JP2003274918A - たばこフィルター及び該たばこフィルターを有するたばこ - Google Patents
たばこフィルター及び該たばこフィルターを有するたばこInfo
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- JP2003274918A JP2003274918A JP2002085299A JP2002085299A JP2003274918A JP 2003274918 A JP2003274918 A JP 2003274918A JP 2002085299 A JP2002085299 A JP 2002085299A JP 2002085299 A JP2002085299 A JP 2002085299A JP 2003274918 A JP2003274918 A JP 2003274918A
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Abstract
において、香喫味、煙量感を任意に調整できるたばこフ
ィルター及び該たばこフィルターを有するたばこを提供
する。 【解決手段】 同一のフィルターを備えたたばこにおい
て、ニコチンろ過率の調整可能な範囲が5%以上であっ
て、フィルター長手方向に中空部が貫通し、500g/
本の荷重を加えた前後の真円度の差が0.5以上である
中空糸を含むたばこフィルター及び、該たばこフィルタ
ーを有するたばこにある。
Description
煙量感を調整できるたばこフィルター及び該たばこフィ
ルターを有するたばこに関する。
者の体調、気分等によって、同一パッケージのたばこで
の香喫味、煙量感の変化が求められている。
チン・低タール製品でありながらも吸い応え感、香喫味
を改善するといった種々の試みがされている。
揃えられた長繊維束と、非通気性材質の中空菅とからな
るたばこフィルターであって、繊維束中央に中空菅を配
置した低ろ過部分を吸い口側に、繊維束のみからなる高
ろ過部分を中空のチャンバーを介してたばこ側に有し、
かつ前記チャンバー上に希釈空気を導入するベント孔を
有することを特徴とするフィルターが開示されている。
たばこにおいて、喫煙者が任意の香喫味や煙量感を調整
することは困難であった。
技術の欠点を解決するものであって、喫煙者が香喫味、
煙量感を調整できるたばこフィルター及び該たばこフィ
ルターを有するたばこを提供するものである。
ニコチンろ過率の調整可能な範囲が5%以上であって、
フィルター長手方向に中空部が貫通し、500g/本の
荷重を加えた前後の真円度の差が0.5以上である中空
糸を含むたばこフィルターにある。
ルターを有するたばこにある。
について具体的に説明する。
コチンろ過率を調整でき、そのニコチンろ過率の調整可
能な範囲が5%以上であることが必要である。
ばこのフィルター部分を指でつぶす前と後での、ニコチ
ンろ過率の差で表す。
ター部分を指でつぶす際に、その一部をつぶすか全体を
つぶすか、及びフィルター部分をつぶしたときの中空糸
の中空部のつぶれの程度によって変化するが、ニコチン
ろ過率の調整可能な範囲が5%未満の場合は、ニコチン
ろ過率の調整前後で目的とする香喫味、煙量感の違いが
得られない。
ター長手方向に中空部が貫通し、500g/本の荷重を
加えた前後の真円度の差が0.5以上である中空糸を含
んでいることが必要である。
を構成する中空糸以外の部分は、通常の繊維束からな
り、該フィルター長手方向に中空部が貫通していること
により、中空糸をつぶさずにそのまま喫煙した際は、通
気抵抗の低い中空糸の内部を煙が優先的に通り、高濃度
のたばこ煙が供給されるので、香喫味、煙量感の良好な
たばこを得ることができる。
分を指でつぶすことによりニコチンろ過率を調整し香喫
味、煙量感を変えることが可能となる。該フィルター部
分をつぶすことにより、フィルター中に含まれる中空糸
がつぶれ、たばこ煙は中空糸の中空部を流れにくくな
り、結果的に中空糸周辺の繊維束部分を通り、繊維束部
分でろ過されたたばこ煙が多く口中に供給されるように
なり、ニコチンろ過率が大きくなり、香喫味、煙量感は
よりまろやかになる。
ぶした際に、十分なニコチンろ過率の変化が得られる程
度に中空糸の中空部がつぶれるために、該中空糸に50
0g/本の荷重を加えた前後の真円度の差が0.5以上
であることが必要である。
の差が0.5未満の場合はフィルター部分を指でつぶし
た際に、中空部が十分につぶれない、またはつぶれても
元の形態に近づくため、通気抵抗の変化が小さく、5%
以上のニコチンろ過率の変化が得られない。ここで、真
円度とは、中空糸断面の長内径÷短内径で得られる値で
ある。
〜350μm、膜厚が20〜100μmであることが好
ましい。中空糸の内径が200μm未満では中空糸の通
気抵抗が大となり、フィルターをつぶさずに通常の状態
で喫煙した際に、中空糸から高濃度のたばこ煙が供給さ
れ難くなり、香喫味、煙量感は中空糸を含まないものと
の差別化が図りにくい。また内径が350μmを超える
と、たばこフィルター全体の通気抵抗が低くなり、吸い
応え感が無くなりやすく、フィルター製造の際に中空糸
がつぶれやすくなる。
足し、フィルター製造の際に取り扱いが困難となりやす
