JP2003285150A - リブ付ダイカスト鋳物 - Google Patents

リブ付ダイカスト鋳物

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JP2003285150A
JP2003285150A JP2002087514A JP2002087514A JP2003285150A JP 2003285150 A JP2003285150 A JP 2003285150A JP 2002087514 A JP2002087514 A JP 2002087514A JP 2002087514 A JP2002087514 A JP 2002087514A JP 2003285150 A JP2003285150 A JP 2003285150A
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die
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casting
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Yusuke Toyoda
裕介 豊田
Katsuhiro Shibata
勝弘 柴田
Tsunehisa Hata
恒久 畑
Fumiaki Fukuchi
文亮 福地
Takahiro Mizukami
貴博 水上
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リブの基端部側における鋳造品質を大いに向
上させたリブ付ダイカスト鋳物を提供する。 【解決手段】 リブ付ダイカスト鋳物1は,板状本体2
と,その板状本体2の裏面8に設けられた少なくとも1
つの直線状リブ9とを有し,且つAl−Mg系合金より
なる。直線状リブ9の伸長方向に沿う第1の仮想直線A
に対して,板状本体2における溶湯の流れ方向に沿う第
2の仮想直線B1 〜B6 が交叉している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリブ付ダイカスト鋳
物,特に,板状本体と,その板状本体の裏面に設けられ
た少なくとも1つのリブとを有し,且つAl−Mg系合
金よりなるリブ付ダイカスト鋳物に関する。
【0002】
【関連技術】例えば,自動車用ドアパネルといったよう
に大型薄肉鋳物においては,通常,その板状本体の裏面
に,補強のため1つ以上のリブが設けられる。一方,A
l−Mg系合金は優れた強度および靱性を有することか
ら,大型薄肉鋳物の構成材料として有望である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが,Al−Mg
系合金組成の溶湯は流動性が悪いことから,大型薄肉鋳
物をダイカスト鋳造する場合には高速充填成形を行っ
て,充填不良等の鋳造欠陥の発生を回避することが必要
となる。
【0004】このような状況下において,リブ,したが
って金型キャビティにおけるリブ成形領域の伸長方向に
対して,板状本体,したがって板状本体成形領域におけ
る溶湯の流れ方向を合致させた場合には,リブ成形領域
の先端部側では溶湯が金型により冷却されて早期に凝固
するが,リブ成形領域の基端部側には溶湯の流れ方向に
沿った速い流れが生じているだけでなく,その基端部側
の溶湯の容量が大であることから,金型の基端部対応部
分が過熱されることもあって,リブの基端部側が最終凝
固部となり,そこにAl−Mg共晶金属間化合物,Mn
系金属間化合物等が偏析したり,引け巣が生じる等の不
具合があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は,リブの基端部
側における鋳造品質を大いに向上させた前記リブ付ダイ
カスト鋳物を提供することを目的とする。
【0006】前記目的を達成するため本発明によれば,
板状本体と,その板状本体の裏面に設けられた少なくと
も1つのリブとを有し,且つAl−Mg系合金よりなる
リブ付ダイカスト鋳物であって,前記リブの伸長方向に
沿う第1の仮想直線に対して前記板状本体における溶湯
の流れ方向に沿う第2の仮想直線が交叉している,リブ
付ダイカスト鋳物が提供される。
【0007】前記のように構成すると,金型キャビティ
のリブ成形領域に充填された溶湯が,その流動性が良好
でないこともあって,板状本体成形領域に向って流出し
にくくなり,その結果,リブ成形領域の基端部における
溶湯の流れの発生が抑制され,その基端部の溶湯も早期
に凝固する。これによりリブ基端部における鋳造欠陥の
発生を大いに抑制されたリブ付ダイカスト鋳物を提供す
ることができる。
【0008】また第1および第2の仮想直線のなす交角
αを25°≦α≦90°に設定すると,前記鋳造欠陥の
発生をなお一層抑制して,交角αがα<25°の場合に
比べてリブ基端部の強度および靱性を向上させることが
できる。
【0009】さらに,Al−Mg系合金としては,3.
