JP2003275181A - 在宅者健康状態遠隔診断方法および装置 - Google Patents

在宅者健康状態遠隔診断方法および装置

Info

Publication number
JP2003275181A
JP2003275181A JP2002085944A JP2002085944A JP2003275181A JP 2003275181 A JP2003275181 A JP 2003275181A JP 2002085944 A JP2002085944 A JP 2002085944A JP 2002085944 A JP2002085944 A JP 2002085944A JP 2003275181 A JP2003275181 A JP 2003275181A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
life data
principal component
life
elderly
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002085944A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3994773B2 (ja
Inventor
Takashi Nanba
隆 難波
Kazuo Hikita
和郎 引田
Kunio Yubihara
久仁男 指原
Toshiyuki Kikuchi
利幸 菊池
Tatsuya Yokoyama
達也 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Engineering and Services Co Ltd filed Critical Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Priority to JP2002085944A priority Critical patent/JP3994773B2/ja
Publication of JP2003275181A publication Critical patent/JP2003275181A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3994773B2 publication Critical patent/JP3994773B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、一人住まいの高齢者の健康状
態を管理センタで遠隔診断して健康状態が悪化する兆候
を軽度の段階で把握できる在宅者健康状態遠隔診断方法
および装置を提供することにある。 【解決手段】高齢者が一人住まいしている住居1におい
て高齢者に関する複数の異なる生活データを測定して管
理センタ6に送信する。管理センタ6のデータ処理装置
9は高齢者に関する一日単位の複数の生活データの測定
値の標準化データを算出し、各生活データの標準化デー
タと固有ベクトルの個有値の大きい第1主成分、第2主
成分とによって高齢者の生活パターンのバラツキを求め
る。予め定めた通常パターン領域から外れたときに高齢
者の健康状態を要注意レベルと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一人住まいの高齢者
の生活状態によって健康状態や危急状態などを管理セン
タで遠隔診断して把握する在宅者健康状態遠隔診断方法
および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢者の人口が増大する傾向にあ
り、いわゆる高齢化社会に変わりつつある。このため
に、一人暮らしの高齢者も増加する傾向にある。一人暮
らしの高齢者の健康状態を常に把握するには、検査や問
診を頻繁に行うことが必要となる。
【0003】しかし、高齢者は医療機関に頻繁に通院す
るのは困難であり、医者や看護師(看護婦や看護士)が
高齢者の住居に訪問して検査や問診を行わざるを余儀な
くされている。高齢者が多くなると医者や看護師の負担
が増大し、高齢者の健康状態を把握することが実質的に
行えなくなる。
【0004】ところで、特に一人住まいの高齢者は、体
調不良で家の中で躓いて家具等にぶつかり怪我をして寝
込んだり、あるいは発作を起こして倒れたりすることが
ある。本人の意識がはっきりしている場合には病院等に
電話連絡できるが、最悪の事態になることが懸念され
る。家人がいる場合には、これらの事態に対して応急処
置を迅速に行うことができるが、一人住まいの場合には
不可能である。何らかの方法でこれらの事態に至る前に
病院や介護施設等への連絡がなされれば、適切な対応が
可能となる。
【0005】高齢者に異常が発生する場合には、高齢者
自身の身体に何らかの変化がある筈で、日常の生活で突
然に体調が変化することは稀で、徐々に変化するのが普
通である。高齢者の健康状態の悪化度合が軽い状態を予
め把握できれば、病院や介護施設等での治療は少ない負
担で済み、また、健康状態の悪化度合が軽ければ、治癒
するまでの期間は短くて済み、かつその回復レベルは高
くなる。
【0006】このような情勢に対処するために、高齢者
が一人住まいしている多数の住居において多数の高齢者
に関する複数の異なる生活データを測定して管理センタ
に送信し、管理センタにおいて高齢者に関する複数の異
なる生活データに基づき高齢者の健康状態を診断するこ
とが考えられている。
【0007】なお、高齢者などの被介護者の健康状態を
無拘束でかつ継続的に把握する方法として、被介護者の
ベッドの下にエアマットを敷いて、そのエアマットに加
わる圧力変化に基づき被介護者の心拍数、呼吸数、イビ
キ回数、寝返り回数等の生体データを測定する技術が提
案されている。この事は、例えば、特開2000―21
4号公報に記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は測定した生
体データを利用して高齢者の異常を判定しているが、特
に、一人住まいの在宅高齢者の健康状態を含む生活状態
を医療機関などの遠隔地で判定し健康状態が要注意レベ
ルにあるかを把握できないという問題点を有する。
【0009】高齢者の介護費用負担は年々増大し、健康
保険料の財政的逼迫状態は社会的にも大きな問題となっ
ているが、特に寝たきり状態の患者(高齢者)が増加す
ることがこの問題を大きくしている。
【0010】症状の軽い状態で治療ができれば、前述し
たように治療費の低減と患者の健康状態回復と維持を早
期に図ることができることになるため、在宅の高齢者の
体調悪化兆候を効果的に診断できる技術の開発が強く望
まれている。
【0011】本発明の目的は、一人住まいの高齢者の生
