JP2003281519A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
力情報に何ら影響を与えないクリップ範囲外の入力画像
情報についても処理モジュールへの読み込み処理が実行
されると、計算機資源を無駄に消費してしまう。 【解決手段】 パイプライン形態に接続されて各々所定
の処理を実行する複数の処理機能131−1〜131−
Nを有するパイプライン処理において、複数の処理機能
131−1〜131−Nのうちの少なくとも1つに、処
理対象の画像情報の一部を読み飛ばす画像情報読み飛ば
し手段132を持たせて、メモリの要求や開放を伴うシ
ステム上で画像情報を処理する際に、画像情報の処理お
よび取得を効率的に行うようにする。
Description
画像データを処理する画像処理装置および画像処理方法
に関し、特に複数の要素機能的な画像処理モジュールを
用意して、その組み合わせにより多種多様な画像処理機
能を実現するような画像処理装置および画像処理方法に
関する。
を用意して、その組み合わせにより多種多様な画像処理
機能を提供する技術は、例えば文書エディタや描画ツー
ル、あるいは画像伝送装置やプリンタ等、デジタル画像
を取り扱う様々なシステムにおいて利用される。そし
て、このような画像処理機能は、しばしば画像処理ライ
ブラリファイルとして提供され、その場合には画像処理
機能を利用したいアプリケーションプログラムとリンク
することによりその機能が利用される。
パブリッシング)システム、画像を出力可能なプリント
システムなどでは、処理対象となる画像に対して、例え
ば拡大・縮小、回転、アフィン変換、色変換、フィル
タ、合成などの各種の画像処理が行われる。これらの処
理を行う際には、入力画像の属性や処理内容、手順、パ
ラメータなどが固定されている場合には専用のハードウ
ェアを用いて処理を行う場合もあるが、例えば色空間や
画素当たりのビット数が異なる様々な画像が入力された
り、処理内容や手順、パラメータなどが様々に変更され
る場合には、より柔軟性のある構成で対応することが必
要となる。
来、プログラマブルなモジュールをパイプライン形態や
DAG(Directed Acyclic Graph:有向非循環グラフ)
形態に接続して、柔軟に所望の処理を行う技術が提案さ
れている(例えば、特開平5−260373号公報や特
開平7−105020号公報を参照)。
のプログラマブル演算処理部の各演算処理内容と、ネッ
トワーク部による各プログラマブル演算処理部の接続形
態とを、ホストコントロール手段を通じて外部から自在
に設定できるように構成することにより、高速かつ高度
な演算処理が可能で、機能変更、系統変更に対する自由
度が高いデジタル映像信号処理装置が記載されている。
は、必要な機能モジュールを所望の順番でパイプライン
状に接続/初期化し、処理を行うことで柔軟に画像処理
を行うパイプライン化画像処理システムが記載されてい
る。当該パイプライン化画像処理システムでの動作は次
の通りである。
ジュールに対して必要に応じてヘッダの取得を要求し、
この要求は接続されたモジュールを順次遡って先頭の画
像入力モジュールに達して読み込まれる画像のヘッダ情
報を返し、各モジュールは自身が変更する部分の情報を
書き換えた後に後段のモジュールに渡す。例えば入力画
像のサイズが1000×1000画素であり、処理パイ
プラインの中に500×500画素への縮小処理モジュ
ールが含まれていた場合には、当該縮小モジュールは前
段から渡されたヘッダ情報のうちのサイズ情報を100
0×1000から500×500に変更して後段に渡
す。
に最後尾のモジュールは外部に対して当該画像処理パイ
プラインが出力する画像のヘッダ情報を出力する。次
に、得られたヘッダ情報などをもとにデータの処理を行
う。データの処理もヘッダの処理と同様に、最後尾のモ
ジュールに対して一定量のデータ出力を要求すると、最
後尾のモジュールは前段のモジュールに対してそれに必
要な画像データの入力を要求する。この要求は同様によ
り前段に対して遡って伝えられて画像入力モジュールに
伝えられ、必要な画像データが読み出されて後段に渡さ
れ、順次処理をされながら最終的に最後尾の処理モジュ
