JP2003275512A - 水清浄化装置 - Google Patents

水清浄化装置

Info

Publication number
JP2003275512A
JP2003275512A JP2002077368A JP2002077368A JP2003275512A JP 2003275512 A JP2003275512 A JP 2003275512A JP 2002077368 A JP2002077368 A JP 2002077368A JP 2002077368 A JP2002077368 A JP 2002077368A JP 2003275512 A JP2003275512 A JP 2003275512A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
filter
treated
oil
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002077368A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Aoshima
靖 青島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2002077368A priority Critical patent/JP2003275512A/ja
Publication of JP2003275512A publication Critical patent/JP2003275512A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理水中から油分を分離させる際の所望の
所定の油分離性能が、簡単な構成によって、長期にわた
り良好なままに維持されるようにする。 【解決手段】 水清浄化装置1が、水ポンプ5からの被
処理水2を流入させて濾過する濾過器6と、この濾過器
6からの被処理水2中の油分を分離する油分離器8とを
備える。この油分離器8が、そのケーシング53の内部
に充填されて上記被処理水2から油分を分離可能とする
粒状材57を備える。ケーシング53の下部に被処理水
2を流入させる一方、ケーシング53の上部内から被処
理水2を流出させる水出口63を設けると共に、被処理
水2から分離された油分を排出させる排油口65を設け
る。油分離器8のケーシング53の内部に圧縮空気19
を供給可能とし、この圧縮空気19により粒状材57の
間の被処理水2中に水泡を生じさせるバブリング装置7
6を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、油分離器が有する
油分離用の粒状材に対し圧縮空気を供給して、粒状材に
付着した油分を除去させるようにした水清浄化装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】上記水清浄化装置には、従来、特開平6
0−232212号公報で示されたものがある。
【0003】上記公報のものによれば、上記水清浄化装
置は、例えば、工作機械である研削盤などから排出され
た油分を含む被処理水を貯留する貯留槽から被処理水を
送り出す水ポンプと、この水ポンプから送り出される被
処理水を流入させて濾過する濾過器と、この濾過器によ
る濾過後の被処理水を流入させてこの被処理水中の油分
を分離する油分離器とを備えている。この油分離器は、
その外殻を構成するケーシングと、このケーシングの内
部に充填されて上記被処理水から油分を分離可能とする
粒状材とを備えており、上記ケーシングの下部に被処理
水を流入させて上記粒状材の間を通過させるようにする
一方、上記ケーシングの上部内から上記被処理水を流出
させる水出口を設けると共に、上記被処理水が上記粒状
材の間を通過することにより、被処理水から分離された
油分を排出させる排油口が設けられている。
【0004】上記水清浄化装置では、被処理水が上記ケ
ーシングの下部内に流入させられると、上記被処理水は
上記粒状材の間を通り抜けて、上記水出口部や排油口に
向おうとする。
【0005】ここで、上記各粒状材によれば、例えば、
次のような作用により被処理水中から油分が分離させら
れる。即ち、上記したように被処理水が粒状材の間を通
り抜けるとき、上記被処理水中の油滴が上記粒状材の表
面に捕捉(吸着)されて、後から来る油滴と合体するこ
とにより粗粒化し、これにより浮力が大きくされた油分
が上記粒状材の表面から分離され、被処理水の液面上に
浮上させられる。
【0006】そして、上記のように、油分が分離される
ことにより清浄化された被処理水は、上記水出口を通し
流出させられて再利用等させられる。一方、上記のよう
に分離されて被処理水上に浮上させられた油分は廃油と
して排出され、処分される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、水清浄化装置を長期に使用すると、上記被処
理水中の油分が塵埃(ゴミ)などと共に粒状材の表面に
捕捉された状態のままに保持されることがあり、この場
合には、各粒状材の間に目詰りが生じて、油分離性能が
大きく低下するおそれを生じる。
【0008】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、被処理水中から油分を分離させる際の所
望の油分離性能が、簡単な構成によって、長期にわたり
良好なままに維持されるようにする水清浄化装置の提供
を課題とする。
【0009】また、上記水清浄化装置の設置作業が容易
にできるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の水清浄化装置は、次の如くである。なお、こ
の項において各用語に付記した符号は、本発明の技術的
範囲を後述の「発明の実施の形態」の項の内容に限定解
釈するものではない。
【0011】請求項1の発明は、油分を含む被処理水2
を貯留する貯留槽3から被処理水2を送り出す水ポンプ
5と、この水ポンプ5から送り出される被処理水2を流
入させて濾過する濾過器6と、この濾過器6による濾過
後の被処理水2を流入させてこの被処理水2中の油分を