活状態を管理センタで遠隔診断して健康状態が悪化する
兆候を軽度の段階で把握できる在宅者健康状態遠隔診断
方法および装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、高齢者が一人住まいしている住居において高齢者
に関する複数の異なる生活データを測定して管理センタ
に送信し、管理センタでは、一日単位毎に複数の異なる
各生活データを取込み、単位期間における各生活データ
毎の平均値と標準偏差を求めると共に単位期間における
複数の各生活データ間の関連性を示す固有ベクトルを求
めておき、高齢者に関する一日単位の複数の生活データ
の測定値を入力すると単位期間における各生活データ毎
の平均値と標準偏差を用いて各生活データの標準化デー
タを算出し、各生活データの標準化データと固有ベクト
ルの個有値の大きい第1主成分、第2主成分とによって
高齢者の生活パターンのバラツキを求めて予め定めた通
常パターン領域から外れたときに高齢者の健康状態を要
注意レベルと判定するようにしたことにある。
【0013】換言すると、本発明は、複数の各生活デー
タ間の関連性を示す固有ベクトルのうち高齢者の生活リ
ズムに影響度が大きい2つの固有ベクトル成分と各生活
データの標準化データによって当該一日単位の生活パタ
ーン(行動パターン)を求め、過去の単位期間における
生活パターン(通常生活パターンあるいは通常行動パタ
ーン)との総合的な隔たりを監視して高齢者の健康状態
が要注意レベルにあるかを判定するようにしたことにあ
る。
【0014】具体的には、高齢者に関する一日単位の複
数の生活データの測定値を入力すると単位期間における
各生活データ毎の平均値と標準偏差を用いて各生活デー
タの標準化データを算出し、固有ベクトルの個有値が大
きく高齢者の生活リズムに影響度大の第1主成分および
第2主成分と各生活データの標準化データの演算によっ
て当該一日単位の第1主成分と第2主成分の値を算出し
て2次元座標に表示して遠隔診断する。
【0015】本発明の複数の異なる生活データとして
は、住宅の寝室、便所、玄関、居間、台所、浴室、洗面
所などの出入口に設けた高齢者の行動パターン(行動デ
ータ)を測定する踏力マットのマット作動回数標準偏
差、睡眠時間の情報値と補正値、マット作動頻度、移動
頻度、移動速度、トイレ回数などがある。
【0016】また、単位期間における各生活データ毎の
平均値と標準偏差、複数の各生活データ間の関連性を示
す固有ベクトルは高齢者の健康状態(生活状態)によっ
て更新するのが望ましい。
【0017】本発明は複数の各生活データ間の関連性を
示す高齢者の生活リズムに影響度が大きい2つの固有ベ
クトル成分と各生活データの標準化データによって一日
単位の生活パターン(行動パターン)を求め、過去の単
位期間における生活パターン(通常生活パターンあるい
は通常行動パターン)との総合的な隔たりを監視して高
齢者の健康状態が要注意レベルにあるかを判定している
ので、一人住まい高齢者の体調が徐々に悪化する状態を
把握して大事に至る前に病院や介護施設等での治療を迅
速に行える。
【0018】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施例を示す。
図1は一人住まい高齢者の住宅と病院や介護施設等の管
理センタの状態を示している。
【0019】図1において、1は一人住まい高齢者の住
宅で、その間取が、寝室、便所(トイレ)、玄関、居
間、台所、浴室、洗面所、押入などから構成されてい
る。住宅1の便所、玄関、居間、寝室、台所、浴室、洗
面所などの出入口には図示しない高齢者の行動パターン
(行動データ)を測定する踏力マット2がそれぞれ設け
られている。各踏力マット2にはマット番号と部屋種別
が付与されている。高齢者の住居1の各部屋の出入口付
近設置された踏力マット2は、内部に感圧抵抗体等のス
イッチ手段を有し、このスイッチ手段のオンオフ信号
(行動データ)を端末装置3で処理し通信回線(電話回
線)4を介して管理センタ6のデータ処理装置9に伝送
する。端末装置3は通常居間に設置され、1日単位の生
活データ(行動データ)伝送する。なお、通信回線4は
有線と無線の何れでも用いることができる。
【0020】管理センタ6にはデータ処理装置9が設置
されており、端末装置3から伝送される1日単位の生活
データ(行動データ)の測定値を入力してデータ処理を
実行する。また、担当医10の机上には管理パソコン
(管理用端末装置)11を設置し、担当医10が随時高
齢者の身体状態を把握、監視するとともに、緊急時の高
齢者異常通報を受けたり、電話等により適宜介護士の待
機部屋に指示を出したり、携帯電話で連絡したりするこ
とができるようになっている。管理センタ7は数十人か
ら数百人の在宅高齢者の生活データを入力し、各高齢者
毎に健康状態を診断する。
【0021】図2にデータ処理装置9の一例詳細構成図
を示す。図2において、端末装置3で測定した複数個
(7個)の異なる生活データ、すなわち、マット作動回
数標準偏差、相関係数値、睡眠時間(情報値)、睡眠時
間(補正値)、マット作動頻度、移動頻度、移動速度、
トイレ回数は通信回線4を介して入力切替部14に入力
される。
【0022】入力切替部14は、高齢者の遠隔監視を行
う前に、7個の異なる生活データを1ヶ月程度の単位期
間だけ取込み、各生活データ毎の平均値、標準偏差およ
び各生活データのバラツキを探す個有値問題の固有ベク
トル値を算出する場合には定数演算部15に加える。
【0023】定数演算部15は生活データを単位期間の
時系列データとして、生活データの種類である解析項目
に該当する変量を入力して平均値、分散値、標準偏差お
よび共分散値を算出する。定数演算部15で算出された
各生活データの平均値、標準偏差、分散値およびと共分
散値は定数格納部16に格納される。
【0024】相関係数演算部18は2つの生活データ間
の関連性を求めるために、定数格納部16に記憶されて
いる2個の生活データの分散値と共分散値によって相関
係数を算出する。相関係数行列演算部19は相関係数演
算部18で求めた相関係数値に基づき行列演算を行い固
有ベクトルを算出する。固有ベクトルとしては、固有値
と固有ベクトル値(主成分)が求められる。固有値は固
有ベクトルの順番、すなわち、高齢者の生活リズムの影
響度が大きい主成分を決めるものである。相関係数行列
演算部19で算出された固有値と主成分はファイル20
に格納される。
【0025】高齢者の遠隔監視を実行する場合には、7
個の生活データは入力切替部14を介して標準化データ
演算部17に取込まれる。標準化データ演算部17は7
個の生活データの測定値を入力すると、定数格納部16
から平均値と 標準偏差を取込み各測定値の標準化デー
タを算出する。
【0026】標準化データ演算部17で求めた標準化デ