ールから出力される。
な部分に対して行われると、処理パイプラインは不要と
なるので、最後尾のモジュールに対して終了を要求す
る。この終了要求もヘッダ情報取得や上記処理と同様に
モジュールの接続を遡って最前部の画像入力モジュール
に達し、画像入力モジュールは処理に用いたリソースを
解放するとともに自身を解放して後段に制御を返す。制
御が戻された後段も同様にリソースや自身を解放する処
理を行ってさらに後段に返し、最終的に最後尾のモジュ
ールのリソース/自身の解放が終了した時点で全ての操
作が終了する。
記技術は、例えばUNIX(登録商標)などのオペレー
ティングシステムで用いられている単一プロセッサによ
る多重処理パイプラインのシミュレーション方式を画像
処理などの分野に応用したものである。そして、特に画
像処理においては、1回の処理単位を例えば画像の1ラ
インのように画像の一部に限定することにより、各処理
モジュールが処理用に保持するメモリ領域を極めて少な
くすることが可能となる。
を実行できるコストの安い画像処理装置を提供すること
が可能となったり、あるいは仮想記憶をサポートするオ
ペレーティングシステム上で動作させる場合には、メモ
リ不足によるスワップアウトが最小限に抑えられるた
め、高速に処理を実行することが可能となる。
度回転処理のように出力の1ラインを得るために入力画
像全体を必要とする処理や、入力画像を複数の処理モジ
ュールに対して出力する分岐モジュールなどの場合に
は、画像全体のバッファリングが終了したらそれよりも
前段のモジュールに対して終了処理を行うことで、必要
なメモリ資源を最小に抑えて高速に処理することを目指
した画像処理装置も提案されている(特開平8−272
981号公報参照)。
8−272981号公報に記載の従来技術では、例えば
処理対象画像の特定範囲(クリップ範囲)の画像情報だ
けを取得するための処理を行うクリップ処理モジュール
の出力は、クリップ範囲内の入力画像情報について実行
されるが、出力情報に何ら影響を与えないクリップ範囲
外の入力画像情報についても処理モジュールへの読み込
み処理が実行されることになるため、計算機資源を無駄
に消費してしまう。
な反転処理モジュールの場合は、モジュール出力1ライ
ン目は最後のモジュール入力ライン、モジュール出力2
ライン目はモジュール入力の最後から2番目のラインで
あることから、上記従来技術にあっては、モジュール内
にページバッファを保持する必要があるため、多くのメ
モリ資源を消費してしまう。
であり、その目的とするところは、メモリの要求や開放
を伴うシステム上で画像情報を処理する際に、画像情報
の処理および取得を効率的に行うことが可能な画像処理
装置および画像処理方法を提供することにある。
に、本発明では、各々所定の処理を実行する複数の処理
手段(処理モジュール)がパイプライン形態に接続され
てなるパイプライン処理において、複数の処理モジュー
ルのうちの少なくとも1つに、所定の処理を行うに当た
って処理対象の画像情報の一部を読み飛ばす画像情報読
み飛ばし(いわゆるスキップ処理)機能を持たせるよう
にしている。
段(処理モジュール)のうちの少なくとも1つに画像情
報読み飛ばし機能を持たせることにより、当該処理手段
(処理モジュール)への画像情報の無駄な読み込み処理
を抑えることができる。その結果、処理をより高速に行
える。また、必要な画像情報位置まで読み飛ばすこと
で、不要な画像情報の読み込みをなくし、無駄なバッフ
ァリングをなくすることができる。その結果、メモリ消
費量が抑えられる。
て図面を参照して詳細に説明する。
例を示すブロック図である。図1から明らかなように、
本画像処理装置10は、ホストアプリケーション20か
ら与えられた画像処理命令を記憶する処理記憶手段11
と、画像情報を記憶する画像記憶手段12と、当該画像
記憶手段12に記憶された画像を処理記憶手段11に記
憶された画像処理命令にしたがって画像処理を行う画像
処理手段13と、画像処理の実行を制御する処理実行制
御手段14とを具備するシステム構成となっている。
施形態に係る画像処理手段13の構成例を示すブロック
図である。
る画像処理手段13は、各種処理を行う少なくとも1
つ、例えばN個の処理機能131−1〜131−Nを有
