JP2003282023A - ランプおよび照明装置 - Google Patents

ランプおよび照明装置

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JP2003282023A
JP2003282023A JP2002080984A JP2002080984A JP2003282023A JP 2003282023 A JP2003282023 A JP 2003282023A JP 2002080984 A JP2002080984 A JP 2002080984A JP 2002080984 A JP2002080984 A JP 2002080984A JP 2003282023 A JP2003282023 A JP 2003282023A
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lamp
glass
mercury
colored coating
colored
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JP2002080984A
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English (en)
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Kiyoko Kawashima
淨子 川島
Kenji Miyamoto
憲二 宮本
Hiromichi Kawashima
弘道 川島
Koji Tanabe
浩二 田辺
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Harison Toshiba Lighting Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】600℃以上の高温においても所要に着色して
いるとともに、剥離しにくい着色被膜を具備したランプ
およびこれを用いた照明装置を提供する。 【解決手段】ランプLは、殆どがSiOからなるガラ
スバルブGBおよびガラスバルブGBの内部に収容され
た発光手段ILを備えたランプ本体と、フリットガラス
および30〜80質量%の混合比率で顔料を含んだガラ
ス質を呈し、ガラスバルブGBの表面に被着した着色被
膜SCとを具備している。好適には、フリットガラス
は、SiOおよびBと、ZnOまたはAl
とを主成分としていて、顔料は、FeおよびM
nOまたはCr、CoOおよびNiを主成分と
している。好適には、ランプは、自動車用ヘッドライト
に用いる高圧放電ランプ、とりわけ水銀フリータイプの
高圧放電ランプである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランプおよびこれ
を用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】メタルハライドランプや水銀ランプなど
の高圧放電ランプでは、点灯中高温になるので、発光管
や外管に高温耐久性に優れた石英ガラスやハイシリケー
トガラスを用いている。また、自動車用ヘッドライトに
用いる高圧放電ランプやハロゲン電球の場合、安全な照
明を行なうために配光特性が規格化されていて、これら
のランプは上記規格に合致している必要がある。そこ
で、所要の配光を満足するために、ヘッドライトの反射
鏡や前面レンズに精密で複雑な光学設計がなされるとと
もに、ランプにもその外管や発光バルブの所定部分に遮
光性の着色被膜を配設して、不要方向への光導出がなさ
れないようにしている。この着色被膜には、所要の程度
の遮光性があるとともに、長期間にわたって遮光性を維
持し、かつ、ランプ点灯に伴う高温や点滅によるヒート
サイクルにより剥離しないことが要求される。
【0003】しかし、自動車用ヘッドライトに用いる高
圧放電ランプであるところのメタルハライドランプは、
後述する理由により、かなり高い管壁負荷で作動するた
めに、点灯中ランプが高温になる。したがって、着色被
膜もこの高温に耐えねばならない。また、自動車用ヘッ
ドライトに用いられる高圧放電ランプには、現在使用さ
れている水銀を封入するタイプ(以下、便宜上「水銀入
りタイプ」という。)と、現在開発されている水銀に代
えて蒸気圧の比較的高い金属ハロゲン化物を封入するタ
イプ(以下、便宜上「水銀フリータイプ」という。)と
がある。上記両タイプは、そのいずれにおいても点灯時
の光束立ち上がりを早くするために、点灯初期にランプ
電流を定格ランプ電流より大きくして投入ランプ電力を
増加する過負荷点灯を行なう点で共通している。このた
め、自動車用ヘッドライトに用いるメタルハライドラン
プは、点灯初期に管壁負荷がその他の用途の高圧放電ラ
ンプより相対的に高い状態で作動する。しかも、ヘッド
ライトは、自動車を運転中頻繁に点滅が繰り返されるの
で、高圧放電ランプが激しいヒートサイクルに曝される
ことになり、このためにも外管に配設される着色被膜が
剥離しやすくなるという問題がある。そこで、この問題
を理解しやすくするために、図1ないし図3を参照して
さらに詳細に説明する。
【0004】図1ないし図3は、水銀入りタイプと水銀
フリータイプにおける点灯初期の動作状態を説明するグ
ラフで、図1はランプ電流の変化を示すグラフ、図2は
気密容器内の蒸気圧の変化を示すグラフ、図3は水銀フ
リータイプの全光束の変化を示すグラフである。なお、
各図において、横軸はいずれも時間(秒)を、縦軸は相
対値で図1がランプ電流、図2が(水銀およびハロゲン
化物の)蒸気圧を、図3が全光束を、それぞれ示す。ま
た、図中、曲線Aは水銀フリータイプ、曲線Bは水銀入
りタイプ、をそれぞれ示す。
【0005】まず、水銀入りタイプについて説明する。
このタイプの高圧放電ランプは、始動直後に最初にキセ
ノンが主に発光するが、その後水銀が速やかに、しか
も、急速に蒸発して発光し始める。水銀の発光効率は、
キセノンのそれより数倍高いので、始動4秒後に定格光
束の80%以上の光束が得られ、光束立ち上がりが比較
的早い。また、始動直後に定格ランプ電力の2倍程度の
電力を投入することで上記の光束が得られ、ランプ電流
は、最大電流が始動直後だけ流れ、1〜2秒経過した後
は急激に低下して、4秒後には半分以下になる。
【0006】これに対して、水銀フリータイプは、始動
直後にキセノンが前者と同様に発光するが、その後ハロ
ゲン化物が400〜600℃程度にまで温度上昇しない
と十分に蒸発しない。また、その間始動から4秒程度を