ータは、生活データのバラツキが多いと大きな値にな
り、無次元の値になる。標準化データは積和演算を行う
主成分値演算部21に加えられる。主成分値演算部21
は標準化データとファイル20に格納されている第1と
第2の主成分との積和演算を行い第1主成分値と第2主
成分値を算出する。
【0027】主成分値演算部21で求められた第1主成
分値と第2主成分値は、生活データを測定した当該日付
を付けてファイル22に格納されると共に表示編集部2
3に加えられる。
【0028】表示編集部23は第1主成分をY軸、第2
主成分をX軸とする2次元座標を形成し、主成分値演算
部21で今回求めた第1主成分値、第2主成分値とファ
イル22に格納されている過去分の第1主成分値、第2
主成分値を取込み編集して表示制御部24に与える。表
示制御部24は表示編集部23で編集された第1主成分
値と第2主成分値を表示部25に表示する。表示部25
には、1日単位での第1主成分値と第2主成分値が通常
パターン領域と共に表示される。
【0029】図3に高齢者の行動パターン(行動デー
タ)を測定する踏力マット2の一例構成図を示す。
【0030】踏力マット2は、3組のエリア2a、2
b、2cから構成され、それぞれエリア2a、2b、2
c内部には感圧抵抗等で構成されたスイッチを有してい
る。例えば、図示の状態で入室の際に高齢者の右足13
aでエリア2aが踏まれ、所定の踏力以上の圧力が加わ
ると、端末装置3にオン信号が加えられる。マット2は
高齢者の進行方向の全長が高齢者の歩幅より長くなるよ
うに製作されている。
【0031】高齢者が入室の際に、例えば右足13aで
エリア2aを踏んだ後に左足3bでエリア2cを踏む
と、エリア2aが最初にオン信号を発し、次いでエリア
2cのオン信号が発せられ、両足が離れるとエリア2
a、2cの順にオフ信号が発せられる。これらの行動デ
ータ(オン、オフ信号)により踏み込み方向を判定でき
る。この際には、図示矢印方向が進行方向を示すことに
なる。
【0032】退室の際にはこれらの方向が逆となるた
め、進行方向が図示矢印と逆になり、退室と判定され
る。その結果、踏力マット2の行動データによって進行
方向の特定と、入室と退室の回数及び在室の時間が計数
可能となる。
【0033】なお、通常、同じエリアを続けて踏むこと
はなく、エリア2aを踏んだ後にエリア2bを踏んだ場
合も同様に進行方向を判定できる。
【0034】次に、遠隔診断の動作を説明する。端末装
置3は、部屋毎に設置される踏力マット2の番地(マッ
ト番号)を識別でき、例えば、浴室への入室から退室ま
での時間が異常に長い場合に、高齢者が浴室で倒れてい
ると考えられ、管理センタ6において高齢者が危急状態
にあると遠隔診断できる。また、各部屋に在室している
時間や出入りする回数は勿論のこと、マット作動回数、
マット作動頻度、移動速度、移動頻度、トイレ回数、睡
眠時間を集計でき、これらの値を整理して高齢者の在宅
時における日常の行動パターンを数値化することができ
る。
【0035】端末装置3は、部屋毎に設置される踏力マ
ット2のマット信号(オン、オフ信号)を入力して1日
単位で次の7つの生活データを測定する。
【0036】1.マット作動回数の標準偏差 1時間毎のマット作動回数から求めた1日のマット作動
回数の標準偏差で、昼と夜の行動量のバランスを探るデ
ータとなる。標準偏差は平均値からのデータのバラツキ
具合を示す分散値を平均値と同じ単位と考えられる数値
にした値で、分散値の平方根として求められる。分散値
は、1時間毎の作動回数と平均回数の差を2乗して、2
4時間分を加算した総和を24時間で除した値である。
分散値が0に近いほど昼と夜の行動量がほぼ同じことを
意味している。
【0037】2.睡眠時間(情報値) マット作動回数の時間帯毎の分布により、1日の時間を
活動時間、睡眠時間、在室時間に分け、マット作動回数
があった時間帯は活動時間とし、睡眠時間は、寝室に入
室した後にマット2の作動回数が零の時間帯が数時間継
続した時は全て時間を睡眠時間(情報値)とする。活動
時間と睡眠時間のいずれにも該当しない時間を在室時間
(不動時間)とする。
【0038】3.睡眠時間(補正値) 睡眠時間(情報値)を高齢者の特質などによって日報で
補正した睡眠時間の補正値を算出する。
【0039】4.マット作動頻度(1時間当りのマット
作動平均回数) 1日のマット作動回数の平均回数であるが、24時間で
の平均回数を算出すると、睡眠時間、不動時間の大小に
より平均回数がばらつくので、活動時間だけで算出する
ことによりバラツキを抑えて、より正確な平均回数を算
出する。
【0040】5.移動頻度 1時間当りの移動平均回数で、マット作動頻度と同様
に、活動時間における1時間当りの移動平均回数を算出
する。
【0041】6.移動速度(移動平均時間) 移動回数の対象になった各マット間の移動距離と移動時
間に基づいて1m移動するのに要する時間を算出する。
【0042】7.トイレ回数 1日のトイレのマット作動回数を算出する。
【0043】このように端末装置3によって1日単位で
測定された、マット作動回数標準偏差、睡眠時間(情報
値)、睡眠時間(補正値)、マット作動頻度、移動頻
度、移動速度、トイレ回数の7つの生活データ(行動デ
ータ)は通信回線4を介して管理センタ6のデータ処理
装置9に送信される。7つの生活データは管理センタ6
の入力切替部14を介して定数演算部15または標準化
データ演算部17に取込まれる。
【0044】さて、高齢者の遠隔監視を行う前に、管理
センタ7のデータ処理装置9は、端末装置3から与えら
れる複数(7個)の異なる生活データを1ヶ月程度の単
位期間だけ取込み、各生活データ毎の平均値、標準偏差
および各生活データのバラツキを探す固有値問題の固有
ベクトルを算出する。
【0045】まず、定数演算部15は次のようにして平
均値と標準偏差を算出する。このことを一般式により説
明する。
【0046】生活データを単位期間の時系列データ
(i)として、生活データの種類である解析項目(j)
に該当する変量をx(j、i)とする。 である。
【0047】定数演算部15は変量x(j、i)を入力して
式1により平均値Xm(j)を求める。
【0048】
【数1】
【0049】また、定数演算部15は式2により分散値
S(j、j)を算出し、式3によって標準偏差H(j、j)を算出
する。
【0050】
【数2】
【0051】
【数3】H(j、j)=√S(j、j) …(式3)
【0052】さらに、定数演算部15は式4によって後
述する相関係数を求める際に用いる共分散値S(j、k)を
算出する。(k)は解析項目である。
【0053】
【数4】
【0054】このようにして定数演算部15で算出され
た各生活データの平均値Xmと標準偏差Hは定数格納部
