと同じ参照番号を付し、
その詳細な説明については省略する。
【0062】本例のプロジェクタ2は、前述した第1実
施形態のプロジェクタ1を基に、平行化レンズ170の
入射側に回転カラーフィルター190からなる色光生成
光学系を配置し、反射型液晶装置300に代えて時分割
駆動型の反射型液晶装置300Tを備えた構成により、
カラー画像の投写表示を実現した点に特徴を有する。
尚、本実施形態においても、偏光選択素子200の入射
側には平行化レンズ170が、また、偏光選択素子20
0と投写光学系500との間には偏光板180が配置さ
れており、それらの機能は第1実施形態の場合と同様で
ある。
【0063】回転カラーフィルター190は、その外観
を図7に示すように、円盤状の透明基板(例えば、ガラ
ス基板)を少なくとも3つの領域に分割し、それらの領
域に赤色光透過フィルター191R、緑色光透過フィル
ター191G、青色光透過フィルター191Bを形成し
たものであり、回転カラーフィルター190の中心軸1
92を回転軸として、図示されないモーター等によって
回転される。従って、偏光照明装置1から射出された光
束は、この回転カラーフィルター190を通過すること
によって時分割された色光となって、時分割駆動型の反
射型液晶装置300Tに入射する。尚、透過フィルター
191R、191G、191Bは誘電体多層膜等によっ
て形成される。
【0064】時分割駆動型の反射型液晶装置300Tに
入射した色光は、図示されない外部からの画像情報に応
じて光変調を受け、回転カラーフィルター190を透過
してきた色光に応じた変調光束を生成した後、投写光学
系500によって投写面600へと投写される。従っ
て、回転カラーフィルター190の回転と反射型液晶装
置300Tへの画像情報の転送は、図示されない駆動回
路によって同期が取られている。この様にして非常に短
い時間毎に各色光に対応した変調光束が連続的に投写面
600に投写されるため、それらの投写画像を連続的に
見ればカラー画像として認識されることになる。
【0065】以上のような構成に依れば、本例のプロジ
ェクタ2は光損失の大きなカラーフィルターを反射型液
晶装置に内蔵することなくカラー画像の表示が行えるた
め、光損失を防いで、明るい投写画像を得ることが可能
となる。
【0066】さらに、第1の光学要素、第2の光学要素
を用いたことにより、明るさが均一な偏光光を照明光と
して得ることができる。よって、表示面、あるいは投写
面全体に渡って明るさムラや色ムラが無く、かつ極めて
明るい投写画像を得ることが可能となる。
【0067】また、誘電体多層膜によって形成された透
過フィルター191R、191G、191Bは光透過率
が高い反面、大きな角度を伴って入射する光束に対して
は、その色調が所望の値から大きくずれやすいと言う欠
点があるが、本例のプロジェクタ2では、偏光変換を行
っているにも係わらず、偏光照明装置100から射出さ
れる偏光光の拡がり角が抑えられているため、回転カラ
ーフィルター190によって生成される色光には色ずれ
が生じ難い。従って、色表現域の広いカラー画像を投写
表示することが可能である。
【0068】さらに、本例の時分割駆動型の反射型液晶
装置300Tには光吸収型のカラーフィルターが使用さ
れていないため、光出力が極めて大きな光源ランプを用
いた場合にも、大掛かりな冷却装置を必要とすることな
く、投写画像の明るさを大幅に向上させることができ
る。
【0069】尚、回転カラーフィルター190に代え
て、動態部品を使用することなく高速で透過波長域を切
り替えることができる液晶チューナブルフィルターを色
光生成光学系として用いても良い。この様な色光生成用
フィルターにおいても、分光特性が大きな入射角依存性
を有する。本例の偏光照明装置では照明角を大きく取る
ことなく偏光変換を行って大きな光出力を得ることがで
きるため、この様な入射角依存性を有する光学素子に対
しては好適である。
【0070】(第3実施形態)図8は、第2実施形態と
してのプロジェクタ3の要部を平面的に見た概略構成図
であり、第1の光学要素120の中心を通るXZ平面に
おける断面図である。
【0071】本例のプロジェクタ3は、システム光軸L
1に沿って配置された偏光照明装置100、偏光選択素
子200、図示されない外部からの画像情報に応じて光