要する。したがって、それまでの間は、キセノンが発光
を続ける。このため、水銀入りタイプに比較すると、同
一ランプ電力で十分な光束立ち上がりを得ることができ
ないことから、定常時ランプ電力の2倍超、一例として
3.5倍のランプ電力を4秒間程度投入する。その結
果、図3に示すような光束立ち上がりが得られる。した
がって、自動車用ヘッドライトに用いる水銀フリータイ
プの高圧放電ランプにおいては、図1に示すように、始
動から4秒程度までの間最大ランプ電流を継続して流し
続ける必要がある。なお、上述した水銀入りタイプの高
圧放電ランプにおいても、概ね図3に示すの同様な光束
立ち上がりを示す。
【0007】以上の理由から理解できるように、少なく
とも水銀フリータイプの自動車用ヘッドライトに用いる
高圧放電ランプに着色被膜を形成する場合、当該着色被
膜は、600℃以上の高温に耐えるものでなければなら
ない。そのためには、600℃以上の温度において、着
色被膜の熱膨張率がガラスバルブのそれに接近している
ように構成されている必要がある。
【0008】従来、ランプに配設する遮光性の着色被膜
の膜材質としては、その焼成条件および仕様から、低温
焼成タイプとフリット高温焼成タイプの2種類に大別さ
れる。前者は、たとえばSiO2などの金属アルコキシ
ドをガラスバルブに塗布して、300〜400℃で焼成
する際の脱水または加水反応による結合が特徴であり、
ランプの他の部分への熱負荷が少ないという利点があ
る。
【0009】また、後者は、特表平9−507963号
公報などに記載されているが、着色被膜がフリットガラ
スと顔料とから構成されており、600〜700℃の焼
成でフリットガラスが溶融することにより、ガラスバル
ブに接着するものである。このタイプは、耐熱性の顔料
を用いることで、ランプの点灯熱および点滅によるヒー
トサイクルにおける顔料の色変化(遮光性の変化)がな
く、またディップ法、ディスペンサー法またはスクリー
ン印刷法など多様な塗布方法に対応し得る塗布液粘度の
調整が容易であるといった利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の低温
焼成タイプは、塗布範囲の規制が容易なスクリーン印刷
に適合するために必要な粘度が不足し、その増粘化も困
難である。
【0011】一方、高温焼成タイプは、600〜700
℃といった軟化点と同時に、熱膨張係数αをガラスバル
ブのそれに接近させることが困難であった。着色被膜の
αとガラスバルブのαが離れていると、ランプの寿命中
のヒートサイクルによって着色被膜の剥離が発生しやす
くなる。
【0012】また、一般に着色被膜の塗布液は、フリッ
トガラスおよび顔料がオイルなどの溶剤中に分散されて
いるが、固形分である顔料とフリットガラスとの比重の
差が大きいと、比重の重い材料のみが沈降し、かつ、ス
クリーン印刷のメッシュを通過するので、印刷の初期と
後期とで塗布液の組成が変化してきて、品質の一定な着
色被膜を生産できなくなる。したがって、フリットガラ
スおよび顔料の比重の選定が印刷性に影響を与える。
【0013】さらに、フリットガラスおよび顔料の選定
に当たり、環境問題のないように鉛Pb、カドミニウム
CdやクロムCrといった環境負荷のおおきな重金属や
その化合物の代替化が必要である。
【0014】以上を要約すれば、従来から用いられてい
る材料を用いて、高温に耐えるように高温で焼成して着
色被膜を形成すると、所要の遮光性が得られなかった
り、寿命中に着色被膜が剥離したりするという問題があ
り、品質の安定を図ることができなかった。
【0015】本発明は、600℃以上の高温においても
所要に着色しているとともに、剥離しにくい着色被膜を
具備したランプおよびこれを用いた照明装置を提供する
ことを目的とする。
【0016】また、本発明は、600℃以上の高温に耐
える遮光性の着色被膜を備えた自動車前照灯用のメタル
ハライドランプなどの小形で高管壁負荷の高圧放電ラン
プとりわけその水銀フリータイプに好適なランプおよび
これを用いたヘッドライトなどの照明装置を提供するこ
とを他の目的とする。
【0017】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明のランプ
は、SiOからなるガラスバルブおよびガラスバルブ
の内部に収容された発光手段を備えたランプ本体と;フ
リットガラスおよび30〜80質量%の混合比率で顔料
を含んだガラスを呈し、ガラスバルブの表面に被着した
着色被膜と;を具備していることを特徴としている。
【0018】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0019】まず、本発明の構成要件の一つであるとこ
ろのランプ本体について説明する。ランプ本体は、ガラ
スバルブおよび発光手段を備えて構成されている。な
お、「ランプ本体」とは、ランプから後述する着色被膜
を除外した残余の部分をいう。また、「ランプ」とは、
照明用に使用される人工光源をいい、たとえば放電ラン
プ、白熱電球、化学発光ランプ、原子ランプなどを含む
広い概念である。ただし、ここでいう「照明用」とは、
ランプの発光を何らかの目的で用いるあらゆる用途を含
み、たとえば光化学反応、光触媒活性化、装飾、検査、
探照、標示、表示などの用途において発光を利用するこ
とを含む。なお、「放電ランプ」とは、バルブの内部に
少なくとも一方の電極が封装される多様な各種の放電ラ
ンプを包含する広い概念である。たとえば、高圧放電ラ
ンプおよび低圧放電ランプのいずれであってもよい。上
記の高圧放電ランプは、バルブの内部に封入される放電
媒体が点灯中に大気圧程度の圧力になるものから80気
圧以上の高圧になる超高圧放電ランプといわれる放電ラ
ンプを含む。また、バルブ内部に発生する放電は、金属
蒸気放電およびガス放電のいずれの態様であってもよ
い。したがって、高圧放電ランプとしては、たとえばメ
タルハライドランプ、水銀ランプ、高圧ナトリウムラン
プ、高圧キセノンランプなどであることを許容する。一
方、低圧放電ランプは、放電媒体が大気圧以下の圧力で
点灯し、たとえば蛍光ランプおよび殺菌ランプなどの低
圧水銀蒸気放電ランプやネオンランプなどの低圧希ガス
放電ランプなどを含む。
【0020】ガラスバルブは、少なくとも殆どが、換言
すれば90質量%以上の割合でSiO含有されている
ガラス、たとえば石英ガラスやハイシリケートガラスな
どが該当する。また、ガラスバルブは、ランプの種類に
応じて種々の形状、構造およびサイズに形成することが
できる。さらに、ガラスバルブは、発光手段を収納する
発光管すなわち1重の発光バルブとして用いられてもよ
