JP2003281975A - 遮断器の消耗検出装置 - Google Patents

遮断器の消耗検出装置

Info

Publication number
JP2003281975A
JP2003281975A JP2002079911A JP2002079911A JP2003281975A JP 2003281975 A JP2003281975 A JP 2003281975A JP 2002079911 A JP2002079911 A JP 2002079911A JP 2002079911 A JP2002079911 A JP 2002079911A JP 2003281975 A JP2003281975 A JP 2003281975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit breaker
breaking
current
wear
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002079911A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ueda
晃司 上田
Mitsuhito Kamei
光仁 亀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2002079911A priority Critical patent/JP2003281975A/ja
Publication of JP2003281975A publication Critical patent/JP2003281975A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H1/00Contacts
    • H01H1/0015Means for testing or for inspecting contacts, e.g. wear indicator

Landscapes

  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
  • Keying Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮断器の動作による遮断器接触子の消耗量を
簡潔な構成で的確に検出できる遮断器の消耗検出装置を
得る。 【解決手段】 ガス絶縁電気機器に組み込まれた遮断器
において、遮断器1の動作を検出する遮断動作検出器1
2と、遮断器1の遮断電流値を検出する遮断電流検出器
11とを備え、遮断動作検出器12により検出された遮
断器1の動作時に遮断電流検出器11により検出された
遮断電流値とを演算処理して遮断器接触子の消耗量を導
出し、この遮断器1の遮断動作毎の消耗量を累積演算処
理して累積消耗量を得る遮断電流監視装置13aを設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遮断器の消耗検
出装置、特に、ガス絶縁電気機器における電力用遮断器
の接触子消耗量を監視する装置に関るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電力用遮断器は、それが組み入れ
られた電力系の状態により、年間あたりの動作回数は数
回程度から数百回程度と様々である。このように動作回
数にばらつきのある遮断器の開閉アークエネルギーによ
る接触子の消耗量は、各遮断器により異なり、その結果
保守上問題となる接触子の交換時期も遮断器によって異
なる。
【0003】遮断器における接触子の消耗は、このよう
な負荷に通電される通電電流の遮断動作で生ずるものの
他、事故電流の遮断動作による消耗が生ずるが、事故電
流による遮断は遮断器の寿命期間を通して10回遮断す
ることが目安となっており、これに対して、負荷に通電
される通電電流の遮断動作による動作回数は前述の通り
圧倒的に多いものである。負荷に通電される通電電流の
遮断動作による接触子の消耗は動作1回毎の消耗量は小
さいものの、その動作回数が多く、また、前述のよう
に、接続された電力系の状態により動作回数が大きく異
なるため、その消耗量を把握することが重要な課題とな
る。
【0004】従来このような接触子の消耗量の把握に
は、適当な時期に遮断器内部を目視点検することによっ
て行われている。しかしながら、目視点検を行うには、
特別な点検作業が必要であり、同作業を行う保守員の確
保、点検を実施するための計画停電手続き、および、機
器の停止など様々な問題を生じる。
【0005】故に、このような点検作業を削減する目的
で各々の遮断器について、開閉アークエネルギーを累積
計算し、接触子の消耗量を把握し、適切な時期に点検作
業を実施するため、従来装置として、次のようなものが
