JP2003279382A - 光電式エンコーダ - Google Patents

光電式エンコーダ

Info

Publication number
JP2003279382A
JP2003279382A JP2002079389A JP2002079389A JP2003279382A JP 2003279382 A JP2003279382 A JP 2003279382A JP 2002079389 A JP2002079389 A JP 2002079389A JP 2002079389 A JP2002079389 A JP 2002079389A JP 2003279382 A JP2003279382 A JP 2003279382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light receiving
phase
light
optical grating
photoelectric encoder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002079389A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Yaku
亨 夜久
Miyako Ochi
都 越智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp, Mitsutoyo Kiko Co Ltd filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP2002079389A priority Critical patent/JP2003279382A/ja
Publication of JP2003279382A publication Critical patent/JP2003279382A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Transform (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便なる構成により、測定精度が受光される
光量むらに影響されない光学式エンコーダを提供する。 【解決手段】 光源と、光源からの光を透過もしくは反
射する光学格子と、光学格子の長手方向に相対移動可能
に設けられ光学格子からの干渉縞を検出する受光部とを
備える光電式エンコーダにおいて、受光部は、少なくと
も2相以上の位相の異なる受光信号を発信する受光素子
23を光学格子の長手方向に複数有し、受光素子23は
すべて同一面積を有し、かつ、位相が同一相である受光
素子23の受光面積の重心が、他の位相が同一相である
受光素子23の受光面積の重心と同一となるように、受
光素子23が一定周期で削除されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置測定に利用さ
れる光電式エンコーダに関する。
【0002】
【背景技術】光学格子に対して受光部が相対移動したと
きの干渉縞の変化を受光部で検出して、受光部からの受
光信号に基づいて、光学格子に対する受光部の相対移動
距離を測定する光電式エンコーダが知られている。この
ような光電式エンコーダは、図7に示されるように、光
源21と、光源21からの光を透過する光学格子11
と、光学格子11の長手方向に移動可能に設けられ光学
格子11からの干渉縞を検出する受光部22と、受光部
22からの信号を演算処理する演算処理部3と、演算処
理されたデータを表示する表示部4とを備える。
【0003】受光部22は、光学格子11の長手方向に
配列された受光素子23を備え、この受光素子23は干
渉縞の異なる位相に対応した受光信号を発信するように
配列されており、例えば、図8(A)に示されるよう
に、光学格子11の格子ピッチPに対して、受光素子2
3は(1/4)Pのピッチで配列される。よって、光学
格子11からの干渉縞の一波長に対して、受光素子23
は90°ずつずれた位相信号を発信する。説明のため
に、受光素子23を4つの群に分類し、ある位相に対応
した受光素子群をa相とする。a相に対して90°位相
差を有する受光素子群をb相、b相に対して90°位相
差を有する受光素子群をc相、c相に対して90°位相
差を有する受光素子群をd相とする。
【0004】演算処理部3は、図8(B)に示されるよ
うに、a相、b相、c相、d相のそれぞれに対応した入
力部31と、a相とc相からの位相信号を合成する(差
動増幅する)a-c差動増幅器32Aと、b相とd相から
の位相信号を合成する(差動増幅する)b-d差動増幅器
32Bと、これら差動増幅された出力信号から、光学格
子11と受光部22との相対移動距離を算出する位置算
出手段(不図示)とを備える。
【0005】このような構成において、光源21から光
学格子11に光が照射されると、干渉縞が受光部22で
受光される。すると、受光部22の受光素子a相、b
