JP2003274605A - 回転電機 - Google Patents
回転電機Info
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Abstract
にステータ電流断続用の半導体スイッチング素子とモー
タとの両方の冷却性に優れるとともに、体格、重量の増
大を抑止可能な回転電機を提供すること。 【解決手段】 冷却部材2、3は、ステータコア4の端
面とコイルエンド15の外周面とにより区画される円筒
状空間部分に収容されて、コイルエンド15の外周側の
ステータコア4の端面に密着している。
Description
る。
種々の液冷型回転電機及びインバータ一体型回転電機が
提案されている。また、特開平5−292703号公報
は、冷却剤によりインバータとモータとの両方を液冷す
る液冷式インバータ一体型回転電機を提案している。し
かし、この液冷インバータ一体型の回転電機では、モー
タ端面にヒートシンクを介して液冷のインバータ(コン
トローラ)を固定する構造を採用しているので、装置体
格、重量が増大してしまうという欠点、及び、モータ冷
却性能が劣るという欠点があった。
あり、コントローラ(ステータ電流制御回路装置)特に
ステータ電流断続用の半導体スイッチング素子とモータ
との両方の冷却性に優れるとともに、体格、重量の増大
を抑止可能な回転電機を提供することをその目的として
いる。
は、内周部にスロットを有してハウジングに固定された
円筒状のステータコアと、前記ステータコアの両端面か
ら突出するコイルエンドを有して前記スロットに挿通さ
れるステータコイルと、内部に冷却剤通路を有して前記
ステータコアに密着する冷却部材と、前記冷却部材の表
面に固定されて前記ステータコイルの電流を制御する半
導体スイッチング素子と、前記ステータコアの内周面に
面して回転するロータとを備える回転電機において、前
記冷却部材は、前記ステータコアの端面と前記コイルエ
ンドの外周面とにより区画される円筒状空間部分に収容
されて、前記コイルエンドの外周側の前記ステータコア
の端面に密着することを特徴としている。
導体スイッチング素子を冷却する冷却部材を、従来にお
いてアイドルスペースとなっていたステータコアの端面
とコイルエンドの外周面とにより区画される円筒状空間
部分(このアイドルスペースの径方向厚さはほぼステー
タコアのヨーク部の厚さに等しい)に収容しているの
で、回転電機の径方向寸法の増大及び軸方向寸法の増大
を抑止又は0とすることができ、回転電機の体格、重量
の増大を最小とすることができる。そのうえ、冷却部材
は半導体スイッチング素子を搭載してそれを良好に冷却
するとともに、ステータコアの端面に密着するのでステ
ータコア及びステータコアに装備される大発熱部材であ
るステータコイルを良好に冷却することができる。ま
た、上記した液冷式のコントローラをヒートシンクを通
じてモータの端面に密着する場合に比較して、ステータ
コイルの端部とステータ電流制御用の半導体スイッチン
グ素子とを近接配置することができるので、配線抵抗損
失及び電磁放射ノイズの低減を図ることができる。
イルエンドの表面との間に良熱伝導性の材料をたとえば
樹脂モールドなどの方法で充填することもでき、この場
合にはステータコイルの冷却性も更に向上することがで
きる。
電機において、前記冷却部材が、前記ステータコアの両
端面に個別に密着する一対の環状冷却部材を有する。た
だし、この場合には、一方の環状冷却部材に半導体スイ
ッチング素子やその他の回路部品を搭載すればよい。こ
のようにすれば、ステータコアの冷却性を一層向上する
ことができる。
電機において更に、前記両環状冷却部材が、前記ステー
タコアを挟んでスルーボルトにより軸方向に締結されて
いるので、簡単な工程で両環状冷却部材を良好にステー
タコアに密着させることができる。
の回転電機において、前記環状冷却部材が、前記冷却剤
通路が軸方向外側に開口する環状の筒部と、前記筒部の
外端面に密着して前記冷却剤通路を密閉する輪板状の蓋
板部とを有するので、冷却剤通路を容易に形成すること
ができ、かつ、その液漏れも容易に防止することができ
る。
電機において、前記両環状冷却部材の蓋板部が、前記両
環状冷却部材の前記筒部及び前記ステータコアを挟んで
前記スルーボルトにより軸方向に締結されているので、
両環状冷却部材をステータコアに良好に密着できると同
時に両環状冷却部材の液漏れを良好に防止することがで
きる。
電機において、前記両環状冷却部材の前記冷却剤通路
が、前記環状冷却部材の径方向断面において螺旋状に凹
設され、前記蓋板部が、前記螺旋状の冷却剤通路の両端
に面して冷却剤注入部及び冷却剤排出部を有するので、
配管長が長く、冷却剤の入り口、出口温度差が大きく流
量あたりの冷却性能及び外部の放熱器の放熱効率が高い
冷却通路を容易に実現することができる。
ずれか記載の回転電機において、前記両冷却部材又は前
記両筒部が、前記ステータコアの外周面に密着する円筒
状のステータコア囲包筒部を有するので、ステータコア
の冷却性を一層改善することができると同時に、ステー
タコアの機械的な保護効果を奏することができる。
電機において、前記半導体スイッチング素子が、前記冷
却部材の外端面又は前記環状冷却部材の外端面に固定さ
れているので、半導体スイッチング素子がコイルエンド
や冷却剤通路の邪魔にならず、全体体格の増大を最小限
に抑止しつつ各半導体スイッチング素子や回路部品を平
面配置することができるので、各部品間の配線を容易と
なる。
電機において、前記半導体スイッチング素子が固定され
た前記冷却部材の外端面又は前記環状冷却部材の外端面
を囲包するカバー部材を有するので、これら半導体スイ
ッチング素子や回路部品を良好に機械保護することがで
きる。
転電機において、前記冷却部材の外端面又は前記環状冷
却部材の外端面に固定されて前記カバー部材から突出す
るとともに、前記半導体スイッチング素子に給電する外
部電源接続用の電源端子を有するので、半導体スイッチ
ング素子への給電が簡単となる。
転電機において、前記ロータの端面に形成された遠心フ
ァンを前記コイルエンドの径内側に有する。このように
すれば、この遠心ファンから出た空気流が、コイルエン
ドを貫通して径方向に流れた後、環状冷却部材にて冷却
されるので、この空気流を循環させることにより、耐環
境性に優れた密閉モータ構造において、ロータやステー
タコイルを良好に冷却することができる。
回転電機において、前記冷却部材が、前記遠心ファンに
より形成される循環空気経路中に突出する冷却フィンを
有するので、一層の冷却効果向上を図ることができる。
転電機において、前記両環状冷却部材が、軸受けを介し
て前記ロータの軸を回転自在に支承するので、ステータ
コアが固定されてロータを回転自在に支持し、ステータ
コア、ステータコイル及びロータを囲包保護する機械部
材としてのハウジングを兼ねることができるので、部品
点数の削減と重量の大幅な低減を図ることができる。
な態様を図面を参照して以下に説明する。この回転電機
は3相ブラシレスDCモータであるが、もちろん他の形
式の回転電機でもよいことは当然である。 (全体構造)1は略リング状のフロントフレーム、2は
略リング状のエンドトフレーム、3は輪板状のエンドプ
レート、4はステータコア、5はステータコイル、6は
ロータ、7は回転軸、8は冷却ファン、9はスルーボル
ト、10は半導体スイッチング素子、11は樹脂カバー
である。フロントプレート、フロントフレーム1、エン
ドトフレーム2、エンドプレート3は、アルミダイキャ
ストにより製造されている。
ンドフレーム1とエンドプレート3との接合状態と全く
同様に、図示しないフロントプレートが固定されてい
る。この実施例は、エンドフレーム2とフロントフレー
ム1とは同一形状とされ、エンドプレート3と図示しな
い上記フロントプレートとは冷却剤通路やステータコイ
ルの端部の貫通孔などがなく、半導体スイッチング素子
を含むコントローラが外端面に実装されていない点をの
ぞいて同一構造とされている。
ドプレート3の外周部には径方向外側に貫通孔(図示省
略)をもつ鍔部11、12が突設されており、同様に、
フロントフレーム1の後端外周部およびフロントプレー
トの外周部にも径方向外側に貫通孔(図示省略)をもつ
鍔部(図示せず)が突設されている。スルーボルト9が
これら貫通孔を貫通してボルト締めされ、これにより、
図示しないフロントプレート、フロントフレーム1、エ
ンドフレーム2、ステータコア4、エンドプレート3の
順に軸方向に重ねられてスルーボルト9により一体化さ
れている。
内周面には軸受け13が嵌入され、これら一対の軸受け
13(一つのみ図示)は、回転軸7が回転自在に支承し
ている。回転軸7にはロータ6が嵌着、固定され、ロー
タ6の外周面はステータコア4の内周面に電磁ギャップ
を挟んで対面している。
周部に軸方向に貫設されたスロット14に貫装され、ス
テータコイル5の軸方向両端部はステータコア4から突
出してコイルエンド15を構成している。なお、図1に
おけるステータコイル5の図示は模式的になされている
が、この種のステータコイル5の形状、構造はもはや周
知事項であるので、更なる説明は省略する。
両端面に固定されている。この実施例ではこの冷却ファ
ン8は遠心ファンとされている。
ート3の外端面に固定されている。エンドプレート3の
外端面には、このステータコイル5の電流を制御するた
めのコントローラが実装されている。半導体スイッチン
グ素子10はこのコントローラの一部をなす三相インバ
ータ回路のスイッチング素子を構成している。この種の
コントローラ、三相インバータ回路、半導体スイッチン
グ素子10についてはもはや周知事項であるので、更な
る説明は省略する。
てエンドプレート3の外端面に締結され、上記コントロ
ーラを囲包、保護している。
されたコネクタであり、このコネクタは樹脂カバー11
に設けた窓を貫通して軸方向に突出している。コネクタ
16にはDC電源ケーブル17および外部コントローラ
との通信用ケーブル(図示せず)が装着され、DC電源
ケーブル17は、コネクタ16及び図示しないブスバー
を通じて上記コントローラにDC電力を給電している。
ーボルト9により、上記各部材を軸方向に締結したが、
更に、フロントプレートとフロントフレーム1とだけを
締結するボルト、ナットと、エンドプレート3とエンド
フレーム2とだけを締結するボルト、ナットとを追加す
ることも好適である。このようにすれば、スルーボルト
9を緩めた場合でも後述する冷却剤通路から液漏れが生
じることがない。 (冷却構造)次に、この実施例の特徴構成をなすモータ
及び半導体スイッチング素子(又はコントローラ)の冷
却構造を説明する。なお、フロント側の冷却構造はエン
ド側のそれと全く同じであるので、エンド側の冷却構造
のみを説明する。
面とコイルエンド15の外周面とにより区画される円筒
状空間部分に収容される円筒状の本体部21と、本体部
21と前端外周から前方に突出する円筒状の筒部22と
を有している。
が形成されており、冷却剤通路23は図1において4重
に形成されている。冷却剤通路23は、本体部21の後
端面に開口しており、本体部21の後端面はエンドプレ
ート3の前端面に密着し、スルーボルト9により冷却剤
通路23は密閉されている。
ーム2の冷却剤通路23と径方向同位置に冷却剤通路3
1が凹設されており、螺旋状の冷却剤通路31の一端に
は冷却剤注入パイプ32が、他端には冷却剤排出パイプ
33が一体に形成されている。これにより、互いに一体
に構成された冷却剤通路23、31には外部ポンプによ
り冷却剤が循環されている。34はエンドプレート3の
前端面に凹設された2つのリング溝に挿入されて液漏れ
を防止するOリングである。
端面の外周部にスルーボルト9により圧着されており、
また、筒部22の内周面はステータコア4の外周面に熱
伝導グリスを介して嵌着されている。これにより、ステ
ータコア4は、冷却剤により良好に冷却されることがで
きる。
外周面との間には環状の隙間が形成されており、これに
より、冷却ファン8Nより形成された遠心冷却風は、コ
イルエンド15を貫通してそれを冷却しつつ本体部21
の内周面に達して冷却される。24は、本体部21の内
周面に形成された冷却フィンであり、冷却フィン24は
遠心冷却風を良好に冷却する。その後、遠心冷却風は、
エンドプレート3の前端面に沿って径内側に流れ、エン
ドプレート3の冷却フィン35により冷却されて冷却フ
ァン8に戻る。
10のヒートシンクを兼ねるエンドプレート3を良好に
冷却するので、エンドプレート3の外端面に実装された
半導体スイッチング素子10は良好に冷却され、軸受け
13の過熱も防止される。 (ステータコイル配線取り出し構造)次に、ステータコ
イル5の端部導体50を引き出すためのステータコイル
配線取り出し構造について、図2を参照して以下に説明
する。
を取り出すための貫通孔35が3カ所に分けて形成され
ている。図2は貫通孔35の一つを示す。貫通孔35に
は一部が切り欠かれた略C字状のフェライトコア36が
固定されている。
板37が固定されており、プリント基板37には制御回
路用の回路部品38が実装されている。プリント基板3
7の裏面にはホール素子39を内蔵する電流検出器40
が固定されており、電流検出器40は、フェライトコア
36の切り欠き部41に挿入されている。
ライトコア36及びプリント基板37を軸方向に貫通し
てブスバー42を通じて半導体スイッチング素子10の
交流出力端子に接続されている。
6の取り付けが簡単となり、プリント基板37の回路素
子実装面ほ有効利用することができる。 (変形態様)上記実施例の変形態様を図3に示す。
ンドプレート3とを一体化して、底付き円筒状のエンド
フレーム100としたものである。このエンドフレーム
100はステータコア4の後端面とコイルエンド15の
外周面とで区画される空間に外周面側から凹設されたリ
ング溝102を有し、このリング溝102には冷却剤が
流れるパイプ103が巻着されている。このようにすれ
ば、上記と同様の冷却効果および体格増加抑制効果を得
ることができ、部品点数を削減することができる。な
お、冷却剤としては液体又は気体のどちらでもよい。
分断面図である。
Claims (13)
- 【請求項1】内周部にスロットを有してハウジングに固
定された円筒状のステータコアと、 前記ステータコアの両端面から突出するコイルエンドを
有して前記スロットに挿通されるステータコイルと、 内部に冷却剤通路を有して前記ステータコアに密着する
冷却部材と、 前記冷却部材の表面に固定されて前記ステータコイルの
電流を制御する半導体スイッチング素子と、 前記ステータコアの内周面に面して回転するロータと、 を備える回転電機において、 前記冷却部材は、前記ステータコアの端面と前記コイル
エンドの外周面とにより区画される円筒状空間部分に収
容されて、前記コイルエンドの外周側の前記ステータコ
アの端面に密着することを特徴とする回転電機。 - 【請求項2】請求項1記載の回転電機において、 前記冷却部材は、 前記ステータコアの両端面に個別に密着する一対の環状
冷却部材を有することを特徴とする回転電機。 - 【請求項3】請求項2記載の回転電機において、 前記両環状冷却部材は、 前記ステータコアを挟んでスルーボルトにより軸方向に
締結されていることを特徴とする回転電機。 - 【請求項4】請求項2又は3記載の回転電機において、 前記環状冷却部材は、 前記冷却剤通路が軸方向外側に開口する環状の筒部と、
前記筒部の外端面に密着して前記冷却剤通路を密閉する
輪板状の蓋板部とを有することを特徴とする回転電機。 - 【請求項5】請求項4記載の回転電機において、 前記両環状冷却部材の蓋板部は、 前記両環状冷却部材の前記筒部及び前記ステータコアを
挟んで前記スルーボルトにより軸方向に締結されている
ことを特徴とする回転電機。 - 【請求項6】請求項5記載の回転電機において、 前記両環状冷却部材の前記冷却剤通路は、 前記環状冷却部材の径方向断面において螺旋状に凹設さ
れ、 前記蓋板部は、 前記螺旋状の冷却剤通路の両端に面して冷却剤注入部及
び冷却剤排出部を有することを特徴とする回転電機。 - 【請求項7】請求項2乃至6のいずれか記載の回転電機
において、 前記両冷却部材又は前記両筒部は、 前記ステータコアの外周面に密着する円筒状のステータ
コア囲包筒部を有することを特徴とする回転電機。 - 【請求項8】請求項4記載の回転電機において、 前記半導体スイッチング素子は、前記冷却部材の外端面
又は前記環状冷却部材の外端面に固定されていることを
特徴とする回転電機。 - 【請求項9】請求項8記載の回転電機において、 前記半導体スイッチング素子が固定された前記冷却部材
の外端面又は前記環状冷却部材の外端面を囲包するカバ
ー部材を有することを特徴とする回転電機。 - 【請求項10】請求項6記載の回転電機において、 前記冷却部材の外端面又は前記環状冷却部材の外端面に
固定されて前記カバー部材から突出するとともに、前記
半導体スイッチング素子に給電する外部電源接続用の電
源端子を有することを特徴とする回転電機。 - 【請求項11】請求項6記載の回転電機において、 前記ロータの端面に形成された遠心ファンを前記コイル
エンドの径内側に有することを特徴とする回転電機。 - 【請求項12】請求項11記載の回転電機において、 前記冷却部材は、 前記遠心ファンにより形成される循環空気経路中に突出
する冷却フィンを有することを特徴とする回転電機。 - 【請求項13】請求項2記載の回転電機において、 前記両環状冷却部材は、軸受けを介して前記ロータの軸
を回転自在に支承することを特徴とする回転電機。
Priority Applications (2)
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JP2002073030A JP3774863B2 (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | 回転電機 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003274605A true JP2003274605A (ja) | 2003-09-26 |
JP3774863B2 JP3774863B2 (ja) | 2006-05-17 |
Family
ID=29202866
Family Applications (1)
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