あった。遮断器の開閉アークエネルギーによる接触子の
消耗量を演算する装置は、遮断動作において発生するア
ークエネルギ−を測定する必要がある。アークエネルギ
ー検出には、主回路の遮断電流とアークの発生期間を測
定する必要がある。主回路電流については保護用あるい
は計測用に設置されている変流器の情報を利用するか、
もしくは、本用途専用の補助変流器を主回路変流器の二
次側に設置することで遮断電流を検出可能であるが、ア
ーク発生期間を検出する目的では専用の遮断動作検出器
を設置する必要がある。
【0006】図5に従来技術における遮断器の消耗検出
装置の一例を示す。図において、1は電力系統の主回路
に接続された遮断器、2は主回路に通電する電流を検出
する変流器、3は補助変流器、4は遮断器の動作を検出
する遮断動作検出センサ、11は遮断電流波形を検出す
る遮断電流検出器、12は遮断器の動作から遮断アーク
時間を検出する遮断動作検出器、13は遮断電流波形と
遮断アーク時間から接触子の消耗量を演算する遮断電流
監視装置である。
【0007】次に、動作について説明する。図6におけ
る信号波形21は遮断器1が動作した時の遮断動作検出
センサ4の出力波形の一例であり、遮断器1が投入され
ている状態から開放するまでのストロークを示す。この
波形より、遮断動作検出器12は遮断アーク時間T1を
演算する。また、22は遮断器が動作した時の遮断電流
検出器11の出力波形の一例であり、遮断電流監視装置
13は、遮断電流波形22より、遮断電流値I1を演算
し、次の式(1)により、遮断電流値I,遮断アーク時
間TにI1,T1を適用することで、遮断動作毎の接触
子の消耗量を計算し、その値を累積することで接触子の
消耗量を算出する。接触子消耗量 M=ΣI1.6 ×T
………式(1)ここで、I=遮断電流、T=遮断アーク
時間である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は以上のよ
うに構成されているため、接触子の消耗量を測定するた
めに、遮断電流情報は既設の変流器データを利用すると
しても、最低限、遮断アーク時間測定用の遮断動作検出
器を適用する必要がある。この遮断動作検出器を設置す
るには、設置スペースと遮断器の停止を伴う大掛かりな
改造を必要としていた。一方、遮断器の接触子の消耗量
を累積遮断電流により管理しようとする管理手法は、近
年適用されてきたものであるため、すでに運転を開始し
ている遮断器の現時点での接触子の消耗量は、機器を停
止し、目視にて接触子の消耗量を確認する必要があっ
た。故に、上記装置を設置した後の接触子の消耗量を管
理することは可能であるが、装置を設置するまでの接触
子の消耗量は不明であるという問題がある。
【0009】この発明は、遮断器の動作による接触子の
消耗量を簡潔な構成で的確に検出できる遮断器の消耗検
出装置を得ようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る遮断器
の消耗検出装置では、遮断器の動作を検出する動作検出
手段と、遮断器の遮断電流を検出する遮断電流検出手段
とを備え、前記動作検出手段による動作検出時に前記遮
断電流検出手段により検出された遮断電流値によって遮
断器接触子の動作毎の消耗量を演算し、前記動作毎の消
耗量を累積演算することにより累積消耗量を導出する演
算処理手段を設けたものである。
【0011】第2の発明に係る遮断器の消耗検出装置で
は、遮断器の動作回数を検出する動作回数検出手段と、
遮断器の通電電流値を設定する通電電流設定手段とを備
え、前記動作回数検出手段により検出された動作回数と
前記通電電流設定手段により設定された通電電流値とに
よって遮断器接触子の累積消耗量を演算する演算処理手
段を設けたものである。
【0012】第3の発明に係る遮断器の消耗検出装置で
は、第2の発明において、前記演算処理手段に動作回数
情報入力部を設け、前記動作回数情報入力部に入力され
た遮断器の動作回数と前記通電電流設定手段により設定
された通電電流値とによって接触子の累積消耗量を演算
する演算処理手段を設けたものである。
【0013】第4の発明に係る遮断器の消耗検出装置で
は、遮断器の遮断電流を検出する遮断電流検出手段と、
前記遮断電流検出手段の出力を受け前記遮断電流検出手
段により検出された遮断電流値について演算処理を行う
演算処理手段とを備え、前記演算処理手段に前記遮断電
流値が零となる期間を検知して遮断器の動作を確認する
動作確認機能部を設け、前記演算処理手段は、前記動作
確認機能部により確認された遮断器の動作時に前記遮断
電流検出手段により検出された遮断電流値によって接触
子の動作毎の消耗量を演算し、前記動作毎の消耗量を累
積演算することにより累積消耗量を導出するものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明による実