いし、発光管を内部に収容する2重の外管として用いら
れてもよい。さらにまた、ガラスバルブは、その内部が
外部に対して封止されていてもよいし、封止されなくて
もよい。要するに、ガラスバルブは、後述する着色被膜
を被着させるための基体を構成するとともに、その内部
にある発光手段からの発光がガラスバルブを透過して外
部へ放射されるように構成されていればよい。
【0021】発光手段は、ランプの種類に応じて多様な
構成の中から適宜選択して用いることができる。たとえ
ば、放電ランプであれば、ガラスバルブの内部に少なく
とも一方が封装された一対の電極およびガラスバルブの
内部に封入された放電媒体を含んで構成される。なお、
放電ランプの種類に応じて多様な既知の各種放電媒体を
用いることができる。また、白熱電球であれば、ガラス
バルブの内部に封装されたタングステンワイヤなどの白
熱フィラメントからなる。さらに、化学発光ランプであ
れば、ガラスバルブの内部に封装された化学反応により
発光する発光体からなる。原子ランプであれば、放射性
同位元素およびガラスバルブの内面に形成した蛍光体層
からなる。
【0022】次に、着色被膜について説明する。着色被
膜は、フリットガラスおよび30〜80質量%の混合比
率の顔料を含み、ガラスバルブの表面の所望位置に被着
している。そして、着色被膜は、フリットガラスおよび
顔料が混合された結晶性または非晶質のガラス質被膜か
らなる。また、着色被膜は、遮光を目的とした配光制御
だけでなく、表示、装飾など所望な種々の目的のために
ランプのガラスバルブに配設することが許容される。
【0023】フリットガラスは、一般に被封着体の結合
や絶縁を目的として用いられる低融点ガラスであり、非
晶質および結晶性のものがあるが、本発明においてはそ
の材料状態においてそのいずれであってもよい。しか
し、結晶性のフリットガラスは、非晶質のフリットガラ
スより耐熱性、強度および電気特性などが優れるととも
に、熱膨張係数が小さいので、好ましい。また、結晶性
のフリットガラスを用いても焼成条件により形成される
着色被膜が結晶化する場合と、結晶化しない場合とがあ
る。結晶化していることにより、熱膨張係数が一層ガラ
スバルブのそれに接近するので、剥離にしにくくなる。
なお、結晶化の有無は、X線回折装置を用いて検証する
ことが可能である。また、「低融点ガラス」とは、絶対
的なものではなく、融点がガラスバルブのそれより低い
ガラスを意味する。しかし、着色被膜を形成した後は、
融点がなるべく高いのが好ましく、したがって結晶性の
フリットガラスが好適である。結晶性のフリットガラス
としては、たとえばSiO、BおよびZnOを
主成分とするものなどを用いることができる。
【0024】これに対して、非晶質のフリットガラスと
しては、鉛を含まない組成がよい。鉛は、環境負荷が大
きいとともに、これを含有すると融点が低下するので好
ましくない。鉛Pbの代替物質としては、ビスマスB
i、タリウムTlおよびバナジウムVが好適である。B
iおよびTlは、その原子量がPbの前後に隣接する位
置にある重金属であり、その化学特性が類似している。
また、比重も近似していて、Pb入りの塗布液と同一条
件で塗布液を調整でき、スクリーン印刷によって着色被
膜の塗布液を付着させることができる。また、Vは、B
iおよびTlほどではないが、重金属に属し、顔料成分
として使用するFe、Mn、Coなどと類似した原子量
を有している。ビスマスBi、タリウムTlおよびバナ
ジウムVは、たとえば、Biを含有するフリット
ガラス、Vを含有するフリットガラス、TlO
を含有するフリットガラスなどとして使用することがで
きる。
【0025】顔料は、元来、着色被膜に着色するための
成分である。しかし、本発明者は、顔料が着色被膜中に
所定比率で混合していると、着色被膜を接着性にする作
用のあることを発見した。すなわち、フリットガラスに
顔料を混合させた着色被膜の原料をガラスバルブに塗布
し、焼結する際の熱の影響による着色被膜とガラスバル
ブとの熱収縮の差を低減させることができ、着色被膜の
接着強度を増すことができる。しかし、顔料が30質量
%未満であると、遮光性が不足するとともに、着色被膜
の熱収縮が大きく、ガラスバルブと着色被膜の接合面で
の剥離を生じやすくなる。また、顔料が80質量%を超
えると、着色被膜の膜硬度が低下し、着色被膜の接着性
が弱く、顔料の脱落などが生じる虞がある。したがっ
て、顔料の混合比率は、上記の範囲内にある必要があ
る。なお、顔料の混合比率は、好適には40〜60質量
%である。
【0026】また、顔料は、着色を呈するのであれば、
着色被膜をどのように着色してもよい。したがって、着
色被膜は、たとえば黒色、灰色および白色、あるいはた
とえば青色などの有色の色調であることを許容する。し
かし、遮光性を目的とする着色の場合、黒色、灰色およ
び白色のいずれであってもよいが、外観上は黒色が好適
である。また、着色被膜が白色であると、迷光を生じや
すくなるので注意する必要がある。好ましくは、顔料と
してCo、Ni、Fe、MnおよびCuのグループの中
から選択された2種類の金属の複合酸化物からなるもの
を用いるのがよい。
【0027】また、着色被膜をガラスバルブの表面に形
成する際には、600℃以上の温度で焼成するのがよ
い。これによりガラスバルブの表面に600℃以上の高
温負荷がかかる場合であっても、組織的に安定な金属酸
化物の複合体が形成されるので、品質の良好な着色被膜
が得られる。
【0028】最後に、本発明の作用について説明する。
本発明によれば、着色被膜が上述したように構成されて
いるため、600℃以上の高温における着色被膜の熱膨
張係数がガラスバルブのそれに接近するので、上記の高
温下で使用されても、ランプの寿命末期まで着色被膜の
剥離が生じにくくなるとともに、良好な着色性を示す。
また、品質の安定した着色被膜が得られる。したがっ
て、本発明は、自動車用ヘッドライトに用いる高圧放電
ランプとりわけその水銀フリータイプなど遮光性の着色
被膜が外管に配設されているとともに、外管が600℃
以上の高温になるランプに好適である。しかし、本発明
による着色被膜は、温度が600℃以下のランプにおい
ても有効に機能する。
【0029】請求項2の発明のランプは、請求項1記載
のランプにおいて、フリットガラスは、SiOおよび
と、ZnOまたはAlとを主成分として
いることを特徴としている。
【0030】本発明は、着色被膜の一方の含有成分であ
るフリットガラスの好適な構成を規定している。すなわ
ち、フリットガラスは、結晶性であり、SiO、B
およびZnOを主成分とする第1の系、SiO