5wt%≦Mg≦4.5wt%と,Si≦0.25wt
%と,0.8wt%≦Mn≦1.5wt%と,Fe≦
0.5wt%と,0.1wt%≦Ti≦0.3wt%
と,不可避不純物を含む残部Alとよりなる合金が好適
である。このAl−Mg系合金を用いることによって,
充填不良等が無く高品質であると共に優れた強度および
靱性を有するリブ付ダイカスト鋳物を提供することがで
きる。
【0010】各化学成分の添加理由および含有量限定理
由は次の通りである。
【0011】Mg:Mgはダイカスト鋳物の強度および
靱性の向上に寄与する。ただし,Mg<3.5wt%で
は溶湯の流動性が悪化し,一方,Mg>4.5wt%で
はダイカスト鋳物の靱性が低下し,また凝固が遅れた部
分にAl−Mg共晶金属間化合物が偏析して鋳造割れを
招来する。
【0012】Si:Siはダイカスト鋳物の強度向上に
寄与するが,Si>0.25wt%ではMg2 Si金属
間化合物が増加するためダイカスト鋳物の靱性が低下す
る。
【0013】Mn:この合金は,ダイカスト鋳物の靱性
確保のためFe含有量を低く設定しており,また比較的
融点が高いため,金型に対して焼付きを生じ易い。Mn
は耐焼付き性向上元素として寄与し,大型薄肉のダイカ
スト鋳物の高速充填鋳造にとって不可欠の元素である。
またMnは強度向上元素でもある。ただし,Mn<0.
8wt%では合金の耐焼付き性が低下し,一方,Mn>
1.5wt%ではダイカスト鋳物の強度は向上するもの
の,その靱性が低下し,また溶湯の流動性も悪化する。
【0014】Fe:Feはダイカスト鋳物の強度向上に
寄与するが,Fe>0.5wt%ではFe系晶出物が生
成されるためダイカスト鋳物の靱性が低下する。
【0015】Ti:Tiは,ダイカスト鋳物の金属組織
を微細化して鋳造割れを防止し,また溶湯の流動性向上
に寄与する。ただし,Ti<0.1wt%では金属組織
の微細化効果が不十分になるため溶湯の流動性が悪化
し,一方,Ti>0.3wt%ではTi−Al系高温晶
出物の現出により溶湯の流動性が悪化する。ZrもTi
と同様の効果を有する。またBは,0.02wt%≦B
≦0.04wt%にて,TiおよびZrと共存して金属
組織の微細化効果を促進する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1はリブ付ダイカスト鋳物1を
裏側から見たもので,図2にも示すように,そのダイカ
スト鋳物1は板状本体2を有し,その板状本体2は,長
手方向両側縁がほぼ弧状をなす平板部3と,その両側縁
にそれぞれ連設されて同方向に折曲がる幅広の第1折曲
り部4および幅狭の第2折曲り部5と,第1,第2折曲
り部4,5の外側縁にそれぞれ連設されて平板部3とほ
ぼ平行な第1,第2外縁部6,7とよりなる。平板部3
の裏面8に少なくとも1つのリブ,実施例では1つの直
線状リブ9が裏面8を長手方向に沿ってほぼ二分割する
ように設けられている。ダイカスト鋳物1は,Al−M
g系合金よりなる。
【0017】図3,4に示すように,ダイカスト鋳物1
を鋳造するための金型10は固定型101 と可動型10
2 とよりなり,両型101 ,102 間にダイカスト鋳物
1を成形するキャビティ11,薄いゲート(いわゆる,
べたゲート)12,ランナ13および複数のオーバフロ
ー部14が形成される。固定型101 において,ランナ
13に連通するシリンダ孔15に加圧プランジャ16が
摺動可能に嵌合されている。キャビティ11において,
固定型101 側の成形面17は板状本体2の表面を成形
するもので,したがって,キャビティ11の板状本体成
形領域18は固定型101 側に在り,一方,直線状リブ
成形領域19は可動型102 側に在る。
【0018】ゲート12は,板状本体成形領域18の第
1外縁部成形区域20の外側縁全長に亘るように形成さ
れており,その全長に亘ってランナ13が連通してい
る。一方,複数のオーバフロー部14は板状本体成形領
域18の第2外縁部成形区域21の外側縁に沿って所定
の間隔で配置されている。
【0019】鋳造時において,ゲート12よりキャビテ
ィ11内にAl−Mg系合金組成の溶湯を高速充填する
と,そのキャビティ11内には,ほぼ放射状の溶湯の流
れが発生し,これにより図3に示すように,直線状リブ
成形領域19の伸長方向,つまり長手方向に沿う第1の
仮想直線Aに対して,板状本体成形領域18における溶
湯の流れ方向に沿う複数の第2の仮想直線B1 〜B6
交叉する。
【0020】このような交叉関係を成立させると,キャ