施の形態2を図1および図2について説明する。図1は
実施の形態1における遮断器の消耗検出装置の構成を示
すブロック図である。図2は実施の形態1における遮断
器の消耗検出装置の動作を示すフローチャートである。
【0015】実施の形態1では、従来技術による遮断器
の動作検出センサに代えて、動作カウンタを用いた遮断
器の消耗検出装置について説明する。図において、1は
電力系統の主回路に接続された遮断器、2は主回路に通
電する電流を検出する変流器、3は補助変流器、5は遮
断器1の動作を検出する遮断器動作カウンタ、11は遮
断電流波形信号を検出する遮断電流検出器、13aは動
作カウンタ5からの入力を処理する入力処理機能部を有
する遮断電流監視装置である。
【0016】次に、動作につき、図2に示した、この実
施の形態における遮断電流監視装置13aについてのフ
ローチャートを用いて説明する。ステップS1におい
て、遮断器の動作カウンタ5の出力により、遮断電流監
視装置13aは遮断動作の有りを検出する。ステップS
2において、遮断動作有りを検出した遮断電流監視装置
13aは遮断電流検出器11の出力波形22を保存し、
遮断動作直前のピーク値を遮断電流値I1として演算す
る。ステップS3において、遮断電流監視装置13aに
おける演算処理により前記ステップS2における演算で
得られた遮断電流値I1と平均アーク時間T’から、次
の式(2)にて接触子消耗量を算出する。 接触子消耗量 M=ΣI11.6 ×T’ ………式(2) ここで、T’=平均アーク時間である。この消耗量を累
積演算することで、遮断器の接触子消耗量を算出するこ
とができる。
【0017】すなわち、式(2)に示される接触子消耗
量は、1回の遮断器動作による消耗量を示すものであっ
て、遮断電流値I1に比例するものである。この消耗量
を遮断電流監視装置13aにより演算処理して導出し、
かつ、遮断電流監視装置13aにより遮断器の動作毎に
累積演算することによって、遮断器接触子の累積消耗量
を算出することが可能である。
【0018】事故が発生したときの事故電流による接触
子の消耗量は、同一出願人による出願に係る特開200
1−258113公報に示されるように、他の手段が色
々試みられている。この発明による実施の形態では、負
荷に通電される通電電流の遮断器遮断動作による接触子
の消耗量を検出しようとするものである。
【0019】ここで、遮断器接触子の交換が必要となる
消耗量の限界値は、例えば最大遮断電流が63kAの遮
断器を例にとると、事故が発生した場合の遮断電流63
kAを10回遮断することが目安になっており、仮にア
ーク時間を1サイクルとすると、式(1)より、消耗量
は7567となる。これに対し、遮断器に通常通電する
電流を1kAとしても接触子消耗量は1と極く僅かであ
る。以上のことから、既設の遮断器への適用で課題とな
る負荷開閉履歴に伴う消耗、すなわち事故時の消耗量を
除いた接触子消耗量は、全体として消耗量に対しての誤
差も僅かであり、その誤差を考慮した演算が可能と言え
る。通常の開閉動作における遮断アーク時間Tは、0.
8サイクルから1.2サイクルであり、平均アーク時間
として、1サイクルを採用することで、最大±20%の
誤差で接触子消耗量を算出することが可能である。故
に、実施の形態1に係る遮断器の消耗検出装置では、最
大±20%の誤差を考慮することで、遮断アーク時間に
ついては平均アーク時間を用いることで、図5に示す従
来技術におけるような専用の遮断動作センサ4および遮
断動作検出器12を設置せず、遮断器の動作カウンタ5
の出力にて、遮断器の動作有りを検出し、その直前の遮
断電流値のみを検出し、接触子の消耗量を算出すること
が可能となる。
【0020】この発明による実施の形態1によれば、負
荷に通電される通電電流の遮断を行う遮断器1の動作を
検出する動作カウンタ5からなる動作検出手段と、遮断
器1の遮断電流を検出する遮断電流検出器11からなる
遮断電流検出手段とを備え、前記動作カウンタ5からな
る動作検出手段による動作検出時に前記遮断電流検出器
11からなる遮断電流検出手段により検出された遮断電
流値によって遮断器接触子の動作毎の消耗量を演算し、
前記動作毎の消耗量を累積演算することにより累積消耗
量を導出する遮断電流監視装置13aからなる演算処理
手段を設けたので、遮断器の負荷に通電される通電電流
遮断動作による遮断器接触子の消耗量を簡潔な構成で的
確に検出できる遮断器の消耗検出装置を得ることができ
る。
【0021】実施の形態2.この発明による実施の形態
2を図3について説明する。図3は実施の形態2におけ
る遮断器の消耗検出装置の構成を示すブロック図であ
る。この実施の形態2において、ここで説明する特有の
構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1
