JP2003275511A - 水清浄化装置 - Google Patents

水清浄化装置

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JP2003275511A
JP2003275511A JP2002077367A JP2002077367A JP2003275511A JP 2003275511 A JP2003275511 A JP 2003275511A JP 2002077367 A JP2002077367 A JP 2002077367A JP 2002077367 A JP2002077367 A JP 2002077367A JP 2003275511 A JP2003275511 A JP 2003275511A
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Yasushi Aoshima
靖 青島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理水を濾過するときの濾過の効果を向上
させるようにする水清浄化装置の提供を課題とし、か
つ、この水清浄化装置についての保守、点検作業が容易
にできるようにする。 【解決手段】 水ポンプ5から送り出される被処理水2
を濾過する濾過器6が、被処理水2を流入させて濾過す
る上流側濾過器31と、この上流側濾過器31からの被
処理水2を流入させて濾過する下流側濾過器33とを備
える。上流側濾過器31のフィルタ36よりも下流側濾
過器33のフィルタ39の目を細かくする。上流側濾過
器31におけるフィルタ36よりも上流側を、この上流
側濾過器31の外方に向って開閉自在に連通させる排水
通路48を備える。上流側濾過器31におけるフィルタ
36よりも下流側から、このフィルタ36を通過して排
水通路48に向うよう圧縮空気19を流動可能とさせる
逆洗装置44と、この逆洗装置44を電子的に制御する
制御装置84とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、被処理水を濾過し
て、この被処理水中から塵埃(ゴミ)を分離させるよう
にした水清浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記水清浄化装置には、次のように構成
されたものがある。
【0003】即ち、水清浄化装置が、被処理水を貯留す
る貯留槽から被処理水を送り出す水ポンプと、この水ポ
ンプから送り出される被処理水を濾過する濾過器とを備
え、この濾過器が上記被処理水を流入させて濾過した
後、流出させる上流側濾過器と、この上流側濾過器から
流出させられた被処理水を流入させて濾過した後、流出
させる下流側濾過器とを備えている。
【0004】そして、上記水ポンプにより送り出された
被処理水は、上記上流側濾過器と下流側濾過器の各フィ
ルタを順次通過することにより濾過され、もって、清浄
水が得られるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術において、上記上流側濾過器と下流側濾過器の各フ
ィルタの目の大きさを互いに同じにすると、上記下流側
濾過器よりも上流側に位置している上記上流側濾過器で
は濾過の負荷がより大きくなって、そのフィルタには目
詰りが生じ易くなる。そして、これは、上記濾過器を全
体的にみて、濾過の効果を低下させるものであって好ま
しくなく、また、上記上流側濾過器のフィルタについ
て、目詰りに対処する作業の頻度が高くなる分、水清浄
化装置に対しての保守、点検作業が煩雑になるという問
題点もある。
【0006】また、上記水清浄化装置を所望位置で使用
できるようにするなどのために、この水清浄化装置を移
動可能にすることが考えられるが、上記水清浄化装置は
水ポンプ、上流側濾過器、下流側濾過器などの多くの機
器を備えていて、全体として大形であることから、上記
水清浄化装置の移動を容易にさせるようにすることは簡
単ではない。
【0007】一方、被処理水中から油分を分離可能とす
る油分離器を備えた他の水清浄化装置には、上記油分離
器に加えて濾過器を備えたものがあるが、上記水清浄化
装置と他の水清浄化装置とは、濾過器という互いに共通
の構成部品を備えているにもかかわらず、個別に設けら
れており、このため、これら両装置を全体としてみれ
ば、部品点数が多く、このため、部品管理が煩雑になり
がちである。
【0008】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、被処理水を濾過するときの濾過の効果を
向上させるようにする水清浄化装置の提供を課題とし、
かつ、この水清浄化装置についての保守、点検作業が容
易にできるようにすることを課題とする。
【0009】また、上記水清浄化装置を所望位置に移動
させることが容易にできるようにすることを課題とす
る。
【0010】更に、濾過器だけを備える水清浄化装置
と、濾過器と油分離器とを共に備える他の水清浄化装置
との間で、部品の共通化を図ることにより、これら両水
清浄化装置を全体としてみたときの部品点数を減少させ
るようにして、これら両水清浄化装置の部品管理が容易
にできるようにすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の水清浄化装置は、次の如くである。なお、こ
の項において各用語に付記した符号は、本発明の技術的
範囲を後述の「発明の実施の形態」の項の内容に限定解
釈するものではない。
【0012】請求項1の発明は、図1〜4に例示するよ
うに、被処理水2を貯留する貯留槽3から被処理水2を
送り出す水ポンプ5と、この水ポンプ5から送り出され
る被処理水2を濾過する濾過器6とを備え、この濾過器
6が上記被処理水2を流入させて濾過した後、流出させ
る上流側濾過器31と、この上流側濾過器31から流出
させられた被処理水2を流入させて濾過した後、流出さ
せる下流側濾過器33とを備えた水清浄化装置におい
て、
【0013】上記上流側濾過器31のフィルタ36より
も下流側濾過器33のフィルタ39の目を細かくし、
【0014】上記上流側濾過器31におけるフィルタ3
6よりも上流側を、この上流側濾過器31の外方に向っ
て開閉自在に連通させる排水通路48を備え、上記上流