く、100μmを超えると、繊維のしなやかさが不足す
るためフィルター製造の際に取り扱いが困難となりやす
い。
アセテート、ポリオレフィン等が挙げられるが、中空糸
部分は煙をろ過しない点から、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ−4−メチルペンテン−1、低重合度ポリ
エチレン、高重合度ポリエチレン等のポリオレフィンが
好ましい。さらに該中空糸は、中空糸壁面に微細な空孔
を有していることが好ましく、ニコチンろ過率の調整の
点から、空孔率は50〜70%がより好ましい。
含まれる中空糸の構成本数は、1本であっても複数本で
あっても良いが、煙量感を維持するという点から、フィ
ルター断面積の5%以下が好ましい。
に集中して位置していても、フィルター中の任意の位置
に分散して存在していても良い。
ターを構成する中空糸以外の部分は、セルロースエステ
ル、ポリプロピレン、セルロース等の繊維束からなり、
セルロースエステルが喫味の点から好ましく、特にセル
ロースアセテートトウからなることが好ましい。更に、
繊維束の単繊維繊度は3dtex以下であることが好ま
しい。3dtexを超えると、繊維束から形成されるフ
ィルター部分の通気抵抗が低くなってしまうため、中空
糸をつぶさないときでも、香喫味、煙量感の良好なたば
こ煙が得られにくく、中空糸をつぶしても、ろ過率が上
がらないので、喫味が変化しにくい。
ルター側面にベンチレーションのための開孔を施し、た
ばこ煙が優先的にフィルター中心部を流れるようにして
も良い。
たばこは、同一のフィルターを備えたたばこにおいて、
喫煙者が任意の香喫味や煙量感を調整することが可能と
なる。
法の一例を詳細に説明する。
う一方のフィルターを構成する素材である繊維束によ
り、該中空糸を包みこんで一体化することによって作る
ことができる。
チレンを溶融紡糸して得られる中空未延伸糸を、冷延伸
及び熱延伸することによって得られる。
アセテートトウが使用でき、該アセテートトウをプラグ
巻き上げ機の開繊装置によって均一に開繊した状態でデ
リベリーロールに導き、より好ましくはトリアセチン等
の可塑剤を均一に添着した後、巻き管部へと導く。
れたアセテートトウの繊維の間へと供給される。アセテ
ートトウに包含されながら、巻き管部へと供給されて、
本発明のたばこフィルターに加工される。
は、その少なくとも一端縁に接着剤を塗工し、たばこフ
ィルター素材の外周に巻つけるとともに、その端部を接
合した後、カッターで所定長に切断することによって、
本発明のたばこフィルターとすることができる。
価は次に示す方法で行った。
スタ法により測定した。
このフィルターをつぶさない状態と、実施例1で使用し
た中空糸の中空部の真円度が3となる荷重をかけて、フ
ィルターの吸い口側をつぶした状態のニコチンろ過率の
差を求めた。
藤工業製OTIC式吸引抵抗測定器により特開平9−3
04371号公報に開示されている方法により測定し
た。
たばこの通気抵抗、ベンチレーションは、コレスタ法に
準拠したCERULEAN製QTM6Uにより測定し
た。
回転型喫煙器RM20/CSを用いコレスタ法に基づき
喫煙を実施し、タール、ニコチン量を算出した。
で包埋した後、厚さ0.3〜0.4mmになるようにカ
ッターで切断し、マイクロスコープにて観察して内径を
測定し、真円度を算出した。
は、中空糸1本に、厚さ3mm、1cm角のアクリル板
を置き、その上に500gの加重をかけて10秒放置
し、加重とアクリル板を外して1分以上放置した後、同
様にマイクロスコープにて観察して内径を測定し、50
0g/本の荷重を加えた前後の真円度を求めた。
ス、単糸断面形状Y型、総繊度4.9キロテックスの捲
縮アセテートトウを使用して、プラグ巻き上げ機にて円
周24.6mm、長さ120mmのフィルタープラグを
製造した。プラグ巻取り紙は、通気度10000cuの
ものを用いた。フィルタープラグの製造の際、アセテー
トトウが開繊した状態のところに、内径が350μm、
膜厚が95μm、空孔率が75%のポリエチレン樹脂製
の中空糸を8本挿入して、フィルター断面方向中心部に
中空糸を配置したフィルタープラグとした。ここで用い
た中空糸に加重をかけた際の真円度を表1に示した。こ
のフィルタープラグを長さ25mmに切断した後、無開
孔のチップペーパーを外周に巻きつけて本発明のたばこ
フィルターを試製した。
ルボロ」から、フィルター部分を切断して、たばこ巻部
を取り出し、このたばこ巻部に前記フィルターを接続
し、フィルター付きたばことした。該フィルター付きた
ばこのたばこ特性、及び該たばこの吸い口側をつぶし、
つぶした後のたばこ特性を表2に、喫煙特性を表3に示
した。
レーション用の開孔を有し、通気度300cuのものを
使用した以外は、実施例1と同様にしてフィルター付き
たばこを作成した。開孔位置は、吸い口から12.5m
mとし、開孔を糊でふさがないために設けるドライゾー
ンは9mmとした。該フィルター付きたばこのたばこ特
性、及び該たばこの吸い口側をつぶし、つぶした後のた
ばこ特性を表2に、喫煙特性を表3に示した。
チレーション用の開孔を有し、通気度1600cuのも
のを使用した以外は、実施例1と同様にしてフィルター
付きたばこを作成した。開孔位置は、吸い口から12.