相、c相、d相から干渉縞の所定位相に対応した位相信
号が発信される。この位相信号は演算処理部3におい
て、差動増幅され、a相とc相の位相信号が合成された
a-c波およびb相とd相の位相信号が合成されたb-d波が
出力される(図8(C)参照)。このa-c波、b-d波は、
それぞれ交流成分Va-c、Vb-dと直流成分VDCとからな
り、Va-c、Vb-dをそれぞれ横軸、縦軸にとるとリサージ
ュ図形が描かれる(図8(D)参照)。このリサージュ
図形は、中心が(VDC、VDC)で、半径が(Va-c 2+Vb-d 2)
1/2の円となる。このリサージュ図形の総回転角θと光
学格子のピッチPとから、光学格子11と受光部22と
の相対移動距離Sが S=(θ/2π)×P によって求められる。
【0006】ところで、このような光電式エンコーダに
おいて、光源21の光量むらが生じる場合がある。ま
た、光電式エンコーダの使用態様によっては、光源21
の設置スペースの問題から、光学格子11に対して光学
格子11の長手方向から光を斜めに照射したい場合があ
る。
【0007】このような場合、図9(A)に示されるよ
うに、受光部22に入射される干渉縞の光量は受光部2
2の一端と他端側で異なってくる。すると、受光部22
を光学格子11に沿って移動させたときに受光素子23
から発信される位相信号は図9(B)に示されるよう
に、その直流成分が変化される。このように受光部22
の移動とともに直流レベルがそれぞれ異なる変化を示す
結果、位相信号を差動増幅する場合に問題が生じる。例
えば、差動増幅処理を施した場合に、差動後信号の直流
レベルが所定レベル(差動増幅回路の基準電圧)になら
ない。あるいは、差動後増幅信号に歪みが加わるという
問題が生じる。そのため、リサージュ図形の回転角θを
正確に計測することができず、測定誤差が生じる。
【0008】上記問題を解決するために、特公昭60−
97214号や、本出願人による特開2001−249
031号などがある。前者は、受光素子23を中心光軸
に関して対称に配置するとともに、すべての受光素子群
の面積重心が中心光軸に一致するように受光素子の面積
を加工したものである。後者は、受光部22から発信さ
れる位相信号について、直流レベルの平均値を算出し、
この平均値をリサージュ図形の中心とするものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、前者のように、受光素子23の面積を変えるには、
受光素子23を所定の面積にそれぞれ加工しなければな
らないことから、加工工程が増えるという問題がある。
また、受光素子23の面積重心を中心光軸に一致させる
ためには、透過型の光電式エンコーダにしか適用でき
ず、光が必ず斜めから照射される反射型の光電式エンコ
ーダには適用できないという問題がある。後者では、受
光した光の直流レベルの平均値を算出するための演算処
理ユニットを備えていなければならないので、装置の大
型化とコスト高に繋がるという問題がある。
【0010】本発明の目的は、従来の問題を解消し、簡
便なる構成により、測定精度が受光される光量むらに影
響されない光電式エンコーダを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる光電式エ
ンコーダは、上記目的を達成するために、光源と、前記
光源からの光を透過もしくは反射する光学格子と、前記
光学格子の長手方向に相対移動可能に設けられ前記光学
格子からの干渉縞を検出する受光部とを備え、前記光学
格子と前記受光部との相対移動距離を測定する光電式エ
ンコーダにおいて、前記受光部は、少なくとも2相以上
の位相の異なる受光信号を発信する受光素子を前記光学
格子の長手方向に複数有し、前記受光素子はすべて同一
面積を有し、かつ、前記位相が同一相である前記受光素
子の受光面積の重心が、他の前記位相が同一相である前
記受光素子の受光面積の重心と同一となるように、前記
受光素子が一定周期で削除されていることを特徴とす
る。
【0012】本発明の好ましい態様として、前記光学格
子の格子ピッチをPとするとき、前記受光素子は、ピッ
チが(1/3)×m×Pで配置(mは3の倍数を除く任
意の自然数)されるとともに、4k番目(k=0、1、
2、・・・)の受光素子が削除されていてもよい。
【0013】また、前記光学格子の格子ピッチをPとす
るとき、前記受光素子は、ピッチが(1/3)×m×P
で配置(mは3の倍数を除く任意の自然数)されるとと
もに、(5k+4)および5k番目(k=0、1、2、
・・・)の受光素子が削除されていてもよい。
【0014】また、前記光学格子の格子ピッチをPとす
るとき、前記受光素子は、ピッチが(1/4)×n×P
で配置(nは2の倍数を除く任意の自然数)されるとと
もに、5k番目(k=0、1、2、・・・)の受光素子が
削除されてもよい。
【0015】また、前記光学格子の格子ピッチをPとす
るとき、前記受光素子は、ピッチが(1/4)×n×P
で配置(nは2の倍数を除く任意の自然数)されるとと