における構成と同様の構成を有し、同様の作用を奏する
ものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示
す。
【0022】実施の形態2を遮断器の動作カウンタ5の
みを用いた遮断器の消耗検出装置を例にとり説明する。
図において、1は電力系統の主回路に接続された遮断
器、2は主回路に通電する電流を検出する変流器、3は
補助変流器、5は遮断器1の動作を検出する動作カウン
タ、13bは遮断器の通電電流の外部入力機能を有する
遮断電流監視装置である。遮断電流監視装置13bに
は、通電電流値を外部から設定するための通電電流値入
力機能部14が設けられている。
【0023】次に、動作について説明する。電力系統
上、通電電流が安定している遮断器においては、通電電
流I’とすることで式(2)より、K=I11.6 とする
と、 接触子消耗量 M=N×K×T’ ………式(3) ここで、N=動作回数である。したがって、図3に示す
ように遮断電流センサや遮断電流検出器を用いること無
く、接触子消耗量を算出することができる。
【0024】すなわち、実施の形態2における遮断器の
消耗検出装置では、電力系統上、通常の通電電流が安定
している遮断器において、その通電電流値I’から決定
される固定値K=I11.6 より、接触子消耗量を動作回
数×Kと計算するものである。ここでは、動作カウンタ
5により遮断器1の動作回数が検出され、この動作回数
と、通電電流値入力機能部14により設定された通電電
流値I’とを演算処理することによって、遮断電流監視
装置13bが遮断器接触子の累積消耗量を導出する。
【0025】また、累積消耗量を検出する監視装置が設
置されるまでの接触子消耗量は、その設置時点の動作回
数をN’とすると、次の(4)のように計算することが
できる。 接触子消耗量 M=N’×K×T’ ………式(4)
【0026】ここでは、現時点の接触子消耗量の不明な
遮断器において、既動作回数から接触子の消耗量を動作
回数×固定値として算出するものである。
【0027】すなわち、この実施の形態2において、遮
断電流監視装置13bには、通電電流値を外部から設定
するための通電電流値入力機能部14が設けられている
とともに、動作回数情報入力部が設けられ、この動作回
数情報入力部から遮断器設置時点から現在までの動作回
数N’等の動作回数情報を遮断電流監視装置13bに入
力することにより、前記動作回数情報入力部に入力され
た遮断器の動作回数と前記通電電流値入力機能部14に
より設定された通電電流値とによって、例えば遮断器設
置時点から現在までの接触子の累積消耗量を遮断電流監
視装置13bで演算し導出することができるものであ
る。
【0028】この発明による実施の形態2によれば、通
電電流が安定している電力系統に接続された遮断器1の
動作回数を検出する動作カウンタ5からなる動作回数検
出手段と、遮断器1が遮断動作を行う対象となる遮断器
1の通電電流値を設定する通電電流値入力機能部14か
らなる通電電流設定手段とを備え、前記動作カウンタ5
からなる動作回数検出手段により検出された動作回数と
前記通電電流値入力機能部14からなる通電電流設定手
段により設定された通電電流値とによって遮断器接触子
の累積消耗量を演算する遮断電流監視装置13bからな
る演算処理手段を設けたので、動作回数と設定された通
電電流値とによって、遮断器の動作による遮断器接触子
の消耗量を簡潔な構成で的確に検出できる遮断器の消耗
検出装置を得ることができる。
【0029】また、この発明による実施の形態2によれ
ば、前項の構成における前記遮断電流監視装置13bか
らなる演算処理手段に動作回数情報入力部を設け、前記
動作回数情報入力部に入力された遮断器の動作回数と前
記通電電流値入力機能部14からなる通電電流設定手段
により設定された通電電流値とによって接触子の累積消
耗量を演算する遮断電流監視装置13bからなる演算処
理手段を設けたので、動作回数情報入力部に入力された
動作回数と設定された通電電流値とによって、遮断器の
動作による遮断器接触子の消耗量を簡潔な構成で的確に
検出できる遮断器の消耗検出装置を得ることができる。
【0030】実施の形態3.この発明による実施の形態
3を図4について説明する。図4は実施の形態3におけ
る累積遮断電流監視装置の構成を示すブロック図であ
る。この実施の形態3において、ここで説明する特有の
構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1
における構成と同様の構成を有し、同様の作用を奏する
ものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示
す。
【0031】実施の形態3を遮断電流波形のみを用いた
遮断器の消耗検出装置を例にとり説明する。図におい