分離する油分離器8とを備え、この油分離器8が、その
外殻を構成するケーシング53と、このケーシング53
の内部に充填されて上記被処理水2から油分を分離可能
とする粒状材57とを備え、上記ケーシング53の下部
に被処理水2を流入させて上記粒状材57の間を通過さ
せるようにする一方、上記ケーシング53の上部内から
上記被処理水2を流出させる水出口63を設けると共
に、上記被処理水2が上記粒状材57の間を通過するこ
とにより被処理水2から分離された油分を排出させる排
油口65を設けた水清浄化装置において、
【0012】上記油分離器8のケーシング53の内部に
圧縮空気19を供給可能とし、この圧縮空気19により
上記粒状材57の間の被処理水2中に水泡を生じさせる
バブリング装置76を備えたものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記濾過器6が、上記水ポンプ5側に連通させられ
る上流側濾過器31と、この濾過器6と上記油分離器8
との間に介設されてこれらに連通させられる下流側濾過
器33とを備え、上記上流側濾過器31のフィルタ36
よりも下流側濾過器33のフィルタ39の目を細かくし
たものである。
【0014】請求項3の発明は、請求項2の発明に加え
て、上記上流側濾過器31におけるフィルタ36よりも
上流側を、この上流側濾過器31の外方に向って開閉自
在に連通させる排水通路48を備え、上記上流側濾過器
31におけるフィルタ36よりも下流側から、このフィ
ルタ36を通過して上記排水通路48に向うよう圧縮空
気19を流動可能とさせる逆洗装置44を備えたもので
ある。
【0015】請求項4の発明は、請求項3の発明に加え
て、上記水ポンプ5、濾過器6、油分離器8、逆洗装置
44、およびバブリング装置76の各機器を互いに共通
の架台89上に支持させ、平面視で、上記各機器のほぼ
全体を上記架台89の外縁部よりも内側に配置したもの
である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0017】図1〜3において、符号1は水清浄化装置
で、この水清浄化装置1は被処理水2に含まれる塵埃や
油分を分離して、この被処理水2を清浄化させる装置で
ある。
【0018】上記水清浄化装置1は、上記被処理水2を
貯留する貯留槽3から水通路4を通し上記被処理水2を
加圧して送り出す水ポンプ5と、この水ポンプ5から送
り出されてきた被処理水2を流入させて濾過することに
よりこの被処理水2中の塵埃を分離する濾過器6と、こ
の濾過器6により濾過された後の被処理水2を水通路7
を通し流入させてこの被処理水2中の油分を分離する油
分離器8と、この油分離器8で油分が分離された後の清
浄水である被処理水2を上記貯留槽3に流入させる清浄
水通路9と、上記油分離器8で被処理水2中から分離さ
れた油分を排油通路10を通し廃油として流入させてこ
の廃油を一旦貯留する廃油槽11とを備えている。
【0019】上記貯留槽3は、水平方向で大きい寸法を
有したものであり、その平面視で、一端部側が清浄化の
処理がなされていない被処理水2を貯留する未処理水貯
留部14とされ、この未処理水貯留部14の被処理水2
が上記水ポンプ5で送り出されるようになっている。ま
た、上記貯留槽3の他端部側が上記水清浄化装置1によ
り清浄化の処理がなされた後の被処理水2を貯留する処
理水貯留部15とされ、この処理水貯留部15に対し上
記清浄水通路9からの被処理水2が流入させられる。な
お、上記未処理水貯留部14と処理水貯留部15とは互
いに独立した貯留部としてもよい。
【0020】上記各通路はいずれも剛性、もしくは可撓
性のパイプ材の内孔で構成されたものであり、以下“通
路”と表現されるものは、上記と同じようにパイプ材の
内孔で構成されたものである。
【0021】上記水ポンプ5は、被処理水2を送り出し
可能とするポンプ本体16と、このポンプ本体16を駆
動させるアクチュエータ17とを備え、このアクチュエ
ータ17は、水清浄化装置1とは別途に設けられた圧縮
空気供給源18からの圧縮空気19の供給で駆動可能と
され、これに上記ポンプ本体16が連動して被処理水2
の送り出しが可能とされている。
【0022】上記圧縮空気供給源18は、エアコンプレ
ッサや圧縮空気19用のクッションタンクを備えてお
り、上記水清浄化装置1は、上記圧縮空気供給源18か
ら延出して分岐する圧縮空気通路21に接続される複数
(2つ)の調圧弁22,23と、これら調圧弁22,2
3の下流側に接続される電磁開閉式の空気制御弁である
複数(3つ)の圧縮空気弁24〜26と、これら各弁2
4〜26の下流側にそれぞれ接続されて下流方向にのみ
圧縮空気19を流動させる一方向弁27とを備えてい
る。そして、上記圧縮空気弁24〜26のうちの1つの
圧縮空気弁24を通して、上記したように水ポンプ5の
アクチュエータ17に圧縮空気19が供給可能とされて
いる。
【0023】上記濾過器6は、被処理水2を濾過してこ
の被処理水2を清浄化する「濾過作用」をするものであ
り、上記濾過器6は、上記水ポンプ5側に水通路4を通
して連通させられる上流側濾過器31と、この上流側濾
過器31と上記油分離器8との間に介設されて上記上流
側濾過器31に水通路32を通して連通させられると共
に、上記水通路7を通して上記油分離器8に連通させら
れる下流側濾過器33とを備えている。
【0024】上記上流側濾過器31は、その外殻を構成
するケーシング35と、このケーシング35内に出し入
れ自在に挿入されて収容され被処理水2を濾過する有底
で筒形状のフィルタ36と、上記ケーシング35の内底
部からその下方の外部に被処理水2を排出可能とさせる
電動開閉式の水弁37とを備えている。上記上流側濾過
器31において、被処理水2は上記水通路4を通しケー
シング35の上部内に流入させられた後、上記フィルタ
36をその外面側から内面側に通過するよう流動させら
れて濾過され、これにより被処理水2中から塵埃が分離
され、その後、この被処理水2はケーシング35の上部
から上記水通路32を通して上記下流側濾過器33側に
流出させられる。
【0025】図1〜4において、上記下流側濾過器33