もに、(7k+5)、(7k+6)および(7k+7)
番目(k=0、1、2、・・・)の受光素子が削除されて
いてもよい。
【0016】このような構成によれば、光源から発射さ
れた光は、光学格子によって透過もしくは反射され光学
格子の格子ピッチに対応した干渉縞を形成して受光部に
入射する。すると、受光部に入射された光は受光素子に
よって受光され、この受光素子から2相以上の位相の異
なる位相信号が発信される。この位相信号から光学格子
と受光部との相対移動距離が測定される。受光素子を、
位相信号の位相が同一であるものを一群として、受光素
子をいくつかの群に分類するとき、ある受光素子群につ
いての面積の重心が、他の受光素子群の面積重心と一致
しているので、干渉縞の直流レベルが受光部の一端側か
ら他端側へ一定の変化率で変化していても、発信される
位相信号の直流レベルを、すべての受光素子群で同一と
できる。
【0017】ここで、面積の重心とは、平面図形におい
てそれと同一の境界をもつ均一薄板の質量中心と同座標
の位置のことである(面積中心、図心と同義)。そのた
め、面積重心が各群で一致していることによって、各受
光素子群の受光素子の面積総和で受ける光量の総和(干
渉縞の直流レベルの総和と同義)が一致することにな
る。(物体にかかる力は、力の総和が物体の質量重心に
かかることに等しいのと同様に、各受光素子群で受光さ
れる光量は、光量の総和が各受光素子群の面積重心で受
光されることに等しいため)各受光素子群の面積の総和
が等しいので、各受光素子群の単位面積当たりで受光さ
れる直流レベルが等しくなる。よって、所定位相差の受
光素子群の位相信号を差動増幅した場合、個々の受光素
子における直流レベルの違いが相殺され、基準電圧を中
心とした位相信号へ変換でき、リサージュ図形が円形に
描ける。その結果、光学格子と受光部とが相対移動され
た際に変化されるリサージュ図形の回転位相から、光学
格子と受光部との相対移動距離を測定することができ
る。
【0018】本発明においては、受光素子を一定周期で
削除するという簡便な構成による。つまり、受光素子の
大きさを加工したり、または、演算処理機構等を付加し
たりするのもではない。よって、コストもかからず、光
電式エンコーダを大型化する必要もない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。 (第1実施形態)図1に、本発明の光電式エンコーダに
かかる第1実施形態を示す。図1(A)はこの光電式エ
ンコーダの側面図であり、図1(B)はこの光電式エン
コーダを上から見た図である。この光電式エンコーダ
は、長手方向に光学格子11を有するスケール1と、こ
の光学格子11に対して光を照射する光源21および光
学格子11から反射された干渉縞を検出する受光部22
を有しスケール1の長手方向に移動可能に設けられた発
光受光ユニット2と、受光部22からの信号を演算処理
する演算処理部(不図示)と、演算処理されたデータを
表示する表示部(不図示)とを備えて構成されている。
【0020】光源21と受光部22は光透過性の樹脂に
よって一体化されている。光源21は、スケール1の長
手方向から光を斜めに照射するように配置されている。
光源21がスケール1の側面からはみ出ないので、この
光電式エンコーダはその分小型化されている。受光部2
2には、図2に示されるように、受光した干渉縞を光電
変換して位相信号を発信する受光素子23がスケール1
の長手方向に複数設けられている。受光素子23は、光
学格子11のピッチの3分の1ピッチで配置されてお
り、それぞれ原則として、隣接する受光素子23とは1
20°の位相差を有する位相信号を発信する。この受光
素子23は、すべて同一面積に形成されている。
【0021】この受光素子23を端から順に1番目、2
番目、3番目・・・と番号を付すと、4k(k=0、1、
2、3、・・・)番目の受光素子23が削除されている。
つまり、4番目、8番目、12番目・・・が削除されてい
る。または、次のように換言できる。受光素子23を3
つの群に分類し、1番目と同位相の位相信号を発信する
受光素子群をa相とする。a相と120°位相差を有す
る位相信号を発信する受光素子群をb相とし、b相と1
20°位相差を有する受光素子群をc相とする。さら
に、光学格子11の1ピッチに対応して配置された受光
素子a、b、c相を1組とし、受光部22の端から1組
目、2組目、3組目・・・とする。すると、1組目では
a、b、c相すべてが配置されている。2組目ではa相
が削除され、3組目ではb相が削除され、4組目ではc
相が削除され、5組ではすべて配置される。以後このよ
うなサイクルを繰り返す。
【0022】このように受光素子23を配列することに
よって、位相が同一相である受光素子23の受光面積の
重心が、他の位相が同一相である受光素子23の受光面
積の重心と同一となる。
【0023】演算処理部は、a相、b相、c相に対応し
た入力部と、この入力された位相信号からリサージュ図