変調し変調光束を生成する、赤色光R、緑色光G、青色
光Bの3種類の色光毎に対応した3つの反射型液晶装置
300R、300G、300B、偏光選択素子200と
3つの反射型液晶装置300R、300G、300Bと
の間に配置され、偏光照明装置100からの光束を3種
類の色光に分離すると共に、3つの反射型液晶装置30
0R、300G、300Bからの色光を1つに合成する
色光分離合成光学系410、さらに、システム光軸L2
に沿って配置され、3つの反射型液晶装置300R、3
00G、300Bによって変調された光束を投写面60
0に投写する投写光学系500から大略構成されてい
る。尚、本実施形態においても、偏光選択素子200の
入射側には平行化レンズ170が、また、偏光選択素子
200と投写光学系500との間には偏光板180が配
置されており、それらの機能は第1実施形態の場合と同
様である。
【0072】本例のプロジェクタ3では、第1実施形態
と全く同じ構成の偏光照明装置100が用いられてい
る。第1実施形態で説明したように、偏光照明装置10
0において、光源部110から射出されたランダムな偏
光光は、第1の光学要素120により複数の中間光束に
分割された後、第2の光学要素130により偏光方向が
ほぼ揃った一種類の偏光光(本例ではP偏光光)に変換
され、偏光選択素子200に入射する。
【0073】偏光選択素子200に入射したP偏光光は
偏光選択膜201を透過し、色光分離合成光学系410
に入射して、第1のダイクロイックプリズム411と第
2のダイクロイックプリズム412によって赤色光R、
緑色光G、青色光Bの3色の色光に分離される。
【0074】第1のダイクロイックプリズム411は、
2つのプリズム部品414、415の接合面に、誘電体
多層膜等からなる赤色光反射ダイクロイック膜418が
形成されたものである。偏光選択膜201を透過したP
偏光光のうち、赤色光Rはこの赤色光反射ダイクロイッ
ク膜418にて反射され、導光プリズム413を経て赤
色光用の反射型液晶装置300Rに入射し、図示されな
い外部からの画像情報に基づいた光変調を受ける。尚、
導光プリズム413は赤青色Rの光路の長さを、他の色
光の光路の長さと等しくするのに用いられるため、省略
しても良い。
【0075】第2のダイクロイックプリズム412は、
2つのプリズム部品416、417の接合面に、誘電体
多層膜等からなる緑色光反射ダイクロイック膜419が
形成されたものである。第1のダイクロイックプリズム
411の赤色光反射ダイクロイック膜418を透過した
色光のうち、緑色光Gはこの緑色光反射ダイクロイック
膜419にて反射され、緑色光用の反射型液晶装置30
0Gに入射し、図示されない外部からの画像情報に基づ
いた光変調を受ける。さらに、第2のダイクロイックプ
リズム412の緑色光反射ダイクロイック膜419を透
過した青色光Bは、青色光用の反射型液晶装置300B
に入射し、図示されない外部からの画像情報に基づいた
光変調を受ける。
【0076】各反射型液晶装置300R、300G、3
00Bによって変調された赤色光R、緑色光G、青色光
Bは色光分離合成光学系410にて合成され、部分的に
S偏光光となっているので偏光選択素子200の偏光選
択膜201で反射され、投写光学系500を介して投写
面600へ投写される。
【0077】以上のような構成に依れば、本例のプロジ
ェクタ2も、前述したプロジェクタ1と同様、液晶装置
の開口率が大きいため、光の損失を最大限に防ぐことが
可能となる。よって、極めて明るい投写画像を得ること
が可能となる。
【0078】さらに、第1の光学要素、第2の光学要素
を用いたことにより、明るさが均一な偏光光を照明光と
して得ることができる。よって、表示面、あるいは投写
面全体に渡って明るさムラや色ムラが無く、かつ極めて
明るい投写画像を得ることが可能となる。
【0079】さらにまた、反射型液晶装置を3枚用いて
いるので、前述した第1及び第2実施形態のプロジェク
タ1、2と比べて、1枚当たりの反射型液晶装置におけ
る光吸収はさらに少ない。よって、光出力が極めて大き
な光源ランプを用いた場合にも、大掛かりな冷却装置を
必要とすることなく、投写画像の明るさを大幅に向上さ
せることができる。
【0080】尚、本例のプロジェクタ2において、偏光
選択素子200を構成するプリズム部品202と平行化