ビティ11の直線状リブ成形領域19に充填された溶湯
が,その流動性が良好でないこともあって,キャビティ
11の板状本体成形領域18に向って流出しにくくな
り,その結果,直線状リブ成形領域19の基端部におけ
る溶湯の流れの発生が抑制され,領域19の先端部側だ
けでなく,その基端部の溶湯も早期に凝固する。
【0021】前記交叉関係は,リブ付ダイカスト鋳物1
については,図1に示すように,直線状リブ9の伸長方
向,つまり長手方向に沿う第1の仮想直線Aに対して,
板状本体2における溶湯の流れ方向に沿う複数の第2の
仮想直線B1 〜B6 が交叉している,ということができ
るので,このような構造限定を受けたリブ付ダイカスト
鋳物1における直線状リブ9の基端部9aは鋳造欠陥の
発生を大いに抑制されたものとなる。
【0022】板状本体2における溶湯の流れ方向は,そ
のゲート12の位置から知ることができ,またその位置
が判別し得ないときは,先ず,板状本体2表面に転写さ
れた離型剤の流れ方向を調べ,次いでその流れ方向に沿
い金属組織を顕微鏡観察して,結晶粒の大なる側がゲー
ト12側であり,一方,結晶粒の小なる側がオーバフロ
ー部14側と判断する。
【0023】また第1および第2の仮想直線A,B1
6 のなす交角(小さい方の角度)αを25°≦α≦9
0°に設定すると,前記鋳造欠陥の発生を大いに抑制し
て,交角αがα<25°の場合に比べて直線状リブ9に
おける基端部9aの強度および靱性を向上させることが
できる。
【0024】因に,図1における交角αは図1左側より
右側に向って,B1 に関し69°,B2 に関し74°,
3 に関し80°,B4 に関し90°,B5 に関し88
°,B6 に関し84°である。
【0025】前記交角αの範囲は,次のような実験を行
うことによって決定された。
【0026】便宜上,溶湯の流れに関するほぼ中央の第
2の仮想直線B4 に対して直線状リブ9に関する第1の
仮想直線Aが交叉するように,交角αを,図5のごとく
0°に,また図6のごとく20°に,さらに図7のごと
く25°に,さらにまた図8のごとく60°に,さらに
図9のごとく90°にそれぞれ設定された5種類の可動
型102 を用意し,それらと共通の固定型101 とより
5種類の金型10を構成した。 図1,2に示すよう
に,ダイカスト鋳物1において,板状本体2の寸法は縦
Cを290mmに,横Dを480mmに,厚さTを2mmにそ
れぞれ設定され,一方,直線状リブ9の寸法は平均厚さ
tを1.8mmに,高さhを20mmにそれぞれ設定され
た。またAl−Mg系合金として,4.1wt%Mg−
0.2wt%Si−1.1wt%Mn−0.2wt%F
e−0.15wt%Ti−残部Al(不可避不純物を含
む),といった組成を有するものを選定した。
【0027】そして,金型10を真空ダイカスト装置に
設置して,キャビティ内真空度:6kPa;型温:20
0℃/セラミック製断熱スリーブ(温調200℃);注
湯温度:720℃;低速射出:0.5m/sec ;高速射
出:3m/sec (ゲートスピード換算:40m/sec )
の条件で鋳造を行い,5種類のダイカスト鋳物1を得
た。
【0028】各ダイカスト鋳物1において,直線状リブ
9の基端部9aからテストピース(a)〜(e)を切出
し,各テストピース(a)〜(e)について引張試験を
行って,強度としての引張強さおよび靱性としての伸び
を測定したところ,表1の結果を得た。
【0029】
【表1】
【0030】図10は,表1に基づいて交角αと引張強
さおよび伸びとの関係をグラフ化したものである。表1
および図10より,交角αを設けることによって,強度
および靱性が向上することが判る。これは,交角αをα
≧25°に設定することによって顕著となる。
【0031】なお,リブには,半径の大きな弧状をなす
ものも含まれる。
【0032】次に,板状本体2におけるAl−Mg系合
金の化学成分含有量と,機械的特性および溶湯の流動性
との関係について考察する。板状本体2の鋳造条件は前
記の場合と同じである。また流動性に関する流動長の測
定にはMIT式測定方法(試験温度2水準)を用いた。
【0033】(1)Mg含有量と,機械的特性および流
動性との関係 表2は,テストピースの例(1)〜(7)に関する組
成,引張強さ,伸びならびに溶湯温度720℃および7
45℃における流動長を示す。
【0034】
【表2】
【0035】図11は,表2に基づいてMg含有量と伸
びおよび流動長との関係をグラフ化したものである。表
2および図11から明らかなように,Mg含有量を3.
5wt%≦Mg≦4.5wt%に設定することによっ
て,板状本体2における充填不良の発生を防止し,また
その強度および靱性を向上させることができる。
【0036】(2)Si含有量と機械的特性との関係 表3は,テストピースの例(4),(8)〜(11)に
関する組成,引張強さおよび伸びを示す。
【0037】
【表3】
【0038】図12は,表3に基づいてSi含有量と伸
びとの関係をグラフ化したものである。表3および図1
2から明らかなように,Si含有量をSi≦0.25w
t%に設定することによって,板状本体2の靱性を確保
することができ,また板状本体2の強度をも確保するこ
とができる。
【0039】(3)Mn含有量と機械的特性との関係 表4は,テストピースの例(4),(12)〜(16)
に関する組成,引張強さおよび伸びを示す。
【0040】
【表4】
【0041】図13は,表4に基づいてMn含有量と引
張強さおよび伸びとの関係をグラフ化したものである。
表4,図13から明らかなように,Mn含有量を0.8
wt%≦Mn≦1.5wt%に設定することによって板
状本体2の強度および靱性を確保することができる。例
(12)の場合は,Mn<0.8wt%であることから
金型への焼付きが生じた。
【0042】(4)Fe含有量と機械的特性との関係 表5は,テストピースの例(4),(17)〜(19)
に関する組成,引張強さおよび伸びを示す。
【0043】
【表5】
【0044】表5から明らかなように,Fe含有量をF
e≦0.5wt%に設定することによって板状本体2の
強度を確保することができる。
【0045】図14は,表5に基づいてFe含有量と伸
びとの関係をグラフ化したものである。表5および図1
4から明らかなように,Fe含有量をFe≦0.5wt
%に設定することによって,板状本体2の靱性を確保す
ることができる。
【0046】(5)Ti含有量と流動性との関係 表6はテストピースの例(4),(20)〜(24)に
関する組成ならびに720℃および745℃における流
動長を示す。
【0047】
【表6】
【0048】図15は,表6に基づいてTi含有量と流
動長との関係をグラフ化したものである。表6および図
15から明らかなように,Ti含有量を0.1wt%≦
Ti≦0.3wt%に設定することによって,溶湯の流
動性を確保し,板状本体2における充填不良の発生を防
止することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば前記のように構成するこ
とによって,全体に亘り健全な鋳造品質を有し,また優
れた強度および靱性を備えたリブ付ダイカスト鋳物を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リブ付ダイカスト鋳物の裏面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】固定型の要部正面図である。
【図4】金型の断面図であって,図3の4−4線断面図
に相当する。
【図5】交角α=0°の場合を示す固定型の要部正面図
である。
【図6】交角α=20°の場合を示す固定型の要部正面
図である。
【図7】交角α=25°の場合を示す固定型の要部正面
図である。
【図8】交角α=60°の場合を示す固定型の要部正面
図である。
【図9】交角α=90°の場合を示す固定型の要部正面
図である。
【図10】交角αと,引張強さおよび伸びとの関係を示
すグラフである。
【図11】Mg含有量と,伸びおよび流動長との関係を
示すグラフである。
【図12】Si含有量と伸びとの関係を示すグラフであ
る。
【図13】Mn含有量と引張強さおよび伸びとの関係を
示すグラフである。
【図14】Fe含有量と伸びとの関係を示すグラフであ
る。
【図15】Ti含有量と流動長との関係を示すグラフで
ある。
【符号の説明】 1………………リブ付ダイカスト鋳物 2………………板状本体 8………………裏面 9………………直線状リブ A………………第1の仮想直線 B1 〜B6 ……第2の仮想直線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑 恒久 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 福地 文亮 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 水上 貴博 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 4E093 NA01 NB01 TA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状本体(2)と,その板状本体(2)
    の裏面(8)に設けられた少なくとも1つのリブ(9)
    とを有し,且つAl−Mg系合金よりなるリブ付ダイカ
    スト鋳物であって,前記リブ(9)の伸長方向に沿う第
    1の仮想直線(A)に対して,前記板状本体(2)にお
    ける溶湯の流れ方向に沿う第2の仮想直線(B1
    6 )が交叉していることを特徴とするリブ付ダイカス
    ト鋳物。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の仮想直線(A,B
    1 〜B6 )のなす交角αが25°≦α≦90°である,
    請求項1記載のリブ付ダイカスト鋳物。
  3. 【請求項3】 前記Al−Mg系合金は,3.5wt%
    ≦Mg≦4.5wt%と,Si≦0.25wt%と,
    0.8wt%≦Mn≦1.5wt%と,Fe≦0.5w
    t%と,0.1wt%≦Ti≦0.3wt%と,不可避
    不純物を含む残部Alとよりなる,請求項1または2記
    載のリブ付ダイカスト鋳物。
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