形を描き、リサージュ図形の回転角からスケールと発光
受光ユニットの相対移動距離を算出する位置算出手段と
を備える。リサージュ図形を描く場合は、120°ずつ
異なるa相、b相、c相の位相信号を直交座標で表され
るように合成変換したのちに行う。
【0024】このような構成において、光源21から発
せられた光は、スケール1の光学格子11によって反射
され、光学格子11によって形成された干渉縞が受光部
22の受光素子23によって受光される。受光素子23
によって受光された光は光電変換され、干渉縞の位相に
応じた位相信号が発信され、演算処理部に送られる。演
算処理部においては、位相信号からリサージュ図形を形
成し、このリサージュ図形の総回転角θと光学格子11
のピッチPとから、光学格子11と受光部22との相対
移動距離Sが、 S=(θ/2π)×P によって求められる。
【0025】光がスケール1の長手方向から照射される
と、光源21から光学格子11を介した受光部22まで
の光学距離が受光部22の一端と他端で異なる。そのた
め、図2に示されるように、受光部22で受光される干
渉縞に受光部22の一端から他端に向かって直流レベル
の傾きが生じる。これを図3にモデル化して示す。図3
において、縦軸は干渉縞の直流レベルを表しており、横
軸は受光素子が配列される方向を示している。グラフの
傾きは直流レベルの傾きであり、グラフ上に付された数
字はその点での直流レベルの値である。受光素子23は
前述のように所定位置の受光素子23が削除されて配置
されている。このような構成で、a相、b相、c相で受
光される光の直流レベルの平均値は、 a相では、(2+8+11)/3=7 b相では、(3+6+12)/3=7 c相では、(4+7+10)/3=7 となり、干渉縞の直流レベルの傾きの影響を受けずすべ
て同じ値となる。図1において、受光部22を光学格子
11に対して相対移動させた場合、図3において説明し
た各相の直流レベルの平均値は変化する。しかし、この
場合でも、すべての相の直流レベルの平均値が一致す
る。よって、a相、b相、c相の受光素子23から発信
される位相信号を合成変換するとともに、個々の受光素
子23における直流レベルの違いを相殺し、リサージュ
図形を描くことが可能となる。その結果、受光部22で
受光される干渉縞の光量にむらが生じても、正確にスケ
ール1と発光受光ユニット2の相対移動距離を測定でき
る。
【0026】ちなみに、図3には、受光素子23を本発
明の如く削除しないで、すべて配置した場合に、各受光
素子群で受光される光量の平均値を求める式も示してあ
る。本発明を適用しない場合、干渉縞の直流レベルの傾
きの影響を受けて、各受光素子群で受光される光量の平
均値は異なっている。この対比から本発明の効果は明ら
かである。
【0027】(第2実施形態)図4に本発明の第2実施
形態を示す。第2実施形態は、基本的な構成は第1実施
形態と同様であるが、第2実施形態が特徴とするところ
は、受光素子23を削除する態様にある。受光素子23
を端から順に1番目、2番目、3番目・・・と番号を付す
と、(5k+4)および5k(k=0、1、2、3、・・
・)番目の受光素子23が削除されている。つまり、4
番目、5番目、9番目、10番目・・・が削除されてい
る。また、つぎのように換言できる。光学格子11の1
ピッチに対応して配置された受光素子a、b、c相を1
組とし、受光部22の端から1組目、2組目、3組目・・
・とする。すると、1組目ではa、b、c相すべてが配
置されている。2組目ではa相、b相が削除され、3組
目ではc相が削除され、4組目ではa相が削除され、5
組目ではb相、c相が削除され、6組目ではすべて配置
される。以後このようなサイクルを繰り返す。
【0028】このような構成においても、第1実施形態
と同様の作用効果を奏することができる。つまり、a
相、b相、c相で受光される光の直流レベルの平均値
は、干渉縞の直流レベルの傾きの影響を受けずすべて同
じ値となる。よって、a相、b相、c相の受光素子23
から発信される位相信号を合成変換するとともに、個々
の受光素子23における直流レベルの違いを相殺でき、
リサージュ図形を描くことが可能となる。よって、受光
部22で受光される干渉縞の光量にむらが生じても、正
確にスケール1と発光受光ユニット2の相対移動距離を
測定できる。
【0029】(第3実施形態)図5に本発明の第3実施
形態を示す。第3実施形態は、基本的な構成は第1実施
形態と同様であるが、第3実施形態が特徴とするところ
は、受光素子23の配列の態様にある。第3実施形態に
おいて、受光素子23は光学格子11の格子ピッチをP
とすると、ピッチが(1/4)Pで配置され、それぞれ
原則として、隣接する受光素子23とは90°の位相差
を有する位相信号を発信する。この受光素子23は、す
べて同一面積に形成されている。
【0030】この受光素子23を端から順に1番目、2
番目、3番目・・・と番号を付すと、5k(k=0、1、
2、3、・・・)番目の受光素子23が削除されている。