側濾過器31におけるフィルタ36よりも下流側から、
このフィルタ36を通過して上記排水通路48に向うよ
う圧縮空気19を流動可能とさせる逆洗装置44と、こ
の逆洗装置44を電子的に制御する制御装置84とを備
えたものである。
【0015】請求項2の発明は、図1〜4に例示するよ
うに、請求項1の発明に加えて、上記水ポンプ5、上流
側濾過器31、下流側濾過器33、逆洗装置44、およ
び制御装置84の各機器を互いに共通の台車88上に支
持させたものである。
【0016】請求項3の発明は、図1〜4に例示するよ
うに、請求項2の発明に加えて、平面視で、上記各機器
のほぼ全体を上記台車88の外縁部よりも内側に配置し
たものである。
【0017】請求項4の発明は、全図に例示するよう
に、請求項2、もしくは3の発明に加えて、上記上流側
濾過器31による濾過後の被処理水2を流入させてこの
被処理水2中の油分を分離する油分離器8を、上記下流
側濾過器33に代えて上記台車88上に支持可能とし、
上記油分離器8が、その外殻を構成するケーシング53
と、このケーシング53の内部に充填されて上記被処理
水2から油分を分離可能とする粒状材57とを備え、上
記ケーシング53の下部に被処理水2を流入させて上記
粒状材57の間を通過させるようにする一方、上記ケー
シング53の上部内から上記被処理水2を流出させる水
出口63を設けると共に、上記被処理水2が上記粒状材
57の間を通過することにより被処理水2から分離され
た油分を排出させる排油口65を設け、上記油分離器8
のケーシング53の内部に圧縮空気19を供給可能と
し、この圧縮空気19により上記粒状材57の間の被処
理水2中に水泡を生じさせるバブリング装置76を備え
たものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0019】図1〜4において、符号1は水清浄化装置
で、この水清浄化装置1は被処理水2に含まれる塵埃を
分離して、この被処理水2を清浄化させる装置である。
【0020】上記水清浄化装置1は、上記被処理水2を
貯留する貯留槽3から水通路4を通し上記被処理水2を
加圧して送り出す水ポンプ5と、この水ポンプ5から送
り出されてきた被処理水2を流入させて濾過することに
よりこの被処理水2中の塵埃を分離する濾過器6と、こ
の濾過器6により濾過された後の清浄水である被処理水
2を上記貯留槽3に流入させる清浄水通路9とを備えて
いる。
【0021】図5〜8において、符号1´は他の水清浄
化装置で、この他の水清浄化装置1´は、上記水清浄化
装置1における濾過器6の一部構成部品(後述する下流
側濾過器33)に代えて設けられる油分離器8を備え、
上記濾過器6の他部構成部品(後述する上流側濾過器3
1)が水通路7を通して上記油分離器8に連通させら
れ、この油分離器8により、上記濾過器6の他の構成部
品により濾過された後の被処理水2につき、この被処理
水2中の油分が分離されるようになっている。また、上
記他の水清浄化装置1´は、上記油分離器8で油分が分
離された後の清浄水である被処理水2を上記貯留槽3に
流入させる上記清浄水通路9と、上記油分離器8で被処
理水2中から分離された油分を排油通路10を通し廃油
として流入させてこの廃油を一旦貯留する廃油槽11と
を備えている。上記他の水清浄化装置1´の詳細につい
ては後述する。
【0022】図1〜4において、上記貯留槽3は、水平
方向で大きい寸法を有したものであり、その平面視で、
一端部側が清浄化の処理がなされていない被処理水2を
貯留する未処理水貯留部14とされ、この未処理水貯留
部14の被処理水2が上記水ポンプ5で送り出されるよ
うになっている。また、上記貯留槽3の他端部側が上記
水清浄化装置1により清浄化の処理がなされた後の被処
理水2を貯留する処理水貯留部15とされ、この処理水
貯留部15に対し上記清浄水通路9からの被処理水2が
流入させられる。なお、上記未処理水貯留部14と処理
水貯留部15とは互いに独立した貯留部としてもよい。
【0023】上記各通路はいずれも剛性、もしくは可撓
性のパイプ材の内孔で構成されたものであり、以下“通
路”と表現されるものは、上記と同じようにパイプ材の
内孔で構成されたものである。
【0024】上記水ポンプ5は、被処理水2を送り出し
可能とするポンプ本体16と、このポンプ本体16を駆
動させるアクチュエータ17とを備え、このアクチュエ
ータ17は、水清浄化装置1とは別途に設けられた圧縮
空気供給源18からの圧縮空気19の供給で駆動可能と
され、これに上記ポンプ本体16が連動して被処理水2
の送り出しが可能とされている。
【0025】上記圧縮空気供給源18は、エアコンプレ
ッサや圧縮空気19用のクッションタンクを備えてお
り、上記水清浄化装置1は、上記圧縮空気供給源18か
ら延出して分岐する圧縮空気通路21に接続される複数
(2つ)の調圧弁22,23と、これら調圧弁22,2
3の下流側に接続される電磁開閉式の空気制御弁である
複数(3つ)の圧縮空気弁24〜26と、これら各弁2
4〜26の下流側にそれぞれ接続されて下流方向にのみ
圧縮空気19を流動させる一方向弁27とを備えてい
る。そして、上記圧縮空気弁24〜26のうちの1つの
圧縮空気弁24を通して、上記したように水ポンプ5の
アクチュエータ17に圧縮空気19が供給可能とされて
いる。
【0026】上記濾過器6は、被処理水2を濾過してこ
の被処理水2を清浄化する「濾過作用」をするものであ
り、上記濾過器6は、上記水ポンプ5側に水通路4を通
して連通させられる上流側濾過器31と、この上流側濾
過器31に水通路32を通して連通させられる下流側濾
過器33とを備えている。
【0027】上記上流側濾過器31は、その外殻を構成
するケーシング35と、このケーシング35内に出し入
れ自在に挿入されて収容され被処理水2を濾過する有底
で筒形状のフィルタ36と、上記ケーシング35の内底
部からその下方の外部に被処理水2を排出可能とさせる
電動開閉式の水弁37とを備えている。上記上流側濾過
器31において、被処理水2は上記水通路4を通しケー
シング35の上部内に流入させられた後、上記フィルタ
36をその外面側から内面側に通過するよう流動させら
れて濾過され、これにより被処理水2中から塵埃が分離
され、その後、この被処理水2はケーシング35の上部