およびAlを主成分とする第2の系、な
らびにSiO、BおよびZnOを主成分とし、
さらにAlを含む第3の系のいずれであってもよ
い。また、MgO、BaO、CuO、Fe、SnO
TiO、BaO、VOおよびPなどをガラス
形成剤や核化剤として数%程度まで添加することができ
る。
【0031】次に、第1の系における主成分の好ましい
配合比率範囲を表1に示す。
【0032】
【表1】 主成分 配合範囲 SiO 10〜20 B 10〜30 ZnO 30〜70 本発明において、着色被膜は、ガラスバルブに被着した
状態で、用いているフリットガラスが結晶性であるとし
ても、必ずしも結晶性を呈していなくてもよい。着色被
膜が結晶性を呈するか否かは、焼成条件によって変化す
る。しかし、着色被膜が結晶性を呈していることによ
り、着色被膜の熱膨張係数がより一層ガラスバルブのそ
れに接近するので、着色被膜が結晶性を呈するのは好ま
しいことである。また、焼成温度を高くするほど着色被
膜の熱膨張係数αが着色被膜の基体となるガラスバルブ
のそれに接近するので、より一層剥離しにくい着色被膜
が得られる。
【0033】また、フリットガラスおよび顔料を合わせ
た着色被膜の配合成分の好ましい配合比率の範囲を表2
に示す。
【0034】
【表2】 主成分 一般配合範囲 好適配合範囲 フリットガラス SiO 3〜60 5〜10 B 3〜20 5〜15 ZnO 10〜50 10〜35 顔料 CoO 4〜25 5〜10 MnO 4〜30 10〜15 Fe 12〜60 30〜40 そうして、本発明によれば、着色被膜に上記の構成のフ
リットガラスを用いていることにより、得られた着色被
膜は、点灯などでガラスバルブが600℃以上の高温に
なっても、剥離が生じにくくなる。したがって、本発明
は、外管が点灯中600℃以上になる自動車用ヘッドラ
イトに用いる遮光膜を備えた高圧放電ランプ、とりわけ
水銀フリータイプに好適である。
【0035】請求項3の発明のランプは、請求項1また
は2記載のランプにおいて、顔料は、Co、Ni、F
e、Mn、CrおよびCuのグループから選択された2
種以上の金属を含む複合酸化物系顔料であることを特徴
としている。
【0036】本発明は、着色被膜の他方の含有成分であ
る顔料の好適な構成を規定している。すなわち、本発明
の顔料は、上記構成の複合酸化物系顔料であることによ
り、600℃以上の高温において組織が安定した黒色系
の着色被膜が得られる。たとえば、Fe−MnO
またはこれにCoOが加わった構成である。たとえ
ば、Fe−MnOまたはこれにCoOを加えて
混合したものを約900℃の温度で焼成することによ
り、顔料の組成の一部または全部を (Fe、Mn、Co ただし、A、B、C、X、Yは任意の整数 で表される複合酸化物を生成するものである。また、複
数種の複合酸化物が含まれることを許容する。
【0037】そうして、本発明においては、顔料が上記
構成の複合酸化物系顔料であることにより、遮光性に優
れるとともに、品質の信頼性が高く、かつ、環境上安全
な黒色系の着色被膜を備えたランプを得ることができ
る。
【0038】請求項4の発明のランプは、請求項1ない
し3のいずれか一記載のランプにおいて、ランプは、気
密容器、気密容器の内部に離間対向して封装された一対
の電極および気密容器の内部に封入された放電媒体を備
えている発光管と、内部に発光管を収納している外管と
を具備した高圧放電ランプであり;着色被膜は、外管の
表面に配設されていることを特徴としている。
【0039】本発明は、自動車用ヘッドライトに用いる
高圧放電ランプとりわけ水銀を本質的に封入しない水銀
フリータイプの高圧放電ランプに好適な構成を規定して
いる。この種の高圧放電ランプは、少なくとも発光管、
外管および外管の表面に配設された遮光用の着色被膜を
具備している。
【0040】まず、発光管について説明する。 発光管
は、少なくとも気密容器、一対の電極および放電媒体を
備えて構成されている。
【0041】気密容器は、石英ガラスまたは透光性セラ
ミックス製の気密に封止された容器であり、内部に放電
空間が形成されている。なお、自動車用ヘッドライトに
用いる高圧放電ランプの場合、気密容器は、直線透過率
が高くて集光性に優れた石英ガラス製のものが用いられ
ている。また、気密容器は、放電空間を包囲する包囲部
および包囲部一体に延在する一つまたは一対の封止部を
備えている。包囲部の内部に放電空間を画成する内面の
形状および外面の形状は、特段限定されない。たとえ
ば、内外両面の形状が楕円球、真球や紡錘などの形状で
あったり、内部形状が円柱または回転長円体の形状で、
かつ、外部形状が楕円球、真球または紡錘などの形状に
したりすることが許容される。封止部は、気密容器の内
部を排気して放電媒体を封入後、気密容器を封止すると
ともに、電極を支持し、かつ、外部から給電を受けられ
るよう外部導入体に電気的に接続するために機能する。
【0042】さらに、本発明は、自動車用ヘッドライト
の光源として用いるメタルハライドランプのような高圧
放電ランプに好適なので、この場合の気密容器について
以下に詳細に説明する。放電空間は、好ましくは内径
1.5〜3.5mmの円柱状または回転長円形形状をな
すとともに、軸方向に5〜9mmの長さを有する細長い
形状をなしているのがよい。これにより、アークが水平
点灯においては上方へ湾曲しようとするために、気密容
器の上側の内面に接近するので、気密容器の上部の温度
上昇が早くなる。そして、放電空間を包囲する部分の肉
厚を比較的大きくする、したがって包囲部の外面形状を
楕円球状に形成することができる。換言すれば、電極間
距離のほぼ中央部の肉厚をその両側の肉厚より大きくす
ることができる。これにより、気密容器の伝熱が良好に
なって気密容器の放電空間の下部および側部内面に付着
している放電媒体の温度上昇が早まるために、光束立ち
上がりが早くなる。また、封止部は、両端封止構造とし
て形成され、包囲部の軸方向の両端に棒状をなした一対
が一体に形成される。そして、この一対の封止部内に好
適には減圧封止法により封着金属箔を埋設し、この封着
金属箔を介して電極と外部導入体とを接続することで、
包囲部の内部を気密状態に保持しながら電極に電流を供
給することが可能になる。なお、減圧封止法により封止
する場合、封止部を経由して包囲部の内部を排気し、か
つ、放電媒体を封入できるので、包囲部をチップレスに
して配光特性を良好にすることができる。
【0043】電極は、包囲部の内部に放電を生起させる
ために、その一対が包囲部に臨むように配設される。な
お、「包囲部に臨む」とは、電極の主要部が包囲部の内