つまり、5番目、10番目、15番目・・・が削除されて
いる。または、次のように換言できる。受光素子23を
4つの群に分類し、1番目と同位相の位相信号を発信す
る受光素子群をa相とする。a相と90°位相差を有す
る位相信号を発信する受光素子群をb相とし、b相と9
0°位相差を有する受光素子群をc相とし、c相と90
°の位相差を有する受光素子をd相とする。さらに、光
学格子11の1ピッチに対応して配置された受光素子
a、b、c、d相を1組とし、受光部22の端から1組
目、2組目、3組目・・・とする。すると、1組目では
a、b、c、d相すべてが配置されている。2組目では
a相が削除され、3組目ではb相が削除され、4組目で
はc相が削除され、5組ではd相が削除され、6組目で
はすべて配置される。以後このようなサイクルを繰り返
す。
【0031】このような構成においても、第1実施形態
と同様の作用効果を奏することができる。つまり、a
相、b相、c相、d相で受光される光の直流レベルの平
均値は、干渉縞の直流レベルの傾きの影響を受けずすべ
て同じ値となる。よって、a相、b相、c相、d相の受
光素子23から発信される位相信号を合成変換するとと
もに、個々の受光素子23における直流レベルを相殺で
き、リサージュ図形を描くことが可能となる。よって、
受光部22で受光される干渉縞の光量にむらが生じて
も、正確にスケール1と発光受光ユニット2の相対移動
距離を測定できる。
【0032】(第4実施形態)図6に本発明の第4実施
形態を示す。第4実施形態は、基本的な構成は第3実施
形態と同様であるが、第4実施形態が特徴とするところ
は、受光素子23を削除する態様にある。受光素子23
を端から順に1番目、2番目、3番目・・・と番号を付す
と、(7k+5)、(7k+6)、(7k+7)番目
(k=0、1、2、3、・・・)の受光素子23が削除さ
れている。つまり、5番目、6番目、7番目、12番
目、13番目、14番目、19番目、20番目、21番
目、26番目、27番目、28番目・・・が削除されてい
る。また、つぎのように換言できる。光学格子11の1
ピッチに対応して配置された受光素子a、b、c、d相
を1組とし、受光部22の端から1組目、2組目、3組
目・・・とする。すると、1組目ではa、b、c、d相す
べてが配置されている。2組目ではa相、b相、c相が
削除され、3組目ではc相が削除され、4組目ではa相
が削除され、5組目ではb相、c相が削除され、6組目
ではすべて配置される。以後このようなサイクルを繰り
返す。
【0033】このような構成においても、第1実施形態
と同様の作用効果を奏することができる。つまり、a
相、b相、c相、d相で受光される光の直流レベルの平
均値は、干渉縞の直流レベルの傾きの影響を受けずすべ
て同じ値となる。よって、a相、b相、c相、d相の受
光素子23から発信される位相信号を合成変換するとと
もに、個々の受光素子23における直流レベルの違いを
相殺することができ、リサージュ図形を描くことが可能
となる。よって、受光部22で受光される干渉縞の光量
にむらが生じても、正確にスケール1と発光受光ユニッ
ト2の相対移動距離を測定できる。
【0034】尚、本発明の光電式エンコーダは、上述の
実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは
勿論である。例えば、受光素子の配置は他に種々の態様
が考えられる。要は、受光素子群の面積重心が同一とな
るように、受光素子を一定周期で削除すればよい。光電
式エンコーダは、光源と受光部が一体化されている必要
は全くなく、反射型、透過型を問わず本発明が適用でき
ることももちろんである。
【0035】第1実施形態、第2実施形態において、受
光素子23を配列するピッチは、光学格子11の格子ピ
ッチPに対して、(1/3)×m×P(mは3の倍数を
除く任意の自然数)で、かつ、受光素子群の面積重心が
同一となるように受光素子23が削除されていてもよ
い。このような受光素子23の配列によっても、相隣接
する受光素子23は120°ずつことなる位相差の位相
信号を出力し、第1実施形態、第2実施形態と同様の作
用効果を奏することができる。
【0036】第3実施形態、第4実施形態において、受
光素子23を配列するピッチは、光学格子11の格子ピ
ッチPに対して、(1/4)×n×P(nは2の倍数を
除く任意の自然数)で、かつ、受光素子群の面積重心が
同一となるように受光素子23が削除されていてもよ
い。このような受光素子23の配列によっても、相隣接
する受光素子23は90°ずつことなる位相差の位相信
号を出力し、第3実施形態、第4実施形態と同様の作用
効果を奏することができる。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の光電式エ
ンコーダによれば、簡便なる構成により、測定精度が受
光される光量むらに影響されることがないという優れた
効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電式エンコーダにかかる第1実施形