から上記水通路32を通して上記下流側濾過器33側に
流出させられる。
【0028】上記下流側濾過器33は、その外殻を構成
するケーシング38と、このケーシング38内に出し入
れ自在に挿入され収容されて被処理水2を濾過する有底
で筒形状のバッグ式フィルタ39と、上記ケーシング3
8の上端部内をこのケーシング38の外方に連通させる
空気抜き孔と、この空気抜き孔を開閉自在に閉じる手動
式の空気抜き弁41とを備えている。上記下流側濾過器
33において、被処理水2は上記水通路32を通しケー
シング38の上部内に流入させられた後、上記フィルタ
39をその内面側から外面側に通過するよう流動させら
れて濾過され、これにより被処理水2中から塵埃が分離
され、その後、上記被処理水2はケーシング38の下部
から上記清浄水通路9を通し流出させられる。ここで、
上記上流側濾過器31のフィルタ36よりも、上記下流
側濾過器33のフィルタ39の目の方が、より細かくさ
れている。
【0029】上記濾過器6の上流側濾過器31が被処理
水2を濾過するという「濾過作用」により、この上流側
濾過器31のフィルタ36に目詰りが生じたとき、この
目詰りを緩和(解消を含む)させる「逆洗作用」をし
て、上記上流側濾過器31の濾過機能を所定状態に回復
させる逆洗装置44が設けられている。
【0030】上記逆洗装置44は、上記水ポンプ5から
濾過器6の上流側濾過器31に向ってのみ被処理水2を
流動させるよう水通路4に介設される一方向水弁45
と、上記上流側濾過器31と下流側濾過器33との間の
水通路32に介設されて所定量の被処理水2を常時溜め
る貯水タンク46と、この貯水タンク46と下流側濾過
器33との間の水通路32に介設されてこの水通路32
を開閉自在とする電動開閉式の水弁47と、上記上流側
濾過器31の水弁37と、上記上流側濾過器31におい
て上記フィルタ36の上流側であるケーシング35の内
底部から被処理水2を上記水弁37を通し上記ケーシン
グ35の外方である上記貯留槽3の未処理水貯留部14
に流入させる排水通路48と、上記水ポンプ5から上流
側濾過器31に至る間の水通路4、つまり、上記上流側
濾過器31の上流側における水通路4の水圧を検出する
上流側水圧センサー49と、上記水弁47から下流側濾
過器33に至る間の水通路32、つまり、上記上流側濾
過器31の下流側における水通路32の水圧を検出する
下流側水圧センサー50と、前記調圧弁23、圧縮空気
弁25、および一方向弁27とを備え、上記圧縮空気弁
25を通し、圧縮空気供給源18の圧縮空気19が上記
上流側濾過器31および貯水タンク46と水弁47との
間の水通路32に供給可能とされている。
【0031】上記水ポンプ5のアクチュエータ17、各
圧縮空気弁24,25、水弁37,47、上流側水圧セ
ンサー49、および下流側水圧センサー50と電気的に
接続されて、これらを電子的に制御し、上記水清浄化装
置1において、上記した各「作用」を自動的に行わせる
制御装置84が設けられている。
【0032】上記水清浄化装置1は、床面87上を自由
に移動できる台車88を備え、この台車88は、水平方
向に延びる平面視矩形の架台89と、この架台89に支
承されこの架台89を上記床面87上に支持するキャス
ターである車輪90とを備えている。上記架台89上に
は、水ポンプ5、濾過器6の上流側濾過器31と下流側
濾過器33、逆洗装置44、および制御装置84の「各
機器」が共に直接、もしくはケーシング形状のブラケッ
ト91を介しそれぞれ締結具92により着脱自在に締結
されることにより支持されている。
【0033】上記水通路4、清浄水通路9、圧縮空気1
9、および排水通路48は、それぞれその中途部が分断
されると共に、互いに対向する分断端を解除自在に連結
させるジョイント93が設けられている。これら各ジョ
イント93における上記水清浄化装置1側のジョイント
要素を含む上記「各機器」は、平面視で、そのほぼ全体
が上記架台89の外縁部よりも内側に配置されている。
【0034】また、上記上流側濾過器31を下流側濾過
器33に連通させる水通路32の中途部が分断され、互
いに対向する分断端を解除自在に連結させるジョイント
95が設けられている。また、上記圧縮空気弁26の下
流側にもジョイント96が設けられている。上記各ジョ
イントはフランジ、ユニオン、可撓性パイプ(チュー
ブ)の差し込みなどである。
【0035】上記水清浄化装置1の各「作用」につき、
詳しく説明する。
【0036】上記水清浄化装置1の運転により被処理水
2を清浄化しようとして、上記制御装置84を操作する
と、まず、この制御装置84の制御により圧縮空気弁2
4と水弁47がそれぞれ開かれ、他の弁25,26,3
7は閉じられる。そして、上記圧縮空気弁24が開かれ
ることにより水ポンプ5が駆動させられ、貯留槽3の未
処理水貯留部14の被処理水2が加圧されて濾過器6に
向け送り出され、この濾過器6で「濾過作用」が行われ
る。
【0037】即ち、上記「濾過作用」として、まず、上
記被処理水2が上記濾過器6の上流側濾過器31に流入
させられ、この上流側濾過器31のフィルタ36で濾過
される。この際、このフィルタ36は下流側濾過器33
のフィルタ39の目よりも粗いため、上記上流側濾過器
31の濾過により被処理水2中のより大きい塵埃が分離
される。次に、上記上流側濾過器31で濾過された被処
理水2が下流側濾過器33に流入させられ、この下流側
濾過器33のフィルタ39で濾過される。この際、この
フィルタ39は上流側濾過器31のフィルタ36の目よ
りも細かいため、上記下流側濾過器33の濾過により被
処理水2中のより小さい塵埃が分離される。
【0038】つまり、上記被処理水2を濾過器6により
濾過する場合、上記上流側濾過器31と下流側濾過器3
3との間で濾過の負荷に偏りが生じないようそれぞれの
目の大きさに差異が設けられており、上記被処理水2は
上記上流側濾過器31と下流側濾過器33とを順次通過
することにより、段階的に清浄化され、この清浄化され
た被処理水2は、上記油分離器8に流入させられる。
【0039】上記濾過器6の上流側濾過器31が被処理
水2を長時間にわたり濾過することにより、上記上流側
水圧センサー49と下流側水圧センサー50とで検出さ
れた各水圧の差圧値が所定値を越えたときには、上記制
御装置84により、上記上流側濾過器31のフィルタ3
