JP2003284656A - 充電式電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな設置面積で掃除機本体と充電台との着
脱が容易で使いやすい充電式電気掃除機を提供する。 【解決手段】 把持部３を掃除機本体１の基部２の上面
２Ａに設ける。基部２の下面２Ｂに受電端子13を設け、
充電台15は基部16及び該基部16より立設し掃除機本体１
の下面２Ｂを立て掛け可能な立設部17から構成される。
基部16の上面に吸込口10が係合する受部18を形成し、立
設部17の上部に受電端子13と接触可能な給電端子21を設
ける。受電端子13側と前記給電端子21側は凹部12と凸部
20により遊嵌する。吸込口10を受部18に置いた後で掃除
機本体１を立設部17側に倒すことで、掃除機本体１が充
電台15の立設部17に立て掛けられて給電端子21と受電端
子13が当接する。掃除機本体１を使用する際には、充電
台15に保持されている状態において上方に位置している
把持部３を把持して少し起こしてから持ち上げる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、充電台に掃除機本
体を載置することで充電する充電式電気掃除機に関する
ものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】従来この種の充電式電
気掃除機は、充電時において掃除機本体と充電台が電気
的に接続されると共に、機械的にも接続される。例え
ば、掃除機本体又は充電台の一方に設けられたプラグ
が、他方に設けられたジャックと接続されることによっ
て、電気的にも機械的にも接続されるものが知られてい
る。また、掃除機本体が充電台に設けた嵌合機構によっ
て保持されるものも知られている。

【０００３】しかしながら、上述した構造では、掃除機
本体と充電台を着脱する度に掃除機本体と充電台を機械
的に嵌合させなければならず、充電台が軽量の場合、充
電台と本体の両方を保持するか、充電台を壁や床等に固
定しなければ、掃除機本体を着脱することができないと
いう問題があった。

【０００４】一方、特許文献１や特許文献２に記載され
ているような充電式電気掃除機も知られている。特許文
献１の充電式電気掃除機は、充電式電池（二次電池）、
ファンモータ及びダストケースを有した掃除機本体と、
該掃除機本体を載置保持する保持部及び該保持部に設け
られ前記掃除機本体の底面に設けた充電コンセント部と
接続する充電プラグ部を備えた充電基台とからなり、前
記充電プラグ部より後方の充電基台表面に、前記掃除機
本体を回動させる傾斜面を形成したものであり、充電プ
ラグ部が充電コンセント部に入り込むように充電基台上
に掃除機本体を置くことで、充電されるものである（公
報１第１頁第２欄第２〜１７行）。また、特許文献２の
充電式電気掃除機は、二次電池を内蔵した掃除機本体
と、これに着脱自在な充電器（充電台）とを備え、充電
器に立設された充電端子に近接して１対のリブを設け、
このリブに対応して前記掃除機本体に１対の溝を形成
し、前記充電器のリブと掃除機本体の溝とがスライド嵌
合すると共に、掃除機本体と充電器との接続が掃除機本
体の自重で行なわれるように構成したものである（公報
第１頁第２欄第１７行〜第２頁第３欄第６行）。

【０００５】

【特許文献１】 特公昭６２−５２５６６号公報

【特許文献２】 特公平４−１６１８号公報

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら特許文献
１の充電式電気掃除機においては、掃除機本体を横置き
にせざるを得ず、広い設置面積が必要になるという問題
があった。また、特許文献２の充電式電気掃除機におい
ては、掃除機を縦置き状態で設置できるため、設置面積
を小さくできる反面、床面等の低い場所に充電器を設置
すると、掃除機本体の把持部が低い位置になってしまう
ため、掃除機本体を使用する際に把持部が掴みにくくな
り、この結果掃除機本体を充電器から取り外しにくくな
っていた。加えて、掃除機本体を充電器に保持させる際
は、充電器に形成したリブと掃除機本体の溝をスライド
嵌合させなければならず、取り付けにくいという問題が
あった。