は、その外殻を構成するケーシング38と、このケーシ
ング38内に出し入れ自在に挿入され収容されて被処理
水2を濾過する有底で筒形状のバッグ式フィルタ39
と、上記ケーシング38の上端部内をこのケーシング3
8の外方に連通させる空気抜き孔と、この空気抜き孔を
開閉自在に閉じる手動式の空気抜き弁41とを備えてい
る。上記下流側濾過器33において、被処理水2は上記
水通路32を通しケーシング38の上部内に流入させら
れた後、上記フィルタ39をその内面側から外面側に通
過するよう流動させられて濾過され、これにより被処理
水2中から塵埃が分離され、その後、上記被処理水2は
ケーシング38の下部から上記水通路7を通して上記油
分離器8側に流出させられる。ここで、上記上流側濾過
器31のフィルタ36よりも、上記下流側濾過器33の
フィルタ39の目の方が、より細かくされている。
【0026】上記濾過器6の上流側濾過器31が被処理
水2を濾過するという「濾過作用」により、この上流側
濾過器31のフィルタ36に目詰りが生じたとき、この
目詰りを緩和(解消を含む)させる「逆洗作用」をし
て、上記上流側濾過器31の濾過機能を所定状態に回復
させる逆洗装置44が設けられている。
【0027】上記逆洗装置44は、上記水ポンプ5から
濾過器6の上流側濾過器31に向ってのみ被処理水2を
流動させるよう水通路4に介設される一方向水弁45
と、上記上流側濾過器31と下流側濾過器33との間の
水通路32に介設されて所定量の被処理水2を常時溜め
る貯水タンク46と、この貯水タンク46と下流側濾過
器33との間の水通路32に介設されてこの水通路32
を開閉自在とする電動開閉式の水弁47と、上記上流側
濾過器31の水弁37と、上記上流側濾過器31におい
て上記フィルタ36の上流側であるケーシング35の内
底部から被処理水2を上記水弁37を通し上記ケーシン
グ35の外方である上記貯留槽3の未処理水貯留部14
に流入させる排水通路48と、上記水ポンプ5から上流
側濾過器31に至る間の水通路4、つまり、上記上流側
濾過器31の上流側における水通路4の水圧を検出する
上流側水圧センサー49と、上記水弁47から下流側濾
過器33に至る間の水通路32、つまり、上記上流側濾
過器31の下流側における水通路32の水圧を検出する
下流側水圧センサー50と、前記調圧弁23、圧縮空気
弁25、および一方向弁27とを備え、上記圧縮空気弁
25を通し、圧縮空気供給源18の圧縮空気19が上記
上流側濾過器31および貯水タンク46と水弁47との
間の水通路32に供給可能とされている。
【0028】前記油分離器8は、上記濾過器6によって
濾過された後の被処理水2の油分を、この被処理水2か
ら分離させる「油分離作用」をするものである。
【0029】図1〜3,5において、上記油分離器8
は、その外殻を構成して軸心が縦向きで円筒形状のケー
シング53と、このケーシング53の内部を上下部に仕
切ると共に多数の通水孔を有する通水性の上下一対の下
部仕切板54および上部仕切板55と、これら両仕切板
54,55と上記ケーシング53の上下方向の中途部と
で囲まれた中途部室56に充填されて上記被処理水2か
ら油分を分離可能とする無数のプラスチック製粒状材5
7と、上記ケーシング53の上部と上部仕切板55とで
囲まれた上部室59に収容されて、上記上部仕切板55
から上方に突出する軸心が縦向きの円錐台筒形状の油分
離体60とを備えている。上記粒状材57はそれぞれ多
少の自由移動が許容された状態で上記中途部室56に充
填されている。また、上記油分離体60は上記ケーシン
グ53とほぼ同じ軸心上に配置されている。
【0030】上記油分離器8につき、より詳しく説明す
ると、上記ケーシング53の下部と下部仕切板54とで
囲まれた下部室61には、上記濾過器6の下流側濾過器
33が水通路7により連通させられて、上記下部室61
に被処理水2が流入させられるようになっている。
【0031】上記上部室59に開口しこの上部室59内
の被処理水2を前記清浄水通路9を通し上記ケーシング
53の外部に流出可能とさせる水出口63が設けられて
いる。この水出口63は、上記ケーシング53の上部
と、通水孔の存在しない上部仕切板55の外縁部と、油
分離体60の下部とで囲まれた上記上部室59の下端部
の空間64に開口し、上記清浄水通路9は上記水出口6
3から一旦上記ケーシング53の上端部以上にまで延び
た後、上記貯留槽3に向うよう下方に向って延びてい
る。
【0032】上記上部室59に開口して被処理水2から
分離された油分を前記排油通路10を通しケーシング5
3の外部に排出可能とさせる排油口65が設けられてい
る。この排油口65は上記上部室59の上端部に開口
し、上記排油通路10は上記排油口65から上記廃油槽
11に向うよう下方に向って延びている。また、上記排
油通路10を開閉することにより上記排油口65を開閉
自在とする電磁式の油弁66が設けられている。
【0033】上記油分離体60の基部には、この油分離
体60の内外を連通させる連通孔67が成形され、この
連通孔67は、上記上部仕切板55に成形された通水孔
群の外側方に配置され、つまり、平面視で互いに偏位さ
せられている。
【0034】上記上部室59の上端部を上記ケーシング
53の上方に向って連通させる空気抜き弁68が設けら
れている。上記上部室59内の被処理水2や廃油が上記
空気抜き弁68を通って上記ケーシング53の外部に洩
出しようとするとき、上記空気抜き弁68は機械的に自
動的に閉じることとされている。
【0035】上記上部室59の被処理水2の液面71を
検出するフロート式の下レベル計72と上レベル計73
とが設けられている。上記下レベル計72は、上記水出
口63よりも上方、かつ、油分離体60の上端部よりも
下方の第1領域における上記液面71の位置を検出す
る。また、上記上レベル計73は、上記液面71が上記
油分離体60の上端部の上方、かつ、上記排油口65の
下方の第2領域における上記液面71の位置を検出す
る。
【0036】上記油分離器8が被処理水2中の油分を分
離する場合に、上記被処理水2中の油分が塵埃などと共
に粒状材57の表面に捕捉されたままに保持されて、各
粒状材57の間に目詰りが生じたとき、この目詰りを緩
和させる「バブリング作用」をして、上記粒状材57の
油分離機能を回復させるバブリング装置76が設けられ
ている。
【0037】上記バブリング装置76は、前記調圧弁2
3、圧縮空気弁26、および一方向弁27と、上記圧縮
空気弁26を通し上記圧縮空気供給源18の圧縮空気1
9を上記下部室61に供給しこの圧縮空気19を上記下
部仕切板54の各通水孔を通し粒状材57に向って噴射
させる空気ノズル装置77と、上記空間64に開口して
この空間64内の被処理水2を水通路78通し上記ケー
シング53の外部に流出させて前記貯留槽3の処理水貯
留部15に流入させる水出口79と、上記水通路78を
開閉することにより上記水出口79を開閉自在とする電
動式の水弁80と、上記濾過器6の下流側濾過器33か
ら油分離器8に至る間の水通路7、つまり、上記油分離
器8の上流側における水通路7の水圧を検出する油分離
器水圧センサー81とを備えている。上記水通路78
は、上記水出口79から上記貯留槽3の処理水貯留部1
5に向うよう下方に向って延びている。
【0038】上記水ポンプ5のアクチュエータ17、各
圧縮空気弁24〜26、水弁37,47、上流側水圧セ
ンサー49、下流側水圧センサー50、油弁66、下レ
ベル計72、上レベル計73、水弁80、および油分離
器水圧センサー81と電気的に接続されて、これらを電
子的に制御し、上記水清浄化装置1において、上記した
各「作用」を自動的に行わせる制御装置84が設けられ
ている。
【0039】図1〜3において、上記水清浄化装置1
は、床面87上を自由に移動できる台車88を備え、こ
の台車88は、水平方向に延びる平面視矩形の架台89
と、この架台89に支承されこの架台89を上記床面8
7上に支持するキャスターである車輪90とを備えてい
る。上記架台89上には、水ポンプ5、濾過器6の上流
側濾過器31と下流側濾過器33、油分離器8、逆洗装
置44、バブリング装置76、および制御装置84の
「各機器」が共に直接、もしくはケーシング形状のブラ
ケット91を介し支持されている。
【0040】上記水通路4、清浄水通路9、圧縮空気1
9、排水通路48、および水通路78は、それぞれその
中途部が分断されると共に、互いに対向する分断端を解
除自在に連結させるジョイント93が設けられている。
これら各ジョイント93における上記水清浄化装置1側
のジョイント要素を含む上記「各機器」は、平面視で、
そのほぼ全体が上記架台89の外縁部よりも内側に配置
されている。
【0041】図1,4,5により、上記水清浄化装置1
の各「作用」につき、詳しく説明する。
【0042】上記水清浄化装置1の運転により被処理水
2を清浄化しようとして、上記制御装置84を操作する
と、まず、この制御装置84の制御により圧縮空気弁2
4、水弁47、および油弁66がそれぞれ開かれ、他の
弁25,26,37,80は閉じられる。そして、上記
圧縮空気弁24が開かれることにより水ポンプ5が駆動
させられ、貯留槽3の未処理水貯留部14の被処理水2
が加圧されて濾過器6に向け送り出され、この濾過器6
で「濾過作用」が行われる。
【0043】即ち、上記「濾過作用」として、まず、上
記被処理水2が上記濾過器6の上流側濾過器31に流入
させられ、この上流側濾過器31のフィルタ36で濾過
される。この際、このフィルタ36は下流側濾過器33
のフィルタ39の目よりも粗いため、上記上流側濾過器
31の濾過により被処理水2中のより大きい塵埃が分離
される。次に、上記上流側濾過器31で濾過された被処
理水2が下流側濾過器33に流入させられ、この下流側
濾過器33のフィルタ39で濾過される。この際、この
フィルタ39は上流側濾過器31のフィルタ36の目よ
りも細かいため、上記下流側濾過器33の濾過により被
処理水2中のより小さい塵埃が分離される。
【0044】つまり、上記被処理水2を濾過器6により
濾過する場合、上記上流側濾過器31と下流側濾過器3
3との間で濾過の負荷に偏りが生じないようそれぞれの
目の大きさに差異が設けられており、上記被処理水2は
上記上流側濾過器31と下流側濾過器33とを順次通過
することにより、段階的に清浄化され、この清浄化され
た被処理水2は、上記油分離器8に流入させられる。
【0045】上記濾過器6の上流側濾過器31が被処理
水2を長時間にわたり濾過することにより、上記上流側
水圧センサー49と下流側水圧センサー50とで検出さ
れた各水圧の差圧値が所定値を越えたときには、上記制
御装置84により、上記上流側濾過器31のフィルタ3
6に所定以上の目詰りが生じたと判断されて、上記逆洗
装置44が作動させられ、「逆洗作用」が行われる。
【0046】即ち、上記「逆洗作用」として、まず、上
記圧縮空気弁24が閉じられて水ポンプ5が停止させら
れる。また、水弁47が閉じられる一方、圧縮空気弁2
5と排水通路48とが開かれて、圧縮空気供給源18か
らの圧縮空気19が上記圧縮空気弁25と圧縮空気通路
21とを通し上流側濾過器31および貯水タンク46の
上流側に供給される。すると、上記圧縮空気19が貯水
タンク46に貯留されている被処理水2を上記上流側濾
過器31内に強制流入させて、上記「濾過作用」のとき
とは逆に上記上流側濾過器31のフィルタ36を通過さ
せる。この際、上記被処理水2と圧縮空気19とがフィ
ルタ36に付着していた塵埃を分離させ、この塵埃を伴
って、被処理水2が上記水弁37と排水通路48を通し
貯留槽3の未処理水貯留部14に排出される。これによ
り、上記上流側濾過器31のフィルタ36の目詰りが緩
和されて、この上流側濾過器31の濾過機能が回復させ
られる。
【0047】上記逆洗装置44による「逆洗作用」が制
御装置84の制御により所定時間行われた後、この制御
装置84の制御により、再び上記「濾過作用」に戻され
る。この際、上記上流側水圧センサー49と下流側水圧
センサー50との検出による差圧値が上記所定値を越え
れば、再び、上記「逆洗作用」が行われ、以下、上記差
圧値が上記所定値以下となるまで、上記両「作用」が交
互に繰り返される。
【0048】なお、上記「逆洗作用」時に、上流側濾過
器31から排出される被処理水2は、貯留槽3とは別の
貯留槽に排出させてもよい。また、上記上流側水圧セン
サー49は電動開閉式の水弁としてもよい。また、上記
両「作用」の切り替えは、上記差圧値に代え、もしく
は、これと共に制御装置84によるタイマー制御によっ
てもよい。
【0049】次に、上記濾過器6で濾過された被処理水
2は、水通路7を通して油分離器8に流入させられ、こ
の油分離器8により「油分離作用」が行われる。
【0050】即ち、上記「油分離作用」として、まず、
上記濾過器6で濾過された被処理水2は、水通路7を通
して油分離器8の下部室61に流入させられ、ここから
上記下部仕切板54の通水孔、各粒状材57の間、上部
仕切板55の通水孔を順次通過させられて、その液面7
1が上昇(例えば、20cm/min)させられる。こ
の際、上記ケーシング53内における被処理水2の液面
71上方の空気は、上記清浄水通路9、油弁66、およ
び空気抜き弁68を通し排出され、もって、上記被処理
水2がケーシング53内を円滑に上昇させられる。
【0051】上記被処理水2の液面71が上記上レベル
計73に達すると、この上レベル計73の検出信号を入
力した制御装置84により上記油弁66が閉じられる。
また、上記液面71が上記空気抜き弁68にまで達する
と、上記空気抜き弁68が機械的に自動的に閉じられ
る。この後は、上記水ポンプ5により送り出されてくる
被処理水2が加圧されて上記油分離器8のケーシング5
3内に流入させられ、この流入量の分だけ、被処理水2
が上記清浄水通路9を通し貯留槽3の処理水貯留部15
に戻されることとなり、上記ケーシング53は圧力容器
として働く。
【0052】上記状態において、被処理水2は上記粒状
材57の間を上方に向って通過し、被処理水2中の油滴
が互いに合体して粗粒化し、これが廃油として上記液面
71上に浮上させられ貯留させられる。また、上記被処
理水2が油分離体60の傾斜した内面に沿って上昇する
ときも同様に粗粒化し、これも廃油として上記液面71
上に浮上させられ貯留させられる。この場合、上部仕切
板55の通水孔を上方に向って通過する油分は、ほぼ鉛
直方向に上昇するため、上記油分が油分離体60の連通
孔67を通過してこの油分離体60の外側の上記空間6
4に向うことは防止される。このため、この空間64に
は、油分が分離されて清浄化された被処理水2が上記油
分離体60の上端縁を迂回して下方に向い、処理済み水
として貯留させられる。そして、この被処理水2は上記
空間64に開口する水出口63から清浄水通路9に流入
し、この清浄水通路9を通して上記貯留槽3の処理水貯
留部15に流入させられる。
【0053】上記「油分離作用」が進行すると、上記液
面71上に貯留された廃油が増大して、その分、この廃
油に押されて液面71が下降させられる。そして、この
液面71が上記上レベル計73に達してこの上レベル計
73の検出信号が上記制御装置84に入力されたとき、
この制御装置84の制御により上記油弁66が開かれ
て、この油弁66と排油通路10を通し上記廃油がこの
廃油の圧力で上記ケーシング53内の被処理水2の液面
71上から排出されて、廃油槽11に流入させられる。
上記ケーシング53からの廃油の流出に伴い、上記液面
71は、前記水ポンプ5による被処理水2の送り出し量
に応じて上昇するが、上記液面71が上記清浄水通路9
の排油口65に達する前であって上記油弁66が開かれ
たときから所定時間経過したときには、もしくは、上記
液面71が上下方向で上記排油口65と上レベル計73
との間に設けられた不図示の中途部レベル計に達してそ
の検出信号が上記制御装置84に入力されたときには、
上記制御装置84により上記油弁66が閉じられ、以
下、上記「油分離作用」が更に進行させられる。
【0054】上記油分離器8による「油分離作用」が更
に進行して、上記油分離器8の上流側の水通路7の水圧
を検出する油分離器水圧センサー81の検出値が所定値
を越えたとき、この油分離器水圧センサー81の検出信
号を入力した制御装置84により、上記粒状材57の間
に所定以上の目詰りが生じたと判断されて、上記バブリ
ング装置76が作動して「バブリング作用」が行われ
る。
【0055】即ち、上記「バブリング作用」として、ま
ず、上記制御装置84の制御により、上記圧縮空気弁2
4が閉じられて水ポンプ5が停止させられ、かつ、上記
水弁47が閉じられる。一方、上記油弁66と水弁80
とが開かれる。すると、上記油弁66および排油通路1
0と、空気抜き弁68とから外部の空気が上記ケーシン
グ53の上部室59に吸入されながら、上記被処理水2
が上記水弁80と水通路78を通りケーシング53内か
ら排出されて貯留槽3に流入させられ、上記ケーシング
53内の被処理水2の液面71が下降する。この液面7
1が上記下レベル計72に達したことが、この下レベル
計72により検出されてその検出信号が制御装置84に
入力されると、この制御装置84により、水弁80が閉
じられ、上記液面71は水出口63よりも上方の所定位
置に保持される。
【0056】上記した下レベル計72による液面71の
検出信号により、上記圧縮空気弁26が開かれて、圧縮
空気供給源18からの圧縮空気19が上記空気ノズル装
置77から上記油分離器8のケーシング53の下部室6
1に供給される。上記圧縮空気19は上記空気ノズル装
置77により勢いよく噴射され、これにより、上記粒状
材57の間の被処理水2中の無数の水泡が生じさせら
れ、この無数の泡により、上記粒状材57に付着した油
分が離脱させられる。これにより、これら粒状材57の
間の目詰りが緩和されて、これら粒状材57による油分
離機能が回復させられる。
【0057】上記バブリング装置76による「バブリン
グ作用」が制御装置84の制御により所定時間行われた
後、この制御装置84の制御により、再び上記「油分離
作用」に戻される。この際、上記油分離器水圧センサー
81による検出値が上記所定値を越えれば、再び、上記
「バブリング作用」が行われ、以下、上記両「作用」が
交互に繰り返される。
【0058】なお、上記両「作用」の切り替えは、上記
油分離器水圧センサー81の検出信号に代え、もしくは
これと共に制御装置84によるタイマー制御によっても
よい。
【0059】以下、上記水清浄化装置1が上記した各
「作用」を行うことにより、被処理水2から塵埃と油分
が分離させられて、この被処理水2が清浄化され、所望
の清浄水が連続的に得られることとなる。
【0060】上記構成によれば、油分離器8のケーシン
グ53の内部に圧縮空気19を供給可能とし、この圧縮
空気19により上記粒状材57の間の被処理水2中に無
数の水泡を生じさせるバブリング装置76を備えてい
る。
【0061】このため、被処理水2を上記粒状材57の
間を通過させることにより、上記被処理水2から油分を
分離させるようにした場合に、上記粒状材57の間に目
詰りが生じたとしても、上記バブリング装置76による
圧縮空気19の供給によって、上記粒状材57の間の被
処理水2中に無数の水泡を生じさせ、この水泡を上記粒
状材57に衝突させることにより上記粒状材57に付着
した油分をより確実に離脱させることができ、また、上
記粒状材57への水泡の衝突によりこれら粒状材57同
士が互いに衝突することにより、上記油分の離脱が更に
確実に達成され、上記目詰りが効果的に緩和される。
【0062】よって、被処理水2を上記粒状材57の間
を通過させて、被処理水2中の油分を分離させる際の所
望の油分離性能が、上記圧縮空気19の供給という簡単
な構成によって、長期にわたり良好なままに維持される
こととなる。
【0063】また、前記したように、濾過器6が、上記
水ポンプ5側に連通させられる上流側濾過器31と、こ
の濾過器6と上記油分離器8との間に介設されてこれら
に連通させられる下流側濾過器33とを備え、上記上流
側濾過器31のフィルタ36よりも下流側濾過器33の
フィルタ39の目を細かくしてある。
【0064】このため、上記被処理水2が上記濾過器6
の上流側濾過器31に流入させられ、この上流側濾過器
31のフィルタ36で濾過される際、このフィルタ36
は下流側濾過器33のフィルタ39の目よりも粗いた
め、上記上流側濾過器31の濾過により被処理水2中の
より大きい塵埃が分離される。次に、上記上流側濾過器
31で濾過された被処理水2が下流側濾過器33に流入
させられ、この下流側濾過器33のフィルタ39で濾過
される際、このフィルタ39は上流側濾過器31のフィ
ルタ36の目よりも細かいため、上記下流側濾過器33
の濾過により被処理水2中のより小さい塵埃が分離され
る。そして、この濾過により清浄化された被処理水2
は、上記油分離器8に流入させられる。
【0065】よって、上記した両フィルタ36,39の
目の大きさの差異によって、上記上流側濾過器31と下
流側濾過器33との間で濾過の負荷に偏りの生じること
が防止されて上記濾過が効果的になされるのであり、そ
の分、上記油分離器8における「油分離作用」が塵埃に
邪魔されることなくでき、つまり、所望の油分離性能が
より確実に得られる。
【0066】また、上記したように、上流側濾過器31
と下流側濾過器33との間で濾過の負荷に偏りの生じる
ことが防止される分、水清浄化装置1についての保守点
検作業の頻度が少なくて済む。
【0067】また、前記したように、上流側濾過器31
におけるフィルタ36よりも上流側を、この上流側濾過
器31の外方に向って開閉自在に連通させる排水通路4
8を備え、上記上流側濾過器31におけるフィルタ36
よりも下流側から、このフィルタ36を通過して上記排
水通路48に向うよう圧縮空気19を流動可能とさせる
逆洗装置44を備えている。
【0068】このため、上記逆洗装置44により、上流
側濾過器31のフィルタ36を通過するよう圧縮空気1
9を流動させてこのフィルタ36を逆洗することによ
り、このフィルタ36に生じる目詰りを緩和させること
ができ、このフィルタ36に所望の「濾過作用」が確保
される。
【0069】即ち、上記上流側濾過器31のフィルタ3
6は、上記下流側濾過器33のフィルタ39に先立っ
て、被処理水2を濾過するものであって、その「濾過作
用」において被処理水2における塵埃の濃度などによ
り、予測し難い大きい負荷が与えられるおそれがある
が、上記した逆洗装置44による「逆洗作用」により、
上記上流側濾過器31のフィルタ36への負荷が均一化
され、その分、上記濾過が効果的に行われ、この結果、
上記油分離器8により、所望の油分離性能が更に確実に
得られる。
【0070】また、前記したように、水ポンプ5、濾過
器6、油分離器8、逆洗装置44、およびバブリング装
置76の各機器を互いに共通の架台89上に支持させ、
平面視で、上記各機器のほぼ全体を上記架台89の外縁
部よりも内側に配置してある。
【0071】このため、上記各機器のいずれかの部分が
上記架台89から外側方に突出している場合に比べて、
上記水清浄化装置1はコンパクトとなり、その占有空間
の形状を単純にできる。
【0072】よって、その分、上記水清浄化装置1の占
有空間を予め定めて、この空間に水清浄化装置1を設置
しようとするとき、この設置作業は容易にできる。
【0073】なお、以上は図示の例によるが、上記水弁
47は、図示した水弁47に代え、もしくはこれと共に
上記濾過器6の下流側濾過器33と油分離器8の間の水
通路7に介設してもよい。
【0074】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0075】請求項1の発明は、油分を含む被処理水を
貯留する貯留槽から被処理水を送り出す水ポンプと、こ
の水ポンプから送り出される被処理水を流入させて濾過
する濾過器と、この濾過器による濾過後の被処理水を流
入させてこの被処理水中の油分を分離する油分離器とを
備え、この油分離器が、その外殻を構成するケーシング
と、このケーシングの内部に充填されて上記被処理水か
ら油分を分離可能とする粒状材とを備え、上記ケーシン
グの下部に被処理水を流入させて上記粒状材の間を通過
させるようにする一方、上記ケーシングの上部内から上
記被処理水を流出させる水出口を設けると共に、上記被
処理水が上記粒状材の間を通過することにより被処理水
から分離された油分を排出させる排油口を設けた水清浄
化装置において、
【0076】上記油分離器のケーシングの内部に圧縮空
気を供給可能とし、この圧縮空気により上記粒状材の間
の被処理水中に水泡を生じさせるバブリング装置を備え
ている。
【0077】このため、被処理水を上記粒状材の間を通
過させることにより、上記被処理水から油分を分離させ
るようにした場合に、上記粒状材の間に目詰りが生じた
としても、上記バブリング装置による圧縮空気の供給に
よって、上記粒状材の間の被処理水中に水泡を生じさ
せ、この水泡を上記粒状材に衝突させることにより上記
粒状材に付着した油分をより確実に離脱させることがで
き、また、上記粒状材への水泡の衝突によりこれら粒状
材同士が互いに衝突することにより、上記油分の離脱が
更に確実に達成され、上記目詰りが効果的に緩和され
る。
【0078】よって、被処理水を上記粒状材の間を通過
させて、被処理水中の油分を分離させる際の所望の油分
離性能が、上記圧縮空気の供給という簡単な構成によっ
て、長期にわたり良好なままに維持されることとなる。
【0079】請求項2の発明は、上記濾過器が、上記水
ポンプ側に連通させられる上流側濾過器と、この濾過器
と上記油分離器との間に介設されてこれらに連通させら
れる下流側濾過器とを備え、上記上流側濾過器のフィル
タよりも下流側濾過器のフィルタの目を細かくしてあ
る。
【0080】このため、上記被処理水が上記濾過器の上
流側濾過器に流入させられ、この上流側濾過器のフィル
タで濾過される際、このフィルタは下流側濾過器のフィ
ルタの目よりも粗いため、上記上流側濾過器の濾過によ
り被処理水中のより大きい塵埃が分離される。次に、上
記上流側濾過器で濾過された被処理水が下流側濾過器に
流入させられ、この下流側濾過器のフィルタで濾過され
る際、このフィルタは上流側濾過器のフィルタの目より
も細かいため、上記下流側濾過器の濾過により被処理水
中のより小さい塵埃が分離される。そして、この濾過に
より清浄化された被処理水は、上記油分離器に流入させ
られる。
【0081】よって、上記した両フィルタの目の大きさ
の差異によって、上記上流側濾過器と下流側濾過器との
間で濾過の負荷に偏りの生じることが防止されて上記濾
過が効果的になされるのであり、その分、上記油分離器
における油分離作用が塵埃に邪魔されることなくでき、
つまり、所望の油分離性能がより確実に得られる。
【0082】また、上記したように、上流側濾過器と下
流側濾過器との間で濾過の負荷に偏りの生じることが防
止される分、水清浄化装置についての保守点検作業の頻
度が少なくて済む。
【0083】請求項3の発明は、上記上流側濾過器にお
けるフィルタよりも上流側を、この上流側濾過器の外方
に向って開閉自在に連通させる排水通路を備え、上記上
流側濾過器におけるフィルタよりも下流側から、このフ
ィルタを通過して上記排水通路に向うよう圧縮空気を流
動可能とさせる逆洗装置を備えている。
【0084】このため、上記逆洗装置により、上流側濾
過器のフィルタを通過するよう圧縮空気を流動させてこ
のフィルタを逆洗することにより、このフィルタに生じ
る目詰りを緩和させることができ、このフィルタに所望
の濾過作用が確保される。
【0085】即ち、上記上流側濾過器のフィルタは、上
記下流側濾過器のフィルタに先立って、被処理水を濾過
するものであって、その濾過作用において被処理水にお
ける塵埃の濃度などにより、予測し難い大きい負荷が与
えられるおそれがあるが、上記した逆洗装置による逆洗
作用により、上記上流側濾過器のフィルタへの負荷が均
一化され、その分、上記濾過が効果的に行われ、この結
果、上記油分離器により、所望の油分離性能が更に確実
に得られる。
【0086】請求項4の発明は、上記水ポンプ、濾過
器、油分離器、逆洗装置、およびバブリング装置の各機
器を互いに共通の架台上に支持させ、平面視で、上記各
機器のほぼ全体を上記架台の外縁部よりも内側に配置し
てある。
【0087】このため、上記各機器のいずれかの部分が
上記架台から外側方に突出している場合に比べて、上記
水清浄化装置はコンパクトとなり、その占有空間の形状
を単純にできる。
【0088】よって、その分、上記水清浄化装置の占有
空間を予め定めて、この空間に水清浄化装置を設置しよ
うとするとき、この設置作業は容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水清浄化装置の全体線図である。
【図2】水清浄化装置の側面部分断面図である。
【図3】水清浄化装置の平面部分断面図である。
【図4】下流側濾過器の側面部分断面図である。
【図5】油分離器の側面断面図である。
【符号の説明】
1 水清浄化装置 2 被処理水 3 貯留槽 5 水ポンプ 6 濾過器 8 油分離器 9 清浄水通路 18 圧縮空気供給源 19 圧縮空気 31 上流側濾過器 33 下流側濾過器 35 ケーシング 36 フィルタ 38 ケーシング 39 フィルタ 44 逆洗装置 47 水弁 48 排水通路 49 上流側水圧センサー 50 下流側水圧センサー 53 ケーシング 56 中途部室 57 粒状材 59 上部室 60 油分離体 61 下部室 63 水出口 64 空間 65 排油口 66 油弁 71 液面 72 下レベル計 73 上レベル計 76 バブリング装置 77 空気ノズル装置 80 水弁 81 油分離器水圧センサー 84 制御装置 88 台車 89 架台 90 車輪 93 ジョイント
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 29/66 B01D 29/38 501 C02F 1/28 580A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油分を含む被処理水を貯留する貯留槽か
    ら被処理水を送り出す水ポンプと、この水ポンプから送
    り出される被処理水を流入させて濾過する濾過器と、こ
    の濾過器による濾過後の被処理水を流入させてこの被処
    理水中の油分を分離する油分離器とを備え、この油分離
    器が、その外殻を構成するケーシングと、このケーシン
    グの内部に充填されて上記被処理水から油分を分離可能
    とする粒状材とを備え、上記ケーシングの下部に被処理
    水を流入させて上記粒状材の間を通過させるようにする
    一方、上記ケーシングの上部内から上記被処理水を流出
    させる水出口を設けると共に、上記被処理水が上記粒状
    材の間を通過することにより被処理水から分離された油
    分を排出させる排油口を設けた水清浄化装置において、 上記油分離器のケーシングの内部に圧縮空気を供給可能
    とし、この圧縮空気により上記粒状材の間の被処理水中
    に水泡を生じさせるバブリング装置を備えた水清浄化装
    置。
  2. 【請求項2】 上記濾過器が、上記水ポンプ側に連通さ
    せられる上流側濾過器と、この濾過器と上記油分離器と
    の間に介設されてこれらに連通させられる下流側濾過器
    とを備え、上記上流側濾過器のフィルタよりも下流側濾
    過器のフィルタの目を細かくした請求項1に記載の水清
    浄化装置。
  3. 【請求項3】 上記上流側濾過器におけるフィルタより
    も上流側を、この上流側濾過器の外方に向って開閉自在
    に連通させる排水通路を備え、上記上流側濾過器におけ
    るフィルタよりも下流側から、このフィルタを通過して
    上記排水通路に向うよう圧縮空気を流動可能とさせる逆
    洗装置を備えた請求項2に記載の水清浄化装置。
  4. 【請求項4】 上記水ポンプ、濾過器、油分離器、逆洗
    装置、およびバブリング装置の各機器を互いに共通の架
    台上に支持させ、平面視で、上記各機器のほぼ全体を上
    記架台の外縁部よりも内側に配置した請求項3に記載の
    水清浄化装置。
JP2002077368A 2002-03-19 2002-03-19 水清浄化装置 Withdrawn JP2003275512A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002077368A JP2003275512A (ja) 2002-03-19 2002-03-19 水清浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002077368A JP2003275512A (ja) 2002-03-19 2002-03-19 水清浄化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003275512A true JP2003275512A (ja) 2003-09-30

Family

ID=29205691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002077368A Withdrawn JP2003275512A (ja) 2002-03-19 2002-03-19 水清浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003275512A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100868778B1 (ko) 2007-04-25 2008-11-17 앨트웰텍 주식회사 식재료의 세척수 및 요리수용 대용량 정수기

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100868778B1 (ko) 2007-04-25 2008-11-17 앨트웰텍 주식회사 식재료의 세척수 및 요리수용 대용량 정수기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5454959A (en) Moving bed filters
JP4922763B2 (ja) 超浮揚性濾過粒子を有する液体濾過装置および方法
US7611624B2 (en) Water filtration and recycling for fabrication equipment
US9739047B2 (en) Non-point pollutant source treatment apparatus
EP2397209B1 (en) Filtering device and method of operation
AU2010340292A1 (en) Method and computer program product for treating liquid containing impurities
KR101692678B1 (ko) 비점오염저감시설의 여과 및 역세척 장치
CN117482596A (zh) 具有改进的反洗的多层介质床过滤器
US5591347A (en) Single cell gas flotation separator with filter media
KR20120047198A (ko) 자동 역세척 사이클을 구비하는 물 여과 장치
JP2010221206A (ja) 携行型浄水キット
JP2001038107A (ja) ろ過装置
JP6000119B2 (ja) 加工廃液処理装置
US3735872A (en) Filter system
KR20080102340A (ko) 초음파를 이용한 산업용 섬유 여과기
JP3652567B2 (ja) ろ過装置の洗浄方法
US6896818B2 (en) Water filtration and recycling for stone fabrication equipment
JP5768391B2 (ja) 濾過装置
JP2003275512A (ja) 水清浄化装置
CA2061241A1 (en) Underdrain for granular medium filter
JP2003275511A (ja) 水清浄化装置
JP4475924B2 (ja) ろ過装置
US20070007213A1 (en) Water filtration process and apparatus
JP5523734B2 (ja) ドレン水浄化装置
JP3809648B2 (ja) 移動ろ床式ろ過装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050322

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061213