6に所定以上の目詰りが生じたと判断されて、上記逆洗
装置44が作動させられ、「逆洗作用」が行われる。
【0040】即ち、上記「逆洗作用」として、まず、上
記圧縮空気弁24が閉じられて水ポンプ5が停止させら
れる。また、水弁47が閉じられる一方、圧縮空気弁2
5と排水通路48とが開かれて、圧縮空気供給源18か
らの圧縮空気19が上記圧縮空気弁25と圧縮空気通路
21とを通し上流側濾過器31および貯水タンク46の
上流側に供給される。すると、上記圧縮空気19が貯水
タンク46に貯留されている被処理水2を上記上流側濾
過器31内に強制流入させて、上記「濾過作用」のとき
とは逆に上記上流側濾過器31のフィルタ36を通過さ
せる。この際、上記被処理水2と圧縮空気19とがフィ
ルタ36に付着していた塵埃を分離させ、この塵埃を伴
って、被処理水2が上記水弁37と排水通路48を通し
貯留槽3の未処理水貯留部14に排出される。これによ
り、上記上流側濾過器31のフィルタ36の目詰りが緩
和されて、この上流側濾過器31の濾過機能が回復させ
られる。
【0041】上記逆洗装置44による「逆洗作用」が制
御装置84の制御により所定時間行われた後、この制御
装置84の制御により、再び上記「濾過作用」に戻され
る。この際、上記上流側水圧センサー49と下流側水圧
センサー50との検出による差圧値が上記所定値を越え
れば、再び、上記「逆洗作用」が行われ、以下、上記差
圧値が上記所定値以下となるまで、上記両「作用」が交
互に繰り返される。
【0042】なお、上記「逆洗作用」時に、上流側濾過
器31から排出される被処理水2は、貯留槽3とは別の
貯留槽に排出させてもよい。また、上記上流側水圧セン
サー49は電動開閉式の水弁としてもよい。また、上記
両「作用」の切り替えは、上記差圧値に代え、もしく
は、これと共に制御装置84によるタイマー制御によっ
てもよい。
【0043】上記構成によれば、上流側濾過器31のフ
ィルタ36よりも下流側濾過器33のフィルタ39の目
を細かくしてある。
【0044】このため、上記被処理水2が上記濾過器6
の上流側濾過器31に流入させられ、この上流側濾過器
31のフィルタ36で濾過される際、このフィルタ36
は下流側濾過器33のフィルタ39の目よりも粗いた
め、上記上流側濾過器31の濾過により被処理水2中の
より大きい塵埃が分離される。次に、上記上流側濾過器
31で濾過された被処理水2が下流側濾過器33に流入
させられ、この下流側濾過器33のフィルタ39で濾過
される際、このフィルタ39は上流側濾過器31のフィ
ルタ36の目よりも細かいため、上記下流側濾過器33
の濾過により被処理水2中のより小さい塵埃が分離され
る。
【0045】よって、上記した両フィルタ36,39の
目の大きさの差異によって、上記上流側濾過器31と下
流側濾過器33との間で濾過の負荷に偏りの生じること
が防止されて上記濾過が効果的になされる。
【0046】また、上記したように、上流側濾過器31
と下流側濾過器33との間で濾過の負荷に偏りの生じる
ことが防止される分、水清浄化装置1についての保守点
検作業の頻度が少なくて済む。
【0047】また、前記したように、上流側濾過器31
におけるフィルタ36よりも上流側を、この上流側濾過
器31の外方に向って開閉自在に連通させる排水通路4
8を備え、上記上流側濾過器31におけるフィルタ36
よりも下流側から、このフィルタ36を通過して上記排
水通路48に向うよう圧縮空気19を流動可能とさせる
逆洗装置44と、この逆洗装置44を電子的に制御する
制御装置84とを備えている。
【0048】このため、上記制御装置84により制御さ
れた逆洗装置44により、上流側濾過器31のフィルタ
36を通過するよう圧縮空気19を流動させてこのフィ
ルタ36を逆洗することにより、このフィルタ36に生
じる目詰りを緩和させることができ、このフィルタ36
に所望の「濾過作用」が確保される。
【0049】即ち、上記上流側濾過器31のフィルタ3
6は、上記下流側濾過器33のフィルタ39に先立っ
て、被処理水2を濾過するものであって、その「濾過作
用」において被処理水2における塵埃の濃度などによ
り、予測し難い大きい負荷が与えられるおそれがある
が、上記した逆洗装置44による「逆洗作用」により、
上記上流側濾過器31のフィルタ36への負荷が均一化
され、その分、上記濾過が効果的に行われる。
【0050】また、前記したように、水ポンプ5、上流
側濾過器31、下流側濾過器33、逆洗装置44、およ
び制御装置84の「各機器」を互いに共通の台車88上
に支持させてある。
【0051】このため、上記水清浄化装置1は、その台
車88によって所望位置に移動させることが容易にで
き、よって、例えば、作業性のよいところへ移動させれ
ば、上記水清浄化装置1に対する保守、点検作業が更に
容易にでき、また、その搬送も容易にできる。
【0052】また、前記したように、平面視で、上記
「各機器」のほぼ全体を上記台車88の外縁部よりも内
側に配置してある。
【0053】このため、上記「各機器」のいずれかの部
分が上記台車88から外側方に突出している場合に比べ
て、上記水清浄化装置1はコンパクトとなり、この水清
浄化装置1の扱いがし易くなる。
【0054】よって、上記水清浄化装置1を移動させる
ことが更に容易になる分、上記保守、点検作業や搬送が
更に容易にできる。
【0055】上記水清浄化装置1における濾過器6の上
流側濾過器31による濾過後の被処理水2を流入させ
て、この被処理水2中の油分を分離する前記油分離器8
が、上記下流側濾過器33に代えて上記台車88の架台
89上に支持可能とされている。
【0056】図5〜8において、前記した他の水清浄化
装置1´は、上記したように水清浄化装置1における下
流側濾過器33に代えて、上記油分離器8を締結具92
により着脱自在に締結させることにより台車88上に支
持させたものである。
【0057】上記油分離器8は、上記濾過器6の上流側
濾過器31によって濾過された後の被処理水2の油分
を、この被処理水2から分離させる「油分離作用」をす
るものである。
【0058】上記油分離器8は、その外殻を構成して軸
心が縦向きで円筒形状のケーシング53と、このケーシ
ング53の内部を上下部に仕切ると共に多数の通水孔を
有する通水性の上下一対の下部仕切板54および上部仕