16に格納される。図4は、2月のある日から2/28
までの7個の生活データの測定値から求めた平均値Xm
と標準偏差Hの値の一例を示している。生活データは2
/25〜2/28までの分のみを示している。
【0055】また、定数演算部15で算出された分散値
S(j、j)と共分散値S(j、k)も定数格納部16に格納さ
れる。
【0056】相関係数演算部18は2つの生活データ間
の関連性を求めるために、定数格納部16に記憶されて
いる2個の生活データの分散値S(j、j)、S(k、k)と共分
散値S(j、k)に基づき式5によって相関係数r(j,k)を
算出する。相関係数r(j,k)は2つの生活データの関連
性を示しており、100%関連性があれば「1」とな
り、全く関係がなければ「0」になる。
【0057】
【数5】
【0058】図5に7個の生活データの相関係数r(j,
k)の値U1〜U7の一例を示す。相関係数値U1はマッ
ト作動回数標準偏差、相関係数値U2は睡眠時間(情報
値)、相関係数値U3は睡眠時間(補正値)、相関係数
値U4はマット作動頻度、相関係数値U5は移動頻度、
相関係数値U6は移動速度、相関係数値U7はトイレ回
数を示している。
【0059】相関係数行列演算部19は相関係数演算部
18で求めた相関係数値r(j,k)つまり値U1〜U7に
基づき式6の行列演算を行い固有ベクトルVを算出す
る。
【0060】
【数6】
【0061】式6のr(1,1)は「U1・U1」、r(1,
p)は「U1・U7」、r(p,1)は「U7・U1」、r
(p,p)は「U7・U7」となる。
【0062】式6の行列演算を行うと、図6(a)に示
す個有値λ1〜λ7と図6(b)に示す固有ベクトル値
(主成分)a1〜a7が求められる。個有値λ1〜λ7
と主成分a1〜a7の値は一例を示している。個有値λ
は固有ベクトル値aの順番、すなわち、高齢者の生活リ
ズムの影響度が大きい主成分aを決めるものである。
【0063】個有値λ1〜λ7と主成分a1〜a7は添
字が同じものが対になって求められる。個有値λ1〜λ
7は、その値が大きいと生活データのバラツキが大きく
なる主成分a1〜a7を定めており、図6(a)ではλ
1>λ2>…>λ7になっている。主成分a1〜a7は
添え数字が大きくなるに伴い最大値と最小値の差が小さ
くなっている。したがって、本発明では高齢者の生活リ
ズムのバラツキが良く見える第1主成分a1と第2主成
分a2を用いて高齢者の生活状態を診断する。
【0064】このようにして相関係数行列演算部19で
算出された個有値λ1〜λ7と主成分a1〜a7はファ
イル20に格納される。
【0065】このように高齢者の予め定めた複数の異な
る生活データの単位期間における平均値Xm、標準偏差
Hおよび固有ベクトル(主成分)a1、a2を求めた後
に高齢者の遠隔監視を実行する。
【0066】さて、端末装置3からは図7に示すように
1日単位で7個(マット作動回数標準偏差、睡眠時間
(情報値)、睡眠時間(補正値)、マット作動頻度、移
動頻度、移動速度、トイレ回数)の生活データ(行動デ
ータ)が通信回線4を介して管理センタ6のデータ処理
装置9に送信される。7個の生活データは入力切替部1
4を介して標準化データ演算部17に取込まれる。図7
は3/1〜3/5までの測定値を示しているが、標準化
データ演算部17には1日分の生活データが入力され
る。
【0067】標準化データ演算部17は7個の生活デー
タの測定値を入力すると、定数格納部16から平均値X
m(j)と式3に示す 標準偏差H(j、j)つまり√S(j、j)を
取込み式7に基づき各測定値の標準化データX(j、i)を
算出する。
【0068】
【数7】
【0069】標準化データX(j、i)の(i)は1日であ
り、3/1〜3/5までの7個の生活データの標準化デ
ータX1〜X7は、例えば、図8に示すような値にな
る。標準化データX1〜X7は、生活データのバラツキ
が多いと大きな値になり、無次元の値になる。標準化デ
ータX1〜X7は主成分値演算部21に加えられる。
【0070】主成分値演算部21は標準化データX1〜
X7と第1と第2の主成分a1、a2を用いて式8、式
9によって積和演算を行い第1主成分値Z1と第2主成
分値Z2を算出する。 Z1=(X1・a11)+(X2・a12)+…+(X7・a17)…(式8) Z2=(X1・a21)+(X2・a22)+…+(X7・a27)…(式9)
【0071】積和演算部(主成分値演算部)21で求め
られる第1主成分値Z1と第2主成分値Z2は、例えば
図9に示すようになる。図9は3/1〜3/5までの第
1主成分値Z1と第2主成分値Z2を示しているが、1
日単位で算出される。積和演算部21で求めた第1主成
分値Z1と第2主成分値Z2は当該日付を付けてファイ
ル22に格納されると共に表示編集部23に加えられ
る。
【0072】表示編集部23は第1主成分a1をY軸、
第2主成分a2をX軸とする2次元座標を形成し、積和
演算部21で今回求めた第1主成分値Z1、第2主成分
値Z2とファイル22に格納されている過去分の第1主
成分値Z1、第2主成分値Z2を取込み編集して表示制
御部24に与える。
【0073】表示制御部24は表示編集部23で編集さ
れた第1主成分値Z1と第2主成分値Z2を表示部25
に表示する。表示部25には、例えば図10に示すよう
に1日単位での第1主成分値Z1と第2主成分値Z2が
通常パターン領域30と共に表示される。
【0074】固有ベクトルの第1主成分a1と第2主成
分a2は通常パターンに対するバラツキを示すものであ
り、通常パターン領域30内にあれば平常の生活をして
おり健康状態にあると判定できる。なお、通常パターン
領域30内にある場合にも日付を付けるのが望ましい。
【0075】一方、通常パターン領域30外にある場合
には日付を付して表示する。今回の判定が2月18日と
すると、過去に通常パターン領域30外になった日も日
付を付けて表示する。なお、一般に、通常パターン領域
30は遠隔診断の対象となる高齢者によって異なり、他
の高齢者の場合には、例えば図11のようになる。
【0076】固有ベクトルの第1主成分a1と第2主成
分a2が、通常パターン領域30外になると高齢者の健
康状態が要注意レベルであると判定する。
【0077】担当医10は管理パソコン11を操作して
データ処理装置9で判定(診断)した高齢者が健康状態
が要注意レベルであると認識すると看護師を高齢者の住
宅1に派遣したり、あるいは遠隔に住んでいる家族にイ
ンターネットを介して連絡する。
【0078】管理センタ7は高齢者の健康状態の遠隔診
断を多数の在宅高齢者について実行する。
【0079】図12は、一般的な生涯健康度パターンを
模式的に表したものである。健康度は生活できる正常度
と見なすことができ、最も高いのを数値の100で示し
ている。
【0080】若いときの健康度は高く、ほぼ一定期間持