部に突出するか、または包囲部に連続する筒状部の内部
に位置して、包囲部の内部に放電を生起させるように配
設されていることを意味する。本発明において、高圧放
電ランプは、交流点灯および直流点灯のいずれの態様で
作動するように構成されていてもよい。前者の態様の場
合、一対の電極は、基本的に同一の構造およびサイズに
形成される。これに対して、後者の場合、陽極は、その
発熱が多いので、陰極に対して放熱面積が大きくなるよ
うに相対的に大きく形成される。
【0044】また、電極は、タングステン、ドープドタ
ングステン、レニウムまたはレニウム−タングステン合
金などにより構成することができる。また、電極を気密
容器に封装する構造として、気密容器の一対の封止部に
電極の基端部を埋設させて支持することができる。な
お、電極の基端は、封止部に気密に埋設されたモリブデ
ンなどからなる封着金属箔に溶接などの手段によって接
続される。
【0045】さらに、自動車用ヘッドライトの光源とし
て用いるメタルハライドランプのような高圧放電ランプ
の場合、一対の電極は、電極間距離が5mm以下になる
ように対向して気密容器の内部に封装される。そして、
電極は、その直径が長手方向に沿ってほぼ同一の直棒状
をなした軸部を備えている。水銀フリータイプの場
合、、軸部の直径が0.3mm以上であるとともに、そ
の軸部から直径が大きくなることなしに先端に至り、か
つ、アークの起点となる先端が曲面を形成している。軸
部の直径は、点灯直後のランプ電圧が低いときに流れる
大きなランプ電流に耐えるために、好適には0.3mm
以上に設定される。なお、電極のアークの起点となる先
端の曲面は、ほぼ球面状をなし、その半径が軸部の直径
の1/2以下になっているのがよい。なお、「電極のア
ークの起点となる先端」とは、電極の先端側において、
アークの起点となる部位を意味し、必ずしも電極の幾何
学的な先端の全体を示すものではない。すなわち、電極
の先端側であって、アークの起点になる部位が電極の軸
部の直径に対して1/2以下の半径を有する曲面を形成
していればよい。また、電極の気密容器内への突出長
は、軸径とともに電極温度に影響するが、この種の小形
のメタルハライドランプにおける通例にしたがえばよ
く、したがってたとえば1.4±0.1mm程度に設定
することができる。
【0046】放電媒体は、高圧放電ランプの構成に応じ
て所要に選択される。すなわち、メタルハライドランプ
の場合、放電媒体は、発光金属のハロゲン化物、希ガス
およびランプ電圧形成用の媒体が用いられる。このラン
プ電圧形成媒体としては、一般的には所望の蒸気圧が容
易に得られることから水銀が用いられる。しかし、水銀
は、環境負荷が大きいので、近時これに代わり蒸気圧が
比較的高くて可視域の発光の少ない後述する金属のハロ
ゲン化物を用いるいわゆる水銀フリータイプも開発され
ている。また、超高圧水銀ランプの場合、放電媒体は、
水銀および希ガスまたはこれらに加えてハロゲンを用い
る。さらに、高圧希ガス放電ランプの場合、放電媒体
は、キセノンなどの希ガスを主体とする。
【0047】また、前述のように本発明は、自動車用ヘ
ッドライトの光源として用いるメタルハライドランプの
ような高圧放電ランプに好適であるが、その中でも特に
水銀フリータイプに最適であるので、この場合の放電媒
体について以下に説明する。すなわち、放電媒体は、発
光金属のハロゲン化物および蒸気圧が高くて可視域に発
光しないか、発光が比較的少ない金属など発光金属以外
の金属のハロゲン化物を気密容器の単位内容積当たり
0.005mg/mm以上と、25℃で5気圧以上の
キセノンとを含み、かつ、水銀を本質的に含まない構成
である。発光金属のハロゲン化物は、少なくともナトリ
ウムNa、スカンジウムScおよび希土類金属のヨウ化
物の少なくとも2種を含む発光金属のハロゲン化物を含
んでいるものとするのが好ましい。上記ナトリウムN
a、スカンジウムScおよび希土類金属は、高効率な発
光物質であり、主発光金属として好適である。しかし、
要すれば、上記に加えて他の発光金属たとえばインジウ
ムInなどのハロゲン化物を封入することが許容され
る。一方、蒸気圧が高くて可視域に発光しないか、発光
が比較的少ない金属すなわち発光金属として期待されな
いが、主としてランプ電圧を形成するのに好適な金属の
ハロゲン化物として、Mg、Co、Cr、Zn、Mn、
Sb、Re、Ga、Sn、Fe、Al、Ti、Zrおよ
びHfのグループから選択された一種または複数種のハ
ロゲン化物を添加することができる。これらのランプ電
圧形成媒体は、そのいずれも水銀に代わって主としてラ
ンプ電圧を形成するのに有効に寄与し、25〜70V程
度のランプ電圧を得ることができる。また、これらの放
電媒体は、蒸気圧が比較的高くて、しかも、可視域にお
ける発光が比較的に少ないという共通した特徴があり、
これらの媒体を選択的に適量封入することにより、ラン
プ電圧を所要範囲に高めることができる。そのため、比
較的少ないランプ電流で所要のランプ電力を投入するこ
とが可能になる。ハロゲン化物の封入量は、気密容器の
単位内容積当たり0.005mg/mm以上であるの
で、これに気密容器のmm単位で表した内容積を乗じ
ることにより、ハロゲン化物の全封入量を求めることが
できる。本発明により封入されるハロゲン化物は、水銀
入りランプに比較すると、かなり多くなっている。ま
た、ハロゲン化物は、余剰に封入されていて、蒸発され
ない余剰の部分が点灯中気密容器の内壁面に液相となっ
て付着する。また、ハロゲン化物を構成するハロゲンに
ついて説明する。すなわち、反応性については、ヨウ素
が最も適当であり、少なくとも上記主発光金属は、主と
してヨウ化物として封入される。しかし、要すれば、ヨ
ウ化物および臭化物のように異なるハロゲンの化合物を
併用することができる。キセノンは、始動ガスおよび緩
衝ガスとして作用するとともに、始動直後には主発光を
担当するように作用する。さらに、キセノンの封入圧力
は25℃で5気圧以上、好適には8〜16気圧である。
キセノンの封入圧が高いので、メタルハライドランプの
ランプ電圧が高くなり、同一ランプ電流に対してランプ
電力を大きくして、光束立ち上がり特性を向上させるこ
とができる。光束立ち上がり特性が良好であることは、
どのような使用目的であっても好都合であるが、特に自
動車用前照灯装置においては極めて重要な特性である。
【0048】なお、水銀フリータイプにおける水銀につ
いて説明する。前述の「本質的に水銀を含まない」と
は、水銀を全く封入していないだけでなく、気密容器の
内容積1cc当たり2mg未満、好ましくは1mg以下
の水銀が存在していることを許容するという意味であ