切板55と、これら両仕切板54,55と上記ケーシン
グ53の上下方向の中途部とで囲まれた中途部室56に
充填されて上記被処理水2から油分を分離可能とする無
数のプラスチック製粒状材57と、上記ケーシング53
の上部と上部仕切板55とで囲まれた上部室59に収容
されて、上記上部仕切板55から上方に突出する軸心が
縦向きの円錐台筒形状の油分離体60とを備えている。
上記粒状材57はそれぞれ多少の自由移動が許容された
状態で上記中途部室56に充填されている。また、上記
油分離体60は上記ケーシング53とほぼ同じ軸心上に
配置されている。
【0059】上記油分離器8につき、より詳しく説明す
ると、上記ケーシング53の下部と下部仕切板54とで
囲まれた下部室61には、上記濾過器6の下流側濾過器
33が水通路7により連通させられて、上記下部室61
に被処理水2が流入させられるようになっている。
【0060】上記上部室59に開口しこの上部室59内
の被処理水2を前記清浄水通路9を通し上記ケーシング
53の外部に流出可能とさせる水出口63が設けられて
いる。この水出口63は、上記ケーシング53の上部
と、通水孔の存在しない上部仕切板55の外縁部と、油
分離体60の下部とで囲まれた上記上部室59の下端部
の空間64に開口し、上記清浄水通路9は上記水出口6
3から一旦上記ケーシング53の上端部以上にまで延び
た後、上記貯留槽3に向うよう下方に向って延びてい
る。
【0061】上記上部室59に開口して被処理水2から
分離された油分を前記排油通路10を通しケーシング5
3の外部に排出可能とさせる排油口65が設けられてい
る。この排油口65は上記上部室59の上端部に開口
し、上記排油通路10は上記排油口65から上記廃油槽
11に向うよう下方に向って延びている。また、上記排
油通路10を開閉することにより上記排油口65を開閉
自在とする電磁式の油弁66が設けられている。
【0062】上記油分離体60の基部には、この油分離
体60の内外を連通させる連通孔67が成形され、この
連通孔67は、上記上部仕切板55に成形された通水孔
群の外側方に配置され、つまり、平面視で互いに偏位さ
せられている。
【0063】上記上部室59の上端部を上記ケーシング
53の上方に向って連通させる空気抜き弁68が設けら
れている。上記上部室59内の被処理水2や廃油が上記
空気抜き弁68を通って上記ケーシング53の外部に洩
出しようとするとき、上記空気抜き弁68は機械的に自
動的に閉じることとされている。
【0064】上記上部室59の被処理水2の液面71を
検出するフロート式の下レベル計72と上レベル計73
とが設けられている。上記下レベル計72は、上記水出
口63よりも上方、かつ、油分離体60の上端部よりも
下方の第1領域における上記液面71の位置を検出す
る。また、上記上レベル計73は、上記液面71が上記
油分離体60の上端部の上方、かつ、上記排油口65の
下方の第2領域における上記液面71の位置を検出す
る。
【0065】上記油分離器8が被処理水2中の油分を分
離する場合に、上記被処理水2中の油分が塵埃などと共
に粒状材57の表面に捕捉されたままに保持されて、各
粒状材57の間に目詰りが生じたとき、この目詰りを緩
和させる「バブリング作用」をして、上記粒状材57の
油分離機能を回復させるバブリング装置76が設けられ
ている。
【0066】上記バブリング装置76は、前記調圧弁2
3、圧縮空気弁26、および一方向弁27と、上記圧縮
空気弁26を通し上記圧縮空気供給源18の圧縮空気1
9を上記下部室61に供給しこの圧縮空気19を上記下
部仕切板54の各通水孔を通し粒状材57に向って噴射
させる空気ノズル装置77と、上記空間64に開口して
この空間64内の被処理水2を水通路78通し上記ケー
シング53の外部に流出させて前記貯留槽3の処理水貯
留部15に流入させる水出口79と、上記水通路78を
開閉することにより上記水出口79を開閉自在とする電
動式の水弁80と、上記濾過器6の下流側濾過器33か
ら油分離器8に至る間の水通路7、つまり、上記油分離
器8の上流側における水通路7の水圧を検出する油分離
器水圧センサー81とを備えている。上記水通路78
は、上記水出口79から上記貯留槽3の処理水貯留部1
5に向うよう下方に向って延びている。
【0067】上記他の水清浄化装置1´における水通路
4、清浄水通路9、排水通路48、および水通路78に
も、前記水清浄化装置1と同じようにジョイント93が
設けられている。また、他の水清浄化装置1´における
水通路7にも、水清浄化装置1と同じようにジョイント
95が設けられている。更に、他の水清浄化装置1´に
おける圧縮空気弁26の下流側の圧縮空気通路21に
も、水清浄化装置1と同じようにジョイント96が設け
られている。
【0068】そして、前記したように、水清浄化装置1
における下流側濾過器33に代えて、上記油分離器8、
およびこの油分離器8と共にバブリング装置76を台車
88上に支持させる場合には、上記両装置1,1´の間
で互いに対応するジョイント93、ジョイント95、お
よびジョイント96を単につなぎ替えればよい。この場
合、上記台車88上の油分離器8やバブリング装置76
の各機器のほぼ全体は、上記台車88の外縁部よりも内
側に配置され、水清浄化装置1と同様の効果を奏する。
【0069】前記水清浄化装置1の制御装置84は、上
記他の水清浄化装置1´と互いに兼用されており、上記
制御装置84には、上記油弁66、下レベル計72、上
レベル計73、水弁80、および油分離器水圧センサー
81を制御するためのプログラムが予め格納されてい
る。そして、上記各油弁66などの各機器が上記制御装
置84と電気的に接続されて、これらが電子的に制御さ
れ、上記他の水清浄化装置1´においても、上記各「作
用」が自動的に行われるようになっている。
【0070】上記他の水清浄化装置1´の各「作用」に
つき、詳しく説明する。
【0071】上記他の水清浄化装置1´の運転により被
処理水2を清浄化しようとして、上記制御装置84を操
作すると、前記濾過器6の上流側濾過器31による「濾
過作用」と、逆洗装置44による「逆洗作用」とが行わ
れる。
【0072】上記濾過器6の上流側濾過器31による
「濾過作用」の後、この上流側濾過器31から流出させ
られた被処理水2は、水通路7を通して油分離器8に流