レンズ170とは光学的に一体化することが可能であ
る。同様に、プリズム部品203とプリズム部品41
4、プリズム部品415とプリズム部品416、プリズ
ム部品414と導光プリズム413等を一体のプリズム
として構成することも可能である。これらのプリズム部
品を一体構成とすることにより、レンズとプリズム及び
プリズム部品どうしの境界部分において発生する光損失
を防ぐことができ、より一層光利用効率を高めて、明る
い投写画像を実現することができる。
【0081】また、上記の色光分離合成光学系410に
おける色光の分離性能を補完するする目的で、偏光選択
素子200と3つの反射型液晶装置300R、300
G、300Bとの間の少なくとも1箇所に、特定の色光
の透過率を制御するカラーフィルターを配置することが
できる。偏光照明装置100に配置された第2の光学素
子130の偏光変換特性は波長依存性を有し、また、色
光分離光学素子410に配置された2つのダイクロイッ
クプリズム411、412の色光分離合成特性は偏光依
存性を有するため、それらの光学素子を色光が通過する
ことによって色光の色純度が影響を受け易い。従って、
上記の構成を採用すれば、投写画像の色純度を向上で
き、色表現域の拡大に対して効果的である。
【0082】さらに、第1及び第2のダイクロイックプ
リズム411、412に代えて、板状の透明ガラス板等
に赤色光反射ダイクロイック膜や緑色光反射ダイクロイ
ック膜を形成したダイクロイックミラーを用いても良
い。ダイクロイックミラーの採用は、プロジェクタ3の
軽量化、低コスト化に対して効果的である。
【0083】(第4実施形態)前述した第3実施形態の
プロジェクタ3においては、色光分離合成光学系410
として2つのダイクロイックプリズム411、412を
用い、また、他の色光との光路の長さを等しくするため
に赤色光の光路には導光プリズム413を設けていた
が、この色光分離合成光学系410を1つのクロスダイ
クロイックプリズムによって構成することも可能であ
る。この様なプロジェクタの例を図9に示す。
【0084】図9は、第4実施形態としてのプロジェク
タ4の要部を平面的に見た槻略構成図であり、第1の光
学要素120の中心を通るXZ平面における断面図であ
る。
【0085】本例のプロジェクタ4は、前述したプロジ
ェクタ3の色光分離合成光学系を構成する第1及び第2
のダイクロイックプリズム411、412の代わりに、
4つのプリズム部品421、422、423、424の
間に赤色光反射ダイクロイック膜425、426と青色
光反射ダイクロイック膜427、428とがX字状に配
置されたクロスダイクロイックプリズム420を用いて
いる。このような、クロスダイクロイックプリズム42
0を用いることにより、光路の長さを極めて短くでき、
その結果、Fナンバーが小さな大口径の高価な投写レン
ズを用いなくとも極めて明るい投写画像を得ることがで
きる。
【0086】また、本例のプロジェクタ4において、偏
光選択素子200を構成するプリズム部品202と平行
化レンズ170とは光学的に一体化することが可能であ
る。同様に、プリズム部品203とプリズム部品421
も一体化することが可能である。このような一体構成と
することにより、レンズとプリズム及びプリズム部品ど
うしの境界部分において発生する光損失を防ぐことがで
き、より一層光利用効率を高めて、明るい投写画像を実
現することができる。
【0087】尚、本例のプロジェクタ4におけるその他
の効果は、上述したプロジェクタ3の場合と同様であ
る。
【0088】(第5実施形態)第4実施形態におけるプ
ロジェクタ4のように、色光分離合成光学系としてクロ
スダイクロイックプリズム420を用いた場合、プリズ
ムの中央部にダイクロイック膜が直交する部分が存在
し、この部分が投写画像に影として現れる場合がある。
クロスダイクロイックプリズム420に代えて、図10
に示すようなくさび形プリズムを用いたダイクロイック
プリズム430を採用すれば、この現象を完全に防止す
ることが可能である。
【0089】図10は、第5実施形態としてのプロジェ
クタ5の要部を平面的に見た槻略構成図であり、第1の
光学要素120の中心を通るXZ平面における断面図で
ある。本例のプロジェクタ5は、第4実施形態のプロジ
ェクタ4の色光分離合成光学系としてのクロスダイクロ