る。しかし、水銀を全く封入しないことは環境上望まし
いことである。従来のように水銀蒸気によって放電ラン
プのランプ電圧を所要に高くする場合、短アーク形にお
いては気密容器の内容積1cc当たり20〜40mg、
さらに場合によっては50mg以上封入していたことか
らすれば、水銀量が実質的に頗る少ないといえる。
【0049】次に、外管について説明する。 外管は、
石英ガラスまたはハイシリケートガラスなどの少なくと
も殆どがSiOからなり、その内部に発光管を収納す
る。そして、外管、発光管から外部へ放射される紫外線
を遮断し、機械的に保護し、かつ、発光管の気密容器を
手で触れることで人の指紋や脂肪が付いて失透の原因と
ならないようにしたり、あるいは気密容器を保温したり
たりするとともに、後述する着色被膜に対して基体を提
供する。また、外管の内部は、その目的に応じて外気に
対して気密に封止してもよいし、外気と同程度または減
圧された空気または不活性ガスが封入されていてもよ
い。さらに、要すれば、外気に連通していてもよい。
【0050】着色被膜は、請求項1または2に記載の構
成であるが、配光特性を所要に制御する目的で、外管の
表面の配設されている。外管の表面は、外面および内面
のいずれであってもよいが、外面であれば配設が容易で
あるとともに、内面より温度が低くなり、着色被膜が剥
離しにくくなるので、好ましい。
【0051】本発明において、高圧放電ランプのランプ
電力は、特定範囲に限定されない。なお、ランプ電力
は、高圧放電ランプに投入される電力である。しかし、
自動車用ヘッドライトに用いる高圧放電ランプの場合
は、安定点灯時に60W以下であるのがよい。
【0052】次に、本発明において付加し得るその他の
構成について説明する。以下に示す構成を選択的に付加
することにより、高圧放電ランプの性能が向上したり、
機能が増加したりする。
【0053】1 口金について 口金は、高圧放電ラン
プを点灯回路に接続したり、加えて機械的に支持したり
するのに機能する。
【0054】2 イグナイタについて イグナイタは、
高電圧パルス電圧を発生し、これを高圧放電ランプに印
加して、その始動を促進する手段であり、口金の内部に
収納するなどにより、高圧放電ランプと一体化すること
ができる。
【0055】3 始動補助導体について 始動補助導体
は、電極近傍における電界強度を高くして、高圧放電ラ
ンプの始動を支援する手段であり、その一端を他方の電
極と同電位個所に接続し、他端を一方の電極近傍におけ
る気密容器の外面に配設する。
【0056】最後に、本発明の作用について説明する。
本発明のランプは、高圧放電ランプを構成しているた
め、点灯中外管の温度が高くなるが、着色被膜が600
℃以上の高温に耐えるので、剥離しにくく、したがって
その品質に対して高い信頼性が得られる。このため、本
発明は、管壁負荷の大きい自動車用ヘッドライトに用い
る高圧放電ランプとりわけ水銀フリータイプの高圧放電
ランプに好適である。
【0057】請求項5の発明の照明装置は、照明装置本
体と;照明装置本体に配設された請求項1ないし4のい
ずれか一記載のランプと;ランプを点灯する点灯装置
と;を具備していることを特徴としている。
【0058】本発明において、「照明装置」とは、ラン
プの点灯によって発生する放射を利用するあらゆる装置
を包含する広い概念である。したがって、自動車用ヘッ
ドライト、光プロジェクション装置、光ファイバ光源装
置、サーチライト、照明器具、光照射検査装置、光装飾
装置、信号灯、標示灯、表示灯および光化学反応装置な
どが該当する。また、「照明装置本体」とは、照明装置
からランプおよび点灯回路を除いた残余の全ての部分を
意味する。
【0059】点灯装置は、ランプを所要に点灯する手段
であり、どのような構成であってもよいが、好ましくは
制御が容易な電子回路化されたものがよい。また、自動
車用ヘッドライトに用いる点灯装置は、高圧放電ランプ
の点灯直後に定格ランプ電流の2倍以上のランプ電流を
流し、その後順次低減して定格ランプ電流に落ち着くよ
うに制御する構成とするのがよい。さらに、自動車用ヘ
ッドライトに用いる高圧放電ランプで水銀フリータイプ
の場合の点灯装置は、点灯後4秒まで安定時の定格ラン
プ電力に対して2.5〜4倍の最高入力電力を投入し、
その後順次定格ランプ電力に落ち着くようにランプ電流
を制御するように構成するのがよい。これにより、点灯
直後4秒までの光束立ち上がりを早めて自動車用前照灯
に必要な前照灯前面の代表点での光度8000cdを得
ることができる。
【0060】そうして、本発明においては、照明装置が
請求項1ないし3のいずれか一記載のランプを光源とし
て備えているので、寿命中に着色被膜が剥離して配光特
性が悪化するようなことがなくなり、長期間にわたって
優れた照明効果が得られる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0062】図4および図5は、本発明のランプの一実
施形態としての自動車用ヘッドライトに用いる高圧放電
ランプである水銀フリータイプのメタルハライドランプ
を示し、図4は正面図、図5は発光管の主要部の正面図
である。各図において、メタルハライドランプは、発光
管IB、外管OB、着色被膜SC、接続導体cc、リー
ド線ol、絶縁チューブIT、口金Bからなる。なお、
メタルハライドランプは、本発明におけるランプLに相
当する。また、外管OBは、本発明におけるガラスバル
ブGBに相当する。
【0063】発光管IBは、気密容器1、封着金属箔
2、一対の電極3、3、外部導入体4および放電媒体か
らなる。そして、放電空間1c内において、一対の電極
および放電媒体は、本発明における発光手段ILに相当
する。気密容器1は、石英ガラス製であり、包囲部1
a、および一対の封止部1b1、1b2により構成され
ている。包囲部1aは、中空で外部形状が回転楕円体形
状に成形されていて、内部に管軸方向に細長いほぼ円柱
状の放電空間1cが形成されている。一対の封止部1b
1、1b2は、包囲部1aの両端に一体に形成されてい
る。これにより、気密容器1は、両端封止構造になって
いる。
【0064】封着金属箔2は、リボン状のモリブデン箔
からなり、減圧封止法により気密容器1の一対の封止部
1b1、1b2の内部に気密に埋設されている。
【0065】一対の電極3、3は、軸部3aが直棒状を
なし、かつ、アークの起点となる先端3bが軸部3aの
直径の1/2以下の半径を有する半球状の曲面を電極軸
部の先端の全体にわたって形成している。そして、基端
部3cが気密容器1の一対の封止部1b1、1b2に埋