入させられ、この油分離器8により「油分離作用」が行
われる。
【0073】即ち、上記「油分離作用」として、まず、
上記濾過器6で濾過された被処理水2は、水通路7を通
して油分離器8の下部室61に流入させられ、ここから
上記下部仕切板54の通水孔、各粒状材57の間、上部
仕切板55の通水孔を順次通過させられて、その液面7
1が上昇(例えば、20cm/min)させられる。こ
の際、上記ケーシング53内における被処理水2の液面
71上方の空気は、上記清浄水通路9、油弁66、およ
び空気抜き弁68を通し排出され、もって、上記被処理
水2がケーシング53内を円滑に上昇させられる。
【0074】上記被処理水2の液面71が上記上レベル
計73に達すると、この上レベル計73の検出信号を入
力した制御装置84により上記油弁66が閉じられる。
また、上記液面71が上記空気抜き弁68にまで達する
と、上記空気抜き弁68が機械的に自動的に閉じられ
る。この後は、上記水ポンプ5により送り出されてくる
被処理水2が加圧されて上記油分離器8のケーシング5
3内に流入させられ、この流入量の分だけ、被処理水2
が上記清浄水通路9を通し貯留槽3の処理水貯留部15
に戻されることとなり、上記ケーシング53は圧力容器
として働く。
【0075】上記状態において、被処理水2は上記粒状
材57の間を上方に向って通過し、被処理水2中の油滴
が互いに合体して粗粒化し、これが廃油として上記液面
71上に浮上させられ貯留させられる。また、上記被処
理水2が油分離体60の傾斜した内面に沿って上昇する
ときも同様に粗粒化し、これも廃油として上記液面71
上に浮上させられ貯留させられる。この場合、上部仕切
板55の通水孔を上方に向って通過する油分は、ほぼ鉛
直方向に上昇するため、上記油分が油分離体60の連通
孔67を通過してこの油分離体60の外側の上記空間6
4に向うことは防止される。このため、この空間64に
は、油分が分離されて清浄化された被処理水2が上記油
分離体60の上端縁を迂回して下方に向い、処理済み水
として貯留させられる。そして、この被処理水2は上記
空間64に開口する水出口63から清浄水通路9に流入
し、この清浄水通路9を通して上記貯留槽3の処理水貯
留部15に流入させられる。
【0076】上記「油分離作用」が進行すると、上記液
面71上に貯留された廃油が増大して、その分、この廃
油に押されて液面71が下降させられる。そして、この
液面71が上記上レベル計73に達してこの上レベル計
73の検出信号が上記制御装置84に入力されたとき、
この制御装置84の制御により上記油弁66が開かれ
て、この油弁66と排油通路10を通し上記廃油がこの
廃油の圧力で上記ケーシング53内の被処理水2の液面
71上から排出されて、廃油槽11に流入させられる。
上記ケーシング53からの廃油の流出に伴い、上記液面
71は、前記水ポンプ5による被処理水2の送り出し量
に応じて上昇するが、上記液面71が上記清浄水通路9
の排油口65に達する前であって上記油弁66が開かれ
たときから所定時間経過したときには、もしくは、上記
液面71が上下方向で上記排油口65と上レベル計73
との間に設けられた不図示の中途部レベル計に達してそ
の検出信号が上記制御装置84に入力されたときには、
上記制御装置84により上記油弁66が閉じられ、以
下、上記「油分離作用」が更に進行させられる。
【0077】上記油分離器8による「油分離作用」が更
に進行して、上記油分離器8の上流側の水通路7の水圧
を検出する油分離器水圧センサー81の検出値が所定値
を越えたとき、この油分離器水圧センサー81の検出信
号を入力した制御装置84により、上記粒状材57の間
に所定以上の目詰りが生じたと判断されて、上記バブリ
ング装置76が作動して「バブリング作用」が行われ
る。
【0078】即ち、上記「バブリング作用」として、ま
ず、上記制御装置84の制御により、上記圧縮空気弁2
4が閉じられて水ポンプ5が停止させられ、かつ、上記
水弁47が閉じられる。一方、上記油弁66と水弁80
とが開かれる。すると、上記油弁66および排油通路1
0と、空気抜き弁68とから外部の空気が上記ケーシン
グ53の上部室59に吸入されながら、上記被処理水2
が上記水弁80と水通路78を通りケーシング53内か
ら排出されて貯留槽3に流入させられ、上記ケーシング
53内の被処理水2の液面71が下降する。この液面7
1が上記下レベル計72に達したことが、この下レベル
計72により検出されてその検出信号が制御装置84に
入力されると、この制御装置84により、水弁80が閉
じられ、上記液面71は水出口63よりも上方の所定位
置に保持される。
【0079】上記した下レベル計72による液面71の
検出信号により、上記圧縮空気弁26が開かれて、圧縮
空気供給源18からの圧縮空気19が上記空気ノズル装
置77から上記油分離器8のケーシング53の下部室6
1に供給される。上記圧縮空気19は上記空気ノズル装
置77により勢いよく噴射され、これにより、上記粒状
材57の間の被処理水2中の無数の水泡が生じさせら
れ、この無数の泡により、上記粒状材57に付着した油
分が離脱させられる。これにより、これら粒状材57の
間の目詰りが緩和されて、これら粒状材57による油分
離機能が回復させられる。
【0080】上記バブリング装置76による「バブリン
グ作用」が制御装置84の制御により所定時間行われた
後、この制御装置84の制御により、再び上記「油分離
作用」に戻される。この際、上記油分離器水圧センサー
81による検出値が上記所定値を越えれば、再び、上記
「バブリング作用」が行われ、以下、上記両「作用」が
交互に繰り返される。
【0081】なお、上記両「作用」の切り替えは、上記
油分離器水圧センサー81の検出信号に代え、もしくは
これと共に制御装置84によるタイマー制御によっても
よい。
【0082】以下、上記水清浄化装置1が上記した各
「作用」を行うことにより、被処理水2から塵埃と油分
が分離させられて、この被処理水2が清浄化され、所望
の清浄水が連続的に得られることとなる。
【0083】上記構成によれば、油分離器8のケーシン
グ53の内部に圧縮空気19を供給可能とし、この圧縮
空気19により上記粒状材57の間の被処理水2中に無
数の水泡を生じさせるバブリング装置76を備えてい
る。
【0084】このため、被処理水2を上記粒状材57の