て、1は電力系統の主回路に接続された遮断器、2は主
回路に通電する電流を検出する変流器、3は補助変流
器、11aは遮断電流波形信号を検出する遮断器電流検
出器、13cは遮断電流波形信号から遮断動作有りを検
出できる遮断動作有り検出機能を有した遮断電流監視装
置である。
【0032】次に、動作について説明する。図6に示す
遮断電流波形22において、波形が一定時間0となる点
は遮断器の開放動作終了を示している。図4の遮断電流
監視装置13cは、遮断電流波形22よりその波形が一
定時間0となることを検知し、遮断器1の動作があった
ことを認識する機能を有するものとすることで、その直
前の遮断電流値を検出し、実施の形態1に示す動作が可
能となることは言うまでも無い。
【0033】すなわち、遮断電流監視装置13cには、
遮断電流値が零となる期間を検知して遮断器1の動作を
確認する動作確認機能部が設けられており、遮断電流監
視装置13cは、前記動作確認機能部により確認された
遮断器1の動作時に遮断電流検出器11aにより検出さ
れた遮断電流値によって接触子の消耗量を演算して遮断
動作毎の消耗量を導出し、その消耗量を遮断動作毎に累
積処理して累積消耗量を得るものである。
【0034】実施の形態3における遮断器の消耗検出装
置では、実施の形態1における構成において、遮断器の
動作カウンタ5を使用せず、遮断電流波形が一定時間0
となる点を検出することで遮断器の動作を検出すること
で、その直前の遮断電流値のみを検出し、接触子の消耗
量を算出することが可能となる。
【0035】この発明による実施の形態3によれば、負
荷に通電される通電電流の遮断を行う遮断器1の遮断電
流を検出する遮断電流検出器11aからなる遮断電流検
出手段と、前記遮断電流検出器11aからなる遮断電流
検出手段の出力を受け前記遮断電流検出器11aからな
る遮断電流検出手段により検出された遮断電流値につい
て演算処理を行う遮断電流監視装置11cからなる演算
処理手段を備え、前記遮断電流監視装置11cからなる
演算処理手段に前記遮断電流値が零となる期間を検知し
て遮断器1の動作を確認する動作確認機能部を設け、前
記遮断電流監視装置11cからなる演算処理手段は、前
記動作確認機能部により確認された遮断器1の動作時に
前記遮断電流監視装置11cからなる遮断電流検出手段
により検出された遮断電流値によって接触子の動作毎の
消耗量を演算し、前記動作毎の消耗量を累積演算するこ
とにより累積消耗量を導出するようにしたので、演算処
理手段で遮断電流値が零となる期間を検知して遮断器の
動作を確認することにより、遮断器の動作による遮断器
接触子の消耗量を簡潔な構成で的確に検出できる遮断器
の消耗検出装置を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】第1の発明によれば、遮断器の動作を検
出する動作検出手段と、遮断器の遮断電流を検出する遮
断電流検出手段とを備え、前記動作検出手段による動作
検出時に前記遮断電流検出手段により検出された遮断電
流値によって遮断器接触子の動作毎の消耗量を演算し、
前記動作毎の消耗量を累積演算することにより累積消耗
量を導出する演算処理手段を設けたので、遮断器の動作
による遮断器接触子の消耗量を簡潔な構成で的確に検出
できる遮断器の消耗検出装置を得ることができる。
【0037】第2の発明によれば、遮断器の動作回数を
検出する動作回数検出手段と、遮断器の通電電流値を設
定する通電電流設定手段とを備え、前記動作回数検出手
段により検出された動作回数と前記通電電流設定手段に
より設定された通電電流値とによって遮断器接触子の累
積消耗量を演算する演算処理手段を設けたので、動作回
数と設定された通電電流値とによって、遮断器の動作に
よる遮断器接触子の消耗量を簡潔な構成で的確に検出で
きる遮断器の消耗検出装置を得ることができる。
【0038】第3の発明によれば、前記演算処理手段に
動作回数情報入力部を設け、前記動作回数情報入力部に
入力された遮断器の動作回数と前記通電電流設定手段に
より設定された通電電流値とによって接触子の累積消耗
量を演算する演算処理手段を設けたので、動作回数情報
入力部に入力された動作回数と設定された通電電流値と
によって、遮断器の動作による遮断器接触子の消耗量を
簡潔な構成で的確に検出できる遮断器の消耗検出装置を
得ることができる。
【0039】第4の発明によれば、遮断器の動作回数を
検出する動作回数検出手段と、遮断器の遮断電流を検出
する遮断電流検出手段と、前記遮断電流検出手段の出力
を受け前記遮断電流検出手段により検出された遮断電流
値について演算処理を行う演算処理手段を備え、前記演
算処理手段に前記遮断電流値が零となる期間を検知して
遮断器の動作を確認する動作確認機能部を設け、前記演
算処理手段は、前記動作確認機能部により確認された遮