する構成となっている。また、処理機能131−1〜1
31−Nのうちの少なくとも1つは画像情報読み飛ばし
手段132を有し、当該画像情報読み飛ばし手段132
を有する処理機能から生成される処理モジュールは画像
情報読み飛ばし機能を有する。この画像情報読み飛ばし
機能については後で詳細に説明する。
図3に示すように、画像情報読み飛ばし手段132を処
理機能131−1〜131−N以外に保持し、処理モジ
ュール生成時に適宜画像情報読み飛ばし機能を処理モジ
ュールに持たせるような構成の画像処理手段13aであ
っても構わない。
すように、処理記憶手段11に記憶された画像処理命令
に対応する処理機能131−1〜131−Nから処理モ
ジュールの生成および処理モジュール間の接続を行うモ
ジュール生成手段141と、各処理モジュールを展開す
るメモリや各処理モジュールが利用するバッファなどの
確保および解放を行うメモリ確保手段142とを有する
構成となっている。なお、処理モジュールがバッファと
してのメモリの確保および解放を行う手段を有していて
も構わないが、以降の説明では省略する。
て生成される処理モジュール21に対して、その前段処
理モジュール22と後段処理モジュール23とを接続し
てなるパイプラインの構成を説明するブロック図であ
る。
ル22から取得した画像情報を保持するための入力バッ
ファ211と、処理モジュール21の制御を行う制御部
212と、処理モジュール21内で処理後の画像情報を
後段処理モジュール23に出力するための出力バッファ
213とを有する構成となっている。同様に、処理モジ
ュール22は、入力バッファ221、制御部222およ
び出力バッファ223を有し、処理モジュール23は、
入力バッファ231、制御部232および出力バッファ
233を有する構成となっている。
ル21が後段処理モジュール23から画像情報出力要求
を受けるとその要求が制御部212に伝えられる。する
と、制御部212は前段処理モジュール22に対して画
像情報出力要求を送る。画像情報出力要求を受け取った
前段処理モジュール22は、処理した画像情報を出力バ
ッファ223に書き込むので、処理モジュール21の制
御部212は前段処理モジュール22の出力バッファ2
23に書き込まれた画像情報を入力バッファ211にコ
ピーする。そして、制御部212は、入力バッファ21
1の画像情報の処理結果を出力バッファ213に書き込
み、後段処理モジュール23の制御部232によって入
力バッファ231にコピーされる。
23から画像情報読み飛ばし要求を受けると、その要求
が制御部212に伝えられる。制御部212は、次回の
画像情報出力要求時の画像情報処理開始位置を変更し、
読み飛ばす画像情報量が入力バッファ211に保持され
ている画像情報を読み飛ばすだけでは足りない場合に
は、前段処理モジュール22に画像情報読み飛ばし要求
を送る。このとき、画像情報読み飛ばし要求を受け取っ
た前段処理モジュール22は、画像情報読み飛ばし要求
を受け取ったときの処理モジュール21と同様に動作す
る。
査方向に対して順方向にm行の画像情報読み飛ばしを行
うことを指示する要求である場合の動作を説明するため
の図である。
始位置は、画像情報30に対してy行目の先頭画素であ
る位置31に設定されているとする。前段処理モジュー
ル22は、処理モジュール21から順方向m行の画像情
報読み飛ばしを指示する画像情報読み飛ばし要求を受け
ると、さらにその前段に処理モジュールが接続されてい
る場合には、その処理モジュールに順方向m行の画像情
報読み飛ばしを指示する。これは、前段処理モジュール
22の画像情報処理開始位置を、y行目の先頭画素位置
31からy+m行目の先頭画素位置32に設定し直すこ
とに等しい。
ュール21から画像情報出力要求を受けると、前段処理
モジュール22の制御部222はさらに前段の処理モジ
ュールに画像情報出力要求を送り、返された画像情報を
入力バッファ221にコピーする。入力バッファ221
にコピーされた画像情報は、画像情報出力要求を受けた
ときには画像情報処理開始位置が位置32に設定されて
いるため、y行目の画像情報33ではなく、y+m行目
の画像情報34である。前段処理モジュール22は、入
力バッファ221に保持された画像情報34の処理結果