間を通過させることにより、上記被処理水2から油分を
分離させるようにした場合に、上記粒状材57の間に目
詰りが生じたとしても、上記バブリング装置76による
圧縮空気19の供給によって、上記粒状材57の間の被
処理水2中に無数の水泡を生じさせ、この水泡を上記粒
状材57に衝突させることにより上記粒状材57に付着
した油分をより確実に離脱させることができ、また、上
記粒状材57への水泡の衝突によりこれら粒状材57同
士が互いに衝突することにより、上記油分の離脱が更に
確実に達成され、上記目詰りが効果的に緩和される。
【0085】よって、被処理水2を上記粒状材57の間
を通過させて、被処理水2中の油分を分離させる際の所
望の油分離性能が、上記圧縮空気19の供給という簡単
な構成によって、長期にわたり良好なままに維持される
こととなる。
【0086】また、前記したように、上流側濾過器31
による濾過後の被処理水2を流入させてこの被処理水2
中の油分を分離する油分離器8を、上記下流側濾過器3
3に代えて上記台車88上に支持可能とし、上記油分離
器8が、その外殻を構成するケーシング53と、このケ
ーシング53の内部に充填されて上記被処理水2から油
分を分離可能とする粒状材57とを備え、上記ケーシン
グ53の下部に被処理水2を流入させて上記粒状材57
の間を通過させるようにする一方、上記ケーシング53
の上部内から上記被処理水2を流出させる水出口63を
設けると共に、上記被処理水2が上記粒状材57の間を
通過することにより被処理水2から分離された油分を排
出させる排油口65を設け、上記油分離器8のケーシン
グ53の内部に圧縮空気19を供給可能とし、この圧縮
空気19により上記粒状材57の間の被処理水2中に無
数の水泡を生じさせるバブリング装置76を備えてい
る。
【0087】即ち、前記水清浄化装置1では、濾過器6
が上流側濾過器31と下流側濾過器33とを備えると共
に、上記上流側濾過器31のフィルタ36に生じる目詰
りを圧縮空気19の利用により緩和する逆洗装置44
と、制御装置84とが設けられている。一方、上記下流
側濾過器33に代えて油分離器8を設けると共に、圧縮
空気19の利用により生じる水泡により上記油分離器8
の粒状材57の間に生じる目詰りを緩和するバブリング
装置76を設けることによって、他の水清浄化装置1´
が得られることとされている。
【0088】このため、互いに構成の異なる上記両水清
浄化装置1,1´の間で、上流側濾過器31、逆洗装置
44、および制御装置84が共用可能とされて部品の共
通化が図れると共に、いずれの水清浄化装置1,1´に
も用いられる圧縮空気19の圧縮空気供給源18につい
ても共用可能とされる。
【0089】よって、上記両水清浄化装置1,1´を全
体としてみたときの部品点数が減少して、これら両水清
浄化装置1,1´の部品管理が容易にできることとな
る。
【0090】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0091】請求項1の発明は、被処理水を貯留する貯
留槽から被処理水を送り出す水ポンプと、この水ポンプ
から送り出される被処理水を濾過する濾過器とを備え、
この濾過器が上記被処理水を流入させて濾過した後、流
出させる上流側濾過器と、この上流側濾過器から流出さ
せられた被処理水を流入させて濾過した後、流出させる
下流側濾過器とを備えた水清浄化装置において、
【0092】上記上流側濾過器のフィルタよりも下流側
濾過器のフィルタの目を細かくしてある。
【0093】このため、上記被処理水が上記濾過器の上
流側濾過器に流入させられ、この上流側濾過器のフィル
タで濾過される際、このフィルタは下流側濾過器のフィ
ルタの目よりも粗いため、上記上流側濾過器の濾過によ
り被処理水中のより大きい塵埃が分離される。次に、上
記上流側濾過器で濾過された被処理水が下流側濾過器に
流入させられ、この下流側濾過器のフィルタで濾過され
る際、このフィルタは上流側濾過器のフィルタの目より
も細かいため、上記下流側濾過器の濾過により被処理水
中のより小さい塵埃が分離される。
【0094】よって、上記した両フィルタの目の大きさ
の差異によって、上記上流側濾過器と下流側濾過器との
間で濾過の負荷に偏りの生じることが防止されて上記濾
過が効果的になされ、より清浄な被処理水が得られる。
【0095】また、上記したように、上流側濾過器と下
流側濾過器との間で濾過の負荷に偏りの生じることが防
止される分、水清浄化装置についての保守点検作業の頻
度が少なくて済む。
【0096】また、上記上流側濾過器におけるフィルタ
よりも上流側を、この上流側濾過器の外方に向って開閉
自在に連通させる排水通路を備え、上記上流側濾過器に
おけるフィルタよりも下流側から、このフィルタを通過
して上記排水通路に向うよう圧縮空気を流動可能とさせ
る逆洗装置と、この逆洗装置を電子的に制御する制御装
置とを備えている。
【0097】このため、上記制御装置により制御された
逆洗装置により、上流側濾過器のフィルタを通過するよ
う圧縮空気を流動させてこのフィルタを逆洗することに
より、このフィルタに生じる目詰りを緩和させることが
でき、このフィルタに所望の濾過作用が確保される。
【0098】即ち、上記上流側濾過器のフィルタは、上
記下流側濾過器のフィルタに先立って、被処理水を濾過
するものであって、その濾過作用において被処理水にお
ける塵埃の濃度などにより、予測し難い大きい負荷が与
えられるおそれがあるが、上記した逆洗装置による逆洗
作用により、上記上流側濾過器のフィルタへの負荷が均
一化され、その分、上記濾過が効果的に行われる。
【0099】請求項2の発明は、上記水ポンプ、上流側
濾過器、下流側濾過器、逆洗装置、および制御装置の各
機器を互いに共通の台車上に支持させてある。
【0100】このため、上記水清浄化装置は、その台車
によって、所望位置に移動させることが容易にでき、よ
って、例えば、作業性のよいところへ移動させれば、上
記水清浄化装置に対する保守、点検作業が更に容易にで
き、また、その搬送も容易にできる。
【0101】請求項3の発明は、平面視で、上記各機器
のほぼ全体を上記台車の外縁部よりも内側に配置してあ
る。
【0102】このため、上記各機器のいずれかの部分が
上記台車から外側方に突出している場合に比べて、上記