断器の動作時に前記遮断電流検出手段により検出された
遮断電流値によって接触子の動作毎の消耗量を演算し、
前記動作毎の消耗量を累積演算することにより累積消耗
量を導出するようにしたので、演算処理手段で遮断電流
値が零となる期間を検知して遮断器の動作を確認するこ
とにより、遮断器の動作による遮断器接触子の消耗量を
簡潔な構成で的確に検出できる遮断器の消耗検出装置を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施の形態1における遮断器
の消耗検出装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明による実施の形態1における遮断器
の消耗検出装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】 この発明による実施の形態2における遮断器
の消耗検出装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明による実施の形態3における遮断器
の消耗検出装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 従来技術による遮断器の消耗検出装置の構成
を示すブロック図である。
【図6】 従来による累積遮断電流監視装置の出力波形
を示す波形図である。
【符号の説明】
1 遮断器、2 主回路変流器、3 補助変流器、4
遮断器動作検出センサ、5 遮断器動作カウンタ、11
遮断電流検出器、12 遮断動作検出器、13,13
a,13b,13c 遮断電流監視装置、14 通電電
流値入力機能部、21 遮断器動作波形、22 遮断電
流波形、I1 遮断電流値、T1 遮断アーク時間。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮断器の動作を検出する動作検出手段
    と、遮断器の遮断電流を検出する遮断電流検出手段とを
    備え、前記動作検出手段による動作検出時に前記遮断電
    流検出手段により検出された遮断電流値によって遮断器
    接触子の動作毎の消耗量を演算し、前記動作毎の消耗量
    を累積演算することにより累積消耗量を導出する演算処
    理手段を設けたことを特徴とする遮断器の消耗検出装
    置。
  2. 【請求項2】 遮断器の動作回数を検出する動作回数検
    出手段と、遮断器の通電電流値を設定する通電電流設定
    手段とを備え、前記動作回数検出手段により検出された
    動作回数と前記通電電流設定手段により設定された通電
    電流値とによって遮断器接触子の累積消耗量を演算する
    演算処理手段を設けたことを特徴とする遮断器の消耗検
    出装置。
  3. 【請求項3】 前記演算処理手段に動作回数情報入力部
    を設け、前記動作回数情報入力部に入力された遮断器の
    動作回数と前記通電電流設定手段により設定された通電
    電流値とによって接触子の累積消耗量を演算する演算処
    理手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の遮断
    器の消耗検出装置。
  4. 【請求項4】 遮断器の遮断電流を検出する遮断電流検
    出手段と、前記遮断電流検出手段の出力を受け前記遮断
    電流検出手段により検出された遮断電流値について演算
    処理を行う演算処理手段とを備え、前記演算処理手段に
    前記遮断電流値が零となる期間を検知して遮断器の動作
    を確認する動作確認機能部を設け、前記演算処理手段
    は、前記動作確認機能部により確認された遮断器の動作
    時に前記遮断電流検出手段により検出された遮断電流値
    によって接触子の動作毎の消耗量を演算し、前記動作毎
    の消耗量を累積演算することにより累積消耗量を導出す
    ることを特徴とする遮断器の消耗検出装置。
JP2002079911A 2002-03-22 2002-03-22 遮断器の消耗検出装置 Pending JP2003281975A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002079911A JP2003281975A (ja) 2002-03-22 2002-03-22 遮断器の消耗検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002079911A JP2003281975A (ja) 2002-03-22 2002-03-22 遮断器の消耗検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003281975A true JP2003281975A (ja) 2003-10-03