【０００７】本発明は以上の問題点を解決し、小さな設
置面積で掃除機本体と充電台との着脱が容易で使いやす
い充電式電気掃除機を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の充電式電気掃除
機は、先端に吸込口を形成し基部に把持部を設けると共
に二次電池を有した掃除機本体と、該掃除機本体を保持
して充電する充電台よりなる充電式電気掃除機におい
て、前記把持部を前記掃除機本体の基部の一側面に設け
ると共に、該基部の他側面に受電端子を設け、前記充電
台は基部及び該基部より立設し前記掃除機本体の前記他
側面側を立て掛け可能な立設部から構成され、前記基部
の上面に前記吸込口が係合する受部を形成し、前記立設
部に前記受電端子と接触可能な給電端子を設け、前記吸
込口を前記受部に置いた後で前記掃除機本体を前記立設
部側に倒すことで、該掃除機本体が充電台の立設部に立
て掛けられて前記給電端子と受電端子が当接するように
構成したものである。

【０００９】本発明は以上のように構成することによ
り、充電する際には、掃除機本体の吸込口を充電台基部
に形成した受部に置き、立設部側に倒すことで、掃除機
本体が立設部に立て掛けられると共に給電端子と受電端
子が電気的に接触し、二次電池が充電される一方、掃除
機本体を使用する際には、充電台に保持されている状態
において上方に位置している把持部を把持して少し起こ
してから持ち上げることで、充電台から掃除機本体を簡
単に取り外すことができる。

【００１０】また、本発明の充電式電気掃除機は、請求
項１において、前記受電端子側と前記給電端子側が遊嵌
するように構成したものである。

【００１１】本発明は以上のように構成することによ
り、掃除機本体を立設部側に倒した際に、掃除機本体と
立設部、ひいては給電端子と受電端子が凹部と凸部など
の遊嵌によって簡単かつ確実に位置決めされて二次電池
が充電される。

【００１２】

【発明の実施形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図１乃至図４に基づいて説明する。１は掃除機本体
であり、この掃除機本体１は、基部に設けた機構部２
と、この機構部２に対して一側面たる上面２Ａ側に一体
に設けられ横長に刳り貫いた孔３Ａを形成した把持部３
と、前記機構部２に対して着脱自在に取り付けられたダ
ストケース４とで構成されている。そして、前記機構部
２の内部には、ファン５を回転させるための電動機６及
び二次電池７が収容されている。また、前記機構部２の
上面２Ａ側には、電動機６を動作させるためのスイッチ
８と、前記ダストケース４を着脱するためのクランプ９
が設けられている。また、前記ダストケース４は、その
先端に吸引口10が形成されていると共に、基端側にフィ
ルタ11が着脱自在に取り付けられている。更に、機構部
２の他側面たる下面２Ｂ側には凹部12が形成されている
と共に、この凹部12内の先端側、すなわち吸引口10側に
一対の受電端子13が弾性的に設けられており、前記二次
電池７の両極に電気的に接続されている。なお、14は前
記二次電池７のための電池蓋である。

【００１３】15は充電台であり、この充電台15は、水平
方向に広く形成された台状の基部16と、この基部16の後
端からほぼ垂直に立設した立設部17とから構成されてい
る。前記基部16の前方には、凹状の受部18が形成されて
おり、前端側へ次第に低く形成されている。この受部18
は、前記ダストケース４の先端の吸込口10を受けて係合
して位置決めできる程度の大きさに形成されている。ま
た、前記立設部17の上部には、機構部２の下面２Ｂ側を
立て掛け可能なやや上向きの傾斜面19が形成されてい
る。この傾斜面19は機構部２の下面２Ｂに面接触するよ
うに平面状に形成されており、さらに該機構部２の下面
２Ｂを立て掛け可能とするように上方へ向かうにつれて
外側、すなわち基部16と反対側に傾斜するように形成さ
れている。この傾斜面19のほぼ中央には、前記凹部12に
挿入可能で遊嵌する凸部20が形成されている。また、こ
の凸部20の下面側、すなわち基部16側には、前記受電端
子13と当接可能な一対の給電端子21が設けられている。
更に、前記傾斜面19の左右には、前記掃除機本体１の機
構部２の左右側面たる外面２Ｃにほぼ沿った形状の突縁
部22が形成されている。なお、23は壁等に取り付けた釘
等の突起物に引っかけるための引掛部であり、24は壁等
にネジ止めするための固定孔である。25は充電台15に接
続したＡＣ／ＤＣアダプタ（図示せず）を備えた電源コ
ードである。