水清浄化装置はコンパクトとなり、この水清浄化装置の
扱いがし易くなる。
【0103】よって、上記水清浄化装置を移動させるこ
とが更に容易になる分、上記保守、点検作業や搬送が更
に容易にできる。
【0104】請求項4の発明は、上記上流側濾過器によ
る濾過後の被処理水を流入させてこの被処理水中の油分
を分離する油分離器を、上記下流側濾過器に代えて上記
台車上に支持可能とし、上記油分離器が、その外殻を構
成するケーシングと、このケーシングの内部に充填され
て上記被処理水から油分を分離可能とする粒状材とを備
え、上記ケーシングの下部に被処理水を流入させて上記
粒状材の間を通過させるようにする一方、上記ケーシン
グの上部内から上記被処理水を流出させる水出口を設け
ると共に、上記被処理水が上記粒状材の間を通過するこ
とにより被処理水から分離された油分を排出させる排油
口を設け、上記油分離器のケーシングの内部に圧縮空気
を供給可能とし、この圧縮空気により上記粒状材の間の
被処理水中に水泡を生じさせるバブリング装置を備えて
いる。
【0105】即ち、前記水清浄化装置では、濾過器が上
流側濾過器と下流側濾過器とを備えると共に、上記上流
側濾過器のフィルタに生じる目詰りを圧縮空気の利用に
より緩和する逆洗装置と、制御装置とが設けられてい
る。一方、上記下流側濾過器に代えて油分離器を設ける
と共に、圧縮空気の利用により生じる水泡により上記油
分離器の粒状材の間に生じる目詰りを緩和するバブリン
グ装置を設けることによって、他の水清浄化装置が得ら
れることとされている。
【0106】このため、互いに構成の異なる上記両水清
浄化装置の間で、上流側濾過器、逆洗装置、および制御
装置が共用可能とされて部品の共通化が図れると共に、
いずれの水清浄化装置にも用いられる圧縮空気の圧縮空
気供給源についても共用可能とされる。
【0107】よって、上記両水清浄化装置を全体として
みたときの部品点数が減少して、これら両水清浄化装置
の部品管理が容易にできることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水清浄化装置の全体線図である。
【図2】水清浄化装置の側面部分断面図である。
【図3】水清浄化装置の平面部分断面図である。
【図4】下流側濾過器の側面部分断面図である。
【図5】他の水清浄化装置の全体線図である。
【図6】他の水清浄化装置の側面部分断面図である。
【図7】他の水清浄化装置の平面部分断面図である。
【図8】他の水清浄化装置の油分離器の側面断面図であ
る。
【符号の説明】
1 水清浄化装置 2 被処理水 3 貯留槽 5 水ポンプ 6 濾過器 8 油分離器 9 清浄水通路 18 圧縮空気供給源 19 圧縮空気 31 上流側濾過器 33 下流側濾過器 35 ケーシング 36 フィルタ 38 ケーシング 39 フィルタ 44 逆洗装置 47 水弁 48 排水通路 49 上流側水圧センサー 50 下流側水圧センサー 53 ケーシング 56 中途部室 57 粒状材 59 上部室 60 油分離体 61 下部室 63 水出口 64 空間 65 排油口 66 油弁 71 液面 72 下レベル計 73 上レベル計 76 バブリング装置 77 空気ノズル装置 80 水弁 81 油分離器水圧センサー 84 制御装置 88 台車 89 架台 90 車輪 93 ジョイント 95 ジョイント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 17/04 501 B01D 17/04 501J 29/62 36/02 29/66 37/04 36/02 C02F 1/28 T 37/04 B01D 29/38 501 B62B 3/00 580A C02F 1/28 B62B 3/00 D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水を貯留する貯留槽から被処理水
    を送り出す水ポンプと、この水ポンプから送り出される
    被処理水を濾過する濾過器とを備え、この濾過器が上記
    被処理水を流入させて濾過した後、流出させる上流側濾
    過器と、この上流側濾過器から流出させられた被処理水
    を流入させて濾過した後、流出させる下流側濾過器とを
    備えた水清浄化装置において、 上記上流側濾過器のフィルタよりも下流側濾過器のフィ
    ルタの目を細かくし、 上記上流側濾過器におけるフィルタよりも上流側を、こ
    の上流側濾過器の外方に向って開閉自在に連通させる排
    水通路を備え、上記上流側濾過器におけるフィルタより
    も下流側から、このフィルタを通過して上記排水通路に
    向うよう圧縮空気を流動可能とさせる逆洗装置と、この
    逆洗装置を電子的に制御する制御装置とを備えた水清浄
    化装置。
  2. 【請求項2】 上記水ポンプ、上流側濾過器、下流側濾
    過器、逆洗装置、および制御装置の各機器を互いに共通
    の台車上に支持させた請求項1に記載の水清浄化装置。
  3. 【請求項3】 平面視で、上記各機器のほぼ全体を上記
    台車の外縁部よりも内側に配置した請求項2に記載の水
    清浄化装置。
  4. 【請求項4】 上記上流側濾過器による濾過後の被処理
    水を流入させてこの被処理水中の油分を分離する油分離
    器を、上記下流側濾過器に代えて上記台車上に支持可能
    とし、上記油分離器が、その外殻を構成するケーシング
    と、このケーシングの内部に充填されて上記被処理水か
    ら油分を分離可能とする粒状材とを備え、上記ケーシン
    グの下部に被処理水を流入させて上記粒状材の間を通過
    させるようにする一方、上記ケーシングの上部内から上
    記被処理水を流出させる水出口を設けると共に、上記被
    処理水が上記粒状材の間を通過することにより被処理水
    から分離された油分を排出させる排油口を設け、上記油
    分離器のケーシングの内部に圧縮空気を供給可能とし、
    この圧縮空気により上記粒状材の間の被処理水中に水泡
    を生じさせるバブリング装置を備えた請求項2、もしく
    は3に記載の水清浄化装置。
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