イックプリズム420を、2つのダイクロイック膜が互
いに光軸に対して異なる角度で配置されたダイクロイッ
クプリズム430に代えたものである。
【0090】ダイクロイックプリズム430は、互いに
形状が異なる3つのくさび形プリズム431、432、
433を組み合わせて構成されている。くさび形プリズ
ム431は三角形の断面形状を有する柱状を成し、後述
するくさび形プリズム432と近接する面上には、青色
光を反射し他の色光を透過させる青色光反射ダイクロイ
ック膜434が形成されている。くさび形プリズム43
2も三角形の断面形状を有する柱状を成し、後述するく
さび形プリズム433と接する面上には、赤色光を反射
し他の色光を透過させる赤色光反射ダイクロイック膜4
35が形成されている。くさび形プリズム433は一辺
が斜辺として形成された略台形状の断面形状を有する柱
状を成し、斜面に相当する面をくさび形プリズム432
の赤色光反射ダイクロイック膜435に当接させて配置
されている。尚、くさび形プリズム432は、くさび形
プリズム431との間に極僅かな隙間を保って配置され
ている。
【0091】以上のように、くさび形プリズムを有する
ダイクロイックプリズム430を色光分離合成光学系と
して用いた場合には、ダイクロイック膜に局所的な切断
部分を有しないため、その部分が投写画像に影として現
れることが無い。また、クロスダイクロイックプリズム
420の場合に比べて、青色光反射或いは赤色光反射ダ
イクロイック膜434、435に入射する光の入射角を
小さくできるので、ダイクロイック膜における色光分離
合成特性の偏光依存性を小さく抑えられる。従って、明
るく、色純度が高く、色表現域の広い投写画像を得るこ
とができる。
【0092】尚、本例のプロジェクタ5におけるその他
の効果は、上述したプロジェクタ3の場合と同様であ
る。
【0093】(第6実施形態)図11は、第6実施形態
のプロジェクタ6の要部を平面的に見た概略構成図であ
り、第1の光学要素120の中心を通るXZ平面におけ
る断面図である。
【0094】前述した第3実施形態〜第5実施形態のプ
ロジェクタ3〜プロジェクタ5では、そのいずれにおい
ても色光の分離機能と合成機能を兼ねた色光分離合成光
学系410を用いていたが、本例のプロジェクタ6で
は、色光の分離機能と色光の合成機能とを分離させ、偏
光照明装置と反射型液晶装置との間に色光分離光学系
を、反射型液晶装置と投写光学系との間に色光合成光学
系を配置した点が相違している。
【0095】本例で用いられる偏光照明装置100A
は、基本的には前述した偏光照明装置100と同じであ
るが、第1の光学要素120と第2の光学要素130と
の間には折り返しミラー101が配置されており、プロ
ジェクタ6の奥行きの短縮化を達成している。さらに、
この折り返しミラー101に、可視光のみを反射させ、
赤外線や紫外線は透過させる機能を持たせれば、折り返
しミラー101以降の光学素子が赤外線や紫外線によっ
て劣化してしまうのを防ぐことができる。
【0096】偏光照明装置100Aから射出された偏光
光(本例の場合にはP偏光光)は、赤色光反射ダイクロ
イックミラー511と緑色光及び青色光反射ダイクロイ
ックミラー512とをX字状に配置して構成した第1の
色光分離光学系510に入射し、赤色光Rと、緑色光G
及び青色光Bの2種類の光束に分離される。第1の色分
離素子510によって分離された赤色光Rは、折り返し
ミラー530と平行化レンズ170を経て、後述する赤
色光用の偏光選択素子200Rに入射する。一方、第1
の色分離素子510によって分離された緑色光G及び青
色光Bは、折り返しミラー531を経て、第2の色分離
素子520である緑色光反射ダイクロイックミラー51
3に入射し、緑色光G(反射光)と青色光B(透過光)
とに分離された後、対応する平行化レンズ170を経
て、後述する緑色光用の偏光選択素子200Gと青色光
用の偏光選択素子200Bに入射する。
【0097】各色光毎に独立して配置された3つの偏光
選択素子200R、200G、200Bに入射した各色
光(P偏光光)は、図示されない外部からの画像情報に
基づいて光変調を受け、偏光状態をS偏光に変化させ
る。画像情報を含んでS偏光光となったそれぞれの色光
は、偏光選択膜201R、201G、201Bで反射さ