続されるが、ある時期を過ぎると年齢とともに低下し、
何らかの処置、治療が必要となる。本発明は、ある時期
から徐々に低下する健康状態を検知し、最悪状態、すな
わち寝たきり状態となる前に処置、加療を行い、寝たき
り状態が生じる時期をずらし、かつその期間を短縮でき
るようにする。
【0081】健康度が低下して寝たきり状態となる年齢
Aに対し、健康度の低下途中(変化点)で治療を行えば
健康状態が回復し、一定期間健康状態が維持される。再
び健康状態が低下する途中で治療を加えると、治療を加
えなければ寝たきり状態になると予想される年齢Bに到
らず、年齢Cまで延長されることになる。
【0082】このようにして多数の在宅高齢者の健康状
態を遠隔診断するのであるが、高齢者に関する複数の生
活データから求めた生活パターンのバラツキが予め定め
た通常パターン領域から外れたときに高齢者の健康状態
を要注意レベルと判定しているので、一人住まい高齢者
の体調が徐々に悪化する状態を把握して大事に至る前に
病院や介護施設等での治療を迅速に行える。
【0083】また、高齢者の生活パターンが過去に通常
パターン領域外になった日も表示するようにしているの
で、通常パターン領域外になった頻度を把握でき、その
経験則の従いより細かな遠隔診断を行うことができる。
【0084】なお、上述の実施例は高齢者の7個の異な
る生活データから生活パターンのバラツキを算出してい
るが、風呂回数などの他の生活データを組合せたりして
もよいことは勿論のことである。
【0085】
【発明の効果】本発明は高齢者に関する複数の生活デー
タから求めた生活パターンのバラツキが予め定めた通常
パターン領域から外れたときに高齢者の健康状態を要注
意レベルと判定しているので、一人住まい高齢者の体調
が徐々に悪化する状態を把握して大事に至る前に病院や
介護施設等での治療を迅速に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】 図1のデータ処理装置の一例を示す詳細構成
図である。
【図3】 踏力マットの一例を示す図である。
【図4】 生活データの平均値と標準偏差の一例を示す
図である。
【図5】 相関係数の一例を示す図である。
【図6】 固有ベクトルの一例を示す図である。
【図7】 生活データの測定値の一例を示す図である。
【図8】 生活データの標準化データの一例を示す図で
ある。
【図9】 固有ベクトルの主成分値の一例を示す図であ
る。
【図10】 高齢者診断の画面表示の一例を示す図であ
る。
【図11】 高齢者診断の画面表示の一例を示す図であ
る。
【図12】 一般的な生涯健康度パターンを模式的に表
した図である。
【符号の説明】
1…住宅、2…踏力マット、3…端末装置、4…端末装
置、6…管理センタ、9…データ処理装置、10…担当
医、11…管理パソコン、15…定数演算部、16…定
数格納部、17…標準化データ演算部、18…相関係数
演算部、19…相関係数行列演算部、20、22…ファ
イル、21…主成分演算部、23…表示編集部、24…
表示制御部、25…表示部。
フロントページの続き (72)発明者 指原 久仁男 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内 (72)発明者 菊池 利幸 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内 (72)発明者 横山 達也 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内 Fターム(参考) 5C087 AA02 BB12 BB74 DD03 DD24 DD49 EE05 EE07 FF01 FF02 FF19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高齢者が一人住まいしている住居において
    前記高齢者に関する複数の異なる生活データを測定して
    管理センタに送信し、前記管理センタにおいて前記高齢
    者に関する一日単位毎の複数の異なる生活データに基づ
    き前記高齢者の健康状態を診断するものであって、前記
    管理センタは一日単位で前記複数の異なる各生活データ
    を取込み、単位期間における各生活データ毎の平均値と
    標準偏差を求めると共に前記単位期間における前記複数
    の各生活データ間の関連性を示す固有ベクトルを求めて
    おき、前記高齢者に関する一日単位の前記複数の生活デ
    ータの測定値を入力すると前記単位期間における各生活
    データ毎の平均値と標準偏差を用いて各生活データの標
    準化データを算出し、前記各生活データの標準化データ
    と前記固有ベクトルの個有値の大きい第1主成分、第2
    主成分とによって前記高齢者の生活パターンのバラツキ
    を求めて予め定めた通常パターン領域から外れたときに
    高齢者の健康状態を要注意レベルと判定することを特徴
    とする在宅者健康状態遠隔診断方法。
  2. 【請求項2】高齢者が一人住まいしている住居において
    前記高齢者に関する複数の異なる生活データを測定して
    管理センタに送信し、前記管理センタにおいて前記高齢
    者に関する一日単位毎の複数の異なる生活データに基づ
    き前記高齢者の健康状態を診断するものであって、前記
    管理センタは一日単位で前記複数の異なる各生活データ
    を取込み、単位期間における各生活データ毎の平均値と
    標準偏差を求めると共に前記単位期間における前記複数
    の各生活データ間の関連性を示す固有ベクトルを求めて
    おき、前記高齢者に関する一日単位の前記複数の生活デ
    ータの測定値を入力すると前記単位期間における各生活
    データ毎の平均値と標準偏差を用いて各生活データの標
    準化データを算出し、前記固有ベクトルの個有値の大き
    い第1主成分および第2主成分と前記各生活データの標
    準化データの演算によって当該一日単位の前記第1主成
    分と第2主成分の値を算出して2次元座標に表示するよ
    うにしたことを特徴とする在宅者健康状態遠隔診断方
    法。
  3. 【請求項3】高齢者が一人住まいしている住居において
    前記高齢者に関する複数の異なる生活データを測定して
    管理センタに送信し、前記管理センタにおいて前記高齢
    者に関する一日単位毎の複数の異なる生活データに基づ
    き前記高齢者の健康状態を診断するものであって、前記
    管理センタは一日単位で前記複数の異なる各生活データ
    を取込み、単位期間における各生活データ毎の平均値と
    標準偏差を求めると共に前記単位期間における前記複数