を処理モジュール21に返す。
方向に対して逆方向にn行の画像情報読み飛ばしを行う
ことを指示する要求である場合の動作を説明するための
図である。
始位置は、画像情報30に対してy行目の先頭画素位置
31に設定されているとする。前段処理モジュール22
は、処理モジュール21から逆方向n行の画像情報読み
飛ばしを指示する画像情報読み飛ばし要求を受けると、
さらにその前段に処理モジュールが接続されている場合
には、その処理モジュールに逆方向n行の画像情報読み
飛ばしを指示する。これは、前段処理モジュール22の
画像情報処理開始位置を、y行目の先頭画素位置31か
らy−n行目の先頭画素位置35に設定し直すことに等
しい。
ュール21から画像情報出力要求を受けると、前段処理
モジュール22の制御部222はさらに前段の処理モジ
ュールに画像情報出力要求を送り、返された画像情報を
入力バッファ221にコピーする。入力バッファ221
にコピーされた画像情報は、画像情報出力要求を受けた
時には画像情報処理開始位置が位置35に設定されてい
るため、y行目の画像情報33ではなく、y−n行目の
画像情報36である。前段処理モジュール22は、入力
バッファ221に保持された画像情報36を処理した結
果を処理モジュール21に返す。
方向に対して順方向にo画素の画像情報読み飛ばしを行
うことを指示する要求である場合の動作を説明するため
の図である。
始位置は、w画素の幅を持つ画像情報40に対して主走
査方向x画素目の位置41に設定されているとする。前
段処理モジュール22は、処理モジュール21から順方
向o画素の画像情報読み飛ばしを指示する画像情報読み
飛ばし要求を受けると、さらにその前段に処理モジュー
ルが接続されている場合には、さらに前段の処理モジュ
ールに順方向o画素の画像情報読み飛ばしを指示する。
これは、前段処理モジュール22の画像情報処理開始位
置を、主走査方向x画素目の位置41から主走査方向x
+o画素目の位置42に設定し直すことに等しい。
ュール21から画像情報出力要求を受けると、前段処理
モジュール22の制御部222はさらに前段の処理モジ
ュールに画像情報出力要求を送り、返された画像情報を
入力バッファ221にコピーする。入力バッファ221
にコピーされた画像情報は、画像情報出力要求を受けた
ときには画像情報処理開始位置が位置42に設定されて
いるため、w−x−o画素分の画像情報43である。前
段処理モジュール22は、入力バッファ221に保持さ
れた画像情報43の処理結果を処理モジュール21に返
す。
方向に対して逆方向にp画素の画像情報読み飛ばしを行
うことを指示する要求である場合の動作を説明するため
の図である。
始位置は、w画素の幅を持つ画像情報40に対して主走
査方向x画素目の位置44に設定されているとする。前
段処理モジュール22は、処理モジュール21から逆方
向p画素の画像情報読み飛ばしを指示する画像情報読み
飛ばし要求を受けると、さらにその前段に処理モジュー
ルが接続されている場合には、さらに前段の処理モジュ
ールに逆方向p画素の画像情報読み飛ばしを指示する。
これは、前段処理モジュール22の画像情報処理開始位
置を、主走査方向x画素目の位置44から主走査方向x
−p画素目の位置45に設定し直すことに等しい。
ュール21から画像情報出力要求を受けると、前段処理
モジュール22の制御部222はさらに前段の処理モジ
ュールに画像情報出力要求を送り、返された画像情報を
入力バッファ221にコピーする。入力バッファ221
にコピーされた画像情報は、画像情報出力要求を受けた
ときには画像情報処理開始位置が位置41に設定されて
いるため、w−x+p画素分の画像情報46である。前
段処理モジュール22は、入力バッファ221に保持さ
れた画像情報46を処理した結果を処理モジュール21
に返す。
の処理モジュール22,21,23がパイプライン形態
に接続されてなるパイプライン処理において、例えば処
理モジュール21に、画像情報読み飛ばし(スキップ処
理)機能を持たせたことにより、当該処理モジュール2
1への画像情報の無駄な読み込み処理を抑えることがで
きるため、処理をより高速に行うことができ、しかも必
要な画像情報位置まで読み飛ばすことで、不要な画像情