5mmとし、開孔を糊でふさがないために設けるドライ
ゾーンは9mmとした。該フィルター付きたばこのたば
こ特性、及び該たばこの吸い口側をつぶし、つぶした後
のたばこ特性を表2に、喫煙特性を表3に示した。
m、膜厚が55μm、空孔率が70%のポリエチレン樹
脂製の中空糸を16本挿入した以外は、実施例3と同様
にしてフィルター付きたばこを作成した。ここで用いた
中空糸に加重をかけた際の真円度を表1に示した。
び該たばこの吸い口側をつぶし、つぶした後のたばこ特
性を表2に、喫煙特性を表3に示した。
m、膜厚が21.5μm、空孔率が47.5%のポリエ
チレン樹脂製の中空糸を24本用いる以外は、実施例3
と同様にフィルター付きたばこを作成した。ここで用い
た中空糸に加重をかけた際の真円度を表1に示した。
び該たばこの吸い口側をつぶし、つぶした後のたばこ特
性を表2に、喫煙特性を表3に示した。
m、膜厚が65μm、空孔率が0%のポリエチレン樹脂
製の中空糸を用いる以外は実施例3と同様にフィルター
付きたばこを作成した。ここで用いた中空糸に加重をか
けた際の真円度を表1に示した。
び該たばこの吸い口側をつぶし、つぶした後のたばこ特
性を表2に、喫煙特性を表3に示した。
レーンフィルターを巻上げ、実施例1と同様にフィルタ
ー付きたばこを作成した。
び該たばこの吸い口側をつぶし、つぶした後のたばこ特
性を表2に、喫煙特性を表3に示した。
は、実施例2と同様にフィルター付きたばこを作成し
た。
び該たばこの吸い口側をつぶし、つぶした後のたばこ特
性を表2に、喫煙特性を表3に示した。
は、実施例3と同様にフィルター付きたばこを作成し
た。
び該たばこの吸い口側をつぶし、つぶした後の、たばこ
特性を表2に、喫煙特性を表3に示した。
ばこにおいて、喫煙者が香喫味、煙量感を任意に調整で
きるたばこフィルター及び該たばこフィルターを有する
たばこが得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】 ニコチンろ過率の調整可能な範囲が5%
以上であって、フィルター長手方向に中空部が貫通し、
500g/本の荷重を加えた前後の真円度の差が0.5
以上である中空糸を含むたばこフィルター。 - 【請求項2】 中空糸の内径が200〜350μm、膜
厚が20〜100μmである請求項1記載のたばこフィ
ルター。 - 【請求項3】 中空糸がポリオレフィンからなる請求項
1または2記載のたばこフィルター。 - 【請求項4】 請求項1〜3いずれかに記載のたばこフ
ィルターを有するたばこ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002085299A JP3916488B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | たばこフィルター及び該たばこフィルターを有するたばこ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002085299A JP3916488B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | たばこフィルター及び該たばこフィルターを有するたばこ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003274918A true JP2003274918A (ja) | 2003-09-30 |
JP3916488B2 JP3916488B2 (ja) | 2007-05-16 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009509563A (ja) * | 2005-10-04 | 2009-03-12 | フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム | 中空繊維を有するシガレット |
WO2022044622A1 (ja) * | 2020-08-31 | 2022-03-03 | 日本たばこ産業株式会社 | たばこ製品用フィルター、並びにこれを有するたばこ製品及び電気加熱式たばこ製品 |
-
2002
- 2002-03-26 JP JP2002085299A patent/JP3916488B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2022044622A1 (ja) * | 2020-08-31 | 2022-03-03 | 日本たばこ産業株式会社 | たばこ製品用フィルター、並びにこれを有するたばこ製品及び電気加熱式たばこ製品 |
JP7492589B2 (ja) | 2020-08-31 | 2024-05-29 | 日本たばこ産業株式会社 | たばこ製品用フィルター、並びにこれを有するたばこ製品及び電気加熱式たばこ製品 |
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