態を示す図である。
【図2】前記実施形態における受光素子の配列を示す図
である。
【図3】前記実施形態において、受光素子で受光される
光量をモデル化して示す図である。
【図4】本発明にかかる第2実施形態を示す図である。
【図5】本発明にかかる第3実施形態を示す図である。
【図6】本発明にかかる第4実施形態を示す図である。
【図7】従来知られた光電式エンコーダを示す図であ
る。
【図8】従来の光電式エンコーダにおいて、干渉縞から
リサージュ図形を描く方法を示す図である。
【図9】干渉縞の直流レベルが傾きを有する場合を示す
図である。
【符号の説明】
11 光学格子 21 光源 22 受光部 23 受光素子
フロントページの続き Fターム(参考) 2F103 BA08 BA43 CA03 CA04 CA08 DA01 DA12 EA02 EA15 EB01 EB16 EB32 FA01 FA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源からの光を透過もしく
    は反射する光学格子と、前記光学格子の長手方向に相対
    移動可能に設けられ前記光学格子からの干渉縞を検出す
    る受光部とを備える光電式エンコーダにおいて、 前記受光部は、少なくとも2相以上の位相の異なる受光
    信号を発信する受光素子を前記光学格子の長手方向に複
    数有し、 前記受光素子はすべて同一面積を有し、かつ、前記位相
    が同一相である前記受光素子の受光面積の重心が、他の
    前記位相が同一相である前記受光素子の受光面積の重心
    と同一となるように、前記受光素子が一定周期で削除さ
    れていることを特徴とする光電式エンコーダ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光電式エンコーダにお
    いて、 前記光学格子の格子ピッチをPとするとき、 前記受光素子は、ピッチが(1/3)×m×Pで配置
    (mは3の倍数を除く任意の自然数)されるとともに、
    4k番目(k=0、1、2、・・・)の受光素子が削除さ
    れていることを特徴とする光電式エンコーダ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光電式エンコーダにお
    いて、 前記光学格子の格子ピッチをPとするとき、 前記受光素子は、ピッチが(1/3)×m×Pで配置
    (mは3の倍数を除く任意の自然数)されるとともに、
    (5k+4)および5k番目(k=0、1、2、・・・)
    の受光素子が削除されていることを特徴とする光電式エ
    ンコーダ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光電式エンコーダにお
    いて、 前記光学格子の格子ピッチをPとするとき、 前記受光素子は、ピッチが(1/4)×n×Pで配置
    (nは2の倍数を除く任意の自然数)されるとともに、
    5k番目(k=0、1、2、3・・・)の受光素子が削除
    されていることを特徴とする光電式エンコーダ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光電式エンコーダにお
    いて、 前記光学格子の格子ピッチをPとするとき、 前記受光素子は、ピッチが(1/4)×n×Pで配置
    (nは2の倍数を除く任意の自然数)されるとともに、
    (7k+5)、(7k+6)および(7k+7)番目
    (k=0、1、2、・・・)の受光素子が削除されている
    ことを特徴とする光電式エンコーダ。
JP2002079389A 2002-03-20 2002-03-20 光電式エンコーダ Withdrawn JP2003279382A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002079389A JP2003279382A (ja) 2002-03-20 2002-03-20 光電式エンコーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002079389A JP2003279382A (ja) 2002-03-20 2002-03-20 光電式エンコーダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003279382A true JP2003279382A (ja) 2003-10-02

Family