Family

ID=29229163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002079911A Pending JP2003281975A (ja) 2002-03-22 2002-03-22 遮断器の消耗検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003281975A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010511578A (ja) * 2006-12-08 2010-04-15 コネ コーポレイション 状態監視方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010511578A (ja) * 2006-12-08 2010-04-15 コネ コーポレイション 状態監視方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2491690C2 (ru) Автоматический выключатель с улучшенной функцией повторного замыкания
US8566047B2 (en) Electrical anomaly detection method and system
US8095326B2 (en) Method and device to predict a state of a power system in the time domain
JP5606651B1 (ja) 電力開閉制御装置および開極制御方法
CN103018618A (zh) 用于监控部件的方法、装置和系统
KR101036544B1 (ko) 전력계통의 차단기 감시 장치
JP2011103230A (ja) 開閉器の診断方法及び開閉器の診断装置
KR20140028286A (ko) 수배전반 차단기 동작 진단 장치 및 진단기법
KR101710172B1 (ko) 변압기 권선 고장 진단 장치 및 방법
KR100777828B1 (ko) 배전선 고장감시 기능을 갖는 전자식 전력량계 및 고장감시방법
KR20140006413A (ko) Gis 차단부의 건전성 평가 장치
KR101881411B1 (ko) 태양광 발전 및 태양광발전 에너지 저장 시스템, 그리고 태양광 발전 및 태양광발전 에너지 저장 시스템에서의 아크 검출 및 차단방법
TWI743010B (zh) 數位保護繼電器及數位保護繼電器監視系統
JP2003281975A (ja) 遮断器の消耗検出装置
KR101415079B1 (ko) 차단기 제어 회로 전원의 변화를 고려한 차단기 진단 장치
JP4108614B2 (ja) 位相制御開閉装置
JP3172845B2 (ja) 区分開閉器の寿命予測方法及び装置
KR101123622B1 (ko) 차단기 동작특성 감시용 감시 장치 및 그 감시 방법
JP2011258587A (ja) 回路遮断器
JP7374568B2 (ja) 遮断器異常検出システム
JP6162661B2 (ja) 遮断電流分析装置、遮断電流分析システム
JP3436775B2 (ja) 断路器の電極消耗率計測装置
JPH11273510A (ja) 開閉器用電動操作装置の異常診断装置
JP2003281976A (ja) ガス遮断器の消耗検出装置
JP2667473B2 (ja) 断路器の電極消耗率計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20040127

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040820

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050627

A977 Report on retrieval

Effective date: 20071116

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071120

A521 Written amendment

Effective date: 20080118

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A521 Written amendment

Effective date: 20081017

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090428

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02