報の読み込みをなくし、無駄なバッファリングをなくす
ることができため、メモリ消費量を抑えることができ
る。これにより、メモリの要求や開放を伴うシステム上
で画像情報を処理する際に、画像情報の処理および取得
を効率的に行うことが可能となる。
実施形態に係る画像処理手段13bの構成例を示すブロ
ック図であり、図中、図2と同等部分には同一符号を付
して示している。
係る画像処理手段13bは、各種処理を行う少なくとも
1つ、例えばN個の処理機能131−1〜131−Nを
有するとともに、処理機能131−1〜131−Nによ
っては画像情報読み飛ばし手段132および画像情報読
み飛ばし制御手段133を有し、画像情報読み飛ばし手
段132および画像情報読み飛ばし制御手段133を有
する処理機能から生成される処理モジュールが画像情報
読み飛ばし機能および画像情報読み飛ばし制御機能を有
する構成となっている。
て、図11に示すように、画像情報読み飛ばし手段13
2が処理機能131−1〜131−Nに備えられ、画像
情報読み飛ばし制御手段133を処理機能131−1〜
131−Nと別に備えるような構成の画像処理手段13
cであっても構わない。画像情報読み飛ばし手段132
を備えた処理機能131−1〜131−Nから生成され
る処理モジュールは、画像情報読み飛ばし機能および画
像情報読み飛ばし制御機能を有する。
して、図12に示すように、画像情報読み飛ばし手段1
32および画像情報読み飛ばし制御手段133を共に処
理機能131−1〜131−Nと別に備えるような構成
の画像処理手段13dであっても構わない。この場合、
画像情報読み飛ばし機能が必要な処理機能から生成され
る処理モジュールには、モジュール生成手段141(図
4を参照)がモジュール生成時に画像情報読み飛ばし機
能および画像情報読み飛ばし制御機能を持たせる。
読み飛ばし制御機能を備えている場合の動作を説明する
ための図であり、図中、図5と同等部分には同一符号を
付して示している。
23から画像情報読み飛ばし要求を受けると、その制御
部212の画像情報読み飛ばし制御機能は、前段処理モ
ジュール22が画像情報読み飛ばし可能であるか否かを
判断して、可能である場合には前段処理モジュール22
に画像情報読み飛ばし要求24を送り、可能でない場合
には何もしないかもしくは画像情報読み飛ばしが失敗し
た旨のエラー通知25を後段処理モジュール23に送
る。
モジュールに対して第1実施形態での画像情報読み飛び
し機能に加えて、画像情報読み飛ばし制御機能をも持た
せたことにより、例えば処理モジュールへの入力が入力
画像情報を読み飛ばすことで画像情報が欠落してしまう
ような圧縮情報であるような場合には画像情報を読み飛
ばさずに処理を行うような制御ができるため、処理モジ
ュールへの入力が圧縮または非圧縮であるかを気にせず
に処理モジュールへの接続を可能にできる。
モジュール21は入力バッファおよび出力バッファ21
3の両方を有しているものとしたが、図14に示すよう
に、入力バッファ211のみを有する構成の処理モジュ
ール21aであっても構わない。処理モジュール21a
は、後段処理モジュール23から画像情報出力要求を受
け取ると、制御部212が処理した結果を後段の処理モ
ジュール23の入力バッファ231に直接書き込む。こ
のような構成では、出力バッファ213から後段処理モ
ジュール23の入力バッファ231への画像情報のコピ
ーが不要であるため、処理速度の向上が期待できる。ま
た、出力バッファ213が不要であるため、その分だけ
メモリの節約にもなる。
ように、画像入力処理モジュール51、クリップ処理モ
ジュール52および画像出力処理モジュール53が接続
されてなるパイプラインを構築した場合において、図1
の画像記憶手段12に保持されている図16に示す画像
60を処理したときのクリップ処理モジュール52の動
作についての例である。
般的な動作について説明し、それをふまえて画像60を
処理するときの動作について説明する。先ず、図1の処
理記憶手段11に記憶された画像処理命令に基づき、図
4のメモリ確保手段142は処理モジュール生成に必要
なメモリを確保する。ここでの画像処理命令は、画像記
憶手段12から画像入力機能により画像情報60を読み
込み、この読み込んだ画像情報からクリップ処理機能に
より領域61をクリップし、クリップ後の画像情報を画
像出力機能により記憶装置54に出力することである。
リ確保手段142が確保したメモリ上に、図1の画像処
理手段13が備える画像入力機能から画像入力処理モジ
ュール51を、クリップ処理機能からクリップ処理モジ
ュール52を、画像出力処理機能から画像出力処理モジ
ュール53をそれぞれ生成し、各モジュールを接続して
パイプラインを構築する。このとき、クリップ処理モジ
ュール52は、必要な入力バッファのバイト数やクリッ
プ領域に関する情報などが与えられ、それらの情報から
出力バッファを計算して入力バッファおよび出力バッフ
ァを生成し、クリップ処理に必要な情報を保持する。
一般的な処理の流れを示すフローチャートである。この
フローチャートに沿って、クリップ処理モジュール52
の一般的な処理について説明する。
モジュールである画像出力処理モジュール53から画像
情報出力要求があると、前段処理モジュールに画像情報
出力要求を送ったときに得られるはずの画像情報が、副
走査方向に読み飛ばすラインか否かを判定し(ステップ
S11)、読み飛ばすラインである場合には、副走査方
向の指定した行数の順方向への画像情報読み飛ばし要求
を前段処理モジュールに送る(ステップS12)。
S11で読み飛ばすラインでないと判定した場合には、
前段処理モジュールに画像情報出力要求を送ったときに
得られるはずの画像情報の先頭画素が主走査方向に読み
飛ばす画素であるか否かを判定し(ステップS13)、
読み飛ばす画素である場合には、主走査方向の指定した
画素数の順方向への画像情報読み飛ばし要求を前段処理
モジュールに送る(ステップS14)。
S13で読み飛ばす画素でないと判定した場合には、前
段処理モジュールに画像情報出力要求を送り、画像情報
を取得する(ステップS15)。ここで、入力バッファ
のバイト数がクリップ領域の幅分の画素を保持するバイ
ト数である場合には、取得した画像情報をクリップする
幅分の画素のバイト数を先頭画素から順に入力バッファ
にコピーするだけで、クリップ処理モジュールでは画像
情報に対する処理は他には不要である。
ッファにコピーし、出力バッファにコピーされた画像情
報を後段処理モジュールに送る(ステップS16)。な
お、先述したように、入力バッファの画像情報をそのま
ま後段処理モジュールに送っても良い。次いで、ステッ
プS15の処理で前段処理モジュールから取得した画像
情報が画像の最終ラインであるか否かを判断し(ステッ
プS17)、最終ラインである場合には一連の処理を終
了する。最終ラインでない場合には、後段処理モジュー
ルから何らかの要求を待ち(ステップS18)、次の画
像出力要求があると、ステップS11に戻って次のライ
ンについて同様の処理を実行する。
画像60を処理したときの流れを示すフローチャートで
ある。
の先頭画素に設定されている。先頭ラインからh1ライ
ン目まではクリップ領域が存在しないので、h1ライン
目までの画像情報は必要ない。そこで、クリップ処理モ
ジュール52は、前段処理モジュールである画像入力処
理モジュール51に副走査方向h1行順方向の画像情報
読み飛ばし要求を送り、画像情報処理開始位置をh1+
1ライン目の先頭画素に設定する(ステップS21)。
在するライン上だが、画像情報を利用しない先頭画素に
設定されている。そこで、先頭画素からw1画素目まで
の画像情報は必要ないので、前段処理モジュールに主走
査方向w1画素順方向の画像情報読み飛ばし要求を送
り、画像情報処理開始位置をw1+1画素目に設定する
(ステップS22)。
力要求を送り、画像情報を取得する(ステップS2
3)。ここで、処理モジュールが取得する画像情報は、
画素数w2+w3分のバイト数である。入力バッファの
バイト数が画素数w2分のバイト数である場合には、取
得した画像情報を先頭画素から順に画素数w2のバイト
数分だけ入力バッファにコピーする。
ッファにコピーし、出力バッファにコピーされた画像情
報を後段処理モジュールに送る(ステップS24)。な
お、先述したように、入力バッファの画像情報をそのま
ま後段処理モジュールに送っても良い。
終ラインであるh1+h2ライン目であるかどうかを判