    の各生活データ間の関連性を示す固有ベクトルを求めて
    おき、前記高齢者に関する一日単位の前記複数の生活デ
    ータの測定値を入力すると前記単位期間における各生活
    データ毎の平均値と標準偏差を用いて各生活データの標
    準化データを算出し、前記固有ベクトルの個有値が大き
    く前記高齢者の生活リズムの影響度大の第1主成分およ
    び第2主成分と前記各生活データの標準化データの演算
    によって当該一日単位の前記第1主成分と第2主成分の
    値を算出して、前記第1主成分と第2主成分を夫々軸と
    する2次元座標に表示するようにしたことを特徴とする
    在宅者健康状態遠隔診断方法。
  4. 【請求項4】高齢者が一人住まいしている住居において
    前記高齢者に関する複数の異なる生活データを測定して
    管理センタに送信し、前記管理センタにおいて前記高齢
    者に関する一日単位毎の複数の異なる生活データに基づ
    き前記高齢者の健康状態を診断するものであって、前記
    管理センタは一日単位で前記複数の異なる各生活データ
    を取込み、単位期間における各生活データ毎の平均値と
    標準偏差を求めると共に前記単位期間における前記複数
    の各生活データ間の関連性を示す固有ベクトルを求めて
    おき、前記高齢者に関する一日単位の前記複数の生活デ
    ータの測定値を入力すると前記単位期間における各生活
    データ毎の平均値と標準偏差を用いて各生活データの標
    準化データを算出し、前記固有ベクトルの個有値が大き
    く前記高齢者の生活リズムの影響度大の第1主成分およ
    び第2主成分と前記各生活データの標準化データの演算
    によって当該一日単位の前記第1主成分と第2主成分の
    値を算出して前記第1主成分と第2主成分を夫々軸とす
    る2次元座標に表示し、前記高齢者に対し予め定めた通
    常パターン領域から外れたときに高齢者の健康状態を要
    注意レベルと判定することを特徴とする在宅者健康状態
    遠隔診断方法。するようにしたことを特徴とする在宅者
    健康状態遠隔診断方法。
  5. 【請求項5】高齢者が一人住まいしている住居において
    前記高齢者に関する複数の異なる生活データを測定する
    生活データ測定手段と、前記生活データ測定手段で測定
    した生活データを管理センタに送信する住居用端末装置
    と、前記管理センタに設けられ、一日単位で前記複数の
    異なる各生活データを取込み、単位期間における各生活
    データ毎の平均値と標準偏差を求めると共に前記単位期
    間における前記複数の各生活データ間の関連性を示す固
    有ベクトルを求めておき、前記高齢者に関する一日単位
    の前記複数の生活データの測定値を入力すると前記単位
    期間における各生活データ毎の平均値と標準偏差を用い
    て各生活データの標準化データを算出し、前記各生活デ
    ータの標準化データと前記固有ベクトルの個有値の大き
    い第1主成分、第2主成分とによって前記高齢者の生活
    パターンのバラツキを求めて予め定めた通常パターン領
    域から外れたときに高齢者の健康状態を要注意レベルと
    判定する管理用端末装置とを具備することを特徴とする
    在宅者健康状態遠隔診断装置。
  6. 【請求項6】高齢者が一人住まいしている住居において
    前記高齢者に関する複数の異なる生活データを測定する
    生活データ測定手段と、前記生活データ測定手段で測定
    した生活データを管理センタに送信する住居用端末装置
    と、前記管理センタに設けられた管理用端末装置とから
    構成され、前記管理用端末装置は、一日単位で前記複数
    の異なる各生活データを取込み、単位期間における各生
    活データ毎の平均値と標準偏差を求める定数演算手段
    と、前記一日単位で前記複数の異なる各生活データに基
    づく前記単位期間における前記複数の各生活データ間の
    関連性を示す固有ベクトルを求める固有ベクトル演算手
    段と、前記高齢者に関する一日単位の前記複数の生活デ
    ータの測定値を入力すると前記単位期間における各生活
    データ毎の平均値と標準偏差を用いて各生活データの標
    準化データを算出する標準化データ演算手段と、前記固
    有ベクトルの個有値の大きい第1主成分および第2主成
    分と前記各生活データの標準化データの演算によって当
    該一日単位の前記第1主成分と第2主成分の値を算出す
    る主成分演算手段と、前記主成分演算手段で算出した前
    記第1主成分と第2主成分の値を2次元座標に表示する
    表示手段とを具備することを特徴とする在宅者健康状態
    遠隔診断装置。
  7. 【請求項7】高齢者が一人住まいしている住居において
    前記高齢者に関する複数の異なる生活データを測定する
    生活データ測定手段と、前記生活データ測定手段で測定
    した生活データを管理センタに送信する住居用端末装置
    と、前記管理センタに設けられた管理用端末装置とから
    構成され、前記管理用端末装置は、一日単位で前記複数
    の異なる各生活データを取込み、単位期間における各生
    活データ毎の平均値と標準偏差を求める定数演算手段
    と、前記一日単位で前記複数の異なる各生活データに基
    づく前記単位期間における前記複数の各生活データ間の
    関連性を示す固有ベクトルを求める固有ベクトル演算手
    段と、前記高齢者に関する一日単位の前記複数の生活デ
    ータの測定値を入力すると前記単位期間における各生活
    データ毎の平均値と標準偏差を用いて各生活データの標
    準化データを算出する標準化データ演算手段と、前記固
    有ベクトルの個有値が大きく前記高齢者の生活リズムの
    影響度大の第1主成分および第2主成分と前記各生活デ
    ータの標準化データの演算によって当該一日単位の前記
    第1主成分と第2主成分の値を算出する主成分演算手段
    と、前記第1主成分と第2主成分を夫々軸とする2次元
    座標に、前記主成分演算手段で算出した前記第1主成分
    と第2主成分の値を表示する表示手段とを具備すること
    を特徴とする在宅者健康状態遠隔診断装置。
  8. 【請求項8】高齢者が一人住まいしている住居において
    前記高齢者に関する複数の異なる生活データを測定する
    生活データ測定手段と、前記生活データ測定手段で測定
    した生活データを管理センタに送信する住居用端末装置
    と、前記管理センタに設けられた管理用端末装置とから