【００１４】次に、本実施形態の作用について、図２に
基づいて説明する。まず、掃除機本体１を充電台15上で
充電する場合、使用者は掃除機本体１を持ち替えて、ダ
ストケース４側、すなわち吸込口10が下方となるように
把持部３を把持する。そして、掃除機本体１の機構部２
の下面２Ｂが立設部17側を向くようにして、吸込口10を
充電台15の基部16に設けた受部18に置いて係合する。そ
して吸込口10を支点として、掃除機本体１を充電台15の
立設部17側に倒すと、掃除機本体１の機構部２の下面２
Ｂが傾斜面19と当接し、掃除機本体１が充電台15の立設
部17に寄りかかった状態で立て掛けられて保持されると
共に、前記凸部20が凹部12に入り込んで位置決めされる
ばかりでなく、傾斜面19の左右に設けられた突縁部22に
よって、掃除機本体１の下面寄りの左右側の外面２Ｃが
保持されることによっても位置決めされる。この際、前
記凸部20に設けられた一対の給電端子21と前記凹部12に
設けられた一対の受電端子13とが接触し、掃除機本体１
の自重及び受電端子13の弾性変形によって、受電端子13
が給電端子21に確実に押し付けられる。なお、掃除機本
体１は、電動機６や二次電池７といった重量物を内蔵し
た機構部２が上方となる、即ち重心が高い位置となるた
め、この場合、掃除機本体１の自重が効率的に給電端子
21と受電端子13にかかることになる。そして、図示しな
いＡＣ／ＤＣアダプタから供給される電力が、電源コー
ド25を介して給電端子21から受電端子13を経て二次電池
７に供給され、この二次電池７が充電されることにな
る。

【００１５】逆に、充電台15上の掃除機本体１を使用す
る場合、使用者は掃除機本体１の把持部３を把持し、吸
込口10を支点として少し起こす。なお、充電台15に保持
されている状態において、把持部３は掃除機本体１の上
方に位置し、しかも立設部17と反対向きなので、使用者
が把持部３を把持しやすい。そして、掃除機本体１が少
し起きると、凹部12が凸部20から離れると共に、給電端
子21と受電端子13とが離れる。なお、凹部12と凸部20と
は凸部20が凹部12に挿入するように凹凸状に遊嵌して、
単純に凹部12内に凸部20が入り込んでいただけなので、
把持部３のみを把持して掃除機本体１を起こすだけで、
簡単に凹部12と凸部20とを離すことができる。更に、使
用者がそのまま掃除機本体１を上方に持ち上げること
で、吸込口10が受部18から離れ、掃除機本体１は充電台
15から離脱する。更に、把持部３を持ち直してスイッチ
８を操作することで、使用者は掃除機本体１を使用する
ことができる。

【００１６】以上のように、前記実施例では把持部３を
掃除機本体１の基部２の上面２Ａに設けると共に、該基
部２の下面２Ｂに受電端子13を設け、充電台15は基部16
及び該基部16より立設し掃除機本体１の下面２Ｂを立て
掛け可能な立設部17から構成され、前記基部16の上面に
吸込口10が係合する受部18を形成し、立設部17の上部に
受電端子13と接触可能な給電端子21を設け、吸込口10を
受部18に置いた後で掃除機本体１を立設部17側に倒すこ
とで、掃除機本体１が充電台15の立設部17に立て掛けら
れて給電端子21と受電端子13が当接するように構成した
ものであり、充電する際には、掃除機本体１の吸込口10
を充電台15の受部18に置いて立設部17側に倒すことで、
掃除機本体１が立設部17に立て掛けられると共に二次電
池７が充電され、掃除機本体１を使用する際には、充電
台15に保持されている状態において上方に位置している
把持部３を把持して少し起こしてから持ち上げること
で、充電台15から掃除機本体１を簡単に取り外すことが
でき、しかも立て掛け式なので小さな設置面積で済ませ
ることができる。

【００１７】また、前記受電端子13側と前記給電端子21
側は凹部12と凸部20により遊嵌するように構成したの
で、掃除機本体１と立設部17が凹凸状に遊嵌し、ひいて
は給電端子21と受電端子13が凹部12と凸部20によって簡
単かつ確実に位置決めされる。

【００１８】なお、本発明は以上の実施形態に限定され
るものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可
能である。例えば、上記例では、受部は凹状に形成され
ているが、吸込口10を係合して受けることができる形状
であれば、これ以外の形状、例えばリブ等を設けて吸込
口10がずれないようにしてもよい。また、掃除機本体の
凹部及び充電台立設部の凸部は必ずしも必要ではなく、
更に、掃除機本体に凸部を形成し充電台立設部に凹部を
形成してもよい。

【００１９】

【発明の効果】本発明の充電式電気掃除機は、先端に吸
込口を形成し基部に把持部を設けると共に二次電池を有
した掃除機本体と、該掃除機本体を保持して充電する充
電台よりなる充電式電気掃除機において、前記把持部を
前記掃除機本体の基部の一側面に設けると共に、該基部
の他側面に受電端子を設け、前記充電台は基部及び該基
部より立設し前記掃除機本体の前記他側面側を立て掛け
可能な立設部から構成され、前記基部の上面に前記吸込
口が係合する受部を形成し、前記立設部に前記受電端子
と接触可能な給電端子を設け、前記吸込口を前記受部に
置いた後で前記掃除機本体を前記立設部側に倒すこと
で、該掃除機本体が充電台の立設部に立て掛けられて前
記給電端子と受電端子が当接するように構成したもので
あり、充電する際には、掃除機本体の吸込口を充電台基
部に形成した受部に置き、立設部側に倒すことで、掃除
機本体が立設部に立て掛けられると共に給電端子と受電
端子が電気的に接触し、二次電池が充電される一方、掃
除機本体を使用する際には、充電台に保持されている状
態において上方に位置している把持部を把持して少し起
こしてから持ち上げることで、充電台から掃除機本体を
簡単に取り外すことができるので、簡素な構造で掃除機
本体と充電台との着脱を極めて容易に行うことができ、
しかも小さな設置面積で済ませることができる。

【００２０】また、本発明の充電式電気掃除機は、請求
項１において、前記受電端子側と前記給電端子側は遊嵌
するように構成したものであり、掃除機本体を立設部側
に倒した際に、掃除機本体と立設部、ひいては給電端子
と受電端子が凹部と凸部などの遊嵌によって簡単かつ確
実に位置決めされて二次電池が充電されるので、二次電
池の充電をより確実に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す電気掃除機の断面図
である。

【図２】同上、掃除機本体を充電台から着脱するときの
動作説明図であり、図２（Ａ)は掃除機本体の吸込口を
受部に置いた状態の側面図、図２（Ｂ)は掃除機本体を
充電台に立て掛けた状態の側面図である。

【図３】同上、分解斜視図である。

【図４】同上背面図である。

【符号の説明】

１ 除機本体 ２ 基部 ２Ａ 上面（一側面) ２Ｂ 下面（他側面) ３ 把持部 ７ 二次電池 10 吸込口 12 凹部 13 受電端子 15 充電台 16 基部 17 立設部 18 受部 20 凸部 21 給電端子

【手続補正書】

【提出日】平成１５年４月２４日（２００３．４．２
４）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】発明の名称

【補正方法】変更

【補正内容】

【発明の名称】 充電式電気掃除機

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 岳 新潟県西蒲原郡吉田町大字西太田字潟向 2084番地２ ツインバード工業株式会社内 (72)発明者 谷口 修一 新潟県西蒲原郡吉田町大字西太田字潟向 2084番地２ ツインバード工業株式会社内 Ｆターム(参考） 3B057 DE01 DE05 DE06

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 先端に吸込口を形成し基部に把持部を設
   けると共に二次電池を有した掃除機本体と、該掃除機本
   体を保持して充電する充電台よりなる充電式電気掃除機
   において、前記把持部を前記掃除機本体の基部の一側面
   に設けると共に、該基部の他側面に受電端子を設け、前
   記充電台は基部及び該基部より立設し前記掃除機本体の
   前記他側面側を立て掛け可能な立設部から構成され、前
   記基部の上面に前記吸込口が係合する受部を形成し、前
   記立設部に前記受電端子と接触可能な給電端子を設け、
   前記吸込口を前記受部に置いた後で前記掃除機本体を前
   記立設部側に倒すことで、該掃除機本体が充電台の立設
   部に立て掛けられて前記給電端子と受電端子が当接する
   ように構成したことを特徴とする充電式電気掃除機。
2. 【請求項２】 前記受電端子側と前記給電端子側は遊嵌
   合することを特徴とする請求項１記載の充電式電気掃除
   機。