定し(ステップS25)、h1+h2ライン目である場
合には、それ以降のラインは必要ないので一連の処理を
終了する。h1+h2ライン目でない場合には、後段処
理モジュールからの画像情報出力要求を待ち(ステップ
S26)、画像情報出力要求を受けると、次のラインを
処理するためにステップS22に戻って上述した一連の
処理を繰り返す。
を含む複数の処理モジュールを接続してなるパイプライ
ンの処理において、クリップ処理モジュール52に画像
情報読み飛ばし機能を持たせたことにより、クリップ処
理モジュール52への画像情報の無駄な読み込み処理を
抑えることができるため、より高速に処理を行うことが
できるとともに、必要な画像情報位置まで読み飛ばすこ
とで、不要な画像情報の読み込みをなくし、無駄なバッ
ファリングをなくすることができるため、メモリ消費量
を抑えることができる。
ように、画像入力処理モジュール71、上下反転処理モ
ジュール62および画像出力処理モジュール63が接続
されてなるパイプラインを構築した場合において、図1
の画像記憶手段12に保持されている画像を処理したと
きの上下反転処理モジュール72の動作についての例で
ある。
た画像処理命令に基づき、図4のメモリ確保手段142
は処理モジュール生成に必要なメモリを確保する。ここ
での画像処理命令は、画像記憶手段12から画像入力機
能により画像を読み込み、読み込んだ画像を上下反転処
理機能により画像を反転させ、上下反転後の画像情報を
画像出力機能により記憶装置74に出力することであ
る。
リ確保手段142が確保したメモリ上に、画像処理手段
11が備える画像入力機能から画像入力処理モジュール
71を、上下反転処理機能から上下反転処理モジュール
72を、画像出力処理機能から画像出力処理モジュール
73をそれぞれ生成し、各モジュールを接続してパイプ
ラインを構築する。このとき、上下反転処理モジュール
72は、必要な入力バッファおよび出力バッファのバイ
ト数などの情報が与えられ、それらの情報から入力バッ
ファおよび出力バッファを生成し、上下反転処理に必要
な情報を保持する。
処理する際の上下反転処理モジュール72の処理の流れ
を示すフローチャートである。また、図21は、上下反
転処理を説明するための図であり、図中、画像80は上
下反転処理前の画像を、画像81は上下反転処理後の画
像をそれぞれ示している。
設定されている。上下反転処理モジュール72は、後段
処理モジュールである画像出力処理モジュール73から
画像出力要求を受けると、前段処理モジュールである画
像入力処理モジュール71に副走査方向h−1行の順方
向への画像情報読み飛ばし要求を送り、画像情報処理開
始位置を最終行の先頭画素(位置83)に設定する(ス
テップS31)。
力要求を送り、1ライン分の画像情報を取得する(ステ
ップS32)。そして、画像情報処理開始位置は取得し
たラインの次ラインの先頭画素に移動する。例えば画像
情報84を取得した場合について説明すると、画像情報
84の取得前に画像情報処理開始位置は位置83であ
り、取得後の画像情報処理開始位置は位置86に移動す
る。
ュールに送る(ステップS33)。次いで、取得した画
像情報が画像80の1ライン目の画像情報85であるか
否かを判定し(ステップS34)、画像情報85である
場合には一連の処理を終了する。画像85でない場合に
は、前段処理モジュールからの次の画像情報出力要求を
待ち(ステップS35)、画像情報出力要求を受ける
と、前段処理モジュールに副走査方向2行の逆方向への
画像情報読み飛ばし要求を送り、画像情報処理開始位置
を2ライン前の先頭画素に設定し(ステップS36)、
しかる後ステップS32に戻って上述した一連の処理を
繰り返す。
を含む複数の処理モジュールを接続してなるパイプライ
ンの処理において、上下反転処理モジュール72に画像
情報読み飛ばし機能を持たせたことにより、従来の処理
方法ではページバッファが必要であった上下反転処理に
対して、副走査方向の逆方向へ読み飛ばすことで1ライ
ンの入力バッファしか必要とせず、無駄なメモリを消費
せずに効率的な処理を行うことができる。
処理モジュールに画像の一部の不要な情報を読み飛ばす
画像情報読み飛ばし機能を持たせたことにより、処理モ