設して支持され、先端部側が気密容器1の包囲部1aの
両端から放電空間1c内に突出することにより、電極間
距離5mm以下になるように対向している。また、一対
の電極3、3は、それぞれ基端が封着金属箔2の一端に
溶接により接続している。
【0066】外部導入体4は、モリブデン先端が封着金
属箔2の他端に溶接されて、気密容器1の封止部1b
1、1b2から外部へ導出されている。
【0067】気密容器1a内には、放電媒体として発光
金属およびランプ電圧形成用の金属のハロゲン化物およ
びキセノンが封入されている。
【0068】外管OBは、ハイシリケートガラスからな
り、内部に図2に示す構造の発光管IBを収納してい
て、両端が封止部1bにガラス溶着されているが、先端
側の端部は空気の流通を許容するように構成されてい
る。また、外管OBおよび発光管IBの封止部1b1の
基端側の部分が口金8内に嵌入した状態で後述する締付
け金具8dにより口金Bに支持されている。
【0069】着色被膜SCは、外管OBの外面における
所要の部位に配設されている。着色被膜SCは、フリッ
トガラスと顔料とが混合して焼成されて外管7に溶着す
ることにより形成されていて、顔料の着色被膜SCに対
する混合比率は、30〜80質量%の範囲内に設定され
ている。比率で所望の配光特性を得るのに有効に作用す
る。
【0070】口金Bは、絶縁性の口金基体8aに組み付
けられた一対の受電端子8b、8cおよび締付け金具8
dを備えている。受電端子8bは、リング状をなしてい
て、口金基体8aの小径部8a1に面一になるよう装着
されている。受電端子8cは、口金基体8aの基端から
背方へ突出している。
【0071】接続導体ccは、その一端が発光管10の
先端側の外部導入体4に溶接されている。
【0072】外部リード線olは、口金基体8aから外
管OBとほぼ並行に延在していて、基端が受電端子8b
に接続するとともに、先端が接続導体ccの他端に溶接
により接続している。
【0073】絶縁チューブITは、外部リード線olを
被覆している。
【実施例1】 発光管IB 気密容器1 :石英ガラス製で、外径6mm、内径2.7mm、包囲部の 長さ7.0mm 電極3 :タングステン製で、軸部の直径0.35mm 電極間距離4.2mm、突出長1.4mm 放電媒体 金属ハロゲン化物:ScI−NaI−ZnI=0.8mg キセノン :25℃で10気圧 外管OB :ハイシリケートガラス製、外径10mm 着色被膜SC フリットカ゛ラス :50質量%(SiO−B−ZnO系) 顔料 :50質量%(CoO−MnO−Fe) 膜状態 :膜厚20μm、外観亀裂なし、鉛筆硬度5H 電気特性 :ランプ電力35W、ランプ電圧42V(いずれも安定時)
【実施例2】 着色被膜SC フリットカ゛ラス :70質量%(SiO−B−ZnO系) 顔料 :30質量%(CoO−MnO−Fe) 膜状態 :膜厚20μm、外観亀裂なし、鉛筆硬度9H その他の構成は実施例1と同じ。
【実施例3】 フリットカ゛ラス :20質量%(SiO−B−ZnO系) 顔料 :80質量%(CoO−MnO−Fe) 膜状態 :膜厚20μm、外観亀裂なし、鉛筆硬度3H その他の構成は実施例1と同じ。 [比較例1] フリットカ゛ラス :72質量%(SiO−B−ZnO系) 顔料 :28質量%(CoO−MnO−Fe) 膜状態 :膜厚20μm、外観亀裂あり、鉛筆硬度9H その他の構成は実施例1と同じ。 [比較例2] フリットカ゛ラス :18質量%(SiO−B−ZnO系) 顔料 :82質量%(CoO−MnO−Fe) 膜状態 :膜厚20μm、外観亀裂あり、鉛筆硬度6B その他の構成は実施例1と同じ。 次に、各実施例における定格寿命2000時間点灯後の
着色被膜の剥離の有無を表3に示す。
【0074】
【表3】 実施例1 実施例2 実施例3 比較例1 比較例2 剥離の有無 なし なし なし あり あり
【実施例4〜6】フリットガラスについて他の実施例を
表4に示す。なお、成分量はいずれも質量%である。
【0075】
【表4】 成 分 実施例4 実施例5 実施例6 SiO 12 12 70 B 23 23 12 ZnO 60 60 − Al − − 18 MgO 5 − − BaO − 5 −
【実施例7〜9】顔料について他の実施例を表5に示
す。なお、成分量はいずれも質量%である。
【0076】
【表5】 成 分 実施例7 実施例8 実施例9 Fe 50 70 − MnO 25 30 CoO 25 − 54 Cr − − 23 Ni − − 23
【実施例10〜13】非晶質フリットガラスを用いた着
色被膜の実施例を表6に示す。
【0077】なお、成分量はいずれも質量%である。印
刷性の評価は、○が良好、×が不良、△が多少難あり、
である。膜クラックの有無は、700℃で10分間焼成直後
の評価である。耐熱試験剥離性は、定格寿命2000時
間点灯後の評価である。
【0078】
【表6】 成 分 実施例10 実施例11 実施例12 実施例13フリットカ゛ラス ZnO 38.2 0 56.5 59.9 B 32.6 20.0 30.4 35.0 顔料 V 0 0 13.1 5.1 Bi 29.2 50.0 0 0 TlO 0 30.0 0 0 物性 α(×10−7/℃) 48 − 50 48 印刷性 ○ ○ ○ ○ 膜クラックの有無 ○ ○ ○ ○ 耐熱試験剥離性 ○ ○ ○ ○
【実施例14〜18】着色被膜に用いる結晶性フリット
ガラスの実施例を表7に示す。なお、成分量はいずれも
質量%である。耐熱試験剥離性は、定格寿命2000時
間点灯後の評価である。
【0079】
【表7】 成 分 実施例14 実施例15 実施例16 実施例17 実施例18 ZnO 65.0 62.5 60.0 60.0 65.0 B 23.0 22.5 25.0 25.5 22.5 SiO 10.0 12.5 12.0 12.0 12.5 Al 2.0 − − − − MgO − 2.5 5.0 − − BaO − − − 5.0 − 物性 α(×10−7/℃) 結晶化後(750℃、1Hr) 27 25 26 28 24 膜クラックの有無 ○ ○ ○ ○ ○ (700℃、10分焼成直後) 耐熱試験剥離性 ○ ○ ○ ○ ○ 図6は、本発明の自動車用前照灯装置の一実施形態を示
す背面方向から見た斜視図である。図において、11は
自動車用前照灯装置本体、12はメタルハライドラン
プ、13は点灯装置である。
【0080】自動車用前照灯装置本体11は、前面透過
パネル11a、リフレクタ11b、11c、ランプソケ
ット11dおよび取付部11eなどから構成されてい
る。前面レンズ11aは、自動車の外面と合わせた形状
をなし、所要の光学的手段たとえばプリズムを備えてい