ID=29228876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002079389A Withdrawn JP2003279382A (ja) 2002-03-20 2002-03-20 光電式エンコーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003279382A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110220780A1 (en) * 2010-03-10 2011-09-15 Canon Kabushiki Kaisha Optical encoder
CN106092163A (zh) * 2016-07-28 2016-11-09 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 光电编码器及其光电转化芯片与定光栅的贴合结构

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110220780A1 (en) * 2010-03-10 2011-09-15 Canon Kabushiki Kaisha Optical encoder
EP2369303A1 (en) * 2010-03-10 2011-09-28 Canon Kabushiki Kaisha Optical encoder
US8742322B2 (en) * 2010-03-10 2014-06-03 Canon Kabushiki Kaisha Encoder and interferometer that generate M-phase signals by multiplying N-phase signals by M coefficient sets, where N is not less than 6 and M is not smaller than 2
CN106092163A (zh) * 2016-07-28 2016-11-09 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 光电编码器及其光电转化芯片与定光栅的贴合结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7268341B2 (en) Optical position sensing device including interlaced groups of photosensitive elements
JP6069653B2 (ja) 光電式エンコーダ及びそのアライメント調整方法
US7825368B2 (en) Absolute position length-measurement type encoder
JP5411499B2 (ja) 単一の自己混合レーザを用いて対象と光入力装置の二次元での相対移動を測定する方法
CN1105297C (zh) 五轴/六轴激光测量系统和物体位置及滚动位移确定方法
KR100816139B1 (ko) 다수 열 검출기 어레이를 갖는 광 포지셔닝 장치
JP3168451B2 (ja) ロータリーエンコーダ
US20050259097A1 (en) Optical positioning device using different combinations of interlaced photosensitive elements
US20050258346A1 (en) Optical positioning device resistant to speckle fading
JP5616741B2 (ja) エンコーダ
JPS5994012A (ja) 位置測定方法及びこの方法を実施するための装置
US8325066B2 (en) Photoelectric encoder
CN104949620A (zh) 用于光学测量装置的校正设备及校正方法
JP2012013650A (ja) アブソリュートエンコーダ
KR20130102499A (ko) 측정기와, 측정 오차의 보정 방법
JPH08178613A (ja) 干渉計用光検出器
JP2003279382A (ja) 光電式エンコーダ
CN105783738B (zh) 一种增量式小量程位移传感器的测量方法
EP3748284B1 (en) Digital displacement sensor, and displacement measurement method for same
CN205619887U (zh) 一种交替增量式测量微位移传感器
CN105783740A (zh) 一种交替增量式测量微位移传感器及测量方法
CN205619889U (zh) 一种新型交替增量式测量微位移传感器
Jurevicius et al. Accuracy evaluation of two-dimensional straightness measurement method based on optical meter
CN105783739B (zh) 一种交替增量式测量微位移传感器的测量方法
JP2000121390A (ja) 計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607