ジュールへの無駄な読み込み処理を抑えることができる
ためより高速に処理を行うことができ、しかも必要な画
像情報位置まで読み飛ばすことで、無駄なバッファリン
グをなくすことができるため、メモリ消費量を抑えるこ
とができる。
て、その処理モジュールに画像情報を読み飛ばすか否か
を判断する制御機能を持たせたことにより、例えば処理
モジュールへの入力が入力画像情報を読み飛ばすことで
画像情報が欠落してしまうような圧縮情報であるような
場合には画像情報を読み飛ばさずに処理を行うような制
御ができるため、処理モジュールへの入力が圧縮または
非圧縮であるかを気にせずに処理モジュールへの接続を
可能にできる。
ロック図である。
構成例を示すブロック図である。
示すブロック図である。
である。
ク図である。
しを行う場合の動作説明図である。
しを行う場合の動作説明図である。
しを行う場合の動作説明図である。
しの例を行う場合の動作説明図である。
の構成例を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
形例を示すブロック図である。
合の動作説明図である。
ク図である。
インの構成例を示すブロック図である。
示すフローチャートである。
際の流れを示すフローチャートである。
インの構成例を示すブロック図である。
示すフローチャートである。
図である。
記憶手段、13,13a〜13d…画像処理手段、14
…処理実行制御手段、20…ホストアプリケーション、
21…処理モジュール、22…前段処理モジュール、2
3…後段処理モジュール、51,71…画像入力モジュ
ール、52…クリップ処理モジュール、53,73…画
像出力処理モジュール、72…上下反転処理モジュー
ル、131−1〜131−N…処理機能、132…画像
情報読み飛ばし手段、133…画像情報読み飛ばし制御
手段
Claims (6)
- 【請求項1】 パイプライン形態に接続されて各々所定
の処理を実行する複数の処理手段を有する画像処理装置
であって、 前記複数の処理手段のうちの少なくとも1つは、所定の
処理を行うに当たって処理対象の画像情報の一部を読み
飛ばす画像情報読み飛ばし手段を有することを特徴とす
る画像処理装置。 - 【請求項2】 前記画像情報読み飛ばし手段は、副走査
方向に対して順方向に読み飛ばす機能、副走査方向に対
して逆方向に読み飛ばす機能、主走査方向に対して順方
向に読み飛ばす機能、主走査方向に対して逆方向に読み
飛ばす機能のうちの少なくとも1つを有することを特徴
とする請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項3】 前記画像情報読み飛ばし手段は、副走査
方向に対して順方向に読み飛ばす機能、副走査方向に対
して逆方向に読み飛ばす機能、主走査方向に対して順方
向に読み飛ばす機能、主走査方向に対して逆方向に読み
飛ばす機能のうちの少なくとも2つを有し、これらの機
能の中からいずれかの機能を選択して実行することを特
徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項4】 前記複数の処理手段のうちの少なくとも
1つは、画像処理命令の種類によって前記画像情報読み
飛ばし手段を制御する画像情報読み飛ばし制御手段をさ
らに有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいず
れかに記載の画像処理装置。 - 【請求項5】 各々所定の処理を実行する複数の処理モ
ジュールがパイプライン形態に接続されてなるパイプラ
イン処理において、 前記複数の処理モジュールのうちの少なくとも1つに、
所定の処理を行うに当たって処理対象の画像情報の一部
を読み飛ばす画像情報読み飛ばし機能を持たせたことを
特徴とする画像処理方法。 - 【請求項6】 前記複数の処理モジュールのうちの少な
くとも1つに、前記画像情報読み飛ばし機能に加えて画
像処理命令の種類によって当該画像情報読み飛ばす機能
を制御する画像情報読み飛ばし制御機能を持たせたこと
を特徴とする請求項5記載の画像処理方法。
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