れ、色光合成光学系を構成するクロスダイクロイックプ
リズム420に入射して1つに合成された後、投写光学
系500を経て、投写面600上にカラー画像として投
写表示される。尚、3つの偏光選択素子200R、20
0G、200Bとクロスダイクロイックプリズム420
との間には、偏光板180R、180G、180Bが配
置されている。
【0098】以上のような構成に依れば、本例のプロジ
ェクタ6も、前述したプロジェクタ1と同様、液晶装置
の開口率が大きいため、光の損失を最大限に防ぐことが
可能となる。よって、極めて明るい投写画像を得ること
が可能となる。
【0099】さらに、第1の光学要素、第2の光学要素
を用いたことにより、明るさが均一な偏光光を照明光と
して得ることができる。よって、表示面、あるいは投写
面全体に渡って明るさムラや色ムラが無く、かつ極めて
明るい投写画像を得ることが可能となる。
【0100】一般に、偏光選択膜の偏光選択特性は大き
な波長依存性を有するため、可視域全体で優れた特性を
実現することは難しく、そのような偏光選択素子は非常
に高価である。しかし、本例のプロジェクタ6では、そ
れぞれの色光に対応させた3つの偏光選択素子200
R、200G、200Bを用いているため、各偏光選択
膜201R、201G、201Bの波長域を制限するこ
とができ、高性能化と低コスト化とを比較的容易に両立
させることができる。従って、前述したプロジェクタ3
〜5と比べても、一層明るく、色表現域の広い投写画像
を実現することが可能である。
【0101】また、それぞれの偏光選択素子200R、
200G、200Bの射出側に各色光に対応させた偏光
板180R、180G、180Bを配置しているため、
偏光板180R、180G、180Bの偏光特性を向上
し易く、クロスダイクロイックプリズム420に入射す
る光束の偏光度を一層向上でき、コントラスト比の高い
投写画像を得ることができる。
【0102】尚、本例においては、クロスダイクロイッ
クプリズム420で合成される色光の偏光状態を全て同
じに設定しているが、クロスダイクロイックプリズム4
20を透過する色光(本例の場合には緑色光G)の偏光
状態を他の色光と異なるように設定しても良く、例え
ば、偏光選択素子200Gとクロスダイクロイックプリ
ズム420との間に、λ/2波長板を配置することによ
って実現できる。そのような構成とすれば、クロスダイ
クロイックプリズム420の低コスト化と色合成特性を
両立させることができ、プロジェクタ6の明るさ向上と
低コスト化に対して効果的である。
【0103】(その他)上述した実施形態においては、
いずれも偏光照明装置でP偏光光を得る構成としている
が、勿論、S偏光光を得る構成としても良い。この場合
は、選択位相差板147のλ/2位相差層148を偏光
分離ユニットアレイ141のP偏光光射出面145に形
成するようにすれば良い。
【0104】また、プロジェクタとしては、投写面60
0のうち、投写光学系500の側の面から投写画像を観
察するフロント型、あるいは投写光学系500の反対側
の面から投写画像を観察するリア型のものがあるが、本
発明はいずれのタイプにも適用可能である。
【0105】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のプロジェク
タによれば、従来のプロジェクタと比較して光路の長さ
を短縮化することが可能となるため、大口径の投写レン
ズを用いなくとも明るい投写画像を得ることが可能であ
る。また、被照明領域に対する照度のムラを低減するこ
とが可能であり、表示面、あるいは投写面全体に渡つて
きわめて均一であり、かつ極めて明るい投写画像を得る
ことが可能となる。さらに、光吸収の少ない反射型液晶
装置を用いているので、光出力が極めて大きな光源ラン
プを用いた場合にも、大掛かりな冷却装置を必要とする
ことなく、投写画像の明るさを大幅に向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、第1実施形態のプロジェクタ1の要
部を示す概略構成図である。
【図2】 図2は、偏光照明装置100における第1の
光学要素120の構成を示す斜視図である。
【図3】 図3は、偏光照明装置100における第2の
光学要素130の機能を説明するための図である。
【図4】 図4(A)は、偏光照明装置100における