る。リフレクタ11b、11cは、各メタルハライドラ
ンプ12ごとに配設されていて、それぞれに要求される
配光特性を得るように構成されている。ランプソケット
11dは、点灯装置13の出力端に接続し、メタルハラ
イドランプ12の口金12dに装着される。取付部11
eは、自動車用前照灯装置本体11を自動車の所定の位
置に取り付けるための手段である。
【0081】メタルハライドランプ12は、図1に示す
構造を備えている。ランプソケット11dは、口金に装
着されて接続する。そうして、2灯のメタルハライドラ
ンプ12が自動車用前照灯装置本体11に装着されて、
4灯式の自動車用前照灯装置が構成される。各メタルハ
ライドランプ12の発光部は、自動車用前照灯装置本体
11のリフレクタ11b、11cの焦点にほぼ位置す
る。
【0082】点灯装置13A、13Bは、金属製容器1
3a内に収納されているとともに、メタルハライドラン
プ12を付勢して点灯させる。
【0083】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、少なくとも殆
どがSiOからなるガラスバルブの内部に収容された
発光手段を備えたランプ本体のガラスバルブの表面に、
フリットガラスおよび30〜80質量%の混合比率で顔
料を含んだガラス質を呈し、ガラスバルブの表面に被着
した着色被膜を具備していることにより、着色被膜が6
00℃以上の高温においても所要に着色しているととも
に、剥離しにくいランプを提供することができる。
【0084】請求項2の発明によれば、フリットガラス
がSiOおよびBと、ZnOまたはAl
とを主成分としていることにより、点灯などでガラスバ
ルブが600℃以上の高温になっても、着色被膜に剥離
が生じにくくなるランプを提供することができる。
【0085】請求項3の発明によれば、顔料がCo、N
i、Fe、MnおよびCuのグループから選択された2
種以上の金属の複合酸化物系顔料であることにより、6
00℃以上の高温において組織が安定していて、遮光性
に優れるとともに、品質の信頼性が高くて、かつ、環境
上安全な黒色系の着色被膜を備えたランプを提供するこ
とができる。
【0086】請求項4の発明によれば、ランプが気密容
器、気密容器の内部に離間対向して封装された一対の電
極および気密容器の内部に封入された放電媒体を備えて
いる発光管と、内部に発光管を収納している外管とを具
備した高圧放電ランプであって、着色被膜が外管の表面
に配設されていることにより、自動車用ヘッドライトに
用いる高圧放電ランプとりわけ水銀フリータイプの高圧
放電ランプに好適なランプを提供することができる。
【0087】請求項5の発明によれば、自動車用前照灯
装置本体と、自動車用前照灯装置本体内に配設された請
求項1記載のメタルハライドランプと、メタルハライド
ランプを点灯する点灯装置とを具備していることによ
り、請求項1ないし4の効果を有する自動車用前照灯装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水銀入りタイプと水銀フリータイプにおける点
灯初期の動作状態を説明するランプ電流の変化を示すグ
ラフ
【図2】同じく気密容器内の蒸気圧の変化を示すグラフ
【図3】同じく水銀フリータイプの全光束の変化を示す
グラフ
【図4】本発明のランプの一実施形態としての自動車用
ヘッドライトに用いる高圧放電ランプである水銀フリー
タイプのメタルハライドランプを示す正面図
【図5】同じく発光管の主要部の正面図
【図6】本発明の自動車用前照灯装置の一実施形態を示
す背面方向から見た斜視図
【符号の説明】
GB…ガラスバルブ、L…ランプ、SC…着色被膜、1
c…放電空間、3…電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 憲二 愛媛県今治市旭町5丁目2番地の1ハリソ ン東芝ライティング株式会社内 (72)発明者 川島 弘道 愛媛県今治市旭町5丁目2番地の1ハリソ ン東芝ライティング株式会社内 (72)発明者 田辺 浩二 愛媛県今治市旭町5丁目2番地の1ハリソ ン東芝ライティング株式会社内 Fターム(参考) 3K042 AA08 AC06 5C043 AA04 BB09 CC03 CD02 CD05 DD02 DD35 EA11 EA17 EB18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】殆どがSiOからなるガラスバルブおよ
    びガラスバルブの内部に収容された発光手段を備えたラ
    ンプ本体と;フリットガラスおよび30〜80質量%の
    混合比率で顔料を含んでいるとともに、ガラスバルブの
    表面に被着した着色被膜と;を具備していることを特徴
    とするランプ。
  2. 【請求項2】フリットガラスは、SiOおよびB
    と、ZnOまたはAlとを主成分としているこ
    とを特徴とする請求項1記載のランプ。
  3. 【請求項3】顔料は、Co、Ni、Fe、MnおよびC
    uのグループから選択された2種以上の金属の複合酸化
    物系顔料であることを特徴とする請求項1または2記載
    のランプ。
  4. 【請求項4】ランプは、気密容器、気密容器の内部に離
    間対向して封装された一対の電極および気密容器の内部
    に封入された放電媒体を備えている発光管と、内部に発
    光管を収納している外管とを具備した高圧放電ランプで
    あり;着色被膜は、外管の表面に配設されている;こと
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載のラン
    プ。
  5. 【請求項5】照明装置本体と;照明装置本体に配設され
    た請求項1ないし4のいずれか一記載のランプと;ラン
    プを点灯する点灯装置と;を具備していることを特徴と
    する照明装置。
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WO2007013530A1 (ja) * 2005-07-28 2007-02-01 Harison Toshiba Lighting Corp. メタルハライドランプ、メタルハライドランプ点灯装置および前照灯
KR101493941B1 (ko) 2013-11-29 2015-02-16 한국세라믹기술원 Led 전등 디퓨저용 컬러유리 조성물, led 전등 디퓨저 및 그 제조방법

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