    構成され、前記管理用端末装置は、一日単位で前記複数
    の異なる各生活データを取込み、単位期間における各生
    活データ毎の平均値と標準偏差を求める定数演算手段
    と、前記一日単位で前記複数の異なる各生活データに基
    づく前記単位期間における前記複数の各生活データ間の
    関連性を示す固有ベクトルを求める相関係数行列演算手
    段と、前記高齢者に関する一日単位の前記複数の生活デ
    ータの測定値を入力すると前記単位期間における各生活
    データ毎の平均値と標準偏差を用いて各生活データの標
    準化データを算出する標準化データ演算手段と、前記固
    有ベクトルの個有値が大きく前記高齢者の生活リズムの
    影響度大の第1主成分および第2主成分と前記各生活デ
    ータの標準化データの積和演算によって当該一日単位の
    前記第1主成分と第2主成分の値を算出する積和演算手
    段と、前記第1主成分と第2主成分を夫々軸とする2次
    元座標に、前記高齢者に対し予め定めた通常パターン領
    域と前記積和演算手段で算出した前記第1主成分と第2
    主成分の値を表示する表示手段とを具備することを特徴
    とする在宅者健康状態遠隔診断装置。
  9. 【請求項9】高齢者が一人住まいしている住居において
    前記高齢者に関する複数の異なる生活データを測定して
    管理センタに送信し、前記管理センタにおいて前記高齢
    者に関する一日単位毎の複数の異なる生活データに基づ
    き前記高齢者の健康状態を診断するものであって、一日
    単位で前記複数の異なる各生活データを取込み、単位期
    間における各生活データ毎の平均値と標準偏差を求める
    と共に前記単位期間における前記複数の各生活データ間
    の関連性を示す固有ベクトルを求めておき、前記高齢者
    に関する一日単位の前記複数の生活データの測定値を入
    力すると前記単位期間における各生活データ毎の平均値
    と標準偏差を用いて各生活データの標準化データを算出
    し、前記各生活データの標準化データと前記固有ベクト
    ルの個有値の大きい第1主成分、第2主成分とによって
    前記高齢者の生活パターンのバラツキを求めて前記高齢
    者の健康状態を判定する前記管理センタのプログラム。
JP2002085944A 2002-03-26 2002-03-26 在宅者健康状態遠隔診断装置 Expired - Fee Related JP3994773B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002085944A JP3994773B2 (ja) 2002-03-26 2002-03-26 在宅者健康状態遠隔診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002085944A JP3994773B2 (ja) 2002-03-26 2002-03-26 在宅者健康状態遠隔診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003275181A true JP2003275181A (ja) 2003-09-30
JP3994773B2 JP3994773B2 (ja) 2007-10-24

Family

ID=29207220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002085944A Expired - Fee Related JP3994773B2 (ja) 2002-03-26 2002-03-26 在宅者健康状態遠隔診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3994773B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007257298A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Toshiba Corp 生活行動改善支援装置、生活行動改善支援方法及びプログラム
JP2010057552A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Omron Healthcare Co Ltd 生体指標管理装置
JP2010152658A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Omron Healthcare Co Ltd 特徴抽出装置
JP2014167729A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 独居世帯見守りシステム
WO2017170831A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 Necソリューションイノベータ株式会社 健康状態推定システム、健康状態推定装置、健康状態推定方法、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
WO2023042402A1 (ja) 2021-09-17 2023-03-23 株式会社Fuji 行動監視システムおよび行動監視方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5210686B2 (ja) * 2008-03-31 2013-06-12 トヨタホーム株式会社 健康管理ネットワークシステム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007257298A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Toshiba Corp 生活行動改善支援装置、生活行動改善支援方法及びプログラム
JP2010057552A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Omron Healthcare Co Ltd 生体指標管理装置
JP2010152658A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Omron Healthcare Co Ltd 特徴抽出装置
JP2014167729A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 独居世帯見守りシステム