偏光分離ユニットアレイ141の構成を示す斜視図、図
4(B)は、偏光照明装置100における選択位相差板
147の構成を示す斜視図である。
【図5】 図5は、反射型液晶装置の一例を示す概略断
面図である。
【図6】 図6は、第2実施形態のプロジェクタ2の要
部を示す概略構成図である。
【図7】 図7は、第2実施形態のプロジェクタ2に使
用される回転カラーフィルターの外観図である。
【図8】 図8は、第3実施形態のプロジェクタ3の要
部を示す概略構成図である。
【図9】 図9は、第4実施形態のプロジェクタ4の要
部を示す概略構成図である。
【図10】 図10は、第5実施形態のプロジェクタ5
の要部を示す概略構成図である。
【図11】 図11は、第6実施形態のプロジェクタ6
の要部を示す概略構成図である。
【図12】 図12は、従来のプロジェクタの要部を示
す概略構成図である。
【符号の説明】
1〜6 投写型表示装置 100、100A 偏光照明装置 101 折り返しミラー 110 光源部 111 光源ランプ 112 放物面リフレクター 120 第1の光学要素 121 光束分割レンズ 122 中間光束 123 集光像 130 第2の光学要素 131 集光レンズアレイ 132 集光レンズ 135 遮光板アレイ 136 開口部 137 遮光部 140 偏光変換素子 141 偏光分離ユニットアレイ 142 偏光分離ユニット 143 偏光分離面 144 反射面 145 P偏光光束射出面 146 S偏光光束射出面 147 選択位相差板 148 λ/2位相差層 150 重畳レンズ 160 被照明領域 170 平行化レンズ 180 偏光板 180R、180G、180B 偏光板 190 回転カラーフィルター 191R、191G、191B 透過フィルター 192 中心軸 200 偏光選択光学素子 200R、200G、200B 偏光選択光学素子 201 偏光選択膜 201R、201G、201B 偏光選択膜 202 プリズム部品 203 プリズム部品 300 反射型液晶装置 300R、300G、300B 300T 時分割駆動型の反射型液晶装置 301R、301G、301B 透過型液晶装置 310 基板 311 ソース 312 ソース電極 313 チャネル 314 珪素層 315 タンタル層 316 ドレイン 317 ドレイン電極 318 層間絶縁膜 319 反射画素電極 320 液晶層 321 液晶分子 330 基板 331 対向電極 332 反射防止層 340 二酸化珪素層 341 珪素層 342 タンタル層 401 ダイクロイックミラー 402 ダイクロイックミラー 403 反射ミラー 404 反射ミラー 405 反射ミラー 410 色光分離合成光学系 411 第1のダイクロイックプリズム 412 第2のダイクロイックプリズム 413 導光プリズム 414、415、416、417 プリズム部品 418 赤色光反射ダイクロイック膜 419 緑色光反射ダイクロイック膜 420 クロスダイクロプリズム 421、422、423、424 プリズム部品 425、426 赤色光反射ダイクロイック膜 427、428 青色光反射ダイクロイック膜 430 ダイクロイックプリズム 431、432、433 くさび形プリズム 434 青色光反射ダイクロイック膜 435 赤色光反射ダイクロイック膜 500 投写光学系 510 第1の色分離素子 511 赤色光反射ダイクロイックミラー 512 緑色光及び青色光反射ダイクロイックミラー 513 緑色光反射ダイクロイックミラー 520 第2の色分離素子 530、531 折り返しミラー 600 投写面 610 偏光板

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 前記光源からの光束を集光し、複数の中間光束に分割す
    る第1の光学要素と、 前記第1の光学要素の光射出側に配置され、前記複数の
    中間光束を一種類の偏光光に変換して前記反射型変調装
    置上に重畳させる第2の光学要素と、 前記第2の光学要素から射出された光を変調する唯一の
    反射型変調装置と、 前記第2の光学要素と前記反射型変調装置との間の光路
    上に配置され、前記第2の光学要素から射出された光を
    反射または透過させて前記反射型変調装置に到達させる
    とともに、前記反射型変調装置により変調された光を透
    過または反射させて投写光学系へ到達させる偏光選択素
    子と、 前記第2の光学要素と前記偏光選択素子との間に配置さ
    れた平行化レンズと、を有することを特徴とするプロジ
    ェクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記偏光変換素子は、一対の偏光分離面と反射面とを備
    えた偏光分離ユニットが複数配列された偏光分離ユニッ
    トアレイと、λ/2位相差層が規則的に形成された選択
    位相差板とからなることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記偏光分離ユニットアレイの入射側には、前記反射面
    の部分に前記中間光束を直接入射させないようにする遮
    光板アレイが設けられていることを特徴とするプロジェ
    クタ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記第2の光学要素から射出される前記一種類の偏光光
    は、前記偏光選択素子に対してP偏光であることを特徴
    とするプロジェクタ。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記偏光選択素子と前記投写光学系との間の光路上に、
    偏光板が設けられていることを特徴とするプロジェク
    タ。
  6. 【請求項6】 光源と、 前記光源からの光束を集光し、複数の中間光束に分割す
    る第1の光学要素と、 前記第1の光学要素の光射出側に配置され、前記複数の
    中間光束を一種類の偏光光に変換して前記反射型変調装
    置上に重畳させる第2の光学要素と、 前記第2の光学要素から射出された光から、時分割で複
    数の色光を生成する色光生成光学系と、 前記色光生成光学系によって生成された色光を変調する
    唯一の反射型変調装置と、 前記第2の光学要素と前記反射型変調装置との間の光路
    上に配置され、前記第2の光学要素から射出された光を
    反射または透過させて前記反射型変調装置に到達させる
    とともに、前記反射型変調装置により変調された光を透
    過または反射させて投写光学系へ到達させる偏光選択素
    子と、 前記第2の光学要素と前記偏光選択素子との間に配置さ
    れた平行化レンズと、を有することを特徴とするプロジ
    ェクタ。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記偏光変換素子は、一対の偏光分離面と反射面とを備
    えた偏光分離ユニットが複数配列された偏光分離ユニッ
    トアレイと、λ/2位相差層が規則的に形成された選択
    位相差板とからなることを特徴とするプロジェクタ。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記偏光分離ユニットアレイの入射側には、前記反射面
    の部分に前記中間光束を直接入射させないようにする遮
    光板アレイが設けられていることを特徴とするプロジェ
    クタ。
  9. 【請求項9】 請求項6において、 前記第2の光学要素から射出される前記一種類の偏光光
    は、前記偏光選択素子に対してP偏光であることを特徴
    とするプロジェクタ。
  10. 【請求項10】 請求項6において、 前記偏光選択素子と前記投写光学系との間の光路上に、
    偏光板が設けられていることを特徴とするプロジェク
    タ。
  11. 【請求項11】 光源と、 前記光源からの光束を集光し、複数の中間光束に分割す
    る第1の光学要素と、 前記第1の光学要素の光射出側に配置され、前記複数の
    中間光束を一種類の偏光光に変換して前記反射型変調装
    置上に重畳させる第2の光学要素と、 3色の色光をそれぞれ変調する3つの反射型変調装置
    と、 前記第2の光学要素から射出された光束を前記3色の色
    光に分離するとともに、前記3つの反射型変調装置によ
    って変調された色光を合成する色光分離合成光学系と、 前記第2の光学要素と前記色光分離合成光学系との間の
    光路上に配置され、前記第2の光学要素から射出された
    光を反射または透過させて前記色光分離合成光学系に到
    達させるとともに、前記色光分離合成光学系により合成
    された光を透過または反射させて投写光学系へ到達させ
    る偏光選択素子と、 前記第2の光学要素と前記偏光選択素子との間に配置さ
    れた平行化レンズと、を有することを特徴とするプロジ
    ェクタ。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記偏光変換素子は、一対の偏光分離面と反射面とを備
    えた偏光分離ユニットが複数配列された偏光分離ユニッ
    トアレイと、λ/2位相差層が規則的に形成された選択
    位相差板とからなることを特徴とするプロジェクタ。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 前記偏光分離ユニットアレイの入射側には、前記反射面
    の部分に前記中間光束を直接入射させないようにする遮
    光板アレイが設けられていることを特徴とするプロジェ
    クタ。
  14. 【請求項14】 請求項11において、 前記第2の光学要素から射出される前記一種類の偏光光
    は、前記偏光選択素子に対してP偏光であることを特徴
    とするプロジェクタ。
  15. 【請求項15】 請求項11において、 前記偏光選択素子と前記投写光学系との間の光路上に、
    偏光板が設けられていることを特徴とするプロジェク
    タ。
  16. 【請求項16】 請求項11において、 前記色光分離合成光学系は、2つのダイクロイックプリ
    ズムを含むことを特徴とするプロジェクタ。
  17. 【請求項17】 請求項11において、 前記色光分離合成光学系は、1つのクロスダイクロイッ
    クプリズムを含むことを特徴とするプロジェクタ。
  18. 【請求項18】 請求項11において、 前記色光分離合成光学系は、くさび形ダイクロイックプ
    リズムを含むことを特徴とするプロジェクタ。
  19. 【請求項19】 光源と、 前記光源からの光束を集光し、複数の中間光束に分割す
    る第1の光学要素と、前記第1の光学要素の光射出側に
    配置され、前記複数の中間光束を一種類の偏光光に変換
    して前記反射型変調装置上に重畳させる第2の光学要素
    と、 前記第2の光学要素から射出された光束を3色の色光に
    分離する色光分離光学系と、 前記色光分離光学系によって分離された前記色光を各々
    変調する3つの変調装置と、 前記3つの変調装置によって変調された色光を合成する
    色光合成光学系と、 前記色光分離光学系と前記色光合成光学系との間の光路
    上に配置され、前記色光分離光学系から射出された光を
    反射または透過させて各々の前記変調装置に到達させる
    とともに、前記変調装置により変調された光を透過また
    は反射させて前記色光合成光学系へ到達させる3つの偏
    光選択素子と、 前記色光分離光学系と前記偏光選択素子との間に各々配
    置された3つの平行化レンズと、を有することを特徴と
    するプロジェクタ。
  20. 【請求項20】 請求項19において、 前記偏光変換素子は、一対の偏光分離面と反射面とを備
    えた偏光分離ユニットが複数配列された偏光分離ユニッ
    トアレイと、λ/2位相差層が規則的に形成された選択
    位相差板とからなることを特徴とするプロジェクタ。
  21. 【請求項21】 請求項20において、 前記偏光分離ユニットアレイの入射側には、前記反射面
    の部分に前記中間光束を直接入射させないようにする遮
    光板アレイが設けられていることを特徴とするプロジェ
    クタ。
  22. 【請求項22】 請求項19において、 前記第2の光学要素から射出される前記一種類の偏光光
    は、前記偏光選択素子に対してP偏光であることを特徴
    とするプロジェクタ。
  23. 【請求項23】 請求項19において、 前記偏光選択素子と前記投写光学系との間の光路上に、
    偏光板が設けられていることを特徴とするプロジェク
    タ。
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