JP2003282926A - 半導体受光素子 - Google Patents

半導体受光素子

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JP2003282926A
JP2003282926A JP2002081688A JP2002081688A JP2003282926A JP 2003282926 A JP2003282926 A JP 2003282926A JP 2002081688 A JP2002081688 A JP 2002081688A JP 2002081688 A JP2002081688 A JP 2002081688A JP 2003282926 A JP2003282926 A JP 2003282926A
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Yoichiro Ouchi
洋一郎 大内
Kazuyuki Tadatomo
一行 只友
Hiroaki Okagawa
広明 岡川
Hiroshi Hamamura
寛 濱村
Shiyunsuke Niizaka
俊輔 新坂
Tatsushi Nomura
達士 野村
Hidekazu Shiotani
英一 塩谷
Atsushi Motokakiuchi
敦司 元垣内
Kazumasa Hiramatsu
和政 平松
Kazutoshi Fukui
一俊 福井
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面電流を容易にかつ効果的に抑制し得る新
たなる構造が付与された受光素子を提供すること。 【解決手段】 波長450nm以下の光を受光対象光と
する半導体受光素子である。当該受光素子は、半導体結
晶層1、2からなる積層構造を有し、該積層構造には受
光対象光を受光し得る受光層2が含まれている。該積層
構造のうちの入射面および少なくとも表面電流の経路と
なり得る側面に、該受光対象光の反射を抑制しかつ透過
させる誘電体膜Aを設けることによって、表面電流を容
易にかつ効果的に抑制することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長450nm以
下の光の受光に有用な半導体受光素子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ステッパーによる露光用、通信
用、光磁気ディスクへの記録用などとして、波長450
nm以下の短波長光が重要となっており、これに伴い、
該短波長光を検出し得る半導体受光素子(以下、受光素
子)もまた重要となっている。
【0003】上記の受光素子には、光起電力効果を利用
したものや、光導電効果を利用したものなど、種々の光
検出メカニズムを利用した素子が知られているが、いず
れの受光素子であっても、該素子の入射面(該短波長光
を該素子内に入射させるための入口となる面)には、該
短波長光を反射させることなく該光をより多く素子内に
入射させるための反射防止膜が設けられる。
【0004】図4は、従来の一般的なショットキー障壁
型の受光素子の構造を示す断面図である。Si結晶基板
100上に、n型Si結晶層101が形成されており、
該n型Si結晶層101の上面にはショットキー電極
(中央の薄い透明電極103と外周の厚い環状電極10
4だけを示しており、ボンディング用のパッド部分は図
示していない)が形成され、Si結晶基板100の裏面
(図の下面)にはオーミック電極102が形成された構
造となっている。この受光素子の入射面は、前記透明電
極103の上面であって、この面に反射防止膜105が
設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者らが
従来の受光素子の構造を検討したところ、素子分断やR
IE(Reactive Ion etching)などによって、積層構造
の側面が露出しており、この露出した側面が、受光素子
使用時において表面電流の経路となっていることがわか
った。表面電流は、逆方向電圧を印加しただけでも暗電
流として受光量とは無関係に流れるために、受光素子の
S/Nを著しく悪化させ、特に光量の少ない領域の感度
特性が悪くなる。この問題は、上記のようなショットキ
ー障壁型のSi系受光素子に限らず、GaN系など他の
材料系、他の受光メカニズムの受光素子においても同様
の問題である。
【0006】本発明の目的は、上記問題を解決し、表面
電流を容易にかつ効果的に抑制し得る新たなる構造が付
与された受光素子を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、従来の受
光素子において専ら入射面にのみ設けられていた反射防
止膜を、積層構造の側面にも設けることによって、表面
電流が効果的に抑制され、受光感度が飛躍的に向上する
ことを見出し、本発明を完成させた。即ち、本発明は以
下の特徴を有するものである。
【0008】(1)波長450nm以下の光を受光対象
光とする半導体受光素子であって、当該受光素子は、半
導体結晶層からなる積層構造を有し、該積層構造には受
光対象光を受光し得る受光層が含まれており、該積層構
造のうちの入射面および少なくとも表面電流の経路とな
り得る側面に、該受光対象光の反射を抑制しかつ透過さ
せる誘電体膜が設けられていることを特徴とする、半導
体受光素子。
【0009】(2)上記積層構造を構成する半導体結晶
層が、GaN系結晶層、ZnSe系結晶層、またはSi
C結晶層である、上記(1)記載の半導体受光素子。
【0010】(3)上記誘電体膜が、金属フッ化物から
なる誘電体膜である、上記(1)記載の半導体受光素
子。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、GaN系材料を用いた受
光素子を説明のための構成例として挙げ、本発明の特徴
を説明する。当該受光素子の材料系、光検出メカニズ
ム、素子構造、外形デザイン、p型・n型の上下関係な
どは、後に例示する他の材料系・光検出メカニズム等を
含めて、目的に応じて自由に選択してよい。
【0012】図1は、GaN系材料を用いて構成したシ
ョットキー障壁型の受光素子の一例を示している。同図
の例では、サファイア基板B1上に、n型GaN系結晶
層(高キャリア濃度層)1、GaN系結晶からなるi層
(受光層)2が順に気相成長しており、該i層2の上面
にはショットキー電極が設けられている。同図の素子構
造では、該ショットキー電極は、中央の薄い透明電極P
2と外周の厚い環状電極P21によって構成され、これ
にボンディング用のパッド部分(図示せず)が部分的に
加えられる。各層の具体的な材料を例示すると、例え
ば、n型GaN層1、i型GaN層2である。基板B1
とn型GaN系結晶層1との間には、必要に応じてバッ
ファ層や転移密度低減構造を介在させてもよいが、同図
では省略している。該高キャリア濃度層1は、エッチン
グによって部分的に露出しており、この露出面にオーミ
ック電極P1が設けられている。同図の例では、透明電
極P2の上面が入射面である。
【0013】本発明では、この入射面に、反射防止膜と
なる誘電体膜Aを形成するのみならず、層1と層2とか
らなる積層構造の側面のうち少なくとも表面電流の経路
となり得る部分にも、受光対象光の反射を抑制しかつ透
過させる誘電体膜Aを設ける。図1は断面図であるが、
誘電体膜Aは、エッチングによって露出した積層構造の
側面に対して、全周にわたって設けられている。該誘電
体膜の付与によって、積層構造の側面での表面電流が効
果的に抑制され、受光感度など、素子の特性が向上す
る。
【0014】受光層の材料は、波長450nm以下の短
波長光を受光し得るものであればよい。また、当該受光
素子の積層構造を構成する半導体結晶層の材料は、前記
受光層が成長し得る材料系(好ましくは、同じ材料系)
であればよい。受光層および積層構造全体に用いられる
好ましい材料としては、GaN系半導体が挙げられるほ
か、ZnSe系半導体、SiCなどが挙げられる。
【0015】GaN系半導体または単にGaN系とは、
InXGaYAlZN(0≦X≦1、0≦Y≦1、0≦Z
≦1、X+Y+Z=1)で示される化合物半導体であっ
て、混晶比は任意であるが、例えば、AlN、GaN、
AlGaN、InGaNなどが重要な化合物として挙げ
られる。また、ZnSe系半導体としては、ZnSe、
ZnSSe、ZnCdSe、ZnSeTe、ZnMgS
Seなどが挙げられる。
【0016】上記例におけるi層は、低キャリア濃度層
の総称であって、n型の低キャリア濃度層、またはp型
の低キャリア濃度層を意味する。低キャリア濃度とは、
1×1013cm-3〜1×1017cm-3程度である。
【0017】GaN系材料によって当該受光素子を構成
する場合、受光層の材料は、受光対象光の波長に応じ
て、上記式InXGaYAlZNの組成比X、Y、Zを適
宜選択すればよい。
【0018】また、GaN系材料を用いる場合、結晶基
板は、サファイア(C面、A面、R面)、SiC(6
H、4H、3C)、Si、スピネル、ZnO,GaA
s、NGO、GaN系(特にGaN)などを用いること
ができるが、本発明の目的に対応するならばこのほかの
材料を用いてもよい。なお、基板の面方位は特に限定さ
れず、更にジャスト基板でも良いしオフ角を付与した基
板であっても良い。
【0019】当該受光素子の光検出メカニズムとして
は、光起電力効果を利用した光検出メカニズムや、光導
電効果を利用した光検出メカニズムなど、どのようなも
のであってもよい。各光検出メカニズム毎に素子構造は
異なるが、それぞれの基本的な素子構造については公知
技術を参照してもよい。本発明において問題とする素子
は、積層構造の側面にたとえ微量でも表面電流の経路が
存在するような素子や、回り込んだ経路であっても表面
電流の経路が存在するような素子である。
【0020】光起電力効果を利用した受光素子として
は、図1で例示したショットキー障壁型の受光素子が挙
げられる他、pn接合(PIN型を含む)を利用したも
のが挙げられる。図2(a)は、PIN型の素子構造例
を示しており、サファイア基板B1上に、n型GaN系
結晶層1、GaN系結晶からなるi層(受光層)2、p
型GaN系結晶層3が順に気相成長している。各層の具
体的な材料を例示すると、例えば、n型GaN層1、i
型GaN層2、p型GaN層3である。n型GaN系結
晶層1は部分的に露出しており、この露出面にn型電極
P1が設けられ、p型GaN系結晶層3の上面には、p
型電極P2が設けられている。p型電極P2は、図1の
ショットキー電極と同様に、中央の薄い透明電極P2と
外周の厚い環状電極P21によって構成され、これにボ
ンディング用のパッド部分(図示せず)が部分的に加え
られる。該透明電極P2の上面が入射面である。同図の
素子構造においても、バッファ層や転移密度低減構造
は、適宜設けてよいが、図示は省略している。また、透
明電極P2の代わりにくし型電極などを適宜用いてよ
く、その場合には、露出したGaN系結晶層上面が入射
面となる場合もある。
【0021】図1の素子と同様、図2(a)の素子にお
いても、入射面に反射防止膜となる誘電体膜Aを設け、
かつ、層1、層2、層3からなる積層構造の側面のうち
少なくとも表面電流の経路となり得る部分(主として、
エッチングによって露出した側面部分)にも誘電体膜A
を設けている。
【0022】図2(b)は、PIN型の素子構造の他の
例を示しており、結晶基板B1としてn型GaNを用い
ており、その上に、n型GaN系結晶層1、GaN系結
晶からなるi層(受光層)2、p型GaN系結晶層3が
順に気相成長している。この場合、結晶基板がn型半導
体層であるために、結晶基板の下面にn型電極P1が設
けられている。p型電極P2は、図2(a)の例と同
様、中央の薄い透明電極P2と外周の厚い環状電極P2
1によって構成され、これにボンディング用のパッド部
分(図示せず)が部分的に加えられる。該透明電極P2
の上面が入射面である。
【0023】図2(b)の素子では、結晶基板を含めた
素子全体としての積層構造の側面が表面電流の経路とな
り得るため、素子構造の側面全体に誘電体膜Aが設けら
れている。
【0024】積層構造の側面に設けられる誘電体膜は、
上記のように、少なくとも表面電流の経路となり得る部
分に設けられる。表面電流の経路となり得る部分とは、
主として、積層構造の側面のうち両電極間の間に位置す
る結晶層の側面である。しかし、予期しない表面電流の
回り込みや、外部からの流入などを、より厳重に防止す
る点からは、このような部位以外の側面(例えば、図1
においてSで示す側面など)、さらには素子構造の側面
全体に誘電体膜を設けてもよい。
【0025】誘電体膜の材料は、受光対象光の反射を防
止し素子内へ透過させ得る材料であれば良く、限定はさ
れないが、効率を上げるには受光対象光に対して透明で
ある材料が好ましい。また、誘電体膜の材料は、誘電体
膜を付与すべき半導体結晶層の光学定数に応じて選択さ
れ、膜厚が決定される。誘電体膜は、単層の膜、又は複
数の材料で積層された多層膜とし、これによって反射防
止作用を得る。当該受光素子の用途を考慮すると、波長
450nm以下の短波長域、特に波長400nm以下の
紫外線域において透明であると言う点で選択される材料
は、各種金属フッ化物が好ましく、例えば、LaF
3(フッ化ランタン)、MgF2(フッ化マグネシウ
ム)、GdF3(フッ化ガドリニウム)、AlF3(フッ
化アルミニウム)、YF3(フッ化イットリウム)、D
yF3(フッ化ディスプロシウム)などが代表的なもの
として挙げられる。当該受光素子に用いられる結晶層の
材料と使用波長域とを考慮した場合には、前記金属フッ
化物のなかでもLaF3(フッ化ランタン)を用い、膜
厚を5nm〜15nm程度とすることが、好ましい誘電
体膜の態様の1つである。
【0026】誘電体膜の形成方法は、真空蒸着法、スパ
ッタ法などが挙げられる。積層構造の側面への該誘電体
膜をいつ形成するかは限定されず、該誘電体膜を形成す
るために独立した形成工程を設けてもよい。また、入射
面に形成される誘電体膜と、積層構造の側面に形成され
る誘電体膜とは、互いに異なっていてもよい。しかし、
入射面への成膜と同時に積層構造の側面にも同じ材料の
膜を形成することによって、新たに成膜工程を増やすこ
となく、容易に本発明の目的を達成することが可能とな
る。
【0027】図1や図2(a)に例示する素子の形成プ
ロセスでは、サファイアからなるウエハ基板上にGaN
系結晶層からなる積層構造を形成し、RIEによって個
々の素子に対してエッチングを施し、さらに電極等を形
成し、素子分断を行う。この場合、誘電体膜の形成時期
は、素子分断後であってもよいが、前記RIEによって
下層を露出させた後であってかつ素子分断前の段階が好
ましい。ウエハ状態での誘電体膜の形成は、素子の取り
扱いが容易であり、一括して効率よく誘電体膜が形成で
きるという利点がある。
【0028】また、図2(b)に例示する素子の形成プ
ロセスでは、素子分断した後に問題となる側面が現われ
るので、誘電体膜の形成は素子分断後とすべきである。
素子分断後に誘電体膜を形成する場合、実装前のベアチ
ップの状態で形成してもよいが、素子をステム台上にマ
ウントし、ワイヤーを取り付けた状態で形成することに
よって、ワイヤーのボンディング部分を避ける必要が無
くなり、成膜が容易になる。
【0029】図1、2に示すように、GaN系結晶層を
結晶基板上に形成する際には、必要に応じてバッファ層
を介在させてもよい。バッファ層材料や成膜法に限定は
ないが、GaN、AlNなどを同じ結晶成長装置にて低
温で成長させるGaN系低温成長バッファ層が好ましい
ものとして挙げられる。
【0030】また、結晶基板上にGaN系結晶層を成長
させる際には、転位密度を低減させるための種々の手法
を適宜導入してよく、例えば次の構造を結晶基板面に付
与してよい。 (い)従来公知の選択成長法(ELO法)を実施し得る
ように、結晶基板上にマスク層(SiO2などが用いら
れる)をストライプパターンなどとして形成した構造。 (ろ)GaN系結晶がラテラル成長やファセット成長を
し得るように、結晶基板上に、ドット状、ストライプ状
の凹凸加工を施した構造。これらの構造とバッファ層と
は、適宜組合せてよい。
【0031】GaN系結晶層の成長方法としては、HV
PE法、MOVPE法、MBE法などが挙げられる。厚
膜を作製する場合はHVPE法が好ましいが、薄膜を形
成する場合はMOVPE法やMBE法が好ましい。
【0032】
【実施例】本実施例では、図1に示すショットキー障壁
型のGaN系受光素子を実際に製作し、誘電体膜を設け
ない比較例品(従来品)と比較した。
【0033】C面サファイア基板(直径2インチウエ
ハ:後の分断によって図1の基板B1となる)をMOV
PE装置に装着し、水素雰囲気下で1100℃まで昇温
し、サーマルエッチングを行った後、温度を450℃ま
で下げ、Ga原料トリメチルガリウム(以下TMG)、
およびN原料アンモニアを流し、GaN低温成長バッフ
ァ層を厚さ30nm成長させた(図示せず)。
【0034】(n型GaN高キャリア濃度層、i層の形
成)温度を1000℃に昇温し、TMG、アンモニアに
加え、ドーパント材料シランを流し、高キャリア濃度層
としてn型GaN層1を厚さ4.5μmまで成長させ
た。キャリア濃度は2×1018cm-3とした。さらに、
ドーパントの供給を止め、TMG、アンモニアを流し、
アンドープのGaN結晶層(受光波長365nm)を厚
さ1.5μmまで成長させ、i層2とした。該i層のキ
ャリア濃度は1×1016cm-3以下である。
【0035】上記ウエハ状の積層構造体を装置から取り
出し、1.2mm角のチップとすべき部分の外周形状の
内側に沿ってi層をエッチングし、中央部分を直径90
0μmの円柱状に残し、n型GaN層1の外周部分を部
分的に露出させた。
【0036】その後、i層上面に、ショットキー電極と
してAu/Niからなる透明電極P2及び環状電極P2
1を形成した。また、露出した高キャリア濃度層上面に
は、Al/Tiからなるオーミック電極P1を形成し
た。
【0037】その後真空蒸着及びフォトリソグラフィー
技術により、入射面、側面に厚さ13nmのLaF3
を形成した。
【0038】以上の工程によって、サファイア基板(ウ
エハ)上に、マトリクス状に繰り返し形成された受光素
子構造を得、これを1.2mm角の個々のベアチップへ
と分断し、本発明による受光素子を得た。
【0039】(評価)本実施例で得られた受光素子(実
施例品)と、誘電体膜を設けない比較例品とを、それぞ
れTO−18ステム台に実装し、バイアス電圧を印可し
ない状態で、波長150nm〜450nmにわたって、
受光感度を測定した結果を図3のグラフに示す。実線が
実施例品、破線が比較例品の特性を示している。同図の
グラフのとおり、波長150nm〜365nmの範囲に
おいて、常に実施例品が比較例品の2倍以上の受光感度
を示すことがわかった。また、−5V印加時の暗電流を
計測したところ、比較例品が1nAであったのに対し
て、実施例品は0.5nAに改善されており、表面電流
抑制の効果が明確に現われていた。
【0040】
【発明の効果】以上のように、素子構造の側面にも入射
面と同様の誘電体膜を設けることによって、表面電流を
容易にかつ効果的に抑制することができるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による受光素子の一例として、ショット
キー障壁型の受光素子の断面を模式的に示す図である。
同図では、領域を区別するために、電極、誘電体膜にハ
ッチングを施している(他の図も同様である)。
【図2】本発明による受光素子の他の例として、PIN
型の受光素子の断面を模式的に示す図である。
【図3】本発明による受光素子の受光感度と、従来の受
光素子の受光感度とを比較するグラフ図である。
【図4】従来の受光素子の一例として、ショットキー障
壁型の受光素子の断面を模式的に示す図である。
【符号の説明】
A 誘電体膜 B1 結晶基板 1 半導体結晶層(n型GaN層) 2 受光層(i型GaN層) P1 オーミック電極 P2 ショットキー電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 只友 一行 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 岡川 広明 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 濱村 寛 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 新坂 俊輔 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 野村 達士 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 塩谷 英一 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 元垣内 敦司 三重県津市江戸橋1丁目102番1号 リヴ ェール津8J号 (72)発明者 平松 和政 三重県四日市市芝田1丁目4番22号 (72)発明者 福井 一俊 福井県福井市大願寺1丁目1番33号 Fターム(参考) 5F049 MA04 MA05 MB01 MB02 MB07 NA01 NA05 NB07 SZ12 WA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長450nm以下の光を受光対象光と
    する半導体受光素子であって、当該受光素子は、半導体
    結晶層からなる積層構造を有し、該積層構造には受光対
    象光を受光し得る受光層が含まれており、 該積層構造のうちの入射面および少なくとも表面電流の
    経路となり得る側面に、該受光対象光の反射を抑制しか
    つ透過させる誘電体膜が設けられていることを特徴とす
    る、半導体受光素子。
  2. 【請求項2】 上記積層構造を構成する半導体結晶層
    が、GaN系結晶層、ZnSe系結晶層、またはSiC
    結晶層である、請求項1記載の半導体受光素子。
  3. 【請求項3】 上記誘電体膜が、金属フッ化物からなる
    誘電体膜である、請求項1記載の半導体受光素子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009506543A (ja) * 2005-08-23 2009-02-12 ノーブル ピーク ヴィジョン コーポレーション 低雑音半導体光検出器
US20220165901A1 (en) * 2017-01-05 2022-05-26 Brilliant Light Power, Inc. Extreme and deep ultraviolet photovoltaic cell

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