WO2017170831A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 Necソリューションイノベータ株式会社 健康状態推定システム、健康状態推定装置、健康状態推定方法、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPWO2017170831A1 (ja) * 2016-03-30 2019-02-07 Necソリューションイノベータ株式会社 健康状態推定システム、健康状態推定装置、健康状態推定方法、およびプログラム
WO2023042402A1 (ja) 2021-09-17 2023-03-23 株式会社Fuji 行動監視システムおよび行動監視方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3994773B2 (ja) 2007-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Gokalp et al. Integrated telehealth and telecare for monitoring frail elderly with chronic disease
US9135804B2 (en) Systems and methods for assessing risks of pressure ulcers
Kang et al. Survey on the demand for adoption of Internet of Things (IoT)-based services in hospitals: Investigation of nurses' perception in a tertiary university hospital
US10872694B2 (en) Software, health condition determination apparatus, and health condition determination method
Kearns et al. Path tortuosity in everyday movements of elderly persons increases fall prediction beyond knowledge of fall history, medication use, and standardized gait and balance assessments
CN103201743A (zh) 患者疾病严重性、死亡率和住院时长的连续预测方法
US20050256435A1 (en) Clinical wound manager and method
JP6714915B2 (ja) ソフトウェア、健康状態判定装置及び健康状態判定方法
WO2019098175A1 (ja) ソフトウェア、健康状態判定装置及び健康状態判定方法
DiVita et al. Risk factors for development of new or worsened pressure ulcers among patients in inpatient rehabilitation facilities in the United States: data from the Uniform Data System for Medical Rehabilitation
JPWO2021044520A1 (ja) ソフトウェア、健康状態判定装置及び健康状態判定方法
Norman et al. Evaluation of the predictive accuracy of the interRAI Falls Clinical Assessment Protocol, Scott Fall Risk Screen, and a supplementary falls risk assessment tool used in residential long-term care: a retrospective cohort study
CN116976834B (zh) 一种基于SaaS云服务的智慧养老服务平台
JP2003275181A (ja) 在宅者健康状態遠隔診断方法および装置
US20220192556A1 (en) Predictive, diagnostic and therapeutic applications of wearables for mental health
US20210065856A1 (en) Patient management based on sensed inputs
US20200330021A1 (en) Incontinence detection systems and methods
KR20130062464A (ko) 생체신호수집을 위한 usn 기반의 통합의료관리 시스템 및 방법
Panagiotou et al. A multi: modal decision making system for an ambient assisted living environment
CN112309570A (zh) 个性化基准、可视化和移交
Wang Computer internet of things-based intelligent medical system to be applied in home care of senile dementia patients
JP2014092945A (ja) 身体状況判定システム及び身体状況判定方法
US20230307142A1 (en) Fall risk analysis using balance profiles
US20180358126A1 (en) Skilled nursing facility patient triage system
JP2003175006A (ja) 在宅者健康状態遠隔診断方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070710

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070723

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070608

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110810

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120810

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130810

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees